JP2001022370A - 音声案内装置 - Google Patents

音声案内装置

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JP2001022370A
JP2001022370A JP11196932A JP19693299A JP2001022370A JP 2001022370 A JP2001022370 A JP 2001022370A JP 11196932 A JP11196932 A JP 11196932A JP 19693299 A JP19693299 A JP 19693299A JP 2001022370 A JP2001022370 A JP 2001022370A
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博之 藤本
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修 石川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ユーザのシステムの操作の慣れに応じて音声
案内を自動的に変更でき、様々な操作の慣れの程度のユ
ーザに対して常に適切な案内を行う音声案内装置を提供
すること。 【解決手段】 ユーザが行うシステム100の操作に基
づいて音声案内を行う音声案内装置10は、ユーザのシ
ステム操作の慣れの程度を判定する第1の慣れ判定手段
11aと、第1の慣れ判定手段11aの判定結果に応じ
て音声案内を変更する案内変更手段11bとを装備して
いる。第1の慣れ判定手段11aは、ユーザのシステム
100へのアクセス回数に基づいて操作の慣れの程度を
判定するものであり、案内変更手段11bは、操作の慣
れの程度が所定の程度よりも大きい場合に、音声案内の
内容を前記所定の程度以下における音声案内よりも簡略
化した内容に変更するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は音声案内装置に関
し、詳細にはユーザが行うシステムの操作に対応して音
声案内を行う音声案内装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の音声案内装置は、金融のATMシ
ステムや車両のナビゲーションシステムのようなシステ
ムに組み入れられて、ユーザが行うシステムの操作に対
応して音声案内を行うように構成されている。このよう
な音声案内装置では、システムの操作が初めて、あるい
はあまり慣れていないユーザでも音声案内の内容が理解
できるように、ゆっくりとした発声速度でかつ丁寧な内
容で音声案内を行うように設定されている。また、同じ
場面では常に同じ内容の音声案内を行うものとなってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記したように従来の
音声案内装置は、ゆっくりとした発声速度でかつ丁寧な
内容で音声案内を行うとともに、同じ場面では常に同じ
内容の案内が出力されるように設定されているため、シ
ステムの操作が初めて、あるいはあまり慣れていないユ
ーザにとっては非常に利便性の高いものとなっている。
しかしながら、システム操作に慣れているユーザにとっ
ては、もう既に判っている内容の音声案内がゆっくり、
長々と行われているように感じることになり、音声案内
を煩わしく感じてしまうという不具合が生じる。
【0004】上記不具合を解消するために、ユーザの設
定によって音声案内の内容を簡素化したものに変更でき
る音声案内装置も開発されている。しかしながら、この
ような装置では、システムの音声案内の対象となる機能
全てについて案内が簡素化されてしまい、ユーザが不慣
れなシステム操作の内容についてまで案内が簡素化され
てしまうという難点がある。またたとえ、個々の機能毎
に簡素化された案内に設定可能であったとしても、ユー
ザが個々の機能毎にその設定を行うのは非常に面倒で耐
えられないものである。
【0005】本発明は上記課題に鑑みなされたものであ
って、ユーザのシステムの操作に対する慣れに応じて音
声案内を自動的に変更でき、システムの操作に対する様
々な慣れの程度のユーザに対して常に適切な案内を行う
ことができる音声案内装置を提供することを目的として
いる。
【0006】
【課題を解決するための手段及びその効果】上記課題を
解決するために本発明に係る音声案内装置(1)は、ユ
ーザが行うシステムの操作に対応して音声案内を行う音
声案内装置において、ユーザのシステム操作に対する慣
れの程度を判定する慣れ判定手段と、該慣れ判定手段の
判定結果に応じて前記音声案内の方法を変更する変更手
段とを備えていることを特徴としている。上記した音声
案内装置(1)によれば、前記慣れ判定手段が判定した
ユーザのシステムの操作に対する慣れの程度に応じて前
記変更手段が音声案内を変更するため、予め、ユーザの
慣れの程度に応じた適切な案内を設定しておくことで、
音声案内時にはユーザの慣れの程度に応じた適切な案内
に自動的に変更されることになる。よって、システムの
操作に対する様々な慣れの程度のユーザに対して常に適
切な案内を行うことができるものとなる。
【0007】また本発明に係る音声案内装置(2)は、
上記音声案内装置(1)において、前記システムが複数
の機能を有したものであり、前記慣れ判定手段が、前記
各機能毎にユーザの前記システム操作に対する慣れの程
度を判定するものであり、前記変更手段が、前記各機能
毎に前記慣れ判定手段が判定した結果に応じて前記音声
案内方法を変更するものであることを特徴としている。
上記音声案内装置(2)によれば、前記システムの機能
毎に前記慣れ判定手段が判定したユーザのシステム操作
に対する慣れの程度に応じて前記変更手段が前記音声案
内方法を変更するため、例えば、前記システムにおいて
ユーザが操作慣れしていない機能についてはゆっくりと
丁寧な内容の音声案内が行われ、ユーザが操作慣れして
いる機能については短時間で音声案内が行われといった
ように音声案内を自動的に変更することができる。した
がって、システムの機能毎に、ユーザに対して常に適切
な案内を提供することができる。
【0008】本発明に係る音声案内装置(3)は、上記
音声案内装置(1)又は(2)において、ユーザを識別
するユーザ識別手段を備え、前記慣れ判定手段が、前記
ユーザ識別手段が識別したユーザ毎に前記システム操作
に対する慣れの程度を判定するものであり、前記変更手
段が、前記ユーザ識別手段が識別したユーザ毎に前記慣
れ判定手段が判定した結果に応じて前記音声案内方法を
変更するものであることを特徴としている。上記した音
声案内装置(3)によれば、前記ユーザ識別手段が識別
したユーザ毎に、前記慣れ判定手段が判定したユーザの
システムの操作に対する慣れの程度に応じて前記変更手
段が前記音声案内方法を変更するため、システムの操作
に対する様々な慣れの程度のユーザに対して、常に適切
な案内を自動的に提供することができる。
【0009】また本発明に係る音声案内装置(4)は、
上記音声案内装置(1)〜(3)のいずれかにおいて、
前記変更手段が、ユーザの前記システム操作に対する慣
れの程度が所定のレベルよりも高い場合に、前記音声案
内による案内を、前記システム操作に対する慣れの程度
が前記所定のレベル以下における音声案内よりも簡略化
した案内に変更する案内変更手段を含んで構成されてい
ることを特徴としている。上記した音声案内装置(4)
によれば、前記案内変更手段により、ユーザの前記シス
テム操作に対する慣れの程度が所定のレベルよりも高い
場合、自動的に、前記音声案内の案内が、前記システム
操作に対する慣れの程度が前記所定のレベル以下におけ
る音声案内よりも簡略化した案内に変更されるため、操
作慣れしているユーザが冗長と感じる音声案内を聞くの
を回避することができる。そして、操作慣れしているユ
ーザに対して、短時間で済む適切な案内を提供すること
ができる。
【0010】また本発明に係る音声案内装置(5)は、
上記音声案内装置(1)〜(4)のいずれかにおいて、
前記変更手段が、ユーザの前記システム操作に対する慣
れの程度が高い程、前記音声案内の速度を上げる発声速
度変更手段を含んで構成されていることを特徴としてい
る。上記した音声案内装置(5)によれば、前記発声速
度変更手段により、ユーザの前記システム操作に対する
慣れの程度が高い程、前記音声案内の速度が速いものに
自動的に変更され、これにより音声案内を聞く時間を短
縮できるため、操作慣れしているユーザに音声案内を煩
わしく感じさせ難くすることができる。したがって、操
作慣れしているユーザに対しても適切な案内を提供でき
ることになる。また音声案内装置(5)において、前記
変更手段が前記案内変更手段と前記発声速度変更手段と
を含むもので構成されていれば、操作慣れしているユー
ザが聞く音声案内の時間をより一層短縮できるため、さ
らに適切な案内を提供できることとなる。
【0011】また本発明に係る音声案内装置(6)は、
上記音声案内装置(1)〜(5)のいずれかにおいて、
前記変更手段が、ユーザの前記システム操作に対する慣
れの程度が高い程、前記音声案内のピッチを高いピッチ
に変更するピッチ変更手段を含んで構成されていること
を特徴としている。上記した音声案内装置(6)では、
前記ピッチ(周波数)変更手段により、ユーザの前記シ
ステム操作に対する慣れの程度が高い程、前記音声案内
のピッチ(周波数)が高いピッチに変更される。つまり
音声の出力速度が速く(早口に)、かつ声の高さが高く
なる。したがって、音声案内を聞く時間を短縮できるた
め、操作慣れしているユーザにとって音声案内を煩わし
く感じ難くすることができる。結果として、操作慣れし
ているユーザに対しても適切な案内を提供できることに
なる。また音声案内装置(6)において、前記変更手段
が前記ピッチ変更手段と前記案内変更手段とを含むも
の、又は前記ピッチ変更手段と前記案内変更手段と前記
発声速度変更手段とを含むもので構成されていれば、操
作慣れしているユーザが聞く音声案内の時間をより一層
短縮できるため、さらに適切な案内を提供できることと
なる。
【0012】また本発明に係る音声案内装置(7)は、
上記音声案内装置(1)〜(3)のいずれかにおいて、
前記変更手段が、ユーザの前記システム操作に対する慣
れの程度が所定のレベルよりも高い場合に、前記音声案
内を信号音に変更する音声変更手段を含んで構成されて
いることを特徴としている。上記した音声案内装置
(7)によれば、前記音声変更手段により、ユーザの前
記システム操作に対する慣れの程度が所定のレベルより
も高い場合、自動的に、前記音声案内が信号音に変更さ
れるので、操作慣れしているユーザが冗長な音声案内を
聞くのを回避することができ、この操作慣れしているユ
ーザに極めて簡単で短い適切な案内を提供することがで
きることとなる。
【0013】また本発明に係る音声案内装置(8)は、
上記音声案内装置(1)〜(3)又は(7)のいずれか
において、前記変更手段が、ユーザの前記システム操作
に対する慣れの程度が所定のレベルよりも高い場合に、
前記音声案内を画面表示による案内に変更する画面案内
出力手段を含んで構成されていることを特徴としてい
る。上記した音声案内装置(8)によれば、前記画面案
内出力手段により、ユーザの前記システム操作に対する
慣れの程度が所定のレベルよりも高い場合、自動的に、
前記音声案内が画面表示による案内に変更されるため、
操作慣れしているユーザが冗長な音声案内を聞くのを確
実に回避することができる。そして、この操作慣れして
いるユーザには、音声案内より短時間で案内の提供が可
能な画面表示により、適切な案内を提供することができ
る。
【0014】また本発明に係る音声案内装置(9)は、
上記音声案内装置(1)〜(8)のいずれかにおいて、
前記慣れ判定手段が、ユーザの前記システムへのアクセ
ス回数に基づいて前記システム操作に対する慣れの程度
を判定する第1の慣れ判定手段であることを特徴として
いる。ユーザの前記システムへのアクセス回数と、ユー
ザのシステムの使用頻度、つまりシステムの操作に対す
る慣れの程度との間には強い相関関係が成立しているも
のである。上記した音声案内装置(9)によれば、前記
第1の慣れ判定手段により、ユーザの前記システムへの
アクセス回数に基づいてユーザが行う前記システムの操
作に対する慣れの程度が判定されることから、ユーザの
ほぼ正確な慣れの程度を自動的に判定できることにな
る。よって、システムの操作に対する様々な慣れの程度
のユーザに対して、適切な案内を確実に提供することが
できることとなる。
【0015】また本発明に係る音声案内装置(10)
は、上記音声案内装置(1)〜(8)のいずれかにおい
て、前記慣れ判定手段が、同じ内容の音声案内を行った
回数に基づいて前記システム操作に対する慣れの程度を
判定する第2の慣れ判定手段であることを特徴としてい
る。同じ内容の音声案内を行った回数は、ユーザのシス
テムの使用頻度、つまりシステムの操作に対する慣れの
程度にほぼ対応している。上記した音声案内装置(1
0)によれば、前記第2の慣れ判定手段により、同じ内
容の音声案内を行った回数に基づいてユーザが行う前記
システムの操作に対する慣れの程度が判定されるため、
ユーザのほぼ正確な慣れの程度を自動的に判定できるこ
とになる。よって、システム操作に対する様々な慣れの
程度のユーザに対して、適切な案内を確実に提供するこ
とができることとなる。
【0016】また本発明に係る音声案内装置(11)
は、上記音声案内装置(1)〜(8)のいずれかにおい
て、入力された音声を認識する音声認識手段を備え、前
記慣れ判定手段が、前記音声認識手段が認識した音声の
トークバックの繰り返し回数に基づいて前記システム操
作に対する慣れの程度を判定する第3の慣れ判定手段で
あることを特徴としている。システムの操作に対する慣
れが大であると前記音声認識手段に認識され易い発声法
をユーザが学習している状態となっているため、トーク
バックの繰り返し回数は少なくなる。つまり、トークバ
ックの繰り返し回数は、ユーザのシステム操作に対する
慣れの程度にほぼ対応しているものとなる。上記した音
声案内装置(11)では、前記第3の慣れ判定手段によ
り、トークバックの繰り返し回数に基づいてユーザが行
う前記システム操作に対する慣れの程度が判定されるた
め、ユーザのほぼ正確な慣れの程度を自動的に判定でき
ることになる。よって、システム操作に対する様々な慣
れの程度のユーザに対して、適切な案内を確実に提供す
ることができることとなる。
【0017】また本発明に係る音声案内装置(12)
は、上記音声案内装置(1)〜(8)のいずれかにおい
て、入力された音声を認識する音声認識手段を備え、前
記慣れ判定手段が、前記音声認識手段が認識するユーザ
の発声速度に基づいて前記システム操作に対する慣れの
程度を判定する第4の慣れ判定手段であることを特徴と
している。前記音声認識手段に音声を認識させるときの
ユーザの発声速度は、ユーザのシステム操作に対する慣
れの程度にほぼ対応している。上記した音声案内装置
(12)によれば、前記第4の慣れ判定手段により、前
記音声認識手段に音声を認識させるときのユーザの発声
速度に基づいてユーザのシステム操作に対する慣れの程
度が判定されるので、ユーザのほぼ正確な慣れの程度を
自動的に判定できることになる。このため、システム操
作に対する様々な慣れの程度のユーザに対して、適切な
案内を確実に提供することができる。また、前記音声認
識手段に音声を認識させるときのユーザの発声速度は、
ユーザの急ぎ具合にもほぼ対応している。したがって、
急いでるユーザに対しては、短時間で済む適切な案内を
提供することができることとなる。
【0018】また本発明に係る音声案内装置(13)
は、上記音声案内装置(1)〜(8)のいずれかにおい
て、前記慣れ判定手段が、前記システムからユーザに向
けて働きかけの信号が出力されてから次に該ユーザが前
記働きかけに対して応答するまでの反応時間に基づいて
前記システム操作に対する慣れの程度を判定する第5の
慣れ判定手段であることを特徴としている。前記システ
ムからユーザに向けて働きかけの信号が出力されてから
次に該ユーザが前記働きかけに対して応答するまでの反
応時間は、ユーザのシステム操作に対する慣れの程度に
ほぼ対応している。上記した音声案内装置(13)で
は、前記第5の慣れ判定手段により、そのユーザの反応
時間に基づいてユーザのシステム操作に対する慣れの程
度が判定されるため、ユーザのほぼ正確な慣れの程度を
自動的に判定できることになる。このため、システム操
作に対する様々な慣れの程度のユーザに対して、適切な
案内を確実に提供することができることとなる。また上
記反応時間は、ユーザの急ぎ具合にもほぼ対応してい
る。よって、急いでるユーザに対して短時間で済む適切
な案内を提供する、ユーザの状況に対応可能な柔軟性に
富んだ音声案内装置を実現できることとなる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る音声案内装置
の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は実施の
形態(1)に係る音声案内装置の概略構成を示すブロッ
ク図である。図1に示すように、この音声案内装置10
は、各種の電子機器のシステム100に組み入れられて
ユーザーが行うシステム100の操作等に関する音声案
内を行うものであり、例えば制御部11、RAM12、
ROM13、音声出力部14、画面表示部15、手動入
力部16等を含んで構成されている。
【0020】制御部11は例えばCPUからなり、手動
入力部16から入力されたユーザーからの入力信号に基
づき、音声出力部14や画面表示部15に音声案内、画
面表示を行うよう制御指令を出力するものとなってい
る。またこの実施の形態(1)における制御部11は、
システム100の制御装置を兼ねており、システム10
0に向けても制御指令を出力するように構成されてい
る。さらに制御部11は、ユーザーのシステム操作に対
する慣れの程度を判定する第1の慣れ判定手段11a
と、第1の慣れ判定手段11aの判定結果に応じて音声
案内を変更する変更手段を構成する案内変更手段11b
とを装備している。
【0021】第1の慣れ判定手段11aは、例えばユー
ザーのシステム100へのアクセス回数を検出し、この
検出したアクセス回数に基づいてシステム操作に対する
慣れの程度を判定するものである。また検出したシステ
ム100のアクセス回数を、ROM13の構成要素の一
つであるフラッシュROMに書き込むようになってい
る。案内変更手段11bは、アクセス回数に基づくユー
ザーのシステム操作に対する慣れの程度に応じて音声案
内の長さを変更する。すなわち、システム操作に対する
慣れの程度が所定のレベルよりも高い場合に、音声案内
の内容を、システム操作に対する慣れの程度が上記所定
のレベル以下における音声案内よりも簡略化した内容に
変更するものとなっている。
【0022】RAM12は、制御指令の信号を生成する
ための演算処理の結果や手動入力部16から入力された
情報等を一時記憶するものであり、ROM13は、上記
フラッシュROMの他に、第1の慣れ判定手段11aが
アクセス回数に基づいてシステム操作に対する慣れの程
度を判定するための処理プログラムや案内変更手段11
bが内容を変更する処理を行うための処理プログラム等
の各種の処理プログラムを格納したマスクROMを有し
て構成されていてもよい。
【0023】音声出力部14は、音声案内を制御部11
からの制御指令にしたがって音声合成して出力する音声
合成手段(図示せず)と、磁気記憶媒体や光ディスク、
光磁気ディスク等の記憶媒体に記憶された音声案内の音
声信号を再生する再生手段(図示せず)との双方または
いずれか一方を含んで構成されている。例えば音声出力
部14が前記音声合成手段の一方を含んで構成されてい
る場合、音声出力部14は図示しないが、ROMで構成
されて所要の案内の音声を合成するためのテキストデー
タを記憶する読みデ−タテ−ブルと、該読みデ−タテ−
ブルから前記テキストデータを読み出して音声合成処理
を行い、合成した音声をアナログ信号に変換して出力す
る合成手段と、この合成手段から出力された音声のアナ
ログ信号を増幅するアンプと、アンプから出力されたア
ナログ信号を音声として出力するスピーカとを備えて構
成されたものとなっている。
【0024】また例えば音声出力部14が前記再生手段
の一方を含んで構成されている場合、音声出力部14は
図示しないが、簡略化の度合いの異なる、つまり長さの
異なる音声案内の内容が予め記憶された記憶媒体から、
所要の内容の音声信号を読み出す読み出し部と、該読み
出し部から読み出された音声信号を増幅するアンプと、
アンプから出力された音声信号を出力するスピーカとを
備えて構成されたものとなっている。
【0025】画面表示部15は、制御部11からの制御
指令にしたがってユーザーへの案内等を画面表示するも
のであり、例えば液晶ディスプレイやCRT、プラズマ
ディスプレイ等からなる。また手動入力部16は、例え
ば音声案内装置10の操作用とシステム100の操作用
とを兼ねたものであり、操作ボタン、タッチパネル等を
含んで構成されている。タッチパネル形式の場合には、
上記した画面表示部15と一体的に構成することも可能
である。
【0026】次に、このような音声案内装置10の音声
案内時における制御部11の動作を図2に示すフローチ
ャートを用いて説明する。ここでは、ユーザのシステム
100の操作に対する慣れの程度を、「非常に慣れてい
る」、「やや慣れている」、「慣れていない」の大、
中、小の3段階に設定し、小と中との慣れ程度の境界基
準値となるアクセス回数をx、中と大との慣れ程度の境
界基準値となるアクセス回数をyとした場合を例に挙げ
ている。
【0027】まずステップS1において制御部11は、
ユーザにより電源が投入されるとシステム100を起動
する。そして、第1の慣れ判定手段11aが、これまで
のユーザーのシステム100へのアクセス回数(n)を
ROM13から読み出し(ステップS2)、読み出した
アクセス回数(n)が境界基準値x以下であるか否かを
判定する(ステップS3)。アクセス回数(n)がx以
下であると判定すると、案内変更手段11bが慣れてい
ないユーザを対象とした詳細な内容の音声案内を選択し
(ステップS4)、音声出力部14にそのような音声案
内を行うよう制御指令を出力する案内処理を行う(ステ
ップS5)。その後、判定に用いたアクセス回数(n)
に1を加算した値を新たなアクセス回数(n)としてR
OM13に書き込み更新し(ステップS6)、動作を終
了する。
【0028】一方、ステップS3において第1の慣れ判
定手段11aが、アクセス回数(n)がxを超えている
と判定すると、続いてアクセス回数(n)が境界基準値
y以下であるか否かを判定する(ステップS7)。アク
セス回数(n)が境界基準値y以下であると判定する
と、案内変更手段11bがやや慣れているユーザを対象
とした通常の内容の音声案内を選択し(ステップS
8)、音声出力部14にそのような音声案内を行うよう
制御指令を出力するステップS5に進む。ここで、通常
の内容の音声案内は、アクセス回数(n)がx以下にお
ける詳細な内容の音声案内よりも簡略化されたものとな
っている。
【0029】またステップS7において、アクセス回数
(n)が境界基準値yを超えると判定すると、案内変更
手段11bが非常に慣れているユーザを対象とした簡易
な内容の音声案内を選択し(ステップS9)、音声出力
部14にそのような音声案内を行うよう制御指令を出力
するステップS5に進む。ここで、簡易な内容の音声案
内は、アクセス回数(n)がy以下における通常の内容
の音声案内よりもさらに簡略化されたものとなってい
る。
【0030】以上のように実施の形態(1)に係る音声
案内装置10によれば、ユーザのシステム100の操作
に対する慣れの程度が高くなるにしたがって、案内変更
手段11bが音声案内の内容を簡略化した内容に変更す
るので、操作慣れしているユーザが冗長な音声案内を聞
くのを回避することができる。そして、このようなユー
ザに対しては短時間で済む適切な内容の音声案内を行う
ことができる。また、操作慣れしていないユーザに対し
ては詳細な内容の音声案内を提供することができる。し
たがって、様々な慣れの程度のユーザに、適切な内容の
音声案内を自動的に行うことができる。
【0031】また音声案内装置10における第1の慣れ
判定手段11aが、慣れの程度の判定の尺度とするユー
ザのシステム100へのアクセス回数は、ユーザのシス
テム100の使用頻度、つまりシステム100の操作に
対する慣れの程度にほぼ対応しているものである。よっ
て、音声案内装置10によれば、第1の慣れ判定手段1
1aによりユーザのシステム操作に対するほぼ正確な慣
れの程度を自動的に判定することができるため、ユーザ
への適切な内容の音声案内の提供が確実になされるもの
となる。
【0032】次に、本発明の実施の形態(2)に係る音
声案内装置を説明する。図3は実施の形態(2)に係る
音声案内装置の概略構成を示すブロック図である。図3
に示すようにこの音声案内装置20が実施の形態(1)
に係る音声案内装置10と相違するところは、制御部2
1の構成にある。
【0033】すなわち、制御部21は、実施の形態
(1)で説明した第1の慣れ判定手段11aと同様に構
成された第1の慣れ判定手段21aを備える一方、変更
手段を構成する発声速度変更手段21bを、実施の形態
(1)に係る案内変更手段11bに替えて備えている。
発声速度変更手段21bは、第1の慣れ判定手段21a
が検出したアクセス回数に基づくユーザーのシステム操
作に対する慣れの程度が所定のレベルよりも高い場合
に、システム操作に対する慣れの程度が上記所定のレベ
ル以下における音声案内よりも速い発声速度で音声案内
を行うように音声案内方法を変更するものである。
【0034】発声速度変更手段21bによる発声速度の
変更は、例えば、音声出力部14を構成する音声合成手
段が音声合成するときに設定する音素継続時間を短くす
ることや、ポーズ(呼気段落)の時間を短くすることに
より行われる。また発声速度の変更数は、システム操作
に対する慣れの程度の設定数に応じて設定される。例え
ば実施の形態(1)と同様に、システム操作に対する慣
れの程度が「非常に慣れている」、「やや慣れてい
る」、「慣れていない」の大、中、小の3段階に設定さ
れる場合には、音声案内の発声速度が「速い」、「通
常」、「ゆっくり」の3段階に設定される。
【0035】したがって、実施の形態(1)における制
御部11の動作を示す図2のフローチャートを用い、実
施の形態(2)における制御部21の動作も併せて説明
すると、ステップS3においてアクセス回数(n)が境
界基準値x以下である(慣れていない)と判定された場
合に進むステップS4が、詳細な内容の音声案内の選択
から速度変更手段21bによるゆっくりの発声速度の音
声案内の選択に替わることになる。
【0036】また、ステップS3においてアクセス回数
(n)が境界基準値xを超えかつステップS7において
境界基準値y以下である(やや慣れている)と判定され
た場合に進むステップS8が、速度変更手段21bによ
る通常の発声速度の音声案内の選択に替わることにな
る。さらに、ステップS7においてアクセス回数(n)
が境界基準値yを超える(非常に慣れている)と判定さ
れた場合に進むステップS9が、簡易な内容の音声案内
の選択から速度変更手段21bによる速い発声速度の音
声案内の選択に替わることになる。
【0037】以上のように実施の形態(2)に係る音声
案内装置20によれば、ユーザのシステム100の操作
に対する慣れの程度が大きくなるにしたがって、発声速
度変更手段21bにより、発声速度が速められた音声案
内に変更されるので、操作慣れしているユーザが音声案
内を聞く時間を短縮することができる。よって、操作慣
れしているユーザに音声案内を煩わしく感じさせ難くす
ることができる。また、操作慣れしていないユーザに対
しては発声速度がゆっくりである音声案内を提供するこ
とができる。したがって実施の形態(2)においても、
様々な慣れの程度のユーザに適切な案内を自動的に提供
できる効果を得ることができる。
【0038】また音声案内装置20においても実施の形
態(1)における第1の慣れ判定手段11aと同様に構
成された第1の慣れ判定手段21aが、ユーザのシステ
ム100へのアクセス回数からシステム100のシステ
ム操作に対する慣れの程度を自動的にかつ正確に判定す
るので、ユーザへの適切な案内の提供が確実になされる
ものとなる。
【0039】なお、実施の形態(2)では、変更手段が
発声速度変更手段21bで構成された音声案内装置の例
を述べたが、変更手段がさらに案内変更手段11bを含
んで構成された音声案内装置としてもよい。その場合に
は、第1の慣れ判定手段21aによるシステム操作に対
する慣れの程度の判定結果に応じて、音声案内の内容の
長さとともに発声速度が自動的に変化するので、操作慣
れしているユーザが聞く音声案内の時間をより一層短縮
することができる。したがって、さらに適切に音声案内
することができる音声案内装置を実現することができ
る。
【0040】次に、本発明の実施の形態(3)に係る音
声案内装置を説明する。図4は実施の形態(3)に係る
音声案内装置の概略構成を示すブロック図である。図4
に示すように、この音声案内装置30も実施の形態
(1)に係る音声案内装置10とは、制御部31の構成
が相違している。
【0041】すなわち、制御部31は、実施の形態
(1)における第1の慣れ判定手段11aと同様に構成
された第1の慣れ判定手段31aを備える一方、変更手
段を構成するピッチ変更手段31bを実施の形態(1)
に係る案内変更手段11bに替えて備えたものとなって
いる。ピッチ変更手段31bは、第1の慣れ判定手段3
1aが検出したアクセス回数に基づくユーザーのシステ
ム操作に対する慣れの程度が所定のレベルよりも高い場
合に、システム操作に対する慣れの程度が上記所定のレ
ベル以下における音声案内よりも高いピッチ(周波数)
の音声案内に変更するものである。
【0042】ピッチ変更手段31bによるピッチの変更
数も、システム操作に対する慣れの程度の設定数に応じ
て設定される。例えば実施の形態(1)と同様に、シス
テム操作に対する慣れの程度が「非常に慣れている」、
「やや慣れている」、「慣れていない」の大、中、小の
3段階に設定される場合には、音声案内のピッチが「高
い」、「通常」、「低い」の3段階に設定される。つま
り、音声案内時の発声が「高い声で速く(早口)」、
「通常の高さの声で通常の速さ」、「通常よりやや低い
声でゆっくり」の3段階に設定されるのである。
【0043】したがって、実施の形態(1)における制
御部11の動作を示す図2のフローチャートを用い、実
施の形態(3)における制御部31の動作も併せて説明
すると、ステップS3においてアクセス回数(n)が境
界基準値x以下である(慣れていない)と判定された場
合に進むステップS4が、詳細な内容の音声案内の選択
からピッチ変更手段31bによる低いピッチの音声案内
の選択に替わることになる。
【0044】また、ステップS3においてアクセス回数
(n)が境界基準値xを超えかつステップS7において
境界基準値y以下である(やや慣れている)と判定され
た場合に進むステップS8が、通常の内容の音声案内の
選択からピッチ変更手段31bによる通常のピッチの音
声案内の選択に替わることになる。さらに、ステップS
7においてアクセス回数(n)が境界基準値yを超える
(非常に慣れている)と判定された場合に進むステップ
S9が、簡易な内容の音声案内の選択からピッチ変更手
段31bによる高いピッチの音声案内の選択に替わるこ
とになる。
【0045】以上のように実施の形態(3)に係る音声
案内装置30によれば、ユーザのシステム100の操作
に対する慣れの程度が大きくなるにしたがって、ピッチ
変更手段31bにより高い声で速く発声する音声案内に
変更されるので、操作慣れしているユーザが音声案内を
短く感じさせることができる。このため、操作慣れして
いるユーザに音声案内を煩わしく感じさせ難くすること
ができる。また、操作慣れしていないユーザに対しては
通常よりやや低い声でゆっくり発声する音声案内を提供
することができる。したがって実施の形態(3)におい
ても、様々な慣れの程度のユーザに適切な案内を自動的
に提供できる効果を得ることができる。
【0046】なお、実施の形態(3)では、変更手段が
ピッチ変更手段31bで構成された音声認識装置の例を
述べたが、変更手段がさらに案内変更手段11bを含ん
で構成された音声案内装置としてもよく、またさらに案
内変更手段11b及び発声速度変更手段21bを含んで
構成される音声案内装置とすることも可能である。前者
の場合には、第1の慣れ判定手段31aによるシステム
操作に対する慣れの程度の判定結果に応じてピッチとと
もに音声案内の内容が自動的に変化し、後者の場合に
は、第1の慣れ判定手段31aによるシステム操作に対
する慣れの程度の判定結果に応じてピッチとともに音声
案内の内容及び発声速度が自動的に変化する。よって、
いずれの場合にも、操作慣れしているユーザが聞く音声
案内の時間をより一層短縮することができるため、さら
に適切な案内を提供することができることとなる。
【0047】また音声案内装置30においても実施の形
態(1)における第1の慣れ判定手段11aと同様に構
成された第1の慣れ判定手段31bが、ユーザのシステ
ム100へのアクセス回数からシステム操作に対する慣
れの程度を自動的にかつ正確に判定するので、ユーザへ
の適切な案内の提供が確実になされるものとなる。
【0048】また、上記の実施の形態(1)〜(3)で
は、第1の慣れ判定手段11a〜31aによるシステム
操作に対する慣れの程度の判定が3段階である場合を例
に挙げたが、3段階より多くても少なくてもよく、任意
に設定可能である。また、本発明における変更手段が音
声案内の出力方法を変更する案内変更手段11b、発声
速度変更手段21b、ピッチ変更手段31bからなる例
を説明したが、音声案内を音声とは異なる案内に変更す
ることも可能である。以下に、音声案内を音声とは異な
る案内に変更する別の実施の形態について説明する。
【0049】図5は実施の形態(4)に係る音声案内装
置の概略構成を示すブロック図である。図5に示すよう
にこの音声案内装置40は、実施の形態(1)に係る音
声案内装置10と、制御部41及び音声出力部42の構
成が相違している。すなわち、制御部41は、第1の慣
れ判定手段41a及び音声変更手段41bを有して構成
されている。第1の慣れ判定手段41aは、実施の形態
(1)で説明した第1の慣れ判定手段11aと同様に、
例えばユーザーのシステム100へのアクセス回数を検
出し、検出したアクセス回数に基づいてシステム操作に
対する慣れの程度を判定するものである。ここでは、例
えば予め「慣れていない又はやや慣れている」、「非常
に慣れている」の2段階に設定された大、小の慣れの程
度のいずれかであるかを判定するものとなっている。
【0050】音声変更手段41bは、第1の慣れ判定手
段41aが検出したアクセス回数に基づくユーザーのシ
ステム操作に対する慣れの程度が所定のレベルよりも高
い場合に、音声案内を「ポン」のような信号音からなる
案内に変更するものである。また音声出力部42は、音
声案内や音声案内の替わりとなる信号音を制御部41か
らの制御指令にしたがって合成し出力する信号生成手段
と、磁気記憶媒体や光ディスク、光磁気ディスク等の記
憶媒体に記憶された音声案内の音声信号や信号音を再生
する再生手段との双方またはいずれか一方で構成されて
いる。
【0051】次に、音声案内装置40の音声案内時にお
ける制御部41の動作を図6に示すフローチャートを用
いて説明する。ここでは、ユーザのシステム100の操
作の大、小の慣れの程度の境界基準値となるアクセス回
数をzとして説明を行う。図6のステップS11におい
て示すように音声案内装置40の制御部41は、ユーザ
により電源が投入されるとシステム100を起動する。
そして、第1の慣れ判定手段41aが、これまでのユー
ザーのシステム100へのアクセス回数(n)をROM
13から読み出し(ステップS12)、読み出したアク
セス回数(n)が境界基準値z以下であるか否かを判定
する(ステップS13)。
【0052】アクセス回数(n)がz以下であると判定
すると、慣れていない又はやや慣れているユーザを対象
とした通常の案内の音声案内を選択し(ステップS1
4)、音声出力部42にそのような音声案内を行うよう
制御指令を出力する案内処理を行う(ステップS1
5)。その後、判定に用いたアクセス回数(n)に1を
加算した値を新たなアクセス回数(n)としてROM1
3に書き込み更新し(ステップS16)、動作を終了す
る。一方、ステップS13において第1の慣れ判定手段
41aが、アクセス回数(n)がzを超えていると判定
すると、音声変更手段41bが非常に慣れているユーザ
を対象とした信号音の案内を選択し(ステップS1
7)、音声出力部42にそのような音声案内を行うよう
制御指令を出力するステップS15に進む。
【0053】このように実施の形態(4)に係る音声案
内装置40によれば、システム100のシステム操作に
対する慣れの程度が大と判定されると、通常の案内から
なる音声案内が信号音の案内に自動的に変更されるの
で、操作慣れしているユーザが冗長な音声案内を聞くの
を回避することができ、この操作慣れしているユーザに
極めて簡単で短い適切な案内を提供することができる。
また音声案内装置40においても第1の慣れ判定手段4
1bが、ユーザのシステム100へのアクセス回数から
システム100のシステム操作に対する慣れの程度を自
動的にかつ正確に判定するので、ユーザへの適切な案内
の提供が確実になされるものとなる。
【0054】次に、本発明の実施の形態(5)に係る音
声案内装置を説明する。図7は実施の形態(5)に係る
音声案内装置の概略構成を示すブロック図である。図7
に示すようにこの音声案内装置50は、実施の形態
(4)に係る音声案内装置10と制御部51の構成が相
違している。
【0055】すなわち、制御部51は、第1の慣れ判定
手段51a及び画面案内出力手段51bを有して構成さ
れている。第1の慣れ判定手段51aは、実施の形態
(4)で説明した第1の慣れ判定手段41aと同様、例
えばユーザーのシステム100へのアクセス回数を検出
してシステム操作に対する慣れの程度を判定するものか
らなる。画面案内出力手段51bは、第1の慣れ判定手
段51aが検出したアクセス回数に基づくユーザのシス
テム操作に対する慣れの程度が所定のレベルよりも高い
場合に、音声案内を画面表示部15での画面表示による
案内に変更するように構成されている。したがって、実
施の形態(4)における制御部41の動作を示す図6の
フローチャートを用い、実施の形態(5)における制御
部51の動作の相違点を説明すると、ステップS13に
おいてアクセス回数(n)が境界基準値zを超えている
(非常に慣れている)と判定された場合に進むステップ
S17が、信号音による案内の選択から画面案内出力手
段51bによってなされる画面表示による案内の選択に
替わることになる。
【0056】以上のように実施の形態(5)に係る音声
案内装置50によれば、システム100のシステム操作
に対する慣れの程度が大と判定されると、通常の案内か
らなる音声案内が画面表示の案内に自動的に変更される
ので、操作慣れしているユーザが冗長な音声案内を聞く
のを回避することができる。そして、この操作慣れして
いるユーザには、音声案内より短時間で案内の提供が可
能な画面表示により、適切な案内を提供することができ
る。また音声案内装置50においても第1の慣れ判定手
段51bが、ユーザのシステム100へのアクセス回数
からシステム100のシステム操作に対する慣れの程度
を自動的にかつ正確に判定するので、ユーザへの適切な
案内の提供を確実に実施することができる。
【0057】なお、実施の形態(5)では、変更手段が
画面表示変更手段で構成された音声案内装置の例を述べ
たが、変更手段がさらに音声変更手段を含んで構成され
た音声案内装置としてもよい。この場合にも、操作慣れ
しているユーザが短時間でしかも聴覚及び視覚の両方か
ら案内を受けることができるため、簡略化しながらもユ
ーザに対して親切な案内を提供することができる。
【0058】次に本発明の実施の形態(6)に係る音声
案内装置を説明する。この実施の形態(6)に係る音声
案内装置は、実施の形態(1)に係る音声案内装置10
とはシステム及び制御部の構成が相違しているが、シス
テム及び制御部以外の構成要素は実施の形態(1)に係
る音声案内装置10と同様に構成されている。このた
め、実施の形態(1)に係る音声案内装置10と同様に
構成されている部分については、図1に示した各構成要
素の符号を用い、図1を参照して実施の形態(6)の説
明を行う。
【0059】すなわち、実施の形態(6)に係る音声案
内装置60では、システム200が複数の機能を備えた
ものからなる。例えばシステム200が車両に搭載され
るAVシステムである場合、各機能には、AVシステム
のCDの再生機能、MDの再生機能、カセットテープの
再生機能、ナビゲーション機能、ラジオ等の放送電波受
信機能等が含まれている。
【0060】また実施の形態(6)では、制御部61の
構成要素である第1の慣れ判定手段61aと案内変更手
段61bとがシステム200の各機能毎に動作を行うよ
うになっている。つまり、第1の慣れ判定手段61aが
各機能毎にユーザが行うシステム200のシステム操作
に対する慣れの程度を判定し、案内変更手段61bがシ
ステム200の各機能毎に、第1の慣れ判定手段61a
が判定した結果に応じて音声案内の案内方法を変更する
ように構成されている。
【0061】図8は実施の形態(6)に係る音声案内装
置60の音声案内時における制御部の動作を示すフロー
チャートである。まず、制御部61はユーザにより電源
が投入(オン)されたことを検知すると(ステップS2
1)、画面表示部15にシステム200の各機能を表示
した初期画面を出力させ、ユーザに機能の選択を指示す
る(ステップS22)。次いでユーザから機能選択の信
号が入力されたことを検知すると(ステップS23)、
システムを起動し(ステップS24)、ユーザが選択し
た機能についてこれまでのユーザーのシステム200へ
のアクセス回数(n)をROM13から読み出す(ステ
ップS25)。その後は、ユーザが選択した機能につい
てROM13から読み出したアクセス回数(n)に基づ
き案内変更手段61bが音声案内の変更処理を行う(ス
テップS26)。このステップS26における処理動作
は、図2に示したフローチャートのステップS3以下の
動作と同様であるため、ここでの説明を省略する。その
後、動作を終了する。
【0062】以上説明したように実施の形態(6)に係
る音声案内装置60によれば、システム200の機能毎
の操作に対する慣れの程度に応じて、案内変更手段61
bにより音声案内が変更される。したがって、ユーザが
初めて使うような操作慣れしていない機能についてはゆ
っくりと丁寧な案内の音声案内を、またユーザが良く使
うために操作慣れしている機能については短時間で済む
案内の音声案内を自動的に提供することができる。
【0063】上記実施の形態(6)では、機能毎に第1
の慣れ判定手段61aが判定したシステム操作に対する
慣れの程度に応じて音声案内を変更する変更手段が案内
変更手段61bである例を述べたがこれに限定されるも
のではない。別の実施の形態では、そのような変更手段
が上記した発声速度変更手段21b、ピッチ変更手段3
1b、音声変更手段41b、画面案内出力手段51bの
いずれかであってもよく、また、これら案内変更手段1
1b、発声速度変更手段21b、ピッチ変更手段31b
のうちの2つ又は3つを含んで構成されていてもよい。
また音声変更手段41b、画面案内出力手段51bの両
者で構成されていてもよい。いずれの場合にも、操作慣
れしていない機能については丁寧な案内を提供でき、操
作慣れしている機能については簡略化された案内を提供
できるため、ユーザに煩わしさを感じさせないものとな
る。
【0064】なお、以降の実施の形態に関する説明で
は、案内変更手段11b、発声速度変更手段21b、ピ
ッチ変更手段31b、音声変更手段41b、画面案内出
力手段51bが単独で構成されたもの、又は案内変更手
段11b、発声速度変更手段21b、ピッチ変更手段3
1bのうちの2つ又は3つが組み合わされたもの、又は
音声変更手段41b、画面案内出力手段51bの両者が
組み合わされたものを含めて変更手段と記すこととす
る。
【0065】次に、本発明の実施の形態(7)に係る音
声案内装置を説明する。図9は実施の形態(7)に係る
音声案内装置の概略構成を示すブロック図である。図9
に示すように実施の形態(7)に係る音声案内装置70
は、実施の形態(1)に係る音声案内装置10とは制御
部71の構成が相違している。
【0066】すなわち、音声案内装置70おける制御部
71は、第1の慣れ判定手段71aと変更手段71bと
識別手段71cとを備えて構成されたものとなってい
る。識別手段71cは、ユーザによるパスワードの入力
等によりユーザを識別するものである。そして第1の慣
れ判定手段71aが、識別手段71cが識別したユーザ
のシステム100の操作に対する慣れの程度を判定し、
変更手段71bが、識別手段71cが識別したユーザ毎
に、第1の慣れ判定手段71aの判定結果に応じて音声
案内を変更するように構成されている。
【0067】図10は実施の形態(7)に係る音声案内
装置70の音声案内時における制御部の動作を示すフロ
ーチャートである。まず、制御部71はユーザにより電
源が投入(オン)されたことを検知すると(ステップS
31)、画面表示部15に初期画面を出力させてユーザ
にパスワードの入力を指示する(ステップS32)。次
いでユーザからパスワードの信号が入力されたことを検
知すると(ステップS33)、パスワードが正しいか否
かを判断する(ステップS34)。パスワードが間違っ
ていると判断すると、再びパスワードの入力を指示しユ
ーザからのパスワードの信号の入力を検知するステップ
S33に戻る。またステップS34においてパスワード
が正しいと判断すると、システムを起動し(ステップS
35)、識別したユーザについてこれまでのシステム1
00へのアクセス回数(n)をROM13から読み出す
(ステップS36)。その後は、ROM13から読み出
したアクセス回数(n)に基づき変更手段71bが音声
案内の変更処理を行う(ステップS37)。このステッ
プS37における処理動作は、変更手段71bが例えば
案内変更手段である場合には図2に示したフローチャー
トのステップS3以下の動作と同様であるため、ここで
の説明を省略する。その後、動作を終了する。
【0068】以上説明したように実施の形態(7)に係
る音声案内装置70によれば、識別手段71cが識別し
たユーザ毎に第1の慣れ判定手段71aが判定したユー
ザのシステム100の操作に対する慣れの程度に応じて
変更手段71bが適切な音声案内に変更するので、様々
なシステム操作に対する慣れの程度のユーザに対して、
常に適切な案内を自動的に提供することができる。
【0069】なお、上記の実施の形態(7)では、例え
ばパスワードの入力によりユーザを識別する識別手段7
1cの例を述べたが、ユーザを識別できるものであれば
よくこの例に限定されるものではない。例えば別の実施
の形態では、音声案内装置が予めユーザの音声の特徴を
登録した記憶部を備えたものであり、ユーザの入力音声
と前記記憶部に登録された音声の特徴とからユーザの識
別を行うものとして識別手段が構成されていてもよい。
また実施の形態(7)では、パスワードの入力を画面表
示において指示する例を述べたが、音声出力部から音声
によってパスワードの入力の指示を行うようにしてもよ
い。また識別手段71cが識別した各ユーザについて、
実施の形態(6)で説明したようにさらにシステムの機
能毎にシステム操作に対する慣れの程度を判定するもの
として第1の慣れ判定手段を構成可能であるのは言うま
でもない。
【0070】ところで、上記した実施の形態(1)〜
(7)ではユーザが行うシステムの操作に対する慣れの
程度を判定する判定手段が、ユーザのシステムへのアク
セス回数に基づいてシステム操作に対する慣れの程度を
判定する第1の慣れ判定手段である例を述べたが、この
他の判定尺度でシステム操作に対する慣れの程度を判定
するものとして判定手段を構成することも可能である。
例えば別の実施の形態では、判定手段を、同じ案内の音
声案内を行った回数に基づいてシステム操作に対する慣
れの程度を判定する第2の判定手段で構成することもで
きる。同じ案内の音声案内を行った回数は、ユーザのシ
ステムの使用頻度、つまりシステム操作に対する慣れの
程度にほぼ対応している。したがって、判定手段が第2
の判定手段からなる音声案内装置では、ユーザのほぼ正
確な慣れの程度を自動的に判定することができるため、
様々なシステム操作に対する慣れの程度のユーザに対し
て、適切な案内を確実に提供することができる。
【0071】さらに別の実施の形態では、判定手段を、
システムからのユーザに向けての働きかけの信号が出力
されてから次にそのユーザが上記の働きかけに対して応
答するまでのユーザの反応時間に基づいてシステム操作
に対する慣れの程度を判定する第5の判定手段で構成す
ることもできる。上記したユーザの反応時間は、ユーザ
のシステムのシステム操作に対する慣れの程度にほぼ対
応している。よって、判定手段が第5の判定手段からな
る音声案内装置においても、ユーザのほぼ正確な慣れの
程度を自動的に判定できることになる。このため、様々
なシステム操作に対する慣れの程度のユーザに対して適
切な案内を確実に提供することができる。また、上記ユ
ーザの反応時間はユーザの急ぎ具合にもほぼ対応してい
る。したがって、急いでるユーザに対して短時間で済む
適切な案内を提供する、ユーザの状況に対応できる柔軟
性に富んだ音声案内装置を実現することができる。
【0072】ここで、判定手段を第2の判定手段又は第
5の判定手段とした場合に採用される変更手段は、前述
したように案内変更手段11b、発声速度変更手段21
b、ピッチ変更手段31b、音声変更手段41b、画面
案内出力手段51bのいずれかまたはこれらの組み合わ
せで構成されていてもよい。いずれの場合にも、操作の
慣れ程度に応じて適切な案内を提供できる効果が得られ
るのは言うまでもない。また判定手段を第2の判定手段
又は第5の判定手段とした場合の操作の慣れ程度は、複
数の段階に任意に設定可能である。
【0073】また音声案内装置を前述の識別手段71c
を備えたものとし、第2の判定手段、第5の判定手段
を、識別手段71cが識別したユーザ毎に操作の慣れ程
度を判定するものとして構成することができる。さら
に、機能毎に操作の慣れ程度を判定するものとして構成
することも可能である。また識別手段71cが識別した
各ユーザについて、システムの機能毎に操作の慣れ程度
を判定するように構成できるのはもちろんである。
【0074】また、実施の形態(1)〜(7)及び別の
実施の形態では、手動入力部16を備えてユーザが手動
により入力操作する音声案内装置を説明したが、音声入
力部及び音声認識手段を備えて音声により入力操作可能
なものとしてもよい。以下に、音声入力部及び音声認識
手段を備えた音声案内装置の実施の形態を説明する。
【0075】図11は実施の形態(8)に係る音声案内
装置の概略構成を示すブロック図である。この実施の形
態(8)に係る音声案内装置80が、実施の形態(1)
に係る音声案内装置10と相違しているところは、音声
入力部82と音声認識手段83と単語辞書84とを備え
ていること及び制御部81の構成にある。すなわち、音
声案内装置80における音声入力部82は例えばマイク
ロホンからなり、また音声認識手段83は、音声入力部
82から入力された音声を認識するものからなる。例え
ばこの音声認識手段83は、ROM等から構成されて音
素等の音声の基本的な単位の標準パターン(モデル)を
記憶した音素辞書と、単語辞書84とを備えて構成され
ている。そして音声認識手段83は、音声入力部82か
ら入力された音声のアナログ信号をデジタル信号に変換
し、このデジタル信号から特徴パラメータを抽出すると
ともに、単語辞書に記憶された認識用単語についての標
準パターンを音素辞書から読み出し、この標準パターン
と抽出した特徴パラメータとを比較照合することによっ
て入力された音声を認識するようになっている。
【0076】制御部81は、音声認識手段83により認
識された音声をトークバックするよう音声出力部14に
制御指令を出力する手段を備えている。また、判定手段
を構成する第3の慣れ判定手段81aと変更手段81b
とを備えて構成されている。第3の慣れ判定手段81a
は、トークバックが音声出力部14から出力されるとき
の繰り返し回数を検出し、検出した繰り返し回数に基づ
いてユーザのシステム100の操作の慣れの程度を判定
するものからなる。ここで、第3の慣れ判定手段81a
により判定される操作の慣れの程度は、複数の段階に任
意に設定可能である。
【0077】変更手段81bは、前述したように案内変
更手段11b、発声速度変更手段21b、ピッチ変更手
段31b、音声変更手段41b、画面案内出力手段51
bのいずれかまたはこれらの組み合わせで構成されてい
る。また制御部81は、音声認識手段83により認識さ
れた内容にしたがいシステム100に向けての所定の制
御指令を生成し出力する処理を行うようになっている。
【0078】単語辞書84は、システム100を音声に
より操作するための様々な認識用単語が予め設定登録さ
れているものであり、例えばメモリIC(ROM)、フ
ロッピーディスク、ハードディスク、CD−ROM等の
記憶媒体に磁気的、光学的に認識用単語が記録されたデ
ータベースからなる。
【0079】トークバックの繰り返し回数は、システム
100の操作の慣れの程度にほぼ対応している。つま
り、操作の慣れの程度が大になるにしたがい、音声認識
手段83が認識し易い発声法をユーザが学習していくた
め、トークバックの繰り返し回数は少なくなるのであ
る。上記実施の形態(8)に係る音声案内装置80で
は、第3の慣れ判定手段81aにより、音声出力部14
から出力されたトークバックの繰り返し回数に基づい
て、ユーザのシステム100の操作の慣れの程度が判定
されるので、ユーザのほぼ正確な慣れの程度を自動的に
判定することができる。よって、様々な操作の慣れの程
度のユーザに対して、適切な案内を確実に提供すること
ができる。
【0080】なお、上記実施の形態(8)では、単にト
ークバックの繰り返し回数に基づいて操作の慣れの程度
を判定する第3の判定手段を備えた音声案内装置の例を
説明したが、次のように構成することも可能である。例
えば別の実施の形態では、音声案内装置を前述の識別手
段71cを備えたものとし、第3の判定手段を、識別手
段71cが識別したユーザ毎に操作の慣れの程度を判定
するものとして構成することもできる。
【0081】さらに機能毎に操作の慣れの程度を判定す
るものとして構成することも可能であり、また識別手段
71cが識別した各ユーザについて、システムの機能毎
に操作の慣れの程度を判定するように構成することも可
能である。ユーザ毎に音声案内を変更できることによ
り、操作の慣れの程度がどのようなユーザにも対応で
き、また機能毎の操作の慣れの程度に応じて音声案内を
変更できることにより、各ユーザにおいても音声案内を
細やかに変更できる柔軟性に富んだ音声案内装置を実現
できることになる。
【0082】次に、本発明の実施の形態(9)に係る音
声案内装置を説明する。図12は実施の形態(9)に係
る音声認識装置の概略構成を示すブロック図である。図
12に示すようにこの音声認識装置90が実施の形態
(8)に係る音声認識装置80と相違するところは、制
御部91の構成にある。
【0083】すなわち、制御部91は、実施の形態
(8)に係る第3の慣れ判定手段81aに替えて第4の
慣れ判定手段91aを備えている。第4の慣れ判定手段
91aは、音声認識手段83に音声を認識させるときの
ユーザの発声速度に基づいてユーザのシステム100の
操作の慣れの程度を判定するものである。ここで、第4
の慣れ判定手段91aにより判定される操作の慣れの程
度は、複数の段階に任意に設定可能である。また制御部
91aは、実施の形態(8)に係る変更手段81bと同
様に構成された変更手段91bを備えている。
【0084】音声認識手段83に音声を認識させるとき
のユーザの発声速度は、ユーザのシステム100の操作
の慣れの程度にほぼ対応している。つまり、操作の慣れ
の程度が大になるにしたがい、ユーザの発声速度が速く
なる傾向にある。上記した音声案内装置90によれば、
第4の慣れ判定手段91aにより、音声認識手段83が
音声を認識するときのユーザの発声速度に基づいてユー
ザのシステム100の操作の慣れの程度が判定されるの
で、ユーザのほぼ正確な慣れの程度を自動的に判定する
ことができる。このため、様々な操作の慣れの程度のユ
ーザに対して、適切な案内を確実に提供することができ
る。また、音声認識手段83が音声を認識するときのユ
ーザの発声速度は、ユーザの急ぎ具合にもほぼ対応して
いる。したがって、急いでるユーザに対しては、短時間
で済む適切な案内を提供することができる。
【0085】なお、上記実施の形態(9)では、音声認
識手段83が音声を認識するときのユーザの発声速度に
基づいて操作の慣れの程度を判定する第4の慣れ判定手
段91aを備えた音声案内装置の例を説明したが、次の
ように構成することも可能である。例えば別の実施の形
態では、音声案内装置を前述の識別手段71cを備えた
ものとし、第4の慣れ判定手段を、識別手段71cが識
別したユーザ毎に操作の慣れの程度を判定するものとし
て構成してもよい。さらに機能毎に操作の慣れの程度を
判定するものとして構成することも可能であり、また識
別手段71cが識別した各ユーザについて、システムの
機能毎に操作の慣れの程度を判定するように構成するこ
とも可能である。
【0086】ユーザ毎に音声案内を変更できることによ
り、操作の慣れの程度がどのようなユーザにも対応で
き、また機能毎の操作の慣れの程度に応じて音声案内を
変更できることにより、各ユーザにおいてもユーザの機
能毎の使用状況に応じて音声案内を細やかに変更できる
柔軟性に富んだ音声案内装置を実現できる。
【0087】また、さらに別の実施の形態では、上記の
第4の慣れ判定手段91aに替えて、音声認識手段が音
声を認識するときのユーザが発声した音声のピッチか
ら、ユーザの急ぎ具合を判定する急ぎ具合判定手段を備
えた音声案内装置を構成することもできる。ユーザの急
ぎ具合が大になるにしたがい、ユーザは早口になり、音
声のピッチが高くなる傾向にある。よって、このような
音声案内装置では音声のピッチからユーザの急ぎ具合を
ほぼ正確に判定できるため、急いでいるユーザに対して
は短時間で済む適切な案内を提供することができる。
【0088】またさらに別の実施の形態では、上記の第
4の慣れ判定手段91aに替えて、システムからのユー
ザに向けての働きかけの信号が出力されてから次にユー
ザがその働きかけに対して応答するまでのユーザの反応
時間に基づき操作の慣れの程度を判定する前述の第5の
慣れ判定手段を備えた音声案内装置を構成してもよい。
ここでは、音声案内装置が音声認識手段83を装備した
ものであるため、音声認識時にシステムからユーザに音
声入力を促す指示を音声又は画像信号により出力してか
ら、次にユーザがその指示に応答して発声するまでユー
ザの反応時間とすることができる。
【0089】上記の場合のユーザの反応時間もユーザの
システムの操作の慣れの程度にほぼ対応しているため、
このような音声案内装置によっても、様々な操作の慣れ
の程度のユーザに対して適切な案内を確実に提供するこ
とができる。また上記したユーザの反応時間もユーザの
急ぎ具合にもほぼ対応しているので、急いでいる、急い
でいない等、ユーザの状況に的確に対応できる音声案内
装置が実現可能になる。
【0090】また、このような第5の慣れ判定手段を備
えた音声案内装置においても、前述の識別手段71cを
備えたものとし、第5の慣れ判定手段を、識別手段71
cが識別したユーザ毎に操作の慣れの程度を判定するも
のとして構成可能である。さらに機能毎に操作の慣れの
程度を判定するものとして構成することも可能であり、
また識別手段71cが識別した各ユーザについて、シス
テムの機能毎に操作の慣れの程度を判定するように構成
することもできるのはもちろんである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態(1)に係る音声案内装置
の概略構成を示すブロック図である。
【図2】実施の形態(1)に係る音声案内装置の音声案
内時における制御部の動作を示すフローチャートであ
る。
【図3】本発明の実施の形態(2)に係る音声案内装置
の概略構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態(3)に係る音声案内装置
の概略構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の実施の形態(4)に係る音声案内装置
の概略構成を示すブロック図である。
【図6】実施の形態(4)に係る音声案内装置の音声案
内時における制御部の動作を示すフローチャートであ
る。
【図7】本発明の実施の形態(5)に係る音声案内装置
の概略構成を示すブロック図である。
【図8】実施の形態(6)に係る音声案内装置の音声案
内時における制御部の動作を示すフローチャートであ
る。
【図9】本発明の実施の形態(7)に係る音声案内装置
の概略構成を示すブロック図である。
【図10】実施の形態(7)に係る音声案内装置の音声
案内時における制御部の動作を示すフローチャートであ
る。
【図11】本発明の実施の形態(8)に係る音声案内装
置の概略構成を示すブロック図である。
【図12】本発明の実施の形態(9)に係る音声認識装
置の概略構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10,20,30,40,50,60,70,80,9
0 音声案内装置 11a,21a,31a,41a,51a,61a,7
1a 第1の慣れ判定手段 11b 案内変更手段 21b 発声速度変更手段 31b ピッチ変更手段 41b 音声変更手段 51b 画面案内出力手段 71b,81b,91b 変更手段 71c 識別手段 81a 第3の慣れ判定手段 83 音声認識手段 91a 第4の慣れ判定手段 100,200 システム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5D045 AB21 AB30 9A001 BB01 BB03 BB04 BB05 CC05 DD13 HH15 HH16 HH17 HH18 JJ64 JJ77 KK31 LL03

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ユーザが行うシステムの操作に対応して
    音声案内を行う音声案内装置において、 ユーザのシステム操作に対する慣れの程度を判定する慣
    れ判定手段と、 該慣れ判定手段の判定結果に応じて前記音声案内の方法
    を変更する変更手段とを備えていることを特徴とする音
    声案内装置。
  2. 【請求項2】 前記システムが複数の機能を有したもの
    であり、 前記慣れ判定手段が、前記各機能毎にユーザの前記シス
    テム操作に対する慣れの程度を判定するものであり、 前記変更手段が、前記各機能毎に前記慣れ判定手段が判
    定した結果に応じて前記音声案内方法を変更するもので
    あることを特徴とする請求項1記載の音声案内装置。
  3. 【請求項3】 ユーザを識別するユーザ識別手段を備
    え、 前記慣れ判定手段が、前記ユーザ識別手段が識別したユ
    ーザ毎に前記システム操作に対する慣れの程度を判定す
    るものであり、前記変更手段が、前記ユーザ識別手段が
    識別したユーザ毎に前記慣れ判定手段 が判定した結果に応じて前記音声案内方法を変更するも
    のであることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の
    音声案内装置。
  4. 【請求項4】 前記変更手段が、ユーザの前記システム
    操作に対する慣れの程度が所定のレベルよりも高い場合
    に、前記音声案内による案内を、前記システム操作に対
    する慣れの程度が前記所定のレベル以下における音声案
    内よりも簡略化した案内に変更する案内変更手段を含ん
    で構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいず
    れかの項に記載の音声案内装置。
  5. 【請求項5】 前記変更手段が、ユーザの前記システム
    操作に対する慣れの程度が高い程、前記音声案内の速度
    を上げる発声速度変更手段を含んで構成されていること
    を特徴とする請求項1〜4のいずれかの項に記載の音声
    案内装置。
  6. 【請求項6】 前記変更手段が、ユーザの前記システム
    操作に対する慣れの程度が高い程、前記音声案内のピッ
    チを高いピッチに変更するピッチ変更手段を含んで構成
    されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかの
    項に記載の音声案内装置。
  7. 【請求項7】 前記変更手段が、ユーザの前記システム
    操作に対する慣れの程度が所定のレベルよりも高い場合
    に、前記音声案内を信号音に変更する音声変更手段を含
    んで構成されていることを特徴とする請求項1〜3のい
    ずれかの項に記載の音声案内装置。
  8. 【請求項8】 前記変更手段が、ユーザの前記システム
    操作に対する慣れの程度が所定のレベルよりも高い場合
    に、前記音声案内を画面表示による案内に変更する画面
    案内出力手段を含んで構成されていることを特徴とする
    請求項1〜3又は7のいずれかの項に記載の音声案内装
    置。
  9. 【請求項9】 前記慣れ判定手段が、ユーザの前記シス
    テムへのアクセス回数に基づいて前記システム操作に対
    する慣れの程度を判定する第1の慣れ判定手段であるこ
    とを特徴とする請求項1〜8のいずれかの項に記載の音
    声案内装置。
  10. 【請求項10】 前記慣れ判定手段が、同じ内容の音声
    案内を行った回数に基づいて前記システム操作に対する
    慣れの程度を判定する第2の慣れ判定手段であることを
    特徴とする請求項1〜8のいずれかの項に記載の音声案
    内装置。
  11. 【請求項11】 入力された音声を認識する音声認識手
    段を備え、 前記慣れ判定手段が、前記音声認識手段が認識した音声
    のトークバックの繰り返し回数に基づいて前記システム
    操作に対する慣れの程度を判定する第3の慣れ判定手段
    であることを特徴とする請求項1〜8のいずれかの項に
    記載の音声案内装置。
  12. 【請求項12】 入力された音声を認識する音声認識手
    段を備え、 前記慣れ判定手段が、前記音声認識手段が認識するユー
    ザの発声速度に基づいて前記システム操作に対する慣れ
    の程度を判定する第4の慣れ判定手段であることを特徴
    とする請求項1〜8のいずれかの項に記載の音声案内装
    置。
  13. 【請求項13】 前記慣れ判定手段が、前記システムか
    らユーザに向けて働きかけの信号が出力されてから次に
    該ユーザが前記働きかけに対して応答するまでの反応時
    間に基づいて前記システム操作に対する慣れの程度を判
    定する第5の慣れ判定手段であることを特徴とする請求
    項1〜8のいずれかの項に記載の音声案内装置。
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