JP3175502B2 - 光学望遠鏡装置 - Google Patents

光学望遠鏡装置

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JP3175502B2
JP3175502B2 JP27461594A JP27461594A JP3175502B2 JP 3175502 B2 JP3175502 B2 JP 3175502B2 JP 27461594 A JP27461594 A JP 27461594A JP 27461594 A JP27461594 A JP 27461594A JP 3175502 B2 JP3175502 B2 JP 3175502B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、主として赤外線によ
る天体の観測に使用される反射式の光学望遠鏡装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】図10は、例えば特開平2−15227
号公報に示されたものに類似した従来の光学望遠鏡装置
を概念的に示す縦断面図である。図において、(1) は開
口部(2) を有するドーム、(3) は開口部(2) 側に配置さ
れた筒頂外環(4) に副反射鏡(5) からなる光学望遠鏡部
材を支持したスパイダーからなる筒頂スパイダー、(6)
は開口部(2) よりも後退して設けられて筒頂外環(4) を
支持したセンターセクションである。
【0003】(7) はセンターセクション(6) に支持され
たスパイダーからなる第3鏡スパイダーである。(8) は
副反射鏡(5) に対向して設けられて開口部(2) よりも後
退して配置され、光を副反射鏡(5) に反射させる主反射
鏡、(9) は主反射鏡(8) 側に設けられて副反射鏡(5) に
よって反射された光を観測する観測装置である。(10)は
光学系の光軸に平行に形成された光路であり、通常の観
測に必要な天体からの第1種光路である。
【0004】(11)はドーム(1) 内の物体(図示しない)
が第3鏡スパイダー(7) 下面に反射して見える第2種光
路、(12)はドーム(1) 内の物体(図示しない)が筒頂ス
パイダー(3) 下面に反射して見える第3種光路、(13)は
ドーム(1) 内の物体(図示しない)が第3鏡スパイダー
(7) 側面に反射して見える第4種光路、(14)はドーム
(1) 内の物体(図示しない)が第3鏡スパイダー(7) 上
面に反射して見える第5種光路、(15)は光学望遠鏡装置
の光学系の光軸である。
【0005】従来の光学望遠鏡装置は上記のように構成
され、通常の観測では光軸(15)に対して平行な天空から
の第1種光路(10)による光が、ドーム(1) 開口部(2) を
通過して主反射鏡(8) に集光され、主反射鏡(8) は第1
種光路(10)の光を副反射鏡(5) に向けて反射させる。そ
して、第1種光路(10)の光は副反射鏡(5) で再び反射さ
れて観測装置(9) に集光されて所要の観測が行われる。
【0006】なお、通常、天空からの光は光軸(15)に対
してほぼ平行であり、光軸(15)に対して平行な光が主反
射鏡(8) に集光される。そして、主反射鏡(8) 及び副反
射鏡(5) は、主反射鏡(8) に集光された光を副反射鏡
(5) に反射して観測装置(9) に集光するような曲面に構
成されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の光
学望遠鏡装置においては、開口部(2) から入った光又は
ドーム(1) 内面に反射した光が、筒頂スパイダー(3) 及
び第3鏡スパイダー(7)の下面、側面及び上面に反射す
る。この反射光が、さらに光軸(15)に対して平行に主反
射鏡(8) に反射し、その光が観測装置(9) に入ることに
なり、天体とドーム(1) 内の物体とを併せて見ることな
る。このように天空以外の光、すなわち筒頂スパイダー
(3) 、第3鏡スパイダー(7) に反射した光が観測装置
(9) に入って不要な雑音赤外線となり、観測性能が低下
するという問題点があった。
【0008】この発明は、かかる問題点を解消するため
になされたものであり、望遠鏡部材を支持したスパイダ
ーに反射した天空光が、光学系の光軸に平行な光と同様
に観測装置に集光される光学望遠鏡装置を得ることを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係る光学望遠
鏡装置においては、ドーム開口部寄りに設けられた副反
射鏡と、ドーム開口部に対応して設けられて望遠鏡部材
を支持したスパイダーと、ドーム開口部よりも後退して
配置されて副反射鏡に対面して設けられた主反射鏡と、
この主反射鏡寄りに設けられて副反射鏡によって反射さ
れた光を観測する観測装置と、スパイダーの脚状部外面
に設けられて主反射鏡の反射面に対応し中心から外寄り
主反射鏡に対して逐次後退する変化面に形成されて、
入射光を光学系の光軸に平行な光における主反射鏡によ
る反射光と同様に副反射鏡に対応させる反射面とが設け
られる。
【0010】また、この発明に係る光学望遠鏡装置にお
いては、ドーム開口部寄りに設けられた副反射鏡と、ド
ーム開口部側に設けられた筒頂外環に副反射鏡を支持し
た筒頂スパイダーと、ドーム開口部よりも後退して配置
されて副反射鏡に対面して設けられた主反射鏡と、この
主反射鏡寄りに設けられて副反射鏡によって反射された
光を観測する観測装置と、筒頂スパイダー脚状部の主反
射鏡との対向面に設けられて主反射鏡の反射面に対応し
中心から外側へ主反射鏡に対して逐次後退する階段状に
形成され、その階段踏み面において筒頂スパイダー脚状
部の幅方向の一側が他側よりも主反射鏡に対して引退し
た傾斜面により構成され、入射光を光学系の光軸に平行
な光における主反射鏡による反射光と同様に副反射鏡に
対応させる反射面とが設けられる。
【0011】また、この発明に係る光学望遠鏡装置にお
いては、ドーム開口部寄りに設けられた副反射鏡と、ド
ーム開口部から離れて配置された第3鏡スパイダーと、
この第3鏡スパイダーよりも反ドーム開口部側に配置さ
れて副反射鏡に対面して設けられた主反射鏡と、この主
反射鏡寄りに設けられて副反射鏡によって反射された光
を観測する観測装置と、第3鏡スパイダーの脚状部の主
反射鏡との対向面に設けられて主反射鏡の反射面に対応
中心から外側へ主反射鏡に対して逐次後退する階段状
に形成され、その階段踏み面において第3鏡スパイダー
脚状部の幅方向の一側が他側よりも主反射鏡に対して引
退した傾斜面により構成され、入射光を光学系の光軸に
平行な光における主反射鏡による反射光と同様に副反射
鏡に対応させる反射面とが設けられる。
【0012】また、この発明に係る光学望遠鏡装置にお
いては、ドーム開口部寄りに設けられた副反射鏡と、ド
ーム開口部から離れて配置された第3鏡スパイダーと、
この第3鏡スパイダーよりも反ドーム開口部側に配置さ
れて副反射鏡に対面して設けられた主反射鏡と、この主
反射鏡寄りに設けられて副反射鏡によって反射された光
を観測する観測装置と、第3鏡スパイダーの脚状部の副
反射鏡との対向面に設けられ主反射鏡と同様な曲面に
より構成されて中心から外側へ主反射鏡に対して逐次後
退して形成され、入射光を光学系の光軸に平行な光にお
ける主反射鏡による反射光と同様に副反射鏡に対応させ
る反射面とが設けられる。
【0013】また、この発明に係る光学望遠鏡装置にお
いては、ドーム開口部寄りに設けられた副反射鏡と、ド
ーム開口部から離れて配置された第3鏡スパイダーと、
この第3鏡スパイダーよりも反ドーム開口部側に配置さ
れて副反射鏡に対面して設けられた主反射鏡と、この主
反射鏡寄りに設けられて副反射鏡によって反射された光
を観測する観測装置と、第3鏡スパイダー脚状部の副反
射鏡との対向面に設けられ主反射鏡の曲面に近似した
階段状の階段踏み面により構成されて中心から外側へ主
反射鏡に対して逐次後退して形成され、入射光を光学系
の光軸に平行な光における主反射鏡による反射光と同様
に副反射鏡に対応させる反射面とが設けられる。
【0014】また、この発明に係る光学望遠鏡装置にお
いては、ドーム開口部寄りに設けられた副反射鏡と、ド
ーム開口部から離れて配置された第3鏡スパイダーと、
この第3鏡スパイダーよりも反ドーム開口部側に配置さ
れて副反射鏡に対面して設けられた主反射鏡と、この主
反射鏡寄りに設けられて副反射鏡によって反射された光
を観測する観測装置と、第3鏡スパイダーの中心から外
側へ主反射鏡に対して逐次後退して形成された脚状部の
側面に設けられて、脚状部の横断面において下側よりも
上側が広がる傾斜面により構成され、入射光を光学系の
光軸に平行な光における主反射鏡による反射光と同様に
副反射鏡に対応させる反射面とが設けられる。
【0015】また、この発明に係る光学望遠鏡装置にお
いては、ドーム開口部寄りに設けられた副反射鏡と、ド
ーム開口部から離れて配置された第3鏡スパイダーと、
この第3鏡スパイダーよりも反ドーム開口部側に配置さ
れて副反射鏡に対面して設けられた主反射鏡と、この主
反射鏡寄りに設けられて副反射鏡によって反射された光
を観測する観測装置と、第3鏡スパイダーの脚状部の主
反射鏡との対向面に設けられて主反射鏡と同様な曲面に
より構成され、中心から外側へ主反射鏡に対して逐次後
退して形成されて入射光を光学系の光軸に平行な光にお
ける主反射鏡による反射光と同様に副反射鏡に対応させ
る反射面とが設けられる。
【0016】
【作用】この発明の光学望遠鏡装置では、望遠鏡部材を
支持したスパイダーの脚状部外面に設けられた反射面に
より、天空光にかかわる反射面における反射光又は天空
光にかかわる主反射鏡からの入射光が、光学系の光軸に
平行な光の主反射鏡による反射光と同様に副反射鏡に対
応するように反射される。
【0017】また、この発明の光学望遠鏡装置では、副
反射鏡を支持した筒頂スパイダーの脚状部下面に設けら
れた階段状の反射面により、天空光にかかわる主反射鏡
からの入射光が、光学系の光軸に平行な光の主反射鏡に
よる反射光と同様に副反射鏡に対応するように反射され
る。
【0018】また、この発明の光学望遠鏡装置では、反
ドーム開口部側に配置された第3鏡スパイダーの脚状部
下面に設けられた階段状の反射面により、天空光にかか
わる主反射鏡からの入射光が、光学系の光軸に平行な光
の主反射鏡による反射光と同様に副反射鏡に対応するよ
うに反射される。
【0019】また、この発明の光学望遠鏡装置では、反
ドーム開口部側に配置された第3鏡スパイダーの脚状部
上面に設けられた曲面からなる反射面により、天空光に
かかわる入射光が、光学系の光軸に平行な光の主反射鏡
による反射光と同様に副反射鏡に対応するように反射さ
れる。
【0020】また、この発明の光学望遠鏡装置では、反
ドーム開口部側に配置された第3鏡スパイダーの脚状部
上面に設けられた階段状の反射面により、天空光にかか
わる入射光が、光学系の光軸に平行な光の主反射鏡によ
る反射光と同様に副反射鏡に対応するように反射され
る。
【0021】また、この発明の光学望遠鏡装置では、反
ドーム開口部側に配置された第3鏡スパイダーの脚状部
側面に設けられて下側よりも上側が広がる傾斜面に形成
された反射面により、天空光にかかわる入射光が、光学
系の光軸に平行な光の主反射鏡による反射光と同様に副
反射鏡に対応するように反射される。
【0022】また、この発明の光学望遠鏡装置では、反
ドーム開口部側に配置された第3鏡スパイダーの脚状部
下面に設けられた曲面からなる反射面により、天空光に
かかわる主反射鏡からの入射光が、光学系の光軸に平行
な光の主反射鏡による反射光と同様に副反射鏡に対応す
るように反射される。
【0023】
【実施例】実施例1. 図1及び図2は、この発明の一実施例を示す図で、図1
は概念的縦断面図、図2は図1のII−II線断面図で
ある。図において、(1) は開口部(2) を有するドーム、
(3) は開口部(2) 側に設けられた筒頂外環(4) に副反射
鏡(5) からなる光学望遠鏡部材を支持したスパイダーか
らなる筒頂スパイダー、(6) は開口部(2) よりも後退し
て設けられて、筒頂外環(4) を支持したセンターセクシ
ョンである。
【0024】(7) はセンターセクション(6) に支持され
たスパイダーからなる第3鏡スパイダーである。(8) は
副反射鏡(5) に対向して設けられて開口部(2) よりも後
退して配置され、光を副反射鏡(5) に反射させる主反射
鏡、(9) は主反射鏡(8) 側に設けられて副反射鏡(5) に
よって反射された光を観測する観測装置である。
【0025】(10)は光学系の光軸に平行な光路であり、
通常の観測に必要な天体からの第1種光路、(15)は光学
望遠鏡装置の光学系の光軸、(16)は筒頂スパイダー(3)
の脚状部下面に設けられた反射面で、中心から外側へ逐
次引退する階段状に形成され、その階段踏み面相当面に
おいて筒頂スパイダー(3) 脚状部の幅方向の一側が他側
よりも主反射鏡(9) に対して引退し、図2に示す角度α
をなす傾斜面によって構成されている。
【0026】上記のように構成された光学望遠鏡装置
は、通常の観測では光軸(15)に対して平行な天空からの
第1種光路(10)による光が、ドーム(1) 開口部(2) を通
過して主反射鏡(8) に集光され、主反射鏡(8) は第1種
光路(10)の光を副反射鏡(5) に向けて反射させる。そし
て、第1種光路(10)の光は副反射鏡(5) で再び反射され
て観測装置(9) に集光されて所要の観測が行われる。
【0027】このように、天空光、すなわち第1種光路
(10)による光のうち主反射鏡(8) に反射して筒頂スパイ
ダー(3) 下面の反射面(16)に入射した光は、主反射鏡
(8) に再反射されて副反射鏡(5) を介して観測装置(9)
に集光される。これにより、観測装置(9) に入射する所
要光線が増大して観測性能を向上することができる。
【0028】また、ドーム(1) 内面等の天空に比較して
温度の高い物体から発する光又は赤外線、すなわち、第
1種光路(10)以外をとおる天空光以外の光が筒頂スパイ
ダー(3) 、第3鏡スパイダー(7) に反射して観測装置
(9) に入りにくくなる。このため、正常光以外が観測装
置(9) に入って生じる不要な雑音赤外線を少なくするこ
とができ観測を容易化することができる。
【0029】実施例2. 図3及び図4は、この発明の他の実施例を示す図で、図
3は概念的縦断面図、図4は図3のIV−IV線断面図
である。図において、図1及び図2と同符号は相当部分
を示し、(16)は第3鏡スパイダー(7) の脚状部下面に設
けられた反射面で、中心から外側へ逐次引退する階段状
に形成され、その階段踏み面相当面において第3鏡スパ
イダー(7) 脚状部の幅方向の一側が他側よりも主反射鏡
(9) に対して引退し、図4に示す角度βをなす傾斜面に
より構成されている。
【0030】上記のように構成された光学望遠鏡装置に
おいても、天空光、すなわち第1種光路(10)による光の
うち主反射鏡(8) に反射して第3鏡スパイダー(7) 下面
の反射面(16)に入射した光は、主反射鏡(8) に再反射さ
れて副反射鏡(5) を介して観測装置(9) に集光される。
したがって、詳細な説明を省略するが図3及び図4の実
施例においても図1及び図2の実施例と同様な作用が得
られることは明白である。
【0031】実施例3. 図5も、この発明の他の実施例を示す概念的縦断面図で
ある。図において、図1及び図2と同符号は相当部分を
示し、(16)は第3鏡スパイダー(7) の脚状部上面に設け
られた反射面で、中心から外側へ主反射鏡(8) と同様に
湾曲して構成されている。
【0032】上記のように構成された光学望遠鏡装置に
おいても、天空光、すなわち第1種光路(10)による光の
うち第3鏡スパイダー(7) 上面の反射面(16)に入射した
光は、反射面(16)で反射して副反射鏡(5) により再度反
射して観測装置(9) に集光される。したがって、詳細な
説明を省略するが図5の実施例においても図1及び図2
の実施例と同様な作用が得られることは明白である。
【0033】実施例4. 図6も、この発明の他の実施例を示す概念的縦断面図で
ある。図において、図1及び図2と同符号は相当部分を
示し、(16)は第3鏡スパイダー(7) の脚状部上面に設け
られた反射面で、中心から外側へ主反射鏡(8) に近似し
た傾きの階段状に構成されている。
【0034】上記のように構成された光学望遠鏡装置に
おいても、天空光、すなわち第1種光路(10)による光の
うち第3鏡スパイダー(7) 上面の反射面(16)に入射した
光は、反射面(16)で反射して副反射鏡(5) により再度反
射して観測装置(9) に集光される。したがって、詳細な
説明を省略するが図6の実施例においても図1及び図2
の実施例と同様な作用が得られることは明白である。
【0035】実施例5. 図7及び図8も、この発明の他の実施例を示す図で、図
7は概念的縦断面図、図8は図7のVIII−VIII
線断面図である。図において、図1及び図2と同符号は
相当部分を示し、(16)は第3鏡スパイダー(7) の脚状部
側面に設けられた反射面で、第3鏡スパイダー(7) の脚
状部の横断面において下側よりも上側が広がる図8に示
す角度γをなす傾斜面により構成されている。
【0036】上記のように構成された光学望遠鏡装置に
おいても、天空光、すなわち第1種光路(10)による光
が、第3鏡スパイダー(7) 側面の反射面(16)に反射して
主反射鏡(8) に反射すると共に、副反射鏡(5) により再
度反射して観測装置(9) に集光される。したがって、詳
細な説明を省略するが図7及び図8の実施例においても
図1及び図2の実施例と同様な作用が得られることは明
白である。
【0037】実施例6. 図9も、この発明の他の実施例を示す概念的縦断面図で
ある。図において、図1及び図2と同符号は相当部分を
示し、(16)は第3鏡スパイダー(7) の脚状部下面に設け
られた反射面で、中心から外側へ主反射鏡(8) と同様に
湾曲して構成されている。
【0038】上記のように構成された光学望遠鏡装置に
おいても、天空光、すなわち第1種光路(10)による光が
主反射鏡(8) に反射し第3鏡スパイダー(7) 下面の反射
面(16)に反射して、再度主反射鏡(8) に反射すると共に
副反射鏡(5) により反射して観測装置(9) に集光され
る。したがって、詳細な説明を省略するが図5の実施例
においても図1及び図2の実施例と同様な作用が得られ
ることは明白である。
【0039】
【発明の効果】この発明は以上説明したように、望遠鏡
部材を支持したスパイダーの脚状部外面に設けられて
反射鏡の反射面に対応し中心から外寄りへ主反射鏡に対
して逐次後退する変化面に形成された反射面により、天
空光にかかわる反射面における反射光又は天空光にかか
わる主反射鏡からのからの反射面への入射光を、反射面
によって光学系の光軸に平行な光における主反射鏡によ
る反射光と同様に副反射鏡に対応するように反射するも
のである。
【0040】これによって、天空光のうち主反射鏡に反
射してスパイダーの脚状部外面に設けられた反射面に入
射した光又はスパイダーの反射面に直接入射した光が、
副反射鏡を介して観測装置に集光される。したがって、
観測装置に入射する所要光線が増大して観測性能を向上
する効果がある。
【0041】また、この発明は以上説明したように、副
反射鏡を支持した筒頂スパイダーの脚状部下面に設けら
れて主反射鏡の反射面に対応し中心から外側へ主反射鏡
に対して逐次後退する階段状に形成され、その階段踏み
面において筒頂スパイダー脚状部の幅方向の一側が他側
よりも主反射鏡に対して引退した傾斜面により構成され
た反射面により、天空光にかかわる主反射鏡からの入射
光を、光学系の光軸に平行な光における主反射鏡による
反射光と同様に副反射鏡に対応するように反射するもの
である。
【0042】これによって、天空光のうち主反射鏡に反
射して筒頂スパイダーの脚状部下面に設けられた階段状
の反射面に入射した光が、副反射鏡を介して観測装置に
集光される。したがって、観測装置に入射する所要光線
が増大して観測性能を向上する効果がある。
【0043】また、この発明は以上説明したように、反
ドーム開口部側に配置された第3鏡スパイダーの脚状部
下面に設けられて主反射鏡の反射面に対応し中心から外
側へ主反射鏡に対して逐次後退する階段状に形成され、
その階段踏み面において第3鏡スパイダー脚状部の幅方
向の一側が他側よりも主反射鏡に対して引退した傾斜面
により構成された反射面により、天空光にかかわる主反
射鏡からの入射光を、光学系の光軸に平行な光における
主反射鏡による反射光と同様に副反射鏡に対応するよう
に反射するものである。
【0044】これによって、天空光のうち主反射鏡に反
射して第3鏡スパイダーの脚状部下面に設けられた階段
状の反射面に入射した光が、副反射鏡を介して観測装置
に集光される。したがって、観測装置に入射する所要光
線が増大して観測性能を向上する効果がある。
【0045】また、この発明は以上説明したように、反
ドーム開口部側に配置された第3鏡スパイダーの脚状部
上面に設けられた主反射鏡と同様な曲面からなり中心か
ら外側へ主反射鏡に対して逐次後退して形成される反射
面により、天空光にかかわる入射光を、光学系の光軸に
平行な光における主反射鏡による反射光と同様に副反射
鏡に対応するように反射するものである。
【0046】これによって、天空光のうち第3鏡スパイ
ダーの脚状部上面に設けられた曲面による反射面に入射
した光が、副反射鏡を介して観測装置に集光される。し
たがって、観測装置に入射する所要光線が増大し観測性
能を向上する効果がある。
【0047】また、この発明は以上説明したように、反
ドーム開口部側に配置された第3鏡スパイダーの脚状部
上面に設けられて主反射鏡の曲面に近似した階段状に構
成されて、中心から外側へ主反射鏡に対して逐次後退し
て形成された反射面により、天空光にかかわる入射光
を、光学系の光軸に平行な光における主反射鏡による反
射光と同様に副反射鏡に対応するように反射するもので
ある。
【0048】これによって、天空光のうち第3鏡スパイ
ダーの脚状部上面に設けられた階段状の反射面に入射し
た光が、副反射鏡を介して観測装置に集光される。した
がって、観測装置に入射する所要光線が増大して観測性
能を向上する効果がある。
【0049】また、この発明は以上説明したように、反
ドーム開口部側に配置された第3鏡スパイダーの中心か
ら外側へ主反射鏡に対して逐次後退して形成された脚状
部側面に設けられて下側よりも上側が広がる傾斜面に形
成された反射面により、天空光にかかわる入射光を、光
学系の光軸に平行な光における主反射鏡による反射光と
同様に副反射鏡に対応するように反射するものである。
【0050】これによって、天空光のうち第3鏡スパイ
ダーの脚状部側面に設けられて下側よりも上側が広がる
傾斜面に形成された反射面に入射した光が、副反射鏡を
介して観測装置に集光される。したがって、観測装置に
入射する所要光線が増大して観測性能を向上する効果が
ある。
【0051】また、この発明は以上説明したように、反
ドーム開口部側に配置された第3鏡スパイダーの脚状部
下面に設けられて主反射鏡と同様な曲面により構成さ
、中心から外側へ主反射鏡に対して逐次後退して形成
された反射面により、天空光にかかわる主反射鏡からの
入射光を、光学系の光軸に平行な光における主反射鏡に
よる反射光と同様に副反射鏡に対応するように反射する
ものである。
【0052】これによって、天空光のうち主反射鏡に反
射して第3鏡スパイダーの脚状部下面に設けられた曲面
からなる反射面に入射した光が、副反射鏡を介して観測
装置に集光される。したがって、観測装置に入射する所
要光線が増大して観測性能を向上する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1を示す光学望遠鏡装置の概
念的縦断面図。
【図2】図1のII−II線断面図。
【図3】この発明の実施例2を示す光学望遠鏡装置の概
念的縦断面図。
【図4】図3のIV−IV線断面図。
【図5】この発明の実施例3を示す光学望遠鏡装置の概
念的縦断面図。
【図6】この発明の実施例4を示す光学望遠鏡装置の概
念的縦断面図。
【図7】この発明の実施例5を示す光学望遠鏡装置の概
念的縦断面図。
【図8】図7のVIII−VIII線断面図。
【図9】この発明の実施例6を示す光学望遠鏡装置の概
念的縦断面図。
【図10】従来の光学望遠鏡装置を概念的に示す縦断面
図。
【符号の説明】
1 ドーム、2 開口部、3 筒頂スパイダー(スパイ
ダー)、4 筒頂外環、5 副反射鏡(光学望遠鏡部
材)、7 第3鏡スパイダー(スパイダー)、8主反射
鏡、9 観測装置、15 光軸、16 反射面。

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドーム開口部寄りに設けられた副反射鏡
    と、上記ドーム開口部に対応して設けられて望遠鏡部材
    を支持したスパイダーと、上記ドーム開口部よりも後退
    して配置されて上記副反射鏡に対面して設けられた主反
    射鏡と、この主反射鏡寄りに設けられて上記副反射鏡に
    よって反射された光を観測する観測装置と、上記スパイ
    ダーの脚状部外面に設けられて上記主反射鏡の反射面に
    対応し中心から外寄りへ上記主反射鏡に対して逐次後退
    する変化面に形成されて、入射光を光学系の光軸に平行
    な光における上記主反射鏡による反射光と同様に上記副
    反射鏡に対応させる反射面とを備えた光学望遠鏡装置。
  2. 【請求項2】 ドーム開口部寄りに設けられた副反射鏡
    と、上記ドーム開口部側に設けられた筒頂外環に上記副
    反射鏡を支持した筒頂スパイダーと、上記ドーム開口部
    よりも後退して配置されて上記副反射鏡に対面して設け
    られた主反射鏡と、この主反射鏡寄りに設けられて上記
    副反射鏡によって反射された光を観測する観測装置と、
    上記筒頂スパイダー脚状部の上記主反射鏡との対向面に
    設けられて上記主反射鏡の反射面に対応し中心から外側
    上記主反射鏡に対して逐次後退する階段状に形成さ
    れ、その階段踏み面において上記筒頂スパイダー脚状部
    の幅方向の一側が他側よりも上記主反射鏡に対して引退
    した傾斜面により構成され、入射光を光学系の光軸に平
    行な光における上記主反射鏡による反射光と同様に上記
    副反射鏡に対応させる反射面とを備えた光学望遠鏡装
    置。
  3. 【請求項3】 ドーム開口部寄りに設けられた副反射鏡
    と、上記ドーム開口部から離れて配置された第3鏡スパ
    イダーと、この第3鏡スパイダーよりも反上記ドーム開
    口部側に配置されて上記副反射鏡に対面して設けられた
    主反射鏡と、この主反射鏡寄りに設けられて上記副反射
    鏡によって反射された光を観測する観測装置と、上記第
    3鏡スパイダー脚状部の上記主反射鏡との対向面に設け
    られて上記主反射鏡の反射面に対応し中心から外側へ
    記主反射鏡に対して逐次後退する階段状に形成され、そ
    の階段踏み面において上記第3鏡スパイダー脚状部の幅
    方向の一側が他側よりも上記主反射鏡に対して引退した
    傾斜面により構成され、入射光を光学系の光軸に平行な
    における上記主反射鏡による反射光と同様に上記副反
    射鏡に対応させる反射面とを備えた光学望遠鏡装置。
  4. 【請求項4】 ドーム開口部寄りに設けられた副反射鏡
    と、上記ドーム開口部から離れて配置された第3鏡スパ
    イダーと、この第3鏡スパイダーよりも反上記ドーム開
    口部側に配置されて上記副反射鏡に対面して設けられた
    主反射鏡と、この主反射鏡寄りに設けられて上記副反射
    鏡によって反射された光を観測する観測装置と、上記第
    3鏡スパイダー脚状部の上記副反射鏡との対向面に設け
    られ上記主反射鏡と同様な曲面により構成されて中心
    から外側へ上記主反射鏡に対して逐次後退して形成さ
    、入射光を光学系の光軸に平行な光における上記主反
    射鏡による反射光と同様に上記副反射鏡に対応させる反
    射面とを備えた光学望遠鏡装置。
  5. 【請求項5】 ドーム開口部寄りに設けられた副反射鏡
    と、上記ドーム開口部から離れて配置された第3鏡スパ
    イダーと、この第3鏡スパイダーよりも反上記ドーム開
    口部側に配置されて上記副反射鏡に対面して設けられた
    主反射鏡と、この主反射鏡寄りに設けられて上記副反射
    鏡によって反射された光を観測する観測装置と、上記第
    3鏡スパイダー脚状部の上記副反射鏡との対向面に設け
    られ上記主反射鏡の曲面に近似した階段状の階段踏み
    面により構成されて中心から外側へ上記主反射鏡に対し
    て逐次後退して形成され、入射光を光学系の光軸に平行
    な光における上記主反射鏡による反射光と同様に上記副
    反射鏡に対応させる反射面とを備えた光学望遠鏡装置。
  6. 【請求項6】 ドーム開口部寄りに設けられた副反射鏡
    と、上記ドーム開口部から離れて配置された第3鏡スパ
    イダーと、この第3鏡スパイダーよりも反上記ドーム開
    口部側に配置されて上記副反射鏡に対面して設けられた
    主反射鏡と、この主反射鏡寄りに設けられて上記副反射
    鏡によって反射された光を観測する観測装置と、上記第
    3鏡スパイダーの中心から外側へ上記主反射鏡に対して
    逐次後退して形成された脚状部の側面に設けられて上記
    脚状部の横断面において下側よりも上側が広がる傾斜面
    により構成され、入射光を光学系の光軸に平行な光にお
    ける上記主反射鏡による反射光と同様に上記副反射鏡に
    対応させる反射面とを備えた光学望遠鏡装置。
  7. 【請求項7】 ドーム開口部寄りに設けられた副反射鏡
    と、上記ドーム開口部から離れて配置された第3鏡スパ
    イダーと、この第3鏡スパイダーよりも反上記ドーム開
    口部側に配置されて上記副反射鏡に対面して設けられた
    主反射鏡と、この主反射鏡寄りに設けられて上記副反射
    鏡によって反射された光を観測する観測装置と、上記第
    3鏡スパイダー脚状部の上記主反射鏡との対向面に設け
    られて上記主反射鏡と同様な曲面により構成され、中心
    から外側へ上記主反射鏡に対して逐次後退して形成され
    入射光を光学系の光軸に平行な光における上記主反射
    鏡による反射光と同様に上記副反射鏡に対応させる反射
    面とを備えた光学望遠鏡装置。
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