JPS5938215B2 - 2−ヒドロキシ−3−ハロゲノ−1,4−ナフトキノンの銅塩の製造法 - Google Patents

2−ヒドロキシ−3−ハロゲノ−1,4−ナフトキノンの銅塩の製造法

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JPS5938215B2
JPS5938215B2 JP8826076A JP8826076A JPS5938215B2 JP S5938215 B2 JPS5938215 B2 JP S5938215B2 JP 8826076 A JP8826076 A JP 8826076A JP 8826076 A JP8826076 A JP 8826076A JP S5938215 B2 JPS5938215 B2 JP S5938215B2
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JP
Japan
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copper salt
naphthoquinone
hydroxy
halogeno
solvent
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JP8826076A
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亮 松浦
頼信 山田
和昭 堺
常勉 佐藤
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Kawasaki Kasei Chemicals Ltd
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Kawasaki Kasei Chemicals Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、2−ヒドロキシー3−ハロゲノl、4ナフト
キノンの銅塩の新規な製造方法に関するものである。
一般式 □−Cu−O□ 11XX11 〔式中xは塩素又は臭素を示す〕 で示される2−ヒドロキシー3−ハロゲノー1、4ナフ
トキノン(HXNQ及びXが塩素のときはHCLNQ、
臭素のときはHBrNQと略す)の銅塩は、稲の白葉枯
病や柑橘類のかいよう病に薬効を有する農薬として知ら
れる。
その合成法としては、1、4−ナフトキノンをハロゲン
化して得られる2、3−ジハロゲノー1、4−ナフトキ
ノン、例えばジクロン、を加水分解し、2−ヒドロキシ
ー3−ハロゲノー1、4−ナフトキノンとし、それらの
ナトリウム、カリウム又はアンモニウム塩などの水溶液
に、第二銅塩を加える公知の方法(特公昭48−383
9)がある。
しかしながら該方法は目的とするHXNQの銅塩を得る
までに、三工程を要しナフトキノンからの総合した収率
もあまり良くない。さらには、高価な塩素を大量に使用
する不利もある。本発明者らは、工業的に有利なHXN
Qの銅塩の製造方法について、鋭意研究した結果、2、
3−エポキシー2|3−ジヒドロー1、4−ナフトキノ
ン(NQオキサイドと略す)と塩化第二銅又は臭化第二
銅とを空気等の酸化剤の存在下又は不存在下で反応させ
ることにより、HXNQの銅塩を高収率で製造しうるこ
とを見出し、本発明を完成した。
本発明は、ハロゲン化第二銅(ハロゲンは塩素又は臭素
)と2,3−エポキシ−2,3−ジヒトロー1,4−ナ
フトキノンとを、溶媒中で酸化剤の共存下に反応させる
ことを特徴とする一般式〔式中、Xは塩素又は臭素を示
す〕で示される2−ヒドロキシ−3−ハロゲノ一1,4
−ナフトキノンの銅塩の製造法である。
原料であるNQオキサイドは、1,4−ナフトキノン(
NQと略す)の酸化により容易に合成される。
原料は、通常微粉状で得られるが、水又は水性媒体など
のNQオキサイド難溶性の溶媒の場合には100〜20
0メツシユ程度に微粉化するのがよい。本発明の方法に
用いる溶媒は、ハロゲン化第二銅の可溶性の溶媒であり
、例えば水若しくは水性媒体又はアルコール若しくはア
ルコール水溶液又はアセトンなどが用いられるが、通常
は溶媒の取扱および処理の容易であること、ならびに安
価である点などから、水又はアルコールがとくに好まし
い。
水又は水性媒体を溶媒として使用する場合、NQ−オキ
サイドおよび生成物であるHXNQの銅塩は難溶性であ
るので、懸濁状態で反応が進行する。
従つて、十分な攪拌が必要である。一力、アルコールを
溶媒として使用する場合、ハロゲン化第二銅(塩化第二
銅又は臭化第二銅)がメタノール及びエタノールなどの
アルコール類に可溶性であり、生成物も比較的溶解する
ので、均一溶液が得られ、反応後冷却すれば純度の高い
HXNQの銅塩が得られる。
又、必要ならば反応後該生成溶液の溶媒を低温で留去し
たのち、水洗、乾燥してHXNQの銅塩を得ることもで
きる。ハロゲン化第二銅としては、塩化第二銅又は、臭
化第二銅を用いるが、NQオキサイドに対して0.5〜
1.5倍モル、好ましくは0.7〜1.0倍モル使用す
る。本発明の方法を実施する、一般的な態様を次に述べ
る。
ハロゲン化第二銅の前記所定量を、水若しくは水性媒体
又はアルコールに溶解した溶液に、攪拌下、所定量のN
Qオキサイドを入れ、酸化剤の存在下又は不存在下、通
常は空気の存在下で50〜100℃好ましくは60〜9
0℃で、15〜60分間反応せしめる。
反応時間が短いので100℃以上はとくに必要ない。本
発明の方法におけるNQオキサイドとハロゲン化第二銅
との反応には、酸化剤の存在は必ずしも必要ではない。
酸化剤が不存在下の場合は得られる生成物は、2−ヒド
ロキシ−3−ハロゲノ1,4−ナフトヒドロキノンの銅
塩が得られるが、これは分子状酸素例えば空気と接触す
ることによつて容易に酸化されキノン型に変化するので
反応後に適当な酸化剤例えば空気で処理する。従つて、
工業的に有利にHXNQの銅塩を得るには、通常は本発
明の方法を酸化剤好ましくは、分子状酸素さらに好まし
くは空気の存在下で実施するのがよい。分子状酸素以外
の酸化剤としては例えば過硫酸カリ、塩素酸カリ、過酸
化物等もあげられる。反応が進行すると、水溶媒中では
HXNQの銅塩が茶褐色状の結晶となつて懸濁し、アル
コール溶媒中では茶褐色の均一溶液となる。
臭化第二銅は塩化第二銅に比べて、若干反応性が高いた
め反応時間は短くてよい。反応後、冷却し、生成物を済
別・水洗・乾燥して、HXNQの銅塩を得る。要すれば
、淵液を再循環し或はアルコール溶液は濃縮して溶存す
るHXNQの銅塩を晶出させ回収する。次に、本発明の
方法を実施例によつて、詳細に説明する。
実施例において、部は重量部を表わす。なお、実施例に
よつて本発明が限定されるものではない。実施例 1 塩化第二銅65部を水500部に溶解した水溶液に、攪
拌しながらNQ−オキサイド10部を懸濁し、空気雰囲
気下80〜90℃で30分攪拌した。
反応後、冷却し生成物を沢過し、よく水洗して、乾燥し
た。茶褐色のHCLNQの銅塩11.0部を得た。収率
は、NQ一朴シドに対して80.0モル%であつた。
なお、該生成物及び公知の方法で得たHCLNQの銅塩
を、赤外線吸収スベクトル(IR)で比較したが、全く
一致した。実施例 2塩化第二銅8部をメタノール50
部に溶解し、そのメタノール溶液に、攪拌しながらNQ
オキサイド10部を懸濁した。
ついで、該懸濁液面に空気を吹きつけながら攪拌下に1
時間還流すると、褐色の均一溶液を得た。該溶液からメ
タノールを留去し、残留した固形物を水に分散し、F過
・水洗・乾燥して茶褐色のHCLNQの銅塩11.5部
を得た。収率88.1モル%であつた。この生成物は、
IRによりHCLNQの銅塩であることを確認した。実
施例 3 臭化第二銅65部を水500部に溶解した水溶液に、攪
拌しながらNQオキサイド5部を懸濁し、空気雰囲気下
80〜9『Cで15分間攪拌した。
反応後、該懸濁液を冷却し、生成物を淵別し、よく水洗
して乾燥した。褐色のHBrNQの銅塩7.7部を得た
。IRにより、公知方法で得たHBrNQと一致した。
収率は、NQオキサイドに対して94.4モル%であつ
た。実施例 4 臭化第二銅13部をメタノール500部に溶解し、該メ
タノール溶液に攪拌しながらNQオキサイド10部を懸
濁した。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ハロゲン化第二銅(ハロゲンは塩素又は臭素)と2
    ,3−エポキシ−2,3−ジヒドロ−1,4−ナフトキ
    ノンとを、溶媒中で酸化剤の共存下で反応させることを
    特徴とする一般式▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、Xは塩素又は臭素を示す) で示される2−ヒドロキシ−3−ハロゲノ−1,4−ナ
    フトキノンの銅塩の製造法。 2 酸化剤が分子状酸素である特許請求の範囲第1項記
    載の方法。 3 溶媒として水を用いる特許請求の範囲第1項記載の
    方法。 4 溶媒としてアルコール類を用いる特許請求の範囲第
    1項記載の方法。
JP8826076A 1976-07-26 1976-07-26 2−ヒドロキシ−3−ハロゲノ−1,4−ナフトキノンの銅塩の製造法 Expired JPS5938215B2 (ja)

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JPS5315351A JPS5315351A (en) 1978-02-13
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JPS6211711U (ja) * 1985-07-04 1987-01-24

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