JP2003229370A - サセプタ、気相成長装置、エピタキシャルウェーハの製造方法およびエピタキシャルウェーハ - Google Patents

サセプタ、気相成長装置、エピタキシャルウェーハの製造方法およびエピタキシャルウェーハ

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JP2003229370A
JP2003229370A JP2002051842A JP2002051842A JP2003229370A JP 2003229370 A JP2003229370 A JP 2003229370A JP 2002051842 A JP2002051842 A JP 2002051842A JP 2002051842 A JP2002051842 A JP 2002051842A JP 2003229370 A JP2003229370 A JP 2003229370A
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counterbore
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JP2002051842A
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Chisa Yoshida
知佐 吉田
Takeshi Arai
剛 荒井
Kenji Akiyama
謙二 秋山
Hiroki Ose
広樹 大瀬
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Shin Etsu Handotai Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Handotai Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ドーパント濃度および抵抗率の面内均一化を
容易に実現し得るサセプタ、気相成長装置、エピタキシ
ャルウェーハの製造方法およびエピタキシャルウェーハ
を提供する。 【解決手段】 気相成長の際に半導体基板Wを支持する
サセプタ10であり、上面には、内部に半導体基板Wが
配置される座ぐり11が形成されている。座ぐり11
は、半導体基板Wの外周縁部を支持する上段座ぐり部1
1aと、該上段座ぐり部11aよりも中心側下段に形成
された下段座ぐり部11bとを有する二段構成を成す。
下段座ぐり部11bに、裏面に貫通し、気相成長の際に
も開放状態となる孔部12が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サセプタ、気相成
長装置、エピタキシャルウェーハの製造方法およびエピ
タキシャルウェーハに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、半導体基板(以下、単に基板
ともいう。)の主表面上へのエピタキシャル層の気相成
長は、反応容器内にサセプタを配し、このサセプタ上に
基板を配置した状態で、基板を加熱装置により所望の成
長温度に加熱するとともに、ガス供給装置により基板の
主表面上に反応ガスを供給することによって行うように
している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、例えば、p
+型のボロン(B)ドープ基板上にp型のシリコンエピ
タキシャル層(以下、単にエピタキシャル層ともい
う。)を気相成長させる場合などのように、ドーパント
濃度が高い(従って低抵抗率の)基板上に低濃度(従っ
て高抵抗率)のエピタキシャル層を気相成長させる場合
には、基板内より気相中に一旦放出されたドーパントが
エピタキシャル層にドーピングされる現象(以下、オー
トドープともいう。)が発生する。このオートドープ
は、加熱により基板内から外方拡散するドーパント、お
よび、基板の表面が気相エッチングされることにより基
板内から放出されるドーパントに起因して発生する。オ
ートドープが発生すると、気相成長後のエピタキシャル
層のドーパント濃度が、中心から周縁部に向かうにつれ
て高くなってしまうという問題がある(逆に、p/p+
型あるいはn/n+型の場合、抵抗率は中心から周縁部
に向かうにつれて小さくなる)。
【0004】従来は、このようなオートドープが発生し
てしまうのを防止するため、基板の主裏面に予めシリコ
ン酸化膜(SiO2膜、以下単に酸化膜という。)を形
成しておいてから、該酸化膜により基板内からのドーパ
ントの放出を防止しつつ気相成長を行うことにより、ド
ーパント濃度(および抵抗率)の面内均一化を図ってい
る。しかしながら、このように、基板の主裏面に予め酸
化膜を形成しておいてから気相成長を行う場合、酸化膜
を形成するための工程が必要となり生産性が悪い。ま
た、ドーパント濃度の面内均一化を図るために、例えば
特開平10−223545号公報に示すように、基板を
位置決め状態で配置するための座ぐり(基板形状に近い
凹部;該公報ではウェーハポケット)の最外周部に、裏
面に貫通する孔部を設けた気相成長用サセプタが提案さ
れているが、このサセプタでは、抵抗率(およびドーパ
ント濃度)の面内分布があまり改善されない(p/p+
型あるいはn/n+型の場合の抵抗率は、エピタキシャ
ルウェーハの中心から周縁部に向かうにつれてかなり低
くなるような面内分布を持つ;図4、図5および図6の
サセプタ100のデータ参照)。
【0005】この発明は、上記のような問題点を解決す
るためになされたもので、ドーパント濃度および抵抗率
の面内均一化を容易に実現し得るサセプタ、気相成長装
置、エピタキシャルウェーハの製造方法およびエピタキ
シャルウェーハを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記のように、特開平1
0−223545号公報のサセプタでドーパント濃度の
面内均一化が十分に図れないのは、図16に示すよう
に、サセプタ101の最外周部に孔部102があるの
で、基板Wより放出されたドーパントを含有するガス
が、孔部102を介してサセプタ101の下側より座ぐ
り内に流入するガスとともに基板Wの上側の気流(矢印
A)に引っ張られて上昇し(矢印B)、基板W上面のエ
ピタキシャル層に沿って流れてしまい、該エピタキシャ
ル層内に取り込まれるためであると考えられる。
【0007】そこで、本発明のサセプタは、気相成長の
際に半導体基板を支持するサセプタにおいて、上面に
は、内部に半導体基板が配置される座ぐりが形成され、
該座ぐりは、半導体基板の外周縁部を支持する上段座ぐ
り部と、該上段座ぐり部よりも中心側下段に形成された
下段座ぐり部とを有する二段構成を成し、前記下段座ぐ
り部に、裏面に貫通し、気相成長の際にも開放状態とな
る孔部が形成されていることを特徴としている。この場
合、半導体基板の外周縁部を支持する円環状の上段座ぐ
り部よりも中心側に形成された下段座ぐり部に形成され
た孔部は、必然的に、座ぐり内の最外周部よりも中心側
に位置し、しかも、半導体基板の外周端よりも中心側部
分に臨むようになる。
【0008】また、本発明のサセプタは、気相成長の際
に半導体基板を支持するサセプタにおいて、上面には、
内部に半導体基板が配置される座ぐりが形成され、該座
ぐり内の最外周部よりも中心側に、裏面に貫通し、気相
成長の際にも開放状態となる孔部が形成されていること
を特徴としても良い。
【0009】ここで、サセプタには、リフトピン貫通用
の孔部(以下、リフトピン貫通用孔部)が形成されたも
のがあるが、通常の場合のリフトピン貫通用孔部は、気
相成長中は、リフトピンの頭部により閉塞されて、ガス
の流通が実質的に不可能となるため、ここでいう「気相
成長の際にも開放状態となる孔部」には該当しない。な
お、リフトピンとは、サセプタに対し昇降動作可能に設
けられ、半導体基板を下面側から支持した状態で昇降動
作するのに伴わせてサセプタ上に半導体基板を着脱する
ためのピンである。
【0010】本発明のサセプタによれば、座ぐり内の最
外周部よりも中心側に、裏面に貫通する孔部が形成され
ているので、気相成長時の加熱によって半導体基板(以
下、単に基板ともいう。)から外方拡散するドーパン
ト、或いは、気相エッチングにより半導体基板内から放
出されるドーパントを、サセプタの座ぐりに形成された
孔部を介してサセプタの下面側から好適に放出できる。
よって、これらドーパントが基板の主表面側に回り込ん
でしまうことを好適に抑制できる。このため、基板の裏
面にオートドープ防止用の酸化膜を形成しなくてもオー
トドープの発生を大幅に抑制でき、結果、ドーパント濃
度および抵抗率の面内均一化が図れる。つまり、ドーパ
ント濃度および抵抗率の面内均一化を容易に実現でき
る。
【0011】また、本発明のサセプタは、前記孔部が、
半導体基板の外周端よりも中心側部分に臨むような位置
設定とされていることが好ましい。この場合、孔部が、
気相成長中に基板の上側に形成される気流に対し、基板
の陰に位置することとなるため、該孔部を介した座ぐり
内へのガス(サセプタ下側のガス)の流入を抑制でき
る。よって、基板内から放出されるドーパントが該基板
の主表面側に回り込んでしまうことを、より確実に抑制
でき、結果、オートドープの発生をより好適に防止する
ことができる。
【0012】また、本発明のサセプタは、半導体基板の
外周縁部に形成された面取部の裏面に臨む位置に形成さ
れた前記孔部を有することが好ましい。この場合、気相
成長の過程で最も顕著に気相エッチングされる箇所であ
る面取部から気相エッチングにより放出されるドーパン
トを、孔部を介してサセプタの下側に放出することがで
きるので、オートドープの発生をより好適に防止するこ
とができる。
【0013】ところで、加熱等により基板から放出され
るドーパントが基板の主表面に回り込むとすれば、それ
は基板の外周部を介してであるが、本発明のサセプタ
は、半導体基板主裏面の外周縁部に臨む位置に形成され
た前記孔部を有することが好ましく、この場合、半導体
基板内から放出されるドーパントが該基板の主表面側に
回り込んでしまう前に孔部を介してサセプタの下側に放
出することができる。
【0014】また、本発明のサセプタは、前記座ぐりと
中心が略等しい円周上に万遍なく形成された多数の孔部
を有することとするのも好ましく、この場合、基板の全
円周方向において万遍なく上記のオートドープ発生防止
効果が得られる。さらに、この場合のサセプタを用いて
製造したエピタキシャルウェーハは、エピタキシャル層
の表面に、点状に隆起した隆起部が、前記多数の孔部と
対応する円周上に万遍なく形成されることとなる。これ
は、以下の理由による。気相成長中、サセプタの孔部内
にはガス(主にH2ガス)が存在するが、ガスの熱伝導
率はサセプタ基体の構成材料(例えばグラファイト)よ
りも小さいため、半導体基板上において該孔部に対応す
る部分は局部的に温度が高い高温部となる(半導体基板
からサセプタ基体に伝導する単位面積当たり熱量よりも
半導体基板から孔部内のガスに伝導する単位面積当たり
熱量の方が小さくなるため)。そして、該高温部ではエ
ピタキシャル層の成長速度が大きくなる結果、その部分
の膜厚が他の部分よりも大きくなる。このような理由か
ら、気相成長に使用するサセプタが、座ぐりと中心が略
等しい円周上に万遍なく形成された多数の孔部を有する
場合には、製造されるエピタキシャルウェーハは、エピ
タキシャル層の表面に、該エピタキシャル層の膜厚が周
囲と比べて大きいため点状に隆起した隆起部が円周上に
万遍なく形成されているという特徴を有することとな
る。なお、ここでいう隆起部は、サセプタに形成された
孔部と対応する円周上に形成されるため、サセプタの孔
部の位置に拘わらずパーティクル等により生じる突起状
欠陥や積層欠陥の隆起部とは形状および発生理由が異な
る。
【0015】また、本発明のサセプタは、前記座ぐりの
全面に万遍なく形成された多数の孔部を有することとす
るのも好ましく、この場合、基板の全面において万遍な
く上記のオートドープ発生防止効果が得られる。また、
本発明のサセプタは、下段座ぐり部の全面に万遍なく形
成された多数の孔部を有することとするのも好ましく、
この場合にも、基板のほぼ全面において万遍なく上記の
オートドープ発生防止効果が得られる。なお、これら座
ぐりの全面或いは下段座ぐり部の全面に万遍なく多数の
孔部が形成されたサセプタを用いて製造したエピタキシ
ャルウェーハは、エピタキシャル層において各孔部と対
応する位置には、それぞれ点状に隆起した隆起部が形成
されることとなる。つまり、エピタキシャル層の全面
に、該隆起部が万遍なく形成されることとなる。
【0016】また、本発明のサセプタは、前記座ぐりと
中心が略等しい円周上に円弧状に形成された孔部を有す
ることとするのも好ましく、この場合にも、該孔部によ
り上記のオートドープ発生防止効果が得られる。また、
本発明のサセプタは、前記座ぐりと中心が略等しい円環
状の孔部を有することとするのも好ましく、この場合に
も、該孔部により上記のオートドープ発生防止効果が得
られる。なお、これら円弧状或いは円環状の孔部を有す
るサセプタを用いて製造したエピタキシャルウェーハ
は、エピタキシャル層において孔部と対応する位置に
は、膜厚が周囲と比べて大きいため円弧状或いは円環状
に隆起した隆起部(孔部の形状に対応する)が形成され
ることとなる。
【0017】なお、孔部の数は、例えば3つ以上である
ことが好ましく、10以上であることがより好ましく、
20以上であることがより一層好ましい。
【0018】また、本発明の気相成長装置は、本発明の
いずれかのサセプタと、前記座ぐりに半導体基板を配置
した前記サセプタを内部に配して半導体基板の主表面上
にエピタキシャル層を気相成長させるための反応容器
と、気相成長の際に半導体基板を加熱するための加熱装
置と、を備えることを特徴としている。
【0019】また、本発明のエピタキシャルウェーハの
製造方法は、本発明の気相成長装置のサセプタの座ぐり
に半導体基板を配置し、該サセプタを反応容器内に配し
て、該サセプタ上の半導体基板を前記加熱装置により所
望の成長温度に加熱して、半導体基板の主表面上にエピ
タキシャル層を気相成長させてエピタキシャルウェーハ
を製造することを特徴としている。なお、サセプタの上
面側と裏面側との双方に、該サセプタ(基板)に略平行
にガスを流しながら気相成長を行うことが好ましく、こ
のようにすることで、基板より放出されるドーパントを
含むガスを、サセプタの下側を流れるガスにより孔部を
介して吸引させ、該孔部を介して好適にサセプタの下側
に放出させることができる。さらに、本発明のエピタキ
シャルウェーハの製造方法は、例えばボロン(硼素)あ
るいはヒ素(As)が添加された半導体基板を用いる場
合に適用することが好ましい。
【0020】ところで、上記においては、本発明のサセ
プタを用いて製造したエピタキシャルウェーハのエピタ
キシャル層の表面には、該エピタキシャル層の膜厚が周
囲と比べて大きいために隆起した隆起部が、サセプタの
孔部と対応する位置に形成されると説明したが、この隆
起部の大きさは、孔部の内径あるいは内幅を調節するこ
とに基づき制御できることが分かった。しかも、該孔部
の内径を、ある程度以上に小さく設定すると、該隆起部
を極めて小さくすることができ、該孔部の内径をさらに
小さく設定すると、該隆起部の発生を実質的に防止でき
ることが分かった。即ち、本発明のエピタキシャルウェ
ーハの製造方法は、製造されるエピタキシャルウェーハ
のエピタキシャル層の表面に、該エピタキシャル層の膜
厚が周囲と比べて大きいために形成される隆起部の大き
さを、前記サセプタの孔部の内径あるいは内幅を調節す
ることに基づき制御することを特徴としても良い。ま
た、本発明のサセプタは、前記孔部が筒形状をなす場
合、当該孔部の内径が3mm以下であることが好まし
く、このようにすることにより、形成される隆起部を極
めて小さく(例えば、高さが0.05μm未満に)する
ことができる。さらに、本発明のサセプタは、前記筒形
状の孔部の内径が、2mm以下であることがより好まし
く、このようにすることにより、隆起部の発生を実質的
に防止できる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明に
係る実施の形態について説明する。
【0022】〔第1の実施の形態〕先ず、図1を参照し
て、本実施の形態で説明するサセプタの一例としてのサ
セプタ10について説明する。図1に示すように、サセ
プタ10は、略円盤状に構成され、その主表面には、内
部に半導体基板W(図1(a);以下、単に基板Wとも
いう。)が配置される座ぐり11が形成されている。こ
の座ぐり11は、例えば図1(a)に示すような状態に
基板Wの外周縁部を支持する円環状の上段座ぐり部11
aと、該上段座ぐり部11aよりも中心側下段に形成さ
れた下段座ぐり部11bとを有する二段構成を成してい
る。なお、これら上段座ぐり部11aおよび下段座ぐり
部11bは、例えばともに略平面に形成されている。こ
こで、基板Wの外周縁部には、面取部15が形成されて
いるが、上段座ぐり部11aは、例えば面取部15より
も内側部分から面取部15にかけての部分を支持可能な
寸法に設定されていても良いし、或いは、面取部15よ
りも内側部分のみを支持可能な寸法に設定されていても
良い。さらに、座ぐり11の下段座ぐり部11bには、
サセプタ10の裏面に貫通し、気相成長の際にも開放状
態となる多数(例えば20個以上)の孔部12(図1
(b)では一部の孔部12にのみ符号を示す)が形成さ
れている。ここで、基板Wの外周縁部を支持する円環状
の上段座ぐり部11aよりも中心側に形成された下段座
ぐり部11bに形成された孔部12は、必然的に、上段
座ぐり部11aの最外周部に相当する座ぐり11内の最
外周部よりも中心側に位置するとともに、基板Wの外周
端よりも中心側部分に臨むようになっている。各孔部1
2は、より具体的には、例えば下段座ぐり部11bの最
外周部の円周上に等間隔に配されている。つまり、各孔
部12は、座ぐり11と中心が略等しい円周上に万遍な
く形成されており、しかも、各孔部12は、基板W主裏
面の外周縁部に臨むようになっている。
【0023】次に、図2を参照して、本実施の形態で説
明するサセプタの他の一例としてのサセプタ20につい
て説明する。このサセプタ20は、以下に説明するよう
に、孔部12の配置が上記のサセプタ10と異なり、そ
の他の点ではサセプタ10と同様であるので、同様の構
成要素には同一の符号を付してその説明を省略する。す
なわち、図2に示すように、サセプタ20の下段座ぐり
部11bには、その全面に万遍なく配置された多数の孔
部12が形成されている(図2(b)では一部の孔部1
2にのみ符号を示す)。
【0024】なお、上記の各サセプタ10,20は、そ
れぞれ例えば炭化珪素で被覆されたグラファイトにより
構成されている。
【0025】次に、図3を参照して、気相成長装置30
の構成について説明する。図3に示すように、気相成長
装置30は、上記サセプタ10(或いは上記サセプタ2
0)と、該サセプタ10(20)が略水平状態で内部に
配される反応容器31と、サセプタ10(20)を下面
側から支持して回転駆動するサセプタ支持部材36と、
気相成長の際に基板Wを所望の成長温度に加熱するため
の加熱装置32(具体的には、例えばハロゲンランプ)
と、反応ガスを反応容器31内のサセプタ10(20)
上側の領域に導入し該サセプタ10(20)上の基板W
の主表面上に供給する反応ガス導入管33と、反応容器
31に対しこの反応ガス導入管33と同じ側に設けられ
パージガスを反応容器31内のサセプタ10(20)下
側の領域に導入するパージガス導入管34と、これらパ
ージガス導入管34および反応ガス導入管33と反応容
器31に対し逆側に設けられ反応容器31からガスを排
気する排気管35とを備えて概略構成されている。な
お、図3におけるサセプタ10(20)は、その模式的
配置を示すに過ぎない。
【0026】次に、上記気相成長装置30を用いるエピ
タキシャルウェーハの製造方法について説明する。この
気相成長装置30を用いて気相成長を行うには、基板W
を、その主表面が上を向くようにサセプタ10(20)
の座ぐり11(の上段座ぐり部11a)に載置し、該サ
セプタ10(20)上の基板Wを加熱装置32により所
望の成長温度に加熱するとともに、反応ガス導入管33
を介して基板Wの主表面上に反応ガスを略水平に供給す
る。この際、パージガス導入管34を介してサセプタ1
0(20)の下側にパージガスを略水平に導入する。従
って、気相成長中、サセプタ10(20)の上側には、
反応ガス流が、下側には、パージガス流が、それぞれサ
セプタ10(20)および基板Wと略平行に形成され
る。このようにして気相成長を行うことにより、基板W
の主表面上にエピタキシャル層を形成して、エピタキシ
ャルウェーハを製造することができる。
【0027】ここで、気相成長中は、基板Wを加熱する
ため、この加熱により基板Wに含まれるドーパントが基
板W外に外方拡散して気相中に放出される。また、気相
成長の直前には、例えば塩化水素ガスを基板W表面に流
すことにより気相エッチングを行って該表面の自然酸化
膜を除去したりするため、基板Wは僅かにエッチングさ
れてガス化する。さらに、反応ガス中には、原料ガスの
他に、キャリアガスとして例えば水素を含んでいる上、
上記パージガスとしても例えば水素を用いるため、この
水素によっても基板W(中でも特に、面取部15)は僅
かにエッチングされてガス化する。従って、これらの理
由によっても、基板Wに含まれるドーパントが気相中に
放出される。つまり、これらいくつかの理由により、気
相成長の際には基板W内から気相中にドーパントが放出
されることになる。
【0028】これに対し、本実施の形態のサセプタ10
(20)は、その座ぐり11が、基板Wの外周縁部を支
持する上段座ぐり部11aと、該上段座ぐり部11aよ
りも中心側下段に形成された下段座ぐり部11bとを有
する二段構成を成し、このうち下段座ぐり部11bに、
裏面に貫通する孔部12が形成されている。従って、気
相成長の際に基板Wから気相中に一旦放出されるドーパ
ントを、座ぐり11に形成された孔部12を介してサセ
プタ10(20)の下面側から好適に放出でき、これら
ドーパントが基板Wの主表面側に回り込んで基板W内に
再び取り込まれてしまうことを好適に抑制できる。よっ
て、半導体基板の裏面にオートドープ防止用の酸化膜を
形成しなくてもオートドープの発生を大幅に抑制でき、
結果、ドーパント濃度および抵抗率の面内均一化が図れ
る。つまり、ドーパント濃度および抵抗率の面内均一化
を容易に実現できる。しかも、孔部12が、基板Wの外
周端よりも中心側部分に臨むような位置設定とされてい
るので、孔部12が、気相成長中に基板Wの上側に形成
される気流に対し、基板Wの陰に位置することとなるた
め、該孔部12を介してサセプタ10(20)下側のガ
スが基板Wの主表面側に流入することを抑制できる。よ
って、基板W内から放出されるドーパントが該基板Wの
主表面側に回り込んでしまうことを、より確実に抑制で
き、結果、オートドープの発生をより好適に抑制するこ
とができる。さらに、基板W主裏面の外周縁部に臨む位
置に形成された孔部12を有すると、基板W内から放出
されるドーパントが該基板Wの主表面側に回り込んでし
まう前に孔部12を介してサセプタの下側に放出するこ
とができる。加えて、上段座ぐり部11aに支持させて
基板Wを座ぐり11内に配置した状態では、基板Wの主
裏面と下段座ぐり部11bとの間に僅かに間隔が生じて
該間隔をガスが緩やかに流通可能となる。よって、例え
ばサセプタ10のように、下段座ぐり部11bの一部
(例えば最外周部)にのみ孔部12が形成されている場
合でも、基板W内から放出されるドーパントを好適に下
面側から放出できる。なお、図15に示すように、サセ
プタ10を用いて製造したエピタキシャルウェーハEP
Wは、エピタキシャル層の表面に、該エピタキシャル層
の膜厚が周囲と比べて大きいため点状に隆起した隆起部
R(図15(b)では一部の隆起部Rにのみ符号を示
す)が、多数の孔部12(図15(a)では一部の孔部
12にのみ符号を示す)と対応する円周上に万遍なく形
成されているといった特徴を有することとなる。他方、
サセプタ20を用いて製造したエピタキシャルウェーハ
は、エピタキシャル層の全面に、点状に隆起した隆起部
が、万遍なく形成されているといった特徴を有すること
となる。これら隆起部の高さは、シリコンエピタキシャ
ル層の厚さが約6μmの場合、0.05μm〜0.1μ
m程度であった。これらエピタキシャルウェーハは、こ
のように、表面に隆起部を有するが、以下に説明するよ
うに、抵抗率(およびドーパント濃度)の面内分布が良
好なものとなる。
【0029】次に、本実施の形態のサセプタ10、20
および、これらサセプタ10,20の比較対象としての
サセプタ100(図13;後述)と、孔部12を有しな
い点でサセプタ10と異なり、その他の点ではサセプタ
10と同様のサセプタ(以下、「孔無しサセプタ」とい
う;図示略)と、をそれぞれ用いて、高濃度にボロン
(B)を添加したp+型のシリコン単結晶基板(主裏面
に酸化膜を有しない;以下、単に基板という。)の主表
面上に、ドーパントを添加しないで厚さ約6μmのシリ
コンエピタキシャル層を気相成長することにより製造さ
れたシリコンエピタキシャルウェーハの抵抗率(単位:
Ω・cm)の面内分布を図4、図5および図6に示す。
ここで、サセプタ100は、図13に示すように、孔部
12の配置が上記のサセプタ10と異なり、その他の点
ではサセプタ10と同様であるので、同様の構成要素に
は同一の符号を付してその説明を省略する。すなわち、
サセプタ100は、上段座ぐり部11aの最外周部、つ
まり、座ぐり11の最外周部に孔部12が形成されたも
のである(図13(b)では一部の孔部12にのみ符号
を示す)。また、図4〜図6のうち、図4は、基板の抵
抗率が約7.0×10-3Ω・cm〜8.0×10-3Ω・
cmの場合、図5は、基板の抵抗率が約1.0×10-2
Ω・cm〜1.1×10-2Ω・cmの場合(図5では、
孔無しサセプタを用いたデータを省略。)、図6は、基
板の抵抗率が約1.4×10-2Ω・cm〜1.5×10
-2Ω・cmの場合を、それぞれ示す。
【0030】これら図4〜図6に示すように、座ぐり1
1の最外周部に孔部12が形成されたサセプタ100を
用いた場合には、孔無しサセプタを用いた場合とほとん
ど差がない抵抗率の大きさおよび分布傾向を示し、いず
れの場合にも、基板周縁部では、中心と比べて抵抗率の
大きな低下が見られる。これに対し、サセプタ10,2
0を用いた場合には、孔無しサセプタおよびサセプタ1
00を用いた場合と比べて、それぞれ抵抗率が大幅に上
昇しているのに加えて、中心部と比べたエピタキシャル
層周縁部における抵抗率の低下を大幅に低減できて、抵
抗率の面内均一化が図れていることが分かる。このこと
は、サセプタ10,20を用いた場合には、孔無しサセ
プタおよびサセプタ100を用いた場合と比べて、放出
ドーパントが基板の主表面側に回り込んで再び取り込ま
れてしまうオートドープ現象を抑制できていることを顕
著にあらわしているといえる。
【0031】次に、本実施の形態のサセプタ20を用い
て、抵抗率約7.0×10-3Ω・cm〜8.0×10
-3Ω・cmのシリコン単結晶基板、抵抗率約1.0×
10 -2Ω・cm〜1.1×10-2Ω・cmのシリコン単
結晶基板、抵抗率約1.4×10-2Ω・cm〜1.5
×10-2Ω・cmのシリコン単結晶基板(いずれも、ボ
ロン(B)を添加し、主裏面に酸化膜を有しない;以
下、単に基板ともいう。)の主表面上に、ボロン(ドー
パント)を添加して厚さ約6μmのp型のシリコンエピ
タキシャル層を気相成長することにより製造された抵抗
率約9.5Ω・cmのシリコンエピタキシャルウェーハ
の抵抗率の面内分布を図7に示す。この図7に示すよう
に、〜において基板の抵抗率の違いによるエピタキ
シャル層における抵抗率の面内分布の差はほとんど表れ
ず、オートドープ現象の低減が図れていることが分か
る。
【0032】以上のように、本実施のサセプタ10,2
0、このサセプタ10(20)を備える気相成長装置3
0およびこの気相成長装置30を用いるエピタキシャル
ウェーハの製造方法によれば、気相成長時の加熱によっ
て基板Wから外方拡散するドーパント、或いは、気相エ
ッチングにより基板Wの面取部15から主に放出される
ドーパントを、サセプタ10(20)の座ぐり11の最
外周部よりも中心側に形成された孔部12を介してサセ
プタ10(20)の下面側から好適に放出できるので、
これらドーパントが基板Wの主表面側に回り込んでしま
うことを好適に抑制できる。よって、基板Wの裏面にオ
ートドープ防止用の酸化膜を形成しなくてもオートドー
プの発生を大幅に抑制でき、結果、ドーパント濃度およ
び抵抗率の面内均一化が図れる。つまり、ドーパント濃
度および抵抗率の面内均一化を容易に実現できる。
【0033】<変形例1>上記においては、上段座ぐり
部11aと下段座ぐり部11bとのうち、下段座ぐり部
11bに孔部12が形成されたサセプタ10,20につ
いてのみ説明したが、例えば図8に示すように、孔部1
2が上段座ぐり部11aに形成されたサセプタ40であ
っても良い。このサセプタ40は、以下に説明するよう
に、孔部12の配置が上記のサセプタ10と異なり、そ
の他の点ではサセプタ10と同様であるので、同様の構
成要素には同一の符号を付してその説明を省略する。す
なわち、サセプタ40の上段座ぐり部11aには、基板
Wの面取部15の裏面に臨む位置(ただし、基板Wの外
周端よりも中心側の位置)に孔部12が形成されている
(図8(b)では一部の孔部12にのみ符号を示す)。
この変形例1によれば、気相成長の過程で最も顕著に気
相エッチングされる箇所である面取部15から放出され
るドーパントを、孔部12を介してサセプタ40の下側
に放出することができるので、オートドープの発生をよ
り好適に防止することができる。しかも、孔部12が、
基板Wの外周端よりも中心側部分に臨むような位置設定
とされているので、孔部12が、気相成長中に基板Wの
上側に形成される気流に対し、基板Wの陰に位置するの
で、該孔部12を介してサセプタ10(20)下側のガ
スが基板Wの主表面側に流入することを抑制できるの
で、基板Wから放出されるドーパントを含むガスが、基
板Wの上側に回り込んでしまうことも抑制できる。
【0034】<変形例2>上記においては、座ぐり11
が、上段座ぐり部11aと下段座ぐり部11bとを有す
る2段構成を成しているサセプタ10,20,40につ
いてのみ説明したが、本発明はこれに限らず、要は、孔
部12が、座ぐり11の最外周部よりも中心側に配置さ
れていれば良く、例えば図9および図10に示すよう
に、座ぐり11が一段のみのサセプタ50或いはサセプ
タ60であっても良い。この場合に、図10に示すよう
に、例えば基板Wの面取部15よりも中心側の主裏面に
臨む位置に多数の孔部12が形成されていても良いし、
図9に示すように、面取部15の裏面に臨む位置に多数
の孔部12が形成されていても良い。特に、後者の場
合、気相成長の過程で最も顕著に気相エッチングされる
箇所である面取部15から放出されるドーパントを、孔
部12を介してサセプタ50の下側に放出することがで
きるので、オートドープの発生をより好適に防止するこ
とができる。さらに、座ぐり11が一段のみの場合の孔
部12は、例えば図9および図10に示すように、座ぐ
り11と中心が略等しい円周上に多数を配置しても良い
し、図示は省略するが座ぐり11の全面に万遍なく多数
を配置しても良い。
【0035】<変形例3>上記においては、いずれも孔
部12が円筒形状である例について説明したが、例えば
内空断面が矩形状をなすような、円筒以外の筒形状であ
っても良い。また、本発明はこれに限らず、例えば図1
1に示すサセプタ70のように、孔部12がスリット状
であっても良い。このサセプタ70は、以下に説明する
ように、孔部12の形状が上記のサセプタ10と異な
り、その他の点ではサセプタ10と同様であるので、同
様の構成要素には同一の符号を付してその説明を省略す
る。この変形例3の場合、例えば図11に示すように、
下段座ぐり部11b(の例えば最外周部)に座ぐり11
と中心が略等しい円周に沿う、スリット状(つまり、円
弧状)の孔部12を形成することが挙げられ、さらに複
数の該孔部12を、該円周上に均等に配置することが挙
げられる。なお、図示は省略するが、座ぐり11と中心
が略等しい複数の同心円にそれぞれ沿うスリット状の複
数の孔部12を形成することとしても良い。また、座ぐ
り11が一段のみのサセプタに、スリット状の孔部を適
用しても良い。なお、サセプタ70を用いて製造したエ
ピタキシャルウェーハは、エピタキシャル層の表面の、
各孔部12と対応する部分には、膜厚が周囲と比べて大
きいため円弧状に隆起した隆起部が形成されているとい
った特徴を有することとなる。これら隆起部の高さは、
シリコンエピタキシャル層の厚さが約6μmの場合、
0.05μm〜0.1μm程度であった。
【0036】<変形例4>上記においては、孔部12が
円筒形状又はスリット状である例について説明したが、
本発明はこれに限らず、例えば図12に示すサセプタ8
0のように、孔部12が円環状であっても良い。このサ
セプタ80は、以下に説明する点が上記のサセプタ10
と異なり、その他の点ではサセプタ10と同様であるの
で、同様の構成要素には同一の符号を付してその説明を
省略する。サセプタ80は、例えば上段座ぐり部11a
等を有する外周側部分80aと、下段座ぐり部11bを
構成する内周側部分80bとに分割された分割構造をな
している。ここで、外周側部分80aの中央の開口部8
0cの内径は、内周側部分80bの外径と比べて、大き
く設定されている。そして、外周側部分80aの開口部
80c内に、該開口部80cの内周壁に接しないように
内周側部分80bを配置することにより、内周側部分8
0bと外周側部分80aとの間隔に、円環状の孔部12
が形成される。この状態のサセプタ80を用いて気相成
長を行うことにより、上記と同様に、オートドープの発
生を抑制することができる。また、座ぐり11が一段の
みのサセプタに、サセプタ80と同様の手法で形成する
円環状の孔部12を適用しても良い。なお、サセプタ8
0を用いて製造したエピタキシャルウェーハは、エピタ
キシャル層の表面の、孔部12と対応する部分には、膜
厚が周囲と比べて大きいため円環状に隆起した隆起部が
形成されているといった特徴を有することとなる。これ
ら隆起部の高さは、シリコンエピタキシャル層の厚さが
約6μmの場合、0.05μm〜0.1μm程度であ
る。
【0037】〔第2の実施の形態〕上記の第1の実施の
形態では、サセプタ10、20、40、50、60、7
0、80等を用いて製造したエピタキシャルウェーハの
エピタキシャル層の表面には、該エピタキシャル層の膜
厚が周囲と比べて大きいために隆起した隆起部が、サセ
プタ10〜80の孔部12と対応する位置に形成される
と説明したが、この隆起部の大きさは、孔部12の内径
あるいは内幅を調節することに基づき制御できることが
分かった。即ち、本実施の形態では、製造されるエピタ
キシャルウェーハのエピタキシャル層の表面に、該エピ
タキシャル層の膜厚が周囲と比べて大きいために形成さ
れる隆起部の大きさを、サセプタの孔部12の内径を調
節することに基づき制御する例について説明する。
【0038】先ず、図14に、サセプタ10を用いてエ
ピタキシャルウェーハを製造する場合の、該サセプタ1
0の筒形状をなす孔部12の内径(直径)と、隆起部の
高さとの関係を示す。この図14に示すように、サセプ
タ10の孔部12の内径が4mmの場合には、隆起部の
高さが0.1μm以上となる。これに対し、該サセプタ
10の孔部12の内径を3mmに変更すると、隆起部の
高さを0.05μm未満(具体的には0.02μm程
度)に減少させることができる。つまり、サセプタ10
の筒形状をなす孔部12の内径を3mm以下に設定する
と、該隆起部を極めて小さくすることができる。さら
に、図14に示すように、サセプタ10の筒形状をなす
孔部12の内径を2mmに変更すると、該隆起部の高さ
は実質的に0となる。つまり、サセプタ10の孔部12
の内径を2mm以下に設定すると、隆起部の発生を実質
的に防止できる。なお、サセプタ10の筒形状をなす孔
部12の内径を1.5mmに設定した場合は、図14に
示すように、該内径が2mmの場合よりも、隆起部の高
さがさらに小さくなるが、いずれも該高さは実質的に0
である。
【0039】以上のように、本実施の形態によれば、製
造されるエピタキシャルウェーハのエピタキシャル層の
表面に、該エピタキシャル層の膜厚が周囲と比べて大き
いために形成される隆起部の大きさを、サセプタ10の
孔部12の内径あるいは内幅を調節することに基づき制
御することができる。さらに、サセプタ10は、筒形状
をなす孔部12の内径が3mm以下であることが好まし
く、このようにすることにより、形成される隆起部を極
めて小さく(例えば、高さが0.05μm未満に)する
ことができる。さらに、サセプタ10は、筒形状をなす
孔部12の内径が2mm以下であることがより好まし
く、このようにすることにより、隆起部の発生を実質的
に防止できる。
【0040】なお、サセプタ10に限らず、20、4
0、50、60、70、80等についても、同様に、サ
セプタ10の孔部12を(孔部12が筒形状の場合は、
該孔部12の内径を、孔部12がスリット状或いは円環
状の場合は該孔部12の内幅を)調節することに基づき
隆起部の大きさを制御することができる。
【0041】また、上記の各実施の形態では、p+型の
シリコン単結晶基板上にp型のシリコンエピタキシャル
層を気相成長させる例についてのみ説明したが、本発明
はこれに限らず、例えばヒ素が添加されてn+型のシリ
コン単結晶基板上にn型のシリコンエピタキシャル層を
気相成長させる場合、n+型のシリコン単結晶基板上に
p型のシリコンエピタキシャル層を気相成長させる場合
およびp+型のシリコン単結晶基板上にn型のシリコン
エピタキシャル層を気相成長させる場合等に、本発明の
サセプタ、気相成長装置およびエピタキシャルウェーハ
の製造方法を適用しても良く、この場合にも、抵抗率
(ドーパント濃度)の面内均一化が図れる。また、枚葉
式のサセプタに本発明を適用した例についてのみ説明し
たが、これに限らず、多数枚式のサセプタに適用しても
良い。さらに、いわゆるリフトピン方式のサセプタに、
本発明を適用しても良い。すなわち、サセプタの座ぐり
には、本発明に係る孔部12の他に、リフトピン貫通用
の孔部が別途形成されていても良い。
【0042】
【発明の効果】本発明のサセプタ、気相成長装置および
エピタキシャルウェーハの製造方法によれば、気相成長
の際に半導体基板内から放出されるドーパントを、サセ
プタの座ぐりに形成された孔部を介してサセプタの下面
側から好適に放出できるので、これらドーパントが基板
の主表面側に回り込んでしまうことを好適に抑制でき
る。よって、基板の裏面にオートドープ防止用の酸化膜
を形成しなくてもオートドープの発生を大幅に抑制で
き、結果、ドーパント濃度および抵抗率の面内均一化が
図れる。つまり、ドーパント濃度および抵抗率の面内均
一化を容易に実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るサセプタの一例を示す図であり、
このうち(a)は正面断面図、(b)は平面図である。
【図2】本発明に係るサセプタの一例を示す図であり、
このうち(a)は正面断面図、(b)は平面図である。
【図3】本発明に係る気相成長装置を示す模式図であ
る。
【図4】シリコンエピタキシャルウェーハの抵抗率の面
内分布を示す図である。
【図5】シリコンエピタキシャルウェーハの抵抗率の面
内分布を示す図である。
【図6】シリコンエピタキシャルウェーハの抵抗率の面
内分布を示す図である。
【図7】シリコンエピタキシャルウェーハの抵抗率の面
内分布を示す図である。
【図8】本発明に係るサセプタの一例を示す図であり、
このうち(a)は正面断面図、(b)は平面図である。
【図9】本発明に係るサセプタの一例を示す正面断面図
である。
【図10】本発明に係るサセプタの一例を示す正面断面
図である。
【図11】本発明に係るサセプタの一例を示す正面断面
図である。
【図12】本発明に係るサセプタの一例を示す正面断面
図である。
【図13】本発明に係るサセプタの比較対照としてのサ
セプタを示す図であり、このうち(a)は正面断面図、
(b)は平面図である。
【図14】サセプタの孔部の内径と隆起部の高さとの関
係を示す図である。
【図15】(a)はサセプタの孔部の位置を示し、
(b)はシリコンエピタキシャルウェーハに形成される
隆起部の位置を示し、これら(a)、(b)の対比によ
り、サセプタの孔部とシリコンエピタキシャルウェーハ
の隆起部との位置的な対応を示す。
【図16】従来のサセプタを示す要部拡大正面断面図で
ある。
【符号の説明】
10 サセプタ 20 サセプタ 11 座ぐり 11a 上段座ぐり部 11b 下段座ぐり部 12 孔部 40 サセプタ 50 サセプタ 60 サセプタ 70 サセプタ 80 サセプタ W 半導体基板 15 面取部 EPW エピタキシャルウェーハ R 隆起部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 秋山 謙二 福島県西白河郡西郷村大字小田倉字大平 150番地 信越半導体株式会社白河工場内 (72)発明者 大瀬 広樹 福島県西白河郡西郷村大字小田倉字大平 150番地 信越半導体株式会社半導体白河 研究所内 Fターム(参考) 4K030 BB01 CA04 CA12 GA02 LA12 5F045 AA04 AB02 BB06 BB08 DP02 EM02 EM06

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気相成長の際に半導体基板を支持するサ
    セプタにおいて、上面には、内部に半導体基板が配置さ
    れる座ぐりが形成され、該座ぐりは、半導体基板の外周
    縁部を支持する上段座ぐり部と、該上段座ぐり部よりも
    中心側下段に形成された下段座ぐり部とを有する二段構
    成を成し、前記下段座ぐり部に、裏面に貫通し、気相成
    長の際にも開放状態となる孔部が形成されていることを
    特徴とするサセプタ。
  2. 【請求項2】 気相成長の際に半導体基板を支持するサ
    セプタにおいて、上面には、内部に半導体基板が配置さ
    れる座ぐりが形成され、該座ぐり内の最外周部よりも中
    心側に、裏面に貫通し、気相成長の際にも開放状態とな
    る孔部が形成されていることを特徴とするサセプタ。
  3. 【請求項3】 前記孔部が、半導体基板の外周端よりも
    中心側部分に臨むような位置設定とされていることを特
    徴とする請求項2記載のサセプタ。
  4. 【請求項4】 半導体基板の外周縁部に形成された面取
    部の裏面に臨む位置に形成された前記孔部を有すること
    を特徴とする請求項2又は3記載のサセプタ。
  5. 【請求項5】 前記座ぐりの全面に万遍なく形成された
    多数の孔部を有することを特徴とする請求項2〜4のい
    ずれかに記載のサセプタ。
  6. 【請求項6】 半導体基板主裏面の外周縁部に臨む位置
    に形成された前記孔部を有することを特徴とする請求項
    1〜5のいずれかに記載の記載のサセプタ。
  7. 【請求項7】 前記座ぐりと中心が略等しい円周上に万
    遍なく形成された多数の孔部を有することを特徴とする
    請求項1〜6のいずれかに記載のサセプタ。
  8. 【請求項8】 前記座ぐりと中心が略等しい円周上に円
    弧状に形成された孔部を有することを特徴とする請求項
    1〜6のいずれかに記載のサセプタ。
  9. 【請求項9】 前記座ぐりと中心が略等しい円環状の孔
    部を有することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに
    記載のサセプタ。
  10. 【請求項10】 前記下段座ぐり部の全面に万遍なく形
    成された多数の孔部を有することを特徴とする請求項1
    記載のサセプタ。
  11. 【請求項11】 3つ以上の前記孔部を有することを特
    徴とする請求項1〜10のいずれかに記載のサセプタ。
  12. 【請求項12】 10以上の前記孔部を有することを特
    徴とする請求項1〜10のいずれかに記載のサセプタ。
  13. 【請求項13】 20以上の前記孔部を有することを特
    徴とする請求項1〜10のいずれかに記載のサセプタ。
  14. 【請求項14】 前記孔部が筒形状をなし、当該孔部の
    内径が3mm以下であることを特徴とする請求項1〜7
    あるいは請求項10〜13のいずれかに記載のサセプ
    タ。
  15. 【請求項15】 前記孔部が筒形状をなし、当該孔部の
    内径が2mm以下であることを特徴とする請求項1〜7
    あるいは請求項10〜13のいずれかに記載のサセプ
    タ。
  16. 【請求項16】 請求項1〜15のいずれかに記載のサ
    セプタと、前記座ぐりに半導体基板を配置した前記サセ
    プタを内部に配して半導体基板の主表面上にエピタキシ
    ャル層を気相成長させるための反応容器と、気相成長の
    際に半導体基板を加熱するための加熱装置と、を備える
    ことを特徴とする気相成長装置。
  17. 【請求項17】 請求項16記載の気相成長装置のサセ
    プタの座ぐりに半導体基板を配置し、該サセプタを反応
    容器内に配して、該サセプタ上の半導体基板を前記加熱
    装置により加熱して、半導体基板の主表面上にエピタキ
    シャル層を気相成長させてエピタキシャルウェーハを製
    造することを特徴とするエピタキシャルウェーハの製造
    方法。
  18. 【請求項18】 前記サセプタの上面側と裏面側との双
    方に、該サセプタに略平行にガスを流しながら気相成長
    を行うことを特徴とする請求項17記載のエピタキシャ
    ルウェーハの製造方法。
  19. 【請求項19】 前記半導体基板として、ボロンが添加
    されたものを用いることを特徴とする請求項17又は1
    8記載のエピタキシャルウェーハの製造方法。
  20. 【請求項20】 前記半導体基板として、ヒ素が添加さ
    れたものを用いることを特徴とする請求項17又は18
    記載のエピタキシャルウェーハの製造方法。
  21. 【請求項21】 製造されるエピタキシャルウェーハの
    エピタキシャル層の表面に、該エピタキシャル層の膜厚
    が周囲と比べて大きいために形成される隆起部の大きさ
    を、前記サセプタの孔部の内径あるいは内幅を調節する
    ことに基づき制御することを特徴とする請求項17記載
    のエピタキシャルウェーハの製造方法。
  22. 【請求項22】 エピタキシャル層の表面に、膜厚が周
    囲と比べて大きいため点状に隆起した隆起部が円周上に
    万遍なく形成されていることを特徴とするエピタキシャ
    ルウェーハ。
  23. 【請求項23】 エピタキシャル層の全面に、膜厚が周
    囲と比べて大きいため点状に隆起した隆起部が万遍なく
    形成されていることを特徴とするエピタキシャルウェー
    ハ。
  24. 【請求項24】 エピタキシャル層の表面に、膜厚が周
    囲と比べて大きいため円弧状に隆起した隆起部が形成さ
    れていることを特徴とするエピタキシャルウェーハ。
  25. 【請求項25】 エピタキシャル層の表面に、膜厚が周
    囲と比べて大きいため円環状に隆起した隆起部が形成さ
    れていることを特徴とするエピタキシャルウェーハ。
  26. 【請求項26】 前記隆起部は、サセプタの孔部と対応
    する位置に形成されていることを特徴とする請求項22
    〜25のいずれかに記載のエピタキシャルウェーハ。
JP2002051842A 2001-11-30 2002-02-27 サセプタ、気相成長装置、エピタキシャルウェーハの製造方法およびエピタキシャルウェーハ Pending JP2003229370A (ja)

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