JP2003204502A - 映像信号処理装置 - Google Patents

映像信号処理装置

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JP2003204502A
JP2003204502A JP2002002638A JP2002002638A JP2003204502A JP 2003204502 A JP2003204502 A JP 2003204502A JP 2002002638 A JP2002002638 A JP 2002002638A JP 2002002638 A JP2002002638 A JP 2002002638A JP 2003204502 A JP2003204502 A JP 2003204502A
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horizontal
write
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JP2002002638A
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Kenichiro Yamaki
健一朗 山木
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Sharp Corp
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Sharp Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フレームバッファを用いないことによりノイ
ズの低減およびコストを削減を実現し、かつリアルタイ
ムに画像拡大または縮小の解像度変換処理を行う。 【解決手段】 画像解像度拡大または縮小用の水平フィ
ルタ回路1と垂直フィルタ回路5との間に、入力映像信
号Sinを水平方向に画像解像度拡大または縮小を行う
際にラインバッファ回路6ヘの書き込みを制御する書き
込み制御回路2と、書き込みラインバッファからデータ
を読み出す読み出しラインバッファを選択制御する読み
出しラインバッファ選択回路3と、ラインバッファ回路
6からの読み出しを制御するラインバッファ読み出し制
御回路4とを備え、読み出しラインバッファ選択回路3
は、書き込み制御回路2で指定される書き込みラインバ
ッファをモニタして、データ書き込み動作中のラインバ
ッファからデータの読み出しを行わないように読み出し
ラインバッファを選択制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビジョン(T
V)受像機およびビデオテープレコーダ(VTR)など
の各種ビデオ機器および、液晶ディスプレイおよびプラ
ズマディスプレイなどの各種画像表示装置の解像度変換
処理やフィルタリング処理などの画像処理分野で用いら
れる映像信号処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の映像信号処理装置は、例えば垂直
方向の解像度変換処理において、一次元フィールドライ
ンバッファに1V分(1垂直期間分)の入力映像信号の
書き込みを制御して行っている。フレームバッファを用
いた場合の垂直解像度変換処理について図13を用いて
説明する。
【0003】図13において、映像信号処理装置として
の垂直解像度変換回路100は、1フレーム分の入力映
像信号を記憶可能とするフレームバッファ101と、フ
レームバッファ101からの入力映像信号の隣り合うラ
インデータを順次記憶可能とする複数のラインバッファ
102と、複数のラインバッファ毎のデータを読出し制
御してフィルタリング処理する4タップフィルタ103
と、4タップフィルタ103からの出力データを一旦記
憶する出力バッファ104とを有している。この垂直解
像度変換回路100は、フレームバッファ101に一度
入力映像信号を貯え、その出力データを先頭のラインバ
ッファ102から順次入力し、ラインバッファ102毎
に必要なライン数遅延させて、4タップフィルタ103
で各ラインバッファ102からデータ読出制御をしてフ
ィルタリング処理をすることにより解像度変換処理を行
うものである。
【0004】しかしながら、上記垂直解像度変換回路1
00では、フレームバッファ101を用いているため
に、フレームバッファ部とフィルタ部とを一つのLSI
半導体チップで構成することが難しく、そのLSI半導
体チップの外部にフレームバッファ101を設ける必要
があるが、フィルタ部LSIとフレームバッファ部LS
I間の接続ピン数が増えてしまうこと、フレームバッフ
ァ部をフィルタ部の外部で接続ピンを介して接続してい
るために外部からノイズの混入があること、さらにはコ
スト的にも高くつくという欠点があった。
【0005】これを解決するものとして、フレームバッ
ファを用いないタイプの特開平10−333669号公
報「画像メモリ制御装置」が提案されている。この画像
メモリ制御装置200では、図14に示すように、4個
の画像メモリ201と、各画像メモリ201への入力画
像信号を1ラインづつ書込制御する書込制御部202
と、4個の4−1セレクタ203と、画像メモリ201
から4−1セレクタ203に4本のラインデータを同時
に読出制御する読出制御部204と、4−1セレクタ2
03からのデータを読み出してフィルタリング処理する
ことにより出力画像信号を得る4タップフィルタ205
とを有している。この画像メモリ制御装置200は、容
量の小さいラインバッファを画像メモリ201としてフ
ィールドラインバッファのように用いて信号処理を行う
ものであり、各4−1セレクタ203が4個の画像メモ
リ201の出力データをセレクタ信号生成部204Aか
らの出力値によって並べ替えて4タップフィルタ205
に送り出し、4タップフィルタ205でフィルタリング
処理を行うことにより、解像度変換処理された出力画像
信号を得るようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の解像度変換方法では、ラインバッファとして用いる
画像メモリ201への入力画像信号の書き込みアドレス
を、画像メモリ201からデータを読み出す読み出しア
ドレスが追い越してしまう場合に、必要データの完全な
読み出しができないという問題があった。
【0007】例えば、表示画面上の画像垂直方向を2倍
に拡大する解像度変換の場合に、画像メモリ201に対
して1ライン書き込み中に、その書き込み中の画像メモ
リ201に対して2ライン分のデータを出力させる必要
がある。つまり、図14のラインバッファである画像メ
モリ201に1ライン分のデータ書き込み中に、2回そ
の画像メモリ201からデータを読み出す必要がある。
この場合に、一回目を読み出すのにかかる時間は書き込
む時間の半分の時間が必要であり、1ライン分のデータ
を画像メモリ201から読み出す際に、画像メモリ20
1にはまだ半分しかデータが書き込まれておらず、残り
半分のデータは4ライン前の古いデータが残っている。
このように、画像メモリ201への入力画像信号の書き
込みアドレスを、画像メモリ201からデータを読み出
す読み出しアドレスが追い越すような解像度変換の場合
(例えば画像垂直方向を2倍に拡大など)に必要データ
の完全なる読み出しができない。
【0008】本発明は、上記従来の問題を解決するもの
で、フレームバッファを用いないことによりノイズの低
減およびコストを削減を実現し、かつリアルタイムに画
像拡大または縮小の解像度変換処理を行うことができる
映像信号処理装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の映像信号処理装
置は、入力映像信号が水平フィルタリング処理された出
力信号を複数のラインメモリ手段に順次記憶させ、複数
のラインメモリ手段から順次読み出したラインメモリ出
力を垂直フィルタリング処理することにより入力映像信
号の解像度変換を行う映像信号処理装置において、水平
フィルタリング処理後の出力信号のラインメモリ手段へ
の現時点の書き込み位置情報を把握し、現時点の書き込
み位置情報に対応した書き込みラインメモリ手段以外か
ら読み出しラインメモリ手段を選択する読み出しライン
メモリ選択手段を有したものであり、そのことにより上
記目的が達成される。
【0010】また、好ましくは、本発明の映像信号処理
装置において、水平フィルタリング処理後の出力信号を
ラインメモリ手段に書き込み制御する書き込み制御手段
を有し、読み出しラインメモリ選択手段は、書き込み制
御手段で指定した書き込みラインメモリ手段が書き込み
動作中か否かをモニタして、この書き込み動作中のライ
ンメモリ手段からデータの読み出しを行わないように読
み出しラインメモリ手段を選択制御する。
【0011】さらに、好ましくは、本発明の映像信号処
理装置における読み出しラインメモリ選択手段は、任意
のラインメモリ手段の読み出し動作中に書き込みライン
メモリ手段が変更されても、読み出しラインメモリ手段
と書き込みラインメモリ手段とが動作時期的に一致しな
いように読み出しラインメモリ手段を選択する。
【0012】さらに、好ましくは、本発明の映像信号処
理装置における書き込み制御手段は、入力画像の水平画
素数と出力画像の水平画素数から倍率を算出し、この倍
率に応じてラインメモリ手段ヘの書き込み信号を変化さ
せる書き込み制御信号発生手段と、前記入力映像信号が
1ライン分入力される毎に書き込みラインメモリ手段を
変更する書き込みラインメモリ選択手段とを有する。
【0013】さらに、好ましくは、本発明の映像信号処
理装置において、ラインメモリ手段は出力映像信号の1
ライン分を一次元的に読み出しまたは書込み可能とし、
入力映像信号に対して、水平フィルタリング処理により
画像水平方向解像度の拡大または縮小時の表示画素信号
を発生させる水平フィルタ手段と、読み出しラインメモ
リ選択手段で選択した読み出しラインメモリ手段に基づ
いてデータの読み出しを制御する読み出し制御手段と、
この読み出し制御手段により読み出されたラインメモリ
出力に対して画像垂直方向解像度の拡大または縮小時の
表示ラインを発生させる垂直フィルタ手段とを有する。
【0014】さらに、好ましくは、本発明の映像信号処
理装置における水平フィルタ手段は、外部からも設定可
能な水平フィルタ係数を保存する水平フィルタ係数発生
手段と、入力画像の水平画素数と出力画像の水平画素数
の関係から注目入力画素に対してフィルタリング処理す
るフィルタ係数を選択する水平フィルタ選択手段と、こ
の水平フィルタ選択手段で選択した水平フィルタ係数を
用いて前記入力映像信号に対してフィルタリング処理す
る水平フィルタリング手段とを有する。
【0015】さらに、好ましくは、本発明の映像信号処
理装置における垂直フィルタ手段は、外部からも設定可
能な垂直フィルタ係数を保存する垂直フィルタ係数発生
手段と、入力同期信号と出力同期信号の関係からライン
メモリ出力にフィルタリング処理する垂直フィルタ係数
を選択する垂直フィルタ選択手段と、この垂直フィルタ
選択手段で選択した垂直フィルタ係数を用いてラインメ
モリ出力に対してフィルタリング処理する垂直フィルタ
リング手段とを有する。また、本発明の映像信号処理装
置における垂直フィルタ手段は、外部からも設定可能な
垂直フィルタ係数を保存する垂直フィルタ係数発生手段
と、入力同期信号と出力同期信号との関係からラインメ
モリ出力としてのラインバッファ出力にフィルタリング
処理する垂直フィルタ係数を選択する垂直フィルタ選択
手段と、垂直フィルタ選択手段で選択された垂直フィル
タ係数とラインメモリ手段としてのラインバッファ手段
との対応を行うフィルタ並べ替え手段と、垂直フィルタ
係数をラインバッファ出力に対してフィルタリング処理
する垂直フィルタリング手段とを有する。
【0016】上記構成により、水平フィルタリング処理
後の出力信号のラインメモリ手段への現時点の書き込み
位置情報を把握し、この情報を用いてどのラインメモリ
手段の読み出しを行うかを選択制御しているので、従来
のようにラインメモリ手段への書き込みタイミングと読
み出しタイミングとを同期させる必要がなくなり、映像
入力信号の画像解像度の拡大または縮小時の信号処理を
フレームバッファを用いずに、複数のラインメモリ手段
としての例えば複数のラインバッファ手段を用いて効率
よく処理できる。
【0017】即ち、フレームバッファを用いないことで
回路規模が縮小可能となり、ノイズの影響の少ない安価
な映像信号処理装置が得られる。また、本発明の映像信
号処理装置の読み出しラインメモリ選択手段は、書き込
みラインメモリ手段を常に監視しており、少なくとも現
在の書き込みラインメモリ手段以外から読み出しライン
メモリ手段を選択するので、書き込み中のラインメモリ
手段からデータを読み出してしまうことが回避可能とな
って、リアルタイムに画像解像度拡大または縮小の解像
度変換処理を行うことができ、常に安定した出力映像信
号が得られる。
【0018】また、書き込み制御手段により、様々な入
力画像(入力映像信号)に応じて共通回路を用いて画像
解像度の拡大または縮小を行うことが可能となり、回路
規模を削減することが可能になる。また、ラインメモリ
手段の書き込みを制御することによって同じ回路でイン
ターレス入力やプログレッシブ入力などにも対応するこ
とが可能となり、回路規模を削減することも可能とな
る。
【0019】さらに、 水平フィルタ手段は、外部から
も入力映像信号の違いによって、適切なフィルタ係数を
選択することが可能であり、例えば映像信号がテレビジ
ョン方式のNTSCや、HDTVに応じた適切なフィル
タリング処理が可能となる。また、垂直フィルタ手段に
より、入力映像信号の違いによって、適切なフィルタ係
数を選択することが可能となる。例えば映像信号がテレ
ビジョン方式のNTSCと、HDTVなどに応じた適切
なフィルタリング処理が可能となり、選択された読み出
しラインメモリ手段に正しくフィルタ係数を配すること
が可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態の映像信
号処理装置について図面を参照しながら説明する。
【0021】図1は、本発明の一実施形態における映像
信号処理装置の要部構成を示すブロック図である。な
お、説明の便宜上、各回路自体の処理時間による信号の
遅れ、およびその遅れを単に補正するためだけに通常用
いられる遅延回路などは、ここではその説明を省略す
る。また、本発明の映像信号処理装置の扱う入力信号と
しては、テレビジョン信号の輝度信号、色信号、RGB
信号などの映像信号を想定して説明する。
【0022】図1において、映像信号処理装置10は、
後述する水平フィルタ手段の一部を構成する水平フィル
タ回路1と、後述する書き込み制御手段を含む書き込み
制御回路2と、読み出しラインメモリ選択手段としての
読み出しラインバッファ選択回路3と、読み出し制御手
段としての読み出し制御回路4と、垂直フィルタ手段と
しての垂直フィルタ回路5と、複数のラインバッファA
〜Jを持つラインメモリ手段としてのラインバッファ回
路6とを備えている。
【0023】水平フィルタ回路1は、入力映像信号Si
nに水平フィルタリング処理を行い、出力信号Saとし
て表示画面上の画像水平方向拡大または縮小時の表示画
素信号を得る。
【0024】書き込み制御回路2は、画像水平方向拡大
または縮小を行うために、画像拡大率または画像縮小率
に応じて、水平フィルタ回路1に対して水平フィルタ係
数選択信号hrmnを出力する。また、書き込み制御回
路2は、ラインバッファ回路6に対してラインバッファ
書き込みアドレス信号wadrと書き込みタイミング信
号weとを出力して、ラインバッファ回路6ヘの出力信
号Saの書き込みを制御する。さらに、書き込み制御回
路2は、読み出しラインバッファ選択回路3に対して書
き込みラインバッファ選択信号wmemsel、出力水
平同期信号hoおよび出力垂直同期信号voを出力し、
読み出し制御回路4に対して出力水平同期信号hoおよ
び出力垂直同期信号voを出力し、垂直フィルタ回路5
に対して垂直フィルタ選択信号vrmnh,vrmnv
を出力する。
【0025】読み出しラインバッファ選択回路3は、書
き込み制御回路2からの書き込みラインバッファ選択信
号wmemselと出力水平同期信号hoおよび出力垂
直同期信号voとに応じて、書き込みラインバッファか
らデータを読み出す読み出しラインバッファを選択する
ための読み出しラインバッファ選択信号rselを読み
出し制御回路4および垂直フィルタ回路5に出力する。
【0026】読み出し制御回路4は、出力水平同期信号
hoおよび出力垂直同期信号voと、出力垂直画素数、
読み出しラインバッファ選択回路3からの読み出しライ
ンバッファ選択信号rselとに応じて、表示画面上の
画像垂直方向拡大または縮小を行うために、ラインバッ
ファ読み出しアドレスradrと読み出しタイミング信
号reをラインバッファ回路6に出力することにより、
ラインバッファ回路6から垂直フィルタ回路5へのデー
タの読み出しを制御する。
【0027】垂直フィルタ回路5は、読み出しラインバ
ッファ選択回路3の出力信号である読み出しラインバッ
ファ選択信号rselと、書き込み制御回路2からの垂
直フィルタ選択信号vrmnh,vrmnvに応じて、
垂直フィルタ係数を並べ替えて、ラインバッファ回路6
からの各出力データに垂直フィルタリング処理を行っ
て、画像垂直方向拡大または縮小時の表示ラインデータ
を発生させて出力映像信号Soとして出力する。
【0028】ラインバッファ回路6は、入力映像信号の
1ライン分を一次元的に読み出しまたは書込み可能とす
る複数のラインバッファA〜Jで構成されている。複数
のラインバッファA〜Jは、書き込み制御回路2からの
書き込みタイミング信号weで指定されたラインバッフ
ァの、書き込みアドレス信号wadrで指定するアドレ
スに対して、水平フィルタ回路1からの出力信号Saを
書き込み、また、読み出し制御回路4からの読み出しタ
イミング信号reで指定されたラインバッファの、読み
出しアドレス信号radrで指定するアドレスからデー
タを読み出して垂直フィルタ回路5に出力する。
【0029】以上の図1に示す水平フィルタ回路1、書
き込み制御回路2、読み出しラインバッファ選択回路
3、読み出し制御回路4および垂直フィルタ回路5それ
ぞれにについて図2、図3、図7および図10を参照し
てその構成を詳細に説明すると共に、図4〜図6、図
8、図9、図11および図12を参照して各部の動作と
共に各出力信号の意味を詳細に説明する。
【0030】図2は、図1の水平フィルタ回路1として
9タップフィルタを一具体的構成例としたブロック図で
ある。
【0031】図2において、水平フィルタ回路1は、8
個の遅延素子101〜108と、これらの遅延素子10
1〜108の入出力側にそれぞれ接続された9個の乗算
器109〜117と、それらの出力を加算する加算器1
18〜125と、水平フィルタ係数発生手段としての水
平フィルタ係数発生回路126と、後述する水平フィル
タ選択手段の一部を構成する水平フィルタ選択回路12
7とを備え、入力映像信号Sinの水平フィルタリング
処理を行って、出力信号Saとして水平方向拡大または
縮小時の表示画素信号を得るようになっている。これら
の遅延素子101〜108、乗算器109〜117およ
び加算器118〜125により水平フィルタリング手段
が構成され、水平フィルタリング手段は水平フィルタ選
択回路127で選択した水平フィルタ係数を入力映像信
号Sinに対してフィルタリング処理して出力信号Sa
を出力する。
【0032】水平フィルタ係数発生回路126は、入力
画素座標上の出力画素位置のずれに応じたフィルタ係数
の組を保存でき、予め求めたフィルタ係数の組を入力源
判別信号Sselによって、入力映像信号Sinに応じ
た最適なフィルタ係数の組を選択出力する。
【0033】水平フィルタ選択回路127は、書き込み
制御回路2からの水平フィルタ係数選択信号hrmnに
より、入力画素座標上の出力画素位置のずれに応じたフ
ィルタ係数を選択してフィルタ係数cl〜c9をそれぞ
れ各乗算器109〜117にそれぞれ出力する。
【0034】遅延素子101〜108は直列に接続され
ており、入力映像信号Sinを順次遅延させた遅延映像
信号を各遅延素子101〜108の入出力側からそれぞ
れ出力する。
【0035】乗算器109〜117は、水平フィルタ選
択回路127からのフィルタ係数c1〜c9をそれぞ
れ、入力映像信号Sinと遅延素子101〜108で順
次遅延させた各遅延映像信号とに対してそれぞれ乗算す
る。
【0036】加算器118はフィルタ係数c1の乗算器
109の出力とフィルタ係数c2の乗算器110の出力
とを加算し、加算器119はフィルタ係数c3の乗算器
111の出力とフィルタ係数c4の乗算器112の出力
とを加算し、加算器120はフィルタ係数c6の乗算器
114の出力とフィルタ係数c7の乗算器115の出力
とを加算し、加算器121はフィルタ係数c8の乗算器
116の出力とフィルタ係数c9の乗算器117の出力
とを加算している。また、加算器122は加算器12
0,121の各出力を加算し、加算器123は加算器1
18,119の各出力を加算し、加算器124は加算器
123の出力とフィルタ係数c5の乗算器113の出力
とを加算し、加算器125は加算器122,124の各
出力を加算している。このようにして、水平フィルタリ
ング処理した加算器125の出力成分を出力信号Saと
してラインバッファ回路6に出力する。
【0037】図3は、図1の書き込み制御回路2の一具
体的構成例を示すブロック図である。図3において、書
き込み制御回路2は、書き込み制御信号発生手段として
の書き込み制御信号発生回路201と、書き込みライン
バッファ選択手段としての書き込みラインバッファ選択
回路202と、出力水平垂直同期信号発生回路203と
を有している。
【0038】書き込み制御信号発生回路201は、入力
源判別信号Sselによって選ばれる予め求められた入
力水平有効画素数(hipixel)と出力水平有効画
素数(hopixel)との関係から水平フィルタ係数
選択信号hrmnを発生して水平フィルタ回路1に出力
する水平フィルタ係数選択信号発生手段を有している。
この水平フィルタ係数選択信号発生手段と前述の水平フ
ィルタ選択回路127とにより水平フィルタ選択手段が
構成されている。また、この水平フィルタ係数選択信号
発生手段と水平フィルタ回路1とにより水平フィルタ手
段が構成されている。
【0039】また、書き込み制御信号発生回路201
は、ラインバッファ回路6ヘの書き込み制御用の書き込
みアドレス信号wadrおよび書き込みタイミング信号
weを発生してラインバッファ回路6に出力するアドレ
ス信号/書き込みタイミング信号発生手段を有してい
る。
【0040】ここで、これらの水平フィルタ係数選択信
号hrmn、書き込みアドレス信号wadrおよび書き
込みタイミング信号weの各出力信号について説明する
と共に、書き込み制御回路2の動作について説明する。
【0041】即ち、入力水平同期信号hiでリセットさ
れ、入力水平有効期間(図4では2880)を数えるカ
ウンタ(図示せず)のカウンタ出力値は、注目される入
力水平画素位置を表す。入力座標上での1出力画素の大
きさLは、L=入力水平有効画素数(hipixel)
/出力水平有効画素数(hopixel)で求められ、
n(nは0以上の正の整数)番目の出力画素位置は、n
×Lとなる(図4で例えば出力画素「1」はn=1でn
×L=相対位置2.25となる)。この値の入力座標整
数値「2」からのずれ「0.25」が水平フィルタの重
心となり、この場合で考えると、この値「2.25」の
整数値「2」に位置する入力画素位置を選択することで
画像水平方向解像度の拡大または縮小が可能になる。よ
って、書き込みタイミング信号weとしては、n×Lの
整数部「2」と入力画素位置「2」であるカウンタ出力
値とが一致するときに出力し、このときにラインバッフ
ァ回路6にデータを書き込めばよく、書き込みラインバ
ッファ選択回路202からの書き込みラインバッファ選
択信号wmemselで指定されるラインバッファのみ
に書き込みタイミング信号weを出力する。この書き込
みタイミング信号weの個数が書き込みアドレス信号w
adrとなる。また、n×Lの小数部「0.25」が水
平フィルタ係数の重心となり、これを水平フィルタ係数
選択信号hrmnとして出力する。
【0042】以上を、画像水平方向縮小の場合を例にと
って、入力座標と各出力信号(水平フィルタ係数選択信
号hrmn、書き込みアドレス信号wadrおよび書き
込みタイミング信号we)との関係を図4を用いて更に
説明する。
【0043】図4において、入力水平有効期間288
0、出力水平有効期間1280とすると、1出力画素の
入力画素に対する大きさLは、L=2880/1280
=2.25となる。よって、1番目(n=1)の出力画
素の位置「1」は、入力画素位置「2」の画素位置から
0.25だけ次の画素側にずれ込んだ位置となってい
る。その例として1画素を例えば8つの重心領域に分け
てその領域を0〜7で表したものを水平フィルタ係数選
択信号hrmnとする。その8つの重心領域に応じてフ
ィルタ係数を変更し、その変更したフィルタ係数によっ
て入力映像信号Sinをフィルタリング処理した出力信
号Saをラインバッファ回路6に書き込むことで画像水
平方向解像度縮小処理を行うことができる。
【0044】つまり、1番目の出力画素は、2番目の入
力画素を重心領域「2」のフィルタ係数でフィルタリン
グ処理した出力信号Saをラインバッファ回路6に書き
込むことにより得られる。この手法を用いることで、入
力有効画素数と出力有効画素数(本実施形態では入力源
判別信号Sselで選ばれる)が求められれば、それぞ
れの入力信号に応じた専用回路を持つことなく、共通の
回路を用いて様々な入力映像信号Sinに対して画像水
平方向解像度拡大または縮小処理を行うことができて回
路規模を削減できる。
【0045】次に、図3の書き込みラインバッファ選択
回路202について説明する。書き込みラインバッファ
選択回路202は、読み出しラインバッファ選択回路3
と書き込み制御信号発生回路201とに対して書き込み
ラインバッファ選択信号wmemselを発生する書き
込みラインバッファ選択信号発生手段(書き込みライン
メモリ選択手段)を有している。この書き込みラインバ
ッファ選択信号発生手段と前述のアドレス信号/書き込
みタイミング信号発生手段(書き込み制御信号発生手
段)により書き込み制御手段が構成されている。
【0046】書き込みラインバッファ選択信号wmem
selは、入力水平同期信号hiをカウントし、そのカ
ウンタ(図示せず)のカウント数が増える毎(1ライン
分毎に)に書き込むラインバッファを切り替えるための
信号である。10本のラインバッファA〜Jを例にとる
と、入力映像信号Sinがプログレッシブの場合、カウ
ンタのカウント数が増える毎に書き込むラインバッファ
を先頭のラインバッファAからラインバッファB、ライ
ンバッファC・・・最後のラインバッファJから先頭の
ラインバッファAのように順に切り替えていく。このカ
ウンタは、入力垂直同期信号viによりリセットされ
る。入力映像信号Sinがインターレスの場合、入力映
像信号SinはI/P変換等により、2ライン同時に入
力されるため、カウンタのカウント数が増える毎に書き
込むラインバッファをラインバッファA,Bからライン
バッファC,D・・・ラインバッファI,Jからライン
バッファA,Bの順に切り替えていく。
【0047】また、書き込みラインバッファ選択回路2
02は、入力水平同期信号hiおよび入力垂直同期信号
viと出力水平同期信号hoおよび出力垂直同期信号v
oとを入力として、垂直フィルタ回路5に対して垂直フ
ィルタ選択信号vrmnh,vrmnvを発生する。
【0048】出力同期信号発生回路203は、入力水平
同期信号hiおよび入力垂直同期信号viが入力され
て、読み出し制御回路4に対して出力水平同期信号ho
および出力垂直同期信号voを発生する。
【0049】図5は、画像垂直方向拡大を一例にした垂
直フィルタ選択信号vrmn,vrmnv、出力水平同
期信号hoおよび出力垂直同期信号voのタイミングチ
ャートである。図6は垂直方向拡大を一例とした入力垂
直同期信号に対する出力水平同期信号および出力垂直同
期信号を示すタイミングチャートである。図5および図
6を参照して説明する。
【0050】垂直フィルタ選択信号vrmnhは出力水
平同期信号ho(出力同期信号)が入力同期期間のどの
位置に立つかを検出するものであり、入力映像信号Si
nのライン位置からのずれを表す。垂直フィルタ選択信
号vrmnvは出力垂直同期信号vo(出力同期信号)
が入力同期期間のどの位置に立つかを検出するものであ
る。
【0051】ところが、出力1ライン目のずれは0とす
る必要があるため、垂直フィルタ選択信号vrmnhか
ら垂直フィルタ選択信号vrmnvをひいてやることで
出力1ライン目のずれを0とすることができ、このひい
た値が入力ライン位置からの出力ライン位置のずれを表
わす。ただし、インターレス入力の場合、入力垂直同期
信号voはEVENフィールドで入力水平同期期間の中
間に立つため、垂直フィルタ選択信号vrmnvは、検
出位置の半分よりも大きい値を持つ。インターレスEV
ENフィールド時は検出位置半分の値を更にオフセット
として考慮し、垂直フィルタ選択信号vrmn,vrm
nvからこのオフセットを引く必要がある。その一例と
して検出位置を16段階で表す場合、入力同期期間を1
6等分し、出力水平同期信号hoおよび出力垂直同期信
号voがどの領域で立つか検出し、その領域をそれぞれ
垂直フィルタ選択信号vrmnh,vrmnvとして出
力される。
【0052】出力水平同期信号hoおよび出力垂直同期
信号voは入力有効ライン数(vipixel)と、入
力総ライン数、出力有効ライン数(vopixel)と
から求められる。入力有効ライン数を出力有効ライン数
に解像度変換するためには、出力有効ライン数(vop
ixel)/入力有効ライン数(vipixel)で求
められる倍率に応じた変換を行えばよく、総ライン数と
有効ライン数の比率を一律とすると、必要な出力総ライ
ン数は入力総ライン数×出力有効ライン数(vopix
el)/入力有効ライン数(vipixel)で求めら
れる。いま、1垂直同期期間の出力にfpanel(H
z)、1画素期間の出力にfpixel(Hz)必要と
すると、1垂直同期に(fpanel)/(fpixe
l)個の画素が必要となる。この値を出力総ライン数で
割ることで出力総水平同期期間の画素数が求まり、出力
水平同期信号hoを発生させることができる。一方、垂
直同期期間は出力総ライン数となるが、整数値でない場
合ずれが生じるため、出力水平同期信号hoで入力垂直
同期信号viをサンプリングしたものを出力垂直同期信
号voとすることで、この問題を解決することができ
る。
【0053】図7は、図1の読み出しラインバッファ選
択回路3と読み出し制御信号発生回路4の構成を示すブ
ロック図である。
【0054】図7において、読み出しラインバッファ選
択回路3は、入力源選択信号Sse1と書き込みライン
バッファ選択信号wmemselとに応じて読み出しラ
インバッファを選択するための読み出しラインバッファ
選択信号rselを垂直フィルタ回路4と垂直フィルタ
回路5に出力する。
【0055】読み出し制御回路4は、出力水平同期信号
hoでリセットされ、出力水平有効画素期間を数えるカ
ウンタ(図示せず)で構成され、このカウンタからのカ
ウント出力値が読み出し制御信号としての読み出しアド
レス信号radrとなる。また、読み出しラインバッフ
ァ選択回路3からの読み出しラインバッファ選択信号r
selで指定するラインバッファに対して、出力水平有
効期間の間読み出せるように読み出しタイミング信号r
eを発生する。読み出し制御回路4は、ラインバッファ
回路6に対する読み出しアドレス信号radrと読み出
しタイミング信号reとに基づいてラインバッファから
垂直フィルタ回路5へのラインバッファ出力データの読
み出し制御を行うものである。
【0056】図8および図9は本発明の書き込みライン
バッファ選択信号wmemselと読み出しラインバッ
ファ選択信号rselとの関係を示すタイミングチャー
トであって、図8は入力映像信号がプログレッシブで画
像垂直方向解像度の拡大の例を示し、図9は入力映像信
号がインターレスで画像垂直方向解像度の拡大の例を示
している。
【0057】図8に示すように、プログレッシブ時、書
き込みラインバッファ選択信号wmemselは入力水
平同期信号hiが入力される毎に、書き込みラインバッ
ファを切り替えていく。例えば書き込みラインバッファ
選択信号wmemselがラインバッファAからライン
バッファBに変わる直前に立つ出力水平同期信号hoか
ら次に立つ出力水平同期信号hoの間まで読み出すライ
ンバッファは変更されないため、書き込みラインバッフ
ァ選択信号wmemselが例えばラインバッファBに
なったときにも、そのラインバッファBからは読み出さ
ないように読み出すラインバッファを選択しなければな
らない。これによって、プログレッシブ入力時の書き込
みラインバッファ選択信号wmemselと、読み出し
ラインバッファ選択信号rselとの関係は以下の選択
信号対応表(表1)に示す関係となる。
【0058】
【表1】 また、図9に示すように、インターレス入力時、書き込
みラインバッファ選択信号wmemselは、入力水平
同期信号hiが入力される毎に、書き込みラインバッフ
ァを2本ずつ切り替えていく。書き込みラインバッファ
選択信号wmemselが例えばラインバッファA,B
からラインバッファC,Dに変わる直前に立つ出力水平
同期信号hoから次に立つ出力水平同期信号hoの間ま
で、読み出すラインバッファは変更されないため、書き
込みラインバッファ選択信号wmemselがラインバ
ッファC,Dになったときに、そのラインバッファC,
Dから読み出さないように読み出すラインバッファを選
択しなければならない。これによって、インターレス入
力時の書き込みラインバッファ選択信号wmemsel
と、読み出しラインバッファ選択信号rselとの関係
を次の選択信号対応表(表2)に示している。
【0059】
【表2】 図10は図1の垂直フィルタ回路5の一具体的構成例を
示すブロック図である。図10において、垂直フィルタ
回路5はプログレッシブ時8タップフィルタ、インター
レス時6タップフィルタとなるものであり、乗算器50
1〜510、加算器511、垂直フィルタ係数発生手段
としての垂直フィルタ係数発生回路512、垂直フィル
タ選択手段の一部を構成する垂直フィルタ選択回路51
3とを備え、ラインバッファ回路6からの出力信号に垂
直フィルタリングを行う。これらの乗算器501〜51
0および加算器511により垂直フィルタリング手段が
構成されている。
【0060】乗算器501〜510は、各フィルタ係数
d0〜d9と各ラインバッファ出力信号とをそれぞれ乗
算する。
【0061】加算器511は、乗算器501〜510か
らの各出力信号を加算して得た垂直フィルタリング出力
成分を出力映像信号Soとして出力する。
【0062】垂直フィルタ係数発生回路512は、入力
画素座標上の出力画素位置のずれに応じたフィルタ係数
の組を保存でき、予め求めたフィルタ係数の組を入力源
判別信号Sselによって、入力映像信号Sinに応じ
た最適なフィルタ係数の組を選択出力する。
【0063】垂直フィルタ選択回路513は、書き込み
制御回路2からの垂直フィルタ選択信号vrmnh,v
rmnvと、読み出しラインバッファ選択回路3からの
読み出しラインバッファ選択信号rselとに応じて、
垂直フィルタ係数発生回路512から出力されるフィル
タ係数の組から垂直フィルタ係数d0〜d9をそれぞれ
順次選択して乗算器501〜510にそれぞれ出力す
る。入力ライン位置からのずれ量はvrmnh−vrm
nvとなる。この値が正の場合には注目ラインから次の
ライン方向にずれた位置に出力ライン位置の重心を持つ
が、負の場合には注目ラインから前のラインの方向にず
れた位置に出力ラインの重心を持つことになる。
【0064】図11は出力ラインとフィルタ係数(タッ
プ係数)の位置関係を示す概念図である。図11に示す
ように、垂直フィルタ選択信号vrmnh,vrmnv
から求めた、入力ラインからの出力ラインのずれ位置に
応じたフィルタ係数を選択し、ラインバッファ出力にフ
ィルタリング処理を行うが、各ラインバッファ出力の位
置関係とフイルク係数(タップ係数)の位置関係を合わ
せる必要がある。読み出しラインバッファ選択回路3か
らの読み出しラインバッファ選択信号rselにより、
ラインバッファ出力の位置関係が判るため、対応するラ
インバッファにフィルタ係数が割り当てられるように、
読み出しラインバッファ選択信号rselに応じて垂直
フィルタ係数を並べ替え、ラインバッファの出力にフィ
ルタリング処理を行って解像度変換が行われた出力映像
信号Soを得る。
【0065】以上により、画像解像度拡大または縮小用
の水平フィルタ回路1と垂直フィルタ回路5との間に、
入力映像信号Sinを水平方向に画像解像度拡大または
縮小を行う際にラインバッファ回路6ヘの書き込みを制
御する書き込み制御回路2と、書き込みラインバッファ
からデータを読み出す読み出しラインバッファを選択制
御する読み出しラインバッファ選択回路3と、ラインバ
ッファ回路6からの読み出しを制御するラインバッファ
読み出し制御回路4とを備え、読み出しラインバッファ
選択回路3は、書き込み制御回路2で指定される書き込
みラインバッファをモニタして、データ書き込み動作中
のラインバッファからデータの読み出しを行わないよう
に読み出しラインバッファを選択制御する。このため、
本発明の映像信号処理装置10の出力映像信号SoをC
RTディスプレイ、液晶ディスプレイおよびプラズマデ
ィスプレイなどといった画像表示装置などで表示すれ
ば、良好に解像度変換された画像が得られる。また、映
像信号処理装置10の解像度変換処理は、フレームバッ
ファを用いていないため、コストを下げることができる
と共に、ノイズの影響を受けにくい解像度変換となる。
【0066】また、書き込みラインバッファと読み出し
ラインバッファの関係を特に気にせず、共通の回路を用
いてインターレスやプログレッシブ、HDTV、SDT
Vなどの様々な入力ソースに対して解像度変換を行うこ
とができる。
【0067】即ち、本実施形態の映像処理装置10によ
れば、以下に示す効果を得ることができる。
【0068】従来の解像度変換回路のようにフレームバ
ッファを用いることなく解像度変換を行うことができる
ため、フレームバッファとの接続に起因するノイズを抑
える効果を得ることができると共に、低コストの回路を
実現することができる。
【0069】書き込むラインバッファと読み出すライン
バッファを完全に切り離したことにより、書き込み中の
ラインバッファから読み出すことがないため、ラインバ
ッファの書き込み/読み出し制御を簡単に行うことがで
きる。
【0070】入力ソースの画素数と各種出力映像機器の
画素数から、共通の回路を用いて解像度変換を行うこと
ができるため、それぞれの入力信号毎の専用回路を持つ
必要がなく、回路規模を削減できて、低コストで回路を
実現できる。
【0071】ラインバッファ制御で例えばインターレ
ス、プログレッシブの処理を、共通の回路を用いて解像
度変換を行えるため、回路規模を削減できて、低コスト
で回路を実現できる。
【0072】なお、本実施形態では、フィルタ係数を入
力源判別信号Sselで選択しているが、これに限ら
ず、レジスタを用いて外部から任意の係数セットの設定
ができるようにしてもよい。このときの水平フィルタ係
数発生回路、垂直フィルタ係数発生回路の一具体的構成
例を図12に示す。
【0073】図12において、水平フィルタ係数レジス
タ128と垂直フィルタ係数レジスタ514は、それぞ
れ外部から水平フィルタ係数セット信号と垂直フィルタ
係数セット信号を入力することが可能であり、これらの
セット信号により外部から任意のフィルタ係数を選択で
き、それぞれ水平フィルタ係数発生回路126、垂直フ
ィルタ係数発生回路512に出力することで、共通の回
路を用いてインターレス、プログレッシブ、HDTVお
よびSDTVなどの様々な入力ソースに対して解像度変
換を行うことができる。
【0074】
【発明の効果】以上により、本発明によれば、フレーム
バッファを用いないことで回路規模を縮小でき、ノイズ
の影響の少ない安価な映像信号処理装置を得ることがで
きる。また、読み出しラインメモリ選択手段は、書き込
みラインメモリ手段を常に監視しており、書き込みライ
ンメモリ手段との関係から読み出しラインメモリ手段を
選択するため、現在書き込み中のラインメモリ手段から
データを読み出してしまうことを回避できて、リアルタ
イムに画像解像度の拡大または縮小の解像度変換処理を
行うことができ、常に安定した出力映像信号を得ること
ができる。
【0075】また、書き込み制御手段により、様々な入
力画像に応じて共通回路を用いて解像度拡大または縮小
を行うことができ、回路規模を削減できる。また、ライ
ンメモリ手段の書き込みを制御することによって同じ回
路でインターレス入力やプログレッシブ入力などにも容
易に対応でき、回路規模を削減することもできる。
【0076】さらに、水平フィルタ手段は、外部からも
入力映像信号の違いによって、適切なフィルタ係数を選
択することができ、例えば映像信号がテレビジョン方式
のNTSCや、HDTVなどに応じたフィルタリング処
理を行うことができる。また、垂直フィルタ手段によ
り、入力映像信号の違いによって、適切なフィルタ係数
を選択することができる。例えば映像信号がテレビジョ
ン方式のNTSCや、HDTVなどに応じたフィルタリ
ング処理を行うことができて、選択された読み出しライ
ンメモリ手段に正しくフィルタ係数を配することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における映像信号処理装置
の要部構成を示すブロック図である。
【図2】図1の水平フィルタ回路として9タップフィル
タを一具体的構成例としたブロック図である。
【図3】図1の書き込み制御回路の一具体的構成例を示
すブロック図である。
【図4】本発明の画像水平方向縮小時の入力座標と書き
込み制御信号との関係を示すタイミングチャートであ
る。
【図5】本発明の画像垂直方向拡大時の垂直フィルタ選
択信号のタイミングチャートである。
【図6】本発明の入力垂直同期信号と出力同期信号の関
係を示すタイミングチャートである。
【図7】本発明の読み出し制御回路と読み出しラインバ
ッファ選択回路の構成を示すブロック図である。
【図8】本発明のプログレッシブ入力時の書き込みライ
ンバッファ選択信号と読み出しラインバッファ選択信号
との関係を示すタイミングチャートである。
【図9】本発明のインターレス入力時の書き込みライン
バッファ選択信号と読み出しラインバッファ選択信号と
の関係を示すタイミングチャートである。
【図10】図1の垂直フィルタ回路の一具体的構成例を
示すブロック図である。
【図11】本発明の出力ラインとフィルタ係数(タップ
係数)の位置関係概念図である。
【図12】図1の水平フィルタ回路および垂直フィルタ
回路の別の具体的構成例の一部を示すブロック図であ
る。
【図13】フレームバッファを用いた場合の従来の垂直
解像度変換回路の要部構成を示すブロック図である。
【図14】ラインバッファを用いない場合の従来の画像
メモリ制御装置の要部構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 映像信号処理装置 1 水平フィルタ回路 2 書き込み制御回路 3 読み出しラインバッファ選択回路 4 読み出し制御回路 5 垂直フィルタ回路 6 ラインバッファ回路 101〜108 遅延素子 109〜117、501〜510 乗算器 118〜125、511 加算器 126 水平フィルタ発生回路 127 水平フィルタ選択回路 128 水平フィルタ係数レジスタ 201 書き込み制御信号発生回路 202 書き込みラインバッファ選択回路 203 出力同期信号発生回路 512 垂直フィルタ発生回路 513 垂直フィルタ選択回路 514 垂直フィルタ係数レジスタ A〜J ラインバッファ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力映像信号が水平フィルタリング処理
    された出力信号を複数のラインメモリ手段に順次記憶さ
    せ、該複数のラインメモリ手段から順次読み出したライ
    ンメモリ出力を垂直フィルタリング処理することにより
    該入力映像信号の解像度変換を行う映像信号処理装置に
    おいて、 該水平フィルタリング処理後の出力信号のラインメモリ
    手段への現時点の書き込み位置情報を把握し、該現時点
    の書き込み位置情報に対応した書き込みラインメモリ手
    段以外から読み出しラインメモリ手段を選択する読み出
    しラインメモリ選択手段を有した映像信号処理装置。
  2. 【請求項2】 前記水平フィルタリング処理後の出力信
    号を前記ラインメモリ手段に書き込み制御する書き込み
    制御手段を有し、前記読み出しラインメモリ選択手段
    は、該書き込み制御手段で指定した書き込みラインメモ
    リ手段が書き込み動作中か否かをモニタして、該書き込
    み動作中のラインメモリ手段からデータの読み出しを行
    わないように読み出しラインメモリ手段を選択制御する
    請求項1記載の映像信号処理装置。
  3. 【請求項3】 前記読み出しラインメモリ選択手段は、
    任意のラインメモリ手段の読み出し動作中に書き込みラ
    インメモリ手段が変更されても、読み出しラインメモリ
    手段と書き込みラインメモリ手段とが動作時期的に一致
    しないように読み出しラインメモリ手段を選択する請求
    項1または2記載の映像信号処理装置。
  4. 【請求項4】 前記書き込み制御手段は、入力画像の水
    平画素数と出力画像の水平画素数から倍率を算出し、該
    倍率に応じて前記ラインメモリ手段ヘの書き込み信号を
    変化させる書き込み制御信号発生手段と、前記入力映像
    信号が1ライン分入力される毎に書き込みラインメモリ
    手段を変更する書き込みラインメモリ選択手段とを有す
    る請求項2記載の映像信号処理装置。
  5. 【請求項5】 前記ラインメモリ手段は出力映像信号の
    1ライン分を一次元的に読み出しまたは書込み可能と
    し、 前記入力映像信号に対して、水平フィルタリング処理に
    より画像水平方向解像度の拡大または縮小時の表示画素
    信号を発生させる水平フィルタ手段と、 前記読み出しラインメモリ選択手段で選択した読み出し
    ラインメモリ手段に基づいてデータの読み出しを制御す
    る読み出し制御手段と、 該読み出し制御手段により読み出されたラインメモリ出
    力に対して画像垂直方向解像度の拡大または縮小時の表
    示ラインを発生させる垂直フィルタ手段とを有する請求
    項1または2記載の映像信号処理装置。
  6. 【請求項6】 前記水平フィルタ手段は、外部からも設
    定可能な水平フィルタ係数を保存する水平フィルタ係数
    発生手段と、入力画像の水平画素数と出力画像の水平画
    素数の関係から注目入力画素に対してフィルタリング処
    理するフィルタ係数を選択する水平フィルタ選択手段
    と、該水平フィルタ選択手段で選択した水平フィルタ係
    数を用いて前記入力映像信号に対してフィルタリング処
    理する水平フィルタリング手段とを有する請求項4記載
    の映像信号処理装置。
  7. 【請求項7】 前記垂直フィルタ手段は、外部からも設
    定可能な垂直フィルタ係数を保存する垂直フィルタ係数
    発生手段と、入力同期信号と出力同期信号の関係からラ
    インメモリ出力にフィルタリング処理する垂直フィルタ
    係数を選択する垂直フィルタ選択手段と、該垂直フィル
    タ選択手段で選択した垂直フィルタ係数を用いて該ライ
    ンメモリ出力に対してフィルタリング処理する垂直フィ
    ルタリング手段とを有する請求項4記載の映像信号処理
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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