JP2003230783A - 千鳥縫いミシン - Google Patents

千鳥縫いミシン

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JP2003230783A
JP2003230783A JP2002030421A JP2002030421A JP2003230783A JP 2003230783 A JP2003230783 A JP 2003230783A JP 2002030421 A JP2002030421 A JP 2002030421A JP 2002030421 A JP2002030421 A JP 2002030421A JP 2003230783 A JP2003230783 A JP 2003230783A
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sewing
pattern
stitch
zigzag
mode
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JP2002030421A
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Yoshihide Sugihara
良英 杉原
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Brother Industries Ltd
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Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 第1模様と第2模様を切換えて縫製する場合
の第1模様の縫目針数を容易に変更できるようにするこ
と、第2模様の縫製後に第1模様を連続して縫製できる
ようにすること。 【解決手段】 帯状シート45の縫い開始位置から空送
り距離XDの半分に2針分の直線縫目を形成したときに
トリガー信号を受けることで、千鳥縫目により最初のホ
ック47を縫い付ける。その後、ホック間距離HDにお
ける5針分の直線縫目と、空送り距離XDにおける4針
分の直線縫目を形成する毎にトリガー信号を受けるの
で、このトリガー信号を受ける毎にその都度、直線縫目
から千鳥縫目に切換え、千鳥縫目によりホック47を順
々に縫い付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は千鳥縫いミシンに
関し、特に第1模様の縫製中に第2模様を割り込ませて
千鳥縫目を形成するものに関する。
【0002】
【従来の技術】 従来、工業用の千鳥縫いミシンにおい
ては、布送り動作と針振り動作を機械的に発生でき、布
送り動作による所定針数の直線縫目と、針振り動作によ
る所定針数の千鳥縫目(針振り縫目)を組合せた千鳥縫
いパターンを用いて、千鳥縫目を形成できるようになっ
ている。例えば、実施形態に係る図5に示すように、ブ
ラジャーのサイドヒモ部の端部に縫い付けるホック付き
布片45a,45b・・・を作成する為に、帯状の生地
からなる帯状シート45に複数のホック47を千鳥縫目
により順々に縫い付けるようにしている。
【0003】この場合、帯状シート45に1番目のホッ
ク47を千鳥縫目(例えば、8針)により縫い付け、そ
の後、ホック間距離HDだけ複数の直線縫目(例えば、
5針)を形成し、次に2番目のホック47を千鳥縫目
(例えば、8針)により縫い付け、更に、空送り距離X
Dだけ複数の直線縫目(例えば、5針)を形成する。
【0004】以降においては、これら1番目のホック4
7の縫い付けと、ホック間距離HDにおける直線縫目
と、2番目のホック47の縫い付けと、空送り距離XD
における直線縫目とをサイクリックに形成する。最終的
に、複数のカット位置CPで夫々切断することで、1つ
の帯状シート45から複数のホック付き布片45aを作
成するようにしている。そして、この1つのホック付き
布片45aをブラジャーのサイドヒモ部の端部に縫い付
けるものである。
【0005】それ故、布送り動作と針振り動作を機械的
に発生させる工業用の千鳥縫いミシンにおいては、これ
ら1番目のホックの縫い付けと、ホック間距離の直線縫
目と、2番目のホックの縫い付けと、空送り距離の直線
縫目とを基本千鳥縫いパターンとするものである。即
ち、この基本千鳥縫いパターンを繰り返すことで、複数
のホックを縫い付けた帯状シートを順々に作成できるよ
うになっている。
【0006】ところで、最近では、針振り動作をステッ
ピングモータで行うようにし、縫製データをプログラム
可能な電子千鳥縫いミシンが実用化されてきている。こ
の種の電子千鳥縫いミシンにより、前述した帯状シート
に複数のホックを縫い付ける場合、縫目形成順に直線縫
目数と千鳥縫目数とを順々に登録した基本千鳥縫いパタ
ーンからなる帯状シート作成用縫製データを予めして記
憶作成しておき、この帯状シート作成用縫製データによ
る基本千鳥縫いパターンを繰り返すようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】 前述したホック付き
布片の幅寸法を、ブラジャーのサイドヒモ部の幅寸法と
同一に合わせるため、ブラジャーのデザインやサイズ
(号数)の変更に伴って、サイドヒモ部の幅寸法が大き
く又は小さくなる場合があり、これに伴って、ホック間
距離や空送り距離の変更が要求される。しかし、布送り
動作と針振り動作を機械的に発生させる従来の工業用の
千鳥縫いミシンにおいては、基本千鳥縫いパターンが予
め決められているため、ホック間距離や空送り距離の変
更、つまり直線縫目の縫目針数を変更することができ
ず、縫目針数変更に対処することができないという問題
がある。
【0008】また、帯状シート作成用縫製データによる
基本千鳥縫いパターン縫いが可能な電子千鳥縫いミシン
においては、ホック間距離や空送り距離の変更に伴う直
線縫目の縫目針数を、ホック間距離や空送り距離の変更
に応じてその都度変更するようになり、帯状シート作成
用縫製データの変更作業が複雑化し、縫製作業の作業能
率が悪化するという問題がある。本発明の目的は、第1
模様と第2模様を切換えて縫製する場合の第1模様の縫
目針数を容易に変更できるようにすること、第2模様の
縫製後に第1模様を連続して縫製できるようにするこ
と、等である。
【0009】
【課題を解決するための手段】 請求項1の千鳥縫いミ
シンは、縫針を振る針振り機構と布送り機構とを備えた
千鳥縫いミシンにおいて、第1模様を縫製する第1モー
ドと、第1模様とは異なる第2模様を縫製する第2モー
ドの為の縫製データを記憶した縫製データ記憶手段と、
第2模様の1サイクル縫製の終了を検出するサイクル終
了検出手段と、オペレータの操作により又は自動的にト
リガー信号を発生させるトリガー信号発生手段と、第1
モードで縫製中にトリガー信号を受けた場合に第1モー
ドから第2モードに切換え、且つ第2モードで縫製中に
サイクル終了検出手段により第2模様の1サイクル終了
が検出された場合に第2モードから第1モードに切換え
るモード切換え手段とを備えたものである。
【0010】第1モードの為の縫製データに基づいて第
1模様を縫製中に、トリガー信号発生手段でトリガー信
号が発生した場合、モード切換え手段により第1モード
から第2モードに切換えられるため、第1模様の縫製を
中止して、第2モードの為の縫製データに基づいて第2
模様が縫製される。第2模様の1サイクル縫製の終了が
サイクル終了検出手段により検出された場合、モード切
換え手段により第2モードから第1モードに切換えられ
るため、第2模様の縫製を終了して、第1モードの為の
縫製データに基づいて第1模様が縫製される。
【0011】即ち、第1模様の縫製開始に対するトリガ
ー信号の発生時期を、速めたり、遅らせたりして変更す
るようにすれば、第1模様の縫製時間、つまり第1模様
の縫目針数を少なくなるように又は多くなるように変更
することができる。しかも、第2模様の1サイクル縫製
に続けて第1模様を繰り返して縫製することができるた
め、第1模様の縫製中の任意の位置に第2模様を割込ま
せて縫製することができる。
【0012】ここで、前記第1模様は針振りしない直線
縫目であり、第2模様は千鳥縫目である場合(請求項1
に従属の請求項2)には、例えば、ブラジャーのサイド
ヒモ部の端部に縫い付ける布片に複数のホックを千鳥縫
目により縫い込む場合であって、直線縫目である第1模
様を形成するホック間寸法を変更する場合には、そのホ
ック間寸法変更の変更に応じて、トリガー信号の発生時
期を変更するだけでよい。
【0013】ここで、前記第1模様は第1針振り幅の千
鳥縫目であり、第2模様は第1針振り幅と異なる第2針
振り幅の千鳥縫目である場合(請求項1に従属の請求項
3)には、第1針振り幅の千鳥縫目を形成する縫目針数
が変更される場合には、その縫目針数の変更に応じてト
リガー信号の発生時期を変更するだけでよい。
【0014】ここで、前記1サイクル縫製とは、所定の
針数からなる第2模様が縫製されたときである場合(請
求項1〜3の何れかに従属の請求項4)には、第1模様
の縫製中の任意の位置に、所定の針数からなる第2模様
を、1サイクルだけ又は複数サイクルに亙って割込ませ
て容易に縫製することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面に基いて説明する。本実施形態は、工業用の電子
制御式千鳥縫いミシンに本発明を適用した場合のもので
ある。この千鳥縫いミシンについて説明するが、この千
鳥縫いミシンは一般的な工業用電子ミシンと同様の構成
なので、簡単に説明する。図1に示すように、この千鳥
縫いミシン1は作業用テーブル2上に装着され、ミシン
ベッド部3と、そのベッド部3の右端部から立設された
脚柱部4と、その脚柱部4からベッド部3に対向するよ
うに左方へ延びるアーム部5とから構成されている。
【0016】作業用テーブル2は作業台6に支持され、
作業用テーブル2の下面側にミシンモータ7が取り付け
られている。また、作業台6には制御ボックス8が取り
付けられるとともに、ミシン操作の為の足踏みペダル9
が揺動可能に支持されている。足踏みペダル9に連結さ
れた連結棒10の上端部は、制御ボックス8に設けられ
た操作スイッチ21(図2参照)に連結されている。制
御ボックス8には、更に、電源スイッチ11等が手動操
作可能に設けられている。
【0017】アーム部5の前面に操作パネル14が設け
られ、アーム部5の内部には、ミシンモータ7で駆動さ
れるミシン主軸(図示略)を介して、縫針15を下端に
着脱可能に装着した針棒16を上下動させる針棒上下動
機構(図示略)と、ステッピングモータからなる針揺動
モータ39(図2参照)で針棒16(縫針15)を左右
に揺動させる針振り機構(図示略)と、天秤を針棒16
の上下動に調時させて駆動する天秤駆動機構(図示略)
などが設けられている。ここで、これら針棒上下動機構
と天秤駆動機構とはミシンモータ7で駆動される。
【0018】針棒16の後側の機枠Fには、押え棒17
が上下動可能に支持されており、その押え棒17の下端
には押え足18が取り付けられている。脚柱部4の前面
には返し縫いを行う為の返し縫いレバー19が設けられ
ている。ミシン主軸には、複数の細い線を放射状に印刷
したディスク板(図示略)が固着されている。それ故、
そのディスク板の放射状の細い線を位相検出エンコーダ
20により検出することで、ミシン主軸の回転に応じて
ミシン主軸の回転位相、つまり縫製制御に必要な種々の
タイミング(針振りタイミング、送りピッチ切換えタイ
ミング等)を制御可能になっている。
【0019】ベッド部3には、回転可能な下軸(図示
略)と、加工布を布送りする送り歯を前後動及び上下動
させる布送り機構(図示略)と、糸輪捕捉器(図示略)
等が設けられている。これら布送り機構や糸輪捕捉器も
ミシンモータ7で駆動される。ここで、布送り機構は一
般的な構成であるため、その詳しい説明を省略する。但
し、この布送り機構には、コンデンスソレノイド37
(図2参照)の作動により、送りピッチを切換える送り
ピッチ切換え機構が設けられている。
【0020】例えば、針振りを伴う千鳥縫目を形成する
場合に、このコンデンスソレノイド37を作動させて送
りピッチを小さくし、目の詰まった強度の高い縫目とす
ることも可能である。そこで、脚柱部4の前面には、送
りピッチを調節可能な送り量調節ダイヤル13と、コン
デンスソレノイド37が作動したときの送りピッチを調
節可能なコンデンス送り量調節ダイヤル12とが設けら
れている。
【0021】次に、千鳥縫いミシン1の制御系につい
て、図2の制御ブロック図に基づいて説明する。但し、
制御装置30は制御ボックス8内に設けられている。足
踏みペダル9に連結された操作スイッチ21と、操作パ
ネル14と、位相検出エンコーダ20等が制御装置30
の入出力インターフエース31に夫々電気的に接続され
ている。ここで、操作スイッチ21からは、足踏みペダ
ル9が中立位置のときにミシンモータ7の駆動停止信号
が出力され、足踏みペダル9が前踏み位置のときにミシ
ンモータ7の前進駆動信号が出力される。
【0022】入出力インターフエース31には、更に、
ミシンモータ7の為の駆動回路35とコンデンスソレノ
イド37の為の駆動回路36と、針揺動モータ39の為
の駆動回路38等が夫々電気的に接続されている。制御
装置30は、CPU32と、このCPU32にデータバ
ス等のバスを介して接続された入出力インターフエース
31と、ROM33及びRAM34等から構成されてい
る。ROM33には、操作スイッチ21からの前進駆動
信号や駆動停止信号にミシンモータ7を駆動する駆動制
御プログラム、後述する本願特有の千鳥縫目縫製制御を
行う制御プログラム等が格納されている。
【0023】入出力インターフエース31には、更に、
トリガー信号発生器40(これがトリガー信号発生手段
に相当する)が電気的に接続されている。このトリガー
信号発生器40は、トランジスタ回路等で構成され、予
め設定された直線縫目数テーブルと縫目形成信号とに基
づいて、この設定された直線縫目を形成する毎に、トラ
ンジスタの短時間の導通を介してトリガ信号が発生する
ように構成されている。RAM34には、千鳥縫いの為
の各種の千鳥縫いパターンデータを記憶する縫製データ
記憶メモリ34a(これが縫製データ記憶手段に相当す
る)、縫製データの読出しポインタや各種のフラグデー
タ等を記憶するメモリ等、複数の記憶メモリが設けられ
ている。
【0024】ここで、千鳥縫いパターン(これが第2模
様に相当する)のデータは、図3に示すように、針落ち
順位「1」〜「8」の座標データと、「ENDデータ」
とからなっている。針落ち順位「1」〜「8」の各々に
ついては、基準縫製位置Xa又は針振り位置Xbを指示
する座標データが記憶されている。「ENDデータ」
は、1サイクルの終了を指示するものである。この場
合、針落ち順位の最後には、千鳥縫いパターンの1サイ
クルの終了を指示する「ENDデータ」が記憶されてい
る。
【0025】次に、制御装置30により実行される 千
鳥縫目縫製制御について、図4のフローチャートに基づ
いて説明する。但し、図中の符号Si(i=10、1
1、12・・・)は各ステップである。また、千鳥縫目
形成に際しては、コンデンスソレノイド37が駆動さ
れ、送りピッチが小さく切換えられるものとする。
【0026】縫製開始が指令されたときに、この制御が
開始され、先ず、直線縫目を形成する第1モードを設定
する為に、モード設定フラグのフラグデータとして
「1」がセットされる(S10)。それ故、この時点で
は、第1モードが設定されている。次に、読出しポイン
タYPに千鳥縫いパターンデータの先頭アドレスがセッ
トされ(S11)、その読出しポインタYPで指示する座
標データが読み出され(S12)、その座標データに基づ
いて、針棒16が移動される(S13)。即ち、座標デー
タがXbのときにだけ、針揺動モータ39により針棒1
6が針振り位置に揺動される。
【0027】次に、読出しポインタYPが所定アドレス
分αだけインクリメントされる(S14)。次に、その読
出しポインタYPで指示するアドレスの座標データが
「ENDデータ」でない場合には(S15:No)、読出し
ポインタYPで指示するアドレスの、所謂次の座標デー
タが読み出される(S16)。次に、今回の縫製位置に対
する次の縫製位置までの移動量、つまり針振り量が演算
で求められる(S17)。次に、針振りタイミングでない
場合で(S18:No)、しかもトリガー信号発生器40か
らトリガー信号を入力していない場合には(S25:N
o)、S18とS25とが繰り返される。
【0028】ここで、針振りタイミングのときに(S1
8:Yes )、モード設定フラグのフラグデータが「1」
であって、直線縫いを行う場合には(S19:No)、S18
に戻り、針振り動作については、次の針振りタイミング
になるのを待つ。針振りタイミングは、ミシン主軸が1
回転する毎に1回発生するので、このときに1針分の直
線縫目が形成される。ところで、トリガー信号発生器4
0からトリガー信号が入力された場合には(S25:Yes
)、モード設定フラグのフラグデータとして「2」が
セットされる(S26)。
【0029】それ故、この時点で第2モードが設定され
る。その結果、針振りタイミングのときに(S18:Yes
)、モード設定フラグのフラグデータが「2」である
ため(S19:Yes )、S17で演算された移動量だけ針揺
動モータ39を揺動駆動させて、縫針15が揺動位置に
移動する(S20)。次に、ENDフラグが「1」にセッ
トされていない場合には(S21:No)、S14以降が繰り
返して実行され、千鳥縫いパターンの千鳥縫目が形成さ
れる。
【0030】ところで、読出しポインタYPで指示する
アドレスの座標データが「ENDデータ」の場合、つま
り千鳥縫いパターン縫いの1サイクル縫製が終了の場合
には(S15:Yes )、読出しポインタYPに千鳥縫いパ
ターンデータの先頭アドレスがセットされる(S23)。
次に、ENDフラグが「1」にセットされる(S24)。
この場合、針振りタイミングで針振り(S20)された後
に、ENDフラグが「1」であるため(S21:Yes )、
モード設定フラグのフラグデータとして「1」がセット
され且つENDフラグが「0」にリセットされる(S2
2)。
【0031】そして、S14以降が繰り返され、第1モー
ドにより直線縫目が形成される。例えば、図5に示すよ
うに、ホック付き布片45a,45b・・・を作成する
帯状の生地からなる帯状シート45に複数のホック47
を1列状に縫い付ける場合、帯状シート45の左端側の
縫い開始位置から空送り距離XDの半分に2針分の直線
縫目を形成した後、この縫製位置に1番目のホック47
を8針分の千鳥縫目により縫い付け、その後、ホック間
距離HDに5針分の直線縫目を形成し、次に2番目のホ
ック47を8針分の千鳥縫目により縫い付け、更に空送
り距離XDに4針分の直線縫目を形成する。
【0032】以降においては、ホック47を縫い付ける
毎に、ホック間距離HDへの直線縫目と空送り距離XD
への直線縫目とを交互に形成する。この場合、トリガー
信号発生器40からは、最初の2針分の直線縫目を形成
後にトリガー信号が発生するとともに、ホック間距離H
Dにおける5針分の直線縫目形成後と、空送り距離XD
における4針分の直線縫目形成後に、トリガー信号が夫
々発生するものとする。また、このホック47の縫い付
け作業に際しては、図示しないホック供給装置からホッ
ク47が順々に所定の縫製位置に供給されるものとす
る。
【0033】それ故、この場合には、先ず、直線縫目を
形成する第1モードにおいて、最初の空送り距離XDの
半分に2針分の直線縫目が形成されたときに、トリガー
信号発生器40からのトリガー信号が入力されるので、
第1モードから第2モードに切換えられ、最初のホック
47が8針分の千鳥縫目にて縫い付けられる。この千鳥
縫目形成が終了した時点で、第2モードから第1モード
に切換えられ、ホック間距離HDに5針分の直線縫目が
形成される。
【0034】このホック間距離HDにおける直線縫目形
成が終了した時点でトリガー信号が入力されるので、第
2モードに切換えられ、次のホック47が8針分の千鳥
縫目にて縫い付けられる。この千鳥縫目の形成が終了し
たとき第1モードに切換えられ、空送り距離XDに4針
分の直線縫目が形成される。その後、トリガー信号が入
力される毎に第2モードに切換えられてホック47が千
鳥縫目で順々に縫い付けられ、千鳥縫いが終了する毎
に、第1モードに切換えられてホック間距離HDと空送
り距離XDとに交互に直線縫目が形成される。
【0035】このように、複数のホック47が縫い付け
られた帯状シート45を、最終的に、複数のカット位置
CPで夫々切断することで、所定の幅寸法を有する複数
のホック付き布片45a,45b・・・を作成すること
ができる。そして、そのホック付き布片45a,45b
・・・をブラジャーのサイドヒモ部の端部に縫い付ける
ようにしている。この場合、サイドヒモ部の幅寸法とホ
ック付き布片45a,45b・・・の幅寸法とが同じで
ある。
【0036】ところで、ブラジャーのデザインやサイズ
(号数)の変更に伴って、サイドヒモ部の幅寸法が大き
く又は小さく変更されのに伴って、ホック間距離HDや
空送り距離XDが変更されるような場合には、トリガー
信号の発生タイミングを変更するだけでよい。即ち、ホ
ック付き布片45a,45b・・・の幅寸法の拡大に伴
って、ホック間距離HDや空送り距離XDを大きくする
場合には、大きくする寸法に応じてトリガー信号の発生
タイミングを遅くするだけでよい。
【0037】また、その逆に、ホック付き布片45a,
45b・・・の幅寸法の縮小に伴って、ホック間距離H
Dや空送り距離XDを小さくる場合には、小さくする寸
法に応じてトリガー信号の発生タイミングを速くするだ
けでよい。それ故、縫製データを変更する等の煩わしさ
を解消でき、トリガー信号の発生タイミングを変更する
だけでよく、直線縫目(第1模様)と千鳥縫目(第2模
様)を切換えて縫製する場合の直線縫目の縫目針数を容
易に変更することができ、しかも、千鳥縫い縫製の作業
能率を向上させることができる。
【0038】ここで、制御装置30に設けたCPU32
やROM33に記憶した千鳥縫目縫製制御(図4参照)
の特にS22,S24,S25〜S26等でモード切換え手段が
構成されている。また、CPU32やROM33に記憶
した千鳥縫目縫製制御の特にS15等でサイクル終了検出
手段が構成されている。
【0039】次に、前記実施形態の変更形態について説
明する。 1〕千鳥縫いミシン1のアーム部5又は制御ボックス8
にトリガー信号発生用スイッチを設け、オペレータがこ
のトリガー信号発生用スイッチを操作する毎にト、リガ
ー信号を発生させるようにしてもよい。 2〕押え足18又は押え足18の近傍に金属からなるホ
ック47を検知するホック検知センサを設け、直線縫目
の縫製途中で、このホック検知センサがホック47の接
近を検知した場合に、ホック検知センサからのセンサ信
号に応答してリガー信号を自動的に発生させるようにし
てもよい。
【0040】3〕千鳥縫パターンデータとして、図6
(a)に示す第1千鳥縫目(これが第1模様に相当す
る)の為の第1千鳥縫いパターンデータと、図6(b)
に示す第2千鳥縫目(これが第2模様に相当する)の為
の第2千鳥縫いパターンデータとが設けられ、第1千鳥
縫目と第2千鳥縫目とを交互に縫製するに際して、トリ
ガー信号の入力を契機に、第1千鳥縫目を縫製する第1
モードから第2千鳥縫目を縫製する第2モードに切換え
るようにしてもよい。
【0041】即ち、第1千鳥縫目は、2つの針落ち順位
「1」,「2」の座標データ(Xa,Xb)と「END
データ」とからなり、第2千鳥縫目は、4つの針落ち順
位「1」〜「4」の座標データ(Xa〜Xc)と「EN
Dデータ」とからなっている。ここで、Xaは基準縫製
位置であり、Xbは第1針振り幅を有する針振り位置で
あり、XcはXbの第1針振り幅よりも大きな第2針振
り幅である。次に、第1千鳥縫目と第2千鳥縫目とを縫
製する千鳥縫目縫製制御を図7に示すフローチャートに
より説明する。
【0042】この制御が開始されると、先ず、第1千鳥
縫目を縫製する第1モードを設定する為に、モード設定
フラグのフラグデータとして「1」がセットされる(S
30)。それ故、この時点では、第1モードが設定されて
いる。次に、読出しポインタYPに第1千鳥縫いパター
ンデータの先頭アドレスがセットされる(S31)。そし
て、S12〜S17と同様に、S32〜S37が実行される。そ
して、針振りタイミングでない場合で(S38:No)、モ
ード設定フラグのフラグデータが「1」のときに(S4
3:Yes )、トリガー信号を入力していない場合には
(S44:No)、S38とS43〜S44が繰り返して実行され
る。
【0043】そして、針振りタイミングのときに(S3
8:Yes )、針揺動モータ39を揺動駆動させて、縫針
15が揺動位置に移動する(S39)。そして、S34以降
が繰り返して実行され、第1千鳥縫目が縫製される。但
し、第1千鳥縫目の縫製中に、読出したデータが「EN
D」データの場合には(S35:Yes )、現在のモード設
定フラグのフラグデータが「2」でないため(S40:N
o)、S30と同様に、読出しポインタYPに第1千鳥縫
いパターンデータの先頭アドレスがセットされ(S4
2)、S36以降が繰り返して実行される。
【0044】ところで、トリガー信号が入力された場合
には(S44:Yes )、モード設定フラグのフラグデータ
として「2」がセットされて第2モードが設定され(S
45)、読出しポインタYPに第2千鳥縫いパターンデー
タの先頭アドレスがセットされ(S46)、S36以降が繰
り返して実行され、第2千鳥縫目が縫製される。ここ
で、読出しポインタYPで指示するアドレスの座標デー
タが「ENDデータ」の場合、つまり第2千鳥縫いパタ
ーンの1サイクルの縫製が終了した場合に(S35:Yes
)、モード設定フラグのフラグデータが「2」である
ため(S40:Yes )、モード設定フラグのフラグデータ
として「1」が設定され(S41)、読出しポインタYP
に第1千鳥縫いパターンデータの先頭アドレスがセット
され(S42)、S36以降が繰り返され、第2千鳥縫目に
代えて第1千鳥縫目が縫製される。
【0045】例えば、図8に示すように、先ず、第1モ
ードが設定されているため、第1千鳥縫いパターンデー
タに基づいて、8針分の第1千鳥縫目(1aN〜1h
N)が縫製されたときに、トリガー信号が入力された場
合、この時点で第1モードから第2モードに切換えら
れ、第2千鳥縫いパターンデータに基づいて、4針分の
第2千鳥縫目(2aN〜2dN)が縫製される。そし
て、このときに第2モードから第1モードに切換えら
れ、第1千鳥縫目が形成される。
【0046】この場合にも、前記実施形態と同様に、ト
リガー信号の発生タイミングを変更するだけで、第1千
鳥縫目の縫目針数を容易に変更することができるため、
縫製データを変更する等の煩わしさを解消でき、しか
も、千鳥縫い縫製の作業能率を向上させることができ
る。その他、直線縫目とスカラップ模様との組合せ等、
種々の組合せを行うようにしてもよい。 4〕図4に示す千鳥縫目縫製制御を部分的に変更し、第
2模様である千鳥縫目を2回に亙って縫製してから、第
1模様である直線縫目を縫製するようにしてもよい。
【0047】5〕図7に示す千鳥縫目縫製制御を部分的
に変更し、第2模様である第2千鳥縫目を2回に亙って
縫製してから、第1模様である第1千鳥縫目を縫製する
ようにしてもよい。 6〕第2模様である第2千鳥縫目の縫目針数を、オペレ
ータが任意に設定可能に構成するようにしてもよい。 7〕本発明は、以上説明した実施形態に限定されるもの
ではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更を
付加し、種々の千鳥縫いミシンに本発明を適用すること
が可能である。
【0048】
【発明の効果】 請求項1の発明によれば、針振り機構
と布送り機構とを備え、縫製データ記憶手段と、サイク
ル終了検出手段と、トリガー信号発生手段と、モード切
換え手段とを備えたので、第1モードの為の縫製データ
に基づいて第1模様を縫製中に、トリガー信号が発生し
た場合、第1モードから第2モードに切換えられて、第
1模様の縫製を終了して第2模様が縫製されるため、第
1模様の縫製開始に対するトリガー信号の発生時期を、
速めたり、遅らせたりして変更するだけで、第1模様の
縫目針数を少なくなるように又は多くなるように容易に
変更することができる。
【0049】更に、第2模様の1サイクル縫製の終了時
には、第2モードから第1モードに切換えられるため、
第2模様の1サイクル縫製に続けて第1模様を縫製する
ことができるため、第1模様の縫製中の任意の位置に第
2模様を割込ませて縫製することができる。
【0050】請求項2の発明によれば、請求項1と同様
の効果を奏するが、前記第1模様は針振りしない直線縫
目であり、第2模様は千鳥縫目であるので、例えば、ブ
ラジャーのサイドヒモ部の端部に縫い付ける布片に複数
のホックを千鳥縫目により縫い込む場合であって、直線
縫目である第1模様を形成するホック間寸法が変更され
る場合には、そのホック間寸法変更の変更に応じてトリ
ガー信号の発生時期を変更するだけでよい。
【0051】請求項3の発明によれば、請求項1と同様
の効果を奏するが、前記第1模様は第1針振り幅の千鳥
縫目であり、第2模様は第1針振り幅と異なる第2針振
り幅の千鳥縫目であるので、第1針振り幅の千鳥縫目を
形成する縫目針数を変更する場合には、その縫目針数の
変更に応じてトリガー信号の発生時期を変更するだけで
よい。
【0052】請求項4の発明によれば、請求項1〜3の
何れかと同様の効果を奏するが、前記1サイクル縫製と
は、所定の針数からなる第2模様が縫製されたときであ
るので、第1模様の縫製中の任意の位置に、所定の針数
からなる第2模様を、1サイクルだけ又は複数サイクル
に亙って割込ませて容易に縫製することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の千鳥縫いミシンの斜視図である。
【図2】千鳥縫いミシンの制御系のブロック図である。
【図3】千鳥縫いパターンデータを示す図表である。
【図4】千鳥縫目縫製制御のフローチャートである。
【図5】直線縫い期間と千鳥縫い期間とトリガー信号の
タイムチャートである。
【図6】(a)は第1千鳥縫いパターンデータを示す図
表であり、(b)は第2千鳥縫いパターンデータを示す
図表である。
【図7】変更形態に係る図4相当図である。
【図8】第1千鳥縫目と第2千鳥縫目を説明する説明図
である。
【符号の説明】
1 千鳥縫いミシン 30 制御装置 32 CPU 33 ROM 34 RAM 34a 縫製データ記憶メモリ 40 トリガー信号発生器
フロントページの続き Fターム(参考) 3B150 AA07 AA22 BA04 BB00 CE03 CE23 GD14 GE03 GF02 GF03 JA02 JA03 JA11 LA05 LA15 LA73 LA82 LA85 LB01 LB02 NA05 NA07 NA14 NA67 NA71 NA72 NB02 NC02 NC03 NC11 QA01 QA04 QA06 QA07

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縫針を振る針振り機構と布送り機構とを
    備えた千鳥縫いミシンにおいて、 第1模様を縫製する第1モードと、第1模様とは異なる
    第2模様を縫製する第2モードの為の縫製データを記憶
    した縫製データ記憶手段と、 前記第2模様の1サイクル縫製の終了を検出するサイク
    ル終了検出手段と、 オペレータの操作により又は自動的にトリガー信号を発
    生させるトリガー信号発生手段と、 前記第1モードで縫製中に前記トリガー信号を受けた場
    合に第1モードから第2モードに切換え、且つ第2モー
    ドで縫製中にサイクル終了検出手段により第2模様の1
    サイクル縫製の終了が検出された場合に第2モードから
    第1モードに切換えるモード切換え手段と、 を備えたことを特徴とする千鳥縫いミシン。
  2. 【請求項2】 前記第1模様は針振りしない直線縫目で
    あり、前記第2模様は千鳥縫目であることを特徴とする
    請求項1に記載の千鳥縫いミシン。
  3. 【請求項3】 前記第1模様は第1針振り幅の千鳥縫目
    であり、第2模様は前記第1針振り幅と異なる第2針振
    り幅の千鳥縫目であることを特徴とする請求項1に記載
    の千鳥縫いミシン。
  4. 【請求項4】 前記1サイクル縫製とは、所定の針数か
    らなる第2模様が縫製されたときであることを特徴とす
    る請求項1〜3の何れかに記載の千鳥縫いミシン。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007181607A (ja) * 2006-01-10 2007-07-19 Juki Corp ミシン
JP2014161373A (ja) * 2013-02-21 2014-09-08 Aisin Seiki Co Ltd ミシン

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