JP2003195184A - 広帯域望遠鏡 - Google Patents

広帯域望遠鏡

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JP2003195184A JP2001397998A JP2001397998A JP2003195184A JP 2003195184 A JP2003195184 A JP 2003195184A JP 2001397998 A JP2001397998 A JP 2001397998A JP 2001397998 A JP2001397998 A JP 2001397998A JP 2003195184 A JP2003195184 A JP 2003195184A
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Hirohiko Shimizu
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Tomoyuki Otani
知行 大谷
Shunichi Ebisaki
俊一 戎崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】直入射光学系と斜入射光学系との複合望遠鏡に
よって広いエネルギー帯域、例えば、可視光からX線の
領域の光それぞれを高い反射率で反射するようにして、
広いエネルギー帯域の光を観測することができるように
する。 【解決手段】入射された光を反射する表面部に光が斜め
に入射する斜入射光学系部と、入射された光を反射する
表面部に光が略垂直に入射する直入射光学系部と、上記
斜入射光学系部の表面部において反射された反射光と上
記直入射光学系部の表面部において反射された反射光と
が入射され、該入射された光を分光検出する検出器とを
有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、広帯域望遠鏡に関
し、さらに詳細には、広いエネルギー帯域の光が入射す
る天体観測に用いて好適な広帯域望遠鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、表面に多層膜が形成されて当
該多層膜に対応する所定のエネルギーの光のみを高い反
射率で反射する反射鏡と、当該反射鏡によって反射され
た反射光が集光されて所定のエネルギーの光を検出する
半導体検出器などの検出器とを有し、所定のエネルギー
の光を観測する直入射望遠鏡が知られている。
【0003】一方、天体観測においては、見かけのエネ
ルギー準位が集団運動および赤方変移でかなり変動する
ため、静止系で予想されるエネルギー帯域では観測され
ない。従来の反射鏡の多層膜は、所定のエネルギーの光
のみを高い反射率で反射する狭帯域のため、大きく変動
する天体での線スペクトルの発見が望めないものであ
る。
【0004】即ち、上記したような天体観測において
は、広いエネルギー帯域の光を観測することができるよ
うな望遠鏡が望まれており、特に、極端紫外線からX線
の領域においては、複素屈折率が1に近く、δ(=1−
n)も消衰係数κも1より十分に小さいために、垂直入
射の反射率がバルクで1%にも満たない。また、極端紫
外線からX線の領域の光は大気によって吸収されてしま
うため、大気圏の外側において観測できる望遠鏡が望ま
れている。
【0005】しかしながら、従来の直入射望遠鏡におい
ては、反射鏡の表面に形成されている多層膜が所定のエ
ネルギーの光に対してのみ高い反射率を有するものであ
るので、当該多層膜が形成された反射鏡によって高い反
射率で反射された所定のエネルギーの光しか観測するこ
とができず、広いエネルギー帯域の光、例えば、可視光
からX線の領域の光を観測することができないという問
題点があった。
【0006】また、従来の直入射望遠鏡においては、1
台の望遠鏡では反射鏡の多層膜に応じた所定のエネルギ
ーの光しか観測することができないので、こうした従来
の直入射望遠鏡によって広いエネルギー帯域の光を観測
するためには、それぞれ異なるエネルギーの光を反射す
る多層膜が形成された反射鏡を有する複数の直入射望遠
鏡を用いる必要がある。その結果、コストアップや複数
の直入射望遠鏡を配置するための広いスペースの確保な
ど新たな問題点を生起することとなる。
【0007】さらに、それぞれ異なるエネルギーの光を
反射する多層膜が形成された反射鏡を有するようにして
従来の直入射望遠鏡を複数台用いると、当該複数の直入
射望遠鏡を制御する必要があり、効率が低下するという
問題点があった。
【0008】一方、斜入射光学系は可視光からX線に領
域に関して高い反射率が得られることが知られている
が、こうした斜入射光学系は視野が狭く、有効面積が小
さいなどの各種の問題点があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記したよ
うな従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、直入射光学系と斜入射
光学系それぞれの長所の部分を上手く利用し、広いエネ
ルギー帯域の光を観測することができるようにした広帯
域望遠鏡を提供しようとするものである。
【0010】また、本発明の目的とするところは、直入
射光学系と斜入射光学系との複合望遠鏡によって、例え
ば、可視光からX線の領域の広いエネルギー帯域の光そ
れぞれを高い反射率で反射するようにして、コストの低
減や省スペース化を図ることができるとともに効率よく
広いエネルギー帯域の光を観測することができるように
した広帯域望遠鏡を提供しようとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のうち請求項1に記載の発明は、入射された
光を反射する表面部に光が斜めに入射する斜入射光学系
部と、入射された光を反射する表面部に光が略垂直に入
射する直入射光学系部と、上記斜入射光学系部の表面部
において反射された反射光と上記直入射光学系部の表面
部において反射された反射光とが入射され、当該入射さ
れた光を分光検出する検出器とを有するようにしたもの
である。
【0012】従って、本発明のうち請求項1に記載の発
明によれば、広いエネルギー帯域の光が斜入射光学系部
の表面部と直入射光学系部の表面部とに入射すると、当
該広いエネルギー帯域、例えば、可視光からX線の領域
の広いエネルギー帯域の光がそれぞれ、斜入射光学系部
の表面部と直入射光学系部の表面部とによって高い反射
率で反射され、当該斜入射光学系部の表面部と直入射光
学系部の表面部とにおいて反射された光が検出器によっ
て分光検出されるので、直入射光学系ならびに斜入射光
学系それぞれの長所の部分が上手く利用され、広いエネ
ルギー帯域の光それぞれを観測することができる。
【0013】そして、直入射光学系と斜入射光学系との
共焦点の複合望遠鏡によって、広いエネルギー帯域の光
それぞれを高い反射率で反射するので、コストの低減や
省スペース化を図ることができるとともに効率よく広い
エネルギー帯域の光を同時観測することができる。
【0014】また、本発明のうち請求項2に記載の発明
は、請求項1に記載の発明において、上記斜入射光学系
部に比べて上記直入射光学系部は内側に位置し、上記検
出器は光軸上に位置するようにしたものである。このよ
うにすると、より一層の省スペース化が実現され、望遠
鏡全体を小型化することも可能になる。
【0015】また、本発明のうち請求項3に記載の発明
は、回転放物面からなる第1の表面部において入射され
た光を反射する第1の反射鏡と、回転双曲面からなる第
2表面部において上記第1の反射鏡の上記表面部におい
て反射された光を反射する第2の反射鏡とを有する斜入
射光学系部と、周期長を深さ方向において連続的に変化
させ、真空紫外線から極端紫外線の領域における所定の
エネルギーの光をそれぞれ反射するとともに、可視光の
領域にわたって全反射による高い反射率を有する多層膜
が形成された第3の表面部を有し、当該第3の表面部に
おいて入射された光を反射する第3の反射鏡と、上記第
3の反射鏡の上記第3の表面部に対応させて、周期長を
深さ方向において連続的に変化させ、真空紫外線から極
端紫外線の領域における所定のエネルギーの光をそれぞ
れ反射するとともに、可視光の領域にわたって全反射に
よる高い反射率を有する多層膜が形成された第4の表面
部を有し、当該第4の表面部において上記第3の反射鏡
の上記第3の表面部において反射された光を反射する第
4の反射鏡とを有する直入射光学系部と、上記第2の反
射鏡の上記第2の表面部において反射された光と上記第
4の反射鏡において反射された光とが入射され、当該入
射された光を分光検出する検出器とを有するようにした
ものである。
【0016】従って、本発明のうち請求項3に記載の発
明によれば、広いエネルギー帯域の光が、斜入射光学系
部の第1の反射鏡の第1の表面部と直入射光学系部の第
3の反射鏡の第3の表面部とに入射すると、斜入射光学
系部によって、広いエネルギー帯域の光のうち可視光か
ら硬X線の領域の光それぞれが高い反射率で反射され、
直入射光学系部によって、広いエネルギー帯域の光のう
ち可視光から極端紫外線の領域の光それぞれが高い反射
率で反射され、当該斜入射光学系部の表面部と直入射光
学系部の表面部とにおいて反射された光が検出器によっ
て分光検出されるので、広いエネルギー帯域の光、特
に、可視光からX線の領域における光を観測することが
できる。
【0017】そして、直入射光学系と斜入射光学系との
共焦点の複合望遠鏡によって、広いエネルギー帯域の光
それぞれを高い反射率で反射するので、コストの低減や
省スペース化を図ることができるとともに効率よく広い
エネルギー帯域の光を同時観測することができる。
【0018】また、本発明のうち請求項4に記載の発明
は、請求項3に記載の発明において、上記斜入射光学系
部の上記第1の反射鏡と上記第2の反射鏡とにより略円
筒状の非球面反射鏡が構成され、当該非球面反射鏡の内
径側に上記直入射光学系部は位置し、上記検出器は光軸
上に位置するようにしたものである。このようにする
と、より一層の省スペース化が実現され、望遠鏡全体を
小型化することも可能になる。
【0019】また、本発明のうち請求項5に記載の発明
は、請求項1、請求項2、請求項3または請求項4のい
ずれか1項に記載の発明において、上記検出器は、超伝
導トンネル接合素子であるようにしたものである。
【0020】従って、本発明のうち請求項5に記載の発
明によれば、赤外線からX線までの広帯域において高い
感度と分光能力とを有する検出器として機能する超伝導
トンネル接合素子によって、単一または複数の反射鏡に
よって反射された広いエネルギー帯域の光それぞれを単
一の検出器で分光検出することができる。
【0021】また、本発明のうち請求項6に記載の発明
は、請求項1、請求項2、請求項3、請求項4または請
求項5のいずれか1項に記載の発明において、上記斜入
射光学系部の表面部において反射された反射光のうち上
記直入射光学系部の表面部において反射された反射光よ
り高いエネルギーの光のみを選択的に上記検出器に入射
させるフィルターを有するようにしたものである。
【0022】従って、本発明のうち請求項6に記載の発
明によれば、直入射光学系部の表面部において反射され
た反射光に応じて、斜入射光学系部の表面部において反
射された反射光のうちの所定のエネルギーの光のみが選
択的に検出器に入射するようにできるので、フィルター
によって斜入射光学系部と直入射光学系部とのそれぞれ
から検出器に入射する反射光のエネルギーの範囲を変更
することが可能になる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照しなが
ら、本発明による広帯域望遠鏡の実施の形態を詳細に説
明するものとする。
【0024】図1には、本発明による広帯域望遠鏡の実
施の形態の一例を示す概念構成説明図が示されており、
図2には、本発明による広帯域望遠鏡の実施の形態の一
例を示す概略構成説明図が示されている。
【0025】本発明による広帯域望遠鏡10は、反射鏡
30に光が斜めに入射する斜入射光学系部12と、反射
鏡40に光が略垂直に入射する直入射光学系部14と、
斜入射光学系部12からの反射光と直入射光学系部14
からの反射光とが集光される検出器たる超伝導トンネル
接合素子(Superconduting Tunne
l Junction:STJ)16とを有して構成さ
れている。
【0026】なお、図2に示すように本発明による広帯
域望遠鏡10は、内部20aが中空な円筒状の本体部2
0を備えている。この本体部20の一方の端部は略円形
形状の底部20bによって閉塞されており、他方の端部
は略円形形状の開口部20cで開口している。また、本
体部20を前方側20dと後方側20eとに分ける壁部
20fと、壁部20fから延設された支持部20gとを
有するものである。
【0027】また、この本体部20の中心軸は、斜入射
光学系部12の光学系の中心を通る軸であるとともに直
入射光学系部14の光学系の中心を通る軸、即ち、広帯
域望遠鏡10の光軸O−O(図2における一点鎖線参
照。)に一致しているものである。
【0028】ここで、斜入射光学系部12は、斜入射望
遠鏡において用いられる、所謂、ウォルター(Wolt
er)I型の略円筒状の非球面反射鏡12cと、本体部
20の壁部20fに配設されたフィルター34とを有し
て構成されている(図3参照)。
【0029】この非球面反射鏡12cは、本体部20の
前方側20dの開口部20c近傍に配設された複数の反
射鏡30からなる放物面12aと、本体部20の壁部2
0f近傍に配設された複数の反射鏡32からなる双曲面
12bとにより構成される。
【0030】放物面12aを構成する複数の反射鏡30
はそれぞれ、全体は略円筒状体であり、回転放物面とし
て形成された表面部30aを備えている。一方、双曲面
12bを構成する複数の反射鏡32はそれぞれ、全体は
略円筒状体であり、回転双曲面として形成された表面部
32aを備えている。そして、反射鏡30の表面部30
aならびに反射鏡32の表面部32aには、Au(金)
またはPt(白金)のコーティングが施されている。
【0031】そして、複数の反射鏡30それぞれと複数
の反射鏡32のそれぞれとが1対1で対応するようにし
て、光軸O−Oを中心とした同心円状に多重に配設さ
れ、本体部20の開口部20c側から放物面12a、双
曲面12bの順で位置するようになされている。即ち、
放物面12aの反射鏡30の一方の端部30bは、本体
部20の開口部20c近傍に位置し、反射鏡30の他方
の端部30cと反射鏡32の一方の端部32bとが近接
し、反射鏡32の他方の端部32cが本体部20の壁部
20f側に位置している。
【0032】フィルター34は、中央部位に略円形形状
の孔34aが穿設された略リング形状体であって、本体
部20の壁部20fに配設されて反射鏡32の端部32
cの近傍に位置している。このフィルター34は、極端
紫外線のエネルギー以下の光を遮断するものである。
【0033】一方、直入射光学系部14は、斜入射光学
系部12の放物面12aと双曲面12bとからなる略円
筒状の非球面反射鏡12cの内径側に位置しており、本
体部20の前方側20dにおいて支持部20gに支持さ
れた反射鏡40と、支持部20gから延設された前方腕
部20hに支持された反射鏡42と、支持部20gから
延設された後方腕部20iに支持されたフィルター44
とを有して構成されている(図4参照)。
【0034】これら反射鏡40、反射鏡42ならびにフ
ィルター44からなる直入射光学系部14は、斜入射光
学系部12の非球面反射鏡12cの内径側において、所
謂、カセグレンタイプの望遠鏡を構成している。
【0035】つまり、主鏡たる反射鏡40の表面部40
bと副鏡たる反射鏡42の表面部42aとが対向し、副
鏡たる反射鏡42によって光路が折り返されて、主鏡た
る反射鏡40の背面部40c側において焦点が結ばれる
ようになされている。なお、この実施の形態において
は、上記焦点が結ばれる位置に、超伝導トンネル接合素
子16が配置されている。また、反射鏡40、反射鏡4
2ならびにフィルター44はそれぞれ、反射鏡40の中
心、反射鏡42の中心、ならびにフィルター44の中心
が、広帯域望遠鏡10の光軸O−Oに一致するようにし
て配設されている。
【0036】反射鏡40は、全体が円形の皿状体40a
であり、中心部位には表面部40bと背面部40cとに
おいて開口する孔部40dが穿設されている。また、皿
状体40aの表面部40bは、孔部40dを中心として
凹状に窪んで形成された回転放物面として形成されてい
る(図4ならびに図5(a)(b)参照)。
【0037】そして、この略リング形状の表面部40b
の全領域において、所定の屈折率を有する第1の層40
e−1を形成し、当該第1の層40e−1上に当該第1
の層40e−1の屈折率とは異なる屈折率を有する第2
の層40e−2を積層する。さらに、これら第1の層4
0e−1と当該第1の層40e−1に積層された第2の
層40e−2との2つの層を一組として所定の積層数n
(ただし、「n」は正の整数である。)分だけ積層し
て、表面部40bには多層膜40eが形成されている。
【0038】具体的には、第1の層40e−1は、例え
ば、Ni(ニッケル)、Mo(モリブデン)などの重元
素によって形成されるものであり、第2の層40e−2
は、例えば、C(炭素)、Si(ケイ素)などの軽元素
によって形成されるものである。
【0039】こうして屈折率の異なる薄膜が多層状に重
ねられるとともに、1組の第1の層40e−1と第2の
層40e−2との膜厚たる周期長dがブラッグ反射を利
用するようにして形成されると、この多層膜に入射した
光は第1の層40e−1と第2の層40e−2との境界
面で反射され、当該第1の層40e−1と第2の層40
e−2との境界面で反射された反射光の干渉が生じて、
所定のエネルギーの光が高い反射率で反射されることに
なるものである。
【0040】ここで、反射鏡40の表面部40bに形成
された多層膜40eは、周期長dの異なる多層膜であ
る。つまり、多層膜40eの周期長dが多層膜40eの
深さ方向(図5(b)参照)において連続的に変化して
いる。より詳細には、反射鏡40の表面部40bの多層
膜40eにおいては、多層膜40eの深さ方向に沿っ
て、表面40eeから遠ざかるほど周期長dが短く、表
面40eeに近づくに従って周期長dが長くなるように
なされている。
【0041】従って、図5(b)に示すように、表面4
0eeから遠い周期長dと、深さ方向における中位の
周期長dと、多層膜40eの表面40ee近傍の周期
長d とは、周期長d<周期長d<周期長dの関
係となる。
【0042】こうした反射鏡40の表面部40bの多層
膜40eの周期長dは、真空紫外線から極端紫外線の領
域の所定のエネルギーの光それぞれに対応するようにし
て多層膜40eの深さ方向において連続的に変化するよ
うになされている。従って、反射鏡40の多層膜40e
の異なる周期長d(例えば、周期長d、d、d
それぞれの第1の層40e−1と第2の層40e−2と
の境界面でブラッグ反射を利用して反射される光のエネ
ルギーが異なるようになる。
【0043】なお、本明細書においては、当該「周期長
dを深さ方向において連続的に変化させた多層膜」を、
「スーパーミラー」と適宜称することとする。
【0044】一方、反射鏡42の表面部42aは凸面
で、スーパーミラーにより構成されている。この反射鏡
42のスーパーミラーは、反射鏡40の凹面たる表面部
40bを構成するスーパーミラーの種類や焦点距離など
の各種条件に応じて設計するようになされている。そし
て、反射鏡42の表面部42aは、反射鏡40の表面部
40bにおいて反射された光を、高い反射率で反射する
ようになされている。
【0045】なお、反射鏡40の表面部40bならびに
反射鏡42の表面部42aにスーパーミラーを形成する
には、公知の技術を用いることができ、その成膜装置な
らびに成膜方法の詳細な説明は省略することとする。
【0046】また、フィルター44は、略円盤状体であ
って、本体部20の後方支持部20iに支持されて、反
射鏡40の背面部40c側であって孔部40dの近傍に
位置している。このフィルター44は、光量の調節を行
うものである。
【0047】次に、超伝導トンネル接合素子16は、ジ
ョセフソン素子の一種であり、薄い絶縁膜(例えば、ア
ルミナ)を超伝導金属薄膜(例えば、ニオブ)で挟み込
んだ構造を有している。
【0048】当該超伝導トンネル接合素子16は、上記
したように斜入射光学系部12からの反射光と直入射光
学系部14からの反射光が集光される検出器である。よ
り詳細には、0.3K程度の極低温で動作し、当該超伝
導トンネル接合素子16に光が入射すると、当該入射し
た光のエネルギーは超伝導金属薄膜に吸収される。
【0049】そして、超伝導トンネル接合素子16の超
伝導金属薄膜に入射した光のエネルギーが吸収される
と、当該超伝導金属薄膜中のクーパー対の解離とフォノ
ンの発生とが引き起こされる。さらに、発生したフォノ
ンがクーパー対を解離するという過程が10−12秒程
度の時間内で生起されることとなる。
【0050】この際、準粒子が生じ、当該準粒子が量子
力学的トンネル効果で絶縁膜を通過することにより、入
射した光のエネルギーに比例した電流が発生し、所定の
回路系を用いて信号として取り出されて検出器として動
作するものである。
【0051】このように、当該超伝導トンネル接合素子
16は、赤外線からX線までの広帯域において高い感度
と分光能力とを有する検出器として機能する。
【0052】具体的に、図6(a)には、超伝導トンネ
ル接合素子16の表面の反射率が示されており、図6
(b)には、超伝導トンネル接合素子16の表面の透過
率が示されている。これら超伝導トンネル接合素子16
の反射率ならびに透過率から明らかなように、当該超伝
導トンネル接合素子16の光子の吸収率は95%以上で
ある。
【0053】また、超伝導トンネル接合素子16は極端
紫外線から軟X線の領域における光子の吸収率が非常に
高く、上記したようにして光子の吸収により信号を作り
出す性質を有する超伝導トンネル接合素子16を用いる
ことにより、可視光から硬X線の領域における光の分光
検出が実現されるものである。
【0054】なお、図7には、超伝導トンネル接合素子
16の極端紫外線からX線の領域におけるエネルギー分
解能の一例を示すグラフが示されており、図8には、超
伝導トンネル接合素子16のX線の領域におけるエネル
ギー分解能の一例を示すグラフが示されており、図9
(a)(b)(c)(d)には、超伝導トンネル接合素
子16の軟X線の領域におけるエネルギー分解能の一例
を示すグラフが示されており、図9(e)(f)(g)
(h)には、超伝導トンネル接合素子16の極端紫外線
の領域におけるエネルギー分解能の一例を示すグラフが
示されいる。
【0055】そして、超伝導トンネル接合素子16の前
段には、フィルター50が配設されている。フィルター
50は略円盤状体であって、赤外線を遮断するものであ
る。このため、フィルター50によって赤外線が遮断さ
れ、超伝導トンネル接合素子16に赤外線が入射するよ
うなことはない。従って、超伝導トンネル接合素子16
の温度上昇が防止されて良好な動作環境が維持され、よ
り正確な検出結果を得ることができる。
【0056】また、超伝導トンネル接合素子16に光が
入射すると、入射された光のエネルギーに比例した電流
が発生するが、こうして発生した電流に基づいて信号を
取り出す回路系として、信号レベルに応じた2つの回路
系が備えられている。具体的には、主にX線のような高
エネルギー用の回路と、主に可視光のような低エネルギ
ー用の回路とが配設されている。
【0057】以上の構成において、本発明による広帯域
望遠鏡10を天体観測に用いると、広いエネルギー帯域
の光が、斜入射光学系部12の反射鏡30の表面部30
aに斜めに入射されるとともに、直入射光学系部14の
反射鏡40の表面部40bに略垂直に入射される。
【0058】そして、斜入射光学系部12においては、
反射鏡30の表面部30aに斜めに入射した広いエネル
ギー帯域の光のうち、硬X線のエネルギー以下の光が、
斜入射光学系部12の非球面反射鏡12cで2回反射さ
れる。
【0059】即ち、斜入射光学系部12の放物面12a
を構成する複数の反射鏡30それぞれの端部30b側か
ら広いエネルギー帯域の光が入射すると、反射鏡30の
表面部30aに斜めに入射した広いエネルギー帯域の光
のうちの硬X線のエネルギー以下の光が、反射鏡30の
表面部30aにおいて反射される。そして、反射鏡30
の表面部30aにおいて反射された光は、斜入射光学系
部12の双曲面12bを構成する複数の反射鏡32それ
ぞれの表面部32aに斜めに入射し、反射鏡32の表面
部32aにおいて反射される。
【0060】こうして反射鏡32の表面部32aにおい
て反射された光、即ち、反射鏡30の表面部30aに入
射された広いエネルギー帯域の光のうち可視光から硬X
線の領域の光がフィルター34に入射する。そして、フ
ィルター34によって極端紫外線のエネルギー以下の光
が遮断され、軟X線から硬X線の領域の光がフィルター
34を透過して、超伝導トンネル接合素子16に集光さ
れる(図10参照)。
【0061】一方、直入射光学系部14においては、主
鏡たる反射鏡40の表面部40bに略垂直に入射した広
いエネルギー帯域の光のうち、所定のエネルギーの光そ
れぞれが、エネルギーの大きさに応じて反射鏡40の表
面部40bの多層膜40eを深さ方向に透過し、対応す
るの周期長dの第1の層40e−1と第2の層40e−
2との境界面で反射される。
【0062】そして、当該第1の層40e−1と第2の
層40e−2との境界面で反射された反射光の干渉が生
じて、その結果、入射された広いエネルギー帯域の光の
うちの真空紫外線から極端紫外線の領域の光それぞれ
が、高い反射率で反射される。
【0063】一方、当該真空紫外線から極端紫外線の領
域よりもエネルギーの低い可視光の領域の光はそれぞ
れ、反射鏡40の表面部40bの多層膜40eの表面4
0eeによって全反射(鏡面反射)により高い反射率で
反射される。
【0064】その結果、反射鏡40の表面部40bの反
射率は、多層膜40eの所定の周期長dの第1の層40
e−1と第2の層40e−2との境界面それぞれの反射
率との多層膜40eの表面40eeの反斜率とが重ね合
わされた反射率となる(図10参照)。従って、反射鏡
40の表面部40bによって、入射された広いエネルギ
ー帯域の光のうちの可視光から極端紫外線の領域の光そ
れぞれが、高い反射率で反射されることになる。
【0065】こうして反射鏡40の表面部40bを構成
するスーパーミラーによって反射された光は、副鏡たる
反射鏡42の表面部42aを構成するスーパーミラーに
よって反射される。
【0066】ここで、反射鏡42の表面部42aを構成
するスーパーミラーは、反射鏡40の表面部40bにお
いて反射された光を高い反射率で反射するように、反射
鏡40の表面部40bを構成するスーパーミラーに応じ
て設計されている。このため、反射鏡40の表面部40
bに入射された広いエネルギー帯域の光のうち、反射鏡
40の表面部40bによって高い反射率によって反射さ
れた可視光から極端紫外線の領域の光それぞれが、反射
鏡42の表面部42aにおいて高い反射率で反射され
る。
【0067】そして、反射鏡42の表面部42aで反射
された光、即ち、反射鏡40の表面部40bに入射され
た広いエネルギー帯域の光のうち可視光から極端紫外線
の領域の光それぞれが、反射鏡40の孔部40dを通り
抜けて、フィルター44を透過して、超伝導トンネル接
合素子16に集光される。
【0068】こうして、広帯域望遠鏡10に入射した広
いエネルギー帯域の光のうち、斜入射光学系部12から
の反射光である軟X線から硬X線の領域の光と、直入射
光学系部14からの反射光である可視光から極端紫外線
の領域の光とが、超伝導トンネル接合素子16に集光さ
れて入射されると、上記したようにして入射された光の
エネルギーに比例した電流が発生する。
【0069】この際、斜入射光学系部12からの反射光
である軟X線から硬X線の領域の光に基づいて電流が発
生すると、高エネルギー用の回路で信号が取り出され、
直入射光学系部14からの反射光である可視光から極端
紫外線の領域の光に基づいて電流が発生すると、低エネ
ルギー用の回路で信号が取り出されて、可視光から硬X
線の領域における光の分光検出が行われる。
【0070】上記したようにして、本発明による広帯域
望遠鏡10においては、非球面反射鏡12cを有する斜
入射光学系部12と、可視光から極端紫外線の領域にお
ける光に対応するスーパーミラーが形成された反射鏡4
0を有する直入射光学系部14と、赤外線からX線まで
の広帯域において高い感度と分光能力とを有する超伝導
トンネル接合素子16とを有するようにしたので、直入
射光学系ならびに斜入射光学系それぞれの長所の部分が
上手く利用され、直入射光学系と斜入射光学系との共焦
点の複合望遠鏡である単一の望遠鏡によって、可視光か
ら硬X線の領域の広いエネルギー帯域の光がそれぞれ高
い反射率で反射されて、超伝導トンネル接合素子16に
よって分光検出される。
【0071】このため、本発明による広帯域望遠鏡10
においては、広いエネルギー帯域の光、特に、可視光か
らX線の領域における光を観測することができる。
【0072】また、本発明による広帯域望遠鏡10にお
いては、単一の望遠鏡、即ち、直入射光学系と斜入射光
学系との共焦点の複合望遠鏡によって、可視光から硬X
線の領域の広いエネルギー帯域の光を高い反射率で反射
するので、複数の望遠鏡を用いる必要がなくなり、コス
トの低減や省スペース化を図ることができるとともに効
率よく広いエネルギー帯域の光を同時観測することがで
きる。
【0073】さらにまた、本発明による広帯域望遠鏡1
0においては、単一の望遠鏡によって可視光から硬X線
の領域の広いエネルギー帯域の光を高い反射率で反射す
るので、斜入射光学系部12からの反射光と直入射光学
系部14からの反射光とが集光される超伝導トンネル接
合素子16は1つ配設すればよく、コスト低減を図るこ
とができるとともに当該超伝導トンネル接合素子16を
冷却する冷却装置が1つで済むので、天体観測に際して
当該広帯域望遠鏡10が搭載される天体衛星などにおい
て、より一層の省スペース化を実現することができる。
【0074】なお、斜入射光学系部12の非球面反射鏡
12cの開口部(即ち、反射鏡30の端部30b側)の
背面側、ならびに、直入射光学系部14の主鏡たる反射
鏡40の背面側に超伝導トンネル接合素子16が配設さ
れるので、超伝導トンネル接合素子16を冷却する冷却
装置などの冷却系の組み込みが容易になる。
【0075】また、本発明による広帯域望遠鏡10は、
所謂、ウォルターI型の斜入射望遠鏡において非球面反
射鏡の内径側に形成されてしまう略円柱状のデッドスペ
ースに、直入射光学系部を配設するようにして構成する
ことができる。このため、広帯域望遠鏡全体の小型化が
容易であり、その際、斜入射望遠鏡における設計ノウハ
ウなどを利用することもできる。
【0076】そして、直入射光学系部14においては、
主鏡たる反射鏡40と副鏡たる反射鏡42との2つの鏡
面により、収差補正を行うことができる。また、超伝導
トンネル接合素子16は赤外線からX線までの1光子分
光検出が可能な検出器であるため、斜入射光学系部12
と直入射光学系部14との観測視野が異なっていても分
別して識別することができる。
【0077】なお、上記した実施の形態は、以下の
(1)乃至(7)に説明するように変形することができ
る。
【0078】(1)上記した実施の形態においては、斜
入射光学系部12のフィルター34が極端紫外線のエネ
ルギー以下の光を遮断するものであって、反射鏡40の
表面部40bの多層膜40eの周期長dは、真空紫外線
から極端紫外線の領域の所定のエネルギーの光それぞれ
に対応するようにしたが、これに限られるものではない
ことは勿論である。
【0079】例えば、フィルター34を軟X線のエネル
ギー以下の光を遮断するように変更し、反射鏡40の表
面部40bの多層膜40eの周期長dは、真空紫外線か
ら軟X線の領域の所定のエネルギーの光それぞれに対応
するように変更してもよい。その結果、斜入射光学系部
12においては硬X線のエネルギー以下の光が反射され
ているので、斜入射光学系部12と直入射光学系部14
との合成反射率は図10とは異なり、図11に示すよう
になる。
【0080】このように、直入射光学系部14からの反
射光より高いエネルギーの光のみを選択的に透過するよ
うにしてフィルター34を変更すると、フィルターによ
って斜入射光学系部と直入射光学系部とのそれぞれに割
り当てられるエネルギーの範囲を変更することが可能に
なる(図10ならびに図11参照)。
【0081】また、上記した実施の形態においては、フ
ィルター44は光量の調節を行うようにしたが、これに
限られるものではないことは勿論であり、フィルター4
4は直入射光学系部14からの反射光の光量調節やバン
ド選択に用いるようにしてもよい。あるいは、フィルタ
ー44を配設しないようにして、直入射光学系14の構
成を簡潔化するようにしてもよい。
【0082】(2)上記した実施の形態においては、斜
入射光学系部12の反射鏡30の表面部30aならびに
反射鏡32の表面部32aには、Au(金)またはPt
(白金)の成膜がなされるようにしたが、これに限られ
るものではないことは勿論であり、反射鏡30の表面部
30aならびに反射鏡32の表面部32aに、多層膜あ
るいはスーパーミラーを形成するようにしてもよい。こ
のようにすると、硬X線まで高い反射率を維持すること
ができる。
【0083】(3)上記した実施の形態において、直入
射光学系12のスーパーミラーにより構成される反射鏡
40と反射鏡42との最上層、例えば、反射鏡40の場
合には図5(b)に示す表面部40bの多層膜40eの
最上層である表面40eeに、Ptなどのトップコーテ
ィングを施すようにしてもよい。このようにすると、真
空紫外線から極端紫外線の領域よりもエネルギーの低い
可視光の領域の光の反射率をさらに向上させることがで
きる。
【0084】また、スーパーミラーの周期長dの変化な
ども、上記した実施の形態に限られることなしに、観測
上、特定の波長が意味をなさない場合などは、そうした
特定の波長を除くようにし、必要な波長にのみ対応する
ようにして周期長dを変化させるようにしてもよい。
【0085】さらに、上記した実施の形態においては、
直入射光学系12の反射鏡40の表面部40bの全域に
おいて同一のスーパーミラーが形成されるように、即
ち、反射鏡40には1種類のスーパーミラーが形成され
るようにしたが、これに限られるものではないことは勿
論であり、反射鏡40の表面部40bを複数の領域に区
分し、当該区分毎に異なる種類のスーパーミラーを形成
するようにしてもよい。この際、反射鏡40のスーパー
ミラーの種類に応じて反射鏡42のスーパーミラーの変
更を行うようにするとよい。
【0086】(4)上記した実施の形態における斜入射
光学系部12の反射鏡30ならびに反射鏡32や直入射
光学系部14の反射鏡40ならびに反射鏡42の大きさ
や曲率など、あるいは、本体部20の大きさや構成など
は、当該反射鏡30,32,40,42の観測対象や、
搭載される観測衛星のスペースなどに応じて寸法設定す
ればよい。
【0087】なお、例えば、図12ならびに図13に示
すように、本発明による広帯域望遠鏡を観測衛星に搭載
し、本発明による広帯域望遠鏡を第1ラグランジュ点
(図12に示すL1参照)に位置させ、地球周辺の宇宙
プラズマ観測を行う場合には、具体的な寸法設定などの
各種変更を行うようにすればよい。
【0088】また、斜入射光学系部12の非球面反射鏡
12cを構成する反射鏡30ならびに反射鏡32それぞ
れの枚数は、所謂、ウォルターI型の斜入射望遠鏡の非
球面反射鏡の放物面を構成する反射鏡ならびに双曲面を
構成する反射鏡の総数に比べて少なくしてもよい。つま
り、斜入射光学系部12の非球面反射鏡12cの内径側
に位置する直入射光学系部14の大きさや位置に応じ
て、反射鏡30や反射鏡32の枚数を調整して斜入射光
学系部12の内径側のスペースを変更するようにすると
よい。
【0089】さらに、上記した実施の形態においては、
斜入射光学系部12に斜入射望遠鏡において用いられる
所謂ウォルターI型の略円筒状の非球面反射鏡を配設す
るようにしたが、これに限られるものではないことは勿
論であり、ウォルターI型の非球面反射鏡とは異なる種
類の反射鏡を配設するようにしてもよい。
【0090】(5)上記した実施の形態において、超伝
導トンネル接合素子16の特性から、X線から可視域ま
での光を同時に検出する際には、エネルギーの高い光が
作り出すフォノンイベントにより、低エネルギー側の光
のイベントを埋もれさせてしまう可能性がある。
【0091】このため、X線、軟X線、極端紫外線、紫
外線、可視光線をそれぞれ選択するためのバンドパスフ
ィルターを配設するようにすると、X線から可視光の領
域における光の分光検出を一層確実に行うことができ
る。
【0092】この際、X線から真空紫外線については、
物質の吸収構造を利用した薄膜フィルター、例えば、A
l/C(アルミニウム/カーボン)金属薄膜フィルター
を用いることができ(図14(a)(b)参照)、真空
紫外線から可視光線については、物質の吸収構造を利用
したフィルターや干渉を利用したバンドパスフィルター
などを用いることができる。
【0093】また、こうしたバンドパスフィルターを用
いることなしに、超伝導トンネル接合素子16に反射光
が入射して検出される電気信号の立ち上がり時間によ
り、X線、軟X線、極端紫外線、紫外線、可視光線のそ
れぞれのイベントとフォノンイベントを分離するように
してもよい。
【0094】このようにすると、X線から可視域までの
光を一層確実に同時検出することができる。
【0095】さらに、超伝導トンネル接合素子16の前
段に配設するフィルターとして、超伝導トンネル接合素
子16に入射する光量調節用のフィルターを用いるよう
にしてもよい。
【0096】(6)上記した実施の形態において、さら
に、超伝導トンネル接合素子16を複数用いて分光イメ
ージングを行うようにしてもよく、その際には、各種回
路系の変更等を行うようにすればよい。
【0097】(7)上記した実施の形態ならびに上記
(1)乃至(6)に示す変形例は、適宜に組み合わせる
ようにしてもよい。
【0098】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、直入射光学系と斜入射光学系それぞれの長
所の部分を上手く利用して、広いエネルギー帯域、例え
ば、可視光からX線の領域の光を観測することができる
という優れた効果を奏する。
【0099】また、本発明は、以上説明したように構成
されているので、直入射光学系と斜入射光学系との複合
望遠鏡によって、例えば、可視光からX線の領域の広い
エネルギー帯域の光それぞれを高い反射率で反射するよ
うになり、コストの低減や省スペース化を図ることがで
きるとともに効率よく広いエネルギー帯域の光を観測す
ることができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による広帯域望遠鏡の実施の形態の一例
を示す概念構成説明図である。
【図2】本発明による広帯域望遠鏡の実施の形態の一例
を示す概略構成説明図である。
【図3】本発明による広帯域望遠鏡の斜入射光学系部を
中心に示した斜視説明図である。
【図4】本発明による広帯域望遠鏡の直入射光学系部を
中心に示した斜視説明図である。
【図5】(a)は、本発明による広帯域望遠鏡の直入射
光学系部の主鏡である反射鏡の表面部を中心に示す説明
図であり、(b)は、(a)におけるA−A線断面図の
一部拡大説明図である。
【図6】(a)は、超伝導トンネル接合素子の表面の反
射率を示すグラフであり、(b)は、超伝導トンネル接
合素子の表面の透過率を示すグラフである。
【図7】超伝導トンネル接合素子の極端紫外線からX線
の領域におけるエネルギー分解能の一例を示すグラフで
ある。
【図8】超伝導トンネル接合素子のX線の領域における
エネルギー分解能の一例を示すグラフである。
【図9】(a)(b)(c)(d)は、超伝導トンネル
接合素子の軟X線の領域におけるエネルギー分解能の一
例を示すグラフであり、(e)(f)(g)(h)は、
超伝導トンネル接合素子の極端紫外線の領域におけるエ
ネルギー分解能の一例を示すグラフである。
【図10】本発明による広帯域望遠鏡の実施の形態の一
例における斜入射光学系部と直入射光学系部の合成反射
率特性を示すグラフである。
【図11】本発明による広帯域望遠鏡の実施の形態の他
の例における斜入射光学系部と直入射光学系部の合成反
射率特性を示すグラフである。
【図12】本発明による広帯域望遠鏡を位置させる第1
ラグランジュ点(L1)を示す説明図である。
【図13】本発明による広帯域望遠鏡の具体的な寸法設
定などの一例を示す説明図である。
【図14】(a)(b)は、Al/C(アルミニウム/
カーボン)金属薄膜フィルターの透過率を示すグラフで
ある。
【符号の説明】
10 広帯域望遠鏡 12 斜入射光学系部 12a 放物面 12b 双曲面 12c 非球面反射鏡 14 直入射光学系部 16 超伝導トンネル接合素子 20 本体部 20a 内部 20b 底部 20c 開口部 20d 前方側 20e 後方側 20f 壁部 20g 支持部 20h 前方腕部 20i 後方腕部 30,32 反射鏡 30a,32a 表面部 30b,30c,32b,32c 端部 34,44,50 フィルター 34a 孔 40,42 反射鏡 40a 本体部 40b,42a 表面部 40c 背面部 40d 孔部 40e 多層膜 40e−1 第1の層 40e−2 第2の層 40ee 表面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清水 裕彦 埼玉県和光市広沢2番1号 理化学研究所 内 (72)発明者 大谷 知行 埼玉県和光市広沢2番1号 理化学研究所 内 (72)発明者 戎崎 俊一 埼玉県和光市広沢2番1号 理化学研究所 内 Fターム(参考) 2H039 AA02 AB01 AB22 AB42 AC00 AC06 2H048 FA01 FA09 FA15 FA18 FA24 GA07 GA12 GA33 GA61 2H087 KA12 KA15 NA04 NA05 RA43 TA02 TA06

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入射された光を反射する表面部に光が斜
    めに入射する斜入射光学系部と、 入射された光を反射する表面部に光が略垂直に入射する
    直入射光学系部と、 前記斜入射光学系部の表面部において反射された反射光
    と前記直入射光学系部の表面部において反射された反射
    光とが入射され、該入射された光を分光検出する検出器
    とを有する広帯域望遠鏡。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の広帯域望遠鏡におい
    て、 前記斜入射光学系部に比べて前記直入射光学系部は内側
    に位置し、前記検出器は光軸上に位置するものである広
    帯域望遠鏡。
  3. 【請求項3】 回転放物面からなる第1の表面部におい
    て入射された光を反射する第1の反射鏡と、回転双曲面
    からなる第2表面部において前記第1の反射鏡の前記表
    面部において反射された光を反射する第2の反射鏡とを
    有する斜入射光学系部と、 周期長を深さ方向において連続的に変化させ、真空紫外
    線から極端紫外線の領域における所定のエネルギーの光
    をそれぞれ反射するとともに、可視光の領域にわたって
    全反射による高い反射率を有する多層膜が形成された第
    3の表面部を有し、該第3の表面部において入射された
    光を反射する第3の反射鏡と、前記第3の反射鏡の前記
    第3の表面部に対応させて、周期長を深さ方向において
    連続的に変化させ、真空紫外線から極端紫外線の領域に
    おける所定のエネルギーの光をそれぞれ反射するととも
    に、可視光の領域にわたって全反射による高い反射率を
    有する多層膜が形成された第4の表面部を有し、該第4
    の表面部において前記第3の反射鏡の前記第3の表面部
    において反射された光を反射する第4の反射鏡とを有す
    る直入射光学系部と、 前記第2の反射鏡の前記第2の表面部において反射され
    た光と前記第4の反射鏡において反射された光とが入射
    され、該入射された光を分光検出する検出器とを有する
    広帯域望遠鏡。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の広帯域望遠鏡におい
    て、 前記斜入射光学系部の前記第1の反射鏡と前記第2の反
    射鏡とにより略円筒状の非球面反射鏡が構成され、該非
    球面反射鏡の内径側に前記直入射光学系部は位置し、前
    記検出器は光軸上に位置するものである広帯域望遠鏡。
  5. 【請求項5】 請求項1、請求項2、請求項3または請
    求項4のいずれか1項に記載の広帯域望遠鏡において、 前記検出器は、超伝導トンネル接合素子である広帯域望
    遠鏡。
  6. 【請求項6】請求項1、請求項2、請求項3、請求項4
    または請求項5のいずれか1項に記載の広帯域望遠鏡に
    おいて、 前記斜入射光学系部の表面部において反射された反射光
    のうち前記直入射光学系部の表面部において反射された
    反射光より高いエネルギーの光のみを選択的に前記検出
    器に入射させるフィルターを有する広帯域望遠鏡。
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