JP2003228974A - 薄膜磁性体記憶装置 - Google Patents
薄膜磁性体記憶装置Info
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Abstract
行可能な薄膜磁性体記憶装置を提供する。 【解決手段】 データ読出時において、選択されたメモ
リセルMCおよび比較セルMC#は、ビット線BLおよ
び/BLを介して、データ線DIOおよび/DIOとそ
れぞれ接続される。差動増幅器60は、データバスDB
および/DBに対して、メモリセルMCおよび比較セル
MC#の通過電流を供給するとともに、メモリセルMC
および比較セルMC#の電気抵抗差に対応して生じるデ
ータバスDBおよび/DBの通過電流差を増幅して、ノ
ードNoおよび/No間に選択メモリセルの記憶データ
のレベルに応じた極性の電圧差ΔVを生じさせる。
Description
装置に関し、より特定的には、磁気トンネル接合(MT
J:Magnetic Tunneling Junction)を有するメモリセ
ルを備えた薄膜磁性体記憶装置に関する。
能な記憶装置として、MRAMデバイスが注目されてい
る。MRAMデバイスは、半導体集積回路に形成された
複数の薄膜磁性体を用いて、不揮発的なデータ記憶を行
ない薄膜磁性体の各々をメモリセルとして、ランダムア
クセスが可能な記憶装置である。
た薄膜磁性体をメモリセルとして用いることによって、
MRAMデバイスの性能が飛躍的に進歩することが発表
されている。磁気トンネル接合を有するメモリセルを備
えたMRAMデバイスについては、“A 10ns Read and
Write Non-Volatile Memory Array Using a MagneticTu
nnel Junction and FET Switch in each Cell", ISSCC
Digest of TechnicalPapers, TA7.2, Feb. 2000.、 “N
onvolatile RAM based on Magnetic TunnelJunction El
ements", ISSCC Digest of Technical Papers, TA7.3,
Feb. 2000.、および“A 256kb 3.0V 1T1MTJ Nonvolatil
e Magnetoresistive RAM", ISSCC Digest of Technical
Papers, TA7.6, Feb. 2001.等の技術文献に開示されて
いる。等の技術文献に開示されている。
モリセル(以下、単に「MTJメモリセル」とも称す
る)の構成を示す概略図である。
磁気的に書込まれた記憶データのデータレベルに応じて
電気抵抗が変化するトンネル磁気抵抗素子TMRと、ア
クセストランジスタATRとを含む。アクセストランジ
スタATRは、ビット線BLおよびソース線SRLの間
に、トンネル磁気抵抗素子TMRと直列に接続される。
代表的には、アクセストランジスタATRとして、半導
体基板上に形成された電界効果型トランジスタが適用さ
れる。
時に異なった方向のデータ書込電流をそれぞれ流すため
のビット線BLおよびディジット線DLと、データ読出
を指示するためのワード線WLと、データ読出時にトン
ネル磁気抵抗素子TMRを接地電圧Vssにプルダウン
するためのソース線SRLとが設けられる。データ読出
時においては、アクセストランジスタATRのターンオ
ンに応答して、トンネル磁気抵抗素子TMRは、ソース
線SRL(接地電圧Vss)およびビット線BLの間に
電気的に結合される。
タ書込動作を説明する概念図である。
TMRは、固定された一定の磁化方向を有する強磁性体
層(以下、単に「固定磁化層」とも称する)FLと、外
部かの印加磁界に応じた方向に磁化される強磁性体層
(以下、単に「自由磁化層」とも称する)VLとを有す
る。固定磁化層FLおよび自由磁化層VLの間には、絶
縁体膜で形成されるトンネルバリア(トンネル膜)TB
が設けられる。自由磁化層VLは、書込まれる記憶デー
タのレベルに応じて、固定磁化層FLと同一方向または
固定磁化層FLと反対方向に磁化される。これらの固定
磁化層FL、トンネルバリアTBおよび自由磁化層VL
によって、磁気トンネル接合が形成される。
は、固定磁化層FLおよび自由磁化層VLのそれぞれの
磁化方向の相対関係に応じて変化する。具体的には、ト
ンネル磁気抵抗素子TMRの電気抵抗は、固定磁化層F
Lの磁化方向と自由磁化層VLの磁化方向とが平行であ
る場合に最小値Rminとなり、両者の磁化方向が反対
(反平行)方向である場合に最大値Rmaxとなる。
非活性化されて、アクセストランジスタATRはターン
オフされる。この状態で、自由磁化層VLを磁化するた
めのデータ書込電流は、ビット線BLおよびディジット
線DLのそれぞれにおいて、書込データのレベルに応じ
た方向に流される。
込電流とトンネル磁気抵抗素子の磁化方向との関係を説
明する概念図である。
抵抗素子TMR内の自由磁化層VLにおいて磁化容易軸
(EA:Easy Axis)方向に印加される磁界を示す。一
方、縦軸H(HA)は、自由磁化層VLにおいて磁化困
難軸(HA:Hard Axis)方向に作用する磁界を示す。
磁界H(EA)およびH(HA)は、ビット線BLおよ
びディジット線DLをそれぞれ流れる電流によって生じ
る2つの磁界の一方ずつにそれぞれ対応する。
FLの固定された磁化方向は、自由磁化層VLの磁化容
易軸に沿っており、自由磁化層VLは、記憶データのレ
ベル(“1”および“0”)に応じて、磁化容易軸方向
に沿って、固定磁化層FLと平行あるいは反平行(反
対)方向に磁化される。MTJメモリセルは、自由磁化
層VLの2通りの磁化方向と対応させて、1ビットのデ
ータ(“1”および“0”)を記憶することができる。
磁界H(EA)およびH(HA)の和が、図中に示され
るアステロイド特性線の外側の領域に達する場合におい
てのみ新たに書換えることができる。すなわち、印加さ
れたデータ書込磁界がアステロイド特性線の内側の領域
に相当する強度である場合には、自由磁化層VLの磁化
方向は変化しない。
由磁化層VLに対して磁化困難軸方向の磁界を印加する
ことによって、磁化容易軸に沿った磁化方向を変化させ
るのに必要な磁化しきい値を下げることができる。
動作点を設計した場合には、データ書込対象であるMT
Jメモリセルにおいて、磁化容易軸方向のデータ書込磁
界は、その強度がHWRとなるように設計される。すなわ
ち、このデータ書込磁界HWRが得られるように、ビット
線BLまたはディジット線DLを流されるデータ書込電
流の値が設計される。一般的に、データ書込磁界H
WRは、磁化方向の切換えに必要なスイッチング磁界HSW
と、マージン分ΔHとの和で示される。すなわち、HWR
=HSW+ΔHで示される。
トンネル磁気抵抗素子TMRの磁化方向を書換えるため
には、ディジット線DLとビット線BLとの両方に所定
レベル以上のデータ書込電流を流す必要がある。これに
より、トンネル磁気抵抗素子TMR中の自由磁化層VL
は、磁化容易軸(EA)に沿ったデータ書込磁界の向き
に応じて、固定磁化層FLと平行もしくは、反対(反平
行)方向に磁化される。トンネル磁気抵抗素子TMRに
一旦書込まれた磁化方向、すなわちMTJメモリセルの
記憶データは、新たなデータ書込が実行されるまでの間
不揮発的に保持される。
読出を説明する概念図である。図18を参照して、デー
タ読出時においては、アクセストランジスタATRは、
ワード線WLの活性化に応答してターンオンする。これ
により、トンネル磁気抵抗素子TMRは、接地電圧Vs
sでプルダウンされた状態でビット線BLと電気的に結
合される。
ルアップすれば、ビット線BLおよびトンネル磁気抵抗
素子TMRを含む電流経路を、トンネル磁気抵抗素子T
MRの電気抵抗に応じた、すなわちMTJメモリセルの
記憶データのレベルに応じたメモリセル電流Icell
が通過する。たとえば、このメモリセル電流Icell
を所定の基準電流と比較することにより、MTJメモリ
セルから記憶データを読出すことができる。
は、印加されるデータ書込磁界によって書換可能な磁化
方向に応じてその電気抵抗が変化するので、トンネル磁
気抵抗素子TMRの電気抵抗RmaxおよびRmin
と、記憶データのレベル(“1”および“0”)とそれ
ぞれ対応付けることによって、不揮発的なデータ記憶を
実行することができる。
デバイスでは、記憶データレベルの違いに対応したトン
ネル磁気抵抗素子TMRでの接合抵抗差である電気抵抗
差ΔR=(Rmax−Rmin)を利用してデータ記憶
が実行される。すなわち、選択メモリセルの通過電流I
cellの検知に基づいて、データ読出動作が実行され
る。
3B1号(以下、単に「従来の技術」と称する)におい
ては、電流伝達回路を用いてメモリセル通過電流を取出
す構成が示されている。
路の構成を示す回路図である。図19を参照して、デー
タ読出時において、選択メモリセル501では、ワード
線WLの活性化に伴なってアクセストランジスタATR
がターンオンする。さらに、コラムデコーダによってオ
ンされたトランジスタスイッチ502を介して、データ
読出線503と接地電圧Vssとの間に、選択メモリセ
ル501のトンネル磁気抵抗素子TMR(電気抵抗Rm
tj)が接続される。
タ読出線503に対して2段階に設けられた電流伝達回
路505および510を含む。
3と接点508との間に設けられ、センスアンプ506
およびトランジスタ507を有する。トランジスタ50
7は、データ読出線503と接点508との間に接続さ
れる。センスアンプ506は、所定のバイアス電圧Vb
1とデータ読出線503との電圧差を増幅して、トラン
ジスタ507のゲートに出力する。接点508へは、電
流源509によって一定電流Isが供給される。
電圧Vssの間に設けられ、センスアンプ511および
トランジスタ512を有する。トランジスタ512は、
接点508と接地電圧Vssとの間に接続される。セン
スアンプ511は、所定のバイアス電圧Vb2と接点5
08との電圧差を増幅して、出力ノード513に出力す
る。出力ノード513は、トランジスタ512のゲート
と接続される。
還動作によって、データ読出線503および接点508
の電圧を、第1のバイアス電圧Vb1および第2のバイ
アス電圧Vb2に維持するとともに、選択メモリセル5
01の通過電流Icellに応じた電圧Voを、出力ノ
ード513に生成することができる。すなわち、トンネ
ル磁気抵抗素子TMRへの印加電圧をバイアス電圧Vb
1に維持して、トンネル磁気抵抗素子TMRでの電気抵
抗特性を安定化した上で、選択メモリセル501の通過
電流Icellを検知することができる。
路では、センスアンプ506および511が必要とされ
るなど、比較的多くの回路素子が配置される。実際に
は、相補的な比較動作に基づいてデータ読出を行なうた
めに、同一のデータ読出回路を2系統配置する必要があ
るため、その回路素子数はさらに増大する。このため、
製造プロセスで生じた回路素子間の特性ばらつきによっ
て、データ読出精度が影響を受けるおそれがある。
ば、出力ノード513に得られる出力電圧Voはそれほ
ど高いレベルとならない。したがって、出力電圧Voを
高精度に検出することが必要となってしまう。
作が不安定化するため、センスアンプ506および51
1に対して動作電流を常時供給する必要がある。したが
って、データ読出回路でのスタンバイ電流が大きくなっ
てしまい、消費電力が増加してしまう。
oは、MTJメモリセルの製造ばらつきに起因する、ト
ンネル磁気抵抗素子TMRの抵抗値(Rmtj)の変動
を含んでいる。すなわち、データ読出を高精度化するた
めには、製造プロセス変動に起因するMTJメモリセル
の電気抵抗特性のばらつきに追随させて、データ読出精
度を補償するための構成を考慮することが必要であるこ
の発明は、このような問題点を解決するためになされた
ものであって、この発明の目的は、簡易な回路構成で、
高精度のデータ読出を実行可能な薄膜磁性体記憶装置の
構成を提供することである。
体記憶装置は、各々が磁気的に書込まれた記憶データに
応じた電気抵抗を有する複数のメモリセルと、相補の第
1および第2のデータ線と、第1および第2のデータ線
の通過電流差に応じたデータ読出を行なうための差動増
幅部とを備える。データ読出時において、第1および第
2のデータ線の一方ずつは、複数のメモリセルのうちの
選択メモリセル、および選択メモリセルの比較対象とし
て設けられた比較セルをそれぞれ介して固定電圧と電気
的に結合される。差動増幅部は、電源電圧と第1および
第2のノード間に設けられ、少なくともデータ読出時に
第1および第2のノードへ同一の動作電流を供給するた
めの電流供給回路と、第1および第2のノードと第1お
よび第2のデータ線との間を電気的に結合するととも
に、第1および第2のデータ線の各々を基準電圧以下の
所定電圧に維持するように、第1および第2のデータ線
の間に生じる通過電流差を第1および第2のノードの電
圧差に変換する電流増幅回路とを含む。
部ノードとの間に電気的に結合され、データ読出時にオ
ンして動作電流を供給する電流供給トランジスタをさら
に含む。電流供給回路は、内部ノードと第1および第2
のノードとの間に電気的にそれぞれ結合され、各々が第
1のノードと接続されたゲートを有する第1および第2
のトランジスタを有する。電流増幅回路は、第1のノー
ドおよび第1のデータ線の間に電気的に結合され、基準
電圧をゲートに受ける第3のトランジスタと、第2のノ
ードおよび第2のデータ線の間に電気的に結合され、基
準電圧をゲートに受ける第4のトランジスタとを有す
る。
読出前においても、第1および第2のノードに対して動
作電流を供給する。
ノードと第1および第2のノードとの間に電気的にそれ
ぞれ結合され、各々が第1のノードと接続されたゲート
を有する第1および第2のトランジスタを有する。電流
増幅回路は、第1のノードおよび第1のデータ線の間に
電気的に結合され、基準電圧をゲートに受ける第3のト
ランジスタと、第2のノードおよび第2のデータ線の間
に電気的に結合され、基準電圧をゲートに受ける第4の
トランジスタとを有する。
は、電源電圧よりも低い。あるいは好ましくは、固定電
圧は接地電圧に相当する。薄膜磁性体記憶装置は、デー
タ読出前に、第1および第2のデータ線の各々を、接地
電圧に設定するためのイコライズ回路をさらに備える。
数のメモリブロックに分割して配置され、差動増幅部
と、第1および第2のデータ線とは、メモリブロックご
とに設けられる。薄膜磁性体記憶装置は、複数のメモリ
ブロックに共通に設けられる、相補の第1および第2の
グローバルデータ線と、第1の電圧と第1および第2の
グローバルデータ線との間に設けられ、第1および第2
のグローバルデータ線の各々へ同一電流を供給するため
のグローバル電流供給部と、メモリブロックごとに設け
られ、対応する差動増幅部での第1のノードの電圧に応
じた電流で、第1のグローバルデータ線を第2の電圧へ
駆動するための第1の電流伝達回路と、メモリブロック
ごとに設けられ、対応する差動増幅部での第2のノード
の電圧に応じた電流で、第2のグローバルデータ線を第
2の電圧へ駆動するための第2の電流伝達回路と、第1
および第2のグローバルデータ線間の電圧差を増幅して
読出データを生成する電圧アンプとをさらに備える。
1および第2の電流伝達回路とは、対応するメモリブロ
ックが選択された場合に動作する。
クにおいて、差動増幅部は並列に動作し、複数のメモリ
ブロックのうちの順に選択された1つにおいて、第1お
よび第2の電流伝達回路は動作する。
第2の電圧は、電源電圧および接地電圧にそれぞれ相当
し、第1の電流伝達部は、第1のグローバルデータ線お
よび接地電圧の間に電気的に結合されて、対応する第1
のノードと接続されたゲートを有する第1のNチャネル
電界効果型トランジスタを有する。第2の電流伝達部
は、第2のグローバルデータ線および接地電圧の間に電
気的に結合されて、対応する第2のノードと接続された
ゲートを有する第2のNチャネル電界効果型トランジス
タを有する。
状に配置され、第1および第2のデータ線は、メモリセ
ル列ごとに配置される相補のビット線にそれぞれ対応す
る。差動増幅部は、メモリセル列ごとにセンスアンプと
して設けられる。薄膜磁性体記憶装置は、複数のメモリ
セルに対して共通に設けられる、相補の第1および第2
のグローバルデータ線と、第1の電圧と第1および第2
のグローバルデータ線との間に設けられ、第1および第
2のグローバルデータ線の各々へ同一電流を供給するた
めのグローバル電流供給部と、メモリセル列ごとに設け
られ、列選択結果に応じて動作して、対応する差動増幅
部での第1のノードの電圧に応じた電流で、第1のグロ
ーバルデータ線を第2の電圧へ駆動するための第1の電
流伝達回路と、メモリセル列ごとに設けられ、列選択結
果に応じて動作して、対応する差動増幅部での第2のノ
ードの電圧に応じた電流で、第2のグローバルデータ線
を第2の電圧へ駆動するための第2の電流伝達回路と、
第1および第2のグローバルデータ線間の電圧差を増幅
して読出データを生成する電圧アンプとをさらに備え
る。
行方向に沿って第1および第2の領域に分割して配置さ
れ、差動増幅部は、第1および第2の領域の間に配置さ
れる。薄膜磁性体記憶装置は、メモリセル列ごとに設け
られ、第1および第2の領域の一方において、第1およ
び第2のデータ線と対応する第1および第2のノードと
の間を電気的に切離すための接続スイッチをさらに備え
る。
装置は、メモリセル列ごとに設けられ、列選択結果を対
応する第1および第2の電流伝達回路へ伝達するための
列選択線をさらに備える。第1および第2のデータ線
と、第1および第2のグローバルデータ線とは、列方向
に沿って配置され、列選択線は、行方向に沿って配置さ
れる。
1のノードおよび第3のノードの各々へ同一電流を供給
するための第1のカレントミラー回路と、第2のノード
および第4のノードの各々へ同一電流を供給するための
第2のカレントミラー回路とを有する。電流増幅回路
は、第2のデータ線を基準とする通過電流差に応じた電
圧を第1のノードに生成するための第1の変換回路と、
第1のデータ線を基準とする通過電流差に応じた電圧を
第2のノードに生成するための第2の変換回路とを有す
る。
回路は、電源電圧と第1および第3のノードとの間に電
気的にそれぞれ結合され、各々のゲートが第3のゲート
と接続される第1および第2のトランジスタを有する。
第2のカレントミラー回路は、電源電圧と第2および第
4のノードとの間に電気的にそれぞれ結合され、各々の
ゲートが第4のゲートと接続される第3および第4のト
ランジスタを有する。第1の変換回路は、第1および第
4のノードと第1のデータ線との間に電気的にそれぞれ
結合され、各々のゲートへ基準電圧を受ける第5および
第6のトランジスタを有する。第2の変換回路は、第2
および第3のノードと第2のデータ線との間に電気的に
それぞれ結合され、各々のゲートへ基準電圧を受ける第
7および第8のトランジスタを有する。
装置は、各々が磁気的に書込まれた記憶データに応じて
第1および第2の電気抵抗の一方を有する複数のメモリ
セルと、第1および第2の電気抵抗の中間的な電気抵抗
を有し、少なくともデータ読出時に、第1および第2の
電圧の間に電気的に結合される基準セルと、データ読出
時に、選択されたアドレスに対応する選択メモリセルを
介して第1および第2の電圧の間に電気的に結合される
第1のデータ線と、選択メモリセルおよび基準セルの通
過電流差に応じたデータ読出を行なうためのデータ読出
回路とを備える。データ読出回路は、データ読出時に、
基準セルの通過電流に基いて、第1のデータ線を所定電
圧にクランプするためのデータ線電圧クランプ部を含
む。
データ読出に先立って、第1のデータ線を所定電圧にク
ランプする。
第1のデータ線と相補のデータを伝達するための第2の
データ線をさらに備える。第2のデータ線は、データ読
出時に、基準セルを介して第1および第2の電圧の間に
電気的に結合される。データ読出回路は、第1の電圧と
第1のノードの間に設けられ、一定電流を第1のノード
へ供給するための第1の電流供給部と、第1の電圧と第
2のノードの間に設けられ、一定電流を第2のノードへ
供給するための第2の電流供給部とを含む。データ線電
圧クランプ部は、第1のノードと、第1および第2のデ
ータ線の所定の一方の間に設けられ、一方のデータ線の
電圧が所定電圧に維持されるように、一方のデータ線の
通過電流を制御する第1の電流制御部と、第2のノード
と、第1および第2のデータ線の所定の他方との間に設
けられ、一方のデータ線の電圧が所定電圧に維持される
ように、他方のデータ線の通過電流を制御する第2の電
流制御部とを含む。データ読出回路は、第1および第2
のデータ線の通過電流差を電圧差に変換するための電圧
変換部をさらに含む。
第1の電圧と第1のノードの間に設けられ、一定電流を
第1のノードへ供給するための第1の電流供給部と、第
1の電圧と第2のノードの間に設けられ、一定電流を第
2のノードへ供給するための第2の電流供給部とをさら
に含む。データ線電圧クランプ部は、基準セルを介して
第2の電圧と接続される基準ノードと、第1のノードと
基準ノードとの間に設けられ、基準ノードの電圧が所定
電圧に維持されるように、基準ノードの通過電流を制御
する第1の電流制御部と、第2のノードと第1のデータ
線との間に設けられ、基準ノードの電圧が所定電圧に維
持されるように、第1のデータ線の通過電流を制御する
第2の電流制御部とを有する。データ読出回路は、第1
のデータ線および基準ノードの通過電流差を電圧差に変
換するための電流差検出部をさらに含む。
部は、基準ノードの電圧と所定電圧との電圧差に応じた
帰還電圧を発生する電圧増幅器をさらに有する。第1の
電流制御部は、第1のノードと基準ノードとの間に電気
的に結合されて、帰還電圧をゲートに受ける第1のトラ
ンジスタを有する。第2の電流制御部は、アドレス選択
結果に応じて、第1のデータ線と第2のノードとを電気
的に結合するための第2のトランジスタを有し、第2の
トランジスタのゲートへは帰還電圧が入力される。
態について図面を参照して詳細に説明する。なお、図中
における同一符号は、同一または相当部分を示すものと
する。
形態に従うMRAMデバイス1の全体構成を示す概略ブ
ロック図である。
うMRAMデバイス1は、外部からの制御信号CMDお
よびアドレス信号ADDに応答してランダムアクセスを
行ない、書込データDINの入力および読出データDO
UTの出力を実行する。
応答してMRAMデバイス1の全体動作を制御するコン
トロール回路5と、行列状に配されたMTJメモリセル
MCを含むメモリアレイ10とを備える。
リセルの行にそれぞれ対応して、ワード線WLおよびデ
ィジット線DLが配置され、MTJメモリセルの列にそ
れぞれ対応して、相補のビット線BLおよび/BLから
構成されるビット線対BLPが配置される。図1におい
ては、代表的に示される1個のMTJメモリセルMC
と、これに対応するワード線WL、ディジット線DL、
およびビット線対BLPの配置が示される。
って示されるロウアドレスRAをデコードして、メモリ
アレイ10における行選択を実行するための行デコーダ
20と、アドレス信号ADDによって示されるコラムア
ドレスCAをデコードして、メモリアレイ10における
列選択を実行するための列デコーダ25と、読出/書込
制御回路30および35とをさらに備える。
モリアレイ10に対してデータ書込動作を行なうための
回路群、およびメモリアレイ10からデータ読出を行な
うための回路群(以下、「データ読出回路系」とも称す
る)を総称したものである。
挟んで行デコーダ20と反対側の領域において、接地電
圧Vssと結合される。
よびデータ書込を実行するための周辺回路についての実
施の形態1に従う構成を示す回路図である。
ット線BLおよび/BLの各々との交点に対応して、そ
れぞれ配置されるMTJメモリセルを有する。すなわ
ち、行アドレスおよび列アドレスの組合せで示される1
つのアドレスに対応して、2個のMTJメモリセルが配
置される。MTJメモリセルの各々は、図15に示した
のと同様の構成を有し、対応するビット線BLまたは/
BLと接地電圧Vssとの間に直列に接続された、トン
ネル磁気抵抗素子TMRおよびアクセス素子(アクセス
トランジスタ)ATRとを有する。アクセストランジス
タATRのゲートは、対応するワード線WLと接続され
る。
2個のMTJメモリセルのうちのビット線BLと接続さ
れる一方を、単にメモリセルMCとも称し、ビット線/
BLと接続される他方を比較セルMC#とも称する。同
一アドレスに対応するメモリセルMCおよび比較セルM
C#によって、1ビットのデータ記憶が実行される。具
体的には、メモリセルMCには、当該アドレスでの記憶
データが書込まれ、比較セルMC#へは、メモリセルM
Cと相補のデータが書込まれる。
のメモリセル行および第j番目(j:自然数)に対応す
る、ワード線WLi、ディジット線DLi、ビット線B
Lj,/BLj、ならびに、対応するメモリセルMCお
よび比較セルMC#が代表的に示される。
びデータ等の2値的な高電圧状態(たとえば、電源電圧
Vcc)および低電圧状態(たとえば、接地電圧Vs
s)を、それぞれ「Hレベル」および「Lレベル」とも
称する。
列において、ビット線BLおよび/BLの一端同士に配
置されたライトコラム選択ゲートWCSGを有する。ラ
イトコラム選択ゲートWCSGは、対応するライトコラ
ム選択線WCSLの活性化(Hレベル)に応答してオン
する。ライトコラム選択線WCSLは、データ書込時に
選択列において活性化(Hレベル)される。図2には、
ビット線BLjおよび/BLjに対応して設けられる、
ライトコラム選択線WCSLjおよびライトコラム選択
ゲートWCSGjが代表的に示される。
出データおよび書込データを伝達するための相補のデー
タ線LIOおよび/LIOが配置される。データ線LI
Oおよび/LIOは、データ線対LIOPを構成する。
よび/BLの他端と、データ線LIOおよび/LIOと
の間にコラム選択ゲートCSGが設けられる。コラム選
択ゲートCSGは、対応するコラム選択線CSLの活性
化(Hレベル)に応答してオンする。コラム選択線CS
Lは、データ書込時およびデータ読出時の双方におい
て、選択列で活性化(Hレベル)される。図2には、ビ
ット線BLjおよび/BLjに対応して設けられる、コ
ラム選択線CSLjおよびコラム選択ゲートCSGjが
代表的に示される。
作について簡単に説明する。ここでは、一例として、第
i行・第j列がデータ書込対象に選択された場合につい
て説明する。
て、選択行のディジット線DLiを活性化するために電
源電圧Vccと結合する。これにより、活性化されたデ
ィジット線DLiは、その両端を電源電圧Vccおよび
接地電圧Vssとそれぞれ接続される。したがって、活
性化されたディジット線DLiに対して、行方向のデー
タ書込電流Ipを流すことができる。行方向のデータ書
込電流Ipは書込データのレベルにかかわらず一定であ
る。
ジット線DLについては、接地電圧Vssに固定する。
これにより、非選択のディジット線DLに行方向のデー
タ書込電流Ipが流れることはない。
流供給回路40をさらに含む。データ書込電流供給回路
40は、書込データDINに応じて、データ線LIOお
よび/LIOを、電源電圧Vcc(Hレベル)および接
地電圧Vss(Lレベル)の一方ずつに設定する。たと
えば、書込データDIN=“1”である場合には、デー
タ書込電流供給回路40は、データ線LIOをHレベ
ル、/LIOをLレベルに設定する。反対に、書込デー
タDIN=“0”である場合には、データ書込電流供給
回路40は、データ線LIOをLレベル、/LIOをH
レベルに設定する。
SGjによって一端側同士を接続された選択列のビット
線BLjおよび/BLjに対して、書込データDINの
レベルに応じて、互いに逆方向の電流が流すことができ
る。この結果、選択アドレスに対応するメモリセルMC
および比較セルMC#に対して、書込データDINおよ
びその相補データを並列に書込むことができる。
動作について説明する。読出/書込制御回路30は、メ
モリセル列ごとに配置されたイコライズ回路EQGを有
する。図2においては、第j番目のメモリセル列に対応
するイコライズ回路EQGjが代表的に示される。
ト線BLj,/BLjの間に接続されるトランジスタス
イッチ31と、ビット線BLjおよび接地電圧Vssの
間に接続されるトランジスタスイッチ32と、ビット線
/BLjおよび接地電圧Vssの間に接続されるトラン
ジスタスイッチ33とを有する。トランジスタスイッチ
31、32および33の各々は、たとえばNチャネルM
OSトランジスタで構成される。
ゲートには、行デコーダ20によって生成される、メモ
リアレイ10内のメモリセル列に共通のビット線イコラ
イズ信号BLEQが入力される。ビット線イコライズ信
号BLEQは、少なくともデータ読出動作前の所定期間
において、Hレベルへ活性化される。
て設けられるイコライズ回路も同様の構成を有し、ビッ
ト線イコライズ信号BLEQに応答して動作する。ビッ
ト線イコライズ信号BLEQの活性化に応答したプリチ
ャージ・イコライズ動作によって、各メモリセル列にお
いてビット線BLおよび/BLの各々は、接地電圧Vs
sへ設定される。
タ線対LIOPをイコライズするためのデータ線イコラ
イズ回路50と、差動増幅器60とを有する。
LIOおよび/LIOの間に接続されるトランジスタス
イッチ51と、データ線LIOおよび接地電圧Vssの
間に接続されるトランジスタスイッチ52と、データ線
/LIOおよび接地電圧Vssの間に接続されるトラン
ジスタスイッチ53とを有する。トランジスタスイッチ
51、52および53の各々は、たとえばNチャネルM
OSトランジスタで構成される。
ゲートには、行デコーダ20によって生成されるデータ
線イコライズ信号LIOEQが入力される。データ線イ
コライズ信号LIOEQは、少なくともデータ読出動作
前の所定期間において、Hレベルへ活性化される。これ
に応答したプリチャージ・イコライズ動作によって、デ
ータ線LIOおよび/LIOの各々は、接地電圧Vss
へ設定される。
タ線LIOの間に接続されたNチャネルMOSトランジ
スタ61と、ノード/Noとデータ線/LIOとの間に
接続されたNチャネルMOSトランジスタ62と、ノー
ドNspおよびノードNoの間に接続されるPチャネル
MOSトランジスタ63と、ノードNspおよびノード
/Noの間に接続されるPチャネルMOSトランジスタ
64と、電源電圧VccおよびノードNspの間に接続
されるPチャネルMOSトランジスタ65とを有する。
トは、ノードNoと接続される。トランジスタ63およ
び64は、カレントミラー回路を構成し、ノードNoお
よび/Noの各々に対して、同一電流を供給しようとす
る。
トには、Vref発生回路55によって生成される固定
された基準電圧Vrefが入力される。トランジスタ6
1および62は、データ線LIOおよび/LIOを基準
電圧以下に維持するとともに、データ線LIOおよび/
LIOの通過電流差を増幅して、ノードNoおよび/N
o間の電圧差に変換する。
ダ20によってデータ読出動作時にLレベルに活性化さ
れるセンスイネーブル信号/SEが入力される。トラン
ジスタ65は、センスイネーブル信号/SEの活性化
(Lレベル)に応答して動作電流を供給して、差動増幅
器60を動作させる。
MRAMデバイスにおけるデータ読出動作を説明する。
図3においても、第i行・第j列がデータ読出対象に選
択された場合の動作について代表的に説明する。
刻t1以前において、データ線イコライズ信号LIOE
Qおよびビット線イコライズ信号BLEQは、Hレベル
に活性化されている。これにより、各メモリセル列にお
いてビット線BLおよび/BLは接地電圧Vssにプリ
チャージされ、データ線LIO,/LIOも接地電圧V
ssにプリチャージされる。
れると、まず、データ線イコライズ信号LIOEQおよ
びビット線イコライズ信号BLEQがLレベルへ非活性
化されて、各ビット線BL,/BLおよびデータ線LI
O,/LIOは、接地電圧Vssから切離される。これ
により、データ読出を開始する準備が整う。
ブル信号/SEがLレベルに活性化されて、差動増幅器
60の動作が開始される。これにより、データ線LIO
および/LIOの各々に対する電流供給が開始される。
また、同様のタイミングで、選択行のワード線WLiお
よび選択列のコラム選択線CSLjが各々Hレベルに活
性化される。
ラム選択線CSLjの活性化に応答して、データ線LI
Oは、ビット線BLjおよびメモリセルMCを介して接
地電圧Vssへプルダウンされ、データ線/LIOは、
ビット線/BLjおよび比較セルMC#を介して接地電
圧Vssへプルダウンされる。既に説明したように、メ
モリセルMCおよび比較セルMC#へは互いに相補のデ
ータが書込まれているので、それぞれの電気抵抗はRm
axおよびRminの一方ずつである。
答して、トランジスタ65によって供給される動作電流
は、データ線LIO,/LIOと、ビット線BLj,/
BLjと、メモリセルMCおよび比較セルMC#のトン
ネル磁気抵抗素子TMRを通過して接地電圧Vssへ至
る経路を流れる。
3および64で構成されたカレントミラー回路は、デー
タ線LIOおよび/LIOの各々に同一電流を供給しよ
うとする。しかし、選択アドレスに対応するメモリセル
MCおよび比較セルMC#間には電気抵抗差ΔRが存在
するので、両者の通過電流には電流差が生じようとす
る。この電流差によって生じようとする、ビット線BL
jおよび/BLjの間、すなわちデータ線LIOおよび
/LIO間の電圧差は、差動増幅器60中のトランジス
タ61および62におけるソース・ドレイン電圧の差に
相当するので、上記の電気抵抗差ΔRは、トランジスタ
61および62の通過電流(ソース・ドレイン電流)差
ΔIに変換される。すなわち、この電流差ΔIが、ビッ
ト線BLjおよび/BLj間、ならびにデータ線LIO
および/LIO間の電流差として現われる。トランジス
タ61および62は、電流差ΔIを増幅した電圧差ΔV
を、ノードNoおよび/No間に生じさせる。電圧差Δ
Vの極性、すなわちノードNoおよび/Noの電圧の高
低は、選択されたメモリセルMCの記憶データに応じて
異なる。
ならびにデータ線LIOおよび/LIO間には電圧差は
生じず、データ線LIO,/LIOおよびビット線BL
j,/BLjの各々の電圧は、“Vref−Vth−V
mc”に落ち着く。ここで、Vthはトランジスタ6
1,62のしきい値電圧に相当し、Vmcは、メモリセ
ルMCおよび比較セルMC#で生じる電圧降下に相当す
る。
中のトンネルバリアである絶縁膜の信頼性等を考慮し
て、上記の電圧“Vref−Vth−Vmc”がたとえ
ば約400mV程度となるように設定される。これによ
り、過電圧印加によるメモリセル破壊を回避して、動作
信頼性を向上できる。
ける電圧差ΔVの極性に応じて、選択アドレスの記憶デ
ータを読出すことができる。たとえば、ノードNoおよ
び/Noの電圧差を増幅するアンプを後段にさらに配置
することによって、メモリアレイ10からの読出データ
DOUTを生成することが可能である。
て、センスイネーブル信号/SE、選択行のワード線W
Liおよび選択列のコラム選択線CSLjが非活性化さ
れる。さらに、時刻t5において、データ線イコライズ
信号LIOEQおよびビット線イコライズ信号BLEQ
がHレベルへ活性化されて、各ビット線BL,/BLお
よびデータ線LIO,/LIOがプリシャージされて、
データ読出前の回路状態が再現される。
構成においては、差動増幅器60の動作電流をメモリセ
ルの通過電流として用いるので、データ読出回路系の回
路素子数を削減できる。また、電気抵抗差ΔRに起因す
る電流差ΔIを、トランジスタの増幅作用によって電圧
差ΔVに変換するので、高精度のデータ読出を行なえ
る。
磁気抵抗素子TMRへの印加電圧が一定に維持されるの
で、トンネル磁気抵抗素子の電気抵抗特性の変動を抑制
してデータ読出を高精度化できる。
よびその周辺回路の実施の形態2に従う構成を示す回路
図である。
においては、図2に示した構成と比較して、差動増幅器
60に代えて差動増幅器60´が配置される点と、デー
タ線イコライズ回路50の配置が省略される点とが異な
る。
増幅器60と比較して、電流源として動作するPチャネ
ルMOSトランジスタ65の配置が省略される点で異な
る。すなわち、差動増幅器60´においては、Pチャネ
ルMOSトランジスタ63および64のソースは、電源
電圧Vccと常時電気的に結合される。
の他の部分の構成は、実施の形態1と同様であるので詳
細な説明は繰返さない。
MRAMデバイスにおけるデータ読出動作を説明する。
図5においても、第i行・第j列がデータ読出対象に選
択された場合の動作について代表的に説明する。
れる時刻t1以前においては、ビット線イコライズ信号
BLEQがHレベルに活性化されるので、各メモリセル
列においてビット線BLおよび/BLは接地電圧Vss
にプリチャージされる。
動作前においても常時供給されるので、データ線LIO
および/LIOの各々は、基準電圧Vrefに応じて
“Vref−Vth”にクランプされる。同様に、ノー
ドNoおよび/Noの各々の電圧も、“Vcc−Vt
h”に固定されている。
iおよび選択列のコラム選択線CSLjが各々Hレベル
に活性化されると、選択アドレスにおけるメモリセルM
Cおよび比較セルMC#の電気抵抗差ΔRに応じた、実
施の形態1と同様の電流差ΔIが、ビット線BLjおよ
び/BLj間、ならびにデータ線LIOおよび/LIO
間にが生しる。この電流差ΔIは、トランジスタ61お
よび62によって、実施の形態1と同様にノードNoお
よび/No間の電圧差ΔVに変換される。
ならびに、データ線LIOおよび/LIO間には電圧差
は発生せず、各々の電圧は、図3に示したのと同様に、
“Vref−Vth−Vmc”に落ち着く。
いては、データ読出回路系を構成する差動増幅器の回路
構成をさらに簡易化して、実施の形態1と同様の高精度
のデータ読出動作を実行できる。さらに、寄生容量の比
較的大きいデータ線LIOおよび/LIOについて、デ
ータ読出動作前とデータ読出時との間での電圧変化を小
さくできるので、データ読出動作を高速化することがで
きる。
は、メモリアレイ10が複数の所定単位に分割され、所
定単位ごとに実施の形態1または2に従うデータ読出回
路系が配置される構成について説明する。
路系の構成を示す回路図である。図6を参照して、メモ
リアレイ10は、(n+1)個(n:自然数)のメモリ
ブロックMB(0)〜MB(n)に分割される。メモリ
ブロックMB(0)〜MB(n)には、データ線LIO
0,/LIO0〜LIOn,/LIOnがそれぞれ配置
される。メモリブロックMB(0)〜MB(n)からの
データ読出は、センスアンプSA(0)〜SA(n)に
よってそれぞれ実行される。
B(0)〜MB(n)を総称する場合には、単にメモリ
ブロックMBとも称し、センスアンプSA(0)〜SA
(n)を総称する場合には、単にセンスアンプSAとも
称する。同様に、データ線LIO0〜LIOnを総称す
る場合には、単にデータ線LIOとも称し、データ線/
LIO0〜/LIOnを総称する場合には、単にデータ
線/LIOとも称する。
リブロックMB(0)〜MB(n)に共通に、相補のグ
ローバルデータ線GIOおよび/GIOと、メインアン
プ90とがさらに配置される。グローバルデータ線GI
Oおよび/GIOは、グローバルデータ線対GIOPを
構成する。
GIOおよび/GIOの各々へ同一電流を供給するため
のカレントミラー回路91と、グローバルデータ線GI
Oおよび/GIO間の電圧差を増幅して読出データDO
UTを生成する差動増幅器92とを含む。
ータ線GIOおよび/GIOと接地電圧Vssとの間に
それぞれ接続されたトランジスタ93および94を有す
る。トランジスタ93および94は、NチャネルMOS
トランジスタで構成される。トランジスタ93および9
4の各々のゲートはグローバルデータ線GIOと接続さ
れる。
ロックMBからの1ビットのデータ読出を実行する。以
下においては、センスアンプSA(0)の構成について
代表的に説明する。
差動増幅器60に加えて、データ伝達回路80および8
5とを含む。
よびグローバルデータ線GIOの間に直列に接続された
トランジスタ81および82を有する。同様に、データ
伝達回路85は、電源電圧Vccおよびグローバルデー
タ線/GIOの間に直列に接続されたトランジスタ86
および87を有する。トランジスタ81および86のゲ
ートは、差動増幅器60のノードNoおよび/Noとそ
れぞれ接続される。トランジスタ82および87のゲー
トには、差動増幅器60内のトランジスタ65と同様に
センスイネーブル信号/SE0が入力される。
は、メモリブロックMB(0)〜MB(n)にそれぞれ
対応して設けられる。センスイネーブル信号/SE0〜
/SEnの各々は、対応するメモリブロックがデータ読
出対象に選択された場合にLレベルに活性化される。た
とえば、メモリブロックMB(0)がデータ読出対象と
して選択された場合には、センスイネーブル信号/SE
0のみがLレベルに活性化され、その他のセンスイネー
ブル信号/SE1〜/SEnはHレベルに非活性化され
る。
信号/SE0の活性化に応答して動作して、ノードNo
の電圧に応じた電流(トランジスタ86のソース・ドレ
イン間電流)でグローバルデータ線GIOを駆動する。
同様に、データ伝達回路85は、センスイネーブル信号
/SE0の活性化に応答して動作して、ノード/Noの
電圧に応じた電流(トランジスタ81のソース・ドレイ
ン間電流)でグローバルデータ線/GIOを駆動する。
は、グローバルデータ線GIO,/GIOを電源電圧V
ccへ駆動するので、トランジスタ81,82,86,
87の各々は、PチャネルMOSトランジスタで構成さ
れる。
(0)において、差動増幅器60は、対応するメモリブ
ロックMB(0)における選択アドレスからの読出デー
タに応じて、ノードNoおよび/Noの間に電圧差ΔV
を生じさせる。データ伝達回路80および85は、この
電圧差ΔVをグローバルデータ線GIOおよび/GIO
の通過電流差へ変換して、グローバルデータ線GIOお
よび/GIOへ伝達する。
5と、カレントミラー回路91とによって構成される差
動増幅器によって、メモリブロックMB(0)でのノー
ドNoおよび/No間の電圧差ΔVは、グローバルデー
タ線GIOおよび/GIO間の電圧差に増幅され、差動
増幅器92によってさらに増幅されて、読出データDO
UTが生成される。他のメモリブロックに対応してそれ
ぞれ設けられるセンスアンプSAも、センスアンプSA
(0)と同様の構成を有する。
れたメモリブロックMBからの読出データに応じた電圧
差を、グローバルデータ線GIOおよび/GIOに生じ
させることができる。この結果、メモリブロックMB
(0)〜MB(n)によって共有される、グローバルデ
ータ線対GIOPおよびメインアンプ90によって、デ
ータ読出対象に選択されたメモリブロックMBからのデ
ータ読出を実行できる。
れば、選択メモリセルへの通過電流供給を行なう差動増
幅器60と、グローバルデータ線対GIOPでの電圧増
幅を行なうデータ伝達回路80,85およびメインアン
プ90との2段階の差動増幅動作によって、MRAMデ
バイスからのデータ読出を実行する。このように、グロ
ーバルデータ線GIO,/GIOは、選択されたメモリ
セルMCおよび比較セルMC#の通過電流経路からは切
離されるので、アレイの大容量化に伴って寄生容量が増
大するグローバルデータ線GIO,/GIOを用いて
も、高速にデータ読出を実行できる。
SEnは、データ読出動作タイミングの指示(実施の形
態1および2におけるセンスイネーブル信号/SEに相
当)と、メモリブロックMB(0)〜MB(n)の選択
情報とを含んでいるので、両者にそれぞれ対応して独立
した信号を設ける場合と比較して、信号配線数を削減で
きる。
の形態3の変形例1に従うデータ読出回路系の構成を示
す回路図である。
に従う構成においては、実施の形態3に従う構成と比較
して、センスイネーブル信号/SEと、ブロック選択信
号/SEL0〜/SELnとが独立して配置される点が
異なる。
態1および2と同様に、データ読出時(図3における時
刻t2〜t5間)にLレベルへ活性化され、メモリブロ
ックMB(0)〜MB(n)に共通の信号として、セン
スアンプSA(0)〜SA(n)の各々に供給される。
0〜/SELnは、メモリブロックMB(0)〜MB
(n)にそれぞれ対応して設けられ、アドレス情報に応
じて、対応するメモリブロックMBが活性化された場合
に、Lレベルへ活性化される。
60内のトランジスタ65のゲートには、センスイネー
ブル信号/SEが入力される。一方、データ伝達回路8
0および85内のトランジスタ82および87のゲート
には、ブロック選択信号/SEL0〜/SELnの対応
する1つが入力される。たとえば、センスアンプSA
(0)においては、トランジスタ82および87の各ゲ
ートへは、ブロック選択信号/SEL0が入力される。
その他の部分の構成および動作は、実施の形態3と同様
であるので、詳細な説明は繰り返さない。
まず、センスイネーブル信号/SEの活性化に応じて、
メモリブロックMB(0)〜MB(n)の各々において
並列にデータ読出が実行される。これにより、センスア
ンプSA(0)〜SA(n)の各々において、差動増幅
器60のノードNoおよび/Noに十分な電圧差が生じ
たタイミングで、ブロック選択信号/SEL0〜/SE
Lnのそれぞれを順に活性化して、メモリブロックMB
(0)〜MB(n)の1つを順に選択する。これによ
り、実施の形態3に従うデータ読出と同様に、選択され
たメモリブロックからの読出データに応じた電圧差をグ
ローバルデータ線GIOおよび/GIO間に生じさせ
て、読出データDOUTを生成することができる。
B(n)のそれぞれからの(n+1)ビットの読出デー
タを連続的に高速読出できる。すなわち、バースト動作
に適した構成のMRAMデバイスを提供できる。
の形態3の変形例2に従うデータ読出回路系の構成を示
す回路図である。
に従う構成においては、図7に示した実施の形態3の変
形例1に従う構成と比較して、データ伝達回路80,8
5が接地電圧Vssとグローバルデータ線GIOおよび
/GIOの間に設けられる点が異なる。これに対応し
て、カレントミラー回路91は、電源電圧Vccとグロ
ーバルデータ線GIOおよび/GIOとの間に設けられ
る。
ては、データ伝達回路80,85は、グローバルデータ
線GIO,/GIOを接地電圧Vssへ駆動するので、
トランジスタ81,82,86,87の各々は、Nチャ
ネルMOSトランジスタで構成される。また、カレント
ミラー回路91を構成するトランジスタ93および94
は、PチャネルMOSトランジスタで構成される。さら
に、ブロック選択信号/SEL0〜/SELnに代え
て、対応するメモリブロックMBが活性化された場合に
Hレベルへ活性化されるブロック選択信号SEL0〜S
ELnが設けられ、対応するセンスアンプSAにおい
て、トランジスタ82および87の各ゲートへ入力され
る。その他の部分の構成および動作は、実施の形態3の
変形例1と同様であるので、詳細な説明は繰り返さな
い。
る極性は反転するものの、実施の形態3の変形例1と同
様のデータ読出を実行することができる。特に、データ
伝達回路80および85を、より大きなソース・ドレイ
ン電流を確保し易いNチャネルMOSトランジスタで構
成することにより、これらのトランジスタのサイズを小
型化することが可能となる。
ンスアンプに対しても同様の構成を適用して、データ伝
達回路80,85を構成するトランジスタ群の小型化を
図ることが可能である。
は、実施の形態3およびその変形例に示したセンスアン
プをメモリセル列ごとに配置したメモリアレイ10から
のデータ読出回路系の構成について説明する。
の実施の形態4に従う構成を示す回路図である。
および、メモリセル列にそれぞれ対応して設けられたイ
コライズ回路EQGおよびライトコラム選択ゲートWC
SGの構成は、実施の形態1と同様である。グローバル
データ線対GIOPを構成する相補のグローバルデータ
線GIOおよび/GIOは、メモリアレイ10からの1
ビットのデータ読出およびデータ書込のために設けられ
る。また、メインアンプ90の構成は、実施の形態3と
同様であるので詳細な説明は繰返さない。
リセル列にそれぞれ対応して、センスアンプSA(0)
〜SA(n)が設けられる。センスアンプSA(0)〜
SA(n)の各々の構成は、図8に示した実施の形態3
の変形例2に従う構成と同様であるので詳細な説明は繰
返さない。
Aに含まれる差動増幅器60は、センスイネーブル信号
/SEの活性化に応答して、対応するビット線BLおよ
び/BLを介して、選択行のメモリセルMCおよび比較
セルMC#の通過電流を供給する。さらに、差動増幅器
60は、ビット線BLおよび/BL間に生じた、選択さ
れたメモリセルMCの記憶データに応じた極性を有する
電流差ΔIを、ノードNoおよび/Noの間の電圧差Δ
Vに増幅する。このようにして、各メモリセル列におい
て、データ読出動作は、並列に開始される。
回路80および85は、対応するコラム選択線CSLの
活性化(Hレベル)に応答して動作して、対応するノー
ドNoおよび/No間の電圧差ΔVに応じた電流差を、
グローバルデータ線GIOおよび/GIOの間に生じさ
せる。すなわち、対応するコラム選択線CSLがHレベ
ルに活性化された選択列において、差動増幅器60のノ
ードNoおよび/No間に生じた電圧差ΔVが、カレン
トミラー回路91およびデータ伝達回路80,85によ
る差動増幅動作によってグローバルデータ線GIOおよ
び/GIO間の電圧差に増幅される。差動増幅器92
は、グローバルデータ線GIOおよび/GIO間の電圧
差をさらに増幅して、メモリアレイ10からの読出デー
タDOUTを生成する。
リセル列において、並列にデータ読出を開始した後に、
列選択を順次切換えて、複数ビットの読出データを連続
的に高速出力することができる。特に、各差動増幅器6
0によって、ビット線対BLPを直接駆動する構成とし
ているので、データ読出動作をさらに高速化することが
できる。
/GIOを、ビット線BLおよび/BLと同一方向に設
けることによって、多数ビットの並列出力に適した構成
のMRAMデバイスとすることができる。
リアレイおよびその周辺回路の実施の形態4の変形例に
従う構成を示す回路図である。
に従う構成においては、実施の形態4に従う構成に加え
て、さらに、いわゆる「シェアードセンス構成」が適用
される。
ンプSA(0)〜SA(m)が配置される領域を挟ん
で、左側領域10Lおよび右側領域10Rに分割され
る。左側領域10Lおよび右側領域10Rの各々の構成
は、これまで説明したメモリアレイ10と実質的に同一
である。以下においては、左側領域10Lおよび右側領
域10Rを、メモリアレイ10Lおよび10Rともそれ
ぞれ称する。
0Lおよび10Rにそれぞれ配置される信号線を区別す
るために、メモリアレイ10Lに配置されるワード線、
ディジット線およびビット線について、WLL、DL
L、BLL,/BLLと表記し、メモリアレイ10Rに
配置される、ワード線、ディジット線およびビット線に
ついて、WLR、DLR、BLR,/BLRと表記す
る。また、図示しないが、メモリアレイ10Lおよび1
0Rの各々において、図2に示したライトコラム選択ゲ
ートWCSGが各メモリセル列に対応して配置される。
々は、メモリアレイ10Lおよび10Rによって共有さ
れて、センスノードNs(0)〜Ns(m)のうちの対
応する1つと、センスノード/Ns(0)〜/Ns
(m)のうちの対応する1つとの通過電流差を、対応す
るノードNoおよび/No間の電圧差に増幅する。以下
においては、センスノードNs(0)〜Ns(m)を総
称してセンスノードNsとも称し、センスノード/Ns
(0)〜/Ns(m)を総称してセンスノード/Nsと
も称する。
ノードNsおよび/Nsと、メモリアレイ10Rおよび
10Lとの間の接続を制御するための、ビット線接続ス
イッチBSWL(0),BSWR(0)〜BSWL
(m),BSWR(m)がそれぞれ配置される。以下に
おいては、ビット線接続スイッチBSWL(0)〜BS
WL(m)を総称する場合には、ビット線接続スイッチ
BSWLとも称し、ビット線接続スイッチBSWR
(0)〜BSWR(m)を総称する場合には、ビット線
接続スイッチBSWRとも称する。
(0)は、制御信号BLILの活性化に応答して、ビッ
ト線BLL0および/BLL0を、センスノードNs
(0)および/Ns(0)とそれぞれ接続する。同様
に、ビット線接続スイッチBSWR(0)は、制御信号
BLIRの活性化に応答して、ビット線BLR0および
/BLR0を、センスノードNs(0)および/Ns
(0)とそれぞれ接続する。
たビット線接続スイッチBSWLおよびBSWRも同様
に動作する。したがって、制御信号BLILが活性化さ
れている期間においては、センスノードNs(0),/
Ns(0)〜Ns(m),/Ns(m)は、メモリアレ
イ10Lのビット線BLL0,/BLL0〜BLLm,
/BLLmとそれぞれ接続される。反対に、制御信号B
LIRが活性化された期間においては、センスノードN
s(0),/Ns(0)〜Ns(m),/Ns(m)
は、メモリアレイ10Lのビット線BLR0,/BLR
0〜BLRm,/BLRmとそれぞれ接続される。
るイコライズ回路EQG0〜EQGmは、ビット線イコ
ライズ信号BLEQの活性化に応答して、イコライズ・
プリチャージ動作を実行する。たとえば、イコライズ回
路EQG0は、ビット線イコライズ信号BLEQに応答
して、センスノードNs(0)および/Ns(0)の各
々を、接地電圧Vssに設定する。このように、ビット
線イコライズ信号BLEQの活性化に応答して、センス
ノードNs(0),/Ns(0)〜Ns(m),/Ns
(m)の各々は接地電圧Vssに設定される。
イズ信号BLEQが、HレベルからLレベルに変化し
て、センスノードNs(0),/Ns(0)〜Ns
(m),/Ns(m)の各々が接地電圧Vssから切離
される。さらに、制御信号BLILおよびBLIRのい
ずれか一方のみがHレベルに活性化される。これによ
り、メモリアレイ10Lおよび10Rの非選択である一
方に配置されたビット線BL,/BLは、対応するセン
スノードNsおよび/Nsから電気的に切離される。
(m)の各々は、対応するセンスノードNs,/Nsと
接続された、選択されたメモリアレイのビット線間に生
じた電流差に基づいて、実施の形態4と同様のデータ読
出動作を実行する。
ば、シェアードセンス構成に基づいて、センスアンプS
Aを配置するので、データ読出時におけるビット線の実
質的な配線長を抑制して、データ読出をさらに高速化す
ることができる。
は、実施の形態1から4およびそれらの変形例に用いら
れる差動増幅器60,60´に代えて適用可能な、より
安定的に動作する差動増幅器の構成について説明する。
60#の構成を示す回路図である。図11を参照して、
実施の形態5に従う差動増幅器60#は、データ線LI
O(またはビット線BL)およびノードNspの間に直
列に接続される、NチャネルMOSトランジスタ61お
よび63と、トランジスタ61および63と並列に接続
されるNチャネルMOSトランジスタ61#および63
#とを有する。差動増幅器60#は、さらに、データ線
/LIO(またはビット線/BL)およびノードNsp
の間に直列に接続される、PチャネルMOSトランジス
タ62および64と、トランジスタ62および64と並
列に接続されるPチャネルMOSトランジスタ62#お
よび64#とを有する。
は、トランジスタ62および64の接続ノードと接続さ
れ、トランジスタ63#および64#の各ゲートは、ト
ランジスタ61#および63#の接続ノードと接続され
る。トランジスタ61,62,61#,62#の各ゲー
トへは、基準電圧Vrefが入力される。
びノードNspの間に電気的に結合されるPチャネルM
OSトランジスタ65をさらに有する。トランジスタ6
5のゲートへは、センスイネーブル信号/SEが入力さ
れる。なお、図4に示した差動増幅器60´と同様に、
トランジスタ65の配置を省略することもできる。
幅器60#では、ノードNoおよび/Noの負荷容量を
均衡させることができる。差動増幅器60,60´のよ
うに、ノードNoおよび/No間で負荷容量が不均衡で
ある構成では、ノードNoおよび/No間に十分な電圧
差ΔVが生じるまでに要する時間(センス時間)が読出
データのレベルによって変化するのに対して、相補型で
構成された差動増幅器60#では、読出データのレベル
によらずセンス時間を一定にできる。さらに、差動増幅
動作における直流ゲインも大きくなるので、安定したデ
ータ読出動作が実現できる。
変形例に従う、図2、4、6、7、8、9および10に
それぞれ示したデータ読出回路系において、差動増幅器
60、60´および60#のいずれを適用することも可
能である。
変形例においては、相補のデータ線を用いたデータ読出
動作を前提としているが、メモリアレイ10の構成につ
いては、これまで説明したように、2個のMTJメモリ
セルによって1ビットを記憶するメモリセル配置に限定
されるものではない。
読出動作を行なうためのアレイ構成のバリエーションを
説明する概念図である。
よびそれらの変形例で示した、2個のMTJメモリセル
によって1ビットを記憶するメモリセル配置が示され
る。この配置では、同一アドレスに対応する2個のメモ
リセルMCおよびMC#が相補のデータ線LIO(B
L)および/LIO(/BL)とそれぞれ接続されて、
相補データ線間の通過電流差に基づいたデータ読出が実
行される。
記憶ビット数の2倍のMTJメモリセルが必要となるも
のの、実際に相補データを記憶しているMTJメモリセ
ル間の通過電流差に応じてデータ読出を実行するため、
トンネル磁気抵抗素子の製造特性のばらつきに追随し
て、高精度のデータ読出を実行することができる。
電気抵抗を有するダミーメモリセルを用いたメモリセル
配置が示される。ダミーメモリセルDMCは、メモリセ
ルMCの2種類の記憶データレベル(“1”,“0”)
にそれぞれ対応した電気抵抗RmaxおよびRminの
中間値である電気抵抗Rmを有する。好ましくは、Rm
=Rmin+ΔR/2(ΔR=Rmax−Rmin)に
設計される。通常、ダミーメモリセルDMCは、正規の
MTJメモリセルMCと同様のトンネル磁気抵抗素子T
MRを含むように設計される。
は、1個のMTJメモリセルごとに1ビットのデータ記
憶を実行するので、メモリセルの配置個数を削減するこ
とが可能となる。
Cがダミー行を形成する配置例が示される。
いて、メモリセルMCは、ビット線BLまたは/BLの
いずれかと接続される。たとえば、奇数行においてビッ
ト線BLと接続され、偶数行においてビット線/BLと
接続されるように、メモリセルMCは交互配置される。
MCは、2つのダミー行にわたって、正規のメモリセル
MCとメモリセル列を共有するように配置される。さら
に、ダミー行にそれぞれ対応して、ダミーワード線DW
L1およびDWL2が配置される。ダミーメモリセルD
MCは、それぞれのダミー行において、ビット線BLま
たは/BLの一方と接続される。
線WLおよびダミーワード線DWL1,DWL2の選択
的な活性化によって、相補のデータ線LIO(BL)お
よび/LIO(/BL)の一方ずつに、選択されたメモ
リセルMCおよびダミーメモリセルDMCをそれぞれ接
続することができるので、相補データ線間の通過電流差
に基づいたデータ読出が可能となる。
ミー列を形成するようにダミーメモリセルDMCを配置
することもできる。ダミーメモリセルDMCは、正規の
メモリセルMCとメモリセル行を共有するように配置さ
れ、さらに、ダミー列に対応してダミービット線DBL
が設けられる。データ線LIOおよび/LIOは、選択
列のビット線およびダミービット線DBLと接続され
る。
線WLの選択的な活性化によって、相補のデータ線LI
O(BL)および/LIO(DBL)に、選択されたメ
モリセルMCおよびダミーメモリセルDMCをそれぞれ
接続することができるので、相補データ線間の通過電流
差に基づいたデータ読出が可能となる。
して、1個のMTJメモリセルごとに1ビットのデータ
記憶を実行する構成としても、実施の形態1から5およ
びそれらの変形例に従うデータ読出回路系の構成におい
て、比較セルMC#に代えてダミーメモリセルDMCを
適用することにより、同様のデータ読出動作を実行する
ことが可能である。
は、中間的な電気抵抗を有する基準セル、すなわち図1
2(b),(c)に示したダミーメモリセルDMCの配
置を前提としたデータ読出回路系の構成について説明す
る。
回路系の構成を示す回路図である。図13を参照して、
メモリアレイ10には、図12(b)と同様に、メモリ
セルMCおよびダミーメモリセルDMCが配置される。
すなわち、ダミーメモリセルDMCは、2行にわたっ
て、正規のメモリセルMCとメモリセル列を共有するよ
うに配置される。
ビット線BLおよび/BLによって構成されるビット線
対BLPjが配置される。各ビット線BLおよび/BL
にそれぞれ対応して、プリチャージゲートPGおよび/
PGが設けられる。各プリチャージゲートPGおよび/
PGは、ビット線プリチャージ信号BLPRに応答し
て、対応するビット線BLおよび/BLの一端側を接地
電圧Vssと結合する。
線BLと接続され、偶数行においてビット線/BLと接
続されるように、1行おきに交互配置される。メモリセ
ルMCは、対応するビット線BLまたは/BLと接地電
圧Vssとの間に接続される、トンネル磁気抵抗素子T
MRおよびアクセス素子(アクセストランジスタ)AT
Rを有する。アクセストランジスタATRは、対応する
ワード線WLの活性化に応答してオンする。
て、ダミーワード線DWL1およびDWL2が配置され
る。ダミーワード線DWL1に対応するダミーメモリセ
ル群は、対応するビット線/BLと接地電圧Vssとの
間に接続される、ダミー磁気抵抗素子TMRdおよびダ
ミーアクセス素子(アクセストランジスタ)ATRdを
有する。ダミーアクセス素子ATRdは、奇数行の選択
時に活性化されるダミーワード線DWL1に応じてオン
する。
対応するダミーメモリセル群は、対応するビット線BL
と接地電圧Vssとの間に接続される、ダミー磁気抵抗
素子TMRdおよび、ダミーアクセス素子(アクセスト
ランジスタ)ATRdを有する。ダミーアクセス素子A
TRdは、偶数行の選択時に活性化されるダミーワード
線DWL2に応じてオンする。
は、Rm=Rmin+(ΔR/2)に設計される。たと
えば、電気抵抗Rminに対応するデータを記憶した、
メモリセルMCと同様のトンネル磁気抵抗素子TMRに
よってダミー磁気抵抗素子TMRdを構成し、かつ、ダ
ミーアクセス素子ATRdのオン抵抗をアクセストラン
ジスタATRよりもΔR/2大きく設定することによっ
て、ダミーメモリセルDMCが構成される。あるいは、
ダミーアクセス素子ATRdとアクセストランジスタA
TRのオン抵抗を同様に設計し、ダミー磁気抵抗素子T
MRdを、電気抵抗Rminに対応するデータを記憶す
るトンネル磁気抵抗素子TMRと電気抵抗がΔR/2の
固定抵抗との直列接続によって、ダミーメモリセルDM
Cを構成することもできる。
目のメモリセル列に対応するワード線WL1,WL2お
よびディジット線DL1,DL2と、第j番目のメモリ
セル列に対応するビット線BLjおよび/BLjと、こ
れらに対応するメモリセルMCおよびダミーメモリセル
DMCが代表的に示される。
モリセル列に対応して配置されるコラム選択ゲートCS
Gと、メモリアレイ10に隣接して配置される相補のデ
ータバスDBおよび/DBがさらに設けられる。データ
バスDBおよび/DBは、データバス対DBPを構成す
る。
および/BLの他端側と、データバスDBおよび/DB
との間に接続され、対応するコラム選択線CSLの活性
化に応答してオンする。たとえば、コラム選択ゲートC
SGjは、コラム選択線CSLjの活性化に応答して、
対応するビット線BLjおよび/BLjの他端側をデー
タバスDBおよび/DBとそれぞれ接続する。
は、電源電圧Vccおよびノード/Noの間に設けられ
一定電流Isをノード/Noへ供給する電流源120
と、ノード/Noおよびデータバス/DBの間に電気的
に結合されるトランジスタ122と、ノード/Noと接
地電圧Vssとの間に接続される電流検出抵抗124と
を含む。
圧VccおよびノードNoの間に設けられ一定電流Is
をノードNoへ供給する電流源125と、ノードNoお
よびデータバスDBの間に電気的に結合されるトランジ
スタ127と、ノードNoと接地電圧Vssとの間に接
続される電流検出抵抗129とをさらに含む。電流検出
抵抗124および129の電気抵抗は、同一値RLに設
定される。
および/DBの所定の一方と、所定の基準電圧Vrとの
電圧差を増幅して帰還電圧Vfbを生成する電圧増幅器
130と、ノードNoおよび/No間の電圧差を増幅し
て読出データDOUTを生成する電圧増幅器140とを
さらに含む。図13では、電圧増幅器130の入力側と
データバス/DBとが接続される回路構成例を示した
が、他方のデータバスDBを電圧増幅器130の入力側
とすることもできる。電圧増幅器130が出力する帰還
電圧Vfbは、トランジスタ122および127の各ゲ
ートへ入力される。基準電圧Vrは、実施の形態1にお
ける基準電圧Vrefと同様に設定される。
は非活性化されているので、ビット線BLおよび/BL
と、メモリセルMCおよびダミーメモリセルDMCの間
は切離される。また、ビット線プリチャージ信号BLP
Rが活性化されているので、ビット線BLおよび/BL
の各々は、接地電圧Vssへプリチャージされる。
されているので、データバスDBおよび/DBは、各ビ
ット線BLおよび/BLから切離されている。したがっ
て、電圧増幅器130、トランジスタ122,127に
よって構成されるデータ線電圧クランプ部によって、デ
ータバスDBおよび/DBの各々は、データ読出に先立
って所定電圧Vrにクランプされる。
信号BLPRは非活性化されて、各ビット線BL,/B
Lは、接地電圧Vssから切離される。さらに、アドレ
ス選択に応じて、選択行のワード線、選択列のコラム選
択線およびダミーワード線DWL1およびDWL2の一
方が選択的に活性化される。
列のビット線BLは、選択されたメモリセルMCおよび
ダミーメモリセルDMCの一方を介して、電源電圧Vc
cおよび接地電圧Vssの間に電気的に結合される。同
様に、データバス/DBおよび選択列のビット線/BL
は、選択されたメモリセルMCおよびダミーメモリセル
DMCの他方を介して、電源電圧Vccおよび接地電圧
Vssの間に電気的に結合される。
0、トランジスタ122,127によって構成されるデ
ータ線電圧クランプ部は、データ読出前と同様に、デー
タバスDBおよび/DBの各々を所定電圧Vrにクラン
プする。特に、データバス/DBがダミーメモリセルD
MCと接続される場合には、ダミーメモリセルDMCの
通過電流に基づいて、データバスDBおよび/DBのク
ランプ動作を実行できる。
ータバスDB,/DBおよび選択列のビット線BL,/
BLが上記の所定電圧にクランプされた状態で、選択さ
れたメモリセルMCおよびダミーメモリセルDMCの電
気抵抗差(ΔR/2)に応じた電流差を、データバスD
Bおよび/DBの通過電流間に生じさせる。
に応じて、同一の電気抵抗RLを有する電流検出抵抗1
24および129の間にも通過電流差が発生し、これに
応じて、ノードNoおよび/Noの間に、選択されたメ
モリセルMCの記憶データに応じた電圧差が発生する。
この結果、電圧増幅器130は、選択されたメモリセル
MCの記憶データのレベルを反映した読出データDOU
Tを生成できる。
DMCが接続された場合でも、電圧増幅器130の入力
側とデータバスDBおよび/DBとの間の接続を特に切
換えなくとも、選択されたメモリセルMCおよびダミー
メモリセルDMCの通過電流差に基づいた同様のデータ
読出動作が実行できる。しかし、データバスDB,/D
Bの電圧クランプ動作を、ダミーメモリセルDMCの通
過電流に基づいて厳密に実行したい場合には、ダミーワ
ード線DWL1,DWL2の選択と連動させて、電圧増
幅器130の入力側とデータバスDBおよび/DBとの
間の接続を切換える構成としてもよい。
形態6に従う構成においては、基本的にデータバスD
B,/DBおよび選択列のビット線BLおよび/BLの
電圧を一定レベルに維持した上でデータ読出動作を実行
できる。したがって、比較的大きな寄生容量を有するこ
れらのデータ線の充放電を伴うことなく、高速にデータ
読出を実行できる。
の大きいデータバスDBおよび/DBを、データ読出時
と同様の所定電圧にクランプしているため、データ読出
開始時においてもデータバスDBおよび/DBの充放電
が不要である。この結果、データ読出動作をさらに高速
化できる。
ンプ動作を、ダミーメモリセルDMCの通過電流、すな
わち実際の電気抵抗に基づいて実行できるので、製造プ
ロセス変動に起因するMTJメモリセルの電気抵抗特性
のばらつきに追随させて、データ読出動作点(最大電圧
振幅を得られる点)を確保できる。
おいては、正規のMTJメモリセルと同一アレイ内に基
準セル(ダミーメモリセル)を行列状に配置する構成を
示したが、実施の形態6の変形例においては、基準セル
をメモリアレイ外に配置する場合のデータ読出回路系の
構成について説明する。
ータ読出回路系の構成を示す回路図である。
に従う構成においては、メモリアレイ10内には、デー
タ記憶を実行するための正規のメモリセルMCが、行列
状に配置されている。
が配置される。各ビット線BLに対応して、プリチャー
ジゲートPGが設けられる。各プリチャージゲートPG
は、ビット線プリチャージ信号BLPRに応答して、対
応するビット線BLの一端側を接地電圧Vssと結合す
る。メモリセルMCは、ワード線WLとビット線BLと
の交点にそれぞれ対応して配置される。図14において
は、第1番目および第2番目のメモリセル行と、第1番
目および第2番目のメモリセル列に対応する4個のメモ
リセル列と、これらに対応する信号線群が代表的に示さ
れている。
は、2本のデータバスDB1およびDB2が配置され
る。データバスDB1およびDB2にそれぞれ対応し
て、DPG1およびDPG2が設けられる。プリチャー
ジゲートDPG1およびDPG2は、ビット線プリチャ
ージ信号BLPRに応答して、データバスDB1および
DB2を接地電圧Vssへプリチャージする。
配置本数に合せて、2個のメモリセル列ごとに配置され
る。たとえば、図14に示されたコラム選択線CSL1
は、第1番目および第2番目のメモリセル列に共通して
設けられ、第1番目もしくは第2番目のメモリセル列が
選択された場合にHレベルに活性化される。
るコラム選択ゲートCG(1),CG(2),…によっ
て、奇数列のビット線の他端側はデータバスDB1と接
続され、偶数列のビット線の他端側は、データバスDB
2と電気的に結合される。たとえば、ビット線BL1
は、コラム選択ゲートCG(1)を介して、データバス
DB1と電気的に結合され、ビット線BL2は、コラム
選択ゲートCG(2)を介して、データバスDB2と電
気的に結合される。コラム選択ゲートCG(1),CG
(2),…の各々は、たとえばNチャネルMOSトラン
ジスタで構成される。以下においては、コラム選択ゲー
トCG(1),CG(2),…を総称する場合には、コ
ラム選択ゲートCGとも称する。
するメモリセル列ごとに、リード選択ゲートRCSGが
配置される。リード選択ゲートRCSGは、対応するコ
ラム選択線が活性化された場合に、コラム選択ゲートC
GのゲートをノードNbと接続する。たとえば、コラム
選択線CSL1の活性化に応答して、リード選択ゲート
RCSG1は、コラム選択ゲートCG(1)およびCG
(2)の各ゲートは、ノードNbと接続される。
するコラム選択線が非活性化される場合には、対応する
コラム選択ゲートCGのゲートを接地電圧Vssと接続
する。これにより、非選択のコラム選択線に対応するコ
ラム選択ゲートCGの各々は、オフされる。
されるレプリカメモリセルRMCは、基準ノードNrと
接地電圧Vssとの間に接続される。レプリカメモリセ
ルRMCは、図13に示したダミーメモリセルDMCと
同様の電気抵抗Rmを有し、直列に接続されたレプリカ
磁気抵抗素子TMRrと、レプリカアクセス素子ATR
rとを有する。レプリカ磁気抵抗素子TMRrおよびレ
プリカアクセス素子ATRrは、ダミーメモリセルDM
C中のダミー磁気抵抗素子TMRdおよびダミーアクセ
ス素子ATRdのそれぞれと同様に設計される。レプリ
カアクセス素子ATRrのゲートは電源電圧Vccに固
定され、常時オン状態に設定される。
路150は、電流源120と、トランジスタ122と、
電流検出抵抗124と、電圧増幅器130,140とを
含む。電圧増幅器130は、レプリカメモリセルRMC
を介して接地電圧Vssと結合された基準ノードNrと
所定の基準電圧Vrとの電圧差を増幅して、帰還電圧V
fbをノードNbへ出力する。トランジスタ122は、
基準ノードNrとノードNoとの間に電気的に結合され
て、ゲートへ帰還電圧Vfbを受ける。
圧VccおよびノードNoの間に設けられ一定電流Is
をノード/Noへ供給する電流源165と、データバス
DB1およびDB2とノードNoとの間の接続を切換え
るための選択スイッチ167と、ノードNoと接地電圧
Vssとの間に接続される電流検出抵抗169とをさら
に含む。電流検出抵抗124および169の電気抵抗
は、同一値RLに設定される。
応答して、データバスDB1およびDB2のうちの選択
メモリセルと結合される一方をノードNoと接続する。
たとえば、制御信号SWGは、選択メモリセルが偶数列
および奇数列のいずれに属するかを示す1ビット信号で
構成することができる。
および各コラム選択線は非活性化され、かつビット線プ
リチャージ信号BLPRが活性化される。したがって、
各ビット線BLは、メモリセルMCと切離されて、接地
電圧Vssへプリチャージされる。さらに、データバス
DBおよび/DBも、接地電圧Vssへプリチャージさ
れる。
信号BLPRは非活性化されて、各ビット線BL,/B
LおよびデータバスDB1,DB2の各々は、接地電圧
Vssから切離される。さらに、アドレス選択に応じ
て、選択行のワード線および選択列のコラム選択線が選
択的に活性化される。また、選択スイッチ167によっ
て、データバスDB1およびDB2の一方が、ノードN
oと接続される。
CGを構成するMOSトランジスタのゲートには、トラ
ンジスタ122のゲートと同様に、基準ノードNrを基
準電圧Vrに維持するための帰還電圧Vfbが入力され
る。したがって、電圧増幅器130、トランジスタ12
2および選択列のコラム選択ゲートCGによって構成さ
れるデータ線電圧クランプ部によって、選択列のビット
線は、レプリカメモリセルRMCの通過電流に基づい
て、所定電圧Vrにクランプされる。
B2の選択された一方および選択列のビット線BLは、
選択されたメモリセルMCを介して、電源電圧Vccお
よび接地電圧Vssの間に電気的に結合される。同様
に、基準ノードは、レプリカメモリセルRMCを介し
て、電源電圧Vccおよび接地電圧Vssの間に電気的
に結合される。
準ノードNrおよび選択列のビット線BLが上記の所定
電圧にクランプされた状態で、選択されたメモリセルM
CおよびレプリカメモリセルRMCの電気抵抗差(ΔR
/2)に応じた電流差を、選択されたデータバスおよび
基準ノードNrの通過電流間に生じさせる。
る電流検出抵抗124および159によって、ノードN
oおよび/Noの間に、選択されたメモリセルMCの記
憶データに応じた電圧差が発生される。この結果、電圧
増幅器130は、実施の形態6と同様に読出データDO
UTを生成できる。
形態5に従うデータ読出動作と同様に、高速かつ高精度
にデータ読出を実行することができる。また、行列状に
配置されたダミーメモリセルDMCに代えて、1個のレ
プリカメモリセルRMCを配置すればよいため、実施の
形態5に従う構成と比較して、メモリアレイ10の面積
を小型化できる。
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
憶装置は、差動増幅部の動作電流を選択メモリセルおよ
び比較メモリセルの通過電流として用いるので、データ
読出回路系の回路素子数を削減できる。また、選択メモ
リセルおよび比較メモリセルの通過電流差を増幅して電
圧差に変換するので、高精度のデータ読出を行なえる。
装置は、動作電流の供給を制御する構成が不要であるの
で、請求項1に記載の薄膜磁性体記憶装置が奏する効果
に加えて、データ読出回路系の回路素子数をさらに削減
できる。また、寄生容量の比較的大きいデータ線につい
て、データ読出動作前とデータ読出時との間での電圧変
化を小さくできるので、データ読出動作を高速化するこ
とができる。
メモリセルおよび比較セルへの過電圧印加によるメモリ
セル破壊を回避して、動作信頼性を向上できる。
ータ読出時にメモリセルを介して接地電圧と接続される
データ線を、データ読出前に接地電圧にプリチャージす
る。したがって、請求項1に記載の薄膜磁性体記憶装置
が奏する効果に加えて、データ線のプリチャージ動作に
伴って無用の充放電電流が生じるのを回避できる。
アレイの大容量化に伴って寄生容量が増大する傾向にあ
るグローバルデータ線を用いても、高速にデータ読出を
実行できる。したがって、請求項1に記載の薄膜磁性体
記憶装置が奏する効果に加えて、大容量化に適した構成
のMRAMデバイスを提供できる。
メモリブロックの選択情報に応じてセンスアンプを動作
させるので、請求項7に記載の薄膜磁性体記憶装置が奏
する効果に加えて、信号配線数を削減できる。
複数のメモリブロックにおいて並列にデータ読出を開始
するとともに、それぞれのメモリブロックからの読出デ
ータを連続的に順次読出できる。したがって、請求項7
に記載の薄膜磁性体記憶装置が奏する効果に加えて、バ
ースト動作に適した構成のMRAMデバイスを提供でき
る。
は、より大きなソース・ドレイン電流を確保し易いNチ
ャネルMOSトランジスタによって電流伝達部を構成す
るので、請求項7に記載の薄膜磁性体記憶装置が奏する
効果に加えて、電流伝達部を小型化することができる。
記憶装置は、センスアンプ(差動増幅部)によってビッ
ト線を直接駆動することができるので、請求項1に記載
の薄膜磁性体記憶装置が奏する効果に加えて、データ読
出動作をさらに高速化することができる。
は、シェアードセンス構成に基づいて、センスアンプを
配置するので、データ読出時におけるデータ線(ビット
線)の実質的な配線長を抑制して、データ読出をさらに
高速化することができる。
記憶装置は、相補型で構成された差動増幅器によって、
第1および第2のノードの負荷容量を均衡させて差動増
幅動作を行なう。したがって、請求項1に記載の薄膜磁
性体記憶装置が奏する効果に加えて、読出データのレベ
ルにかかわらずデータ読出時間を一定にできる。さら
に、差動増幅動作における直流ゲインも大きくなるの
で、安定したデータ読出動作が実現できる。
の薄膜磁性体記憶装置は、選択メモリセルと接続される
データ線の電圧をクランプした上でデータ読出動作を実
行できる。したがって、比較的大きな寄生容量を有する
これらのデータ線の充放電を伴うことなく、高速にデー
タ読出を実行できる。また、データ線電圧のクランプ動
作を、基準セルの通過電流、すなわち実際の電気抵抗に
基づいて実行できるので、製造プロセス変動に起因する
電気抵抗特性のばらつきに追随させて、データ読出精度
を確保できる。
は、データ読出前においても、データ線をデータ読出時
と同様の所定電圧にクランプしている。したがって、デ
ータ読出開始時においてもデータ線の充放電が不要であ
る。この結果、請求項16記載の薄膜磁性体記憶装置が
奏する効果に加えて、データ読出動作をさらに高速化で
きる。
1の全体構成を示す概略ブロック図である。
態1に従う構成を示す回路図である。
るデータ読出動作を説明する動作波形図である。
態2に従う構成を示す回路図である。
るデータ読出動作を説明する動作波形図である。
を示す回路図である。
路系の構成を示す回路図である。
路系の構成を示す回路図である。
態4に従う構成を示す回路図である。
形態4の変形例に従う構成を示す回路図である。
す回路図である。
行なうためのアレイ構成のバリエーションを説明する概
念図である。
成を示す回路図である。
路系の構成を示す回路図である。
る。
を説明する概念図である。
ンネル磁気抵抗素子の磁化方向との関係を説明する概念
図である。
する概念図である。
タ読出回路の構成を示す回路図である。
リアレイ、20 行デコーダ、25 列デコーダ、5
0,EQG イコライズ回路、60,60´,60#,
92 差動増幅器、80,85 データ伝達回路、90
メインアンプ、110,150 データ読出回路、1
20,125,155 電流源、124,129,15
9 電流検出抵抗、130,140 電圧増幅器、16
7 選択スイッチ、/SE,/SE0〜/SEn セン
スイネーブル信号、/SEL0〜/SELn ブロック
選択信号、ATR アクセストランジスタ、ATRd
ダミーアクセス素子、ATRr レプリカアクセス素
子、BL,/BL,BLL,/BLL,BLR,/BL
R ビット線、CG,CSG コラム選択ゲート、CS
L コラム選択線、DB,/DB データバス、LI
O,/LIO データ線、DL ディジット線、DMC
ダミーメモリセル、DOUT 読出データ、DWL
1,DWL2 ダミーワード線、GIO,/GIO グ
ローバルデータ線、LIO,/LIO データ線、MB
メモリブロック、MC メモリセル、MC#比較セ
ル、Nb,No,/No ノード、Nr 基準ノード、
RMC レプリカメモリセル、Rmax,Rmin 電
気抵抗、SA センスアンプ、TMRトンネル磁気抵抗
素子、TMRd ダミー磁気抵抗素子、TMRr レプ
リカ磁気抵抗素子、Vcc 電源電圧、Vfb 帰還電
圧、Vr,Vref 基準電圧、Vss 接地電圧、W
L ワード線、ΔI 電流差、ΔR 電気抵抗差、ΔV
電圧差。
Claims (20)
- 【請求項1】 各々が、磁気的に書込まれた記憶データ
に応じた電気抵抗を有する複数のメモリセルと、 相補の第1および第2のデータ線と、 前記第1および第2のデータ線の通過電流差に応じたデ
ータ読出を行なうための差動増幅部とを備え、 データ読出時において、前記第1および第2のデータ線
の一方ずつは、前記複数のメモリセルのうちの選択メモ
リセル、および前記選択メモリセルの比較対象として設
けられた比較セルをそれぞれ介して固定電圧と電気的に
結合され、 前記差動増幅部は、 電源電圧と第1および第2のノード間に設けられ、少な
くとも前記データ読出時に前記第1および第2のノード
へ同一の動作電流を供給するための電流供給回路と、 前記第1および第2のノードと前記第1および第2のデ
ータ線との間を電気的に結合するとともに、前記第1お
よび第2のデータ線の各々を基準電圧以下の所定電圧に
維持するように、前記第1および第2のデータ線の間に
生じる通過電流差を前記第1および第2のノードの電圧
差に変換する電流増幅回路とを含む、薄膜磁性体記憶装
置。 - 【請求項2】 前記差動増幅部は、 前記電源電圧と内部ノードとの間に電気的に結合され、
データ読出時にオンして前記動作電流を供給する電流供
給トランジスタをさらに含み、 前記電流供給回路は、 前記内部ノードと前記第1および第2のノードとの間に
電気的にそれぞれ結合され、各々が前記第1のノードと
接続されたゲートを有する第1および第2のトランジス
タを有し、 前記電流増幅回路は、 前記第1のノードおよび前記第1のデータ線の間に電気
的に結合され、前記基準電圧をゲートに受ける第3のト
ランジスタと、 前記第2のノードおよび前記第2のデータ線の間に電気
的に結合され、前記基準電圧をゲートに受ける第4のト
ランジスタとを有する、請求項1に記載の薄膜磁性体記
憶装置。 - 【請求項3】 前記電流供給回路は、データ読出前にお
いても、前記第1および第2のノードに対して前記動作
電流を供給する、請求項1に記載の薄膜磁性体記憶装
置。 - 【請求項4】 前記電流供給回路は、 前記内部ノードと前記第1および第2のノードとの間に
電気的にそれぞれ結合され、各々が前記第1のノードと
接続されたゲートを有する第1および第2のトランジス
タを有し、 前記電流増幅回路は、 前記第1のノードおよび前記第1のデータ線の間に電気
的に結合され、前記基準電圧をゲートに受ける第3のト
ランジスタと、 前記第2のノードおよび前記第2のデータ線の間に電気
的に結合され、前記基準電圧をゲートに受ける第4のト
ランジスタとを有する、請求項1に記載の薄膜磁性体記
憶装置。 - 【請求項5】 前記基準電圧は、前記電源電圧よりも低
い、請求項2または請求項3に記載の薄膜磁性体記憶装
置。 - 【請求項6】 前記固定電圧は接地電圧に相当し、 前記薄膜磁性体記憶装置は、データ読出前に、前記第1
および第2のデータ線の各々を、前記接地電圧に設定す
るためのイコライズ回路をさらに備える、請求項1に記
載の薄膜磁性体記憶装置。 - 【請求項7】 前記複数のメモリセルは、複数のメモリ
ブロックに分割して配置され、 前記差動増幅部と、前記第1および第2のデータ線と
は、前記メモリブロックごとに設けられ、 前記薄膜磁性体記憶装置は、 前記複数のメモリブロックに共通に設けられる、相補の
第1および第2のグローバルデータ線と、 第1の電圧と前記第1および第2のグローバルデータ線
との間に設けられ、前記第1および第2のグローバルデ
ータ線の各々へ同一電流を供給するためのグローバル電
流供給部と、 前記メモリブロックごとに設けられ、対応する差動増幅
部での前記第1のノードの電圧に応じた電流で、前記第
1のグローバルデータ線を第2の電圧へ駆動するための
第1の電流伝達回路と、 前記メモリブロックごとに設けられ、対応する差動増幅
部での前記第2のノードの電圧に応じた電流で、前記第
2のグローバルデータ線を前記第2の電圧へ駆動するた
めの第2の電流伝達回路と、 前記第1および第2のグローバルデータ線間の電圧差を
増幅して読出データを生成する電圧アンプとをさらに備
える、請求項1に記載の薄膜磁性体記憶装置。 - 【請求項8】 各前記差動増幅部と、各前記第1および
第2の電流伝達回路とは、対応するメモリブロックが選
択された場合に動作する、請求項7に記載の薄膜磁性体
記憶装置。 - 【請求項9】 各前記メモリブロックにおいて、前記差
動増幅部は並列に動作し、 前記複数のメモリブロックのうちの順に選択された1つ
において、前記第1および第2の電流伝達回路は動作す
る、請求項7に記載の薄膜磁性体記憶装置。 - 【請求項10】 前記第1および第2の電圧は、前記電
源電圧および接地電圧にそれぞれ相当し、 前記第1の電流伝達部は、前記第1のグローバルデータ
線および前記接地電圧の間に電気的に結合されて、対応
する第1のノードと接続されたゲートを有する第1のN
チャネル電界効果型トランジスタを有し、 前記第2の電流伝達部は、前記第2のグローバルデータ
線および前記接地電圧の間に電気的に結合されて、対応
する第2のノードと接続されたゲートを有する第2のN
チャネル電界効果型トランジスタを有する、請求項7に
記載の薄膜磁性体記憶装置。 - 【請求項11】 前記複数のメモリセルは行列状に配置
され、 前記第1および第2のデータ線は、メモリセル列ごとに
配置される相補のビット線にそれぞれ対応し、 前記差動増幅部は、前記メモリセル列ごとにセンスアン
プとして設けられ、 前記薄膜磁性体記憶装置は、 前記複数のメモリセルに対して共通に設けられる、相補
の第1および第2のグローバルデータ線と、 第1の電圧と前記第1および第2のグローバルデータ線
との間に設けられ、前記第1および第2のグローバルデ
ータ線の各々へ同一電流を供給するためのグローバル電
流供給部と、 前記メモリセル列ごとに設けられ、列選択結果に応じて
動作して、対応する差動増幅部での前記第1のノードの
電圧に応じた電流で、前記第1のグローバルデータ線を
第2の電圧へ駆動するための第1の電流伝達回路と、 前記メモリセル列ごとに設けられ、前記列選択結果に応
じて動作して、対応する差動増幅部での前記第2のノー
ドの電圧に応じた電流で、前記第2のグローバルデータ
線を前記第2の電圧へ駆動するための第2の電流伝達回
路と、 前記第1および第2のグローバルデータ線間の電圧差を
増幅して読出データを生成する電圧アンプとをさらに備
える、請求項1に記載の薄膜磁性体記憶装置。 - 【請求項12】 前記複数のメモリセルは、行方向に沿
って第1および第2の領域に分割して配置され、 前記差動増幅部は、前記第1および第2の領域の間に配
置され、 前記薄膜磁性体記憶装置は、 前記メモリセル列ごとに設けられ、前記第1および第2
の領域の一方において、前記第1および第2のデータ線
と前記対応する第1および第2のノードとの間を電気的
に切離すための接続スイッチをさらに備える、請求項1
1に記載の薄膜磁性体記憶装置。 - 【請求項13】 前記メモリセル列ごとに設けられ、前
記列選択結果を対応する第1および第2の電流伝達回路
へ伝達するための列選択線をさらに備え、 前記第1および第2のデータ線と、前記第1および第2
のグローバルデータ線とは、列方向に沿って配置され、 前記列選択線は、行方向に沿って配置される、請求項1
1に記載の薄膜磁性体記憶装置。 - 【請求項14】 前記電流供給回路は、 前記第1のノードおよび第3のノードの各々へ前記同一
電流を供給するための第1のカレントミラー回路と、 前記第2のノードおよび第4のノードの各々へ前記同一
電流を供給するための第2のカレントミラー回路とを有
し、 前記電流増幅回路は、 前記第2のデータ線を基準とする前記通過電流差に応じ
た電圧を前記第1のノードに生成するための第1の変換
回路と、 前記第1のデータ線を基準とする前記通過電流差に応じ
た電圧を前記第2のノードに生成するための第2の変換
回路とを有する、請求項1に記載の薄膜磁性体記憶装
置。 - 【請求項15】 前記第1のカレントミラー回路は、前
記電源電圧と前記第1および第3のノードとの間に電気
的にそれぞれ結合され、各々のゲートが前記第3のゲー
トと接続される第1および第2のトランジスタを有し、 前記第2のカレントミラー回路は、前記電源電圧と前記
第2および第4のノードとの間に電気的にそれぞれ結合
され、各々のゲートが前記第4のゲートと接続される第
3および第4のトランジスタを有し、 前記第1の変換回路は、前記第1および第4のノードと
前記第1のデータ線との間に電気的にそれぞれ結合さ
れ、各々のゲートへ前記基準電圧を受ける第5および第
6のトランジスタを有し、 前記第2の変換回路は、前記第2および第3のノードと
前記第2のデータ線との間に電気的にそれぞれ結合さ
れ、各々のゲートへ前記基準電圧を受ける第7および第
8のトランジスタを有する、請求項14に記載の薄膜磁
性体記憶装置。 - 【請求項16】 各々が、磁気的に書込まれた記憶デー
タに応じて第1および第2の電気抵抗の一方を有する複
数のメモリセルと、 前記第1および第2の電気抵抗の中間的な電気抵抗を有
し、少なくとも前記データ読出時に、前記第1および第
2の電圧の間に電気的に結合される基準セルと、 データ読出時に、選択されたアドレスに対応する選択メ
モリセルを介して第1および第2の電圧の間に電気的に
結合される第1のデータ線と、 前記選択メモリセルおよび前記基準セルの通過電流差に
応じたデータ読出を行なうためのデータ読出回路とを備
え、 前記データ読出回路は、 前記データ読出時に、前記基準セルの通過電流に基い
て、前記第1のデータ線を所定電圧にクランプするため
のデータ線電圧クランプ部を含む、薄膜磁性体記憶装
置。 - 【請求項17】 前記データ線電圧クランプ部は、前記
データ読出に先立って、前記第1のデータ線を前記所定
電圧にクランプする、請求項16に記載の薄膜磁性体記
憶装置。 - 【請求項18】 前記第1のデータ線と相補のデータを
伝達するための第2のデータ線をさらに備え、 前記第2のデータ線は、前記データ読出時に、前記基準
セルを介して第1および第2の電圧の間に電気的に結合
され、 前記データ読出回路は、 前記第1の電圧と第1のノードの間に設けられ、一定電
流を前記第1のノードへ供給するための第1の電流供給
部と、 前記第1の電圧と第2のノードの間に設けられ、前記一
定電流を前記第2のノードへ供給するための第2の電流
供給部とを含み、 前記データ線電圧クランプ部は、 前記第1のノードと、前記第1および第2のデータ線の
所定の一方の間に設けられ、前記一方のデータ線の電圧
が前記所定電圧に維持されるように、前記一方のデータ
線の通過電流を制御する第1の電流制御部と、 前記第2のノードと、前記第1および第2のデータ線の
所定の他方との間に設けられ、前記一方のデータ線の電
圧が前記所定電圧に維持されるように、前記他方のデー
タ線の通過電流を制御する第2の電流制御部とを含み、 前記データ読出回路は、前記第1および第2のデータ線
の通過電流差を電圧差に変換するための電圧変換部をさ
らに含む、請求項16に記載の薄膜磁性体記憶装置。 - 【請求項19】 データ読出回路は、 前記第1の電圧と第1のノードの間に設けられ、一定電
流を前記第1のノードへ供給するための第1の電流供給
部と、 前記第1の電圧と第2のノードの間に設けられ、前記一
定電流を前記第2のノードへ供給するための第2の電流
供給部とをさらに含み、 前記データ線電圧クランプ部は、 前記基準セルを介して前記第2の電圧と接続される基準
ノードと、 前記第1のノードと前記基準ノードとの間に設けられ、
前記基準ノードの電圧が前記所定電圧に維持されるよう
に、前記基準ノードの通過電流を制御する第1の電流制
御部と、 前記第2のノードと前記第1のデータ線との間に設けら
れ、前記基準ノードの電圧が前記所定電圧に維持される
ように、前記第1のデータ線の通過電流を制御する第2
の電流制御部とを有し、 前記データ読出回路は、前記第1のデータ線および前記
基準ノードの通過電流差を電圧差に変換するための電流
差検出部をさらに含む、請求項16に記載の薄膜磁性体
記憶装置。 - 【請求項20】 前記データ線電圧クランプ部は、 前記基準ノードの電圧と前記所定電圧との電圧差に応じ
た帰還電圧を発生する電圧増幅器をさらに有し、 前記第1の電流制御部は、前記第1のノードと前記基準
ノードとの間に電気的に結合されて、前記帰還電圧をゲ
ートに受ける第1のトランジスタを有し、 前記第2の電流制御部は、アドレス選択結果に応じて、
前記第1のデータ線と前記第2のノードとを電気的に結
合するための第2のトランジスタを有し、 前記第2のトランジスタのゲートへは前記帰還電圧が入
力される、請求項19に記載の薄膜磁性体記憶装置。
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