JP6585437B2 - 筆記具用水性インク組成物 - Google Patents
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Description
(1) 少なくとも、グリシンベタインと、二糖以上の糖アルコールを含有することを特徴とする筆記具用水性インク組成物。
(2) 二糖以上の糖アルコール全量に対し、五糖以上の糖アルコールが50質量%以上で構成されていることを特徴とする請求項1記載の筆記具用水性インク組成物。
(3) 上記(1)又は(2)に記載の筆記具用水性インク組成物を搭載したことを特徴とする筆記具。
本発明の筆記具用水性インク組成物は、少なくとも、グリシンベタインと、二糖以上の糖アルコールを含有することを特徴とするものである。
この含有量が0.5%未満であると、本発明の効果を発揮することができず、一方、10%超過であると、本発明の効果はそれほど変わらず、むしろ粘度増加による筆記性能の低下、描線のかすれなどをもたらすこととなる。
用いることができる二糖以上の糖アルコールとしては、例えば、イソマルチトール、マルチトール、ラクチトール等の二糖アルコール、マルトトリイトール、イソマルトトリイトール、パニトール等の三糖アルコール、オリゴ糖アルコール等の四糖以上の糖アルコール、二糖以上の糖アルコールからなる還元澱粉糖化物、還元澱粉分解物が例示でき、好ましくは、マルチトール、イソマルトトリイトール、二糖以上の糖アルコールからなる還元澱粉糖化物、還元澱粉分解物の使用が望ましく、本発明の効果を更に効果的に発揮せしめる点から、特に、二糖以上の糖アルコール全量に対し、五糖以上の糖アルコールが50質量%以上で構成されているものが望ましい。
なお、エリスリトール、マンニトール、ソルビトール、キシリトール等の単糖の糖アルコールでは、本発明の効果を発揮できないものとなる。
この含有量が0.5%未満であると、本発明の効果を発揮することができず、一方、10%超過であると、本発明の効果はそれほど変わらず、描線のかすれなどをもたらすこととなる。
染料としては、例えば、エオシン、フオキシン、ウォーターイエロー#6−C、アシッドレッド、ウォーターブルー#105、ブリリアントブルーFCF、ニグロシンNB等の酸性染料;ダイレクトブラック154、ダイレクトスカイブルー5B、バイオレットB00B等の直接染料;ローダミン、メチルバイオレット等の塩基性染料、蛍光染料などが挙げられる。
有機蛍光顔料としては、具体的には、NKWシリーズ(日本蛍光化学社製)、シンロイヒカラーベースSWシリーズ、SFシリーズ(シンロイヒ社製)、ビクトリアイエローG−20などのビクトリアシリーズ(御国色素社製)等が挙げられる。
これらの着色剤は、一種もしくは二種以上を混合して使用することができる。
これらの着色剤の含有量は、インク組成物全量に対して、0.1〜60%で適宜調整することが可能である。
これらの水溶性有機溶剤の含有量は、インク組成物全量に対して、1〜30%、好ましくは、5〜25%とすることが望ましい。
潤滑剤としては、顔料の表面処理剤にも用いられる多価アルコールの脂肪酸エステル、糖の高級脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレン高級脂肪酸エステル、アルキル燐酸エステルなどのノニオン系や、高級脂肪酸アミドのアルキルスルホン酸塩、アルキルアリルスルホン酸塩などのアニオン系、ポリアルキレングリコールの誘導体やフッ素系界面活性剤、ポリエーテル変性シリコーンなどが挙げられる。
樹脂エマルションとしては、例えば、アクリル系エマルション、酢酸ビニル系エマルション、ウレタン系エマルション、スチレン−ブタジエンエマルション、スチレンアクリロニトリルエマルションなどが挙げられる。
これらの水溶性樹脂および樹脂エマルションは、一種もしくは二種以上を混合して使用することができる。
ボールペンとしては、例えば、上記組成の筆記具用水性インク組成物を、直径が0.18〜2.0mmのボールを備えた水性ボールペン体に充填することにより作製することができる。
なお、ボールペン、マーキングペンの構造は、特に限定されるものでなく、例えば、軸筒自体をインク収容体として該軸筒内に上記構成の筆記具用水性インク組成物を充填したコレクター構造(インク保持機構)を備えた直液式のボールペン、マーキングペンであってもよいものである。
すなわち、筆記具用水性インク組成物において、グリシンベタイン、または、二糖以上の糖アルコールの単独配合では低温安定性に劣るなどのインク性能の低下が見られたが、本発明の筆記具用水性インク組成物では、少なくとも、グリシンベタインと、二糖以上の糖アルコールを併用することにより、それぞれの化合物の有する官能基が、インク中の不溶成分である顔料等の表面に対し、補い合うように吸着することで凝集を防ぎ、経時安定性、低温安定性を損なわず、描線の滲みが発生せず、描線乾燥性に優れた機能を発現せしめるものと推測される。
本発明の筆記具用水性インク組成物は、本発明の効果を発揮せしめる持続効果が極めて優れており、しかも、その効果の発現期間・持続時間も長く、更にグリシンベタインと二糖以上の糖アルコールは水溶性であるために経時的な安定性にも優れたものとなる。
下記表1に示す配合処方にしたがって、常法により各筆記具用水性インク組成物を調製した。
得られた各筆記具用水性インク組成物(全量100質量%)について、下記方法により筆記具としてボールペンを作製し、下記各評価方法により、経時安定性、低温安定性(筆記性、流動性)、描線の滲み、描線乾燥性について評価した。
下記表1に実施例1〜6及び比較例1〜4の配合処方とその各評価結果を示す。
上記で得られた各インク組成物を用いて水性ボールペンを作製した。具体的には、ボールペン〔三菱鉛筆株式会社製、商品名:シグノUM−100〕の軸を使用し、内径4.0mm、長さ113mmポリプロピレン製インク収容管とステンレス製チップ(超硬合金ボール、ボール径0.7mm)及び該収容管と該チップを連結する継手からなるリフィールに上記各水性インクを充填し、インク後端に鉱油を主成分とするインク追従体を装填し、水性ボールペンを作製した。
上記で得た実施例1〜6及び比較例1〜4で製造した各インク組成物を装填してボールペン(試験試料、n=5本、以下同様)を用いて、50℃/湿度65%の条件下でキャップをして3ヶ月間放置し、ISO規格(14145−1)に準拠した筆記用紙(以下同様)に手書きで筆記し、下記評価基準で評価した。
評価基準:
◎:初筆からかすれることなく筆記できる。
○:初筆のカスレは10cm未満で、その後良好に筆記できる。
△:初筆のカスレが20cm未満で、その後良好に筆記できる。
×:初筆のカスレが20cm以降も継続する。
上記で得た実施例1〜6及び比較例1〜4で製造した各インク組成物を装填してボールペンを用いて、−10℃の環境下に3日間保存して上記筆記性の評価基準で低温下における筆記性を評価した。
また、上記で得た実施例1〜6及び比較例1〜4で製造した各インク組成物をガラス製バイアル瓶に充填し蓋を閉め、−10℃の環境下に3日間保存し、下記評価基準で低温下における流動性を評価した。
評価基準:
◎:流動性があり、低温保存前の粘度と同等である。
○:流動性があるが、低温保存前の粘度と比べ増粘がみられる。
△:流動性があるが、一部凝集がみられる。
×:流動性がなく、凝集がみられる。
上記で得た実施例1〜6及び比較例1〜4で製造した各インク組成物を装填してボールペンを用いて、筆記用紙に手書きで長さ約25cmの線を描いて、描線の滲みについて目視で下記評価基準にて官能評価した。
評価基準:
◎:滲みが全くなし
○:終筆部に若干滲みあり
△:終筆部に滲みあり
×:描線・終筆部に滲みあり
上記で得た実施例1〜6及び比較例1〜4で製造した各インク組成物を装填してマーキングペンを用いて、筆記用紙に手書きで長さ約25cmの線を描いた。一定時間ごとに筆記線直角方向に指サック(コクヨ株式会社製、事務用指サック・メク−2)を装着した指で軽く擦り、筆記線が擦りとられたり延びたりしなくなった最短の時間を「筆記線の乾燥時間」とし、下記評価基準で評価した。
評価基準:
◎:3秒以内
○:6秒以内
△:10秒以内
×:20秒以上
これに対して、本発明の範囲外となる比較例1〜4では、本発明の効果を発揮できないことが判る。具体的に見ると、比較例1では、グリシンベタインの単独配合であり、比較例2は二糖以上の糖アルコールの単独配合であり、比較例3はグリシンベタイン、二糖以上の糖アルコールを共に用いない場合であり、比較例4は単糖の糖アルコール(マンニトール)を用いた場合であり、これらの場合は、本発明の効果を発揮できないものであった。
Claims (2)
- 少なくとも、グリシンベタインと、二糖以上の糖アルコールを含有し、該二糖以上の糖アルコールは、二糖以上の糖アルコール全量に対し、五糖以上の糖アルコールが50質量%以上で構成されていることを特徴とする筆記具用水性インク組成物。
- 請求項1に記載の筆記具用水性インク組成物を搭載したことを特徴とする筆記具。
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| JP2015175924A JP6585437B2 (ja) | 2015-09-07 | 2015-09-07 | 筆記具用水性インク組成物 |
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| JP2015175924A JP6585437B2 (ja) | 2015-09-07 | 2015-09-07 | 筆記具用水性インク組成物 |
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