JP2003194564A - 機能説明装置及びプログラム - Google Patents
機能説明装置及びプログラムInfo
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Abstract
よってシステムが持つ種々の機能の利用促進を図る。 【解決手段】ナビ学習優先度の計算に際しては、下記の
計算式を用いて優先度Aを計算する。操作結果:正常
(=1)の場合は、優先度A=(1+α)×(ベース優先度
+使用状況反映重み付け)×未使用期間×機能有無。
操作結果:失敗(=0)の場合は、優先度A=最高優先
度Amax。αは未使用期間の変換係数である。未使用期
間(日)は操作が無いか機能説明も行わなかった期間で
あり、今日の日付け−最終使用日にて算出する。機能有
無は有りの場合が1、無しの場合が0である。ベース優
先度は該当機能の重要性を加味して設定されている。ま
た、使用状況反映重み付けは、ナビゲーションシステム
の状態に対応してどのような機能説明がどれ位重要性を
持つのかを示すものである。
Description
れたコマンドに応じて所定の機能を実現するシステムに
用いられ、コマンドの入力方法やコマンド内容の説明、
当該コマンドによって実行される動作など前記システム
における機能説明を行う機能説明装置等に関する。
じめ、ユーザから入力されたコマンドに応じて所定の動
作を実行するシステムが知られている。例えばナビゲー
ションシステムでは、近年、機能が高度化・複雑化して
おり、有益な機能自体は存在するのであるが、ユーザが
その機能を十分に生かし切れないという状況も生まれ得
る。このようなコマンドは、例えば操作説明書のような
ものに記載されているが、使用の都度その説明書を参照
するのは非常に面倒であり現実的ではない。したがっ
て、ユーザがコマンド自体を覚えている場合には有効で
あるが、そうでない場合には、なかなか有効利用ができ
ない。
えば特開平11−142178号公報に開示されてい
る。但し、この公報記載の技術は、特に初心者に対して
ナビゲーションシステムの本質的な機能である経路案内
処理の利用促進という観点からなされたものである。つ
まり、簡易処理モードに設定しておくと、エンジンがO
Nされた際や信号待ち状態の際に、ナビゲーションシス
テム側から「どちらに行きますか」という入力ガイダン
ス音声が自動的に出力される。そのため、その入力ガイ
ダンス音声に応じてユーザが所望の目的地を音声入力す
れば、目的地が設定されて自動的に経路案内処理が実行
される。したがって、特に操作に慣れていないユーザに
とってはその経路案内処理を選択するためのコマンド自
体を覚えていなくてもよいというものである。
る基本機能の利用促進に関しては有効であるが、ガイダ
ンスされる限定された機能にしか対応しておらず、ユー
ザが機能を十分に生かし切るための助けにはなっていな
い。また、例えばある機能について一度覚えたとしても
使用頻度が少ない場合には使い方を忘れてしまい、結
局、十分に使われないという可能性も高い。
ザに対して効果的な機能説明を行うことによってシステ
ムが持つ種々の機能の利用促進を図ることを目的とす
る。
機能説明装置によれば、コマンド入力の有無や適否など
のコマンド入力状況に応じて、機能説明の優先度を決定
し、その決定された優先度が高い機能についての説明を
使用者に対して報知する。このコマンド入力状況として
は、例えばコマンドが入力されなかった期間が考えられ
る(請求項2)。コマンド自体を覚えていないために長
期間コマンド入力がなされなかったことが考えられるた
め、優先して報知する。これによってユーザはそのよう
なコマンドによって実現される機能の存在を知ることが
でき、使ってみたい機能であれば、該当するコマンドを
入力することができる。
重要度も加味することが考えられる(請求項3)。特に
機能が充実される傾向にある昨今では、一口に実現でき
る機能といっても、ユーザにとっての重要度は一律では
ない。例えば初心者向けの基本的な機能もあれば、いわ
ゆる中級者・上級者向けの高度な機能もある。このよう
な場合、まずは初心者向けの基本的な機能をユーザに知
らせることが必要であり、そのような基本的機能が知ら
れた後に高度な機能を知らせた方が適切である。したが
って、種々の観点で機能自体の重要度を設定しておき、
それも加味して優先度を決定すれば、より適切な機能説
明が実現できる。
現在の動作状況も加味することが考えられる(請求項
4)。システムの動作状況によっては使用される可能性
の高低が機能によって異なるし、また使用できる機能が
限定されることも考えられるからである。この場合、シ
ステムの現在の動作状況における機能自体の重要度を決
定し、その重要度も加味して優先度を決定することが考
えられる(請求項5)。例えばナビゲーションシステム
への適用を想定した場合、経路案内のための目的設定の
場面であれば、どのようにして目的地を設定できるのか
(どのようなコマンドを入力すればよいのか)などを説
明することが重要度として高いと考えられる。そのた
め、このような動作状況では目的地設定機能の重要度を
高く扱うといったことである。
力が間違っていた場合に該当する機能の重要度を最高レ
ベルに決定するようにしてもよい(請求項6)。このよ
うにすれば、直前に誤操作(コマンド入力間違い)した
ものについてどこに問題があったのか、そして本当はど
のようにすればよかったのか等をユーザは知ることがで
きる。
繁に使っている機能やコマンド入力間違いをしないよう
な機能についての説明、すなわちユーザにとって「不要
な機能説明」がなされずに、真に必要な機能説明がなさ
れるという効果を生む。を特徴とする機能説明装置。
良いし、画面表示で行っても良いし、それら両方にて行
っても良い(請求項7)。以上説明した機能説明装置
は、例えばナビゲーションシステム(請求項8)をはじ
めとし、使用者から入力されたコマンドに応じて所定の
動作を実行するシステムであれば、どのようなものにも
用いることができる。特に、車載用のナビゲーションシ
ステムを前提とした場合には、近年、音声によるコマン
ド入力ができるようにされてユーザの利便性の向上が図
られているので、音声による機能説明をして、ユーザが
音声で入力できれば、運転者自身がコマンド入力する際
の利便性が向上する。なお、車載の他のシステム(例え
ばオーディオシステムや空調システムなど)に対するコ
マンド入力する場合にも用いることができる。もちろ
ん、車載システムと共に用いることを前提としなくても
よく、また音声認識機能を持つものでなくてもよい。
説明装置における優先度決定手段及び報知手段としての
機能は、請求項9に示すように、例えば、コンピュータ
で実行するプログラムとして備えることができる。この
ようなプログラムの場合、例えば、フレキシブルディス
ク、光磁気ディスク、CD−ROM、ハードディスク、
ROM、RAM等のコンピュータ読み取り可能な記録媒
体に記録し、必要に応じてコンピュータにロードして起
動することにより用いることができる。また、ネットワ
ークを介してロードして起動することにより用いること
もできる。
について図面を用いて説明する。なお、本発明の実施の
形態は、下記の実施例に何ら限定されることなく、本発
明の技術的範囲に属する限り、種々の形態を採り得るこ
とは言うまでもない。
載用のナビゲーションシステムの概略構成を示すブロッ
ク図である。本ナビゲーションシステムは、音声認識装
置1及びトークスイッチ1aと、機構スイッチ2と、リ
モコンスイッチ3とからなる操作スイッチ部4、その操
作スイッチ部4からの操作状況などを入力し、ナビゲー
ションシステム全体の制御を行う操作制御部5、自車両
現在位置を算出するための現在位置算出部6、ユーザの
設定した目的地に基づき目的地までの適切なルート(推
奨ルート)を算出する経路計算部7、経路計算部7にて
計算された推奨ルートに基づき、車両の運転を円滑に進
めるために必要な案内を音声や簡易地図などでユーザに
提供する制御処理を行う案内制御部8、地図データ検索
部9、外部記録媒体10、音声出力制御部11,スピー
カ12、表示制御部13及びディスプレイ14を備えて
いる。
ータとして構成されており、内部には、周知のCPU、
ROM、RAM、I/O及びこれらの構成を接続するバ
スラインが備えられている。また、現在位置算出部6
は、例えばいずれも周知のジャイロスコープ、距離セン
サ及び衛星からの電波に基づいて車両の位置を検出する
GPS(Global Positioning System )のためのGPS
受信機を有している。これらのセンサ等は各々が性質の
異なる誤差を持っているため、複数のセンサにより、各
々補間しながら使用するように構成されている。なお、
精度によっては上述した内の一部で構成してもよく、更
に、地磁気センサ、ステアリングの回転センサ、各転動
輪の車輪センサ等を用いてもよい。
精度向上のためのいわゆるマップマッチング用データ、
地図データ及び目印データを含む各種データを入力する
ための装置である。媒体としては、そのデータ量からC
D−ROMやDVDを用いるのが一般的であるが、メモ
リカード等の他の媒体を用いても良い。
なメモリ、ハードディスク、フレキシブルディスクなど
からなり、ナビゲーションシステムの機能説明のための
データが格納されている。機能説明としては、例えば
「経路案内」という機能全体の概略説明や、目的地設定
の入力手法の説明や、目的地を電話番号で入力する場合
の説明、といったように種々のレベルでの機能説明が考
えられる。したがって、これら種々のレベルでの機能説
明のためのデータが格納されている。なお、上述した地
図データを格納しているCD−ROMやDVD等の媒体
にこの機能説明のためのデータが格納しておくことも考
えられる。
示す使用状況反映重み付けリスト及び図4に示す優先度
リストも格納されている。これらについては後述する。
図1の説明に戻り、ディスプレイ14は例えばカラーデ
ィスプレイで構成されており、その画面には、現在位置
算出部6から入力された車両現在位置マークと、地図デ
ータ検索部9より入力された地図データと、更に地図上
に表示する誘導経路や後述する設定地点の目印等の付加
データとを重ねて表示することができる。また、機能説
明のための表示もできるようにされている。
14と一体になったタッチスイッチもしくはメカニカル
なスイッチ等が用いられ、経路計算のための目的地や各
種入力に使用される。また、リモコンスイッチ3を介し
ても機構スイッチ2と同じ指示入力をすることができる
ようにされている。なおタッチスイッチとディスプレイ
14とは積層一体化されており、タッチスイッチには感
圧方式、電磁誘導方式、静電容量方式、あるいはこれら
を組み合わせた方式など各種の方式があるが、そのいず
れを用いてもよい。
ッチ2あるいはリモコンスイッチ3が手動操作により目
的地などを指示するために用いられるのに対して、ユー
ザが音声で入力することによっても同様に目的地などを
指示することができるようにするための装置である。な
お、操作スイッチ部4としては、必ずしもこれら音声認
識装置1、機構スイッチ2及びリモコンスイッチ3の全
てを備えていなくてはならないということはなく、どれ
か一つだけでも所望の指示入力は可能であるが、本実施
例では利便性を考えて3つを併有するものとする。
クを介して入力した音声信号をA/D変換などによって
データ処理可能な形態に変換処理し、それを所定の辞書
データと照合することで音声入力された内容を認識す
る。また、本実施例における音声入力方法は、使用者が
トークスイッチ1aを押しながらマイクを介して音声を
入力するという使用方法である。具合的には、トークス
イッチ1aが押されている場合にはマイクを介しての音
声入力処理を実行するが、押されていない場合にはその
音声入力処理を実行しないようにしている。
実施例のナビゲーションシステムでは、ユーザがコマン
ドを入力することによって、経路設定や経路案内あるい
は施設検索や施設表示など各種の処理を実行することが
できる。但し、コマンド自体をユーザが知らなければ入
力することができない。またそのコマンドを入力するこ
とでどのような機能が実現されるのか分からなければ利
用促進は難しい。そこで、本実施例のナビゲーションシ
ステムでは、ユーザに対する機能説明を行う。
について、図2のフローチャートを参照して説明する。
図示しない車両のACC(アクセサリ)スイッチがオン
されると、ナビゲーションプログラムの実行が開始され
る(S100)。
する(S110)。具体的には、これまで本ナビゲーシ
ョンシステムを使用したユーザのリスト及びそのリスト
中から選択するよう促す内容をディスプレイ14に表示
する。そして、選択されるのを待つ。なお、ユーザリス
トに存在しない場合には、新規に登録する。
には、その選択されたユーザ(運転者)の設定データを
外部記録装置10から取得する(S120)。その設定
データから学習モードフラグのON/OFFを判断し
(S130)、学習モードフラグがOFFの場合には、
S190へ移行して、例えばナビゲーション処理や各種
設定等の通常処理を実行する。一方、学習モードフラグ
がONの場合には車両が走行状態か否かを判断する)S
140)。この判断は、例えば現在位置算出部6からの
データや図示しないパーキングブレーキの状態を示すデ
ータ等に基づいて行う。
0:YES)、S190へ移行して通常の処理を行う。
一方、停止状態である場合には(S140:NO)、S
150へ移行してナビゲーションシステムの現在の状態
を取得する。現在の状態としては、例えば目的地の設定
状態や現在位置、現在設定されている経路、その他、ナ
ビゲーションシステムに関連する各種設定スイッチの状
態などが挙げられる。
度を計算する。この優先度計算に際しては、図3の使用
状況反映重み付けリスト及び図4の優先度リストを参照
し、下記の計算式を用いて優先度Aを計算する。 操作結果:正常(=1)の場合 優先度A=(1+α)×(ベース優先度+使用状況反映重み
付け)×未使用期間×機能有無 操作結果:失敗(=0)の場合 優先度A=最高優先度Amax 但し、αは未使用期間の変換係数である。未使用期間
(日)は、操作が無いか機能説明も行わなかった期間で
あり、今日の日付け−最終使用日にて算出する。なお、
最終使用日は、最後の操作が行われたか説明があった日
である。また、機能有無は有りの場合が1、無しの場合
が0である。
る。図3の使用状況反映重み付けリストは、ナビゲーシ
ョンシステムの状態とその状態においてどのような機能
説明がどれ位重要性を持つのかを関係付けたものであ
る。
い」という条件においては、4種類の目的地設定機能に
対して使用状況反映重み付けが100と設定されてい
る。これは、目的地設定がなされていない状態において
はユーザが目的地設定の機能を使用する可能性が高いた
め、重み付けを設定したのである。なお、本実施例にお
ける4種類の目的地設定機能は、ユーザが発声した施設
名を音声認識によって取得して目的地を設定する機能、
ユーザが発声した住所や電話番号を音声認識によって取
得して目的地を設定する機能、ディスプレイ14に表示
したメニュー画面において「施設検索」の項目を選択す
ることによって目的地設定のための処理を実行させる機
能、ディスプレイ14に表示したメニュー画面において
「先ほどの地図」の項目を選択することによってディス
プレイ14に地図を表示し、その地図中の地点を指示す
ることで目的地を設定する機能、の4つがある。これら
はいずれの手法でも目的地設定ができるため、それぞれ
同じ値の使用状況反映重み付けがなされている。
対しては目的地変更機能に対して使用状況反映重み付け
が30と設定されている。この場合は、既に目的地が設
定されているため、新規に目的地設定する機能について
は重み付けはない。この状態でユーザが使用する可能性
の高い機能としては、その設定された目的地を変更する
ことが考えられるため、目的地変更機能について重み付
けをした。但し、重み付けの度合いは30と相対的には
小さくされている。これは、例えば上述した目的地設定
がなされていない場合に目的地設定機能が使用される可
能性と、目的地が1個設定されている場合に目的地変更
機能が使用される可能性とを比べると、前者の方が高い
と考えられるため、その使用可能性等を加味して重み付
けの値を適宜設定してある。他の機能についても同様で
ある。
いて、分類、どの程度重要なのかを示すベース優先度、
最後の操作が行われたか説明があった日を示す最終使用
日、最後の操作が途中で間違ったか否かを示す操作結果
(正常=1、失敗=0)、当該機能が実際に存在するか
否かを示す機能有無(有り=1、無し=0)を対応付け
ているリストである。
ビゲーションシステムの状態に応じて、どのような機能
説明がどれ位重要性を持つのかを関係付けたものである
のに対して、図4の優先度リストにおけるベース優先度
は、システムの状態に関係なく、その機能がどの程度重
要なのかを示すものである。例えば図4に示す例では、
基本機能の内の地図尺度や方位の設定、地図の1画面と
2画面の切り替え、目的地設定、地図表示の切り替え、
メモリ地点設定については、ベース優先度としての最高
値である100が設定されている。これらの機能につい
ては、極力ユーザに使用してもらいたいためである。同
じ基本機能であっても、地図表示色やカーブ警告といっ
たナビ設定機能については、上述の各機能に比べれば相
対的に優先度は低くしてよいため、ベース優先度ををを
50に設定してある。なお、このベース優先度及び図3
の使用状況反映重み付け値はあくまで一例である。ま
た、これらの値は基本的には製造時等において予め設定
されるものであり、最終使用日や操作結果については、
使用に応じて適宜更新されていくデータである。
く。例えば製造時等の時点で存在する機能のみで優先度
リストを作成した場合には、この項目は不要である。し
かし、例えばオプションの装置(携帯電話、VICS、
オーディオ等)の存在を想定した場合には、ユーザの選
択によってオプション装置の有無に違いが出る。したが
って、本実施例では、そのようなオプション装置も含め
た全機能を前提に優先度リストを作成し、機能有無フラ
グをつけるようにした。
0で取得したシステムの現在の状態に応じた使用状況反
映重み付けを図3のリストから得、図4の優先度リスト
から得たベース優先度、未使用期間、機能有無に基づい
て、上記優先度Aの計算式によって優先度Aを計算す
る。なお、実際には、図4の操作結果の項目を最初に取
得し、それが0であれば各値の取得はせずに既定値であ
る最高優先度Amax を採用する。これは、直前に誤操作
(コマンド入力間違い)したものについてどこに問題が
あったのか、そして本当はどのようにすればよかったの
か等を最優先でユーザに説明すべきと考えて、最高優先
度にしたのである。
能についての使用方法を説明する。具体的には、説明デ
ータを外部記録媒体10から取得し、例えばスピーカ1
2を介して行っても良いし、ディスプレイ14に説明文
等を表示して行っても良いし、両者にて行っても良い。
機能説明のためのデータは、上述したように例えば「経
路案内」という機能全体の概略説明や、目的地設定の入
力手法の説明や、目的地を電話番号で入力する場合の説
明、といったように種々のレベルでの準備されている。
したがって、例えば図3あるいは図4に示した4種類の
目的地設定機能の優先度が共に最高値となった場合に
は、それら4種類の目的地設定の手法についてそれぞれ
説明する。また、例えば目的地設定機能の内の「ユーザ
が発声した住所や電話番号を音声認識によって取得して
目的地を設定する機能」のみが、前回の操作でコマンド
入力間違いがあって最高優先度になっていたとすると、
当該機能についてのみ説明を行う。
状態になった場合、あるいは操作スイッチ4を介したユ
ーザからのキャンセル指示があった場合には、S170
での機能説明を中断して、S190の通常処理へ移行す
る。なお、走行状態になったことは、S140の場合と
同様に、例えば現在位置算出部6からのデータや図示し
ないパーキングブレーキの状態を示すデータ等に基づい
て行う。一方、中断することなく機能説明が終了した場
合には、S180へ移行して最終使用日を更新記憶し、
その後、S140へ戻る。
その処理結果を学習優先度に反映させるための処理をS
200にて行う。具体的には、図4の優先度リストの最
終使用日や操作結果のデータを必要に応じて更新する。
S200の処理後はS130へ戻る。
が優先度決定手段に相当し、操作制御部5及び音声出力
制御部11,スピーカ12、表示制御部13、ディスプ
レイ14が報知手段に相当する。本実施例のナビゲーシ
ョンシステムによれば、次のような効果が得られる。 (1)機能説明の優先度決定に際してコマンドの未使用
期間を加味しているため、例えばユーザがコマンド自体
を覚えていないために長期間コマンド入力ができない状
況においては、そのような未使用期間の長い機能につい
ての説明がなされる。したがって、ユーザはそのような
コマンドによって実現される機能の存在を知ることがで
き、使ってみたい機能であれば、該当するコマンドを入
力することができる。 (2)また、機能自体の重要度も加味されるため、例え
ばナビゲーションシステムを使う場合に基本的な機能に
ついては優先的に説明される。したがって、特に初心者
にとっては有効である。また、上述の「コマンドが入力
されなかった期間」も加味することで、例えばいわゆる
中級者・上級者向けの高度な機能についての説明も順次
なされていくこととなる。つまり、重要度の高い基本的
機能を頻繁に使っている場合には、重要度自体は低いが
不使用期間が長くなった中級者・上級者向けの高度な機
能の方の優先度が総合的には高くなり、機能説明がなさ
れることとなるからである。 (3)また、システムの現在の動作状況も加味して優先
度を決定しているため、動作状況に応じた適切な機能の
説明がなされる。例えば経路案内のための目的設定の場
面であれば、どのようにして目的地を設定できるのか
(どのようなコマンドを入力すればよいのか)などをタ
イムリーに説明することができる。 (4)また、コマンド入力が間違っていた場合に該当す
る機能の重要度を最高レベルに決定するため、直前に誤
操作(コマンド入力間違い)したものについてどこに問
題があったのか、そして本当はどのようにすればよかっ
たのか等をユーザは知ることができる。 (5)そして、これらを総合的に加味することで、ユー
ザが既に正しく操作しておりユーザにとっては機能説明
が不用であると考えられる機能についての説明がなされ
ないで済む。また、一定期間試用していない機能につい
て、その重要度に応じた期間経過後に、繰り返し機能説
明できる。 (6)また、本実施例の場合には、運転者毎のデータに
基づいて優先度を決定しているため、1台のナビゲーシ
ョンシステム(つまりそのナビゲーションシステムを搭
載した1台の車両)を複数人が使用する場合であって
も、運転者毎の状況に応じた適切な機能説明が実現され
る。
度、現在の動作状況、コマンドの入力間違い、などを総
合的に加味して優先度を決定していたが、例えば未使用
期間のみに基づいたり、未使用期間と機能自体の重要
度、未使用期間と現在の動作状況、機能自体の重要度と
現在の動作状況の2つに基づいたり、上記4要素の内の
何れか3つに基づいたりすることも考えられる。さら
に、ユーザの選択により、機能単位で再度説明しない設
定を追加することも考えられる。
ナビゲーションシステムに適用した例として説明した
が、適用先としては、上述したカーナビゲーションシス
テムには限定されない。例えば他の車載装置としての空
調システムに適用する場合には、設定温度の調整、空調
モード(冷房・暖房・ドライ)の選択、あるいは風向モ
ードの選択を音声入力によって行うようにすることが考
えられる。
システムは、車載機器として用いられる場合だけではな
く、例えば携帯型ナビゲーション装置や屋内用空調装置
などでもよい。但し、これまで説明したように車載機器
用として用いる場合には利用者がドライバーであること
が考えられ、その場合には運転自体が最重要であり、そ
れ以外の車載機器については、なるべく運転に支障がな
いことが好ましい。したがって、車載機器としてのカー
ナビゲーションシステムや空調システムを前提とした場
合には、より一層の利点がある。もちろん、このような
視点で考えるならば、ナビゲーションシステムや空調シ
ステム以外の車載機器に対しても同様に利用することが
できる。例えば、カーオーディオ機器などは有効であ
る。また、いわゆるパワーウインドウの開閉やミラー角
度の調整などを音声によって指示するような構成を考え
れば、そのような状況でも有効である。
構成を示すブロック図である。
処理を示すフローチャートである。
構スイッチ、 3…リモコンスイッチ、 4…操作スイ
ッチ部、 5…操作制御部、 6…現在位置算出部、
7…経路計算部、 8…案内制御部、 9…地図データ
検索部、10…外部記録媒体、 11…音声出力制御
部、 12…スピーカ、 13…表示制御部、 14…
ディスプレイ。
Claims (9)
- 【請求項1】使用者から入力されたコマンドに応じて所
定の機能を実現するシステムに用いられ、前記コマンド
の入力方法やコマンド内容の説明、当該コマンドによっ
て実行される動作など前記システムにおける機能説明を
行う機能説明装置であって、 前記コマンド入力の有無や適否などのコマンド入力状況
に応じて、前記機能説明の優先度を決定する優先度決定
手段と、 その優先度決定手段によって決定された優先度が高い機
能についての説明を前記使用者に対して報知する報知手
段とを備える機能説明装置。 - 【請求項2】請求項1に記載の機能説明装置において、 前記優先度決定手段は、前記コマンド入力状況として、
少なくとも前記コマンドが入力されなかった期間に応じ
て前記優先度を決定することを特徴とする機能説明装
置。 - 【請求項3】請求項1又は2に記載の機能説明装置にお
いて、 前記優先度決定手段は、前記機能自体の重要度も加味し
て前記優先度を決定することを特徴とする機能説明装
置。 - 【請求項4】請求項1〜3の何れかに記載の機能説明装
置において、 前記優先度決定手段は、前記システムの現在の動作状況
も加味して前記優先度を決定することを特徴とする機能
説明装置。 - 【請求項5】請求項4に記載の機能説明装置において、 前記優先度決定手段は、前記システムの現在の動作状況
における前記機能自体の重要度を決定し、その重要度も
加味して前記優先度を決定することを特徴とする機能説
明装置。 - 【請求項6】請求項1〜5の何れかに記載の機能説明装
置において、 前記優先度決定手段は、前記コマンド入力が間違ってい
た場合には該当する機能の重要度を最高レベルに決定す
ることを特徴とする機能説明装置。 - 【請求項7】請求項1〜6の何れかに記載の機能説明装
置において、 前記報知手段は、音声あるいは画面表示の少なくともい
ずれか一方にて機能説明を報知することを特徴とする機
能説明装置。 - 【請求項8】請求項1〜7の何れかに記載の機能説明装
置において、 当該機能説明装置が用いられるシステムは、ナビゲーシ
ョンシステムであることを特徴とする機能説明装置。 - 【請求項9】請求項1〜8の何れかに記載の機能説明装
置における優先度決定手段及び報知手段としての機能を
コンピュータに実現させるためのプログラム。
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