JP2003195958A - 定電流源回路および集積回路 - Google Patents

定電流源回路および集積回路

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JP2003195958A
JP2003195958A JP2001396269A JP2001396269A JP2003195958A JP 2003195958 A JP2003195958 A JP 2003195958A JP 2001396269 A JP2001396269 A JP 2001396269A JP 2001396269 A JP2001396269 A JP 2001396269A JP 2003195958 A JP2003195958 A JP 2003195958A
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Hisashi Tokuda
尚志 徳田
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Mitsumi Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カレントミラー構成の電流源用トランジスタ
がオフされる時間を短縮し、定電流源としての精度を向
上させることが可能な定電流源回路および集積回路を提
供することを目的とする。 【解決手段】 ベースおよびコレクタが短絡されてお
り、基準電流(I1)に応じたベース・エミッタ間電圧
(Vbe)を生じさせる第1トランジスタ(Q1)と、
第1トランジスタ(Q1)のベース・エミッタ間電圧
(Vbe)がベースに印加され、基準電流(I1)と同
じ値のコレクタ電流を出力する第2トランジスタ(Q
2,Q3)と、第1,第2トランジスタ(Q1〜Q3)
のベースの電位(Va)と第1,第2トランジスタ(Q
1〜Q3)のエミッタに接続された電源電位(Vcc)
との関係に応じて、第1,第2トランジスタ(Q1〜Q
3)のベースの電位(Va)を低下させる素子(D1)
とを有することにより上記課題を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、定電流源回路およ
び集積回路に係り、特にカレントミラー接続を利用する
定電流源回路および集積回路に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばカレントミラー接続(Currrent M
irror Connection)を利用した定電流源回路(以下、単
にカレントミラー回路という)は、集積回路(Integrat
ed Circuit)の内部回路などで利用される。
【0003】図3は、カレントミラー回路の一例の構成
図を示す。図3のカレントミラー回路は、バイアス用ト
ランジスタとしてのpnpトランジスタQ1と、電流源
用トランジスタとしてのpnpトランジスタQ2,Q3
と、定電流源10とを有するように構成されている。
【0004】pnpトランジスタQ1は、コレクタとベ
ースとが短絡されていると共に、エミッタが電源電圧V
ccに接続されている。また、pnpトランジスタQ1
は、コレクタおよびベースが定電流源10を介して接地
されていると共に、pnpトランジスタQ2,Q3のベ
ースに接続されている。なお、定電流源10は、基準電
流I1を流すものである。
【0005】pnpトランジスタQ2,Q3は、エミッ
タが電源電圧Vccに接続されていると共に、ベースが
pnpトランジスタQ1のベースに接続されている。ま
た、pnpトランジスタQ2,Q3は、コレクタが電流
I2,I3を利用する様々な回路に接続されている。
【0006】pnpトランジスタQ1は、コレクタ電流
が基準電流I1に等しくなるようにバイアスされ、コレ
クタに基準電流I1を流すようなベース・エミッタ間電
圧Vbeが生じる。なお、pnpトランジスタQ1のベ
ースとpnpトランジスタQ2,Q3のベースとは接続
されているため、pnpトランジスタQ1のベース・エ
ミッタ間電圧VbeがpnpトランジスタQ2,Q3の
ベースに印加される。
【0007】したがって、pnpトランジスタQ1と、
pnpトランジスタQ2,Q3とが同じ特性を持つ素子
であれば、pnpトランジスタQ2,Q3はpnpトラ
ンジスタQ1と同一条件でバイアスされるため、コレク
タ電流が基準電流I1に等しくなる。つまり、カレント
ミラー回路では、pnpトランジスタQ2,Q3から出
力される電流I2,I3が定電流源10に流れる電流I
1と等しくなる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図3のカレ
ントミラー回路に供給される電源電圧Vccは、様々な
要因により急峻に立ち下がる場合がある。この場合、カ
レントミラー回路は図4のように動作する。
【0009】図4は、電源電圧Vccが急峻に立ち下が
った場合の動作の一例について説明する図を示す。例え
ば図4(A)のように電源電圧Vccが電圧Vcc1か
らVcc2に急峻に立ち下がると、pnpトランジスタ
Q1〜Q3のベースと同じ電位のA点の電圧Vaは図4
(B)のように変化する。
【0010】電源電圧Vccの変化に比べて電圧Vaの
変化が緩やかであるのは、pnpトランジスタQ1〜Q
3のベースとサブストレート(SUB)との間に存在す
る容量Csに基づくものである。電圧Vaは容量Csに
蓄えられた電荷を放電するため、電源電圧Vccの変化
より緩やかに変化する。
【0011】この結果、電源電圧Vccが電圧Vcc1
からVcc2に急峻に立ち下がった場合、電源電圧Vc
cが電圧Vaより小さくなる時間帯が生じる。つまり、
ベース・エミッタ間に逆方向の電圧が印加されるため、
pnpトランジスタQ2,Q3はオフされる。したがっ
て、pnpトランジスタQ2,Q3から出力される電流
I2,I3は、図4(C)のように時間tだけオフされ
る。
【0012】なお、時間tは、以下の式(1)により算
出される。式(1)を参照すると、低消費電流化によっ
て基準電流I1を小さくした場合,電源電圧Vccの変
動値が大きい場合に時間tが長くなることが分かる。
【0013】
【数1】 このように、pnpトランジスタQ2,Q3から出力さ
れる電流I2,I3がオフされる時間tが生じると、定
電流源としての精度が悪化し、電流I2,I3を利用す
る回路に誤動作(例えば論理値の反転など)が生じてし
まうという問題があった。
【0014】本発明は、上記の点に鑑みなされたもの
で、カレントミラー構成の電流源用トランジスタがオフ
される時間を短縮し、定電流源としての精度を向上させ
ることが可能な定電流源回路および集積回路を提供する
ことを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】そこで、上記課題を解決
するため、本発明は、カレントミラー構成の第1トラン
ジスタ(Q1)および一つ以上の第2トランジスタ(Q
2,Q3)を有する定電流源回路であって、ベースおよ
びコレクタが短絡されており、基準電流(I1)に応じ
たベース・エミッタ間電圧(Vbe)を生じさせる第1
トランジスタ(Q1)と、前記第1トランジスタ(Q
1)のベース・エミッタ間電圧(Vbe)がベースに印
加され、前記基準電流(I1)と同じ値のコレクタ電流
を出力する第2トランジスタ(Q2,Q3)と、前記第
1トランジスタ(Q1)および第2トランジスタ(Q
2,Q3)のベースの電位(Va)と前記第1トランジ
スタ(Q1)および第2トランジスタ(Q2,Q3)の
エミッタに接続された電源電位(Vcc)との関係に応
じて、前記第1トランジスタ(Q1)および第2トラン
ジスタ(Q2,Q3)のベースの電位(Va)を低下さ
せる素子(D1)とを有することを特徴とする。
【0016】このような定電流源回路では、第1トラン
ジスタ(Q1)および第2トランジスタ(Q2,Q3)
のベースの電位(Va)と、第1トランジスタ(Q1)
および第2トランジスタ(Q2,Q3)のエミッタに接
続された電源電位(Vcc)との関係に応じて、第1ト
ランジスタ(Q1)および第2トランジスタ(Q2,Q
3)のベースの電位(Va)を低下させる素子(D1)
を有するため、ベース・エミッタ間に逆方向の電圧が印
加される時間を短縮できる。したがって、カレントミラ
ー構成の第2トランジスタ(Q2,Q3)がオフされる
時間を短縮し、定電流源としての精度を向上させること
ができる。
【0017】また、本発明は、前記第1トランジスタ
(Q1)は、エミッタが電源電圧(Vcc)に接続され
ると共に、ベースおよびコレクタが第2トランジスタ
(Q2,Q3)のベースと前記基準電流(I1)を流す
電流源(10)とに接続されることを特徴とする。
【0018】このような定電流源回路では、第1トラン
ジスタ(Q1)のベースが前記第2トランジスタ(Q
2,Q3)のベースと接続されているため、第1トラン
ジスタ(Q1)および第2トランジスタ(Q2,Q3)
のベース・エミッタ間電圧(Vbe)を同じにできる。
【0019】また、本発明は、前記第2トランジスタ
(Q2,Q3)は、エミッタが電源電圧(Vcc)に接
続されると共に、ベースが前記第1トランジスタ(Q
1)のベースおよびコレクタに接続されることを特徴と
する。
【0020】このような定電流源回路では、第2トラン
ジスタ(Q2,Q3)のベースが第1トランジスタ(Q
1)のベースと接続されているため、第1トランジスタ
(Q1)および第2トランジスタ(Q2,Q3)のベー
ス・エミッタ間電圧(Vbe)を同じにできる。
【0021】また、本発明は、前記素子(D1)は、前
記第1トランジスタ(Q1)および第2トランジスタ
(Q2,Q3)のベースの電位(Va)が前記第1トラ
ンジスタ(Q1)および第2トランジスタ(Q2,Q
3)のエミッタに接続された電源電位(Vcc)より高
いとき、放電により前記第1トランジスタ(Q1)およ
び第2トランジスタ(Q2,Q3)のベースの電位(V
a)を低下させることを特徴とする。
【0022】このような定電流源回路では、第1トラン
ジスタ(Q1)および第2トランジスタ(Q2,Q3)
のベースの電位(Va)が、第1トランジスタ(Q1)
および第2トランジスタ(Q2,Q3)のエミッタに接
続された電源電位(Vcc)より高いとき、第1トラン
ジスタ(Q1)および第2トランジスタ(Q2,Q3)
のベースの電位(Va)を低下させる素子(D1)を有
するため、ベース・エミッタ間に逆方向の電圧が印加さ
れる時間を短縮できる。したがって、カレントミラー構
成の第2トランジスタ(Q2,Q3)がオフされる時間
を短縮し、定電流源としての精度を向上させることがで
きる。
【0023】また、本発明は、前記素子(D1)は、ダ
イオードであることを特徴とする。
【0024】このような定電流源回路では、素子(D
1)がダイオードであるため、元の定電流源回路に影響
を与えることがなく、且つ、改造を最小限に抑えること
ができる。
【0025】また、本発明は、前記第1トランジスタ
(Q1)および第2トランジスタ(Q2,Q3)は、p
npトランジスタであることを特徴とする。
【0026】このような定電流源回路では、第1トラン
ジスタ(Q1)および第2トランジスタ(Q2,Q3)
をpnpトランジスタで構成できる。
【0027】また、本発明は、カレントミラー構成の定
電流源回路を有する集積回路であって、ベースおよびコ
レクタが短絡されており、基準電流(I1)に応じたベ
ース・エミッタ間電圧(Vbe)を生じさせる第1トラ
ンジスタ(Q1)と、前記第1トランジスタ(Q1)の
ベース・エミッタ間電圧(Vbe)がベースに印加さ
れ、前記基準電流(I1)と同じ値のコレクタ電流を出
力する1つ以上の第2トランジスタ(Q2,Q3)と、
前記第1トランジスタ(Q1)および第2トランジスタ
(Q2,Q3)のベースの電位(Va)と前記第1トラ
ンジスタ(Q1)および第2トランジスタ(Q2,Q
3)のエミッタに接続された電源電位(Vcc)との関
係に応じて、前記第1トランジスタ(Q1)および第2
トランジスタ(Q2,Q3)のベースの電位(Va)を
低下させる素子(D1)とを備えた定電流源回路を有す
ることを特徴とする。
【0028】このような集積回路では、定電流源として
の精度が高い定電流源回路を有することができるので、
安定した電流(I2,I3)の供給に基づく正確な動作
を実現できる。
【0029】なお、上記括弧内の参照符号は理解を容易
にするために一例として付したものであり、図示の態様
に限定されるものではない。
【0030】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面に基づいて説明する。
【0031】図1は、本発明としてのカレントミラー回
路の一実施例の構成図を示す。図1のカレントミラー回
路は、バイアス用トランジスタとしてのpnpトランジ
スタQ1と、電流源用トランジスタとしてのpnpトラ
ンジスタQ2,Q3と、ダイオードD1と、定電流源1
0とを有するように構成されている。なお、図1の例で
は、電流源用トランジスタとして2つのpnpトランジ
スタQ2,Q3を設けているが、1つ或いは3つ以上の
pnpトランジスタを設けてもよい。
【0032】また、pnpトランジスタQ1〜Q3は、
ペアトランジスタのような同じ特性を有するものを利用
する。なお、pnpトランジスタQ1〜Q3の特性が異
なる場合、エミッタに抵抗を挿入して補正してもよい。
【0033】pnpトランジスタQ1は、コレクタとベ
ースとが短絡されていると共に、エミッタが電源電圧V
ccに接続されている。また、pnpトランジスタQ1
は、コレクタおよびベースが定電流源10を介して接地
されていると共に、pnpトランジスタQ2,Q3のベ
ースに接続されている。
【0034】pnpトランジスタQ2,Q3は、エミッ
タが電源電圧Vccに接続されていると共に、ベースが
pnpトランジスタQ1のベースに接続されている。図
1中のA点は、pnpトランジスタQ1〜Q3のベース
と同じ電位である。以下、A点の電圧を電圧Vaとす
る。また、pnpトランジスタQ2,Q3は、コレクタ
が電流I2,I3を利用する様々な回路に接続されてい
る。
【0035】ダイオードD1は、アノードがpnpトラ
ンジスタQ1〜Q3のベースに接続されると共に、カソ
ードが電源電圧Vccに接続されている。つまり、ダイ
オードD1は、pnpトランジスタQ1〜Q3のベース
から電源電圧Vccの方向が順方向となるように接続さ
れる。
【0036】定電流源10は、基準電流I1を流すもの
である。定電流源10が基準電流I1を流すと、pnp
トランジスタQ1はコレクタ電流が基準電流I1に等し
くなるようにバイアスされ、コレクタに基準電流I1を
流すようなベース・エミッタ間電圧Vbeが生じる。
【0037】図1のカレントミラー回路では、pnpト
ランジスタQ1のベースとpnpトランジスタQ2,Q
3のベースとが接続されているため、pnpトランジス
タQ1のベース・エミッタ間電圧Vbeがpnpトラン
ジスタQ2,Q3のベースに印加される。
【0038】pnpトランジスタQ1とpnpトランジ
スタQ2,Q3とが同じ特性を持つため、pnpトラン
ジスタQ2,Q3はpnpトランジスタQ1と同一条件
でバイアスされ、コレクタ電流が基準電流I1に等しく
なる。したがって、pnpトランジスタQ2,Q3から
出力される電流I2,I3は、定電流源10に流れる電
流I1と等しくなる。
【0039】このとき、pnpトランジスタQ1〜Q3
のベースとサブストレート(SUB)との間に存在する
容量Csに電荷が蓄えられる。なお、電源電圧Vccが
電圧Vaより大きいため、ダイオードD1は逆方向動作
(高インピーダンス)となり、ほとんど電流を流さな
い。
【0040】次に、図1のカレントミラー回路に供給さ
れる電源電圧Vccが急峻に立ち下がった場合のカレン
トミラー回路の動作について説明する。カレントミラー
回路に供給される電源電圧Vccは、様々な要因(例え
ば、そのカレントミラー回路を組み込んだ集積回路や装
置の機能,状態など)に応じて急峻に立ち下がる場合が
ある。
【0041】図1のカレントミラー回路は、電源電圧V
ccが急峻に立ち下がった場合、図2のように動作す
る。図2は、電源電圧Vccが急峻に立ち下がった場合
の動作の一例について説明する図を示す。
【0042】例えば図2(A)のように電源電圧Vcc
が電圧Vcc1からVcc2に急峻に立ち下がると、電
源電圧VccがA点の電圧Vaより小さくなる。このと
き、ダイオードD1は順方向動作(低インピーダンス)
となり、電圧Vaから電源電圧Vccの方向に大きな電
流を流すようになる。したがって、容量Csに蓄えられ
た電荷はダイオードD1で急速に放電される。
【0043】この結果、A点の電圧Vaは図2(B)の
ように変化する。従来のカレントミラー回路では、図4
(B)に表されるように、電源電圧Vccの変化に比べ
て電圧Vaの変化が緩やかである。この理由は、容量C
sに蓄えられた電荷を放電するまでに時間が掛かるため
である。
【0044】一方、本発明によるカレントミラー回路で
は、電源電圧VccがA点の電圧Vaより小さいときに
ダイオードD1が順方向動作となるため、容量Csに蓄
えられた電荷が急速に放電される。したがって、本発明
によるカレントミラー回路は電圧Vaの変化が図2
(B)に表すように、従来のカレントミラー回路の電圧
Vaの変化より急峻となる。
【0045】この結果、本発明によるカレントミラー回
路は電圧Vaの変化が従来の電圧Vaの変化に比べて電
源電圧Vccの変化に近似し、電源電圧Vccが電圧V
aより小さくなる時間帯が短くなる。つまり、ベース・
エミッタ間に逆方向の電圧が印加される時間帯が短くな
る。
【0046】ベース・エミッタ間に逆方向の電圧が印加
される時間帯が短くなることで、pnpトランジスタQ
2,Q3がオフされる時間帯が短くなり、pnpトラン
ジスタQ2,Q3から出力される電流I2,I3が、図
2(C)のように極めて短い時間tだけオフされるよう
になる。
【0047】なお、時間tは、以下の式(2)により算
出される。式(2)を参照すると、pnpトランジスタ
Q2,Q3がオフされている時間tは、式(1)と比較
して極めて短くなることが分かる。
【0048】
【数2】 なお、本発明は従来のカレントミラー回路にダイオード
D1を追加しただけのものであって、大掛かりな改造を
必要としない。また、ダイオードD1は電源電圧Vcc
がA点の電圧Vaより小さいときにダイオードD1が順
方向動作となるため、pnpトランジスタQ2,Q3が
オフされている時間帯だけ電圧Vaから電源電圧Vcc
の方向に大きな電流を流すことになり、正常に動作して
いるカレントミラー回路に影響を与えない。
【0049】このように、本発明によるカレントミラー
回路はpnpトランジスタQ2,Q3から出力される電
流I2,I3がオフされている時間が短くなるため、定
電流源としての精度が極めて高く、電流I2,I3を利
用する回路に誤動作が生じる可能性を著しく減少させる
ことができる。
【0050】
【発明の効果】上述の如く、本発明によれば、第1トラ
ンジスタおよび第2トランジスタのベースの電位と、第
1トランジスタおよび第2トランジスタのエミッタに接
続された電源電位との関係に応じて、第1トランジスタ
および第2トランジスタのベースの電位を低下させる素
子を有するため、ベース・エミッタ間に逆方向の電圧が
印加される時間を短縮できる。したがって、カレントミ
ラー構成の第2トランジスタがオフされる時間を短縮
し、定電流源としての精度を向上させることができる。
【0051】また、本発明によれば、素子がダイオード
であるため、元の定電流源回路に影響を与えることがな
く、且つ、改造を最小限に抑えることができる。
【0052】また、本発明によれば、定電流源としての
精度が高い定電流源回路を有する集積回路を実現するこ
とができるので、安定した電流の供給に基づく正確な動
作が可能となる。
【0053】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明としてのカレントミラー回路の一実施例
の構成図である。
【図2】電源電圧Vccが急峻に立ち下がった場合の動
作の一例について説明する図である。
【図3】カレントミラー回路の一例の構成図である。
【図4】電源電圧Vccが急峻に立ち下がった場合の動
作の一例について説明する図である。
【符号の説明】
10 定電流源 Vcc 電源電圧 I1 基準電流 I2 pnpトランジスタQ2から出力される電流 I3 pnpトランジスタQ3から出力される電流 Q1〜Q3 pnpトランジスタ D1 ダイオード Cs 容量 Vbe ベース・エミッタ間電圧 Va A点の電圧

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カレントミラー構成の第1トランジスタ
    および一つ以上の第2トランジスタを有する定電流源回
    路であって、 ベースおよびコレクタが短絡されており、基準電流に応
    じたベース・エミッタ間電圧を生じさせる第1トランジ
    スタと、 前記第1トランジスタのベース・エミッタ間電圧がベー
    スに印加され、前記基準電流と同じ値のコレクタ電流を
    出力する第2トランジスタと、 前記第1トランジスタおよび第2トランジスタのベース
    の電位と前記第1トランジスタおよび第2トランジスタ
    のエミッタに接続された電源電位との関係に応じて、前
    記第1トランジスタおよび第2トランジスタのベースの
    電位を低下させる素子とを有することを特徴とする定電
    流源回路。
  2. 【請求項2】 前記第1トランジスタは、エミッタが電
    源電圧に接続されると共に、ベースおよびコレクタが前
    記第2トランジスタのベースと前記基準電流を流す電流
    源とに接続されることを特徴とする請求項1記載の定電
    流源回路。
  3. 【請求項3】 前記第2トランジスタは、エミッタが電
    源電圧に接続されると共に、ベースが前記第1トランジ
    スタのベースおよびコレクタに接続されることを特徴と
    する請求項1又は2記載の定電流源回路。
  4. 【請求項4】 前記素子は、前記第1トランジスタおよ
    び第2トランジスタのベースの電位が前記第1トランジ
    スタおよび第2トランジスタのエミッタに接続された電
    源電位より高いとき、放電により前記第1トランジスタ
    および第2トランジスタのベースの電位を低下させるこ
    とを特徴とする請求項1乃至3何れか一項記載の定電流
    源回路。
  5. 【請求項5】 前記素子は、ダイオードであることを特
    徴とする請求項1乃至4何れか一項記載の定電流源回
    路。
  6. 【請求項6】 前記第1トランジスタおよび第2トラン
    ジスタは、pnpトランジスタであることを特徴とする
    請求項1乃至5何れか一項記載の定電流源回路。
  7. 【請求項7】 カレントミラー構成の定電流源回路を有
    する集積回路であって、 ベースおよびコレクタが短絡されており、基準電流に応
    じたベース・エミッタ間電圧を生じさせる第1トランジ
    スタと、 前記第1トランジスタのベース・エミッタ間電圧がベー
    スに印加され、前記基準電流と同じ値のコレクタ電流を
    出力する1つ以上の第2トランジスタと、 前記第1トランジスタおよび第2トランジスタのベース
    の電位と前記第1トランジスタおよび第2トランジスタ
    のエミッタに接続された電源電位との関係に応じて、前
    記第1トランジスタおよび第2トランジスタのベースの
    電位を低下させる素子とを備えた定電流源回路を有する
    ことを特徴とする集積回路。
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JP (1) JP2003195958A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1772322A2 (en) 2003-07-11 2007-04-11 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Crash-safe vehicle control system
JP2007279957A (ja) * 2006-04-05 2007-10-25 Seiko Epson Corp 電流源回路、およびこれを含むコンパレータ

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EP1772322A2 (en) 2003-07-11 2007-04-11 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Crash-safe vehicle control system
JP2007279957A (ja) * 2006-04-05 2007-10-25 Seiko Epson Corp 電流源回路、およびこれを含むコンパレータ

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