JP2003210270A - 椅 子 - Google Patents

椅 子

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JP2003210270A
JP2003210270A JP2002010620A JP2002010620A JP2003210270A JP 2003210270 A JP2003210270 A JP 2003210270A JP 2002010620 A JP2002010620 A JP 2002010620A JP 2002010620 A JP2002010620 A JP 2002010620A JP 2003210270 A JP2003210270 A JP 2003210270A
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JP
Japan
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foot
air
chair
footrest
seat
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Pending
Application number
JP2002010620A
Other languages
English (en)
Inventor
Mikio Mochida
美喜雄 持田
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Toshiba TEC Corp
Original Assignee
Toshiba TEC Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba TEC Corp filed Critical Toshiba TEC Corp
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  • Chairs For Special Purposes, Such As Reclining Chairs (AREA)
  • Massaging Devices (AREA)
  • Mattresses And Other Support Structures For Chairs And Beds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 着座者の上体を含めた全身的なストレッチを
するのに好適に使用できる椅子を得ることにある。 【解決手段】 座部11にリクライニング装置13を介して
起倒可能な背もたれ部12を備える椅子本体2、本体2に
連結されて座部11の前側に配置される足載せ台3、及び
足拘束手段を具備する。台3は、前後両端及び上端が夫
々開放されて前記開放された上端を通して人体の足が出
し入れされる足収容溝28を有する。足拘束手段は、足収
容溝の両側の溝側面に配置され給排気により膨縮される
エアーバッグ26,27、及びこれらバッグに対する給排気
を担いかつエアーバッグを所定の膨張状態に維持するエ
アー給排気装置4を備える。足収容溝28内の人体の足を
膨張させたエアーバッグ26,27で挟んで足載せ台3に拘
束した状態で、背もたれ部12を倒してストレッチができ
るようにしたことを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人体の足を支持す
る足載せ部を備えた椅子に関する。
【0002】
【従来の技術】マッサージ椅子の中には、リクライニン
グができる背もたれ部を有した椅子本体に、この本体の
座部の前側に配置される足載せ台を、連結したものが提
供されていて、その背もたれ部は、一般的に座部の座面
に対し最大で略150度まで倒すことができる。この背
もたれ部の角度を任意に選択することにより、椅子本体
に対する人体の着座姿勢を、使用者の好みに合わせるこ
とができる。又、足載せ台には、施療用のバイブレータ
やエアーバッグなどが組込まれ、その動作で足載せ台上
の人体の足に対するマッサージができるように構成され
ている。
【0003】このような従来の椅子において、背もたれ
部のリクライニング動作は任意の着座姿勢を得るために
行なわれているに過ぎず、又、足載せ台は、人体の足を
乗せ、必要により載せられた人体の足をマッサージする
ために用いられているに過ぎない。そのため、当然のこ
とながら従来の椅子は、着座者を、特に上体を含めてス
トレッチするには不適当である。
【0004】又、マッサージ椅子として、前後方向に移
動可能な足載せ台を備え、この足載せ台に設けたエアー
バッグで人体の足先部を掴み、この状態のまま足載せ台
を前方に移動させて、着座者の下肢をストレッチできる
ようにしたものが提案されている。この場合、ストレッ
チは着座者の下肢に限定されているので、この椅子では
着座者の上体を含めた全身的なストレッチを行うことは
できない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、着座者の上体を含めた全身的なストレッチ
をするのに好適に使用できる椅子を得ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明は、リクライニングができる背もたれ部を有
した椅子本体に設けられて座部の前側に配置される足載
せ部に、この足載せ部に載せられた人体の足を拘束する
足拘束手段を設けている。
【0007】本発明において、足載せ部は、座部と一体
でこの座部の前方に固定的に突出されたものであっても
よく、又、座部とは別体で座部に対して上下方向に回動
できるように連結されたものであってよく、これらの場
合に座部と足載せ部とにわたって連続するカバーを被せ
ることもできる。又、本発明において、足拘束手段は、
足載せ部上に載せられた足を足載せ部から外れないよう
に拘束できるものであればよく、後述の実施形態で説明
する構成に制約されず、例えば足載せ部に端部が取付け
られたベルトや足載せ部に取付けられて足が挿脱可能な
ブーツ体などの足かせ具を用いることも可能である。更
に、本発明において、リクライニング装置は、後述の実
施形態で説明する構成に制約されず、ガススプリング等
の付勢体により起きる方向に常に付勢力された背もたれ
部を任意リクライニング位置に保持するロック機構のロ
ック状態を、レバー操作など手動操作により外してか
ら、背もたれ部を人体の上体又は前記付勢力で所望とす
るリクライニング位置に動かし、その選択位置で前記ロ
ック機構を手動操作によりロック状態にできて、背もた
れ部をリクライニングさせる構成であってもよい。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図3を参照して本発
明の第1実施形態を説明する。
【0009】椅子式マッサージ機として使用される第1
実施形態に係るマッサージ椅子1は、図1に示すように
椅子本体2と、足載せ部としての足載せ台3と、図3に
示すエアー給排気装置4とを具備している。
【0010】椅子本体2は第1実施形態ではマッサージ
機本体として使用される。この椅子本体2は、座部11
の後側に背もたれ部12を設けている。
【0011】図1及び図2に示すように座部11は、座
部フレーム11aの上面にシートクッション11bを装
着するとともに、幅方向両側に肘掛けを兼ねる側枠11
cを夫々設けて形成されている。側枠11cの下端には
前後方向に延びる足板11dが夫々設けられている。本
発明において側枠11cは省略してもよい。
【0012】背もたれ部12は図2に示すリクライニン
グ装置13により起倒可能に設けられている。リクライ
ニング装置13により、図2(C)に示すように背もた
れ部12は座部11の座面に対して最大で180度を超
えて例えば略210度まで倒すことができるようになっ
ている。
【0013】第1実施形態のリクライニング装置13
は、電動機13a(図3参照)と、この電動機13aの
回転力を減速する減速機(図示しない)とを備えてい
る。電動機13aはそれに印加される電流方向が切換え
られることにより正逆回転が可能である。減速機には、
ウォーム減速機等が使用され、歯車の噛み合いによる抵
抗で背もたれ部12を任意な回動位置に保持できる。リ
クライニング装置13はその減速機で減速された回転力
で、図2中符号14で示す枢軸を中心に背もたれ部12
を回動させて、背もたれ部12を起倒させる。座部フレ
ーム11aの幅方向両端部に夫々位置して背もたれブラ
ケット15(一方のみ図示)が、座部フレーム11aに
その斜め上後方に突出して固定されており、これらのブ
ラケット15に枢軸14が支持されている。
【0014】図1に示すように椅子本体2には、施療要
素として例えば繰返し膨縮して使用されるエアーバッグ
からなる施療用の袋体16〜20が取付けられている。
【0015】椅子本体2への着座者の肩部をマッサージ
する一対の肩用袋体16は、背もたれ部12の上部に幅
方向に並べて配置されている。着座者の背中部をマッサ
ージする背中用袋体17は、肩用袋体16の下側に位置
して背もたれ部12の幅方向中央部に配置されている。
着座者の腰部をマッサージする一対の腰用袋体18は、
背中用袋体17の下側に位置して背もたれ部12の下部
に幅方向に並べて配置されている。着座者の尻部をマッ
サージする尻用袋体19は、座部11の後部にこの座部
11の幅方向に延びて配置され、着座者の腿部をマッサ
ージする腿用袋体20は、座部11の前部にこの座部1
1の幅方向に延びて配置されている。
【0016】足載せ台3は、座部11の前側に位置して
椅子本体2に上下方向に回動可能に連結されている。詳
しくは、図2に示すように座部フレーム11aの幅方向
両端部に夫々位置して足載せ台ブラケット21(一方の
み図示)が、座部フレーム11aにその斜め上前方に突
出して固定されており、これらのブラケット21に枢軸
22を介して足載せ台3の後端部が回動可能に支持され
ている。
【0017】この足載せ台3は、図2に示す移動装置2
3により上下方向に回動して、図2中実線で示す突出位
置と、図2(A)中点線で示す格納位置とにわたって選
択的に移動可能に設けられている。突出位置の足載せ台
3は座部11から前向きに突出して配置される。このと
き、座部11の座面と後述の足収容溝の底面とが前後方
向に連続するようになっていて、それにより、足載せ台
3は着座者の下肢を略水平な姿勢で支持できる高さ位置
に保持される。格納位置の足載せ台3は、座部11の前
端部から下方に折れ曲がるように座部11の前縁から下
方に略垂直に立てて配置される。足載せ台3は図2
(B)に例示するように突出位置と格納位置との間の中
間位置に配置することもでき、この位置では前下がりと
なる斜めの姿勢に支持される。
【0018】移動装置23は、電動機23a(図3参
照)と、この電動機23aの回転力を減速する減速機
(図示しない)とを備えている。電動機23aはそれに
印加される電流方向が切換えられることにより正逆回転
が可能である。減速機には、ウォーム減速機等が使用さ
れ、歯車の噛み合いによる抵抗で足載せ台3を任意な使
用位置に保持できる。この移動装置23はその減速機で
減速された回転力で、前記枢軸22を中心に足載せ台3
を上下方向に回動させる。
【0019】図1に示すように足載せ台3は、マッサー
ジ具本体としての台本体25に人体の足を拘束するため
のエアーバッグ26、27を夫々取付けた構成を備え、
この足載せ台3全体は布などの柔軟性を有するカバーで
覆われている。台本体25は、一対の側壁25a間にこ
れらと平行に中間壁25bを設けて、隣接する側壁25
aと中間壁25bとの間に夫々足収容溝28を設けて形
成されている。側壁25a及び中間壁25bの各足収容
溝28に臨んだ壁面、つまり、足収容溝28の溝側面に
は、膨縮可能なエアーバッグ26、27が夫々配置され
ている。エアーバッグ26、27は、後述のように足収
容溝28に収容された人体の下腿を足収容溝28から外
れないように拘束する足かせ具として使用されるととも
に、第1実施形態では更に下腿をエアーマッサージする
施療用袋体としても使用されるようになっている。第1
実施形態においてエアーバッグ26、27の表面に指圧
用の突子を設けることは妨げない。
【0020】一対の足収容溝28は、前記突出位置に足
載せ台3が配置された状態で椅子本体2に着座した使用
者からみて前後両端及び上端が夫々開放されたU字状を
なして形成されている。両足収容溝28の溝幅は上側ほ
ど次第に広く形成されている。それにより、足収容溝2
8にはその開放された上端を通して着座した使用者の下
腿Aを出し入れ可能に容易に収容できる。
【0021】足収容溝28に設けられる一対のエアーバ
ッグ26、27は、例えばそれらから一体に延出された
図示しない非膨張シート部で接続され、このシート部2
4aを、足収容溝28の底面にこの溝28の底部に挿着
される図示しないねじなどの固定部品で取付けられてい
る。それにより、一方のエアーバッグ26が側壁25a
の溝側面に重ねて配置され、かつ、他方のエアーバッグ
27が中間壁25bの溝側面に重ねて配置されている。
【0022】図2に示すようにエアー給排気装置4は椅
子本体2の座部11の下側に配置されている。この給排
気装置4はエアーバッグ26、27を動作させるもので
あり、これらエアーバッグ26、27とともに足拘束手
段を形成している。
【0023】図3に示すようにエアー給排気装置4は、
エアーポンプ31、フィルタータンク32、ロータリー
式分配弁34、電磁式給排気弁36、電磁式開閉弁3
7、圧力センサ38、及び制御装置39を備えている。
【0024】エアーポンプ31は圧縮空気を生成する。
フィルタータンク32は、エアーポンプ31の吐出し口
に接続して設けられ、エアーポンプ31で生成された圧
縮空気の脈動を緩和する。
【0025】エアー分配手段としての分配弁34は、フ
ィルタータンク32にエアーチューブ33を介して接続
されているとともに、図示しない排気口を有していて、
椅子本体2の各施療用袋体16〜20の夫々に対する圧
縮空気の選択的給排気を担う。この分配弁34が有した
第1通気口にはエアーチューブ41の一端部が接続さ
れ、このチューブ41の他端部は二股に分岐されてい
て、それぞれ肩用袋体16に接続されている。分配弁3
4が有した第2通気口にはエアーチューブ42を介して
背中用袋体17接続されている。分配弁34が有した第
3通気口にはエアーチューブ43の一端部が接続され、
このチューブ43の他端部は二股に分岐されていて、そ
れぞれ腰用袋体18に接続されている。分配弁34が有
した第4通気口にはエアーチューブ44を介して尻用袋
体19が接続されて、分配弁34が有した第5通気口に
はエアーチューブ45を介して腿用袋体20が接続され
ている。分配弁34の排気口は各袋体16〜20より排
出された空気を大気中に排出する。
【0026】電磁式給排気弁36はエアーチューブ33
から分岐された分岐チューブ33aに接続されている。
この給排気弁36は、排気口及び通気口を有しており、
その通気口にはエアーチューブ46が接続されている。
エアーチューブ46は二股に分岐され、夫々の分岐チュ
ーブ46aは更に2本に分岐されている。この分岐によ
り形成された4つのチューブ端部は足載せ台3に設けた
4つのエアーバッグ26、27に個別に接続されてい
る。そのため、各エアーバッグ26、27に対する給排
気は同期して行なわれる。給排気弁36の排気口は各エ
アーバッグ26、27より排出された空気を大気中に排
出する。なお、各エア−チューブ33、41〜46はい
ずれも可撓性を有している。
【0027】電磁式開閉弁37は、エアーチューブ46
の中間部、詳しくは、分岐チューブ46aの分岐部より
も給排気弁36寄りに接続されている。この開閉弁37
は給排気弁36より上流側(エアーポンプ31側)に設
けてもよい。各エアーバッグ26、27が膨張状態とな
った後に、開閉弁37で流路を閉じることにより、各エ
アーバッグ26、27の膨張状態が維持されるようにな
っている。各エアーバッグ26、27及びこれらに対す
る給排気系統により前記足拘束手段が形成されている。
【0028】圧力センサ38は、開閉弁37と各エアー
バッグ26、27との間の流路に接続され、この流路の
圧力、言い換えれば、各エアーバッグ26、27が膨張
したときの圧力を検出する。この圧力センサ38が所定
値以上の空気圧力を検出した時の信号は制御装置39に
供給される。
【0029】制御装置39は、マイクロコンピュータ等
からなり、エアーポンプ31、分配弁34、給排気弁3
6、及び開閉弁37を制御するとともに、図示しないモ
ータドライバを介してリクライニング装置13の電動機
13a、及び移動装置23の電動機23aを制御する。
この制御装置39にはリモートコントローラ40を介し
て適宜な運転指令が与えられる。図3に示すようにリモ
ートコントローラ40は、マッサージ操作部40aと、
ストレッチ操作部40bとを有している。
【0030】なお、図1中符号29は、エアー給排気装
置4や電動機13a、23a等への給電を担う電源コー
ドを示しており、このコード29は一方の側枠11cか
ら導出されている。
【0031】リモートコントローラ40で例えば全身自
動ストレッチモードを指定して、前記構成を備えたマッ
サージ椅子1で着座者に対するストレッチをする場合に
ついて説明する。
【0032】まず、使用者は、図2(A)中実線に示す
ように背もたれ部12が起きているとともに、足載せ台
3が突出位置に配置された状態のマッサージ椅子1に着
座し、その両下腿を足載せ台3の両足収容溝28に個別
に収容した状態で、リモートコントローラ40のマッサ
ージ操作部40aを操作して、全身自動ストレッチモー
ドを指定する。
【0033】それにより、まず、エアーポンプ31が駆
動されるとともに、給排気弁36が給気ポジションに切
換わり、かつ、開閉弁37が開かれる。このとき分配弁
34はエアーチューブ33との連通を遮断したポジショ
ンに保持される。そのため、エアーポンプ31で生成さ
れた圧縮空気が各エアーバッグ26、27に同期して供
給され、各エアーバッグ26、27が同時に膨張される
に伴い、足収容溝28に収容されている人体の下腿がそ
の幅方向両側から膨張するエアーバッグ26、27で挟
まれる。
【0034】足収容溝28から不用意に下腿が外れない
ようにエアーバッグ26、27の挟み込み強さが高まっ
たことを圧力センサ38が検出すると、このセンサ38
の検出信号に基づいて制御装置39は、開閉弁37を閉
じ状態とするとともにエアーポンプ31を停止させる。
それにより、着座者の下腿が足載せ台3に拘束される。
【0035】この拘束状態を維持したまま、制御装置3
9は、リクライニング装置13の電動機13aを一定時
間ごとに正転又は逆転させて、このリクライニング装置
13により、枢軸14を中心として回動可能な背もたれ
部12を繰返し起倒させる。この段階において背もたれ
部12が倒される第1の倒れ角度は、図2(A)中2点
鎖線で示すように座部11の座面に対して例えば略15
0度にするとよい。それにより、着座者に対していきな
り過大な負荷を与えないようにできる。
【0036】制御装置39は、背もたれ部12の起倒動
作が所定の回数に達した後に、背もたれ部12の起倒動
作状態を維持しつつ、移動装置23の電動機23aを一
定時間ごとに正転又は逆転させて、枢軸22を中心とし
て回動可能な足載せ台3を上下方向に回動させる。この
回動に伴って、着座者の下腿を拘束している足載せ台3
が図2(B)に示すように下方に移動する際に、着座者
の主として下肢の上腿がストレッチされる。この段階に
おいて、足載せ台3の下方への回動は、図2(A)中点
線で示す格納位置又は図2(B)に斜め下向きの使用位
置のいずれであってもよく、又、背もたれ部12の起倒
動作は停止してもよい。
【0037】以上の動作が所定回数繰返されて着座者が
ストレッチに慣れた段階で、制御装置39は、図2
(C)に示すように背もたれ部12が座部11の座面に
対して180°以上倒れるようにリクライニング装置1
3の電動機13aを制御して、その状態を一定時間保持
する。それにより、倒された背もたれ部12の傾きにし
たがって着座者は、その頭部方向にずれ動こうとするの
で、それに伴って着座者の腰部はもちろん状態を含めた
略全身がストレッチされる。
【0038】この場合、足載せ台3は、図2(C)に示
すように突出位置又は図2(A)中点線に示す格納位置
に戻して保持してもよく、或いは移動装置23により繰
返し上下方向に回動させてもよい。足載せ台3が突出位
置に保持させる場合にはストレッチを弱くでき、足載せ
台3を格納位置に配置或いは上下方向に回動させる場合
にはストレッチを強くできる。そして、これらの選択
は、使用者の好みに応じてストレッチ操作部40bにて
予め設定できる。
【0039】最後に、制御装置39は、リクライニング
装置13を制御して図2(A)の実線に示すように背も
たれ部12を起立位置に戻すとともに、給排気弁36を
排気ポジションに切換え、かつ、開閉弁37を開く。そ
れにより、各エアーバッグ26、27内の空気が大気中
に排出されて、これらに各エアーバッグ26、27が収
縮される。したがって、エアーバッグ26、27による
着座者の下腿の拘束が解除され、着座者は足載せ台3か
ら足を外すことができる。
【0040】以上のように動作させてマッサージ椅子1
を用いるときは、着座者の下腿を足載せ台3に拘束した
状態で、はじめにストレッチのための馴らし動作を背も
たれ部12の繰返し起倒動作により与え、次に、主とし
て下肢に対するストレッチを行ない、最後に、上体を含
めた全身に対するストレッチを行なうことができる。
【0041】以上のストレッチ動作において、背もたれ
部12が倒れた位置から起立位置に戻されるときに、制
御装置39により各エアーバッグ26、27から排気さ
せて着座者の下腿の拘束を解除させることもできる。こ
のようにする場合には、自動ストレッチモードの期間
中、着座者の下腿がその幅方向両側のエアーバッグ2
6、27で挟まれ続けることがないので、下腿に対する
血行が前記期間中連続して損なわれることを防止でき
る。
【0042】前記構成のマッサージ椅子1を用いて着座
者の下腿をエアーマッサージするには、足載せ台3の足
収容溝28内に下腿を収容した状態で、各エアーバッグ
26、27を膨縮させることで実行できる。この場合、
制御装置39は、開閉弁37を開いた状態に保持したま
まで、エアーポンプ31を駆動させるとともに、給排気
弁36を所定時間ごとに給気ポジションと排気ポジショ
ンとに切換える。
【0043】そのため、給排気弁36が給気ポジション
に保持されているときには、エアーポンプ31で生成さ
れた圧縮空気が各エアーバッグ26、27に同期して供
給されて、それに伴い同期して膨張する各エアーバッグ
26、27が、足収容溝28に収容されている人体の下
腿をその幅方向両側から圧迫する。給排気弁36が排気
ポジションに保持されているときには、各エアーバッグ
26、27から排出されエアーチューブ46を通って給
排気弁36に導かれた空気が、この弁36の排気口を通
って大気中に放出されるので、各エアーバッグ26、2
7が収縮し、それに伴い前記圧迫が解消されて下腿は弛
緩する。したがって、こうした圧迫と弛緩とが所定回数
繰返されて下腿に対するエアーマッサージが終了する。
【0044】又、前記構成のマッサージ椅子1は、既述
のように着座者の下腿を足載せ台3に拘束できるので、
この拘束下で背もたれ部12を例えば150度以上倒し
て、着座者の腹筋を鍛錬する道具として利用することが
可能である。
【0045】図5及び図6は本発明の第2実施形態を示
している。この実施形態は基本的に第1実施形態と同じ
であるので、第1実施形態と同じ構成については第1実
施形態と同じ符号を付して、その構成および作用の説明
を省略し、以下第1実施形態とは異なる点を説明する。
【0046】第2実施形態において、背もたれ部12に
は着座者の脇の下に当接可能な一対の脇係合凸部51が
設けられている。これらの凸部51は、第2実施形態で
は、背もたれ部12が起立位置から座面に対して略15
0度の角度で倒れる起倒範囲では、人体の脇の下に引っ
掛ることがなく、背もたれ部12が前記略150を超え
て倒れた時に人体の脇の下に引っ掛ることができるよう
に背もたれ部12の下部寄りに配設されている。腰部袋
体18との関係で言い換えれば、着座者の腰部の少し上
側に対応して位置されるように腰部袋体18のすぐ上側
に設けられている。この点以外の構成は、図4及び図5
に示されない構成を含めて第1実施形態と同じである。
【0047】したがって、この第2実施形態において
も、第1実施形態と同じに、着座者の下腿を足載せ台3
に拘束した状態で、背もたれ部12を倒すことにより、
はじめにストレッチのための馴らし動作を与え、次に、
主として下肢に対するストレッチを行ない、最後に、着
座者の上体を含めた全身に対するストレッチを行なうこ
とができる。
【0048】しかも、着座者の下腿を足載せ台3に拘束
した状態で、図5(B)に示すように着座者の全身をス
トレッチする場合には、背もたれ部12が略150度以
上倒された時点から、脇係合凸部51が、着座者の脇の
下に引っ掛って、下腿が足載せ台3に拘束された着座者
をその頭部方向に引っ張る。そのため、より効果的に着
座者の全身をストレッチできる。
【0049】そして、背もたれ部12を略150度以上
倒した状態で、足載せ台3を上下方向に回動させる場合
には、この台3が下向きに回動されるに伴い、着座者は
前方へ引っ張られる。このとき、着座者が前方へ動かさ
れることを脇係合凸部51で防止できるので、より一層
効果的に着座者の全身をストレッチできる。
【0050】又、既述のように第2実施形態では、背も
たれ部12が略150度まで倒れた後に、脇係合凸部5
1が着座者の脇の下に引っ掛るようにしたが、脇係合凸
部51が着座者の脇の下に引っ掛る背もたれ部12の倒
れ角度は任意に定めることができる。
【0051】例えば、背もたれ部12が略150度〜1
80度以上倒れない構成等では、背もたれ部12が最も
高く起立した状態ないしはその近傍で着座者の脇の下に
引っ掛るように脇係合凸部51を設けてもよい。この場
合でも、着座者の下腿を足載せ台3に拘束した状態で、
背もたれ部12が倒されることに伴い、脇係合凸部51
で着座者をその頭部方向に引っ張って着座者をその上体
を含めてストレッチできる。この場合、背もたれ部12
の最大倒れ角度が小さく制限されているので、脇係合凸
部が着座者をその頭部方向に過度に引っ張ることを防止
できる。しかも、足載せ台3を上下方向に回動させるに
伴って、この台3が下向きに回動される際に着座者が下
方へ引っ張られるにも拘わらず、それに伴う着座者の椅
子本体2上での移動を脇係合凸部51で防止できる。そ
のため、効果的に着座者の下肢をストレッチできる。
【0052】本発明は前記各実施形態には制約されな
い。例えば、足載せ部が足収容溝を有する場合、各エア
ーバッグ26、27は台本体20の前後方向に延びる単
一の袋ではなく、同方向に沿って配置される複数の袋で
形成することができる。又、本発明において、足載せ部
が足収容溝を有する場合、一つの足収容溝28に対して
エアーバッグ26、27の内の一方は省略することがで
き、その際、エアーバッグ26がない方の溝側面にはク
ッション材を装着することが望ましい。更に、本発明に
おいて、足載せ部が足収容溝を有する場合、その足収容
溝は単一でも良く、或いは、単一の足収容溝を有した一
対の足収容部を足載せ部の幅方向に並設してもよい。
又、本発明において、足拘束手段の足かせ具にエアーバ
ッグを用いる場合、下腿を拘束するようにエアーバッグ
を膨張させるには、エアーバッグへの給気を圧力センサ
に代えてタイマーによる時間制御で行なうこともでき
る。
【0053】
【発明の効果】本発明によれば、着座者の足を足載せ部
に固定した条件で背もたれ部を倒すことができるので、
着座者の上体を含めた全身的なストレッチをするのに好
適に使用可能な椅子を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るマッサージ椅子を
示す斜視図。
【図2】(A)〜(C)は図1のマッサージ椅子の夫々
異なる使用状況をその側枠を省略して示す側面図。
【図3】図1のマッサージ椅子の給排気系統を足載せ台
及び背もたれ部の駆動系統とともに示す図。
【図4】本発明の第2実施形態に係るマッサージ椅子を
示す斜視図。
【図5】(A)及び(B)は図4のマッサージ椅子の夫
々異なる使用状況をその側枠を省略して示す側面図。
【符号の説明】
1…マッサージ椅子(椅子) 2…椅子本体 3…足載せ台(足載せ部) 4…エアー給排気装置(足拘束手段) 11…座部 12…背もたれ部 13…リクライニング装置 13a…リクライニング装置の電動機 14…背もたれ部の枢軸 21…足載せ台ブラケット 22…足載せ台の枢軸 23…移動装置 23a…移動装置の電動機 25…足載せ台の台本体 25a…足載せ台の側壁 25b…足載せ台の中間壁 26、27…エアーバッグ(足拘束手段) 28…足収容溝 31…エアーポンプ 36…給排気弁 37…開閉弁 38…圧力センサ 39…制御装置 46…エアーチューブ 51…脇係合凸部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3B096 AB05 AB10 AC06 AC08 AD03 3B099 AA03 BA13 CA25 CB02 CB05 DA03 DA05 4C100 AD02 AF02 BA03 BA06 BB03 BB05 BC08 BC12 BC14 CA03 CA06 CA07 CA08 DA05 DA06 DA10 EA13

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 座部及びこの座部の後にリクライニング
    装置を介して起倒可能に設けられた背もたれ部を備えた
    椅子本体と、 この椅子本体に設けられて前記座部の前側に配置される
    足載せ部と、 この足載せ部に載せられた人体の足を前記足載せ部に拘
    束する足拘束手段と、を具備した椅子。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の椅子において、 前記足載せ部は、前後両端及び上端が夫々開放されて前
    記開放された上端を通して人体の足が出し入れされる足
    収容溝を有して形成され、 前記足拘束手段は、前記足収容溝の少なくとも一方の溝
    側面に配置されて給排気により膨縮されるエアーバッ
    グ、及びこのエアーバッグに対する給排気を担うととも
    に前記エアーバッグを所定の膨張状態に維持するエアー
    給排気装置とを備えて形成されている。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の椅子において、
    前記足載せ部は、前記座部から前向きに突出して配置さ
    れる突出位置と、前記座部の前端部から下方に折れ曲が
    るように配置される格納位置とにわたって移動可能に、
    前記座部に連結されている。
  4. 【請求項4】 請求項1から3の内のいずれか1項に記
    載の椅子において、前記背もたれ部は前記座部の座面に
    対して180度を超えて倒れることができるように設け
    られている。
  5. 【請求項5】 請求項1から4の内のいずれか1項に記
    載の椅子において、前記背もたれ部は人体の脇の下に当
    接可能な脇係合凸部を有している。
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