JP2003121157A - ナビゲーションシステム、およびナビゲーション装置、並びに携帯電話機 - Google Patents

ナビゲーションシステム、およびナビゲーション装置、並びに携帯電話機

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孝紀 藤原
Junichi Sawada
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 携帯電話機によるナビゲーション装置の遠隔
操作の操作性を向上させることを課題とする。 【解決手段】 経路案内を行なうナビゲーション装置
と、携帯電話機能と前記ナビゲーション装置の遠隔操作
機能を有する携帯電話機とからなるナビゲーションシス
テムにおいて、前記ナビゲーション装置に、特定操作状
態が検出された場合に、ナビゲーションモード切換信号
を送信する送信手段とを設け、前記携帯電話機に、前記
ナビゲーションモード切換信号が受信された場合に、該
携帯電話機の操作部をナビゲーション装置操作用のナビ
操作状態に設定するモード切換手段とを設けたことを特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は経路案内を行なうナ
ビゲーション装置と、携帯電話機能と、前記ナビゲーシ
ョン装置の遠隔操作機能を有する携帯電話機とからなる
ナビゲーションシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】より快適なドライブを行うシステムとし
て出発地点から目的地までの経路を案内するナビゲーシ
ョン装置が普及している。そしてこのナビゲーション装
置は年々性能・機能が向上し、ナビゲーション装置本体
の操作部を直接操作しなくても、本体から離れた車内の
座席からでも遠隔操作できるように、ナビゲーション装
置本体から分離独立した遠隔操作器が付属している機種
も急速に増加している。
【0003】また最近では車内のオーディオ機器、ビジ
ュアル機器、空調機器などが遠隔操作機能を付与して車
内のどの座席からでもこれら機器の操作ができる遠隔操
作機が付属するようになった。しかし遠隔操作機は、オ
ーディオ機器であれ、ビジュアル機器であれ、空調機器
であれ、対象は異なるが機能や構造などは殆ど似ている
ので他の遠隔操作機と間違いやすい。さらに似たような
ものを幾通りも備えることは無駄でもある。そこで車内
のオーディオ機器、ビジュアル機器、空調機器などの遠
隔操作機の重複や混同を避けるために、また重複を避け
て原価の低減を目指すために、携帯電話機を遠隔操作機
に代替させる考案が出現している。しかし携帯電話機が
車内のオーディオ機器、ビジュアル機器、空調機器な
ど、とりわけナビゲーション装置を遠隔操作する場合
は、操作する時間内は電話の通話を1時停止してこれら
の機器を遠隔操作することとなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このため通話を停止し
ている時間中は、携帯電話は外部からの通話を受け付け
ないために、この携帯電話機に通話しようとする携帯電
話利用者は、ナビゲーション装置使用者がナビゲーショ
ン装置の遠隔操作を終了するまで待機しなくてはならな
いという問題が生じている。さらにこの携帯電話に通話
しようとして通話を受け付けられなかった携帯電話利用
者はなぜ、長時間も通話停止中または話中なのかその理
由がわからない場合は一層の不安に駆られるという深刻
な問題も生じている。従って携帯電話機を遠隔操作機と
して動作させる期間は必要最小限に抑えることが望まし
く、またできればその動作切換のための操作も簡単な方
が好ましい。
【0005】本発明はこのような問題を解決するもの
で、携帯電話機がナビゲーション装置の遠隔操作の動作
を行う状態となるのをできるだけ必要な時だけとなるよ
うにし、また不意の操作により遠隔操作動作状態となら
ないようにすることを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、経路案内を行なうナビゲーション装置と、
携帯電話機能と前記ナビゲーション装置の遠隔操作機能
を有する携帯電話機とからなるナビゲーションシステム
において、前記ナビゲーション装置に、前記ナビゲーシ
ョン装置本体における特定操作状態を検出する特定操作
検出手段と、前記特定操作検出手段により特定操作が検
出された場合に、ナビゲーションモード切換信号を送信
する送信手段とを設け、前記携帯電話機に、前記送信手
段により送信された前記ナビゲーションモード切換信号
を受信する受信手段と、前記受信手段により前記ナビゲ
ーションモード切換信号が受信された場合に、該携帯電
話機の操作部をナビゲーション装置操作用のナビ操作状
態に設定するモード切換手段とを設けたことを特徴とす
る。
【0007】また、経路案内を行なうナビゲーション装
置と、携帯電話機能と前記ナビゲーション装置の遠隔操
作機能を有する携帯電話機とからなるナビゲーションシ
ステムにおけるナビゲーション装置において、特定操作
状態を検出する特定操作検出手段と、前記特定操作検出
手段により特定操作が検出された場合に、携帯電話機に
ナビゲーション装置の遠隔操作状態への切換を指示する
ナビゲーションモード切換信号を送信する送信手段とを
設けたことを特徴とする。
【0008】また、経路案内を行なうナビゲーション装
置と、携帯電話機能と前記ナビゲーション装置の遠隔操
作機能を有する携帯電話機とからなるナビゲーションシ
ステムにおける携帯電話機において、前記ナビゲーショ
ン装置により送信されたナビゲーションモード切換信号
を受信する受信手段と、前記受信手段により前記ナビゲ
ーションモード切換信号が受信された場合に、操作部を
ナビゲーション装置操作用のナビ操作状態に設定するモ
ード切換手段とを設けたことを特徴とする。
【0009】また、前記特定操作検出手段は、ナビゲー
ション装置に設けられた専用釦の操作状態を検出するこ
とを特徴とする請求項1に記載のナビゲーションシステ
ム。
【0010】また、前記特定操作検出手段は、ナビゲー
ション装置に設けられた操作釦の所定の組合せ操作であ
る特殊操作状態を検出することを特徴とする。
【0011】また、前記特定操作検出手段は、ナビゲー
ション装置が文字入力となる操作を検出することを特徴
とする。
【0012】また、前記モード切換手段が携帯電話機の
操作部をナビ操作状態に設定している時に、携帯電話の
発信動作を禁止する発信通話禁止手段を備えたことを特
徴とする。
【0013】また、前記モード切換手段が、携帯電話機
の操作部をナビ操作状態に設定している時に、携帯電話
の受信通話を記憶する受信通話記憶手段を備えたことを
特徴とする。
【0014】また、前記モード切換手段は、前記ナビ操
作状態が解除される特定の解除操作を検出する解除操作
検出手段と、前記解除操作検出手段が解除操作を検出し
た場合に、前記携帯電話機の操作部を携帯電話機操作用
の通話操作状態に切換える通話モード復元手段とを備え
たことを特徴とする。
【0015】また、前記解除操作検出手段は、携帯電話
機の操作部の特定操作を検出することを特徴とする。
【0016】また、前記解除操作検出手段は、ナビゲー
ション装置の文字入力状態が解除されたことを検出する
ことを特徴とする。
【0017】また、前記ナビゲーション装置に、前記携
帯電話機の操作部がナビ操作状態であるか否かを表示す
るナビ側状態表示手段を設けたことを特徴とする。
【0018】また、前記携帯電話機に、前記携帯電話機
の操作部がナビ操作状態であるか否かを表示する携帯側
状態表示手段を設けたことを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態について
説明する。図1は、本発明の実施の形態に係わるナビゲ
ーションシステム100の構成を示す構成図である。1
はナビゲーション装置で、使用者により設定された目的
地までの経路を案内する。また、案内途中で道路が渋滞
した場合は他の経路を指示し、また使用者の運転航跡が
経路から外れた場合は、速やかに経路に戻れるルートを
提示することもできる。このナビゲーション装置からナ
ビゲーションモード切換信号が携帯電話に送信されるこ
とによりナビ操作モードになった場合、携帯電話機の入
力操作信号を受けて対応する動作を行う。2は、衛星か
らの信号を受信して自らの位置を検出するGPS(全地
球測位システム)の受信機で、GPS衛星からの信号を
受信して自らの位置(自車位置)を所定の演算処理によ
り算出しそのデータをマイクロコンピュータ(マイコン)
7に出力する。3は、走行距離を検出する距離センサ
で、自車の車軸と共に回転する磁石と磁界の変化により
接断状態が切換わるリードスイッチにより構成される磁
気式のセンサ等により実現され、車軸の回転に応じた走
行距離信号(車速パルス:車速に比例した周波数のパル
ス信号)をマイコン7に出力する。
【0020】尚、距離センサは自動車のエンジン制御等
に用いられる速度センサを用いることができる。4は、
車両の進行方向の向きに応じた信号をマイコン7に出力
する方位センサで、地球磁場を利用した方位磁石からな
るセンサや車両の方位変化を検出するジャイロの信号を
積分処理するジャイロセンサ等により構成される。5は
VICS(Vehicle Information and Communication Sys
tem)等の道路交通情報を受信する無線機で、その受信し
たデータをマイコン7に出力する。6は、自動車の各部
に設置された、GPS受信機2、距離センサ3、方位セ
ンサ4、VICS受信機5などを、マイコン7が接続さ
れたナビゲーション装置1の本体部のデータ伝送用のバ
スに接続するためのインターフェースである。
【0021】7はマイコンで、GPS受信機2、距離セ
ンサ3、方位センサ4、VICS受信機5からの信号を
入力して、地図データの取得、自車位置の演算、表示領
域の決定、表示領域内ランドマークの抽出、経路の案内
および案内のタイミング処理、キャラクタの表示形態の
制御等、これら諸々の処理を、ROM8に記憶されたプ
ログラムに基づいて行い、これらの入力に応じてDVD
−ROM13から必要な地図データを入力し、表示部1
4の画面内に、情報提供動作を補助するキャラクタや地
図の表示を行い、さらに前記地図の対応する個所に、交
差点、自車位置、各施設のランドマークの表示、経路の
識別表示等を行う。またマイコン7は、各種演算や処理
を行うCPU10、プログラムや各種データが記憶され
たROM8と、各種データ処理のためにデータを一時的
に記憶するRAM9等から構成されている。RAM9は
電源が常に供給されるようになっており、その記憶デー
タは常時(地図表示装置が停止中でも)保持されてい
る。11は、ユーザーが表示すべきランドマークの条件
(施設の種類、個数)の設定、目的地の設定や、経路探
索の指令を行うためのナビ側入力部であり、音声信号入
力装置(マイクまたはマイク入力信号をデジタル信号に
変換するアナログ/デジタル変換器)、押釦スイッチ、
表示器前面側に設けられたタッチパネル、キーボード、
ジョイスティック、マウス等で構成される。尚、ジョイ
スティック、マウス等は方向指示操作、例えばカーソル
移動キー(押釦スイッチを4・8方向に対応して配置す
ることも可能)として用いられる。12はDVDプレー
ヤ(CD−ROMプレーヤ、ハードディスク等でも可
能)で、マイコン7からの指示に応じてDVD−ROM
13から必要な地図データ等を読み込み、マイコン7に
出力する。尚、DVD−ROM13には道路に関するデ
ータ以外にも各種施設の位置、種別(レストラン、ガソ
リンスタンド、コンビニエンスストア、サービスエリ
ア、パーキングエリア等)等のデータも記憶されてい
る。14は、マイコン7からの表示信号に応じて画像を
表示する表示部で、液晶表示素子等で構成され、キャラ
クタ、地図や車両位置および各種のランドマークを表示
する。15は、マイコン7からの音声信号(デジタル信
号)に応じて音を出力する音生成回路で、D/A(デジ
タル−アナログ)変換器、アンプ、スピーカ等で構成さ
れる。16はナビ側通信部で、携帯電話機17とナビゲ
ーションモード切換信号、ナビゲーションの操作信号等
各種信号の送受信を行うもので、例えばBluetooth等の
狭域無線通信方式が適用される。17は携帯電話機で、
通常時は携帯電話機として動作し、ナビゲーションモー
ド時には、ナビゲーション装置の遠隔操作機として動作
する。18は電話通信部で、携帯電話機17で外部との通
話が行えるようにするために無線電話局と無線通信を行
う。19は携帯側通信部で、ナビ側通信部16と無線通
信を行う。20は携帯側マイコンで、携帯電話機能及び
ナビゲーション装置1の遠隔操作機能等、携帯電話機の
各種動作を制御する。21は、携帯電話における各種操
作及びナビゲーション装置1の遠隔操作を行うための携
帯側入力部で、押釦スイッチ等で構成される。
【0022】次に本発明の実施の態様におけるナビゲー
ションシステム100の特徴について説明する。先ず最
初に通常のナビゲーション装置の動作や使用者の行う操
作について説明する。
【0023】図2は、ナビゲーション装置本体の表示部
14の表示画面と、画面の周辺に設けられたナビ側入力
部11の各種スイッチおよび表示画面内に表示された機
能アイコンの配置状況の1例を示す。
【0024】ナビゲーション装置では通常は、画面の地
図上に車輌の現在位置(自車位置)が表示されている。
【0025】操作スイッチ(押釦)の「現在地」(以下
このような操作スイッチを「○○」釦と言う)を選択操
作すると、ナビゲーション装置は現在地まで走行してき
た航跡データに基づき距離センサ、方位センサが計測し
た値(詳しくはその値を積分処理等を行った値)から、
また走行していない場合はGPS受信機からの計測値
(詳しくはその値に諸々の係数処理を行った値)から、
地図上に現在位置を自車位置マークで表示する。通常は
自車位置マークが画面ほぼ中央に位置するように表示さ
れる。
【0026】さらに車輌が走行する場合は、自車の進行
に伴い背景となる地図は車輌の動きとは逆方向にスクロ
ールを続ける。つまり、自車位置マークは動かないが地
図が車輌の進行に伴って動くので、見た眼には自車位置
マークが進行しているように見える。また、地図の表示
方法には、方位の北を上方として表示する方法(ノース
アップ)や、自車の進行方向を上方として表示する方法
(ヘッドアップ)がある。この表示を切換えるには「表
示替」と表記された釦状の表示部分(以下同様のものを
「○○」表示釦と言う)をカーソル移動キーで選択して
反転表示状態とし、そして同キー中央の「決定」押釦を
操作し{以下このような操作を選択操作と言う}、新た
に現れる「地図向」表示釦を選択操作する。すると「ノ
ースアップ」表示釦、「ヘッドアップ」表示釦の表示が
更に右側に表示される(図2B)ので、いずれかの表示
釦を選択操作すると選択した表示状態となる。「ノース
アップ」は常に地図の上方を北に表示するが、「ヘッド
アップ」は自車の行き先を常に上方に表示するので方位
は交差点やカーブを曲がったりする毎に変化する。
【0027】さらに地図の縮尺を変える場合は、操作ス
イッチの「縮尺」釦を選択操作すると縮尺スケールが画
面に表示される(図2C)のでカーソル移動キーを用い
てスケールを指定する。スケールの左端は最詳細の地図
で1万分の1、スケールの中央は8万分の1、スケール
の右端は最広域の地図で512万分の1に相当する。
【0028】スケールを選択すると選択された縮尺で地
図表示が行なわれ、所定の長さの線分と地図におけるこ
の線の長さに対応する実際の距離が縮尺を示す記号とし
て画面左上に表示される。
【0029】次に、目的地を決めて目的地までの経路を
探索する操作および画面の動作について説明する。
【0030】通常「メニュー」表示釦を選択操作すると
ナビゲーション装置のメニュー内容に関する表示釦群が
画面の中に表示される。そして目的地設定は、この表示
釦群の中から、例えば「目的地」または「目的地設定」
或いは「行き先」等の目的地点を設定する表示釦を選択
操作する(図2D)。
【0031】そして、この「目的地」表示釦の選択操作
により、画面は図2から図3の目的地設定画面に遷移す
る。
【0032】目的地の設定は、その前段階として目的地
付近の地図が表示される。そしてその目的地付近の地図
を表示させる方法が幾つか存在する。図3の例では、使
用者は目的地付近の地図を選択する方法として所望する
方法を表記した表示釦を選択操作することにより、目的
地付近の地図を選択操作する方法を選ぶことができる。
【0033】そこで、例えば図3において目的地付近の
地図を出す選択方法として、「50音読みで地図を出
す」の方法を選択した場合を説明する。「50音読みで
地図を出す」表示釦を選択操作すると、画面は図3から
図4Aの目的地設定50音入力の画面に遷移する。
【0034】図4Aでは、画面の標題が最上段に示され
ており、また標題の下に入力方法の説明が表示されてい
る。使用者はカーソル移動キーを上下左右に操作して、
中央の50音の選択表から入力したい文字の表示釦を選
択操作する。すると標題直下の入力欄に、選定された文
字が1字づつ表示されていく。50音入力の場合はカー
ソル移動キーを頻繁に操作するので、この例では入力頻
度の高い濁音や詰まり音等は表の中央に配置されてい
る。入力を誤った場合はカーソル移動キーを操作して画
面の「修正」表示釦を選択操作する。すると、入力欄の
確定済文字群の最後尾の1文字が消去される。またさら
に「決定」釦の選択操作すると、入力済みの文字群はさ
らに新たな最後尾の文字が1字消える。そして、その後
の文字選択操作により新たな文字が最後尾に付くことに
なる。入力操作が完了した場合は、「完了」表示釦を選
択操作する。すると画面は図9の目的地周辺地図表示画
面に遷移する。「戻る」表示を選択操作すると、図3の
目的地設定画面に戻る。
【0035】使用者は目的地の施設名をフルネームで入
力することも可能であるが、途中から一覧表で選択する
方法に変更することも可能である。入力欄の右端には入
力した文字数の時点で、登録された目的地の中から絞ら
れた候補地点の数が表示されるので、その数字が頃合と
認識した時点で「検索」表示釦を選択操作すると画面は
図4Aから図4B(メモリ登録地点一覧表・50音順)
の画面に遷移する。図4Bの画面中央には、登録されて
いる施設名が50音順にリストアップされて表示されて
いる。そこで使用者は、該当の施設名が標記された表示
釦を選択操作する。すると、画面は図9の目的地周辺地
図表示画面に遷移する。また「戻る」表示釦を選択操作
すれば、図3の目的地設定画面に戻って、目的地設定方
法を変更することができる。
【0036】また、50音入力の画面(図4A)が表示
された時点で、携帯電話機17の携帯側入力部21をナ
ビゲーション装置操作用のナビ操作状態に切換えるため
のナビゲーションモード切換信号がナビゲーション装置
1から携帯電話機17に送信される。このナビゲーショ
ンモード切換信号が携帯電話機17に受信されれば、携
帯電話機17の携帯側入力部21のカーソル移動キーや
押釦等を用いてナビゲーション装置本体の操作が行える
ようになる。尚、このような操作部としてカーソル移動
キーや押釦の他、音声入力を採用し、音声入力によって
ナビゲーション装置本体の操作を行うようにしても良
い。つまり携帯電話機17からナビゲーション装置1の
操作信号が送信され、ナビゲーション装置1はその操作
信号を受け対応する動作を行うこととなる。そしてナビ
ゲーション装置1の画面の見易いところに例えば「只今
携帯電話機での操作が可能です」や、その旨を表すマー
ク、例えば携帯電話機をかたどったマーク等の表示が行
われ、また携帯電話機17の画面には「只今ナビ操作モ
ード中:携帯電話機の通話発信はできません」或いはそ
の旨を表すマークの表示が行なわれる(図4A)。
【0037】従って携帯電話機17の表示部に上記の表
示が現れた場合は、携帯電話機17の操作部(携帯側入
力部21)を操作することにより上に述べたナビゲーシ
ョン装置の操作(50音入力等)が可能になる。
【0038】次に、「施設名称で地図を出す」の方法を
選択した場合を説明する。
【0039】図3の目的地設定画面で「施設名称で地図
を出す」表示釦を選択操作した場合は、画面は図3の画
面から図5の目的地設定施設名称入力の画面に遷移す
る。
【0040】図5Aの画面では最上部に<目的地設定画
面 施設名称入力>の標題が表示され、その直下には、
中央の項目から所望するジャンルの項目釦を、選択操作
するよう求める旨の表示があり、画面中央に施設種別を
リストアップした各種ジャンルの表示釦が表示される。
使用者は所望のジャンルに該当する表示釦を選択操作す
る。すると画面は図5Bの選択した種類の施設が存在す
る地域を絞り込むための施設所在地域選択画面に遷移す
る。
【0041】画面中央には日本を大まかに区割りした地
域名をリストアップした表記項目が表示されるので、所
望の地域名に該当する表示釦を選択操作する。すると画
面は図5Bの画面から図6Aのさらに地域が絞られた施
設所在地域選択画面に遷移する。本例ではキャンプ・リ
ゾートに関する施設名称は二段階に地域を絞り込む方式
を説明しているが、該当施設数が少ない項目(この場合
地域)の場合は1段階の施設所在地域絞込みでも充分か
と思われる。この施設所在地域選択画面において選択操
作が行なわれると、画面はさらに施設名称がリストアッ
プされた図6Bに遷移する。そこで使用者は画面中央の
リストアップされた施設名称から該当の施設の表示釦を
選択操作する。すると、画面は図9の目的地周辺地図表
示画面に遷移する。以上が「施設名称で地図を出す」で
地図を出す場合の操作・動作の説明である。尚、目的地
設定施設名称入力の画面(図5、図6)が表示された時
点で、50音入力画面と同様に携帯電話機17の携帯側
入力部21によるナビゲーション装置1の操作が可能と
なる。そしてナビゲーション装置1の表示部14画面や
携帯電話機17の画面の見易い処に「只今ナビ操作モー
ド中:携帯電話の通話発信はできません」やその旨を示
すマーク等の表示が行なわれる。
【0042】次に電話番号で地図を出す方法を選択した
場合を説明する。
【0043】図3の目的地設定画面で「電話番号で地図
を出す」表示釦を選択操作した場合は、図7の電話番号
による目的地設定画面に遷移する。
【0044】図7の画面では画面最上部に電話番号入力
による目的地方設定画面の標題が表示され、その下に入
力方法の説明表示がなされている。使用者は該当する数
字の表示釦を選択操作して、電話番号の数字の入力を行
う。入力された数字は入力欄に順次表示される。入力を
誤った場合は、画面の「訂正」表示釦を選択操作すると
入力欄に表示されている数字群の最後尾の数字が消去さ
れ(入力が取り消される)ので、その後上述の方法によ
り改めて新しく数字を入力する。電話番号(の数字)を
全て入力した場合は「完了」表示釦を選択操作するか、
あるいは携帯側入力部21のカーソル移動キー中央の
「決定」釦を選択操作する。また、目的地設定方法を変
更する場合は、画面の「戻る」表示釦を選択操作して図
3の目的地設定画面に戻り、画面中央に表示されている
地図を出す方法を表記した表示釦の中から所望の表示釦
を選択操作する。
【0045】「完了」表示釦、或いは「決定」釦が選択
操作されると画面は図9の目的地周辺地図表示画面に遷
移する。
【0046】また、目的地設定電話番号入力画面(図
7)が表示された時点で、50音入力画面と同様に携帯
電話機17の携帯側入力部21によるナビゲーション装
置1の操作が可能となる。そしてナビゲーション装置1
の表示部14画面や携帯電話機17の画面の見易いとこ
ろに「只今ナビ操作モード中:携帯電話の通話発信はで
きません」やその旨を示すマーク等の表示が行なわれ
る。
【0047】次に住所で地図を出す方法を選択した場合
を説明する。
【0048】図3の画面において「住所で地図を出す」
表示釦を選択操作した場合は、図8の住所入力による目
的地設定画面へ遷移する。画面の中央には日本を12の
地域に区割りした地域名の表示釦が表示される。そして
使用者に、所望の地図を出す地域の表示釦を選択するよ
う求める表示がなされている。使用者は表示に従い該当
地域の表示釦を選択操作すると、次に画面中央部に一層
絞り込まれた地域である都道府県、更に同じ選択操作を
行うと市町村という具合に又1段階地域が絞られた表示
釦の画面が現れ、徐々に地域を絞り込む住所名の表示釦
が表示される。最後には○○丁目と言った目的地を設定
するのに適した縮尺の地図を表示できる程に詳細な住所
の表示釦が画面中央に表示される。使用者はこれまで述
べてきたのと同じ様式で表示釦を選択操作する。そして
最後に表示された詳細住所の表示釦を選択操作すると、
図9の目的地周辺地図表示画面に遷移する。また目的地
設定方法を変更する場合は画面の「戻る」表示釦を選択
操作して図3の目的地設定画面に戻る。
【0049】尚、目的地設定住所入力の画面(図8)が
表示された時点で、50音入力画面と同様に携帯電話機
17の携帯側入力部21によるナビゲーション装置1の
操作が可能となる。そしてナビゲーション装置1の表示
部14画面や携帯電話機17の画面には「只今ナビ操作
モード中:携帯電話の通話発信はできません」やその旨
を示すマーク等の表示が行なわれる。
【0050】次にメモリ地点で地図を出すの方法を選択
した場合を説明する。
【0051】図3の画面において「メモリ地点地図を出
す」表示釦を選択操作した場合は、メモリ地点(以前に
使用者が登録した地点)による地図の出し方設定の画面
に遷移する。ただしメモリ地点が1つも登録されていな
い場合は、この方法は利用できないので、その旨が表示
され、画面は図3の目的地設定画面のままである。
【0052】メモリ地点が登録されている場合は、画面
中央に各メモリ地点の表示釦が表示される。使用者は該
当するメモリ地点の表示釦を選択操作する。すると、図
9の目的地周辺地図表示画面に遷移する。また他の方法
で地図を出したい場合は、画面に表示されている「戻
る」表示釦を選択操作すると、図3の目的地設定画面に
戻る。
【0053】尚、目的地設定メモリ地点入力の画面が表
示された時点で、50音入力画面と同様に携帯電話機1
7の携帯側入力部21によるナビゲーション装置1の操
作が可能となる。そしてナビゲーション装置1の表示部
14画面や、携帯電話機17の画面の見易いところに、
50音入力画面と同様に「ナビ操作モード中:携帯電話
の通話発信はできません」やその旨を示すマーク等の表
示が行なわれる。
【0054】次に、表示された目的地付近の地図を用い
て目的地を設定する操作・動作について説明する。
【0055】図9の目的地周辺地図表示画面では、目的
地付近の地図が表示され、その中央に照準マークが表示
される。この状態では地図の表示はノースアップが採用
されている。縮尺は目的地設定の行い易い縮尺、例えば
その地域の最も詳細な地図となっている。目的地の位置
を調整するためには、使用者は照準マークの背後の地図
をカーソル移動キーを用いて移動操作し所望の位置(目
的地)に照準マークが重なる様に移動させる。そして目
的地に照準マークが重なった状態で「決定」釦を選択操
作する。また必要により画面の「拡大」「縮小」表示釦
を選択操作して画面の縮尺を変更する。尚、ここで設定
された目的地をメモリ地点として登録する場合は「メモ
リに登録」表示釦を選択操作する。そして「決定」釦が
選択操作されると目的地が設定されて経路探索が行なわ
れ案内が開始される。また「戻る」表示釦を選択操作す
ると図3の目的地設定画面に戻る。
【0056】尚、他にも通過点設定や経路探索条件の設
定等の機能があるが、上述の操作・動作と同様に順次釦
を選択操作していくものであるため説明は省略する。
【0057】次に携帯電話機によるナビゲーション装置
の遠隔操作ができる状態になる操作・動作について説明
する。
【0058】ナビゲーション装置1のナビ側入力部11
により特定操作が行なわれた場合、ナビゲーション装置
1から携帯電話機17に、ナビ操作モード切換信号が送
信される。このナビモード切換信号が携帯電話機17に
より受信されると、携帯電話機17はナビ操作モードに
切換わり、携帯電話機17の携帯側入力部21はナビゲ
ーション装置1の操作用(入力部)となる。そして、こ
のナビ操作モードで携帯側入力部21を操作すると携帯
電話機17からナビゲーション装置1に操作信号が送信
され、ナビゲーション装置1はその操作信号を受け、対
応する動作を行うこととなる。従って、携帯電話機17
の携帯側入力部21を操作してナビゲーション装置1の
遠隔操作ができる状態になる。
【0059】そして、ナビゲーション装置1の特定操作
には次のような操作がある。 .ナビゲーション装置1に設けられたナビ操作モード
専用釦の操作 .既存の操作釦の特殊操作、例えば幾つかの釦の同時
操作+順次操作、或いはシーソー釦の中央部の押圧操作
等の特殊な組合せ操作 .ナビゲーション装置1が文字入力状態(50音入力
や電話番号入力等)、方向指示入力状態(施設名称入力
や住所入力等)等の入力状態となる操作 尚、ナビ操作モード専用釦の操作および操作釦の特殊操
作によりナビ操作モードに切換わる場合は、画面の表示
状態に関わらず文字入力状態でなくてもナビ操作モード
となる。
【0060】更にこのような及至における操作の
他、オーディオ装置とナビゲーション装置とが一体化し
たマルチメディア装置にあっては、当該装置を例えばオ
ーディオモードからナビゲーションモードに切換操作し
た時にナビゲーション装置の遠隔操作ができるようにし
ても良い。
【0061】次に携帯電話機によるナビゲーション装置
の遠隔操作が解除される状態になる操作・動作について
説明する。
【0062】携帯電話機17は次のような場合に、ナビ
操作モードから、携帯電話機操作用の通話操作モードに
切換えられる。 .携帯電話機17の携帯側入力部21による特定操作 .ナビゲーション装置1のナビ側入力部11の特殊操
作 .ナビゲーション装置1における文字入力状態等各種
入力状態の解除 の場合では、携帯電話機17に設けられた専用釦を操
作した場合や携帯側入力部21により特定操作した場合
に、携帯電話機17の携帯側入力部21は、携帯電話機
操作用の通話操作モードに切換えられる。
【0063】また、の場合では、ナビ側入力部11に
より組合せ操作等の所定の特殊操作が行なわれた場合、
の場合では、例えば図4Aの50音入力の画面から図
9の目的地周辺地図表示画面に遷移した場合、または図
7の電話番号入力画面から図9の目的地周辺地図表示画
面に遷移した場合である。尚、目的地周辺地図表示画面
への遷移ではなく、目的地の決定操作があった時点で通
話モードに切換える方法も考えられる(方向指示操作を
携帯電話機17で行えるようにする)。いずれもナビゲ
ーション装置1から携帯電話17にモード切換信号が送
信され、それを受信した携帯電話機17はナビ操作モー
ドから、通話操作モードに切換わる。
【0064】尚、ナビ操作モードの継続時間に制限を設
け、ナビ操作モードの継続時間が所定時間に達した時、
或いはナビ操作モードにおいて携帯電話機17の携帯側
入力部21による入力操作が所定時間以上無い場合に、
通話操作モードに遷移する機能を設けても良い。
【0065】更に及至における操作の他、上述した
ようなマルチメディア装置にあってはナビゲーションモ
ードからオーディオモードに切換操作した時に通信操作
モードに遷移するようにしても良く、また操作者がナビ
ゲーション装置から離れ車外に出る等して携帯電話機1
7とナビゲーション装置1との距離が大きくなりこれら
の通信が途絶えている時は通信操作モードになるように
しても良い。
【0066】次に携帯電話機17での操作方法について
説明する。
【0067】上述したようなナビゲーション装置1の特
定操作が行なわれた場合、ナビゲーション装置1からナ
ビゲーションモード切換信号が発信される。この信号が
携帯電話機17により受信された場合に、携帯電話機1
7はナビ操作モードに切換わる。携帯電話機17がナビ
操作モードに切換わった場合は、携帯電話機17の携帯
側入力部21のカーソル移動キーおよび「決定」キー
(各々ナビゲーション装置1のカーソル移動キー及び決
定キーに対応する)で、前記表示釦を選択操作すること
ができる。
【0068】つまり、携帯電話機17の各種キー(押
釦)には、ナビゲーション装置の入力状態により各種機
能が割り当てられる。例えば、電話番号や郵便番号の数
字入力状態の時は、携帯電話機17の数字キーの操作に
より携帯電話機で割り当てられている数字が入力される
こととなる。
【0069】言い換えれば、携帯電話の1のキーを操作
すれば1が入力され、2を操作すれば2が入力される。
また50音入力状態の時は、携帯電話機17の数字キー
に50音の列(「あ、か、さ、た、な、は、ま、や、
ら、わ、ん、記号」)が割り当てられ、その操作数によ
り50音の行が決定されるような入力、例えば携帯電話
の1のキー(あ行に相当)を3回操作して確定操作すれ
ば「う」が入力されることとなる。携帯電話機17の各
種キー操作についてはこのような入力方法を適用するこ
とが可能である。
【0070】さらに、携帯電話機17の入力部21で、
ナビゲーション装置1表示部14に表示された画面の表
示釦の選択操作を行う場合には、先ず携帯電話機17の
特定釦を操作してからカーソル移動キーで表示釦を選択
するようにし、地図の移動操作(目的地設定)等の方向
指示操作時には直ぐにカーソル移動キーで方向指示する
ように、操作(その制御)を設定しておけば、地図上に
表示釦が表示されているような場合(図9の目的地周辺
地図表示画面)でも携帯電話機17のカーソル移動キー
で、表示釦の選択操作と地図の移動とを選択的に行うこ
とが可能となる。
【0071】尚、ナビ操作モードに切換わるとナビゲー
ション装置1の表示部14の画面には「只今携帯電話機
によるナビ操作モード中」の文字表示、或いはその旨を
表わすマーク、例えば携帯電話機をかたどったマーク等
が画面の見易い処に表示される。また携帯電話機17の
表示部には「ナビモード中:通話発信はできません」の
文字表示或いは、その旨を表わすマークが画面の見易い
処に現れる。
【0072】また、ナビ操作モード中に電話がかかって
きた場合は、通話相手先に「只今通話できない状態で
す」等のメッセージを送信し、また通話先・相手先の電
話番号、通話先・相手先の音声メッセージ等の内容をメ
モリに記憶する。
【0073】また、上述のようにナビ操作状態が解除さ
れる状態なった場合は、携帯電話機17の携帯側入力部
21は携帯電話操作用の通話操作状態に切換わる。そし
てこれに伴い、ナビゲーション装置1の表示部14の表
示画面に表示されていた「只今携帯電話機によるナビ操
作モード中」の文字表示および携帯電話機の表示場面に
表示されていた「ナビモード中:通話発信はできませ
ん」の文字表示は消去される。そしてナビ側入力部11
の特定釦(受信通話表示釦)を操作すれば、記憶されて
いるナビモード中に受信通話した通話の内容が、携帯電
話機の表示画面に表示される。
【0074】尚、前記ナビ操作モードから、このモード
が解除され発信通話操作状態に切換わる直前に、「携帯
電話機の操作部のナビ操作モードを終了します」または
「携帯電話機の発信通話が可能となります」の表示を携
帯電話機の画面に表示するとともに、音声での案内を行
うことも可能である。
【0075】次に、このようなナビゲーションシステム
100を実現するマイコンが行う処理について説明す
る。
【0076】図10は、本発明によるにおけるナビゲー
ション装置1のマイコン7が行う携帯電話機17による
ナビ操作モードへの切換処理で、ナビゲーション装置1
動作中に他の処理と共に繰返し実行される。
【0077】ステップS1では、ナビ操作モードに移行
する特定操作状態が検出されたかどうか判断し、特定操
作状態であればステップS2に移り、特定操作状態でな
ければステップS5に移る。ステップS2では、携帯電
話機17にナビゲーションモード切換え信号を送信し、
ステップS3に移る。ステップS3では、携帯電話機1
7からの信号を受信して、その操作信号に応じた制御を
行う携帯電話操作可能モードとし、ステップS4に移
る。ステップS4では、ナビゲーション装置1の表示部
14の画面の見易い処に「ナビ操作モード設定中」の文
字表示または「携帯電話のシンボルマーク」等の表示を
行い、処理を終える。
【0078】ステップS5では、ナビ操作モードを解除
すべき操作があったかどうか判断し、操作が有ればステ
ップS6に移り、操作がなければ処理を終える。ステッ
プS6では、ナビ操作モードを解除して通話操作モード
とする切換信号を携帯電話機17に送信してステップS
7に移る。ステップS7では、ナビ操作モードである旨
を示す表示を消去すると共に表示部14の画面の見易い
処に「ナビ操作モード終了」の文字表示を一定時間行
い、ステップS8に移る。ステップS8では、携帯操作
可能モードを解除して処理を終える。
【0079】尚、本例ではナビゲーション装置1はナビ
操作モード時だけ、携帯電話機17の操作信号を受け付
けるようにしたが、ナビゲーション装置1側では常時操
作信号を受け付ける制御でも構わない。
【0080】図11は、本発明によるナビゲーションシ
ステム100における携帯電話機17のマイコン(携帯
側マイコン20)が行う処理を示すフローチャートで、
携帯電話機17動作中は他の処理と共に繰返し実行され
る。ステップT1では、ナビゲーション装置1からのナ
ビゲーションモード切換信号の受信があったかどうか判
断し、あればステップT2に移り、無ければ処理を終え
る。ステップT2では、ナビ操作モードに切換えステッ
プT3に移る。ステップT3では、通話機能(送信及び
電話操作)を停止しステップT4に移る。ステップT4
では携帯電話機17の表示部の見易い処に「ナビ操作モ
ード中:発信通話はできません」の文字表示または「携
帯電話のシンボルマーク」を表示し、ステップT5に移
る。ステップT5では、携帯側入力部21による操作内
容を入力しステップT6に移る。ステップT6では、ナ
ビ操作モードにおける操作内容の入力完了(ナビゲーシ
ョン装置1に操作信号を送信する操作)があったかどう
か判断し、あればステップT7に移り、無ければステッ
プT8に移る。ステップT7では、操作内容をナビゲー
ション装置1に送信し、ステップT5に戻る。ステップ
T8では、特定のナビ操作モードの解除操作があったか
どうか判断し、あればステップT9に移り、無ければス
テップT12に移る。ステップT9では、ナビ操作モー
ドの解除を示す解除信号ナビゲーション装置1に送信
し、ステップT10に移る。ステップT10では、ナビ
操作モードから通話操作モードに切換え、ステップT1
1に移る。ステップT11では、携帯電話に関する動作
・操作を全て再開し処理を終える。ステップT12で
は、ナビゲーション装置1からのナビ操作モードの解除
信号を受信したかどうか判断し、受信していればステッ
プT10に移り、受信していなければステップT13に
移る。ステップT13では、電話の通話受信があったか
どうか判断し、あればステップT14に移り、無ければ
ステップT5に戻る。ステップT14では通話受信の保
留処理(通話相手先へのメッセージ送信等)そして内容
の記憶処理を行い、ステップT5に戻る。
【0081】
【発明の効果】以上詳細に説明した通り、この発明に関
わるナビゲーションシステムによれば、携帯電話機がナ
ビゲーション装置1の遠隔操作の動作を行う状態をでき
るだけ必要な時だけとなるようにし、又不意の操作によ
り遠隔操作動作状態にならないようにすることが実現で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施に係わるナビゲーションシステム
100の構成を示す構成図
【図2】ナビゲーション装置1の表示部14における通
常の画面の表示状態を示す表示図
【図3】同上における目的地設定画面の表示状態を示す
表示図
【図4】同上における目的地設定50音入力画面の表示
状態を示す表示図
【図5】同上における目的地設定施設名称入力画面(ジ
ャンル→地域)の表示状態を示す表示図
【図6】同上における目的地設定施設名称入力画面(地
域→名称)の表示状態を示す表示図
【図7】目的地設定電話番号入力時のナビゲーション装
置1の表示部14における画面の表示状態並びに携帯電
話機17の表示画面における表示状態と、携帯側入力部
21における各種操作キー及び釦類の配置状態を示す表
示図
【図8】ナビゲーション装置1の表示部14における目
的地設定電話番号入力画面の表示状態を示す表示図
【図9】ナビゲーション装置1の表示部14における目
的地周辺地図表示画面の表示状態を示す表示図
【図10】ナビゲーション装置1のマイコン7が行う携
帯電話機17によるナビ操作モードへの切換処理を示す
フローチャート
【図11】携帯電話機17の携帯側マイコン20が行う
ナビ操作時の処理及びナビ操作モードの解除時における
解除処理並びにナビ操作モード中の受信電話内容の保留
・記憶処理を示すフローチャート
【符号の説明】
1・・・・ナビゲーション装置 7・・・・マイコン 11・・・ナビ側入力部 14・・・表示部(ナビゲーション装置1の) 16・・・ナビ側通信部 17・・・携帯電話機 18・・・電話通信部 19・・・携帯側通信部 20・・・携帯側マイコン 21・・・携帯側入力部 100・・ナビゲーションシステム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F029 AA02 AB01 AB07 AC02 AC04 AC14 AC18 5H180 AA01 BB02 BB04 BB05 BB13 FF04 FF05 FF12 FF13 FF22 FF25 FF27 FF33 5K027 AA11 BB01 EE11 HH26 MM04

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 経路案内を行なうナビゲーション装置
    と、携帯電話機能と前記ナビゲーション装置の遠隔操作
    機能を有する携帯電話機とからなるナビゲーションシス
    テムにおいて、 前記ナビゲーション装置に、 前記ナビゲーション装置本体における特定操作状態を検
    出する特定操作検出手段と、 前記特定操作検出手段により特定操作が検出された場合
    に、ナビゲーションモード切換信号を送信する送信手段
    とを設け、 前記携帯電話機に、 前記送信手段により送信された前記ナビゲーションモー
    ド切換信号を受信する受信手段と、 前記受信手段により前記ナビゲーションモード切換信号
    が受信された場合に、該携帯電話機の操作部をナビゲー
    ション装置操作用のナビ操作状態に設定するモード切換
    手段とを設けたことを特徴とするナビゲーションシステ
    ム。
  2. 【請求項2】経路案内を行なうナビゲーション装置と、
    携帯電話機能と前記ナビゲーション装置の遠隔操作機能
    を有する携帯電話機とからなるナビゲーションシステム
    におけるナビゲーション装置において、 特定操作状態を検出する特定操作検出手段と、 前記特定操作検出手段により特定操作が検出された場合
    に、携帯電話機にナビゲーション装置の遠隔操作状態へ
    の切換を指示するナビゲーションモード切換信号を送信
    する送信手段とを設けたことを特徴とするナビゲーショ
    ン装置。
  3. 【請求項3】経路案内を行なうナビゲーション装置と、
    携帯電話機能と前記ナビゲーション装置の遠隔操作機能
    を有する携帯電話機とからなるナビゲーションシステム
    における携帯電話機において、 前記ナビゲーション装置により送信されたナビゲーショ
    ンモード切換信号を受信する受信手段と、 前記受信手段により前記ナビゲーションモード切換信号
    が受信された場合に、操作部をナビゲーション装置操作
    用のナビ操作状態に設定するモード切換手段とを設けた
    ことを特徴とする携帯電話機。
  4. 【請求項4】 前記特定操作検出手段は、ナビゲーショ
    ン装置に設けられた専用釦の操作状態を検出することを
    特徴とする請求項1に記載のナビゲーションシステム。
  5. 【請求項5】 前記特定操作検出手段は、ナビゲーショ
    ン装置に設けられた操作釦の所定の組合せ操作である特
    殊操作状態を検出することを特徴とする請求項1に記載
    のナビゲーションシステム。
  6. 【請求項6】 前記特定操作検出手段は、ナビゲーショ
    ン装置が文字入力となる操作を検出することを特徴とす
    る請求項1に記載のナビゲーションシステム。
  7. 【請求項7】 前記モード切換手段が携帯電話機の操作
    部をナビ操作状態に設定している時に、携帯電話の発信
    動作を禁止する発信通話禁止手段を備えたことを特徴と
    する請求項1および請求項4〜請求項6の何れかに記載
    のナビゲーションシステム。
  8. 【請求項8】 前記モード切換手段が、携帯電話機の操
    作部をナビ操作状態に設定している時に、携帯電話の受
    信通話を記憶する受信通話記憶手段を備えたことを特徴
    とする請求項1および請求項4〜請求項7の何れかに記
    載のナビゲーションシステム。
  9. 【請求項9】 前記モード切換手段は、 前記ナビ操作状態が解除される特定の解除操作を検出す
    る解除操作検出手段と、 前記解除操作検出手段が解除操作を検出した場合に、前
    記携帯電話機の操作部を携帯電話機操作用の通話操作状
    態に切換える通話モード復元手段とを備えたことを特徴
    とする請求項1〜請求項8の何れかに記載のナビゲーシ
    ョンシステム。
  10. 【請求項10】 前記解除操作検出手段は、携帯電話機
    の操作部の特定操作を検出することを特徴とする請求項
    9に記載のナビゲーションシステム。
  11. 【請求項11】 前記解除操作検出手段は、ナビゲーシ
    ョン装置の文字入力状態が解除されたことを検出するこ
    とを特徴とする請求項9に記載のナビゲーションシステ
    ム。
  12. 【請求項12】 前記ナビゲーション装置に、前記携帯
    電話機の操作部がナビ操作状態であるか否かを表示する
    ナビ側状態表示手段を設けたことを特徴とする請求項
    1、および請求項4〜請求項11の何れかに記載のナビ
    ゲーションシステム。
  13. 【請求項13】 前記携帯電話機に、前記携帯電話機の
    操作部がナビ操作状態であるか否かを表示する携帯側状
    態表示手段を設けたことを特徴とする請求項1および請
    求項4〜請求項12の何れかに記載のナビゲーションシ
    ステム。
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