JP2002275829A - 橋梁床版用型枠の取付構造および橋梁用主桁 - Google Patents
橋梁床版用型枠の取付構造および橋梁用主桁Info
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Abstract
で架設できる橋梁床版用型枠の取付構造及び橋梁用主桁
を提供する。 【解決手段】 少主桁橋1に床版4を打設する際に設置
する橋梁床版用型枠5,6を前記主桁に取付けるための
橋梁床版用型枠5,6の取付構造であって、前記橋梁床
版用型枠5,6は前記主桁2の側方に張出して左右に延
びる受け梁20が前記主桁2の長手方向に複数配されて
なる外型枠6、及び前記主桁間に配されて左右方向に延
びる支持梁25が前記主桁2の長手方向に複数配されて
なる内型枠5とから構成され、前記主桁2にはその長手
方向の所定間隔毎に取付孔が形成され、この取付孔に着
脱自在に取付けられる支持ユニットで前記受け梁20,
25が前記主桁に位置固定されるようにする。
Description
を打設する際に使用する型枠を主桁に位置固定する橋梁
床版用型枠の取付構造及び橋梁用主桁に関する。
床版4を打設する際、図35に示すように、主桁2,2
間に内型枠301を配すると共に、各主桁2,2の外側
部に外型枠302,302を配し、これら橋梁床版用型
枠301,302で床版4を下方から支持しながら行わ
れている。これら橋梁床版用型枠301,302は、床
版4の下面を支持する受け梁303,304と、受け梁
303,304を主桁2に支持するためのサポートユニ
ット305,305とから構成されている。型枠30
1,302を主桁2,2に設置する際には、図36に示
すように主桁2の上フランジ11にねじ孔が形成された
吊り金具307を主桁2の長手方向の所定間隔毎に溶接
し、この吊り金具307に型枠の受け梁304の端部を
長い吊りボルト308で吊下げるようにして設置してい
た。
2,2に位置固定するため、サポートユニット305,
305と主桁2,2とをターンバックルで連結すること
が行われているが、かかるターンパックルの一端を主桁
に取付けるために、図37に示すように、主桁本体部1
0の外側面に取付ブラケット310を溶接していた。さ
らに主桁の外側で受け梁の下方に設けられる足場を主桁
に固定する場合にも同様にして、主桁の本体部の外側面
に取付ブラケットを溶接し、この取付ブラケットに足場
を構成する支持梁の一端をボルトで固定していた。
する場合に下準備として行われる吊金具や取付ブラケッ
トの溶接作業に多大な時間と費用がかかっていた。ま
た、型枠の受け梁を吊金具に吊下げるようにして取付け
ると、主桁の上フランジと受け梁との間に隙間が形成さ
れ、この隙間から床版のモルタル汁が漏れ出してしま
う。特に、外型枠にあっては、図36に示すように床版
が打設されると、受け梁304を外側へ引張る力が作用
するために吊ボルト308にせん断荷重や曲げ荷重が加
わり、吊ボルト308が曲がってしまい、隙間は更に大
きくなる。
は橋梁の架設工事終了後は、そのまま溶接された状態で
残される。このため、完成された橋梁の美感を損なうば
かりか、この溶接部が応力集中源となり、疲労破壊の起
点となる恐れもあった。
のであり、良好な外観の橋梁を効率よくしかも低コスト
で架設できる橋梁床版用型枠の取付構造及び橋梁用主桁
を提供する。
された一対の主桁と、これら主桁同士を連結している横
桁とを有する少主桁橋に床版を打設する際に前記床版を
支持する橋梁床版用型枠を前記主桁に取付けるための橋
梁床版用型枠の取付構造であって、前記橋梁床版用型枠
は、前記主桁の上部から側方に張出して前記床版の下面
を支持するための左右方向に延びる受け梁が前記主桁の
長手方向に複数配されてなる外型枠、及び前記主桁間に
配されて前記床版の下面を支持するための左右方向に延
びる支持梁が前記主桁の長手方向に複数配されてなる内
型枠とから構成されており、前記主桁にはその長手方向
の所定間隔毎に取付孔が形成され、この取付孔に着脱自
在に取付けられる支持ユニットで前記受け梁を前記主桁
に位置固定する橋梁床版用型枠の取付構造により上記課
題を解決する。
ットを取り外すことができ、外観の美感が良好な橋梁を
提供できる。また、橋梁の架設現場での溶接作業が無い
ため、工期の短縮、コストダウンを図れる。また、吊金
具の溶接を行わないため、応力集中源が無く耐久性に優
れた橋梁を提供できる。また、かかる構造を採用すれ
ば、主桁に形成された取付孔を利用してアイボルト等を
取付ければ、橋梁をメンテナンスする際に極めて容易に
足場を設置できる。
付構造において、前記支持ユニットは前記受け梁の端部
を支持する支持材と、前記取付孔に挿入されて前記支持
材を前記主桁本体部に着脱自在に取付ける固定具とから
構成され、前記取付孔が前記主桁本体部に形成されてい
ることを特徴とする。
の高い主桁本体部に取付けることで、橋梁床版用型枠に
外力が作用しても、型枠と主桁との間に容易に隙間ので
きることのない構造にできる。また、主桁本体部には主
桁を破損させるような応力自体がほとんど生じないた
め、耐久性に優れた橋梁を提供できる。
具とで構成することで、橋梁床版用型枠の受け梁毎に支
持材を設けたり、支持材を長い部材で形成し、これを主
桁の長手方向に沿って配して複数の受け梁を1つの支持
材で支持するように設けるなど、構造に自由度を持たせ
ることができる。
いて、前記取付孔は前記主桁の上フランジに形成されて
おり、前記支持ユニットが、前記上フランジの下方から
前記取付孔に挿入されて前記受け梁の端部を支持する支
持材と、前記上フランジの上面で前記取付孔を閉鎖する
ように配されて、前記支持材の先端が取付けられる支持
ナットと、この支持ナットと前記上フランジの間に配さ
れるシール材とから構成されていることを特徴とする。
成することで、橋梁床版用型枠と床版との隙間をより小
さくでき、床版打設時にモルタルが洩れることを防止で
きる。また、橋梁完成後において、取付孔の形成された
位置が目立たない上フランジであるため、美感に優れた
橋梁を提供できる。
ットは、床版打設後は、固まった床版により確実に位置
固定されるため、メンテナンスのときには、取付孔から
アイボルトを挿入し、この支持ナットに螺合させるだけ
で、足場設置用の取付を設けることができる。
取付構造において、前記橋梁床版用型枠は、前記主桁本
体部から左右方向に延びる支持梁が前記主桁の長手方向
に複数配されてなる作業用足場をそれぞれ有しており、
前記主桁本体部にはその長手方向に複数の足場取付孔が
形成され、前記支持梁がこの足場取付孔に着脱自在に取
付けられる足場支持ユニットで位置固定されることを特
徴とする。
作業者が作業するための足場が主桁の周囲に設置され
る。本発明によれば、この足場を主桁に着脱自在に取付
けられる支持ユニットで設置するため、橋梁が完成した
後はこの支持ユニットを取り外して、美感に優れた橋梁
を提供できる。また、足場設置用のブラケット類を架設
現場で溶接する必要が無いので、工期を短くでき、さら
には、溶接に費やすコストを低減できる。そして、橋梁
のメンテナンス時には、再度取付孔に支持ユニットを取
付ければ、容易に足場を設置できる。
部と、この主桁本体部の上端及び下端で左右に張り出す
フランジとから構成された橋梁用主桁において、前記主
桁の上部には、当該主桁に橋梁床版用型枠が着脱自在に
取付けられる取付孔がその長手方向に複数形成されてい
る橋梁用主桁により上記課題を解決する。
む前に、予め工場等で橋梁床版用型枠支持用の支持ユニ
ットを極めて容易に取付けておくことができる。そのた
め、現場で吊金具を主桁に溶接する場合に比べ工期の短
縮、コストダウンを図ることができる。また、支持ユニ
ットなどを固定具で着脱自在とでき、橋梁完成後は支持
ユニットを取り外し、美感に優れた橋梁を提供できる。
そして、主桁に形成された取付孔を利用して足場の取付
部を設ければ、メンテナンス時に容易に足場を設置でき
る。
て、前記主桁の中段部には、作業用足場が着脱自在に取
付けられる足場取付孔がその長手方向に複数形成されて
いることを特徴とする。
主桁を持ち込む前に、予め工場等で足場用の支持ユニッ
トを極めて容易に取付けておくことができる。そのた
め、現場で吊金具を主桁に溶接する場合に比べ工期の短
縮、コストダウンを図ることができる。また、支持ユニ
ットなどを固定具で着脱自在とでき、橋梁完成後は支持
ユニットを取り外し、美感に優れた橋梁を提供できる。
そして、主桁に形成された取付孔に支持ユニットを極め
て容易に取付けることができ、メンテナンス時に容易に
足場を設置できる。
取付構造において、前記支持ユニットには、この支持ユ
ニットに支持される前記受け梁の位置を上下に調節する
位置調節手段が設けられていることを特徴とする。
て打設する際、主桁の外側方に張り出す部分は、その下
面が主桁に対して所定の位置に形成され、且つ所定の傾
きを持って形成される。この場合、下面の主桁に対する
位置がずれると、モルタル汁の垂れ落ちや下面の型くず
れ等が発生してしまう。本発明によれば、コンクリート
床版を打設する際に、外型枠の受け梁を上下に位置調節
して、主桁から外側方に張り出すコンクリート床版の主
桁に対する位置等のコンクリート床版を所定の精度で形
成してこれら不具合を確実に防止する。
枠を橋梁から除去する必要がある。打設する際に、受け
木などを介して受け梁でコンクリート床版を下から支持
すると、受け梁には、受け木等を介してコンクリート床
版の重さによる荷重がかかっており、この状態で、受け
梁を除去することは困難である。本発明によれば、位置
調節手段により受け梁の位置をコンクリート床版から容
易に遠ざけることができ、型枠の除去を極めて容易に行
うことができる。
が主桁の主桁本体部に取り付けられている場合におい
て、前記支持ユニットには、この支持ユニットに支持さ
れる前記受け梁の位置を上下に調節する位置調節手段が
設けられ、この位置調節手段は、前記支持材に対して上
下に移動可能に保持され、前記受け梁を支持する位置調
節支持部と、前記支持材に対して上下に移動可能に設け
られ、前記位置調節支持部により所定の高さに支持され
た前記受け梁を前記支持材に固定せしめる固定部とを備
えるとよい。
節手段の構造を簡便なものとすることができる。なお、
固定部を設けることで、支持材に受け梁をガタつかせる
こと無く確実に位置固定できる。
持部材に形成された縦長孔と、この縦長孔に挿入せし
め、前記受け梁に係合させる係合部材とから構成され、
この係合部材が前記縦長孔の上下方向の所定位置に位置
固定されることを特徴としている。かかる構成を採用す
ることで、縦長孔の上端に係合部材が当接するようにし
て受け梁を位置固定すれば、コンクリート床版の重みよ
り係合部材が押圧されて動きがロックされる。このた
め、受け梁に外側方への荷重が作用しても受け梁が位置
ずれすることがない。
ようにして受け梁を位置固定することができず、縦長孔
の上端と係合部材との間に隙間が形成される場合もあり
得るそこで、前記固定部には、前記縦長孔の上端部と前
記係合部材との間に形成される隙間に挿入させるスペー
サを備えることで、確実に係合部材の動きをロックする
ことができる。
て図面を参照しながら説明する。
の第1の実施形態を示している。図1は、少主桁橋1に
コンクリート床版4を打設するために少主桁橋1に内型
枠5、外型枠6並びに足場7を設置した状態を示してい
る。コンクリート床版4が打設される少主桁橋1は、地
面に立設された複数の支柱8上に、左右に対を成して架
設された主桁2と、その長手方向(図1の紙面を面向く
方向)の所定間隔毎に主桁間に配されて、これら主桁同
士を連結している横桁3とから構成されている。なお、
この図1には2つの主桁2のうち、片側の主桁2のみを
示しており、他方の主桁2は、本図には示されておら
ず、図の左方に位置している。内型枠5は主桁同士の間
に配されて、打設するコンクリート床版4の主桁間部分
を下方から支持し、外型枠6は各主桁2の外側に張り出
すように設けられて、床版4の主桁2から外側方に張り
出す部分を支持する。
その上下端で左右にそれぞれ張り出す板状の上フランジ
11及び下フランジ12とから構成され、主桁2の内側
には主桁本体部10から少主桁橋1の中心に向けて張り
出す板状の補剛材13が設けられている。補剛材13は
主桁2の剛性を向上させるために設けられたもので、主
桁2の長手方向の所定間隔毎に上フランジ11と下フラ
ンジ12とを連結するようにして主桁本体部10の内側
面から張出している。
ようにして設置されており、主桁2の上部で主桁本体部
10から外側に延び、主桁2の長手方向に複数配された
受け梁20と、主桁2の下フランジ12から斜め上方に
延びて、各受け梁20の先端を支持する第1サポートパ
イプ21と、この第1サポートパイプ21の中央部から
上方に延びて受け梁20の中間部を支持する第2サポー
トパイプ22とを備えている。さらに、第1サポートパ
イプ21には、その中央部と主桁上部とを連結し、第1
サポートパイプ21を主桁側へ引き寄せているターンバ
ックル23が設けられている。
桁上部に端部が取付けられ、主桁2の長手方向に複数配
された受け梁25と、各主桁2の下フランジ12から主
桁2斜め上方に延びて受け梁25の中央部を支持する第
1サポートパイプ26と、これら第1サポートパイプ2
6の中央部から上方に延びて受け梁25の中間部をそれ
ぞれ支持する第2サポートパイプ27とを備えている。
第2サポートパイプ27が支持する受け梁25の位置
は、この受け梁25を長手方向におよそ三等分する位置
である。さらに各第1サポートパイプ26の中央部には
ターンバックル28が取付けられていて、第1サポート
パイプ26が取付けられる主桁2の上部にそれぞれ連結
されている。
は、図示していないが適宜鉄板が配されて、床版打設時
にモルタルが垂れ落ちるのを防止している。なお、受け
梁5,6は高い強度を得ることができる角形鋼管が使用
されている。
は、この型枠5,6及び主桁2をこれらの下方から覆う
ようにして設置された足場7が設けられている。足場7
は、主桁2の中段位置で、少主桁橋1の左右方向に水平
に延びるように配された中段足場30と、下フランジ1
2に吊下げられて、左右方向に水平に延びるように配さ
れた下段足場35とを備えている。中段足場30は主桁
の外側に設置される外側中段足場31と、主桁間に配さ
れる内側中段足場32とから構成されている。これら中
段足場31,32は、本体部10の中段部から左右方向
に延び、主桁2の長手方向に複数配された支持梁33,
34を有し、これら支持梁33,34により主桁の内外
に支持されている。また、下段足場35は、下フランジ
12の下方で左右方向に延び、主桁2の長手方向に複数
配された支持梁が、主桁2の内側の下フランジ12に取
付けられた支持柱39に吊下げられるようにして構成さ
れている。
0の主桁外側に設置された外側中段足場31の中央部分
31bとは、上下に延びる支持柱36で連結されている
と共に、各足場31,35の端部31a,35aは、斜
めに配された別の支持梁37で連結されている。この支
持梁37の上端は外型枠6を構成する受け梁20の先端
位置まで延びている。そして、斜めに延びる支持梁37
と下段足場35には、防護ネット38が少主桁橋1の下
部全体を覆うようにして取付けられている。
用型枠並びに足場を取付けるための構造を示している。
位置及び中段位置にその長手方向の所定間隔毎に図示し
ない孔が形成されている。上部に形成された孔が内型枠
及び外型枠の受け梁を着脱自在に取付ける取付孔で、中
段部に形成された孔が中段足場の支持梁を着脱自在に取
付けるための足場取付孔である。上部に形成された取付
孔には、図3に示すように型枠の受け梁の端部を支持す
る支持ユニットの支持材41‥41が、内側と外側にそ
れぞれ主桁本体部10に対して対象となるように着脱自
在に取付けられている。また、中段部に形成された足場
取付孔には、図4に示すように、中段足場の支持梁端部
を支持する足場支持ユニットの支持材51‥51がそれ
ぞれ主桁本体部10に対して対象となるように着脱自在
に取付けられている。これら支持材41,51は、主桁
本体部10に対して着脱自在にボルトで取付けられてい
る。
支持材41の詳細を示している。図5aは支持材41の
正面図で、図5bがその側面図である。この支持材41
は、主桁本体部10に当接される取付面42と、取付面
42の中央部で取付面42に直交する支持面43と、支
持面43の上側で、対向するようにして溶接された受け
梁固定面44,44と、支持面43の下側中央位置で、
取付面42並びに支持面43に対して直交するように溶
接されたサポートユニット取付部45とから構成されて
いる。取付面42、受け梁固定面44,44及びサポー
トユニット取付部45には、それぞれ孔が形成されてい
る。支持面43の上側で取付面42に形成された孔42
aは当該支持材41を主桁2に取付ける際に使用される
ボルト孔であり、受け梁固定面44,44に形成された
孔44a,44aは、これらの間に配される受け梁を位
置固定する際に使用される。サポートユニット取付部4
5の2つの孔45a,45bは、ターンバックル等のサ
ポートユニットが取付けられる。なお、サポートユニッ
ト取付部45には、図6に示す支持材41Aのようによ
うに、取付面42A、支持面43A及びサポートユニッ
ト取付部45Aとの間に扇状のスカラップ46を形成し
てもよい。
ための支持ユニット50の支持材は、図示していない
が、L字状のアングル材が適切に短く切断されたものが
使用されている。
トット40,50により、橋梁床版用型枠の受け梁2
0,25並びに中段足場の支持梁33,34は、図7〜
図9に示すように主桁本体部10に取付けられる。
型枠の受け梁20並びに内型枠の受け梁25が主桁本体
部10に着脱自在に取付けられた状態を示している。各
支持材41,41は、その取付面42,42が主桁本体
部10に当接するようにして主桁本体部10を介して背
合わせ状態で取付孔10aにボルト60で固定されてい
る。各受け梁20,25の端部は、この図7を貫く方向
で対向している受け梁固定面44,44の間に配されて
支持面43,43上に搭載され、受け梁固定面44,4
4の外側からボルト61が挿入されて確実に位置固定さ
れる。この際、双方の受け梁20,25と主桁2の上フ
ランジ11との間にキャンバー材65,66をそれぞれ
挟み込んで各受け梁20,25の端部が取付けられる。
また、サポートユニット取付部45,45の孔45a,
45bにはシャックル70‥70がそれぞれ取付けられ
ており、一方の孔45aには第1サポートパイプを支持
するターンバックル23,28の一端側が取付けられ、
他方の孔45bには足場7を主桁2側へ引き寄せるチェ
ーン71がそれぞれ取付けられている。
の先端が上フランジ11側縁より内側に入り込んだ状態
で主桁2に対して確実に位置固定される。このため、主
桁2の外側向けた外力が受け梁に作用しても、上フラン
ジ11と受け梁20,25の上に配される鉄板Aとの間
に隙間が形成されることがなく、モルタル汁が漏れ出す
ことが無い。
L字状のアングル材で構成し、このアングル材の内側に
サポートユニット取付部としての平板を溶接して設けて
もよい。図8は、アングル材で構成された支持材80,
80で、受け梁20,25を支持した状態を示してい
る。支持材80,80の各面81,81にはボルト孔8
2,82がそれぞれ形成され、一方のボルト孔82,8
2を利用して、このボルト孔82,82が形成された面
81,81を主桁本体部10に当接させて当該支持材8
0,80をボルト止めしている。水平に配されている他
方の面81,81には受け梁20,25の端部が搭載さ
れ、この面81,81に形成されたボルト孔82,82
と受け梁20,25の端部に形成された孔20a,25
aとにやや長めのボルト85,85をそれぞれ挿入し
て、受け梁20,25を当該支持材80,80に位置固
定している。そして、支持材80,80の内側に溶接さ
れたサポート部材取付部83,83の孔にはシャックル
70‥70がそれぞれ取付けられており、このシャック
ル70‥70にターンバックル23,28やチェーン7
1等のサポートユニットが取付けられている。
で、中段足場の支持梁33,34が主桁本体部10に支
持ユニット50,50により取付けられた状態を示して
いる。支持ユニットの支持材51,51はアングル材か
ら構成され、そのいずれの面52,53にもボルト孔5
2a,53aが形成されている。支持材51,51はそ
の一方の孔52a,52aを利用して、この孔52a,
52aが形成された面52,52を主桁本体部10に当
接させて背合わせになるように主桁本体部10にボルト
止めされている。水平に配されている他方の面53,5
3の孔53a,53aにはリング状のパイプクランプ5
5,55がねじ止めされおり、このパイプクランプ5
5,55に中段足場を構成する支持梁33,34の端部
がそれぞれ挿入されている。このパイプクランプ55,
55は、径を自在に調節できるように調整ねじ56,5
6がそれぞれ設けられており、この調整ねじ56,56
を締込んで、挿入された支持梁33,34を確実に位置
固定する。
吊金具を主桁に溶接したり、ターンバックル等のサポー
トユニットを取付けるためのブラケットを主桁に溶接す
ることなく、型枠や足場を設置でき、コストダウン及び
施工期間の短縮を図ることができる。
して少主桁橋にコンクリート床版の打設を終了した後に
は、主桁本体部10に取付けられた支持ユニットは全て
取り外される。そして、図10に示すように、支持ユニ
ットが取付けられていた取付孔10a及び足場取付孔1
0bには、樹脂材で形成された化粧プラグ88‥88が
挿入されてこれら孔は全て閉塞される。このため、完成
された橋梁には吊金具などの異物の残留が無く、極めて
良好な外観を有する橋梁となる。また、取付孔及び足場
取付孔は化粧プラグで閉塞されるため、この部分が応力
集中源となることも無い。
された化粧プラグ88‥88を取り外し、各取付孔10
a,10bにアイボルト等を取付ければ、これらこれを
利用して足場を容易に設置することが可能である。
の第2の実施形態を示している。
型枠6と、図示された主桁2と本図の左方に位置する図
示しない主桁2との間に配される内型枠100の取付け
状態示したものである。この実施形態では、外型枠6の
受け梁20としては第1実施形態と同様に角形鋼管が、
内型枠100を構成する受け梁101としては特殊I形
鋼がそれぞれ使用されている。なお、外型枠6の主要な
部材及び足場7については、第1の実施形態と同様であ
るため、同部材については同符号を付してその説明を省
略する。なお、本実施形態においても、受け梁6,10
1の上面には図示しない鉄板が配される。
いる特殊I形鋼は、上下に延びる本体部102とこの本
体部102の上端で側方に張り出す上フランジ103及
び下端で側方に張り出す下フランジ104とから構成さ
れ、本体部102にはその長手方向に沿って円形の孔1
02a‥102aが複数形成されている。この特殊I形
鋼は極めて強度が高いため、外型枠6のように受け梁2
0を支持するサポートパイプ21,22等は設けられて
いない。
枠が取付けられる主桁2の構造を示している。図12
は、主桁同士が対向する内側の面を示しており、図13
は図12のXIII−XIII断面を、図14はXIV
−XIV断面を示している。主桁本体部10には一定の
間隔毎に内側に向けて張り出す板状の補剛材13‥13
が設けられ、各補剛材13‥13の間には、主桁本体部
10の上部及び中段部に主桁2の長手方向に沿って配さ
れた支持ユニットを構成する支持材111,121が主
桁2に対して着脱自在にそれぞれ取付けられている。主
桁上部に取付けられた支持材111‥111は内型枠1
00の受け梁が取付けられる支持材であり、中段部に取
付けられた支持材121‥121は、主桁2同士の間に
配される中段足場32を取付けるための支持材である。
これら支持材111,121は共に断面形状がL字に形
成されたアングル材である。
21が取付けられる位置には、各補剛材13‥13の両
側の位置に取付孔と足場取付孔がそれぞれ形成されてい
る一方、各支持材111,121の両端部にもボルト孔
112,122がそれぞれ形成されている。支持材11
1及び足場支持材121は、これらのボルト孔112,
122が取付孔と足場取付孔とにそれぞれ一致され、こ
れら孔にボルトが挿入されて主桁本体部10に着脱自在
に取付けられている。
上部に外型枠が支持される支持材131が、中段部に外
側中段足場が支持される支持材135がそれぞれ取付け
られている。支持材131は、L字状のアングル材であ
り、内型枠の支持材111‥111の取付位置と同じ高
さの位置で、主桁本体部10に対して着脱自在に取付け
られている。この支持材13も主桁2の長手方向2に沿
って配されており、その長手方向の所定間隔毎にボルト
孔が形成されている。そして、内側面の支持材111‥
111を取付けている主桁本体部10に形成された取付
孔にこのボルト孔を一致させて、内外の支持材111,
131が主桁本体部10に一体的になるようにボルト締
めして取付けられている。
ル材であり、主桁2の長手方向に沿って配されて、内側
の足場支持材121‥121を取付けるための足場取付
孔を利用して、主桁本体部10に対して着脱自在にボル
ト締めされている。
3が無いため、上部に取付けられる支持材130及び中
段に取付けられる足場支持材135共にその長さは、内
側面のそれより長く形成されている。
支持ユニット110,130により主桁本体部10に着
脱自在に取付けられた状態を示している。支持ユニット
110,130を構成する支持材111,131は、主
桁本体部10を介して背合わせとなるようにして主桁本
体部10にボルト締めされている。また、各受け梁2
0,101を支持するために水平に配された支持面11
2,132には、ボルトを挿入させるボルト孔112
a,132aがそれぞれ形成されている。
1の側縁より内側に先端を入り込まれせるように配さ
れ、先端が支持材131の支持面132に搭載されてい
る。この場合にも受け梁20と上フランジ11との間は
キャンバー材65が挟み込まれる。受け梁20の先端部
には上下方向に固定具としてのボルト85を貫通させる
ことができるボルト孔20aが形成されており、このボ
ルト孔20aと支持面132に形成されたボルト孔13
2aとに長めのボルト85が挿入されて受け梁20は支
持材131に位置固定される。
面132とを連結するように設けられた板状のサポート
ユニット取付部134にはシャックル70,70を介し
てターンバックル23とチェーン71とがそれぞれ取付
けられている。
梁101と上フランジ11との間にキャンバー材66を
挟み込ませ、固定具としての高さ調整ユニット113で
その先端が支持材111に支持されるように配されてい
る。受け梁101の先端に少主桁橋の外側方に延びる面
と下方に延びる面とで構成されたL字状の搭載部105
が設けられ、この搭載部105がキャンバー材67を介
して高さ調整ユニット113の上端に搭載されている。
高さ調整ユニット113は、支持面112の下面側から
ボルト孔112aにボルト114が挿入され、ねじ部の
中間位置に螺合されたナット115により高さが調整さ
れている。ボルト114の上端にはさらに別のナット1
16が螺合され、キャンバー材67の下面にその端面を
当接させてこのキャンバー材67を介して受け梁101
を支持している。
位置にアングル材で構成された支持材をそれぞれ取付け
たものを説明したが、図16に示すように内外に別種類
の支持材41,111をそれぞれ取付けても構わない。
この図に示す実施例では、各支持材41,111が取付
けられる取付孔10aが図15の場合よりやや上方に形
成され、内型枠の受け梁101を調整ボルトなしで支持
できるようにしている。各支持材41,111は、主桁
本体部10にその長手方向の所定間隔毎に形成された取
付孔10aに固定具としてのボルト60で主桁本体部1
0を介して一体的になるようにして着脱自在に取付けら
れている。
11は、主桁2の長手方向に沿って延びるL字状のアン
グル材が使用されている。この支持材111には、図1
5に示した支持材111と同様のものである。支持材1
11は、受け梁101が支持される支持面111aを取
付面111bの上側で水平に配されるようにして主桁本
体部10に取付けられ、受け梁101は、その先端部に
設けられた搭載部105がキャンバー材67を介して支
持面111aに搭載されて配されている。一方、外型枠
の受け梁を支持する支持材41は、前述の第1の実施形
態にかかる図5に示した支持材41と同一のものであ
り、支持材41が主桁本体部10の長手方向の所定間隔
毎に形成された取付孔に取付けられる。
によっても、上フランジと受け梁の上に配される鉄板と
の間に隙間を形成させることがなく、モルタル汁を漏ら
さずに床版を打設できる。また、主桁本体部に形成され
た孔に着脱自在に支持ユニットを取付けるので、施工後
はこれら支持ユニットをすべて取り外し、取付孔に化粧
プラグを挿入して閉塞すれば、良好な外観の橋梁を完成
させることができる。
ンテナンスの際には、挿入された化粧プラグを取り外
し、各取付孔にアイボルト等を取付ければ、これらを利
用して足場を容易に設置することが可能である。
の第3の実施形態であって上記第2の実施形態の変形タ
イプである。
桁2の構造を示している。
の主桁2の内側面には、長手方向の所定間隔毎に上下フ
ランジ11,12を連結するようにして少主桁橋の中心
に向けて張り出す補剛材13‥13が複数設けられてい
る。各補剛材13‥13の上部には、これらを連結する
ようにして支持材141としてのアングル材が補剛材1
3の先端に取付けられている(図18参照)。また、主
桁本体部10の中段には、主桁2同士の間に配される中
段足場の支持梁が取付けられる足場支持材51‥51が
取付けられている。主桁本体部10の中段部には、その
長手方向の所定間隔毎に足場取付孔が形成され、この孔
に前記足場支持材51‥51がそれぞれ固定具としての
ボルトで着脱自在に取付けられている。この足場支持材
51は第1の実施形態の取付構造で使用されるものと同
タイプの足場支持材51である。
上部に外型枠の受け梁が支持される支持材41‥41が
主桁2の長手方向の所定間隔毎に複数取付けられている
(図19参照)。主桁本体部10のこの部分には、長手
方向の所定間隔毎に取付孔が形成され、支持材41‥4
1がこれら取付孔に固定具としてのボルトで着脱自在に
取付けられている。さらに、図には示していないが外側
面の中段部には、内側面に取付けられる足場支持材15
1の足場取付孔を利用して同タイプの足場支持材151
が主桁本体部10を挟んで背合わせとなるように取付ら
れている。
取付構造の詳細を示している。
上部に取付けられた支持ユニット40によりその先端が
支持されている。なお、この支持ユニット40は、第1
の実施形態で説明した支持ユニット40と同タイプのも
のが使用されていて、取付の構造自体は図7で説明した
構造と同様である。そのため、図7に示した同部品につ
いては同符号を付して詳細な説明は省略する。この場合
についても、受け梁20と上フランジ11との間にキャ
ンバー材65を挟み込み、かつ、受け梁20の先端が上
フランジ11の側縁の内側に入り込むようにして取付け
られている。そして支持材41の下部に設けられたサポ
ートユニット取付部45にはターンバックル23及びチ
ェーン71が取付けられている。
されたブラケット取付用の孔(図示せず)が形成されて
おり、この孔にブラケット150がボルト締めして着脱
自在に取付けられている。内型枠の受け梁101を支持
する支持ユニット140は、このブラケット150にボ
ルト151,151で着脱自在に取付けられ、キャンバ
ー材152を介して内型枠の受け梁先端を下方から支持
している。支持される受け梁101は、当該受け梁10
1と上フランジ11との間にキャンバー材66を挟み込
ませ、その先端に設けられたL字状の搭載部105をキ
ャンバー材152の上面に搭載させて支持ユニット14
0に支持されている。
付けられるブラケット150は、断面形状がL字に形成
されたアングル材が使用されており、その一方の面15
0aには補剛材13に形成された取付孔と同ピッチの孔
(不図示)が形成されている。この孔が補剛材13の孔
に合わせられて補剛材13にボルト151,151で着
脱自在に取り付けられている。他方、補剛材13の先端
からやや突出し、主桁本体部10と平行をなす面150
bにはその中央部に支持材141が取付けられる孔が形
成され、支持材はこの孔に取付けられている。
アングル材で形成されている。支持材141を構成する
両面には、その長手方向において補剛材13に取付けら
れたブラケット150と同ピッチでそれぞれボルト孔が
形成されている。この支持材141は一方の面141a
に形成されたボルト孔がブラケット150の孔に合わさ
れ、他方の面141bがその上側で水平になるようにし
てブラケット150にボルト155で着脱自在に取付け
られている。そして、キャンバー材152が水平に配さ
れた面141bの上面に配置され、このキャンバー材1
52の上に受け梁101の搭載部105が搭載されてい
る。なお、この支持材141の下部についても、両面1
41a,141bを連結するようにしてサポートユニッ
ト取付部145が設けられている。
すように、内型枠の受け梁101を支持する支持材14
1を外型枠の受け梁20の取付位置よりやや下側に取り
付け、内型枠の受け梁101を高さ調節ユニット156
で高さ調節するようにしても構わない。この図に示す実
施例では、ブラケット取付用の孔(不図示)が図21の
場合よりやや下側に形成されている。そして、支持材1
41の水平に配される支持面141bにはその下側から
ボルト157が挿入されると共に、ボルト157のねじ
部中間にナット158が螺合されている。さらにボルト
157の先端には別のナット159が螺合されており、
このナット159でキャンバー材152を下から支持し
ている。内型枠の受け梁101は、その先端の搭載部1
05をキャンバー材105に搭載させて、キャンバー材
152及び調節ユニット156を介して支持材141に
支持されている。高さ調節ユニットの高さ調整は、ナッ
ト157の螺合位置を変化させてキャンバー材152を
支持しているボルト157の先端位置との距離を変化さ
せて行われる。
床版の打設後には、支持材41,141等は孔からすべ
て取り外され、これらの孔には化粧プラグが挿入され
る。そして、橋梁のメンテナンスの際には、挿入された
化粧プラグが取り外され、各取付孔にアイボルト等が取
付けられ、これらこれを利用して足場が設置される。
5及び外型枠6の受け梁20,25を主桁2の上フラン
ジ11に着脱自在に取付けて、これら橋梁床版用型枠を
主桁2に支持するタイプの取付構造を示している。
枠6並びに足場7が設置された状態を示している。本図
に示すように、受け梁20,25は主桁2の上フランジ
11に支持され、中段足場30は主桁本体部10の中段
部に、下段の足場35は下フランジ12に吊下げられる
ようにしてそれぞれ取付けられている。主桁2の上フラ
ンジ11には、その長手方向(図面を貫く方向)の所定
間隔毎に橋梁床版用型枠の受け梁20,25を取付ける
ための取付孔11a,11aが形成され、各型枠の受け
梁20,25はその先端が支持ユニット160,160
によりそれぞれ取付けられている。
に、上フランジ11上面に配されて、取付孔11aを覆
うようにして閉塞する支持ナット161と、この支持ナ
ット161と上フランジ11の間に配されて取付孔11
aにモルタル汁が浸入するのを防止するパッキン162
と、受け梁20の下面から受け梁20及び上フランジ1
1に挿入させて、その先端が支持ナット161に螺合さ
れる支持ボルト163とから構成されている。支持ナッ
ト161は六角の筒状に形成され、その一端側が閉塞さ
れた、いわゆるめくらナットである。こような支持ユニ
ット160を使用して受け梁20,25が上フランジ1
1に着脱自在に支持される。なお、外型枠6の受け梁上
面には打設される床版4との間に挟み込まれるようにし
てキャンバー材66が配されて、受け梁20を外側の斜
め上方に傾けやすくしている。
1第の実施形態と同様に、主桁本体部10の中段部に足
場支持用のユニット50,50で取付けられている。こ
のユニット50,50は、主桁本体部10を介して背合
わせに取付られるアングル材からなる足場支持材51,
51と、この足場支持材51,51の上部に取付けられ
たリング状のクランプ55,55とからそれぞれ構成さ
れ、第1の実施形態で使用されているユニットと同様の
構成である。中段足場30の支持梁33,34は、その
先端がクランプ55,55にそれぞれ挿入されて固定さ
れる。また、下段の足場35についても、第1の実施形
態と同様に、下フランジ12の下方でこの下フランジ1
2に支持柱39に吊下げられるようにして取付けられて
いる。そしてこの足場7には保護ネットが取付けられて
いる。
場7を設置してコンクリート床版4を打設した後は、主
桁2から橋梁床汎用型枠5,6及び足場7並びにこれら
を支持するための支持ユニット50,160は全て取り
外される。そして、主桁2に形成された孔には樹脂材で
形成された化粧プラグが挿入され、各孔は閉塞される。
付孔11aに化粧部プラグ165を下から挿入した状態
を示したものである。中段足場を支持する支持材が取付
けられていた足場取付孔にも、図示していないが、同様
にして化粧プラグが挿入されて閉塞される。
支持梁34を主桁本体部10に取付けられた支持ユニッ
ト50で支持する例を示したが、図25に示すように、
支持ユニット50を主桁2の補剛材13に取付けて、こ
の支持ユニット50に支持梁34を取付けて主桁2に支
持するようにしてもよい。補剛材13の中段位置にはL
字状のアングル材で構成されたブラケット170が上下
に延びるようにして取付けられ、足場支持材51はこの
ブラケット170に取付けられている。
示)が上下に配されて形成されている。またブラケット
170を構成する一方の面170aには補剛材13に形
成された孔と同寸のピッチでボルト孔(不図示)が2つ
形成されている。ブラケット170は、このボルト孔を
補剛材13の孔に一致せしめてボルト173,173で
着脱自在に取付けられる。ブラケット170を構成する
他方の面170bは、主桁本体部10と平行になるよう
に配されており、その中央部にはボルト孔170cが1
つ形成されている。
より構成された支持材51と、中段足場の支持梁34が
挿入されるリング状のクランプ55とから構成されてい
る。支持材51を構成する各面52,53にはその中央
部にボルト孔52a,53aがそれぞれ形成されてお
り、一方の面52のボルト孔52aをブラケットのボル
ト孔に一致せしめて、他方の面53をその上側で水平に
なるように配してブラケット170にボルト締めされて
いる。そして、水平に配された面53にはリング状のク
ランプ55が取付けられ、当該クランプ55に足場の支
持梁34の先端が挿入されて中段足場30が主桁2に設
置される。
打設後には、支持材やブラケットはすべて取り外され、
主桁2に形成された孔には樹脂製の化粧プラグが挿入さ
れて孔は閉塞される。図26は補剛材13に形成された
孔13a,13aに化粧プラグ175,175を挿入し
て、当該孔13a,13aを閉塞した状態を示したもの
である。
桁2に形成された取付孔を利用して橋梁のメンテナンス
を行う場合について説明する。
a,11aには、床版4を打設する際に使用された支持
ユニット(図23の符号160)の支持ナット161,
161が、上フランジ11の上面にそのまま残された状
態でコンクリート床版4により位置固定される。
する際に再び上フランジ11の取付孔11a,11aを
使用して足場を設置するためのアイボルト180,18
0を取付けた状態を示している。フランジ11の上面に
は打設の際にそのまま残した支持ナット161,161
が床版4により固定されているため、化粧プラグを孔か
ら取り外し、アイボルト180,180をフランジ11
の下から孔11a,11aに挿入させれば、アイボルト
180,180の先端を支持ナット161,161に螺
合させることができる。このため、アイボルト180,
180が主桁2のフランジ11の取付孔11a,11a
に取付けられ、アイボルト180,180に足場を支持
するチェーン71,71を取付けてメンテナンス用の作
業足場が、主桁2の周囲に設置される。
示しており、アイボルト180が取付けられた状態の詳
細を示している。フランジ11の上面には、コンクリー
ト床版4を打設する際にそのまま残された筒状の支持ナ
ット161が孔11aの位置で固定されている。アイボ
ルト180はフランジ11の下面側から取付孔11aに
挿入され、支持ナット161にその先端が螺合されて取
付けられている。フランジ11の下面から突出するリン
グ状の部分180aには、シャックル70が取付けら
れ、このシャックル70を介してアイボルト180にチ
ェーン71が取付けられている。
ように、主桁2の中段部の足場取付孔を閉塞していた化
粧プラグも取り外され、打設の時と同様に足場の支持梁
33,34を支持するための支持ユニット50,50が
取付けられる。また、下フランジ12には下段の足場3
5が支持柱39によって吊下げられるようにして取付け
られる。
成し、この孔を利用して型枠の受け梁及び足場の支持梁
を着脱自在に取り付けているので、金具を主桁に溶接す
る必要がなくなる。また、主桁に形成された孔を利用し
て橋梁のメンテナンスをするさいの足場を容易に設置で
きる。
工効率を向上させるために、さらに改良した橋梁床版用
型枠の取付構造を示している。
移動可能に支持し、打設するコンクリート床版4に対す
る距離を変更できる構造を採用している。なお、本実施
形態についても、中段足場、下段足場等は、上述した第
1〜第4の実施形態と基本的に同様の構成を採用してい
るので、ここでは本実施形態に特有な構成を有する受け
梁201による支持について重点を置いて説明する。
版4が打設された状態の横断面図を示している。主桁2
上に打設されるコンクリート床版4は、主桁2から外側
方(図の右方)に張り出す部分が外型枠の受け梁201
により支持されている一方、主桁2同士間の中間部分が
内型枠の受け梁201により支持されている。コンクリ
ート床版4の下面は左右方向の中間部分では水平に形成
されている一方、外側方に張り出す部分では傾斜してお
り、外側端が中間部より上方に位置している。各受け梁
201は、コンクリート床版4の下面形状に適応するよ
うに、内型枠の受け梁201は水平に配され、外型枠の
受け梁201は主桁2から外側方の上側に延びるように
傾けられている。各受け梁201は、主桁2を構成する
主桁本体部10に着脱自在に取り付けられた支持ユニッ
ト202にその端部が支持されている。
支持する支持ユニット202が主桁本体部10の外側面
に、受け梁230を支持する支持ユニット231が主桁
本体部10の内側面にそれぞれ配置され、主桁本体部1
0を間に挟んで着脱自在に取り付けボルト220で締め
付けられて、一体的に取り付けられている。
ボルト220で締め付けられる支持材203と、支持す
る受け梁201を上下に位置調節する位置調節支持ボル
ト210と、この位置調節支持ボルト210により所定
の高さに位置調節された受け梁201を支持材203に
位置固定する固定部とから構成されている。
接される取付面204と、取付面204の中央部で取付
面204に直交する支持面205と、支持面205の上
側にて対向するようにして設けられた受け梁固定面20
6と、支持面205の下側にて対向するようにして設け
られたサポートユニット取付部207とから構成されて
いる。取付面204の下部にはボルト孔が形成されてお
り、支持材203はこのボルト孔に取り付けボルト22
0が挿入されて主桁本体部10に取り付けられている。
ルト210が螺合されるナット211が一体に設けられ
ており、このナット211に位置調節支持ボルト210
が上下に延びるようにして螺合されている。位置調節支
持ボルト210は、支持材203に対して上下に移動可
能であって、受け梁201の端部を下から支持し、上下
方向の位置を調節している。一方、受け梁固定面206
には上下に延びる縦長孔212が形成されており、この
縦長孔212には受け梁201の側面に係合させて受け
梁201を支持材203に位置固定させるボルト213
が挿入されている。このボルト213は、上記位置調節
支持ボルト210によって高さ調節された受け梁201
をその位置で支持材203に位置固定して、受け梁20
1がガタつくことを防止している。
固定面206と一体に形成されたサポートユニット取付
部207であり、取付面204及び受け梁固定面206
と交差する部分に扇状のスカラップが形成されている。
このサポートユニット取付部207には、図示しない中
段足場等を補助的に支持するチェーン71やターンバッ
クル23等がスカラップにフックされて取り付けられて
いる。
201はその端部が高さ調節されて支持されて、主桁2
から外側方の斜め上方に向けて延びるように設置され
る。この際、コンクリート床版4の下面が確実に主桁2
の上フランジ11の位置に打設され、かつ、側部の下面
に所定の傾きが形成されるようにするため、上フランジ
11と受け梁201の間には、隙間調整用のキャンバー
材240が挿入され、かつ、上フランジ11の外側方で
は受け梁201とコンクリート床版4との間に受け木2
41が配置されている。受け木241は左右方向におい
て所定間隔毎に配置される。なお、打設されるコンクリ
ート床版4の下端には、鉄板242が密着するようにし
て配置されており、コンクリート床版4の下面が型くず
れすることを防止している。
桁2から側方に張り出す部分は、鉄板242の配された
下面が基準となるため、主桁2に対する位置やその傾き
は確実に所定の寸法及び形状に形成される必要がある。
このために受け梁201は上記支持ユニット202によ
りその位置が上下に高さ調節される。また、使用される
キャンバー材240並びに受け木241についても、施
工場所に応じて適正な寸法のものが選定される。
4の重さによる主桁2回りのモーメントを受け外側方へ
引っ張られてしまう(図31のF1)。そのため、コン
クリート床版4を打設した後、ある程度の時間が経過す
ると、縦長孔212とこれに挿入されたボルト213と
の間に形成される縦長孔212の幅方向における隙間の
分だけ受け梁201が位置ずれを起こすおそれがある。
これにより、流されたモルタルが上フランジ11と鉄板
242との間に形成された隙間から垂れ落ちてしまう。
また、完成された橋梁においても、左右両側部が下側に
向けて変形したものとなってしまう。
うに、ボルト213が縦長孔212の上端と当接するよ
うにして受け梁201の高さ調節が行われる。これによ
り、コンクリート床版4の重みにより発生する引張力で
受け梁201が外側方に引っ張られたとしても、受け梁
201がボルト213の側面を下方に向けて押圧してい
るため(図31のF2)、摩擦力によりボルト213は
ロックされ、受け梁201の移動が防止される。なお、
上フランジ11と受け梁201と間に挿入させるキャン
バー材240並びに受け梁201とコンクリート床版4
との間に配置する受け木241として適切な寸法のもの
が無い場合、受け梁201の高さを調整した際に、受け
梁固定面206に形成された縦長孔212の上端と、こ
れに挿入されるボルト213との間に隙間が形成されて
しまう場合がある。かかる場合に、図32に示すように
縦長孔212の上端とボルト213との間に形成される
隙間にスペーサ250を挿入するとよい。スペーサ25
0をこの隙間に挿入することで、たとえ受け梁201に
外側方へ力F1が作用しても、受け梁201の重みを伝
達させて(図32のF2)ボルト213の動きをロック
し、受け梁201が主桁2の外側方に移動することを適
切に防止する。
する支持ユニット235についても、支持する受け梁2
30を支持材233からの高さを調節するための位置調
節支持ボルト235が設けられており、受け梁230の
高さ方向の位置が適宜調節されている。この位置調節支
持ボルト235についても、ボルト頭部を下に向け、支
持材233に一体に設けられたナット236に下から螺
合せしめることで支持材233に対して上下に移動可能
な構成となっている。なお、この内型枠の受け梁230
はその側端部に設けられた断面L字状の支持材247が
キャンバー材245を介して位置調節支持ボルト235
の上端に支持されている。
クリート床版4を打設する際の工程について、説明した
が、コンクリート床版4が打設された後、型枠を橋梁か
ら除去する際にもこの橋梁床版用型枠の取付構造が次の
ように使用される。
コンクリート床版4の重さを受け木241を介して受け
梁201で受けることになる。このような受け梁201
でコンクリート床版4を支持したままの状態で、受け木
241やキャンバー材240を取り去り、型枠を解体す
ることは困難である。本実施形態における橋梁床版用型
枠の取付構造では、受け梁201が支持ユニット202
により上下に移動可能に支持されているので、支持ユニ
ット202に設けられた位置調節支持ボルト210を操
作して、受け梁201をコンクリート床版4から遠ざけ
ることができる。このため、コンクリート床版4の重さ
が型枠の受け梁201に全くかからない状態を形成する
ことができ、キャンバー材240や受け木241の除去
を容易に行うことができるようになる。内型枠について
も同様に位置調節支持ボルト235により受け梁230
の高さを下げることで、キャンバー材245,246を
容易に除去することが可能となる。
桁2の上フランジ11との間にキャンバー材240を挿
入して受け梁201の支持ユニット202に対する高さ
を調節した場合について説明したが、好ましくは図34
に示すように主桁2の上フランジ11に受け梁201を
直接当接させるとよい。なお、この図34では、図29
と同一の部材については同一の符号を付してその説明を
省力する。
ト202の位置調節支持ボルト210で受け梁201の
高さを調節し、受け梁201の上面が主桁2の上フラン
ジ11の外側縁に当接されている(図34のP部)。こ
れに対応して、受け梁201とコンクリート床版4の下
面との間に配される受け木248も厚さの薄いものが使
用されている。
直接上フランジ11に当接させることにより、キャンバ
ー材240を挿入させた場合と同様の受け梁201の安
定性を確保しつつ、キャンバー材240の配置作業を行
う必要が無くなる点で作業性に優れている。また、受け
梁201とコンクリート床版4の下面との距離が短くな
るので、厚さの薄い受け木248を利用することができ
る。これにより、受け木248の重量も軽くなるため作
業者にとっても作業負担が軽減される。
て吊金具を主桁に溶接しないので、施工期間を大幅に短
期化する。そして、かかる吊金具の溶接に費やす費用を
抑えることで、施工のコストダウンとなる。また、型枠
の受け梁や足場の支持梁を支持するための支持材を主桁
に着脱自在とすることで、床版打設後にこれら支持材を
すべて取り外すことによって、外観上の美感を有する橋
梁を架設できる。なお、吊金具を溶接しないことによ
り、応力集中源のない橋梁を形成でき耐久性にも優れた
橋梁を提供できる。そして、従来使用していた長い吊ボ
ルトを使用しないので、型枠に外力が作用しても型枠と
主桁の間に隙間ができず、モルタル汁が垂れ落ちること
がない。
するコンクリート床版に対する距離を自在に調節するこ
とにより、コンクリート床版を所定の精度に仕上げるこ
とができるとともに、型枠の除去を容易に行うことがで
きる。
取付け構造を示す図。
図。
図。
面図。
材を示す図。
の側面図。
持する構造を示す図。
造の1実施形態を示す図。
で閉塞した状態を示す主桁本体部の断面図。
の取付構造を示す図。
示す図。
分断面図。
分断面図。
図。
部分の取付構造を示す図。
の取付構造に使用される主桁の内側面を示す図。
主桁の部分断面図。
持する構造の詳細を示す図。
示す図。
の取付構造を示す図。
持ユニットが取付けられた状態を示す上フランジの断面
図。
た状態を示す図。
付けられた部分の詳細を示す図。
粧プラグで閉塞された状態を示す図。
置した状態を示す図。
断面図。
枠の取付構造を示す図。
用される支持ユニットを示す斜視図。
す説明図。
の説明図。
示す説明図。
持する床版用型枠の取付構造を示す図。
す図。
ットを示す図。
Claims (10)
- 【請求項1】 支柱に架設された一対の主桁と、これら
主桁同士を連結している横桁とを有する少主桁橋に床版
を打設する際に、前記床版を支持する橋梁床版用型枠を
前記主桁に取付けるための橋梁床版用型枠の取付構造で
あって、 前記橋梁床版用型枠は、前記主桁の上部から側方に張出
して前記床版の下面を支持するための左右方向に延びる
受け梁が前記主桁の長手方向に複数配されてなる外型
枠、及び前記主桁間に配されて前記床版の下面を支持す
るための左右方向に延びる支持梁が前記主桁の長手方向
に複数配されてなる内型枠とから構成されており、 前記主桁にはその長手方向の所定間隔毎に取付孔が形成
され、この取付孔に着脱自在に取付けられる支持ユニッ
トで前記受け梁を前記主桁に位置固定することを特徴と
する橋梁床版用型枠の取付構造。 - 【請求項2】 前記支持ユニットは前記受け梁の端部を
支持する支持材と、前記取付孔に挿入されて前記支持材
を前記主桁本体部に着脱自在に取付ける固定具とから構
成され、前記取付孔が前記主桁本体部に形成されている
ことを特徴とする請求項1記載の橋梁床版用型枠の取付
構造。 - 【請求項3】 前記取付孔は前記主桁の上フランジに形
成されており、前記支持ユニットが、前記上フランジの
下方から前記取付孔に挿入されて前記受け梁の端部を支
持する支持材と、前記上フランジの上面で前記取付孔を
閉鎖するように配されて、前記支持材の先端が取付けら
れる支持ナットと、この支持ナットと前記上フランジの
間に配されるシール材とから構成されていることを特徴
とする請求項1の橋梁床版用型枠の取付構造。 - 【請求項4】 前記橋梁床版用型枠は、前記主桁本体部
から左右方向に延びる支持梁が前記主桁の長手方向に複
数配されてなる作業用足場をそれぞれ有しており、 前記主桁本体部にはその長手方向に複数の足場取付孔が
形成され、 前記支持梁がこの足場取付孔に着脱自在に取付けられる
足場支持ユニットで位置固定されることを特徴とする請
求項1〜3いずれかに記載の橋梁床版用型枠の取付構
造。 - 【請求項5】 上下に延びる主桁本体部と、この主桁本
体部の上端及び下端で左右に張り出すフランジとから構
成された橋梁用主桁において、 前記主桁の上部には、当該主桁に橋梁床版用型枠が着脱
自在に取付けられる取付孔がその長手方向に複数形成さ
れていることを特徴とする橋梁用主桁。 - 【請求項6】 前記主桁の中段部には、作業用足場が着
脱自在に取付けられる足場取付孔がその長手方向に複数
形成されていることを特徴とする請求項5記載の橋梁用
主桁。 - 【請求項7】 前記支持ユニットには、この支持ユニッ
トに支持される前記受け梁の位置を上下に調節する位置
調節手段が設けられていることを特徴とする請求項1記
載の橋梁床版用型枠の取付構造。 - 【請求項8】 前記支持ユニットには、この支持ユニッ
トに支持される前記受け梁の位置を上下に調節する位置
調節手段が設けられ、 この位置調節手段は、前記支持材に対して上下に移動可
能に保持され、前記受け梁を支持しする位置調節支持部
と、前記支持材に対して上下に移動可能に設けられ、前
記位置調節支持部により所定の高さに支持された前記受
け梁を前記支持材に固定せしめる固定部とを備えたこと
を特徴とする請求項2記載の橋梁床版用型枠の取付構
造。 - 【請求項9】 前記固定部は、前記支持部材に形成され
た縦長孔と、この縦長孔に挿入せしめ、前記受け梁に係
合させる係合部材とから構成され、この係合部材が前記
縦長孔の上下方向の所定位置に位置固定されることを特
徴とする請求項8記載の橋梁床版用型枠の取付構造。 - 【請求項10】 前記固定部には、前記縦長孔の上端部
と前記係合部材との間に形成される隙間に挿入させるス
ペーサを備えたことを特徴とする請求項9記載の橋梁床
版用型枠の取付構造。
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- 2001-07-09 JP JP2001208338A patent/JP3602479B2/ja not_active Expired - Fee Related
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