JP4958873B2 - 筆記具用油性インキ - Google Patents
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Description
上記ゲル化剤は上記有機溶剤に対する溶解度(20℃)が0.1〜20重量%の溶解性ゲル化剤であり、
ゲル化剤が2−エチルヘキサン酸アルミニウムであって、
インキの粘度は、剪断速度が0.1(1/s)のとき700mPa・s以上であり、剪断速度が100(1/s)のとき500mPa・s以下であり、
ノニオン系界面活性剤が、インキ全量に対して0.3〜5重量%含まれている筆記具用油性インキを採用した。
従って、本発明の油性インキ組成物は、修正インキに好適に用いられるが、さらに油性ボールペン用インキ、ペイントマーカー用インキにも同様にして適用することができる。
従って、本発明では、インキの粘度は、剪断速度が0.1(1/s)のとき700mPa・s以上であり、剪断速度が100(1/s)のとき500mPa・s以下とすることが重要である。しかし、上記の点から、本発明に係るインキの粘度の好適範囲は、剪断速度が0.1(1/s)のとき900mPa・s以上であり、剪断速度が100(1/s)のとき250mPa・s以下である。
特に、ノニオン系界面活性剤を含有する本発明の油性インキの場合、当該界面活性を含有しない油性インキの比較して、着色剤、特に顔料粒子、中でも二酸化チタン顔料粒子のインキ中での分散安定性とインキの流動性を更に向上することができる。このノニオン系界面活性剤としては特に限定されないが、高級アルコールエチレンオキサイド付加物、アルキルフェノールエチレンオキサイド付加物、ソルビタン脂肪酸エステルが好ましい。高級アルコールエチレンオキサイド付加物としては、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテルを例示することができる。アルキルフェノールエチレンオキサイド付加物としては、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテルを例示することができる。ソルビタン脂肪酸エステルとしては、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノオレエート、ソルビタントリオレエートを例示することができる。また、ノニオン系界面活性剤は、インキ全量に対して0.3〜5重量%含まれていることが望ましい。
表の配合組成により実施例1の油性インキを試作した。まず、有機溶剤のメチルシクロヘキサンに、樹脂を加熱溶解せしめた後、溶解性ゲル化剤の溶解助剤としてアルコールを添加し、次に溶解性ゲル化剤を添加し、ディゾルバーで充分に攪拌して溶解せしめ、溶解性ゲル化剤を含む樹脂液を用意した。
・二酸化チタンAは、チタン工業社製、商品名:クロノスKR−270、
二酸化チタンBは、チタン工業社製、商品名:クロノスKR−380N、
二酸化チタンCは、石原産業社製、商品名:R−930、
・アルミニウム粉顔料は、エカルトベルケ社製、商品名:ハイドロラックBGHクロムX、
・2−エチルヘキサン酸アルミニウムは、ホープ製薬社製、商品名:オクトープAl−A、
・アルキルフェノール樹脂は、荒川化学社製、商品名:タマノル510、
・ロジン変性フェノール樹脂は、荒川化学社製、商品名:タマノル135、
・アルキッド樹脂は、荒川化学社製、商品名:アラキード6701-60、
・ノニオン系界面活性剤Aは、花王社製、商品名:レオドールSP-O10、
ノニオン系界面活性剤Bは、花王社製、商品名:エマルゲン105、
(上層濃度)
ガラスビンに入った油性インキの上層成分(上澄み)をスポイトで抜き取り、黒画用紙に塗布して評価した。Iは評価の初期状態と同等、IIは同初期状態と比較して簿くなっている状態、IIIは全く出ていない状態を意味している。
(下層の沈降量)
ガラスビンに入った油性インキの下層成分をスパチュラですくい取ったときのケーキの量で相対的に評価した。Iはほとんどない、IIはふつう、IIIは多いことを意昧する。
11 インキ収容管
12 油性インキ
2 修正ペン
21 インキ収容管
22 油性インキ
26 インキ追従体
261 第1層
262 第2層
Claims (17)
- 着色剤、樹脂、有機溶剤、ゲル化剤及びノニオン系界面活性剤を含有し、
上記ゲル化剤は上記有機溶剤に対する溶解度(20℃)が0.1〜20重量%の溶解性ゲル化剤であり、
ゲル化剤が2−エチルヘキサン酸アルミニウムであって、
インキの粘度は、剪断速度が0.1(1/s)のとき700mPa・s以上であり、剪断速度が100(1/s)のとき500mPa・s以下であり、
ノニオン系界面活性剤が、インキ全量に対して0.3〜5重量%含まれており、
ノニオン系界面活性剤が、高級アルコールエチレンオキサイド付加物、アルキルフェノールエチレンオキサイド付加物、ソルビタン脂肪酸エステルのいずれかから選ばれる筆記具用油性インキ。 - 着色剤が二酸化チタンを含む請求項1記載の筆記具用油性インキ。
- 二酸化チタンがインキ全量に対して20〜60重量%含まれている請求項2記載の筆記具用油性インキ。
- ゲル化剤がジソープ型の2−エチルヘキサン酸アルミニウムである請求項1又は2に記載の筆記具用油性インキ。
- ゲル化剤がインキ全量に対して0.05〜5重量%含まれている請求項1乃至4のいずれかの項に記載の筆記具用油性インキ。
- 有機溶剤が炭化水素系溶剤である請求項1乃至5のいずれかの項に記載の筆記具用油性インキ。
- 有機溶剤が、少なくとも20mmHg(20℃)の蒸気圧を有する速乾性有機溶剤である請求項1乃至6のいずれかの項に記載の筆記具用油性インキ。
- 有機溶剤がメチルシクロヘキサンである請求項6又は7記載の筆記具用油性インキ。
- 有機溶剤がインキ全量に対して10〜70重量%含まれている請求項6乃至8のいずれかの項に記載の筆記具用油性インキ。
- 樹脂が、アルキルフェノール樹脂、ロジン変性樹脂及びアルキッド樹脂の少なくともいずれかから選ばれる請求項1乃至9のいずれかの項に記載の筆記具用油性インキ。
- 樹脂がインキ全量に対して3〜30重量%含まれている請求項1乃至10のいずれかの項に記載の筆記具用油性インキ。
- 請求項1乃至11のいずれかの項に記載の油性インキが収容された筆記具。
- 請求項1乃至11のいずれかの項に記載の油性インキがインキ収容管内に収容され、インキ収容管の一端側のインキ流出部にはペン先が取り付けられており、上記インキ収容管内には上記油性インキと接するようにインキ追従体が収容され、当該インキ追従体が、油性インキと接する第1層とこの第1層と接する第2層で少なくとも構成されており、上記第1層は水性ゲル状物質、上記第2層は難揮発性又は不揮発性の有機液体である請求項12記載の筆記具。
- 水性ゲル状物質は、ゲル化剤として水溶性高分子を含有している請求項13記載の筆記具。
- 水溶性高分子が糖類である請求項14記載の筆記具。
- 筆記具が、ペン先のインキ流出部にボール、ローラー、棒状体の少なくともいずれかを保持してなる請求項13乃至15のいずれかに記載の筆記具。
- 外部からインキが視認できる容器を備えた請求項16記載の筆記具。
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