JPH11276752A - ミシン - Google Patents

ミシン

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JPH11276752A
JPH11276752A JP10214298A JP10214298A JPH11276752A JP H11276752 A JPH11276752 A JP H11276752A JP 10214298 A JP10214298 A JP 10214298A JP 10214298 A JP10214298 A JP 10214298A JP H11276752 A JPH11276752 A JP H11276752A
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sewing machine
sewing
needle
loop
upper thread
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JP10214298A
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Masaki Shimizu
正樹 清水
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Brother Industries Ltd
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Brother Industries Ltd
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D05SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
    • D05DINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES D05B AND D05C, RELATING TO SEWING, EMBROIDERING AND TUFTING
    • D05D2207/00Use of special elements
    • D05D2207/02Pneumatic or hydraulic devices
    • D05D2207/04Suction or blowing devices

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  • Sewing Machines And Sewing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 縫目を形成させない目飛び動作を、高速で縫
製しながら容易に且つ確実に、しかも何ら騒音を発生す
ることなく実現すること。 【解決手段】 縫目ピッチに対応する可動枠の送り量を
複数回の送り動作により実現する目飛び条件が成立し
て、目飛びモードが設定されたときには、剣先34aが
上糸ループ24aに出合う出合いタイミングまでに、釜
駆動モータの回転位相が約20°だけ遅れるように制御
されるので、剣先34aで上糸ループ24aを捕捉する
ことができず、しかも釜駆動モータ33が遅れ位相角だ
け回転したときには、縫針21の上昇により、剣先34
aで上糸ループ24aを捕捉することができず、目飛び
動作を高速で縫製しながら容易に且つ確実に、しかも何
ら騒音を発生することなく実現することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はミシンに関し、特に
上糸を下糸に絡ませないで縫目を形成しない目飛び動作
を、上糸ループを強制的に潰すようにして、または糸輪
捕捉用釜の剣先で上糸ループを捕捉する捕捉タイミング
を遅らせることで実現させるようにした技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、布保持枠に装着された布地に刺繍
模様を縫製する刺繍ミシンやパターン模様を縫製するパ
ターン縫いミシンなどにおいては、布保持枠をX方向と
Y方向とに独立に移動駆動する為に、ステッピングモー
タからなるX軸駆動モータやY軸駆動モータが設けら
れ、刺繍模様やパターン模様の縫製に際して、縫製デー
タで指定される縫目ピッチに対応する加工布の送り量に
基づいて、縫針が針板よりも上側に移動している送り期
間に、これらX軸駆動モータやY軸駆動モータを駆動す
ることで、送り動作を実行するようにしている。
【0003】ところで、布保持枠を移動可能な送り期間
は、縫針が針板の上側に移動している期間であり、縫製
速度に応じて変化するので、各縫製サイクル毎の送り量
をその送り期間内に実行可能な縫製速度を演算で求め、
この求められた縫製速度で縫製するようになっている。
ここで、送り量が、例えば約「2〜6mm」のように短い
ときには最高速度に近い速度で縫製できるが、約「10〜
12mm」のようにに大きいときには、縫製速度としては略
最低速度になる。
【0004】一方、例えば刺繍模様「花」を縫製するの
に際して、「花弁」や「葉っぱ」を縫目ピッチの大きい
(例えば、「20〜30mm」)サテンステッチで縫製するこ
とで、これら「花弁」や「葉っぱ」に、刺繍縫いした刺
繍糸により光沢を醸しだすような場合には、最低速度で
縫製しても、この大きな送り量を1回の送り動作で実行
できない場合もあることから、通常、針棒ジャンプ機構
が設けられており、この針棒ジャンプ機構を作動させる
ことで、「20〜30mm」のような大きい送り量の送り動作
を実行させるようにしている。
【0005】即ち、大きな送り量を2回分又は3回分に
分割し、針棒ジャンプ機構を作動させて針棒をその最上
位置に強制的にジャンプさせた状態で、これら複数の分
割送り量を2回又は3回の縫製サイクルで実行するよう
にしている。つまり、上糸を下糸に交絡させないで縫目
を形成しない、所謂目飛び動作を行なう間に、その大き
な送り量に対応させて加工布を空送りするようにしてい
る。そして、複数回の送り動作で大きな布送りが実行さ
れた後、針棒ジャンプ機構の作動を中止し、針棒の上下
動を再開するようにしている。
【0006】ここで、一般的な針棒ジャンプ機構につい
て簡単に説明すると、針棒はミシン主軸に連動して駆動
される針棒上下駆動機構の連結部に作動的に連結され、
縫製時には、その連結部を介して針棒上下駆動機構によ
り上下駆動されるが、針棒ジャンプに際しては、その連
結部が電気的アクチュエータで揺動され、針棒はこれに
設けたコイルバネのバネ力によりその最上位置に強制的
にジャンプするようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、針棒
ジャンプ機構を備えた刺繍ミシンやパターン縫いミシン
においては、針棒ジャンプ機構を作動させて目飛び動作
を行なうことで、大きな送り量の送り動作を実現させる
ようにしているので、針棒ジャンプ機構を作動させるタ
イミングによっては、高速で上下動している針棒の下降
動作時に強制的にジャンプさせるような場合で、針棒の
イナーシャが大きくなっているときでも確実に目飛び動
作を実行させることから、目飛びを発生させるときの縫
製速度としては比較的低速に設定するようになり、縫製
作業の能率が低下するという問題がある。
【0008】また、複数の頭部を備えた多頭式刺繍ミシ
ンで、目飛び動作が頻繁に行なわれる場合には、複数の
針棒ジャンプ機構による針棒ジャンプ時の騒音が大きく
なるという問題がある。本発明の目的は、縫目を形成さ
せない目飛び動作を、高速で縫製しながら容易に且つ確
実に、しかも何ら騒音を発生することなく実現できるよ
うなミシンを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1のミシンは、ミ
シンモータでミシン主軸を介して駆動される縫針と、縫
針と協働して縫針の目孔から延びる上糸のループを捕捉
する剣先を有する糸輪捕捉用釜とを備えたミシンにおい
て、剣先が上糸ループに出合う出合いタイミングの直前
に、剣先に上糸ループを捕捉させないように上糸ループ
を潰す目飛び発生手段と、縫目ピッチに対応する加工布
の送り量を複数回の布送り動作により実現する目飛び条
件が成立したとき、出合いタイミングの直前に目飛び発
生手段を駆動する目飛び制御手段とを設けたものであ
る。
【0010】縫針はミシンモータで駆動されるミシン主
軸を介して上下駆動され、各縫製サイクル毎に、糸輪捕
捉用釜が出合いタイミングに回転したとき、その剣先は
縫針と協働して上糸ループを捕捉するので、上糸と下糸
とが交絡されて縫目が形成される。一方、目飛び制御手
段は、縫目ピッチに対応する加工布の送り量を複数回の
布送り動作により実現する目飛び条件が成立したとき、
出合いタイミングの直前に目飛び発生手段を駆動するの
で、目飛び発生手段は、剣先が上糸ループに出合う出合
いタイミングの直前に、剣先に上糸ループを捕捉させな
いように上糸ループを潰す。
【0011】即ち、剣先が上糸ループに出合うときに
は、上糸ループが既に潰された状態であり、剣先が上糸
ループを捕捉することができず、上糸と下糸が交絡しな
いで縫目形成されない目飛びが発生する。
【0012】請求項2のミシンは、請求項1の発明にお
いて、前記目飛び発生手段は、エア供給源に接続された
エアノズルから上糸ループに加圧エアを吹付けて上糸ル
ープを潰すように構成されたことを特徴とするものであ
る。この場合、出合いタイミングの直前に、エア供給源
に接続されたエアノズルから上糸ループに加圧エアが吹
付けられて上糸ループが潰されるので、エア供給源にエ
アノズルを接続しただけの簡単な機構により、目飛び動
作を容易に且つ確実に、しかも何ら騒音を発生すること
なく実現できる。その他請求項1と同様の作用を奏す
る。
【0013】請求項3のミシンは、請求項1の発明にお
いて、前記目飛び発生手段は、上糸ループを潰す位置と
その位置から退避した位置とに亙って可動の可動レバー
と、この可動レバーを移動させる電気的アクチュエータ
とを備えたことを特徴とするものである。この場合、出
合いタイミングの直前に、ソレノイドや駆動モータ等の
電気的アクチュエータを微小時間だけ駆動させること
で、可動レバーが退避位置から上糸ループを潰す位置に
移動して、上糸ループが潰されるので、可動レバーと電
気的アクチュエータを設けただけの簡単な機構により、
目飛び動作を容易に且つ確実に、しかも何ら騒音を発生
することなく実現できる。その他請求項1と同様の作用
を奏する。
【0014】請求項4のミシンは、ミシンモータでミシ
ン主軸を介して駆動される縫針と、縫針と協働して縫針
の目孔から延びる上糸のループを捕捉する剣先を有する
糸輪捕捉用釜と、糸輪捕捉用釜をミシンモータとは独立
に回転駆動する釜駆動モータと、この釜駆動モータをミ
シン主軸に同期させて駆動制御する同期駆動制御手段と
を備えたミシンにおいて、同期駆動制御手段は、強制的
に目飛びを発生させる為に剣先が上糸ループを捕捉しな
いように釜駆動モータの回転位相を変更可能な位相変更
手段を備えているものである。
【0015】縫針はミシンモータで駆動されるミシン主
軸を介して上下駆動され、糸輪捕捉用釜は、同期駆動制
御手段によりミシン主軸に同期させて駆動制御される釜
駆動モータにより、ミシンモータとは独立に回転駆動さ
れる。これにより、各縫製サイクル毎に、糸輪捕捉用釜
が出合いタイミングに回転したとき、その剣先が上糸ル
ープを捕捉するので、上糸と下糸とが交絡されて縫目が
形成される。ところで、位相変更手段により、釜駆動モ
ータの回転位相が、例えば遅れ側に変更された状態で、
糸輪捕捉用釜の剣先が出合い位置に遅れて到達したとき
には、縫針から延びる上糸のループを剣先で捕捉するす
ることができず、上糸と下糸が交絡しないで縫目形成さ
れない目飛びが発生する。
【0016】請求項5のミシンは、請求項4の発明にお
いて、前記位相変更手段は、縫目ピッチに対応する加工
布の送り量を複数回の布送り動作により実現する目飛び
条件が成立したとき、少なくとも、剣先が上糸ループに
出合う出合いタイミングにおける釜駆動モータの回転位
相を、ミシン主軸に同期した回転位相よりも所定角度以
上遅らせるように変更することを特徴とするものであ
る。
【0017】この場合、縫目ピッチに対応する加工布の
送り量が大きいことから、その大きい送り量を複数回の
布送り動作により実現する目飛び条件が成立したときに
は、位相変更手段は、少なくとも、剣先が上糸ループに
出合う出合いタイミングにおける釜駆動モータの回転位
相を、ミシン主軸に同期した回転位相よりも所定角度以
上遅らせるように変更するので、糸輪捕捉用釜の剣先が
出合い位置に遅れて到達したときには、縫針から延びる
上糸のループは既に剣先よりも上側に移動しており、し
かも天秤による糸引き締め動作が行なわれていることか
ら、剣先が上糸ループを捕捉することができず、目飛び
が発生する。その他請求項4と同様の作用を奏する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、図面に基づいて説明する。本実施形態は、3台の刺
繍機を備え、各刺繍機においては、糸輪捕捉用の全回転
釜を、ミシンモータとは独立に釜駆動モータで回転駆動
するようにした多頭式刺繍ミシンに本発明を適用した場
合のものである。この多頭式刺繍ミシンMについて説明
すると、図1に示すように、左右方向に延びるベースフ
レーム1の上面の後部側には、左右方向に所定長さを有
する平面視略矩形状のミシン支持板2が配設され、この
ミシン支持板2の後端部分には、左右方向に延びる支持
フレーム3が立設され、この支持フレーム3に、3つの
ヘッド部4〜6が所定間隔毎に左右方向に並設されると
ともに、ミシン支持板2の前端部に位置するベースフレ
ーム1には、これらヘッド部4〜6の各々に対応させて
シリンダ状のベッド部7〜9の各後端部が夫々支持され
ている。
【0019】即ち、支持フレーム3に設けられたへッド
部4〜6と、独立構造のベッド部7〜9とからなる3台
の多針式刺繍機M1〜M3が並設されている。これら刺
繍機M1〜M3のヘッド部4〜6の各々の前端部に針棒
ケース20が左右方向移動可能に夫々支持され、この針
棒ケース20には、下端に縫針21を取付けた12本の
針棒(図示略)が1列状に配列されて上下動可能に支持
されるとともに、12個の天秤22が揺動可能に支持さ
れている。そして、図示していないが、ミシン主軸(図
示略)に連結された針棒上下駆動機構を介して12本の
針棒のうちの1本が上下駆動されるとともに、針棒ジャ
ンプ機構によりその上下駆動している針棒が強制的に最
上位置にジャンプされる。
【0020】また、ミシン支持板2の前側でベッド部7
〜9の上面と同一高さになるように、作業用テーブル1
0が水平に配設され、この作業用テーブル10を含み、
この作業用テーブル10の左右両側に設けられた1対の
補助テーブル11・12に亙って、左右方向に延びる平
面視矩形枠状の可動枠13が載置され、この可動枠13
には、各刺繍機M1〜M3に対応させて略矩形状の布保
持枠14が夫々取付けられている。
【0021】そして、この可動枠13の右端部の駆動枠
部13aがX軸駆動機構(図示略)によりX軸方向(左
右方向)に移動駆動されるとともに、その左端部の駆動
枠部13bとこの駆動枠部13aとがY軸駆動機構(図
示略)によりY軸方向(前後方向)に移動駆動される。
従って、可動枠13は、X軸駆動モータ65(図3参
照)で駆動されるX軸駆動機構とY軸駆動モータ67
(図3参照)で駆動されるY軸駆動機構とにより、XY
平面上を移動可能になっている。また、補助テーブル1
3aの後側には、刺繍縫製に関するメッセージを表示す
るディスプレイ15を有し、種々の指令を実行する為の
操作パネル16が設けられている。
【0022】次に、ベッド部7〜9について、図2に基
づいて説明する。これら3つのベッド部7〜9は同様の
構成なので、左端のベッド部7について説明する。前後
方向に延びる断面略U字状のベッドケース25は、その
後端部において、ミシン支持板2の前端部に取付けら
れ、ベッドケース25の前端部分には、釜モジュール3
0が着脱可能に固定されている。ここで、ベッドケース
25の上側は、その前端部分において、針板26で覆わ
れるとともに、針板26に連続するカバー板27で覆わ
れている。
【0023】次に、釜モジュール30について説明す
る。ベッドケース25の前端部には、取付けブロック3
1がビス32により着脱可能に固着され、この取付けブ
ロック31の後端側には、パルスモータからなる釜駆動
モータ33が取付けられている。一方、取付けブロック
31の前端側には、糸輪捕捉用の全回転釜34が設けら
れ、この全回転釜34に固着された釜軸35は取付けブ
ロック31に回転可能に枢支されている。そして、釜軸
35の後端部に取付けた第1連結部材37と、釜駆動モ
ータ33の駆動軸33aの前端部に取付けた第2連結部
材38とが相互に連結されている。
【0024】つまり、これら釜軸35と駆動軸33aと
は、両連結部材37,38からなるカップリング36で
連結されている。この第2連結部材38には、ディスク
エンコーダ39が取付けられ、このディスクエンコーダ
39に形成された複数のスリットを光学的に検出して、
釜軸回転信号を出力するフォトセンサからなるエンコー
ダセンサ40(図3参照)が取付けブロック31に取付
けられている。そして、釜駆動モータ33の駆動によ
り、駆動軸33aとカップリング36とを介して釜軸3
5が回転駆動されて、全回転釜34が所定の回転方向
に、ミシン主軸に対して2倍の回転速度で回転駆動され
る。
【0025】次に、多頭式刺繍ミシンMの制御系の概要
について、図3のブロック図に基づいて説明する。釜駆
動制御以外の刺繍ミシンM全体の制御を司るミシン制御
装置50は、CPU51とROM52及びRAM53と
を含むマイクロコンピュータと、そのマイクロコンピュ
ータにデータバスなどのバスを介して接続された入力イ
ンターフェース(図示略)及び出力インターフェース
(図示略)とから構成されている。
【0026】ここで、ROM52には、ソレノイド5
4,56やモータ59,63,65,67を駆動制御す
る駆動制御プログラムなどの各種制御プログラムが格納
されるとともに、刺繍縫製する為の複数の縫製データが
格納されている。このミシン制御装置50には、ヘッド
部4に関して、針棒ジャンプ機構(図示略)を作動させ
る針棒ジャンプ用ソレノイド54の為の駆動回路55
と、押え足(図示略)を上昇駆動させる押え足駆動ソレ
ノイド56の為の駆動回路57と、糸切れセンサ58が
夫々接続され、他のヘッド部5,6についても同様に接
続されている。
【0027】また、ミシン制御装置50には、インダク
ションモータからなるミシンモータ59を駆動する駆動
回路60と、ミシン主軸に設けられた円盤状のディスク
エンコーダ(図示略)の1回転で1000個のエンコー
ダ信号を出力するエンコーダ信号発生器61と、このエ
ンコーダ信号発生器61の1回転で1個の主軸原点信号
を出力する主軸原点センサ62と、針棒ケース20を移
動させて駆動する針棒を変更する針棒変更モータ63の
為の駆動回路64と、X軸駆動モータ65の為の駆動回
路66と、Y軸駆動モータ67の為の駆動回路68とが
夫々接続されている。
【0028】更に、ミシン制御装置50には、縫製開始
や種々の指令を指示する為の複数のスイッチが設けられ
るとともに、ディスプレイ15が設けられた操作パネル
16が夫々接続されている。一方、ミシン制御装置50
に接続され、全回転釜34の駆動制御や糸切り機構(図
示略)を作動させる糸切断制御を司る釜軸制御装置70
は、CPU71とROM72及びRAM73とを含むマ
イクロコンピュータと、そのマイクロコンピュータにデ
ータバスなどのバスを介して接続された入力インターフ
ェース(図示略)及び出力インターフェース(図示略)
とから構成されている。
【0029】前記ROM72には、後述する本願特有の
釜軸駆動制御の制御プログラムなどが格納されている。
この釜軸制御装置70には、ベッド部7に関して、釜駆
動モータ33の為の駆動回路74と、ディスクエンコー
ダ39の1回転で50個のスリット信号を出力するエン
コーダセンサ40と、このディスクエンコーダ39の1
回転で1個の釜軸同期信号を出力する釜軸原点センサ7
6が夫々接続され、他のベッド部8,9についても同様
に接続されている。更に、釜軸制御装置70には、糸切
り機構(図示略)に設けられた糸切りモータ77の為の
駆動回路78が夫々接続されている。
【0030】一方、釜駆動モータ33は、ステッピング
モータからなり、500パルスを受けて1回転し、同時
に全回転釜34も1回転する。そして、釜駆動モータ3
3は、ミシン主軸が1回転する間に2回転するように倍
速駆動制御される。次に、釜軸制御装置70で実行され
る釜軸駆動制御のルーチンについて、図4〜図7のフロ
ーチャートに基づいて説明する。但し、図中符号Si
(i=10、11、12・・・・)は各ステップであ
る。
【0031】この多頭式刺繍ミシンMに電源が投入され
ると、この制御が開始され、先ず主軸・釜軸初期設定処
理が実行される(S10)。即ち、ミシン主軸が所定の停
止位置となるようにミシンモータ59が回転されるのと
同時に、釜軸35の回転位置をミシン主軸の停止位置に
対応させるように釜駆動モータ33が回転駆動される。
【0032】そして、縫製開始に際して操作パネル16
に設けられた起動スイッチが操作され、ミシン制御装置
50から「H」レベルの主軸駆動信号を受けたときには
(S11:Yes )、ミシンモータ59が回転駆動されて、
ミシン主軸が同時に回転駆動される。そして、ミシンモ
ータ59の駆動によりミシン主軸が所定の回転位相まで
回転して、主軸原点センサ62から主軸同期信号が出力
されたときには(S12:Yes )、釜駆動モータ33を駆
動制御する駆動処理(図5参照)が実行される(S1
3)。
【0033】この制御が開始されたときに、ミシン制御
装置50から受けた主軸駆動信号が「H」レベルのとき
で(S20:Yes )、更に目飛び条件に関する目飛び情報
のデータをミシン制御装置50から受け、目飛び条件が
成立していないときには(S21:No)、釜軸同期駆動処
理(図6〜図7参照)が実行されるが(S23)、目飛び
条件が成立しているときには(S21:Yes )、目飛びモ
ードフラグJMF がセットされ(S22)、釜軸同期駆動処
理が実行される(S23)。ここで、目飛び条件とは、縫
目ピッチに対応する可動枠13の送り量を複数回の送り
動作により実現するか否かの条件であり、複数回の送り
動作により実現するときに成立するようになっている。
【0034】次に、釜軸同期駆動処理制御が開始される
と、先ずエンコーダ信号発生器61から出力される主軸
回転信号を常にカウントすることで、ミシン主軸の回転
位相が読み込まれ(S30)、目飛びモードフラグJMF が
セットされていないときには(S31:No)、ミシン主軸
の回転に同期させる為に、釜軸35を1ステップ分駆動
するタイミングのときには(S38:Yes )、釜駆動モー
タ33が1ステップ分駆動され(S39)、釜軸35の回
転を確認する為に、釜駆動モータ33の駆動ステップ数
のカウント値Iが1つインクリメントされる(S40)。
【0035】次に、エンコーダセンサ40からの釜軸回
転信号が変化しないときに(S41:No)、駆動ステップ
数Iが所定値P(例えば、10〜15)以下のときには
(S42:Yes )、この制御を終了して、釜駆動モータ駆
動処理制御のS20にリターンする。釜軸回転信号が変化
したときには(S41:Yes )、釜駆動モータ33が確実
に回転していることから、その駆動ステップ数Iがクリ
アされる(S43)。一方、釜軸回転信号が変化しない
で、駆動ステップ数Iが所定値Pよりも大きくなったと
き、つまり同期回転していないときには(S42:No)、
釜駆動モータ33の駆動を停止させたり、エラーメッセ
ージをディスプレイ15に表示するなどの異常処理が実
行される(S46)。
【0036】ところで、目飛びモードフラグJMF がセッ
トされていて、目飛び動作を実行するときで(S31:Ye
s )、しかも全回転釜34の位相遅れを復帰させる際に
セットされる復帰フラグHFがセットされていないとき
で(S32:No)、更にミシン主軸の回転位相が「21
°」以下のときには(S33:Yes )、S38以降が実行さ
れるが、「21°」よりも大きくなり(S33:No)、
「201°」以下のときには(S34:Yes )、釜駆動モ
ータ33の回転位相が微小所定量だけ遅らせておいて
(S44)、S38以降が実行される。
【0037】ここで、釜駆動モータ33の回転を遅らせ
ることで目飛びさせる目飛び動作について簡単に説明す
ると、前述したように、ミシン主軸の1回転で釜駆動モ
ータ33は2回転することから、図8に示すように、針
棒が最上位置のときのミシン主軸の回転位相を「0°」
として、ミシン主軸が「201°」のときには、全回転
釜34の剣先34aが縫針21の目孔21aから延びる
上糸24のループ24aに出合う出合いタイミングにな
っている。
【0038】そこで、その出合いタイミングにおける釜
駆動モータ33の回転位相を、ミシン主軸に同期した回
転位相よりも約「20°」だけ遅らせるように、その出
合いタイミングの1回転前、つまりミシン主軸の「21
°」のときから徐々に遅らせるように遅れ制御し、その
後の1回転でその遅れを復帰させるように進み制御して
いる。ここで、S44においては、ミシン主軸が180°
(201°−21°)回転する間に20°だけ遅らせる
為の微小所定量が適用され、また後述するS45において
は、ミシン主軸が180°(381°−201°(21
°) )回転する間に20°だけ進ませる、つまりミシン
主軸の回転に同期させる為の微小所定量が適用される。
【0039】そして、ミシン主軸が「201°」に達す
るまで、S44が繰り返して実行されて、釜駆動モータ3
3の位相遅れが徐々に増大していき、ミシン主軸が「2
01°」の出合いタイミングのときには(S34:No)、
図9に示すように、縫針21自体は正規の出合い位置で
あり、縫針21はその最下位置から若干(約2mm)上昇す
るときに、上糸24が加工布Wとの摩擦により移動でき
ずに上糸ループ24aが形成されるが、釜駆動モータ3
3の回転位相が約「20°」だけ遅れているために、剣
先34aで上糸ループ24aを捕捉することができな
い。
【0040】次に、復帰フラグHFがセットされ(S3
5)、釜駆動モータ33の位相遅れが解消していないと
きには(S36:No)、釜駆動モータ33の回転位相を微
小所定量だけ進めておいて(S45)、S38以降が実行さ
れる。ところで、釜駆動モータ33が遅れ位相角である
約「20°」だけ回転した出合いの回転位相に到達した
ときには、図10に示すように、縫針21が更に上昇す
るとともに、天秤22による糸引き締めが実行さている
ので、剣先34aで上糸ループ24aを捕捉することが
できず、目飛びが発生する。
【0041】そして、ミシン主軸の回転位相が略「21
°(381°)」になって、釜駆動モータ33の位相遅
れが解消されたときには(S36:Yes )、目飛びモード
フラグJMF と復帰フラグHFとが夫々リセットされ(S
37)、S38以降が実行される。即ち、図8に示すよう
に、出合いタイミング後のミシン主軸の「21°(38
1°)」のときまでに釜駆動モータ33の位相遅れが解
消され、次回の縫製サイクル以降の各出合いタイミング
において、剣先34aが上糸ループ24aを捕捉でき、
縫目形成が行われる。
【0042】ところで、釜駆動モータ駆動処理制御にお
いて、縫製処理の終了に伴って、「L」レベルの主軸駆
動信号に切り換わったときには(S20:No)、釜軸駆動
制御のS14にリターンする。そして、釜軸駆動制御にお
いて、ミシン制御装置50から糸切断の指令を受けたと
きには(S14:Yes )、糸切り機構により上糸24と下
糸とを切断する糸切断処理が実行される(S15)。
【0043】このように、縫目ピッチに対応する可動枠
13の送り量を複数回の送り動作により実現する目飛び
条件が成立して、目飛びモードフラグJMF がセットされ
たときには、剣先34aが上糸ループ24aに出合う出
合いタイミングまでに、釜駆動モータ33の回転位相が
約20°だけ遅れるように制御されるので、剣先34a
で上糸ループ24aを捕捉することができず、しかも釜
駆動モータ33が遅れ位相角だけ回転したときには、縫
針21の上昇により、剣先34aで上糸ループ24aを
捕捉することができず、目飛び動作を高速で縫製しなが
ら容易に且つ確実に、しかも何ら騒音を発生することな
く実現することができる。
【0044】更に、目飛び動作に際して、剣先が上糸ル
ープに出合う出合いタイミングにおける釜駆動モータ3
3の回転位相を、ミシン主軸に同期した回転位相よりも
約20°だけ遅らせるように変更するので、縫針21を
全回転釜34に衝突させることなく、安全に且つ確実に
目飛びを発生させることができる。ところで、剣先34
aが上糸ループ24aに出合う出合いタイミングの直前
に、その上糸ループ24aを加圧エアで強制的に潰すよ
うにして、目飛びを発生させるようにしてもよい。
【0045】即ち、図11、図13に示すように、左端
のベッド部7について説明すると、ベッドケース25の
内部には、その前端部から後方に延びるエア供給パイプ
80が配設され、そのエア供給パイプ80の先端部に、
出合いタイミングのときに位置する縫針21の目孔21
aにエアを吹付けるように向けたエアノズル81が連結
されている。エア供給パイプ80の後端部は電磁切換え
弁82(図12参照)を介してエア供給源84に接続さ
れている。
【0046】制御系について説明すると、図12に示す
ように、釜軸制御装置70には、電磁切換え弁82を駆
動する為の駆動回路83が追加的に接続されている。そ
して、図13に示すように、前述したように、剣先34
aが上糸ループ24aに出合う出合いタイミングの直前
から、電磁切換え弁82を微小時間だけ駆動することに
より、エア供給源84からの加圧エアがエア供給パイプ
80を介してエアノズル81から吹き出され、縫針21
の目孔21aから延びる上糸ループ24aに吹付けられ
る。
【0047】その結果、上糸ループ24aは吹付けられ
る加圧エアで確実に潰され、その直後に出合い位置に移
動する剣先34aは上糸ループ24aを捕捉することが
できなくなる。これにより、エア供給源84にエアノズ
ル81を接続しただけの簡単な機構により、目飛び動作
を容易に且つ確実に、しかも何ら騒音を発生することな
く実現できる。ここで、これらエア供給源84やエア供
給パイプ80やエアノズル81などで目飛び発生手段が
構成され、図12の釜軸制御装置70などで目飛び制御
手段が構成されている。
【0048】更に、剣先34aが上糸ループ24aに出
合う出合いタイミングの直前に、その上糸ループ24a
を可動レバーで強制的に潰すようにして、目飛びを発生
させるようにしてもよい。即ち、図14、図16に示す
ように、左端のベッド部7について説明すると、ベッド
ケース25の内部の前端部において、全回転釜34の直
ぐ上側の高さ位置で且つ全回転釜34の後端部に対応す
るように、略L字状の可動レバー85が左右方向向きに
配設され、可動レバー85の右端部においてベッドケー
ス25に回動可能に枢支され、この可動レバー85の作
動部85aは、連結板86を介して目飛びソレノイド8
7に連結されている。
【0049】そして、可動レバー85は常には、実線で
示す退避位置に位置しているが、目飛びソレノイド87
の駆動時には、可動レバー85は2点鎖線で示すループ
潰し位置に回動し、その可動レバー85の先端部で上糸
ループ24aを略斜め方向から潰すようになっている。
制御系について説明すると、図15に示すように、釜軸
制御装置70に接続される各ベッド部7〜9には、目飛
びソレノイド87を駆動する為の駆動回路88が追加的
に接続されている。
【0050】そして、図16に示すように、剣先34a
が上糸ループ24aに出合う出合いタイミングの直前か
ら、目飛びソレノイド87を微小時間だけ駆動すること
により、可動レバー85がループ潰し位置に回動して上
糸ループ24aは確実に潰され、その直後に出合い位置
に移動する剣先34aは上糸ループ24aを捕捉するこ
とができなくなる。これにより、可動レバー85を目飛
びソレノイド87で回動させるだけの簡単な機構によ
り、目飛び動作を容易に且つ確実に、しかも何ら騒音を
発生することなく実現することができる。ここで、これ
ら可動レバー85や目飛びソレノイド87や連結板86
などで目飛び発生手段が構成され、図15の釜軸制御装
置70などで目飛び制御手段が構成されている。
【0051】ここで、図6の釜軸同期駆動処理制御など
で同期駆動制御手段が構成され、この釜軸同期駆動処理
制御の特にS31〜S37、S44〜S45などで位相変更手段
が構成されている。前記実施形態の変更形態について説
明する。 (1) 前記釜軸同期駆動処理制御を部分的に変更し、
釜駆動モータ33の出合いタイミングよりも約20°手
前の時点でその回転を停止させることで、釜駆動モータ
33の回転位相を遅らせるようにしてもよい。
【0052】(2) また、エアノズル81を複数設
け、縫針21に対して左右両方向から加圧エアを吹きつ
けるようにしてもよい。更に、エアノズル81を下糸ル
ープ24aを潰すループ潰し位置とこの位置から退避し
た退避位置とに切換え可能に構成し、エアノズル81か
ら加圧エアを常に吹き出すようにし、目飛びに際して、
エアノズル81を短時間だけループ潰し位置に回動させ
るようにしてもよい。
【0053】(3) 加圧エアを上糸ループに吹きつけ
て潰すエア吹き付け方式や、可動レバーで上糸ループを
潰すレバー駆動方式を採用するミシンとしては、全回転
釜34をミシンモータ59で駆動する連動型のミシンで
あってもよい。 (4) 更に、パターン模様を縫製するパターン縫いミ
シンや各種のミシンに本発明を適用し得ることは勿論で
ある。
【0054】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、ミシンモータ
でミシン主軸を介して駆動される縫針と、縫針と協働し
て縫針の目孔から延びる上糸のループを捕捉する剣先を
有する糸輪捕捉用釜とを備えたミシンにおいて、目飛び
発生手段と、目飛び制御手段とを設けたので、剣先が上
糸ループに出合うときには、上糸ループが既に潰された
状態であり、剣先が上糸ループを捕捉することができ
ず、上糸と下糸が交絡しないようになり、目飛び動作を
高速で縫製しながら容易に且つ確実に、しかも何ら騒音
を発生することなく実現することができる。
【0055】請求項2の発明によれば、請求項1と同様
の効果を奏するが、前記目飛び発生手段は、エア供給源
に接続されたエアノズルから上糸ループに加圧エアを吹
付けて上糸ループを潰すように構成されたので、エア供
給源にエアノズルを接続しただけの簡単な機構により、
目飛び動作を容易に且つ確実に、しかも何ら騒音を発生
することなく実現することができる。
【0056】請求項3の発明によれば、請求項1と同様
の効果を奏するが、前記目飛び発生手段は、上糸ループ
を潰す位置とその位置から退避した位置とに亙って可動
の可動レバーと、この可動レバーを移動させる電気的ア
クチュエータとを設けたので、可動レバーを電気的アク
チュエータで移動させるだけの簡単な機構により、目飛
び動作を容易に且つ確実に、しかも何ら騒音を発生する
ことなく実現することができる。
【0057】請求項4の発明によれば、ミシンモータで
ミシン主軸を介して駆動される縫針と、縫針と協働して
縫針の目孔から延びる上糸のループを捕捉する剣先を有
する糸輪捕捉用釜と、糸輪捕捉用釜をミシンモータとは
独立に回転駆動する釜駆動モータと、この釜駆動モータ
をミシン主軸に同期させて駆動制御する同期駆動制御手
段とを備えたミシンにおいて、同期駆動制御手段は、強
制的に目飛びを発生させる為に剣先が上糸ループを捕捉
しないように釜駆動モータの回転位相を変更可能な位相
変更手段を備えているので、釜駆動モータの回転位相を
変更制御するだけで、糸輪捕捉用釜の剣先が出合い位置
に回転したときには、剣先が上糸ループを捕捉すること
ができず、上糸と下糸が交絡しないようになり、目飛び
動作を高速で縫製しながら容易に且つ確実に、しかも何
ら騒音を発生することなく実現することができる。
【0058】請求項5の発明によれば、請求項4と同様
の効果を奏するが、前記位相変更手段は、縫目ピッチに
対応する加工布の送り量を複数回の布送り動作により実
現する目飛び条件が成立したとき、少なくとも、剣先が
上糸ループに出合う出合いタイミングにおける釜駆動モ
ータの回転位相を、ミシン主軸に同期した回転位相より
も所定角度以上遅らせるように変更するので、縫針を糸
輪捕捉用釜に衝突させることなく、目飛び動作を安全に
且つ確実に実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】多頭式刺繍ミシンの斜視図である。
【図2】ベッド部の前端部分の部分側面図である。
【図3】多頭式刺繍ミシンの制御系のブロック図であ
る。
【図4】釜軸駆動制御のルーチンのフローチャートであ
る。
【図5】釜駆動模様駆動処理制御のルーチンのフローチ
ャートである。
【図6】釜軸同期駆動処理制御のルーチンのフローチャ
ートの一部である。
【図7】釜軸同期駆動処理制御のルーチンのフローチャ
ートの残部である。
【図8】釜駆動モータの回転位相を遅らせるときの説明
図である。
【図9】位相遅れした釜駆動モータと縫針の関係を説明
する説明図でる。
【図10】出合い位置の釜駆動モータと縫針の関係を説
明する説明図でる。
【図11】エアノズルを設けたベッド部の先端部分の拡
大平面図である。
【図12】変更形態に係る図3相当図である。
【図13】エアノズルの加圧エアで上糸ループを潰すと
きの説明図である。
【図14】可動レバーと目飛びソレノイドを設けた図1
1相当図である。
【図15】変更形態に係る図3相当図である。
【図16】可動レバーで上糸ループを潰すときの説明図
である。
【符号の説明】
M 多頭式刺繍ミシン 21 縫針 24a 上糸ループ 33 釜駆動モータ 34 全回転釜 34a 剣先 59 ミシンモータ 70 釜軸制御装置 81 エアノズル 84 エア供給源 85 可動レバー 87 目飛びソレノイド

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ミシンモータでミシン主軸を介して駆動
    される縫針と、縫針と協働して縫針の目孔から延びる上
    糸のループを捕捉する剣先を有する糸輪捕捉用釜とを備
    えたミシンにおいて、 前記剣先が上糸ループに出合う出合いタイミングの直前
    に、前記剣先に上糸ループを捕捉させないように上糸ル
    ープを潰す目飛び発生手段と、 縫目ピッチに対応する加工布の送り量を複数回の布送り
    動作により実現する目飛び条件が成立したとき、出合い
    タイミングの直前に目飛び発生手段を駆動する目飛び制
    御手段と、 を設けたことを特徴とするミシン。
  2. 【請求項2】 前記目飛び発生手段は、エア供給源に接
    続されたエアノズルから上糸ループに加圧エアを吹付け
    て上糸ループを潰すように構成されたことを特徴とする
    請求項1に記載のミシン。
  3. 【請求項3】 前記目飛び発生手段は、上糸ループを潰
    す位置とその位置から退避した位置とに亙って可動の可
    動レバーと、この可動レバーを移動させる電気的アクチ
    ュエータとを備えたことを特徴とする請求項1に記載の
    ミシン。
  4. 【請求項4】 ミシンモータでミシン主軸を介して駆動
    される縫針と、縫針と協働して縫針の目孔から延びる上
    糸のループを捕捉する剣先を有する糸輪捕捉用釜と、糸
    輪捕捉用釜をミシンモータとは独立に回転駆動する釜駆
    動モータと、この釜駆動モータをミシン主軸に同期させ
    て駆動制御する同期駆動制御手段とを備えたミシンにお
    いて、 前記同期駆動制御手段は、強制的に目飛びを発生させる
    為に剣先が上糸ループを捕捉しないように釜駆動モータ
    の回転位相を変更可能な位相変更手段を備えていること
    を特徴とするミシン。
  5. 【請求項5】 前記位相変更手段は、縫目ピッチに対応
    する加工布の送り量を複数回の布送り動作により実現す
    る目飛び条件が成立したとき、少なくとも、剣先が上糸
    ループに出合う出合いタイミングにおける釜駆動モータ
    の回転位相を、ミシン主軸に同期した回転位相よりも所
    定角度以上遅らせるように変更することを特徴とする請
    求項4に記載のミシン。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003065835A3 (en) * 2002-02-07 2003-11-06 Manuf Of Electronic Applic Mechanism for cutting trouser belts and preparing them for finishing
EP1367168A1 (en) * 2002-05-14 2003-12-03 Pegasus Sewing Machine Mfg. Co., Ltd. Double needle sewing machine for forming an angled stitching in fabric

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WO2003065835A3 (en) * 2002-02-07 2003-11-06 Manuf Of Electronic Applic Mechanism for cutting trouser belts and preparing them for finishing
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