JP2003228198A - 画像形成方法及びこの方法を用いる画像形成装置 - Google Patents

画像形成方法及びこの方法を用いる画像形成装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 可干渉光による感光体中での多重反射により
発生する濃淡縞画像がみられない画像形成方法を提供す
る。 【解決手段】潜像担持体上にこの表面から0〜100μ
mの間隔を有して配置された帯電器により均一帯電を施
し、これに画像形成のための波長λ(nm)、スポット
径φ(μm)の書き込み光を出力することにより画像形
成を行う画像形成方法において、該潜像担持体が少なく
とも導電性基体上に単層の感光層又は電荷発生層、電荷
輸送層をこの順で設けた積層の感光層を設けた感光体で
あり、画像形成域における感光体表面の断面曲線から任
意の場所で該書き込み光のスポット径と実質的に同じ基
準長さφを抜き取ったときの最大高さの最小値(R1)
及び画像形成域における感光体の基体側界面の断面曲線
から任意の場所で基準長さφを抜き取ったときの最大高
さの最小値(R2)の双方がλ/(2n)以下であり、
かつ(R1+R2)がλ/(2n)以上である(n:書
き込み光の波長λ(nm)における単層感光層又は電荷
輸送層の屈折率)ことを特徴とする画像形成方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、書き込み光にレー
ザー光のような可干渉光を用いる画像形成方法およびそ
れを用いた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】書き込み光にレーザー等の可干渉光を用
いた電子写真プロセスは、複写機、プリンター、FAX
等のデジタル画像を形成する方法として広く用いられて
いる。書き込み光に可干渉光を用いる電子写真プロセス
では、可干渉光の感光体層中での干渉により、画像に濃
淡縞が生じてしまう問題があり、2nd=mλ(n:書
き込み光の波長における感光層(単層感光層の場合はそ
の感光層、積層感光層の場合は電荷輸送層)の屈折率、
d:感光層(単層感光層の場合はその感光層、積層感光
層の場合は電荷輸送層)の膜厚、λ:書き込み光の波
長、m:整数)の関係を満たすとき光が強められて濃淡
縞が発生することが知られている。即ち例えばλ=78
0nm、n=2.0とすると電荷輸送層の膜厚が0.1
95μm変動する毎に一組の濃淡縞が発生することにな
る。電荷輸送層の膜厚偏差を画像形成域全体について
0.195μm以下とすることは経済性の面で大変困難
であるため、種々の方法が提案されている。
【0003】例えば、特開昭57−165845号公報
(特許文献1)では、a−Si(アモルファスシリコ
ン)を電荷発生層に用いた感光体において、アルミ基体
上に光吸収層を設けて、アルミ基体での鏡面反射をなく
すことにより、濃淡縞の発生を防ぐ感光体が開示されて
いる。a−Siのように感光体の層構成がアルミ基体/
電荷輸送層/電荷発生層のような感光体には大変有効で
あるが、多くの有機感光体で見られるようなアルミ基体
/電荷発生層/電荷輸送層の構成の感光体では効果は少
なかった。
【0004】特開平7−295269号公報(特許文献
2)では、アルミ基体/下引層/電荷発生層/電荷輸送
層の層構成の感光体において、アルミ表面に光吸収層を
設けて濃淡縞を防止する感光体が開示されているが、濃
淡縞の発生を完全に抑えることができなかった。
【0005】特公平7−27262号公報(特許文献
3)には、円筒状支持体の中心軸を含む面で切断した凸
部の断面形状が主ピークに副ピークを重畳された凸状形
状である支持体を用いた感光体と前記主ピークの1周期
の大きさより小さい径で、可干渉光を露光するための光
学系を備えた画像形成装置が開示されている。この画像
形成装置は、より限定された一部の感光体については濃
淡縞が解消される場合があるものの、円筒状支持体の中
心軸を含む面で切断した凸部の断面形状が主ピークに副
ピークを重畳された凸状形状である支持体を用いた感光
体の中にも濃淡縞を発生させるものは多数あった。
【0006】特開平10−301311号公報(特許文
献4)には、波長が650nm以上の書き込み光に対し
て、濃淡縞が発生しないように、基体表面の断面曲線の
Ra(中心線平均粗さ)を書き込み光の波長の1/2以
上にした感光体が開示されている。しかしながら、この
感光体は、画像形成装置の解像度が低い場合あるいは、
書き込み光のスポット径が比較的大きい場合は、濃淡縞
を抑えられることが多いのであるが、画像形成装置の書
き込み画像の解像度を高くするために、書き込み光のス
ポット径を小さくすると、濃淡縞が発生する場合が多々
あった。Raによる表面粗さの表現は、断面曲線を構成
する多数の波が、同程度の振幅の波から構成される場合
には有効であるが、多くの基体表面の断面曲線にはさま
ざまな振幅、多数の波長の数多くの波が重畳されてい
る。しかし、Raは振幅の大きな波以外は殆ど相殺して
算出されるため、微細な凹凸の大きさを表現するための
パラメータとしては適切でないものと思われる。
【0007】従来から用いられている他の表面粗さのパ
ラメータ(Ry、Rz等)においても、濃淡縞を完全に
なくすための条件を定めることができず、特に、画像形
成装置の書き込み画像の解像度が高くした場合には、濃
淡縞の問題が発生することが多い。また、基体の表面粗
さだけでなく、中間層や感光体最表面の表面粗さを規定
したものも開示されている。
【0008】例えば、特開平6−138685号公報
(特許文献5)には、導電性基体のRzを0.01〜
0.5μmとし、かつ表面保護層のRzを0.2〜1.
2μmとする感光体が開示されている。しかしながら、
表面保護層は一般にホール移動度に劣るため、この感光
体では、潜像画像の電位の上昇等の問題が生じやすく、
また、帯電に伴うイオン種、酸化性あるいは還元性ガ
ス、湿度等の影響によりボケ画像を引き起こしやすい。
またRzについても濃淡縞を完全に抑制するための値を
規定することはきわめて難しく、画像形成装置の書き込
み光の解像度が高くなってくると濃淡縞等の異常画像が
目立つようになる場合が多い。
【0009】特開平7−13379号公報(特許文献
6)には、モアレ等の濃淡縞を防止するため、中間層の
Rzを1.0μm以下、かつ表面保護層のRzを1.0
μm以下とする感光体が開示されている。しかしなが
ら、濃淡縞を防止するためには一定以上の表面粗さを設
けることが有効であると思われる。しかし、特開平7−
13379号には白点の画像欠陥を防止するための、そ
れぞれの層の表面のRzの上限値は開示されているもの
の、モアレ等の濃淡縞を防止するために最低限必要なR
zは開示されていない。
【0010】特開平8−248663号公報(特許文献
7)には、導電性基体の表面粗さが0.01〜2.0μ
m、最外表面側の層の表面粗さが0.1〜0.5μmで
あり、最外表面側の層に平均粒径が0.05〜0.5μ
mの無機粒子が含有されている感光体が開示されている
が、支持体、最表面層の表面粗さがどのようなものかの
規定はない。
【0011】前述のように従来からの表面粗さのパラメ
ータには、Rz、Ryが知られているが、同一の固体表
面を測定した断面曲線から得られる各パラメータの値は
異なっており、測定長等の測定条件によっても大きく変
化することは、一般によく知られていることである。基
体の表面粗さ、表面保護層の表面粗さがJIS等にある
Rzとしても、濃淡縞が発生する場合がかなりあり、濃
淡縞を完全に防止できるものではなく、例え同一の表面
粗さの感光体を用いても、画像形成装置の書き込み光の
波長やスポット径が変わると濃淡縞の発生状況が変わる
ことが多かった。このように、濃淡縞の異常画像を確実
に抑制する手段は残念ながら分からないものの、基体の
表面を荒らしたり、感光体の表面を荒らすことによっ
て、濃淡縞の発生をなくすことができる場合が多い。し
かし、同じ感光体を用いても、画像形成装置の解像度、
書き込み光の波長、書き込み光のスポット径によって、
濃淡縞の発生状況が変わるため、画像形成システムを変
更する毎にトライアンドエラーにより感光体を設計しな
おすことが実情であった。
【0012】また、近年の環境問題に対する要求から、
帯電時のオゾン、NOxなどの酸化性物質の発生が少な
い接触帯電方式を用いた画像形成システムが提案されて
いるが、接触帯電方式を用いると、感光体表面や導電性
基体を荒らしすぎると放電破壊によるポチ画像を発生し
やすくなる。そのため、放電破壊を抑制するため、感光
体表面や導電性基体表面を平滑にすると今度は濃淡縞が
発生しやすくなり、濃淡縞と放電破壊の双方を抑制する
画像形成システムが求められていた。更にまた、感光体
のコスト削減の要求から、感光体の基体に無切削管を用
いたり、切削による作製を行っても、切削速度の速い平
バイトを用いた場合には、濃淡縞の発生が顕著になるこ
とが多かった。
【0013】
【特許文献1】特開昭57−165845号公報
【特許文献2】特開平7−295269号公報
【特許文献3】特公平7−27262号公報
【特許文献4】特開平10−301311号公報
【特許文献5】特開平6−138685号公報
【特許文献6】特開平7−13379号公報
【特許文献7】特開平8−248663号公報
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
問題を解決するため、可干渉光による感光体中での多重
反射により発生する濃淡縞画像の発生のない、及び、放
電破壊によるポチ画像の発生のない画像形成方法並び
に、それを用いた高品質な画像形成が可能な画像形成装
置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、可干渉光
を用いた電子写真プロセスにおける感光体中での多重反
射により発生する濃淡縞画像は、各画素間での濃淡の差
により生じるのであるが、各画素で同じように多重反射
が起こるのであれば、画像全体としては画像濃度のレベ
ルが一様に変化するだけであり、画素が十分に小さけれ
ば、各画素内での濃淡縞は肉眼で判読できないことに着
目し、むしろ各画素内で積極的に濃淡縞を発生させるこ
とが、好ましいことを見出した。
【0016】前述のように、可干渉光の感光体層中での
干渉は感光層の特定の厚みで発生する。感光層の厚み
は、感光体の表面の高さと感光層の基体側界面の高さと
の差であるため、感光体表面と感光層の基体側界面双方
に微細な凹凸を設けることで、画素内に肉眼で判読でき
ない微細な濃淡縞を積極的に発生させることにより、結
果として肉眼で確認することができる濃淡縞を抑制する
ことができるのではないかと考え、検討を行った。
【0017】更に本発明者らは、感光体表面及び感光層
の基体側界面の双方に微細な凹凸を存在させ、画像形成
域の任意の場所で、書き込み光スポット径内で、干渉に
より書き込み光が強められる場所と弱められる場所を共
存させれば良いことに着目した。
【0018】即ち、スポット径内で干渉により書き込み
光が強められる場所があるけれども、そのスポット径内
で干渉により書き込み光が弱められる場所がなければ、
スポット径内全体を平均すれば、干渉が全く起こらない
ときの書き込み光の強さに比べて強いことになる。従っ
て、その画素の画像濃度は高くなる。
【0019】また、スポット径内で干渉により書き込み
光が強められる場所がないけれども、そのスポット径内
で干渉により書き込み光が弱められる場所があれば、ス
ポット径内を平均すれば、干渉が全く起こらないときの
書き込み光の強さに比べて弱いことになる。従って、そ
の画素の画像濃度は低くなる。このような画像濃度の変
動が、電荷輸送層の膜厚偏差に伴って起これば、濃淡縞
の異常画像として問題になる。
【0020】一方、画像形成域の任意の場所で、書き込
み光スポット内で、干渉により書き込み光が強められる
場所と弱められる場所が共存していれば、スポット径内
を平均すると干渉が全く起こらない場所の書き込み光の
強度とほとんど変わらなくなる。即ち、その画素の濃度
は、通常の濃度とほとんど同じになる。この場合、画素
の大きさは、肉眼で判読できないほど十分小さいため、
濃淡縞の異常画像は生じないことを見出した。そして、
帯電器と感光体とを100μm以下に近接した帯電方式
を用いた場合には、画素内で確実に濃淡縞が発生できる
範囲で、感光体表面及び感光層の基体側界面の粗さをで
きるだけ抑えれば、濃淡縞と放電破壊による異常画像を
抑制することができることを見出し本発明に至った。本
発明によれば上記課題は下記(1)〜(10)によって
達成される。
【0021】(1)導電性基体上に感光層を設けてなる
感光体の表面に、この表面から0〜100μmの間隔を
有して配置された帯電器により帯電した後、波長λ(μ
m)、スポット径φ(μm)の書き込み光を走査するこ
とにより静電画像を形成することからなる画像形成方法
において、感光体表面の主走査方向に沿う断面曲線から
該書き込み光のスポット径と実質的に同じ基準長さφを
抜き取った部分の最大高さの最小値(R1)及び該感光
層の基体側表面の主走査方向に沿う断面曲線から基準長
さφを抜き取った部分の最大高さの最小値(R2)の双
方がλ/(2n)以下であり、かつ(R1+R2)がλ
/(2n)以上である(nは書き込み光の波長λ(μ
m)における感光層の屈折率を表す)ことを特徴とする
画像形成方法。 (2)画像形成のための書き込み光のスポット径φ(μ
m)が5〜60μmであることを特徴とする上記(1)
記載の画像形成方法。 (3)画像形成のための書き込み光の波長λ(μm)が
0.4〜0.7μmであることを特徴とする上記(1)
又は(2)記載の画像形成方法。 (4)導電性基体上に感光層を設けてなる感光体と、該
感光体表面から0〜100μmの間隔を有して配置され
た帯電器と、該帯電器により帯電された感光体表面に波
長λ(μm)、スポット径φ(μm)の書き込み光を走
査して静電画像を形成する露光手段と、該静電画像を現
像する現像手段からなる画像形成装置において、感光体
表面の主走査方向に沿う断面曲線から該書き込み光のス
ポット径と実質的に同じ基準長さφを抜き取った部分の
最大高さの最小値(R1)及び該感光層の基体側表面の
主走査方向に沿う断面曲線から基準長さφを抜き取った
部分の最大高さの最小値(R2)の双方がλ/(2n)
以下であり、かつ(R1+R2)がλ/(2n)以上で
ある(nは書き込み光の波長λ(μm)における感光層
の屈折率を表す)ことを特徴とする画像形成装置。 (5)上記(4)記載の画像形成装置において、感光体
表面に潤滑性物質を塗布する手段を有することを特徴と
する画像形成装置。 (6)上記(5)記載の画像形成装置において、潤滑性
物質がステアリン酸亜鉛であることを特徴とする画像形
成装置。 (7)上記(4)〜(6)記載の画像形成装置におい
て、潜像担持体上に各色のトナー画像を形成後、中間転
写ベルト上に各色のトナーを転写し、出力媒体に中間転
写ベルト上に積層されたトナーを二次転写することによ
り、画像形成を行うことを特徴とする画像形成装置。 (8)上記(4)〜(6)記載の画像形成装置におい
て、複数の潜像担持体を有し、それぞれの潜像担持体
に、異なる色のトナー画像を形成し、中間転写ベルトに
各色のトナー画像を順次積層した後、出力媒体へ積層さ
れたトナーを二次転写することにより、画像形成を行う
ことを特徴とする画像形成装置。 (9)導電性基体上に感光層を設けてなる感光体であっ
て、該感光体表面から0〜100μmの間隔を有して配
置された帯電器により帯電した後、波長λ(μm)、ス
ポット径φ(μm)の書き込み光を走査して静電画像を
形成する感光体において、感光体表面の主走査方向に沿
う断面曲線から該書き込み光のスポット径と実質的に同
じ基準長さφを抜き取った部分の最大高さの最小値(R
1)及び該感光層の基体側表面の主走査方向に沿う断面
曲線から基準長さφを抜き取った部分の最大高さの最小
値(R2)の双方がλ/(2n)以下であり、かつ(R
1+R2)がλ/(2n)以上である(nは書き込み光
の波長λ(μm)における感光層の屈折率を表す)こと
を特徴とする感光体。 (10) 上記(9)記載の感光体と、帯電手段、現像
手段及びクリーニング手段の中から選ばれる少なくとも
一つの手段を一体に支持し、画像形成装置本体に脱着自
在であることを特徴とするプロセスカートリッジ。
【0022】上記のR1、R2は次のようにして求めら
れる。図1は、書き込み光のスポット径φが60μmで
あるとき、感光体表面の主走査方向に沿う断面曲線から
任意の場所で480〜540μmの部分の基準長さ(φ
=60μm)を抜き取った例を示す。この部分における
最高レベル(A点)と最低レベル(B点)との距離、即
ち、(A点の高さ)−(B点の高さ)の絶対値が最大高
さとなる。最大高さは、抜き取る断面曲線の位置により
変化するが、この最大高さを抜き取る断面曲線の位置に
対してプロットすることにより、即ち基準長さ60μm
を抜き取る断面曲線の位置を左右に走査することによ
り、最大高さのプロフィールを求めることができる。本
発明においては、求めた最大高さのプロフィールの中で
の最小値がR1となる。同様にして感光層の基体側界面
についても任意の位置で基準長さ60μmで断面曲線を
抜き取り最大高さの最小値R2を求める。
【0023】感光層中での書き込み光の多重反射による
濃淡縞を防止するのみであれば、R1、R2のどちらか
一方がλ/(2n)以上であればよい。しかしながら、
感光体と帯電器との間隔を100μm以下とした本発明
の画像形成システムでは、放電破壊によるポチ画像を抑
制するため、感光体の表面、感光層の基体側界面双方を
必要最小限の粗さに留める必要がある。放電破壊は、一
般に感光体表面、感光層の基体側界面の最も粗れた場所
で起こり、感光体表面、感光層の基体側界面についても
任意の位置で基準長さ60μmで断面曲線を抜き取った
ときの最大高さの最大値はR1、R2の数倍であること
が普通であるため、R1、R2はいずれもλ/(2n)
以下であることが放電破壊によるポチ画像を抑制するた
めに必要である。本発明の画像形成システムではR1+
R2はλ/(2n)以上とすることで、画素内での濃淡
縞は必ず起こり、結果として、画像全体では肉眼で判別
できるような濃淡縞を抑制することができる。
【0024】一方、本発明の画像形成システムでは、感
光体と帯電器との距離を0〜100μm、好ましくは0
〜60μm以下、さらに好ましくは、0〜30μmとす
る。感光体と帯電器との距離が100μm以上では、画
像システム全体としてのオゾン、NOx等の酸化性物質
の発生が激しく、環境を汚染するため、それらの酸化性
物質を除去する装置を配置する必要がある。具体的な帯
電方式としては、ローラー帯電方式、ブラシ帯電方式、
ブレード帯電方式、磁気ブラシ帯電方式等の接触帯電方
式、微小空隙面帯電方式、感光体と帯電ローラーとを微
小空隙を保って帯電する帯電方式等を例示することがで
きる。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明の画像形成システムにおけ
る潜像担持体は、代表的には導電性基体上に少なくとも
感光層を設けた感光体であり、必要により導電性基体と
感光層の間に下引層を設けることができる。感光層は電
荷発生層と電荷輸送層を順次積層した積層型であっても
良いし、電荷発生物質と電荷輸送物質が混合された単層
型であっても良い。本発明の画像形成システムの感光体
が単層型の場合、屈折率nは単層の屈折率を用い、感光
層が積層の型の場合、屈折率nは電荷輸送物質の屈折率
を用いる。
【0026】本発明の感光体の表面状態を抑制する方法
としては、感光層表面を研磨剤、研磨紙(テープ)、研
磨機(バフ研磨、サンドブラスト等)等による物理的加
工、化学的・電気化学的粗面化、熱線照射、感光層を加
熱し表面を粗面化した型への圧着、又は加熱した表面を
粗面化した型を圧着する等の熱を利用した粗面化、感光
体表面形成時の温湿度等の雰囲気を制御する方法、表面
に粒子を含む層を形成し、感光体表面に粒子を露出させ
て感光体表面状態を制御する方法等が挙げられる。
【0027】中でも機械加工、感光体表面に粒子を露出
させる方法が、生産性、再現性の面で好ましく、特に感
光体表面に粒子を露出させる方法が、表面は適度に荒れ
た理想的な表面状態を再現性よく実現することができ
る。
【0028】また、画像形成を繰り返すに従い、感光体
表面はクリーニングブレード等により削られ、表面状態
が変化しやすい。感光体表面に粒子を露出させた感光体
は、磨耗が少なく、作製したときの表面状態を比較的よ
く保持することができるため、画像形成を繰り返しても
濃淡縞の異常画像で問題を起こすことが少ない。
【0029】本発明の画像形成システムにおける感光体
表面に露出させる粒子の粒径は0.01〜1.00μ
m、好ましくは0.05〜0.80μm、さらに好まし
くは0.10〜0.60μmである。粒子の粒径が1.
00μmを超えると、感光体表面が大きくうねり、ポチ
欠陥や、画像のムラ、放電破壊を起こりうる可能性があ
るため好ましくない。また、粒径が0.01μm未満で
は適度な凹凸が感光体の表面に現れにくくなるため、濃
淡縞を防止することができる表面状態を得ることが難し
く、好ましくない。
【0030】また、感光体の表面に露出される粒子の屈
折率は、単層感光層又は電荷輸送層の屈折率の0.8〜
1.2倍、好ましくは0.85〜1.15倍が好まし
い。屈折率がこの範囲を外れると、書き込み光が粒子を
通過するときの屈折が粒子のない領域での屈折と大きく
異なってしまうため、書き込み画像の解像度が落ちやす
く、好ましくない。
【0031】感光体表面に露出される粒子の例として
は、書き込み光の吸収が少ない粒子であり、ポリテトラ
フルオロエチレンのようなフッ素樹脂、シリコーン樹
脂、フェノール樹脂、カーボネート樹脂等の有機高分子
粒子及びこれら樹脂に電荷輸送機能を付与した樹脂粒
子、金属酸化物粒子、ガラス、iカーボン、ダイヤモン
ドなどを例示することができるが、本発明の感光体の表
面状態を適切に実現することができる酸化チタン、酸化
アルミニウム、酸化ケイ素、酸化スズ、酸化鉄、酸化ジ
ルコニウム等の金属酸化物が好ましく、中でも屈折率が
単層感光層又は電荷輸送層に近く、化学的に安定な酸化
アルミニウムが好ましく、特に感光体表面の強度を付与
することができるα型酸化アルミニウムが最も好まし
い。
【0032】酸化アルミニウムは僅かの不純物で着色
し、書き込み光を吸収したり、硬度が低下することがあ
るので、純度は3N以上、好ましくは4N以上、より好
ましくは5N以上とするとよい。
【0033】感光体表面への粒子の付与の方法として
は、乾式法、湿式法いずれの方法も例示できるが、量産
性にすぐれ、感光体の表面状態の制御が容易にできる湿
式法が好ましく、感光体表面に粒子を含有する樹脂溶液
を浸漬塗工法、リングコート法、ロールコート法、ダイ
コート法、ブレードコート法、スプレーコート法等によ
り塗工液を塗布し、溶剤を除去することにより形成する
ことができるが、特にスプレーコート法による塗布で
は、塗工液が液滴となって感光体表面に付着し、膜形成
していくため、感光体表面を本発明の状態にする目的で
は大変好ましい。
【0034】粒子を含有する樹脂溶液は、十分な強度と
成膜性を有するものであれば特に制限はないが、潜像画
像の電位上昇を防止するため、成膜した膜がホール移動
度を有するものが好ましく、より好ましくは後述の単層
感光層又は電荷輸送層を形成する塗工液に粒子を含有さ
せたものを塗工液として用いることが好ましい。粒子含
有保護層の厚さは通常1〜10μmであり、製造容易性
の点から2〜8μmとすることが好ましい。
【0035】粒子を含有する樹脂溶液において、金属酸
化物粒子等は樹脂溶液に比べて比重が大きいことが多い
ため、増粘剤、チキソ剤を用いることが好ましい。ま
た、樹脂溶液が電荷輸送材料を有している場合には、弱
酸等のアクセプター材料を微量添加することで、溶液の
チキソ性の付与、粒子の分散性を向上し、ホール移動度
を向上させることにより潜像電位の上昇を防止すること
ができる。
【0036】さらには、下記表1及び表2に示す化合物
のように、電荷移動性分子をカーボネート結合、ウレタ
ン結合、アクリレート結合等の結合により、主鎖又は側
鎖に固定させた、いわゆるポリマードナーは、従来の電
荷移動層のような電荷輸送物質とバインダー樹脂との混
合物に比べ、耐磨耗性に優れるため、本発明の保護層に
含有させると、感光体の表面粗さを好ましい値に制御す
ることが容易となり、好ましい。
【0037】
【表1】
【0038】
【表2】
【0039】本明細書において、書き込み光のスポット
径φは書き込み光の感光体表面における、主走査方向の
径を意味する。多くの場合、画像形成方法における書き
込み光のスポット径は楕円形であることが多いが、例え
ば主走査方向が短軸で、副走査方向が長軸の場合には短
軸がスポット径となる。主走査方向とは、感光体がドラ
ムの形状の場合は図2に示すような感光体軸と平行な方
向であり、また、感光体がベルトあるいはシートの場合
には、図3に示すような感光体が移動する方向と直交す
る方向である。即ち、図2及び3で「水平方向」と示し
た方向が主走査方向、即ち感光体表面の断面曲線の長さ
方向である。
【0040】本発明の画像形成システムにおける画像形
成域での感光体表面の断面曲線の測定方法としては、物
理的、光学的、電気的、電気化学的な方法等特に限定さ
れるものではないが、分解能及び再現性を考慮すると物
理的、光学的方法が好ましく、特に触針式等の物理的方
法が再現性の点で好ましい。測定箇所は画像形成域全て
について測定することが好ましいが、特別感光体の基体
側界面の断面曲線が場所によって大きく変動しない限
り、一箇所の測定長が十分長ければ導電性基体長手方向
の中心部あるいは画像形成域の数点を測定することで代
用することもできる。一箇所の測定長は、JIS94準
拠(準拠規格JIS B0601−1994)の表面粗
さ測定における基準長さ以上でかつ10φ以上であるこ
とが望ましい。
【0041】本発明の画像形成システムにおける感光層
の基体側界面は、感光体が下引層を有する場合、感光層
を形成することにより下引層の膨潤あるいは溶解が生じ
ない限り、下引層表面の断面曲線を代用することができ
る。また、感光体が下引層を有しない場合には、感光層
を形成することにより基体の膨潤あるいは溶解が生じな
い限り、基体表面の断面曲線を代用することができる。
【0042】本発明の画像形成システムにおける感光体
の単層感光層又は電荷輸送層の屈折率nは、単層感光
層、電荷輸送層に用いられる材料及びこれら層の作製方
法により変化するだけではなく、書き込み光の波長によ
っても値は異なるため注意が必要であるが、本発明の感
光体におけるnは1.2〜3.0、好ましくは1.3〜
2.5、さらに好ましくは1.4〜2.2である。nが
1.2未満ではシャープな静電潜像を得ることが難し
く、3.0を超えると感光体の感度が低くなる傾向にあ
り好ましくない。
【0043】本発明の画像形成システムにおける書き込
み光のスポット径は、所望の解像度の画像形成が行える
のであれば、どのような大きさであっても基本的にかま
わないが、特に書き込み光のスポット径が5〜60μ
m、好ましくは10〜50μmの高密度の画像書き込み
を行う場合においても濃淡縞の発生のない画像形成が可
能となる。
【0044】本発明の画像形成システムにおける書き込
み光のスポット径により、感光体表面の状態を適宜制御
することが必要となる。即ち、書き込み光のスポット径
が小さくなるほど、同じ感光体の感光体表面の断面曲線
から任意の場所で基準長さφを抜き取ったときの最大高
さは小さくなる。特に断面曲線の谷あるいは山の付近で
相対的に小さくなり易い。従って、同じ感光体であって
も、書き込み光のスポット径が小さくなると、濃淡縞の
発生が起こる場合があり、注意が必要である。
【0045】本発明の画像形成システムにおける書き込
み光は1本の出力であっても、複数の出力であってもか
まわないが、画像形成の速度が速い、複数の出力である
ことが好ましい。特に書き込み光が複数の出力の場合
は、各書き込み光のスポットの端が互いに重なることが
多いため、本発明の画像形成システムのように感光体表
面を適切な状態にしておかないと、濃淡縞の異常画像が
発生してしまう。
【0046】本発明の画像形成システムにおける感光体
の導電性基体としては、銅、アルミニウム、金、銀、白
金、鉄、パラジウム、ニッケル等の金属あるいはこれら
金属を主成分とする合金をドラム状あるいはベルト状に
形成したものや、上記の金属、酸化錫、酸化インジウム
等をプラスチックフィルム等に真空蒸着、無電解メッキ
等によって付着させたベルトを例示することができる。
【0047】前述のように感光体の導電性基体表面を研
磨剤、あるいは切削機で荒らしたものにおいても本発明
の画像形成システムでは濃淡縞の異常画像を発生させる
ことはないが、特に製造コストが低く抑えることのでき
る無切削管やベルト、平バイトを用いて作製した切削管
などは、導電性基体表面の凹凸がほとんどないあるいは
小さい場合があり、濃淡縞の問題が生じやすかったが、
本発明の画像形成システムでは、感光体に起因した濃淡
縞を発生することがない。
【0048】本発明の画像形成システムにおける感光体
の下引層としては樹脂、あるいは白色顔料と樹脂を主成
分としたもの、及び導電性基体表面を化学的あるいは電
気化学的に酸化させた酸化金属膜等が例示できるが、白
色顔料と樹脂を主成分とするものが好ましい。白色顔料
としては、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化ジルコ
ニウム、酸化亜鉛等の金属酸化物が挙げられ、中でも導
電性基体からの電荷の注入防止性が優れる酸化チタンを
含有させることが最も好ましい。下引層に用いる樹脂と
してはポリアミド、ポリビニルアルコール、カゼイン、
メチルセルロース等の熱可塑性樹脂、アクリル、フェノ
ール、メラミン、アルキッド、不飽和ポリエステル、エ
ポキシ等の熱硬化性樹脂、これらの中の一種あるいは多
種の混合物を例示することができる。
【0049】本発明の画像形成システムにおける感光体
に用いる電荷発生物質としては、例えば、モノアゾ系顔
料、ビスアゾ系顔料、トリスアゾ系顔料、テトラキスア
ゾ顔料、トリアリールメタン系染料、チアジン系染料、
オキサジン系染料、キサンテン系染料、シアニン系色
素、スチリル系色素、ピリリウム系染料、キナクリドン
系顔料、インジゴ系顔料、ペリレン系顔料、多環キノン
系顔料、ビスベンズイミダゾール系顔料、インダスロン
系顔料、スクアリリウム系顔料、フタロシアニン系顔料
等の有機系顔料及び染料や、セレン、セレン−ヒ素、セ
レン−テルル、硫化カドミウム、酸化亜鉛、酸化チタ
ン、アモルファスシリコン等の無機材料を使用すること
ができ、電荷発生物質は一種あるいは多種混合して使用
することができる。
【0050】本発明の画像形成システムにおける感光体
に用いる電荷輸送物質としては、例えば、アントラセン
誘導体、ピレン誘導体、カルバゾール誘導体、テトラゾ
ール誘導体、メタロセン誘導体、フェノチアジン誘導
体、ピラゾリン化合物、ヒドラゾン化合物、スチリル化
合物、スチリルヒドラゾン化合物、エナミン化合物、ブ
タジエン化合物、ジスチリル化合物、オキサゾール化合
物、オキサジアゾール化合物、チアゾール化合物、イミ
ダゾール化合物、トリフェニルアミン誘導体、フェニレ
ンジアミン誘導体、アミノスチルベン誘導体、トリフェ
ニルメタン誘導体等の一種あるいは多種を混合して使用
することができる。
【0051】上記電荷発生層、電荷輸送層の感光層を形
成するのに使用する結着樹脂としては、電気絶縁性であ
り、それ自体公知の熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、光硬
化性樹脂及び光導電性樹脂等を使用することができ、適
当な結着樹脂としては、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリ
塩化ビニリデン、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩
化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸共重合体、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラール、ポ
リビニルアセタール、ポリエステル、フェノキシ樹脂、
(メタ)アクリル樹脂、ポリスチレン、ポリカーボネ−
ト、ポリアリレート、ポリスルホン、ポリエーテルスル
ホン、ABS樹脂等の熱可塑性樹脂、フェノール樹脂、
エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、メラミン樹脂、イソシア
ネート樹脂、アルキッド樹脂、シリコーン樹脂、熱硬化
性アクリル樹脂等の熱硬化性樹脂、ポリビニルカルバゾ
ール、ポリビニルアントラセン、ポリビニルピレン等の
光導電性樹脂など一種の結着樹脂あるいは多種と結着樹
脂の混合物を挙げることができるが、特にこれらのもの
に限定されるものではない。
【0052】本発明の画像形成システムは、書き込み光
の干渉による濃淡縞の異常画像を形成しないため、複写
機、プリンター、FAX等の画像形成装置に用いること
ができる。本発明の画像形成装置に感光体を搭載する場
合、感光体を単に一部品として組み込むことも可能であ
るが、感光体と帯電手段、現像手段、クリーニング手段
より選ばれる少なくとも一つの手段を一体に支持し、画
像形成装置本体に着脱自在とした、所謂プロセスカート
リッジとして用いることが、作業手段の保守、交換が容
易に行うことができるため大変好ましい。本発明の画像
形成装置においては、感光体表面の状態を感光体の製造
時だけではなく、感光体が交換されるまでの間、本発明
の範囲に維持する必要がある。そのため、画像形成装置
おいては、クリーナーレスシステムのようなクリーニン
グブレードを用いない画像形成方法、潤滑性物質を感光
体の表面に塗布しながら画像形成を行なう方法が好まし
く、又、これらを組み合わせて用いる方法を採用するこ
とが好ましい。また、画像形成を繰り返して感光体の表
面が変化しても、感光体の表面粗さが本発明の範囲内に
維持する方法としては、例えばブレード、ブラシ等によ
り感光体の表面を強制的研摩し、感光体の表面状態を調
整する方法が例示することができる。潤滑性物質を感光
体表面に塗布しながら画像形成を行なう方法における潤
滑性物質としては、書き込み光の吸収が少なく、画像形
成に支障のないよう微粉末あるいは膜状になりやすい物
質が使用でき、例えばポリテトラフルオロエチレン、ポ
リフッカビニリデン等のフッ素樹脂、高級脂肪酸のアル
カリ金属以外の、亜鉛やアルミニウムなどの金属塩から
なる金属石鹸、オイル類を例示することができるが、金
属石鹸が感光体の表面状態を維持する上で好ましく、中
でもステアリン酸亜鉛は感光体の表面に微粉末として膜
状に塗布することが比較的容易なため、感光体の表面状
態を維持することが容易で最も好ましい。潤滑性物質を
感光体の表面に塗布しながら画像形成を行なう方法は、
画像形成を繰り返しても感光体の表面状態がほとんど変
化しないため、濃淡縞等の異常画像がなく、帯電ムラ、
感度のムラによる潜像電位のバラツキ等がなく、放電破
壊によるポチ等の異常画像もない、より高品質な画像形
成を可能とする。
【0053】図5は、潤滑性物質として固形潤滑剤のス
テアリン酸亜鉛を用いた本実施形態に係る画像形成装置
の一例を示すものである。まず、この画像形成装置の概
略的な構成について説明する。図5において、点線で囲
んだ部分は前述のプロセスカートリッジであり、プロセ
スカートリッジは一体で画像形成装置から脱着すること
ができる。感光体(73)は、矢印方向に回転駆動され
ながら、その表面が帯電器(76)により一様に帯電さ
れる。次いで、この感光体(73)は、その回転方向の
帯電器(76)の下流側部位の露光部において、図示し
ない露光手段により画像光(83)を照射される。これ
により、画像光(83)が照射された部位の感光体(7
3)の表面の電荷が消失して、感光体(73)の表面に
画像光(83)に対応した静電潜像が形成される。上記
露光部の下流部位には、現像手段としての現像器(7
9)が配設されており、現像器(79)内には、現像剤
としてのトナーが収容されている。トナーは、アジテー
タ(78)により撹拌混合されて所定の極性に摩擦帯電
された後、現像ローラ(77)によって、現像ローラ
(77)と感光体(73)とのニップ部(現像領域)に
搬送される。この現像領域に搬送されたトナーは、図示
しない現像バイアス印加手段により現像領域に形成され
た現像電界によって、現像ローラ(77)の表面から感
光体(73)の表面側に移動されて感光体(73)の表
面に付着し、感光体(73)の表面に形成された静電潜
像をトナー像化(可視像化)する。このようにして感光
体(73)上に形成されたトナー像は、現像器(79)
の下流側の、感光体(73)に対して近接して配設され
た転写手段としての転写搬送ベルト(80)と感光体
(73)とのニップ部(転写部)により、図示しない給
紙手段により転写部に給紙された転写体としての転写紙
上に転写される。そして、このトナー像が転写された転
写紙は、転写搬送ベルト(80)の回転方向下流側に配
設された定着手段としての定着ローラ(82)により、
トナー像を定着された後、図示しない排紙手段により装
置本体外の排紙トレー上に排出される。一方、転写部に
おいて転写紙上に転写されずに、感光体(73)上に残
留したトナー(残留トナー)は、転写部の感光体回転方
向下流側に配設されたクリーニング手段としてのクリー
ニング装置(70)のクリーニングブラシ(71)及び
クリーニングブレード(74)により、感光体(73)
上から除去される。また、この残留トナーのクリーニン
グ後の感光体(73)上に残留した残留電荷は、除電ラ
ンプ等からなる除電器(81)によって除去される。と
ころで、このような構成の画像形成装置においては、ク
リーニング装置(70)のクリーニングブラシ(71)
を、感光体(73)の表面にステアリン酸亜鉛を付与す
るためのステアリン酸亜鉛付与手段として利用すること
が、ステアリン酸亜鉛付与手段の設置に伴う装置の大型
化やコストアップを回避する上で効果的である。そこ
で、本発明に係る画像形成装置では、図に示すように、
クリーニング装置(70)のクリーニングブラシ(7
1)に、ステアリン酸亜鉛の固形潤滑剤(72)を当接
配置し、クリーニング装置(70)のクリーニングブラ
シ(71)を用いて、感光体(73)の表面にステアリ
ン酸亜鉛を塗布するように構成した。この図5に示す例
では、クリーニングブラシ(71)に固形潤滑剤(7
2)を直接当接させた構成としたが、この固形潤滑剤
(72)のステアリン酸亜鉛を感光体(73)の表面に
塗布する構成としては、図6に示すように、クリーニン
グブラシ(71)に当接配置された塗布ローラ(75)
の周面に、固形潤滑剤(72)を当接配置し、塗布ロー
ラ(75)を介して、クリーニングブラシ(71)にス
テアリン酸亜鉛を供給するように構成してもよい。ここ
で、この画像形成装置では、ステアリン酸亜鉛を主成分
とする材料を溶融し、冷却固化させたものを固形潤滑剤
(72)として用いた。この固形潤滑剤(72)は、ク
リーニングブラシ(71)のブラシ繊維によって約1μ
m程度のステアリン酸亜鉛の微粒子として削り取られ、
ブラシ繊維から感光体(73)の表面に塗布される。そ
の後、固形潤滑剤(72)の微粒子は、クリーニングブ
レード(74)の感光体(73)への当接圧力によって
感光体(73)の表面に比較的強固に付着する。また、
現像効率を考慮すると、感光体(73)上のステアリン
酸亜鉛の塗布量は必要最小限にすることが望ましい。そ
こで、この画像形成装置では、ソレノイドなどを用いた
接離機構(図示せず)によって、クリーニングブラシ
(71)に対して固形潤滑剤(72)を接離可能に構成
した。また、ブラシローラ(71)としては、炭素含有
アクリル繊維による360デニール/24フィラメン
ト、5万本/inch、毛足長さ5ミリ程度の直毛ブラ
シを用いた。このクリーニングブラシ(71)として、
ブラシ繊維がループ状に形成されたループブラシを用い
ると、ブラシ繊維による固形潤滑剤(72)の削り量が
多くなり、感光体表面へのステアリン酸亜鉛の塗布量が
過多になってしまうためあまり好ましくない。また、直
毛ブラシからなるクリーニングブラシ(71)の植毛密
度や繊維の太さなどは、感光体(73)の線速、径、材
質、及び固形潤滑剤(72)の材料などにより、感光体
(73)へのステアリン酸亜鉛の供給量が最適となるよ
うに決定される。
【0054】本発明の画像形成システムの解像度は、制
限されるものではないが、特に1000dpi以上、さ
らには1200dpi以上の高解像度のときにおいても
優れた画像品質の画像形成が可能である。このような高
解像度の書き込み画像では、感光体固有の情報も書き込
み画像に重畳されて画像形成されやすいため、従来の感
光体を用いた画像形成装置では、濃淡縞による異常画像
が極めて起こりやすかったが、本発明の画像形成システ
ムを用いた画像形成装置ではほとんど起きることはな
い。
【0055】本発明の画像形成装置の書き込み光の波長
は特に制限はないが、400〜700nm、好ましくは
400〜675nm、特に好ましくは400〜600n
mの高解像の書き込み画像を実現することができる短波
長の書き込み光に対しても濃淡縞の異常画像を発生させ
ることなく、本発明の画像形成装置は高解像度、高精細
な画像品質の優れた画像形成が可能となる。
【0056】本発明の画像形成装置の書き込み画像の階
調再現方法としては、特に制限はないが、多値方式によ
る階調再現方法においては、画素の濃度が多段階に設定
されるため、従来の感光体を用いた画像形成装置では濃
淡縞が目立ちやすく、特にパルス幅変調、パワー変調あ
るいはパルス幅変調とパワー変調を組み合わせた場合、
その傾向が極めて高かった。しかし、本発明の画像形成
システムを用いた画像形成装置では、多値方式による階
調再現方法であっても、濃淡縞が発生することはない。
【0057】本発明の画像形成装置に用いるトナーとし
ては、忠実で、高画質な画像形成を行う上では、平均粒
子径が8μm以下、好ましくは7μm以下、さらに好ま
しくは1〜6.5μmである。トナーの平均粒子径が8
μm以下であると、非常に高画質な画像形成が可能であ
るが、感光体固有の情報も書き込み画像に重畳されて画
像形成されやすいため、従来の感光体を用いた画像形成
装置では、濃淡縞による異常画像が極めて起こりやすか
ったが、本発明の画像形成システムを用いた画像形成装
置ではほとんど起きることはない。
【0058】本発明の画像形成装置は、単色及び、多
色、カラー画像形成いずれにおいても、濃淡縞の発生の
ない、高品質な画像形成が可能である。一般に、カラー
画像は、書き込み画像により忠実な画像形成を要求され
ることが多く、それぞれの色を重ね合わせて画像形成が
行われるため、濃淡縞が発生する場合、感光体固有の情
報が書き込み画像に重畳されて画像形成されるため、大
変問題になりやすい。しかし、本発明の画像形成装置
は、カラー画像形成においても、高品質の画像形成が可
能である。
【0059】本発明の画像形成装置における、カラー画
像形成方法としては、複数の色のトナー像を感光体上に
形成後、順次出力媒体(多くの場合紙)へ転写し画像形
成を行う方法、あるいは複数の色のトナー像を感光体上
に形成後、中間転写体上に各色のトナー像を順次積層
し、積層しされたトナー像を出力媒体へ転写し画像形成
を行う方法いずれも可能であるが、画像濃度が高い場合
の画像品質の向上、色ずれの防止、転写効率の向上、出
力媒体への柔軟な対応が可能な中間転写体を経由した画
像形成、特に中間転写体として中間転写ベルトを経由し
た画像形成が形成される画像品質が高く好ましい。
【0060】中間転写ベルトは、従来から弗素系樹脂、
ポリカーボネート樹脂、ポリイミド樹脂等が使用されて
きていたが、近年ベルトの全層や、ベルトの一部を弾性
部材にした弾性ベルトが使用されてきている。
【0061】ここで、樹脂ベルトを用いたカラー画像の
転写は以下の課題がある。カラー画像は通常4色の着色
トナーで形成される。1枚のカラー画像には、1層から
4層までのトナー層が形成されている。トナー層は1次
転写(感光体から中間転写ベルトへの転写)や、2次転
写(中間転写ベルトからシートへの転写)を通過するこ
とで圧力を受け、トナー同士の凝集力が高くなる。トナ
ー同士の凝集力が高くなると文字の中抜けやベタ部画像
のエッジ抜けの現象が発生しやすくなる。このため、樹
脂ベルトは硬度が高くトナー層に応じて変形しないた
め、トナー層を圧縮させやすく文字の中抜け現象が発生
しやすくなる。また、最近はフルカラー画像を様々な用
紙、例えば和紙や意図的に凹凸を付けや用紙に画像を形
成したいという要求が高くなってきている。しかし、平
滑性の悪い用紙は転写時にトナーと空隙が発生しやす
く、転写抜けが発生しやすくなる。密着性を高めるため
に2次転写部の転写圧を高めると、トナー層の凝縮力を
高めることになり、上述したような文字の中抜けを発生
させることになる。
【0062】従って、中間転写ベルトには弾性ベルトの
使用が有利である。弾性ベルトは樹脂ベルトより硬度が
低いため、転写部でトナー層、平滑性の悪い用紙に対応
して変形する。つまり、局部的な凹凸に追従して弾性ベ
ルトは変形するため、過度にトナー層に対して転写圧を
高めることなく、良好な密着性が得られ文字の中抜けの
無い、平面性の悪い用紙に対しても均一性の優れた転写
画像を得ることが出来る。特に、中間転写ベルト上に形
成されるトナー像の最大厚みが30μmを越えるような
場合では、従来の弾性のない中間転写ベルトでは画像の
中抜けの問題が生じやすかったが、弾性ベルトを用いた
中間転写ベルトでは、そのような問題はほとんど発生す
ることなく、高画質の画像形成が可能となる。
【0063】弾性ベルトの樹脂はポリカーボネート、フ
ッ素系樹脂(ETFE、PVDF)、ポリスチレン、ク
ロロポリスチレン、ポリ−α−メチルスチレン、スチレ
ン−ブタジエン共重合体、スチレン−塩化ビニル共重合
体、スチレン−酢酸ビニル共重合体、スチレン−マレイ
ン酸共重合体、スチレン−アクリル酸エステル共重合体
(スチレン−アクリル酸メチル共重合体、スチレン−ア
クリル酸エチル共重合体、スチレン−アクリル酸ブチル
共重合体、スチレン−アクリル酸オクチル共重合体及び
スチレン−アクリル酸フェニル共重合体等)、スチレン
−メタクリル酸エステル共重合体(スチレン−メタクリ
ル酸メチル共重合体、スチレン−メタクリル酸エチル共
重合体、スチレン−メタクリル酸フェニル共重合体
等)、スチレン−α−クロルアクリル酸メチル共重合
体、スチレン−アクリロニトリル−アクリル酸エステル
共重合体等のスチレン系樹脂(スチレンまたはスチレン
置換体を含む単重合体または共重合体)、メタクリル酸
メチル樹脂、メタクリル酸ブチル樹脂、アクリル酸エチ
ル樹脂、アクリル酸ブチル樹脂、変性アクリル樹脂(シ
リコーン変性アクリル樹脂、塩化ビニル樹脂変性アクリ
ル樹脂、アクリル・ウレタン樹脂等)、塩化ビニル樹
脂、スチレン−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−酢酸
ビニル共重合体、ロジン変性マレイン酸樹脂、フェノー
ル樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエステ
ルポリウレタン樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリブタジエン、ポリ塩化ビニリデン、アイオノマー樹
脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン樹脂、ケトン樹脂、
エチレン−エチルアクリレート共重合体、キシレン樹脂
及びポリビニルブチラール樹脂、ポリアミド樹脂、変性
ポリフェニレンオキサイド樹脂等からなる群より選ばれ
る1種類あるいは2種類以上を使用することができる。
ただし、上記材料に限定されるものではないことは当然
である。
【0064】また、弾性ベルトに使用される弾性材ゴ
ム、エラストマーとしては、ブチルゴム、フッ素系ゴ
ム、アクリルゴム、EPDM、NBR、アクリロニトリ
ル−ブタジエン−スチレンゴム天然ゴム、イソプレンゴ
ム、スチレン−ブタジエンゴム、ブタジエンゴム、エチ
レン−プロピレンゴム、エチレン−プロピレンターポリ
マー、クロロプレンゴム、クロロスルホン化ポリエチレ
ン、塩素化ポリエチレン、ウレタンゴム、シンジオタク
チック1,2−ポリブタジエン、エピクロロヒドリン系
ゴム、リコーンゴム、フッ素ゴム、多硫化ゴム、ポリノ
ルボルネンゴム、水素化ニトリルゴム、熱可塑性エラス
トマー(例えばポリスチレン系、ポリオレフィン系、ポ
リ塩化ビニル系、ポリウレタン系、ポリアミド系、ポリ
ウレア、ポリエステル系、フッ素樹脂系)等からなる群
より選ばれる1種類あるいは2種類以上を使用すること
ができる。ただし、上記材料に限定されるものではない
ことは当然である。
【0065】必要に応じて中間転写体に添加される抵抗
値調節用導電剤に特に制限はないが、例えば、カーボン
ブラック、グラファイト、アルミニウムやニッケル等の
金属粉末、酸化錫、酸化チタン、酸化アンチモン、酸化
インジウム、チタン酸カリウム、酸化アンチモン−酸化
錫複合酸化物(ATO)、酸化インジウム−酸化錫複合
酸化物(ITO)等の導電性金属酸化物、導電性金属酸
化物は、硫酸バリウム、ケイ酸マグネシウム、炭酸カル
シウム等の絶縁性微粒子を被覆したものでもよい。上記
導電剤に限定されるものではないことは当然である。
【0066】中間転写体の表層材料に制限はないがして
転写ベルト表面へのトナーの付着力を小さくして2次転
写性を高めるものが要求される。たとえばポリウレタ
ン、ポリエステル、エポキシ樹脂等の1種類あるいは2
種類以上を使用し表面エネルギーを小さくし潤滑性を高
める材料、たとえばフッ素樹脂、フッ素化合物、フッ化
炭素、2酸化チタン、シリコンカーバイト等の粉体、粒
子を1種類あるいは2種類以上または粒径を異ならした
ものを分散させ使用することができる。また、フッ素系
ゴム材料のように熱処理を行うことで表面にフッ素リッ
チな層を形成させ表面エネルギーを小さくさせたものを
使用することもできる。
【0067】ベルトの製造方法は限定されるものではな
い。回転する円筒形の型に材料を流し込みベルトを形成
する遠心成型法、表層の薄い膜を形成させるスプレー塗
工法、円筒形の型を材料の溶液の中に浸けて引き上げる
ディッピング法、内型、外型の中に注入する注型法、円
筒形の型にコンパウンドを巻き付け、加硫研磨を行う方
法があるがこれに限定されるものではなく、複数の製法
を組み合わせてベルトを製造することができるのは当然
である。
【0068】弾性ベルトとして伸びを防止する方法とし
て、伸びの少ない芯体樹脂層にゴム層を形成する方法、
芯体層に伸びを防止する材料を入れる方法等があるが、
特に製法に関わるものではない。
【0069】伸びを防止する芯体層を構成する材料は、
例えば、綿、絹、などの天然繊維、ポリエステル繊維、
ナイロン繊維、アクリル繊維、ポリオレフィン繊維、ポ
リビニルアルコール繊維、ポリ塩化ビニル繊維、ポリ塩
化ビニリデン繊維、ポリウレタン繊維、ポリアセタール
繊維、ポリフロロエチレン繊維、フェノール繊維などの
合成繊維、炭素繊維、ガラス繊維、ボロン繊維などの無
機繊維、鉄繊維、銅繊維などの金属繊維からなる群より
選ばれる1種あるいは2種以上を用い織布状あるいは糸
状のものができる。もちろん上記材料に限定されるもの
ではない。
【0070】糸は1本または複数のフィラメントを撚っ
たもの、片撚糸、諸撚糸、双糸等、どのような撚り方で
あってもよい。また、例えば上記材料群から選択された
材質の繊維を混紡してもよい。もちろん糸に適当な導電
処理を施して使用することもできる。一方、織布はメリ
ヤス織り等どのような織り方の織布でも使用可能であ
り、もちろん交織した織布も使用可能であり当然導電処
理を施すこともできる。
【0071】芯体層を設ける製造方法は特に限定される
ものではない、例えば筒状に織った織布を金型等に被
せ、その上に被覆層を設ける方法、筒状に織った織布を
液状ゴム等に浸漬して芯体層の片面あるいは両面に被覆
層を設ける方法、糸を金型等に任意のピッチで螺旋状に
巻き付け、その上に被覆層を設ける方法等を挙げること
ができる。弾性層の厚さは、弾性層の硬度にもよるが、
厚くしすぎる(おおよそ1mm以上)と表面の伸縮が大
きくなり表層に亀裂の発生しやすくなる。また、伸縮量
が大きくなることから画像に伸びちじみが大きくなるこ
と等から厚すぎることは好ましくない。
【0072】弾性層の硬度の適正範囲は10≦HS≦6
5゜(JIS−A)である。ベルトの層厚によって最適
硬度の調整は必要となる。硬度10゜JIS−Aより下
のものは寸法精度良く成形する事が非常に困難である。
これは成型時に収縮・膨張を受け易い事に起因する。ま
た柔らかくする場合には基材へオイル成分を含有させる
事が一般的な方法であるが、加圧状態で連続作動させる
とオイル成分が滲みだして来るという欠点を有してい
る。これにより中間転写体表面に接触する感光体を汚染
し横帯状ムラを発生させる事が分かった。
【0073】一般的に離型性向上のために表層を設けて
いるが、完全に浸みだし防止効果を与えるためには表層
は耐久品質等要求品質の高いものになり、材料の選定、
特性等の確保が困難になってくる。これに対して硬度6
5゜JIS−A以上のものは硬度が上がった分精度良く
成形できるのと、オイル含有量を含まない、または少な
く抑えることが可能となるので、感光体に対する汚染性
は低減可能であるが、文字の中抜け等転写性改善の効果
が得られなくなり、ローラへの張架が困難となる。
【0074】本発明のカラー画像形成においては、単一
の感光体上に順次異なる色のトナー像を形成後、出力媒
体あるいは中間転写体へ順次積層する方法、あるいは複
数の感光体上にそれぞれ異なる色のトナー像を形成後、
出力媒体あるいは中間転写体への転写を行う方法が例示
できるが、画像形成の高速化への高いニーズに対応して
複数の感光体を用いることが好ましく、特に、高品質の
画像形成を行う上では、複数の感光体に、それぞれ異な
る色のトナー画像を形成し、弾性を有する中間転写ベル
トに各色のトナー画像を順次積層した後、出力媒体へ積
層されたトナーを二次転写することにより、画像形成を
行うことが大変好ましい。
【0075】
【実施例】以下、実施例並びに比較例を挙げて本発明を
具体的に説明する。
【0076】(実施例1〜2、比較例1)アルミドラム
の表面を平バイトにより切削して、直径90mm、長さ
352mm、厚さ2.5mmのアルミドラムを3本作成
した。アクリル樹脂(アクリディックA−460−6
0、大日本インキ化学工業製)15重量部、メラミン樹
脂(スーパーベッカミンL−121−60、大日本イン
キ化学工業製)10重量部をメチルエチルケトン80重
量部に溶解し、これに酸化チタン粉末(TM−1、富士
チタン工業製)90重量部加え、ボールミルで72時間
分散し、下引層塗布液を作製した。アルミドラムを上記
下引層塗工液に浸漬した後、速度一定で垂直に引き上げ
て塗工した。アルミドラムの方向を維持したまま、乾燥
室に移動させ140℃で20分乾燥し、厚さ2.0μm
の下引層をアルミドラム上に形成した。感光体中心付近
の下引層の断面曲線を、表面粗さ計(サーフコム140
0A)にてドラム軸方向に沿って測定距離5mmで下引
層の断面曲線を測定した。測定した断面曲線を基準長さ
70μmで切り抜いたときの最大高さは2本ともに0.
13μmであった。
【0077】次にブチラール樹脂(エスレックBLS、
積水化学製)15重量部をシクロヘキサノン150重量
部に溶解し、これに下記構造式(化1)のトリスアゾ顔
料10重量部を加えてボールミルで60時間分散した。
更にシクロヘキサノン210重量部を加え、5時間分散
を行った。これを固形分が1.5重量%になるように攪
拌しながらシクロヘキサノンで希釈した。
【化1】 こうして得られた電荷発生層用塗工液に、下引層を形成
したアルミドラムを浸漬し、速度一定で垂直に引き上げ
て塗工した。120℃、20分間下引層と同様に乾燥を
行い約0.2μmの電荷発生層を形成した。
【0078】さらに下記構造式(化2)の電荷輸送材料
6重量部、ポリカーボネート樹脂(パンライトK−13
00、帝人化成製)10重量部、シリコンオイル(KF
−50、信越化学工業製)0.002重量部を塩化メチ
レン90重量部に溶解した。
【化2】 こうして得られた電荷輸送層塗工液に、下引層/電荷発
生層を形成したアルミドラムを浸漬し、速度一定で垂直
に引き上げて塗工した。120℃、20分間下引層と同
様に乾燥を行い電荷発生層上に厚さ約23μmの電荷輸
送層を形成した。
【0079】でき上がった感光体の表面を、ラッピング
テープ(富士写真フィルム製、C−2000)により、
30、15秒間ラッピングし、実施例1及び2の感光体
をそれぞれ作製した。また、ラッピングを行わなかった
感光体を比較例1とした。
【0080】作製した感光体中心付近の場所を、表面粗
さ計(サーフコム1400A)にてドラム軸方向に沿っ
て測定距離5mmで感光体表面の断面曲線を測定した。
測定した断面曲線を基準長さ70μmで切り抜いたとき
の最大高さの最小値を表3に示した。書き込み光の波長
が780nm、書き込み画像の解像度が400dpi
で、書き込み光のスポット径(基準長さ)が70μm、
パルス幅変調とパワー変調を組み合わせて12階調再現
方式で、帯電器を直径12mmの導電性ゴムローラー
(感光体との間隙:50μm)に改造したimagio
color 2800(リコー製)に作製した感光体
を搭載した。全面均一の白黒ハーフトーン画像を出力し
た結果を表3に示す。なお、λ/(2n)=0.78/
(2×1.85)=0.21μmである。(780nm
における電荷輸送層の屈折率を、エリプソメーターによ
り測定したところ、1.85であった。)
【0081】
【表3】
【0082】(実施例3、比較例2)次に、実施例1、
2において、imagio color 2800を改
造し、書き込み光のスポット径(基準長さ)を57μm
にしたこと以外は実施例1、2と同様にし、全面均一の
白黒ハーフトーン画像を出力した。結果を表4に示す。
【0083】
【表4】
【0084】(実施例4)アルキッド樹脂(ベッコゾー
ル1307−60−EL、大日本インキ化学工業製)3
重量部、メラミン樹脂(スーパーベッカミンG821−
60、大日本インキ化学工業製)2重量部をメチルエチ
ルケトン100重量部に溶解し、これに酸化チタン(C
R−EL、石原産業製)20重量部加え、ボールミルで
200時間分散し、下引層塗布液を作製した。直径30
mm、長さ340mm、厚さ約0.75mmのアルミニ
ウム無切削管を上記下引層塗布液に浸漬した後、速度一
定で垂直に引き上げて塗工した。アルミニウムドラムの
方向を維持したまま、乾燥室に移動させ140℃で20
分乾燥し、厚さ5.5μmの下引層をアルミニウムドラ
ム上に形成した。感光体中心付近の下引層表面を、表面
粗さ計(サーフコム1400A)にてドラム軸方向に沿
って測定距離5mmで下引層の断面曲線を測定した。測
定した断面曲線を基準長さ60μmで切り抜いたときの
最大高さの最小値は0.09μmであった。
【0085】次にポリビニルブチラール樹脂(XYH
L、UCC製)2重量部を、メチルエチルケトン200
重量部に溶解し、これに下記構造式(化3)のビスアゾ
顔料10重量部を加えてボールミルで340時間分散し
た。さらにシクロヘキサノン200重量部を加え、1時
間分散を行った。これを固形分が1.5重量%になるよ
うに攪拌しながらシクロヘキサノンで希釈した。
【化3】 こうして得られた電荷発生層用塗工液に、下引層を形成
したアルミニウムドラムを浸漬塗工し、120℃、20
分間下引層と同様に乾燥を行い、約0.2μmの電荷発
生層を形成した。
【0086】さらに下記構造式(化4)の電荷輸送材料
1重量部、ビスフェノールZ型ポリカーボネート1重量
部、シリコーンオイル(KF−50、信越化学工業製)
0.04重量部を8重量部のテトラヒドロフランに溶解
した。
【化4】 こうして得られた電荷輸送層塗工液に、下引層/電荷発
生層を形成したアルミニウムドラムを浸漬塗工し、12
0℃、20分間下引層と同様に乾燥を行い、電荷発生層
上に厚さ約23μmの電荷輸送層を形成した。
【0087】次に前述の電荷輸送材料3重量部、純度4
N、平均粒径0.3μmの酸化アルミニウム3重量部、
ビスフェノールZ型ポリカーボネート4重量部をシクロ
ヘキサノン55重量部に溶解し、24時間分散し、さら
にテトラヒドロフランを固形分が5%になるように希釈
し追加分散した。この溶液を電荷輸送層上にスプレーコ
ート法により塗工して、145℃で20分間乾燥して厚
さ約3.3μmの最表面層を形成した。作製した感光体
中心付近の場所を、表面粗さ計(サーフコム1400
A)にてドラム軸方向に沿って測定距離5mmで感光体
表面の断面曲線を測定した。測定した断面曲線を基準長
さ60μmで切り抜いたときの最大高さの最小値は0.
14μmであった。
【0088】この作製した感光体を、書き込み光の波長
が655nm、書き込み画像の解像度が600dpi、
書き込み光のスポット径(基準長さ)を60μm、感光
体に帯電ローラーを接触させて帯電させるように改造し
たimagio MF2200(リコー製)に搭載して
画像形成装置を作製し、全面均一の白黒ハーフトーン画
像を出力したところ、均一な白黒ハーフトーン画像が得
られ、濃淡縞の異常画像は認められなかった。次に白色
の画像を形成したところ、異常のない白色の画像が得ら
れた。なお、λ/(2n)=0.655/(2×1.9
7)=0.17μmであった。(655nmにおける電
荷輸送層の屈折率は1.97であった。)
【0089】(比較例3)実施例4において、1.5R
のバイトによりアルミドラムを切削して作成した直径3
0mm、長さ340mm、厚さ約0.75mmのアルミ
ニウムドラムを用いる以外は実施例4と同様に感光体を
作成した。実施例4と同様に感光体中心付近の下引層
を、表面粗さ計(サーフコム1400A)にてドラム軸
方向に沿って測定距離5mmで下引層の断面曲線を測定
した。測定した断面曲線を基準長さ60μmで切り抜い
たときの最大高さの最小値は0.34μmであった。ま
た、感光体中心付近の感光体表面を、表面粗さ計(サー
フコム1400A)にてドラム軸方向に沿って測定距離
5mmで感光体の断面曲線を測定した。測定した断面曲
線を基準長さ60μmで切り抜いたときの最大高さの最
小値は0.15μmであった。実施例4と同様に全面均
一の白黒ハーフトーン画像を出力したところ、均一な白
黒ハーフトーン画像が得られ、濃淡縞の異常画像は認め
られなかった。次に白色の画像を形成したところ、画像
全面に、約0.1μmの黒ポチが見られた。
【0090】(実施例5〜6、比較例4、5)実施例4
において、最表面層を形成する塗工液中の酸化アルミニ
ウムの平均粒径を0.2μm、0.5μm、0.9μm
としたこと以外は、実施例4と同様に感光体を作製し
た。また、最表面層を形成する塗工液中に酸化アルミニ
ウムを添加しないものを作製した。これらの下引層表
面、感光体表面について、実施例4と同様に断面曲線を
測定し、測定した断面曲線を基準長さ60μmで切り抜
いたときの最大高さの最小値を求めた。作製した感光体
を用いて、実施例4と同様に画像形成装置を作製し、全
面均一の白黒ハーフトーン画像、白色画像を出力した。
結果を表5に示す。
【0091】
【表5】
【0092】(実施例7)実施例4において、画像形成
を600000枚行った後、全面均一の白黒ハーフトー
ン画像を出力したところ、均一な白黒ハーフトーン画像
が得られ、濃淡縞の異常画像は認められなかった。感光
体中心付近の場所を、表面粗さ計(サーフコム1400
A)にてドラム軸方向に沿って測定距離5mmで感光体
表面の断面曲線を測定した。測定した断面曲線を基準長
さ60μmで切り抜いたときの最大高さの最小値は0.
15μmであった。
【0093】(実施例8)下記組成の混合物をボールミ
ルポットに取りφ10mmアルミナボールを使用し72
時間ボールミリングした。 酸化チタン(CR−60、石原産業製) 50.0重量部 アルキッド樹脂(ベッコライトM6401−50、 大日本インキ化学工業製) 15.0重量部 メラミン樹脂(スーパーベッカミンL−121−60、 大日本インキ化学工業製) 10.0重量部 メチルエチルケトン(関東化学製) 33.7重量部 このミリング液にシクロヘキサノン(関東化学製)10
5.0重量部を加え、さらに12時間ボールミリングし
て下引き層用塗布液を作製した。この塗布液を周長29
0.3mm、厚さ30μmのニッケルシームレスベルト
(ビッカース硬度480〜510、純度99.2%以
上)上にスプレー塗布し、135℃で25分間乾燥し
て、膜厚4.0μmの下引き層を形成した。感光体中心
付近の下引層表面を、表面粗さ計(サーフコム1400
A)にてベルト巾に沿って測定距離5mmで感光体表面
の断面曲線を測定した。測定した断面曲線を基準長さ5
5μmで切り抜いたときの最大高さの最小値は0.08
μmであった。
【0094】続いて、下記構造式5の化I(リコー製)
の電荷発生物質1.5重量部、下記構造式6(リコー
製)の電荷発生物質1.5重量部、ポリビニルブチーラ
ール樹脂1.0重量部(エスレックBLS、積水化学
製)、シクロヘキサノン(関東化学製)80.0重量部
からなる混合物をボールミルポットに取りφ10mm瑪
瑙ボールを使用し時間ボールミリングした後、さらにシ
クロヘキサノン78.4重量部とメチルエチルケトン2
37.6重量部を加え電荷発生層塗布液を調整した。こ
の塗布液をスプレー塗布により下引層上に塗布後130
℃で20分間乾燥し、厚さ0.12μmの電荷発生層を
形成した。
【化5】
【化6】
【0095】次に下記組成の電荷輸送層塗工液を調整
し、この塗布液をスプレー浸積塗布により電荷発生層上
にスプレー塗布し、140℃で30分間乾燥し、厚さ2
5μmの電荷輸送層を形成した。 電荷輸送物質(下記構造式7)(リコー製) 7重量部 ポリカーボネート樹脂(C−1400、帝人化成製) 10重量部 シリコーンオイル(KF−50、信越化学製) 0.002重量部 テトラヒドロフラン(関東化学製) 841.5重量部 シクロヘキサノン(関東化学製) 841.5重量部 3−t−ブチル−4−ヒドロキシアニソール、 (東京化成製) 0.04重量部
【化7】 この感光体ベルトを幅367mmに切断した。
【0096】次に、前述の電荷輸送物質(化7)3重量
部、純度4N、平均粒径0.3μmの酸化アルミニウム
3重量部、ビスフェノールZ型ポリカーボネート4重量
部をシクロヘキサノン50重量部に溶解し、35時間分
散し、さらにテトラヒドロフランを固形分が5%になる
ように希釈し追加分散した。この溶液を電荷輸送層上に
スプレーコート法により塗工して、145℃で20分間
乾燥して厚さ約3.5μmの最表面層を形成した。
【0097】感光体基体の端部から5mmの両側縁内面
に、厚さ0.8mm、ゴム硬度70のウレタンゴムシー
ト(DUS216−70Aシーダム製)にアクリレート
系粘着剤を設けた寄り止めガイドを貼り付け固定し、感
光体を作製した。
【0098】感光体中心付近の場所を、表面粗さ計(サ
ーフコム1400A)にてベルト巾に沿って測定距離5
mmで感光体表面の断面曲線を測定した。測定した断面
曲線を基準長さ55μmで切り抜いたときの最大高さの
最小値は0.16μmであった。なお、λ/(2n)=
0.655/(2×1.97)=0.17μmであっ
た。(655nmにおける電荷輸送層の屈折率は1.9
7であった。)
【0099】作製した感光体を書き込み光の波長が65
5nm、書き込み光のスポット径(基準長さ)が55μ
mで、感光体と帯電ローラーとの距離を20μmに固定
して改造した画像形成装置(IPSiO Color
5000(リコー製)改造機)に搭載し、白黒ハーフト
ーン画像を出力した。カラーの風景写真をスキャナーで
取り込み、カラーの画像形成を行ったところ、高画質の
画像を得ることができた。
【0100】(実施例9)実施例8において、書き込み
光のスポット径を49μmとする以外は実施例8と同様
に画像形成装置を作製した。実施例8で測定した下引層
の断面曲線、感光体表面の各断面曲線を基準長さ49μ
mで切り抜いたときの最大高さの最小値はそれぞれ0.
05μm、0.13μmであった。均一な白黒ハーフト
ーン画像を出力したところ、均一で高画質な画像が得ら
れた。また、画像形成を150000枚行った後、均一
な白黒ハーフトーン画像を出力したところ、均一で高画
質な画像が得られた。そのときの感光体中心付近の場所
を、表面粗さ計(サーフコム1400A)にて測定距離
5mmで感光体表面の断面曲線を測定した。測定した断
面曲線を基準長さ49μmで切り抜いたときの最大高さ
の最小値は0.18μmであった。
【0101】(実施例10)アルミドラムの表面を平バ
イト及び1.5RのRバイトにより切削して、直径60
mm、長さ352mm、厚さ2.0mmのアルミドラム
を4本作成した。
【0102】アルキッド樹脂(ベッコゾール1307−
60−EL、大日本インキ化学工業製)3重量部、メラ
ミン樹脂(スーパーベッカミンG821−60、大日本
インキ化学工業製)2重量部をメチルエチルケトン10
0重量部に溶解し、これに酸化チタン(CR−EL、石
原産業製)20重量部加え、ボールミルで200時間分
散し、下引層塗布液を作製した。アルミニウムドラムを
上記下引層塗布液に浸漬した後、速度一定で垂直に引き
上げて塗工した。アルミニウムドラムの方向を維持した
まま乾燥室に移動させ、140℃で20分乾燥し、厚さ
3.5μmの下引層をアルミニウムドラム上に形成し
た。感光体中心付近の下引層表面を、表面粗さ計(サー
フコム1400A)にてドラム軸方向に沿って測定距離
5mmで感光体表面の断面曲線を測定した。測定した断
面曲線を基準長さ48μmで切り抜いたときの最大高さ
の最小値は0.08μmであった。
【0103】次にポリビニルブチラール樹脂(XYH
L、UCC製)2重量部を、メチルエチルケトン200
重量部に溶解し、これに下記構造式(化8)のビスアゾ
顔料10重量部を加えてボールミルで340時間分散し
た。さらにシクロヘキサノン200重量部を加え、1時
間分散を行った。これを固形分が1.5重量%になるよ
うに攪拌しながらシクロヘキサノンで希釈した。
【化8】 こうして得られた電荷発生層用塗工液に、下引層を形成
したアルミニウムドラムを浸漬塗工し、120℃、20
分間下引層と同様に乾燥を行い、約0.2μmの電荷発
生層を形成した。
【0104】さらに下記構造式(化9)の電荷輸送材料
1重量部、ビスフェノールZ型ポリカーボネート1重量
部、シリコーンオイル(KF−50、信越化学工業製)
0.04重量部をテトラヒドロフラン8重量部に溶解し
た。
【化9】 こうして得られた電荷輸送層塗工液に、下引層/電荷発
生層を形成したアルミニウムドラムを浸漬塗工し、12
0℃、20分間下引層と同様に乾燥を行い、電荷発生層
上に厚さ約10.5μmの電荷輸送層を形成した。
【0105】次に前述の電荷輸送物質3重量部、純度4
N、平均粒径0.3μmの酸化アルミニウム3重量部、
ビスフェノールZ型ポリカーボネート4重量部をシクロ
ヘキサノン50重量部に溶解し、24時間分散し、さら
にテトラヒドロフランを固形分が5%になるように希釈
し追加分散した。この溶液を電荷輸送層上にスプレーコ
ート法により塗工して、145℃で20分間乾燥して厚
さ約3.2μmの最表面層を形成した。同様にして、計
4本の感光体を作製した。
【0106】作製した感光体中心付近の場所を、表面粗
さ計(サーフコム1400A)にてドラム軸方向に沿っ
て測定距離5mmで感光体表面の断面曲線を測定した。
測定した断面曲線を基準長さ48μmで切り抜いたとき
の最大高さの最小値はそれぞれ、0.15であった。な
お、λ/(2n)=0.655/(2×1.97)=
0.17μmであった。(655nmにおける電荷輸送
層の屈折率は1.97であった。)
【0107】これらの作製した感光体を、書き込み光の
波長が655nm、書き込み光のスポット径を48μ
m、書込み画像の解像度を1200dpi、トナーの平
均粒子径を7μm、感光体と帯電ローラーとの間隔は2
0μmと固定した、図4の画像形成装置(リコー製)に
搭載して画像形成装置を作製した。中間転写ベルトは、
弾性を有しない、PVDF系ゴムを用いた。
【0108】各トナー色で均一なハーフトーン画像を出
力したところ、全て均一な画像が得られた。カラーのア
ニメセルをコピーしたところ、凝視しなければほとんど
判別不能であるが、画像濃度の高い部分の周辺を拡大鏡
で拡大すると、画像の一部がかけている部分が存在した
が、実使用上は問題のない画像形成が可能であった。な
お、このアニメセルのコピーで、中間転写ベルト上に形
成されるトナー像の厚みの最大値は34μmであり、前
述の画像が一部かけている部分は、トナー像の厚みが3
0μm以上の場所で多かった。
【0109】(実施例11)ポリフッ化ビニリデン(P
VDF)100重量部に対してカーボンブラック18重
量部、分散剤3重量部、トルエン400重量部を均一に
分散させた分散液に円筒形の型を浸け10mm/sec
で静かに引き上げ室温にて乾燥をさせ75μmのPVD
Fの均一な膜を形成した。75μmの膜が形成されてい
る型を繰り返し上記条件で溶液に円筒形の型を浸け10
mm/secで静かに引き上げ室温乾燥させ150μm
のPVDFベルトを形成した。
【0110】これに、ポリウレタンプレポリマー100
重量部、硬化剤(イソシアネート)3重量部、カーボン
ブラック20重量部、分散剤3重量部、MEK500重
量部を均一分散させた分散液に上記150μmPVDF
が形成されている円筒形型を浸け30mm/secで引
き上げを行い自然乾燥を行った。乾燥後繰り返しを行い
狙いの150μmのウレタンポリマー層を形成させた。
【0111】さらに表層用にポリウレタンプレポリマー
100重量部、硬化剤(イソシアネート)3重量部、P
TFE微粉末粉体50重量部、分散剤4重量部、MEK
500重量部を均一分散させた。
【0112】上記150μmのウレタンプレポリマーが
形成されている円筒形型を浸け30mm/secで引き
上げを行い自然乾燥を行った.乾燥後繰り返しを行い5
μmのPTFEが均一に分散されたウレタンポリマーの
表層を形成させた.室温で乾燥後130℃、2時間の架
橋を行い 樹脂層;150μm、弾性層;150μm、
表層;5μmの3層構成転写ベルトを得た。
【0113】この弾性中間転写ベルトを用いる以外は実
施例10と同様にして画像形成装置を作製し、実施例1
0で用いたアニメセル画をコピーしたところ、画像濃度
の高い部分の周辺を拡大鏡で拡大しても、画像欠陥が全
く見つからず、極めて高画質の画像が得られた。
【0114】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、濃淡縞、ポチ
画像の異常画像の発生させない高画質の画像形成が可能
で、有害な酸化性物質の発生の少ない画像形成システム
を提供することができる。請求項2、3の発明によれ
ば、高解像度の画像形成が可能でありながら濃淡縞、ポ
チ画像の異常画像の発生させない高画質の画像形成が可
能な画像形成システムを提供することができる。請求項
4の発明によれば、濃淡縞、ポチ画像の異常画像の発生
させない高画質の画像形成が可能な画像形成装置を提供
することができる。請求項5の発明によれば、画像形成
を繰り返しによる感光体の表面状態の変化を抑制した画
像形成装置を提供することができる。請求項6の発明に
よれば、画像形成を繰り返しによる感光体の表面状態の
変化を容易に抑制できる画像形成装置を提供することが
できる。請求項7の発明によれば、出力媒体を選ばず、
濃淡縞、ポチ画像の異常画像の発生させない高画質の画
像形成が可能なカラー画像形成装置を提供することがで
きる。請求項8の発明によれば、高速な画像形成が可能
で、濃淡縞、ポチ画像の異常画像の発生させない高画質
の画像形成が可能なカラー画像形成装置を提供すること
ができる。請求項9においては、濃淡縞、ポチ画像の異
常画像の発生させない高画質の画像形成が可能な画像形
成装置用感光体を提供することができる。請求項10に
おいては、濃淡縞、ポチ画像の異常画像の発生させない
高画質の画像形成が可能で、作蔵手段の保守、交換が容
易なプロセスカートリッジを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】感光体の画像形成域の任意の場所で基準長さφ
を抜き取ったときの感光体表面の最大高さを求める説明
のための図である。
【図2】回転する感光体の表面に書き込み光を照射した
ときの主走査方向を説明するための図である。
【図3】移動する感光体の表面に書き込み光を照射した
ときの主走査方向を説明するための図である。
【図4】本発明での使用に有用な画像形成装置の概略図
である。
【図5】本発明での使用に有用な画像形成装置及びプロ
セスカートリッジの概略図である。
【図6】図5の画像形成装置に適用する潤滑剤塗布機構
の概略図である。
【符号の説明】
10:中間転写体 14、15、16:支持ローラ 17:中間転写体クリーニング装置 18:帯電器 20:タンデム画像形成装置 21:露光装置 22:2次転写装置 23:ローラ 24:2次転写ベルト 25:定着装置 26:定着ベルト 27:加圧ローラ 28:シート反転装置 32:コンタクトガラス 33:第1走行体 34:第2走行体 35:結像レンズ 36:読取りセンサ 40:感光体 42:給紙ローラ 43:ペーパーバンク 44:給紙カセット 45:分離ローラ 46:給紙路 47:搬送ローラ 48:給紙路 49:レジストローラ 50:給紙ローラ 51:手差しトレイ 52:分離ローラ 53:手差し給紙路 55:切換爪 56:排出ローラ 57:排紙トレイ 59:レジストローラ 100:複写装置本体 200:給紙テーブル 300:スキャナ 400:原稿自動搬送装置(ADF) 70:クリーニング装置 71:クリーニングブラシ 72:固形潤滑剤 73:感光体 74:クリーニングブレード 76:帯電器 79:現像器 80:転写搬送ベルト 81:除電器 82:定着ローラ 83:画像光
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 15/043 G03G 15/04 120 15/16 Fターム(参考) 2H068 AA29 AA59 FA27 2H076 AB05 AB09 DA36 DA39 EA01 2H171 FA09 FA11 FA12 FA24 GA01 JA02 JA04 JA05 JA27 JA28 PA03 PA05 PA13 QA02 QA04 QA08 QA12 QA17 QA18 QA19 QA20 QA24 QB03 QB15 QB21 QB23 TA02 TA03 TA17 UA03 UA06 VA02 VA06 2H200 GA12 GA16 GA23 GA24 GA35 GA36 GA47 GB02 GB12 GB13 GB22 GB25 GB35 JB06 JB20 JC03 JC15 JC16 JC17 LC03 LC04 LC10 MA03 MA04 MA20 MB01 MC02 MC08

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性基体上に感光層を設けてなる感光
    体の表面に、この表面から0〜100μmの間隔を有し
    て配置された帯電器により帯電した後、波長λ(μ
    m)、スポット径φ(μm)の書き込み光を走査するこ
    とにより静電画像を形成することからなる画像形成方法
    において、感光体表面の主走査方向に沿う断面曲線から
    該書き込み光のスポット径と実質的に同じ基準長さφを
    抜き取った部分の最大高さの最小値(R1)及び該感光
    層の基体側表面の主走査方向に沿う断面曲線から基準長
    さφを抜き取った部分の最大高さの最小値(R2)の双
    方がλ/(2n)以下であり、かつ(R1+R2)がλ
    /(2n)以上である(nは書き込み光の波長λ(μ
    m)における感光層の屈折率を表す)ことを特徴とする
    画像形成方法。
  2. 【請求項2】 画像形成のための書き込み光のスポット
    径φ(μm)が5〜60μmであることを特徴とする請
    求項1記載の画像形成方法。
  3. 【請求項3】 画像形成のための書き込み光の波長λ
    (μm)が0.4〜0.7μmであることを特徴とする
    請求項1又は2記載の画像形成方法。
  4. 【請求項4】 導電性基体上に感光層を設けてなる感光
    体と、該感光体表面から0〜100μmの間隔を有して
    配置された帯電器と、該帯電器により帯電された感光体
    表面に波長λ(μm)、スポット径φ(μm)の書き込
    み光を走査して静電画像を形成する露光手段と、該静電
    画像を現像する現像手段からなる画像形成装置におい
    て、感光体表面の主走査方向に沿う断面曲線から該書き
    込み光のスポット径と実質的に同じ基準長さφを抜き取
    った部分の最大高さの最小値(R1)及び該感光層の基
    体側表面の主走査方向に沿う断面曲線から基準長さφを
    抜き取った部分の最大高さの最小値(R2)の双方がλ
    /(2n)以下であり、かつ(R1+R2)がλ/(2
    n)以上である(nは書き込み光の波長λ(μm)にお
    ける感光層の屈折率を表す)ことを特徴とする画像形成
    装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の画像形成装置において、
    感光体表面に潤滑性物質を塗布する手段を有することを
    特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の画像形成装置において、
    潤滑性物質がステアリン酸亜鉛であることを特徴とする
    画像形成装置。
  7. 【請求項7】 請求項4〜6記載の画像形成装置におい
    て、潜像担持体上に各色のトナー画像を形成後、中間転
    写ベルト上に各色のトナーを転写し、出力媒体に中間転
    写ベルト上に積層されたトナーを二次転写することによ
    り、画像形成を行うことを特徴とする画像形成装置。
  8. 【請求項8】 請求項4〜6記載の画像形成装置におい
    て、複数の潜像担持体を有し、それぞれの潜像担持体に
    異なる色のトナー画像を形成し、中間転写ベルトに各色
    のトナー画像を順次積層した後、出力媒体へ積層された
    トナーを二次転写することにより、画像形成を行うこと
    を特徴とする画像形成装置。
  9. 【請求項9】 導電性基体上に感光層を設けてなる感光
    体であって、該感光体表面から0〜100μmの間隔を
    有して配置された帯電器により帯電した後、波長λ(μ
    m)、スポット径φ(μm)の書き込み光を走査して静
    電画像を形成する感光体において、感光体表面の主走査
    方向に沿う断面曲線から該書き込み光のスポット径と実
    質的に同じ基準長さφを抜き取った部分の最大高さの最
    小値(R1)及び該感光層の基体側表面の主走査方向に
    沿う断面曲線から基準長さφを抜き取った部分の最大高
    さの最小値(R2)の双方がλ/(2n)以下であり、
    かつ(R1+R2)がλ/(2n)以上である(nは書
    き込み光の波長λ(μm)における感光層の屈折率を表
    す)ことを特徴とする感光体。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の感光体と、帯電手段、
    現像手段及びクリーニング手段の中から選ばれる少なく
    とも一つの手段を一体に支持し、画像形成装置本体に脱
    着自在であることを特徴とするプロセスカートリッジ。
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