JP4865144B2 - 接着剤層への粒子の配置方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シート面内に分散配置された導電性微粒子により、シートの厚さ方向のみに導電性を付与する導電性接着シート、およびその製造方法、さらにこの方法で使用する粒子吸着装置と、この装置を構成する孔開きシート状部品の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、液晶ディスプレイの配線とフレキシブル基板との接続や、集積回路部品の基板への高密度実装等の際に、厚さ方向のみに導電性を付与する導電性接着シートが使用されている。従来の導電性接着シートの一例を図15に示す。この例では、接着剤層からなるシート20内に導電性微粒子4がランダムに分散配置されている。このシートには以下の問題点がある。
【0003】
近年、接続される配線パターンやランドパターンの寸法は益々微細化されている。接続されるパターンの寸法が小さくなると、導電性微粒子がランダムに分散配置されているシートでは、図15(b)に示すように、接続されるパターンが導電性微粒子の存在しない位置Aに配置される確率が高くなる。その結果、接続されるパターン間が電気的に接続されない恐れがある。
【0004】
この問題点を解決するためには、より小さな導電性微粒子を高密度でシート内に分散させることが有効であるが、導電性微粒子の寸法を小さくすると、図16(a)に示すように、接続パターンP1,P2の基板B1,B2の面からの突出高さのバラツキを吸収できないという問題点がある。また、シート20内での導電性粒子4の密度を高くすると、図16(b)に示すように、パターンP1,P2がファインピッチで配列されている場合に、隣り合うパターン間にショート(短絡)が生じる確率が高くなる。すなわち、これらの方法では、導電性微粒子がランダムに分散配置されている導電性接着シートの接続信頼性が改善されない。
【0005】
一方、特開平5−67480号公報および特開平10−256701号公報には、シート内に導電性微粒子を所定配置で分散させることが記載されている。
特開平5−67480号公報に記載されている方法では、導電性微粒子をシート(接着剤層)に分散させる前に帯電させ、導電性微粒子間の反発力を利用して導電性微粒子をシート内に均一に分散させている。また、導電性微粒子と支持体の各位置を異なる電荷で帯電させ、支持体上に所定配置で導電性微粒子を配置させた後に、この配置を保持した状態で導電性微粒子を接着剤層に転写することが記載されている。
【0006】
しかしながら、この方法では、帯電した導電性微粒子同士の反発力によって配置を保持するため、シート面内で隣り合う導電性微粒子間の距離を20μm以下まで接近させることは不可能である。
特開平10−256701号公報には、磁性を有する導電性粒子を使用して、ゴム材料と導電性粒子とからなる組成物をシート状に形成し、このシート状物の厚さ方向に磁場をかけて導電性粒子を配向させ、この状態でゴムを硬化させることが記載されている。
【0007】
しかしながら、この方法には以下の問題点がある。磁場を極めて狭い領域に集中させることが困難であるため、シート面内で隣り合う導電性微粒子間の距離を20μm以下まで接近させることができない。導電性粒子がゴムシートの厚さ方向で重なって配列される場合がある。導電性粒子を規則的に(隣り合う粒子間に所定間隔を保持しながら)配置することが困難である。使用できる導電性粒子が磁性体に限られる。
【0008】
一方、特開昭51−95061号公報には、ハンダボールを孔の開いたジグに吸着させて、フリップチップやパッケージ基板のバンブ部へ載せる方法が記載されている。このジグは直径が数100μm以上のハンダボールを吸着させるため、吸着孔の直径は数100μm以上である。また、この大きさの吸着孔を有する孔開き板は、板材に対してドリル等で機械的に開ける方法で容易に作製可能である。しかしながら、例えば直径5μm程度の微小な吸着孔が20μm以下の間隔で配置された孔開き板は、ドリル等の機械的な方法で形成することができない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このような従来技術の問題点に着目してなされたものであり、シート面内に分散配置された導電性微粒子により、シートの厚さ方向のみに導電性を付与する導電性接着シートにおいて、導電性微粒子がシート面内に、規則的に且つ高密度で(隣り合う導電性微粒子間の距離が20μm以下となるように)配置された導電性接着シートを提供すること、およびこの導電性接着シートの作製方法とこの方法で使用する粒子吸着装置を提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、接着剤層からなるシート内に、複数個の粒子を、シート面内で所定配置となるように配置する方法において、配置する粒子より小さい吸引孔(例えば、吸着する粒子の平均粒子径の80%以下、好ましくは50%以下)が所定の配置(シート面内での粒子の配置に対応させた配置)で形成されている吸着面を有する吸着装置を用い、この吸着装置の吸着面に粒子を吸着させた後、支持体上に形成された接着剤層を、この吸着された粒子側から吸着面に向けて押し付けることにより、吸着面に吸着された粒子を接着剤層内に取り込み、次いで、吸着装置による粒子の吸着を解除して前記接着剤層を吸着面から外すことを特徴とする接着剤層への粒子の配置方法を提供する。
【0011】
本発明はまた、吸引孔が所定の配置で形成されている吸着面を有する粒子吸着装置において、吸引孔をなす直径25μm以下の貫通孔(平均粒子径50μm以下の粒子を吸着させる場合、平均粒子径の50%以下の大きさに相当)が所定の配置で形成されている孔開きシート状部品と、吸引機構に接続する接続口を備えた吸引側部品と、これら両部品の間に固定されて孔開きシート状部品を支持し、孔開きシート状部品の貫通孔より小さい孔を有する多孔質部品とからなることを特徴とする粒子吸着装置を提供する。
【0012】
前記貫通孔のシート面に沿った断面形状は必ずしも円形である必要はなく、楕円や多角形であっても構わない。貫通孔の前記断面形状が円形以外の場合には、「貫通孔の直径」を「貫通孔のシート面に沿った断面が完全に入る、最も小さい円の直径」と読み替える。
本発明はまた、本発明の粒子吸着装置を構成する孔開きシート状部品の製造方法として、下記の第1〜第4の方法を提供する。
【0013】
第1の方法は、導電性基板上に感光性樹脂層を形成した後、フォトリソグラフィで感光性樹脂層をパターニングすることにより、感光性樹脂の硬化物からなる柱状体を導電性基板上に吸引孔に対応させた配置で形成し、次いで、この導電性基板上に、電解めっき法により金属層を成長させた後、この導電性基板上の前記柱状体と導電性基板を除去することを特徴とする。
【0014】
第2の方法は、金属、合成樹脂、または半導体からなる厚さ1μm以上1000μm以下の板状物の所定位置に高エネルギー線を照射することにより、当該板状物に、吸引孔に対応させた配置で貫通孔を形成することを特徴とする。
第3の方法は、絶縁性流体内で、針状電極を金属シートに接近させて、針状電極と金属シートとの間で放電させながら、針状電極を徐々に金属シートに挿入することにより、当該金属シートに、吸引孔に対応させた配置で貫通孔を開けることを特徴とする。
【0015】
第4の方法は、吸引孔に対応させた配置で突起を有する雄型と、前記突起を受ける凹部を有する雌型とからなるプレス用金型を用いて、金属シートまたは合成樹脂シートをプレスで打ち抜くことにより、当該金属シートに、吸引孔に対応させた配置で貫通孔を開けることを特徴とする。
本発明はまた、シート面内に分散配置された導電性微粒子により、シートの厚さ方向のみに導電性を付与する接着シートの製造方法において、上記第1〜4のいずれかの方法で製造された孔開きシート状部品を備えた本発明の粒子吸着装置を用い、本発明の接着剤層への粒子の配置方法により、接着剤層からなるシート内に、複数個の導電性微粒子を、シート面内で所定配置となるように配置することを特徴とする異方性を有する導電性接着シートの製造方法を提供する。
【0016】
本発明の導電性接着シートの製造方法によれば、シート面内に分散配置された導電性微粒子により、シートの厚さ方向のみに導電性を付与する接着シート(異方性を有する導電性接着シート)において、複数個の導電性微粒子が、接着剤層からなるシートの面内に、規則的に、且つ隣り合う導電性微粒子間の距離が20μm以下となるように配置されている導電性接着シートを得ることができる。
【0017】
本発明の導電性接着シートにおいて、導電性微粒子の平均粒子径は0.5μm以上50μm以下であり、導電性微粒子の平均粒子径は0.5μm以上50μm以下であり、導電性微粒子の粒子径分布の標準偏差は平均粒子径の50%以下であり、接着剤層の厚さは1μm以上50μm以下であることが好ましい。
本発明の導電性接着シートにおいて、導電性微粒子は、銅、金、銀、ニッケル、パラジウム、インジウム、錫、鉛、亜鉛、またはビスマス、またはこれらいずれかの金属の合金、または炭素からなる微粒子、あるいは表面に金属被覆を有する微粒子であることが好ましい。
[導電性微粒子について]
本発明で使用する導電性微粒子の大きさは、平均粒子径が0.5μmから50μm、好ましくは1μmから20μm、更に好ましくは2μmから10μmとする。導電性微粒子の平均粒子径が0.5μm未満であると、接続パターンの高さのバラツキを吸収できない場合がある。また、50μmを越える大きさでは、ファインパターンの接続には不向きとなる。
【0018】
本発明で使用する導電性微粒子の形状は、特に球形である必要はなく、多面体、球形粒子に多数の突起状物があるものでも構わない。ただし、扁平状のものは貫通孔に入れ難いので好ましくない。圧縮時に潰れやすい、変形し易い導電性微粒子は、接続パターンとの接触面積を大きくでき、接続パターンの高さのバラツキを吸収できるため好ましい。
【0019】
本発明で使用する導電性微粒子の粒子径分布は、標準偏差が平均粒子径の50%以下となるようにする。好ましくは標準偏差が平均粒子径の20%以下となるように、更に好ましくは10%以下となるようにする。導電性微粒子の粒子径分布が標準偏差が平均粒子径の50%を越えて広く分布すると、粒子径の小さな導電性微粒子により貫通孔に詰まりが発生したり、貫通孔以外の場所に存在する不要な小さな導電性微粒子を取り除くことが難しくなる。また、接続パターンの高さばらつきを吸収することが難しくなる。そのため、接続パターン間の電気的な接続信頼性の低下につながる。また、一つの貫通孔に一つの導電性微粒子が入っていることが好ましい。
【0020】
導電性微粒子の分級方法としては通常の方法、例えばサイクロン、クラシクロン等の遠心分級機、重力分級機、気流分級機、慣性分級機、あるいはふるい分けによる分級機等を用いることができる。粒子径が10μm以下の微細な導電性微粒子を分級するには、気流分級機が有用である。また、ふるい分けによる分級方法では、ふるい下面から定期的に空気吹き付ける機構等によって、ふるいの目詰まりを除去することが好ましい。
[接着剤層について]
本発明の導電性接着シートを構成する接着剤層をなす接着剤としては、例えば、熱硬化性接着剤、熱可塑性接着剤あるいは感圧接着剤等を好適に使用することができる。特に、マイクロカプセル中に硬化剤を含有する化合物を閉じ込め、圧力あるいは熱によりマイクロカプセルが潰れることにより硬化が開始するいわゆる潜在性硬化剤を含有するタイプの接着剤を使用することが好ましい。
【0021】
また、この接着剤層の材質としては、例えば、エポキシ系樹脂、ポリイミド系樹脂、尿素樹脂、アミノ樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、キシレン樹脂、フラン樹脂、イソシアネート樹脂、ベンゾシクロブテン系樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂等を挙げることができる。特に、寸法安定性、耐熱性等の観点からは、使用する接着剤を構成する樹脂が、ベンゼン、ナフタレン、アントラセン、ピレン、ビフェニル、フェニレンエーテル等の芳香族化合物やシクロヘキサン、シクロヘキセン、ビシクロオクタン、ビシクロオクテン、アダマンタン等の脂肪族環状化合物の骨格を分子鎖中に有する化合物からなることが好ましい。
【0022】
なお、本発明の導電性接着シートを構成する接着剤層は、異なる接着剤からなる複数の接着剤層の積層体であってもよい。
また、溶剤に可溶な樹脂からなる接着剤を使用すれば、接着剤を溶剤に溶かした状態で支持体上に塗布した後に乾燥することによって、接着剤層を得ることができる。この乾燥(溶媒除去)後の接着剤層の厚さを1μm〜50μmに、好ましくは5μm〜20μmとする。1μm未満の厚さでは、接着後の密着強度を得ることが難しい。接着剤層の厚さが50μmを越えると、接着剤の量が多すぎて、導電性微粒子と接続パターンとの間の電気的な接続が妨害される。
【0023】
本発明の導電性接着シートが製造工程において酸性水溶液や水などに曝される場合には、水系処理液で変質や反応が生じない接着剤層を使用する必要がある。また、粘着性あるいはタック性を有する接着剤層を使用することによって、本発明の導電性接着シートを被接続物に対して仮止め可能とすることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について説明する。
[第1実施形態]
本発明の孔開きシート状部品の製造方法(第1の方法)の実施形態について、図1を用いて説明する。
【0025】
先ず、アルミニウム板やステンレス板等の導電性基板7を用意し、必要に応じてその表面に亜鉛置換めっき処理を施す。その上に厚さ10〜100μmのネガ型の感光性樹脂層11を形成する。
次に、フォトリソグラフィでこの感光性樹脂層11をパターニングする。すなわち、先ず、孔開きシート状部品に形成する貫通孔(吸引孔)の形状とシート面内での配置に対応させた光透過部を有するフォトマスクMを用意する。このフォトマスクMをネガ型の感光性樹脂層11の上方に配置し、このフォトマスクMの上から高エネルギー光を照射する。この状態を図1(a)に示す。次に、所定の現像処理を行うことによって、感光性樹脂層11の光が当たらなかった部分を除去する。
【0026】
この実施形態では、ネガ型感光性樹脂の重合度を高くして不溶化することができる高エネルギー光を照射するが、その光源としては、超高圧水銀ランプ、低圧水銀ランプ、ハロゲンランプ、キセノンランプなどが挙げられる。孔径が20μm以下の微細なパターンを形成するためには、平行光線を照射することが好ましい。なお、ポジ型感光性樹脂を使用する場合には、貫通孔に対応させた光照射部を有するフォトマスクを用いる。この場合には、前述の光源を使用する方法以外に、シンクロトロン軌道放射光から取り出したX線、あるいは電子線等を照射することで、光照射部のポリマー鎖の結合を切断する方法が採用できる。
【0027】
これにより、導電性基板7上に、感光性樹脂の硬化物からなる柱状体12が、吸引孔に対応させた形状と配置で形成される。図1(b)はこの状態を示す。
次に、この導電性基板7上に、電解めっき法により金属層13を成長させる。図1(c)はこの状態を示す。この金属層13が孔開きシート状部品となる。ここで、金属層13の厚さが柱状体12の高さ以下となるようにする。柱状体12の高さよりも高い位置まで金属層13が形成されて、隣り合う柱状体12の上面が金属層13で接続された場合には、柱状体12の上面の金属層を除去する。
【0028】
電解メッキは、硫酸銅めっき、ピロ燐酸銅めっき、ニッケルめっき、クロムめっき、パラジウム、金等の貴金属めっき等のいずれでもよい。孔開きシート状部品として必要な機械的強度を得るためには、ニッケルめっき、クロムめっき、銅めっきを行うことが好ましい。また、金属中にテフロン(登録商標)、シリカ、アルミナ等の絶縁性微粒子を取り込んで電解めっきを行うことによって、導電性基板上に複合材料からなる膜を形成してもよい。この場合には、複合材料からなる孔開きシート状部品が得られる。
【0029】
次に、柱状体12を、ウエットエッチング法であるいは物理的に剥離することによって除去する。図1(d)はこの状態を示す。
次に、導電性基板7を、ウエットエッチング法であるいは物理的に剥離することによって除去する。これにより、貫通孔10が所定の配置で形成されている金属製の孔開きシート状部品1が得られる。図1(e)はこの状態を示す。
【0030】
この方法によれば、直径5μm程度の微小な貫通孔10が20μm以下の間隔で、所定配置で形成されている孔開きシート状部品1が容易に得られる。
[第2実施形態]
本発明の孔開きシート状部品の製造方法(第2の方法)の実施形態について、図2を用いて説明する。
【0031】
先ず、図2(a)に示すように、孔開きシート状部品1に形成する貫通孔10に対応させた開口部K1を有する金属マスクKを用意する。この金属マスクKをポリイミドフィルム(合成樹脂からなる板状物)14の上方に配置し、このマスクKの上からエキシマレーザーを照射する。
その結果、ポリイミドフィルム14のエキシマレーザが照射された部分が除去されて、貫通孔10が形成される。図2(b)はこの状態を示す。これにより、吸引孔に対応させた配置で貫通孔10が形成された孔開きシート状部品1が得られる。
【0032】
エキシマレーザー以外の高エネルギー線としては、YAGレーザ、炭酸ガスレーザ、電子線、分子線、各種のイオン線、あるいは収束イオン線などを用いることができる。これらのうち微小領域に収束できる高エネルギー線では、ガルバノミラーや電磁石等を用いて高エネルギー線の収束ビームを走査することで、あるいは貫通孔を形成する板状物をXYステージを用いて移動させることで、合成樹脂等からなる板状物に所定配置で貫通孔を形成することができる。
【0033】
微小領域に収束できない高エネルギー線の場合には、上述のように金属マスクを用いるか、フォトマスクを用いて照射を行う。あるいは、貫通孔を形成する板状物に感光性樹脂層を設け、フォトリソグラフィとエッチングを行うことによって、当該板状物に所定配置で貫通孔を形成してもよい。プラズマエッチングを行う場合には、加工異方性の高い反応性イオンエッチング法あるいは高密度プラズマを用いるイオン・カップル・プラズマ(ICP)法などの方法を採用することが好ましい。
【0034】
第2の方法で使用する板状物の材料としては、ポリイミド以外にも以下の寸法安定性の良い樹脂を使用することができる。各種液晶ポリマーフィルム、アラミドフィルム、ポリエステルフィルムなど、ポリマー骨格として、ベンゼン、ナフタレン、アントラセン、ピレン等の芳香族系の骨格あるいはシクロヘキサン、ビシクロヘキサン、ビシクロヘキセン、アダマンタン等の脂環式系骨格等を含むポリマーを使用することが好ましい。
【0035】
また、第2の方法で使用する板状物の材料は、合成樹脂以外にも、ニッケル、クロム、タングステン等の金属、シリコン等の半導体が挙げられる。
この方法によれば、直径5μm程度の微小な貫通孔10が20μm以下の間隔で、所定配置で形成されている孔開きシート状部品1が容易に得られる。
[第3実施形態]
本発明の孔開きシート状部品の製造方法(第3の方法)の実施形態について、図3を用いて説明する。図3(a)はこの方法を説明するための斜視図であり、(b)は断面図である。
【0036】
先ず、放電加工機の電極2として、形成する貫通孔10と同じ直径の針状電極21を先端に有するものを用意した。この電極2は、Zステージにより鉛直方向に移動可能となっている。また、貫通孔10を形成する金属シート3をXYステージに載せた状態で、絶縁性液体内に入れた。
次に、Zステージにより電極2を金属シート3に接近させて、針状電極21と金属シート3との間で放電させる。この放電により、金属シート3の針状電極21の部分が除去されるため、放電を続けることで、針状電極21が徐々に金属シート3に挿入される。その結果、金属シート3の所定位置に貫通孔10が形成される。一つの貫通孔10を開けた後にXYステージにより金属シート3を移動させることを繰り返して、粒子吸着装置の吸引孔に対応させた全ての位置に順次、貫通孔10を開ける。
【0037】
これにより、吸引孔に対応させた配置で貫通孔10が形成された孔開きシート状部品1が得られる。
この実施形態では1個の針状電極21を用いて、貫通孔10の数だけ放電加工を行っているが、複数個の針状電極21が吸引孔に対応させて配置されている電極2を用いて、1回の放電加工により、吸引孔に対応させた全ての位置に貫通孔10を開けてもよい。
【0038】
この方法によれば、直径5μm程度の微小な貫通孔10が20μm以下の間隔で、所定配置で形成されている孔開きシート状部品1が容易に得られる。
[第4実施形態]
本発明の孔開きシート状部品の製造方法(第4の方法)の実施形態について、図4〜6を用いて説明する。
【0039】
先ず、プレス用金型を作製する。この作製方法の実施形態について図4を用いて説明する。
先ず、アルミニウム板やステンレス板等の導電性基板7を用意し、その表面に亜鉛置換めっき処理を施して、厚さ200μm程度のメッキ層を形成する。このメッキ層の上に、前述の感光性樹脂層11の形成方法と同じ方法で、ネガ型の感光性樹脂層8を形成する。
【0040】
次に、孔開きシート状部品1の貫通孔10に対応させた光遮蔽部を有するフォトマスクMを用意し、このフォトマスクMを感光性樹脂層8の上方に配置する。このフォトマスクMの上から高エネルギー光の平行光を照射する。平行光は、光源からの光をフライアイレンズと数枚の反射鏡で加工することによって得られる。図4(a)はこの状態を示す。
【0041】
次に、所定の現像処理を行うことによって、感光性樹脂層8の光が当たらなかった部分を除去する。これにより、孔開きシート状部品1の貫通孔10に対応する貫通孔81が感光性樹脂層8に形成される。図4(b)はこの状態を示す。
次に、めっき前処理として、この導電性基板7と感光性樹脂層8とからなる板状物の表面を、反応性イオンエッチング等で清浄化する。すなわち、現像後にこの板状物に残存する現像残査を完全に除去する。
【0042】
次に、この導電性基板7と感光性樹脂層8とからなる板状物をめっき浴内に入れて、導電性基板7に通電することにより、リンを含有するニッケルの電解めっきを行う。これにより、感光性樹脂層8の上と貫通孔81内にメッキ層9を形成する。この状態を図4(c)に示す。メッキ層9の厚さは、プレス用金型として必要な強度を発揮できる厚さとする。例えば、貫通孔81の深さの50倍程度とする。
【0043】
次に、導電性基板7と感光性樹脂層8とメッキ層9とからなる板状物から、導電性基板7を、エッチング法であるいは物理的に剥離することによって除去する。次に、メッキ層9から感光性樹脂層8を剥離する。このメッキ層9が、図4(d)に示すように、孔開きシート状部品1の貫通孔10の配置に対応させた突起91を有する雄型90となる。
【0044】
次に、電解ニッケルめっきの代わりに電解銅めっきを行うことを除いて、この雄型90の形成方法と同じ方法を実施することにより、雄型90と同じ形状の銅製の型15を作製する。すなわち、この型15は、孔開きシート状部品1の貫通孔10の配置に対応させた突起15aを有する。次に、この型15の突起15a側の面に、リンを含有するニッケルの電解めっきを行ってメッキ層17を形成する。この状態を図4(e)に示す。メッキ層17の厚さは、プレス用金型として必要な強度を発揮できる厚さとする。例えば、突起15aの突出長さの50倍程度とする。
【0045】
次に、銅製の型15を、過硫酸アンモニウム、塩化第二鉄塩酸水溶液、または塩化第二銅水溶液等の銅を溶解する溶液を用いてエッチングすることにより、メッキ層17から除去する。このメッキ層17が、図4(f)に示すように、雄型90の突起91を受ける凹部171を有する雌型170となる。
次に、図5に示すように、このようにして得られた雄型90と雌型170とをプレス装置41に装着し、雄型90の突起91と雌型170の凹部171が正確に噛み合うように、上下両側のパターンを同時に観察できるCCDカメラ42で見ながら、少なくとも2カ所で位置合わせを行う。
【0046】
次に、図6に示すように、雄型90と雌型170との間にポリイミドフィルム14を設置してプレスすることにより、このフィルム14の突起91と凹部171とで挟まれた部分に貫通孔が形成される。このプレス装置としては、LSIベアチップを反転して基板へ実装するときに用いられるフリップチップボンダー等を使用することができる。
【0047】
この方法によれば、微細金型によるプレス加工法を採用することによって、直径5μm程度の微小な貫通孔10が20μm以下の間隔で、所定配置で形成されている孔開きシート状部品1を、容易に得ることができる。
[第5実施形態]
本発明の導電性接着シートの製造方法の実施形態について、図7を用いて説明する。
【0048】
先ず、図7(a)に示すように、孔開きシート状部品1と、多孔質部品100と、吸引側部品200とを用意し、これらを結合して粒子吸着装置300を作製する。孔開きシート状部品1は、上記第1〜4のいずれかの実施形態で作製されたものであり、貫通孔10の大きさおよび配置を、作製する導電性接着シートのシート面内での導電性微粒子の配置に合わせてある。貫通孔10の大きさは、使用する導電性微粒子4の平均粒子径の50%〜80%の大きさにしてある。
【0049】
多孔質部品100は、孔開きシート状部品1の貫通孔10より小さい孔を有するセラミックス板である。吸引側部品200は例えば図7に示すような漏斗型に形成され、漏斗の広口開口面201に多孔質部品100が固定されている。また、吸引側部品200の漏斗の管部に対応する部分が、真空系等の吸引機構に接続する接続口202となっている。多孔質部品100の吸引側部品200とは反対側の面に、孔開きシート状部品1が固定されている。
【0050】
接続口202に真空ポンプを接続して、この粒子吸着装置300の孔開きシート状部品1側を、多数の導電性微粒子4からなる粉末が入った容器内に挿入し、真空ポンプ(吸引機構)を作動させて吸引状態とする。この状態で、粒子吸着装置300または容器を振動させることにより、全ての貫通孔10で導電性微粒子4が吸着されるようにする。貫通孔10以外の部分に付着した導電性微粒子4は、粒子吸着装置300による吸引状態を保持したまま、粘着性テープを用いて、或いは空気を吹き付けて吹き飛ばすことによって除去する。
【0051】
このようにして、図7(b)に示すように、粒子吸着装置300の吸着面(孔開きシート状部品1の多孔質部品100とは反対側の面)の吸引孔(孔開きシート状部品1の貫通孔)10に、導電性微粒子4を吸着させる。
次に、支持体5上に一体化された接着剤層23を、導電性微粒子4を吸着している粒子吸着装置300の吸着面に向けて押し付ける。この時、接着剤が硬化しない温度まで接着剤層23を加熱してもよい。これにより、吸着面に吸着されている導電性微粒子4が接着剤層23内に取り込まれる。図8(a)はこの状態を示す。
【0052】
次に、真空ポンプを停止して、粒子吸着装置300による導電性微粒子4の吸着を解除する。次に、支持体5を接着剤層23ごと粒子吸着装置300の吸着面から引き剥がす。図8(b)はこの状態を示す。これにより、複数個の導電性微粒子4が接着剤層23の面内に所定配置で配置された導電性接着シートSが、支持体5上に一体化された状態で得られる。
【0053】
なお、孔開きシート状部品1の多孔質部品100とは反対側の面(吸着面)に、シリコン系またはフッ素系の被膜を形成しておくと、接着剤層23を吸着面から剥がし易いため好ましい。また、導電性接着シートSの保存安定性を良好にするために、接着剤層23の上にカバーフィルムを付けることが好ましい。
この実施形態の方法で得られる導電性接着シートSでは、導電性微粒子4が接着剤層23の表面側に配置されている。導電性微粒子4の接着剤層23の厚さ方向での位置は、このように表面側であってもよいし、中心側であってもよい。導電性微粒子4が表面側にある場合には、導電性微粒子4は接着剤層23から僅かであれば露出していてもよい。
【0054】
【実施例1】
[孔開きシート状部品の作製]
図9に示す孔開きシート状部品1Aを以下の方法で作製した。
第1実施形態で説明した図1(a)〜(d)の方法により、導電性基板7の上に貫通孔10を有する金属層13を形成した後、この金属層13上の貫通孔10が形成されていない各位置に、金属製の柱状体19を形成した。この柱状体19の形成方法を図10を用いて説明する。図10(a)のA−A線断面図が図1(d)に相当する。図10(b)〜(d)は図10(a)のB−B線断面図に対応する。
【0055】
先ず、図10(b)に示すように、金属層13の上にネガ型の感光性樹脂層8を形成し、その上に、柱状体19に対応させた光遮蔽部を有するフォトマスクM1を配置して、このフォトマスクM1の上から高エネルギー線を照射する。次に、所定の現像処理を行うことによって、感光性樹脂層8の光が当たらなかった部分を除去する。これにより、金属層13上の柱状体19を配置する部分に貫通孔8aが形成される。図10(c)はこの状態を示す。
【0056】
次に、この金属層13上の貫通孔8a内に、電解めっき法により柱状体19を成長させる。図10(d)はこの状態を示す。次に、光が当たって硬化された感光性樹脂層8と導電性基板7を除去する。これにより、図9に示すような、貫通孔10を有する金属層13上に柱状体19が形成されている孔開きシート状部品1Aが得られる。
【0057】
この実施例では、多数の導電性微粒子4が、図12(b)に示すように、長方形のフィルム面内に格子点(格子の縦線と横線との交点)となる位置に配置されている導電性接着シートSを作製する。縦線および横線に沿ってそれぞれ隣り合う格子点の間隔は15μmであり、使用する導電性微粒子4の平均粒子径は7μmである。そのため、直径4μm(導電性微粒子4の平均粒子径の57%)の円形の貫通孔10が、図12(b)の配置で15μmピッチで形成されている孔開きシート状部品1Aを作製した。
【0058】
導電性基板7としては厚さ200μmのアルミニウム板を用意した。感光性樹脂層8,11は以下の感光性樹脂溶液を塗布することによって形成した。
使用した感光性樹脂溶液は、数平均分子量が2000である不飽和ポリエステルプレポリマー:100重量部に、テトラエチレングリコールジメタクリレート:10.7重量部、ジエチレングリコールジメタクリレート:4.3重量部、ペンタエリスリトールトリメタクリレート:15重量部、リン酸(モノメタクリロイルオキシエチル):3.6重量部、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン:2重量部、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール:0.04重量部、およびオリヱント化学製「OPLASイエロー140」:0.11重量部を加えて、攪拌混合することにより得られたものである。
【0059】
数平均分子量が2000である不飽和ポリエステルプレポリマーは、アジピン酸、イソフタル酸、イタコン酸、フマル酸と、ジエチレングリコールとの仕込み比を調整し、脱水重縮合反応により得た。数平均分子量は、島津製作所社製のゲルパーミエーションクロマトグラフィー装置を用いて測定し、ポリスチレン標準品で検量化した。
【0060】
電解めっき法で金属層13を形成する前に、めっき前処理として反応性イオンエッチングを行った。また、アルミニウム基板7の裏面を粘着フィルムで覆った。リンを含有するニッケルめっき浴を用い、リンを含有するニッケルめっき被膜からなる金属層13を得た。金属層13の厚さは20μmとした。柱状体19を形成するためのめっき処理も金属層13と同じ方法で行った。柱状体19は、直径10μm×高さ10μmの円柱状に形成した。
[粒子吸着装置の作製]
図7の孔開きシート状部品1に代えてこの孔開きシート状部品1Aを用い、その柱状体19側を多孔質部品100に固定した。多孔質部品100としては、孔の平均径が0.9μmである厚さ10mmのセラミックス板(材質:アルミナ)を用いた。これ以外の点は第1実施形態と同じ方法で、図11に示す粒子吸着装置300Aを作製した。
【0061】
この粒子吸着装置300Aは、孔開きシート状部品1Aに形成された柱状体19によって、孔開きシート状部品1Aと多孔質部品100との間に空気の通路19aが形成される。これにより、貫通孔10による粒子の吸着の確実性が向上する。
[導電性接着シートの作製]
先ず、PETフィルム(支持体)5と接着剤層23とからなるシートを、以下の方法で作製した。厚さ25μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムを用意し、このPETフィルムの表面に、剥離剤としてポリジメチルシロキサンを約50nmの膜厚で被覆した。このPETフィルムの剥離剤が被覆された面に、エポキシ接着剤溶液をブレードコーターを用いて塗布した。次に、この塗布膜から溶剤を乾燥除去することにより、PETフィルム上に、厚さ30μmのエポキシ接着剤からなる接着剤層を形成した。
【0062】
使用したエポキシ接着剤溶液の組成は、ビスフェノールA型液状エポキシ樹脂:10重量部、フェノキシ樹脂:10重量部、マイクロカプセル型のイミダゾール誘導体エポキシ化合物からなる潜在性硬化剤:4.5重量部、およびトルエン/酢酸エチル混合液:5重量部である。
上述の粒子吸着装置300Aと、このPETフィルム(支持体)5と接着剤層23とからなるシートと、導電性微粒子4とを用い、第5実施形態に示す方法で、接着剤層23内に導電性微粒子4を配置させた。
【0063】
導電性微粒子4としては、特開平6−223633号公報に記載された、組成がAgx Cu(1-x) (0.008≦x≦0.4)であって粒子表面の銀濃度が平均の銀濃度の2.2倍より高く、表面近傍で粒子表面に向かって銀濃度が増加する領域を有する球状の導電性粒子からなり、平均粒子径が7μm、粒子径分布の標準偏差が1μmである粉末を使用した。
【0064】
導電性微粒子4を入れた容器内で粒子吸着装置に振動を加えて動かすことにより、吸着面の全ての貫通孔10に導電性微粒子4が吸着されるようにした。また、吸着面の貫通孔10以外の面に付着した導電性微粒子を、日東電工(株)製の粘着フィルム「SPV−363」を用いて取り除いた。接着剤層23を50℃に加熱した状態で吸着面に押し付けた。また、接着剤層23の上にPETフィルムを張り付けた。
【0065】
以上のようにして、エポキシ接着剤からなる接着剤層23内に、平均粒子径7μmの銅−銀合金製の導電性微粒子4が15μmピッチで、図12(b)に示すように配置されている導電性接着シートが得られた。
[性能評価]
図13(a)は試験用基板の一部を示す平面図であり、図13(b)は図13(a)のa−a線断面図である。
【0066】
試験用基板30は、絶縁性基板31の上に、200個の配線32と、各配線32毎の接続パッド34および検査用パッド35とを有し、接続パッド34および検査用パッド35以外の部分は絶縁層33で覆われている。接続パッド34と検査用パッド35は、それぞれ独立に配線32で接続されている。接続パッド34は一辺の寸法Wが15μmである正方形に形成され、接続パッド34の配列ピッチpは30μmであり、接続パッド34のパッドの高さhは10μmである。
【0067】
先ず、上述の方法で得られた導電性接着シートの両面からPETフィルムを剥がして、試験用基板30の全ての接続パッド34部分と、厚さ3mmの銅板Dとの間に挟み、50MPaの圧力をかけた状態で230℃に加熱して5分間保持した。その結果、試験用基板30の接続パッド34部分と銅板Dとが、導電性接着シートによって接着された。
【0068】
図14は、試験用基板30の接続パッド34部分と銅板Dとが導電性接着シートによって接着された状態を示す断面図である。この断面図は図13(a)のb−b線断面図に相当する。
このようにして得られた2個のテストピースを用いて、実施例1の導電性接着シートによる接続確認試験を行った。すなわち、各テストピースについて、200個の検査用パッド35と銅板Dとの間の抵抗を測定した。その結果、2個のテストピースの合計400個の接続パッド34のうち、銅板Dと電気的に接続されていないものは無いことが分かった。
【0069】
次に、上述の方法で得られた導電性接着シートの両面からPETフィルム5,6を剥がして、試験用基板30の全ての接続パッド34部分と、厚さ3mmのガラス板との間に挟み、50MPaの圧力をかけた状態で230℃に加熱して5分間保持した。その結果、試験用基板30の接続パッド34部分とガラス基板とが、導電性接着シートによって接着された。
【0070】
このようにして得られた2個のテストピースを用いて、隣接する検査用パッド35間の絶縁抵抗を測定した。その結果、2個のテストピースの合計400個の検査用パッド35について、全ての絶縁抵抗が1012Ω以上であった。これにより、2個のテストピースの合計400個の全ての接続パッド34について、隣接する全ての接続パッド34間にショートが発生していないことが分かった。
【0071】
これらの試験結果から、この実施例の導電性接着シートによって、図14に示すように、試験用基板30の接続パッド34と銅板Dが、導電性接着シートの導電性微粒子4によって接続され、隣り合う接続パッド34間が導電性微粒子4で接続されていない状態になることが分かる。
【0072】
【実施例2】
[孔開きシート状部品の作製]
第2実施形態の方法で図7(a)に示す孔開きシート状部品1を作製した。
この実施例では、多数の導電性微粒子4が、図12(c)に示すように、フィルム面内の格子点(格子の縦線と横線との交点)の位置および単位格子の面心位置に、配置されている導電性接着シートSを作製する。縦線および横線に沿ってそれぞれ隣り合う格子点の間隔は15μmであり、使用する導電性微粒子4の平均粒子径は7μmである。そのため、直径4μm(導電性微粒子4の平均粒子径の57%)の円形の貫通孔10が、図12(c)の配置で15μmピッチ(格子点間隔)で形成されている孔開きシート状部品1を作製した。
【0073】
エキシマーレーザの照射は、LUMONICS社製のエキシマーレーザ「INDEX800」と住友重機械工業社製の搬送系「SIL300H」とからなるエキシマーレーザ加工装置を用いて行った。レーザの波長は248nm(フッ化クリプトンガス)であり、レーザビームの寸法は8mm×25mmであり、発振周波数は200Hzであった。
[粒子吸着装置の作製]
このようにして作製した孔開きシート状部品1を用い、図7に示す粒子吸着装置300を作製した。多孔質部品100は実施例1と同じものを用いた。
[導電性接着シートの作製]
上述の方法で作製した粒子吸着装置300を、粒子吸着装置300Aに代えて使用した以外は全て実施例1と同じ方法を採用して、エポキシ接着剤からなる接着剤層23内に、平均粒子径7μmの銅−銀合金製の導電性微粒子4が、図12(c)に示す配置で15μmピッチ(格子点間隔)で配置されている導電性接着シートを作製した。
[性能評価]
この実施例2で作製された導電性接着シートと、実施例1と同じ試験用基板30、銅板D、およびガラス基板とを用いて、実施例1と同じ方法で各2個のテストピースを作製し、実施例1と同じ方法で接続確認試験とショート確認試験を行った。
【0074】
その結果、接続確認試験では、2個のテストピースの合計400個の全ての接続パッド34について、銅板Dと電気的に接続されていないものは無いことが確認された。
また、ショート確認試験では、2個のテストピースの合計400個の検査用パッド35について、全ての絶縁抵抗が1012Ω以上であった。これにより、2個のテストピースの合計400個の全ての接続パッド34について、隣接する全ての接続パッド34間にショートが発生していないことが確認された。
【0075】
【実施例3】
[孔開きシート状部品の作製]
第3実施形態の方法で図7(a)に示す孔開きシート状部品1を作製した。
この実施例では、多数の導電性微粒子4が、図12(c)に示すように、フィルム面内の格子点(格子の縦線と横線との交点)の位置および単位格子の面心位置に配置されている導電性接着シートSを作製する。縦線および横線に沿ってそれぞれ隣り合う格子点の間隔は16μmであり、導電性微粒子4の平均粒子径は8μm、粒子径分布の標準偏差は2μmである。そのため、直径5μm(導電性微粒子4の平均粒子径の62.5%)の円形の貫通孔10が、図12(c)の配置で16μmピッチ(格子点間隔)で形成されている孔開きシート状部品1を作製した。
【0076】
金属シート3としては、リンを含有するニッケル合金からなる厚さ25μmのシートを使用した。放電加工機としては、松下電器産業社製の超微細放電加工機「MG−ED72W」を用いた。針状電極21としては、松下電器産業社製の超微細放電軸加工機「MG−ED51」を用いて、直径が4.5μmのものを作製し、これを使用した。
[粒子吸着装置の作製]
このようにして作製した孔開きシート状部品1を用い、図7に示す粒子吸着装置300を作製した。多孔質部品100は実施例1と同じものを用いた。
[導電性接着シートの作製]
上述の方法で作製した粒子吸着装置300を用いた以外は実施例2と同じ方法を採用して、エポキシ接着剤からなる接着剤層23内に、平均粒子径8μmの銅−銀合金製の導電性微粒子4が、図12(c)に示す配置で16μmピッチ(格子点間隔)で配置されている導電性接着シートを作製した。
[性能評価]
この実施例3で作製された導電性接着シートと、実施例1と同じ試験用基板30、銅板D、およびガラス基板とを用いて、実施例1と同じ方法で各2個のテストピースを作製し、実施例1と同じ方法で接続確認試験とショート確認試験を行った。
【0077】
その結果、接続確認試験では、2個のテストピースの合計400個の全ての接続パッド34について、銅板Dと電気的に接続されていないものは無いことが確認された。
また、ショート確認試験では、2個のテストピースの合計400個の検査用パッド35について、全ての絶縁抵抗が1012Ω以上であった。これにより、2個のテストピースの合計400個の全ての接続パッド34について、隣接する全ての接続パッド34間にショートが発生していないことが確認された。
【0078】
【実施例4】
[孔開きシート状部品の作製]
第4実施形態の方法で図7(a)に示す孔開きシート状部品1を作製した。
この実施例では、多数の導電性微粒子4が、図12(c)に示すように、フィルム面内の格子点(格子の縦線と横線との交点)の位置および単位格子の面心位置に配置されている導電性接着シートSを作製する。縦線および横線に沿ってそれぞれ隣り合う格子点の間隔は20μmであり、導電性微粒子4の平均粒子径は10μm、粒子径分布の標準偏差は1μmである。そのため、直径8μm(導電性微粒子4の平均粒子径の80%)の円形の貫通孔10が、図12(c)の配置で20μmピッチ(格子点間隔)で形成されている孔開きシート状部品1を作製した。
【0079】
プレス用金型の雄型90および雌型170は、具体的には以下のようにして作製した。導電性基板7として厚さ100μmのアルミニウム板を用意し、その表面に対して亜鉛置換めっき処理を施した。感光性樹脂層8は、実施例1と同じ感光性樹脂溶液を用いて、同じ方法により、厚さ40μmで形成した。フォトマスクMとしては、直径8μmの円形のクロムパターンが20μmピッチで、図12(c)に示す導電性微粒子4の配置と同じ配置で規則的に配列されているガラス製フォトマスクを用意した。露光方法は実施例1の感光性樹脂層11に対する方法と同じとした。
【0080】
めっき前処理の反応性イオンエッチングは、ヤマト科学社製の「PC−1000−5030」を用いて、酸素ガスを系内に導入しながら行った。ニッケルめっきによるメッキ層9の厚さは5mmとした。導電性基板7の除去は、塩酸を用いたウエットエッチングにより行った。また、硫酸銅を使用した電解銅めっき処理によって銅製の型15を作製した。ニッケルめっきによるメッキ層17の厚さは5mmとした。銅製の型15の除去は、過硫酸アンモニウム水溶液を用いたウエットエッチングにより行った。
【0081】
ポリイミドフィルム14としては厚さ25μmのものを使用し、表面にポリジメチルシロキサンを薄く被覆した。プレス装置としてはフリップチップボンダーを用い、プレス圧は30MPaとした。
[粒子吸着装置の作製]
このようにして作製した孔開きシート状部品1を用い、図7に示す粒子吸着装置300を作製した。多孔質部品100は実施例1と同じものを用いた。
[導電性接着シートの作製]
上述の方法で作製した粒子吸着装置300を用いた以外は実施例2と同じ方法を採用して、エポキシ接着剤からなる接着剤層23内に、平均粒子径10μmの銅−銀合金製の導電性微粒子4が、図12(c)に示す配置で20μmピッチ(格子点間隔)で配置されている導電性接着シートを作製した。
[性能評価]
接続パッド34の寸法Wが20μmで配列ピッチpが40μmである点以外は実施例1と同じ試験用基板30を作製した。この試験用基板30と、この実施例4で作製された導電性接着シートと、実施例1と同じ銅板Dおよびガラス基板とを用いて、実施例1と同じ方法で2個のテストピースを作製し、実施例1と同じ方法で接続確認試験とショート確認試験を行った。
【0082】
その結果、接続確認試験では、2個のテストピースの合計400個の全ての接続パッド34について、銅板Dと電気的に接続されていないものは無いことが確認された。
また、ショート確認試験では、2個のテストピースの合計400個の検査用パッド35について、全ての絶縁抵抗が1012Ω以上であった。これにより、2個のテストピースの合計400個の全ての接続パッド34について、隣接する全ての接続パッド34間にショートが発生していないことが確認された。
【0083】
【比較例1】
[導電性接着シートの作製]
実施例1で使用したエポキシ接着剤溶液に、実施例1で使用した導電性微粒子4を、3体積%の割合で添加して混合した。この液体を、剥離剤としてポリジメチルシロキサンが被覆されたPETフィルムの表面に、ブレードコーターを用いて塗布した。次に、この塗布膜から溶剤を乾燥除去することにより、PETフィルム上に、厚さ28μmの導電性接着シートを形成した。この導電性接着シートはPETフィルムを剥がして使用する。
【0084】
なお、導電性微粒子4のエポキシ接着剤溶液への添加率は、導電性接着シート内での導電性微粒子4の含有率が実施例2と同程度となるように設定した。
[性能評価]
この比較例1で作製された導電性接着シートと、実施例1と同じ試験用基板30、銅板D、およびガラス基板とを用いて、実施例1と同じ方法で各2個のテストピースを作製し、実施例1と同じ方法で接続確認試験とショート確認試験を行った。
【0085】
その結果、接続確認試験では、2個のテストピースの合計400個の接続パッド34のうち4箇所が銅板Dと電気的に接続されていないことが確認された。
また、ショート確認試験では、2個のテストピースの合計400個の検査用パッド35について、全ての絶縁抵抗が1012Ω以上であった。これにより、2個のテストピースの合計400個の全ての接続パッド34について、隣接する全ての接続パッド34間にショートが発生していないことが確認された。
【0086】
【比較例2】
導電性微粒子4のエポキシ接着剤溶液への添加率を20体積%とした以外は、比較例1と同じ方法で、同じ構成の導電性接着シートを作製した。
この比較例2で作製された導電性接着シートと、実施例1と同じ試験用基板30、銅板D、およびガラス基板とを用いて、実施例1と同じ方法で各2個のテストピースを作製し、実施例1と同じ方法で接続確認試験とショート確認試験を行った。
【0087】
その結果、接続確認試験では、2個のテストピースの合計400個の接続パッド34の全てが銅板Dと電気的に接続されていることが確認された。
また、ショート確認試験では、2個のテストピースの合計400個の検査用パッド35のうち8箇所で、絶縁抵抗が108 Ω以下となった。これにより、これらの8箇所で隣接する接続パッド34間にショートが発生していることが分かった。
【0088】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の接着剤層への粒子の配置方法によれば、例えば10μm程度の微小な粒子を所定配置で、隣り合う粒子間に20μm以下の間隔を保持しながら、接着剤層へ配置することができる。
本発明の粒子吸着装置によれば、平均粒子径が50μm以下の粒子を所定の配置で吸着させることができる。
【0089】
本発明の孔開きシート状部品の製造方法によれば、例えば直径5μm程度の微小な貫通孔が20μm以下の間隔で配置された孔開きシート状部品を容易に得ることができる。
本発明の導電性接着シートの製造方法によれば、複数個の導電性微粒子が、接着剤層からなるシートの面内に、規則的に、且つ隣り合う導電性微粒子間の距離が20μm以下となるように配置されている異方性を有する導電性接着シートを得ることができる。
【0090】
本発明の導電性接着シートによれば、貫通孔のピッチおよび大きさを、接続するパターンの配列ピッチおよび配線幅等に対応させて設定することによって、ファインピッチで配列されているパターンを接続する場合でも、隣り合うパターン間にショートが生じないようにすることができる。また、接続するパターンが導電性微粒子の存在しない位置に配置される、という恐れを無くすことができる。
【0091】
その結果、本発明の導電性接着シートによれば、接続するパターンの寸法が小さい場合や、ファインピッチで配列されているパターンを接続する場合でも、信頼性の高い接続を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の孔開きシート状部品の製造方法(第1の方法)の実施形態を説明する図である。
【図2】本発明の孔開きシート状部品の製造方法(第2の方法)の実施形態を説明する図である。
【図3】本発明の孔開きシート状部品の製造方法(第3の方法)の実施形態を説明する図である。
【図4】本発明の孔開きシート状部品の製造方法(第4の方法)の実施形態を説明する図である。
【図5】本発明の孔開きシート状部品の製造方法(第4の方法)の実施形態を説明する図である。
【図6】本発明の孔開きシート状部品の製造方法(第4の方法)の実施形態を説明する図である。
【図7】本発明の粒子吸着装置およびこれを用いた導電性接着シートの製造方法の実施形態を説明する図である。
【図8】本発明の導電性接着シートの製造方法の実施形態を説明する図である。
【図9】実施例1で作製した孔開きシート状部品を示す斜視図である。
【図10】実施例1の孔開きシート状部品の製造方法を説明する図である。
【図11】実施例1で使用した粒子吸着装置を説明する図である。
【図12】実施例1〜4で作製した導電性接着シートを示す断面図(a)と平面図(b,c)である。
【図13】本発明の実施例1〜4および比較例1,2で性能評価に使用した試験用基板を示す平面図(a)と断面図(b)である。
【図14】試験用基板の接続パッド部分と銅板とが、実施例1〜4の導電性接着シートによって接着された状態を示す図であって、図13(a)のb−b線断面図に相当する。
【図15】従来の導電性接着シートの一例を示す断面図(a)と平面図(b)である。
【図16】従来の導電性接着シートの問題点を説明するための断面図である。
【符号の説明】
1 孔開きシート状部品
1A 孔開きシート状部品
2 電極
3 金属シート
4 導電性微粒子
5 PETフィルム(支持体)
6 カバーフィルム
7 導電性基板
8 感光性樹脂層
8a 貫通孔
9 メッキ層
10 貫通孔
11 感光性樹脂層
12 感光性樹脂の硬化物からなる柱状体
13 金属層
14 ポリイミドフィルム(合成樹脂からなる板状物)
15 銅製の型
15a 突起
17 メッキ層
19 金属製の柱状体
19a 空気の通路
20 接着剤層からなるシート
21 針状電極
23 接着剤層
30 試験用基板
31 絶縁性基板
32 配線
33 絶縁層
34 接続パッド
35 検査用パッド
41 プレス装置
42 CCDカメラ
45 ポリオレフィンフィルム
46 剥離層
47 PETフィルム
81 貫通孔
90 雄型(プレス用金型)
91 突起
100 多孔質部品
170 雌型(プレス用金型)
171 凹部
200 吸引側部品
201 広口開口面
202 接続口
300 粒子吸着装置
300A 粒子吸着装置
A 導電性微粒子の存在しない位置
B1 基板
B2 基板
D 銅板
h 接続パッドの高さ
K1 開口部
K金属マスク
M フォトマスク
P1 接続パターン
P2 接続パターン
p 接続パッドの配列ピッチ
S 導電性接着シート
W 接続パッドをなす正方形の一辺の寸法

Claims (3)

  1. 接着剤層からなるシート内に、複数個の粒子を、シート面内で所定配置となるように配置する方法において、
    配置する粒子より小さい吸引孔が所定の配置で形成されている吸着面を有する吸着装置を用い、この吸着装置の吸着面に粒子を吸着させて、前記粒子を前記吸着面から突出した状態で保持した後、
    支持体上に形成された接着剤層を、この吸着された粒子側から吸着面に向けて押し付けることにより、吸着面に吸着された粒子を接着剤層内に取り込み、
    次いで、吸着装置による粒子の吸着を解除して前記接着剤層を吸着面から外すことを特徴とする接着剤層への粒子の配置方法。
  2. 吸引孔が所定の配置で形成されている吸着面を有する粒子吸着装置において、
    吸引孔をなす直径25μm以下の貫通孔が所定の配置で形成されている孔開きシート状部品と、
    吸引機構に接続する接続口を備えた吸引側部品と、
    これら両部品の間に固定されて、孔開きシート状部品の貫通孔より小さい孔を有する多孔質部品と
    孔開きシート状部品に形成され、孔開きシート状部品と多孔質部品との間に空気の通路を形成する柱状体とからなることを特徴とする粒子吸着装置。
  3. シート面内に分散配置された導電性微粒子により、シートの厚さ方向のみに導電性を付与する接着シートの製造方法において、
    吸引孔が所定の配置で形成されている吸着面を有する粒子吸着装置であって、吸引孔をなす直径25μm以下の貫通孔が所定の配置で形成されている孔開きシート状部品と、吸引機構に接続する接続口を備えた吸引側部品と、これら両部品の間に固定されて、孔開きシート状部品の貫通孔より小さい孔を有する多孔質部品とからなり、前記孔開きシート状部品は下記の(1)〜(4)のいずれかの方法で製造されたものである粒子吸着装置を用い、
    請求項1の方法により、接着剤層からなるシート内に、複数個の導電性微粒子を、シート面内で所定配置となるように配置することを特徴とする異方性を有する導電性接着シートの製造方法。
    (1)導電性基板上に感光性樹脂層を形成した後、フォトリソグラフィで感光性樹脂層をパターニングすることにより、感光性樹脂の硬化物からなる柱状体を導電性基板上に吸引孔に対応させた配置で形成し、次いで、この導電性基板上に、電解めっき法により金属層を成長させた後、この導電性基板上の前記柱状体と導電性基板を除去する。
    (2)金属、合成樹脂、または半導体からなる厚さ1μm以上1000μm以下の板状物の所定位置に高エネルギー線を照射することにより、当該板状物に、吸引孔に対応させた配置で貫通孔を形成する。
    (3)絶縁性流体内で、針状電極を金属シートに接近させて、針状電極と金属シートとの間で放電させながら、針状電極を徐々に金属シートに挿入することにより、当該金属シートに、吸引孔に対応させた配置で貫通孔を開ける。
    (4)吸引孔に対応させた配置で突起を有する雄型と、前記突起を受ける凹部を有する雌型とからなるプレス用金型を用いて、金属シートまたは合成樹脂シートをプレスで打ち抜くことにより、当該金属シートに、吸引孔に対応させた配置で貫通孔を開ける。
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