JP2004321318A - 椅子型マッサージ装置 - Google Patents

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Shinichi Shimizu
伸一 清水
Satoru Shiraishi
悟 白石
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Daito Electric Machine Industry Co Ltd
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Daito Electric Machine Industry Co Ltd
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Abstract

【課題】各大腿部をそれぞれ左右両側より挟みながら揉みマッサージを施す。
【解決手段】臀部及び左右の大腿部Tを載置可能な座部2の大腿部Tが載置される部位に、座部2の上面10より上方に突出して各大腿部Tをそれぞれ左右両側より挟みながら揉みマッサージを施す大腿部揉み機構18を備える。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、下肢、特に大腿部をマッサージ可能な椅子型マッサージ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の椅子型マッサージ装置としては、例えば、特許文献1に記載されたものがあった。
このマッサージ装置は、座部と背もたれ部とを有する椅子であって、座部の上部には使用者の臀部及び左右大腿部(上腿部、太股)を載置するための載置部材が備えられており、座部内で前記大腿部に対応する位置に、載置部材を介して大腿部に振動を与える振動体が配置されるものとなっていた。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−295764号公報 (2頁〜4頁、第3図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述の椅子型マッサージ装置では、大腿部に対する振動マッサージを行うことは可能であるが、大腿部を左右から押圧して揉みを施すようなマッサージを加えることは困難であった。
そこで、本発明は、上記問題点に鑑み、各大腿部をそれぞれ左右両側より挟みながら揉みマッサージを施すことができる椅子型マッサージ装置を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明においては以下の技術的手段を講じた。
すなわち、本発明における課題解決のための技術的手段は、臀部及び左右の大腿部を載置可能な座部の大腿部が載置される部位に、座部の上面より上方に突出して各大腿部を左右両側より挟みながら揉みマッサージを施す大腿部揉み機構を備えることを特徴とする。
この技術的手段によれば、大腿部揉み機構は、座面の上部に突出した状態で、大腿部に対して左右両側より挟み込みながら揉みマッサージを施すことができるようになる。
【0006】
また、本発明における課題解決のための技術的手段は、前記大腿部揉み機構を座部上面に対して突出する作動姿勢と没入する退避姿勢とに姿勢変更させる姿勢変更機構を有することを特徴とする。
この技術的手段によれば、姿勢変更機構をもちいて、大腿部揉み機構を座部上面に対して突出する作動姿勢と、座部上面から没入する退避姿勢とに姿勢変更させることが可能となる。これにより、使用者が着座する際に大腿部揉み機構を退避姿勢とすることで、その着座動作がスムーズに行われるようになり、その後、大腿部揉み機構を作動姿勢とし、各大腿部を確実に挟み込むことができるようになる。
【0007】
また、本発明における課題解決のための技術的手段は、前記姿勢変更機構は、大腿部揉み機構を座部に揺動自在に枢支し、当該大腿部揉み機構を揺動させ前記待機姿勢と作動姿勢との間で姿勢変更する作動手段を有することを特徴とする。
この技術的手段によれば、前記大腿部揉み機構を、作動手段を用いて、前記待機姿勢と作動姿勢との間で揺動させて姿勢変更することが可能となる。
また、本発明における課題解決のための技術的手段は、前記座部を下方から支持する脚部を有し、前記大腿部揉み機構の有する基台の前後一方を、座部の有する座部基枠へ左右方向軸心周りにヒンジ結合し、前記作動手段は、先端部が基端部に対して伸縮自在である伸縮手段とこの伸縮手段を伸縮駆動させる駆動手段とを有し、前記伸縮手段の先端部が基台の前後他方に連結され基端部が脚部の前後方向中央側に枢支されていることを特徴とする。
【0008】
この技術的手段によれば、基台の前後一方が座部基枠に左右方向軸心周りにヒンジ結合されることで、大腿部揉み機構は前記軸心周りに揺動自在となる。また、伸縮手段の先端部が座部基枠の前後他方に連結され、基端部が脚部に連結されているため、当該伸縮手段の伸縮により、大腿部揉み機構を前記軸心周りに回動させつつ押し上げる又は引き戻して、退避姿勢と作動姿勢とに姿勢変更することができるようになる。さらに、前記伸縮手段は、基端部が脚部の前後方向中央側であり、前方上向傾斜状で配置されることとなり、着座している使用者の足の邪魔になることが無くなる。
【0009】
また、本発明における課題解決のための技術的手段は、前記大腿部揉み機構は、大腿部を挟み込み可能な間隔で配置された左右一対のマッサージ体とこのマッサージ体をうねり運動させると共に左右遠近方向に往復運動させる駆動手段とを有し、前記駆動手段は、左右方向軸心周りに回転駆動される回転軸と、この回転軸に対し相対回転不能で且つ前記マッサージ体が嵌合した環状のカム面を有する左右一対の回転カムと、マッサージ体が回転カムに対して共回りすることを防止してマッサージ体を所定の周方向位置に保持する保持体とを有しており、前記回転カムの回転により左右のマッサージ体の最接近位置がマッサージ体の前後一方から他方へ移行するべく前記カム面の軸心は回転軸に対して傾斜していることを特徴とする。
【0010】
この技術的手段によれば、左右一対のマッサージ体は、駆動手段によりうねり運動すると共に左右遠近方向に往復運動するようになる。すなわち、環状カム面に嵌合するマッサージ体は、互いの最接近位置がマッサージ体前後一方から他方へ移行するようなうねり運動を行うようになる。
また、本発明における課題解決のための技術的手段は、前記座部の後部にリクライニング可能に背もたれ部が設けられ、この背もたれ部の内部に背部をマッサージする背部マッサージ機構を有することを特徴とする。
【0011】
この技術的手段によれば、背もたれ部をリクライニングすることで使用者はリラックスした姿勢をとることが可能となると共に、背部マッサージ機構で背中をマッサージすることが可能となる。
また、本発明における課題解決のための技術的手段は、前記座部の前部には、左右方向軸心周りに表裏反転自在であるフットレストが設けられ、このフットレストの表面側には下腿部をマッサージする下腿部マッサージ機構が備えられており、裏面側には下腿部を載置可能な下腿部載置面が形成されていることを特徴とする。
【0012】
この技術的手段によれば、使用者はフットレストの表面部に備えられた下腿部マッサージ機構で、下腿部をマッサージすることができるようになる、又は裏面に下腿部を載置しリラックスした姿勢をとることが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明にかかる椅子型マッサージ装置の実施の形態を図に基づいて説明する。
図1に示すように、椅子型マッサージ装置1は、臀部及び左右の大腿部(上腿部、太股)Tを載置できる座部2と、この座部2を所定の高さに支持する左右一対の脚部3とを有しており、座部2の後部には背もたれ部4が設けられている。さらに、座部2の前部に、使用者の下肢、特に下腿部を下側から支持する等の役目を有するフットレスト5が備えられ、座部2の両側には上肢(腕)を載置可能な上肢載置部9が設けられている。
【0014】
なお、以下の説明において、前後方向、左右方向(幅方向)、上下方向は当該椅子型マッサージ装置1に座った使用者から見たものである。
図1,3に示す如く、前記椅子型マッサージ装置1は前後に延びる左右一対の脚部材6を有し、この脚部材6が床面F上に載置されている。脚部材6の略中央部から上方へは支持部材7が立設されると共に、脚部材6の略中央部は幅方向を向く連結部材8で互いに連結されて脚部3が形成されている。
図1〜4に示すように、前記支持部材7の上端には、略水平に縦基枠11が前後方向に取り付けられており、この縦基枠11には、その前後方向中央部と後側とに横基枠12が幅方向へ架け渡されることで、座部基枠13が構成されている。
【0015】
これら基枠11,12は角パイプで構成されており、強度を増すと共に軽量化を図っている。また、縦基枠11の前後方向前側に横基枠12を架け渡すようにしても何ら問題はない。
この座部基枠13の上には、使用者の臀部と左右一対の大腿部Tとを載置可能な載置部材14が配置され、座部2が構成されている。この載置部材14は平面視略矩形であり、使用者が快適に座れるような適度な弾力性・クッション性を有するものとなっている。
【0016】
載置部材14の前部は、平面視略矩形に大きく切り欠かれた開口部15となっていると共に、伸縮性のある布等の覆い部材16で覆ってあり、目隠しされるようになっている。
座部2で大腿部Tが載置される部位、換言すれば開口部15の下方には、座部上面10より上方に突出して各大腿部Tをそれぞれ左右両側より挟みながら揉みマッサージを施す大腿部揉み機構18が設けられている。
この大腿部揉み機構18は、各大腿部Tを挟み込み可能な間隔で配置された左右一対のマッサージ体19,19と、このマッサージ体19,19をうねり運動させると共に左右遠近方向に往復運動させる駆動手段20とを有し、前記マッサージ体19,19と駆動手段20は、基台21の上に取り付けられている。
【0017】
前記駆動手段20は、図5〜7に示すようなものとなっている。すなわち、基台21の上面で略中央には、正逆回転自在な駆動モータ45が設置スペースを少なくするために上方を向くように取り付けてあり、この駆動モータ45の前端面にはギアケース46が設けられている。このギアケース46には、回転軸49の軸方向中央部が回転自在に支持され、左右方向に向けて配置されている。
前記ギアケース46の内部で回転軸49の中央には、ウォームホイール47が固定され、駆動モータ45の出力軸に固定されたウォームギア48が噛み合っている。ギアケース46の幅方向外側には、回転軸49に相対回転不能に設けられた左右一対の回転カム51が設けられている。
【0018】
回転軸49の両端側は、基台21に立設する支持柱50に回転自在に枢支されている。
前記回転カム51の周縁には、図7に示すように、回転軸49に対して傾斜した軸心Bを有する略環状のカム面51aが形成され、このカム面51aを摺動しするようにマッサージ体19のボス部52がベアリング53を介して相対回転自在に嵌合している。換言すれば、マッサージ体19は、ボス部52から回転軸49の径外方向へ突出するように設けられている。マッサージ体19の厚み方向へは薄肉に形成されることで回転軸49の軸方向に弾性変形自在になっている。
【0019】
なお、大腿部Tを挟み込む一対のマッサージ体19,19に対応する回転カム51,51は、各カム面51a、51aの傾斜方向が互いに逆向きとなるように回転軸49に固定されている。
図5に示すように、マッサージ体19、19は、例えば人の手ほどの面積であって、大腿部Tを押圧可能になっており、左右の大腿部Tのそれぞれを左右両側より挟み込むため、全部で4つ備えられている。
前記ボス部52の下部には、棒状の係合部材54が突出するように固定されている。前記係合部材54の略下方の基台21側には摺動溝55が形成され、この摺動溝55に前記係合部材54が嵌り込むことでマッサージ体19を左右方向に案内する保持体56が構成されている。この保持体56により、マッサージ体19は、回転カム51との共回りが規制されると共に、一定位置に保持されることになる。
【0020】
回転カム51上のカム面51aとそれに嵌合するボス部52、及び保持体56との働きにより、マッサージ体19,19はうねり動作をしつつ左右遠近往復運動を行うようになる。
詳しくは、図6(平面視)において、回転カム51が回転するにつれ、回転カム51に対して共回りが規制されているボス部52は、回転軸49に対し左肩上がり斜め、略垂直、右肩上がり斜めの3つの状態を遷移するように揺動(シーソー揺動)する。前記ボス部52に対面するボス部52も対称状態で同様に傾動する。したがって、一対のマッサージ体19,19も同様な動きをし、前後方向一端が互いに近接する際には他端が互いに離反し、一端が離反する際には、他端が近接するような対向うねり動作を行う。
【0021】
一方、図5(正面視)においては、前記ボス部52は回転軸49に対して前述のような揺動を行い、且つその外周面は回転軸49の軸心方向にも移動する。マッサージ体19は、前記保持体56により左右方向に揺動するように規制されているため、その径外突出方向を維持しつつ、回転軸49の軸心方向(左右方向)に互いに遠近揺動することになる。
この両者が組み合わさって、マッサージ体19、19は左右方向の近接及び離反移動しながら対向うねり動作するようになる。
【0022】
各マッサージ体19に挟まれた空間の下部には、大腿部Tを載置するための大腿部載置部57を形成してもよい。これにより、大腿部Tがマッサージ体19,19間に沈み込むことを防ぐことができるようになる。この下腿部載置部57が上下に動いたり振動したりすることで大腿部Tに更なるマッサージを加えるようにすることは非常に好ましい。
なお、前記駆動手段20としては、各大腿部Tを挟み込みながら押圧しつつ揉むようにマッサージ体19の動かすものであれば、その機構は限定されるものではなく、機械式、エア式、その他いずれであってもよい。
【0023】
一方、駆動手段20が載置されている基台21は、略矩形の板材等から形成され、その前後方向一端(後端)が座部2の横基枠12に枢支軸22によりヒンジ結合されており、基台21の前端は上下方向に揺動自在となっている。詳しくは、ヒンジ部材23の一端が、基台21の後端で且つ下面にボルト等の締結具24で締結されると共に、ヒンジ部材23の他端が、座部2の前後方向略中央の横基枠12の前側壁にボルト等の締結具24で締結されている。
これにより、基台21が座面(座部上面)10に対して略水平の姿勢と、垂下した姿勢とに揺動自在となり、大腿部揉み機構18は、図8のようにマッサージ体19が載置部材14の上面10より下方に退避した退避姿勢D(基台21が垂下姿勢)と、図9のようにマッサージ体19が開口部15を介して載置部材上面10より突出し且つ各大腿部Tをそれぞれ左右両側から挟み込んでいる作動姿勢W(基台21が略水平姿勢)とに揺動自在となっている。
【0024】
図8〜10に示す如く、基台21の下方には、基台21すなわち大腿部揉み機構18を前記退避姿勢Dと作動姿勢Wとに揺動させ姿勢変更して、且つその姿勢を保持する作動手段26が設けられ、この作動手段26と前記基台21のヒンジ結合とにより、姿勢変更機構27が構成されている。
前記作動手段26は、先端部が基端部に対して伸縮する伸縮手段28と、伸縮手段28を伸縮させる駆動手段29とを有している。
伸縮手段28は、詳しくは、断面略矩形の伸縮部材30と、中空で前記伸縮部材30が長手方向に出退自在に挿入された筒部材31とを有し、筒部材31の基端側(反伸縮部材側)にはウォームギア32を備えたモータ等からなる駆動手段29が備えられている。筒部材31の内部には、前記ウォームギア32に螺合するウォームホイール33が備えられ、このウォームホイール33には、筒部材31と略同じ長さを有する長尺の雄ネジ部材34が同軸に取り付けられており、筒部材31内の長手方向に配置されている。
【0025】
前記雄ネジ部材34には、伸縮部材30の貫通孔36の基端側に設けられた雌ネジ部35が螺合している。ゆえに、駆動手段29が回転することにより雄ネジ部材34が回転し、それに伴い雌ネジ部35を有する伸縮部材30が長手方向に移動することで、伸縮手段28が伸縮自在となっている。
伸縮手段28の先端部には先端ブラケット37が突設されており、この先端ブラケット37は、基台21の下面で前部に設けられた基台ブラケット38に幅方向軸心周りに回動自在に連結されている。また、筒部材31の略中央部で下側外壁面には、下方側へ向けて基端ブラケット39が延設され、脚部3の連結部材8にボルト等で締結されている正面視コの字型の取付ブラケット40に、軸心が幅方向を向く連結ピン部材41で回動自在に枢支されている。
【0026】
図3の実線や図8に示すように、伸縮手段28が伸縮した状態では、大腿部揉み機構18の基台21は横基枠12に対して垂下した姿勢で、マッサージ体19が載置部材上面10より下方に没入する退避姿勢Dをとっている。
そこで、駆動手段29を作動させ、伸縮部材30を筒部材31より突出させると、図3の2点鎖線や図9に示すように、大腿部揉み機構18はヒンジ部材23の枢支軸22周りに揺動しつつ持ち上げられることになり、マッサージ体19が載置部材上面10より上方に突出し、各大腿部Tの左右両側に位置し挟みこんでいる作動姿勢Wとなる。
【0027】
この際、マッサージ体19の先端がフットレスト5等と干渉することを避けるために、側面視でマッサージ体19の前側形状をR面にすることは好ましい。その曲率中心をヒンジ結合の枢支軸22と一致させることは非常に好ましい。このようにすることで、座部基枠13の強度アップのために、その前側に横基枠12を増設しても、マッサージ体19と前側横基枠12とが互いに干渉することを防止することができるようになる。
当然、伸縮手段28を完全に伸ばさず中途長さで止めて、マッサージ体19の一部が座面10より突出する姿勢で大腿部揉み機構18を保持することも可能である。こうすることで、例えば、大腿部Tの下側一部のみをマッサージしたいという要求に応じることも可能となる。
【0028】
当該伸縮手段28の先端部は座部2の前側に位置しており、基端部は側面視で脚部3の略中央部に位置しているため、伸縮手段28は前方上向傾斜状に配置されることになる。したがって、座部前部に設けられているフットレスト5の前後揺動を妨げることがない。また、フットレスト5がない場合でも、当該マッサージ装置1に座った使用者の足の邪魔になることがない。
一方、椅子型マッサージ装置1の背もたれ部4は、その下端部と座部2の後部とが揺動自在に枢支されており、リクライニング機構(図示せず)によって、前後方向へ起伏揺動自在すなわちリクライニング可能となっている。背もたれ部4の内部には、揉み又は叩きマッサージ等を行う背部マッサージ機構60が上下移動自在に内蔵されている。
【0029】
この背部マッサージ機構60には、ローラ、指圧突起、複数(例えば左右2つづつ)の患部押圧体61等を機械的に運動させる構成や、空気袋(エアセル)を空気の給排により膨張収縮させる構成等が採用できる。
なお、前記背部マッサージ機構60を上下に移動させるためのガイドレール62は、人体の背骨のカーブに対応する側面視略S字形の曲線状であることが好ましい。これにより、背部に背部揉み機構がよりフィットするようになり、マッサージ効果を高めることが可能となる。
【0030】
前記左右一対の縦基枠11の前部からは、保持部材64が前方に突出している。この保持部材64は、図1に示す如く、側面視紡錘形で、その上端が、縦基枠11の前部に支軸回りに揺動自在に枢支され、上下方向に揺動可能となっている。
この保持部材64の下端側には、フットレスト5が幅方向軸心周りに回動自在に取り付けられており、フットレスト5の一方面(表面)68は、下腿部を嵌め込んで保持する保持溝65が形成されている。また、保持溝65の対向面には、挟み込まれた下腿部に揉みマッサージを行う下腿部マッサージ機構66が内蔵されている。
【0031】
前記下腿部マッサージ機構66としては、下腿部の長さ方向に長い板材を左右に揺動させることによって揉みを施す構成としたり、空気の給排によって膨張収縮する空気袋で揉みを施す構成とすることもできる。
好ましくは、本願出願人にかかる特許第3339849号公報に記載された、相対向する下腿部の長さ方向に長い板材よりなる左右一対のマッサージ体67を有する揉み手段と、マッサージ体67をその長手方向が互いに逆向きに傾斜した状態で接近離反させ、下腿部の長さ方向に対する傾斜度合いを変化させる駆動手段とを備えてなるマッサージ機を内臓するとよい。
【0032】
また、保持溝65の底部にも別のマッサージ機構、例えば、振動マッサージ機構を設け、下腿部の下面をマッサージするようにしてもよい。
図示はしないものの、フットレスト5の他方面(裏面)は、略平坦な下腿部載置面となっており、フットレスト5を反転してこの面を前面に向けることにより足先や下腿部を載せることもできる。この下肢部載置面は全体として足の動きが制限されないような形状、例えば、緩やかに弯曲する円弧面や緩やかな波形状等であればよい。下肢部載置面の内側には、クッション等の緩衝部材を内蔵することが好ましい。
【0033】
次に、本実施形態にかかる椅子型マッサージ装置1を用いたマッサージ方法について述べる。
まず、大腿部揉み機構18が退避姿勢Dとなっている椅子型マッサージ装置1の座部2に、使用者は着座する。
その後、当該大腿部揉み機構18を作動姿勢Wに切り換える。すると、伸縮手段28が延びることで基台21が略水平状態となってゆき、開口部15よりマッサージ体19が覆い部材16を押し広げる状態で迫り出し、各大腿部Tを左右方向より挟み込む状態となって、大腿部Tへのマッサージ可能な状態となる(作動姿勢W)。
【0034】
その後、大腿部揉み機構18の駆動手段20を作動させ、マッサージ体19をうねり運動させると共に左右遠近方向に往復運動させることにより、大腿部Tへの揉みマッサージを行うことが可能となる。
この際、同時に背部マッサージ機構60を作動させ、背中のマッサージを行ってもよく、フットレスト5に備えられた保持溝65に下腿部を嵌め込んで、内蔵された下腿部マッサージ機構66によりマッサージを行ってもよい。
これら背部マッサージ機構60や下腿部マッサージ機構66は、大腿部揉み機構18の作動と同期していてもよく、非同期であってもかまわない。また、単独で作動するようにしても何ら問題はない。
【0035】
下腿部をフットレスト5の下腿部載置面に置くことでリラックスした姿勢をとりつつマッサージを施術されるようにしてもよい。背もたれ部4はリクライニング可能で角度変更自在であるため、上体を好みの姿勢とした上でマッサージを受けることが可能である。
大腿部揉み機構18は、マッサージが終了した際には、一対のマッサージ体19,19が、図4に示す如く、前側先窄まりの状態で停止するようにすることが好ましい。こうすることで、作動姿勢Wにした際に、膝部が胴体に近い部分より細くなっている大腿部Tを挟み込みやすくなる。
【0036】
なお、本実施形態にかかる椅子型マッサージ装置1は、上記実施の形態に限定されるものではない。
すなわち、姿勢変更機構27は、大腿部揉み機構18の下方に設けられたジャッキ等の昇降手段から構成しても何ら問題はない。
また、大腿部揉み機構18の基台21の後部と座部基枠13とがヒンジ結合されているが、基台21の前部がヒンジ連結されていてもよく、左右一方向がヒンジ連結されていても何ら問題ない。その際は、反連結側に伸縮手段28の先端部を回動自在に枢支するとよい。
【0037】
また、本椅子型マッサージ装置1には、フットレスト5は必ずしも装着されている必要はなく、背もたれ部4も必須構成要件ではない。座部2のみの椅子型マッサージ装置であっても何ら問題はない。背部マッサージ機構60や下腿部マッサージ機構66も必ずしも設ける必要はなく、逆に、人体の他の部分をマッサージする機構を設けてもよい。例えば、上肢(腕)マッサージ機構を上肢載置部9に備えていてもよい。
また、右下腿を左から挟み込むマッサージ体19と、左下腿を右から挟み込むマッサージ体19とを共通化し、単一のマッサージ体とすることも可能で、このマッサージ体は揺動しない構成としても何ら問題はない。
【0038】
【発明の効果】
本発明によれば、各大腿部Tをそれぞれ左右両側より挟みながら揉みマッサージを施すことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す斜視図である。
【図2】大腿部揉み機構を示す斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態を示す正面図である。
【図4】本発明の実施の形態を示す平面図である。
【図5】大腿部揉み機構を示す正面図である。
【図6】大腿部揉み機構を示す平面図である。
【図7】図5のA−A線断面図である。
【図8】大腿部揉み機構の退避姿勢を示す断面側面図である。
【図9】大腿部揉み機構の作動姿勢を示す断面側面図である。
【図10】作動手段の断面側面図である。
【符号の説明】
1 椅子型マッサージ装置
2 座部
3 脚部
4 背もたれ部
5 フットレスト
18 大腿部揉み機構
19 マッサージ体
20 駆動手段
21 基台
26 作動手段
27 姿勢変更機構
28 伸縮手段
29 駆動手段
49 回転軸
51 回転カム
51a カム面
56 保持体
60 背部マッサージ機構
66 下腿部マッサージ機構
D 退避姿勢
W 作動姿勢
T 大腿部(上腿部)

Claims (7)

  1. 臀部及び左右の大腿部(T)を載置可能な座部(2)の大腿部(T)が載置される部位に、座部(2)の上面(10)より上方に突出して各大腿部(T)を左右両側より挟みながら揉みマッサージを施す大腿部揉み機構(18)を備えることを特徴とする椅子型マッサージ装置。
  2. 前記大腿部揉み機構(18)を座部上面(10)に対して突出する作動姿勢(W)と没入する退避姿勢(D)とに姿勢変更させる姿勢変更機構(27)を有することを特徴とする請求項1に記載の椅子型マッサージ装置。
  3. 前記姿勢変更機構(27)は、大腿部揉み機構(18)を座部(2)に揺動自在に枢支し、当該大腿部揉み機構(18)を揺動させ前記退避姿勢(D)と作動姿勢(W)との間で姿勢変更する作動手段(26)を有することを特徴とする請求項2に記載の椅子型マッサージ装置。
  4. 前記座部(2)を下方から支持する脚部(3)を有し、前記大腿部揉み機構(18)の有する基台(21)の前後一方を、座部(2)の有する座部基枠(13)へ左右方向軸心周りにヒンジ結合し、前記作動手段(26)は、先端部が基端部に対して伸縮自在である伸縮手段(28)とこの伸縮手段(28)を伸縮駆動させる駆動手段(29)とを有し、前記伸縮手段(28)の先端部が基台(21)の前後他方に連結され基端部が脚部(3)の前後方向中央側に枢支されていることを特徴とする請求項3に記載の椅子型マッサージ装置。
  5. 前記大腿部揉み機構(18)は、大腿部(T)を挟み込み可能な間隔で配置された左右一対のマッサージ体(19,19)とこのマッサージ体(19,19)をうねり運動させると共に左右遠近方向に往復運動させる駆動手段(20)とを有し、前記駆動手段(20)は、左右方向軸心周りに回転駆動される回転軸(49)と、この回転軸(49)に対し相対回転不能で且つ前記マッサージ体(19)が嵌合した環状のカム面(51a)を有する左右一対の回転カム(51)と、マッサージ体(19)が回転カム(51)に対して共回りすることを防止してマッサージ体(19)を所定の周方向位置に保持する保持体(56)とを有しており、前記回転カム(51)の回転により左右のマッサージ体(19,19)の最接近位置がマッサージ体(19,19)の前後一方から他方へ移行するべく前記カム面(51a)の軸心は回転軸(49)に対して傾斜していることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の椅子型マッサージ装置。
  6. 前記座部(2)の後部にリクライニング可能に背もたれ部(4)が設けられ、この背もたれ部(4)の内部に背部をマッサージする背部マッサージ機構(60)を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の椅子型マッサージ装置。
  7. 前記座部(2)の前部には、左右方向軸心周りに表裏反転自在であるフットレスト(5)が設けられ、このフットレスト(5)の表面側には下腿部をマッサージする下腿部マッサージ機構(66)が備えられており、裏面側には下腿部を載置可能な下腿部載置面が形成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の椅子型マッサージ装置。
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