JP2003192619A - 1,3−アダマンタンジオールの製造方法 - Google Patents
1,3−アダマンタンジオールの製造方法Info
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Abstract
ジスト等の電子材料の原料として重要である1,3−ア
ダマンタンジオールを、高収率かつ高純度で製造する方
法を提供すること。 【解決手段】 アダマンタンをハロスルホン酸と反応さ
せる等の反応によりジハロゲン化してジハロゲン化アダ
マンタン類の混合物を得、該ジハロゲン化アダマンタン
類の混合物を、ピリジン類の存在下、水と反応させるこ
とを特徴とする1,3−アダマンタンジオールの製造方
法。
Description
材料の原料として有用な1,3−アダマンタンジオール
の製造方法に関する。
性が高い特徴を有することから耐熱性高分子等の高機能
性材料や半導体用レジスト等の電子材料に応用すること
が期待されている化合物である。中でも1,3−アダマ
ンタンジオールは、機能性高分子を始めとする種々のア
ダマンタン誘導体を合成する原料として重要である。
タンから直接合成する方法としては、イミド化合物及び
コバルト化合物の存在下、アダマンタンを酸素酸化させ
る方法[特開平9−327626号公報]や、ルテニウ
ム化合物の存在下アダマンタンを次亜塩素酸類により酸
化させる方法[特開2000−219646]などが報
告されている。しかしながら、これらの方法は、通常、
目的物がアダマンタノール、アダマンタノン等との混合
物として得られ、収率は前記イミド化合物を使用した反
応の場合58%であり、前記ルテニウム触媒を使用した
反応の場合55%であり、どちらも満足できる収率では
ない。
り高収率に得る方法として、アダマンタンから1,3−
ジブロモアダマンタンを経由して1,3−アダマンタン
ジオールを得る方法が考えられる。ここで、アダマンタ
ンから1,3−ジブロモアダマンタンを得る方法として
は、アダマンタンに臭化ホウ素及び臭化アルミニウムを
作用させる方法[J.Chem.Soc.C,1902(1963)]などがあ
り、また、1,3−ジブロモアダマンタンから1,3−
アダマンタンジオールを得る方法としては、ピリジンの
存在下、水と反応させる方法[特開2000−3276
04]が報告されている。
ロモアダマンタンは、アダマンタンから86%の収率で
単離されており、後者の方法では、1,3−アダマンタ
ンジオールは、1,3−ジブロモアダマンタンから89
%の収率で得られている。したがって、これら二つの方
法を組み合せて行い、まず、前者の方法を行って反応液
から1,3−ジブロモアダマンタンを単離し、この1,
3−ジブロモアダマンタンを用いて後者の方法により
1,3−アダマンタンジオールを製造するとすれば、該
目的物の収率はアダマンタンに対して70〜80%にな
ることになる。この収率は、かなり良好ではあるもの
の、今一つ満足できるものではなく、さらに向上させる
ことが望まれていた。
発明は、より高収率で、アダマンタンから1,3−アダ
マンタンジオールを製造する方法を提供することを目的
とする。
を解決すべく鋭意検討を行った。その結果、アダマンタ
ンをハロスルホン酸等によりジハロゲン化してジハロゲ
ン化アダマンタン類の混合物を得、ピリジン類の存在
下、これと水とを反応させることにより、上記の課題が
解決できることを見出し、本発明を完成させるに至っ
た。
ロゲン化してジハロゲン化アダマンタン類の混合物を
得、該ジハロゲン化アダマンタン類の混合物を、ピリジ
ン類の存在下、水と反応させることを特徴とする1,3
−アダマンタンジオールの製造方法である。
ダマンタンをジハロゲン化してジハロゲン化アダマンタ
ン類の混合物を得る。ここで、アダマンタンをジハロゲ
ン化して生成するジハロゲン化アダマンタン類は、1,
3−ジハロゲン化アダマンタンが主であり、これに1,
2−ジハロゲン化アダマンタン及び1,4−ジハロゲン
化アダマンタンも少量生成したものになる。
の如何なる方法で実施しても良く、例えば前記した[J.
Chem.Soc.C,1902(1963)]に記載されるようなハロゲン
化ホウ素及びハロゲン化アルミニウムを作用させる方法
や、収率は劣るが、[“UnitProcess in Organic Chemi
stry”,p.168,McGraw-Hill(1947)]や[J.Am.Chem.So
c.,68,620(1946)]に記載されるような、ハロゲンを用
いる一般的な直接ハロゲン化をアダマンタンに適用する
方法であっても良い。
や後述する該目的物の分離のし易さ等の理由から、アダ
マンタンとハロスルホン酸とを反応させる方法が好まし
い。
は、 XSO3H (式中、Xはハロゲンを示す。)で示される化合物であ
る。ハロゲンとしては、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素等
が挙げられる。具体的にはハロスルホン酸として、クロ
ロスルホン酸、ブロモスルホン酸、ヨードスルホン酸等
が挙げられ、入手の容易さから特にクロロスルホン酸が
好ましい。
ルホン酸の仕込割合は、特に制限されるものではない
が、ハロスルホン酸の量があまり少ないと反応が十分に
進行しなくなるため、ハロスルホン酸の仕込割合はアダ
マンタンに対して2倍モル量以上であるのが好ましい。
収率をより向上させるため、および後述するように有機
溶媒を使用せずに反応を遂行する場合において、反応媒
体として十分な量とするために、ハロスルホン酸の仕込
割合は、アダマンタンに対して5〜15倍モル量、最も
好適には8〜12倍モル量であるのが好ましい。
が、通常−5℃〜30℃の範囲で適当な温度を選択す
る。また、反応時の圧力は、特に限定されるものではな
いが、通常、常圧で実施する。反応時間は、ジハロゲン
化アダマンタン類の選択率向上のため、3〜24時間が
好ましい。
は、如何なる方法により行っても良いが、通常は、アダ
マンタンまたはその有機溶液に、ハロスルホン酸を滴下
することにより行うのが好ましい。
応は、有機溶媒中で実施しても良いが、有機溶媒の不存
在下で実施するのが特に好ましい。すなわち、ハロスル
ホン酸は、アダマンタンやジハロゲン化アダマンタンに
対する溶解度は極めて小さいのに対して、反応の中間生
成物であるモノハロゲン化アダマンタンに対する溶解度
は大きいという特異な溶解性状を有している。したがっ
て、有機溶媒を使用せず、反応試剤であるハロスルホン
酸を反応媒体としても利用すれば、該ハロスルホン酸が
有する上記特異な溶解性状により、以下のようにジハロ
ゲン化アダマンタン類はより選択的に、高純度で得るこ
とが可能になる。
を仕込むと、反応液は当初、懸濁状態であるが、モノハ
ロゲン化アダマンタンが生成してくると、該中間生成物
は、ハロスルホン酸に良く溶解するため反応液は透明な
均一溶液に変化する。そして、生成したモノハロゲン化
アダマンタンは、ハロスルホン酸の溶液中でジハロゲン
化体に円滑に反応していくが、生成したジハロゲン化ア
ダマンタン類は、前記の如くハロスルホン酸に対して溶
解度が小さいためその大部分は析出し、反応液は再び懸
濁状態を呈してくる。このように析出状態になると、ジ
ハロゲン化アダマンタン類がさらに高次にハロゲン化さ
れる反応が著しく抑制されるため、トリハロゲン化アダ
マンタン等の混入量を大きく低下させ、目的とするジハ
ロゲン化アダマンタン類の混合物を高い収率で得ること
ができる。
マンタンのジハロゲン化反応液から、ジハロゲン化アダ
マンタン類の混合物を分離する。この際、アダマンタン
とハロスルホン酸との反応を、前記の如く有機溶媒の不
存在下で実施した場合には、生成したジハロゲン化アダ
マンタン類は反応液中に析出しており、これらはろ過に
より簡単に分離できるため有利である。しかも、この方
法によれば、モノハロゲン化アダマンタンは反応液中に
存在するため、分離したジハロゲン化アダマンタン類中
に混入することが大きく抑制することができる。
しく、反応液の温度もあまり高いとトリハロゲン体化へ
の反応が進行する可能性があり、またジハロゲン化アダ
マンタン類の溶解度が増加し収量が減少する懸念もある
ため、常温以下の温度で実施するのが好ましい。
タン類の析出物は、水洗した後、乾燥させることにより
黄色の粉末として得られる。該粉末には、通常、1,3
−ジハロゲン化アダマンタンが85〜95質量%含ま
れ、その他、1,2−ジハロゲン化アダマンタン及び
1,4−ジハロゲン化アダマンタンが合計で3〜10質
量%含まれている。
との反応は、有機溶媒中で実施することも可能であり、
この場合、該有機溶媒としては、ハロスルホン酸との反
応性を有さないものであれば制限なく使用できる。具体
的には、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン等の
塩素系溶媒が好適に使用できる。
用いる設備は、ハロスルホン酸が水分と反応して分解し
酸性ガスを発生するのを防ぐため、大気との接触を断つ
構造を有するものであるのが好ましい。また、設備内部
は、あらかじめ窒素等の不活性ガスで十分置換・乾燥し
ておき、反応中は密閉するか窒素等の不活性ガスを通気
することにより反応を実施するのが望ましい。
の方法により得られたジハロゲン化アダマンタン類の混
合物を用い、これをピリジン類の存在下、水と反応させ
て1,3−アダマンタンジオールを生成させる。このよ
うに第一段階の反応で得られた1,3−ジハロゲン化ア
ダマンタンを単離せず、前記その他のジハロゲン化アダ
マンタン類との混合物の状態で、該第二段階の反応に供
することにより、1,3−アダマンタンジオールは、極
めて高い収量で得られるものになる。その程度は、上記
ジハロゲン化アダマンタン類の混合物中に含まれる1,
3−ジハロゲン化アダマンタンと同量の該化合物を原料
に用いて、上記第二段階の反応を行った際に得られる
1,3−アダマンタンジオールの収量を、大きく上回る
ものになる。
ピリジン環を有する化合物を示し、例えば、ピリジン、
ピコリン、キノリン、アミノピリジン等が挙げられる
が、ピリジンが好適に用いられる。
のではないが、反応性を考慮し、アダマンタンに対して
等モル量以上、好ましくは4〜20倍モル量とすること
が良い。水の添加量は、特に限定されるものではない
が、反応性及び生成物の溶解性を考慮すると、アダマン
タンに対して5倍モル量以上、好ましくは50〜500
倍モル量とすることが良い。
であり、好適には140〜180℃で実施するのが良
い。溶媒の蒸発を防ぐため、および適当な反応温度を達
成するため、反応は密閉系で行うことが好ましく、その
場合の圧力は通常0.1〜0.8MPaである。反応時
間は、反応液中のジハロゲン化アダマンタン類の濃度に
よって異なるが、反応を完結させるため、3〜12時間
が好ましい。
しているが、反応が進むにつれて透明溶液へと変化す
る。これは、生成した1,3−アダマンタンジオールが
水を含む溶媒に可溶なためである。反応後からの1,3
−アダマンタンジオールの単離は、如何なる方法で行っ
ても良いが、簡便さから次の方法が好ましい。
ハロゲン化アダマンタンの二倍モル量のアルカリを加
え、発生した塩化水素を処理する。該アルカリには、炭
酸ナトリウム、炭酸カリウム、水酸化ナトリウム、炭酸
水素ナトリウム等を用いることができる。この後、溶液
に飽和となるよう多量の塩を投入するとピリジン類が遊
離してくる。この有機相を適当な有機溶媒で抽出し、溶
媒を除去して乾燥後、クロロホルム等のハロゲン化有機
溶媒、アセトン、テトラヒドロフラン等の有機溶媒で洗
浄すると、1,3−アダマンタンジオールの白色固体が
得られる。
条件を達成するため、反応温度及び反応圧力に耐えられ
る構造を有するものであれば良い。また、酸化による副
反応の進行を防ぐため、設備内部は、あらかじめ窒素等
の不活性ガスで十分置換することが望ましい。
1,3−アダマンタンジオールを極めて高い収率で得る
ことができる。すなわち、前記したように第二段階の反
応において、1,3−アダマンタンジオールの収量が、
反応に供された1,3−ジハロゲン化アダマンタンの量
から予測される量を大きく上回るため、上記アダマンタ
ンから1,3−ジハロゲン化アダマンタンを得る反応の
収率は、第一段階の反応におけるアダマンタンから1,
3−ジハロゲン化アダマンタンを得る反応、および第二
段階の反応における1,3−ジハロゲン化アダマンタン
から1,3−アダマンタンジオール得る反応の各収率を
もとにして予想される値よりも、かなり高いものにな
る。具体的には、個々の反応から予想される、アダマン
タンから1,3−アダマンタンジオールを得る収率はせ
いぜい75〜80%程度であるはずにも関わらず、本発
明の方法では、それを数%上回る収率、好適には3〜6
%も上回る収率で1,3−アダマンタンジオールを得る
ことが可能になる。
マンタンジオールが高い収率で得られる理由は定かでは
ないが、生成物の純度が高いことなどから、第一段階で
得られた1,3−ジハロゲン化アダマンタンを、副生し
た1,2−ジハロゲン化アダマンタンや1,4−ジハロ
ゲン化アダマンタンのその他のジハロゲン化アダマンタ
ン類との混合物として第二段階の反応に供することによ
り、これらその他のジハロゲン化アダマンタン類が上記
反応の過程で転位を起こし、これらからも1,3−アダ
マンタンジオールが生成するためではないかと推察され
る。
ら1,3−アダマンタンジオールが極めて高い収率で得
られる。また、得られた1,3−アダマンタンジオール
の純度が、通常、95%以上と高いため、簡単な精製に
より純度98%以上といった固体も得ることが可能であ
る。さらに、第一段階のアダマンタンから1,3−ジハ
ロゲン化アダマンタンを得る反応後、反応生成物である
ジハロゲン化アダマンタン類の混合物から、上記目的化
合物を単離しなくても良いので、反応操作が簡単であ
る。
マンタンジオールは耐熱性高分子等の機能性材料やレジ
スト等の電子材料などの原料として有効に使用すること
ができる。
述べるが、本発明はこれらの実施例によって何ら制限さ
れるものではない。
lの三つ口フラスコに入れ、窒素ガスを通じて乾燥させ
た。次に、T字管につなぎ換えて窒素をフローしたま
ま、温度を0℃まで冷却し、クロロスルホン酸43.1
g(0.37mol)を滴下し第一段階の反応を開始し
た。懸濁状となった反応液の温度を10℃まで上げる
と、反応液から発泡が始まった。発泡が収まるまでその
ままの温度を維持すると、2時間後溶液は透明の均一溶
液となった。
発泡が再開し、このまま5時間反応させた。懸濁状とな
った反応溶液を、窒素雰囲気下ろ過分離し、得られた固
体を氷水に注ぎ、ろ別し、水洗後、乾燥させて7.1g
(収率94%)の黄色の固体を得た。該固体中には、
1,3−ジクロロアダマンタンが91質量%(6.5g
に相当)、1,2−ジクロロアダマンタン及び1,4−
ジクロロアダマンタンが合計6質量%含まれていた。
27.4g(ジクロロアダマンタンに対して約10倍モ
ル量)と水125.0g(同約200倍モル量)を加
え、窒素置換の後、密閉して150℃で3時間、第二段
階の反応を実施した。反応液をろ過後、炭酸ナトリウム
3.7gを加え、約20gの塩化ナトリウムを入れて、
ピリジンを分離させた。ピリジン相にテトラヒドロフラ
ン100mlを加えて分液、水相に更にテトラヒドロフ
ラン100mlを加えて分液し、有機相を合わせて溶媒
を除去後、クロロホルム及び氷冷したアセトンで洗浄
し、乾燥させて、5.3g(アダマンタンを基準とした
収率86%、1,3−ジクロロアダマンタンを基準とし
た収率99%)の白色固体を得た。
より分析したところ、1,3−アダマンタノールが99
%であった。
晶した、6.5g(実施例1で第二段階の反応供した黄
色固体中の1,3−ジクロロアダマンタン量に相当)の
1,3−ジクロロアダマンタン(純度99%)を耐圧反
応装置に入れ、実施例1と同様に第二段階の反応を実施
したところ、4.9g(収率92%)の白色固体を得
た。
アダマンタノールが100%であった。
mol)を、ブロモスルホン酸59.6g(0.37m
ol)に変える以外は、同様に実施した。なお、アダマ
ンタンとブロモスルホン酸の反応では、9.9g(収率
92%)の黄色の固体が得られ、該固体中には、1,3
−ジブロモアダマンタンが93質量%(9.2gに相
当)、1,2−ジブロモアダマンタン及び1,4−ジブ
ロモアダマンタンが合計4質量%含まれていた。
準とした収率83%、1,3−ジブロモアダマンタンを
基準とした収率97%)の白色の固体を得た。
アダマンタノールが100%であった。
9.2g(実施例2で第二段階の反応供した黄色固体中
の1,3−ジブロモアダマンタン量に相当)を耐圧反応
装置に入れ、実施例1と同様に第二段階の反応を実施し
たところ、4.9g(収率93%)の白色固体を得た。
アダマンタノールが99%であった。
ハロゲン化アダマンタンの二倍モル量のアルカリを加
え、発生したハロゲン化水素を処理する。該アルカリに
は、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、水酸化ナトリウ
ム、炭酸水素ナトリウム等を用いることができる。この
後、溶液に飽和となるよう多量の塩を投入するとピリジ
ン類が遊離してくる。この有機相を適当な有機溶媒で抽
出し、溶媒を除去して乾燥後、クロロホルム等のハロゲ
ン化有機溶媒、アセトン、テトラヒドロフラン等の有機
溶媒で洗浄すると、1,3−アダマンタンジオールの白
色固体が得られる。
1,3−アダマンタンジオールを極めて高い収率で得る
ことができる。すなわち、前記したように第二段階の反
応において、1,3−アダマンタンジオールの収量が、
反応に供された1,3−ジハロゲン化アダマンタンの量
から予測される量を大きく上回るため、上記アダマンタ
ンから1,3−アダマンタンジオールを得る反応の収率
は、第一段階の反応におけるアダマンタンから1,3−
ジハロゲン化アダマンタンを得る反応、および第二段階
の反応における1,3−ジハロゲン化アダマンタンから
1,3−アダマンタンジオール得る反応の各収率をもと
にして予想される値よりも、かなり高いものになる。具
体的には、個々の反応から予想される、アダマンタンか
ら1,3−アダマンタンジオールを得る収率はせいぜい
75〜80%程度であるはずにも関わらず、本発明の方
法では、それを数%上回る収率、好適には3〜6%も上
回る収率で1,3−アダマンタンジオールを得ることが
可能になる。
より分析したところ、1,3−アダマンタンジオールが
99%であった。
アダマンタンジオールが100%であった。
アダマンタンジオールが100%であった。
アダマンタンジオールが99%であった。
Claims (3)
- 【請求項1】 アダマンタンをジハロゲン化してジハロ
ゲン化アダマンタン類の混合物を得、該ジハロゲン化ア
ダマンタン類の混合物を、ピリジン類の存在下、水と反
応させることを特徴とする1,3−アダマンタンジオー
ルの製造方法。 - 【請求項2】 アダマンタンをジハロゲン化してジハロ
ゲン化アダマンタン類の混合物を得る反応が、アダマン
タンとハロスルホン酸とを反応させる反応である請求項
1記載の1,3−アダマンタンジオールの製造方法。 - 【請求項3】 ハロスルホン酸がクロロスルホン酸であ
る請求項2記載の1,3−アダマンタンジオールの製造
方法。
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JP2001391483A JP4050901B2 (ja) | 2001-12-25 | 2001-12-25 | 1,3−アダマンタンジオールの製造方法 |
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