JP2003187758A - 薄型電池用熱収縮性フィルム - Google Patents

薄型電池用熱収縮性フィルム

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JP2003187758A
JP2003187758A JP2001384164A JP2001384164A JP2003187758A JP 2003187758 A JP2003187758 A JP 2003187758A JP 2001384164 A JP2001384164 A JP 2001384164A JP 2001384164 A JP2001384164 A JP 2001384164A JP 2003187758 A JP2003187758 A JP 2003187758A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 薄型電池に表面損傷防止性および耐衝撃性を
付与し、且つ薄型電池の小型化および軽量化が可能な薄
型電池用熱収縮性フィルムを提供する。 【解決手段】 薄型電池用熱収縮性フィルムは、弾力性
を有する緩衝用フィルムの一方の面に電池本体と接着さ
せるための接着層が形成されているとともに、他方の面
に強度を有する保護用フィルムが積層され、且つ前記緩
衝用フィルム及び前記保護用フィルムのうち少なくとも
何れか一方が熱収縮性フィルムであることを特徴とす
る。前記緩衝用フィルムとしては、ポリエチレン系熱収
縮性フィルム、発泡ポリスチレン系熱収縮性フィルム、
発泡ポリエステル系熱収縮性フィルムや発泡ポリオレフ
ィン系熱収縮性フィルムを用いることができ、また前記
保護用フィルムとしては、ポリエステル系熱収縮性フィ
ルムやポリオレフィン系熱収縮性フィルムを用いること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、薄型電池を、表面
損傷防止性および耐衝撃性を確保しつつ、小型化および
軽量化することができる薄型電池用熱収縮性フィルムに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、いわゆる「携帯電話」やPHSな
どのモバイル型電話機である移動体通信などでは、薄型
のリチウムイオン電池が広く用いられている。近年、こ
のようなモバイル型電話機などでは、小型化、軽量化が
進んでおり、薄型のリチウムイオン電池についてもより
一層の小型化、軽量化が求められている。このような薄
型電池としては、例えば、図3で示されるような構成を
有している。図3は、従来の薄型のリチウムイオン電池
の一例を示す概略断面図である。図3において、8は従
来のリチウムイオン電池、81はリチウムイオン電池本
体、82は保護ケースである。図3で示されるように、
従来のリチウムイオン電池8では、リチウムイオン電池
本体81が保護ケース82内に入れられて保護されてい
る構成を有している。なお、保護ケース82としては、
ポリカーボネート製ケース(PCケース)が広く用いら
れており、その厚みは約200〜300μm程度であ
る。このように、従来では、電池本体を保護ケースによ
り保護して、キズ等の表面の損傷を防止し、また、電池
本体の蓋が開いて内容物がでないように電池本体の密閉
を保持させていた。なお、図3では、電池本体81から
延びる導電線は省略している。
【0003】近年の電池本体の小型化(薄型化)・軽量
化により、保護ケースの厚みや重量が電池自体に占める
割合が増加しつつあり、保護ケースに代わる薄く軽い保
護材又は被覆材が求められている。また、図3で示され
るような角型形状を有している薄型電池では、コーナー
部から落下した際には、コーナー部に大きな衝撃がかか
り、保護ケースに裂けが生じたり、さらには電池本体又
はその内容物が破損し、内容物が流出する可能性があ
る。そのため、耐衝撃性(耐裂性又は裂け防止性)も有
している保護材又は被覆材が求められている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、電池本
体の表面を保護する表面損傷防止性を高めるには、保護
材又は被覆材の材料としては優れた強度又は硬度を有し
ているものが好ましい。一方、耐衝撃性を高めるには、
保護材又は被覆材の材料としては優れた弾力性(柔らか
さ)を有しているものが好ましい。このように、薄く軽
いだけでなく、表面損傷防止性および耐衝撃性をともに
満足するには、相反する特性を有する材料を用いなけれ
ばならず、困難である。さらにまた、このような保護材
又は被覆材が、他の新たな機能、例えば、ラベルとして
の表示機能を有していると、従来のラベルが必要でなく
なるのでより一層薄型化が可能となり、しかもコスト的
にも有利となる。
【0005】従って、本発明の目的は、薄型電池に表面
損傷防止性および耐衝撃性を付与し、且つ薄型電池の小
型化および軽量化が可能な薄型電池用熱収縮性フィルム
を提供することにある。本発明の他の目的は、さらに、
ラベルとしての表示機能を有している薄型電池用熱収縮
性フィルムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記目的を
達成するため鋭意検討した結果、弾力性を有する緩衝用
フィルムと、強度を有する保護用フィルムとを積層し、
このとき前記緩衝用フィルム及び前記保護用フィルムの
うち少なくとも何れか一方が熱収縮性フィルムであるフ
ィルム積層体からなる熱収縮性フィルムを、薄型電池の
保護材又は被覆材として用いると、耐衝撃性および表面
損傷防止性を薄型電池に付与しつつ、薄型電池を小型化
および軽量化することができることを見出し、本発明を
完成させた。
【0007】すなわち、本発明は、薄型電池の電池本体
を保護するための薄型電池用熱収縮性フィルムであっ
て、弾力性を有する緩衝用フィルムの一方の面に電池本
体と接着させるための接着層が形成されているととも
に、他方の面に強度を有する保護用フィルムが積層さ
れ、且つ前記緩衝用フィルム及び前記保護用フィルムの
うち少なくとも何れか一方が熱収縮性フィルムであるこ
とを特徴とする薄型電池用熱収縮性フィルムである。
【0008】前記緩衝用フィルムとしては、ポリエチレ
ン系熱収縮性フィルム、発泡ポリスチレン系熱収縮性フ
ィルム、発泡ポリエステル系熱収縮性フィルム、および
発泡ポリオレフィン系熱収縮性フィルムから選択された
少なくとも一種の熱収縮性フィルムを好適に用いること
ができる。また、前記保護用フィルムとしては、ポリエ
ステル系熱収縮性フィルム及び/又はおよびポリオレフ
ィン系熱収縮性フィルムが好ましい。
【0009】また、緩衝用フィルムの厚みは、20〜1
50μmであってもよく、保護用フィルムの厚みは、1
0〜80μmであってもよい。
【0010】本発明では、さらに印刷層が、保護用フィ
ルムの表面、または緩衝用フィルムと保護用フィルムと
の間に形成されていることが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しつつ説明する。なお、同一の部位又は部
材等については同一の符号を付している場合がある。
【0012】[薄型電池用熱収縮性フィルム]図1は本
発明の薄型電池用熱収縮性フィルムの一例を部分的に示
す概略断面図である。図1において、1は薄型電池用熱
収縮性フィルム(「熱収縮性フィルム」と称する場合が
ある)、2は電池本体と接着させるための接着層(「被
着体接着層」と称する場合がある)、3は弾力性を有す
る緩衝用フィルム、4は他の接着層(「フィルム接着
層」と称する場合がある)、5は強度を有する保護用フ
ィルム、6は離型紙である。この熱収縮性フィルム1で
は、緩衝用フィルム3の一方の面に被着体接着層2が積
層され、他方の面にフィルム接着層4を介して、保護用
フィルム5がこの順で積層された構成を有し、且つ緩衝
用フィルム3及び保護用フィルム5のうち少なくとも何
れか一方が熱収縮性フィルムである構成を有している。
なお、フィルム接着層4は任意に設けることができる。
【0013】(緩衝用フィルム)緩衝用フィルム3とし
ては、弾力性を有しているフィルムが用いられ、特に、
熱収縮性フィルムが好適である。保護用フィルム5が実
質的に熱収縮性フィルムでない場合、緩衝用フィルム3
としては熱収縮性フィルムが用いられる。なお、前記弾
力性としては、その大きさは特に制限されず、薄型電池
本体に熱収縮性フィルム1を装着して落下させた(例え
ば、1mの高さから落下させた)際に、耐衝撃性を発揮
して薄型電池の電池本体に及ぼされる衝撃を緩衝し、熱
収縮性フィルム1の割れや裂け等の破損や、薄型電池の
電池本体の破損を防止することができる程度の弾力性で
あればよい。
【0014】具体的には、緩衝用フィルム3としては、
弾力性を有しているフィルムであれば特に制限されない
が、例えば、ポリオレフィン系フィルム(特に、ポリオ
レフィン系熱収縮性フィルム)や、発泡フィルム(特
に、熱収縮性発泡フィルム)を用いることができる。前
記ポリオレフィン系フィルムとしては、例えば、ポリエ
チレン系フィルム(特に、低密度ポリエチレン系フィル
ム)が好適である。また、発泡フィルムとしては、発泡
ポリスチレン系フィルム、発泡ポリエステル系フィルム
(特に、発泡ポリエチレンテレフタレート系フィル
ム)、および発泡ポリオレフィン系フィルム(特に、発
泡ポリエチレン系フィルム又は発泡ポリプロピレン系フ
ィルム)が挙げられ、これらのなかでも熱収縮性フィル
ム(例えば、ポリエチレン系熱収縮性フィルム、発泡ポ
リスチレン系熱収縮性フィルム、発泡ポリエステル系熱
収縮性フィルム、発泡ポリオレフィン系熱収縮性フィル
ムなど)が好ましい。なお、緩衝用フィルム3の素材
は、単独で又は2種以上組み合わせて用いることがで
き、また、ホモポリマーやコポリマーのいずれであって
もよく、さらにはターポリマー以上のポリマーであって
もよい。
【0015】緩衝用フィルム3は単層の形態を有してい
てもよく、複層の形態を有していてもよい。
【0016】緩衝用フィルム3の厚みは、例えば、20
〜150μm(好ましくは20〜70μm、さらに好ま
しくは20〜60μm)程度である。緩衝用フィルム3
の厚みが薄すぎると緩衝性が十分発揮されず電池本体へ
の衝撃が大きくなり、一方、厚すぎると電池自体の厚み
が厚くなってしまう。
【0017】緩衝用フィルム3は、熱収縮性フィルムで
ある場合、延伸(特に、実質的に一軸延伸)されてい
る。延伸の程度は特に制限されず、目的とする熱収縮率
などに応じて適宜選択することができる。なお、緩衝用
フィルム3の熱収縮率としては、例えば、120℃、1
0秒間で20〜70%程度又はそれ以上であってもよ
い。
【0018】緩衝用フィルム3は、フィルムを製造する
際に用いられる慣用の方法、例えば、押出し法などによ
り製造できる。より具体的には、例えば、押出機を用い
て樹脂組成物を溶融押出し成形し、冷却ロールにより冷
却した後、必要に応じて延伸処理を施すことにより得る
ことができる。なお、緩衝用フィルム3が複数層により
形成されている場合は、押出機として、Tダイを備えた
合流方式フィードブロック2種3層型の押出機を用いた
り、各単層フィルムを作製した後、これを公知のラミネ
ート法により積層したりすることにより、複数層により
形成された緩衝用フィルム3を作製することができる。
【0019】なお、延伸処理を行う場合は、公知の方法
により縦方向や横方向の何れの方向でも行うことができ
るが、電池本体に巻付けて装着するため縦方向が好まし
い。延伸処理は、例えば、70〜100℃程度の温度
で、長さ方向(縦方向;MD方向)に2.0〜7.0
倍、好ましくは2.5〜5.5倍程度延伸することによ
り行われる。なお、必要に応じて、例えば幅方向(横方
向;TD方向)にも、低い延伸倍率(例えば1.5倍程
度以下)で延伸処理を施すことができる。緩衝用フィル
ム3が熱収縮性フィルムである場合、該緩衝用フィルム
3には、このように、一方向のみに延伸された一軸配向
フィルム、及び主に一方向に延伸され、且つ該方向と直
交する方向に若干延伸された二軸配向フィルムが含まれ
る。こうして得られる実質的に一軸延伸された緩衝用フ
ィルム3は、縦方向(主に延伸処理を施した方向)に配
向性を有し、該方向に大きい熱収縮性を示す。
【0020】なお、緩衝用フィルム3は、実質的に熱収
縮性フィルムでない場合(すなわち実質的に非収縮性フ
ィルムである場合)、延伸処理が施されていない無延伸
フィルムか、または延伸処理が施されていたとしても延
伸倍率(例えば1.5倍程度以下)低い実質的に非収縮
性フィルムである非収縮性フィルムとなっている。
【0021】(保護用フィルム)保護用フィルム5とし
ては、強度(又は硬度)を有しているフィルムが用いら
れ、特に、熱収縮性フィルムが好適である。緩衝用フィ
ルム3が実質的に熱収縮性フィルムでない場合、保護用
フィルム5としては熱収縮性フィルムが用いられる。な
お、前記強度(又は硬度)としては、その大きさは特に
制限されず、薄型電池の電池本体に熱収縮性フィルム1
を装着した際に、保護用フィルム及び緩衝用フィルムの
裂け等を防止することができる程度の強度(又は硬度)
であればよい。
【0022】具体的には、保護用フィルム5としては、
強度(又は硬度)を有しているフィルムであれば特に制
限されないが、例えば、ポリエステル系フィルム(特
に、ポリエステル系熱収縮性フィルム)や、ポリオレフ
ィン系フィルム(特に、ポリオレフィン系熱収縮性フィ
ルム)を用いることができる。前記ポリエステル系フィ
ルムとしては、ジカルボン酸成分とジオール成分とで構
成される種々のポリエステル(例えば、ポリエチレンテ
レフタレートや共重合ポリエステルなど)製のフィルム
を用いることができる。前記共重合ポリエステルとして
は、例えば、テレフタル酸及びエチレングリコールを、
それぞれジカルボン酸成分及びジオール成分の主成分と
して用い、共重合成分として、イソフタル酸、フタル
酸、アジピン酸、セバシン酸、ナフタレンジカルボン酸
等のジカルボン酸、ジエチレングリコール、ネオペンチ
ルグリコール、ポリアルキレングリコール、1,4−シ
クロヘキサンジメタノール等のジオール成分を用いたポ
リエチレンテレフタレート系共重合ポリエステルが好ま
しい。また、ポリオレフィン系フィルムとしては、ポリ
プロピレン系フィルムを好適に用いることができる。こ
れらのなかでも熱収縮性フィルム(例えば、ポリエステ
ル系熱収縮性フィルム、ポリオレフィン系熱収縮性フィ
ルムなど)が好ましい。なお、保護用フィルム5の素材
は、単独で又は2種以上組み合わせて用いることがで
き、また、ホモポリマーやコポリマーのいずれであって
もよく、さらにはターポリマー以上のポリマーであって
もよい。
【0023】保護用フィルム5は単層の形態を有してい
てもよく、複層の形態を有していてもよい。
【0024】保護用フィルム5の厚みは、例えば、10
〜80μm(好ましくは20〜50μm)程度である。
保護用フィルム5の厚みが薄すぎると保護機能が十分発
揮されずキズが付き易くなり、一方、厚すぎると電池自
体の厚みが厚くなってしまう。
【0025】保護用フィルム5は、熱収縮性フィルムで
ある場合、延伸(特に、実質的に一軸延伸)されてい
る。延伸の程度は特に制限されず、目的とする熱収縮率
などに応じて適宜選択することができる。なお、保護用
フィルム5の熱収縮率としては、例えば、120℃、1
0秒間で20%以上、特に50〜80%程度が好まし
い。保護用フィルム5の熱収縮力を強めることにより、
より一層密着させて装着することができ、特に電池本体
の端面における蓋部材等の保持効果も発揮させることが
できる。
【0026】保護用フィルム5は、緩衝用フィルム3と
同様の方法(例えば、押出機を用いて樹脂組成物を溶融
押出し成形し、必要に応じて延伸処理を施す方法など)
により作製することができる。保護用フィルム5も、緩
衝用フィルム3と同様に、熱収縮性フィルムである場合
には、一方向のみに延伸された一軸配向フィルム、及び
主に一方向に延伸され、且つ該方向と直交する方向に若
干延伸された二軸配向フィルムが含まれる。こうして得
られる実質的に一軸延伸された保護用フィルム5は、縦
方向(主に延伸処理を施した方向)に配向性を有し、該
方向に大きい熱収縮性を示す。
【0027】なお、保護用フィルム5は、実質的に熱収
縮性フィルムでない場合(すなわち実質的に非収縮性フ
ィルムである場合)、延伸処理が施されていない無延伸
フィルムか、または延伸処理が施されていたとしても延
伸倍率(例えば1.5倍程度以下)低い実質的に非収縮
性フィルムである非収縮性フィルムとなっている。
【0028】本発明の熱収縮性フィルムでは、緩衝用フ
ィルム3及び保護用フィルム5のうち少なくとも何れか
一方が実質的に熱収縮性フィルムであればよく、具体的
には、(1)緩衝用フィルム3及び保護用フィルム5の
両方が実質的に熱収縮性フィルム、(2)保護用フィル
ム5が実質的に熱収縮性フィルムであり且つ緩衝用フィ
ルム3が実質的に非収縮性フィルム、(3)緩衝用フィ
ルム3が実質的に熱収縮性フィルムであり且つ保護用フ
ィルム5が実質的に非収縮性フィルムのいずれかの構成
が挙げられる。これらのなかでも、前記(1)及び
(2)の構成(すなわち、少なくとも保護用フィルム5
が実質的に熱収縮性フィルムである構成)の熱収縮性フ
ィルム1が好ましい。
【0029】(被着体接着層)被着体接着層2は、薄型
電池用熱収縮性フィルム1を薄型電池の電池本体に接着
させるために用いられている。被着体接着層2は、粘着
剤及び/又は接着剤により形成することができる。粘着
剤や接着剤としては、公知乃至慣用の粘着剤や接着剤の
中から適宜単数又は複数を選択して用いることができ
る。本発明では、被着体接着層2は、粘着剤により形成
されていることが好ましい。
【0030】前記粘着剤としては、公知乃至慣用の感圧
接着剤を用いることができる。具体的には、感圧接着剤
としては、アクリル系感圧接着剤、ウレタン系感圧接着
剤、ゴム系感圧接着剤などが挙げられ、アクリル系感圧
接着剤を好適に用いることができる。感圧接着剤は溶剤
系であってもよく、水系(又はエマルジョン系)であっ
てもよい。
【0031】また、前記接着剤としては、ラベルの分野
で慣用の感熱接着剤(例えば、ホットメルト型感熱接着
剤、ディレードタック型感熱接着剤など)を用いること
ができ、ホットメルト型感熱接着剤を好適に用いること
ができる。ホットメルト型感熱接着剤は、熱溶融性と接
着性とを備えた感熱接着剤であり、通常、ベースポリマ
ー、粘着付与剤、ワックスなどから構成されている。ホ
ットメルト型感熱接着剤において、ベースポリマーとし
ては、例えば、エチレン−酢酸ビニル系樹脂、エチレン
−(メタ)アクリル酸エステル系樹脂(例えば、エチレ
ン−アクリル酸メチル系樹脂、エチレン−アクリル酸エ
チル系樹脂、エチレン−アクリル酸2−エチルヘキシル
系樹脂、エチレン−メタクリル酸エチル系樹脂など)、
エチレン−アクリル酸系樹脂、エチレン−メタクリル酸
系樹脂などのオレフィン系樹脂;スチレン−ブタジエン
−スチレンブロック共重合体(SBS)、スチレン−イ
ソプレン−スチレンブロック共重合体(SIS)、スチ
レン−エチレン−ブチレン−スチレン−ブロック共重合
体(SEBS)、スチレン−エチレン−プロピレン−ス
チレンブロック共重合体(SEPS)などの熱可塑性エ
ラストマー;ポリエステル;ポリアミドなどが含まれ
る。ベースポリマーは単独で又は2種以上組み合わせて
使用することができる。ベースポリマーとしては、エチ
レン−酢酸ビニル系樹脂又はエチレン−(メタ)アクリ
ル酸エステル系樹脂が好適である。
【0032】また、ホットメルト型感熱接着剤におい
て、前記粘着付与剤としては、例えば、ロジン系樹脂
(ロジン、重合ロジン、水添ロジン及びそれらの誘導
体、樹脂酸ダイマーなど)、テルペン系樹脂(テルペン
樹脂、芳香族変性テルペン樹脂、水添テルペン樹脂、テ
ルペン−フェノール樹脂など)、石油樹脂(脂肪族系、
芳香族系、脂環族系)、クマロン−インデン樹脂、スチ
レン系樹脂、フェノール樹脂などが挙げられる。粘着付
与剤は単独で又は2種以上組み合わせて使用することが
できる。
【0033】被着体接着層2は、接着成分又は粘着成分
の種類等に応じて、溶液やエマルジョンを用いたグラビ
アコートやロールコート等のコーティング法、溶融押出
しラミネート法等により形成できる。
【0034】被着体接着層2の厚みとしては、例えば、
1〜40μm、好ましくは3〜30μm程度の範囲から
選択することができる。
【0035】(フィルム接着層)図1に係る熱収縮性フ
ィルム1では、フィルム接着層4は緩衝用フィルム3と
保護用フィルム5とを接着させるために用いられてい
る。該フィルム接着層4は前述のように任意に設けるこ
とができ、例えば、緩衝用フィルム3と保護用フィルム
5とを共押出し法により積層する場合は、フィルム接着
層4が無くても良い。
【0036】フィルム接着層4は、粘着剤及び/又は接
着剤により形成することができる。粘着剤や接着剤とし
ては、公知乃至慣用の粘着剤や接着剤の中から適宜単数
又は複数を選択して用いることができる。このような粘
着剤や接着剤としては、前記被着体接着層2と同様の粘
着剤や接着剤などが挙げられるが、ウレタン系接着剤や
アクリル系接着剤が好ましく、例えば、ドライラミネー
ト用接着剤であってもよい。
【0037】フィルム接着層4の厚みとしては、例え
ば、1〜30μm、好ましくは2〜10μm程度の範囲
から選択することができる。
【0038】なお、熱収縮性フィルム1の各層又はフィ
ルムには、それぞれ、必要に応じて、滑剤、充填剤、熱
安定剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、難燃
剤、着色剤などの各種添加剤が添加されていてもよい。
【0039】(他の層)このように、熱収縮性フィルム
1は、被着体接着層2、緩衝用フィルム3、保護用フィ
ルム層5がこの順で積層された構成からなっていれば、
他の層(例えば、フィルム接着層4、印刷層、プライマ
ーコート層、オーバーコート層など)や離型紙等を有し
ていてもよい。例えば、図1に係る熱収縮性フィルム1
では、離型紙6が用いられており、該離型紙6により被
着体接着層2の表面が保護されている。このような離型
紙6は、必要に応じて用いることができる。具体的に
は、離型紙6としては、表面にシリコーン等を塗布した
紙やシートなどからなる公知乃至慣用の離型紙(剥離紙
又は剥離シート)を用いることができる。なお、熱収縮
性フィルム1を装着する際には、離型紙6を剥がすこと
ができる。
【0040】また、印刷層は、例えば、保護用フィルム
5の表面(外面)や、緩衝用フィルムと保護用フィルム
との間に形成することができる。前記緩衝用フィルムと
保護用フィルムとの間としては、保護用フィルム5の裏
面(内面)や、緩衝用フィルムの保護用フィルム5側の
面などであってもよい。印刷を施すことにより、熱収縮
性フィルム1にラベルとしての表示機能を付与すること
ができる。印刷層は、商品名やイラスト、取扱い注意事
項等を凸版輪転印刷、シルクスクリーン印刷、グラビア
印刷等の公知の印刷法により印刷した層である。印刷層
の形成に用いられる印刷インキとしては、特に限定され
ない。印刷層の厚みとしては、例えば、0.1〜10μ
m、好ましくは1〜5μm程度の範囲から選択すること
ができる。なお、印刷層は、保護用フィルム5の全面又
は部分的に形成することができる。
【0041】また、他の層としては、印刷層と保護用フ
ィルム5との間のプライマーコート層や、印刷層上のオ
ーバーコート層などが挙げられる。プライマーコート層
やオーバーコート層は、それぞれ、公知乃至慣用のプラ
イマーコート剤やオーバーコート剤により形成すること
ができる。
【0042】本発明の熱収縮性フィルムの作製方法は、
特に制限されず、例えば、フィルム接着層4を有してい
る場合は、ドライラミネート法等により、保護用フィル
ム5の一方の面にフィルム接着層4を形成した後、該フ
ィルム接着層4上に緩衝用フィルム3を積層し、さら
に、緩衝用フィルム3上に被着体接着層2をコーティン
グ等により形成し、必要に応じて該被着体接着層2上に
離型紙6を積層する方法であってもよい。また、緩衝用
フィルム3の一方の面にコーティング等により被着体接
着層2を形成し、必要に応じて該被着体接着層2上に離
型紙6を積層し、緩衝用フィルム3の他方の面にドライ
ラミネート法等により、フィルム接着層4を形成した
後、保護用フィルム5を積層して形成することができ
る。あるいは、緩衝用フィルム3の一方の面にコーティ
ング等により被着体接着層2を形成し、必要に応じて該
被着体接着層2上に離型紙6を積層し、緩衝用フィルム
3の他方の面に、予めフィルム接着層4が形成された保
護用フィルム5のフィルム接着層4が接触するように積
層してもよい。
【0043】なお、印刷層を形成する場合は、予め保護
用フィルム5又は緩衝用フィルム3の少なくともいずれ
かの一方の面に印刷してもよく、あるいは、熱収縮性フ
ィルムの作製中に保護用フィルム5又は緩衝用フィルム
3の少なくともいずれかの一方の面にまたは作製後に保
護用フィルム5の表面(外面)に印刷してもよい。
【0044】緩衝用フィルム3と保護用フィルム5との
積層に際しては、両フィルムが熱収縮性を有する場合、
緩衝用フィルム3の主延伸方向と、保護用フィルム5の
主延伸方向とが同一の方向となるように、両者を積層す
ることが重要である。本発明の熱収縮性フィルムの熱収
縮率は、特に制限されないが、緩衝用フィルム3の熱収
縮率と、保護用フィルム5の熱収縮率がほぼ同じ又は保
護用フィルム5の方が大きいことが望ましい。緩衝用フ
ィルム3および保護用フィルム5の熱収縮率をほぼ同じ
又は保護用フィルム5の方を大きくすることにより、よ
り一層優れた密着性で装着することができる。なお、本
発明の熱収縮性フィルムにおける熱収縮率としては、1
20℃で10秒処理(オイルバス中に浸漬)したとき、
一方向X(薄型電池の周方向に対応する方向)において
20〜80%であり、好ましくは40〜80%である。
該熱収縮率が20%未満の場合には収縮が不十分となる
場合があり、また、前記熱収縮率が80%を超える場合
には熱収縮性フィルムに歪みが生じやすくなるため好ま
しくない。なお、前記熱収縮率は、緩衝用フィルム3や
保護用フィルム5の樹脂成分の種類やその構成比率、延
伸条件(延伸温度、延伸倍率等)、ヒートセット条件
(温度、時間等)などを適宜選択することにより調整す
ることができる。
【0045】本発明の熱収縮性フィルムは、薄肉である
にもかかわらず、表面に保護用フィルムを有しているの
で、優れた表面損傷防止性を有しており、しかも内部に
緩衝用フィルムを有しているので、落下などの衝撃によ
っても裂けが生じず、優れた耐衝撃性をも有している。
そのため、例えば、図2で示されるように、薄型電池の
電池本体に装着することにより、優れた表面損傷防止性
および耐衝撃性を有するとともに、従来より小型化およ
び軽量化された薄型電池が得られる。また、従来の保護
ケース(PCケースなど)より安価であるので、コスト
ダウンも図ることができる。
【0046】さらには、被着体接着層により電池本体に
接着させた後に、熱収縮させているので、本発明の熱収
縮性フィルムと電池本体との隙間が存在しない程優れた
密着性で装着することができる。また、熱収縮により、
電池本体の形状に追従して優れた密着性で装着すること
ができる。例えば、電池本体のコーナー部(角部)や凹
凸部などの形状にも優れた追従性で追従して密着装着す
ることができ、コーナー部や凹凸部であっても効果的に
保護することができる。そのため、本発明の薄型電池用
熱収縮性フィルムを適用することができる電池本体の形
状や大きさとしては、特に制限されず、どのような形状
や大きさであってもよい。従って、本発明の薄型電池用
熱収縮性フィルムは、様々な形状および大きさを有して
いる電池本体に対しても優れた密着性で、表面損傷防止
性および耐衝撃性を発揮させることができ、汎用性が極
めて優れている。
【0047】しかも、印刷層を有する熱収縮性フィルム
を用いることにより、従来使用していたラベル(例え
ば、タックラベルなど)を用いる必要がなくなるので、
コストダウンを図ることができるとともに、薄型電池を
より一層小型化(薄型化)することが可能となる。
【0048】図2は、本発明の薄型電池用熱収縮性フィ
ルムが薄型電池に装着された状態の一例を示す概略図で
あり、(a)は概略断面図、(b)は(a)で示される
薄型電池用熱収縮性フィルムが薄型電池をXの方向から
見た正面図である。図2において、1は前記図1と同様
に薄型電池用熱収縮性フィルム、7は薄型電池(薄型の
リチウムイオン電池など)の電池本体、71は電池本体
7の胴部材、72は電池本体7の蓋部材、73は電池内
容物(起電物質)、Xは方向である。図2で示されるよ
うに、薄型電池用熱収縮性フィルム1は、電池本体7に
優れた密着性で、電池本体7の形状に追従して装着する
ことができる。具体的には、電池本体7のコーナー部の
形状に薄型電池用熱収縮性フィルム1が追従して収縮
し、胴部材71から蓋部材72の外周部位にかけて密着
して装着されている。そのため、電池本体7の端面にお
ける蓋部材72などの保持効果も有している。なお、図
2では、電池本体7から延びる導電線は省略している。
【0049】本発明の薄型電池用熱収縮性フィルムを、
電池本体に装着する方法は、特に制限されず、例えば、
薄型電池用熱収縮性フィルムを、必要な大きさに切断し
た後、必要に応じて離型紙を剥離し、薄型電池の電池本
体に、被着体接着層側が電池本体側で電池本体を略全面
的に覆うように巻き付けた後又は巻き付けながら、必要
に応じて加圧(押圧など)や加熱を行って、貼着又は接
着させ、その後、加熱により熱収縮させて装着すること
ができる。
【0050】なお、被着体接着層が感熱接着剤により形
成されている場合は、薄型電池用熱収縮性フィルムを薄
型電池の電池本体に装着する際には、加熱等により被着
体接着層を活性化させることができる。被着体接着層を
活性化するために加熱する際には、緩衝用フィルム3お
よび保護用フィルム5が熱収縮しない温度であることが
重要である。
【0051】また、電池本体に被嵌した薄型電池用熱収
縮性フィルムの熱収縮は、公知の何れの方法により行っ
てもよいが、100〜250℃程度の熱風を3〜10秒
程度吹き付けて熱収縮させる方法が好ましい。なお、薄
型電池用熱収縮性フィルムの被着体接着層が感熱接着剤
により形成されている場合は、この熱収縮の際の温度に
より感熱接着剤を再活性化してより一層強固に装着する
こともできる。また、必要に応じて、薄型電池用熱収縮
性フィルムを電池本体に装着した後、さらに、加熱及び
/又は押圧等により、薄型電池用熱収縮性フィルムの被
着体接着層を再活性化してもよい。
【0052】なお、加熱時の温度や、押圧時の加圧の程
度は、電池本体又はその内容物に悪影響を及ぼさない程
度の温度や圧力であることが重要である。
【0053】従って、本発明の薄型電池用熱収縮性フィ
ルムは、モバイル型電話機である移動体通信などの装置
で用いられる薄型電池(薄型のリチウムイオン電池な
ど)に装着する保護材又は被覆材として極めて有用であ
る。
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明は実施例により何ら限定されるもので
はない。
【0054】(実施例1)薄型電池用熱収縮性フィルム
として、アクリル系感圧接着剤からなる被着体接着層
(厚み:15μm)/1軸延伸の低密度ポリエチレン系
熱収縮性フィルム(厚み:30μm)/ドライラミネー
ト用ウレタン系接着剤からなるフィルム接着層(厚み:
5μm)/1軸延伸のポリエチレンテレフタレート系熱
収縮性フィルム(厚み:50μm)/印刷層(厚み:3
μm)の層構成からなる熱収縮性フィルムを作製した。
【0055】なお、低密度ポリエチレン系熱収縮性フィ
ルムとポリエチレンテレフタレート系熱収縮性フィルム
との熱収縮率は、120℃で10秒処理する条件におい
て、両者とも60%程度であった。また、低密度ポリエ
チレン系熱収縮性フィルムとポリエチレンテレフタレー
ト系熱収縮性フィルムとの主延伸方向が同一方向となる
ように積層した。さらにまた、印刷層は、ラベル用イン
キとして慣用乃至公知のグラビア印刷用のインキを用い
てグラビア印刷により形成した。
【0056】(実施例2)薄型電池用熱収縮性フィルム
として、アクリル系感圧接着剤からなる被着体接着層
(厚み:20μm)/1軸延伸の低密度ポリエチレン系
熱収縮性フィルム(厚み:50μm)/ドライラミネー
ト用ウレタン系接着剤からなるフィルム接着層(厚み:
5μm)/印刷層(厚み:3μm)/1軸延伸のポリエ
チレンテレフタレート系熱収縮性フィルム(厚み:40
μm)の層構成からなる熱収縮性フィルムを実施例1と
同様にして作製した。
【0057】(実施例3)1軸延伸の低密度ポリエチレ
ン系熱収縮性フィルム(厚み:50μm)に代えて、実
質上非収縮性の発泡低密度ポリエチレン系フィルム(厚
み:100μm)を用いたこと以外は実施例2と同様に
して、薄型電池用熱収縮性フィルムを作製した。
【0058】(評価)実施例1〜3により得られた熱収
縮性フィルムを、図2に示されるように、それぞれ、被
着体接着層を押圧させて、電池本体に巻き付けて接着さ
せた後、加熱して熱収縮させることにより、薄型電池の
電池本体に装着したところ、電池本体のコーナー部のみ
ならず、電池本体のすべての部位の形状に追従して、電
池本体の表面の形状に沿って優れた密着性で、電池本体
と熱収縮性フィルムとの間には隙間がなく装着すること
ができた。
【0059】また、これらの実施例1〜3により得られ
た熱収縮性フィルムが電池本体に装着された薄型電池
を、それぞれ、水平方向に保持した状態で、高さ1mか
らコンクリート表面に落下させて、落下後の薄型電池の
外観を観察し、下記の基準に当てはまるものの個数を調
べたところ、すべての薄型電池において、それぞれ10
個中すべてに割れや裂けが見られず、蓋部材のゆるみ等
も生じていなかった。
【0060】従って、実施例1〜3により得られた熱収
縮性フィルムが電池本体に装着された薄型電池は、落下
させても割れや裂けが生じず、優れた耐衝撃性を有して
いる。しかも、表面には収縮応力の強いポリエチレンテ
レフタレート系熱収縮性フィルムが設けられているの
で、電池端面における蓋部材等の保持効果にも優れてい
る。しかも、熱収縮性フィルムの厚みは、総厚が100
〜160μm程度であり、従来の保護ケースよりも薄
い。また、実施例1に係る熱収縮性フィルムは、従来の
保護ケースより安価であり、コストを低減することがで
きる。
【0061】さらには、実施例1では、印刷層を有して
いるので、ラベルとしての表示機能を発揮することがで
き、従来使用していたラベルを省略することができる。
そのため、より一層薄型電池を小型化(又は薄型化)す
ることができる。従って、この点からもコストダウンを
図ることができる。
【0062】
【発明の効果】本発明の薄型電池用熱収縮性フィルムに
よれば、薄型電池に耐衝撃性を付与し、且つ薄型電池の
小型化および軽量化が可能となる。さらに、ラベルとし
ての表示機能を付与することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の薄型電池用熱収縮性フィルムの一例を
部分的に示す概略断面図である。
【図2】本発明の薄型電池用熱収縮性フィルムが薄型電
池に装着された状態の一例を示す概略図であり、(a)
は概略断面図、(b)は(a)で示される薄型電池用熱
収縮性フィルムが薄型電池をXの方向から見た正面図で
ある。
【図3】従来の薄型のリチウムイオン電池の一例を示す
概略断面図である。
【符号の説明】
1 薄型電池用熱収縮性フィルム 2 被着体接着層 3 弾力性を有する緩衝用熱収縮性フィルム 4 フィルム接着層 5 強度を有する保護用熱収縮性フィルム 6 離型紙 7 電池本体 71 電池本体7の胴部材 72 電池本体7の蓋部材 73 電池内容物(起電物質 8 従来のリチウムイオン電池 81 リチウムイオン電池本体 82 保護ケース

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薄型電池の電池本体を保護するための薄
    型電池用熱収縮性フィルムであって、弾力性を有する緩
    衝用フィルムの一方の面に電池本体と接着させるための
    接着層が形成されているとともに、他方の面に強度を有
    する保護用フィルムが積層され、且つ前記緩衝用フィル
    ム及び前記保護用フィルムのうち少なくとも何れか一方
    が熱収縮性フィルムであることを特徴とする薄型電池用
    熱収縮性フィルム。
  2. 【請求項2】 緩衝用フィルムが、ポリエチレン系熱収
    縮性フィルム、発泡ポリスチレン系熱収縮性フィルム、
    発泡ポリエステル系熱収縮性フィルム、および発泡ポリ
    オレフィン系熱収縮性フィルムから選択された少なくと
    も一種の熱収縮性フィルムである請求項1記載の薄型電
    池用熱収縮性フィルム。
  3. 【請求項3】 保護用フィルムが、ポリエステル系熱収
    縮性フィルム及び/又はおよびポリオレフィン系熱収縮
    性フィルムである請求項1又は2記載の薄型電池用熱収
    縮性フィルム。
  4. 【請求項4】 緩衝用フィルムの厚みが、20〜150
    μmである請求項1〜3の何れかの項に記載の薄型電池
    用熱収縮性フィルム。
  5. 【請求項5】 保護用フィルムの厚みが、10〜80μ
    mである請求項1〜4の何れかの項に記載の薄型電池用
    熱収縮性フィルム。
  6. 【請求項6】 さらに印刷層が、保護用フィルムの表
    面、または緩衝用フィルムと保護用フィルムとの間に形
    成されている請求項1〜5の何れかの項に記載の薄型電
    池用熱収縮性フィルム。
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