JP3797215B2 - 機能説明装置及びプログラム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、使用者から入力されたコマンドに応じて所定の機能を実現するシステムに用いられ、コマンドの入力方法やコマンド内容の説明、当該コマンドによって実行される動作など前記システムにおける機能説明を行う機能説明装置等に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ナビゲーションシステムをはじめ、ユーザから入力されたコマンドに応じて所定の動作を実行するシステムが知られている。例えばナビゲーションシステムでは、近年、機能が高度化・複雑化しており、有益な機能自体は存在するのであるが、ユーザがその機能を十分に生かし切れないという状況も生まれ得る。このようなコマンドは、例えば操作説明書のようなものに記載されているが、使用の都度その説明書を参照するのは非常に面倒であり現実的ではない。したがって、ユーザがコマンド自体を覚えている場合には有効であるが、そうでない場合には、なかなか有効利用ができない。
【0003】
機能の利用促進という観点での工夫は、例えば特開平11−142178号公報に開示されている。但し、この公報記載の技術は、特に初心者に対してナビゲーションシステムの本質的な機能である経路案内処理の利用促進という観点からなされたものである。つまり、簡易処理モードに設定しておくと、エンジンがONされた際や信号待ち状態の際に、ナビゲーションシステム側から「どちらに行きますか」という入力ガイダンス音声が自動的に出力される。そのため、その入力ガイダンス音声に応じてユーザが所望の目的地を音声入力すれば、目的地が設定されて自動的に経路案内処理が実行される。したがって、特に操作に慣れていないユーザにとってはその経路案内処理を選択するためのコマンド自体を覚えていなくてもよいというものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
確かに、初心者に対する基本機能の利用促進に関しては有効であるが、ガイダンスされる限定された機能にしか対応しておらず、ユーザが機能を十分に生かし切るための助けにはなっていない。また、例えばある機能について一度覚えたとしても使用頻度が少ない場合には使い方を忘れてしまい、結局、十分に使われないという可能性も高い。
【0005】
本発明は、このような問題を解決し、ユーザに対して効果的な機能説明を行うことによってシステムが持つ種々の機能の利用促進を図ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
本発明の機能説明装置によれば、少なくとも前記コマンドが入力されなかった期間を含むコマンド入力状況に応じて、機能説明の優先度を、少なくとも前記コマンドが入力されなかった期間が長いほど高くなるよう決定し、その決定された優先度が高い機能についての説明を使用者に対して報知する。コマンド自体を覚えていないために長期間コマンド入力がなされなかったことが考えられるため、優先して報知する。これによってユーザはそのようなコマンドによって実現される機能の存在を知ることができ、使ってみたい機能であれば、該当するコマンドを入力することができる。
【0007】
また、優先度決定に際しては、機能自体の重要度も加味することが考えられる(請求項2)。特に機能が充実される傾向にある昨今では、一口に実現できる機能といっても、ユーザにとっての重要度は一律ではない。例えば初心者向けの基本的な機能もあれば、いわゆる中級者・上級者向けの高度な機能もある。このような場合、まずは初心者向けの基本的な機能をユーザに知らせることが必要であり、そのような基本的機能が知られた後に高度な機能を知らせた方が適切である。したがって、種々の観点で機能自体の重要度を設定しておき、それも加味して優先度を決定すれば、より適切な機能説明が実現できる。
【0008】
また、優先度決定に際しては、システムの現在の動作状況も加味することが考えられる(請求項3)。システムの動作状況によっては使用される可能性の高低が機能によって異なるし、また使用できる機能が限定されることも考えられるからである。この場合、システムの現在の動作状況における機能自体の重要度を決定し、その重要度も加味して優先度を決定することが考えられる(請求項4)。例えばナビゲーションシステムへの適用を想定した場合、経路案内のための目的設定の場面であれば、どのようにして目的地を設定できるのか(どのようなコマンドを入力すればよいのか)などを説明することが重要度として高いと考えられる。そのため、このような動作状況では目的地設定機能の重要度を高く扱うといったことである。
【0009】
また、優先度決定に際しては、コマンド入力が間違っていた場合に該当する機能の重要度を最高レベルに決定するようにしてもよい(請求項5)。このようにすれば、直前に誤操作(コマンド入力間違い)したものについてどこに問題があったのか、そして本当はどのようにすればよかったのか等をユーザは知ることができる。
【0010】
このような優先度決定は、逆に言えば、頻繁に使っている機能やコマンド入力間違いをしないような機能についての説明、すなわちユーザにとって「不要な機能説明」がなされずに、真に必要な機能説明がなされるという効果を生む。
【0011】
なお、機能説明の報知は、音声で行っても良いし、画面表示で行っても良いし、それら両方にて行っても良い(請求項6)。
以上説明した機能説明装置は、例えばナビゲーションシステム(請求項7)をはじめとし、使用者から入力されたコマンドに応じて所定の動作を実行するシステムであれば、どのようなものにも用いることができる。特に、車載用のナビゲーションシステムを前提とした場合には、近年、音声によるコマンド入力ができるようにされてユーザの利便性の向上が図られているので、音声による機能説明をして、ユーザが音声で入力できれば、運転者自身がコマンド入力する際の利便性が向上する。なお、車載の他のシステム(例えばオーディオシステムや空調システムなど)に対するコマンド入力する場合にも用いることができる。もちろん、車載システムと共に用いることを前提としなくてもよく、また音声認識機能を持つものでなくてもよい。
【0012】
なお、請求項1〜7の何れかに記載の機能説明装置における優先度決定手段及び報知手段としての機能は、請求項8に示すように、例えば、コンピュータで実行するプログラムとして備えることができる。このようなプログラムの場合、例えば、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、ハードディスク、ROM、RAM等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録し、必要に応じてコンピュータにロードして起動することにより用いることができる。また、ネットワークを介してロードして起動することにより用いることもできる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明が適用された実施例について図面を用いて説明する。なお、本発明の実施の形態は、下記の実施例に何ら限定されることなく、本発明の技術的範囲に属する限り、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
【0014】
図1は、実施例の機能説明装置を備えた車載用のナビゲーションシステムの概略構成を示すブロック図である。本ナビゲーションシステムは、音声認識装置1及びトークスイッチ1aと、機構スイッチ2と、リモコンスイッチ3とからなる操作スイッチ部4、その操作スイッチ部4からの操作状況などを入力し、ナビゲーションシステム全体の制御を行う操作制御部5、自車両現在位置を算出するための現在位置算出部6、ユーザの設定した目的地に基づき目的地までの適切なルート(推奨ルート)を算出する経路計算部7、経路計算部7にて計算された推奨ルートに基づき、車両の運転を円滑に進めるために必要な案内を音声や簡易地図などでユーザに提供する制御処理を行う案内制御部8、地図データ検索部9、外部記録媒体10、音声出力制御部11,スピーカ12、表示制御部13及びディスプレイ14を備えている。
【0015】
次に、前記操作制御部5は通常のコンピュータとして構成されており、内部には、周知のCPU、ROM、RAM、I/O及びこれらの構成を接続するバスラインが備えられている。
また、現在位置算出部6は、例えばいずれも周知のジャイロスコープ、距離センサ及び衛星からの電波に基づいて車両の位置を検出するGPS(Global Positioning System )のためのGPS受信機を有している。これらのセンサ等は各々が性質の異なる誤差を持っているため、複数のセンサにより、各々補間しながら使用するように構成されている。なお、精度によっては上述した内の一部で構成してもよく、更に、地磁気センサ、ステアリングの回転センサ、各転動輪の車輪センサ等を用いてもよい。
【0016】
また、地図データ検索部9は、位置検出の精度向上のためのいわゆるマップマッチング用データ、地図データ及び目印データを含む各種データを入力するための装置である。媒体としては、そのデータ量からCD−ROMやDVDを用いるのが一般的であるが、メモリカード等の他の媒体を用いても良い。
【0017】
一方、外部記録媒体10は、取り外し可能なメモリ、ハードディスク、フレキシブルディスクなどからなり、ナビゲーションシステムの機能説明のためのデータが格納されている。機能説明としては、例えば「経路案内」という機能全体の概略説明や、目的地設定の入力手法の説明や、目的地を電話番号で入力する場合の説明、といったように種々のレベルでの機能説明が考えられる。したがって、これら種々のレベルでの機能説明のためのデータが格納されている。なお、上述した地図データを格納しているCD−ROMやDVD等の媒体にこの機能説明のためのデータが格納しておくことも考えられる。
【0018】
また、この外部記録媒体10には、図3に示す使用状況反映重み付けリスト及び図4に示す優先度リストも格納されている。これらについては後述する。
図1の説明に戻り、ディスプレイ14は例えばカラーディスプレイで構成されており、その画面には、現在位置算出部6から入力された車両現在位置マークと、地図データ検索部9より入力された地図データと、更に地図上に表示する誘導経路や後述する設定地点の目印等の付加データとを重ねて表示することができる。また、機能説明のための表示もできるようにされている。
【0019】
機構スイッチ2は、例えば、ディスプレイ14と一体になったタッチスイッチもしくはメカニカルなスイッチ等が用いられ、経路計算のための目的地や各種入力に使用される。また、リモコンスイッチ3を介しても機構スイッチ2と同じ指示入力をすることができるようにされている。なおタッチスイッチとディスプレイ14とは積層一体化されており、タッチスイッチには感圧方式、電磁誘導方式、静電容量方式、あるいはこれらを組み合わせた方式など各種の方式があるが、そのいずれを用いてもよい。
【0020】
そして、音声認識装置1は、上記機構スイッチ2あるいはリモコンスイッチ3が手動操作により目的地などを指示するために用いられるのに対して、ユーザが音声で入力することによっても同様に目的地などを指示することができるようにするための装置である。なお、操作スイッチ部4としては、必ずしもこれら音声認識装置1、機構スイッチ2及びリモコンスイッチ3の全てを備えていなくてはならないということはなく、どれか一つだけでも所望の指示入力は可能であるが、本実施例では利便性を考えて3つを併有するものとする。
【0021】
なお、音声認識装置1は、図示しないマイクを介して入力した音声信号をA/D変換などによってデータ処理可能な形態に変換処理し、それを所定の辞書データと照合することで音声入力された内容を認識する。また、本実施例における音声入力方法は、使用者がトークスイッチ1aを押しながらマイクを介して音声を入力するという使用方法である。具合的には、トークスイッチ1aが押されている場合にはマイクを介しての音声入力処理を実行するが、押されていない場合にはその音声入力処理を実行しないようにしている。
【0022】
このような構成を有することによって、本実施例のナビゲーションシステムでは、ユーザがコマンドを入力することによって、経路設定や経路案内あるいは施設検索や施設表示など各種の処理を実行することができる。但し、コマンド自体をユーザが知らなければ入力することができない。またそのコマンドを入力することでどのような機能が実現されるのか分からなければ利用促進は難しい。そこで、本実施例のナビゲーションシステムでは、ユーザに対する機能説明を行う。
【0023】
それでは、この機能説明を行う場合の手順について、図2のフローチャートを参照して説明する。
図示しない車両のACC(アクセサリ)スイッチがオンされると、ナビゲーションプログラムの実行が開始される(S100)。
【0024】
まず、運転者を特定するための処理を実行する(S110)。具体的には、これまで本ナビゲーションシステムを使用したユーザのリスト及びそのリスト中から選択するよう促す内容をディスプレイ14に表示する。そして、選択されるのを待つ。なお、ユーザリストに存在しない場合には、新規に登録する。
【0025】
ユーザリストからユーザが選択された場合には、その選択されたユーザ(運転者)の設定データを外部記録装置10から取得する(S120)。
その設定データから学習モードフラグのON/OFFを判断し(S130)、学習モードフラグがOFFの場合には、S190へ移行して、例えばナビゲーション処理や各種設定等の通常処理を実行する。一方、学習モードフラグがONの場合には車両が走行状態か否かを判断する)S140)。この判断は、例えば現在位置算出部6からのデータや図示しないパーキングブレーキの状態を示すデータ等に基づいて行う。
【0026】
そして、走行状態である場合には(S140:YES)、S190へ移行して通常の処理を行う。一方、停止状態である場合には(S140:NO)、S150へ移行してナビゲーションシステムの現在の状態を取得する。現在の状態としては、例えば目的地の設定状態や現在位置、現在設定されている経路、その他、ナビゲーションシステムに関連する各種設定スイッチの状態などが挙げられる。
【0027】
そして、続くS160では、ナビ学習優先度を計算する。この優先度計算に際しては、図3の使用状況反映重み付けリスト及び図4の優先度リストを参照し、下記の計算式を用いて優先度Aを計算する。
▲1▼操作結果:正常(=1)の場合
優先度A
=(1+α)×(ベース優先度+使用状況反映重み付け)×未使用期間×機能有無
▲2▼操作結果:失敗(=0)の場合
優先度A=最高優先度Amax
但し、αは未使用期間の変換係数である。未使用期間(日)は、操作が無いか機能説明も行わなかった期間であり、今日の日付け−最終使用日にて算出する。なお、最終使用日は、最後の操作が行われたか説明があった日である。また、機能有無は有りの場合が1、無しの場合が0である。
【0028】
ここで図3、図4のリストについて説明する。
図3の使用状況反映重み付けリストは、ナビゲーションシステムの状態とその状態においてどのような機能説明がどれ位重要性を持つのかを関係付けたものである。
【0029】
例えば、「目的地の設定がなされていない」という条件においては、4種類の目的地設定機能に対して使用状況反映重み付けが100と設定されている。これは、目的地設定がなされていない状態においてはユーザが目的地設定の機能を使用する可能性が高いため、重み付けを設定したのである。なお、本実施例における4種類の目的地設定機能は、ユーザが発声した施設名を音声認識によって取得して目的地を設定する機能、ユーザが発声した住所や電話番号を音声認識によって取得して目的地を設定する機能、ディスプレイ14に表示したメニュー画面において「施設検索」の項目を選択することによって目的地設定のための処理を実行させる機能、ディスプレイ14に表示したメニュー画面において「先ほどの地図」の項目を選択することによってディスプレイ14に地図を表示し、その地図中の地点を指示することで目的地を設定する機能、の4つがある。これらはいずれの手法でも目的地設定ができるため、それぞれ同じ値の使用状況反映重み付けがなされている。
【0030】
また、目的地が1個設定されている状態に対しては目的地変更機能に対して使用状況反映重み付けが30と設定されている。この場合は、既に目的地が設定されているため、新規に目的地設定する機能については重み付けはない。この状態でユーザが使用する可能性の高い機能としては、その設定された目的地を変更することが考えられるため、目的地変更機能について重み付けをした。但し、重み付けの度合いは30と相対的には小さくされている。これは、例えば上述した目的地設定がなされていない場合に目的地設定機能が使用される可能性と、目的地が1個設定されている場合に目的地変更機能が使用される可能性とを比べると、前者の方が高いと考えられるため、その使用可能性等を加味して重み付けの値を適宜設定してある。他の機能についても同様である。
【0031】
一方、図4の優先度リストは、各機能について、分類、どの程度重要なのかを示すベース優先度、最後の操作が行われたか説明があった日を示す最終使用日、最後の操作が途中で間違ったか否かを示す操作結果(正常=1、失敗=0)、当該機能が実際に存在するか否かを示す機能有無(有り=1、無し=0)を対応付けているリストである。
【0032】
図3の使用状況反映重み付けリストは、ナビゲーションシステムの状態に応じて、どのような機能説明がどれ位重要性を持つのかを関係付けたものであるのに対して、図4の優先度リストにおけるベース優先度は、システムの状態に関係なく、その機能がどの程度重要なのかを示すものである。例えば図4に示す例では、基本機能の内の地図尺度や方位の設定、地図の1画面と2画面の切り替え、目的地設定、地図表示の切り替え、メモリ地点設定については、ベース優先度としての最高値である100が設定されている。これらの機能については、極力ユーザに使用してもらいたいためである。同じ基本機能であっても、地図表示色やカーブ警告といったナビ設定機能については、上述の各機能に比べれば相対的に優先度は低くしてよいため、ベース優先度を50に設定してある。なお、このベース優先度及び図3の使用状況反映重み付け値はあくまで一例である。また、これらの値は基本的には製造時等において予め設定されるものであり、最終使用日や操作結果については、使用に応じて適宜更新されていくデータである。
【0033】
ここで、機能有無について補足説明しておく。例えば製造時等の時点で存在する機能のみで優先度リストを作成した場合には、この項目は不要である。しかし、例えばオプションの装置(携帯電話、VICS、オーディオ等)の存在を想定した場合には、ユーザの選択によってオプション装置の有無に違いが出る。したがって、本実施例では、そのようなオプション装置も含めた全機能を前提に優先度リストを作成し、機能有無フラグをつけるようにした。
【0034】
したがって、図2のS160では、S150で取得したシステムの現在の状態に応じた使用状況反映重み付けを図3のリストから得、図4の優先度リストから得たベース優先度、未使用期間、機能有無に基づいて、上記優先度Aの計算式によって優先度Aを計算する。なお、実際には、図4の操作結果の項目を最初に取得し、それが0であれば各値の取得はせずに既定値である最高優先度Amax を採用する。これは、直前に誤操作(コマンド入力間違い)したものについてどこに問題があったのか、そして本当はどのようにすればよかったのか等を最優先でユーザに説明すべきと考えて、最高優先度にしたのである。
【0035】
次に、S170では、優先度の最も高い機能についての使用方法を説明する。具体的には、説明データを外部記録媒体10から取得し、例えばスピーカ12を介して行っても良いし、ディスプレイ14に説明文等を表示して行っても良いし、両者にて行っても良い。機能説明のためのデータは、上述したように例えば「経路案内」という機能全体の概略説明や、目的地設定の入力手法の説明や、目的地を電話番号で入力する場合の説明、といったように種々のレベルでの準備されている。したがって、例えば図3あるいは図4に示した4種類の目的地設定機能の優先度が共に最高値となった場合には、それら4種類の目的地設定の手法についてそれぞれ説明する。また、例えば目的地設定機能の内の「ユーザが発声した住所や電話番号を音声認識によって取得して目的地を設定する機能」のみが、前回の操作でコマンド入力間違いがあって最高優先度になっていたとすると、当該機能についてのみ説明を行う。
【0036】
この機能説明をしている途中で車両が走行状態になった場合、あるいは操作スイッチ4を介したユーザからのキャンセル指示があった場合には、S170での機能説明を中断して、S190の通常処理へ移行する。なお、走行状態になったことは、S140の場合と同様に、例えば現在位置算出部6からのデータや図示しないパーキングブレーキの状態を示すデータ等に基づいて行う。一方、中断することなく機能説明が終了した場合には、S180へ移行して最終使用日を更新記憶し、その後、S140へ戻る。
【0037】
S190にて通常処理を行った場合には、その処理結果を学習優先度に反映させるための処理をS200にて行う。具体的には、図4の優先度リストの最終使用日や操作結果のデータを必要に応じて更新する。S200の処理後はS130へ戻る。
【0038】
なお、本実施例においては、操作制御部5が優先度決定手段に相当し、操作制御部5及び音声出力制御部11,スピーカ12、表示制御部13、ディスプレイ14が報知手段に相当する。
本実施例のナビゲーションシステムによれば、次のような効果が得られる。
(1)機能説明の優先度決定に際してコマンドの未使用期間を加味しているため、例えばユーザがコマンド自体を覚えていないために長期間コマンド入力ができない状況においては、そのような未使用期間の長い機能についての説明がなされる。したがって、ユーザはそのようなコマンドによって実現される機能の存在を知ることができ、使ってみたい機能であれば、該当するコマンドを入力することができる。
(2)また、機能自体の重要度も加味されるため、例えばナビゲーションシステムを使う場合に基本的な機能については優先的に説明される。したがって、特に初心者にとっては有効である。また、上述の「コマンドが入力されなかった期間」も加味することで、例えばいわゆる中級者・上級者向けの高度な機能についての説明も順次なされていくこととなる。つまり、重要度の高い基本的機能を頻繁に使っている場合には、重要度自体は低いが不使用期間が長くなった中級者・上級者向けの高度な機能の方の優先度が総合的には高くなり、機能説明がなされることとなるからである。
(3)また、システムの現在の動作状況も加味して優先度を決定しているため、動作状況に応じた適切な機能の説明がなされる。例えば経路案内のための目的設定の場面であれば、どのようにして目的地を設定できるのか(どのようなコマンドを入力すればよいのか)などをタイムリーに説明することができる。
(4)また、コマンド入力が間違っていた場合に該当する機能の重要度を最高レベルに決定するため、直前に誤操作(コマンド入力間違い)したものについてどこに問題があったのか、そして本当はどのようにすればよかったのか等をユーザは知ることができる。
(5)そして、これらを総合的に加味することで、ユーザが既に正しく操作しておりユーザにとっては機能説明が不用であると考えられる機能についての説明がなされないで済む。また、一定期間試用していない機能について、その重要度に応じた期間経過後に、繰り返し機能説明できる。
(6)また、本実施例の場合には、運転者毎のデータに基づいて優先度を決定しているため、1台のナビゲーションシステム(つまりそのナビゲーションシステムを搭載した1台の車両)を複数人が使用する場合であっても、運転者毎の状況に応じた適切な機能説明が実現される。
【0039】
[その他]
(1)上記実施例では、未使用期間、機能自体の重要度、現在の動作状況、コマンドの入力間違い、などを総合的に加味して優先度を決定していたが、例えば未使用期間のみに基づいたり、未使用期間と機能自体の重要度、未使用期間と現在の動作状況、機能自体の重要度と現在の動作状況の2つに基づいたり、上記4要素の内の何れか3つに基づいたりすることも考えられる。さらに、ユーザの選択により、機能単位で再度説明しない設定を追加することも考えられる。
【0040】
(2)上記実施例では、制御装置1をカーナビゲーションシステムに適用した例として説明したが、適用先としては、上述したカーナビゲーションシステムには限定されない。例えば他の車載装置としての空調システムに適用する場合には、設定温度の調整、空調モード(冷房・暖房・ドライ)の選択、あるいは風向モードの選択を音声入力によって行うようにすることが考えられる。
【0041】
また、カーナビゲーションシステムや空調システムは、車載機器として用いられる場合だけではなく、例えば携帯型ナビゲーション装置や屋内用空調装置などでもよい。但し、これまで説明したように車載機器用として用いる場合には利用者がドライバーであることが考えられ、その場合には運転自体が最重要であり、それ以外の車載機器については、なるべく運転に支障がないことが好ましい。したがって、車載機器としてのカーナビゲーションシステムや空調システムを前提とした場合には、より一層の利点がある。もちろん、このような視点で考えるならば、ナビゲーションシステムや空調システム以外の車載機器に対しても同様に利用することができる。例えば、カーオーディオ機器などは有効である。また、いわゆるパワーウインドウの開閉やミラー角度の調整などを音声によって指示するような構成を考えれば、そのような状況でも有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例としてのナビゲーションシステムの概略構成を示すブロック図である。
【図2】操作制御部にて実行される機能説明処理を含む処理を示すフローチャートである。
【図3】使用状況反映重み付けリストの説明図である。
【図4】優先度リストの説明図である。
【符号の説明】
1…音声認識装置、 1a…トークスイッチ、 2…機構スイッチ、 3…リモコンスイッチ、 4…操作スイッチ部、 5…操作制御部、 6…現在位置算出部、 7…経路計算部、 8…案内制御部、 9…地図データ検索部、10…外部記録媒体、 11…音声出力制御部、 12…スピーカ、 13…表示制御部、 14…ディスプレイ。
Claims (8)
- 使用者から入力されたコマンドに応じて所定の機能を実現するシステムに用いられ、前記コマンドの入力方法やコマンド内容の説明、当該コマンドによって実行される動作など前記システムにおける機能説明を行う機能説明装置であって、
少なくとも前記コマンドが入力されなかった期間を含むコマンド入力状況に応じて、前記機能説明の優先度を、少なくとも前記コマンドが入力されなかった期間が長いほど高くなるよう決定する優先度決定手段と、
その優先度決定手段によって決定された優先度が高い機能についての説明を前記使用者に対して報知する報知手段とを備える機能説明装置。 - 請求項1に記載の機能説明装置において、
前記優先度決定手段は、前記機能自体の重要度も加味して前記優先度を決定すること
を特徴とする機能説明装置。 - 請求項1または2に記載の機能説明装置において、
前記優先度決定手段は、前記システムの現在の動作状況も加味して前記優先度を決定すること
を特徴とする機能説明装置。 - 請求項3に記載の機能説明装置において、
前記優先度決定手段は、前記システムの現在の動作状況における前記機能自体の重要度を決定し、その重要度も加味して前記優先度を決定すること
を特徴とする機能説明装置。 - 請求項1〜4の何れかに記載の機能説明装置において、
前記優先度決定手段は、前記コマンド入力が間違っていた場合には該当する機能の重要度を最高レベルに決定すること
を特徴とする機能説明装置。 - 請求項1〜5の何れかに記載の機能説明装置において、
前記報知手段は、音声あるいは画面表示の少なくともいずれか一方にて機能説明を報知すること
を特徴とする機能説明装置。 - 請求項1〜6の何れかに記載の機能説明装置において、
当該機能説明装置が用いられるシステムは、ナビゲーションシステムであること
を特徴とする機能説明装置。 - 請求項1〜7の何れかに記載の機能説明装置における優先度決定手段及び報知手段としての機能をコンピュータに実現させるためのプログラム。
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