JP2002119558A - エアマッサージ椅子 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 上半身を大きくストレッチする機能を備え得
るようにする。 【解決手段】 座部２と背凭部３とを有する椅子本体６
に対して配設されたマッサージ用エアバッグ７〜９，１
１，１２，１４を、エア給排装置２１により膨張収縮さ
せてマッサージを行うようにしたエアマッサージ椅子１
であって、背凭部３の頭部７０を前方へ倒伏可能に構成
し、且つ、倒伏された頭部７０を屈伸させる屈伸駆動機
構７３を設けるようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、家庭やその他の
施設などで使用されるエアマッサージ椅子に関するもの
である。

【０００２】

【従来の技術】椅子などに取付けられたマッサージ用エ
アバッグを膨張収縮させることにより人体各部のマッサ
ージを行うようにしたエアマッサージ椅子がある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記エアマッサージ椅
子は、基本的にマッサージを目的としており、上半身を
大きくストレッチする機能を備えたものは存在しなかっ
た。

【０００４】そこで、本発明の目的は、上記の問題点を
解消し、上半身を大きくストレッチする機能を備えたエ
アマッサージ椅子を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項１に記載された発明では、座部と背凭部とを
有する椅子本体に対して配設されたマッサージ用エアバ
ッグを、エア給排装置により膨張収縮させてマッサージ
を行うようにしたエアマッサージ椅子において、前記背
凭部の頭部を前方へ倒伏可能に構成し、且つ、倒伏され
た頭部を屈伸させる屈伸駆動機構を設けたことを特徴と
している。

【０００６】このように構成された請求項１にかかる発
明によれば、前記背凭部の頭部を前方へ倒伏させ、屈伸
駆動機構を用いて倒伏された頭部を屈伸させることによ
り、上半身を大きくストレッチさせることができる。よ
って、同じ姿勢で長時間マッサージを行った後に、スト
レッチを行うことにより、マッサージ効果を高めること
ができる。また、倒伏された頭部を屈伸させることによ
ってストレッチ機能を得るようにしているので、構成を
簡略化することができる。

【０００７】請求項２に記載された発明では、前記屈伸
駆動機構が、前記背凭部の倒伏された頭部と背部との重
複部分のうちの少なくとも一方に設けられたマッサージ
用エアバッグであることを特徴としている。

【０００８】このように構成された請求項２にかかる発
明によれば、倒伏された頭部と背部との重複部分のうち
の少なくとも一方に設けられたマッサージ用エアバッグ
を膨張収縮させることにより、ストレッチ機能を行わせ
ることができるので、特別の屈伸駆動機構を不要とする
ことができる。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施の形
態について、図示例と共に説明する。

【００１０】図１〜図４は、この発明の実施の形態を示
すものである。

【００１１】まず、構成を説明すると、図１に示すエア
マッサージ椅子１は、座部２、背凭部３、一対のアーム
レスト４、フットレスト５を有する椅子本体６を備えて
いる。

【００１２】エアマッサージ椅子１は、内部に複数のエ
アバッグ７〜１４を備えている。具体的には、このエア
マッサージ椅子１は、座部２に尻部マッサージ用エアバ
ッグ７と腿部マッサージ用エアバッグ８とを備え、背凭
部３に首部マッサージ用エアバッグ９と首部サポート用
エアバッグ１０と背部マッサージ用エアバッグ１１，１
２と腰部サポート用エアバッグ１３とを備え、フットレ
スト５に脚部マッサージ用エアバッグ１４を備えてい
る。このうち、首部マッサージ用エアバッグ９と背部マ
ッサージ用エアバッグ１１，１２とは左右２つの空気室
を備えている。

【００１３】また、エアマッサージ椅子１は、各エアバ
ッグ７〜１４へエアバッグを供給するエア給排装置２１
と、このエア給排装置２１と各エアバッグ７〜１４とを
結ぶエアホース２２〜２９と、エア給排装置２１を操作
するためのリモコン３０とを備えている。

【００１４】座部２は、フレームにスポンジゴム等のク
ッションを保持させた本体（図示せず）を設けて、この
本体をカバー（図示せず）で覆った構成となっている。

【００１５】同様に、背凭部３は、背フレーム３５にス
ポンジゴム等のクッションを保持させた本体（図示せ
ず）を設けて、この本体をカバー（図示せず）で覆った
構成となっている。上記エアバッグ９〜１３はこの背フ
レーム３５に取付けられている。

【００１６】エア給排装置２１は、図４に示すように、
空気を各エアバッグ７〜１４へ送り込むポンプ３６と、
電磁弁３７〜５２と、各電磁弁３７〜５２やポンプ３６
を制御する制御回路５３と、電源回路５４と、二次電池
５５を充電する充電回路５６等とを備えている。

【００１７】ポンプ３６と各電磁弁３７〜５２とは連通
管５７〜６４により連通され、電磁弁４５〜５２はポン
プ３６を大気に開放して各エアバッグ７〜１４内の空気
を排気させる。また、電磁弁３７とエアバッグ７とは連
通管５７およびエアホース２２により連通され、電磁弁
３８とエアバッグ８とは連通管５８およびエアホース２
３により連通され、電磁弁３９とエアバッグ９とは連通
管５９およびエアホース２４により連通され、電磁弁４
０とエアバッグ１０とは連通管６０およびエアホース２
５により連通され、電磁弁４１とエアバッグ１１とは連
通管６１およびエアホース２６により連通され、電磁弁
４２とエアバッグ１２とは連通管６２およびエアホース
２７により連通され、電磁弁４３とエアバッグ１３とは
連通管６３およびエアホース２８により連通され、電磁
弁４４とエアバッグ１４とは連通管６４およびエアホー
ス２９により連通されている。

【００１８】制御回路５３はリモコン３０のスイッチ操
作に基づいて電磁弁３７〜５２やポンプ３６を制御す
る。また、制御回路５３には、タイマー６５が内蔵され
ており、タイマー６５によって電磁弁３７〜５２やポン
プ３６を制御する時間を設定することができる。エア給
排装置２１は、二次電池５５を電源としているが、プラ
グ６６がコンセント（図示せず）に接続されると、電源
回路５４から制御回路５３や電磁弁３７〜５２が電力の
供給を受け得るようになっている。また、このとき二次
電池５５は充電回路５６によって充電される。

【００１９】リモコン３０は、例えば、椅子本体６のア
ームレスト４に取付けられている。

【００２０】そして、この実施の形態では、背凭部３の
頭部７０を前方へ倒伏可能に構成する。図１の場合、背
フレーム３５をヒンジ７１を介して被施療者のほぼ肩の
高さの線７２の位置で倒伏可能とする。

【００２１】そして、倒伏された頭部７０を屈伸させる
屈伸駆動機構７３を設ける。屈伸駆動機構７３として、
背凭部３に設けられたマッサージ用エアバッグ９〜１３
の内少なくとも１つを用いる。

【００２２】次に、この実施の形態の作用について説明
する。

【００２３】被施療者が椅子本体６に着座し、リモコン
３０の図示しない調節用スイッチを操作することによ
り、ポンプ３６が駆動すると共に電磁弁４０，４３が適
宜開成し（電磁弁４８，５１は閉成されている）、ポン
プ３６により首部サポート用エアバッグ１０および腰部
サポート用エアバッグ１３が適宜膨張されて行く。これ
により、首部サポート用エアバッグ１０および腰部サポ
ート用エアバッグ１３の膨らみ具合を調整してエアマッ
サージ椅子１を自分の体に合わせることができる。首部
サポート用エアバッグ１０および腰部サポート用エアバ
ッグ１３が膨らみ過ぎた場合には、リモコン３０を操作
することにより、電磁弁４０，４３が適宜閉成され、電
磁弁４８，５１が適宜開成されて、首部サポート用エア
バッグ１０および腰部サポート用エアバッグ１３を適宜
収縮させることができる。

【００２４】そして、リモコン３０の図示しないマッサ
ージ用スイッチを操作することにより、ポンプ３６が駆
動すると共に電磁弁３７〜３９，４１，４２，４４が適
宜開成し（電磁弁４５〜４７，４９，５０，５２は閉成
されている）、ポンプ３６によりマッサージ用エアバッ
グ７〜９，１１，１２，１４が適宜膨張されて行く。こ
れにより、マッサージが行われることとなる。マッサー
ジ用エアバッグ７〜９，１１，１２，１４がタイマー６
５に設定した所定時間だけ膨張すると、ポンプ３６の駆
動が停止されると共に電磁弁３７〜３９，４１，４２，
４４が適宜閉成され電磁弁４５〜４７，４９，５０，５
２が適宜開成されて、マッサージ用エアバッグ１１は収
縮して行く。以後、これらの動作が繰返し行われて行
く。

【００２５】この実施の形態では、図３に示すように、
背凭部３の頭部７０をヒンジ７１を中心として前方へ倒
伏させ、リモコン３０の図示しないストレッチ用スイッ
チを操作することにより、屈伸駆動機構７３を作動させ
て倒伏された頭部７０をヒンジ７１を中心に屈伸させる
ことができる。

【００２６】この場合、５つのエアバック９〜１３の内
の１つを膨張させたり、５つのエアバック９〜１３の内
の２つや３つあるいは４つを同時に膨張させてもよく、
また、５つのエアバック９〜１３を同時に膨張させても
よい。これらエアバック９〜１３の内２〜４つを同時に
膨張させる場合の組み合わせは、どのような組み合わせ
でもよく、また、これらの組み合わせによって屈伸量を
変えることができ、また、屈伸量も大きくとることがで
きる。

【００２７】これにより、上半身を大きくストレッチさ
せることが可能となる。よって、同じ姿勢で長時間マッ
サージを行った後に、このストレッチを行うことによ
り、マッサージ効果を高めることができる。また、倒伏
された頭部７０を屈伸させることによってストレッチ機
能を得るようにしているので、ストレッチ機能を実現す
るための構成を簡略化することができる。

【００２８】このように、マッサージ用エアバッグ９〜
１３の膨張収縮によってストレッチ機能を持たせたの
で、特別の屈伸駆動機構が不要となる。

【００２９】ここで、倒伏された頭部７０と背部７４と
の重複部分に設けられたマッサージ用エアバッグ９〜１
３を同時に膨張収縮させた場合には、倒伏された頭部７
０の屈伸量を大きくして、より大きなストレッチ機能を
得ることが可能である。

【００３０】

【発明の効果】以上説明してきたように、請求項１の発
明によれば、背凭部の頭部を前方へ倒伏させ、屈伸駆動
機構を用いて倒伏された頭部を屈伸させることにより、
上半身を大きくストレッチさせることができる。よっ
て、同じ姿勢で長時間マッサージを行った後に、ストレ
ッチを行うことにより、マッサージ効果を高めることが
できる。また、倒伏された頭部を屈伸させることによっ
てストレッチ機能を得るようにしているので、構成を簡
略化することができる。

【００３１】請求項２の発明によれば、倒伏された頭部
と背部との重複部分のうちの少なくとも一方に設けられ
たマッサージ用エアバッグを膨張収縮させることによ
り、ストレッチ機能を行わせることができるので、特別
の屈伸駆動機構を不要とすることができる、という実用
上有益な効果を発揮し得る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態の斜視図である。

【図２】図１の側面図である。

【図３】図２の頭部を前方へ倒伏させた状態を示す側面
図である。

【図４】エア給排装置部分の構成図である。

【符号の説明】

１ エアマッサージ椅子 ２ 座部 ３ 背凭部 ６ 椅子本体 ７〜１４ マッサージ用エアバッグ ２１ エア給排装置 ７０ 頭部 ７３ 屈伸駆動機構 ７４ 背部

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】座部と背凭部とを有する椅子本体に対して
   配設されたマッサージ用エアバッグを、エア給排装置に
   より膨張収縮させてマッサージを行うようにしたエアマ
   ッサージ椅子において、 前記背凭部の頭部を前方へ倒伏可能に構成し、且つ、倒
   伏された頭部を屈伸させる屈伸駆動機構を設けたことを
   特徴とするエアマッサージ椅子。
2. 【請求項２】前記屈伸駆動機構が、前記背凭部の倒伏さ
   れた頭部と背部との重複部分のうちの少なくとも一方に
   設けられたマッサージ用エアバッグであることを特徴と
   する請求項１記載のエアマッサージ椅子。