JP2005152260A - マッサージ機 - Google Patents

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Takayoshi Tanizawa
孝欣 谷澤
Masamichi Miyaguchi
昌通 宮口
Daisuke Tsukada
大輔 塚田
Shinji Tsutsui
慎治 筒井
Hiroki Yoda
裕希 依田
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Abstract

【課題】 背凭れ部のリクライニング機構を利用して使用者への施療効果の向上を図ることのできるマッサージ機を提供する。
【解決手段】 電動リクライニング機構を備えた背凭れ部2を座部3の後方に設ける。座部3に腰を下ろした使用者の脚部を位置させる脚部施療部4aを備えた脚置き部4を座部3の前方に設ける。エアの給排によって膨縮動作を行わせる脚部エアバック9,10を脚置き部4の脚部施療部4aに備える。膨張させた脚部エアバック9,10にて使用者の脚部を拘束して脚部施療部4aに保持させつつ電動リクライニング機構にて背凭れ部2に傾倒動作をさせる制御部14を設ける。
【選択図】 図1

Description

本発明は、エア式マッサージ機構とリクライニング機構とを備えた椅子型のマッサージ機に関するものである。
従来から、身体の様々な部位にマッサージを施すことができるマッサージ機には、椅子型のマッサージ機が良く知られている。椅子型のマッサージ機は、座部の後方にリクライニング自在に背凭れ部を立設すると共に座部の側方に肘掛け部を設けて椅子本体が構成されており、座部に腰を下ろし背凭れ部に背中を凭れかけ肘掛け部に肘を載せた状態で椅子本体に座った使用者は、背凭れ部を前後にリクライニングさせて所望の姿勢を確保し、椅子本体の適宜部位に設けられたマッサージ用の施療部によって身体の各部位にマッサージを受け得るようにされている。このような椅子式のマッサージ機に多用されるマッサージ機構には大別して2つのマッサージ方式がある。1つはマッサージ用の施療部を機械的に動作させる機械式のマッサージ機構であり、もう1つはマッサージ用の施療部をエアバックで構成し、このエアバック内にエアを給排することでエアバックを膨縮させて施療部を動作させるエア式のマッサージ機構である。前者のものは主に身体に叩きマッサージや揉みマッサージを施すものであり、後者のものは主に身体を包み込むように圧迫するマッサージを施すものである。そして、これらのマッサージ機構を椅子本体の適所に配置して使用者の身体の各部位に適したマッサージを施すようにしたものは、たとえば特許文献1や2のように従来から知られている。
特開2001−204776号公報 特開2003−153970号公報
ところで、このような一般の椅子式マッサージ機にあって、背凭れ部のリクライニング機構は、使用者の椅子本体への座り心地を向上させて快適性を向上させるものではあったが、それ以上のものではない。本発明者は、この背凭れ部のリクライニング機構に注目し、鋭意検討した結果、この背凭れ部のリクライニング機構を使用者の座り心地の向上のみならず、使用者への施療効果の向上を図ることのできる本発明を発明するに至った。
つまり、本発明は、背凭れ部のリクライニング機構を利用して使用者への施療効果の向上を図ることのできるマッサージ機を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために本発明の請求項1のマッサージ機は、電動リクライニング機構を備えた背凭れ部2を座部3の後方に設けると共に、座部3に腰を下ろした使用者の脚部を位置させる脚部施療部4aを備えた脚置き部4を座部3の前方に設け、エアの給排によって膨縮動作を行わせる脚部エアバック9,10を脚置き部4の脚部施療部4aに備え、膨張させた脚部エアバック9,10にて使用者の脚部を拘束して脚部施療部4aに保持させつつ電動リクライニング機構にて背凭れ部2に傾倒動作をさせる制御部14を設けたことを特徴とする。
これによると、制御部14によって膨張させた脚部エアバック9,10にて使用者の脚部を拘束して脚部施療部4aに保持させつつ電動リクライニング機構にて背凭れ部2に傾倒動作をさせることで、使用者には脚部が拘束された状態で上半身が後方に倒れて全身に伸び動作(ストレッチ)を行わせることができるのである。つまり、脚部エアバック9,10と電動リクライニングとの動作を有効に組み合わせた制御を行う制御部14によって、使用者には、脚部エアバック9,10及び電動リクライニングにおける脚部へのエアマッサージ及び快適な座り姿勢への変更といった個別の施療効果を越えた全身へのストレッチ効果を施すことができるのであり、使用者への施療効果を格段に向上させることができたものである。
また、請求項2のマッサージ機は、電動リクライニング機構を備えた背凭れ部2を座部3の後方に設けると共に、座部3に腰を下ろした使用者の腕部を位置させる腕部施療部5aを備えた肘掛け部5を座部3の側方に設け、エアの給排によって膨縮動作を行わせる腕部エアバック6,7を肘掛け部5の腕部施療部5aに備え、膨張させた腕部エアバック6,7にて使用者の腕部を拘束して腕部施療部5aに保持させつつ電動リクライニング機構にて背凭れ部2に傾倒動作をさせる制御部14を設けたことを特徴とする。
これによると、制御部14によって膨張させた腕部エアバック6,7にて使用者の腕部を拘束して腕部施療部5aに保持させつつ電動リクライニング機構にて背凭れ部2に傾倒動作をさせることで、使用者には腕部が拘束された状態で上半身が後方に倒れて特に腕から肩にかけて伸び動作(ストレッチ)を行わせることができるのであり、つまり、腕部エアバック6,7と電動リクライニングとの動作を有効に組み合わせた制御を行う制御部14によって、使用者には腕部エアバック6,7及び電動リクライニングにおける腕部へのエアマッサージ及び快適な座り姿勢への変更といった個別の施療効果を越えた特に腕から肩にかけてのストレッチ効果を施すことができるのであり、使用者への施療効果を格段に向上させることができたものである。
また、請求項3のマッサージ機は、請求項1または2において、座部3に腰を下ろした使用者の背中を凭れかける背中位置部2aを背凭れ部2の中央に設け、この背中位置部2aの左右両側にエアの給排によって膨縮動作を行わせる背部エアバック11,12をそれぞれ備え、背凭れ部2の傾倒動作時に制御部14によって膨張させた背部エアバック11,12にて使用者の背中を両側から拘束して背中位置部2aに保持させたことを特徴とする。
これによると、制御部14によって、背凭れ部2が傾倒動作をする時に1対の背部エアバック11,12を膨張させて使用者の背中を背凭れ部2に拘束させることで、使用者に背凭れ部2の傾倒動作に合わせた屈伸動作を強要することができ、つまり、使用者にストレッチ効果をより強く施すことができ、使用者への施療効果を更に向上させることができたものである。
本発明は、エアバックと電動リクライニングとの動作を有効に組み合わせた制御を行う制御部によって、使用者には、エアバック及び電動リクライニングにおけるエアマッサージ及び快適な座り姿勢への変更といった個別の施療効果を越えたストレッチ効果を施すことが可能とされており、使用者への施療効果を格段に向上させることができたものである。
本例のマッサージ機1は、使用者が腰を下ろす座部3を有し、座部3に腰を下ろした使用者の背中を凭れかける背凭れ部2を座部3の後方に設け、座部3に腰を下ろした使用者の脚(ふくらはぎ部分)を位置させる脚置き部4を座部3の前方に設け、また座部3に腰を下ろした使用者の肘や腕を載せる肘掛け部5を座部3の左右両側に設けてなる椅子本体で主体が構成されている。ここで、椅子本体は、座部3と肘掛け部5は不動であるが、背凭れ部2は座部3の後端近傍を回動中心として前後に起倒自在に設けられ(矢印A)、また脚置き部4も座部3の前端近傍を回動中心として前後に起倒自在に設けられている(矢印B)。背凭れ部2及び脚置き部4の起倒動作は共に電動で行われる。つまり、背凭れ部2には電動リクライニング機構が備えられている。なお、この電動リクライニング機構は図4のように制御部14にて制御されている。
また、座部3には使用者の臀部が載置される位置に臀部施療部が設けられている。この臀部施療部にはエアの給排によって膨縮動作を行わせる座部エアバック8が備えられている。座部3に腰を下ろした使用者は座部エアバック8の膨縮によって臀部に包み込んで圧迫されるようなエアマッサージが施される。
また、背凭れ部2には、その左右の中央域に、背凭れ部2に凭れた使用者の背中が位置される背中位置部2aが設けられている。この背中位置部2aには、上下方向及び強弱方向(前後方向)に移動可能な施療子を備えた機械式のマッサージ装置が配設されている(図示せず)。つまり、この施療子は機械的に動作されるものであり、このマッサージ装置によると、使用者の背中から肩にかけて叩きマッサージや揉みマッサージを施すことができる。また、背凭れ部2の背中位置部2aの左右両側にはエアの給排によって膨縮動作を行わせる背部エアバック11,12がそれぞれ備えられている。この背部エアバック11,12によると、使用者の背中を左右から包み込むように圧迫するエアマッサージを施すことができる。
また、脚置き部4には、座部3に腰を下ろした使用者の2本の脚部(ふくらはぎ)を挿入させて位置させることができる脚部施療部4aが設けられている。具体的に、脚部施療部4aは一対の凹溝状に形成され、この凹溝は脚置き部4を座部3から垂下させた状態にしたときに上下且つ前方に開口する溝である。そして、この脚部施療部4aには、その左右の溝壁にそれぞれエアの給排によって膨縮動作を行わせる脚部エアバック9,10がそれぞれ備えられている。この脚部エアバック9,10によると、使用者の脚部を左右から包み込むように圧迫するエアマッサージを施すことができる。
また、各肘掛け部5には、座部3に腰を下ろした使用者の腕部を挿入させて位置させることができる腕部施療部5aがそれぞれ設けられている。具体的に、腕部施療部5aは、肘掛け部5の上面と、肘掛け部5の前端から後方に向って肘掛け部5の上面に被せるように設けた腕カバー19の下面との隙間で構成されている。なお、腕カバー19は肘掛け部5に対して前後に回動可能に設けられており、肘掛け部5の上面に腕を載せた後に腕カバー19を後方回動させることで腕部施療部5aに容易に腕を位置できるようにされている。そして、この腕部施療部5aには、対向する肘掛け部5の上面及び腕カバー19の下面に、エアの給排によって膨縮動作を行わせる腕部エアバック6,7がそれぞれ備えられている。この腕部エアバック6,7によると、使用者の手や腕を上下から包み込むように圧迫するエアマッサージを施すことができる。
ここで、これら各エアバック6〜12の膨縮は、エア給排気装置13によるエアバック6〜12内へのエアの給排によって行われている。図4に示すように、エア給排気装置13は、エアの給排をするエアポンプ15、ゴミやエアの脈動を除去するフィルタータンク16を順に接続して構成されており、フィルタータンク16からは各エアバックに給排気管路20が接続されている。この給排気管路20には各エアバック6〜12に対応した電磁式三方弁17や電磁式開閉弁18が設けられている。各エアバック6〜12の膨張動作は、制御部14によるエア給排気装置13のエアポンプ15の駆動制御、各電磁式三方弁17や電磁式開閉弁18の開閉制御にて制御されている。なお、この制御部14は図示はしないが機械式のマッサージ装置の駆動制御も行っており、また、上述したようにエアバック6〜12の膨縮制御の他に電動リクライニング機構の駆動制御も併せて行っている。そして、この本例の制御部14では、以下に説明するように、特定のエアバックの膨縮制御及び電動リクライニング機構の駆動制御を相関させて行う同期制御を行うことに特徴を有している。
この制御部14による特定のエアバックの膨縮制御及び電動リクライニング機構の駆動制御の同期制御の例としては、図5のグラフに示すように、エアバックの膨縮制御によって脚部エアバック9,10及び背部エアバック11,12を膨張させたときに電動リクライニング機構の駆動制御によって背凭れ部2を前後に傾倒させるといったパターンの制御を繰り返し行わせたり、また、エアバックの膨縮制御によって腕部エアバック6,7及び背部エアバック11,12を膨張させたときに電動リクライニング機構の駆動制御によって背凭れ部2を前後に傾倒させるといったパターンの制御を繰り返し行わせたりしている。なお、図5のT1はエアポンプ15の各エアバックへのエア供給駆動時間であり、T2はエアポンプ15の各エアバックからのエア排気駆動時間であり、T3は各エアバックが実際に膨張している時間であり、T4は各エアバックが実際に収縮している時間である。また、リクライニング動作例を示す線グラフは、上方に突出した部分がリクライニング動作のなされた状態を示している。図5のグラフにつき詳述すると、電動リクライニング機構の動作例1では、脚部エアバック9,10及び背部エアバック11,12(腕部エアバック6,7及び背部エアバック11,12)が膨張途中にあるときに電動リクライニング機構による背凭れ部2の作動(後方回動または前方回動)を行わせている。また、電動リクライニング機構の動作例2では、脚部エアバック9,10及び背部エアバック11,12(腕部エアバック6,7及び背部エアバック11,12)が完全に膨張した後に電動リクライニング機構による背凭れ部2の作動(後方回動または前方回動)を行わせている。また、電動リクライニング機構の動作例3では、脚部エアバック9,10及び背部エアバック11,12(腕部エアバック6,7及び背部エアバック11,12)が膨張状態(膨張途中から完全に膨張した状態)にあるときに電動リクライニング機構による背凭れ部2の作動(後方回動または前方回動)と電動リクライニング機構の作動停止とを交互に行わせている。このグラフからも分かるように、電動リライニング機構の動作例にあってはいずれも、電動リライニング機構の動作が脚部エアバック9,10及び背部エアバック11,12(腕部エアバック6,7及び背部エアバック11,12)の1回の膨縮動作に対応したパターンに基いて行われており、詳しくは脚部エアバック9,10及び背部エアバック11,12(腕部エアバック6,7及び背部エアバック11,12)が膨張しているとき、時間を同じくして背凭れ部2の電動リクライニングの駆動がなされているのであり、これによって使用者には下記の施療が施されるようになっている。
ここで、脚部エアバック9,10を膨張させると使用者の脚部を拘束して脚部施療部4aに保持させることができるのであり、同様に、背部エアバック11,12を膨張させると使用者の背中を拘束して背中位置部2aに保持させることができ、また、腕部エアバック6,7を膨張させると使用者の手や腕を拘束して腕部施療部5aに保持させることができる。したがって、脚部エアバック9,10及び背部エアバック11,12を膨張させたときに背凭れ部2のリクライニングを行わせると、脚部が脚部施療部4aに拘束された状態で背中を保持した背凭れ部2の傾倒に伴って上半身が強制的に後方に倒れるようになり、使用者には全身に強い伸び動作(ストレッチ)が施されるようになる。また、腕部エアバック6,7及び背部エアバック11,12を膨張させたときに背凭れ部2のリクライニングを行わせると、腕部が腕部施療部5aに拘束された状態で背中を保持した背凭れ部2の傾倒に伴って上半身が強制的に後方に倒れるようになり、使用者には特に腕から肩にかけて強い伸び動作(ストレッチ)が施されるようになる。このように、制御部14にて、エアバックの膨縮制御と電動リクライニングとの動作制御を有効に組み合わせた同期制御を行わせることによって、使用者には各エアバック及び電動リクライニングにおけるエアマッサージ及び快適な座り姿勢への変更といった個別の施療効果を越えたストレッチ効果が施されることとなり、使用者への施療効果を格段に向上させることができたものである。
なお、図5のグラフに示した制御例は一例であって、たとえば、脚部エアバック9,10を膨張させて使用者の脚部を拘束して脚部施療部4aに保持させたときに電動リクライニング機構にて背凭れ部2に傾倒動作をさせるようにしても、また腕部エアバック6,7を膨張させて使用者の腕部を拘束して腕部施療部5aに保持させたときに電動リクライニング機構にて背凭れ部2に傾倒動作をさせるようにしてもよく、この場合、使用者には、背部エアバック11,12を膨張させて使用者の背中を拘束して背中位置部2aに保持させた場合よりも拘束力の少ない(つまり弱い)ストレッチを施すようにできる。更に言うと、上記のように使用者にストレッチを施している間に、制御部14で、使用者にストレッチを施すために使用されたエアバックとは異なるエアバックを膨縮させたり機械式のマッサージ装置を作動させるような制御を行わせてもよく、この場合にはストレッチで伸びた使用者の身体に効果的なマッサージを施すこともできるのである。
本発明の実施の形態の例のマッサージ機の斜視図である。 同上のマッサージ機の使用状態の斜視図である。 同上の概略側面図である。 同上の制御系のブロック図である。 同上の制御部における制御例を説明するグラフである。
符号の説明
1 マッサージ機
2 背凭れ部
2a 背中位置部
3 座部
4 脚置き部
4a 脚部施療部
5 肘掛け部
5a 腕部施療部
6,7 腕部エアバック
8 座部エアバック
9,10 脚部エアバック
11,12 背部エアバック
14 制御部

Claims (3)

  1. 電動リクライニング機構を備えた背凭れ部を座部の後方に設けると共に、座部に腰を下ろした使用者の脚部を位置させる脚部施療部を備えた脚置き部を座部の前方に設け、エアの給排によって膨縮動作を行わせる脚部エアバックを脚置き部の脚部施療部に備え、膨張させた脚部エアバックにて使用者の脚部を拘束して脚部施療部に保持させつつ電動リクライニング機構にて背凭れ部に傾倒動作をさせる制御部を設けたことを特徴とするマッサージ機。
  2. 電動リクライニング機構を備えた背凭れ部を座部の後方に設けると共に、座部に腰を下ろした使用者の腕部を位置させる腕部施療部を備えた肘掛け部を座部の側方に設け、エアの給排によって膨縮動作を行わせる腕部エアバックを肘掛け部の腕部施療部に備え、膨張させた腕部エアバックにて使用者の腕部を拘束して腕部施療部に保持させつつ電動リクライニング機構にて背凭れ部に傾倒動作をさせる制御部を設けたことを特徴とするマッサージ機。
  3. 座部に腰を下ろした使用者の背中を凭れかける背中位置部を背凭れ部の中央に設け、この背中位置部の左右両側にエアの給排によって膨縮動作を行わせる背部エアバックをそれぞれ備え、背凭れ部の傾倒動作時に制御部によって膨張させた背部エアバックにて使用者の背中を両側から拘束して背中位置部に保持させたことを特徴とする請求項1または2記載のマッサージ機。
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