JP2003224715A - 画像処理回路および画像処理方法 - Google Patents

画像処理回路および画像処理方法

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JP2003224715A
JP2003224715A JP2002023480A JP2002023480A JP2003224715A JP 2003224715 A JP2003224715 A JP 2003224715A JP 2002023480 A JP2002023480 A JP 2002023480A JP 2002023480 A JP2002023480 A JP 2002023480A JP 2003224715 A JP2003224715 A JP 2003224715A
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Satoshi Terada
聡 寺田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像の拡大/縮小処理(解像度変換)を行う
回路の回路規模を縮小する。 【解決手段】 画像データを解像度変換により拡大/縮
小処理を行う場合に、処理単位を縦横所定の画素数から
構成される画素ブロック毎とし、入力バッファ25また
は出力バッファ32に記憶する画像データの量が、それ
ぞれ画素ブロック分の画像データの量以下となるような
入力バッファ25に記憶する画像データの量を、倍率に
関する情報である値Magやオフセット値を用いて、入
力データ計算器21で計算し、タイミングジェネレータ
22において入力バッファ25に記憶する画像データの
量を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、画像データの拡
大および縮小を小さな回路規模で行うようにした画像処
理回路および画像処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】画像処理において、画像サイズを元の画
像に対して拡大/縮小する処理は、一般的に行われてい
る。この画像サイズ変換処理は、固定的な画素数に対し
て行われる。拡大処理は、例えば水平および垂直に拡大
された画素間に対し補間処理を行い画素を補充すること
により行われ、縮小処理は、例えば元の画像データに対
して間引き処理を行い、画素数を所定に減少させること
により行われる。このように、画像の解像度を変換する
ことにより、画像サイズの変更を行っている。
【0003】このような画像サイズの拡大/縮小処理を
行う解像度変換回路を、水平および垂直方向のフィル
タ、拡大処理用の入出力バッファ、縮小処理用の間引き
回路により構成した場合、その回路規模は、データの処
理単位に大きく依存することになる。
【0004】従来では、上述の解像度変換を行う際に、
画像データをライン単位で処理していた。すなわち、画
像データ処理を行う場合、水平同期信号を基に1画面の
画像データをライン本数分の数に分割し、1ライン毎に
解像度変換処理を施していた。図12は、従来の画像デ
ータ処理単位およびタイミングの一例の図を示す。図1
2Aは、1画面の画像データを処理するときのデータ処
理単位を示し、図12Bは1画面の画像データ処理のタ
イミングチャートを示し、図12Cは1画面の画像デー
タ処理期間を示す。図12Aに示すような、例えば1画
面が720×480画素の画像データを処理する場合
に、従来は、1画面の画像データを水平同期信号に沿っ
て480個のライン単位に分割し、1ライン毎に画像処
理を行っていた。すなわち、図12Bに示す1フレーム
同期信号(Flame Sync)に対してライン本数分、すなわ
ち480個に分割された水平同期信号HDにより、図1
2Cに示すように1フレーム周期に480回のデータ処
理を行っていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように画像データ
をライン単位で処理する場合には、垂直方向のフィルタ
の入力バッファとしてフィルタのタップ数分のラインメ
モリを用意する必要がある。図13は、入力バッファへ
のデータ入力および出力の一例の図を示す。図12Aに
示すような、例えば1ライン720画素の画像データを
ライン毎に入力し、1to8セレクタ201を介して垂
直方向処理用の8タップフィルタへ出力可能とするため
には、図13に示すように入力バッファ202は、少な
くとも720ワード×8ビット分の容量を有するバッフ
ァを8個用いて構成する必要がある。
【0006】そのため、特に、このような8タップなど
高次の補間を行うフィルタを使用する場合においては、
画像データをライン単位で処理する処理方法では、ライ
ンメモリ数が多く必要となるという問題点があった。
【0007】一方、処理を、水平および垂直方向の所定
画素数で画像データを区切ったブロック単位で行うこと
も考えられる。ところが、この場合、画像データの入力
量が一定量であると、最大拡大時を想定した出力バッフ
ァを用いる必要があり、回路規模が増大してしまうとい
う問題点があった。
【0008】したがって、この発明の目的は、画像の拡
大/縮小を、比較的小規模の回路構成で実現でき、原価
削減が可能な画像処理回路および方法を提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、上述した課
題を解決するために、画素単位からなるディジタルデー
タである画像情報を拡大/縮小変換可能な画像処理回路
において、縮小の入力指示により、縦横所定の画素数に
より構成される画素ブロックの画像情報を入力し、画素
ブロック毎に縮小の演算をして出力する縮小手段と、拡
大の入力指示により、出力される画像情報が縦横所定の
画素数により構成される画素ブロックとなるように拡大
の演算をして出力する拡大手段とを有することを特徴と
するものである。
【0010】また、この発明は、画素単位からなるディ
ジタルデータである画像情報の解像度を変換する画像処
理回路において、少なくとも縦横所定の画素数で構成さ
れる画素ブロック分の量の画像情報を記憶可能な第1の
記憶手段と、第1の記憶手段により記憶された画像情報
を読み出し、指定された倍率に基づき解像度の変換を行
う解像度変換手段と、解像度変換手段から出力された少
なくとも縦横所定の画素数で構成される画素ブロック分
の量の画像情報を記憶可能な第2の記憶手段と、指定さ
れた倍率が1以下であるときには、第1の記憶手段によ
り記憶される画像情報の量が、画素ブロック分の画像情
報の量以下となるように、第1の記憶手段に入力する画
像情報の量を計算し、指定された倍率が1より大きいと
きには、第2の記憶手段により記憶される画像情報の量
が、画素ブロック分の画像情報の量以下となるように、
第1の記憶手段に入力する画像情報の量を計算する計算
手段と、計算手段による計算結果に基づき、第1の記憶
手段に入力する画像情報の量を制御する制御手段とを有
することを特徴とするものである。
【0011】上述したように、この発明によれば、画素
単位からなるディジタルデータである画像情報を拡大/
縮小変換可能な画像処理回路において、縮小の入力指示
の場合には、縦横所定の画素数により構成される画素ブ
ロックの画像情報を入力し、画素ブロック毎に縮小の演
算をして出力し、拡大の入力指示の場合には、出力され
る画像情報が縦横所定の画素数により構成される画素ブ
ロックとなるように拡大の演算をして出力することによ
り、拡大/縮小処理時の入力および出力画像情報の量
が、画素ブロック分の画像情報の量以下となるように制
御される。
【0012】また、この発明によれば、画素単位からな
るディジタルデータである画像情報の解像度を変換する
画像処理回路において、計算手段による計算結果に基づ
き、第1の記憶手段に入力する画像情報の量を制御手段
により制御することにより、第1の記憶手段に記憶され
る画像情報の量、または第1の記憶手段により記憶され
た画像情報を読み出し、解像度変換手段により解像度の
変換が施された画像情報の記憶を行う第2の記憶手段に
記憶される画像情報の量が、縦横所定の画素数で構成さ
れる画素ブロック分の画像情報の量以下となるように制
御される。
【0013】
【発明の実施の形態】まず、この発明の一実施形態によ
る画像処理装置について説明する。図1はこの発明の一
実施形態による画像処理装置の一例の全体図を示す。
【0014】図1に示す画像処理装置1は、撮像部分を
省略したビデオカメラ装置であり、画像処理を行う解像
度変換回路10の他に、カメラインタフェース11、外
部インタフェース12、SDRAM(Synchronous dyna
mic random access memory)13およびビデオインタフ
ェース14とを備える。
【0015】カメラインタフェース11は、例えばCC
D(Charge Coupled Device)カメラなど、撮像カメラ
により生成された画像情報を取り込むインタフェースで
ある。外部インタフェース12は、例えばIEEE(In
stitute of Electrical andElectronics Engineers)1
394やUSB(Universal Serial Bus)などにより、
画像処理装置1の外部から画像情報を取り込むインタフ
ェースである。
【0016】SDRAM13は、例えば画像情報をフレ
ーム単位で格納可能なフレームメモリであり、カメライ
ンタフェース11または外部インタフェース12などの
インタフェースを介して入力される画像情報が蓄えられ
る。またSDRAM13は、蓄えた画像情報を解像度変
換回路10に読み出し、解像度変換回路10において解
像度変換処理を施し、解像度が変換された画像情報を再
び取り込むことも可能である。ビデオインタフェース1
4は、SDRAM13から入力される画像情報をビデオ
出力するためのインタフェースである。
【0017】解像度変換回路10は、入力された画像情
報に拡大/縮小などの処理(解像度変換処理)を施す回
路である。この解像度変換回路10は、縦横所定数の画
素からなるブロック毎に拡大/縮小などの解像度変換処
理を施す。
【0018】また、図1には図示しないが、画像処理装
置1の各ブロックは、例えばCPU(Central Processi
ng Unit)などの制御装置と接続され制御可能に構成さ
れている。
【0019】この発明の一実施形態による画像処理装置
1においては、まずカメラインタフェース11または外
部インタフェース12などを介して入力される画像情報
が、SDRAM13に入力され、例えば1フレーム単位
で記憶される。
【0020】SDRAM13に記憶された画像情報は、
縦横所定数の画素より構成されるブロックに分割され
て、SDRAM13より読み出され、解像度変換回路1
0に入力される。そして、解像度変換回路10におい
て、ブロック単位の画像情報に、図示しない制御部から
の拡大/縮小などの指示に応じた解像度変換処理が施さ
れる。処理終了後、ブロック単位の画像データは、SD
RAM13の所定のアドレスに書き込まれる。これら一
連の動作をSDRAM13に記憶された画像情報全体の
各ブロック毎に順次施す。
【0021】そして、SDRAM13へ入力された1フ
レーム分の画像情報が、例えば1フレーム周期後に、S
DRAM13から読み出され、ビデオインタフェース1
4に入力され、シリアルデータのビデオ信号に変換され
画像処理装置1の外部へ出力される。
【0022】ここで、この一実施形態による解像度変換
回路10において用いる入力画素間距離と出力画素間距
離との関係および画像処理単位について詳しく説明す
る。
【0023】まず、入力画素間距離と出力画素間距離と
の関係について説明する。図2は、拡大時の入力画素と
出力画素との対応を示す一例の図である。なお、図2に
おいては説明を容易にするため、入力画素と出力画素と
の初期位相値(オフセット値)については考慮しないも
のとする。輝点41a〜41cは、実際に画像データが
出力される水平方向の輝点である。すなわち、例えばこ
の輝点は、ディスプレイ装置などにおける実際の表示素
子の輝点に相当する。画素42a〜42cは水平方向の
入力画素である。画素43a〜43cは、画素42a〜
42cを単純に拡大した水平方向の仮想的な画素であ
る。なお、この場合オフセット値を考慮しないため、画
素43aのみ仮想画素と出力画素とが同一座標となる。
【0024】図2に示すように、例えば入力画素間距離
L1を仮想画素間距離L2に拡大する場合には、画素4
3b,43cの位置に実際の輝点がないため、入力画素
データから輝点41b,41cに対応する位置の画素で
ある画素44b,44cを求め、求めた画素44b,4
4cを、それぞれ輝点41b,41cにて出力する。こ
の入力画素に対する拡大時の輝点に対応する画素間の距
離L3が出力画素間距離である。したがって、拡大時
は、(入力画素間距離L1)>(出力画素間距離L3)
の関係となる。同様に、縮小時は、(入力画素間距離L
1)<(出力画素間距離L3)の関係となり、等倍時
は、(入力画素間距離L1)=(出力画素間距離L3)
の関係となる。
【0025】具体的には、入力画素間距離と出力画素間
距離との関係は、式(1)のように表すことができる。 倍率=入力画素間距離/出力画素間距離 ・・・(1)
【0026】すなわち、式(1)により出力画素間距離
は、以下に示す式(2)により求められる。 出力画素間距離=入力画素間距離/倍率 ・・・(2)
【0027】図3は、具体的な入力画素および出力画素
を示す一例の図である。なお、図3中の、値Magは出
力画素間距離の値を示し、オフセット値は入力画素に対
する出力画素の初期位相の値を示す。
【0028】上述した式(1)より、図3に示す例にお
いては、以下に示す式(3)が成り立つ。 倍率=256/値Mag ・・・(3)
【0029】したがって、図3に示す値Magは、以下
に示す式(4)により求められる。 値Mag=256/倍率 ・・・(4)
【0030】この発明の一実施形態である解像度変換回
路10では、この値Magおよびオフセット値を用いて
入力バッファ25および出力バッファ32への入力およ
び出力する画像データの量を計算する。この値Magお
よびオフセット値を用いた計算の説明は後述する。
【0031】次に、この発明の一実施形態である解像度
変換回路10における画像処理単位について詳しく説明
する。図4は、この一実施形態による解像度変換回路1
0において、1画面のサイズが720×480画素の画
像データに処理を施す場合の画像データ処理単位および
タイミングの図である。図4Aは、この一実施形態によ
る解像度変換回路10における1画面の画像データ処理
単位を示し、図4Bは1画面の画像データ処理のタイミ
ングチャートを示し、図4Cは1画面の画像データ処理
期間を示す。
【0032】図4Aに示すように、この一実施形態によ
る解像度変換回路10では、1画面の画像データを縦横
16×16画素からなる画素ブロックに分割し、1ブロ
ック毎に画像データの処理を行う。したがって、この場
合、図4Bに示す1フレーム同期信号(Flame Sync)に
対してブロックの総数、すなわち1350個のブロック
同期信号(Block Sync)を割り当てる。すなわち、図4
Cに示すように1フレーム周期に1350回のデータ処
理を解像度変換回路10において行う。
【0033】図5は、この発明の一実施形態による解像
度変換回路10の一例を示す。この図5に示す解像度変
換回路10は、縦横16×16画素からなる画素ブロッ
クを解像度変換の処理単位とし、水平および垂直方向と
もに8タップフィルタを用いて画像データに解像度変換
処理を行う。
【0034】まず、この一実施形態における解像度変換
回路10の構成について説明する。図5に示すように、
この解像度変換回路10は、入力データ計算器21、タ
イミングジェネレータ22、フィルタ係数ジェネレータ
23、1to16セレクタ24、入力バッファ25、1
6to8セレクタ26、V(垂直)方向8タップフィル
タ27、間引き回路28、メモリ29、H(水平)方向
8タップフィルタ30、間引き回路31および出力バッ
ファ32などにより構成される。
【0035】入力データ計算器21は、入力される値M
ag、オフセット値および所定の入力画素間距離、固定
データ数などにより拡大または縮小率に応じた入出力画
像データ数の計算を行う。タイミングジェネレータ22
は、V方向8タップフィルタ27、H方向8タップフィ
ルタ30、入力バッファ25、出力バッファ32および
メモリ29などの処理タイミングを制御するタイミング
信号を生成する。
【0036】フィルタ係数ジェネレータ23は、入力さ
れる値Magおよびオフセット値を基に、指定された画
像の拡大または縮小率に応じてV方向8タップフィルタ
27およびH方向8タップフィルタ30で用いるフィル
タ係数を生成する。
【0037】1to16セレクタ24は、縦横16×1
6画素からなる1ブロックの画像データを、図示しない
データ入力量調整回路によりSDRAM13から読み出
し、16個の16ワード×8ビットの画像データとして
入力バッファ25へ供給する。入力バッファ25は、1
to16セレクタ24により分割された16個の16ワ
ード×8ビットからなる画像データのバッファリングを
行う。入力バッファ25への入力画像データ数は、タイ
ミングジェネレータ22により制御される。16to8
セレクタ26は、入力バッファ25によりバッファリン
グされている画像データから、垂直または水平に連続す
る8個の画素の画像データを選択する。
【0038】図6は、入力バッファ25への画像データ
の入力および出力を示す一例の詳細図である。図6に示
すように、1to16セレクタ24により分割された画
像データを、入力バッファ25からV方向8タップフィ
ルタ27へ出力するためには、入力バッファ25として
は1ブロック分の画像データを入力可能であればよい。
すなわち、少なくとも16ワード×8ビット分のメモリ
容量を有するバッファを16個用いて構成すればよい。
これにより、1ブロック分の画像データが、入力バッフ
ァ25でバッファリングされ、V方向8タップフィルタ
27へ出力可能となる。
【0039】図5に示すV方向8タップフィルタ27
は、16to8セレクタ26により選択された垂直方向
に連続する画像データに対して、フィルタ係数ジェネレ
ータ23から供給されるフィルタ係数を用いて、垂直方
向に畳み込み演算を行う。間引き回路28は、縮小処理
の場合に、垂直方向に連続する画像データに対して、タ
イミングジェネレータ22によるタイミングにて画像デ
ータの間引き処理を行う。メモリ29は、間引き回路2
8から読み出された画像データを一時的に記憶するメモ
リである。
【0040】H方向8タップフィルタ30は、メモリ2
9から読み出された画像データに対して、フィルタ係数
ジェネレータ23から供給されたフィルタ係数を用い
て、水平方向に畳み込み演算を行う。間引き回路31
は、縮小処理の場合に、水平方向に連続する画像データ
に対して、タイミングジェネレータ22によるタイミン
グにて画素データの間引き処理を行う。出力バッファ3
2は、間引き回路31から読み出された画像データのバ
ッファリングを行う。
【0041】ここで、この一実施形態による解像度変換
回路10における拡大処理および縮小処理について説明
する。図7は、画像データを3倍に拡大した場合の拡大
処理の動作原理およびこの発明の一実施形態による解像
度変換回路10のタイミングチャートであり、図8は、
画像データを3分の1に縮小した場合の縮小処理の動作
原理およびこの発明の一実施形態による解像度変換回路
10のタイミングチャートである。
【0042】まず、図7に示す拡大処理時の動作につい
て説明する。図7Aは入力画素を示し、図7Bは、図7
Aの入力画素に対する出力画素の様子を示す。この図7
Aおよび図7Bに示す動作原理においては、拡大の際に
は1個の入力画素に対して拡大倍数分、すなわちこの場
合1個の入力画素に対して3個の出力画素を生成するこ
とで画像データを拡大している。
【0043】図7C〜図7Fは、画像データを3倍に拡
大したときのデータ入出力のタイミングチャートであ
る。図7Cはクロックのタイミングであり、図7Dは入
力データの変化のタイミングであり、図7Eはフィルタ
係数の変化のタイミングであり、図7Fは出力データの
変化のタイミングである。
【0044】図7Cおよび図7Dに示すように、画像デ
ータを3倍に拡大する場合には、画素単位の入力画像デ
ータを入力バッファ25において、3クロック分保持
(ホールド動作)させる。そして、図7C〜図7Eに示
すようにフィルタ係数を1個の入力データに対して3回
変化させる。これにより、図7Fに示すように、1個の
画素単位の入力画像データに対して3個の画素単位の画
像データが生成され出力される。(例えば入力1に対し
て出力1,2,3)
【0045】次に、図8に示す縮小処理時の動作につい
て説明する。図8Aは入力画素を示し、図8Bは、図8
Aの入力画素に対する出力画素の様子を示す。この図8
Aおよび図8Bに示す動作原理においては、縮小の際に
は縮小倍率の逆数分、すなわち3個の入力画素から1個
の出力画素を間引き処理により生成することで画像デー
タを縮小している。
【0046】図8C〜図8Gは、画像データを3分の1
に縮小したときのデータ入出力のタイミングチャートで
ある。図8Cはクロックのタイミングであり、図8Dは
入力データの変化のタイミングであり、図8Eはフィル
タ係数の変化のタイミングであり、図8Fはデータ取り
込み信号のタイミングであり、図8Gは出力データの変
化のタイミングである。
【0047】図8Cおよび図8Dに示すように、画像デ
ータを3分の1に縮小する場合には、画素単位の画像デ
ータはクロックと同期して入力される。そして、図8C
〜図8Eに示すようにフィルタ係数を3個の入力画像デ
ータ、すなわち3クロックに対して1回ずつ変化させ
る。そして、図8Fに示す3クロック毎のデータ取り込
み信号によって、図8Gに示すように3クロック分ずつ
同じ画素単位の画像データが出力される。
【0048】次に、図5に示す一実施形態による解像度
変換回路10における拡大/縮小の動作について説明す
る。解像度変換回路10に対して画像縮小の指示がなさ
れた場合には、まず縮小率によってあらかじめ計算され
た、値Magおよびオフセット値が入力データ計算器2
1およびフィルタ係数ジェネレータ23に入力される。
また、SDRAM13の画像データが縦横16×16画
素の画素ブロック単位で1to16セレクタ24に入力
される。
【0049】1to16セレクタ24において、上述し
たように、画像データは、16ワード×8ビットからな
る16個の画像データに分割され、少なくとも16ワー
ド×8ビットのデータを格納可能な16個からなる入力
バッファ25に入力され、バッファリングされる。この
ときの入力画像データ量は、入力される値Magおよび
オフセット値ならびに所定の入力画素間距離および固定
画像データ量の値により、入力データ計算器21におい
て、入力バッファ25および出力バッファ32の最大格
納可能ワード数に対応した値に計算される。計算方法の
詳細については、後述する。入力データ計算器21によ
って計算された計算結果に基づき、入力バッファ25へ
の画像データの取り込みタイミングが、入力バッファ2
5へ供給されるタイミングジェネレータ22で生成され
るタイミング信号を基に制御される。
【0050】16to8セレクタ26では、16to8
セレクタ26に供給されるタイミングジェネレータ22
で生成されるタイミング信号に基づき、入力バッファ2
5にてバッファリングされている画像データから、垂直
に連続する8個の画素の画像データが選択される。選択
された画像データは、値Magおよびオフセット値によ
りあらかじめフィルタ係数ジェネレータ23で所定に生
成されたV方向8タップフィルタ27に供給されるフィ
ルタ係数を用いて、V方向8タップフィルタ27で畳み
込み演算され、フィルタ処理される。V方向8タップフ
ィルタ27の出力は、間引き回路28に供給される。間
引き回路28では、タイミングジェネレータ22により
生成される間引き回路28に供給されるタイミング信号
に基づき、メモリ29へのデータ取り込みタイミングの
制御を行う。これにより、倍率に応じた画素単位の画像
データが間引き回路28で間引きされ、メモリ29に供
給され一時的に記憶される。
【0051】次に、メモリ29に記憶された垂直方向に
縮小処理が施された画像データは、メモリ29に供給さ
れるタイミングジェネレータ22で生成されるタイミン
グ信号に基づき、H方向8タップフィルタ30に入力さ
れる。H方向8タップフィルタ30では、水平に連続す
る8個の画素の画像データに対して、値Magおよびオ
フセット値によりあらかじめフィルタ係数ジェネレータ
23で所定に生成されたH方向8タップフィルタ30に
供給されるフィルタ係数を用いて、H方向8タップフィ
ルタ30で畳み込み演算され、フィルタ処理される。H
方向8タップフィルタ30の出力は、間引き回路31に
供給される。間引き回路31では、タイミングジェネレ
ータ22により生成される間引き回路31に供給される
タイミング信号に基づき、出力バッファ32へのデータ
の取り込みタイミングの制御を行う。これにより、倍率
に応じた画素単位の画像データが間引き回路31で間引
きされる。間引き回路31の出力は、出力バッファ32
に供給され、バッファリングされる。
【0052】このように、縮小処理においては、間引き
回路28による画像データのメモリ29への取り込みタ
イミングの制御、ならびに間引き回路31による画像デ
ータの出力バッファ32への取り込みタイミングを制御
することにより画素数を減少する。
【0053】次に、図5に示す一実施形態による解像度
変換回路10において画像拡大の指示がなされた場合に
ついて説明する。拡大処理の場合には、まず拡大率によ
ってあらかじめ計算された値Magおよびオフセット値
が入力データ計算器21およびフィルタ係数ジェネレー
タ23に入力される。また、SDRAM13の画像デー
タが縦横16×16画素の画素ブロック単位で1to1
6セレクタ24に入力される。
【0054】1to16セレクタ24において、画像デ
ータは16ワード×8ビットからなる16個の画像デー
タに分割され、少なくとも16ワード×8ビットのデー
タを格納可能な16個からなる入力バッファ25に入力
され、バッファリングされる。この入力バッファ25へ
入力された画像データは、拡大倍率に応じて入力バッフ
ァ25に保持される。そして、同じ画像データを連続し
て16to8セレクタ26に出力する。このときの入力
画像データ量は、入力される値Magおよびオフセット
値ならびに所定の入力画素間距離および固定画像データ
量の値により、入力データ計算器21において、入力バ
ッファ25および出力バッファ32の最大格納可能ワー
ド数に対応した値に計算される。計算方法の詳細につい
ては、後述する。入力データ計算器21によって計算さ
れた計算結果に基づき、入力バッファ25へのデータの
取り込みタイミングが、入力バッファ25へ供給される
タイミングジェネレータ22で生成されるタイミング信
号を基に制御される。
【0055】16to8セレクタ26では、16to8
セレクタ26に供給されるタイミングジェネレータ22
で生成されるタイミング信号に基づき、入力バッファ2
5にてバッファリングされている画像データから、垂直
に連続する8個の画素の画像データが選択される。選択
された画像データは、値Magおよびオフセット値によ
りあらかじめフィルタ係数ジェネレータ23で所定に生
成されたV方向8タップフィルタ27に供給されるフィ
ルタ係数を用いて、V方向8タップフィルタ27で畳み
込み演算され、フィルタ処理される。V方向8タップフ
ィルタ27の出力は、間引き回路28を介してメモリ2
9に供給され、一時的に記憶される。
【0056】次に、メモリ29に記憶された垂直方向に
拡大処理が施された画像データは、メモリ29に供給さ
れるタイミングジェネレータ22で生成されるタイミン
グ信号に基づき、H方向8タップフィルタ30に入力さ
れる。H方向8タップフィルタ30では、水平に連続す
る8個の画素の画像データに対して、値Magおよびオ
フセット値により、あらかじめフィルタ係数ジェネレー
タ23で所定に生成されたフィルタ係数を用いて、H方
向8タップフィルタ30で畳み込み演算され、フィルタ
処理される。H方向8タップフィルタ30の出力は、間
引き回路31を介して出力バッファ32に供給され、バ
ッファリングされる。
【0057】このように、拡大処理においては入力バッ
ファ25において入力画像データをホールド動作させ、
同じ画像データを繰り返し16to8セレクタ26に出
力し、フィルタ係数ジェネレータ23により所定に生成
されるフィルタの係数を変化させることにより画素数を
増加する。
【0058】ここで、上述した入出力データ数の計算に
ついて、より詳しく説明する。図2および図3において
説明した値Mag、オフセット値、入力画素間距離およ
び倍率を用いることで、入力バッファ25および出力バ
ッファ32のラインメモリ数に対応した入力バッファ2
5に入力する画像データ数の計算が可能である。すなわ
ち、この一実施形態では、画像データをブロック単位で
変換処理する回路構成において、入力データ計算器21
およびタイミングジェネレータ22により、入力および
出力の画像データ数を切り換えている。これにより、入
力バッファ25および出力バッファ32のバッファ容量
の削減が可能となる。
【0059】つまり、縮小時は常に、 1画面サイズ≧入力画像サイズ>出力サイズ が成り立つので、 入力データ量>出力データ量 となる。また、拡大時は逆に、 入力画像サイズ<出力画像サイズ≦1画面サイズ が成り立つので、 入力データ量<出力データ量 となる。
【0060】これを利用して、この一実施形態では、縮
小時には入力データ数を16(入力バッファ25を構成
するバッファの数)×16画素(入力バッファ25のラ
インメモリ数)で固定とし、拡大時には出力データ数が
16(出力バッファ32を構成するバッファの数)×1
6画素(出力バッファ32のラインメモリ数)で固定と
なるように切り換えをそれぞれ行っている。
【0061】図9は、入力バッファ25および出力バッ
ファ32のバッファ容量の切り換えを行う入出力データ
数切換回路の一例の構成を示す。この回路は、図5に示
す入力データ計算器21およびタイミングジェネレータ
22の一部により構成される。また、この入出力データ
数切換回路100においては、入力画素間距離を図3に
示した256とする。
【0062】上述したように、この一実施形態による解
像度変換回路10においては、縮小時には入力画像デー
タ数を縦横16×16画素分のデータ数に固定し、拡大
時には出力画像データ数を縦横16×16画素分のデー
タ数に固定する。また、固定データ数は、この一実施形
態による解像度変換回路10において、入力バッファ2
5および出力バッファ32に使用するバッファとして、
16本のラインメモリを有するバッファを用いた場合の
バッファ1個分の最大格納可能データ数である。したが
って、この一実施形態の場合、入力バッファ25および
出力バッファ32のラインメモリ数の16が固定データ
数となる。このように、16本のラインメモリを有する
バッファを16個用いて入力バッファ25および出力バ
ッファ32をそれぞれ構成することで、縦横16×16
画素で構成される1ブロック分の画像データの拡大/縮
小処理を一度に行うことを可能にしている。
【0063】図9に示すように、入力データ計算器21
は、(入力値)×(固定データ数)の処理、すなわち入
力値を16倍する乗算器51、(入力値)+(オフセッ
ト値)の処理を行う加算器52、(入力値)/(入力画
素間距離)の処理、すなわち入力値を256で除算する
除算器53、二つの入力値の大小を比較し、比較結果に
応じた信号を出力する比較器54、スイッチ信号に応じ
たデータを選択するセレクタ55および入力データに対
して1を減じる減算器56とを備える。
【0064】まず、入力データ計算器21に入力された
値Magは、乗算器51に入力され、固定データ数が乗
じられる。すなわち、値Magは、16倍される。乗算
器51の演算結果は、加算器52に入力され、オフセッ
ト値が加えられる。加算器52の演算結果(A点の値)
は、除算器53に入力され、入力画素間距離で除算され
る。すなわち、加算器52の演算結果(A点の値)は、
256で除算される。これにより、オフセット値を考慮
した倍率に対応した入力バッファ25への入力画像デー
タ数を求めることができる。
【0065】除算器53の演算結果(B点の値)は、比
較器54に入力され、固定データ数と比較される。すな
わち、除算器53の演算結果(B点の値)と16とが比
較される。そして、比較結果が(除算器53の演算結
果)≧(固定データ数)、すなわち(除算器53の演算
結果)≧16ならば、比較器54からのスイッチ信号
(C点の値)を基に、セレクタ55により固定データ数
側が選択される。すなわち、セレクタ55は、固定デー
タ数である16を選択する。
【0066】一方、比較器54での比較結果が(除算器
53の演算結果)<(固定データ数)、すなわち(除算
器53の演算結果)<16ならば、比較器54からのス
イッチ信号(C点の値)を基に、セレクタ55により除
算器53の出力側が選択される。すなわち、セレクタ5
5は、除算器53の演算結果(B点の値)を選択する。
【0067】減算器56には、セレクタ55で選択され
た値の整数部が入力される。これは、データ数のカウン
トが整数であるためである。(整数化の回路は、ここで
は省略する)減算器56では、整数化されたセレクタ5
5の出力値から1が減じられる。そして、減算器56の
演算結果(D点の値)は、タイミングジェネレータ22
の比較器59に出力される。減算器56において、入力
値から1を減じたのは、後述するアドレスカウンタ57
が0からカウントされるためである。
【0068】タイミングジェネレータ22は、制御装置
などからの入力開始パルスを検出した際にクロックと同
期して固定データ数分(0〜15まで)のカウントアッ
プを行うアドレスカウンタ57、二つの入力値の大小を
比較し、比較結果に応じて信号を出力する比較器59お
よびラッチ回路58を一部の構成として備える。
【0069】まず、入力開始パルスがラッチ回路58の
セット端子に入力されると、ライトイネーブル信号WE
がオン状態となる。このライトイネーブル信号WEがオ
ン状態で、1to16セレクタ24から出力される画像
データが、入力バッファ25の入力端子Dinに入力さ
れると、アドレスカウンタ57により示される入力バッ
ファ25のアドレスADRに画像データが格納される。
アドレスカウンタ57は、入力開始パルスの検出により
クロックと同期して0から15まで加算されていく。ま
た、アドレスカウンタ57の値と、上述の入力データ計
算器21の減算器56の演算結果(D点の値)とが比較
器59にて比較される。比較結果が、(アドレスカウン
タ値)=(減算器56の演算結果)となった場合には、
ラッチ回路58のリセット端子にリセット信号を入力
し、ライトイネーブル信号WEをオフ状態とする。これ
により、入力データ計算器21により求められた数に合
わせた数の画像データが、1to16セレクタ24から
入力バッファ25に入力される。
【0070】なお、図9では比較器59の比較条件を、
(アドレスカウンタ値)=(減算器56の演算結果)と
しているが、(アドレスカウンタ値)≧(減算器56の
演算結果)であってもよい。
【0071】ここで、図9の入出力データ数切換回路1
00において、(オフセット値)=10、(値Mag)
=300である場合の縮小動作、および(オフセット
値)=10、(値Mag)=120である場合の拡大動
作について、この入出力データ数切換回路100のタイ
ミングチャートである図10に沿って説明する。図10
Aはクロック周期を示し、図10Bは入力開始パルス信
号を示し、図10Cはアドレスカウンタの値を示す。ま
た、図10Dは縮小動作の場合のD点の値を示し、図1
0Eは縮小動作の場合の比較器59の出力タイミングを
示し、図10Fは縮小動作の場合のライトイネーブル信
号WEの出力タイミングを示す。また、図10Gは拡大
動作の場合のD点の値を示し、図10Hは拡大動作の場
合の比較器59の出力タイミングを示し、図10Iは拡
大動作の場合のライトイネーブル信号WEの出力タイミ
ングを示す。
【0072】まず、縮小動作について説明する。上述図
2において説明したように、縮小時には値Magは25
6以上の値となっている。一方、上述の値Mag、オフ
セット値の縮小条件では、図9中A点の値は、(300
×16)+10=4810となり、B点の値は、481
0/256=18.789…となる。したがって、16
<(B点の値)の関係になるため、C点のスイッチ信号
によりセレクタ55は16側の接点を選択する。
【0073】すなわち、減算器56には16が入力さ
れ、図7Dにも示すようにD点の値は15となる。これ
により、図7C〜図7Fのタイミングチャートに示すよ
うに、入力開始パルス検出により、アドレスカウンタ5
7の値が0から15にカウントされるまで、ライトイネ
ーブル信号WEがラッチ回路58で生成される。したが
って、この場合、16個分の画像データを入力バッファ
25に入力するライトイネーブル信号WEが、ラッチ回
路58において生成されることになる。アドレスカウン
タ57の値が15までカウントされた場合には、比較器
59からリセット信号が、ラッチ回路58のリセット端
子に入力され、ライトイネーブル信号WEがオフとされ
る。
【0074】次に、拡大動作について説明する。上述図
2において説明したように、拡大時には値Magは25
6以下の値になっている。一方、上述の値Mag、オフ
セット値の拡大条件では、図9中A点の値は、(120
×16)+10=1930となり、B点の値は、193
0/256=7.539…となる。したがって、16>
(B点の値)の関係になるため、C点のスイッチ信号に
よりセレクタ55は除算器53側の接点を選択する。
【0075】すなわち、減算器56には7が入力され、
図7Gにも示すようにD点の値は6となる。これによ
り、図7C、および図7G〜図7Iのタイミングチャー
トに示すように、入力開始パルス検出により、アドレス
カウンタ57の値が0から6にカウントされるまで、ラ
イトイネーブル信号WEがラッチ回路58で生成され
る。したがって、この場合、7個分の画像データを入力
バッファ25に入力するライトイネーブル信号WEが、
ラッチ回路58において生成されることになる。アドレ
スカウンタ57の値が6までカウントされた場合には、
比較器59からリセット信号が、ラッチ回路58のリセ
ット端子に入力され、ライトイネーブル信号WEがオフ
とされる。
【0076】このように、値Magおよびオフセット値
を用いて、オフセット値を考慮した倍率により、縮小処
理を行うか拡大処理を行うかを判断する。縮小処理を行
うと判断された場合には、入力バッファ25のラインメ
モリ数に合わせ、入力バッファ25に入力する画像デー
タ量を制御する。拡大処理を行うと判断された場合に
は、出力バッファ32のラインメモリ数に合わせ、入力
バッファ25に入力する画像データ量を制御する。
【0077】ここで、入力、出力および入出力固定方法
による拡大または縮小時に必要なバッファ容量について
比較してみる。図11は縦横16×16画素単位による
解像度変換処理において、16倍に拡大する場合および
1/16倍に縮小する場合のブロック処理時のバッファ
容量を、入力固定による解像度変換(入力固定方式)お
よび出力固定による解像度変換(出力固定方式)、およ
びこの一実施形態による解像度変換(入出力数切換方
式)とについて示した図である。
【0078】図11に示すように、毎回一定量の画像デ
ータを処理する入力固定方式の場合、出力バッファ容量
は拡大倍率に依存する。そのため、16倍の拡大では1
6×16ワードの入力画像データ量に対し、出力画像デ
ータ量は256×256ワードとなる。そのため、バッ
ファ容量は、最低でも256×256ワード分必要とな
る。一方、毎回一定量の画像データを出力する出力固定
方式では、入力バッファ量が縮小率に依存する。そのた
め、1/16の縮小では16×16ワードの出力画像デ
ータ量に対し、入力画像データ量は256×256ワー
ドとなる。そのため、バッファ容量は、最低でも256
×256ワード分必要となる。
【0079】これに対し、この一実施形態による入出力
切換方式においては、拡大率または縮小率などに応じて
入出力画像データ数を切り換えるため、拡大/縮小に応
じて入力バッファ25の入力画像データ量または出力バ
ッファ32の入力画像データ量を16×16ワードに固
定することができる。したがって、この入出力切換方式
では、最低16×16ワード分の容量の入出力バッファ
にて回路を構成することができる。
【0080】以上説明したように、この一実施形態によ
れば、縦横16×16画素からなる画素ブロックに分割
された1画面の画像情報を画素ブロック単位で入力し、
入力バッファ25、V方向8タップフィルタ27、H方
向8タップフィルタ30および間引き回路28,31な
どにより拡大/縮小の処理をする際に、値Magおよび
オフセット値を用いて、縮小のときには入力バッファ2
5の入力画像データ数を固定データ数とし、拡大のとき
には出力バッファ32の出力画像データ数を固定データ
数とするようにしていることにより、入力バッファ25
および出力バッファ32の必要とするバッファ容量が削
減され、メモリ29の容量も減らすことができる。
【0081】したがって、これら入力バッファ25、出
力バッファ32およびメモリ29などは、レジスタで代
用して構成することが可能となる。また、解像度変換回
路10を1つのLSI(Large Scale Integrated circu
it)にて構築するような場合にもLSIのチップ面積の
縮小が可能である。
【0082】これらのことにより、回路基板上への部品
レイアウトの容易性およびパターン配線の効率化を向上
し、原価削減を可能とする。
【0083】以上、この発明の実施形態について具体的
に説明したが、この発明は、上述の実施形態に限定され
るものではなく、この発明の技術的思想に基づく各種の
変形が可能である。
【0084】例えば、上述の実施形態において挙げた数
値はあくまでも例に過ぎず、必要に応じてこれと異なる
数値を用いてもよい。
【0085】また例えば、上述の実施形態においては、
1ブロックを16×16画素としたが、これに限らずバ
ッファ容量などを考慮して他の大きさのブロックにて構
成することも可能である。また例えば、上述の実施形態
においては、フィルタのタップ数を8タップとしたが、
これに限らず他のタップ数にて構成することも可能であ
る。また例えば、上述の実施形態においては、具体例と
して入力画素間距離を256としているが、これに限ら
ず入力画素間距離は他の値とすることが可能である。
【0086】また例えば、上述の実施形態においては、
V方向の解像度を変換後にH方向の解像度を変換してい
るが、これに限らずH方向の解像度変換を先に行っても
よい。また例えば、上述の実施形態においては、拡大/
縮小の倍率の例として、整数値を使用しているが、整数
以外の倍率であってもよい。
【0087】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、画素単位からなるディジタルデータである画像情報
を拡大/縮小変換可能な画像処理回路において、縮小の
入力指示の場合には、縦横所定の画素数により構成され
る画素ブロックの画像情報を入力し、画素ブロック毎に
縮小の演算をして出力し、拡大の入力指示の場合には、
出力される画像情報が縦横所定の画素数により構成され
る画素ブロックとなるように拡大の演算をして出力する
ことにより、拡大/縮小処理時の入力および出力画像情
報の量が、画素ブロック分の画像情報の量以下に制御で
きる。これにより、縮小および拡大時にメモリを使用す
る場合、メモリの容量を減らすことができる効果があ
る。
【0088】また、この発明によれば、画素単位からな
るディジタルデータである画像情報の解像度を変換する
画像処理回路において、計算手段による計算結果に基づ
き、第1の記憶手段に入力する画像情報の量を制御手段
により制御することで、第1の記憶手段に記憶される画
像情報の量、または第1の記憶手段により記憶された画
像情報を読み出し、解像度変換手段により解像度の変換
が施された画像情報の記憶を行う第2の記憶手段に記憶
される画像情報の量が、縦横所定の画素数で構成される
画素ブロック分の画像情報の量以下となるように制御さ
れる。これにより、画像処理回路を構成する第1の記憶
手段および第2の記憶手段として必要となる容量が削減
されるため、メモリの容量を減らすことができる効果が
ある。
【0089】したがって、画像処理回路において、画像
情報を一時的に記憶するために、入力および出力バッフ
ァ、メモリなどを用いる場合に、これらをレジスタで代
用して構成することが可能となり、例えば画像処理回路
を1つのLSIにて構築するような場合には、LSIの
チップ面積の縮小が可能となる効果がある。
【0090】これらのことにより、回路基板上への部品
レイアウトの容易性およびパターン配線の効率化を向上
し、比較的小規模の回路構成で拡大/縮小を行う画像処
理回路を構成でき、原価削減を可能とできる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態による画像処理装置の一
例の全体図である。
【図2】拡大時の入力画素と出力画素との対応を示す一
例の図である。
【図3】具体的な画素間距離の一例の図を示す。
【図4】この発明の一実施形態による解像度変換回路に
おけるデータ処理単位およびタイミングの図である。
【図5】この発明の一実施形態による解像度変換回路の
一例を示す。
【図6】この発明の一実施形態による解像度変換回路に
おける入力バッファへのデータ入力および出力を示す詳
細図である。
【図7】画像データを3倍に拡大した場合の拡大処理の
動作原理、およびこの発明の一実施形態による解像度変
換回路のタイミングチャートである。
【図8】画像データを3分の1に縮小した場合の縮小処
理の動作原理、およびこの発明の一実施形態による解像
度変換回路のタイミングチャートである。
【図9】この発明の一実施形態による入出力データ数切
換回路の一例の構成を示す。
【図10】この発明の一実施形態による入出力データ数
切換回路のタイミングチャートを示す図である
【図11】縦横16×16画素単位による解像度変換処
理における、16倍に拡大する場合および1/16倍に
縮小する場合の、ブロック処理時に必要なバッファ容量
を示す。
【図12】従来技術における解像度変換回路におけるデ
ータ処理単位およびタイミングの図である。
【図13】従来技術における入力バッファへのデータ入
力および出力を示す詳細図である。
【符号の説明】
1・・・画像処理装置、10・・・解像度変換回路、2
1・・・入力データ計算器、22・・・タイミングジェ
ネレータ(GEN)、23・・・フィルタ係数ジェネレ
ータ(GEN)、24・・・1to16セレクタ(SE
L)、25・・・入力バッファ、26・・・16to8
セレクタ(SEL)、27・・・V方向8タップフィル
タ、28,31・・・間引き回路、29・・・メモリ、
30・・・H方向8タップフィルタ、32・・・出力バ
ッファ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画素単位からなるディジタルデータであ
    る画像情報を拡大/縮小変換可能な画像処理回路におい
    て、 縮小の入力指示により、縦横所定の画素数により構成さ
    れる画素ブロックの画像情報を入力し、上記画素ブロッ
    ク毎に縮小の演算をして出力する縮小手段と、 拡大の入力指示により、出力される画像情報が縦横所定
    の画素数により構成される画素ブロックとなるように拡
    大の演算をして出力する拡大手段とを有することを特徴
    とする画像処理回路。
  2. 【請求項2】 上記画素ブロックが縦横それぞれ16画
    素から構成されることを特徴とする請求項1に記載の画
    像処理回路。
  3. 【請求項3】 上記画素ブロックが、1画面の画像情報
    の領域分割により構成されていることを特徴とする請求
    項1に記載の画像処理回路。
  4. 【請求項4】 上記縮小および拡大の演算は、フィルタ
    係数を切り換えることにより画像情報の解像度を変換す
    ることを特徴とする請求項1に記載の画像処理回路。
  5. 【請求項5】 画素単位からなるディジタルデータであ
    る画像情報の拡大/縮小変換を行う画像処理方法におい
    て、 縮小の入力指示の場合、縦横所定の画素数により構成さ
    れる画素ブロックの画像情報を入力し、上記画素ブロッ
    ク毎に縮小の演算をして出力し、 拡大の入力指示の場合、出力される画像情報が縦横所定
    の画素数により構成される画素ブロックとなるように拡
    大の演算をして出力することを特徴とする画像処理方
    法。
  6. 【請求項6】 画素単位からなるディジタルデータであ
    る画像情報の解像度を変換する画像処理回路において、 少なくとも縦横所定の画素数で構成される画素ブロック
    分の量の上記画像情報を記憶可能な第1の記憶手段と、 上記第1の記憶手段により記憶された上記画像情報を読
    み出し、指定された倍率に基づき解像度の変換を行う解
    像度変換手段と、 上記解像度変換手段から出力された少なくとも縦横所定
    の画素数で構成される画素ブロック分の量の画像情報を
    記憶可能な第2の記憶手段と、 上記指定された倍率が1以下であるときには、上記第1
    の記憶手段により記憶される画像情報の量が、上記画素
    ブロック分の画像情報の量以下となるように、上記第1
    の記憶手段に入力する画像情報の量を計算し、上記指定
    された倍率が1より大きいときには、上記第2の記憶手
    段により記憶される画像情報の量が、上記画素ブロック
    分の画像情報の量以下となるように、上記第1の記憶手
    段に入力する画像情報の量を計算する計算手段と、 上記計算手段による計算結果に基づき、上記第1の記憶
    手段に入力する上記画像情報の量を制御する制御手段と
    を有することを特徴とする画像処理回路。
  7. 【請求項7】 上記画素ブロックが縦横それぞれ16画
    素から構成されることを特徴とする請求項6に記載の画
    像処理回路。
  8. 【請求項8】 上記画素ブロックが、1画面の画像情報
    の領域分割により構成されていることを特徴とする請求
    項6に記載の画像処理回路。
  9. 【請求項9】 上記解像度変換手段は、フィルタ係数を
    切り換えることにより画像情報の解像度を変換すること
    を特徴とする請求項6に記載の画像処理回路。
  10. 【請求項10】 画素単位からなるディジタルデータで
    ある画像情報の解像度を変換する画像処理方法におい
    て、 少なくとも縦横所定の画素数で構成される画素ブロック
    分の量の上記画像情報を記憶可能な第1の記憶のステッ
    プと、 上記第1の記憶のステップにより記憶された上記画像情
    報を読み出し、指定された倍率に基づき解像度の変換を
    行う解像度変換のステップと、 上記解像度変換のステップから出力された少なくとも縦
    横所定の画素数で構成される画素ブロック分の量の画像
    情報を記憶可能な第2の記憶のステップと、 上記指定された倍率が1以下であるときには、上記第1
    の記憶のステップにより記憶される画像情報の量が、上
    記画素ブロック分の画像情報の量以下となるように、上
    記第1の記憶のステップに入力する画像情報の量を計算
    し、上記指定された倍率が1より大きいときには、上記
    第2の記憶のステップにより記憶される画像情報の量
    が、上記画素ブロック分の画像情報の量以下となるよう
    に、上記第1の記憶のステップに入力する画像情報の量
    を計算する計算のステップとを有し、 上記計算のステップによる計算結果に基づき、上記第1
    の記憶のステップに入力する上記画像情報の量を制御す
    ることを特徴とする画像処理方法。
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