JP2002127680A - 修正具 - Google Patents

修正具

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JP2002127680A
JP2002127680A JP2000331410A JP2000331410A JP2002127680A JP 2002127680 A JP2002127680 A JP 2002127680A JP 2000331410 A JP2000331410 A JP 2000331410A JP 2000331410 A JP2000331410 A JP 2000331410A JP 2002127680 A JP2002127680 A JP 2002127680A
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solvent
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JP2000331410A
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English (en)
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Masahiro Uchino
昌洋 内野
Masayuki Matsushima
昌幸 松島
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Pentel Co Ltd
Original Assignee
Pentel Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 修正液が容器に付着することが無く、充填し
た量の総てが使用でき、更に、透明または半透明の容器
を使用したときには、残量確認ができる修正具を提供す
ること。 【解決手段】 逆流防止体の有機溶剤及び/または水を
修正液収容タンクの内壁に塗布した修正具。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、ボールペンやマー
キングペンなどの筆跡やインキジェットプリンタ、ドッ
トインパクトプリンタなどの印字跡などの、通常、消し
ゴムで消去できないインキによる文字や図形等に塗布し
て覆い隠し、乾燥後に再筆記可能とする修正液を収容し
た修正具に関し、特に、炭化水素系溶剤に酸化チタン等
の隠蔽剤を分散させた修正液を使用したものに関する。
【0002】
【従来技術】従来、修正液は、酸化チタン、酸化亜鉛な
どの白色顔料と、油性、水性の筆跡を溶解しないメチル
シクロヘキサン、シクロヘキサン、イソオクタンなどの
炭化水素系有機溶剤と、該有機溶剤に可溶なアクリル樹
脂、アルキッド樹脂などの定着剤を少なくとも含むもの
であり、白色顔料としては、特に隠蔽性の高い酸化チタ
ンが多く用いられる。
【0003】そして修正具としては、上記修正液を粘度
数十〜数百mPa・sに調整し、刷毛を取り付けた容器
や弁式塗布具を取り付けた容器に充填し使用するもので
あった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】現在、市販されている
炭化水素系の溶剤を使用した修正液の多くはナイロン等
の容器に充填し使用している。修正液はこの容器に付着
しやすく、充填した修正液を総て使用することは困難で
ある。また、この付着のために容器を透明、または半透
明にしても修正液の残量確認ができないという問題もあ
った。そこで、本発明は、修正液が容器に付着すること
を極力抑制し、充填した量の総てが使用でき、更に、透
明または半透明の容器を使用したときには、残量確認が
できる修正具を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、先端に
内容液である修正液を塗布する塗布部を有し、前記修正
液を収容するタンク内の前記塗布部側に、隠蔽剤と沸点
40〜150℃の炭化水素系溶剤と該溶剤に可溶な被膜
形成剤とより少なくともなる修正液を収容し、この修正
液の後方界面と接触して、粘度調整剤と前記修正液の炭
化水素系溶剤に不溶または難溶の有機溶剤及び/または
水とより少なくともなる逆流防止体を配置し、前記修正
液収容タンクの内壁に少なくとも前記修正液の炭化水素
系溶剤に不溶または難溶の有機溶剤及び/または水を塗
布したものであることを特徴とする修正具を要旨とす
る。
【0006】以下、詳細に説明する。修正液の塗布部
は、先端弁式、筆穂式等、従来使用されているものであ
って、使用する修正液の吐出量を確保できるという条件
さえ満たせば問題なく使用できる。例えば、先端弁式の
ものでは、塗布部は、ボールや円柱状の弁体をバネで支
え、先端パイプ部分内縁に弁を密接させて弁を構成し、
修正液の溶剤の蒸発を抑える構造となっている。弁体の
材質は、ポリアセタール、ポリブチレンテレフタレート
等の樹脂、ステンレス、真鍮などの金属が使用できる。
【0007】上記塗布体を取り付ける修正液タンクは、
インキの残量を確認できる透明または半透明のものが好
ましい。材質はナイロン、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリプロピレン、ポリエチレン、テフロン(登録商
標)などが挙げられるが、耐溶剤性を考慮するとナイロ
ン、ポリエチレンテレフタレート、テフロンなどが好ま
しい。また、修正液タンクへの修正液の付着をより抑制
するために、収容管の内壁面が、算術平均粗さ(Ra)
が500nm以下、最大高低差(P−V)が5000n
m以下の表面粗さ(JIS B0601)とすることは
好ましい。また、修正液タンクの形状は、一般的な合成
樹脂の押し出し成形パイプのような断面円形状の筒体が
好ましいが、内径が部分によって異なるものであっても
良いし、断面が四角等の多角形などや、自由な形状の射
出成形品であってもよい。
【0008】修正液は筆跡や図柄を隠蔽修正するもの
で、酸化チタン等の隠蔽剤と、沸点40〜150℃の炭
化水素系溶剤と、該溶剤に可溶な被膜形成剤とより少な
くともなるものである。
【0009】隠蔽剤としての酸化チタンは、修正液とし
て必要な隠蔽力を得るために使用するものであり、その
使用量は修正液全量に対し、15〜60重量%に調整す
る事が好ましい。酸化チタンの市販品としては、TIT
ONE SR−1、同650、同R62N、同R3L、
同R7E(以上、堺化学工業(株)製)、クロノスKR
−310、同KR−380、同480(以上、チタン工
業(株)製)、タイピュアR−900、同R−602、
同R−960、同R−931(以上、デュポン・ジャパ
ン・リミテッド製)、TITANIXJR301、同J
R602、同JR800(以上、テイカ(株)製)など
が挙げられ、単独もしくは2種以上併用して使用可能で
ある。
【0010】沸点が40〜150℃の炭化水素系溶剤
は、樹脂の溶解、塗膜の乾燥時間の調整、粘度調整など
に使用されるもので、ノルマルヘキサン(沸点68.7
℃)、イソペンタン、ノルマルヘプタン(沸点98.4
℃)、ノルマルオクタン等の脂肪族炭化水素系溶剤、シ
クロペンタン(沸点49.2℃)、メチルシクロペンタ
ン(沸点71.8℃)、シクロヘキサン(沸点80.0
℃)、メチルシクロヘキサン(沸点100.9℃)、エ
チルシクロヘキサン(沸点132℃)等の脂環族炭化水
素系溶剤などが挙げられ、単独もしくは混合して使用可
能であり、その使用量は修正液全量に対して30〜60
重量%が好ましい。
【0011】上記沸点が40〜150℃の炭化水素系溶
剤に使用可能な被膜形成剤は、修正塗膜を形成させるた
めに使用するもので、テスラック2158−100(日
立ポリマー(株)製)、フタルキッドDX615(50
重量%キシレン溶液、日立化成(株)製)などのアルキ
ド樹脂、アクリロイドB66,同B67(英国、ローム
アンドハース社製)などのアクリル樹脂、カリフレック
スTR−1107(シェル化学(株)製)、タフプレン
A、アサプレンT−431(以上、旭化学工業(株)
製)等のスチレン系エラストマー、スミテートRB−1
1(住友化学工業(株)製)、エバフレックス150
(三井ポリケミカル(株)製)などのエチレン・酢酸ビ
ニル共重合体等が挙げられる。その使用量は修正液全体
に対して5〜20重量%が好ましい。
【0012】上記各成分の他に、粘度調整の為に、脂肪
酸アマイド、微粒子シリカよりなるアエロジルR97
2、同R974、同200(日本アエロジル(株)製)
などの増粘剤、酸化チタンの分散安定性のためにアルキ
ル硫酸エステル塩、アルキルリン酸塩、ポリカルボン酸
高分子などの陰イオン性界面活性剤、ポリエチレンアル
キルエーテル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシ
エチレン脂肪酸エステル等の非イオン性界面活性剤、第
4級アンモニウム塩、アルキルアミン塩などの分散剤を
添加することが出来る。
【0013】修正液は上記各成分をボールミル、アトラ
イター、サンドグラインダー、インペラー等の攪拌分散
機を使用して分散混合することによって得られる。
【0014】逆流防止体は、修正液の逆流を防止すると
共に、修正液タンク内面への修正液の付着を防止するも
ので、組成物の基材となる液は、極性の小さい炭化水素
系溶剤に不溶または難溶の溶剤、つまり極性の大きい溶
剤を使用する。具体的には水の他に、極性の大きい多価
アルコールのエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、グリセリン、グリセリンモノアセタート、ジエチレ
ングリコール、テトラエチレングリコール、トリメチロ
ールエタン、トリメチロールプロパン、1,3−ブタン
ジオール、1,4−ブタンジオール、1,4−ブテンジ
オール、ポリプロピレングリコール、ポリエチレングリ
コールなどが使用できる。尚、分子量1000以上のポ
リエチレングリコールは常温で固体のため、他の修正液
に使用する炭化水素系溶剤に不溶または難溶の溶剤及び
/または水に溶解し、使用する。これらは単独もしくは
混合して使用可能である。
【0015】上記逆流防止の基材となる液に、粘度調整
剤としてグァーガム、ヒドロキシプロピル化グァーガ
ム、カルボキシメチルヒドロキシプロピル化グァーガ
ム、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセ
ルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、キサンタン
ガム、ウエランガム、ラムザンガム、ジェランガム、ア
ルギン酸、アルギン酸ソーダ、アルギン酸アンモニウ
ム、アルギン酸カリウム、アルギン酸プロピレングリコ
ールエステル、ローカストビーンガム、タマリンドガ
ム、アラビアガム、トラガカントガム、カラヤガム、カ
ラギーナン、サクシノグルカン等の水溶性多糖類、ポリ
アクリル酸、ポリビニルアルコール、ポリエチレンオキ
サイド、ポリビニルピロリドン、N−ビニルアセトアミ
ド共重架橋物、分子量1000以上のポリエチレングリ
コール等の合成高分子、スメクタイト等の粘度系鉱物な
どを添加する。これらは、単独もしくは2種以上混合し
て使用できる。
【0016】また、上記逆流防止体には、修正液が修正
液タンクに付着するのを防止するために、界面活性剤を
使用することもできる。界面活性剤は非イオン系、陰イ
オン系、陽イオン系、等の界面活性剤が使用でき、非イ
オン系界面活性剤の具体例として、モノステアリン酸ポ
リオキシエチレン(以下、POE)(5〜15)グリセ
リル(カッコ内の数字は酸化エチレンの付加モル数)、
モノオレイン酸POE(5〜15)等のポリオキシエチ
レングリセリン脂肪酸エステル、モノラウリン酸ヘキサ
グリセリル、モノミリスチン酸ヘキサグリセリル、モノ
ステアリン酸ヘキサグリセリル、モノオレイン酸、モノ
ラウリン酸デカグリセリル、モノミリスチン酸デカグリ
セリル、モノステアリン酸デカグリセリル、モノオレイ
ン酸デカグリセリル、モノリノール酸デカグリセリル、
モノイソステアリン酸デカグリセリル、ジイソステアリ
ン酸デカグリセリル、トリオレイン酸デカグリセリル等
のポリグリセリン脂肪酸エステル、モノヤシ油脂肪酸P
OE(20)ソルビタン、モノパルミチン酸POE(2
0)ソルビタン、モノステアリン酸POE(20)ソル
ビタン、モノオレイン酸POE(20)ソルビタン、モ
ノイソステアリン酸POE(20)ソルビタン等のポリ
オキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、モノラウリ
ン酸POE(6)ソルビット、テトラステアリン酸PO
E(30〜60)ソルビット等のポリオキシエチレンソ
ルビット脂肪酸エステル、POE(20〜60)ヒマシ
油、POE(20〜100)硬化ヒマシ油等のポリオキ
シエチレンヒマシ油・硬化ヒマシ油、POE(5〜2
5)フィトスタノール、POE(30)コレスタノール
等のポリオキシエチレンステロール・水素添加ステロー
ルモノラウリル酸ポリエチレングリコール、モノステア
リン酸ポリエチレングリコール、モノオレイン酸酸ポリ
エチレングリコール、ジステアリン酸ポリエチレングリ
コール等のポリエチレングリコール脂肪酸エステル、P
OE(4.2〜25)ラウリルエーテル、POE(2〜
40)セチルエーテル、POE(2〜20)ステアリル
エーテル、POE(10〜50)オレイルエーテル、P
OE(10〜30)ベヘニルエーテル等のポリオキシエ
チレンアルキルエーテル、POE(7.5〜20)ノニ
ルフェニルエーテル、POE(10〜30)オクチルフ
ェニルエーテル等のポリオキシエチレンアルキルフェニ
ルエーテル、POE(5〜15)ステアリルアミン、P
OE(5〜15)オレイルアミン、POE(8)ステア
リルプロピレンジアミン、POE(4〜15)ステアリ
ン酸アミド、POE(5)オレイン酸アミド等のポリオ
キシエチレンアルキルアミン・脂肪酸アミド、POEラ
ノリン、POE(5〜40)ラノリンアルコール、N−
プロピル−N−(2−ヒドロキシエチル)ペルフルオロ
オクタンスルホンアミド、POE(3〜20)−N−プ
ロピルペルフルオロオクタンスルホンアミミド等のフッ
素系界面活性剤等が挙げられる。陰イオン系界面活性剤
の具体例として、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫
酸カリウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ラウ
リル硫酸アンモニウム、ミリスチル硫酸ナトリウム、セ
チル硫酸ナトリウム、硬化ヤシ油脂肪酸グリセリル硫酸
ナトリウム等のアルキル硫酸塩、POE(2〜4)ラウ
リルエーテル硫酸ナトリウム、POE(2〜4)ラウリ
ルエーテル硫酸トリエタノールアミン、POE(2)ラ
ウリルエーテル硫酸アンモニウム、POEノニルフェニ
ルエーテル硫酸ナトリウム等のポリオキシエチレンアル
キルエーテル硫酸塩、ココイルサルコシンナトリウム、
ラウロイルサルコシンナトリウム、ラウロイルサルコシ
ンカリウム、ミリストイルサルコシンナトリウム、パル
ミトイルサルコシンナトリウム、ラウロイルメチルアラ
ニンナトリウム等のN−アシルアミノ酸塩、POE(3
〜6)トリデシルエーテル酢酸ナトリウム、POE
(4.5)ラウリルエーテル酢酸ナトリウム等のアルキ
ルエーテルカルボン酸塩、ラルリルリン酸ナトリウム等
のアルキルリン酸塩、POE(1)ラウリルエーテルリ
ン酸塩等のポリオキシエチレンアルキルエーテル塩、、
N−ココイルメチルタウリンナトリウム、N−ラウロイ
ルメチルタウリンナトリウム、N−ミリストイルメチル
タウリンナトリウム、N−パルミトイルメチルタウリン
ナトリウム、N−ステアロイルメチルタウリンナトリウ
ム等のN−アシルタウリン塩、スルホコハク酸ジオクチ
ルナトリウム、ラウリルスルホ酢酸ナトリウム、テトラ
デセンスルホン酸ナトリウム等のスルホン酸塩、塩化ラ
ウリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチル
アンモニウム、塩化ステアルリルトリメチルアンモニウ
ム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化ジステ
アリルトリメチルアンモニウム等、アルキルアンモニウ
ム塩、ト゛デシルベンゼンスルホン酸ナトリウム等のアル
キルベンゼンスルフォン酸塩、ペルフルオロオクタンス
ルホン酸、ペルフルオロオクタンスルホン酸カリウム、
ペルフルオロオクタンスルホン酸リチウム、ペルフルオ
ロオクタンスルホン酸アンモニウム、N−プロピル−N
−ペルフルオロオクチルスルホニルグリシンカリウム
塩、リン酸ビス[2−(N−プロピルペルフルオロオク
チルスルホニルアミノ)エチル]アンモニウム塩、ペル
フルオロかプリル酸、ペルフルオロオクタン酸アンモニ
ウム等のフッ素界面活性剤、アルキルナフタレンスルフ
ォン酸ナトリウム、ジアルキルスルホコハク酸ナトリウ
ム、アルキルジフェニルエーテルジスルフォン酸ナトリ
ウム、アルキルリン酸カリウム塩等が挙げられる。陽イ
オン系界面活性剤の具体例として、塩化ラウリルトリメ
チルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウ
ム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘ
ニルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチ
ルアンモニウム等のアルキルアンモニウム塩、N−[3
−(ペルフルオロオクタンスルホンアミド)プロピル]
−N,N,N,−トリメチルアンモニウムアイオダイド
等のフッ素系界面活性剤等が挙げられる。両性界面活性
剤の具体例として、ラウリルベタイン、ステアリルベタ
イン、ヤシ油脂肪酸アミノプロピルジメチルアミノ酢酸
ベタイン等のベタイン型両性界面活性剤、N−ヤシ油脂
肪酸アシル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエ
チルエチレンジアミンナトリウム、性剤、N−ヤシ油脂
肪酸アシル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエ
チルエチレンジアミン・ラウリル硫酸ナトリウム等のイ
ミダゾリン型両性界面活性剤等が挙げられる。
【0017】また、逆流防止体のカビ発生防止のため
に、デヒドロ酢酸ナトリウム、1,2−ベンゾチアゾリ
ン−3−オン、安息香酸ナトリウムなどの防腐防黴剤を
適量加えることが出来る。
【0018】更に、水などの蒸発しやすい材料を逆流防
止体の基材に用いた場合には、蒸発抑制のために、この
基材に不溶及び/または難溶の不揮発性及び/または難
揮発性の有機溶剤、またはこれらを粘度調整したもの
や、ゴム弾性を有する合成ゴムやエラストマー、プラス
チックなどの成形品を乾燥防止体として、逆流防止体の
界面に配置して併用することもできる。乾燥防止体を液
状組成物とする場合には、有機溶剤として、ポリブテ
ン、αオレフィン、エチレン−αオレフィン、流動パラ
フィンなどが使用でき、単独もしくは2種以上併用して
使用可能であり、粘度調整のために、アエロジルR97
2,同R974(日本アエロジル(株)製)などの微粒
子シリカ、ディスパロン305(楠本化成(株)製)等
の水添ヒマシ油系のもの、ソロイド(三晶(株)製)な
どのセルロース系のもの、更に金属石鹸類、ベントナイ
ト等を単独もしくは2種以上混合して使用可能である。
また、固体状の成形品の乾燥防止体と液状組成物の乾燥
防止体とを併用することも出来る。
【0019】逆流防止体の逆流防止機能を確実にするた
めに、また、液状組成物とした乾燥防止体の乾燥防止機
能や逆流防止機能を高めるために、逆流防止体の内部に
位置するような浮子を配置することもできる。この浮子
は逆流防止体、液状組成物とした乾燥防止体それぞれ
に、もしくは一方のみに配置することもできるが、共通
の浮子が両方に配置されるようにすることもできる。ま
た、固体の乾燥防止体を使用した場合には、その先端部
分が逆流防止体内部に位置させることによって浮子の機
能をもたせることもできる。浮子の形状としては、円柱
状、玉状、盤状、多角柱状、コップ状などを例示するこ
とができる。
【0020】本発明に係わる修正具において、修正液収
容タンクは修正液及び修正液逆流防止体を直接充填する
前に、その内壁に修正液の炭化水素系溶剤に不溶または
難溶の有機溶剤及び/または水を塗布することが必要で
ある。このことによって、修正液使用に伴う修正液の上
記修正液収容タンクへの付着を防止することが可能とな
る。また、修正液収容タンクに塗布する修正液の炭化水
素系溶剤に不溶または難溶の有機溶剤及び/または水は
粘度調整剤等によって増粘されていても良い。
【0021】
【作用】本発明に係わる修正具においては、修正液収容
タンクの内壁に炭化水素系溶剤に不溶または難溶の有機
溶剤及び/または水が塗布された後に、修正液及び修正
液逆流防止体が充填されているので、修正液は修正液収
容タンク内壁に接触しない。更に、修正液収容タンク内
壁の塗布層と修正液逆流防止体との付着力は、この塗布
層とインキの修正液の付着力よりも大きくなる。従っ
て、修正時においても、修正液は上記塗布した修正液収
容タンク内壁に付着しないで、修正液残量が可能なるも
のと推察される
【0022】
【実施例】 修正液1 TITANIX JR805(酸化チタン、テイカ(株)製) 40.0重量部 メチルシクロヘキサン 53.0重量部 アクリロイドB67(アクリル樹脂、ロームアンドハース社製、米国) 5.0重量部 アエロジル200(シリカ、日本アエロジル(株)製) 1.0重量部 ホモゲノールL18(分散剤、花王(株)製) 1.0重量部 上記各成分をボールミルで24時間分散処理し、修正液
を得た。
【0023】 修正液2 TITONE R62N(酸化チタン、堺化学工業(株)製) 40.0重量部 アクリロイドB67(前述) 5.0重量部 メチルシクロヘキサン 49.5重量部 A670−20M(脂肪酸アマイドペースト、溶剤:ミネラルターペン及びベン ジルアルコール、有効成分20%、融点134℃、楠本化成(株)製) 5.0重量部 3600N(ポリエーテエル・エステル界面活性剤、楠本化成(株)製) 0.5重量部 A670−20Mを除く上記各成分をボールミルで24
時間分散処理した後、A670−20Mを加え、ディゾ
ルバーで攪拌し修正液を得た。
【0024】 修正液3 TITANIX JR800(酸化チタン、テイカ(株)製) 46.0重量部 アクリロイドB67(前述) 9.0重量部 メチルシクロヘキサン 44.0重量部 AS−415(硫酸エステル型界面活性剤、楠本化成(株)製) 1.0重量部 上記各成分をボールミルで24時間分散処理し、修正液
を得た。
【0025】 修正液4 TITANIX JR301(酸化チタン、テイカ(株)製) 46.0重量部 アクリロイドB67(前述) 9.0重量部 ノルマルノナン 44.0重量部 ホモゲノールL18(前述) 1.0重量部 上記各成分をボールミルで24時間分散処理し、修正液
を得た。
【0026】 逆流防止体1 グリセリン 98.0重量部 ジャガー8060(ヒドロキシプロピル化ガーガム、三晶(株)製) 2.0重量部 上記各成分をプロペラ型撹拌機にて混合、溶解し、逆流
防止体を得た。
【0027】 逆流防止体2 エチレングリコール 49.0重量部 グリセリン 49.0重量部 ベンゲルW300−HP(モンモリロナイト、豊順洋行(株)製)2.0重量部 上記各成分をプロペラ型撹拌機で混合、溶解し、修正液
逆流防止体を得た。
【0028】 逆流防止体3 水 97.3重量部 ケルザンT(キサンタンガム、三晶(株)製) 2.0重量部 エフトップEF122B(N−POE(10)−N−プロピルペルフルオロオク タンスルホンアミド、(株)トーケムプロダクツ製) 0.5重量部 プロクセルGXL(防黴剤、1,2−ベンゾチアゾリン−3−オン、有効成分2 0%、I.C.I社製、英国) 0.2重量部 上記各成分をプロペラ型撹拌機で混合、溶解し、修正液
逆流防止体を得た。
【0029】 逆流防止体4 エチレングリコール 98.0重量部 PNVA GX205(N−ビニルアセトアミド共重架橋物、昭和電工(株)製 ) 2.0重量部 上記各成分をプロペラ型撹拌機で混合、溶解し、修正液
逆流防止体を得た。
【0030】 逆流防止体5 エチレングリコール 48.8重量部 グリセリン 48.8重量部 ベンゲルW300−HP(モンモリロナイト、豊順洋行(株)製)2.0重量部 フタージェントFT−250(フルオロアルキルPOEエーテル、(株)ネオス 製) 0.4重量部 上記各成分をプロペラ型撹拌機で混合、溶解し、修正液
逆流防止体を得た。
【0031】 逆流防止体6 水 96.8重量部 フジケミHEC AX−15F(ヒドロキシエチルセルロース、フジケミカル( 株)製) 2.0重量部 SLS(ラウリル硫酸ナトリウム、日光ケミカルズ(株)製) 1.0重量部 プロクセルGXL(前述) 0.2重量部 上記各成分をプロペラ型撹拌機で混合、溶解し、修正液
逆流防止体を得た。
【0032】 乾燥防止体 HC40(エチレン−αオレフィン、三井石油化学工業(株)製) 47.0重量部 ポリブテンHV15(ポリブテン、日本石油化学工業(株)製)47.0重量部 レオパールKE(デキストリン脂肪酸エステル、千葉製粉(株)製) 3.0重量部 アエロジルR972(微細シリカ、日本アエロジル(株)製) 3.0重量部 上記各成分を120℃にて攪拌、溶解し、逆流防止体の
乾燥防止体を得た。
【0033】 修正液収容管1 ポリエチレングリコール#400 50.0重量部 水 50.0重量部 内径3mmのナイロン12製筒体に上記配合の溶液を浸
し、修正液収容管を得た。
【0034】 修正液収容管2 グリセリン 50.0重量部 エチレングリコール 50.0重量部 内径3mmのナイロン12製筒体に上記配合の溶液を浸
し、修正液収容管を得た。
【0035】 修正液収容管3 グリセリン 59.3重量部 水 40.0重量部 ジャガー8060(前述) 0.5重量部 プロクセルGXL(前述) 0.2重量部 上記各成分をプロペラ型撹拌機で60分混合、溶解した
溶液に、内径3mmのナイロン12製筒体を浸し、修正
液収容管を得た。
【0036】 修正液収容管4 水 98.3重量部 ケルザンT 1.5重量部 プロクセルGXL 0.2重量部 上記各成分をプロペラ型撹拌機で60分混合、溶解した
溶液に、内径3mmのナイロン12製筒体を浸し、修正
液収容管を得た。
【0037】 修正液収容管5 エチレングリコール 49.5重量部 グリセリン 49.5重量部 ベンゲルW300−HP(前述) 1.0重量部 上記各成分をプロペラ型撹拌機で60分混合、溶解した
溶液に、内径3mmのナイロン12製筒体を浸し、修正
液収容管を得た。
【0038】 修正液収容管6 ポリエチレングリコール#4000(分子量4000) 10.0重量部 水 90.0重量部 上記各成分をプロペラ型撹拌機で60分混合、溶解した
溶液に、内径3mmのナイロン12製筒体を浸し、修正
液収容管を得た。
【0039】図1にて要部縦断面図に示すように、直径
1.0mmのボール1(材質:超硬)とステンレス製ボ
ールホルダー2とよりなるボールペンチップタイプの塗
布部3を内径3mmの修正液収容管に取り付け、上記の
各修正液C、及び逆流防止体Gを充填して修正具を得
た。尚、図2に示すように、実施例3,実施例4、実施
例6、実施例7には更に乾燥防止体Kを使用した。ま
た、比較例2には、逆流防止体の代わりに、グリセリン
(粘度調整剤未使用)を充填した。これらについて、下
記試験を行った。結果を表1に示す。
【0040】付着量試験 各実施例、比較例の修正具を作製3日後と1ヶ月後に、
手塗りにて、使い切るまで使用し、修正液収容管に付着
した修正液の比率(付着量/充填量)を測定した。
【0041】残量確認性試験 各実施例、比較例の修正具を手塗りにて、充填重量の3
/4使用したときの残量確認性を目視にて確認した。 ◎:修正液収容管に修正液が全く付着せず、容易に残量
確認できる。 ○:修正液収容管に修正液がわずかに付着しが、残量確
認性が若干落ちる △:修正液収容管に修正液がかなり付着し、残量確認性
が著しく落ちる。 ×:修正液収容管に修正液が付着し残量確認できない。
【0042】塗膜乾燥性試験 各実施例、比較例の修正具の修正液を50μmのアプリ
ケーターで塗布し、塗膜上に金属製チップを使用した水
性インキボールペン(K105、ぺんてる(株)製)に
て筆記できるまでの時間を測定した。
【0043】
【表1】
【0044】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
係わる修正具は、修正液タンクに付着する修正液の量は
極めて少なく、修正液収容管を透明または半透明にした
場合、修正液残量を確認できる良好なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】一例を示す要部拡大縦断面図。
【図2】他の一例を示す要部拡大縦断面図。
【符号の説明】
1 ボール 2 ボールホルダー 3 塗布部 4 修正液収容管 C 修正液 G 逆流防止体 K 乾燥防止体

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端に内容液である修正液を塗布する塗
    布部を有し、前記修正液を収容するタンク内の前記塗布
    部側に、隠蔽剤と沸点40〜150℃の炭化水素系溶剤
    と該溶剤に可溶な被膜形成剤とより少なくともなる修正
    液を収容し、この修正液の後方界面と接触して、粘度調
    整剤と前記修正液の炭化水素系溶剤に不溶または難溶の
    有機溶剤及び/または水とより少なくともなる逆流防止
    体を配置し、前記修正液収容タンクの内壁に少なくとも
    前記修正液の炭化水素系溶剤に不溶または難溶の有機溶
    剤及び/または水を塗布したものであることを特徴とす
    る修正具。
  2. 【請求項2】 前記修正液収容タンクの内壁を前記修正
    液の炭化水素系溶剤に不溶または難溶の有機溶剤及び/
    または水と粘度調整剤とより少なくともなる液で塗布し
    たものであることを特徴とする請求項1記載の修正具。
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