JP2003191685A - 塗布具 - Google Patents

塗布具

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JP2003191685A
JP2003191685A JP2001396329A JP2001396329A JP2003191685A JP 2003191685 A JP2003191685 A JP 2003191685A JP 2001396329 A JP2001396329 A JP 2001396329A JP 2001396329 A JP2001396329 A JP 2001396329A JP 2003191685 A JP2003191685 A JP 2003191685A
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JP
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ink
polyoxyethylene
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parts
backflow
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Application number
JP2001396329A
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English (en)
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Masahiro Uchino
昌洋 内野
Yasuhiro Takahashi
安宏 高橋
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Pentel Co Ltd
Original Assignee
Pentel Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インキが容器に付着することがなく、充填し
た量の総てが使用でき、更に、経時的なインキ減量の少
ない塗布具を提供すること。 【解決手段】逆流防止体の硬さを調整した塗布具。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、穂先、繊維集束
体、ヘラ先、ボールペンチップ等の塗布先に接続した、
インキタンク内に、少なくともインキと、インキに不溶
または難溶の溶剤及び/または水と粘度調整剤とを少な
くとも含有する逆流防止剤とを収容配置してなる塗布具
に関する。
【0002】
【従来技術】従来、筒状のインキタンク内に、インキの
後端界面に接触して、ポリブテンやポリブテンのゲル化
物からなる逆流防止剤を配置したボールペンが知られて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】現在、市販されている
炭化水素系の溶剤を使用したインキ(例えば修正液)の
多くはナイロン等の容器に充填し使用している。インキ
はこの容器に付着しやすく、充填したインキを総て使用
することは困難である。また、この付着のために容器を
透明、または半透明にしてもインキの残量確認ができな
いという問題があった。そこで、逆流防止剤を使用しイ
ンキタンクに付着したインキを掻き取ることにより、イ
ンキが容器に付着することを極力抑制することが考えら
れる。
【0004】ところで、逆流防止体にはインキタンクへ
のインキ付着防止の他に、インキの炭化水素系溶剤の蒸
発を防止するという目的もある。しかし、逆流防止剤の
流動特性によっては、いったん出来た形状を保持してし
まうという場合もあり、例えば落下などの衝撃でできた
隙間や逆流防止体中を気泡が移動したときに、気泡が通
った後できた隙間が埋まらず、そこから溶剤が蒸発して
しまうという別の問題が発生する場合がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、塗布部
を一端に取り付けたインキタンク内に、着色剤と、炭化
水素系溶剤とより少なくともなるインキと、前記インキ
に実質的に相溶しない有機溶剤及び/または水と粘度調
整剤とより少なくともなる逆流防止剤とを前記インキの
界面に前記逆流防止剤が接触した状態に配置されるよ
う、直接充填してなる塗布具において、前記逆流防止剤
が、内径3cmの円筒形容器に入れた逆流防止体を直径
2cmの円盤で2cm/分の速度で押していったときの
抵抗荷重(以下、荷重と呼ぶ)が5g以上200g以下
であることを特徴とする塗布具を要旨とする。
【0006】以下、詳細に説明する。塗布具の塗布先
は、棒状体や球体の塗布部材をバネ等の弾撥体により前
方附勢して塗布液吐出口の内縁に押し付けた先端弁式の
ものや、繊維集束体、筆穂を使用したものなど、適宜採
用することができる。特に、使用されるインキが揮発性
の溶剤を使用したものであれば、弁を使用する等、塗布
先からの溶剤の蒸発を抑えるような構造とすることが好
ましい。先端弁式であれば、弁体ともなる塗布部材の材
質は、ポリアセタール、ポリブチレンテレフタレート等
の樹脂、ステンレス、真鍮などの金属などが適宜使用で
きる。
【0007】インキタンクの材質は、一般的に使用され
ているものが適宜使用できるが、一例を挙げると、ナイ
ロン、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、
ポリエチレン、フッ素樹脂、ポリブチレンテレフタレー
ト等が挙げられ、耐溶剤性を考慮するとナイロン、ポリ
エチレンテレフタレート、フッ素樹脂、ポリブチレンテ
レフタレートが好ましい。また、インキタンク内壁への
インキの付着を抑制するために、収容管の内壁面が、算
術平均粗さ(Ra)が500nm以下、最大高低差(P
−V)が5000nm以下の表面粗さ(JIS B06
01)とすることは好ましい。また、インキタンクの形
状は、一般的な合成樹脂の押し出し成形パイプのような
断面円形状の筒体が好ましいが、内径が部分によって異
なるものであっても良いし、断面が四角等の多角形など
や、自由な形状の射出成形品であってもよい。
【0008】インキは筆跡や図柄を形成したり、形成さ
れた筆跡や図形を隠蔽する(修正液)ために使用するも
ので、基本的には、着色剤(隠蔽剤)と、溶剤及び/ま
たは水とより少なくともなるものである。
【0009】着色剤は、顔料や染料が使用できるが、そ
の使用量はインキ全量に対し、3〜65重量%に調整す
る事が好ましい。具体例としては、TITONE SR
−1、同650、同R62N、同R3L、同R7E(以
上、堺化学工業(株)製)、クロノスKR−310、同
KR−380、同480(以上、チタン工業(株)
製)、タイピュアR−900、同R−602、同R−9
60、同R−931(以上、デュポン・ジャパン・リミ
テッド製)、TITANIXJR301、同JR80
5、同JR602、同JR800(以上、テイカ(株)
製)などの酸化チタン、Special Black
6、同S170、同S610、同5、同4、同4A、同
550、同35、同250、同100、Printex
150T、同U、同V、同140U、同140V、同
95、同90、同85、同80、同75、同55、同4
5、同P、同XE2、同L6、同L、同300、同3
0、同3、同35、同25、同200、同A、同G(以
上、デグサ・ジャパン(株)製)、#2400B、#2
350、#2300、#2200B、#1000、#9
50、#900、#850、#MCF88,MA60
0、MA100、MA7、MA11、#50、#52、
#45、#44、#40、#33、#32、#30、C
F9、#20B、#4000B(以上、三菱化成工業
(株)製)、MONARCH 1300、同1100、
同1000、同900、同880、同800、同70
0、MOGUL L、REGAL 400R、同660
R、同500R、同330R、同300R、同99R、
ELFTEX 8、同12、BLACK PEARLS
2000(以上、米国、キャボットCo.LTD
製)、Raven7000、同5750、同5250、
同5000、同3500、同2000、同1500、同
1255、同1250、同1200、同1170、同1
060、同1040、同1035、同1020、同10
00、同890H、同890、同850、同790、同
780、同760、同500、同450、同430、同
420、同410、同22、同16、同14、同825
Oil Beads 、同H20、同C、Conduc
tex 975、同900、同SC(以上、コロンビヤ
ン・カーボン日本(株)製)などカーボンブラック、B
S−605、同607(以上、東洋アルミ(株)製)、
ブロンズパウダーP−555、同P−777(以上、中
島金属箔工業(株)製)、ブロンズパウダー3L5、同
3L7(以上、福田金属箔工業(株)製)などの金属粉
顔料、また、黒色酸化鉄、低次性酸化チタン、黄色酸化
鉄、赤色酸化鉄、群青、紺青、コバルトブルー、クロム
グリーン、酸化クロムなどの無機顔料、ハンザエー−1
0G、同5G、同3G、同4、同GR、同A、ベンジジ
ンエロー、パ−マネントエローNCG、タートラジンレ
ーキ、キノリンエロー、スダーン1、パ−マネントオレ
ンジ、インダスレンブリリアントオレンジGN、パーマ
ネントブラウンFG、パラブラウン、パーマネントレッ
ド4R、ファイヤーレッド、ブリリアントカーミンB
S、ピラゾロンレッド、レーキレッドC、キナクリドン
レッド、ブリリアントカーミン6B、ボルドー5B、チ
オインジゴレッド、ファストバイオレットB、ジオキサ
ンバイオレット、アルカリブルーレーキ、フタロシアニ
ンブルー、インジゴ、アシッドグリーンレーキ、フタロ
シアニングリーンなどの有機顔料などが挙げられる。ま
た、この他に硫化亜鉛、珪酸亜鉛、硫酸亜鉛カドミウ
ム、硫化カルシウム、硫化ストロンチウム、タングステ
ン酸カルシウムなどの無機蛍光顔料が挙げられる。
【0010】炭化水素系の溶剤としては、ノルマルヘキ
サン(沸点68.7℃)、イソペンタン、ノルマルヘプ
タン(沸点98.4℃)、ノルマルオクタンなど脂肪族
炭化水素系溶剤、シクロペンタン(沸点49.2℃)、
メチルシクロペンタン(沸点71.8℃)、シクロヘキ
サン(沸点80.0℃)、メチルシクロヘキサン(沸点
100.9℃)、エチルシクロヘキサン(沸点132
℃)等の脂環族炭化水素系溶剤の他、エクソールDSP
100/140(初留点102℃、乾点138℃)、
同D30(初留点141℃、172℃)、同D40(初
留点153℃、乾点196℃)、同D80(初留点20
4℃、乾点230℃)、同D110(初留点243℃、
終点272℃)、同D130(初留点277℃、終点3
10℃)、アイソパーC(初留点97℃、乾点104
℃)、同E(初留点115℃、乾点138℃)、同G
(初留点156℃、乾点175℃、同H(初留点176
℃、乾点192℃)、同L(初留点188℃、乾点21
0℃)、同M(初留点208℃、乾点254℃)(以上
エクソン化学(株)製)等の脂肪族炭化水素系溶剤の混
合品などが挙げられる。これらは、単独もしくは混合し
て使用可能であり、その使用量はインキ全量に対して3
0〜95重量%が好ましい。
【0011】上記成分の他にガラスや紙面への定着性を
向上させるために、例えば、テスラック2158−10
0(日立ポリマー(株)製)、フタルキッドDX615
(50重量%キシレン溶液、日立化成(株)製)などの
アルキド樹脂、アクリロイドB66,同B67(英国、
ロームアンドハース社製)などのアクリル樹脂、カリフ
レックスTR−1107(シェル化学(株)製)、タフ
プレンA、アサプレンT−431(以上、旭化学工業
(株)製)等のスチレン系エラストマー、スミテートR
B−11(住友化学工業(株)製)、エバフレックス1
50(三井ポリケミカル(株)製)などのエチレン・酢
酸ビニル共重合体等が挙げられる。定着性、塗布性を考
慮すると、その使用量はインキ全体に対して1〜20重
量%が好ましい。
【0012】また、粘度調整のために、脂肪酸アマイド
よりなる、ディスパロンA670−20M(有効成分2
0%)、6900−20X(有効性分20%)(楠本化
成(株)製)、微粒子シリカよりなるアエロジルR97
2、同R974、同200(日本アエロジル(株)製)
などを使用できる。
【0013】更に、顔料分散安定性の為に、アルキル硫
酸エステル塩、アルキルリン酸塩、ポリカルボン酸高分
子などの陰イオン性界面活性剤、ポリエチレンアルキル
エーテル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチ
レン脂肪酸エステル等の非イオン性界面活性剤、第4級
アンモニウム塩、アルキルアミン塩などの分散剤を添加
することが出来る。
【0014】尚、着色剤に隠蔽性の高い酸化チタン、溶
剤に沸点40〜150℃の揮発性溶剤を使用すれば修正
液として使用できる。
【0015】インキは上記各成分をボールミル、アトラ
イター、サンドグラインダー、インペラー等の攪拌分散
機を使用して分散混合することによって得られる。
【0016】逆流防止剤は、インキ消費に伴うインキ界
面の移動に追従して移動するものであり、インキの逆流
を防止すると共に、インキタンク内面へのインキの付着
を防止するものであってよい。基材はインキに相溶しな
いか又はインキと相溶し難い極性の大きい溶剤を使用す
る。具体的には水の他に、極性の大きい多価アルコール
のエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセ
リン、グリセリンモノアセタート、ジエチレングリコー
ル、テトラエチレングリコール、トリメチロールエタ
ン、トリメチロールプロパン、1,3−ブタンジオー
ル、1,4−ブタンジオール、1,4−ブテンジオー
ル、ポリプロピレングリコール、ポリエチレングリコー
ルなどが使用できる。これらは単独もしくは混合して使
用可能である。
【0017】上記逆流防止剤の粘度調整剤に、グァーガ
ム、ヒドロキシプロピル化グァーガム、カルボキシメチ
ルヒドロキシプロピル化グァーガム、カルボキシメチル
セルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシ
プロピルセルロース、キサンタンガム、ウエランガム、
ラムザンガム、ジェランガム、アルギン酸、アルギン酸
ソーダ、アルギン酸アンモニウム、アルギン酸カリウ
ム、アルギン酸プロピレングリコールエステル、ローカ
ストビーンガム、タマリンドガム、アラビアガム、トラ
ガカントガム、カラヤガム、カラギーナン、サクシノグ
ルカン等の水溶性多糖類、ポリアクリル酸、ポリビニル
アルコール、ポリエチレンオキサイド、ポリビニルピロ
リドン、N−ビニルアセトアミド共重架橋物等の合成高
分子、スメクタイト等の粘度系鉱物などを添加すること
ができ、これらは、単独もしくは2種以上混合して使用
できる。
【0018】また、逆流防止剤には、インキがインキタ
ンクに付着するのを更に防止するために界面活性剤を使
用することもでき、非イオン系、陰イオン系、陽イオン
系、フッ素系等の界面活性剤が使用できる。非イオン系
界面活性剤の具体例として、モノステアリン酸ポリオキ
シエチレン(5〜15)グリセリル、モノオレイン酸ポ
リオキシエチレン(5〜15)等のポリオキシエチレン
グリセリン脂肪酸エステル、モノラウリン酸ヘキサグリ
セリル、モノミリスチン酸ヘキサグリセリル、モノステ
アリン酸ヘキサグリセリル、モノオレイン酸、モノラウ
リン酸デカグリセリル、モノミリスチン酸デカグリセリ
ル、モノステアリン酸デカグリセリル、モノオレイン酸
デカグリセリル、モノリノール酸デカグリセリル、モノ
イソステアリン酸デカグリセリル、ジイソステアリン酸
デカグリセリル、トリオレイン酸デカグリセリル等のポ
リグリセリン脂肪酸エステル、モノヤシ油脂肪酸ポリオ
キシエチレン(20)ソルビタン、モノパルミチン酸ポ
リオキシエチレン(20)ソルビタン、モノステアリン
酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン、モノオレイ
ン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン、モノイソ
ステアリン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン等
のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、モノ
ラウリン酸ポリオキシエチレン(6)ソルビット、テト
ラステアリン酸ポリオキシエチレン(30〜60)ソル
ビット等のポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステ
ル、ポリオキシエチレン(20〜60)ヒマシ油、ポリ
オキシエチレン(20〜100)硬化ヒマシ油等のポリ
オキシエチレンヒマシ油・硬化ヒマシ油、ポリオキシエ
チレン(5〜30)フィトステロール、ポリオキシエチ
レン(25)フィトスタノール、ポリオキシエチレン
(30)コレスタノール等のポリオキシエチレンステロ
ール・水素添加ステロールモノラウリル酸ポリエチレン
グリコール、モノステアリン酸ポリエチレングリコー
ル、モノオレイン酸ポリエチレングリコール、ジステア
リン酸ポリエチレングリコール等のポリエチレングリコ
ール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン(4.2〜2
5)ラウリルエーテル、ポリオキシエチレン(2〜4
0)セチルエーテル、ポリオキシエチレン(2〜20)
ステアリルエーテル、ポリオキシエチレン(10〜5
0)オレイルエーテル、ポリオキシエチレン(10〜3
0)ベヘニルエーテル等のポリオキシエチレンアルキル
エーテル、ポリオキシエチレン(7.5〜20)ノニル
フェニルエーテル、ポリオキシエチレン(10〜30)
オクチルフェニルエーテル等のポリオキシエチレンアル
キルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン(5〜1
5)ステアリルアミン、ポリオキシエチレン(5〜1
5)オレイルアミン、ポリオキシエチレン(8)ステア
リルプロピレンジアミン、ポリオキシエチレン(4〜1
5)ステアリン酸アミド、ポリオキシエチレン(5)オ
レイン酸アミド等のポリオキシエチレンアルキルアミン
・脂肪酸アミド、ポリオキシエチレンラノリン、ポリオ
キシエチレン(5〜40)ラノリンアルコール、N−プ
ロピル−N−(2−ヒドロキシエチル)ペルフルオロオ
クタンスルホンアミド、ポリオキシエチレン高級脂肪酸
アルコールエーテル、アセチレングリコール(サーフィ
ノール465、同485、信越化学(株)製)、ポリオ
キシエチレン(3〜20)−N−プロピルペルフルオロ
オクタンスルホンアミド等のフッ素系界面活性剤等が挙
げられる。陰イオン系界面活性剤の具体例として、ラウ
リル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリウム、ラウリル
硫酸トリエタノールアミン、ラウリル硫酸アンモニウ
ム、ミリスチル硫酸ナトリウム、セチル硫酸ナトリウ
ム、硬化ヤシ油脂肪酸グリセリル硫酸ナトリウム等のア
ルキル硫酸塩、ポリオキシエチレン(2〜4)ラウリル
エーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレン(2〜
4)ラウリルエーテル硫酸トリエタノールアミン、ポリ
オキシエチレン(2)ラウリルエーテル硫酸アンモニウ
ム、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル硫酸ナ
トリウム等のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸
塩、ココイルサルコシンナトリウム、ラウロイルサルコ
シンナトリウム、ラウロイルサルコシンカリウム、ミリ
ストイルサルコシンナトリウム、パルミトイルサルコシ
ンナトリウム、ラウロイルメチルアラニンナトリウム等
のN−アシルアミノ酸塩、ポリオキシエチレン(3〜
6)トリデシルエーテル酢酸ナトリウム、ポリオキシエ
チレン(4.5)ラウリルエーテル酢酸ナトリウム等の
アルキルエーテルカルボン酸塩、ラルリルリン酸ナトリ
ウム等のアルキルリン酸塩、ポリオキシエチレン(1)
ラウリルエーテルリン酸塩等のポリオキシエチレンアル
キルエーテル塩、N−ココイルメチルタウリンナトリウ
ム、N−ラウロイルメチルタウリンナトリウム、N−ミ
リストイルメチルタウリンナトリウム、N−パルミトイ
ルメチルタウリンナトリウム、N−ステアロイルメチル
タウリンナトリウム等のN−アシルタウリン塩、スルホ
コハク酸ジオクチルナトリウム、ラウリルスルホ酢酸ナ
トリウム、テトラデセンスルホン酸ナトリウム等のスル
ホン酸塩、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化
セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアルリルトリ
メチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニ
ウム、塩化ジステアリルトリメチルアンモニウム等、ア
ルキルアンモニウム塩、ト゛デシルベンゼンスルホン酸ナ
トリウム等のアルキルベンゼンスルフォン酸塩、ペルフ
ルオ`ロオクタンスルホン酸、ペルフルオロオクタンス
ルホン酸カリウム、ペルフルオロオクタンスルホン酸リ
チウム、ペルフルオロオクタンスルホン酸アンモニウ
ム、N−プロピル−N−ペルフルオロオクチルスルホニ
ルグリシンカリウム塩、リン酸ビス[2−(N−プロピ
ルペルフルオロオクチルスルホニルアミノ)エチル]ア
ンモニウム塩、ペルフルオロカプリル酸、ペルフルオロ
オクタン酸アンモニウム等のフッ素界面活性剤、アルキ
ルナフタレンスルフォン酸ナトリウム、ジアルキルスル
ホコハク酸ナトリウム、アルキルジフェニルエーテルジ
スルフォン酸ナトリウム、アルキルリン酸カリウム塩等
が挙げられる。陽イオン系界面活性剤の具体例として、
塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリ
メチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモ
ニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化ジ
ステアリルジメチルアンモニウム等のアルキルアンモニ
ウム塩、N−[3−(ペルフルオロオクタンスルホンア
ミド)プロピル]−N,N,N,−トリメチルアンモニ
ウムアイオダイド等のフッ素系界面活性剤等が挙げられ
る。両性界面活性剤の具体例として、ラウリルベタイ
ン、ステアリルベタイン、ヤシ油脂肪酸アミノプロピル
ジメチルアミノ酢酸ベタイン等のベタイン型両性界面活
性剤、N−ヤシ油脂肪酸アシル−N−カルボキシメチル
−N−ヒドロキシエチルエチレンジアミンナトリウム、
N−ヤシ油脂肪酸アシル−N−カルボキシメチル−N−
ヒドロキシエチルエチレンジアミン・ラウリル硫酸ナト
リウム等のイミダゾリン型両性界面活性剤等が挙げられ
る。尚、上記において括弧内の数字は酸化エチレンの付
加モル数を示す。
【0019】また、溶剤として水を用いた場合、カビの
発生防止のために、デヒドロ酢酸ナトリウム、1,2−
ベンゾチアゾリン−3−オン、安息香酸ナトリウムなど
の防腐防黴剤を適量加えることが出来る。また、水等の
蒸発しやすい材料では、蒸発抑制のために、この基材に
不溶及び/または難溶の不揮発性及び/または難揮発性
の有機溶剤、またはこれらを粘度調整したものや、ゴム
弾性を有する合成ゴムやエラストマー、プラスチックな
どの成形品を乾燥防止体として、逆流防止剤の界面に配
置して併用することもできる。乾燥防止体を液状組成物
とする場合には、有機溶剤として、ポリブテン、αオレ
フィン、エチレン−αオレフィン、流動パラフィンなど
が使用でき、単独もしくは2種以上併用して使用可能で
あり、粘度調整のために、アエロジルR972,同R9
74(日本アエロジル(株)製)などの微粒子シリカ、
ディスパロン305(楠本化成(株)製)等の水添ヒマ
シ油系のもの、ソロイド(三晶(株)製)などのセルロ
ース系のもの、更に金属石鹸類、ベントナイト等を単独
もしくは2種以上混合して使用可能である。また、固体
状の成形品の乾燥防止体と液状組成物の乾燥防止体とを
併用することも出来る。
【0020】いずれにしても、逆流防止剤としては、内
径3cmの円筒形容器に入れた逆流防止体を直径2cm
の円盤で2cm/分の速度で押していったときの荷重が
5g以上200g以下であることが必要である。即ち、
この荷重は、円盤が逆流防止剤を変形させるのに必要な
負荷、つまり硬さであるので、より荷重が大きな逆流防
止剤の方がインキタンクに付着したインキの掻き取る力
が大きく、また、いったん出来た形状を変形させるため
にはより大きな力を必要とする。
【0021】また、逆流防止剤の逆流防止機能を確実に
するために、また、液状組成物とした乾燥防止体の乾燥
防止機能や逆流防止機能を高めるために、逆流防止体の
内部に位置するような浮子を配置することもできる。こ
の浮子は逆流防止体、液状組成物とした乾燥防止体それ
ぞれに、もしくは一方のみに配置することもできるが、
共通の浮子が両方に配置されるようにすることもでき
る。また、固体の乾燥防止体を用いた場合には、その先
端部分が逆流防止体内部に位置させることによって浮子
の機能をもたせることもできる。浮子の形状としては、
円柱状、玉状、盤状、多角柱状、コップ状などを例示す
ることができる。
【0022】
【作用】本発明に係わる逆流防止体は硬さを調整するこ
とにより、インキ使用に伴いインキタンクに付着したイ
ンキを掻き取りやすくなるため、インキ収容管にインキ
が付着しにくくなる。また、衝撃等でできた隙間も重力
程度の力で修復されるので、如何なる状況においてもイ
ンキの炭化水素系溶剤が蒸発し難くなる。
【0023】
【実施例】以下、実施例に基づき本発明を詳細に説明す
る。 インキ1 TITONE R62N(酸化チタン、堺化学(株)製) 55. 0重量部 アクリロイドB67(アクリル樹脂、ロームアンドハース社製) 9.0重量部 メチルシクロヘキサン 35.0重量部 ホモゲノールL18(ポリカルボン酸型高分子界面活性剤、花王(株)製) 1.0重量部 上記各成分をボールミルで24時間分散処理し、白色イ
ンキを得た。
【0024】 インキ2 TITONE R62N(前述) 25.0重量部 TAROX LL−XLO(黄色酸化鉄、チタン工業(株)製) 25. 0重量部 アクリロイドB67(前述) 5.0重量部 エチルシクロヘキサン 44.0重量部 ホモゲノールL18(前述) 1.0重量部 ディスパロンA670−20M(脂肪酸アマイドペースト、溶剤:ミネラルター ペン及びベンジルアルコール、有効成分20%、融点134℃、楠本化成(株) 製) 5.0重量部 ディスパロンA670−20Mを除く上記各成分をボー
ルミルで24時間分散処理後、ディスパロンA670−
20Mを加え、ディゾルバーで撹拌し黄色インキを得
た。
【0025】 逆流防止体1 水 87.8重量部 グリセリン 10.0重量部 スメクトンSA(合成スメクタイト、クニミネ工業(株)製) 2. 0重量部 プロクセルGXL(前述) 0.2重量部 上記各成分をプロペラ型撹拌機で混合、溶解し、逆流防
止体を得た。この逆流防止体を内径3cmの円筒形容器
に入れ、直径2cmの円盤で、2cm/分の速度で押し
ていったときの荷重は、6.0gであった。
【0026】 逆流防止体2 水 82.8重量部 グリセリン 10.0重量部 スメクトンSA(合成スメクタイト、クニミネ工業(株)製) 7.0 重量部 プロクセルGXL(前述) 0.2重量部 上記各成分をプロペラ型撹拌機で混合、分散し、荷重3
0.0gの逆流防止体を得た。
【0027】 逆流防止体3 水 93.8重量部 ケルザンS(キサンタンガム、三晶(株)製) 4.0重量部 エマルゲン709(ポリオキシエチレン高級アルコールエーテル、花王(株)製 ) 2.0重量部 プロクセルGXL(前述) 0.2重量部 上記各成分をプロペラ型撹拌機で混合、分散し、荷重4
5.0gの逆流防止体を得た。
【0028】 逆流防止体4 水 97.8重量部 ケルザンT(キサンタンガム、三晶(株)製) 4.0重量部 亜硫酸ナトリウム 1.0重量部 エマルゲン709(前述) 2.0重量部プロクセ ルGXL(前述) 0.2重量部 上記各成分をプロペラ型撹拌機で混合、溶解し、荷重7
0.0gの逆流防止体を得た。
【0029】 逆流防止体5 ケルザンXLC(キサンタンガム、三晶(株)製) 6.0重量部 水 93.8重量部 亜硫酸ナトリウム 1.0重量部 プロクセルGXL(前述) 0.2重量部 上記各成分をプロペラ型撹拌機で混合、溶解し、荷重1
20gの逆流防止体を得た。
【0030】 逆流防止体6 ケルザンT(前述) 10.0重量部 水 89.8重量部 プロクセルGXL(前述) 0.2重量部 上記各成分をプロペラ型撹拌機で混合、溶解し、荷重1
90gの逆流防止体を得た。
【0031】 逆流防止体7 ケルザンAR(キサンタンガム、三晶(株)製) 2.0重量部 水 97.8重量部 プロクセルGXL(前述) 0.2重量部 上記各成分をプロペラ型撹拌機で混合、溶解し、荷重3
gの逆流防止体を得た。
【0032】 逆流防止体8 ケルザンS 12.0重量部 水 86.8重量部 ネオペレックスNo.6(ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、花王(株) 製) 1.0重量部 プロクセルGXL 0.2重量部 上記各成分をプロペラ型撹拌機で混合、溶解し、荷重2
50gの逆流防止体を得た。
【0033】 乾燥防止体 ポリブテンHV15(ポリブテン、日本石油(株)製) 91.0重量部 アエロジルR972(乾式法シリカ、日本アエロジル(株)製) 5.4重量部 レオパールKL(デキストリン脂肪酸エステル、千葉製粉(株)製) 3.6重量部 上記各成分を140〜150℃にて、2時間混合攪拌し
て乾燥防止体を得た。
【0034】上記インキ及び逆流防止体を収容配置する
に好適な塗布具構造の一例を図面に基づいて説明する。
図1にて要部縦断面図に示すように、直径1.0mmの
ボール1(材質:超硬)とステンレス製ボールホルダー
2とよりなるボールペンチップタイプの塗布部3を内径
8mmの円筒状インキタンク4に取り付けたものであ
る。このような塗布具構造のものにインキC(2m
l)、逆流防止体G(0.4ml)、乾燥防止体K
(0.4ml)を充填して塗布具を得た。それぞれのイ
ンキ、逆流防止体、インキタンクの材質の関係は表1の
通りである。
【0035】
【発明の効果】上記の塗布具構造に上記のインキ及び逆
流防止剤をそれぞれ組み合わせて収容配置させ、実施
例、比較例とした。これら実施例、比較例について、下
記の試験を行った。結果を表1に示す。
【0036】逆流防止剤の抵抗荷重測定 逆流防止剤を直径3cmの容器に高さ4cm充填し、レ
オメーターNRM−2010−CW(不動工業(株)
製)にて、直径2cmの円盤型アダプターを用い、架台
速度(円盤が逆流防止剤を押す速度)2cm/分で逆流
防止剤の荷重を測定した。尚、充填高さ4cmのうち、
円盤が上から2cmに達したところの荷重をその逆流防
止剤の荷重とした。
【0037】付着量試験 各実施例、比較例の塗布具を10kPaに加圧した状態
で手塗りし、使い切るまで使用したときの、インキタン
クに付着したインキの比率(付着量/インキ充填量)を
測定した。
【0038】インキ減量試験 各実施例、比較例の塗布具を横向きに1回落下させた
後、50℃にて1ヶ月放置し、インキの減量(初期の塗
布具の重量−50℃、1ヶ月後の重量)を測定した。
【0039】
【表1】
【0040】以上、詳細に説明したように、本発明の塗
布具は、使用に伴うインキのインキへの付着が少なく、
且つ、経時的なインキ減量の少ない、極めて良好なもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】一例を示す要部拡大縦断面図。
【図2】他の一例を示す要部拡大縦断面図。
【符号の説明】 1 ボール 2 ボールホルダー 3 塗布部 4 インキタンク C インキ G 逆流防止体 K 乾燥防止体

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塗布部を一端に取り付けたインキタンク
    内に、着色剤と、炭化水素系溶剤とより少なくともなる
    インキと、前記インキに実質的に相溶しない有機溶剤及
    び/または水と粘度調整剤とより少なくともなる逆流防
    止剤とを前記インキの界面に前記逆流防止剤が接触した
    状態に配置されるよう、直接充填してなる塗布具におい
    て、前記逆流防止剤が、内径3cmの円筒形容器に入れ
    た逆流防止体を直径2cmの円盤で2cm/分の速度で
    押していったときの抵抗荷重が5g以上200g以下で
    あることを特徴とする塗布具。
  2. 【請求項2】 前記逆流防止剤が、少なくとも水とキサ
    ンタンガムとを含有することを特徴とする請求項1記載
    の塗布具。
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Cited By (2)

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