JP4437828B2 - 異方性導電性接着シートの製造法 - Google Patents

異方性導電性接着シートの製造法 Download PDF

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Description

本発明は、シート面内に分散配置された導電性微粒子により、シートの厚さ方向のみに導電性を付与する導電性接着シートの製造方法に関する。
従来より、液晶ディスプレイの配線とフレキシブル基板との接続や、集積回路部品の基板への高密度実装等の際に、厚さ方向のみに導電性を付与する導電性接着シートが使用されている。従来の導電性接着シートの一例を図8に示す。この例では、接着剤層からなるシート20内に導電性微粒子4がランダムに分散配置されている。このシートには以下の問題点がある。
近年、接続される配線パターンやランドパターンの寸法は益々微細化されている。接続されるパターンの寸法が小さくなると、導電性微粒子がランダムに分散配置されているシートでは、図8(b)に示すように、接続されるパターンが導電性微粒子の存在しない位置Aに配置される確率が高くなる。その結果、接続されるパターン間が電気的に接続されない恐れがある。
この問題点を解決するためには、より小さな導電性微粒子を高密度でシート内に分散させることが有効であるが、導電性微粒子の寸法を小さくすると、図9(a)に示すように、接続パターンP1,P2の基板B1,B2の面からの突出高さのバラツキを吸収できないという問題点がある。また、シート20内での導電性粒子4の密度を高くすると、図9(b)に示すように、パターンP1,P2がファインピッチで配列されている場合に、隣り合うパターン間にショート(短絡)が生じる確率が高くなる。すなわち、これらの方法では、導電性微粒子がランダムに分散配置されている導電性接着シートの接続信頼性が改善されない。
一方、特開平5−67480号公報および特開平10−256701号公報には、シート内に導電性微粒子を所定配置で分散させることが記載されている。
特開平5−67480号公報に記載されている方法では、導電性微粒子をシート(接着剤層)に分散させる前に帯電させ、導電性微粒子間の反発力を利用して導電性微粒子をシート内に均一に分散させている。また、導電性微粒子と支持体の各位置を異なる電荷で帯電させ、支持体上に所定配置で導電性微粒子を配置させた後に、この配置を保持した状態で導電性微粒子を接着剤層に転写することが記載されている。
しかしながら、この方法では、帯電した導電性微粒子同士の反発力によって配置を保持するため、シート面内で隣り合う導電性微粒子間の距離を20μm以下まで接近させることは不可能である。
特開平10−256701号公報には、磁性を有する導電性粒子を使用して、ゴム材料と導電性粒子とからなる組成物をシート状に形成し、このシート状物の厚さ方向に磁場をかけて導電性粒子を配向させ、この状態でゴムを硬化させることが記載されている。
しかしながら、この方法には以下の問題点がある。磁場を極めて狭い領域に集中させることが困難であるため、シート面内で隣り合う導電性微粒子間の距離を20μm以下まで接近させることができない。導電性粒子がゴムシートの厚さ方向で重なって配列される場合がある。導電性粒子を規則的に(隣り合う粒子間に所定間隔を保持しながら)配置することが困難である。使用できる導電性粒子が磁性体に限られる。
本発明は、このような従来技術の問題点に着目してなされたものであり、シート面内に分散配置された導電性微粒子により、シートの厚さ方向のみに導電性を付与する導電性接着シートにおいて、導電性微粒子がシート面内に、規則的に且つ高密度で(隣り合う導電性微粒子間の距離が20μm以下となるように)配置された導電性接着シートの製造方法を提供することを課題とする。
本発明は、上記課題を解決した導電性接着シートの製造方法である。
すなわち、
1、シート面内に分散配置された導電性微粒子により、シートの厚さ方向のみに導電性を付与する接着シートにおいて、厚さ方向の中央に配置したコアフィルムの両面に接着剤層が配置され、前記コアフィルムおよび接着剤層は絶縁性であり、コアフィルムは接着剤層を構成する樹脂よりも20℃以上高い軟化温度を有する樹脂から形成されており、個々の導電性微粒子の一部あるいは全部がコアフィルム内に存在し、かつ当該導電性微粒子がコアフィルム面内に所定配置で配置されている異方性を有する導電性接着シートの製造方法において、配置する導電性微粒子より小さい吸引孔が所定配置で形成されている吸着面を有する吸着装置を用い、この吸着装置の吸着面に導電性微粒子を吸着させた後、コアフィルムをこの吸着された導電性微粒子側から吸着面に向けて押し付けるか、あるいはコアフィルム成分を含有する樹脂溶液を所定厚みで吸着面上に塗布し溶剤を乾燥することにより、吸着面に吸着された導電性微粒子をコアフィルム内に取り込み、次いで、吸着装置による粒子の吸着を解除して前記コアフィルムを吸着面から外す工程を経た後、コアフィルムを中央に挟んで両側に接着剤層を形成することを特徴とする導電性接着シートの製造方法。
2、 該導電性微粒子が、銅、金、銀、ニッケル、パラジウム、インジウム、錫、鉛、亜鉛、またはビスマス、またはこれらいずれかの金属の合金、または炭素からなる微粒子、あるいは表面に金属被覆を有する微粒子であることを特徴とする1、に記載の導電性接着シートの製造方法関する。
本発明の導電性接着シートによれば、コアフィルム面内に所定配置で複数個の貫通孔を形成し、この貫通孔に導電性微粒子を配置するため、貫通孔のピッチおよび大きさを、接続するパターンの配列ピッチおよび配線幅等に対応させて設定することが可能となる。また、使用時に、コアフィルムによってシート面内での導電性微粒子の配置が固定される。
そのため、貫通孔のピッチおよび大きさを、接続するパターンの配列ピッチおよび配線幅等に対応させて設定することによって、ファインピッチで配列されているパターンを接続する場合でも、隣り合うパターン間にショートが生じないようにすることができる。また、接続するパターンが導電性微粒子の存在しない位置に配置される、という恐れを無くすことができる。
その結果、本発明の導電性接着シートによれば、接続するパターンの寸法が小さい場合や、ファインピッチで配列されているパターンを接続する場合でも、信頼性の高い接続を行うことができる。
また、本発明の導電性接着シートの製造方法によれば、導電性微粒子がシート面内に、規則的に且つ高密度で(隣り合う導電性微粒子間の距離が20μm以下となるように)配置された導電性接着シートを容易に製造することができる。
本発明で用いるコアフィルムは、その両側に形成される接着剤層を構成する樹脂よりも20℃以上高い軟化温度を有する樹脂から形成されていることが必要である。これは本発明の導電性接着シートを中央に配置して上下から接続する部品あるいは基板を加熱圧着した際に樹脂の流動が起こるが、所定配置させた導電性微粒子が移動し難いようにするための工夫である。
すなわち、接着剤層は部品あるいは基板上の接続バンプの凹凸に追従して移動し空隙が発生しないようにコアフィルムが流動化する前に流動化させる必要がある。コアフィルムを構成する樹脂が、接着剤層が流動化するのと同時あるいは以前に流動化した場合、せっかく所定配置させた導電性微粒子が樹脂の流動にともない移動するため、ファインピッチの接続が困難となる。したがって、コアフィルムの軟化温度は接着剤層を形成する接着樹脂の軟化温度よりも20℃以上、好ましくは50℃以上、更に好ましくは80℃以上高いものである。
ここで、コアフィルムおよび接着剤層の軟化温度とは、コアフィルムをなす樹脂および接着剤層をなす接着剤の温度を室温から上昇させた際に粘性率が大きく低下する(粘性率曲線の傾きが変化する)最初の温度を意味する。この軟化温度は、例えばレオメータ等の粘弾性測定装置を用いて、前記樹脂および接着剤の温度を室温から一定速度で上昇させながら、粘性率を測定することによって調べることができる。
本発明において用いられるコアフィルムを形成する樹脂としては、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂、ポリエステル樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリアリル樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂、などの樹脂単独あるいはこれらの樹脂を主成分とした熱可塑性樹脂あるいは熱で可塑化した後硬化するタイプの熱硬化性成分を含有した熱硬化性樹脂が好ましい。
コアフィルムの厚さは、用いる導電性微粒子の大きさに大きく依存する。すなわち、本発明の導電性接着シートは、使用時に、接続する両パターンに導電性微粒子を接触させる必要がある。本発明において使用されるコアフィルムには貫通した孔は存在しない。
すなわち所定配置された導電性微粒子はコアフィルムに形成した貫通していない孔に入っているかあるいは個々の導電性微粒子の一部あるいは全部がコアフィルムに取り込まれた状態にあり、使用時に先ず接着剤層のみが接続パターンの形状に合わせて流動化しその後熱により硬化が開始した後、コアフィルムが熱で軟化し、導電性微粒子周囲の薄いコアフィルムの部分が流動化する。したがって、導電性微粒子の周囲の絶縁体であるコアフィルムが接続の障害とならない厚みに設定する必要がある。
コアフィルムの厚さは、導電性接着シートで用いる導電性微粒子の平均粒子径の好ましくは3倍以下、更に好ましくは2倍以下にする。また、厚みの下限は、好ましくは導電性接着シートで用いる導電性微粒子の平均粒子径の0.5倍以上、更に好ましくは0.75倍以上である。コアフィルムがこれより薄くなると、コアフィルムに形成された孔または凹部以外の場所に付着した導電性微粒子を除去する際に孔または凹部に入っている導電性微粒子も一緒に除去されてしまう。
また、図1(a−1)を用いて説明すると、貫通していない孔の底部に存在するコアフィルムの厚さは、好ましくは導電性微粒子の存在しない部分のコアフィルムの厚さの0.5倍以下、更に好ましくは0.25倍以下である。また、貫通していない孔の底部に存在するコアフィルムの厚さの下限は、好ましくは導電性微粒子の存在しない部分のコアフィルムの厚さの0.05倍以上、更に好ましくは0.1倍以上である。これより薄くなると、コアフィルムに貫通していない凹部を形成する際に、凹部に対応する凸部を有する型から該コアフィルムを剥離する際に、物理的強度を維持できず破れる箇所が発生したり、凹部が貫通した孔になってしまう部分が発生するため好ましくない。
本発明で使用する導電性微粒子の大きさは、好ましくは平均粒子径が0.5μmから50μm、更に好ましくは1μmから20μm、最も好ましくは2μmから10μmとする。導電性微粒子の平均粒子径が0.5μm未満であると、接続パターンの高さのバラツキを吸収できない場合がある。また、50μmを越える大きさでは、ファインパターンの接続には不向きとなる。
本発明で使用する導電性微粒子の形状は、特に球形である必要はなく、多面体、球形粒子に多数の突起状物があるものでも構わない。ただし、扁平状のものは孔に入れ難い、あるいは吸着装置に吸着し難いので好ましくない。圧縮時に潰れやすい、変形し易い導電性微粒子は、接続パターンとの接触面積を大きくでき、接続パターンの高さのバラツキを吸収できるため好ましい。
本発明で使用する導電性微粒子の粒子径分布は、好ましくは標準偏差が平均粒子径の50%以下となるようにする。更に好ましくは標準偏差が平均粒子径の20%以下となるように、最も好ましくは10%以下となるようにする。導電性微粒子の粒子径分布が標準偏差が平均粒子径の50%を越えて広く分布すると、粒子径の小さな導電性微粒子により貫通孔に詰まりが発生したり、孔以外の場所に存在する不要な小さな導電性微粒子を取り除くことが難しくなる。また、接続パターンの高さばらつきを吸収することが難しくなる。そのため、接続パターン間の電気的な接続信頼性の低下につながる。また、一つの孔に一つの導電性微粒子が入っていること、すなわちコアフィルムの厚さ方向に導電性微粒子が1つ存在することが好ましい。
導電性微粒子の分級方法としては通常の方法、例えばサイクロン、クラシクロン等の遠心分級機、重力分級機、慣性分級機、気流分級機、あるいはふるい分けによる分級機等を用いることができる。粒子径が10μm以下の微細な導電性微粒子を分級するには、まず、気流分級機等を用いて粗く分級し、その後精密に貫通孔を形成されたふるいを用いたふるい分けによる分級方法をとることが好ましい。粒子径が10μm以下の微細な導電性微粒子を精密ふるいにより分級する場合、導電性微粒子が変質しないアルコール等の溶剤中で、超音波を用いることが効果的である。
本発明の導電性接着シートを構成する接着剤層をなす接着剤としては、例えば、熱硬化性接着剤、熱可塑性接着剤あるいは感圧接着剤等を好適に使用することができる。特に、マイクロカプセル中に硬化剤を含有する化合物を閉じ込め、圧力あるいは熱によりマイクロカプセルが潰れることにより硬化が開始するいわゆる潜在性硬化剤を含有するタイプの接着剤を使用することが好ましい。
また、この接着剤層の材質としては、例えば、エポキシ系樹脂、ポリイミド系樹脂、尿素樹脂、アミノ樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、キシレン樹脂、フラン樹脂、イソシアネート樹脂、ベンゾシクロブテン系樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂等を挙げることができる。特に、寸法安定性、耐熱性等の観点からは、使用する接着剤を構成する樹脂が、ベンゼン、ナフタレン、アントラセン、ピレン、ビフェニル、フェニレンエーテル等の芳香族化合物やシクロヘキサン、シクロヘキセン、ビシクロオクタン、ビシクロオクテン、アダマンタン等の脂肪族環状化合物の骨格を分子鎖中に有する化合物からなることが好ましい。
また、溶剤に可溶な樹脂からなる接着剤を使用すれば、接着剤を溶剤に溶かした状態で支持体上に塗布した後に乾燥することによって、接着剤層を得ることができる。好ましくはこの乾燥(溶媒除去)後の接着剤層の厚さを1μm〜50μmに、更に好ましくは5μm〜20μmとする。1μm未満の厚さでは、接着後の密着強度を得ることが難しい。接着剤層の厚さが50μmを越えると、接着剤の量が多すぎて、導電性微粒子と接続パターンとの間の電気的な接続が妨害される。
本発明の導電性接着シートでは、コアフィルムを挟んで両面に第1および第2の接着剤層が形成されているが、これらの接着剤層は組成の同じものであっても異なるものであっても構わない。また、第1および第2の接着剤層は、それぞれ機能の異なる複数の接着剤層が積層されたものであってもかまわない。
本発明の導電性接着シートが製造工程において酸性水溶液や水などに曝される場合には、水系処理液で変質や反応が生じない接着剤層を使用することが好ましい。また、粘着性あるいはタック性を有する接着剤層を使用することによって、本発明の導電性接着シートを被接続物に対して仮止め可能とすることができる。
以下、本発明の製造方法で製造した導電性接着シートの実施形態について説明する。
本発明の製造方法で製造した導電性接着シートの一実施形態について、図1を用いて説明する。
図1(a−1)に示される導電性接着シートは、厚さ方向の中央に配置したコアフィルム1と、コアフィルム1の両面に配置された接着剤層2,3と、球状の導電性微粒子4とで構成されている。コアフィルム1はポリスルホン系熱硬化性樹脂からなり、厚さは10μmである。接着剤層2,3は、潜在性硬化剤を含有するエポキシ系の熱硬化型接着剤からなり、厚さは12μmである。
導電性微粒子4は、銅と銀との合金からなる粉末であって、平均粒径が6μm、粒子径分布の標準偏差が0.5μmである。コアフィルムとして用いるポリスルホン系熱硬化性樹脂の軟化温度は160℃であり、接着剤層として用いるエポキシ系熱硬化型接着剤の軟化温度は60℃である。コアフィルム1には、厚さ方向に貫通していない孔10が、フィルム面内に多数個、規則的に配置されている。
この実施形態では、図1(b)に示すように、フィルム面内の格子点(格子の縦線と横線との交点)の位置および単位格子の面心位置に、貫通していない孔10が配置されている。縦線に沿って隣り合う格子点の間隔は15μmであり、横線に沿って隣り合う格子点の間隔は15μmである。貫通していない孔10の平面形状(フィルム面に沿った断面形状)は円形であり、この円の直径は7.5μm(導電性微粒子4の平均粒径の1.25倍)である。また、コアフィルム1の全ての孔10内に、各1個の導電性微粒子4が配置されている。
図1(a−2)の導電性接着シートは、コアフィルム1に所定配置で配列した導電性微粒子が包埋された状態で固定されている例である。コアフィルム1の厚さは4μm、接着剤層2,3の厚みは10μm、導電性微粒子の平均粒径は6μmである。
これらの導電性接着シートは、使用時に、接続する基板間に挟んで加熱しながら加圧する。これにより、接着剤層2,3を変形させて硬化が開始する。次いで時間的に遅れてコアフィルム1が変形し、接続する両パターンに導電性微粒子4を接触させる。この時、コアフィルム1によって、シート面内での導電性微粒子4の配置が固定される。また、この導電性接着シートでは、上述のように、導電性微粒子4がシート面内に、規則的に且つ高密度で(隣り合う導電性微粒子間の距離が20μm以下となるように)配置されている。
したがって、この実施形態の導電性接着シートによれば、接続するパターンの寸法が小さい場合や、ファインピッチで配列されているパターンを接続する場合でも、信頼性の高い接続を行うことができる。特に、孔10のピッチおよび大きさを、接続するパターンの配列ピッチおよび配線幅に対応させて設定することにより、接続するパターンが導電性微粒子4の存在しない位置(図8に符号Aで表示)に配置される、という恐れがなくなる。
なお、この実施形態の導電性接着シートによれば、導電性微粒子が規則的に配置されているため、ランダムに配置されている場合のように導電性微粒子を極端に小さく(例えば、直径2μm以下に)しなくても、接続するパターンが導電性微粒子の存在しない位置(図8に符号Aで表示)に配置される確率が原理的にはゼロになる。したがって、この実施形態の導電性接着シートは、導電性微粒子をある程度の大きさにすることによって、導電性微粒子がランダムに配置されている導電性接着シートよりも、接続パターンの基板面からの突出高さのバラツキを吸収し易くなる。
図1(c)に、コアフィルム1の面内での孔10の配置が上記とは異なる導電性接着シートを示す。この例では、孔10がフィルム面内の格子点の位置に配置されている。これらの全ての孔10内に、各1個の導電性微粒子4が配置されている。
本発明の導電性接着シート製造する方法の実施形態について、図4を用いて説明する。
図4は本願発明における粒子吸着装置である。図4(a)は該装置の部品を示す。1Aは孔開きシート状部品であり、配置する導電性微粒子より小さい吸引孔10aが所定の配置で形成されている。これが導電性粒子の吸着面となる。100は多孔質部品であり、濾紙、金網等が用いられる。200は吸引漏斗であり、201はその吸引面である。202はポンプへの接続部である。吸引装置を組み立て、202から空気を吸引した状態で、その吸着面に導電性粒子4を散布し、吸着面に導電性微粒子を吸着させて、所定の配置で配列させた後、コアフィルムをこの吸着された導電性微粒子の上側から吸着面に向けて押し付けるか(図4(b))、あるいはコアフィルム成分を含有する樹脂溶液を所定厚みで吸着面上に導電性粒子の上から塗布し溶剤を乾燥することにより、吸着面に吸着された導電性微粒子をコアフィルム内に取り込み、次いで、吸着装置による粒子の吸着を解除して前記コアフィルムを吸着面から外す工程を経た後(図4(c))、コアフィルムを中央に挟んで両側に接着剤層を形成する(図4(d))。
[参考例1]
(導電性接着シートの作製)
この参考例を図3に基づいて説明する。
先ず、厚さ25μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムを用意し、このPETフィルムの表面に、剥離剤としてポリジメチルシロキサンを約50nmの膜厚で被覆した。このPETフィルム(支持体)5の剥離剤が被覆された面に、熱可塑性ポリイミド溶液をブレードコーターを用いて塗布した。次に、この塗布膜から溶剤を乾燥除去することにより、PETフィルム5上に、厚さ10μmの熱可塑性ポリイミドからなるフィルムを形成した。
熱可塑性ポリイミド溶液としては、宇部興産社製の熱可塑性ポリイミド溶液「UPA−N−221」を使用した。
次に、表面に直径7.5μm、高さ8μmの円柱状の凸パターンが、図1(b)に示す非貫通孔10の配置と同じ配置で、格子点間隔が15μmピッチで規則的に配列し、更に格子の中心にも同じ円柱状の凸パターンが規則配置したニッケル製の板状の型13を作製した。
この型の上に熱可塑性ポリイミドからなる厚さ10μmのコアフィルムを載せ、熱プレス機で、180℃、1MPa、10分間の加熱圧着処理を行った(図3(a))。冷却後、コアフィルムを型から剥離することにより、コアフィルムの片面に型の凸部に対応した貫通していない凹部を形成した。
次に、図3(b)に示すように、一方の面にエポキシ接着剤からなる接着剤層(第1の接着剤層)2が形成されているPETフィルム5を、接着剤層2をコアフィルム1の凹部のない面側に向けて、コアフィルム1の上に置いて加熱することにより接合した。
一方の面にエポキシ接着剤からなる接着剤層3が形成されているPETフィルム6は、以下のようにして作製した。先ず、厚さ25μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムを用意し、このPETフィルムの表面に、剥離剤としてポリジメチルシロキサンを約50nmの膜厚で被覆した。このPETフィルム(カバーフィルム)6の剥離剤が被覆された面に、エポキシ接着剤溶液をブレードコーターを用いて塗布した。次に、この塗布膜から溶剤を乾燥除去することにより、PETフィルム6上に、厚さ10μmのエポキシ接着剤からなる層3を形成した。
使用したエポキシ接着剤溶液の組成は、ビスフェノールA型液状エポキシ樹脂:10重量部、フェノキシ樹脂:10重量部、マイクロカプセル型のイミダゾール誘導体エポキシ化合物からなる潜在性硬化剤:4.5重量部、およびトルエン/酢酸エチル混合液:5重量部である。
次に、コアフィルム1上に、多数の導電性微粒子4からなる粉末を散布した後、超音波振動装置を用いてシート全体に振動を与えることにより、全ての孔10内に導電性微粒子4を入れた。次に、コアフィルム1の表面に、日東電工(株)製の粘着フィルム「SPV−363」を、ローラーを用いて張り付けた後に剥がすことによって、孔10に入らず、コアフィルム1の上面に存在する導電性微粒子4aを取り除いた。
導電性微粒子4からなる粉末としては、特開平6−223633号公報に記載された、組成がAgxCu(1−x)(0.008≦x≦0.4)であって粒子表面の銀濃度が平均の銀濃度の2.2倍より高く、表面近傍で粒子表面に向かって銀濃度が増加する領域を有する球状の導電性粒子からなり、平均粒子径が6μm、粒子径分布の標準偏差が0.5μmである粉末を使用した。
次に、図3(d)に示すように、一方の面にエポキシ接着剤からなる接着剤層(第2の接着剤層)3が形成されているPETフィルム6を、接着剤層3をコアフィルム1側に向けて、コアフィルム1の上に置いて加熱することにより接合した。
以上のようにして、熱可塑性ポリイミド樹脂からなるコアフィルム1の両面にエポキシ接着剤からなる接着剤層2および3が配置され、コアフィルム1には、直径7.5μmの円形の孔10が、図1(b)に示す配置で15μmピッチ(格子点間隔)で規則的に形成され、各孔10に各1個の銅−銀合金製の導電性微粒子4が配置されている導電性接着シートが得られた。この導電性接着シートの両面にはPETフィルム5,6が接合されている。
コアフィルムを形成する熱可塑性ポリイミドおよびエポキシ接着剤の軟化温度を、レオメトリックス・サイエンティフィック・エフ・イー社製の粘弾性測定装置である回転型の「レオメーター」を用いて測定した。測定条件は、回転速度:10rad/秒、昇温開始温度:室温、昇温速度:10℃/分とし、粘性率曲線の傾きが変化する最初の温度を軟化温度として求めた。その結果、エポキシ接着剤の軟化温度は約60℃であり、熱可塑性ポリイミドの軟化温度は170℃であった。
(型の作製)
アルミニウムの表面を亜鉛置換めっきを行い、その上に厚さ3μmの銅層をピロリン酸銅めっき浴を用いて形成した。更に銅表面を黒化処理することにより低反射率の導電性基板を作製した。 この導電性基板上に厚さ10μmの感光性樹脂層を形成し、図1(b)に示した孔の配列パターンに対応したガラスクロムマスクを通して、フォトリソグラフィーを用いて樹脂パターンを得た。
使用した感光性樹脂は、数平均分子量が2000である不飽和ポリエステルプレポリマー:100重量部に、テトラエチレングリコールジメタクリレート:10.7重量部、ジエチレングリコールジメタクリレート:4.3重量部、ペンタエリスリトールトリメタクリレート:15重量部、リン酸(モノメタクリロイルオキシエチル):3.6重量部、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン:2重量部、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール:0.04重量部、およびオリヱント化学製「OPLASイエロー140」:0.11重量部を加えて、攪拌混合することにより得られたものである。
数平均分子量が2000である不飽和ポリエステルプレポリマーは、アジピン酸、イソフタル酸、イタコン酸、フマル酸と、ジエチレングリコールとの仕込み比を調整し、脱水重縮合反応により得た。数平均分子量は、島津製作所社製のゲルパーミエーションクロマトグラフィー装置を用いて測定し、ポリスチレン標準品で検量化した。
次に、露光マスクMとして、直径7.5μmである円形のクロムパターンが、図1(b)に示す貫通孔10の配置と同じ配置で、格子点間隔が15μmピッチで、格子点および格子の中心に規則的に配列されているガラス製フォトマスクを用意した。この露光マスクMを感光性樹脂層11の上に配置し、この露光マスクMの上から超高圧水銀ランプの光を照射した。この照射光は、光源からの光を光学系で平行にした平行光線である。図2(a)はこの状態を示す。但し、この図では、厚さ10μmのPETカバーフィルムが省略されている。
次に、PETカバーフィルムを剥離し、現像処理を行った。その結果、感光性樹脂層11の光の当たらなかった部分が除去されて、図2(b)に示すように、多数の孔10を有するコアフィルム1が、導電性基板上に形成された。
次に、樹脂パターンを形成した基板表面にパラジウム触媒付与処理を行い、続いて無電解ニッケルめっきを実施し、厚さ数μmのニッケル層を形成した。更に、スルファミン酸ニッケルめっき浴で電解ニッケルめっきを実施し、厚さ70μmのニッケル層を形成した。図2(d)はこの状態を示す。
その後、形成したニッケル層を基板から剥離することにより、直径7.5μm、高さ10μmの円筒状の凸部が表面に規則配列したニッケル製の型を得た。得られた型の表面は、シリコーン離型剤(信越化学工業社製、SEPA−COAT SP)で処理した。
(性能評価)
図5(a)は試験用基板の一部を示す平面図であり、図5(b)図5(a)のa−a線断面図である。
試験用基板30は、絶縁性基板31の上に、200個の配線32を有し、配線32は厚さが15μmで絶縁基板31上に凸状に露出している。配線32の幅は15μmであり、配列ピッチpは30μmである。
先ず、上述の方法で得られた導電性接着シートの両面からPETフィルム5,6を剥がして、試験用基板30の全ての配線32部分と、図7(a)にパターンの平面図を示したガラス基板上に凸状の1本の直線パターン22と凸状の円形パターン21および検査端子26を有する基板Dとの間に挟み、50MPaの圧力をかけた状態で230℃に加熱して5分間保持した。
基板Dのパターンは全て銅めっきを用いて作製されており、直線パターン22の幅は15μm、厚さは15μmであり、この直線パターン22の両側に配置した円形パターンの直径は15μm、高さ15μmであり、ピッチ30μmで配置している。ガラス基板と銅めっき被膜との間には、密着性を向上させる目的で薄いクロムの層を形成してある。円形パターン21は、接続評価時の安定性確保のためのダミーパターンである。このとき、試験用基板30の配線32と基板Dの直線パターンは直交するように配置した。その結果、試験用基板30の配線32部分と基板Dとが、導電性接着シートによって接着された。
図6は、試験用基板30の配線32部分と図7(a)にパターンの平面図を示したガラス基板上に凸状の導体パターンを形成した基板Dとが、導電性接着シートによって接着された状態を示す断面図である。この断面図は図5(a)のb−b線断面図に相当する。この接着時に、導電性接着シートのコアフィルム1とその両面の接着剤層2,3は変形するため、これらをまとめて図6では符号23で示してある。
このようにして得られた2個のテストピースを用いて、参考例1の導電性接着シートによる接続確認試験を行った。すなわち、各テストピースについて、200個の検査用パッド35と基板Dの検査パッドとの間の抵抗を測定した。その結果、2個のテストピースの合計400箇所の接続点のうち、銅基板Dと電気的に接続されていないものは無いことが分かった。
次に、上述の方法で得られた導電性接着シートの両面からPETフィルム5,6を剥がして、試験用基板30の全ての配線32部分と、図7(c)に断面構造を示したガラス板Eとの間に挟み、50MPaの圧力をかけた状態で230℃に加熱して5分間保持した。このガラス基板E上には図7(a)に示したパタ
ーンと同じパターンで表面に凹凸を付けてある。すなわち、図7(a)の斜線で示した部分が凸となるように、エキシマレーザを用いてアブレーション加工した。凸部の高さは15μmであった。その結果、試験用基板30の配線32部分とガラス基板とが、導電性接着シートによって接着された。接続確認試験と同様、検査用基板の配線32とガラス基板E上の直線パターンとが直交するように、両基板を配置した。
このようにして得られた2個のテストピースを用いて、隣接する検査用パッド35間の絶縁抵抗を測定した。その結果、2個のテストピースの合計398組の検査用パッド35について、全ての絶縁抵抗が1012Ω以上であった。これにより、2個のテストピースの合計398組の全ての接続箇所について、隣接する全ての接続箇所にショートが発生していないことが分かった。
これらの試験結果から、この実施例の導電性接着シートによって、図5に示すように、試験用基板30の配線32と基板Dが、導電性接着シートの導電性微粒子4によって接続され、隣り合う配線32間が導電性微粒子4で接続されていない状態になることがわかる。
[実施例1]
(孔開きシート状部品の作製)
図4に示す孔開きシート状部品1Aを以下の方法で作製した。
先ず、図10(a)に示すように、導電性基板7の上にネガ型の感光性樹脂層8を膜厚15μmで形成し、その上に、孔10の位置に対応させた円形の光透過部を有するフォトマスクM1を配置して、このフォトマスクM1の上から光を照射する。次に、所定の現像処理を行うことによって、感光性樹脂層8の光が当たらなかった部分を除去する。これにより、導電性基板7上に円柱状体12を配置する部分に直径6μmの貫通孔8aが形成される。図10(b)はこの状態を示す。貫通孔8aの配置は、図1(b)に示した配置であり、単位格子の長さは12μmとした。
次に、この導電性基板上の貫通孔8a内に、電解めっき法により金属層13を成長させる。このとき電解めっき法により析出させる金属層の厚さは、感光性樹脂層の厚さを越えて20μmとした。図10(c)はこの状態を示す。これにより、金属層が感光性樹脂層を越えてオーバーハングした状況となり、オーバーハングした部分の孔の直径を小さくすることができる。次に、光が当たって硬化された感光性樹脂層8と導電性基板7を除去する(図10(e))。これにより、図4に示すような、貫通孔10を有する孔開きシート状部品1Aが得られる。得たれた孔開きシート状部品の片面の孔の直径は6μmであり、もう一方の側の孔の直径は3μmであった。
孔開きシート状部品の作製には、参考例1において型作製に用いた感光性樹脂と同じ組成のものを用いた。
電解めっき法で金属層13を形成する前に、めっき前処理として反応性イオンエッチングを行った。また、アルミニウム基板7の裏面を粘着フィルムで覆った。ニッケルめっき浴を用い、若干ホウ素を含有するニッケルめっき被膜からなる金属層を得た。
また、光で硬化した感光性樹脂の除去には、酸素プラズマ中での反応性イオンエッチング法を用いた。
(粒子吸着装置の作製)
上記で作成した孔開きシート状部品1Aを用い、その直径が6μmの孔の開いている面を多孔質部品100に固定した。多孔質部品100としては濾紙(ADVANTEC社製)を用いた。これにより図4に示す粒子吸着装置300を作製した。
(導電性接着シートの作製)
この実施例を図4に基づいて説明する
先ず、PETフィルム(支持体)5と接着剤層2、3とからなるシートを、以下の方法で作製した。厚さ25μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムを用意し、このPETフィルムの表面に、剥離剤としてポリジメチルシロキサンを約50nmの膜厚で被覆した。このPETフィルムの剥離剤が被覆された面に、エポキシ接着剤溶液をブレードコーターを用いて塗布した。次に、この塗布膜から溶剤を乾燥除去することにより、PETフィルム上に、厚さ10μmのエポキシ接着剤からなる接着剤層を形成した。支持体上に接着剤層を被覆したものを2枚形成した。
使用したエポキシ接着剤溶液の組成は、ビスフェノールA型液状エポキシ樹脂:10重量部、フェノキシ樹脂:10重量部、マイクロカプセル型のイミダゾール誘導体エポキシ化合物からなる潜在性硬化剤:4.5重量部、およびトルエン/酢酸エチル混合液:5重量部である。
また、ポリスルホン樹脂(Amoco Polymer 社製、Udel P−1700 ) 80重量部、シアネートエステル樹脂(Ciba−Geigy 社製、B−30 ) 20重量部、テトラヒドロフラン(THF)400重量部を撹拌混合することにより得たポリスルホン樹脂組成物を用意し、コアフィルムの形成に用いた。
上述の粒子吸着装置300の貫通孔に、導電性微粒子4を真空吸着させ、更に導電性微粒子が真空吸着した面にポリスルホン樹脂組成物を塗布した後、溶剤であるテトラヒドロフランを乾燥除去し厚さ5μmの被膜を得た。
次に、既に形成してある支持体上に接着剤層を被覆したシートを接着剤層の面を導電性微粒子を包埋したポリスルホン樹脂被膜とを加熱圧縮して接着した。その後、真空を解除してポリスルホン樹脂層と接着剤層が接着したシートを粒子吸着装置300から剥離した。
更に導電性微粒子を包埋したコアフィルム上に、もう1枚の接着剤シートを接着剤層を下にして載せ、加熱圧縮し接着した。
導電性微粒子4としては、参考例1と同じものを用いた。
導電性微粒子4を入れた容器内で粒子吸着装置に振動を加えて動かすことにより、吸着面の全ての貫通孔10aに導電性微粒子4が吸着されるようにした。また、吸着面の貫通孔10a以外の面に付着した導電性微粒子を、日東電工(株)製の粘着フィルム「SPV−363」を用いて取り除いた。接着剤層2、3を50℃に加熱した状態で吸着面に押し付けた。
以上のようにして、導電性微粒子を包埋したコアフィルムを中央に挟んで2層のエポキシ接着剤からなる接着剤層を接着した導電性接着シートを得た。コアフィルム内では平均粒子径6μmの銅−銀合金製の導電性微粒子4が15μmピッチで、図1(b)に示すように配置されていた。
(性能評価)
この実施例5で作製された導電性接着シートと、参考例1と同じ試験用基板30、基板D、およびガラス基板とを用いて、参考例1と同じ方法で各2個のテストピースを作製し、参考例1と同じ方法で接続確認試験とショート確認試験を行った。
その結果、接続確認試験では、2個のテストピースの合計400個の全ての接続箇所について、基板Dと電気的に接続されていないものは無いことが確認された。
また、ショート確認試験では、2個のテストピースの合計398組の検査用パッド35について、全ての絶縁抵抗が1012Ω以上であった。これにより、2個のテストピースの合計398組の全ての接続箇所について、隣接する全ての配線32間にショートが発生していないことが確認された。
[比較例1]
(導電性接着シートの作製)
参考例1で使用したエポキシ接着剤溶液に、参考例1で使用した導電性微粒子4を、1.2体積%の割合で添加して混合した。この液体を、剥離剤としてポリジメチルシロキサンが被覆されたPETフィルムの表面に、ブレードコーターを用いて塗布した。次に、この塗布膜から溶剤を乾燥除去することにより、PETフィルム上に、厚さ28μmの導電性接着シートを形成した。この導電性接着シートはPETフィルムを剥がして使用する。
なお、導電性微粒子4のエポキシ接着剤溶液への添加率は、導電性接着シート内での導電性微粒子4の含有率が参考例1と同程度となるように設定した。
(性能評価)
この比較例1で作製された導電性接着シートと、参考例1と同じ試験用基板30、銅板D、およびガラス基板とを用いて、参考例1と同じ方法で各2個のテストピースを作製し、参考例1と同じ方法で接続確認試験とショート確認試験を行った。
その結果、接続確認試験では、2個のテストピースの合計400個の接続パッド34のうち4箇所が銅板Dと電気的に接続されていないことが確認された。
また、ショート確認試験では、2個のテストピースの合計400個の検査用パッド35について、全ての絶縁抵抗が1012Ω以上であった。これにより、2個のテストピースの合計400個の全ての接続パッド34について、隣接する全ての接続パッド34間にショートが発生していないことが確認された。
[比較例2]
導電性微粒子4のエポキシ接着剤溶液への添加率を20体積%とした以外は、比較例1と同じ方法で、同じ構成の導電性接着シートを作製した。
この比較例2で作製された導電性接着シートと、参考例1と同じ試験用基板30、銅板D、およびガラス基板とを用いて、参考例1と同じ方法で各2個のテストピースを作製し、参考例1と同じ方法で接続確認試験とショート確認試験を行った。
その結果、接続確認試験では、2個のテストピースの合計400個の接続パッド34の全てが銅板Dと電気的に接続されていることが確認された。
また、ショート確認試験では、2個のテストピースの合計400個の検査用パッド35のうち10箇所で、絶縁抵抗が108 Ω以下となった。これにより、これらの10箇所で隣接する接続パッド34間にショートが発生していることが分かった。
本発明の導電性接着シートの一実施形態を示す断面図(a−1,a−2)と平面図(b,c)である。 参考例1の方法において用いる型の製造方法を説明する図である。 参考例1の方法を説明する図である。 本発明の導電性接着シートを製造する方法の実施形態、および実施例1を説明する図である。 本発明の実施例1、参考例1および比較例1,2で性能評価に使用した試験用基板を示す平面図(a)と断面図(b)である。 試験用基板の配線部分と基板Dとが、実施例1、参考例1の導電性接着シートによって接着された状態を示す図であって、図5(a)のb−b線断面図に相当する。 性能評価で用いる基板Dおよび基板Eのパターンを示す平面図(a)であって、(b)は基板Dの(c)は基板Eのc−c線断面図に相当する。 従来の導電性接着シートの一例を示す断面図(a)と平面図(b)である。 従来の導電性接着シートの問題点を説明するための断面図である。 本発明の導電性接着シートを製造する方法において用いる導電性微粒子を所定の位置に配置するための孔開きシート状部品の製造方法を説明する図である。
符号の説明
1 コアフィルム
2 接着剤層(第1の接着剤層)
3 接着剤層(第2の接着剤層)
4 導電性微粒子
5 支持体
6 カバーフィルム
7 導電性基板
8 感光性樹脂層
10 貫通孔
11 感光性樹脂層
12 無電解めっき層
13 金属層
20 接着剤層からなるシート
21 銅製円柱状凸部
22 銅製直線状凸部
23 コアフィルムと接着剤層
24 ガラスからなる円柱状凸部
25 ガラス板
26 電気検査用パッド
30 試験用基板
31 絶縁性基板
32 配線
35 検査用パッド
170 導電性微粒子配列用治具
171 凹部
100 多孔質部品
300 粒子吸着装置
A 導電性微粒子の存在しない位置
B1 基板
B2 基板
図7(b)断面図の断面線
D 基板
h 配線の高さ
K1 開口部
K 金属マスク
M 露光マスク
M1 フォトマスク
P1 接続パターン
P2 接続パターン
p 配線の配列ピッチ
p10 円柱状凸部の配列ピッチ
W 配線の幅
W1 銅製直線状凸部の幅
W2 銅製円柱状凸部の直径

Claims (2)

  1. シート面内に分散配置された導電性微粒子により、シートの厚さ方向のみに導電性を付与する接着シートにおいて、厚さ方向の中央に配置したコアフィルムの両面に接着剤層が配置され、前記コアフィルムおよび接着剤層は絶縁性であり、コアフィルムは接着剤層を構成する樹脂よりも20℃以上高い軟化温度を有する樹脂から形成されており、個々の導電性微粒子の一部あるいは全部がコアフィルム内に存在し、かつ当該導電性微粒子がコアフィルム面内に所定配置で配置されている異方性を有する導電性接着シートの製造方法において、配置する導電性微粒子より小さい吸引孔が所定配置で形成されている吸着面を有する吸着装置を用い、この吸着装置の吸着面に導電性微粒子を吸着させた後、コアフィルムをこの吸着された導電性微粒子側から吸着面に向けて押し付けるか、あるいはコアフィルム成分を含有する樹脂溶液を所定厚みで吸着面上に塗布し溶剤を乾燥することにより、吸着面に吸着された導電性微粒子をコアフィルム内に取り込み、次いで、吸着装置による粒子の吸着を解除して前記コアフィルムを吸着面から外す工程を経た後、コアフィルムを中央に挟んで両側に接着剤層を形成することを特徴とする導電性接着シートの製造方法。
  2. 該導電性微粒子が、銅、金、銀、ニッケル、パラジウム、インジウム、錫、鉛、亜鉛、またはビスマス、またはこれらいずれかの金属の合金、または炭素からなる微粒子、あるいは表面に金属被覆を有する微粒子であることを特徴とする請求項1に記載の導電性接着シートの製造方法。
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