JP2003210959A - マイクロミキサー - Google Patents

マイクロミキサー

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JP2003210959A JP2002010560A JP2002010560A JP2003210959A JP 2003210959 A JP2003210959 A JP 2003210959A JP 2002010560 A JP2002010560 A JP 2002010560A JP 2002010560 A JP2002010560 A JP 2002010560A JP 2003210959 A JP2003210959 A JP 2003210959A
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英治 長沢
Yasunori Ichikawa
靖典 市川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の溶液間の混合又は化学反応が進行する
空間であるミキシング流路内における溶液の滞留を効果
的に抑制する。 【解決手段】 複数の給液路42,44の先端部にはそ
れぞれ円環状の軌跡に沿って開口し、互いに略同心状と
なるように配設された2個の給液口52,54が設けら
れている。これらの給液口52,54の開口幅W1,W
2は1μm以上で500μm以下という微小幅とされてい
る。これにより、給液口52,54を通してそれぞれミ
キシング流路内へ導入される2種類の溶液L1,L2が
給液口52,54の開口幅W1,W2にそれぞれ対応す
る薄片状の層流となってミキシング流路46内を流通し
つつ、層流間の接触界面では溶液L1,L2の分子が相
互に拡散することで、溶液L1,L2が短時間で均一に
混合し、又は混合と共に化学反応が進行し、ミキシング
流路46内から溶液LMが流出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流体を複数の供給
口からそれぞれ1本のミキシング流路内へ導入し、これ
ら流体を薄片状の層流としてミキシング流路内を流通さ
せつつ、流体同士を混合し、又は混合及び反応させるマ
イクロミキサーに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、写真感光材料に用いられる乳剤等
の製造に係る化学工業や医薬品、試薬等の製造に係る医
薬品工業の分野では、マイクロミキサー又はマイクロリ
アクターと呼ばれる微小容器を用いた新しい製造プロセ
スの開発が進められている。マイクロミキサー及びマイ
クロリアクターには、その断面を円形に換算した場合の
等価直径が数μm〜数百μm程度の複数本のマイクロチ
ャンネル及び、これらのマイクロチャンネルと繋がる混
合空間が設けられており、このマイクロミキサー及びマ
イクロミキサーでは、複数本のマイクロチャンネルを通
して複数の流体をそれぞれ混合空間へ導入することで、
複数の溶液を混合し、又は混合と共に化学反応を生じさ
せる。なお、マイクロミキサーとマイクロリアクターと
は基本的な構造が共通とされているが、特に、複数の溶
液を混合する際に化学反応を伴うものをマイクロリアク
ターと言う場合がある。このことから、マイクロミキサ
ーには、マイクロリアクターが含まれるものとして以下
の説明を行う。このようなマイクロミキサーとしては、
例えば、特表平9−512742号公報、PCT国際公
開公報WO 00/62913号に開示されているもの
がある。これらのマイクロミキサーは、何れも、2種類
の溶液をそれぞれマイクロチャンネル等と呼ばれる微細
な給液路を通し、極めて薄い薄片状の層流として混合空
間内へ供給することで、この混合空間内で二種類の溶液
同士を混合及び反応させるものである。
【0003】次に、上記のようなマイクロミキサーによ
る混合及び反応がタンク等を用いたバッチ方式と異なる
点を説明する。すなわち、液相の化学反応は、一般に反
応液の界面において分子同士が出会うことによって反応
が起こるので、微小空間内で反応を行うと相対的に界面
の面積が大きくなり、反応効率は著しく増大する。また
分子の拡散そのものも拡散時間は距離の二乗に比例す
る。このことは、スケールを小さくするに従って反応液
を能動的に混合しなくても、分子の拡散によって混合が
進み、反応が起こり易くなることを意味している。ま
た、微小空間においては、スケールが小さいために層流
支配の流れとなり、溶液同士が層流状態となって互いに
拡散し、混合されて行く。
【0004】上記のような特徴を有するマイクロミキサ
ーを用いれば、例えば、混合及び反応の場として大容積
のタンク等を用いた従来のバッチ方式と比較し、溶液同
士の反応時間及び温度の高度制御が可能になる。またバ
ッチ方式の場合には、特に、反応速度が速い溶液環間で
は混合初期の反応接触面で反応が進行し、さらに溶液間
の反応により生成された一次生成物が容器内で引き続き
反応を受けてしまうことから、生成物の不均一や混合容
器内で凝集や析出が生じてしまうおそれがある。これに
対して、マイクロミキサーによれば、溶液が混合容器内
に殆ど滞留することなく連続的に流通するので、溶液間
の反応により生成された一次生成物が混合容器内に滞留
する間に引き続き反応を受けてしまうことを抑止でき、
従来では取り出すことが困難であった純粋な一次生成物
を取り出すことも可能になり、また混合容器内での凝集
や析出も生じ難くなる。
【0005】また、実験的な製造設備により製造された
少量の化学物質を大規模の製造設備により多量に製造
(スケールアップ)する際には、従来、実験的な製造設
備に対し、バッチ方式による大規模の製造設備での再現
性を得るために多大の労力及び時間を要していたが、必
要となる製造量に応じてマイクロミキサーを用いた製造
ラインを並列化することにより、このような再現性を得
るための労力及び時間を大幅に減少できる可能性があ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記した特表平9−5
12742号、WO 00/62913号公報等に開示
された従来のマイクロミキサーでは、複数の給液路が混
合空間内に面してそれぞれ給液口を開口させており、こ
れら複数の給液口を通して溶液が混合空間内へ導入され
るが、これら給液口の開口面積の総和に対して混合空間
の断面積が急激に拡大する部分が存在し、さらに混合空
間の一部には混合溶液の流れる方向を急激に変化させる
部分が存在する。この混合空間内における断面積が急激
に拡大する部分付近や、混合溶液の流れる方向を急激に
変化させる部分付近では溶液の滞留が生じ易くなり、特
に、溶液間の反応が合一や成長が伴う沈殿生成反応の場
合には、これらの滞留部に凝集や析出が発生し、これを
起因とした目詰まりや、凝集物や析出物の混入による生
成物の均質性の低下が発生してしまうという問題が生じ
る。
【0007】本発明の目的は、上記事実を考慮して、複
数の溶液間の混合又は化学反応が進行する空間であるミ
キシング流路内における溶液の滞留を効果的に抑制でき
るマイクロミキサーを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係るマイクロミ
キサーは、外部から流体の供給をそれぞれ受ける複数の
ヘッダ部と、前記複数のヘッダ部にそれぞれ一端部が接
続された複数の流体供給路と、前記複数の流体供給路の
他端部にそれぞれ環状の軌跡に沿って開口するように設
けられ、互いに略同心状となるように配設された複数の
供給口と、一端部が前記複数の供給口に接続され、該複
数の供給口を通して導入された流体が他端部から流出す
るミキシング流路とを有し、前記環状軌跡に直交する開
口幅方向に沿った前記供給口の開口幅を1μm以上で5
00μm以下としたことを特徴とする。
【0009】上記本発明に係るマイクロミキサーによれ
ば、複数の流体供給路の他端部にそれぞれ環状の軌跡に
沿って開口し、互いに略同心状となるように配設された
複数の供給口が設けられ、これら複数の供給口にミキシ
ング流路における上流側の一端部が接続されることによ
り、複数の供給口を通してそれぞれミキシング流路内へ
導入される複数種類の流体が供給口の開口幅に対応する
薄片状の層流となってミキシング流路内を流通すると共
に、互いに隣接する層流間の界面では各流体の分子が相
互に拡散するので、複数の供給口の開口幅をそれぞれ十
分微小な幅(1μm以上で500μm以下)にしておけ
ば、複数の供給口をそれぞれ通してミキシング流路内へ
導入された複数種類の流体を極めて短時間で均一に混合
し、この複数種類の流体が混合された流体をミキシング
流路の出液口からマイクロミキサーの外部へ供給でき
る。
【0010】また本発明に係るマイクロミキサーでは、
複数の流体供給路における下流側の端部とミキシング流
路とを直線的に配置すると共に、ミキシング流路自体を
直線的に沿って延在するものとするば、ミキシング流路
内における流体の流れも直線的なものになるので、ミキ
シング流路内で流体の流れが急激に変化することによる
流体の滞留が生じなくなり、またミキシング流路の断面
積を任意の位置で一定にするようにすれば、ミキシング
流路内で断面積が変化することによる混合流体の滞留も
生じなくなる。
【0011】また本発明に係るマイクロミキサーにおい
て、外部から複数の流体供給路に供給される流体として
は、例えば、液体、気体、液体中に金属微粒子等が分散
された固液混合物、気体中に金属微粒子等が分散された
固気混合物、液体中に気体が溶解せずに分散した気液混
合物等も対象となり、また流体の種類が異なるとは、化
学組成が異なる場合のみならず、例えば、温度、固液比
等の状態が異なる場合も含まれる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態に係るマ
イクロミキサーについて図面を参照して説明する。
【0013】(第1の実施形態)図1には本発明の第1
の実施形態に係るマイクロミキサーの一例が示されてい
る。このマイクロミキサー10は、2種類の溶液L1、
L2を同時に混合し、これらの溶液L1、L2が均一に
混合された溶液LMを外部へ供給するためのものであ
る。ここで、マイクロミキサー10により溶液L1、L
2を混合する際には、溶液L1、L2間に化学反応が生
じる場合と生じない場合とが考えられるが、本実施形態
に係るマイクロミキサーは何れの場合にも用いることが
できる。
【0014】図1に示されるように、マイクロミキサー
10は全体として略円柱状に形成されており、装置の外
殻部を構成する円筒状のミキサー本体12を備えてい
る。ここで、図中における直線Sは装置の軸心を示して
おり、この軸心Sに沿った方向を装置の軸方向として以
下の説明を行う。ミキサー本体12は、その軸方向に沿
った基端部が先端側の部分に対して大径とされた大径部
14とされており、この大径部14内には、外部から溶
液L1及びL2の供給を受ける一対の第1ヘッダ部16
及び第2ヘッダ部18が設けられている。ミキサー本体
12は、大径部に対して先端側の部分が内径一定の円管
部20とされており、この円管部20の先端面には溶液
LMの出液口22が開口し、また円管部20の先端部に
は出液口22の外周側に延出するようにリング状のフラ
ンジ部24が設けられている。
【0015】ここで、ミキサー本体12の先端部には、
フランジ部24と対になるフランジ部が設けられた出液
配管(図示省略)が連結され、ミキサー本体12の出液
口22から吐出された溶液LMは、出液配管を通して一
時貯留用の貯留容器、溶液LMに対して次の処理を行う
ための他のマイクロミキサー等へ送られる。ここで、ミ
キサー本体12のフランジ部24と出液配管のフランジ
部とは、ボルト及びナットを用いたねじ継手、一対のフ
ランジ部の外周側からリング状の連結部材を嵌挿するフ
ルェール継手等の各種の継手構造により連結することが
でき、また溶接により連結するようにしても良い。
【0016】ミキサー本体12における大径部14の基
端面は円板状の底蓋26により閉塞されており、この底
蓋26の中心部には円形の嵌挿穴28が穿設されてい
る。ミキサー本体12には、その大径部14内から円管
部20内へ突出するように丸棒状の整流部材30が同軸
的に配設されている。整流部材30の基端部は底蓋26
の嵌挿穴28に嵌挿されて支持されている。また整流部
材30の先端部には先端側へ向って縮径する円錐部32
が形成されている。ここで、整流部材30の外径は円管
部20の内径よりも小径とされ、この円管部20の内径
との寸法差が円管部20内における溶液L1,L2の流
通量に基づいて設定される。
【0017】ミキサー本体12の大径部14内には、こ
の大径部14内の空間を軸方向に沿って略2等分するよ
うに区画する円板状の仕切板34が配置されており、こ
の仕切板34により区画された基端側及び先端側の空間
は、それぞれ第1ヘッダ部16及び第2ヘッダ部18と
されている。これらのヘッダ部16,18には、それぞ
れ給液配管36,38が接続されている。これらの給液
配管36,38を通して、ヘッダ部16,18には、マ
イクロミキサー10の上流側に設置された2個の給液源
((図示省略)から加圧状態とされた溶液L1及び溶液
L2が供給される。これらの給液源は、例えば、溶液L
1,L2を生成する他のマイクロミキサーや、溶液L
1,L2を貯えた貯留タンク及びポンプ等からなる 仕切板34の中心部には、開口径が円管部20の内径と
整流部材30の外径との中間寸法とされた円形の開口部
が穿設されており、仕切板34には、開口部の周縁部か
ら円管部20内へ突出するパイプ状の隔壁部材40が一
体的に形成されている。この隔壁部材40は、円管部2
0及び整流部材30とそれぞれ同軸的に配置されてお
り、円管部20と整流部材30との間の空間を内周側と
外周側とに区画している。ここで、隔壁部材40により
区画された外周側及び内周側の空間はそれぞれ第1給液
路42及び第2給液路44とされ、これらの第1及び第
2給液路42,44は、それぞれ基端部側で第1及び第
2ヘッダ部16,18に連通している。またミキサー本
体12の円管部20内には、隔壁部材40よりも先端側
であって整流部材30の円錐部32よりも基端側に給液
路42,44に対して肉厚とされた円筒状の空間が形成
され、この円筒状の空間は、給液路42,44からそれ
ぞれ供給された溶液L1と溶液L2との混合又は混合及
び化学反応が行われるミキシング流路46とされてい
る。
【0018】ミキサー本体12内には、円管部20の内
周面と隔壁部材40の外周面との間に複数個(本実施形
態では4個)のスペーサ48が介装されると共に、隔壁
部材40の内周面と整流部材30の外周面との間にも複
数個(本実施形態では4個)のスペーサ50が介装され
ている。これら複数個のスペーサ48,50はそれぞれ
矩形プレート状に形成され、その表裏面部が円管部20
内における溶液L1,L2の流通方向(矢印F方向)と
平行となるように支持されている。また複数個のスペー
サ48,50は、それぞれ軸心Sを中心とする周方向に
沿って90°間隔で配置され、周方向における位置が互
いに一致している。ここで、外周側のスペーサ48は隔
壁部材40を円管部20に連結し、内周側のスペーサ5
0は整流部材30を隔壁部材40に連結すると共に、給
液路42,44の径方向に沿った開口幅W1,W2(図
1(A)参照)を設定している。これにより、隔壁部材
40及び整流部材30がそれぞれ十分な強度で円管部2
0に連結固定され、溶液L1,L2の液圧や重力の影響
により所定の位置から変移したり、変形することが防止
されると共に、開口幅W1,W2が予め設定された寸法
に確実に維持される。
【0019】図1(B)に示されるように、第1給液路
42及び第2給液路44の先端部には、それぞれミキシ
ング流路46内へ開口する第1給液口52及び第2給液
口54が形成されている。これらの給液口52,54
は、それぞれ軸心Sを中心とする円軌跡に沿って開口
し、互いに同心状となるように配設されている。ここ
で、第1給液口52の径方向に沿った開口幅W1は、1
μm以上で500μm以下の範囲で、第1ヘッダ部16
への溶液L1の供給量、種類等に応じて適宜設定され
る。また第2給液口54の径方向に沿った開口幅W2
も、1μm以上で500μm以下の範囲で、第2ヘッダ
部18への溶液L2の供給量、種類等に応じて適宜設定
される。
【0020】ここで、開口幅W1,W2は、それぞれ給
液口52,54の開口面積を規定し、この給液口52,
54の開口面積と溶液L1,L2の供給量に応じて、給
液口52,54を通してミキシング流路46内へ導入さ
れる溶液L1,L2の初期流速が定まる。これらの開口
幅W1,W2は、例えば、給液口52,54を通してミ
キシング流路46内へ供給される溶液L1,L2の流速
が互いに等しくなるように設定される。但し、溶液L
1,L2が均一に混合するまでの時間(混合時間)の短
縮を考えた場合には、当然、開口幅W1,W2は狭いほ
ど有利となり、また隔壁部材40の径方向に沿った厚さ
も可能な限り薄くすることが望まれる。
【0021】円管部20内におけるミキシング流路46
よりも先端側の空間は、ミキシング流路46内で溶液L
1,L2の混合が行われ、又は混合及び化学反応が行わ
れた溶液LMが出液口22へ向って流れる出液路56と
されている。ここで、溶液LMが溶液L1,L2の混合
のみにより生成される場合には、ミキシング流路46の
出口部で溶液L1,L2が略均一に混合されている必要
があり、また溶液LMが溶液L1,L2の混合及び化学
反応により生成される場合には、ミキシング流路46の
出口部で溶液L1,L2が略均一に混合され、しかも溶
液L1,L2間の化学反応も略完全に完了している必要
がある。従って、ミキシング流路46の溶液L1,L2
の流通方向に沿った路長PF(図1(A)参照)は、溶
液L1,L2の混合が完了し、又は混合及び化学反応が
略完了するような長さに設定する必要がある。なお、ミ
キサー本体12内には、常に、溶液L1,L2及びこれ
らが混合された溶液LMが隙間なく充填され、ヘッダ部
16,18から出液口22側へ流通しているものとす
る。
【0022】上記のように構成された本実施形態に係る
マイクロミキサー10では、給液配管36,38を通し
てヘッダ部16,18にそれぞれ加圧状態の溶液L1,
L2を供給することにより、これらの溶液L1,L2が
ヘッダ部16,18からそれぞれ給液路42,44内へ
供給され、これらの給液路42,44内を流通し、給液
口52を通して所定の流速を有する液流としてミキシン
グ流路46内へ導入される。このとき、給液口52,5
4の開口幅W1,W2が1μm〜500μmという微小
幅とされていることから、給液口52,54を通してミ
キシング流路46内へ導入される溶液L1,L2は、そ
れぞれ開口幅W1,W2に対応する幅を有する薄片状の
層流となって出液路56側へ向って流れつつ、各層流の
界面ではその法線方向に沿って分子拡散が生じて溶液L
1,L2が混合し、出液路56の手前側で溶液L1,L
2が均一に混合され、又は均一に混合されると共に溶液
L1,L2間の化学反応が完了して溶液LMが生成され
る。この溶液LMは、出液路56内を流通し、フランジ
部24を介してミキサー本体12の先端部に接続された
出液配管へ供給される。
【0023】以上説明した本発明の第1の実施形態に係
るマイクロミキサー10によれば、複数の給液路42,
44の先端部にそれぞれ円環状の軌跡に沿って開口し、
互いに略同心状となるように配設された2個の給液口5
2,54が設けられ、これらの給液口52,54にミキ
シング流路46が接続されることにより、給液口52,
54を通してそれぞれミキシング流路内へ導入される2
種類の溶液L1,L2が給液口52,54の開口幅W
1,W2にそれぞれ対応する薄片状の層流となってミキ
シング流路46内を流通すると共に、互いに隣接する層
流間の界面で各溶液L1,L2の分子が相互に拡散する
ので、給液口52,54の開口幅W1,W2をそれぞれ
十分微小な幅(1μm以上で500μm以下)にしておけ
ば、給液口52,54をそれぞれ通してミキシング流路
46内へ導入された2種類の溶液L1,L2を短時間で
均一に混合し、この2種類の溶液L1,L2が混合さ
れ、又は混合され化学反応が完了した溶液LMを出液路
56へ送り出し、出液配管を通して他のマイクロミキサ
ー、貯留タンク等へ供給できる。
【0024】またマイクロミキサー10では、2本の給
液路42,44とこれらの給液路42,44における給
液口52,54に接続されるミキシング流路46とを軸
心Sを中心として直線的に配置されているので、ミキシ
ング流路46内で溶液L1,L2,LMの流れが急激に
変化することによる溶液L1,L2,LMの滞留が生じ
なくなり、またミキシング流路46の軸直角方向に沿っ
た断面積が任意の位置で一定とされているので、ミキシ
ング流路46内で断面積が変化することによる溶液L
1,L2,LMの滞留も生じなくなる。この結果、マイ
クロミキサー10内における溶液L1,L2及び溶液L
Mの滞留に伴う析出及び凝集を抑制できるので、凝集又
は析出に起因する目詰まりや、凝集物や析出物の混入に
よる生成物の均質性の低下を防止できるようになる。な
お、本実施形態に係るミキシング流路46の断面積は、
給液路42,44の断面積の総和に対して隔壁部材40
の断面積だけ拡大したものになっているが、ミキシング
流路46の断面積と給液路42,44の断面積の総和と
が一致するように、ミキシング流路46の内径を給液口
52の内径に対して縮径するようにしても良い。
【0025】またマイクロミキサー10は、ミキサー本
体12の先端部にフランジ部24が設けられており、こ
のフランジ部24を用いてミキサー本体12を対となる
フランジ部を有する出液配管に直接接続できるようにな
っているので、ミキサー本体12を下流側に配置された
他のマイクロミキサーや貯留タンク等へ接続するための
マイクロミキサー専用の特殊な配管も不要にでき、化学
物質、医薬品等の製造ラインへの設置も簡単になる。
【0026】次に、本発明の第1の実施形態に係るマイ
クロミキサーの変形例について説明する。図2及び図3
には、それぞれ本発明の第1の実施形態に係るマイクロ
ミキサーの変形例が示されている。
【0027】先ず、図2に示されるマイクロミキサー6
0について説明する。このマイクロミキサー60は、3
種類の溶液L1,L2,L3を混合して溶液LMを生成
するためのものである。マイクロミキサー60では、大
径部14内の空間が2枚の第1仕切板62及び第2仕切
板64により軸方向に沿って略3等分されるように区画
されており、これらの仕切板62,64により区画され
た3個の空間は基端側から先端側へ向って順に、第1ヘ
ッダ部66、第2ヘッダ部68及び第3ヘッダ部70と
されている。これらのヘッダ部66,68,70には、
それぞれ給液配管36,37,38が接続されている。
これらの給液配管36,37,38を通して、ヘッダ部
66,68,70には、マイクロミキサー10の上流側
に設置された3個の給液源(図示省略)から加圧状態と
された溶液L1、溶液L2及び溶液L3がそれぞれ供給
される。
【0028】第1仕切板62の中心部には、その開口径
が円管部20の内径と整流部材30の外径との中間寸法
とされた円形の開口部が穿設されており、この第1仕切
板62には、開口部の周縁部から円管部20内へ突出す
るパイプ状の第1隔壁部材72が一体的に形成されてい
る。また第2仕切板64の中心部にも、その開口径が第
1隔壁部材72の内径と整流部材30の外径との中間寸
法とされた円形の開口部が穿設されており、この第2仕
切板62には、開口部の周縁部から第1隔壁部材72の
内周側へ突出するパイプ状の第2隔壁部材74が一体的
に形成されている。これらの隔壁部材72,74は、円
管部20及び整流部材30とそれぞれ同軸的に配置され
ており、円管部20と整流部材30との間の空間を径方
向に沿って外周側、中間区間及び内周側に区画してい
る。ここで、隔壁部材40により区画された外周側、中
間区間及び内周側の空間はそれぞれ第1給液路76、第
2給液路78及び第3給液路80とされ、これらの給液
路76,78,80は、それぞれ基端部側でヘッダ部6
6,68,70に連通している。
【0029】ミキサー本体12内には、円管部20と第
1隔壁部材72との間、第1隔壁部材72と第2隔壁部
材74との間、及び第2隔壁部材74と整流部材30と
の間にそれぞれ複数個(本実施形態では4個ずつ)のス
ペーサ82,84,86が介装されている。これら複数
個のスペーサ82,84,86はそれぞれ矩形プレート
状に形成され、その表裏面部が円管部20内における溶
液L1〜L3の流通方向(矢印F方向)と平行となるよ
うに支持されている。これらのスペーサ82,84,8
6は、図1に示されるマイクロミキサー10におけるス
ペーサ48,50と同様に、第1隔壁部材72、第2隔
壁部材74及び整流部材30を円管部20に対して連結
固定し、給液路76,78,80の径方向に沿った開口
幅W1,W2,W3(図2(A)参照)を設定してい
る。これにより、隔壁部材72,74及び整流部材30
がそれぞれ十分な強度で円管部20に連結固定され、溶
液L1〜L3の液圧や重力の影響により所定の位置から
変移したり、変形することが防止されると共に、開口幅
W1,W2,W3が予め設定された寸法に確実に維持さ
れる。
【0030】図2(B)に示されるように、第1給液路
76及び第2給液路78及び第3給液路80の先端部に
は、それぞれミキシング流路46内へ開口する第1給液
口88、第2給液口90及び第3給液口92が形成され
ている。これらの給液口88,90,92は、それぞれ
軸心Sを中心とする円軌跡に沿って開口し、互いに同心
状となるように配設されている。ここで、給液口88,
90,92の径方向に沿った開口幅W1,W2,W3
は、図1に示されるマイクロミキサー10の場合と同様
に、1μm以上で500μm以下の範囲でヘッダ部6
6,68,70への溶液L1〜L3の供給量、種類等に
応じて適宜設定される。
【0031】ここで、溶液LMが溶液L1〜L3の混合
のみにより生成される場合には、ミキシング流路46の
出口部で溶液L1,L2が略均一に混合されている必要
があり、また溶液LMが溶液L1〜L3の混合及び化学
反応により生成される場合には、ミキシング流路46の
出口部で溶液L1〜L3が略均一に混合され、しかも溶
液L1〜L3間の化学反応も略完全に完了している必要
がある。従って、ミキシング流路46の溶液L1〜L3
の流通方向に沿った路長PF(図2(A)参照)は、溶
液L1〜L3の混合が完了し、又は混合及び化学反応が
完了するような長さに設定する必要がある。
【0032】上記のように構成された本実施形態に係る
マイクロミキサー60では、給液配管26,27,28
を通してヘッダ部66,68,70にそれぞれ加圧状態
の溶液L1〜L3を供給することにより、これらの溶液
L1〜L3がヘッダ部66,68,70からそれぞれ給
液路76,78,80内へ供給され、これらの給液路7
6,78,80内を流通し、給液口88,90,92を
通して所定の流速を有する液流としてミキシング流路4
6内へ導入される。このとき、給液口88,90,92
の開口幅W1,W2,W3が1μm〜500μmという
微小幅とされていることから、給液口88,90,92
を通してミキシング流路46内へ導入される3種類の溶
液L1〜L3は、それぞれ開口幅W1,W2,W3に対
応する幅を有する薄片状の層流となって出液路56側へ
向って流れつつ、各層流の界面ではその法線方向に沿っ
て分子拡散が生じて溶液L1〜L3が混合し、出液路5
6の手前側で溶液L1〜L3が均一に混合され、又は均
一に混合されると共に溶液L1〜L3間の化学反応が完
了した溶液LMが生成される。この溶液LMは、出液路
56内を流通し、フランジ部24を介してミキサー本体
12の先端部に接続された出液配管へ供給される。
【0033】また、マイクロミキサー10とマイクロミ
キサー60とを比較すれば明らかなように、本実施形態
に係るマイクロミキサー10,60の構成によれば、大
径部14を軸方向に沿って区画する仕切板及び、これと
一体的に形成され円管部20と整流部材30との間を径
方向に沿って区画する隔壁部材を増設することにより、
溶液が供給されるヘッダ部及びミキシング流路46内へ
溶液を層流状態として供給する給液路を簡単に増設でき
るので、図1に示されるマイクロミキサー10と同様な
作用効果を奏すると共に、ミキシング流路46内で4種
類以上の溶液をそれぞれ薄片状の層流として混合し、又
は混合及び化学反応させるマイクロミキサーも簡単に実
現できるようになる。
【0034】次に、図3に示されるマイクロミキサー1
00について説明する。このマイクロミキサー100
は、図1に示されるマイクロミキサー10と同様に、2
種類の溶液L1,L2を混合して溶液LMを生成するた
めのものである。このマイクロミキサー100がマイク
ロミキサー10と異なる点は、円管部20と隔壁部材4
0との間及び隔壁部材40と整流部材30との間に配置
されたスペーサ48,50が省略され、これらのスペー
サ48,50の代わりに、給液路42,44の先端側の
開口部にそれぞれ円環状のノズルプレート102,10
4が取り付けられている点である。
【0035】2枚のノズルプレート102,104は、
円管部20と隔壁部材40との間、隔壁部材40と整流
部材30との間にそれぞれ介装されて、給液口52,5
4の先端側の開口部をそれぞれ閉塞するように固定され
ている。これらのノズルプレート102,104には、
図3(B)に示されるように、それぞれ円形の給液口1
06,108が複数穿設されており、これらの給液口1
06,108を通して、給液口52,54はミキシング
流路46に連通している。これらの給液口106,10
8は、その内径R1,R2が給液路42,44の開口幅
W1,W2よりも小径とされている。また複数個の給液
口106は、軸心Sを中心とする周方向に沿ったピッチ
が等しくなるようにノズルプレート102に設けられ、
複数個の給液口108も、軸心Sを中心とする周方向に
沿ったピッチが等しくなるようにノズルプレート104
に設けられている。このとき、ノズルプレート102,
104には、給液口106と給液口108とを可能な限
り近接するようにして配置することが望ましい。
【0036】ここで、ノズルプレート102,104
は、マイクロミキサー10におけるスペーサ48,50
と同様に、隔壁部材40及び整流部材30を円管部20
に対して連結固定し、給液路42,44の径方向に沿っ
た開口幅を設定している。これにより、隔壁部材40及
び整流部材30がそれぞれ十分な強度で円管部20に連
結固定され、溶液L1,L2の液圧や重力の影響により
所定の位置から変移したり、変形することが防止される
と共に、給液路42,44の開口幅が予め設定された寸
法に確実に維持される。またノズルプレート102にお
ける給液口106の内径R1は、1μm以上で500μ
m以下の範囲内で、第1ヘッダ部16への溶液L1の供
給量、種類等に応じて適宜設定され、さらに内径R1及
び第1ヘッダ部16への溶液L1の供給量に応じてノズ
ルプレート102における給液口106の個数が決定さ
れる。ノズルプレート104における給液口108の内
径R2も、1μm以上で500μm以下の範囲内で、第
2ヘッダ部18への溶液L2の供給量、種類等に応じて
適宜設定され、さらに内径R2及び第2ヘッダ部18へ
の溶液L2の供給量に応じてノズルプレート104にお
ける給液口108の個数が決定される。
【0037】上記のように構成された本実施形態に係る
マイクロミキサー100では、給液配管36,38を通
してヘッダ部16,18にそれぞれ加圧状態の溶液L
1,L2を供給することにより、これらの溶液L1,L
2がヘッダ部16,18からそれぞれ給液路42,44
内へ供給され、これらの給液路42,44内を流通し、
給液口106,108を通して所定の流速を有する液流
としてミキシング流路46内へ導入される。このとき、
給液口106,108の内径R1,R2が1μm〜50
0μmという微小径とされていることから、給液口10
6,108を通してミキシング流路46内へ導入される
2種類の溶液L1,L2は、それぞれ内径R1,R2に
対応する外径を有する複数本の細棒状の層流となって出
液路56側へ向って流れつつ、各層流の界面ではその法
線方向に沿って分子拡散が生じて溶液L1,L2が混合
し、出液路56の手前側で溶液L1,L2が均一に混合
され、又は均一に混合されると共に溶液L1,L2間の
化学反応が完了した溶液LMが生成される。この溶液L
Mは、出液路56内を流通し、フランジ部24を介して
ミキサー本体12の先端部に接続された出液配管へ供給
される。
【0038】図3に示されるマイクロミキサー100で
は、溶液L1,L2がそれぞれ円形の給液口106,1
08を通してミキシング流路46内へ導入され、これら
の溶液L1,L2がそれぞれ複数本の細棒状の層流に分
断されてミキシング流路46内を流通する。一方、図1
に示されるマイクロミキサー10では、溶液L1,L2
がそれぞれ単一の薄片状の層流となってミキシング流路
46内を流通する。このことから、マイクロミキサー1
00では、図1に示されるマイクロミキサー10と比較
すると、マイクロミキサー10と同様な作用効果に加
え、ミキシング流路46内で溶液L1,L2によりそれ
ぞれ形成される層流についての比表面積を増加させるこ
とが可能になるので、ミキシング流路46内で溶液L
1,L2が均一に混合するまでの時間及び化学反応が完
了するまでの時間を短縮することが可能になる。
【0039】なお、図3に示されるマイクロミキサー1
00では、ノズルプレート102,104における給液
口106,108をそれぞれ円形としてが、これらの給
液口106,108の形状については、必ずしも円形で
ある必要はなく、外周側へ向って幅広となる扇状、六角
形、長円状等の任意の形状とすることができ、給液口1
06,108の形状を変えることにより、給液口10
6,108から吐出される溶液L1,L2により形成さ
れる層流の比表面積それぞれを調整するようにしても良
い。
【0040】なお、以上説明した本実施形態に係るマイ
クロミキサー10,60,100では、給液口52,5
4,88,90,92,106,108がそれぞれ円環
状の軌跡に沿って開口しているが、これらの給液口5
2,54,88,90,92,106,108を、必ず
しも円環状の軌跡に沿って開口させる必要はなく、矩形
環状、楕円環状、長円環状等の円以外の環状軌跡に沿っ
て開口させても良く、また給液口52,54,88,9
0,92,106,108を連続した波形状、山形状等
のジグザグ状とし、溶液L1〜L3間の接触界面の面積
を実質的に増大させるようにしても良い。
【0041】(第2の実施形態)図4には本発明の第2
の実施形態に係るマイクロミキサーが示されている。な
お、このマイクロミキサー120は、第1の実施形態に
係るマイクロミキサー60(図2参照)を基礎とし、溶
液L1〜L3及び溶液LMの液温を制御するための液温
制御装置122,124,126を追加したものであ
る。このことから、図8に示されるマイクロミキサー1
20では、第1の実施形態に係るマイクロミキサー1
0,60と構成及び作用が共通の部材については同一符
合を付して説明を省略する。
【0042】本実施形態に係るマイクロミキサー120
は、図2に示されるマイクロミキサー60と同様に、3
種類の溶液L1,L2,L3を混合し、又は混合すると
共に化学反応させて溶液LMを生成するためのものであ
るが、溶液L1〜L3の混合に化学反応を伴う場合に特
に適したものである。図4(B)に示されるように、マ
イクロミキサー120には、水、オイル等の熱容量が比
較的大きい液体を熱移動媒体C1,C2,C3としてそ
れぞれ用いた3個の第1液温制御装置122、第2液温
制御装置124及び第3液温制御装置126が設けられ
ている。ここで、液温制御装置122,124は、主と
して、ミキシング流路46内を流通して混合又は、混合
及び化学反応が進行している溶液L1〜L3の液温を制
御するためのものであり、液温制御装置126は出液路
56内を流通する溶液LMの液温を制御するためのもの
である。
【0043】第1液温制御装置122は、ミキサー本体
12の中心部に配置された整流部材128及び第1熱交
換器(図示省略)を備えている。整流部材128は、第
1の実施形態に係る整流部材30と同様に、その外形形
状が先端部に円錐部130が形成された略円柱状とされ
ているが、中実状とされた整流部材30と異なり、外殻
部が薄肉状の金属板により成形されて内部が中空状とさ
れている。整流部材128内には、その基端側から整流
部材128内径よりも小径とされた給液管132が挿入
されており、給液管132は、整流部材128の基端側
の開口を閉塞する閉塞板(図示省略)及ぶ複数個のスペ
ーサ134により整流部材128と同軸的に支持されて
いる。
【0044】給液管132の先端は円錐部130の付根
付近に達しており、その先端面には整流部材128内に
熱移動媒体C1を供給するための給液口133が開口し
ている。また整流部材128は、その内周面と供液管1
32の外周面との間に形成された隙間が熱移動媒体C1
の復流路136とされており、この復流路136を通し
て、給液管132の給液口133から流出した熱移動媒
体C1は整流部材128の先端側から基端側へ流通す
る。
【0045】ここで、給液管132の基端面を閉塞した
閉塞板には復液配管(図示省略)が連結されており、こ
の復液配管の先端部は復流路136に連通している。ま
た復液配管の基端部及び給液管132の基端部はそれぞ
れ第1熱交換器(図示省略)に接続されており、この第
1熱交換器は、復液配管を通して整流部材128内から
戻ってきた熱移動媒体C1を予め設定された液温T1に
温度調整し、給液管132を通して整流部材128内へ
送り出す。
【0046】第1液温制御装置122には、循環用ポン
プ(図示省略)が設けられており、このポンプは、常
に、給液管132及び復液配管を通して、熱移動媒体C
1を熱交換器と整流部材128内との間を循環させる。
これにより、復流路136内を流通する熱移動媒体C1
の液温T1と第3給液路80内を流通する溶液L3の液
温との間又は、ミキシング流路46内を流通して混合が
進行中の溶液L1〜L3の液温との間に温度差がある場
合には、整流部材128の外殻部を介して熱移動媒体C
1と溶液L3又は溶液L1〜L3との間で熱交換が行わ
れ、溶液L3又は溶液L1〜L3の液温が液温T1に近
づくように温度変化する。
【0047】第2液温制御装置124は、円管部20に
おけるミキシング流路46の外周側に配置された熱交換
ジャケット138及び第2熱交換器(図示省略)を備え
ている。熱交換ジャケット138は、外形形状が肉厚円
筒状とされており、その内周面が円管部20の外周面に
密着するようにミキサー本体12へ固定されている。ま
た熱交換ジャケット138の内部は中空とされており、
この内部空間は熱移動媒体C2が流通する循環液室14
0とされている。また熱交換ジャケット138には、給
液配管42及び復液配管144の一端部がそれぞれ接続
されており、これらの給液配管42及び復液配管144
の他端部はそれぞれ第2熱交換器(図示省略)に接続さ
れている。
【0048】ここで、第2熱交換器は、復液配管144
を通して熱交換ジャケット138内から戻ってきた熱移
動媒体C2を予め設定された液温T2に温度調整し、給液
配管42を通して熱交換ジャケット138の循環液室1
40内へ送り出す。この熱移動媒体C2は循環液室14
0内を流通して復液配管144を通して第2熱交換器に
戻る。この循環液室140内には、熱移動媒体C2の流
れ方向を制限する隔壁(図示省略)が設置されており、
この隔壁により、熱移動媒体C2は循環液室140内を
少なくとも1周以上流通した後、復液配管144に達す
るように流通する。
【0049】第2液温制御装置124にも、第1液温制
御装置122と同様に、循環用ポンプ(図示省略)が設
けられており、このポンプは、常に、給液配管42及び
復液配管144を通して、熱移動媒体C2を第2熱交換
器と循環液室140内との間を循環させる。これによ
り、循環液室140内を流通する熱移動媒体C2の液温
T2とミキシング流路46内を流通して混合が進行中の
溶液L1〜L3の液温との間に温度差がある場合には、
熱交換ジャケット138の内周壁部及び円管部20の外
周壁部を介して熱移動媒体C2と溶液L1〜L3との間
で熱交換が行われ、溶液L1〜L3の液温が液温T2に
近づくように温度変化する。
【0050】第3液温制御装置126は、円管部20に
おける出液路56の外周側に配置された熱交換ジャケッ
ト146及び第3熱交換器(図示省略)を備えている。
熱交換ジャケット146は、熱交換ジャケット138と
同様の形状及び構造とされており、その内部に熱移動媒
体C3が流通する循環液室148が設けられている。こ
の熱交換ジャケット146には、給液配管150及び復
液配管152の一端部がそれぞれ接続されており、これ
らの給液配管150及び復液配管152の他端部はそれ
ぞれ第2熱交換器(図示省略)に接続されている。
【0051】ここで、第3熱交換器は、復液配管152
を通して熱交換ジャケット146内から戻ってきた熱移
動媒体C3を予め設定された液温T3に温度調整し、給液
配管150を通して熱交換ジャケット138の循環液室
148内へ送り出す。この熱移動媒体C3は循環液室1
48内を流通して復液配管152を通して第3熱交換器
に戻る。この循環液室148内には、熱移動媒体C3の
流れ方向を制限する隔壁(図示省略)が設置されてお
り、この隔壁により、熱移動媒体C3は循環液室148
内を少なくとも1周以上流通した後、復液配管152に
達するように流通する。
【0052】第3液温制御装置126にも、第1液温制
御装置122と同様に、循環用ポンプ(図示省略)が設
けられており、このポンプは、常に、給液配管150及
び復液配管152を通して、熱移動媒体C3を第3熱交
換器と循環液室148内との間を循環させる。これによ
り、循環液室148内を流通する熱移動媒体C3の液温
T3と出液路56内を流通する溶液LMの液温との間に
温度差がある場合には、熱交換ジャケット146の内周
壁部及び円管部20の外周壁部を介して熱移動媒体C3
と溶液LMとの間で熱交換が行われ、溶液LMの液温が
液温T3に近づくように温度変化する。
【0053】次に、上記のように構成された本実施形態
に係るマイクロミキサー120の作用について説明す
る。マイクロミキサー120では、給液配管26,2
7,28を通してヘッダ部66,68,70にそれぞれ
加圧状態の溶液L1〜L3を供給することにより、これ
らの溶液L1〜L3がヘッダ部66,68,70からそ
れぞれ給液路76,78,80内へ供給され、これらの
給液路76,78,80内を流通し、給液口88,9
0,92を通して所定の流速を有する液流としてミキシ
ング流路46内へ導入される。このとき、給液口88,
90,92の開口幅W1,W2,W3が1μm〜500
μmという微小幅とされていることから、給液口88,
90,92を通してミキシング流路46内へ導入される
3種類の溶液L1〜L3は、それぞれ開口幅W1,W
2,W3に対応する幅を有する薄片状の層流となって出
液路56側へ向って流れつつ、各層流の界面ではその法
線方向に沿って分子拡散が生じて溶液L1〜L3が混合
し、出液路56の手前側で溶液L1〜L3が均一に混合
され、又は均一に混合されると共に溶液L1〜L3間の
化学反応が完了した溶液LMが生成される。この溶液L
Mは、出液路56内を流通し、フランジ部24を介して
ミキサー本体12の先端部に接続された出液配管へ供給
される。
【0054】また、本実施形態に係るマイクロミキサー
120では、熱移動媒体C1の液温T1を適宜設定する
ことにより、第1液温制御装置122によって第3給液
路80内を流れる溶液L3の液温を上昇、維持、又は低
下させることが可能になるので、第3給液口92を通し
てミキシング流路46内へ供給される溶液L3の液温を
所望の温度に制御することが可能になる。さらにマイク
ロミキサー120では、熱移動媒体C1,C2の液温T
1,T2を適宜設定することにより、液温制御装置12
2,124によりミキシング流路46内を流れつつ、混
合が進行し、又は混合と共に化学反応が進行する溶液L
1〜L3の液温を上昇、維持、又は低下させることが可
能になる。このとき、溶液L1〜L3の混合に化学反応
が伴い、しかも化学反応の速度、反応生成物の性質等が
溶液L1〜L3の液温に影響される場合には、溶液L1
〜L3の混合に伴う化学反応における反応速度、反応生
成物の性質等を精密に制御できるようになる。さらにマ
イクロミキサー120では、熱移動媒体C3の液温T3
を適宜設定することにより、第3液温制御装置126に
より出液路56内を流れる溶液LMの液温を上昇、維
持、又は低下させることが可能になる。このとき、溶液
LMに溶液L1〜L3の一次的な化学反応の完了後も生
成物の合一、成長、分解等の二次的な反応が継続して生
じ、この二次的な反応が溶液LMの液温に影響される場
合には、二次的な反応での反応速度、反応生成物の性質
等を精密に制御できるようになる。
【0055】なお、本実施形態に係るマイクロミキサー
120では、液温制御装置122,124,126とし
て液体を熱移動媒体C1,C2,C3とし、これれらの
熱移動媒体C1,C2,C3との熱交換により溶液L1
〜L3又は溶液LMの液温を制御するものを用いたが、
このような液温制御装置122,124,126に代え
て、例えば、ペルチェ素子を整流部材128の内部又は
円管部20の外周側に配設し、ベルチェ素子により溶液
L1〜L3又は溶液LMに対する熱排出及び熱供給を行
うようにしても良く、また溶液L1〜L3又は溶液LM
の液温を昇温するだけで良い場合には、ハロゲンヒータ
等の発熱抵抗体を整流部材128の内部又は円管部20
の外周側に配設し、液温を昇温するようにしても良い。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るマイク
ロミキサーによれば、複数の流体間の混合又は化学反応
が進行する空間であるミキシング流路内における流体の
滞留を効果的に抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態に係るマイクロミキ
サーの一例についての構成を示す軸方向及び軸直角方向
に沿った断面図である。
【図2】 本発明の第1の実施形態に係るマイクロミキ
サーの変形例についての構成を示す軸方向及び軸直角方
向に沿った断面図である。
【図3】 本発明の第1の実施形態に係るマイクロミキ
サーの他の変形例についての構成を示す軸方向及び軸直
角方向に沿った断面図である。
【図4】 本発明の第2の実施形態に係るマイクロミキ
サーの一例についての構成を示す軸方向及び軸直角方向
に沿った断面図である。
【符号の説明】
10 マイクロミキサー 12 ミキサー本体 16 第1ヘッダ部 18 第2ヘッダ部 30 整流部材 42 第1給液路(流体供給路) 44 第2給液路(流体供給路) 46 ミキシング流路 52 第1給液口(供給口) 54 第2給液口(供給口) 60 マイクロミキサー 66 第1ヘッダ部 68 第2ヘッダ部 70 第3ヘッダ部 76 第1給液路(流体供給路) 78 第2給液路(流体供給路) 80 第3給液路(流体供給路) 88 第1給液口(供給口) 90 第2給液口(供給口) 92 第3給液口(供給口) 100 マイクロミキサー 106 第1給液口(供給口) 108 第2給液口(供給口) 120 マイクロミキサー 122 第1液温制御装置(温度制御手段) 124 第2液温制御装置(温度制御手段) 126 第3液温制御装置(温度制御手段)
フロントページの続き (72)発明者 白石 文子 神奈川県南足柄市中沼210番地 富士写真 フイルム株式会社内 Fターム(参考) 4G035 AB37 AC01 AE02 AE15 4G037 CA03 CA18 EA01 4G075 AA03 AA13 BA01 BB05 BD22 BD26 CA02 DA02 EB27 EC01 EC09 EE02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体を複数の供給口を通してそれぞれ1
    本のミキシング流路内へ導入し、これらの流体を薄片状
    の層流として流通させつつ、流体同士をその接触界面の
    法線方向へ拡散し、混合するマイクロミキサーであっ
    て、 外部から流体の供給をそれぞれ受ける複数のヘッダ部
    と、 前記複数のヘッダ部にそれぞれ一端部が接続された複数
    の流体供給路と、 前記複数の流体供給路の他端部にそれぞれ環状の軌跡に
    沿って開口するように設けられ、互いに略同心状となる
    ように配設された複数の供給口と、 一端部が前記複数の供給口に接続され、該複数の供給口
    を通して導入された流体が他端部から流出するミキシン
    グ流路とを有し、 前記環状軌跡に直交する開口幅方向に沿った前記供給口
    の開口幅を1μm以上で500μm以下としたことを特徴
    とするマイクロミキサー。
  2. 【請求項2】 最内周側に位置する前記流体供給路及び
    前記ミキシング流路の内周側に流体の流通方向に沿って
    延在し、かつ前記出液口から下流側へ突出するように設
    けられたロッド状の整流部材を有することを特徴とする
    請求項1記載のマイクロミキサー。
  3. 【請求項3】 前記ミキシング流路内を流通する流体の
    温度を制御し、又は前記ミキシング流路内から流出した
    流体の温度を制御する温度制御手段を有することを特徴
    とする請求項1又は2記載のマイクロミキサー。
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