JP3691645B2 - エアーマッサージ機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、使用者の身体を受けるマッサージ機本体の各部にエアーの給排気により膨張・収縮する施療用袋体を配設して、これら袋体の膨張・収縮によりマッサージを行なうエアーマッサージ機に関する。
【0002】
【従来の技術】
エアーマッサージ機として、椅子主部の座部および背もたれに夫々複数の施療用袋体を設けてマッサージを行う椅子式エアーマッサージ機は知られており、その中には、前記座部の前側に位置して使用者の脚部のうち主としてふくらはぎ部をマッサージする脚載せ台が設けられたものがある。脚載せ台は一般に一対のU字状に形成された脚置き溝を有し、これら各脚置き溝の互いに対向する側壁に施療用袋体を配設し、この施療用袋体にエアーを給排気してふくらはぎ部をマッサージするようになっている。
【0003】
この種のエアーマッサージ機では椅子主部に配設された施療用袋体と脚載せ台に配設された施療用袋体とは、図6に示されるように別系統となっている。
【0004】
つまり、図6中1はエアー供給装置、2は前記装置1に給気管3を介して接続された第1給排気系統で、この系統2は第1給排気弁をなす電磁弁4を有している。電磁弁4には給気ポートA、Bと排気ポートCとを有した3ポート電磁弁が用されている。第1給排気系統2は脚載せ台5に配設された複数の脚用袋体6に接続されている。又、図6中7は前記給気管3を介してエアー供給装置1に接続された第2給排気系統で、この系統7は第2給排気弁をなすエアー分配器8を有している。エアー分配器8には、給気ポートAと、このポートAに対して選択的に接続される複数の分配ポートB1〜Bnと、排気ポートC、閉止ポジションDとを有したロータリー弁が採用されている。閉止ポジションDが選択されると、給気方向にも排気方向にもエアーが流通できないようになっている。第2給排気系統7は椅子主部9に配設された首・肩用袋体10や腿用袋体11等の袋体に接続されている。
【0005】
そして、エアー供給装置1、電磁弁4、及びエアー分配器8等は図6中12で示す制御手段により次のように制御されて、それにより、エアーマッサージが行われる。まず、はじめに第2給排気系統7のエアー分配器8をその閉止ポジションDを選択するように制御するとともに、第1給排気系統2の電磁弁4をその給気ポートA、Bが連通するように制御してからエアー供給装置1を動作させる。
それにより、各脚用袋体6にエアーが供給されて、これら袋体6の夫々が同時に膨張される。次に、エアー供給装置1の動作中にタイマにより計測される所定の時間が経過した時点でエアー分配器8を制御し、その給気ポートAと分配ポートB1〜Bnのうちのいずれか一つとを連通させる。それにより、選択された分配ポートに連通された椅子主部9側の施療用袋体例えば腿用袋体11等にエアーが供給されて、この袋体11等がが膨張される。この後、電磁弁4の給気ポートBと排気ポートCとを連通させると同時に、エアー分配器8の前記選択された分配ポートを排気ポートCに連通させる。それにより、膨張された各袋体6、11等から排気されるエアーを電磁弁4又はエアー分配器8から排出させて各袋体6、11等を収縮させる。そして、以上のような制御を繰り返すことによって、前記2系統の施療用袋体の膨張・収縮を繰り返して、エアーマッサージが行われるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前記のように2群の施療用袋体の大きさに差があることに基づきに、これら2系統の袋体に個別に接続された二つの給排気系統2、7を通してある時間差をもって給気を行なうマッサージ機にあって、従来は、先に給気がはじまる第1給排気系統2への給気状態を維持したままで、すなわち、この系統の電磁弁4の給気ポートA、Bを連通させたままの状態で、第2給排気系統7の給気を遅れて開始させるようになっている。しかし、両給排気系統2、7は共通の給気管3を介して互いに連通されているから、前記のようにある時間差をもって第2給排気系統7への給気がなされると、膨張状態にある施療用袋体6に連通している第1給排気系統2内の空気が給気管3を介して第2給排気系統7に流れ込むようになる。
そのため、既に膨張されている施療用袋体6が、第2給排気系統7への給気の開始に伴い一時的に収縮してしまい、使用感を損ねるという問題がある。
【0007】
したがって、本発明が解決しようとする第1の課題は、時間差をもって行われる給気に拘らず、先に膨張した施療用袋体が一時的に減圧して使用者に不快感を与えることがないエアーマッサージ機を得ることにある。
【0008】
又、前記施療用袋体6が脚用で、施療用袋体11が腿用である場合に、以上のように先に膨張した脚用袋体6 が減圧して収縮すると、腿用袋体11及び図示しないが尻用袋体の膨張時において脚用袋体6による脚の固定ができないから、下半身全体が腿又は尻用の袋体11等の膨張に伴い持ち上げられる傾向がある。そのため、前記のように時間差をもって施療用袋体6、11等を膨張させるにも拘らず、下肢をストレッチするということが難しいという問題がある。
【0009】
したがって、本発明が解決しようとする第2の課題は、前記第1の課題を解決しつつ使用者の下肢をストレッチさせることができる椅子式のエアーマッサージ機を得ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、使用者の身体を受けるマッサージ機本体と、この本体に配設されてエアーの給排気により膨張・収縮する第1系統の施療用袋体と、前記マッサージ機本体において前記第1系統の施療用袋体とは別の位置に配設されエアーの給排気により膨張・収縮する第2系統の施療用袋体と、エアー供給装置と、この供給装置に給気管を介して接続されるとともに、前記第1系統の施療用袋体への給気とこの袋体からの排気を担う第1給排気弁を有して前記第1系統の施療用袋体に対してエアーを給排気させる第1給排気系統と、前記エアー供給装置に前記給気管を介して接続されるとともに第2給排気弁を有して前記第2系統の施療用袋体に対してエアーを給排気させる第2給排気系統と、前記両給排気弁を制御して前記第1系統の施療用袋体へのエアーの供給に対して時間差をもって前記第2系統の施療用袋体にエアーを供給しマッサージを行わせる制御手段と、を具備したエアーマッサージ機前提とする。
【0011】
そして、前記第1の課題を解決するために、請求項1の発明は、前記第1系統の施療用袋体に給気をする際に開かれるとともに、前記第1系統の施療用袋体への給気に遅れて前記第2系統の施療用袋体に給気をする際に前記制御手段により閉じられる開閉弁を、前記第1給排気系統内の前記第1給排気弁の下流側又は上流側に設けたことを特徴とするものである。
【0012】
この請求項1の発明においては、第1給排気系統の開閉弁が、この第1給排気系統に給気管を介して連通された第2給排気系統に給気する際に閉じられて、第1給排気系統に接続された第1系統の施療用袋体を、第2給排気系統に対して非連通状態に保持する。それにより、閉弁状態の開閉弁は、前記第1系統の施療用袋体への給気から遅れて第2給排気系統に接続された第2系統の施療用袋体に給気を行なうときに、それまでに既に給気されて膨張している第1系統の施療用袋体内の空気が、第2給排気系統に流れ込むことを防止する。
【0013】
又、前記第2の課題を解決するために、請求項1の発明に従属する請求項2の発明は、前記マッサージ機本体が、椅子主部と、この主部の前側に取付けられた脚載せ台とを備え、かつ、前記椅子主部の少なくとも座部に前記第2系統の施療用袋体が配設されているとともに、前記脚載せ台に前記第1系統の施療用袋体が配設されていることを特徴としている。
【0014】
この請求項2記載の発明は、脚載せ台に設けられた第1系統の施療用袋体に給気するための第1給排気系統の開閉弁が、この第1給排気系統に給気管を介して連通された第2給排気系統に給気する際に閉じられて、第1給排気系統に接続された前記第1系統の施療用袋体を、第2給排気系統に対して非連通状態に保持する。それにより、閉弁状態の開閉弁は、第2 給排気系統に接続されて椅子主部の少なくとも座部に設けられた第2系統の施療用袋体に、前記第1系統の施療用袋体への給気から遅れて給気を行なうときに、それまでに既に給気されて膨張している第1系統の施療用袋体内の空気が、第2給排気系統に流れ込むことを防止する。そして、以上のように第1系統の脚用袋体の膨張状態が保持されるに伴い使用者の脚を固定でき、その状態で時間遅れをもって座部に設けられた施療用袋体を膨張させるから、この膨張に伴い使用者の下半身全体が持ち上げられることを抑制できる。
【0015】
又、前記請求項1又は2の発明においては、前記給気管に圧力センサを設け、このセンサが所定値の圧力を検出するまでの時間を遅れ時間として前記制御手段により前記開閉弁を閉弁制御するとよい。この構成によると、第1給排気系統に給気を開始してから圧力センサが所定圧力を検出することをもって開閉弁を閉じるから、第2給排気系統に給気するまでに第1系統の施療用袋体を適正に膨張させることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1の実施の形態を図1〜図5を参照して説明する。
【0017】
図1、図2中21は椅子式エアーマッサージ機のマッサージ機本体、つまり、椅子本体を示し、この本体21は、座部22及び背もたれ23を有する本体主部24と、この主部24に座部22の前側に位置して接続された脚載せ台25とを備えている。更に、本体主部24は座部22の幅方向両側に夫々設けられた肘掛け部26を有している。図2に示すように一方の肘掛け部26の外面には収納部37が設けられ、そこにはリード線36aが接続されたリモートコントロール装置36が上方から取出し自在に収納されている。
【0018】
座部22は、合成樹脂等から構成された方形状のベース板の上部に発泡ウレタン等からなる平板状のクッション材を配置するとともに、これらベース板およびクッション材を袋状の座部カバーで覆って形成されている。前記クッション部材は座部22の幅方向に延びる互いに平行な二つの長方形状の貫通孔を有し、これらの孔には軟質部材からなりエアーの給排気に伴い膨張・収縮をする腿用袋体41および尻用袋体42が収容されている。これら袋体41、42は第2系統の施療用袋体である。又、前記のような袋体41、42の設置構造によれば、前記クッション材に緩衝されることなく腿用袋体41および尻用袋体42による腿部および尻部への押圧力を高めることができ、より効果的なマッサージ効果が得られる点で優れているが、前記貫通孔は、クッション材の厚さを薄くした場合あるいは柔軟性を大きくしてマッサージ効果が損なわれないようにした場合は省略してもよい。
【0019】
背もたれ23は、背中を支持する図示しないが支持枠と、この支持枠の前面に取付けられた背受板および支持枠と、背受板の両者を覆う背もたれカバーと、必要個所に詰められたクッション材とを有して形成されている。前記図示しない背受板の前面には、軟質部材からなりエアーの給排気に伴い膨張・収縮する施療用袋体である腰用袋体43、背筋用袋体44、背中用袋体45および首・肩用袋体46が夫々配設されている。これら各袋体43〜46は第2系統の施療用袋体である。そして、首・肩用袋体46は前記背受板に長手方向を縦方向にして形成された長溝状の案内孔32内に図示しないばね等により背受板に圧接されつつ摺動可能にかつ任意位置に位置決め可能にして設けられている。前記背もたれカバーで覆われた前記各袋体43〜46は、図示しない内袋に収納されていて、この内袋を前記背受板に固定して取付けられている。
【0020】
前記座部22をその下側から支持する枠体27は、その下部に座部22の幅方向に延びる取付け板28を有している。この取付け板28にはエアーコンプレッサーからなるエアー供給装置50が設置されている。
【0021】
エアー供給装置50の送気口には、図3、図4に示すようにエアーホース等からなる給気管51を介して第2給排気弁としてのエアー分配器55が接続され、このエアー分配器55と前記第2系統の各袋体41〜46とは図1に示すようにエアーホース41a〜46aを介して夫々接続されている。これらエアー分配器55と各エアーホース41a〜46aとは、各袋体41〜46に対して圧縮エアーを給排気するための第2給排気系統をなしている。
【0022】
エアー分配器55には、給気ポートAと、このポートAに対して選択的に接続される複数の分配ポートB1〜Bn(この実施の形態ではnは6である。)と、排気ポートC、閉止ポジションDとを有したロータリー弁が採用されている。その閉止ポジションDが選択されると、給気方向にも排気方向にもエアーが流通できないようになっている。前記給気管51は互いに分岐した第1端部51aと第2端部51bとを有していて、その第2端部51bがエアー分配器55の給気ポートAに接続されている。
【0023】
前記脚載せ台25は枠体27に取付けられた枢軸29を5支点として回動可能である。その回動により脚載せ台25は、図1に示されるように座部22の前端から略垂直下方に折れ曲がる姿勢をなす格納位置と、図2に示されるように座部22の前方に突出して略水平な姿勢をなして配置される使用位置とにわたって起倒される。なお、この脚載せ台25は枠体27に取付けられた図示しない電動機によって動作する図示しない作動機構によって回動されるようになっている。
【0024】
図2に示すように脚載せ台25は、側壁61a、61bおよびこの両側壁61a、61bの間に位置して設けた中央壁61cとによって形成された一対の略U字状の脚置き溝62a、62bを有している。そして、これら脚置き溝62a、62bの互いに対向する両側壁、つまり、側壁61aとこれに対向する中央壁61cおよび側壁61bとこれに対向する中央壁61cには、夫々エアーの給排気により膨張・収縮する脚用袋体71〜74が個別に配設されている。これらの袋体71〜74は第1系統の施療用袋体である。これら袋体71〜74には図4に示すように夫々エアーホース71a〜74aが個別に接続され、これらエアーホース71a〜74aは一本の共通エアーホース70に接続されている。
【0025】
共通エアーホース70には、第1電磁弁80と第2電磁弁81とが夫々取付けられている。第1電磁弁80には給気ポートA、Bと排気ポートCとを有した3ポート電磁弁が用されている。第2電磁弁81には、給気ポートA、Bと、閉止ポジションDとを有した開閉弁が採用されている。この弁81の閉止ポジションDが選択されると、給気方向にも排気方向にもエアーは流通できないものである。
【0026】
エアー供給装置50側から見て第1電磁弁80よりも下流側に第2電磁弁81を配設してあるが、これらの位置関係は逆にしてもよい。この配置の関係により、第1電磁弁80の給気ポートBと第2電磁弁81の給気ポートAとが前記共通エアーホース70の第1ホース部分70aを介して接続されているとともに、前記ホース70の第2ホース部分70bの前記エアー供給装置50側から見て前側の一端が第2電磁弁81の給気ポートBに接続されている。そして、第1電磁弁80の給気ポートAは前記給気管51の第1端部51aに接続されている。これら第1、第2の電磁弁80、81と、共有エアーホース70、及び各エアーホース71a〜74aとは、各施療用袋体71〜76に対して圧縮エアーを給排気するための第1給排気系統をなしている。
【0027】
前記構成の椅子式エアーマッサージ機では、前記のようにエアー供給装置50に、第2給排気系統が有するロータリー弁からなるエアー分配器55が給気管51を介して接続され、このエアー分配器55はエアーホース41〜46aを介して腿用袋体41ないし首・肩用袋体46に個別に接続されている。又、エアー供給装置50には、第1給排気系統の3ポート電磁弁からなる第1電磁弁80が前記給気管51を介して接続され、この第1電磁弁80には共通エアーホース70の第1ホース部分70aを介して開閉弁からなる第2電磁弁81が接続され、更に、この電磁弁81は共通エアーホース70の第2ホース部分70b及び、このホース部分70bから分岐されたエアーホース71a〜74aを介して脚用袋体71〜74に接続されている。そして、前記第1、第2の給排気系統に対して共通の前記給気管51には圧力センサ83が取付けられている。
【0028】
前記エアー供給装置50、エアー分配器55、前記第1、第2の電磁弁80、電磁弁81は、マイクロコンピューターを含む制御手段85によって制御される。この制御手段85は、前記脚載せ台25を回動させる図示しない前記電動機を制御し脚載せ台25を起倒させるとともに、リモートコントロール装置36により入力される入力指令及び圧力センサ83の検出情報に基づいて以下説明する制御動作を営むようになっている。
【0029】
すなわち、使用者はリモートコントロール装置36によって種々のマッサージモードの中から所望のモードを選択できる。このマッサージモードとしては、例えば所定の順序と時間にしたがって各袋体41〜46および71〜74を膨張・収縮させて全身または上半身つまり背中部・腰部、下半身つまり尻部・腿部およびふくらはぎ部をマッサージするコースモード、また、首・肩、腰あるいはふくらはぎ部等の各部を部分的にマッサージをするポイントモード等の各種マッサージモードがあり、それらを選択して指定できる。
【0030】
つぎに、前記構成の椅子式エアーマッサージ機の動作について説明する。
【0031】
まず、使用者は、椅子本体21の背もたれ23に背中を当てながら座部22に座り、また、脚載せ台25の脚置き溝62a、62bにふくらはぎ部を入れた後、前記リモートコントロール装置36を操作して、前記種々のマッサージモードの中から所望のマッサージモードを選択して設定した後、リモートコントロール装置36を操作して動作開始信号を入力する。そうすると、選択されたマッサージモードが実行されて所望のマッサージがなされる。このマッサージにおいてふくらはぎ部のマッサージを伴う場合、脚載せ台25を前記格納位置に立てた状態に位置決めしてマッサージしてもよく、或いは、脚載せ台25を水平姿勢に位置決めしてマッサージしてもよい
【0032】
このマッサージにおいて、脚と腿及び尻のマッサージを含むマッサージモードが選択された場合には、脚用袋体71〜74を膨張させるのに要する合計エアー容積と腿用袋体41又は尻用袋体42の少なくとも一方を膨張させるのに要するエアー容積との差に拘らず、これら大きさが異なる袋体の膨張完了が略同時に行われる。言い換えれば、同時期に腿及び尻の少なくとも一方と脚とを夫々圧迫できるように以下のマッサージ動作が営まれる。なお、ここでは脚と尻の同時マッサージについて代表して説明する。
【0033】
すなわち、はじめに、制御手段85によってエアー分配器55が閉止ポジションDとなるように制御されて、腿用袋体41に至る第2給排気系統が閉じられる。又、これと同時若しくは前後して制御手段85は、脚用袋体71〜74に接続されている第1給排気系統が有する第1電磁弁80の給気ポートA、Bが連通するようにこの電磁弁80を制御するとともに、第2電磁弁81の給気ポートA、Bが連通するようにこの電磁弁81を制御する。
【0034】
次に、制御手段85はエアー供給装置50を動作させて給気動作を開始させる。そうすると、エアー供給装置50で生成された圧縮エアーは、流路が開いている第1給排気系統を介して脚用袋体71〜74には供給されるが、流路が閉じている第2給排気系統に接続された腿用袋体41には供給されない。そのため、図5のA区間に示されるように脚用袋体71〜74の内圧は次第に上昇するが、腿用袋体41の内圧が上昇することはなく、この袋体41は収縮した状態に保持される。
【0035】
ところで、こうした供給により膨張される脚用袋体71〜74の内圧は給気管51に取付けられた圧力センサ83で検出されており、その検出圧力は制御手段85に入力されているから、圧力センサ83の検出圧力が所定の圧力に達するまで前記給気が継続される。
【0036】
そして、圧力センサ83が第1の所定圧力値P1を検出すると、それに基づいて制御手段85は、第2電磁弁81が閉止ポジションDとなるようにこの弁81を制御するとともに、それまで閉止ポジションDに維持されていたエアー分配器55が腿用袋体41に給気する給気ポートを選択するようにポジションを切り換える。それにより、給気の流路が第1給排気系統から第2給排気系統に切り替わる。そのため、図5中B区間に示されるように脚用袋体71〜74の内圧が前記P1の値を維持する一方で、腿用袋体41の内圧が次第に上昇して、やがて所定圧力値P1に達すると、それは圧力センサ83により再び検出される。
【0037】
こうして脚用袋体71〜74の内圧と腿用袋体41の内圧とが同じ圧力値P1になると、制御手段85は、それまで閉止ポジションDにあった前記第2電磁弁81の両給気ポートA、Bを連通させて第1給排気系統を開く。それにより、両給排気系統を介して脚用袋体71〜74及び腿用袋体41に対する給気が同時に行われるから、図5中C区間に示されるように同様な傾向をもって各袋体71〜74及び41の内圧が次第に上昇する。この場合にも、各袋体の71〜74及び41の内圧は圧力センサ83により検出される。
【0038】
そして、各袋体の71〜74及び41の内圧が第2の所定圧力値P2に達すると、それを圧力センサ83が検出することに基づき制御手段85は、第1電磁弁80の給気ポートBと排気ポートCとを連通させるとともに、第2電磁弁81の給気ポートA、Bを連通させる一方で、エアー分配器55の腿用袋体41への給気ポジションと排気ポートCとを連通させる。したがって、それによる排気に伴って各袋体71〜74及び41の内圧が、図5中D区間に示されるように次第に低下する。こうした圧力低下により、その圧力値が「0」になると、制御手段85は所定の休止時間(図5中Eで示す。)を確保する。
【0039】
以上によりに膨張・収縮の1サイクルが実行される。これ以降は、マッサージモードに予め設定された回数前記サイクルが繰り返して実行されるから、それにより、脚及び腿に対するエアーマッサージが行われる。
【0040】
以上のマッサージ動作によれば、第1給排気系統を介して給気される脚用袋体71〜74に対してその内圧がPIに達するまでエアーを供給したから、第1給排気系統の第2電磁弁81を閉じて、この状態で第1給排気系統に給気管51を介して連通された第2給排気系統のエアー分配器55を開いて腿用袋体41への給気が行なわれる。そのため、脚用袋体71〜74への給気から遅れて腿用袋体41に給気を行なうにも拘らず、それまでに既に給気されて膨張している脚用袋体71〜74内の空気が、エアー分配器55が開かれることによって第2給排気系統に流れ込むことを防止できる。
【0041】
したがって、腿用袋体41への給気の開始に伴い、それまでに既に膨張した脚用袋体71〜74が一時的に減圧することがないから、これら袋体71〜74が不必要に収縮して使用者に不快感を与えることがなく、使用感を向上できる。
【0042】
しかも、前記のように膨張が保持される第1系統の施療用袋体は脚用袋体71〜74であるので、内圧P1での膨張保持によって、椅子本体21に腰掛けた使用者の脚を固定できる。そのため、時間差をもって次に膨張される座部22の施療用袋体、つまり、腿用袋体41の膨張に伴い、使用者の下半身全体が持ち上げられることが抑制される。したがって、各袋体71〜74及び41の膨張動作に伴い使用者の下肢をストレッチすることができる。
【0043】
又、以上のような膨張・収縮の制御動作をタイマーに依存して行なうのではなく、給気管51に接続した圧力センサ83が検出する圧力値に基づいて行なうので、各袋体71〜74及び袋体41を内圧P1の段階及びそれよりも高い内圧P2の段階に確実に膨張させて、既述のエアーマッサージを行なわせることができる。
【0044】
なお、本発明は前記第1の実施の形態には制約されない。例えば、第1の実施の形態のように椅子式のマッサージ機として実施する場合には、脚載せ台25の脚置き溝62a、62bは両脚を別々に載せるように一対設ける構成に代えて、脚置き溝を別々に形成することなく一体として一個としても良い。
【0045】
又、本発明において、第1系統の施療用袋体は脚用袋体以外の袋体でもよく、同様に第2系統の施療用袋体も座部に設けられる腿用又は尻用の袋体以外の袋体であってもよい。
【0046】
又、本発明は、椅子式のエアーマッサージ機以外にも、マットをマッサージ機本体としたマット式のエアーマッサージ機にも適用できるとともに、椅子式のものであっても、脚載せ台がないエアーマッサージ機にも適用できる。
【0047】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0048】
請求項1記載の発明によれば、第1系統の施療用袋体への給気から遅れて第2給排気系統に接続された第2 系統の施療用袋体に給気を行なうときに、既に膨張している第1系統の施療用袋体内の空気が第2 給排気系統に流れ込んで、第1系統の施療用袋体が一時的に減圧することがないから、第1系統の施療用袋が不必要に収縮して使用者に不快感を与えることがない
請求項1記載の発明に従属する請求項2記載の発明によれば、請求項1記載のの発明の効果に加えて、第1系統の脚用袋体でマッサージ機本体に腰掛けた使用者の脚を固定した状態で座部の施療用袋体を膨張させて、この膨張に伴い使用者の下半身全体が持ち上げられることを抑制するから、エアーマッサージに伴い使用者の下肢をストレッチすることができる。
【0049】
請求項1又は2記載の発明に従属する請求項3記載の発明によれば、請求項1又は請求項2記載の発明の効果に加えて、所定圧力の検出によって第1系統の施療用袋体から第2給排気系統への空気の流れ込みを防止する開閉弁を閉じるから、第2給排気系統に給気するまでに第1系統の施療用袋体を適正に膨張させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る椅子式エアーマッサージ機の一部を切り欠いて示す側面図。
【図2】第1の実施の形態に係る椅子式エアーマッサージ機の斜視図。
【図3】第1の実施の形態に係る椅子式エアーマッサージ機の制御ブロックを概略的に示す図。
【図4】第1の実施の形態に係る椅子式エアーマッサージ機の制御ブロックを示す図。
【図5】第1の実施の形態に係る椅子式エアーマッサージ機での脚用袋体と腿用袋体とに対する給排気のタイミングを示すタイミングチャート。
【図6】従来例に係る椅子式エアーマッサージ機の制御ブロックを示す図。
【符号の説明】
21…椅子本体(マッサージ機本体)、
24…座部、
25…脚載せ台、
41…腿用袋体(第2系統の施療用袋体)、
42…尻用袋体(第2系統の施療用袋体)、
43…腰用袋体(第2系統の施療用袋体)、
44…背筋用袋体(第2系統の施療用袋体)、
45…背中用袋体(第2系統の施療用袋体)、
46…首・肩用袋体(第2系統の施療用袋体)、
41a〜46a…エアーホース(第2給排気系統)、
50…エアー供給装置、
51…給気管、
55…エアー分配器(第2給排気弁)、
70…共通エアーホース(第1給排気系統)、
71〜74…脚用袋体(第1系統の施療用袋体)、
71a〜74a…エアーホース(第1給排気系統)、
80…第1電磁弁(第1給排気弁)、
81…第2電磁弁(開閉弁)、
A、B…第1、第2の電磁弁の給気ポート、
C…第1電磁弁の排気ポート、
D…第2電磁弁の閉止ポート、
83…圧力センサ、
85…制御手段。

Claims (3)

  1. 使用者の身体を受けるマッサージ機本体と、
    この本体に配設されてエアーの給排気により膨張・収縮する第1系統の施療用袋体と、
    前記マッサージ機本体において前記第1系統の施療用袋体とは別の位置に配設されエアーの給排気により膨張・収縮する第2系統の施療用袋体と、
    エアー供給装置と、
    この供給装置に給気管を介して接続されるとともに、前記第1系統の施療用袋体への給気とこの袋体からの排気を担う第1給排気弁を有して前記第1系統の施療用袋体に対してエアーを給排気させる第1給排気系統と、
    前記エアー供給装置に前記給気管を介して接続されるとともに第2給排気弁を有して前記第2系統の施療用袋体に対してエアーを給排気させる第2給排気系統と、
    前記両給排気弁を制御して前記第1系統の施療用袋体へのエアーの供給に対して時間差をもって前記第2系統の施療用袋体にエアーを供給しマッサージを行わせる制御手段と、
    を具備したエアーマッサージ機において、
    前記第1系統の施療用袋体に給気をする際に開かれるとともに、前記第1系統の施療用袋体への給気に遅れて前記第2系統の施療用袋体に給気をする際に前記制御手段により閉じられる開閉弁を、前記第1給排気系統内の前記第1給排気弁の下流側又は上流側に設けたことを特徴とするエアーマッサージ機。
  2. 前記マッサージ機本体が、椅子主部と、この主部の前側に取付けられた脚載せ台とを備え、かつ、前記椅子主部の少なくとも座部に前記第2系統の施療用袋体が配設されているとともに、前記脚載せ台に前記第1系統の施療用袋体が配設されていることを特徴とする請求項1に記載のエアーマッサージ機。
  3. 前記給気管に圧力センサを設け、このセンサが所定値の圧力を検出するまでの時間を遅れ時間として前記制御手段により前記開閉弁を閉弁制御することを特徴とする請求項1又は2に記載のエアーマッサージ機。
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