JP2003220669A - 異方性を有する導電性接着シートおよびその製造方法 - Google Patents

異方性を有する導電性接着シートおよびその製造方法

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JP2003220669A JP2002020210A JP2002020210A JP2003220669A JP 2003220669 A JP2003220669 A JP 2003220669A JP 2002020210 A JP2002020210 A JP 2002020210A JP 2002020210 A JP2002020210 A JP 2002020210A JP 2003220669 A JP2003220669 A JP 2003220669A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】導電性微粒子がシート面内に、規則的に且つ高
密度で(隣り合う導電性微粒子間の距離が20μm以下
となるように)配置された、異方性を有する導電性接着
シートを提供する。 【解決手段】異方性を有する導電性接着シートを、厚さ
方向の中央に配置したコアフィルム1と、コアフィルム
1の両面に配置された接着剤層2,3と、球状の導電性
微粒子4とで構成する。コアフィルム1に、厚さ方向に
貫通する貫通孔10を規則的に形成し、全ての貫通孔1
0内に、各1個の導電性微粒子4を配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シート面内に分散
配置された導電性微粒子により、シートの厚さ方向のみ
に導電性を付与する導電性接着シート、およびその製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、液晶ディスプレイの配線とフ
レキシブル基板との接続や、集積回路部品の基板への高
密度実装等の際に、厚さ方向のみに導電性を付与する導
電性接着シートが使用されている。従来の導電性接着シ
ートの一例を図12に示す。この例では、接着剤層から
なるシート20内に導電性微粒子4がランダムに分散配
置されている。このシートには以下の問題点がある。
【0003】近年、接続される配線パターンやランドパ
ターンの寸法は益々微細化されている。接続されるパタ
ーンの寸法が小さくなると、導電性微粒子がランダムに
分散配置されているシートでは、図12(b)に示すよ
うに、接続されるパターンが導電性微粒子の存在しない
位置Aに配置される確率が高くなる。その結果、接続さ
れるパターン間が電気的に接続されない恐れがある。こ
の問題点を解決するためには、より小さな導電性微粒子
を高密度でシート内に分散させることが有効であるが、
導電性微粒子の寸法を小さくすると、図13(a)に示
すように、接続パターンP1,P2の基板B1,B2の
面からの突出高さのバラツキを吸収できないという問題
点がある。また、シート20内での導電性粒子4の密度
を高くすると、図13(b)に示すように、パターンP
1,P2がファインピッチで配列されている場合に、隣
り合うパターン間にショート(短絡)が生じる確率が高
くなる。すなわち、これらの方法では、導電性微粒子が
ランダムに分散配置されている導電性接着シートの接続
信頼性が改善されない。
【0004】一方、特開平5−67480号公報および
特開平10−256701号公報には、シート内に導電
性微粒子を所定配置で分散させることが記載されてい
る。特開平5−67480号公報に記載されている方法
では、導電性微粒子をシート(接着剤層)に分散させる
前に帯電させ、導電性微粒子間の反発力を利用して導電
性微粒子をシート内に均一に分散させている。また、導
電性微粒子と支持体の各位置を異なる電荷で帯電させ、
支持体上に所定配置で導電性微粒子を配置させた後に、
この配置を保持した状態で導電性微粒子を接着剤層に転
写することが記載されている。
【0005】しかしながら、この方法では、帯電した導
電性微粒子同士の反発力によって配置を保持するため、
シート面内で隣り合う導電性微粒子間の距離を20μm
以下まで接近させることは不可能である。特開平10−
256701号公報には、磁性を有する導電性粒子を使
用して、ゴム材料と導電性粒子とからなる組成物をシー
ト状に形成し、このシート状物の厚さ方向に磁場をかけ
て導電性粒子を配向させ、この状態でゴムを硬化させる
ことが記載されている。
【0006】しかしながら、この方法には以下の問題点
がある。磁場を極めて狭い領域に集中させることが困難
であるため、シート面内で隣り合う導電性微粒子間の距
離を20μm以下まで接近させることができない。導電
性粒子がゴムシートの厚さ方向で重なって配列される場
合がある。導電性粒子を規則的に(隣り合う粒子間に所
定間隔を保持しながら)配置することが困難である。使
用できる導電性粒子が磁性体に限られる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
従来技術の問題点に着目してなされたものであり、シー
ト面内に分散配置された導電性微粒子により、シートの
厚さ方向のみに導電性を付与する導電性接着シートにお
いて、導電性微粒子がシート面内に、規則的に且つ高密
度で(隣り合う導電性微粒子間の距離が20μm以下と
なるように)配置された導電性接着シートを提供するこ
とを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決した導電性接着シートおよびその製造方法である。す
なわち、 1. シート面内に分散配置された導電性微粒子によ
り、シートの厚さ方向のみに導電性を付与する接着シー
トにおいて、厚さ方向の中央に配置したコアフィルムの
両面に接着剤層が配置され、前記コアフィルムおよび接
着剤層は絶縁性であり、コアフィルムは接着剤層を構成
する樹脂よりも20℃以上高い軟化温度を有する樹脂か
ら形成されており、個々の導電性微粒子の一部あるいは
全部がコアフィルム内に存在し、かつ当該導電性微粒子
がフィルム面内に所定配置で配置されていることを特徴
とする異方性を有する導電性接着シート。
【0009】2. 導電性微粒子の平均粒子径は0.5
μm以上50μm以下であり、導電性微粒子の粒子径分
布の標準偏差は平均粒子径の50%以下であり、コアフ
ィルムの厚さは0.5μm以上50μm以下であり、接
着剤層の厚さは1μm以上50μm以下であり、孔の大
きさは導電性微粒子の平均粒子径の1倍以上1.5倍以
下である項1記載の導電性接着シート。 3. 導電性微粒子は、銅、金、銀、ニッケル、パラジ
ウム、インジウム、錫、鉛、亜鉛、またはビスマス、ま
たはこれらいずれかの金属の合金、または炭素からなる
微粒子、あるいは表面に金属被覆を有する微粒子である
ことを特徴とする項1または2記載の導電性接着シー
ト。
【0010】4. 項1〜3のいずれかに記載の導電性
接着シートを製造する方法において、金属、セラミック
スあるいは樹脂から形成された表面に所定配置で配置さ
れた凸部を有する型とシート状コアフィルムとを加熱圧
着し、その後型からコアフィルムを剥離することにより
コアフィルム面内に前記凸部に対応する凹部を形成し、
前記フィルム面内に所定配置した凹部に導電性微粒子を
入れた後、導電性微粒子を配置したコアフィルムを中央
に挟んで両側に接着剤層を形成することを特徴とする導
電性接着シートの製造方法。
【0011】5. 項1〜3のいずれかに記載の導電性
接着シートを製造する方法において、金属、セラミック
スあるいは樹脂から形成された表面に所定配置で配置さ
れた凸部を有する型の、凸部の存在する表面に、コアフ
ィルムを形成する樹脂成分を溶解させた樹脂溶液を塗布
し、溶剤成分を乾燥除去した後、コアフィルムを型から
剥離する工程を経ることにより、型の凸部に対応した凹
部をコアフィルム面内に形成し、前記フィルム面内に所
定配置した凹部に導電性微粒子を入れた後、導電性微粒
子を配置したコアフィルムを中央に挟んで両側に接着剤
層を形成することを特徴とする導電性接着シートの製造
方法。
【0012】6. 項1〜3のいずれかに記載の導電性
接着シートを製造する方法において、貫通していない孔
を有するコアフィルムの面と反対側の面に第1の接着剤
層を形成し、次いで、前記孔内に導電性微粒子を入れた
後に、このコアフィルムの他方の面に第2の接着剤層を
形成することを特徴とする導電性接着シートの製造方
法。 7. レーザ照射によってコアフィルムに貫通していな
い孔を形成する工程を含む項6記載の導電性接着シート
の製造方法。
【0013】8. 項1〜3のいずれかに記載の導電性
接着シートを製造する方法において、シート状あるいは
板状の金属、セラミックスあるいは樹脂に所定配置でか
つ所定深さの貫通していない孔を形成した冶具を作製
し、当該孔に導電性微粒子を入れた後、前記冶具の孔の
開いた面上にコアフィルムを押し付けるあるいは加熱し
ながら押し付けるか、あるいはコアフィルム成分を含有
する樹脂溶液を所定厚みで塗布し溶剤を乾燥し、コアフ
ィルムを前記冶具から剥離することにより冶具に所定配
置していた導電性微粒子をコアフィルムに転写した後、
コアフィルムを中央に挟んで両側に接着剤層を形成する
ことを特徴とする導電性接着シートの製造方法。
【0014】9. 項1〜3のいずれかに記載の記載の
導電性接着シートを製造する方法において、配置する導
電性微粒子より小さい吸引孔が所定の配置で形成されて
いる吸着面を有する吸着装置を用い、この吸着装置の吸
着面に導電性微粒子を吸着させた後、コアフィルムをこ
の吸着された導電性微粒子側から吸着面に向けて押し付
けるか、あるいはコアフィルム成分を含有する樹脂溶液
を所定厚みで吸着面上に塗布し溶剤を乾燥することによ
り、吸着面に吸着された導電性微粒子をコアフィルム内
に取り込み、次いで、吸着装置による粒子の吸着を解除
して前記コアフィルムを吸着面から外す工程を経た後、
コアフィルムを中央に挟んで両側に接着剤層を形成する
ことを特徴とする導電性接着シートの製造方法。
【0015】本発明で用いるコアフィルムは、その両側
に形成される接着剤層を構成する樹脂よりも20℃以上
高い軟化温度を有する樹脂から形成されていることが必
要である。これは本発明の導電性接着シートを中央に配
置して上下から接続する部品あるいは基板を加熱圧着し
た際に樹脂の流動が起こるが、所定配置させた導電性微
粒子が移動し難いようにするための工夫である。すなわ
ち、接着剤層は部品あるいは基板上の接続バンプの凹凸
に追従して移動し空隙が発生しないようにコアフィルム
が流動化する前に流動化させる必要がある。コアフィル
ムを構成する樹脂が、接着剤層が流動化するのと同時あ
るいは以前に流動化した場合、せっかく所定配置させた
導電性微粒子が樹脂の流動にともない移動するため、フ
ァインピッチの接続が困難となる。したがって、コアフ
ィルムの軟化温度は接着剤層を形成する接着樹脂の軟化
温度よりも20℃以上、好ましくは50℃以上、更に好
ましくは80℃以上高いものである。
【0016】ここで、コアフィルムおよび接着剤層の軟
化温度とは、コアフィルムをなす樹脂および接着剤層を
なす接着剤の温度を室温から上昇させた際に粘性率が大
きく低下する(粘性率曲線の傾きが変化する)最初の温
度を意味する。この軟化温度は、例えばレオメータ等の
粘弾性測定装置を用いて、前記樹脂および接着剤の温度
を室温から一定速度で上昇させながら、粘性率を測定す
ることによって調べることができる。
【0017】本発明において用いられるコアフィルムを
形成する樹脂としては、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹
脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリエ
ーテルスルホン樹脂、ポリエステル樹脂、不飽和ポリエ
ステル樹脂、ポリアリル樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポ
リカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリフェニレ
ンエーテル樹脂、などの樹脂単独あるいはこれらの樹脂
を主成分とした熱可塑性樹脂あるいは熱で可塑化した後
硬化するタイプの熱硬化性成分を含有した熱硬化性樹脂
が好ましい。
【0018】コアフィルムの厚さは、用いる導電性微粒
子の大きさに大きく依存する。すなわち、本発明の導電
性接着シートは、使用時に、接続する両パターンに導電
性微粒子を接触させる必要がある。本発明において使用
されるコアフィルムには貫通した孔は存在しない。すな
わち所定配置された導電性微粒子はコアフィルムに形成
した貫通していない孔に入っているかあるいは個々の導
電性微粒子の一部あるいは全部がコアフィルムに取り込
まれた状態にあり、使用時に先ず接着剤層のみが接続パ
ターンの形状に合わせて流動化しその後熱により硬化が
開始した後、コアフィルムが熱で軟化し、導電性微粒子
周囲の薄いコアフィルムの部分が流動化する。したがっ
て、導電性微粒子の周囲の絶縁体であるコアフィルムが
接続の障害とならない厚みに設定する必要がある。コア
フィルムの厚さは、導電性接着シートで用いる導電性微
粒子の平均粒子径の好ましくは3倍以下、更に好ましく
は2倍以下にする。また、厚みの下限は、好ましくは導
電性接着シートで用いる導電性微粒子の平均粒子径の
0.5倍以上、更に好ましくは0.75倍以上である。
コアフィルムがこれより薄くなると、コアフィルムに形
成された孔または凹部以外の場所に付着した導電性微粒
子を除去する際に孔または凹部に入っている導電性微粒
子も一緒に除去されてしまう。また、図1(a−1)を
用いて説明すると、貫通していない孔の底部に存在する
コアフィルムの厚さは、好ましくは導電性微粒子の存在
しない部分のコアフィルムの厚さの0.5倍以下、更に
好ましくは0.25倍以下である。また、貫通していな
い孔の底部に存在するコアフィルムの厚さの下限は、好
ましくは導電性微粒子の存在しない部分のコアフィルム
の厚さの0.05倍以上、更に好ましくは0.1倍以上
である。これより薄くなると、コアフィルムに貫通して
いない凹部を形成する際に、凹部に対応する凸部を有す
る型から該コアフィルムを剥離する際に、物理的強度を
維持できず破れる箇所が発生したり、凹部が貫通した孔
になってしまう部分が発生するため好ましくない。
【0019】また、本発明における第1の方法では、コ
アフィルムには貫通していない孔を形成し、この孔のみ
に導電性微粒子を入れる。したがって孔以外の場所に吸
着した導電性微粒子は圧縮空気等を用いて吹き飛ばす
か、あるいは粘着シート等を用いて接着除去する必要が
ある。この工程において、孔の深さが用いる導電性微粒
子の粒子径に比較して浅い場合、孔に入った導電性微粒
子が不要な導電性微粒子と一緒に除去されてしまう。そ
のため、好ましい孔の深さは、導電性微粒子の平均粒子
径の0.5倍以上、更に好ましくは1倍以上である。し
たがって、孔の明いていない部分のコアフィルムの好ま
しい厚さは、用いる導電性微粒子の平均粒子径の0.7
倍以上、更に好ましくは1.2倍以上である。
【0020】本発明における第1の方法では、コアフィ
ルムに形成する貫通していない孔の大きさは、用いる導
電性微粒子の大きさに依存するが、好ましくは導電性粒
子の平均粒子径の1〜1.5倍とする。孔の配列につい
ては、接続パターンの配列ピッチや配線幅に依存する
が、配列ピッチの0.3倍〜1倍の間隔で孔を配列する
ことが好ましい。また、接続する部分のパターンにのみ
孔を形成することも可能である。ただし、この場合に
は、接続パターンと接続部品との位置合わせが必要とな
る。
【0021】本発明で使用する導電性微粒子の大きさ
は、好ましくは平均粒子径が0.5μmから50μm、
更に好ましくは1μmから20μm、最も好ましくは2
μmから10μmとする。導電性微粒子の平均粒子径が
0.5μm未満であると、接続パターンの高さのバラツ
キを吸収できない場合がある。また、50μmを越える
大きさでは、ファインパターンの接続には不向きとな
る。本発明で使用する導電性微粒子の形状は、特に球形
である必要はなく、多面体、球形粒子に多数の突起状物
があるものでも構わない。ただし、扁平状のものは孔に
入れ難い、あるいは吸着装置に吸着し難いので好ましく
ない。圧縮時に潰れやすい、変形し易い導電性微粒子
は、接続パターンとの接触面積を大きくでき、接続パタ
ーンの高さのバラツキを吸収できるため好ましい。
【0022】本発明で使用する導電性微粒子の粒子径分
布は、好ましくは標準偏差が平均粒子径の50%以下と
なるようにする。更に好ましくは標準偏差が平均粒子径
の20%以下となるように、最も好ましくは10%以下
となるようにする。導電性微粒子の粒子径分布が標準偏
差が平均粒子径の50%を越えて広く分布すると、粒子
径の小さな導電性微粒子により貫通孔に詰まりが発生し
たり、孔以外の場所に存在する不要な小さな導電性微粒
子を取り除くことが難しくなる。また、接続パターンの
高さばらつきを吸収することが難しくなる。そのため、
接続パターン間の電気的な接続信頼性の低下につなが
る。また、一つの孔に一つの導電性微粒子が入っている
こと、すなわちコアフィルムの厚さ方向に導電性微粒子
が1つ存在することが好ましい。
【0023】導電性微粒子の分級方法としては通常の方
法、例えばサイクロン、クラシクロン等の遠心分級機、
重力分級機、慣性分級機、気流分級機、あるいはふるい
分けによる分級機等を用いることができる。粒子径が1
0μm以下の微細な導電性微粒子を分級するには、ま
ず、気流分級機等を用いて粗く分級し、その後精密に貫
通孔を形成されたふるいを用いたふるい分けによる分級
方法をとることが好ましい。粒子径が10μm以下の微
細な導電性微粒子を精密ふるいにより分級する場合、導
電性微粒子が変質しないアルコール等の溶剤中で、超音
波を用いることが効果的である。
【0024】本発明の導電性接着シートを構成する接着
剤層をなす接着剤としては、例えば、熱硬化性接着剤、
熱可塑性接着剤あるいは感圧接着剤等を好適に使用する
ことができる。特に、マイクロカプセル中に硬化剤を含
有する化合物を閉じ込め、圧力あるいは熱によりマイク
ロカプセルが潰れることにより硬化が開始するいわゆる
潜在性硬化剤を含有するタイプの接着剤を使用すること
が好ましい。また、この接着剤層の材質としては、例え
ば、エポキシ系樹脂、ポリイミド系樹脂、尿素樹脂、ア
ミノ樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、キシレン樹
脂、フラン樹脂、イソシアネート樹脂、ベンゾシクロブ
テン系樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂、ポリスルホ
ン樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂等を挙げることがで
きる。特に、寸法安定性、耐熱性等の観点からは、使用
する接着剤を構成する樹脂が、ベンゼン、ナフタレン、
アントラセン、ピレン、ビフェニル、フェニレンエーテ
ル等の芳香族化合物やシクロヘキサン、シクロヘキセ
ン、ビシクロオクタン、ビシクロオクテン、アダマンタ
ン等の脂肪族環状化合物の骨格を分子鎖中に有する化合
物からなることが好ましい。
【0025】また、溶剤に可溶な樹脂からなる接着剤を
使用すれば、接着剤を溶剤に溶かした状態で支持体上に
塗布した後に乾燥することによって、接着剤層を得るこ
とができる。好ましくはこの乾燥(溶媒除去)後の接着
剤層の厚さを1μm〜50μmに、更に好ましくは5μ
m〜20μmとする。1μm未満の厚さでは、接着後の
密着強度を得ることが難しい。接着剤層の厚さが50μ
mを越えると、接着剤の量が多すぎて、導電性微粒子と
接続パターンとの間の電気的な接続が妨害される。
【0026】本発明の導電性接着シートでは、コアフィ
ルムを挟んで両面に第1および第2の接着剤層が形成さ
れているが、これらの接着剤層は組成の同じものであっ
ても異なるものであっても構わない。また、第1および
第2の接着剤層は、それぞれ機能の異なる複数の接着剤
層が積層されたものであってもかまわない。本発明の導
電性接着シートが製造工程において酸性水溶液や水など
に曝される場合には、水系処理液で変質や反応が生じな
い接着剤層を使用することが好ましい。また、粘着性あ
るいはタック性を有する接着剤層を使用することによっ
て、本発明の導電性接着シートを被接続物に対して仮止
め可能とすることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。本発明の導電性接着シートの一実施形態につ
いて、図1を用いて説明する。図1(a−1)に示され
る導電性接着シートは、厚さ方向の中央に配置したコア
フィルム1と、コアフィルム1の両面に配置された接着
剤層2,3と、球状の導電性微粒子4とで構成されてい
る。コアフィルム1はポリスルホン系熱硬化性樹脂から
なり、厚さは10μmである。接着剤層2,3は、潜在
性硬化剤を含有するエポキシ系の熱硬化型接着剤からな
り、厚さは12μmである。導電性微粒子4は、銅と銀
との合金からなる粉末であって、平均粒径が6μm、粒
子径分布の標準偏差が0.5μmである。コアフィルム
として用いるポリスルホン系熱硬化性樹脂の軟化温度は
160℃であり、接着剤層として用いるエポキシ系熱硬
化型接着剤の軟化温度は60℃である。コアフィルム1
には、厚さ方向に貫通していない孔10が、フィルム面
内に多数個、規則的に配置されている。
【0028】この実施形態では、図1(b)に示すよう
に、フィルム面内の格子点(格子の縦線と横線との交
点)の位置および単位格子の面心位置に、貫通していな
い孔10が配置されている。縦線に沿って隣り合う格子
点の間隔は15μmであり、横線に沿って隣り合う格子
点の間隔は15μmである。貫通していない孔10の平
面形状(フィルム面に沿った断面形状)は円形であり、
この円の直径は7.5μm(導電性微粒子4の平均粒径
の1.25倍)である。また、コアフィルム1の全ての
孔10内に、各1個の導電性微粒子4が配置されてい
る。
【0029】図1(a−2)の導電性接着シートは、コ
アフィルム1に所定配置で配列した導電性微粒子が包埋
された状態で固定されている例である。コアフィルム1
の厚さは4μm、接着剤層2,3の厚みは10μm、導
電性微粒子の平均粒径は6μmである。これらの導電性
接着シートは、使用時に、接続する基板間に挟んで加熱
しながら加圧する。これにより、接着剤層2,3を変形
させて硬化が開始する。次いで時間的に遅れてコアフィ
ルム1が変形し、接続する両パターンに導電性微粒子4
を接触させる。この時、コアフィルム1によって、シー
ト面内での導電性微粒子4の配置が固定される。また、
この導電性接着シートでは、上述のように、導電性微粒
子4がシート面内に、規則的に且つ高密度で(隣り合う
導電性微粒子間の距離が20μm以下となるように)配
置されている。
【0030】したがって、この実施形態の導電性接着シ
ートによれば、接続するパターンの寸法が小さい場合
や、ファインピッチで配列されているパターンを接続す
る場合でも、信頼性の高い接続を行うことができる。特
に、孔10のピッチおよび大きさを、接続するパターン
の配列ピッチおよび配線幅に対応させて設定することに
より、接続するパターンが導電性微粒子4の存在しない
位置(図12に符号Aで表示)に配置される、という恐
れがなくなる。
【0031】なお、この実施形態の導電性接着シートに
よれば、導電性微粒子が規則的に配置されているため、
ランダムに配置されている場合のように導電性微粒子を
極端に小さく(例えば、直径2μm以下に)しなくて
も、接続するパターンが導電性微粒子の存在しない位置
(図12に符号Aで表示)に配置される確率が原理的に
はゼロになる。したがって、この実施形態の導電性接着
シートは、導電性微粒子をある程度の大きさにすること
によって、導電性微粒子がランダムに配置されている導
電性接着シートよりも、接続パターンの基板面からの突
出高さのバラツキを吸収し易くなる。
【0032】図1(c)に、コアフィルム1の面内での
孔10の配置が上記とは異なる導電性接着シートを示
す。この例では、孔10がフィルム面内の格子点の位置
に配置されている。これらの全ての孔10内に、各1個
の導電性微粒子4が配置されている。本発明の導電性接
着シートを製造する第1の方法(請求項4、5の方法)
の実施形態について、図2および図3を用いて説明す
る。
【0033】表面に所定配置で配置された凸部を有する
型の形成方法について図2を用いて説明する。先ず、基
板上に樹脂パターンを形成する。図2(b)がこの状態
を示す。基板上に樹脂パターンを形成する方法として
は、感光性樹脂をフォトリソグラフィーを用いる方法、
樹脂をレーザ光を用いて溶融あるいは結合を切断するア
ブレーション加工する方法がある。形成した樹脂パター
ン上にスパッタ蒸着法あるいは無電解めっきにより導体
皮膜12を形成し(図2(c)がこの状態を示す。)、
その後電解めっき法により金属13を成長させ、形成し
た金属の型を基板から剥離する。図2(e)がこの状態
を示す。本発明で用いる電解めっきにより析出させる金
属としては、銅、ニッケル、クロム、あるいは粒子径が
サブμmのポリテトラフルオロエチレン微粒子、炭化珪
素微粒子、窒化ホウ素微粒子を分散させたニッケルめっ
きなどを挙げることができる。場合によっては金属の型
表面に付着した樹脂を溶剤で洗浄する方法、プラズマ等
の高エネルギー雰囲気で除去する方法など通常の方法を
取ることができる。また、セラミックスあるいは樹脂板
あるいは円筒状基材の表面をレーザ光を用いてパターン
化することもできる。10μm以下のパターンを形成す
るためには、エキシマレーザが好ましい。また10から
20μm程度のパターン形成には、エキシマレーザある
いはYAGレーザの第三高調波、銅蒸気レーザを用いる
ことができる。
【0034】コアフィルム表面に凹部パターンを形成す
る方法として、作製した型にシート状に形成したコアフ
ィルムを加熱しながら押し当て、その後型から剥離する
方法と、型の表面にコアフィルムを形成する樹脂成分を
溶解した樹脂溶液を所定厚みで塗布し、その後溶剤を乾
燥し、型から剥離する方法がある(図3(a))。コア
フィルムが薄い場合、単独で取り扱いのが困難となるた
め、型から剥離する前に基材上に形成した接着剤層を接
着剤側から接着し補強することができる。
【0035】例えば、プラスチックフィルム等からなる
支持体5の上に、接着剤溶液(接着剤を溶剤に溶かした
液体)を所定の厚さで塗布した後、溶剤を乾燥除去する
ことにより、第1の接着剤層2を形成し、コアフィルム
の凹部のない面に接着剤層を接着する。接着剤溶液の塗
布方法としては、通常の方法、例えば、ブレードコート
法、スプレーコート法、スピンコート法、ロールコート
法などが採用できる。この状態が図3(b)である。
【0036】次に、図3(c)に示す様に、コアフィル
ム1の上方から、多数の導電性微粒子4からなる粉末を
散布した後、支持体5と第1の接着剤層2とコアフィル
ム1とからなるシート全体を振動させることにより、コ
アフィルム1の孔10内に導電性微粒子4を入れる。孔
10内に入らず、コアフィルム1の上面に存在する導電
性微粒子4aは、接着剤の付いたフィルムなどで押し当
てることによって除去する。シート全体を振動させるこ
とで、全ての孔10に導電性微粒子4が入り易くなる。
また、導電性微粒子の入った容器内にシート全体を複数
回くぐらせることによって、コアフィルム1の孔10内
に導電性微粒子4を入れてもよい。こうして、図3
(d)に示す如く、孔10の一つ一つに導電性粒子4が
1個ずつ入った状態になる。
【0037】次に、コアフィルム1の上に接着剤溶液を
所定の厚さで塗布した後、溶剤を乾燥除去することによ
り、コアフィルム1の上に第2の接着剤層3を形成す
る。さらに、この第2の接着剤層3の上にカバーフィル
ム6を被覆する。これにより、導電性接着シートが、図
3(e)に示すように、一方の面に支持体5が、他方の
面にカバーフィルム6がそれぞれ接合された状態で得ら
れる。これに代えて、接着剤層3が形成されたカバーフ
ィルム6を、接着剤層3をコアフィルム1側に向けて、
コアフィルム1の上に置いて加熱することにより、図3
(e)の状態としてもよい。ただし、この場合の加熱温
度は、接着剤層3をなす接着剤が硬化しない温度とする
必要がある。
【0038】なお、導電性接着シートは、支持体5とカ
バーフィルム6を剥離した状態で使用される。そのた
め、支持体5の第1の接着剤層2を形成する面と、カバ
ーフィルム6の第2の接着剤層3側となる面に、シリコ
ン系等の剥離剤を塗布しておくことが好ましい。以上説
明したように、この第1の方法によれば、表面に所定配
置で配置された微細な凸部を有する型を採用することに
よって、コアフィルム1に直径20μm以下の微小な孔
10を容易に形成することができる。
【0039】本発明の導電性接着シートを製造する第2
の方法(請求項6,7の方法)の実施形態について、図
4および5を用いて説明する。先ず、支持体5の上に接
着剤溶液を所定の厚さで塗布した後、乾燥することによ
って、支持体5の上に第1の接着剤層2を形成する。図
4(a)はこの状態を示す。この第1の接着剤層2の上
に、図4(b)に示すような、孔10を有するコアフィ
ルム1を接合する。図4(c)はこの状態を示す。この
接合は、第1の接着剤層2の上にコアフィルム1を載せ
て加熱することで行う。この加熱温度は、接着剤層2を
なす接着剤が硬化しない温度とする。
【0040】次に、第1の方法と同じ方法で、導電性微
粒子4をコアフィルム1の貫通孔10内に充填する。次
に、第1の方法と同じ方法で、コアフィルム1上への第
2の接着剤層3の形成およびカバーフィルム6の被覆を
行う。これにより、導電性接着シートが、図4(e)に
示すように、一方の面に支持体5が、他方の面にカバー
フィルム6がそれぞれ接合された状態で得られる。この
第2の方法において、図4(b)に示すような、貫通し
ていない孔10を有するコアフィルム1を形成する方法
としては、図5に示すように、コアフィルム1にレーザ
光照射を行う方法を採用することが好ましい。
【0041】レーザ光照射の方法の実施形態としては、
先ず、図5(a)に示すように、コアフィルム1に形成
する孔10に対応させた開口部K1を有する金属マスク
Kを、支持体5の上に接着剤層を形成し更にその上に固
定した熱可塑性ポリイミド樹脂からなるコアフィルム1
の上方に配置し、このマスクKの上からエキシマレーザ
を照射する。これにより、コアフィルム1のエキシマレ
ーザが照射された部分が除去されて、孔10が形成され
る。図5(b)はこの状態を示す。
【0042】ここで用いるレーザ光としては、炭酸ガス
レーザ、YAGレーザの基本波等のように、赤外線領域
に発振波長を持つもの、YAGレーザの第3、第4高調
波や、エキシマレーザ、銅蒸気レーザ等のように、紫外
線あるいは真空紫外線領域の光を照射できるものが挙げ
られる。例えば、YAGレーザの第3、第4高調波、銅
蒸気レーザあるいはエキシマレーザを用いることによ
り、直径20μm以下の微小な孔10を容易に形成する
ことができる。孔の断面形状は、テーパー状であっても
構わない。
【0043】以上説明したように、この第2の方法によ
れば、レーザ照射法を採用することによって、コアフィ
ルム1に直径20μm以下の微小な孔10を容易に形成
することができる。なお、この実施形態では、本発明の
第2の方法における、貫通していない孔10を有するコ
アフィルム1の一方の面に第1接着剤層2を形成する方
法として、支持体5の上に形成された第1接着剤層2の
上に、非貫通孔10を有するコアフィルム1を接合する
方法を採用しているが、これに代えて、例えば、非貫通
孔10を有するコアフィルム1の上に接着剤溶液を塗布
・乾燥する方法を採用してもよい。
【0044】この場合、コアフィルム上に第1の接着剤
層を形成した後にコアフィルム側を上にして、孔内に導
電性微粒子を入れた後、このコアフィルムの上に第2の
接着剤層を形成する。本発明の導電性接着シートを製造
する第3の方法(請求項8の方法)の実施形態につい
て、図6を用いて説明する。シート状あるいは板状の金
属、セラミックスあるいは樹脂に所定配置でかつ所定深
さの貫通していない孔を形成した冶具170を作製し、
形成されている孔に導電性微粒子を入れた後(図6
(b))、前記冶具の孔の開いた面上にコアフィルム1
を押し付けるあるいは加熱しながら押し付けるか、ある
いはコアフィルム成分を含有する樹脂溶液を所定厚みで
塗布し溶剤を乾燥し(図6(c))、コアフィルム1を
前記冶具から剥離することにより冶具に所定配置してい
た導電性微粒子をコアフィルム1に転写した後(図6
(d))、コアフィルム1を中央に挟んで両側に接着剤
層2,3を形成する(図6(e))。
【0045】前記冶具の作製方法としては、図2に示し
たような感光性樹脂をフォトリソグラフィーを用いる方
法、図7に示したような樹脂をレーザ光を用いて溶融あ
るいは結合を切断するアブレーション加工する方法があ
る。形成した樹脂パターン上にスパッタ蒸着法あるいは
無電解めっきにより導体皮膜を形成し、その後電解めっ
き法により金属を成長させ、形成した金属を基板から剥
離する。本発明で用いる電解めっきにより析出させる金
属としては、銅、ニッケル、クロム、あるいは粒子径が
サブμmのポリテトラフルオロエチレン微粒子、炭化珪
素微粒子、窒化ホウ素微粒子を分散させたニッケルめっ
きなどを挙げることができる。場合によっては金属製の
冶具表面に付着した樹脂を溶剤で洗浄する方法、プラズ
マ等の高エネルギー雰囲気で除去する方法など通常の方
法を取ることができる。また、セラミックスあるいは樹
脂板の表面をレーザ光を用いてパターン化することもで
きる。10μm以下のパターンを形成するためには、エ
キシマレーザが好ましい。また10から20μm程度の
パターン形成には、エキシマレーザあるいはYAGレー
ザの第三高調波あるいは第四高調波、銅蒸気レーザを用
いることができる。
【0046】作製した冶具の所定配置で配置された貫通
していない孔が露出した表面にシリコン系あるいはフッ
素系離型剤を被覆すると、コアフィルムを剥離し易い冶
具を作製できる。本発明の導電性接着シートを製造する
第4の方法(請求項9の方法)の実施形態について、図
8を用いて説明する。図8は本願発明における粒子吸着
装置である。図8(a)は該装置の部品を示す。1Aは
孔開きシート状部品であり、配置する導電性微粒子より
小さい吸引孔10aが所定の配置で形成されている。こ
れが導電性粒子の吸着面となる。100は多孔質部品で
あり、濾紙、金網等が用いられる。200は吸引漏斗で
あり、201はその吸引面である。202はポンプへの
接続部である。吸引装置を組み立て、202から空気を
吸引した状態で、その吸着面に導電性粒子4を散布し、
吸着面に導電性微粒子を吸着させて、所定の配置で配列
させた後、コアフィルムをこの吸着された導電性微粒子
の上側から吸着面に向けて押し付けるか(図8
(b))、あるいはコアフィルム成分を含有する樹脂溶
液を所定厚みで吸着面上に導電性粒子の上から塗布し溶
剤を乾燥することにより、吸着面に吸着された導電性微
粒子をコアフィルム内に取り込み、次いで、吸着装置に
よる粒子の吸着を解除して前記コアフィルムを吸着面か
ら外す工程を経た後(図8c))、コアフィルムを中央
に挟んで両側に接着剤層を形成する(図8(d))。
【0047】
【実施例1】[導電性接着シートの作製]この実施例で
は、本発明の第1の方法の実施例に相当する方法で導電
性接着シートを作製する。この実施例を図3に基づいて
説明する。先ず、厚さ25μmのポリエチレンテレフタ
レート(PET)フィルムを用意し、このPETフィル
ムの表面に、剥離剤としてポリジメチルシロキサンを約
50nmの膜厚で被覆した。このPETフィルム(支持
体)5の剥離剤が被覆された面に、熱可塑性ポリイミド
溶液をブレードコーターを用いて塗布した。次に、この
塗布膜から溶剤を乾燥除去することにより、PETフィ
ルム5上に、厚さ10μmの熱可塑性ポリイミドからな
るフィルムを形成した。
【0048】熱可塑性ポリイミド溶液としては、宇部興
産社製の熱可塑性ポリイミド溶液「UPA−N−22
1」を使用した。次に、表面に直径7.5μm、高さ8
μmの円柱状の凸パターンが、図1(b)に示す非貫通
孔10の配置と同じ配置で、格子点間隔が15μmピッ
チで規則的に配列し、更に格子の中心にも同じ円柱状の
凸パターンが規則配置したニッケル製の板状の型13を
作製した。
【0049】この型の上に熱可塑性ポリイミドからなる
厚さ10μmのコアフィルムを載せ、熱プレス機で、1
80℃、1MPa、10分間の加熱圧着処理を行った
(図3(a))。冷却後、コアフィルムを型から剥離す
ることにより、コアフィルムの片面に型の凸部に対応し
た貫通していない凹部を形成した。次に、図3(b)に
示すように、一方の面にエポキシ接着剤からなる接着剤
層(第1の接着剤層)2が形成されているPETフィル
ム5を、接着剤層2をコアフィルム1の凹部のない面側
に向けて、コアフィルム1の上に置いて加熱することに
より接合した。
【0050】一方の面にエポキシ接着剤からなる接着剤
層3が形成されているPETフィルム6は、以下のよう
にして作製した。先ず、厚さ25μmのポリエチレンテ
レフタレート(PET)フィルムを用意し、このPET
フィルムの表面に、剥離剤としてポリジメチルシロキサ
ンを約50nmの膜厚で被覆した。このPETフィルム
(カバーフィルム)6の剥離剤が被覆された面に、エポ
キシ接着剤溶液をブレードコーターを用いて塗布した。
次に、この塗布膜から溶剤を乾燥除去することにより、
PETフィルム6上に、厚さ10μmのエポキシ接着剤
からなる層3を形成した。
【0051】使用したエポキシ接着剤溶液の組成は、ビ
スフェノールA型液状エポキシ樹脂:10重量部、フェ
ノキシ樹脂:10重量部、マイクロカプセル型のイミダ
ゾール誘導体エポキシ化合物からなる潜在性硬化剤:
4.5重量部、およびトルエン/酢酸エチル混合液:5
重量部である。次に、コアフィルム1上に、多数の導電
性微粒子4からなる粉末を散布した後、超音波振動装置
を用いてシート全体に振動を与えることにより、全ての
孔10内に導電性微粒子4を入れた。次に、コアフィル
ム1の表面に、日東電工(株)製の粘着フィルム「SP
V−363」を、ローラーを用いて張り付けた後に剥が
すことによって、孔10に入らず、コアフィルム1の上
面に存在する導電性微粒子4aを取り除いた。
【0052】導電性微粒子4からなる粉末としては、特
開平6−223633号公報に記載された、組成がAg
xCu(1-x)(0.008≦x≦0.4)であって粒子表
面の銀濃度が平均の銀濃度の2.2倍より高く、表面近
傍で粒子表面に向かって銀濃度が増加する領域を有する
球状の導電性粒子からなり、平均粒子径が6μm、粒子
径分布の標準偏差が0.5μmである粉末を使用した。
次に、図3(d)に示すように、一方の面にエポキシ接
着剤からなる接着剤層(第2の接着剤層)3が形成され
ているPETフィルム6を、接着剤層3をコアフィルム
1側に向けて、コアフィルム1の上に置いて加熱するこ
とにより接合した。
【0053】以上のようにして、熱可塑性ポリイミド樹
脂からなるコアフィルム1の両面にエポキシ接着剤から
なる接着剤層2および3が配置され、コアフィルム1に
は、直径7.5μmの円形の孔10が、図1(b)に示
す配置で15μmピッチ(格子点間隔)で規則的に形成
され、各孔10に各1個の銅−銀合金製の導電性微粒子
4が配置されている導電性接着シートが得られた。この
導電性接着シートの両面にはPETフィルム5,6が接
合されている。
【0054】コアフィルムを形成する熱可塑性ポリイミ
ドおよびエポキシ接着剤の軟化温度を、レオメトリック
ス・サイエンティフィック・エフ・イー社製の粘弾性測
定装置である回転型の「レオメーター」を用いて測定し
た。測定条件は、回転速度:10rad/秒、昇温開始
温度:室温、昇温速度:10℃/分とし、粘性率曲線の
傾きが変化する最初の温度を軟化温度として求めた。そ
の結果、エポキシ接着剤の軟化温度は約60℃であり、
熱可塑性ポリイミドの軟化温度は170℃であった。
[型の作製]アルミニウムの表面を亜鉛置換めっきを行
い、その上に厚さ3μmの銅層をピロリン酸銅めっき浴
を用いて形成した。更に銅表面を黒化処理することによ
り低反射率の導電性基板を作製した。
【0055】この導電性基板上に厚さ10μmの感光性
樹脂層を形成し、図1(b)に示した孔の配列パターン
に対応したガラスクロムマスクを通して、フォトリソグ
ラフィーを用いて樹脂パターンを得た。使用した感光性
樹脂は、数平均分子量が2000である不飽和ポリエス
テルプレポリマー:100重量部に、テトラエチレング
リコールジメタクリレート:10.7重量部、ジエチレ
ングリコールジメタクリレート:4.3重量部、ペンタ
エリスリトールトリメタクリレート:15重量部、リン
酸(モノメタクリロイルオキシエチル):3.6重量
部、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノ
ン:2重量部、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メ
チルフェノール:0.04重量部、およびオリヱント化
学製「OPLASイエロー140」:0.11重量部を
加えて、攪拌混合することにより得られたものである。
【0056】数平均分子量が2000である不飽和ポリ
エステルプレポリマーは、アジピン酸、イソフタル酸、
イタコン酸、フマル酸と、ジエチレングリコールとの仕
込み比を調整し、脱水重縮合反応により得た。数平均分
子量は、島津製作所社製のゲルパーミエーションクロマ
トグラフィー装置を用いて測定し、ポリスチレン標準品
で検量化した。次に、露光マスクMとして、直径7.5
μmである円形のクロムパターンが、図1(b)に示す
貫通孔10の配置と同じ配置で、格子点間隔が15μm
ピッチで、格子点および格子の中心に規則的に配列され
ているガラス製フォトマスクを用意した。この露光マス
クMを感光性樹脂層11の上に配置し、この露光マスク
Mの上から超高圧水銀ランプの光を照射した。この照射
光は、光源からの光を光学系で平行にした平行光線であ
る。図2(a)はこの状態を示す。但し、この図では、
厚さ10μmのPETカバーフィルムが省略されてい
る。
【0057】次に、PETカバーフィルムを剥離し、現
像処理を行った。その結果、感光性樹脂層11の光の当
たらなかった部分が除去されて、図2(b)に示すよう
に、多数の孔10を有するコアフィルム1が、導電性基
板上に形成された。次に、樹脂パターンを形成した基板
表面にパラジウム触媒付与処理を行い、続いて無電解ニ
ッケルめっきを実施し、厚さ数μmのニッケル層を形成
した。更に、スルファミン酸ニッケルめっき浴で電解ニ
ッケルめっきを実施し、厚さ70μmのニッケル層を形
成した。図2(d)はこの状態を示す。
【0058】その後、形成したニッケル層を基板から剥
離することにより、直径7.5μm、高さ10μmの円
筒状の凸部が表面に規則配列したニッケル製の型を得
た。得られた型の表面は、シリコーン離型剤(信越化学
工業社製、SEPA−COATSP)で処理した。[性
能評価]図9(a)は試験用基板の一部を示す平面図で
あり、図9(b)は図9(a)のa−a線断面図であ
る。
【0059】試験用基板30は、絶縁性基板31の上
に、200個の配線32を有し、配線32は厚さが15
μmで絶縁基板31上に凸状に露出している。配線32
の幅は15μmであり、配列ピッチpは30μmであ
る。先ず、上述の方法で得られた導電性接着シートの両
面からPETフィルム5,6を剥がして、試験用基板3
0の全ての配線32部分と、図11(a)にパターンの
平面図を示したガラス基板上に凸状の1本の直線パター
ン22と凸状の円形パターン21および検査端子26を
有する基板Dとの間に挟み、50MPaの圧力をかけた
状態で230℃に加熱して5分間保持した。基板Dのパ
ターンは全て銅めっきを用いて作製されており、直線パ
ターン22の幅は15μm、厚さは15μmであり、こ
の直線パターン22の両側に配置した円形パターンの直
径は15μm、高さ15μmであり、ピッチ30μmで
配置している。ガラス基板と銅めっき被膜との間には、
密着性を向上させる目的で薄いクロムの層を形成してあ
る。円形パターン21は、接続評価時の安定性確保のた
めのダミーパターンである。このとき、試験用基板30
の配線32と基板Dの直線パターンは直交するように配
置した。その結果、試験用基板30の配線32部分と基
板Dとが、導電性接着シートによって接着された。
【0060】図10は、試験用基板30の配線32部分
と図11(a)にパターンの平面図を示したガラス基板
上に凸状の導体パターンを形成した基板Dとが、導電性
接着シートによって接着された状態を示す断面図であ
る。この断面図は図9(a)のb−b線断面図に相当す
る。この接着時に、導電性接着シートのコアフィルム1
とその両面の接着剤層2,3は変形するため、これらを
まとめて図10では符号23で示してある。
【0061】このようにして得られた2個のテストピー
スを用いて、実施例1の導電性接着シートによる接続確
認試験を行った。すなわち、各テストピースについて、
200個の検査用パッド35と基板Dの検査パッドとの
間の抵抗を測定した。その結果、2個のテストピースの
合計400箇所の接続点のうち、銅基板Dと電気的に接
続されていないものは無いことが分かった。次に、上述
の方法で得られた導電性接着シートの両面からPETフ
ィルム5,6を剥がして、試験用基板30の全ての配線
32部分と、図11(c)に断面構造を示したガラス板
Eとの間に挟み、50MPaの圧力をかけた状態で23
0℃に加熱して5分間保持した。このガラス基板E上に
は図11(a)に示したパターンと同じパターンで表面
に凹凸を付けてある。すなわち、図11(a)の斜線で
示した部分が凸となるように、エキシマレーザを用いて
アブレーション加工した。凸部の高さは15μmであっ
た。その結果、試験用基板30の配線32部分とガラス
基板とが、導電性接着シートによって接着された。接続
確認試験と同様、検査用基板の配線32とガラス基板E
上の直線パターンとが直交するように、両基板を配置し
た。
【0062】このようにして得られた2個のテストピー
スを用いて、隣接する検査用パッド35間の絶縁抵抗を
測定した。その結果、2個のテストピースの合計398
組の検査用パッド35について、全ての絶縁抵抗が10
12Ω以上であった。これにより、2個のテストピースの
合計398組の全ての接続箇所について、隣接する全て
の接続箇所にショートが発生していないことが分かっ
た。これらの試験結果から、この実施例の導電性接着シ
ートによって、図9に示すように、試験用基板30の配
線32と基板Dが、導電性接着シートの導電性微粒子4
によって接続され、隣り合う配線32間が導電性微粒子
4で接続されていない状態になることがわかる。
【0063】
【実施例2】[導電性接着シートの作製]コアフィルム
を形成する樹脂の組成が、ポリスルホンとシアネートエ
ステルをテトラヒドロフランに溶解したポリスルホン樹
脂組成物であること意外は、実施例1と同じ方法により
異方導電性を有する導電性接着シートを作製した。用い
たポリスルホン系熱硬化性樹脂溶液は、ポリスルホン樹
脂(AmocoPolymer社製、Udel P−1
700)80重量部、シアネートエステル樹脂(Cib
a−Geigy社製、B−30)20重量部、THF4
00重量部を撹拌混合することにより得た。
【0064】ポリスルホン系熱硬化性樹脂の軟化温度
は、実施例1と同じ方法により求めた。その結果、ポリ
スルホン系熱硬化性樹脂の軟化温度は、160℃であっ
た。[性能評価]この実施例2で作製された導電性接着
シートと、実施例1と同じ試験用基板30、基板D、お
よびガラス基板Eとを用いて、実施例1と同じ方法で各
2個のテストピースを作製し、実施例1と同じ方法で接
続確認試験とショート確認試験を行った。
【0065】その結果、接続確認試験では、2個のテス
トピースの合計400個の全ての接続箇所について、基
板Dと電気的に接続されていないものは無いことが確認
された。また、ショート確認試験では、2個のテストピ
ースの合計400個の検査用パッド35について、全て
の絶縁抵抗が1012Ω以上であった。これにより、2個
のテストピースの合計398組の全ての接続箇所につい
て、隣接する全ての接続配線32間にショートが発生し
ていないことが確認された。
【0066】
【実施例3】[導電性接着シートの作製]この実施例で
は、本発明の第2の方法の実施例に相当する方法によ
り、導電性接着シートを作製する。この実施例を図5に
基づいて説明する。先ず、厚さ25μmのポリエチレン
テレフタレート(PET)フィルムを用意し、このPE
Tフィルムの表面に、剥離剤としてポリジメチルシロキ
サンを約50nmの膜厚で被覆した。このPETフィル
ムの剥離剤が被覆された面に、エポキシ接着剤溶液をブ
レードコーターを用いて塗布した。次に、この塗布膜か
ら溶剤を乾燥除去することにより、PETフィルム上
に、厚さ12μmのエポキシ接着剤からなる接着剤層を
形成した。このPETフィルムと接着剤層とからなるシ
ートを2枚用意した。
【0067】使用したエポキシ接着剤溶液の組成は、ビ
スフェノールA型液状エポキシ樹脂:10重量部、フェ
ノキシ樹脂:10重量部、マイクロカプセル型のイミダ
ゾール誘導体エポキシ化合物からなる潜在性硬化剤:
4.5重量部、およびトルエン/酢酸エチル混合液:5
重量部である。一方、上記と同じPETフィルムの表面
に、剥離剤としてポリジメチルシロキサンを約50nm
の膜厚で被覆した。このPETフィルムの剥離剤が被覆
された面に、熱可塑性ポリイミド樹脂溶液(宇部興産社
製の「UPA−N−111C」)をブレードコーターを
用いて塗布した。次に、この塗布膜から溶剤を乾燥除去
することにより、PETフィルム(支持体)上に、熱可
塑性ポリイミド樹脂からなるコアフィルム1を厚さ10
μmで形成し、既に作製済の接着剤層の上にコアフィル
ム側から接着し、その後PETフィルムを剥離した。
【0068】次に、コアフィルム1に形成する非貫通孔
10を形成できるように設計した開口部K1を有するニ
ッケル製の金属マスクKを用意し、この金属マスクKを
コアフィルム1の上方に配置し、この金属マスクKの上
からエキシマレーザを照射した。図5(a)はこの状態
を示す。金属マスクKには、直径7.5μm径の円形の
孔が、図1(b)に示す貫通孔の配置と同じ配置で、1
5μmピッチ(格子点間隔)で規則的に形成されてい
る。
【0069】エキシマレーザの照射は、LUMONIC
S社製のエキシマレーザ「INDEX800」と住友重
機械工業社製の搬送系「SIL300H」とからなるエ
キシマレーザ加工装置を用いて行った。レーザの波長は
248nm(フッ化クリプトンガス)であり、レーザビ
ームの寸法は8mmx25mmであり、発振周波数は2
00Hzであった。これにより、コアフィルム1のエキ
シマレーザが照射された部分(開口部K1の下側の部
分)が除去されて、コアフィルム1の所定位置に非貫通
孔10が形成された。このコアフィルム1には、直径が
7.5μm、深さ8μmである円形の非貫通孔10が、
図1(b)に示す配置で15μmピッチ(格子点間隔)
で規則的に配列されている。図5(b)(図4(c)に
同じ)はこの状態を示す。
【0070】このコアフィルム1上に、多数の導電性微
粒子4からなる粉末を散布した後、超音波振動装置を用
いてシート全体に振動を与えることにより、全ての貫通
孔10内に導電性微粒子4を入れた。この状態を図4
(d)に示す。次に、コアフィルム1の表面に、日東電
工(株)製の粘着フィルム「SPV−363」を、ロー
ラーを用いて張り付けた後に剥がすことによって、貫通
孔10に入らず、コアフィルム1の上面に存在する導電
性微粒子を取り除いた。
【0071】導電性微粒子4からなる粉末としては、特
開平6−223633号公報に記載された、組成がAg
xCu(1-x) (0.008≦x≦0.4)であって粒子
表面の銀濃度が平均の銀濃度の2.2倍より高く、表面
近傍で粒子表面に向かって銀濃度が増加する領域を有す
る球状の導電性粒子からなり、平均粒子径が6μm、粒
子径分布の標準偏差が0.6μmである粉末を使用し
た。次に、上述の方法で予め用意した、PETフィルム
上にエポキシ接着剤からなる接着剤層が形成されたシー
トを、図4(e)に示すように、接着剤層(第2の接着
剤層)3側を下側に向けてコアフィルム1の上に載せ
て、加熱により接合した。
【0072】これにより、ポリイミド樹脂からなる厚さ
10μmのコアフィルム1の両面に、厚さ12μmのエ
ポキシ接着剤からなる接着剤層2,3が配置され、コア
フィルム1には直径7.5μmの円形の非貫通孔10
が、図1(b)に示す配置で15μmピッチ(格子点間
隔)で規則的に形成され、各孔10に各1個の銅−銀合
金製の導電性微粒子4が配置されている導電性接着シー
トが得られた。この導電性接着シートの両面にはPET
フィルム5,6が接合されている。[性能評価]この実
施例3で作製された導電性接着シートと、実施例1と同
じ試験用基板30、基板D、およびガラス基板とを用い
て、実施例1と同じ方法で各2個のテストピースを作製
し、実施例1と同じ方法で接続確認試験とショート確認
試験を行った。
【0073】その結果、接続確認試験では、2個のテス
トピースの合計400個の全ての接続箇所について、基
板Dと電気的に接続されていないものは無いことが確認
された。また、ショート確認試験では、2個のテストピ
ースの合計398組の配線32について、全ての絶縁抵
抗が1012Ω以上であった。これにより、2個のテスト
ピースの合計398組の全ての接続箇所について、隣接
する全ての配線32間にショートが発生していないこと
が確認された。
【0074】
【実施例4】[導電性微粒子配列冶具の作製]図7
(b)に示す導電性微粒子配列冶具を以下の方法で作製
した。先ず、図2(b)に示すように、導電性基板13
の上にネガ型の感光性樹脂層8を形成し、その上に、導
電性微粒子が入る孔に対応させた光透過部を有するフォ
トマスクMを配置して、このフォトマスクMの上から光
を照射する。次に、所定の現像処理を行うことによっ
て、感光性樹脂層8の光が当たらなかった部分を除去す
る。これにより、導電性基板上に四角柱状の樹脂パター
ンが形成される。図2(c)はこの状態を示す。
【0075】次に、この導電性基板上の樹脂パターンの
存在していない部分に電解めっき法により金属を析出さ
せ、円柱状の樹脂パターンの高さを越えて更に金属を成
長させる。これにより円柱状の樹脂パターンに対応した
凹部を有する金属13を成長させる。図2(d)はこの
状態を示す。次に、金属体13を導電性基板7から剥離
する。更に光が当たって硬化された円柱状樹脂パターン
が金属体13の表面に残存していることがあるため、酸
素雰囲気下での反応性イオンエッチング法により残存感
光性樹脂層を除去する。これにより、図7(b)に示す
ような、貫通していない孔171を有する金属体13が
形成されている導電性微粒子配列冶具170が得られ
る。
【0076】導電性微粒子配列冶具の作製には、実施例
1において型作製に用いた感光性樹脂と同じ組成のもの
を用いた。電解めっき法で金属体13を形成する前に、
めっき前処理として反応性イオンエッチングを行った。
また、アルミニウム基板7の裏面を粘着フィルムで覆っ
た。スルファミン酸ニッケルめっき浴を用い、若干ホウ
素を含んだニッケルめっき被膜からなる金属体13を得
た。金属体13の厚さは100μmとした。
【0077】導電性微粒子配列冶具の凹部の存在す側の
表面を、スプレー式シリコーン離型剤で薄く被覆し、そ
の後熱処理することにより定着させた。 [導電性接着シートの作製]この実施例では、本発明の
第3の方法の実施例に相当する方法により、導電性接着
シートを作製する。この実施例を図6に基づいて説明す
る。先ず、PETフィルム(支持体)5と接着剤層2、
およびPETフィルム(支持体)6と接着剤層3とから
なるシートを、以下の方法で作製した。厚さ25μmの
ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムを用意
し、このPETフィルムの表面に、剥離剤としてポリジ
メチルシロキサンを約50nmの膜厚で被覆した。この
PETフィルムの剥離剤が被覆された面に、エポキシ接
着剤溶液をブレードコーターを用いて塗布した。次に、
この塗布膜から溶剤を乾燥除去することにより、PET
フィルム上に、厚さ30μmのエポキシ接着剤からなる
接着剤層を形成した。支持体上に接着剤層を被覆したも
のを2枚形成した。
【0078】使用したエポキシ接着剤溶液の組成は、ビ
スフェノールA型液状エポキシ樹脂:10重量部、フェ
ノキシ樹脂:10重量部、マイクロカプセル型のイミダ
ゾール誘導体エポキシ化合物からなる潜在性硬化剤:
4.5重量部、およびトルエン/酢酸エチル混合液:5
重量部である。実施例2で用いたポリスルホン系熱硬化
性樹脂組成物と同じ組成のものを用意し、コアフィルム
の形成に用いた。
【0079】上述の導電性微粒子配列冶具の非貫通孔
に、導電性微粒子4を入れ、更に導電性微粒子が配列し
た面にポリスルホン樹脂組成物を塗布した後、溶剤であ
るテトラヒドロフランを乾燥除去し厚さ5μmの被膜を
得た。次に、既に形成してある支持体上に接着剤層を被
覆したシートを接着剤層の面を導電性微粒子を包埋した
ポリスルホン樹脂被膜とを加熱圧縮して接着した。その
後、ポリスルホン樹脂層と接着剤層が接着したシートを
導電性微粒子配列冶具から剥離した。
【0080】更に導電性微粒子を包埋したコアフィルム
上に、もう1枚の接着剤シートを接着剤層を下にして載
せ、加熱圧縮し接着した。導電性微粒子4としては、実
施例1と同じものを用いた。導電性微粒子配列冶具に超
音波振動を加えて動かすことにより、全ての非貫通孔1
0に導電性微粒子4が入るようにした。また、冶具の非
貫通孔10以外の面に付着した導電性微粒子を、日東電
工(株)製の粘着フィルム「SPV−363」を用いて
取り除いた。接着剤層2、3を50℃に加熱した状態で
導電性微粒子が配列した面に押し付けた。
【0081】以上のようにして、導電性微粒子を包埋し
たコアフィルムを中央に挟んで2層のエポキシ接着剤か
らなる接着剤層を接着した導電性接着シートを得た。コ
アフィルム内では平均粒子径6μmの銅−銀合金製の導
電性微粒子4が15μmピッチで、図1(b)に示すよ
うに配置されていた。 [性能評価]この実施例4で作製された導電性接着シー
トと、実施例1と同じ試験用基板30、基板D、および
ガラス基板Eとを用いて、実施例1と同じ方法で各2個
のテストピースを作製し、実施例1と同じ方法で接続確
認試験とショート確認試験を行った。
【0082】その結果、接続確認試験では、2個のテス
トピースの合計400個の全ての接続箇所について、基
板Dと電気的に接続されていないものは無いことが確認
された。また、ショート確認試験では、2個のテストピ
ースの合計398組の検査用パッド35について、全て
の絶縁抵抗が1012Ω以上であった。これにより、2個
のテストピースの合計398組の全ての配線32につい
て、隣接する全ての配線32間にショートが発生してい
ないことが確認された。
【0083】
【実施例5】[孔開きシート状部品の作製]図8に示す
孔開きシート状部品1Aを以下の方法で作製した。先
ず、図14(a)に示すように、導電性基板7の上にネ
ガ型の感光性樹脂層8を膜厚15μmで形成し、その上
に、孔10の位置に対応させた円形の光透過部を有する
フォトマスクM1を配置して、このフォトマスクM1の
上から光を照射する。次に、所定の現像処理を行うこと
によって、感光性樹脂層8の光が当たらなかった部分を
除去する。これにより、導電性基板7上に円柱状体12
を配置する部分に直径6μmの貫通孔8aが形成され
る。図14(b)はこの状態を示す。貫通孔8aの配置
は、図1(b)に示した配置であり、単位格子の長さは
12μmとした。
【0084】次に、この導電性基板上の貫通孔8a内
に、電解めっき法により金属層13を成長させる。この
とき電解めっき法により析出させる金属層の厚さは、感
光性樹脂層の厚さを越えて20μmとした。図14
(c)はこの状態を示す。これにより、金属層が感光性
樹脂層を越えてオーバーハングした状況となり、オーバ
ーハングした部分の孔の直径を小さくすることができ
る。次に、光が当たって硬化された感光性樹脂層8と導
電性基板7を除去する(図14(e))。これにより、
図8に示すような、貫通孔10を有する孔開きシート状
部品1Aが得られる。得たれた孔開きシート状部品の片
面の孔の直径は6μmであり、もう一方の側の孔の直径
は3μmであった。
【0085】孔明きシート状部品の作製には、実施例1
において型作製に用いた感光性樹脂と同じ組成のものを
用いた。電解めっき法で金属層13を形成する前に、め
っき前処理として反応性イオンエッチングを行った。ま
た、アルミニウム基板7の裏面を粘着フィルムで覆っ
た。ニッケルめっき浴を用い、若干ホウ素を含有するニ
ッケルめっき被膜からなる金属層を得た。
【0086】また、光で硬化した感光性樹脂の除去に
は、酸素プラズマ中での反応性イオンエッチング法を用
いた。 [粒子吸着装置の作製]上記で作成した孔開きシート状
部品1Aを用い、その直径が6μmの孔の開いている面
を多孔質部品100に固定した。多孔質部品100とし
ては濾紙(ADVANTEC社製)を用いた。これによ
り図8に示す粒子吸着装置300を作製した。 [導電性接着シートの作製]この実施例では、本発明の
第4の方法の実施例に相当する方法により、導電性接着
シートを作製する。この実施例を図8に基づいて説明す
る。
【0087】先ず、PETフィルム(支持体)5と接着
剤層2、3とからなるシートを、以下の方法で作製し
た。厚さ25μmのポリエチレンテレフタレート(PE
T)フィルムを用意し、このPETフィルムの表面に、
剥離剤としてポリジメチルシロキサンを約50nmの膜
厚で被覆した。このPETフィルムの剥離剤が被覆され
た面に、エポキシ接着剤溶液をブレードコーターを用い
て塗布した。次に、この塗布膜から溶剤を乾燥除去する
ことにより、PETフィルム上に、厚さ10μmのエポ
キシ接着剤からなる接着剤層を形成した。支持体上に接
着剤層を被覆したものを2枚形成した。
【0088】使用したエポキシ接着剤溶液の組成は、ビ
スフェノールA型液状エポキシ樹脂:10重量部、フェ
ノキシ樹脂:10重量部、マイクロカプセル型のイミダ
ゾール誘導体エポキシ化合物からなる潜在性硬化剤:
4.5重量部、およびトルエン/酢酸エチル混合液:5
重量部である。また、実施例2で用いたポリスルホン樹
脂組成物と同じ組成のものを用意し、コアフィルムの形
成に用いた。
【0089】上述の粒子吸着装置300の貫通孔に、導
電性微粒子4を真空吸着させ、更に導電性微粒子が真空
吸着した面にポリスルホン樹脂組成物を塗布した後、溶
剤であるテトラヒドロフランを乾燥除去し厚さ5μmの
被膜を得た。次に、既に形成してある支持体上に接着剤
層を被覆したシートを接着剤層の面を導電性微粒子を包
埋したポリスルホン樹脂被膜とを加熱圧縮して接着し
た。その後、真空を解除してポリスルホン樹脂層と接着
剤層が接着したシートを粒子吸着装置300から剥離し
た。
【0090】更に導電性微粒子を包埋したコアフィルム
上に、もう1枚の接着剤シートを接着剤層を下にして載
せ、加熱圧縮し接着した。導電性微粒子4としては、実
施例1と同じものを用いた。導電性微粒子4を入れた容
器内で粒子吸着装置に振動を加えて動かすことにより、
吸着面の全ての貫通孔10aに導電性微粒子4が吸着さ
れるようにした。また、吸着面の貫通孔10a以外の面
に付着した導電性微粒子を、日東電工(株)製の粘着フ
ィルム「SPV−363」を用いて取り除いた。接着剤
層2、3を50℃に加熱した状態で吸着面に押し付け
た。
【0091】以上のようにして、導電性微粒子を包埋し
たコアフィルムを中央に挟んで2層のエポキシ接着剤か
らなる接着剤層を接着した導電性接着シートを得た。コ
アフィルム内では平均粒子径6μmの銅−銀合金製の導
電性微粒子4が15μmピッチで、図1(b)に示すよ
うに配置されていた。 [性能評価]この実施例5で作製された導電性接着シー
トと、実施例1と同じ試験用基板30、基板D、および
ガラス基板とを用いて、実施例1と同じ方法で各2個の
テストピースを作製し、実施例1と同じ方法で接続確認
試験とショート確認試験を行った。
【0092】その結果、接続確認試験では、2個のテス
トピースの合計400個の全ての接続箇所について、基
板Dと電気的に接続されていないものは無いことが確認
された。また、ショート確認試験では、2個のテストピ
ースの合計398組の検査用パッド35について、全て
の絶縁抵抗が1012Ω以上であった。これにより、2個
のテストピースの合計398組の全ての接続箇所につい
て、隣接する全ての配線32間にショートが発生してい
ないことが確認された。
【0093】
【比較例1】[導電性接着シートの作製]実施例1で使
用したエポキシ接着剤溶液に、実施例1で使用した導電
性微粒子4を、1.2体積%の割合で添加して混合し
た。この液体を、剥離剤としてポリジメチルシロキサン
が被覆されたPETフィルムの表面に、ブレードコータ
ーを用いて塗布した。次に、この塗布膜から溶剤を乾燥
除去することにより、PETフィルム上に、厚さ28μ
mの導電性接着シートを形成した。この導電性接着シー
トはPETフィルムを剥がして使用する。
【0094】なお、導電性微粒子4のエポキシ接着剤溶
液への添加率は、導電性接着シート内での導電性微粒子
4の含有率が実施例2と同程度となるように設定した。 [性能評価]この比較例1で作製された導電性接着シー
トと、実施例1と同じ試験用基板30、銅板D、および
ガラス基板とを用いて、実施例1と同じ方法で各2個の
テストピースを作製し、実施例1と同じ方法で接続確認
試験とショート確認試験を行った。
【0095】その結果、接続確認試験では、2個のテス
トピースの合計400個の接続パッド34のうち4箇所
が銅板Dと電気的に接続されていないことが確認され
た。また、ショート確認試験では、2個のテストピース
の合計400個の検査用パッド35について、全ての絶
縁抵抗が1012Ω以上であった。これにより、2個のテ
ストピースの合計400個の全ての接続パッド34につ
いて、隣接する全ての接続パッド34間にショートが発
生していないことが確認された。
【0096】
【比較例2】導電性微粒子4のエポキシ接着剤溶液への
添加率を20体積%とした以外は、比較例1と同じ方法
で、同じ構成の導電性接着シートを作製した。この比較
例2で作製された導電性接着シートと、実施例1と同じ
試験用基板30、銅板D、およびガラス基板とを用い
て、実施例1と同じ方法で各2個のテストピースを作製
し、実施例1と同じ方法で接続確認試験とショート確認
試験を行った。
【0097】その結果、接続確認試験では、2個のテス
トピースの合計400個の接続パッド34の全てが銅板
Dと電気的に接続されていることが確認された。また、
ショート確認試験では、2個のテストピースの合計40
0個の検査用パッド35のうち10箇所で、絶縁抵抗が
108 Ω以下となった。これにより、これらの10箇所
で隣接する接続パッド34間にショートが発生している
ことが分かった。
【0098】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の導電性接
着シートによれば、コアフィルム面内に所定配置で複数
個の貫通孔を形成し、この貫通孔に導電性微粒子を配置
するため、貫通孔のピッチおよび大きさを、接続するパ
ターンの配列ピッチおよび配線幅等に対応させて設定す
ることが可能となる。また、使用時に、コアフィルムに
よってシート面内での導電性微粒子の配置が固定され
る。
【0099】そのため、貫通孔のピッチおよび大きさ
を、接続するパターンの配列ピッチおよび配線幅等に対
応させて設定することによって、ファインピッチで配列
されているパターンを接続する場合でも、隣り合うパタ
ーン間にショートが生じないようにすることができる。
また、接続するパターンが導電性微粒子の存在しない位
置に配置される、という恐れを無くすことができる。そ
の結果、本発明の導電性接着シートによれば、接続する
パターンの寸法が小さい場合や、ファインピッチで配列
されているパターンを接続する場合でも、信頼性の高い
接続を行うことができる。
【0100】また、本発明の導電性接着シートの製造方
法によれば、導電性微粒子がシート面内に、規則的に且
つ高密度で(隣り合う導電性微粒子間の距離が20μm
以下となるように)配置された導電性接着シートを容易
に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の導電性接着シートの一実施形態を示す
断面図(a−1,a−2)と平面図(b,c)である。
【図2】本発明の導電性接着シートを製造する第1の方
法において用いる型の製造方法を説明する図である。
【図3】本発明の導電性接着シートを製造する第1の方
法(請求項4の方法)の実施形態、および実施例1を説
明する図である。
【図4】本発明の導電性接着シートを製造する第2の方
法(請求項5の方法)の実施形態、および実施例3を説
明する図である。
【図5】本発明の導電性接着シートを製造する第2の方
法(請求項6の方法)の実施形態、および実施例2を説
明する図である。
【図6】本発明の導電性接着シートを製造する第3の方
法(請求項7の方法)の実施形態、および実施例4を説
明する図である。
【図7】本発明の導電性接着シートを製造する第3の方
法において用いる導電性微粒子を所定の位置に配置する
ための治具の製造方法を説明する図である。
【図8】本発明の導電性接着シートを製造する第4の方
法(請求項8)の実施形態、および実施例5を説明する
図である。
【図9】本発明の実施例1〜5および比較例1,2で性
能評価に使用した試験用基板を示す平面図(a)と断面
図(b)である。
【図10】試験用基板の配線部分と基板Dとが、実施例
1〜5の導電性接着シートによって接着された状態を示
す図であって、図9(a)のb−b線断面図に相当す
る。
【図11】性能評価で用いる基板Dおよび基板Eのパタ
ーンを示す平面図(a)であって、(b)は基板Dの
(c)は基板Eのc−c線断面図に相当する。
【図12】従来の導電性接着シートの一例を示す断面図
(a)と平面図(b)である。
【図13】従来の導電性接着シートの問題点を説明する
ための断面図である。
【図14】本発明の導電性接着シートを製造する第4の
方法において用いる導電性微粒子を所定の位置に配置す
るための孔開きシート状部品の製造方法を説明する図で
ある。
【符号の説明】
1 コアフィルム 2 接着剤層(第1の接着剤層) 3 接着剤層(第2の接着剤層) 4 導電性微粒子 5 支持体 6 カバーフィルム 7 導電性基板 8 感光性樹脂層 10 貫通孔 11 感光性樹脂層 12 無電解めっき層 13 金属層 20 接着剤層からなるシート 21 銅製円柱状凸部 22 銅製直線状凸部 23 コアフィルムと接着剤層 24 ガラスからなる円柱状凸部 25 ガラス板 26 電気検査用パッド 30 試験用基板 31 絶縁性基板 32 配線 35 検査用パッド 170 導電性微粒子配列用治具 171 凹部 100 多孔質部品 300 粒子吸着装置 A 導電性微粒子の存在しない位置 B1 基板 B2 基板 C 図11(b)断面図の断面線 D 基板 h 配線の高さ K1 開口部 K 金属マスク M 露光マスク M1 フォトマスク P1 接続パターン P2 接続パターン p 配線の配列ピッチ p10 円柱状凸部の配列ピッチ W 配線の幅 W1 銅製直線状凸部の幅 W2 銅製円柱状凸部の直径
フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AA37A AA37H AB01A AB01H AB09A AB09H AB17A AB17H AB18A AB18H AB21A AB21H AB23A AB23H AB24A AB24H AB25A AB25H AB31A AB31H AK01A AK01B AK01C AK42 AK49 AK53 BA03 BA07 BA10B BA10C CB00B CB00C DC11 DE01A DE01H EJ17 EJ42 GB41 JA04A JA04B JA04C JG01 JG01A JG01H JG04A JG04B JG04C YY00A YY00B YY00C 4J004 AA11 AA12 AA14 AB01 CC02 CE03 FA05 4J040 EB041 EB091 EC001 EE061 EH031 EJ031 MB03 NA19

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート面内に分散配置された導電性微粒
    子により、シートの厚さ方向のみに導電性を付与する接
    着シートにおいて、厚さ方向の中央に配置したコアフィ
    ルムの両面に接着剤層が配置され、前記コアフィルムお
    よび接着剤層は絶縁性であり、コアフィルムは接着剤層
    を構成する樹脂よりも20℃以上高い軟化温度を有する
    樹脂から形成されており、個々の導電性微粒子の一部あ
    るいは全部がコアフィルム内に存在し、かつ当該導電性
    微粒子がフィルム面内に所定配置で配置されていること
    を特徴とする異方性を有する導電性接着シート。
  2. 【請求項2】 導電性微粒子の平均粒子径は0.5μm
    以上50μm以下であり、導電性微粒子の粒子径分布の
    標準偏差は平均粒子径の50%以下であり、コアフィル
    ムの厚さは0.5μm以上50μm以下であり、接着剤
    層の厚さは1μm以上50μm以下であり、孔の大きさ
    は導電性微粒子の平均粒子径の1倍以上1.5倍以下で
    ある請求項1記載の導電性接着シート。
  3. 【請求項3】 導電性微粒子は、銅、金、銀、ニッケ
    ル、パラジウム、インジウム、錫、鉛、亜鉛、またはビ
    スマス、またはこれらいずれかの金属の合金、または炭
    素からなる微粒子、あるいは表面に金属被覆を有する微
    粒子であることを特徴とする請求項1または2記載の導
    電性接着シート。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の導電性
    接着シートを製造する方法において、金属、セラミック
    スあるいは樹脂から形成された表面に所定配置で配置さ
    れた凸部を有する型とシート状コアフィルムとを加熱圧
    着し、その後型からコアフィルムを剥離することにより
    コアフィルム面内に前記凸部に対応する凹部を形成し、
    前記フィルム面内に所定配置した凹部に導電性微粒子を
    入れた後、導電性微粒子を配置したコアフィルムを中央
    に挟んで両側に接着剤層を形成することを特徴とする導
    電性接着シートの製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜3のいずれかに記載の導電性
    接着シートを製造する方法において、金属、セラミック
    スあるいは樹脂から形成された表面に所定配置で配置さ
    れた凸部を有する型の、凸部の存在する表面に、コアフ
    ィルムを形成する樹脂成分を溶解させた樹脂溶液を塗布
    し、溶剤成分を乾燥除去した後、コアフィルムを型から
    剥離する工程を経ることにより、型の凸部に対応した凹
    部をコアフィルム面内に形成し、前記フィルム面内に所
    定配置した凹部に導電性微粒子を入れた後、導電性微粒
    子を配置したコアフィルムを中央に挟んで両側に接着剤
    層を形成することを特徴とする導電性接着シートの製造
    方法。
  6. 【請求項6】 請求項1〜3のいずれかに記載の導電性
    接着シートを製造する方法において、貫通していない孔
    を有するコアフィルムの面と反対側の面に第1の接着剤
    層を形成し、次いで、前記孔内に導電性微粒子を入れた
    後に、このコアフィルムの他方の面に第2の接着剤層を
    形成することを特徴とする導電性接着シートの製造方
    法。
  7. 【請求項7】 レーザ照射によってコアフィルムに貫通
    していない孔を形成する工程を含む請求項6記載の導電
    性接着シートの製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項1〜3のいずれかに記載の導電性
    接着シートを製造する方法において、シート状あるいは
    板状の金属、セラミックスあるいは樹脂に所定配置でか
    つ所定深さの貫通していない孔を形成した冶具を作製
    し、当該孔に導電性微粒子を入れた後、前記冶具の孔の
    開いた面上にコアフィルムを押し付けるあるいは加熱し
    ながら押し付けるか、あるいはコアフィルム成分を含有
    する樹脂溶液を所定厚みで塗布し溶剤を乾燥し、コアフ
    ィルムを前記冶具から剥離することにより冶具に所定配
    置していた導電性微粒子をコアフィルムに転写した後、
    コアフィルムを中央に挟んで両側に接着剤層を形成する
    ことを特徴とする導電性接着シートの製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項1〜3のいずれかに記載の記載の
    導電性接着シートを製造する方法において、配置する導
    電性微粒子より小さい吸引孔が所定の配置で形成されて
    いる吸着面を有する吸着装置を用い、この吸着装置の吸
    着面に導電性微粒子を吸着させた後、コアフィルムをこ
    の吸着された導電性微粒子側から吸着面に向けて押し付
    けるか、あるいはコアフィルム成分を含有する樹脂溶液
    を所定厚みで吸着面上に塗布し溶剤を乾燥することによ
    り、吸着面に吸着された導電性微粒子をコアフィルム内
    に取り込み、次いで、吸着装置による粒子の吸着を解除
    して前記コアフィルムを吸着面から外す工程を経た後、
    コアフィルムを中央に挟んで両側に接着剤層を形成する
    ことを特徴とする導電性接着シートの製造方法。
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