JP2003205015A - 針刺し止栓とその製造方法 - Google Patents

針刺し止栓とその製造方法

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Masao Shiraishi
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Masao Takahashi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】弾性力を強化し、針を刺して抜いた後も容器内
の液体が漏れないようにする。 【解決手段】容器2内に針を差し込む部分である熱可塑
性合成樹脂弾性体で成形された針刺部分11内部応力を
取るために80〜120℃の加熱空気で熱処理を行い、
この熱処理された針刺部分11を射出成形金型20,2
1に挿入し、この射出成形金型20,21と針刺部分1
1とで区画される止栓本体10に該当するキャビティ2
6に、熱可塑性合成樹脂の溶融樹脂を射出して針刺し止
栓5を成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外部から針を内部
に刺し込む液体容器に用いられる針刺し止栓とその製造
方法に関する。特に、本発明は、医療用薬液を封入した
薬液用瓶、薬液袋等に注射、又は点滴用針を容易に刺す
ことができ、しかも漏れがないものであって、熱可塑性
合成樹脂弾性体と熱可塑性合成樹脂で作られ、その弾性
力を強化した針刺部分を備えた針刺し止栓とその製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】注射用薬液を封入したカプセル、点滴用
薬液を封入した薬液瓶、又は薬液袋は、これらから蓋・
止栓を取り外すことなく、内部の薬液を外部に取り出
す、又は注入できることが好ましい。そこで蓋・止栓
は、これらに注射針、点滴用針を刺して一時的に抜いて
も内部の液がこぼれず、逆に内部に病院内の空気等の異
物が侵入しないように構成されている。このような止栓
は、これを量産しそのコストを下げることにより、より
多くの人のために使用されることが望まれている。
【0003】従来その止栓の材料として加硫ゴムが使用
されているが、この止栓は、加硫ゴム中の添加物、重合
溶媒等が容器内の薬液に溶出する。又注射針等で欠損し
たゴムが薬液に混入する等の心配から、熱可塑性合成樹
脂弾性体(以下、弾性体をエラストマーともいう。)を
用いるものが提案されている(特開平9−173417
号公報)。
【0004】本発明の発明者も特許第3142521
号、特開2001−258991号公報等で、針刺し止
栓の針刺部分に弾性力がゴムに比して低い熱可塑性合成
樹脂弾性体を用いて、針を刺して抜いた後も容器内の液
体が漏れないようにした技術を提案した。しかしなが
ら、これら従来の針刺し止栓は、これを製造するときの
成形時の歪みが針刺部分に残留して残留応力として残
り、弾性限界を超えることから復元力が弱くなる。この
ために弾性力の強い材料を用いるとも、針を刺すときに
硬いので使用者にとって使いづらいものとなる。
【0005】又、熱可塑性合成樹脂エラストマーを二層
にして止栓とする提案もなされている。しかし、針刺し
条件が厳しい場合、僅かな薬液が漏れることもあって、
充分な効果は得られず、必ずしも使用者が満足するもの
ではなかった。このためにさらに改良したものが望まれ
ていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前述した諸
問題を解決するとともに、本発明の発明者等による前述
の特許第3142521号、特開2001−25899
1号の技術をさらに改良したものであって、下記のよう
な目的を達成する。本発明の目的は、針刺部分を成形後
に予め熱処理をしておいて、即ち、針刺部分の残留応力
を先に解消するようにして弾性力を強化し、その後熱可
塑性合成樹脂を射出成形して針を刺して抜いた後も針刺
部分を弾性力で復元させ、容器内の液体が漏れないよう
にした針刺し止栓とその製造方法を提供することにあ
る。本発明の他の目的は、製造コストが低い針刺し止栓
とその製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、次の手段で達成される。即ち、本発明の
針刺し止栓は、針を差し込む部分で、重量平均分子量で
150,000以上のスチレン・共役ジェンブロック共
重合体の水素添加物であり、前記共役ジェンがイソプレ
ン、ブタジエンから選択される1種以上で構成されるス
チレン系エラストマである熱可塑性合成樹脂弾性体をベ
ースポリマーとして作られ、かつ硬さがJISのA硬度
で20〜80,かつ厚さが2〜8mmの範囲内である針
刺部分と、前記針刺部分の材料より剛性が高く、前記針
が前記針刺部分を刺すときの応力が外部に伝播すること
を防止し、前記針刺部分を区画するための外周部分を有
した熱可塑性合成樹脂で構成された止栓本体とからな
り、前記針刺部分と前記止栓本体とが熱融着されている
熱融着部とを有する針刺し止栓であって、成形された前
記針刺部分を加熱することにより内部応力を取り除くた
めの熱処理を行い、この熱処理された前記針刺部分を射
出成形金型に挿入し、前記射出成形金型と前記針刺部分
とで区画されるキャビティに、熱可塑性合成樹脂の溶融
樹脂を射出圧力59MPa以上で射出して前記止栓本体
を成形し、前記針刺部分と前記止栓本体との熱融着部を
前記射出成形金型内で熱融着させることにより構成した
ものであることを特徴とする。
【0008】[針刺部分の熱可塑性合成樹脂弾性体]前
記針刺部分を構成しベースポリマーである前記熱可塑性
合成樹脂弾性体は、重量平均分子量で270,000〜
400,000のスチレン・共役ジェンブロック共重合
体の水素添加物であり、前記共役ジェンがイソプレン、
ブタジエンから選択される1種以上で構成されるスチレ
ン系エラストマである。しかしながら、成形性、外観な
どより判断すると、更に前記熱可塑性合成樹脂弾性体
は、重量平均分子量で270,000〜400,000
のスチレン系エラストマーである。一般的に他の用途に
用いられるスチレン系エラストマーの分子量は、70,
000〜120,000程度であることから考えると、
このエラストマーの分子量は、かなりの高分子量であ
る。
【0009】本発明に適用されるスチレン系ポリマー
は、必須成分であるスチレン・共役ジェンブロック共重
合体の水素添加物は、その共役ジェンがブタジエン、又
はイソプレン単独、又はイソプレンとブタジエンの混合
物からなる重合体ブロックである。具体的には、スチレ
ン・ブタジエン・スチレンブロック共重合体の水素添加
物系(SEBS系)、スチレン・イソプレン・スチレン
ブロック共重合体の水素添加物系(SEPS系)、又は
スチレン・イソプレン・ブタジエン・スチレンブロック
共重合体の水素添加物系(SEEPS系)を挙げること
ができる。更に、これらの重合体ブロックを単独でも良
いが、2種以上を混合して使用しても良い。特に、SE
EPS系は、SEBS系、及びSEPS系に比較してベ
ースポリマーの分子量が大きく設計できるので、本発明
の針刺部分に用いるとより効果的である。
【0010】共役ジェンを混合して使用する場合の混合
重量比(イソプレン/ブタジエン)は、(99/1)〜
(1/99)、好ましくは(90/10)〜(65/3
5)である。これらスチレン・共役ジェンブロック共重
合体の水素添加物のスチレン含有量が、5〜50重量
%、好ましくは8〜45重量%、特に好ましくは10〜
40重量%、1,2−ミクロ構造が20%未満、好まし
くは15%未満、水素添加率が85%以上、好ましくは
97〜100%のブロック共重合体を用いることが重要
である。本発明に適用する熱可塑性合成樹脂弾性体の重
量平均分子量は、GPC法(Gel Permeation Chroma
tography法)で測定されるものであり、次の条件で測定
したポリスチレン換算の重量平均分子量である。具体的
な測定条件は次の通りである。
【0011】(平均分子量測定条件) 機 器:150C ALC/GPC(MILLIPORE社製、所在地:
米国) カラム:ADM/S(昭和電工(株)製、所在地:日本)3
本 溶 媒:o−ジクロロベンゼン 温 度:140℃ 流 速:1m1/分 注入量:200μ1 濃 度:2mg/m1(酸化防止剤2,6−ジ−t−ブ
チル−p−フェノールを0.2重量%添加。濃度検出
は、FOXBORO社製(所在地は米国)赤外分光光度計「M
IRAN 1A」(商標)により波長3.42μmで測
定) 撓みやすい部分は、前記止栓本体の成形時に前記針刺部
分を前記針の針刺し方向に撓まして成形されたものが望
ましい。前記針刺部分の硬さは、JIS(DURO)の
A硬度で20〜70の範囲内で選択されたものが良い。
好ましくは、前記針刺部分の硬さは、JIS K625
3に規定されたタイプAのデュロメーターによる測定値
のA硬度で45〜65の範囲内であるとよい。特に、前
記針刺部分は、硬度、相溶性等の観点から前記SEEP
S系、パラフィン系オイル、及びポリオレフィン系樹脂
とが混合されたものが好ましい。
【0012】[針刺部分の構成]前記針刺部分は、前述
したスチレン系エラストマーで構成されていると良い。
前記止栓本体が熱可塑性合成樹脂で構成され、かつ前記
針刺部分と熱融着されていると良い。熱融着は、超音波
振動による異材質のプラスチックスを溶着する超音波溶
着であっても良い。超音波射出成形金型内で加圧されて
融着させるものが良い。撓みやすい部分の厚さは、1〜
10mmであると良い。望ましくは、撓みやすい厚さ
は、2〜5mmであると良い。針刺部分に要求される硬
度、厚さ等の構成は、特許第3142521号に開示さ
れている公知技術と実質的に変わることはない。
【0013】[熱処理]前記針刺部分への熱処理は、内
部応力を取り除く処理であり、加熱空気が80〜120
℃の温度で、30分から12時間の範囲の条件によって
行われることを特徴としている。この熱処理の範囲にお
いて、100〜120℃の温度で、1〜2時間でも好適
な効果が得られる。前記熱処理は、加熱空気中でなく、
加熱液中であっても良い。
【0014】[針刺し止栓の製造方法]本発明の針刺し
止栓の製造方法は、針を差し込む部分で、重量平均分子
量で150,000以上のスチレン・共役ジェンブロッ
ク共重合体の水素添加物であり、前記共役ジェンがイソ
プレン、ブタジエンから選択される1種以上で構成され
るスチレン系エラストマである熱可塑性合成樹脂弾性体
をベースポリマーとして作られ、かつ硬さがJISのA
硬度で20〜80,かつ厚さが2〜8mmの範囲内であ
る針刺部分と、前記針刺部分の材料より剛性が高く、前
記針の針刺時の応力が外部に伝播することを防止し、前
記針刺部分を区画するための外周部分を有した熱可塑性
合成樹脂で構成された止栓本体と、前記針刺部分と前記
止栓本体とが熱融着されている熱融着部とを有して製造
される針刺し止栓の製造方法であって、成形された前記
針刺部分の熱処理を行い、この熱処理された針刺部分を
射出成形金型に挿入し、前記射出成形金型と前記針刺部
分とで区画されるキャビティに、熱可塑性合成樹脂の溶
融樹脂を射出圧力59MPa以上で射出して前記止栓本
体を成形し、前記針刺部分と前記止栓本体との熱融着部
を前記射出成形金型内で熱融着させて製造する方法であ
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。図1は、本発明による針刺し
止栓を点滴用薬液袋に適用した例を示している。この適
用例の構造、機能は公知であり、特許第3142521
号、特開2001−258991号公報等に詳しく記載
されている。本発明の理解を容易にするためにその概要
を説明する。点滴用薬液容器1は、フィルム状のポリエ
チレン等の透明の合成樹脂で作られた容器2に薬液が入
れられている。
【0016】容器2の上部には開口3が形成されてい
る。この開口3に環状の接続管の一端が挿入されてい
る。開口3と接続管4とは超音波溶着等の手段で熱溶着
により接続されている。接続管4の上端には、針刺し止
栓5の一端が挿入され接続されている。接続管4と針刺
し止栓5との接続も超音波溶接等の手段で熱溶着されて
いる。
【0017】針刺し止栓5は、止栓本体10と、針刺部
分11と、外部気密用フィルム12と、内部気密用フィ
ルム13とからなる。外部気密用フィルム12は、針刺
部分11と外気が直接接触しないようにするための一種
の隔壁である。内部気密用フィルム13は、針刺し止栓
5と容器2内の薬液が直接接触しないように、かつ容器
2の気密を保持するために配置された隔壁のための部材
である。内部気密用フィルム13と容器2との結合に
は、超音波による熱溶着、接着剤を用いる接着などの公
知技術を用いる。
【0018】針刺し止栓5の針刺部分11と止栓本体1
0とは、異種の合成樹脂材料が用いられ、針刺部分11
は止栓本体10の内部に配置固定されている。針刺部分
11は、止栓本体10の中心部分に位置している。これ
らは、後記するインサート異材質射出成形により一体成
形される。止栓本体10は、ポリプロピレン(PP)、
ポリエチレン(PE)、ABS樹脂(ABS)、ポリカ
ーボネート(PC)、ポリアミド(PA)等の機械的強
度を有する熱可塑性合成樹脂で作られている。
【0019】ただし、針刺部分11の材料として、後述
するようにスチレン系エラストマーが好ましいが、この
材料に止栓本体10が熱融着させるには、ポリプロピレ
ン(PP)、ポリエチレン(PE)、ABS樹脂(AB
S)が好ましい。針刺部分11の材料としては、各種熱
可塑性合成樹脂弾性体を使用する熱可塑性合成樹脂弾性
体としては、熱可塑性合成樹脂よりも硬度が低いJIS
のA硬度20〜65度のナイロンエラストマ、ポリウレ
タン系エラストマ、オレフィン系エラストマ、ポリエス
テルエラストマ、スチレン系エラストマ等から任意に1
種以上選択し、単独、又は混合して使用する。
【0020】A硬度20以下では、材料強度が弱く、針
の挿入時に裂けやすく、JIS K6253に規定され
たタイプAのデュロメーターによる測定値のA硬度65
以上では、材料が硬すぎて針刺し抵抗が大きく、作業性
が悪い。
【0021】これらの熱可塑性合成樹脂弾性体の中で
は、特にスチレン系エラストマーが好ましい。スチレン
系エラストマーには、SEBS系(スチレン・エチレン
・ブチレン・スチレン)、SEPS系(スチレン・エチ
レン・プロピレン・スチレン)、及び、SEEPS系
(スチレン・イソピレン・ブタジエン・スチレンブロッ
ク共重合体の水素添加物)が代表的なものとして存在
し、これらのものを1種以上を本実施の形態では使用し
た。好ましくは、これらの中でSEEPS系の高度飽和
水添型のスチレン系エラストマーが好ましい。
【0022】本発明に適用されるスチレン系エラストマ
ーは、前述のSEBS、SEPS、或いはSEEPSを
単独、又は複種類を使用して、これらをベースポリマー
としたコンパウンド材料を使用することが一般的であ
る。コンパウンドする原料は、概略次のような配合割合
で行う。 (1)SEBS,SEPS、SEEPS、又は これらの混合物 …100 重量部 (2)パラフィン系オイル …50〜300重量部 (3)ポリオレフィン樹脂 …10〜50 重量部 ただし、これら(1)〜(3)に必要に応じて無機フィ
ラーを50〜40重量部を加えても良い。本発明に適用
されるスチレン系エラストマーのSEPS,SEBS、
又はこれらの混合物(1)は、株式会社クラレ社(所在
地日本)の「セプトン」(商標)、クレイトンポリマー
ジャパン株式会社(所在地日本)の「クレイトンG」
(商標)、三菱化学株式会社(所在地日本)の「ラバロ
ン」(商標)の各商品名で販売されており、これらの中
から特定の分子量を有するベースポリマーを選択する必
要がある。この配合に用いられるパラフィン系オイル
(2)は、次のものが使用できる。
【0023】即ち40℃での動粘度が200〜800セ
ンチストークス(cst)、好ましくは500〜600
cstであり、引火点(COC)が200〜400℃、
好ましくは250〜350℃のオイルが好適に使用され
る。オイルは、一般に、芳香族環、ナフテン環及びパラ
フィン環の三者を組み合わせた混合物であって、パラフ
ィン鎖炭素数が全炭素数の50重量%以上を占めるもの
が30〜45重量%のものがナフテン系オイルと呼ば
れ、芳香族炭素数が30重量%より多いものが芳香族系
オイルと呼ばれて、区分されている。
【0024】針刺部分11は、これに針を刺しても刺し
たその部分の亀裂、裂け目、又は切断による開口から漏
れることはない。針を針刺部分11に刺し込むことによ
り、針の楔作用により、裂け目、又は開口が作られる。
この裂け目、又は開口が針刺部分11に形成された後、
針を刺した状態、又は抜いた状態で、この裂け目、又は
開口から容器2内の薬液が漏洩しないようにしなければ
ならない。漏洩の主原因は、針の圧入により針刺部分1
1に永久歪みが、正確には圧縮永久歪みが針の挿入によ
る開口の周囲に形成され弾性的な復元が出来ないため
か、復元しても開口を塞ぐに足りる充分な弾性力を確保
できないためであると推定される。
【0025】即ち、漏洩防止は針刺部分11に充分な弾
性力を確保させ、裂け目、又は開口を塞ぐ充分な弾性復
元力があれば、漏洩を防止することができる。本発明に
おいては、この針刺部分11に熱処理、即ち、内部応力
を取り除く処理を行うことによって解決した。内部応力
は、製品の寸法精度を狂わしたり、収縮、変形、破損の
原因になり、特に本発明の用途に関する弾性力に限界を
もたらす要因となっているからである。
【0026】射出成形金型内で、熱可塑性合成樹脂弾性
体が充填され成形された針刺部分11は、この熱可塑性
合成樹脂弾性体がゴム的な弾性を有する材料であり、こ
の材料が射出成形金型内に無理やり充填されることか
ら、材料の流れ方向へ配向歪みが生じている。この歪み
は、圧力を取り去っただけでは、射出成形金型内ですぐ
に冷却・固化されるために材料が元の形状に戻ろうとす
るときに戻れないので残留応力(内部応力)となって残
る。本発明は、図2に示すように、針刺部分11が成形
される工程Aの後に、この針刺部分を熱処理する工程
B、即ち残留応力を取除くために成形後に行われる熱処
理(アニーリング)を行う工程を加えたことにある。
【0027】この熱処理は、再度、加熱処理が行われる
ことにより、内部応力が解消し、配分歪が緩和すること
により、ゲートからの材料の流れ方向と直角方向のバラ
ンスが良くなり、液漏れ防止として効果を発揮する。即
ち、MD(Machine Direction)/TD(Tranceverce Directio
n)比が1に近くなる。この熱処理は、樹脂の種類によっ
ても異なるが、概ね温度範囲が80〜120℃の熱空気
中の雰囲気で、30分〜12時間の範囲で熱を針刺部分
11に与える。この熱処理は、オーブン等の簡素な身近
の機器で行うことができる。
【0028】従って高価な設備を必要とすることなく残
留応力の取除きが可能で、低コストで実現できる。この
歪み取りを行うことにより、その素材が有している弾性
力が回復される。この結果、針刺部分11は針が刺され
ても抜かれても復元力が増し弾性力で裂け目や開口部を
塞ぐことになり、裂け目、または開口からの薬液漏洩は
生じない。実際上は、100〜120℃の温度範囲で、
1〜2時間の範囲でも好適な結果が得られている。次に
歪み取りのなされた針刺部分11は射出成形の金型に挿
入設置される(図2のC)。
【0029】所定位置に設置された後、この金型に熱可
塑性合成樹脂を射出して止栓本体10を成形し(図2の
D)、針刺し止栓5が成形される(図2のE)。この工
程の具体的な成形プロセスを図3によって示す。なお、
樹脂の種類によっては、熱処理とあわせて強制吸湿処理
(調湿処理)をほどこすことが望ましい。強制吸湿処理
により、寸法の安定性、強靱性を保たせることができ
る。
【0030】図3は射出成形用の金型装置の断面を示
し、熱処理の行われた針刺部分11はこの射出成形の金
型装置に挿入される。この金型装置は、射出成形により
止栓本体10を成形し針刺し止栓5を成形する型装置で
ある。この型装置は、固定側型要素20と可動側型要素
21とから形成されている。固定側型要素20にゲート
22とこれと連通するランナ23が配置されている。固
定側型要素20と可動側型要素21とを閉じた状態で、
第1キャビティ25が区画形成される。この第1キャビ
ティ25には、予め成形され歪み取りがなされた針刺部
分11が挿入設置される。
【0031】従って、固定側型要素20、可動側型要素
21、及び針刺部分11との間で第2キャビティ26が
区画される。第2キャビティ26は、止栓本体10を形
成するための円筒状の空間である。この第2キャビティ
26に、止栓本体10を構成する溶融した熱可塑性合成
樹脂を射出して止栓本体10を構成する。この溶融した
熱可塑性合成樹脂は、針刺部分11を外周から加圧しつ
つ止栓本体10を成形する。即ち、針刺部分11が圧縮
加圧された状態で針刺し止栓5が成形される。
【0032】熱可塑性合成樹脂の射出圧力は、溶融体、
半溶融体、又は固形化体の温度降下による自然収縮の容
積減少分よりも多い量の容積縮小が行われるような圧力
を負荷する。具体的には、熱可塑性合成樹脂の最適な射
出条件とされる通常の射出圧力より大きい圧力で射出す
る。粘性が高いときは若干高めに設定する。望ましく
は、熱可塑性合成樹脂の溶融樹脂を、射出圧力59MP
a以上で射出して止栓本体10を成形する。
【0033】同時に、止栓本体10と針刺部分11と
は、射出成形金型内で止栓本体10を構成する溶融した
熱可塑性合成樹脂で針刺部分11の熱可塑性合成樹脂弾
性体の表面を溶融熱で溶かし両者を熱融着させる。針刺
部分11を針で刺したとき、この部分が切断されて開口
しても、歪み取りがなされ又圧縮された内部応力による
弾性復元力でこれを塞ぐので、内部の薬液が漏れること
はない。又、熱融着部があるので、更に液漏れのおそれ
はない。
【0034】(他の実施の形態)図4は、針刺部分の形
状が異なる場合の製造について示した断面図である。こ
の例の場合は、針刺部分30に凹部31を有していて、
止栓本体39を構成する。溶融樹脂による射出圧力によ
り針刺部分30は、外周を締め付けられるように加圧さ
れ、その圧力により圧縮圧力を受けるようになってい
る。型構造について説明すると、第1キャビティ32に
は、予め成形された針刺部分30が挿入載置されてい
る。針刺部分30の凹部31には、円筒状のスライドコ
ア33が挿入されている。
【0035】このスライドコア33は、凹部31へ移動
可能で、凹部31内への突出量が調整できる。前述同様
に固定側型要素34、可動側型要素35、針刺部分30
との間で第2キャビティ36を区画し止栓本体39を形
成するための空間となる。又、第1キャビティ32に載
置された針刺部分30の凹部31とスライドコア33の
間に隙間Sが形成されている。このような型構成の第2
キャビティ36に前述同様の条件で溶融した熱可塑性合
成樹脂をランナ37,ゲート38を介して流入させる。
【0036】この流入の圧縮圧力で針刺部分30は変形
し、針刺部分30の凹部31に設けられた隙間Sを埋め
る。このため、針刺部分30は射出成形後に射出成形用
金型から取り出されると、僅かであるが弾性変形したも
のとなる。この針刺部分30の凹部は、局部的に容易に
変形し易い部分となる。従って、点滴針が刺されると、
針刺凹部31は点滴針を囲むように変形し、点滴針の外
表面と面接触するので、漏れにくい構成となる。この凹
部31を有する針刺部分30も射出成形して止栓本体3
9を成形する前に熱処理を行っておけば、前述の漏れ防
止の効果は一層増すことになる。なお、適用できる容器
は、容器内部の液体を取り出すタイプのものだけでな
く、外部から針で液体を注入するタイプの容器にも適用
できる。
【0037】
【発明の実施例】以下、本発明の実施例を実験例に換え
て説明する。 [実験例]以下、前述した実施の形態1で製造した針刺
し止栓5の性能を確認するために次のような条件で実験
を行った。針刺部分11には、スチレン系エラストマー
である、株式会社クラレ「セプトン4077」(登録商
標)(材質は、SEEPSであり、分子量300,00
0)を、ベースポリマーとして使用したものであり、配
合はセプトン4077/パラフィン系オイル/ポリピロ
ピレン(40/50/10)のものを二軸押出機で混錬
したものを使用し、硬度はJISA硬度49であった。
【0038】止栓本体10には、熱可塑性合成樹脂とし
て、ポリプロピレン(日本ポリケム製BC03C)を用
い、以下のような成形条件で成形した。
【0039】射出成形条件は、止栓本体10が射出温度
210℃、圧力78MPa(800kgf/cm2
で、針刺部分11が射出温度200℃、圧力49MPa
(500kgf/cm2)である。針刺部分11の肉厚
は、4.8mmである。熱処理条件は、樹脂温度115
℃で、加熱時間は1時間と8時間で行った。
【0040】以下に示す表1は、液漏れテストの結果を
示す実験例である。但し、テストは、直径4mmの点滴
用プラスティック針を刺して、常温下で1時間、5時間
の間放置後、その点滴用プラスティック針を抜いた後の
漏れを目視により判定したものである。針刺し時間を1
時間、5時間で行い、それぞれ5回テストした。
【0041】
【表1】
【0042】次に示す表2の結果は、表1と同様の実験
を射出圧力と熱処理条件を差し替えてテストした結果で
あり、他は表1と同じである。
【表2】
【0043】
【発明の効果】本発明による針刺し止栓の効果は、針を
刺す針刺部分に残存している残留応力(内部応力)の解
消がなされた熱可塑性合成樹脂弾性体を使用したので、
針を刺したとき、又は抜いた後でも容器内から液漏れは
なく周囲に薬液をまき散らすことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の針刺し止栓を点滴用薬液袋に
適用したときの断面図である。
【図2】図2は、針刺部分を熱処理して針刺し止栓を成
形するまでの製造の流れを示す説明図である。
【図3】図3は、針刺し止栓を射出成形で成形する構成
を示す金型の断面図である。
【図4】図4は、針刺し止栓を射出成形で成形する他の
実施例構成を示す金型の断面図である。
【符号の説明】 1…点滴用薬液容器 2…容器 3…開口 4…接続管 5…針刺し止栓 10,39…止栓本体 11,30…針刺部分 12…外部気密用フィルム 13…内部気密用フィルム 20,34…固定側型要素 21,35…可動側型要素 22,38…ゲート 23,37…ランナ 25,32…第1キャビティ 26,36…第2キャビティ 33…スライドコア
フロントページの続き (72)発明者 高橋 正雄 東京都中央区日本橋本町1丁目10番5号 大成プラス株式会社内 Fターム(参考) 3E084 AA12 AA24 AB05 BA02 BA05 CA01 CC03 CC04 CC05 DA01 DC03 DC04 DC05 EA01 FA09 FD13 GB08 4F206 AA03 AA04 AA11 AA13 AA47 AA49 AD05 AD27 AH63 AR02 JA07 JB12 JQ81

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】針を差し込む部分で、重量平均分子量で1
    50,000以上のスチレン・共役ジェンブロック共重
    合体の水素添加物であり、前記共役ジェンがイソプレ
    ン、ブタジエンから選択される1種以上で構成されるス
    チレン系エラストマである熱可塑性合成樹脂弾性体をベ
    ースポリマーとして作られ、かつ硬さがJISのA硬度
    で20〜80,かつ厚さが2〜8mmの範囲内である針
    刺部分と、 前記針刺部分の材料より剛性が高く、前記針が前記針刺
    部分を刺すときの応力が外部に伝播することを防止し、
    前記針刺部分を区画するための外周部分を有した熱可塑
    性合成樹脂で構成された止栓本体とからなり、 前記針刺部分と前記止栓本体とが熱融着されている熱融
    着部とを有する針刺し止栓であって、 成形された前記針刺部分を加熱することにより内部応力
    を取り除くための熱処理を行い、この熱処理された前記
    針刺部分を射出成形金型に挿入し、前記射出成形金型と
    前記針刺部分とで区画されるキャビティに、熱可塑性合
    成樹脂の溶融樹脂を射出圧力59MPa以上で射出して
    前記止栓本体を成形し、前記針刺部分と前記止栓本体と
    の熱融着部を前記射出成形金型内で熱融着させることに
    より構成したものであることを特徴とする針刺し止栓。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の針刺し止栓において、 前記熱処理は、加熱空気が80〜120℃の温度であ
    り、30分から12時間の範囲の条件によって行われる
    ことを特徴とする針刺し止栓。
  3. 【請求項3】請求項1又は2項に記載の針刺し止栓にお
    いて、 前記熱可塑性合成樹脂弾性体は、重量平均分子量で27
    0,000から400,000のスチレン・共役ジェン
    ブロック共重合体の水素添加物であり、前記共役ジェン
    がイソプレン、ブタジエンから選択される1種以上で構
    成されるスチレン系エラストマであることを特徴とする
    針刺し止栓。
  4. 【請求項4】請求項1又は2項に記載の針刺し止栓にお
    いて、 前記熱可塑性合成樹脂弾性体は、重量平均分子量で27
    0,000から400,000のスチレン・イソプレン
    ・ブタジエン・スチレンブロック共重合体の水素添加物
    であることを特徴とする針刺し止栓。
  5. 【請求項5】請求項4に記載の針刺し止栓において、 前記針刺部分は、前記スチレン・イソプレン・ブタジエ
    ン・スチレンブロック共重合体の水素添加物、パラフィ
    ン系オイル、及びポリオレフィン系樹脂とが混合された
    ものであることを特徴とする針刺し止栓。
  6. 【請求項6】請求項4に記載の針刺し止栓において、 前記熱可塑性合成樹脂は、ポリプロピレン、ポリエチレ
    ン、ABS樹脂から選択される1種以上であることを特
    徴とする針刺し止栓。
  7. 【請求項7】針を差し込む部分で、重量平均分子量で1
    50,000以上のスチレン・共役ジェンブロック共重
    合体の水素添加物であり、前記共役ジェンがイソプレ
    ン、ブタジエンから選択される1種以上で構成されるス
    チレン系エラストマである熱可塑性合成樹脂弾性体をベ
    ースポリマーとして作られ、かつ硬さがJISのA硬度
    で20〜80,かつ厚さが2〜8mmの範囲内である針
    刺部分と、 前記針刺部分の材料より剛性が高く、前記針が前記針刺
    部分を刺すときの応力が外部に伝播することを防止し、
    前記針刺部分を区画するための外周部分を有した熱可塑
    性合成樹脂で構成された止栓本体と、 前記針刺部分と前記止栓本体とが熱融着されている熱融
    着部とを有して製造される針刺し止栓の製造方法であっ
    て、 成形された前記針刺部分を加熱することにより内部応力
    を取り除くための熱処理を行い、この熱処理された前記
    針刺部分を射出成形金型に挿入し、前記射出成形金型と
    前記針刺部分とで区画されるキャビティに、熱可塑性合
    成樹脂の溶融樹脂を射出圧力59MPa以上で射出して
    前記止栓本体を成形し、前記針刺部分と前記止栓本体と
    の熱融着部を前記射出成形金型内熱融着させて製造する
    ことを特徴とする針刺し止栓の製造方法。
  8. 【請求項8】請求項7に記載の針刺し止栓の製造方法に
    おいて、 前記熱処理は、80〜120℃の温度で、30分から1
    2時間の範囲の条件によって行われることを特徴とする
    針刺し止栓の製造方法。
  9. 【請求項9】請求項7又は8項に記載の針刺し止栓の製
    造方法において、 前記針刺部分を構成する前記熱可塑性合成樹脂弾性体
    は、重量平均分子量で270,000から400,00
    0のスチレン・共役ジェンブロック共重合体の水素添加
    物であり、前記共役ジェンがイソプレン、ブタジエンか
    ら選択される1種以上で構成されるスチレン系エラスト
    マであることを特徴とする針刺し止栓の製造方法。
  10. 【請求項10】請求項7又は8項に記載の針刺し止栓の
    製造方法において、 前記針刺部分を構成する前記熱可塑性合成樹脂弾性体
    は、重量平均分子量で270,000から400,00
    0のスチレン・イソプレン・ブタジエン・スチレンブロ
    ック共重合体の水素添加物のスチレン系エラストマであ
    ることを特徴とする針刺し止栓の製造方法。
  11. 【請求項11】請求項10に記載の針刺し止栓の製造方
    法において、 前記止栓本体を構成する前記熱可塑性合成樹脂は、ポリ
    プロピレン、ポリエチレン、ABS樹脂から選択される
    1種以上であることを特徴とする針刺し止栓の製造方
    法。
  12. 【請求項12】請求項10に記載の針刺し止栓におい
    て、 前記針刺部分は、前記スチレン・イソプレン・ブタジエ
    ン・スチレンブロック共重合体の水素添加物、パラフィ
    ン系オイル、及びポリオレフィン系樹脂とが混合された
    ものであることを特徴とする針刺し止栓。
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