JP2003222045A - 蓄圧式燃料噴射装置 - Google Patents

蓄圧式燃料噴射装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃料圧力センサを車両に搭載した後またはセ
ンサ出荷後であっても、燃料圧力センサの低出力側での
特性ズレ異常を検出できるようにする。 【解決手段】 エンジン停止後の所定時間以上経過後の
エンジン再始動状態であり、コモンレール内の燃料圧力
が大気圧(Patm)まで低下しているものと判断し、
燃料圧力センサ(コモンレール圧センサ)の異常判定
(故障診断)が可能であると判断して、大気圧相当時の
コモンレール圧(Pc)が所定範囲(A<Pc<B)外
に有るか否かを判定する。そして、大気圧相当時のコモ
ンレール圧(Pc)が所定範囲外に有る場合には、燃料
圧力センサの低出力側での特性ズレ異常が生じているこ
とを検出し、異常時処理、つまりエンジンの運転条件に
よって設定される目標コモンレール圧(Pt)に基づい
て、インジェクタの噴射量制御およびサプライポンプの
吐出量制御を実施するようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料供給ポンプよ
り吐出される高圧燃料をコモンレール内に蓄圧すると共
に、コモンレール内に蓄圧された高圧燃料をインジェク
タを介してエンジンの各気筒内に噴射供給する蓄圧式燃
料噴射装置に関するもので、特に蓄圧式燃料噴射装置の
燃料圧力センサの低出力側での特性ズレ異常の検出に係
わる。
【0002】
【従来の技術】従来より、多気筒ディーゼルエンジン等
のエンジンにより回転駆動される燃料供給ポンプによっ
てコモンレール内に高圧燃料を加圧圧送して蓄圧すると
共に、そのコモンレール内に蓄圧した高圧燃料をエンジ
ンの各気筒毎に搭載された各気筒のインジェクタに分配
し、各気筒のインジェクタからエンジンの各気筒の燃焼
室内へ高圧燃料を噴射供給する蓄圧式燃料噴射システム
(蓄圧式燃料噴射装置)が公知である。
【0003】この蓄圧式燃料噴射システムにおいては、
燃料圧力センサによってコモンレール内の燃料圧力(実
コモンレール圧)を検出し、この実コモンレール圧がエ
ンジンの運転条件に基づいて設定された目標コモンレー
ル圧と略一致するように燃料供給ポンプの吐出量をフィ
ードバック制御する吐出量制御を実施している。また、
燃料圧力センサによって検出される実コモンレール圧お
よびエンジンの運転条件に応じて設定される目標噴射量
をベースにして噴射パルス幅を演算し、この演算された
噴射パルス幅に応じた噴射パルスをインジェクタに印加
する制御、所謂噴射量制御を実施している。
【0004】上記のような吐出量制御や噴射量制御を最
適な状態で実施するためには、燃料圧力センサより実コ
モンレール圧に対応して出力される電気信号(例えば電
圧信号)の精度を向上させる必要がある。そこで、従来
より、燃料圧力センサは、センサ単品独自にそれぞれ特
性ズレが有るため、センサ単品でセンサ製造時に特性規
格(公差範囲)を設定することにより、センサ単品それ
ぞれ作り込みで、燃料圧力センサの精度保証を行ってい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
に特性規格(公差範囲)内の燃料圧力センサを車両に搭
載して車両走行している時に、燃料圧力センサのリード
線が断線したり、ショートしたりすると、ECUにおい
て燃料圧力センサより出力される電気信号の電圧レベル
が通常使用する範囲の最小値よりも小さい所定値以下と
なったり、あるいは通常使用する範囲の最大値よりも大
きい所定値以上となったりするので、上記のような燃料
圧力センサのリード線の断線やショートはセンサ出荷後
も検出することができる。しかし、上記のように特性規
格(公差範囲)内の燃料圧力センサを車両に搭載して車
両走行している時に、燃料圧力センサの圧力感知部に水
等がかかったり、燃料圧力センサより出力される電気信
号を圧力値(実コモンレール圧)に換算するためのEC
Uの演算回路部がエンジン振動により歪んだりして、燃
料圧力センサの特性ズレ異常が生じても、燃料圧力セン
サを車両に搭載した後には、燃料圧力センサの特性ズレ
異常を検出することができなかった。
【0006】ここで、燃料圧力センサの特性ズレ異常が
生じると、エンジンの運転条件に応じた最適な噴射量制
御や吐出量制御を実施することができないので、燃料圧
力センサを車両に搭載した後であっても、燃料圧力セン
サの特性ズレ異常を検出できるようにすることが望まし
い。また、燃料圧力センサの特性ズレ異常を検出して
も、エンストを回避して、車両を退避走行(リンプホー
ム)させる目的で、車両を継続走行できるようにするこ
とが望ましい。
【0007】
【発明の目的】本発明の目的は、燃料圧力センサを車両
に搭載した後であっても、燃料圧力センサの低出力側で
の特性ズレ異常を検出することのできる蓄圧式燃料噴射
装置を提供することにある。また、燃料圧力センサの低
出力側での特性ズレ異常を検出した時でも、エンストを
回避して車両を継続走行させることのできる蓄圧式燃料
噴射装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
よれば、特性ズレ検出手段においては、エンジン停止後
の所定条件を満足した時に、燃料圧力センサより出力さ
れる電気信号を計測して、その計測した電気信号を大気
圧相当時の検出値として取り込み、エンジン停止後に取
り込んだ大気圧相当時の検出値が、予め定められた所定
範囲外の場合には、燃料圧力センサの低出力側での特性
ズレ異常が生じていると判断することができる。これに
より、燃料圧力センサを車両に搭載した後またはセンサ
出荷後であっても、燃料圧力センサの低出力側での特性
ズレ異常を検出することができる。
【0009】請求項2に記載の発明によれば、特性ズレ
検出手段によって燃料圧力センサの低出力側での特性ズ
レ異常を検出した場合には、エンジンの運転条件に応じ
て設定される目標燃料圧力および目標噴射量をベースに
して噴射パルス幅が演算され、この演算された噴射パル
ス幅に応じた噴射パルスをインジェクタに印加すること
で、燃料圧力センサの低出力側での特性ズレ異常を検出
してもインジェクタが無噴射となることはなく、エンス
トを回避して、車両を退避走行(リンプホーム)させる
目的で車両を継続走行できるようになる。
【0010】請求項3に記載の発明によれば、特性ズレ
検出手段によって燃料圧力センサの低出力側での特性ズ
レ異常を検出した場合には、燃料供給ポンプの吐出量制
御をフィードバック制御からオープン制御に切り替える
ことで、燃料圧力センサの低出力側での特性ズレ異常を
検出してもインジェクタが作動可能な圧力以上に燃料圧
力が維持されるので、エンストを回避して、車両を退避
走行(リンプホーム)させる目的で車両を継続走行でき
るようになる。
【0011】請求項4に記載の発明によれば、エンジン
停止後の所定条件を満足した時とは、コモンレール内の
燃料圧力が大気圧相当まで低下しているものと判断した
時、あるいは燃料圧力センサの異常判定が可能であると
判断した時であることを特徴としている。また、請求項
5に記載の発明によれば、エンジン停止後の所定条件を
満足した時とは、エンジン停止後の燃料圧力が大気圧ま
で低下した時、あるいはエンジン停止後に所定時間以上
経過した時、あるいはエンジン停止後のエンジン冷却水
温または吸気温または燃料温度またはエンジン油温の低
下量が所定値以上の時であることを特徴としている。ま
た、請求項6に記載の発明によれば、エンジン停止後の
所定条件を満足した時とは、エンジン停止後の燃料圧力
が大気圧まで低下した後のエンジン始動時、あるいはエ
ンジン停止後に所定時間以上経過した後のエンジン始動
時、あるいはエンジン停止後のエンジン冷却水温または
吸気温または燃料温度またはエンジン油温の低下量が所
定値以上となった後のエンジン始動時であることを特徴
としている。
【0012】請求項7に記載の発明によれば、燃料圧力
センサが出力する検出値が通常使用する範囲の最大値よ
りも大きい所定値以上の際、あるいは通常使用する範囲
の最小値よりも小さい所定値以下の際には、エンジンを
停止する等のフェイルセーフが実施される。なお、予め
定められた所定範囲外とは、通常使用する範囲の最小値
よりも大きい出力範囲外であるため、エンストを回避し
て、車両を退避走行(リンプホーム)させる目的で車両
を継続走行できるようになる。また、請求項8に記載の
発明によれば、エンジン停止後の所定条件を満足した時
とは、イグニッションスイッチがオンで、且つスタータ
への通電が停止しており、且つ燃料圧力センサ異常判定
許可フラグがオンの時のエンジン始動時であることを特
徴としている。
【0013】請求項9に記載の発明によれば、イグニッ
ションスイッチのオフ後の燃料圧力が大気圧まで低下し
て以降、あるいはイグニッションスイッチのオフ後に所
定時間が経過して以降、あるいはイグニッションスイッ
チのオフ後のエンジン冷却水温または吸気温または燃料
温度またはエンジン油温の低下量が所定値以上となって
以降となったら、特性ズレ検出手段を用いて、大気圧相
当時の検出値が所定範囲内に有るか所定範囲外に有るか
を判定する燃料圧力センサ異常判定が終了した時に、エ
ンジン制御ユニットへの電源の供給を遮断することによ
り、燃料圧力センサ異常判定を実施してからエンジンを
始動するまでの期間が長期間であったとしても、この期
間におけるエンジン制御ユニットの電力消費を低減する
ことができる。これにより、次回のエンジン制御ユニッ
トへの電源供給時には、センサ異常判定手段による燃料
圧力センサ異常判定の結果を、インジェクタの噴射量制
御または噴射期間制御または噴射時期制御、および燃料
供給ポンプの吐出量制御または圧送量制御に反映させる
ことができる。
【0014】請求項10に記載の発明によれば、大気圧
相当時の検出値が所定範囲内にある場合には、燃料圧力
センサの出力特性は正常範囲内であると判断して、燃料
圧力センサの出力値に基づいて、インジェクタの噴射量
制御または噴射期間制御または噴射時期制御、および燃
料供給ポンプの吐出量制御または圧送量制御を実施する
ようにしている。また、大気圧相当時の検出値が所定範
囲外にある場合には、燃料圧力センサの低出力側での特
性ズレ異常が生じていると判断して、エンジンの運転条
件によって設定される目標燃料圧力に基づいて、インジ
ェクタの噴射量制御または噴射期間制御または噴射時期
制御、および燃料供給ポンプの吐出量制御または圧送量
制御を実施するようにしている。これにより、燃料圧力
センサを車両に搭載した後またはセンサ出荷後であって
も、燃料圧力センサの低出力側での特性ズレ異常を検出
することができる。
【0015】請求項11に記載の発明によれば、燃料圧
力センサが出力する検出値が通常使用する範囲外の場合
には、燃料圧力センサの異常(故障)と判断して、エン
ジンを停止する。また、燃料圧力センサが出力する検出
値が通常使用する範囲内であって、且つ予め定められた
所定範囲外の場合には、燃料圧力センサの低出力側での
特性ズレ異常が生じていると判断して、エンジンの運転
条件によって設定される目標燃料圧力に基づいてコモン
レール内の燃料圧力および噴射パルス幅の演算を実施す
る。これにより、エンストを回避して、リンプホームを
実現でき、車両を継続走行させることができる。また、
燃料圧力センサが出力する検出値が通常使用する範囲内
の場合、つまり燃料圧力センサの異常判定が無い場合に
は、燃料圧力センサの出力値に基づいてコモンレール内
の燃料圧力および噴射パルス幅の演算を実施する。
【0016】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態を実施例に基づ
き図面を参照して説明する。 [第1実施例の構成]図1ないし図5は本発明の第1実
施例を示したもので、図1はコモンレール式燃料噴射シ
ステムの全体構造を示した図である。
【0017】本実施例のコモンレール式燃料噴射システ
ムは、多気筒ディーゼルエンジン等の内燃機関(以下エ
ンジンと呼ぶ)1の各気筒の燃焼室内に噴射供給する燃
料噴射圧力に相当する高圧燃料を蓄圧する蓄圧容器とし
てのコモンレール2と、各気筒毎に搭載された複数個
(本例では4個)のインジェクタ3と、吸入調量弁5を
経て加圧室内に吸入される燃料を加圧してコモンレール
2に圧送するサプライポンプ(本発明の燃料供給ポンプ
に相当する)4と、複数個のインジェクタ3のアクチュ
エータおよびサプライポンプ4の吸入調量弁5を電子制
御するエンジン制御ユニット(以下ECUと呼ぶ)10
とを備えている。
【0018】コモンレール2には、連続的に燃料噴射圧
力に相当する高圧燃料が蓄圧される必要があり、そのた
めに燃料配管(高圧通路)11を介して高圧燃料を吐出
するサプライポンプ4の吐出口と接続されている。な
お、インジェクタ3およびサプライポンプ4からのリー
ク燃料は、リーク配管(燃料還流路)12、13、14
を経て燃料タンク6にリターンされる。また、コモンレ
ール2から燃料タンク6へのリターン配管(燃料還流
路)15には、プレッシャリミッタ16が取り付けられ
ている。そのプレッシャリミッタ16は、コモンレール
2内の燃料圧力が限界設定圧を超えた際に開弁して燃料
圧力を限界設定圧以下に抑えるための圧力安全弁であ
る。
【0019】各気筒のインジェクタ3は、コモンレール
2より分岐する複数の分岐管17の下流端に接続され
て、コモンレール2に蓄圧された高圧燃料をエンジン1
の各気筒の燃焼室内に噴射供給する燃料噴射ノズル、こ
の燃料噴射ノズル内に収容されたノズルニードルを開弁
方向に駆動する電磁式アクチュエータ(図示せず)、お
よびノズルニードルを閉弁方向に付勢するニードル付勢
手段(図示せず)等よりなる電磁式燃料噴射弁である。
そして、各気筒のインジェクタ3からエンジン1の各気
筒の燃焼室内への燃料の噴射は、各分岐管17の下流端
に接続された電磁式アクチュエータとしての噴射制御用
電磁弁への通電および通電停止(ON/OFF)により
電子制御される。つまり、各気筒のインジェクタ3の噴
射制御用電磁弁が開弁している間、コモンレール2に蓄
圧された高圧燃料がエンジン1の各気筒の燃焼室内に噴
射供給される。
【0020】サプライポンプ4は、エンジン1のクラン
ク軸(クランクシャフト)21の回転に伴ってポンプ駆
動軸22が回転することで燃料タンク6内の燃料を汲み
上げる周知のフィードポンプ(低圧供給ポンプ:図示せ
ず)と、ポンプ駆動軸22により駆動されるプランジャ
(図示せず)と、このプランジャの往復運動により燃料
を加圧する加圧室(プランジャ室:図示せず)とを有し
ている。そして、サプライポンプ4は、燃料配管19を
経てフィードポンプにより吸い出された燃料を加圧して
吐出口からコモンレール2へ高圧燃料を吐出する燃料供
給ポンプ(高圧供給ポンプ)である。このサプライポン
プ4のフィードポンプから加圧室への燃料流路には、そ
の燃料流路を開閉する電磁式アクチュエータとしてのコ
モンレール圧制御用吸入調量弁(SCV)5が取り付け
られている。
【0021】吸入調量弁5は、図示しないポンプ駆動回
路を介してECU10からのポンプ駆動信号によって電
子制御されることにより、サプライポンプ4のフィード
ポンプから加圧室内に吸入される燃料の吸入量を調整す
るポンプ流量制御弁(吸入量調整用電磁弁)で、各イン
ジェクタ3からエンジン1へ噴射供給する燃料噴射圧力
(燃料圧力)、つまりコモンレール圧を変更する。ここ
で、本実施例の吸入調量弁5は、サプライポンプ4内の
燃料流路の開度を変更するバルブ(弁体)と、ポンプ駆
動信号に応じてバルブの弁開度を調整するためのソレノ
イドコイルとを有し、このソレノイドコイルへの通電が
停止されると弁開度が全開状態となるノーマリオープン
タイプの電磁弁(ポンプ制御弁)である。
【0022】ECU10には、制御処理、演算処理を行
うCPU、各種プログラムおよびデータを保存するメモ
リ(ROM、バックアップRAM)、入力回路、出力回
路、電源回路、インジェクタ駆動回路(EDU)および
ポンプ駆動回路等の機能を含んで構成される周知の構造
のマイクロコンピュータが設けられている。ここで、バ
ックアップRAMは、判定フラグ記憶手段を構成する。
【0023】また、本実施例のECU10は、図示しな
いイグニッションスイッチのオン(IG・ON)信号ま
たはオフ(IG・OFF)信号を検出するIG・ON信
号検出機能、およびこのIG・ON信号検出機能によっ
てIG・ON信号を検出した際に、図示しないバッテリ
からECU10へECU電源を供給するためのECU電
源供給ラインを断続するメインリレー(図示せず)を閉
成(ON)するメインリレー駆動機能を有している。な
お、これらのIG・ON信号検出機能およびメインリレ
ー駆動機能は、マイクロコンピュータにECU電源の供
給が成されない時でも作動可能である。
【0024】また、メインリレー駆動機能は、車両を運
転している時に運転者(ドライバー)によって不意にイ
グニッションスイッチがオフ(IG・OFF)された場
合に、メインリレーの開成(OFF)を所定条件を満足
するまで遅延させることもできる。その所定条件を満足
するまでとは、イグニッションスイッチがOFFされて
からエンジン1が停止するまで、あるいはイグニッショ
ンスイッチがOFFされてから所定時間が経過するまで
である。
【0025】また、ECU10は、エンジンキーを車室
内のキーシリンダに差し込んでエンジンキーをOFF位
置からST位置まで回して、図示しないスタータスイッ
チがオン(ST・ON)すると、スタータを通電する。
そして、ECU10は、エンジン1をクランキングさせ
た後に、エンジンキーをIG位置に戻して、イグニッシ
ョンスイッチがオン(IG・ON)すると、ECU電源
の供給が成され、メモリ内に格納された制御プログラム
に基づいて、例えばインジェクタ3やサプライポンプ4
等の各制御部品のアクチュエータを電子制御するように
構成されている。また、ECU10は、イグニッション
スイッチがオフ(IG・OFF)されてECU電源の供
給が断たれると、メモリ内に格納された制御プログラム
に基づく上記の制御が強制的に終了されるように構成さ
れている。
【0026】ここで、各種センサからのセンサ信号は、
A/D変換器でA/D変換された後に、ECU10に内
蔵されたマイクロコンピュータに入力されるように構成
されている。そして、マイクロコンピュータには、エン
ジン1の運転状態または運転条件を検出する運転条件検
出手段としての、エンジン回転速度(以下エンジン回転
数と言う:NE)を検出するための回転速度センサ3
1、アクセル開度(ACCP)を検出するためのアクセ
ル開度センサ32、エンジン冷却水温(THW)を検出
するための冷却水温センサ33、サプライポンプ4内に
吸入されるポンプ吸入側の燃料温度(THF)を検出す
るための燃料温度センサ34、および燃料噴射圧力に相
当するコモンレール2内の燃料圧力、つまりコモンレー
ル圧を検出するコモンレール圧センサ(本発明の燃料圧
力センサに相当する)35等が接続されている。
【0027】そして、ECU10は、エンジン回転数
(NE)とアクセル開度(ACCP)と予め実験等によ
り測定して作成した特性マップとによって最適な基本噴
射量(目標噴射量:Q)を演算する基本噴射量決定手段
と、エンジン回転数(NE)と基本噴射量(Q)とによ
って指令噴射時期(T)を演算する噴射時期決定手段
と、実コモンレール圧(Pc)と基本噴射量(Q)と予
め実験等により測定して作成した特性マップとによって
インジェクタ3の噴射制御用電磁弁の通電時間(INJ
制御量、INJ制御指令値、噴射パルス長さ、噴射パル
ス幅、噴射パルス時間、指令噴射期間)を演算する噴射
期間決定手段と、インジェクタ駆動回路(EDU)を介
して各気筒のインジェクタ3の噴射制御用電磁弁にパル
ス状のインジェクタ駆動電流(INJ駆動電流値、イン
ジェクタ噴射パルス)を印加するインジェクタ駆動手段
とを有している。
【0028】すなわち、ECU10は、回転速度センサ
31によって検出されたエンジン回転数(NE)および
アクセル開度センサ32によって検出されたアクセル開
度(ACCP)等のエンジン運転情報に基づいて基本噴
射量(Q)を算出し、エンジン1の運転条件または燃料
噴射圧力(つまりコモンレール圧)および基本噴射量
(Q)から算出された噴射パルス幅に応じて各気筒のイ
ンジェクタ3の噴射制御用電磁弁にインジェクタ噴射パ
ルスを印加するように構成されている。これにより、エ
ンジン1が運転される。
【0029】また、ECU10は、エンジン1の運転条
件に応じた最適なコモンレール圧を演算し、ポンプ駆動
回路を介してサプライポンプ4の吸入調量弁(SCV)
5を駆動する吐出量制御手段を有している。すなわち、
ECU10は、回転速度センサ31によって検出された
エンジン回転数(NE)およびアクセル開度センサ32
によって検出されたアクセル開度(ACCP)等のエン
ジン運転情報、更には冷却水温センサ33によって検出
されたエンジン冷却水温(THW)や燃料温度センサ3
4によって検出されたポンプ吸入側の燃料温度(TH
F)の補正量を加味して目標コモンレール圧(Pt)を
演算し、この目標コモンレール圧(Pt)を達成するた
めに、サプライポンプ4の吸入調量弁5へのポンプ駆動
信号(SCV制御量、SCV制御指令値、駆動電流値)
を調整して、サプライポンプ4より吐出される燃料の圧
送量(ポンプ吐出量)を制御するように構成されてい
る。
【0030】さらに、より好ましくは、コモンレール圧
センサ35をコモンレール2に取り付けて、そのコモン
レール圧センサ(本例では歪みゲージ式圧力センサ)3
5によって検出される実コモンレール圧(Pc)がエン
ジン1の運転条件または運転状態によって決定される目
標コモンレール圧(Pt)と略一致するように、サプラ
イポンプ4の吸入調量弁5のソレノイドコイルへのポン
プ駆動信号(SCV制御量、SCV制御指令値、駆動電
流値)をフィードバック制御することが望ましい。
【0031】なお、吸入調量弁5のソレノイドコイルへ
の駆動電流値の制御は、デューティ(DUTY)制御に
より行うことが望ましい。例えば実コモンレール圧(P
c)と目標コモンレール圧(Pt)との圧力偏差(Δ
P)に応じて単位時間当たりのポンプ駆動信号のオン/
オフの割合(通電時間割合・デューティ比)を調整し
て、吸入調量弁5のバルブの弁開度を変化させるデュー
ティ制御を用いることで、高精度なデジタル制御が可能
となる。
【0032】そして、コモンレール圧センサ35は、図
2の特性図に示したように、高圧配管経路内の燃料圧力
に相当するコモンレール圧に応じた電気信号、つまりコ
モンレール圧出力値(Vc)を出力する。このため、E
CU10は、コモンレール圧センサ35からのコモンレ
ール圧出力値(Vc)から実コモンレール圧(Pc)を
算出するコモンレール圧検出手段(演算回路部)を有し
ている。
【0033】なお、ECU10は、コモンレール圧セン
サ35より出力される電気信号であるコモンレール圧出
力値(Vc)に相当する実コモンレール圧(Pc)が通
常使用する電圧範囲の最大値(例えば4.5V)よりも
大きい所定値(例えば4.8Vに相当するコモンレール
圧)以上の場合、あるいは実コモンレール圧(Pc)が
通常使用する電圧範囲の最小値(例えば0.5V)より
も小さい所定値(例えば0.2Vに相当するコモンレー
ル圧)以下の場合には、コモンレール圧センサ35の異
常(故障)と判断してエンジン1の運転を停止するエン
ジン制御手段を有している。
【0034】また、ECU10は、エンジン停止後に、
コモンレール圧が大気圧相当の圧力まで低下するのに必
要な所定時間(Tg)が経過した時に、コモンレール圧
センサ35より出力されるコモンレール圧出力値(V
c)を計測して、その計測したコモンレール圧出力値
(Vc)を大気圧相当時の検出値(Vatm)として取
り込み、エンジン停止後に取り込んだ大気圧相当時の検
出値(Vatm)が、予め定められた所定範囲(A<V
atm<B)外の時、あるいは大気圧相当時に取り込ん
だ実コモンレール圧(Pc)が、予め定められた所定範
囲(A<Pc<B)外の時に、コモンレール圧センサ3
5の低出力側での特性ズレ異常を検出する特性ズレ検出
手段を有している。
【0035】[第1実施例の制御方法]次に、本実施例
のコモンレール式燃料噴射システムの制御方法を図1な
いし図5に基づいて簡単に説明する。ここで、図3およ
び図4はコモンレール式燃料噴射システムの制御方法を
示したフローチャートである。
【0036】なお、図3および図4のフローチャート
は、メモリに格納された制御プログラムに相当するもの
で、イグニッションスイッチがOFF→ONへと切り換
わってメインリレーがONされてバッテリからECU1
0へECU電源の供給が成された時点で起動されて所定
時間毎に随時実行される。また、イグニッションスイッ
チがON→OFFへと切り換わってメインリレーがOF
FされてECU10へのECU電源の供給が断たれた時
には、強制的に終了されるものである。
【0037】先ず、図3および図4のフローチャートが
起動すると、エンジンパラメータ(エンジン1の運転条
件または運転状態)であるエンジン回転数(NE)、ア
クセル開度(ACCP)、エンジン冷却水温(TH
W)、ポンプ吸入側の燃料温度(THF)等を取り込む
と同時に、実コモンレール圧(Pc)を検出するコモン
レール圧センサ35の出力信号であるコモンレール圧出
力値(Vc)を取り込む(ステップS1)。
【0038】次に、イグニッションスイッチがオフ(I
G・OFF)されたか否かを判定する(ステップS
2)。この判定結果がNOの場合、つまりIG・ON中
であると判定した場合には、エンジン停止時であるか否
かを判定する。つまり、回転速度センサ31によって検
出されるエンジン回転数(NE)が所定値(例えば0r
pm)以下であるか否かを判定する(ステップS3)。
この判定結果がNOの場合には、ステップS5に進む。
【0039】また、ステップS3の判定結果がYESの
場合、つまりエンジン停止時である場合には、エンジン
1を始動するスタータがOFFされているか否かを判定
する。すなわち、スタータへの通電制御を行うスタータ
通電回路のスタータリレーがオフ(STA・OFF)さ
れているか否かを判定する(ステップS4)。この判定
結果がNOの場合、つまりスタータリレーがオン(ST
A・ON)されている場合には、バックアップRAMに
記憶されているコモンレール圧センサ異常判定フラグ
(以下センサ異常判定フラグと略す:fab)が立って
いる(fab=1に設定されている)か否かを判定する
(ステップS5)。この判定結果がYESの場合、つま
りfab=1に設定されている場合には、異常時処理を
実施する(ステップS6)。その後に、ステップS10
に進む。
【0040】ここで、異常時処理とは、実コモンレール
圧(Pc)が、目標コモンレール圧(Pt)に略一致す
るように、サプライポンプ4の吐出量を制御するフィー
ドバック制御から、エンジン回転数(NE)等のエンジ
ンパラメータおよび基本噴射量(Q)に基づいてサプラ
イポンプ4の吐出量を制御するオープン制御に切り替え
ることである。その上、エンジン1の運転条件に応じて
設定される目標コモンレール圧(Pt)および基本噴射
量(Q)に基づいて、噴射パルス幅(Tq)を演算し、
この演算された噴射パルス幅(Tq)に応じたインジェ
クタ(INJ)噴射パルスを各気筒のインジェクタ3に
印加する噴射量制御を実施することである。これによ
り、エンストを回避して、リンプホームを実現でき、車
両を継続走行させることができる。
【0041】また、ステップS5の判定結果がNOの場
合、つまりコモンレール圧センサ35の異常判定が無い
場合には、エンジンパラメータをベースに基本噴射量
(Q)、インジェクタ噴射パルス時間(インジェクタ噴
射パルスの噴射パルス幅:Tq)および指令噴射時期
(T)を演算する。具体的には、前述のエンジン回転数
(NE)と前述のアクセル開度(ACCP)とに応じて
基本噴射量(目標噴射量:Q)を求める。
【0042】さらに、ステップS1で取り込んだ実コモ
ンレール圧(Pc)と前述の基本噴射量(Q)とに応じ
て噴射パルス幅(Tq)を求める。さらに、前述のエン
ジン回転数(NE)と前述の基本噴射量(Q)とに応じ
て指令噴射時期(T)を求める(ステップS7)。次
に、エンジンパラメータをベースに目標コモンレール圧
(Pt)を演算する。具体的には、前述のエンジン回転
数(NE)と前述の基本噴射量(Q)とに応じて目標コ
モンレール圧(Pt)を求める(ステップS8)。
【0043】次に、前述のコモンレール圧出力値(V
c)より演算した実コモンレール圧(Pc)と前述の目
標コモンレール圧(Pt)との圧力偏差(Pc−Pt)
に応じてSCV補正量(Di)を求める。次に、前回の
SCV制御量(ΣDscv)にSCV補正量(Di)を
積算して今回のSCV制御量(SCV制御指令値:ΣD
scv)を求める(ステップS9)。
【0044】次に、インジェクタ(INJ)3の噴射制
御用電磁弁への制御指令値であるINJ制御量(INJ
制御指令値)、すなわち、噴射パルス幅(Tq)および
指令噴射時期(T)をECU10の出力段にセットす
る。また、サプライポンプ4の吸入調量弁(SCV)5
への制御指令値であるSCV制御量(SCV制御指令
値:ΣDscv)をECU10の出力段にセットする
(ステップS10)。以降、ステップS1に戻り、前述
の制御を繰り返す。
【0045】また、ステップS2の判定結果がYESの
場合、つまりIG・OFFと判定した場合には、エンジ
ン停止時制御量を演算する。具体的には、INJ制御量
である噴射パルス幅(Tq)をゼロ(Tq=0)とす
る。また、SCV制御量であるSCV制御指令値(ΣD
scv)をDt(ΣDscv=Dt)とする(ステップ
S11)。
【0046】次に、エンジンキーOFF後カウンタ(C
IGoff)、つまりIG・OFF後の経過時間を、C
IGoff=CIGoff+1とカウントアップする
(ステップS12)。次に、コモンレール圧センサ35
の特性ズレ異常を判定可能な状態であるか否かを判定す
る。すなわち、エンジン1が停止してから所定時間(T
g)が経過している(CIGoff>Tg)か否かを判
定する(ステップS13)。この判定結果がNOの場
合、つまりエンジン停止後に所定時間(Tg)が経過し
ていないと判断した場合には、直接ステップS10へ進
み、ステップS10で、ステップS12にて設定したエ
ンジン停止時制御量をECU10の出力段にセットす
る。以降、ステップS1に戻り、前述の制御を繰り返
す。
【0047】ここで、上記の所定時間(Tg)は、エン
ジン停止後に、コモンレール2内の燃料圧力(コモンレ
ール圧)が大気圧相当の圧力まで低下するのに必要な時
間であるが、エンジン停止後にエンジン冷却水温(TH
W)または吸気温(THA)または燃料温度(THF)
またはエンジン油温の低下量が所定値以上の時としても
良い。これは、エンジン冷却水温(THW)または吸気
温(THA)または燃料温度(THF)またはエンジン
油温の低下量が所定値以上となっていれば、コモンレー
ル圧は大気圧相当の圧力(Patm)まで確実に低下し
ていると思われるからである。また、上記の所定時間
(Tg)は、予め実験等により求めて作成したマップ等
を用いてエンジン冷却水温(THW)、吸気温(TH
A)、燃料温度(THF)、エンジン油温から求めても
良い。この場合、温度が低い程、所定時間(Tg)を長
く設定し(例えば10sec)、温度が高い程、所定時
間(Tg)を短く設定する(例えば1sec)と良い。
【0048】また、ステップS13の判定結果がYES
の場合、つまりエンジン停止後に所定時間(Tg)が経
過していると判断した場合には、コモンレール圧センサ
35の異常状態(故障診断)の判定が可能であると判断
して、コモンレール圧センサ異常判定許可フラグ(以下
センサ異常判定OKフラグと言う:fok)を立てfo
k=1とし、バックアップRAMに記憶する(ステップ
S14)。その後に、ステップS10へ進み、ステップ
S10で、ステップS11にて設定したエンジン停止時
制御量をECU10の出力段にセットする。以降、ステ
ップS1に戻り、前述の制御を繰り返す。
【0049】また、ステップS4の判定結果がYESの
場合、つまりスタータリレーがオフ(STA・OFF)
されている場合には、バックアップRAMに記憶されて
いるセンサ異常判定OKフラグ(fok)が立っている
(fok=1に設定されている)か否かを判定する。す
なわち、コモンレール圧センサ35の異常判定(故障診
断)が可能であるか否かを判定する(ステップS1
5)。この判定結果がNOの場合、つまりセンサ異常判
定OKフラグ(fok)がリセット(fok=0)され
ている場合には、ステップS11へ進む。
【0050】また、ステップS15の判定結果がYES
の場合、つまりセンサ異常判定OKフラグ(fok)が
セット(fok=1)されている場合には、エンジン停
止後の所定時間以上経過後のエンジン再始動状態であ
り、コモンレール2内の圧力(コモンレール圧)が大気
圧(Pc=Patm)まで低下しているものと判断し
て、ステップS1で取り込んだ大気圧相当時のコモンレ
ール圧(実コモンレール圧:Pc)が予め定められた大
気圧相当の所定範囲(A<Pc<B)内にあるか否かを
判定する(ステップS16)。
【0051】なお、予め定められた大気圧相当の所定範
囲の判定には、実コモンレール圧(Pc)の他に、コモ
ンレール圧センサ35の出力信号であるコモンレール圧
出力値(Vc)を用いても良い。この場合には、大気圧
相当の所定範囲の判定には、A<Vc<Bが用いられ
る。ここで、予め定められた大気圧相当の所定範囲(A
<Vatm<B)とは、特性ズレ異常の無い正常な出力
特性のコモンレール圧センサ35が大気圧相当時に出力
する検出値(Vatm)が1.0Vの場合に、1.0V
±100mVの範囲を言う。この範囲は、コモンレール
圧センサ35の出力信号の通常使用する電圧範囲の最小
値(例えば0.5V)よりも大きい値である。また、コ
モンレール圧センサ35の出力信号の通常使用する電圧
範囲は例えば0.5V〜4.5Vである。
【0052】そして、ステップS16の判定結果がNO
の場合、つまり大気圧相当の所定範囲外に有る場合に
は、コモンレール圧センサ35の低出力側での特性ズレ
異常が生じていると判断して、センサ異常判定フラグ
(fab)を立てfab=1とし、バックアップRAM
に記憶する(ステップS17)。その後に、ステップS
6へ進み、上述の異常時処理を実施する。
【0053】また、ステップS16の判定結果がYES
の場合、つまり大気圧相当の所定範囲内に有る場合に
は、コモンレール圧センサ35の低出力側での特性ズレ
異常が生じていないと判断して、すなわち、コモンレー
ル圧センサ35の出力特性が正常範囲内であると判断し
て、センサ異常判定フラグ(fab)を倒しfab=0
とし、バックアップRAMに記憶する(ステップS1
8)。その後に、ステップS7へ進む。以降、ステップ
S1に戻り、前述の制御を繰り返す。
【0054】[第1実施例の特徴]ここで、上述したよ
うに、特性規格(公差範囲)内のコモンレール圧センサ
35を車両に搭載して車両走行している時に、コモンレ
ール圧センサ35の圧力感知部(例えば歪みゲージ式半
導体)に水等がかかったり、コモンレール圧センサ35
より出力される電気信号であるコモンレール圧出力値
(Vc)を圧力値(実コモンレール圧:Pc)に換算す
るためのECU10に内蔵された演算回路部がエンジン
振動により歪んだりして、コモンレール圧センサ35の
出力特性の異常故障、つまりコモンレール圧センサ35
の特性ズレ異常が生じる可能性があるが、従来では、コ
モンレール圧センサ35を車両に搭載した後またはセン
サ出荷後(市場に流出後)にはコモンレール圧センサ3
5の特性ズレ異常を検出することができなかった。
【0055】また、コモンレール圧センサ35の特性ズ
レ異常が生じていると、エンジン1の運転条件に応じた
最適な噴射量制御(噴射パルス幅制御)や吐出量制御を
実施することができないので、コモンレール圧センサ3
5を車両に搭載した後またはセンサ出荷後であっても、
コモンレール圧センサ35の特性ズレ異常を検出できる
ようにすることが望ましい。
【0056】そこで、本実施例のコモンレール式燃料噴
射システムにおいては、エンジン停止後に所定時間が経
過して以降のエンジン始動時、すなわち、図5のタイミ
ングチャートに示したように、エンジンキーをIG位置
からOFF位置に戻してイグニッションスイッチをOF
Fしてから所定時間(Tg)が経過した(CIGoff
>Tg)際に、エンジンキーOFF後カウンタ(CIG
off)によるカウントが終了してセンサ異常判定OK
フラグ(fok)がON(fok=1)する。その後に
メインリレーがON状態からOFF状態に切り替えられ
てECU電源の供給が断たれた後に、乗員がエンジンキ
ーをOFF位置からIG位置まで回してイグニッション
スイッチをオン(IG・ON)すると、これに同期して
メインリレーがON状態となり、ECU電源がECU1
0に供給される。
【0057】このとき、ECU10は、イグニッション
スイッチがオン(IG・ON)、センサ異常判定OKフ
ラグ(fok)がON(fok=1)、およびスタータ
リレーがオフ(STA・OFF)の間のエンジン始動
時、すなわち、エンジン停止後の所定時間以上経過後の
エンジン再始動状態であり、コモンレール2内の圧力
(コモンレール圧)が大気圧(Pc=Patm)まで低
下しているものと判断し、コモンレール圧センサ35の
異常判定(故障診断)が可能であると判断して、コモン
レール圧センサ異常判定を実施するようにしている。
【0058】そして、コモンレール圧センサ異常判定で
は、大気圧相当時にコモンレール圧センサ35より取り
込んだコモンレール圧出力値(Vc=Vatm)または
その出力値より演算される大気圧相当時のコモンレール
圧(実コモンレール圧:Pc)が所定範囲(A<Pc<
B)内に有るか所定範囲(A<Pc<B)外に有るかを
判定して、所定範囲内に有る場合には、コモンレール圧
センサ35の出力特性は正常範囲内であると判断して、
定常時処理、つまりコモンレール圧センサ35の出力値
に基づいて噴射量制御(噴射パルス幅制御)および吐出
量制御(コモンレール圧制御)を実施するようにしてい
る。また、所定範囲外に有る場合には、コモンレール圧
センサ35の低出力側での特性ズレ異常が生じていると
判断して、異常時処理、つまりエンジン1の運転条件に
よって設定される目標コモンレール圧(Pt)に基づい
て噴射量制御(噴射パルス幅制御)および吐出量制御
(コモンレール圧制御)を実施するようにしている。
【0059】したがって、コモンレール圧センサ35を
車両に搭載した後またはセンサ出荷後(市場流出後)で
あっても、コモンレール圧センサ35の低出力側での特
性ズレ異常を検出することができる。これにより、イン
ジケータランプ等でコモンレール圧センサ35の低出力
側での特性ズレ異常を表示することにより、コモンレー
ル圧センサ35またはECU10の演算回路部の交換を
運転者に促すことができる。
【0060】また、コモンレール圧センサ35の低出力
側での特性ズレ異常を検出しても、エンジン1を再始動
した後は、エンジン1の運転条件に応じて設定される目
標コモンレール圧(Pt)を実コモンレール圧(Pc)
の代用値として使用し、その目標コモンレール圧(P
t)と基本噴射量(Q)とに応じて噴射パルス幅(T
q)を演算し、この演算された噴射パルス幅(Tq)に
応じたインジェクタ(INJ)噴射パルスを各気筒のイ
ンジェクタ3に印加するようにしているので、各気筒の
インジェクタ3が無噴射となることはなく、エンジン停
止(エンスト)を回避できる。
【0061】また、コモンレール圧センサ35の低出力
側での特性ズレ異常を検出した場合には、サプライポン
プ4の吐出量制御をフィードバック制御からオープン制
御に切り替えることで、コモンレール圧センサ35の低
出力側での特性ズレ異常を検出しても、SCV制御指令
値(SCV制御量)が閉弁側に指令されることはなく、
サプライポンプ4の吸入調量弁5の弁開度を目標コモン
レール圧(Pt)に応じて制御できるので、各気筒のイ
ンジェクタ3が作動可能な圧力以上にコモンレール圧を
維持できる。これにより、エンストを回避して、車両を
退避走行(リンプホーム)させる目的で車両を継続走行
できるようになる。
【0062】なお、エンジン始動性の向上のために、吸
入調量弁5のソレノイドコイルには、エンジンキーを車
室内のキーシリンダに差し込んでエンジンキーをOFF
位置からIG位置まで回すと同時に、すなわち、イグニ
ッションスイッチをオン(IG・ON)すると同時に通
電が開始されるように構成しても良い。この場合には、
エンジン1を始動させるスタータへの通電時には、即エ
ンジン1の始動に必要な燃料量や燃料噴射圧力が得られ
るような弁開度に吸入調量弁5のバルブを設定すること
ができる。また、リモコン・エンジン・スタータシステ
ムを用いても良い。
【0063】ここで、本実施例では、エンジン停止後に
所定時間が経過して以降のエンジン始動時、エンジン停
止後の燃料圧力が大気圧まで低下して以降のエンジン始
動時、あるいはエンジン停止後のエンジン冷却水温(T
HW)または吸気温または燃料温度(THF)またはエ
ンジン油温の低下量が所定値以上となって以降のエンジ
ン始動時を含むものとしても良い。なお、上記のエンジ
ン始動時とは、エンジンキーを車室内のキーシリンダに
差し込んでOFF位置からIG位置まで回した時から、
その後にST位置までエンジンキーを回してエンジン1
をクランキングさせる時までを含むものとする。また、
上記の所定時間(Tg)は、予め実験等により求めて作
成したマップ等を用いてエンジン冷却水温(THW)、
吸気温(THA)、燃料温度(THF)、エンジン油温
から求めても良い。この場合、温度が低い程、所定時間
(Tg)を長く設定し(例えば10sec)、温度が高
い程、所定時間(Tg)を短く設定する(例えば1se
c)と良い。
【0064】また、センサ異常判定OKフラグ(fo
k)を車室内前面に設置したウォーニングランプと連動
させれば次のように操作がし易くなる。それは、エンジ
ンキーをOFF位置からIG位置まで回した際にウォー
ニングランプが点灯していれば、センサ異常判定OKフ
ラグ(fok)がON(fok=1)の場合で、その後
にウォーニングランプが消灯したら、センサ異常判定が
完了したとしてエンジンキーをIG位置からST位置へ
回して、スタータを作動させ、エンジン1をクランキン
グさせる。これにより、コモンレール圧センサ異常判定
後に確実にエンジン1を始動させることができる。
【0065】[第2実施例]図6および図7は本発明の
第2実施例を示したもので、図6および図7はコモンレ
ール式燃料噴射システムの制御方法を示したフローチャ
ートである。
【0066】本実施例のECU10のメインリレー駆動
機能は、イグニッションスイッチがオフ(IG・OF
F)された場合でも、メインリレーの開成(OFF)を
所定条件を満足するまで遅延させることができる。その
所定条件を満足するまでとは、イグニッションスイッチ
がオフ(IG・OFF)されてから所定時間(Tg)が
経過し、その後にコモンレール圧センサ異常判定が終了
したことを検出するまでである。
【0067】なお、図6および図7のフローチャート
は、メモリに格納された制御プログラムに相当するもの
で、イグニッションスイッチがOFF→ONへと切り換
わってメインリレーがONされてバッテリからECU1
0へECU電源の供給が成された時点で起動されて所定
時間毎に随時実行される。また、イグニッションスイッ
チがON→OFFへと切り換わってから所定時間(T
g)が経過し、その後にコモンレール圧センサ異常判定
が終了したことを検出した時点で、メインリレーがOF
FされてECU10へのECU電源の供給が断たれて、
強制的に終了されるものである。
【0068】先ず、図3のステップS1と同様にして、
エンジンパラメータを取り込むと同時に、実コモンレー
ル圧(Pc)を取り込む(ステップS21)。次に、イ
グニッションスイッチがオフ(IG・OFF)されたか
否かを判定する(ステップS22)。この判定結果がN
Oの場合、つまりIG・ON中であると判定した場合に
は、バックアップRAMに記憶されているセンサ異常判
定フラグ(fab)が立っている(fab=1に設定さ
れている)か否かを判定する(ステップS23)。この
判定結果がYESの場合、つまりセンサ異常判定が有り
fab=1の場合には、図4のステップS6と同様に異
常時処理を実施する(ステップS24)。その後に、ス
テップS28に進む。
【0069】また、ステップS23の判定結果がNOの
場合、つまりセンサ異常判定が無い場合には、図4のス
テップS7と同様に、エンジンパラメータをベースに基
本噴射量(Q)、インジェクタ噴射パルスの噴射パルス
幅(Tq)および指令噴射時期(T)を演算する(ステ
ップS25)。
【0070】次に、図4のステップS8と同様に、目標
コモンレール圧(Pt)を演算する(ステップS2
6)。次に、図4のステップS9と同様に、実コモンレ
ール圧(Pc)と目標コモンレール圧(Pt)との圧力
偏差(Pc−Pt)に応じてSCV補正量(Di)を演
算する。次に、前回のSCV制御量(ΣDscv)にS
CV補正量(Di)を積算して今回のSCV制御量(S
CV制御指令値:ΣDscv)を演算する(ステップS
27)。
【0071】次に、図3のステップS10と同様に、I
NJ制御量(INJ制御指令値)、すなわち、噴射パル
ス幅(Tq)および指令噴射時期(T)をECU10の
出力段にセットする。また、SCV制御量(SCV制御
指令値:ΣDscv)をECU10の出力段にセットす
る(ステップS28)。以降、ステップS21に戻り、
前述の制御を繰り返す。
【0072】また、ステップS22の判定結果がYES
の場合、つまりIG・OFFと判定した場合には、図3
のステップS11と同様に、エンジン停止時制御量を演
算する(ステップS29)。次に、図3のステップS1
2と同様に、IG・OFF後の経過時間を、CIGof
f=CIGoff+1とカウントアップする(ステップ
S30)。次に、図3のステップS13と同様に、エン
ジン停止後に所定時間(Tg)が経過している(CIG
off>Tg)か否かを判定する(ステップS31)。
この判定結果がNOの場合には、直接ステップS28へ
進む。以降、ステップS21に戻り、前述の制御を繰り
返す。
【0073】また、ステップS31の判定結果がYES
の場合、つまりエンジン停止後に所定時間以上経過して
いると判断した場合には、エンジン停止後に所定時間以
上経過してコモンレール2内の圧力(コモンレール圧)
が大気圧(Pc=Patm)まで低下しており、コモン
レール圧センサ35の異常状態(故障診断)の判定が可
能であると判断して、ステップS21で取り込んだ大気
圧相当時の実コモンレール圧(Pc)が予め定められた
大気圧相当の所定範囲(A<Pc<B)内にあるか否か
を判定する(ステップS32)。
【0074】この判定結果がNOの場合、つまり大気圧
相当の所定範囲外に有る場合には、コモンレール圧セン
サ35の特性ズレ異常が生じていると判断して、センサ
異常判定フラグ(fab)を1にセットし、バックアッ
プRAMに記憶する(ステップS33)。その後に、ス
テップS28へ進む。以降、ステップS21に戻り、前
述の制御を繰り返す。
【0075】また、ステップS32の判定結果がYES
の場合、つまり大気圧相当の所定範囲内に有る場合に
は、コモンレール圧センサ35の出力特性が正常範囲内
であると判断して、センサ異常判定フラグ(fab)を
倒しfab=0とし、バックアップRAMに記憶する
(ステップS34)。その後に、ステップS28へ進
む。以降、ステップS21に戻り、前述の制御を繰り返
す。
【0076】以上のように、本実施例のコモンレール式
燃料噴射システムにおいては、エンジン停止後に所定時
間以上経過した以降はコモンレール2内の圧力(コモン
レール圧)が大気圧(Pc=Patm)まで低下してい
るものと判断し、コモンレール圧センサ35の異常判定
(故障診断)が可能であると判断できるので、コモンレ
ール圧センサ35の低出力側での特性ズレ異常を検出す
るようにしている。これによっても、第1実施例と同様
な効果を達成することができる。
【0077】また、本実施例のECU10は、イグニッ
ションスイッチがオフ(IG・OFF)されてから所定
時間(Tg)が経過したら、図6のステップS32〜S
34のコモンレール圧センサ35の異常判定を実施す
る。そして、コモンレール圧センサ35の異常判定が終
了したことを検出したら、例えば図6のステップS33
またはステップS34の処理が終了したらセンサ異常判
定終了フラグを立てるようにし、センサ異常判定終了フ
ラグがセットされた時点で、メインリレーをOFFして
ECU10へのECU電源の供給を遮断するようにして
も良く、また、センサ異常判定終了フラグがセットされ
てから所定時間が経過した時点で、メインリレーをOF
FしてECU10へのECU電源の供給を遮断するよう
にしても良い(電源遮断手段)。
【0078】この場合には、コモンレール圧センサ異常
判定を実施した後からエンジン始動開始までの期間が仮
に長期間であったとしても、この期間におけるECU1
0が消費する電力消費を低減することができる。これに
より、次回のECU10へのECU電源の供給時には、
コモンレール圧センサ異常判定による判定結果を、確実
に、エンジン始動後のインジェクタ3の噴射量制御およ
びサプライポンプ4の吐出量制御に反映させることがで
きる。
【0079】なお、センサ異常判定終了フラグの代わり
に、メインリレーOFFフラグを立てるようにしても良
い。また、図6のステップS31の判定がYESの場
合、つまりエンジン停止後に所定時間以上経過している
と判断した場合に、センサ異常判定OKフラグ(fo
k)を立てて(fok=1)、fok=1がセットされ
てからコモンレール圧センサ異常判定処理を開始してか
ら終了するまでに必要な所定時間が経過したらメインリ
レーをOFFしてECU10へのECU電源の供給を遮
断するようにしても良い。
【0080】[変形例]本実施例では、コモンレール圧
センサ35をコモンレール2に直接取り付けて、コモン
レール2内に蓄圧される燃料圧力(実コモンレール圧)
を検出するようにしているが、燃料圧力センサをサプラ
イポンプ4のプランジャ室(加圧室)からインジェクタ
3内の燃料通路までの間の燃料配管等に取り付けて、サ
プライポンプ4の加圧室より吐出された燃料圧力、ある
いはエンジン1の各気筒の燃焼室内に噴射供給される燃
料噴射圧力を検出するようにしても良い。
【0081】本実施例では、サプライポンプ4のプラン
ジャ室(加圧室)内に吸入される燃料の吸入量を変更
(調整)する吸入調量弁(吸入量調整用電磁弁)5を設
けた例を説明したが、サプライポンプ4のプランジャ室
(加圧室)からコモンレール2への燃料の吐出量を変更
(調整)する吐出量調整用電磁弁を設けても良い。ま
た、本実施例では、弁開度がその電磁弁への通電を停止
した時に全開となるノーマリオープンタイプ(常開型)
の吸入調量弁(吸入量調整用電磁弁)5を用いたが、弁
開度がその電磁弁への通電を停止した時に全開となるノ
ーマリオープンタイプ(常開型)の吐出量調整用電磁弁
を用いても良い。また、吐出量調整用電磁弁または吸入
量調整用電磁弁の弁開度がその電磁弁を通電した時に全
開となるノーマリクローズタイプ(常閉型)の電磁弁を
用いても良い。
【0082】本実施例では、コモンレール圧センサ異常
判定フラグ(センサ異常判定フラグ:fab)、コモン
レール圧センサ異常判定許可フラグ(センサ異常判定O
Kフラグ:fok)、およびセンサ異常判定終了フラグ
を記憶する判定フラグ記憶手段として、学習した内容を
イグニッションスイッチのオフ(IG・OFF)時にも
記憶するためのスタンバイRAMを用いたが、スタンバ
イRAMを用いずに、EPROM、EEPROM、フラ
ッシュ・メモリ等の不揮発性メモリ、DVD−ROM、
CD−ROM、あるいはフレキシブル・ディスクのよう
な他の記憶媒体を用いても良い。この場合にも、IG・
OFF時にバッテリからの電源の供給が停止しても判定
・記憶した内容は保存される。
【0083】本実施例では、エンジンの運転条件に応じ
て設定される目標噴射量として、エンジン回転速度(N
E)とアクセル開度(ACCP)とに応じて設定される
基本噴射量(Q)を用いたが、エンジンの運転条件に応
じて設定される目標噴射量として、その基本噴射量
(Q)に、エンジン冷却水温(THW)やポンプ吸入側
の燃料温度(THF)等を考慮した噴射量補正量を加味
して算出される指令噴射量(QFIN)を用いても良
い。
【0084】ここで、本実施例では、エンジン1の運転
条件を検出する運転条件検出手段として回転速度センサ
31、アクセル開度センサ32、冷却水温センサ33お
よび燃料温度センサ34を用いて基本噴射量(Q)、指
令噴射量(QFIN)、指令噴射時期(T)、目標コモ
ンレール圧(Pt)を演算するようにしているが、運転
条件検出手段としてのその他のセンサ類(例えば吸気温
センサ、吸気圧センサ、気筒判別センサ、噴射時期セン
サ等)からの検出信号(エンジン運転情報)を加味して
指令噴射量(QFIN)、指令噴射時期(T)、目標コ
モンレール圧(Pt)を補正するようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】コモンレール式燃料噴射システムの全体構造を
示した概略図である(第1実施例)。
【図2】コモンレール圧センサの出力特性の一例を示し
た特性図である(第1実施例)。
【図3】コモンレール式燃料噴射システムの制御方法を
示したフローチャートである(第1実施例)。
【図4】コモンレール式燃料噴射システムの制御方法を
示したフローチャートである(第1実施例)。
【図5】イグニッションスイッチ(IG)の状態、EC
Uへの電源供給状態、スタータ(STA)の通電状態、
インジェクタ(INJ)の噴射状態、エンジン回転数の
推移、SCV制御指令値の推移、吸入調量弁の開閉弁状
態、コモンレール圧の推移、コモンレール圧センサ異常
判定の状態を示したタイミングチャートである(第1実
施例)。
【図6】コモンレール式燃料噴射システムの制御方法を
示したフローチャートである(第2実施例)。
【図7】コモンレール式燃料噴射システムの制御方法を
示したフローチャートである(第2実施例)。
【符号の説明】
1 エンジン 2 コモンレール 3 インジェクタ 4 サプライポンプ(燃料供給ポンプ) 5 吸入調量弁 10 ECU(エンジン制御ユニット、特性ズレ検出手
段、インジェクタ駆動手段、ポンプ駆動手段、エンジン
制御手段、イグニッション判定手段、スタータ判定手
段、センサ異常判定許可フラグ設定手段、センサ異常判
定手段、電源遮断手段) 35 コモンレール圧センサ(燃料圧力センサ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02D 45/00 320 F02D 45/00 320Z 364 364K F02M 51/00 F02M 51/00 A 59/20 59/20 D 65/00 304 65/00 304 F02N 11/08 F02N 11/08 Z Fターム(参考) 3G066 AA07 AB02 AC09 BA28 BA69 CD25 CE13 CE16 DA01 DC18 3G084 AA01 BA13 BA14 CA01 CA02 CA07 DA30 FA02 FA20 FA36 3G092 AA02 AB03 BB01 BB08 CA01 DE01S DE09Y FA29 FB02 GA01 GA10 HB03Z HF19Z HF20Z HG08Z 3G301 HA02 JB01 JB07 KA01 KA28 LB06 LB11 LB13 MA11 MA28 PA09Z PA10Z PB08Z PE08Z PF16Z

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンにより回転駆動される燃料供給ポ
    ンプによってコモンレール内に高圧燃料を加圧圧送して
    蓄圧すると共に、前記コモンレール内に蓄圧した高圧燃
    料を前記エンジンの各気筒毎に搭載された各気筒のイン
    ジェクタに分配供給し、前記各気筒のインジェクタから
    前記エンジンの各気筒へ高圧燃料を噴射供給する蓄圧式
    燃料噴射装置において、 (a)燃料の噴射圧力に相当する燃料圧力に対応した電
    気信号を出力する出力特性を有する燃料圧力センサと、 (b)エンジン停止後の所定条件を満足した時に、前記
    燃料圧力センサより出力される電気信号を計測して、そ
    の計測した電気信号を大気圧相当時の検出値として取り
    込み、 前記エンジン停止後に取り込んだ前記大気圧相当時の検
    出値が、予め定められた所定範囲外の時に、前記燃料圧
    力センサの低出力側での特性ズレ異常を検出する特性ズ
    レ検出手段とを備えたことを特徴とする蓄圧式燃料噴射
    装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の蓄圧式燃料噴射装置にお
    いて、 前記燃料圧力センサによって検出される燃料圧力および
    前記エンジンの運転条件に応じて設定される目標噴射量
    に基づいて、噴射パルス幅を演算し、この演算された噴
    射パルス幅に応じた噴射パルスを前記インジェクタに印
    加するインジェクタ駆動手段を備え、 前記インジェクタ駆動手段は、前記特性ズレ検出手段に
    よって前記燃料圧力センサの低出力側での特性ズレ異常
    を検出した際に、前記エンジンの運転条件に応じて設定
    される目標燃料圧力および前記目標噴射量に基づいて、
    噴射パルス幅を演算し、この演算された噴射パルス幅に
    応じた噴射パルスを前記インジェクタに印加することを
    特徴とする蓄圧式燃料噴射装置。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の蓄圧式燃料噴射装置にお
    いて、 前記燃料圧力センサによって検出される燃料圧力が、前
    記エンジンの運転条件に応じて設定される目標燃料圧力
    と一致するように、前記燃料供給ポンプの吐出量または
    圧送量をフィードバック制御するポンプ駆動手段を備
    え、 前記ポンプ駆動手段は、前記特性ズレ検出手段によって
    前記燃料圧力センサの低出力側での特性ズレ異常を検出
    した際に、前記燃料供給ポンプの吐出量制御をフィード
    バック制御からオープン制御に切り替えることを特徴と
    する蓄圧式燃料噴射装置。
  4. 【請求項4】請求項1ないし請求項3のうちのいずれか
    1つに記載の蓄圧式燃料噴射装置において、 前記エンジン停止後の所定条件を満足した時とは、前記
    コモンレール内の燃料圧力が大気圧相当まで低下してい
    るものと判断した時、あるいは前記燃料圧力センサの異
    常判定が可能であると判断した時であることを特徴とす
    る蓄圧式燃料噴射装置。
  5. 【請求項5】請求項1ないし請求項3のうちのいずれか
    1つに記載の蓄圧式燃料噴射装置において、 前記エンジン停止後の所定条件を満足した時とは、前記
    エンジン停止後の燃料圧力が大気圧まで低下した時、あ
    るいは前記エンジン停止後に所定時間以上経過した時、
    あるいは前記エンジン停止後のエンジン冷却水温または
    吸気温または燃料温度またはエンジン油温の低下量が所
    定値以上の時であることを特徴とする蓄圧式燃料噴射装
    置。
  6. 【請求項6】請求項1ないし請求項3のうちのいずれか
    1つに記載の蓄圧式燃料噴射装置において、 前記エンジン停止後の所定条件を満足した時とは、前記
    エンジン停止後の燃料圧力が大気圧まで低下した後のエ
    ンジン始動時、あるいは前記エンジン停止後に所定時間
    以上経過した後のエンジン始動時、あるいは前記エンジ
    ン停止後のエンジン冷却水温または吸気温または燃料温
    度またはエンジン油温の低下量が所定値以上となった後
    のエンジン始動時であることを特徴とする蓄圧式燃料噴
    射装置。
  7. 【請求項7】請求項1ないし請求項6のうちのいずれか
    1つに記載の蓄圧式燃料噴射装置において、 前記燃料圧力センサが出力する検出値が通常使用する範
    囲の最大値よりも大きい所定値以上の際、あるいは前記
    通常使用する範囲の最小値よりも小さい所定値以下の際
    に、前記エンジンを停止するエンジン制御手段を備え、 前記予め定められた所定範囲外とは、前記通常使用する
    範囲の最小値よりも大きい出力範囲外であることを特徴
    とする蓄圧式燃料噴射装置。
  8. 【請求項8】請求項1ないし請求項7のうちのいずれか
    1つに記載の蓄圧式燃料噴射装置において、 前記インジェクタの噴射量または噴射期間または噴射時
    期を制御すると共に、前記燃料供給ポンプの吐出量また
    は圧送量を制御するためのエンジン制御ユニットを備
    え、 前記エンジン制御ユニットは、イグニッションスイッチ
    がオンしているか否かを判定するイグニッション判定手
    段、 スタータへの通電が停止しているか否かを判定するスタ
    ータ判定手段、 および前記エンジン停止後の燃料圧力が大気圧まで低下
    して以降、あるいは前記エンジン停止後に所定時間が経
    過して以降、あるいは前記エンジン停止後のエンジン冷
    却水温または吸気温または燃料温度またはエンジン油温
    の低下量が所定値以上となって以降となったら燃料圧力
    センサ異常判定許可フラグを設定するセンサ異常判定許
    可フラグ設定手段を有し、 前記エンジン停止後の所定条件を満足した時とは、前記
    イグニッションスイッチがオンで、且つ前記スタータへ
    の通電が停止しており、且つ前記燃料圧力センサ異常判
    定許可フラグがオンの時のエンジン始動時であることを
    特徴とする蓄圧式燃料噴射装置。
  9. 【請求項9】請求項1ないし請求項7のうちのいずれか
    1つに記載の蓄圧式燃料噴射装置において、 電源の供給が成されると、メモリ内に格納された制御プ
    ログラムに基づいて、前記インジェクタの噴射量または
    噴射期間または噴射時期を制御すると共に、前記燃料供
    給ポンプの吐出量または圧送量を制御し、電源の供給が
    断たれると、前記制御プログラムに基づく制御が強制的
    に終了されるように構成されたエンジン制御ユニットを
    備え、 前記エンジン制御ユニットは、イグニッションスイッチ
    がオフされたか否かを判定するイグニッション判定手
    段、 前記イグニッションスイッチのオフ後の燃料圧力が大気
    圧まで低下して以降、あるいは前記イグニッションスイ
    ッチのオフ後に所定時間が経過して以降、あるいは前記
    イグニッションスイッチのオフ後のエンジン冷却水温ま
    たは吸気温または燃料温度またはエンジン油温の低下量
    が所定値以上となって以降となったら、前記特性ズレ検
    出手段を用いて、前記大気圧相当時の検出値が前記所定
    範囲内に有るか前記所定範囲外に有るかを判定するセン
    サ異常判定手段、 およびこのセンサ異常判定手段による燃料圧力センサ異
    常判定が終了した時に、前記エンジン制御ユニットへの
    電源の供給を遮断する電源遮断手段を有していることを
    特徴とする蓄圧式燃料噴射装置。
  10. 【請求項10】請求項8または請求項9に記載の蓄圧式
    燃料噴射装置において、 前記エンジン制御ユニットは、前記大気圧相当時の検出
    値が前記所定範囲内にある場合には、前記燃料圧力セン
    サの出力特性は正常範囲内であると判断して、前記燃料
    圧力センサの出力値に基づいて、前記インジェクタの噴
    射量または噴射期間または噴射時期を制御すると共に、
    前記燃料供給ポンプの吐出量または圧送量を制御し、 前記大気圧相当時の検出値が前記所定範囲外にある場合
    には、前記燃料圧力センサの低出力側での特性ズレ異常
    が生じていると判断して、前記エンジンの運転条件によ
    って設定される目標燃料圧力に基づいて、前記インジェ
    クタの噴射量または噴射期間または噴射時期を制御する
    と共に、前記燃料供給ポンプの吐出量または圧送量を制
    御することを特徴とする蓄圧式燃料噴射装置。
  11. 【請求項11】請求項1に記載の蓄圧式燃料噴射装置に
    おいて、 前記燃料圧力センサが出力する検出値が通常使用する範
    囲外の際に、前記エンジンを停止し、 前記燃料圧力センサが出力する検出値が通常使用する範
    囲内であって、且つ予め定められた所定範囲外の際に、
    前記エンジンの運転条件によって設定される目標燃料圧
    力に基づいて前記コモンレール内の燃料圧力および噴射
    パルス幅の演算が成され、 前記燃料圧力センサが出力する検出値が通常使用する範
    囲内の際に、前記燃料圧力センサの出力値に基づいて前
    記コモンレール内の燃料圧力および噴射パルス幅の演算
    が成されるエンジン制御手段を備えたことを特徴とする
    蓄圧式燃料噴射装置。
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