JPH11262588A - 縫製システム - Google Patents
縫製システムInfo
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- JPH11262588A JPH11262588A JP8947998A JP8947998A JPH11262588A JP H11262588 A JPH11262588 A JP H11262588A JP 8947998 A JP8947998 A JP 8947998A JP 8947998 A JP8947998 A JP 8947998A JP H11262588 A JPH11262588 A JP H11262588A
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- Japan
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- embroidery
- drive
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- sewing
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- Sewing Machines And Sewing (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 刺繍ミシンに記憶する刺繍枠駆動の為の駆動
パターンのデータ量を必要最小限にでき、刺繍ミシンの
小型化及び低コスト化を図ること。 【解決手段】 刺繍データ処理装置のハードディスクに
設けられた駆動パターンメモリに、刺繍機に用いる刺繍
枠別に、縫製速度と送り量とに応じた複数の駆動パター
ンの2値データを格納する一方、刺繍縫製に用いる刺繍
枠が指定されたときには(S15)、その指定された刺繍
枠に関する複数の駆動パターンデータが刺繍機3に送信
される(S19)。刺繍機においては、その送信された複
数の駆動パターンをパターンデータメモリに格納するの
で、パターンデータメモリとしては、指定した1つの刺
繍枠を駆動するだけの限定された複数の駆動パターンの
データを格納するメモリ量を有するだけの小型のメモリ
でよい。
パターンのデータ量を必要最小限にでき、刺繍ミシンの
小型化及び低コスト化を図ること。 【解決手段】 刺繍データ処理装置のハードディスクに
設けられた駆動パターンメモリに、刺繍機に用いる刺繍
枠別に、縫製速度と送り量とに応じた複数の駆動パター
ンの2値データを格納する一方、刺繍縫製に用いる刺繍
枠が指定されたときには(S15)、その指定された刺繍
枠に関する複数の駆動パターンデータが刺繍機3に送信
される(S19)。刺繍機においては、その送信された複
数の駆動パターンをパターンデータメモリに格納するの
で、パターンデータメモリとしては、指定した1つの刺
繍枠を駆動するだけの限定された複数の駆動パターンの
データを格納するメモリ量を有するだけの小型のメモリ
でよい。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、刺繍データ処理装
置と刺繍ミシンとを電気的に接続した縫製システムに関
し、特に刺繍ミシンに設けられ刺繍枠を駆動する枠駆動
手段のステッピングモータを駆動する複数の駆動パター
ンのデータを刺繍データ処理装置に格納しておき、その
駆動パターンのデータを必要に応じて刺繍ミシンに供給
するようにした技術に関する。
置と刺繍ミシンとを電気的に接続した縫製システムに関
し、特に刺繍ミシンに設けられ刺繍枠を駆動する枠駆動
手段のステッピングモータを駆動する複数の駆動パター
ンのデータを刺繍データ処理装置に格納しておき、その
駆動パターンのデータを必要に応じて刺繍ミシンに供給
するようにした技術に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、縫製工場等においては、複数の刺
繍ミシンのミシン制御部に、パーソナルコンピュータ等
からなる刺繍データ作成装置を電気的に接続し、この刺
繍データ作成装置から個々のミシン制御部に刺繍データ
や種々の制御指令を供給して縫製を実行させるようにし
た縫製システムが採用されつつある。例えば、特開平5
−76670号公報には、1台のホストコントローラに
複数の刺繍機の制御部を接続線で接続し、ホストコント
ローラに入力装置、表示装置、制御装置を設け、その制
御装置に複数の刺繍データを格納するようにし、選択し
た刺繍模様の刺繍データを複数の刺繍機の制御部に送信
するようにした縫製システムが記載されている。
繍ミシンのミシン制御部に、パーソナルコンピュータ等
からなる刺繍データ作成装置を電気的に接続し、この刺
繍データ作成装置から個々のミシン制御部に刺繍データ
や種々の制御指令を供給して縫製を実行させるようにし
た縫製システムが採用されつつある。例えば、特開平5
−76670号公報には、1台のホストコントローラに
複数の刺繍機の制御部を接続線で接続し、ホストコント
ローラに入力装置、表示装置、制御装置を設け、その制
御装置に複数の刺繍データを格納するようにし、選択し
た刺繍模様の刺繍データを複数の刺繍機の制御部に送信
するようにした縫製システムが記載されている。
【0003】ここで、刺繍縫製に供する加工布や裁断し
た生地を装着する刺繍枠としては、平枠、筒枠、原反枠
及び帽子枠など複数種類があり、このような縫製システ
ムにおける各刺繍ミシンにおいては、これら刺繍枠のう
ちから選択した1つを装着可能になっている。ところ
で、これら平枠や帽子枠などの各刺繍枠には、その大き
さや形状により複数種類設けられており、縫製速度も高
速化してきている。
た生地を装着する刺繍枠としては、平枠、筒枠、原反枠
及び帽子枠など複数種類があり、このような縫製システ
ムにおける各刺繍ミシンにおいては、これら刺繍枠のう
ちから選択した1つを装着可能になっている。ところ
で、これら平枠や帽子枠などの各刺繍枠には、その大き
さや形状により複数種類設けられており、縫製速度も高
速化してきている。
【0004】そこで、特に大型の刺繍枠を用いて、高速
で刺繍縫製する場合で、しかも刺繍縫目の送り量が大き
い場合には、縫針が針板よりも上側に移動している送り
期間が非常に短くなることから、刺繍枠を高速で移動さ
せることになるが、この場合でも、刺繍枠を移動開始時
や停止時にイナーシャでダンピングすることなくスムー
ズに移動させる為に、刺繍枠を異なる2方向に移動駆動
するX方向駆動モータとY方向駆動モータとを、刺繍枠
や縫製速度や送り量に最適な駆動特性で駆動制御できる
ように、実施形態の図3に示すように刺繍枠別に、縫製
速度と送り量とに応じた複数の駆動パターンの2値デー
タが、各刺繍ミシンの制御部に設けたROMなどの不揮
発性メモリに格納されている。
で刺繍縫製する場合で、しかも刺繍縫目の送り量が大き
い場合には、縫針が針板よりも上側に移動している送り
期間が非常に短くなることから、刺繍枠を高速で移動さ
せることになるが、この場合でも、刺繍枠を移動開始時
や停止時にイナーシャでダンピングすることなくスムー
ズに移動させる為に、刺繍枠を異なる2方向に移動駆動
するX方向駆動モータとY方向駆動モータとを、刺繍枠
や縫製速度や送り量に最適な駆動特性で駆動制御できる
ように、実施形態の図3に示すように刺繍枠別に、縫製
速度と送り量とに応じた複数の駆動パターンの2値デー
タが、各刺繍ミシンの制御部に設けたROMなどの不揮
発性メモリに格納されている。
【0005】即ち、図4に基づいて説明すると、例え
ば、刺繍枠が「平枠」であって、縫製速度が標準的な
「1000〜1150ステッチ/分」で、しかも送り量が「数m
m」のときには、これらの縫製条件に最適な駆動パター
ン特性線Fを求めておく。一方、枠移動を刺繍ミシンの
主軸の回転に同期させて実行することから、刺繍枠の送
り期間は、針棒が最上位置のときの主軸の回転位相を0
°とすると、縫針の先端が針板の上側に位置している約
245°〜 115°( 475 °) で、主軸1回転の約64%な
ので、主軸に設けたパルス発生器から、主軸の1回転で
1000パルスのエンコーダ信号が出力される場合には、64
0 パルス、つまり640 ビット(80バイト)に相当して
いる。
ば、刺繍枠が「平枠」であって、縫製速度が標準的な
「1000〜1150ステッチ/分」で、しかも送り量が「数m
m」のときには、これらの縫製条件に最適な駆動パター
ン特性線Fを求めておく。一方、枠移動を刺繍ミシンの
主軸の回転に同期させて実行することから、刺繍枠の送
り期間は、針棒が最上位置のときの主軸の回転位相を0
°とすると、縫針の先端が針板の上側に位置している約
245°〜 115°( 475 °) で、主軸1回転の約64%な
ので、主軸に設けたパルス発生器から、主軸の1回転で
1000パルスのエンコーダ信号が出力される場合には、64
0 パルス、つまり640 ビット(80バイト)に相当して
いる。
【0006】そして、送り量が「2mm」のときには、駆
動パターン特性線Fの縦軸に設定した理想送り量Peを
20分割し、各分割点と駆動パターン特性線Fとが合致
したときに送り駆動する為にビットデータを「1」と
し、それ以外のビットデータを「0」とすることで、64
0 ビットの2値データからなる駆動パターンのデータが
求められる。また、送り量や縫製速度が異なる場合に
は、駆動パターン特性線Fと部分的に異なる特性線F1
や特性線F2を求めてから同様にして駆動パターンのデ
ータが求められる。
動パターン特性線Fの縦軸に設定した理想送り量Peを
20分割し、各分割点と駆動パターン特性線Fとが合致
したときに送り駆動する為にビットデータを「1」と
し、それ以外のビットデータを「0」とすることで、64
0 ビットの2値データからなる駆動パターンのデータが
求められる。また、送り量や縫製速度が異なる場合に
は、駆動パターン特性線Fと部分的に異なる特性線F1
や特性線F2を求めてから同様にして駆動パターンのデ
ータが求められる。
【0007】このようにして求められた複数の駆動パタ
ーンのデータを、刺繍枠別に、縫製速度の速度ランク
(300 〜450,450 〜600,600 〜750,・・・) 毎に送り量
(0.1、0.2 、0.3 、・・・・12.7) に基づいて複数の駆
動パターンのデータが刺繍ミシンの制御部に設けた不揮
発性メモリに格納されている。そして、刺繍枠ミシンに
おいては、刺繍データ作成装置から送信される刺繍デー
タを用いて、刺繍データに含まれる駆動量、つまり送り
量に対応する駆動パターンデータとエンコーダ信号とに
基づいて求めた駆動パルスの発生タイミングで、X方向
駆動モータやY方向駆動モータを夫々ステップ駆動する
ようにしている。これにより、刺繍ミシンの制御部にお
ける処理速度が遅い場合でも、刺繍枠の移動制御、つま
り縫製制御の高速化を図るようにしている。
ーンのデータを、刺繍枠別に、縫製速度の速度ランク
(300 〜450,450 〜600,600 〜750,・・・) 毎に送り量
(0.1、0.2 、0.3 、・・・・12.7) に基づいて複数の駆
動パターンのデータが刺繍ミシンの制御部に設けた不揮
発性メモリに格納されている。そして、刺繍枠ミシンに
おいては、刺繍データ作成装置から送信される刺繍デー
タを用いて、刺繍データに含まれる駆動量、つまり送り
量に対応する駆動パターンデータとエンコーダ信号とに
基づいて求めた駆動パルスの発生タイミングで、X方向
駆動モータやY方向駆動モータを夫々ステップ駆動する
ようにしている。これにより、刺繍ミシンの制御部にお
ける処理速度が遅い場合でも、刺繍枠の移動制御、つま
り縫製制御の高速化を図るようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、刺繍
ミシンの制御部に設けた不揮発性メモリに、実施形態の
図3に示すように、平枠、筒枠や帽子枠などの刺繍枠別
に、縫製速度と送り量とに応じた複数の駆動パターンの
2値データを格納する場合に、各駆動パターンの2値デ
ータとして80バイトが必要であり、この駆動パターン
としては、各縫製速度ランク毎に送り量(0.1、0.2 、0.
3 、・・・・12.7) に対応する127種類、各刺繍枠毎
に複数の縫製速度ランクが設けられていることから、こ
れら複数の刺繍枠に対して記憶する多数の駆動パターン
の為の総データ量が膨大になり、この膨大な駆動パター
ンのデータを格納する不揮発性メモリチップが多数必要
となって制御部が大型化することから、刺繍ミシンが大
型化且つコスト高になること、などの問題がある。
ミシンの制御部に設けた不揮発性メモリに、実施形態の
図3に示すように、平枠、筒枠や帽子枠などの刺繍枠別
に、縫製速度と送り量とに応じた複数の駆動パターンの
2値データを格納する場合に、各駆動パターンの2値デ
ータとして80バイトが必要であり、この駆動パターン
としては、各縫製速度ランク毎に送り量(0.1、0.2 、0.
3 、・・・・12.7) に対応する127種類、各刺繍枠毎
に複数の縫製速度ランクが設けられていることから、こ
れら複数の刺繍枠に対して記憶する多数の駆動パターン
の為の総データ量が膨大になり、この膨大な駆動パター
ンのデータを格納する不揮発性メモリチップが多数必要
となって制御部が大型化することから、刺繍ミシンが大
型化且つコスト高になること、などの問題がある。
【0009】そこで、何れかの駆動パターンを省略して
パターンデータ量を減らす場合には、コストを幾分低減
できるが、省略した駆動パターンを用いる縫製速度や送
り量を使用しないような制限が発生する。本発明の目的
は、刺繍ミシンに記憶する刺繍枠駆動の為の駆動パター
ンのデータ量を必要最小限にでき、刺繍ミシンの小型化
及び低コスト化を図ることである。
パターンデータ量を減らす場合には、コストを幾分低減
できるが、省略した駆動パターンを用いる縫製速度や送
り量を使用しないような制限が発生する。本発明の目的
は、刺繍ミシンに記憶する刺繍枠駆動の為の駆動パター
ンのデータ量を必要最小限にでき、刺繍ミシンの小型化
及び低コスト化を図ることである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の縫製システム
は、刺繍データを作成又は編集する刺繍データ処理装置
と、刺繍枠を駆動する枠駆動手段と縫製手段とこれら両
手段を制御する制御手段と含む刺繍ミシンとを有する縫
製システムにおいて、枠駆動手段の各ステッピングモー
タを駆動する複数の駆動パターンであって複数の送り量
に対応する複数の駆動パターンが刺繍枠別に予め設定さ
れて刺繍データ処理装置に格納され、刺繍ミシンの制御
手段は、使用する刺繍枠に対応する複数の駆動パターン
のデータを刺繍データ処理装置から受けて各ステッピン
グモータの駆動制御に用いるものである。
は、刺繍データを作成又は編集する刺繍データ処理装置
と、刺繍枠を駆動する枠駆動手段と縫製手段とこれら両
手段を制御する制御手段と含む刺繍ミシンとを有する縫
製システムにおいて、枠駆動手段の各ステッピングモー
タを駆動する複数の駆動パターンであって複数の送り量
に対応する複数の駆動パターンが刺繍枠別に予め設定さ
れて刺繍データ処理装置に格納され、刺繍ミシンの制御
手段は、使用する刺繍枠に対応する複数の駆動パターン
のデータを刺繍データ処理装置から受けて各ステッピン
グモータの駆動制御に用いるものである。
【0011】刺繍ミシンに設けられた枠駆動手段の各ス
テッピングモータを駆動する複数の駆動パターンであ
り、例えば0.1mm から12.7mmまでの0.1mm ピッチ毎の複
数の送り量に対応する複数の駆動パターンが、平枠や筒
枠や帽子枠等の刺繍枠別に予め設定されて刺繍データ処
理装置に格納されているので、縫製に用いる刺繍枠の種
類を指定するだけで、その指定された刺繍枠に関する複
数の駆動パターンのデータだけが刺繍ミシンの制御手段
に供給されて格納され、刺繍ミシンにおいては、刺繍デ
ータ処理装置から送信される刺繍データに基づいて刺繍
縫製するに際して、これら複数の駆動パターンのデータ
を用いて、刺繍枠を駆動する枠駆動手段の各ステッピン
グモータを駆動制御する。
テッピングモータを駆動する複数の駆動パターンであ
り、例えば0.1mm から12.7mmまでの0.1mm ピッチ毎の複
数の送り量に対応する複数の駆動パターンが、平枠や筒
枠や帽子枠等の刺繍枠別に予め設定されて刺繍データ処
理装置に格納されているので、縫製に用いる刺繍枠の種
類を指定するだけで、その指定された刺繍枠に関する複
数の駆動パターンのデータだけが刺繍ミシンの制御手段
に供給されて格納され、刺繍ミシンにおいては、刺繍デ
ータ処理装置から送信される刺繍データに基づいて刺繍
縫製するに際して、これら複数の駆動パターンのデータ
を用いて、刺繍枠を駆動する枠駆動手段の各ステッピン
グモータを駆動制御する。
【0012】また、刺繍データ処理装置は、パーソナル
コンピュータなどからなり、高速処理が可能で、しかも
ハードディスクやフロッピーディスクなどのメモリ容量
が大きい記録媒体を備えているので、刺繍枠をスムーズ
に且つきめ細かく駆動制御する為の多数の駆動パターン
のデータを格納しておくことができ、指定された刺繍枠
に関する駆動パターンのデータを刺繍ミシンに高速送信
することができる。更に、駆動パターンのデータ変更や
修正を刺繍データ処理装置側で簡単に行なうことができ
る。
コンピュータなどからなり、高速処理が可能で、しかも
ハードディスクやフロッピーディスクなどのメモリ容量
が大きい記録媒体を備えているので、刺繍枠をスムーズ
に且つきめ細かく駆動制御する為の多数の駆動パターン
のデータを格納しておくことができ、指定された刺繍枠
に関する駆動パターンのデータを刺繍ミシンに高速送信
することができる。更に、駆動パターンのデータ変更や
修正を刺繍データ処理装置側で簡単に行なうことができ
る。
【0013】請求項2の縫製システムは、請求項1の発
明において、前記駆動パターンのデータは、ステッピン
グモータをステップ駆動する駆動パルスの発生タイミン
グを規定する2値データであることを特徴とするもので
ある。この場合には、2値データからなる駆動パターン
のデータにより、刺繍枠を駆動するステッピングモータ
をステップ駆動する駆動パルスの発生タイミングを簡単
に且つ確実に規定できる。その他請求項1と同様の作用
を奏する。
明において、前記駆動パターンのデータは、ステッピン
グモータをステップ駆動する駆動パルスの発生タイミン
グを規定する2値データであることを特徴とするもので
ある。この場合には、2値データからなる駆動パターン
のデータにより、刺繍枠を駆動するステッピングモータ
をステップ駆動する駆動パルスの発生タイミングを簡単
に且つ確実に規定できる。その他請求項1と同様の作用
を奏する。
【0014】請求項3の縫製システムは、請求項2の発
明において、前記駆動パターンのデータは、刺繍ミシン
の縫製速度を複数ランクに区分した複数の速度ランクに
対応付けて設定されていることを特徴とするものであ
る。この場合、駆動パターンのデータは、刺繍ミシンの
縫製速度を複数ランクに区分した複数の速度ランクに対
応付けて設定されているので、縫製時の縫製速度が変化
しても、変化した縫製速度に最適な駆動パターンのデー
タを用いて、刺繍枠をスムーズに且つきめ細かく駆動制
御できる。その他請求項2と同様の作用を奏する。
明において、前記駆動パターンのデータは、刺繍ミシン
の縫製速度を複数ランクに区分した複数の速度ランクに
対応付けて設定されていることを特徴とするものであ
る。この場合、駆動パターンのデータは、刺繍ミシンの
縫製速度を複数ランクに区分した複数の速度ランクに対
応付けて設定されているので、縫製時の縫製速度が変化
しても、変化した縫製速度に最適な駆動パターンのデー
タを用いて、刺繍枠をスムーズに且つきめ細かく駆動制
御できる。その他請求項2と同様の作用を奏する。
【0015】請求項4の縫製システムは、請求項1〜3
の何れか1項の発明において、前記刺繍ミシンの制御手
段は、各ステッピングモータの駆動量を示す刺繍データ
と、その駆動量に対応する駆動パターンデータと、ミシ
ン主軸に設けたパルス発生器からのエンコーダ信号とに
基づいて、各ステッピングモータを駆動制御することを
特徴とする。
の何れか1項の発明において、前記刺繍ミシンの制御手
段は、各ステッピングモータの駆動量を示す刺繍データ
と、その駆動量に対応する駆動パターンデータと、ミシ
ン主軸に設けたパルス発生器からのエンコーダ信号とに
基づいて、各ステッピングモータを駆動制御することを
特徴とする。
【0016】この場合、刺繍ミシンの制御手段において
は、刺繍データから各ステッピングモータの駆動量を求
め、この駆動量、つまり送り量に対応する駆動パターン
データで規定される駆動パルスの発生タイミングを、パ
ルス発生器からのエンコーダ信号に同期させて決定し、
このタイミングでもって各ステッピングモータが駆動制
御される。その他請求項1〜3の何れか1項と同様の作
用を奏する。
は、刺繍データから各ステッピングモータの駆動量を求
め、この駆動量、つまり送り量に対応する駆動パターン
データで規定される駆動パルスの発生タイミングを、パ
ルス発生器からのエンコーダ信号に同期させて決定し、
このタイミングでもって各ステッピングモータが駆動制
御される。その他請求項1〜3の何れか1項と同様の作
用を奏する。
【0017】請求項5の縫製システムは、刺繍データを
作成又は編集する刺繍データ処理装置と、刺繍枠を駆動
する枠駆動手段と縫製手段とこれら両手段を制御する制
御手段と含む刺繍ミシンとを有する縫製システムにおい
て、枠駆動手段の各ステッピングモータを駆動する複数
の駆動パターン特性線であって複数の送り量に対応する
複数の駆動パターン特性線が刺繍枠別に予め設定されて
刺繍データ処理装置に格納され、刺繍データ処理装置
は、刺繍ミシンにおいて使用する刺繍枠に対応する複数
の駆動パターン特性線から複数の送り量に対応する複数
の駆動パターンのデータを作成して刺繍ミシンの制御手
段に供給するものである。
作成又は編集する刺繍データ処理装置と、刺繍枠を駆動
する枠駆動手段と縫製手段とこれら両手段を制御する制
御手段と含む刺繍ミシンとを有する縫製システムにおい
て、枠駆動手段の各ステッピングモータを駆動する複数
の駆動パターン特性線であって複数の送り量に対応する
複数の駆動パターン特性線が刺繍枠別に予め設定されて
刺繍データ処理装置に格納され、刺繍データ処理装置
は、刺繍ミシンにおいて使用する刺繍枠に対応する複数
の駆動パターン特性線から複数の送り量に対応する複数
の駆動パターンのデータを作成して刺繍ミシンの制御手
段に供給するものである。
【0018】刺繍ミシンに設けられた枠駆動手段の各ス
テッピングモータを駆動する複数の駆動パターン特性線
であり、例えば0.1mm から12.7mmまでの複数の送り量に
対応する複数の駆動パターン特性線が、平枠や筒枠や帽
子枠等の刺繍枠別に予め設定されて刺繍データ処理装置
に格納されているので、縫製に用いる刺繍枠の種類を指
定するだけで、刺繍データ処理装置は、その指定された
刺繍枠に対応する複数の駆動パターン特性線から複数の
送り量に対応する複数の駆動パターンのデータを作成し
て刺繍ミシンの制御手段に供給する。これにより、刺繍
データ処理装置から送信される複数の駆動パターンのデ
ータや刺繍データを格納し、刺繍データに基づいて刺繍
縫製するに際して、これら複数の駆動パターンのデータ
を用いて、刺繍枠を駆動する枠駆動手段の各ステッピン
グモータを駆動制御する。
テッピングモータを駆動する複数の駆動パターン特性線
であり、例えば0.1mm から12.7mmまでの複数の送り量に
対応する複数の駆動パターン特性線が、平枠や筒枠や帽
子枠等の刺繍枠別に予め設定されて刺繍データ処理装置
に格納されているので、縫製に用いる刺繍枠の種類を指
定するだけで、刺繍データ処理装置は、その指定された
刺繍枠に対応する複数の駆動パターン特性線から複数の
送り量に対応する複数の駆動パターンのデータを作成し
て刺繍ミシンの制御手段に供給する。これにより、刺繍
データ処理装置から送信される複数の駆動パターンのデ
ータや刺繍データを格納し、刺繍データに基づいて刺繍
縫製するに際して、これら複数の駆動パターンのデータ
を用いて、刺繍枠を駆動する枠駆動手段の各ステッピン
グモータを駆動制御する。
【0019】また、刺繍データ処理装置は、パーソナル
コンピュータなどからなり、高速処理が可能で、しかも
ハードディスクやフロッピーディスクなどのメモリ容量
が大きい記録媒体を備えているので、刺繍枠をスムーズ
に且つきめ細かく駆動制御する為の多数の駆動パターン
特性線を格納しておくことができ、指定された刺繍枠に
関する駆動パターン特性線から駆動パターンのデータを
迅速に作成して刺繍ミシンに高速送信することができ
る。更に、駆動パターンのデータ変更や修正を刺繍デー
タ処理装置側で簡単に行なうことができる。
コンピュータなどからなり、高速処理が可能で、しかも
ハードディスクやフロッピーディスクなどのメモリ容量
が大きい記録媒体を備えているので、刺繍枠をスムーズ
に且つきめ細かく駆動制御する為の多数の駆動パターン
特性線を格納しておくことができ、指定された刺繍枠に
関する駆動パターン特性線から駆動パターンのデータを
迅速に作成して刺繍ミシンに高速送信することができ
る。更に、駆動パターンのデータ変更や修正を刺繍デー
タ処理装置側で簡単に行なうことができる。
【0020】請求項6の縫製システムは、請求項5の発
明において、前記駆動パターンのデータは、ステッピン
グモータをステップ駆動する駆動パルスの発生タイミン
グを規定する2値データであることを特徴とするもので
ある。この場合には、前記駆動パターンのデータは、ス
テッピングモータをステップ駆動する駆動パルスの発生
タイミングを規定する2値データであるので、請求項2
と同様に作用する。その他請求項4又は5と同様の作用
を奏する。
明において、前記駆動パターンのデータは、ステッピン
グモータをステップ駆動する駆動パルスの発生タイミン
グを規定する2値データであることを特徴とするもので
ある。この場合には、前記駆動パターンのデータは、ス
テッピングモータをステップ駆動する駆動パルスの発生
タイミングを規定する2値データであるので、請求項2
と同様に作用する。その他請求項4又は5と同様の作用
を奏する。
【0021】請求項7の縫製システムは、請求項6の発
明において、前記駆動パターンのデータは、刺繍ミシン
の縫製速度を複数ランクに区分した複数の速度ランクに
対応付けて設定されていることを特徴とするものであ
る。この場合には、前記駆動パターンのデータは、刺繍
ミシンの縫製速度を複数ランクに区分した複数の速度ラ
ンクに対応付けて設定されているので、請求項3と同様
に作用する。その他請求項6と同様の作用を奏する。
明において、前記駆動パターンのデータは、刺繍ミシン
の縫製速度を複数ランクに区分した複数の速度ランクに
対応付けて設定されていることを特徴とするものであ
る。この場合には、前記駆動パターンのデータは、刺繍
ミシンの縫製速度を複数ランクに区分した複数の速度ラ
ンクに対応付けて設定されているので、請求項3と同様
に作用する。その他請求項6と同様の作用を奏する。
【0022】請求項8の縫製システムは、請求項5〜7
の何れか1項の発明において、前記刺繍ミシンの制御手
段は、各ステッピングモータの駆動量を示す刺繍データ
と、その駆動量に対応する駆動パターンデータと、ミシ
ン主軸に設けたパルス発生器からのエンコーダ信号とに
基づいて、各ステッピングモータを駆動制御することを
特徴とするものである。
の何れか1項の発明において、前記刺繍ミシンの制御手
段は、各ステッピングモータの駆動量を示す刺繍データ
と、その駆動量に対応する駆動パターンデータと、ミシ
ン主軸に設けたパルス発生器からのエンコーダ信号とに
基づいて、各ステッピングモータを駆動制御することを
特徴とするものである。
【0023】この場合には、前記刺繍ミシンの制御手段
は、各ステッピングモータの駆動量を示す刺繍データ
と、その駆動量に対応する駆動パターンデータと、ミシ
ン主軸に設けたパルス発生器からのエンコーダ信号とに
基づいて、各ステッピングモータを駆動制御するので、
請求項4と同様に作用する。その他請求項5〜7の何れ
か1項と同様の作用を奏する。
は、各ステッピングモータの駆動量を示す刺繍データ
と、その駆動量に対応する駆動パターンデータと、ミシ
ン主軸に設けたパルス発生器からのエンコーダ信号とに
基づいて、各ステッピングモータを駆動制御するので、
請求項4と同様に作用する。その他請求項5〜7の何れ
か1項と同様の作用を奏する。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。本実施形態は、刺繍デ
ータを作成したり編集可能な刺繍データ処理装置と、こ
の刺繍データ処理装置に通信線により電気的に接続され
た刺繍縫製可能な多頭式刺繍機とからなる縫製システム
に本発明を適用した場合のものである。図1に示すよう
に、この縫製システム1は、パーソナルコンピュータか
らなる刺繍データ処理装置2と、3台の刺繍ミシンから
なる多頭式刺繍機3とを接続ケーブルLで接続したもの
であり、これら刺繍データ処理装置2と刺繍機3との間
で双方向通信が可能になっている。
て図面を参照しながら説明する。本実施形態は、刺繍デ
ータを作成したり編集可能な刺繍データ処理装置と、こ
の刺繍データ処理装置に通信線により電気的に接続され
た刺繍縫製可能な多頭式刺繍機とからなる縫製システム
に本発明を適用した場合のものである。図1に示すよう
に、この縫製システム1は、パーソナルコンピュータか
らなる刺繍データ処理装置2と、3台の刺繍ミシンから
なる多頭式刺繍機3とを接続ケーブルLで接続したもの
であり、これら刺繍データ処理装置2と刺繍機3との間
で双方向通信が可能になっている。
【0025】前記刺繍データ処理装置2は、図1に示す
ように基本的に、刺繍データ作成画面や編集画面を表示
可能なCRTディスプレイ5と、キーボード6と、座標
入力装置(所謂、マウス)7と、これらを制御する制御
本体部8などから構成されている。刺繍データ処理装置
2の制御系は、図2のブロック図に示すように構成され
ている。
ように基本的に、刺繍データ作成画面や編集画面を表示
可能なCRTディスプレイ5と、キーボード6と、座標
入力装置(所謂、マウス)7と、これらを制御する制御
本体部8などから構成されている。刺繍データ処理装置
2の制御系は、図2のブロック図に示すように構成され
ている。
【0026】制御本体部8に設けられた制御装置10の
入出力インターフェース(入出力I/F)17には、キ
ーボード6と、座標入力装置7とが夫々接続されてい
る。制御装置10は、CPU11と、このCPU11に
データバス等のバス18を介して接続されたROM12
及びRAM13と、ハードディスク(HD)16を備え
たハードディスクドライブ(HDD)15を制御するハ
ードディスクコントローラ(HDC)14と、刺繍機3
に対して接続ケーブルLを介して双方向でデータ通信す
る為の通信用インターフェース(通信用I/F)23
と、入出力I/F17などから構成されている。
入出力インターフェース(入出力I/F)17には、キ
ーボード6と、座標入力装置7とが夫々接続されてい
る。制御装置10は、CPU11と、このCPU11に
データバス等のバス18を介して接続されたROM12
及びRAM13と、ハードディスク(HD)16を備え
たハードディスクドライブ(HDD)15を制御するハ
ードディスクコントローラ(HDC)14と、刺繍機3
に対して接続ケーブルLを介して双方向でデータ通信す
る為の通信用インターフェース(通信用I/F)23
と、入出力I/F17などから構成されている。
【0027】更に、バス18には、フロッピーディスク
21を着脱可能に装着するフロッピーディスクドライブ
(FDD)20を制御するフロッピーディスクコントロ
ーラ(FDC)19と、CRTディスプレイ(CRT
D)5に表示データを出力する為のCRTディスプレイ
コントローラ(CRTC)22とが夫々接続されてい
る。前記ROM12には、一般のパーソナルコンピュー
タと同様に、電源オン時に刺繍データ処理装置2を立ち
上げる起動プログラムが格納されている。
21を着脱可能に装着するフロッピーディスクドライブ
(FDD)20を制御するフロッピーディスクコントロ
ーラ(FDC)19と、CRTディスプレイ(CRT
D)5に表示データを出力する為のCRTディスプレイ
コントローラ(CRTC)22とが夫々接続されてい
る。前記ROM12には、一般のパーソナルコンピュー
タと同様に、電源オン時に刺繍データ処理装置2を立ち
上げる起動プログラムが格納されている。
【0028】一方、HD16には、MS−DOSやウイ
ンドウズシステム等の各種OS(オペレーティングシス
テム)が格納されるとともに、同システム上で任意のC
RTディスプレイ5、キーボード6、座標入力装置7等
を使用可能とする為の各種ドライバ・ソフトが組込まれ
るとともに、刺繍データ作成ソフトや刺繍データ編集ソ
フト、刺繍機3に対して双方向でデータ通信する為の通
信制御プログラム、後述する本願特有の刺繍データ送信
制御の制御プログラム等の各種アプリケーションプログ
ラムが組込まれている。
ンドウズシステム等の各種OS(オペレーティングシス
テム)が格納されるとともに、同システム上で任意のC
RTディスプレイ5、キーボード6、座標入力装置7等
を使用可能とする為の各種ドライバ・ソフトが組込まれ
るとともに、刺繍データ作成ソフトや刺繍データ編集ソ
フト、刺繍機3に対して双方向でデータ通信する為の通
信制御プログラム、後述する本願特有の刺繍データ送信
制御の制御プログラム等の各種アプリケーションプログ
ラムが組込まれている。
【0029】これにより、各種アプリケーションプログ
ラムの実行に際しては、HD16等に格納されているM
S−DOS等の各種OSだけでなく、更には、同システ
ム上で実行可能なワープロソフトや、刺繍データ作成ソ
フトやデータ通信制御等の各種アプリケーションプログ
ラムが必要に応じて読み込まれ、各メモリ(RAM1
3、HD16、FD21等)を適宜使用してアプリケー
ションプログラムが動作可能とされる。前記RAM13
には、これら種々の制御を実行するに際して必要な各種
のメモリが設けられている。
ラムの実行に際しては、HD16等に格納されているM
S−DOS等の各種OSだけでなく、更には、同システ
ム上で実行可能なワープロソフトや、刺繍データ作成ソ
フトやデータ通信制御等の各種アプリケーションプログ
ラムが必要に応じて読み込まれ、各メモリ(RAM1
3、HD16、FD21等)を適宜使用してアプリケー
ションプログラムが動作可能とされる。前記RAM13
には、これら種々の制御を実行するに際して必要な各種
のメモリが設けられている。
【0030】ところで、HD16に設けられた駆動パタ
ーンメモリ16aには、図3に示すように、刺繍機3に
用いる刺繍枠別に、縫製速度と送り量とに応じた複数の
駆動パターンの2値データが格納されている。即ち、刺
繍縫製に供する加工布や裁断した生地を装着する刺繍枠
としては、平枠、筒枠、原反枠及び帽子枠など複数種類
があり、何れの刺繍枠を用いて枠移動する際に、刺繍枠
を移動開始時や停止時にイナーシャでダンピングするこ
となくスムーズに移動できるように、これら刺繍枠や縫
製速度や送り量などの縫製条件に最適な駆動パターンの
データが設定されている。
ーンメモリ16aには、図3に示すように、刺繍機3に
用いる刺繍枠別に、縫製速度と送り量とに応じた複数の
駆動パターンの2値データが格納されている。即ち、刺
繍縫製に供する加工布や裁断した生地を装着する刺繍枠
としては、平枠、筒枠、原反枠及び帽子枠など複数種類
があり、何れの刺繍枠を用いて枠移動する際に、刺繍枠
を移動開始時や停止時にイナーシャでダンピングするこ
となくスムーズに移動できるように、これら刺繍枠や縫
製速度や送り量などの縫製条件に最適な駆動パターンの
データが設定されている。
【0031】即ち、従来の技術で説明したので、簡単に
説明すると、図4に示すように、刺繍枠移動をミシン主
軸の回転に同期させて実行することから、針棒が最上位
置のときの主軸の回転位相を0°として、縫針の先端が
針板の上側に位置している約245°〜 115°( 475 °)
で、ミシン主軸の1回転に対する約64%となる刺繍枠
の送り期間において、刺繍枠と縫製速度と送り量との条
件に最適な駆動パターン特性線F、F1、F2・・・を
求め、ミシン主軸に設けたパルス発生器から主軸の1回
転で出力される、例えば1000パルスのエンコーダ信号の
64%分に対応する640 パルス、つまり640 ビット(8
0バイト)のデータにおいて、駆動パターン特性線Fの
縦軸に対応する理想送り量Peを、実際の送り量を10
倍した分割数で分割し、各分割点と駆動パターン特性線
Fとが合致するビットのデータを「1」とし、それ以外
のビットデータを「0」とすることで、640 ビットの2
値データからなる駆動パターンのデータを求めたもので
ある。
説明すると、図4に示すように、刺繍枠移動をミシン主
軸の回転に同期させて実行することから、針棒が最上位
置のときの主軸の回転位相を0°として、縫針の先端が
針板の上側に位置している約245°〜 115°( 475 °)
で、ミシン主軸の1回転に対する約64%となる刺繍枠
の送り期間において、刺繍枠と縫製速度と送り量との条
件に最適な駆動パターン特性線F、F1、F2・・・を
求め、ミシン主軸に設けたパルス発生器から主軸の1回
転で出力される、例えば1000パルスのエンコーダ信号の
64%分に対応する640 パルス、つまり640 ビット(8
0バイト)のデータにおいて、駆動パターン特性線Fの
縦軸に対応する理想送り量Peを、実際の送り量を10
倍した分割数で分割し、各分割点と駆動パターン特性線
Fとが合致するビットのデータを「1」とし、それ以外
のビットデータを「0」とすることで、640 ビットの2
値データからなる駆動パターンのデータを求めたもので
ある。
【0032】そして、このように求められた複数の駆動
パターンのデータを、図3のように、刺繍枠(平枠、筒
枠、原反枠、帽子枠)別に、縫製速度の速度ランク(30
0 〜450,450 〜600,600 〜750,・・・) 毎に送り量(0.
1、0.2 、0.3 、・・・・12.7) に基づいて分類して格
納したものである。但し、刺繍枠別に、縫製速度の速度
ランク毎に送り量に関する複数駆動パターンのデータ
は、刺繍枠をX方向とY方向とに独立に駆動することか
ら、後述するX軸駆動モータ66とY軸駆動モータ68
とに関して夫々設定されている。
パターンのデータを、図3のように、刺繍枠(平枠、筒
枠、原反枠、帽子枠)別に、縫製速度の速度ランク(30
0 〜450,450 〜600,600 〜750,・・・) 毎に送り量(0.
1、0.2 、0.3 、・・・・12.7) に基づいて分類して格
納したものである。但し、刺繍枠別に、縫製速度の速度
ランク毎に送り量に関する複数駆動パターンのデータ
は、刺繍枠をX方向とY方向とに独立に駆動することか
ら、後述するX軸駆動モータ66とY軸駆動モータ68
とに関して夫々設定されている。
【0033】更に、HD16には、「動物」や「乗り
物」や「花」などの一般的な刺繍模様に加えて、特殊な
種々の図形や形象、マーク、キャラクタ(例えば、テレ
ビや映画等に登場する著名な人物、動物、ロボット等)
等の分類された刺繍模様の刺繍データが模様番号を付し
て格納されている。次に、刺繍データ処理装置2から刺
繍データを受けて刺繍縫製する多頭式刺繍機3について
説明する。
物」や「花」などの一般的な刺繍模様に加えて、特殊な
種々の図形や形象、マーク、キャラクタ(例えば、テレ
ビや映画等に登場する著名な人物、動物、ロボット等)
等の分類された刺繍模様の刺繍データが模様番号を付し
て格納されている。次に、刺繍データ処理装置2から刺
繍データを受けて刺繍縫製する多頭式刺繍機3について
説明する。
【0034】図5に示すように、左右方向に延びるベー
スフレーム30の上面の後部側には、左右方向に所定長
さを有する平面視略矩形状のミシン支持板31が配設さ
れ、このミシン支持板31の後端部分には、左右方向に
延びる支持フレーム32が立設され、この支持フレーム
32に、3つのヘッド部33〜35が所定間隔毎に左右
方向に並設されるとともに、ミシン支持板31の前端部
に位置するベースフレーム30には、これらヘッド部3
3〜35の各々に対応させてシリンダ状のベッド部36
〜38の各後端部が夫々支持されている。
スフレーム30の上面の後部側には、左右方向に所定長
さを有する平面視略矩形状のミシン支持板31が配設さ
れ、このミシン支持板31の後端部分には、左右方向に
延びる支持フレーム32が立設され、この支持フレーム
32に、3つのヘッド部33〜35が所定間隔毎に左右
方向に並設されるとともに、ミシン支持板31の前端部
に位置するベースフレーム30には、これらヘッド部3
3〜35の各々に対応させてシリンダ状のベッド部36
〜38の各後端部が夫々支持されている。
【0035】即ち、支持フレーム32に設けられたへッ
ド部33〜35と、全回転釜を組込んだシリンダ状のベ
ッド部36〜38とからなる3台の多針式刺繍ミシンM
1〜M3が並設されている。これら刺繍ミシンM1〜M
3のヘッド部33〜35の各々の前端部には、左右方向
に1列状に配列され、縫針39を夫々下端に取付けた1
2本の針棒を上下動可能に支持するとともに、12個の
天秤40を揺動可能に支持する針棒ケース41が左右方
向移動可能に夫々支持され、各針棒ケース41は、針棒
変更モータ64(図6参照)で駆動される針棒変更機構
(図示略)により、一斉に左右方向に移動されて、糸色
の異なる上糸に同時に変更可能になっている。
ド部33〜35と、全回転釜を組込んだシリンダ状のベ
ッド部36〜38とからなる3台の多針式刺繍ミシンM
1〜M3が並設されている。これら刺繍ミシンM1〜M
3のヘッド部33〜35の各々の前端部には、左右方向
に1列状に配列され、縫針39を夫々下端に取付けた1
2本の針棒を上下動可能に支持するとともに、12個の
天秤40を揺動可能に支持する針棒ケース41が左右方
向移動可能に夫々支持され、各針棒ケース41は、針棒
変更モータ64(図6参照)で駆動される針棒変更機構
(図示略)により、一斉に左右方向に移動されて、糸色
の異なる上糸に同時に変更可能になっている。
【0036】また、ミシン支持板31の前側でベッド部
36〜38の上面と同一高さになるように、作業用テー
ブル42が水平に配設され、この作業用テーブル42を
含み、この作業用テーブル42の左右両側に設けられた
1対の補助テーブル43・44に亙って、左右方向に延
びる平面視矩形枠状の可動枠45が載置され、この可動
枠45には、各刺繍ミシンM1〜M3に対応させて3つ
の平枠46が着脱可能に取付けられている。ここで、平
枠46に代えて筒枠(図示略)を装着し、また可動枠4
5に代えて原反枠(図示略)や帽子枠(図示略)を着脱
可能に装着できるようになっている。
36〜38の上面と同一高さになるように、作業用テー
ブル42が水平に配設され、この作業用テーブル42を
含み、この作業用テーブル42の左右両側に設けられた
1対の補助テーブル43・44に亙って、左右方向に延
びる平面視矩形枠状の可動枠45が載置され、この可動
枠45には、各刺繍ミシンM1〜M3に対応させて3つ
の平枠46が着脱可能に取付けられている。ここで、平
枠46に代えて筒枠(図示略)を装着し、また可動枠4
5に代えて原反枠(図示略)や帽子枠(図示略)を着脱
可能に装着できるようになっている。
【0037】そして、この可動枠45は、その右端部の
駆動枠部45aを介してX軸駆動機構(図示略)により
X軸方向(左右方向)に移動駆動されるとともに、その
駆動枠部45aと左端部の駆動枠部45bとを介してY
軸駆動機構(図示略)によりY軸方向(前後方向)に移
動駆動される。従って、可動枠45は、X軸駆動モータ
66(図6参照)で駆動されるX軸駆動機構とY軸駆動
モータ68(図6参照)で駆動されるY軸駆動機構とに
より、XY平面上を移動可能になっている。また、補助
テーブル44の後側には、刺繍縫製に関するメッセージ
を表示するディスプレイ47を備えた操作パネル48が
設けられている。ここで、これら駆動モータ66,68
は、ステッピングモータで構成されている。
駆動枠部45aを介してX軸駆動機構(図示略)により
X軸方向(左右方向)に移動駆動されるとともに、その
駆動枠部45aと左端部の駆動枠部45bとを介してY
軸駆動機構(図示略)によりY軸方向(前後方向)に移
動駆動される。従って、可動枠45は、X軸駆動モータ
66(図6参照)で駆動されるX軸駆動機構とY軸駆動
モータ68(図6参照)で駆動されるY軸駆動機構とに
より、XY平面上を移動可能になっている。また、補助
テーブル44の後側には、刺繍縫製に関するメッセージ
を表示するディスプレイ47を備えた操作パネル48が
設けられている。ここで、これら駆動モータ66,68
は、ステッピングモータで構成されている。
【0038】次に、多頭式刺繍機3の制御系の概要につ
いて、図6のブロック図に基づいて説明する。刺繍機3
全体の制御を司るミシン制御装置50(制御手段に相当
する)は、CPU51とROM52及びRAM53と、
刺繍データ処理装置2に対して接続ケーブルLを介して
双方向でデータ通信する為の通信用インターフェース
(通信用I/F)54を含むマイクロコンピュータと、
そのマイクロコンピュータにデータバスなどのバスを介
して接続された入力インターフェース(図示略)及び出
力インターフェース(図示略)とから構成されている。
いて、図6のブロック図に基づいて説明する。刺繍機3
全体の制御を司るミシン制御装置50(制御手段に相当
する)は、CPU51とROM52及びRAM53と、
刺繍データ処理装置2に対して接続ケーブルLを介して
双方向でデータ通信する為の通信用インターフェース
(通信用I/F)54を含むマイクロコンピュータと、
そのマイクロコンピュータにデータバスなどのバスを介
して接続された入力インターフェース(図示略)及び出
力インターフェース(図示略)とから構成されている。
【0039】このミシン制御装置50には、ヘッド部3
3に関して、針棒ケース41に設けられた針棒ジャンプ
機構の為の針棒ジャンプ用ソレノイド55の為の駆動回
路56と、押え足を退避移動させる押え足駆動ソレノイ
ド57の為の駆動回路58と、糸切れセンサ59が夫々
接続され、他のヘッド部34,35についても同様に接
続されている。
3に関して、針棒ケース41に設けられた針棒ジャンプ
機構の為の針棒ジャンプ用ソレノイド55の為の駆動回
路56と、押え足を退避移動させる押え足駆動ソレノイ
ド57の為の駆動回路58と、糸切れセンサ59が夫々
接続され、他のヘッド部34,35についても同様に接
続されている。
【0040】更に、ミシン制御装置50には、ミシンモ
ータ60を駆動する駆動回路61と、ミシン主軸(図示
略)に設けられたディスクエンコーダの1回転で100
0個のパルス信号からるエンコーダ信号を出力するパル
ス発生器62と、このディスクエンコーダの1回転で1
個の主軸同期信号を出力する主軸原点センサ63と、針
棒ケース41を移動駆動する針棒変更モータ64の為の
駆動回路65と、X軸駆動モータ66の為の駆動回路6
7と、Y軸駆動モータ68の為の駆動回路69と、縫製
開始や種々の指令を指示する為の複数のスイッチが設け
られるとともに、ディスプレイ47を備えた操作パネル
48とが夫々接続されている。
ータ60を駆動する駆動回路61と、ミシン主軸(図示
略)に設けられたディスクエンコーダの1回転で100
0個のパルス信号からるエンコーダ信号を出力するパル
ス発生器62と、このディスクエンコーダの1回転で1
個の主軸同期信号を出力する主軸原点センサ63と、針
棒ケース41を移動駆動する針棒変更モータ64の為の
駆動回路65と、X軸駆動モータ66の為の駆動回路6
7と、Y軸駆動モータ68の為の駆動回路69と、縫製
開始や種々の指令を指示する為の複数のスイッチが設け
られるとともに、ディスプレイ47を備えた操作パネル
48とが夫々接続されている。
【0041】前記ROM52には、パルス発生器62か
らのエンコーダ信号や主軸原点センサ63からの主軸同
期信号などに基づいてモータ60,64,66,68を
駆動する駆動制御の制御プログラム、後述する本願特有
の縫製制御の制御プログラムなどが格納されている。ま
た、RAM53には、使用する刺繍枠に関する複数の駆
動パターンのデータを受信して格納するパターンデータ
メモリ53aと、受信した刺繍データを格納する刺繍デ
ータメモリ53bと、その他バッファなどのメモリが必
要に応じて設けられている。
らのエンコーダ信号や主軸原点センサ63からの主軸同
期信号などに基づいてモータ60,64,66,68を
駆動する駆動制御の制御プログラム、後述する本願特有
の縫製制御の制御プログラムなどが格納されている。ま
た、RAM53には、使用する刺繍枠に関する複数の駆
動パターンのデータを受信して格納するパターンデータ
メモリ53aと、受信した刺繍データを格納する刺繍デ
ータメモリ53bと、その他バッファなどのメモリが必
要に応じて設けられている。
【0042】次に、刺繍データ処理装置2の制御装置1
0で行なわれる刺繍データ送信制御のルーチンについ
て、図7のフローチャートに基づいて説明する。但し、
図中符号Si(i=10、11、12・・・・)は各ス
テップである。CRTディスプレイ5に表示されたメニ
ュー画面において、項目「刺繍データ送信」が選択指定
されると刺繍データ送信制御が開始される。この制御が
開始されると、CRTディスプレイ5には、刺繍データ
送信に際して、刺繍枠の種類や縫製に供する刺繍模様な
どを設定する設定画面が表示されるので、キーボード6
を操作して枠種類設定キーが操作されたときには(S10
・S11:Yes )、枠種類設定処理が実行される(S1
5)。
0で行なわれる刺繍データ送信制御のルーチンについ
て、図7のフローチャートに基づいて説明する。但し、
図中符号Si(i=10、11、12・・・・)は各ス
テップである。CRTディスプレイ5に表示されたメニ
ュー画面において、項目「刺繍データ送信」が選択指定
されると刺繍データ送信制御が開始される。この制御が
開始されると、CRTディスプレイ5には、刺繍データ
送信に際して、刺繍枠の種類や縫製に供する刺繍模様な
どを設定する設定画面が表示されるので、キーボード6
を操作して枠種類設定キーが操作されたときには(S10
・S11:Yes )、枠種類設定処理が実行される(S1
5)。
【0043】この枠種類設定処理においては、「平
枠」、「筒枠」、「原反枠」、「帽子枠」などの複数の
刺繍枠名がCRTディスプレイ5に表示されるので、マ
ウス7やキーボード6を操作して所望の1つが指定され
る。次に、キーボード6を操作して刺繍模様指定キーが
操作されたときには(S10:Yes 、S11:No、S12:Ye
s )、刺繍模様選択処理が実行される(S16)。この刺
繍模様選択処理においては、「動物」や「乗り物」など
の複数の刺繍模様が一覧表的に表示されるので、マウス
7やキーボード6を操作して所望の1つが指定される。
枠」、「筒枠」、「原反枠」、「帽子枠」などの複数の
刺繍枠名がCRTディスプレイ5に表示されるので、マ
ウス7やキーボード6を操作して所望の1つが指定され
る。次に、キーボード6を操作して刺繍模様指定キーが
操作されたときには(S10:Yes 、S11:No、S12:Ye
s )、刺繍模様選択処理が実行される(S16)。この刺
繍模様選択処理においては、「動物」や「乗り物」など
の複数の刺繍模様が一覧表的に表示されるので、マウス
7やキーボード6を操作して所望の1つが指定される。
【0044】ところで、キーボード6に設けられた送信
キーが操作されたときに(S10:Yes 、S11・S12:N
o、S13:Yes )、刺繍枠や刺繍模様が指定されていな
いときには(S14:No)、これら刺繍枠や刺繍模様が指
定されてい旨のエラーメッセージがCRTディスプレイ
5に表示される(S18)。しかし、刺繍枠や刺繍模様が
指定されているときには(S14:Yes )、指定された刺
繍枠に関する複数の駆動パターンのデータと、刺繍模様
の刺繍データとを刺繍機3に送信する送信処理が実行さ
れる(S19)。
キーが操作されたときに(S10:Yes 、S11・S12:N
o、S13:Yes )、刺繍枠や刺繍模様が指定されていな
いときには(S14:No)、これら刺繍枠や刺繍模様が指
定されてい旨のエラーメッセージがCRTディスプレイ
5に表示される(S18)。しかし、刺繍枠や刺繍模様が
指定されているときには(S14:Yes )、指定された刺
繍枠に関する複数の駆動パターンのデータと、刺繍模様
の刺繍データとを刺繍機3に送信する送信処理が実行さ
れる(S19)。
【0045】即ち、この送信処理においては、刺繍枠と
して、例えば「平枠」が指定されたときには、図3に示
すように、この「平枠」用に設定された、複数の駆動パ
ターンのデータ(各縫製速度ランク毎に設定された複数
の送り量の駆動パターンデータを含む)が読み込まれて
接続ケーブルLを介して刺繍機3に送信されるととも
に、指定された刺繍模様の刺繍データが同様に刺繍機3
に送信される。ところで、これら枠種類設定キー刺繍模
様指定キー以外のキーが操作されたときには(S10:Ye
s 、S11〜S13:No)、その操作されたキーに対応する
種々の処理が実行される(S17)。
して、例えば「平枠」が指定されたときには、図3に示
すように、この「平枠」用に設定された、複数の駆動パ
ターンのデータ(各縫製速度ランク毎に設定された複数
の送り量の駆動パターンデータを含む)が読み込まれて
接続ケーブルLを介して刺繍機3に送信されるととも
に、指定された刺繍模様の刺繍データが同様に刺繍機3
に送信される。ところで、これら枠種類設定キー刺繍模
様指定キー以外のキーが操作されたときには(S10:Ye
s 、S11〜S13:No)、その操作されたキーに対応する
種々の処理が実行される(S17)。
【0046】次に、刺繍機3のミシン制御装置50で行
なわれる縫製制御のルーチンについて、図8、図9のフ
ローチャートに基づいて説明する。刺繍機3に電源が投
入されると、RAM53の各メモリをクリアする等の初
期化処理が実行される(S20)。そして、刺繍データ処
理装置2から送信されるデータを受信したときには(S
21:Yes )、その受信したデータを、データの種類に基
づいて、RAM53の所定のメモリに格納される(S2
9)。即ち、刺繍データ処理装置2から受信した複数の
駆動パターンデータについては、パターンデータメモリ
53aに格納される一方、受信した刺繍データについて
は、刺繍データメモリ53bに格納される。
なわれる縫製制御のルーチンについて、図8、図9のフ
ローチャートに基づいて説明する。刺繍機3に電源が投
入されると、RAM53の各メモリをクリアする等の初
期化処理が実行される(S20)。そして、刺繍データ処
理装置2から送信されるデータを受信したときには(S
21:Yes )、その受信したデータを、データの種類に基
づいて、RAM53の所定のメモリに格納される(S2
9)。即ち、刺繍データ処理装置2から受信した複数の
駆動パターンデータについては、パターンデータメモリ
53aに格納される一方、受信した刺繍データについて
は、刺繍データメモリ53bに格納される。
【0047】次に、縫製処理を開始する為に、操作パネ
ル48に設けられた起動スイッチが操作されたときには
(S21:No、S22:Yes )、刺繍データメモリ53bか
ら1針分の刺繍データが読み込まれ(S23)、糸切断デ
ータでなく、針位置データのときには(S24:No)、現
在の針位置のデータと読み込んだ針位置データとに基づ
いて、X軸及びY軸駆動モータ66,68の駆動量、つ
まりX方向とY方向に関する送り量が夫々求められ、こ
の送り量に基づいて縫製速度が演算で求められる(S2
5)。そして、ミシン主軸が所定の回転位置になって、
主軸原点センサ63から主軸同期信号が入力されたとき
には(S26:Yes )、刺繍枠送り処理制御(図9参照)
が実行される(S27)。
ル48に設けられた起動スイッチが操作されたときには
(S21:No、S22:Yes )、刺繍データメモリ53bか
ら1針分の刺繍データが読み込まれ(S23)、糸切断デ
ータでなく、針位置データのときには(S24:No)、現
在の針位置のデータと読み込んだ針位置データとに基づ
いて、X軸及びY軸駆動モータ66,68の駆動量、つ
まりX方向とY方向に関する送り量が夫々求められ、こ
の送り量に基づいて縫製速度が演算で求められる(S2
5)。そして、ミシン主軸が所定の回転位置になって、
主軸原点センサ63から主軸同期信号が入力されたとき
には(S26:Yes )、刺繍枠送り処理制御(図9参照)
が実行される(S27)。
【0048】この制御が開始されると、先ず前記S25で
求められた縫製速度と送り量とに基づいて、これら速度
ランクと送り量に対応する駆動パターンのデータがパタ
ーンデータメモリ53aから読み込まれる(S40)。そ
して、縫針39が針板の上側に移動した送り期間の開始
タイミングである所定の送りタイミングになったときに
は(S41:Yes )、640ビットからなる駆動パターン
のデータに基づいて、エンコーダ信号に同期させなが
ら、駆動パルスの発生タイミング毎に、X軸駆動モータ
66とY軸駆動モータ68とに対して、ステップ駆動の
為の駆動信号が夫々独立して出力される(S42)。
求められた縫製速度と送り量とに基づいて、これら速度
ランクと送り量に対応する駆動パターンのデータがパタ
ーンデータメモリ53aから読み込まれる(S40)。そ
して、縫針39が針板の上側に移動した送り期間の開始
タイミングである所定の送りタイミングになったときに
は(S41:Yes )、640ビットからなる駆動パターン
のデータに基づいて、エンコーダ信号に同期させなが
ら、駆動パルスの発生タイミング毎に、X軸駆動モータ
66とY軸駆動モータ68とに対して、ステップ駆動の
為の駆動信号が夫々独立して出力される(S42)。
【0049】一方、駆動パターンのデータで指示された
刺繍枠の駆動が完了したときには(S43:Yes )、この
制御を終了して、縫製制御のS28にリターンする。そし
て、縫製制御において、糸切れセンサ59からのセンサ
信号に基づいて、糸切れが検知されないときには(S2
8:No)、S23〜S28が繰り返して実行されるが、糸切
れが検知されたときには(S28:Yes )、糸切れメッセ
ージをCRTディスプレイ5に表示したり、ミシンモー
タ60の駆動を停止するなどのエラー処理が実行される
(S31)。ところで、糸切断データのときには(S24:
Yes )、糸切断機構(図示略)により、上糸と下糸とが
同時に切断される(S30)。
刺繍枠の駆動が完了したときには(S43:Yes )、この
制御を終了して、縫製制御のS28にリターンする。そし
て、縫製制御において、糸切れセンサ59からのセンサ
信号に基づいて、糸切れが検知されないときには(S2
8:No)、S23〜S28が繰り返して実行されるが、糸切
れが検知されたときには(S28:Yes )、糸切れメッセ
ージをCRTディスプレイ5に表示したり、ミシンモー
タ60の駆動を停止するなどのエラー処理が実行される
(S31)。ところで、糸切断データのときには(S24:
Yes )、糸切断機構(図示略)により、上糸と下糸とが
同時に切断される(S30)。
【0050】このように、刺繍データ処理装置2と刺繍
機3とを接続ケーブルLで接続した縫製システム1にお
いて、刺繍データ処理装置2に設けられたHD16の駆
動パターンメモリ16aに、図3に示すように、刺繍機
3に用いる刺繍枠別に、縫製速度と送り量とに応じた複
数の駆動パターンの2値データを格納する一方、刺繍縫
製に用いる刺繍枠が指定されたときには、その指定され
た刺繍枠に関する複数の駆動パターンデータを刺繍機3
に送信し、刺繍機3においては、その送信された複数の
駆動パターンをパターンデータメモリ53aに格納し、
刺繍データに基づいて縫製するに際して、縫製速度と送
り量とに該当する駆動パターンデータに基づいて、X軸
駆動モータ66とY軸駆動モータ68とをステップ駆動
するので、パターンデータメモリ53aとしては、指定
した1つの刺繍枠を駆動するだけの限定された複数の駆
動パターンのデータを格納するメモリ量を有するだけの
小型のメモリでよく、刺繍ミシンの小型化及び低コスト
化を図ることができる。
機3とを接続ケーブルLで接続した縫製システム1にお
いて、刺繍データ処理装置2に設けられたHD16の駆
動パターンメモリ16aに、図3に示すように、刺繍機
3に用いる刺繍枠別に、縫製速度と送り量とに応じた複
数の駆動パターンの2値データを格納する一方、刺繍縫
製に用いる刺繍枠が指定されたときには、その指定され
た刺繍枠に関する複数の駆動パターンデータを刺繍機3
に送信し、刺繍機3においては、その送信された複数の
駆動パターンをパターンデータメモリ53aに格納し、
刺繍データに基づいて縫製するに際して、縫製速度と送
り量とに該当する駆動パターンデータに基づいて、X軸
駆動モータ66とY軸駆動モータ68とをステップ駆動
するので、パターンデータメモリ53aとしては、指定
した1つの刺繍枠を駆動するだけの限定された複数の駆
動パターンのデータを格納するメモリ量を有するだけの
小型のメモリでよく、刺繍ミシンの小型化及び低コスト
化を図ることができる。
【0051】また、複数の駆動パターンのデータを格納
するパーソナルコンピュータからなる刺繍データ処理装
置2は、高速処理が可能で、HD16やフロッピーディ
スク21等の種々の記録媒体を備えているので、刺繍枠
をスムーズに且つきめ細かく駆動制御する為の多数の駆
動パターンのデータを格納しておくことができ、刺繍機
3への高速送信が可能で、しかも駆動パターンのデータ
変更や修正が簡単化する。
するパーソナルコンピュータからなる刺繍データ処理装
置2は、高速処理が可能で、HD16やフロッピーディ
スク21等の種々の記録媒体を備えているので、刺繍枠
をスムーズに且つきめ細かく駆動制御する為の多数の駆
動パターンのデータを格納しておくことができ、刺繍機
3への高速送信が可能で、しかも駆動パターンのデータ
変更や修正が簡単化する。
【0052】また、前記駆動パターンのデータは、刺繍
器3の縫製速度を複数ランクに区分した複数の速度ラン
クに対応付けて設定されているので、縫製時の縫製速度
が変化しても、変化した縫製速度に最適な駆動パターン
のデータを用いて、刺繍枠をスムーズに且つきめ細かく
駆動制御することができる。
器3の縫製速度を複数ランクに区分した複数の速度ラン
クに対応付けて設定されているので、縫製時の縫製速度
が変化しても、変化した縫製速度に最適な駆動パターン
のデータを用いて、刺繍枠をスムーズに且つきめ細かく
駆動制御することができる。
【0053】更に、縫製制御においては、刺繍データで
指示される駆動モータ66,68の駆動量と、その駆動
量に対応する駆動パターンデータと、ミシン主軸に設け
たパルス発生器62からのエンコーダ信号とに基づい
て、これら両駆動モータ66,68を駆動制御するの
で、刺繍データから求めた駆動量、つまり送り量に対応
する駆動パターンデータで規定される駆動パルスの発生
タイミングを、パルス発生器62からのエンコーダ信号
に同期させて決定し、このタイミングでもって各駆動モ
ータ66,68が駆動制御され、縫い調子を良好にする
ことができる。
指示される駆動モータ66,68の駆動量と、その駆動
量に対応する駆動パターンデータと、ミシン主軸に設け
たパルス発生器62からのエンコーダ信号とに基づい
て、これら両駆動モータ66,68を駆動制御するの
で、刺繍データから求めた駆動量、つまり送り量に対応
する駆動パターンデータで規定される駆動パルスの発生
タイミングを、パルス発生器62からのエンコーダ信号
に同期させて決定し、このタイミングでもって各駆動モ
ータ66,68が駆動制御され、縫い調子を良好にする
ことができる。
【0054】ところで、図10に示すように、HD16
の駆動パターンメモリ16aに、駆動パターンの2値デ
ータに代えて、刺繍枠を駆動するX軸駆動モータ66と
Y軸駆動モータ68を駆動する駆動パターン特性線Fを
規定する複数の規定点(f1、f2、f3、・・・・
・)のデータを記憶するようにしてもよい。即ち、図4
で説明したように、刺繍枠(平枠、筒枠、原反枠、帽子
枠)別に、縫製速度の速度ランク(300 〜450,450 〜60
0,600 〜750,・・・) 毎に送り量(0.1、0.2 、0.3 、・
・・・12.7) に関する駆動パターンを求めるに際して作
成した複数種類の駆動パターン特性線F(F1、F2、
F3、・・・・)の主要な規定点(f1、f2、f3、
・・・・・)を記憶する。
の駆動パターンメモリ16aに、駆動パターンの2値デ
ータに代えて、刺繍枠を駆動するX軸駆動モータ66と
Y軸駆動モータ68を駆動する駆動パターン特性線Fを
規定する複数の規定点(f1、f2、f3、・・・・
・)のデータを記憶するようにしてもよい。即ち、図4
で説明したように、刺繍枠(平枠、筒枠、原反枠、帽子
枠)別に、縫製速度の速度ランク(300 〜450,450 〜60
0,600 〜750,・・・) 毎に送り量(0.1、0.2 、0.3 、・
・・・12.7) に関する駆動パターンを求めるに際して作
成した複数種類の駆動パターン特性線F(F1、F2、
F3、・・・・)の主要な規定点(f1、f2、f3、
・・・・・)を記憶する。
【0055】そして、図11に示すように、前記刺繍デ
ータ送信制御を部分的に変更した送信制御であってもよ
い。即ち、この刺繍データ送信制御においては、S10〜
S18は前記実施形態と同様なのでその説明を省略し、S
25、S26について説明するものとする。送信キーが操作
されたときに(S10:Yes 、S11・S12:No、S13:Ye
s )、刺繍枠や刺繍模様が指定されているときには(S
14:Yes )、その指定された刺繍枠に関する複数の駆動
パターン特性線に基づいて、複数の駆動パターンのデー
タが作成され(S25)、これら複数の駆動パターンのデ
ータと、刺繍模様の刺繍データとが刺繍機3に送信処理
される(S26)。
ータ送信制御を部分的に変更した送信制御であってもよ
い。即ち、この刺繍データ送信制御においては、S10〜
S18は前記実施形態と同様なのでその説明を省略し、S
25、S26について説明するものとする。送信キーが操作
されたときに(S10:Yes 、S11・S12:No、S13:Ye
s )、刺繍枠や刺繍模様が指定されているときには(S
14:Yes )、その指定された刺繍枠に関する複数の駆動
パターン特性線に基づいて、複数の駆動パターンのデー
タが作成され(S25)、これら複数の駆動パターンのデ
ータと、刺繍模様の刺繍データとが刺繍機3に送信処理
される(S26)。
【0056】このように、刺繍データ処理装置2に設け
られたHD16の駆動パターンメモリ16aに、図10
に示すように、刺繍機3に用いる刺繍枠別に、縫製速度
と送り量とに応じた複数の駆動パターンを求める為の複
数の駆動パターン特性線を規定する複数の規定点fのデ
ータを記憶しておき、刺繍縫製に用いる刺繍枠が指定さ
れたときには、その指定された刺繍枠に関する複数の駆
動パターン特性線から複数の駆動パターンデータを演算
にて求める一方、これら求められた複数の駆動パターン
データを刺繍機3に送信し、刺繍機3においては、その
送信された複数の駆動パターンをパターンデータメモリ
53aに格納し、刺繍データに基づいて縫製するに際し
て、縫製速度と送り量とに該当する駆動パターンデータ
に基づいて、X軸駆動モータ66とY軸駆動モータ68
とをステップ駆動するので、パターンデータメモリ53
aとしては、指定した1つの刺繍枠を駆動するだけの限
定された複数の駆動パターンのデータを格納するメモリ
量を有するだけの小型のメモリでよく、刺繍ミシンの小
型化及び低コスト化を図ることができる。
られたHD16の駆動パターンメモリ16aに、図10
に示すように、刺繍機3に用いる刺繍枠別に、縫製速度
と送り量とに応じた複数の駆動パターンを求める為の複
数の駆動パターン特性線を規定する複数の規定点fのデ
ータを記憶しておき、刺繍縫製に用いる刺繍枠が指定さ
れたときには、その指定された刺繍枠に関する複数の駆
動パターン特性線から複数の駆動パターンデータを演算
にて求める一方、これら求められた複数の駆動パターン
データを刺繍機3に送信し、刺繍機3においては、その
送信された複数の駆動パターンをパターンデータメモリ
53aに格納し、刺繍データに基づいて縫製するに際し
て、縫製速度と送り量とに該当する駆動パターンデータ
に基づいて、X軸駆動モータ66とY軸駆動モータ68
とをステップ駆動するので、パターンデータメモリ53
aとしては、指定した1つの刺繍枠を駆動するだけの限
定された複数の駆動パターンのデータを格納するメモリ
量を有するだけの小型のメモリでよく、刺繍ミシンの小
型化及び低コスト化を図ることができる。
【0057】ここで、X軸駆動機構及びX軸駆動モータ
66とY軸駆動機構及びY軸駆動モータ68などで枠駆
動手段が構成され、縫針39を下端に取付けた針棒やシ
リンダ状のベッド部36〜38に組込まれた全回転釜な
どで縫製手段が構成されている。前記実施形態の変更形
態について説明する。 (1) 前記実施形態においては、刺繍データ処理装置
2と多頭式刺繍機3とを接続ケーブルLで接続したが、
インターネットやLAN(ローカル・エリア・ネットワ
ーク)などの通信回線を介して接続するようにしてもよ
い。
66とY軸駆動機構及びY軸駆動モータ68などで枠駆
動手段が構成され、縫針39を下端に取付けた針棒やシ
リンダ状のベッド部36〜38に組込まれた全回転釜な
どで縫製手段が構成されている。前記実施形態の変更形
態について説明する。 (1) 前記実施形態においては、刺繍データ処理装置
2と多頭式刺繍機3とを接続ケーブルLで接続したが、
インターネットやLAN(ローカル・エリア・ネットワ
ーク)などの通信回線を介して接続するようにしてもよ
い。
【0058】(2) 刺繍機3として、1頭であった
り、4頭〜6頭を備えた刺繍機3であってもよく、また
縫製システム1は、刺繍データ処理装置2に複数の刺繍
機3を接続したものであってもよい。 (3) 更に、前記刺繍データ処理装置2の刺繍データ
送信制御、刺繍機3の縫製制御は一例を示したものに過
ぎず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更するこ
とが可能である。
り、4頭〜6頭を備えた刺繍機3であってもよく、また
縫製システム1は、刺繍データ処理装置2に複数の刺繍
機3を接続したものであってもよい。 (3) 更に、前記刺繍データ処理装置2の刺繍データ
送信制御、刺繍機3の縫製制御は一例を示したものに過
ぎず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更するこ
とが可能である。
【0059】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、刺繍データを
作成又は編集する刺繍データ処理装置と、刺繍枠を駆動
する枠駆動手段と縫製手段とこれら両手段を制御する制
御手段と含む刺繍ミシンとを有する縫製システムにおい
て、枠駆動手段の各ステッピングモータを駆動する複数
の駆動パターンであって複数の送り量に対応する複数の
駆動パターンが刺繍枠別に予め設定されて刺繍データ処
理装置に格納され、刺繍ミシンの制御手段は、使用する
刺繍枠に対応する複数の駆動パターンのデータを刺繍デ
ータ処理装置から受けて各ステッピングモータの駆動制
御に用いるので、刺繍ミシンの制御手段には、指定した
1つの刺繍枠を駆動するだけの限定された複数の駆動パ
ターンのデータを格納するメモリ量を有するデータメモ
リを設けるだけでよく、刺繍ミシンの小型化及び低コス
ト化を図ることができる。
作成又は編集する刺繍データ処理装置と、刺繍枠を駆動
する枠駆動手段と縫製手段とこれら両手段を制御する制
御手段と含む刺繍ミシンとを有する縫製システムにおい
て、枠駆動手段の各ステッピングモータを駆動する複数
の駆動パターンであって複数の送り量に対応する複数の
駆動パターンが刺繍枠別に予め設定されて刺繍データ処
理装置に格納され、刺繍ミシンの制御手段は、使用する
刺繍枠に対応する複数の駆動パターンのデータを刺繍デ
ータ処理装置から受けて各ステッピングモータの駆動制
御に用いるので、刺繍ミシンの制御手段には、指定した
1つの刺繍枠を駆動するだけの限定された複数の駆動パ
ターンのデータを格納するメモリ量を有するデータメモ
リを設けるだけでよく、刺繍ミシンの小型化及び低コス
ト化を図ることができる。
【0060】また、複数の駆動パターンのデータを格納
する刺繍データ処理装置は、パーソナルコンピュータな
どからなり、高速処理が可能で種々の記録媒体を備えて
いるので、刺繍枠をスムーズに且つきめ細かく駆動制御
する為の多数の駆動パターンのデータを格納しておくこ
とができ、刺繍ミシンへの高速送信が可能で、しかも駆
動パターンのデータ変更や修正が簡単化する。
する刺繍データ処理装置は、パーソナルコンピュータな
どからなり、高速処理が可能で種々の記録媒体を備えて
いるので、刺繍枠をスムーズに且つきめ細かく駆動制御
する為の多数の駆動パターンのデータを格納しておくこ
とができ、刺繍ミシンへの高速送信が可能で、しかも駆
動パターンのデータ変更や修正が簡単化する。
【0061】請求項2の発明によれば、請求項1と同様
の効果を奏するが、前記駆動パターンのデータは、ステ
ッピングモータをステップ駆動する駆動パルスの発生タ
イミングを規定する2値データであるので、2値データ
からなる駆動パターンのデータにより、刺繍枠を駆動す
るステッピングモータをステップ駆動する駆動パルスの
発生タイミングを簡単に且つ確実に規定することができ
る。
の効果を奏するが、前記駆動パターンのデータは、ステ
ッピングモータをステップ駆動する駆動パルスの発生タ
イミングを規定する2値データであるので、2値データ
からなる駆動パターンのデータにより、刺繍枠を駆動す
るステッピングモータをステップ駆動する駆動パルスの
発生タイミングを簡単に且つ確実に規定することができ
る。
【0062】請求項3の発明によれば、請求項2と同様
の効果を奏するが、前記駆動パターンのデータは、刺繍
ミシンの縫製速度を複数ランクに区分した複数の速度ラ
ンクに対応付けて設定されているので、縫製時の縫製速
度が変化しても、変化した縫製速度に最適な駆動パター
ンのデータを用いて、刺繍枠をスムーズに且つきめ細か
く駆動制御することができる。
の効果を奏するが、前記駆動パターンのデータは、刺繍
ミシンの縫製速度を複数ランクに区分した複数の速度ラ
ンクに対応付けて設定されているので、縫製時の縫製速
度が変化しても、変化した縫製速度に最適な駆動パター
ンのデータを用いて、刺繍枠をスムーズに且つきめ細か
く駆動制御することができる。
【0063】請求項4の発明によれば、請求項1〜3の
何れか1項と同様の効果を奏するが、前記刺繍ミシンの
制御手段は、各ステッピングモータの駆動量を示す刺繍
データと、その駆動量に対応する駆動パターンデータ
と、ミシン主軸に設けたパルス発生器からのエンコーダ
信号とに基づいて、各ステッピングモータを駆動制御す
るので、刺繍データから求めた駆動量、つまり送り量に
対応する駆動パターンデータで規定される駆動パルスの
発生タイミングを、パルス発生器からのエンコーダ信号
に同期させて決定し、このタイミングでもって各ステッ
ピングモータが駆動制御され、縫い調子を良好にするこ
とができる。
何れか1項と同様の効果を奏するが、前記刺繍ミシンの
制御手段は、各ステッピングモータの駆動量を示す刺繍
データと、その駆動量に対応する駆動パターンデータ
と、ミシン主軸に設けたパルス発生器からのエンコーダ
信号とに基づいて、各ステッピングモータを駆動制御す
るので、刺繍データから求めた駆動量、つまり送り量に
対応する駆動パターンデータで規定される駆動パルスの
発生タイミングを、パルス発生器からのエンコーダ信号
に同期させて決定し、このタイミングでもって各ステッ
ピングモータが駆動制御され、縫い調子を良好にするこ
とができる。
【0064】請求項5の発明によれば、刺繍データを作
成又は編集する刺繍データ処理装置と、刺繍枠を駆動す
る枠駆動手段と縫製手段とこれら両手段を制御する制御
手段と含む刺繍ミシンとを有する縫製システムにおい
て、枠駆動手段の各ステッピングモータを駆動する複数
の駆動パターン特性線であって複数の送り量に対応する
複数の駆動パターン特性線が刺繍枠別に予め設定されて
刺繍データ処理装置に格納され、刺繍データ処理装置
は、刺繍ミシンにおいて使用する刺繍枠に対応する複数
の駆動パターン特性線から複数の送り量に対応する複数
の駆動パターンのデータを作成して刺繍ミシンの制御手
段に供給するので、刺繍ミシンの制御手段には、指定し
た1つの刺繍枠を駆動するだけの限定された駆動パター
ンのデータを格納するメモリ量を有するデータメモリを
設けるだけでよく、刺繍ミシンの小型化及び低コスト化
を図ることができる。
成又は編集する刺繍データ処理装置と、刺繍枠を駆動す
る枠駆動手段と縫製手段とこれら両手段を制御する制御
手段と含む刺繍ミシンとを有する縫製システムにおい
て、枠駆動手段の各ステッピングモータを駆動する複数
の駆動パターン特性線であって複数の送り量に対応する
複数の駆動パターン特性線が刺繍枠別に予め設定されて
刺繍データ処理装置に格納され、刺繍データ処理装置
は、刺繍ミシンにおいて使用する刺繍枠に対応する複数
の駆動パターン特性線から複数の送り量に対応する複数
の駆動パターンのデータを作成して刺繍ミシンの制御手
段に供給するので、刺繍ミシンの制御手段には、指定し
た1つの刺繍枠を駆動するだけの限定された駆動パター
ンのデータを格納するメモリ量を有するデータメモリを
設けるだけでよく、刺繍ミシンの小型化及び低コスト化
を図ることができる。
【0065】また、複数の駆動パターン特性線を格納す
る刺繍データ処理装置は、パーソナルコンピュータなど
からなり、高速処理が可能で種々の記録媒体を備えてい
るので、刺繍枠をスムーズに且つきめ細かく駆動制御す
る為の多数の駆動パターン特性線を格納しておくことが
でき、刺繍ミシンへの高速送信が可能で、しかも駆動パ
ターン特性線の変更や修正が簡単化する。
る刺繍データ処理装置は、パーソナルコンピュータなど
からなり、高速処理が可能で種々の記録媒体を備えてい
るので、刺繍枠をスムーズに且つきめ細かく駆動制御す
る為の多数の駆動パターン特性線を格納しておくことが
でき、刺繍ミシンへの高速送信が可能で、しかも駆動パ
ターン特性線の変更や修正が簡単化する。
【0066】請求項6の発明によれば、請求項5と同様
の効果を奏するが、前記駆動パターンのデータは、ステ
ッピングモータをステップ駆動する駆動パルスの発生タ
イミングを規定する2値データであるので、請求項2と
同様の効果が得られる。請求項7の発明によれば、請求
項6と同様の効果を奏するが、前記駆動パターンのデー
タは、刺繍ミシンの縫製速度を複数ランクに区分した複
数の速度ランクに対応付けて設定されているので、請求
項3と同様の効果が得られる。
の効果を奏するが、前記駆動パターンのデータは、ステ
ッピングモータをステップ駆動する駆動パルスの発生タ
イミングを規定する2値データであるので、請求項2と
同様の効果が得られる。請求項7の発明によれば、請求
項6と同様の効果を奏するが、前記駆動パターンのデー
タは、刺繍ミシンの縫製速度を複数ランクに区分した複
数の速度ランクに対応付けて設定されているので、請求
項3と同様の効果が得られる。
【0067】請求項8の発明によれば、請求項5〜7の
何れか1項と同様の効果を奏するが、前記刺繍ミシンの
制御手段は、各ステッピングモータの駆動量を示す刺繍
データと、その駆動量に対応する駆動パターンデータ
と、ミシン主軸に設けたパルス発生器からのエンコーダ
信号とに基づいて、各ステッピングモータを駆動制御す
るので、請求項4と同様の効果が得られる。
何れか1項と同様の効果を奏するが、前記刺繍ミシンの
制御手段は、各ステッピングモータの駆動量を示す刺繍
データと、その駆動量に対応する駆動パターンデータ
と、ミシン主軸に設けたパルス発生器からのエンコーダ
信号とに基づいて、各ステッピングモータを駆動制御す
るので、請求項4と同様の効果が得られる。
【図1】本発明の実施形態に係る縫製システムの図であ
る。
る。
【図2】刺繍データ処理装置の制御系のブロック図であ
る。
る。
【図3】駆動パターンメモリのデータ構成を説明する図
表である。
表である。
【図4】駆動パターン特性線から駆動パターンデータを
求める説明図である。
求める説明図である。
【図5】多頭式刺繍機の斜視図である。
【図6】多頭式刺繍機の制御系のブロック図である。
【図7】刺繍データ送信制御の概略フローチャートであ
る。
る。
【図8】縫製制御の概略フローチャートである。
【図9】刺繍枠送り処理制御の概略フローチャートであ
る。
る。
【図10】変更形態に係る図3相当図である。
【図11】変更形態に係る図7相当図である。
1 縫製システム 2 刺繍データ処理装置 3 多頭式刺繍機 16 ハードディスク 16a 駆動パターンメモリ 50 制御装置 53a パターンデータメモリ 62 パルス発生器 66 X軸駆動モータ 68 Y軸駆動モータ
Claims (8)
- 【請求項1】 刺繍データを作成又は編集する刺繍デー
タ処理装置と、刺繍枠を駆動する枠駆動手段と縫製手段
とこれら両手段を制御する制御手段と含む刺繍ミシンと
を有する縫製システムにおいて、 前記枠駆動手段の各ステッピングモータを駆動する複数
の駆動パターンであって複数の送り量に対応する複数の
駆動パターンが刺繍枠別に予め設定されて刺繍データ処
理装置に格納され、 前記刺繍ミシンの制御手段は、使用する刺繍枠に対応す
る複数の駆動パターンのデータを刺繍データ処理装置か
ら受けて各ステッピングモータの駆動制御に用いること
を特徴とする縫製システム。 - 【請求項2】 前記駆動パターンのデータは、ステッピ
ングモータをステップ駆動する駆動パルスの発生タイミ
ングを規定する2値データであることを特徴とする請求
項1に記載の縫製システム。 - 【請求項3】 前記駆動パターンのデータは、刺繍ミシ
ンの縫製速度を複数ランクに区分した複数の速度ランク
に対応付けて設定されていることを特徴とする請求項2
に記載の縫製システム。 - 【請求項4】 前記刺繍ミシンの制御手段は、各ステッ
ピングモータの駆動量を示す刺繍データと、その駆動量
に対応する駆動パターンデータと、ミシン主軸に設けた
パルス発生器からのエンコーダ信号とに基づいて、各ス
テッピングモータを駆動制御することを特徴とする請求
項1〜3の何れか1項に記載の縫製システム。 - 【請求項5】 刺繍データを作成又は編集する刺繍デー
タ処理装置と、刺繍枠を駆動する枠駆動手段と縫製手段
とこれら両手段を制御する制御手段と含む刺繍ミシンと
を有する縫製システムにおいて、 前記枠駆動手段の各ステッピングモータを駆動する複数
の駆動パターン特性線であって複数の送り量に対応する
複数の駆動パターン特性線が刺繍枠別に予め設定されて
刺繍データ処理装置に格納され、 前記刺繍データ処理装置は、刺繍ミシンにおいて使用す
る刺繍枠に対応する複数の駆動パターン特性線から複数
の送り量に対応する複数の駆動パターンのデータを作成
して刺繍ミシンの制御手段に供給することを特徴とする
縫製システム。 - 【請求項6】 前記駆動パターンのデータは、ステッピ
ングモータをステップ駆動する駆動パルスの発生タイミ
ングを規定する2値データであることを特徴とする請求
項5に記載の縫製システム。 - 【請求項7】 前記駆動パターンのデータは、刺繍ミシ
ンの縫製速度を複数ランクに区分した複数の速度ランク
に対応付けて設定されていることを特徴とする請求項6
に記載の縫製システム。 - 【請求項8】 前記刺繍ミシンの制御手段は、各ステッ
ピングモータの駆動量を示す刺繍データと、その駆動量
に対応する駆動パターンデータと、ミシン主軸に設けた
パルス発生器からのエンコーダ信号とに基づいて、各ス
テッピングモータを駆動制御することを特徴とする請求
項5〜7の何れか1項に記載の縫製システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8947998A JPH11262588A (ja) | 1998-03-17 | 1998-03-17 | 縫製システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8947998A JPH11262588A (ja) | 1998-03-17 | 1998-03-17 | 縫製システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11262588A true JPH11262588A (ja) | 1999-09-28 |
Family
ID=13971884
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8947998A Pending JPH11262588A (ja) | 1998-03-17 | 1998-03-17 | 縫製システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11262588A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010082149A (ja) * | 2008-09-30 | 2010-04-15 | Juki Corp | ミシン |
CN104765293A (zh) * | 2015-03-23 | 2015-07-08 | 浙江理工大学 | 一种多总线架构无缝内衣机控制系统 |
-
1998
- 1998-03-17 JP JP8947998A patent/JPH11262588A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010082149A (ja) * | 2008-09-30 | 2010-04-15 | Juki Corp | ミシン |
CN104765293A (zh) * | 2015-03-23 | 2015-07-08 | 浙江理工大学 | 一种多总线架构无缝内衣机控制系统 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040114 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040407 |