JPH08300591A - 飛散防止・省エネフィルム - Google Patents
飛散防止・省エネフィルムInfo
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- JPH08300591A JPH08300591A JP13564595A JP13564595A JPH08300591A JP H08300591 A JPH08300591 A JP H08300591A JP 13564595 A JP13564595 A JP 13564595A JP 13564595 A JP13564595 A JP 13564595A JP H08300591 A JPH08300591 A JP H08300591A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 既存の装置を利用して簡単な操作で製造する
ことができ、かつ基材としての引き裂き強度等を向上さ
せて、その機能性を高めた飛散防止・省エネフィルムを
提供することである。 【構成】 基材の片面に感圧型粘着剤層を設け、更に該
感圧型粘着剤層の上に離型性のオ−バ−コ−トフィルム
を貼り合わせてなる飛散防止・省エネフィルムにおい
て、基材として、少なくともポリカ−ボネ−ト系樹脂の
フィルムを含めて積層してなるラミネ−トシ−トを使用
することを特徴とする飛散防止・省エネフィルムであ
る。
ことができ、かつ基材としての引き裂き強度等を向上さ
せて、その機能性を高めた飛散防止・省エネフィルムを
提供することである。 【構成】 基材の片面に感圧型粘着剤層を設け、更に該
感圧型粘着剤層の上に離型性のオ−バ−コ−トフィルム
を貼り合わせてなる飛散防止・省エネフィルムにおい
て、基材として、少なくともポリカ−ボネ−ト系樹脂の
フィルムを含めて積層してなるラミネ−トシ−トを使用
することを特徴とする飛散防止・省エネフィルムであ
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、飛散防止・省エネフィ
ルムに関するものであり、更に詳しくは、飛散防止フィ
ルムまたは省エネルギ−フィルム等に関するものであ
る。
ルムに関するものであり、更に詳しくは、飛散防止フィ
ルムまたは省エネルギ−フィルム等に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、飛散防止フィルムとしては、種々
の形態のものが提案されているが、その代表的なものと
しては、厚さ50μm以上の透明なポリエチレンテレフ
タレ−トフィルムを使用し、この片面に感圧型粘着剤を
塗布し、更に離型性のオ−バ−コ−トフィルムを貼り合
わせた構成からなるものが知られている。而して、その
使用に当たっては、該オ−バ−コ−トフィルムを剥が
し、窓ガラスの内側の全面に貼りつけ、災害時等におい
てガラスが破壊してもその破片の飛散を防止することを
目的とするものである。また、省エネルギ−フィルムと
しては、別名、熱線カットフィルムあるいは断熱フィル
ムとも称され、例えば、25ないし50μmのポリエチ
レンテレフタレ−トフィルムを使用し、これにアルミニ
ュウムを薄く蒸着し、表面に保護層、裏面に感圧型粘着
剤を塗布し、あるいはこの粘着剤の中にもう一層保護層
を設けて、紫外線吸収剤や着色剤を混入させたものであ
って、窓ガラスの内側の全面に貼りつけ、熱線のカッ
ト、断熱等の効果を目的とするものが知られている。飛
散防止フィルムまたは省エネルギ−フィルムは、多くの
場合、飛散防止、省エネルギ−等の両機能を同時に持ち
合わせていることから、飛散防止・省エネフィルムとも
称される。これらのフィルムは、冷暖房効果の向上とコ
ストの削減、紫外線カットによる家具、書籍、調度品等
の変色防止、防眩効果、プライバシ−の保護、飛散防止
効果等の特徴を有し、自動車分野、建築分野等に利用さ
れている。
の形態のものが提案されているが、その代表的なものと
しては、厚さ50μm以上の透明なポリエチレンテレフ
タレ−トフィルムを使用し、この片面に感圧型粘着剤を
塗布し、更に離型性のオ−バ−コ−トフィルムを貼り合
わせた構成からなるものが知られている。而して、その
使用に当たっては、該オ−バ−コ−トフィルムを剥が
し、窓ガラスの内側の全面に貼りつけ、災害時等におい
てガラスが破壊してもその破片の飛散を防止することを
目的とするものである。また、省エネルギ−フィルムと
しては、別名、熱線カットフィルムあるいは断熱フィル
ムとも称され、例えば、25ないし50μmのポリエチ
レンテレフタレ−トフィルムを使用し、これにアルミニ
ュウムを薄く蒸着し、表面に保護層、裏面に感圧型粘着
剤を塗布し、あるいはこの粘着剤の中にもう一層保護層
を設けて、紫外線吸収剤や着色剤を混入させたものであ
って、窓ガラスの内側の全面に貼りつけ、熱線のカッ
ト、断熱等の効果を目的とするものが知られている。飛
散防止フィルムまたは省エネルギ−フィルムは、多くの
場合、飛散防止、省エネルギ−等の両機能を同時に持ち
合わせていることから、飛散防止・省エネフィルムとも
称される。これらのフィルムは、冷暖房効果の向上とコ
ストの削減、紫外線カットによる家具、書籍、調度品等
の変色防止、防眩効果、プライバシ−の保護、飛散防止
効果等の特徴を有し、自動車分野、建築分野等に利用さ
れている。
【0003】
【発明が解決しょうとする課題】しかし、近年、自動車
分野、建築分野とも、製品に対する機能性の向上、ある
いはユ−ザ−サイドのファション性の重視といった面で
の要請に対し、その要求を充足して充分にその期待を満
足しているとはいえない状況であり、市場において停滞
感が観られるものである。現在、飛散防止・省エネフィ
ルムにおいては、更なる機能の追求して現状の打破を狙
っているものである。このような要求に対し、例えば、
従来のものは、単一のポリエチレンテレフタレ−トフィ
ルムからなるものであったが、このものは、いったんフ
ィルムに傷が入ると容易に裂けて破断するという欠点が
あることから、これを多層に重ね合わせて、多重フィル
ムにすることによって、引き裂き強度、耐貫通性能等を
向上して、その機能性を高めた製品が提案されている。
このものは、その機能性を高めてはいるが、少なくとも
5層以上、好ましくは13層以上の樹脂のフィルムを積
層するものであり、その製造工程の管理が煩雑であると
いう問題点を有するものである。そこで本発明の目的
は、既存の装置等を使用して簡単な操作で、基材として
の引き裂き強度等を向上させて、その機能性を高めた飛
散防止・省エネフィルムを提供することである。
分野、建築分野とも、製品に対する機能性の向上、ある
いはユ−ザ−サイドのファション性の重視といった面で
の要請に対し、その要求を充足して充分にその期待を満
足しているとはいえない状況であり、市場において停滞
感が観られるものである。現在、飛散防止・省エネフィ
ルムにおいては、更なる機能の追求して現状の打破を狙
っているものである。このような要求に対し、例えば、
従来のものは、単一のポリエチレンテレフタレ−トフィ
ルムからなるものであったが、このものは、いったんフ
ィルムに傷が入ると容易に裂けて破断するという欠点が
あることから、これを多層に重ね合わせて、多重フィル
ムにすることによって、引き裂き強度、耐貫通性能等を
向上して、その機能性を高めた製品が提案されている。
このものは、その機能性を高めてはいるが、少なくとも
5層以上、好ましくは13層以上の樹脂のフィルムを積
層するものであり、その製造工程の管理が煩雑であると
いう問題点を有するものである。そこで本発明の目的
は、既存の装置等を使用して簡単な操作で、基材として
の引き裂き強度等を向上させて、その機能性を高めた飛
散防止・省エネフィルムを提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の目的
を達成すべく鋭意研究した結果、衝撃破壊強度が大であ
るポリカ−ボネ−ト系樹脂のフィルムに着目し、少なく
とも該ポリカ−ボネ−ト系樹脂のフィルムの一層を含め
て他の樹脂のフィルムと積層してラミネ−トシ−トを製
造し、これを飛散防止・省エネフィルムの基材として使
用したところ、引き裂き強度において極めて優れ、かつ
透明性に富み、その機能性を著しく高めた飛散防止・省
エネフィルムを製造することができることを見出して、
本発明を完成したものである。
を達成すべく鋭意研究した結果、衝撃破壊強度が大であ
るポリカ−ボネ−ト系樹脂のフィルムに着目し、少なく
とも該ポリカ−ボネ−ト系樹脂のフィルムの一層を含め
て他の樹脂のフィルムと積層してラミネ−トシ−トを製
造し、これを飛散防止・省エネフィルムの基材として使
用したところ、引き裂き強度において極めて優れ、かつ
透明性に富み、その機能性を著しく高めた飛散防止・省
エネフィルムを製造することができることを見出して、
本発明を完成したものである。
【0005】すなわち、本発明は、基材の片面に感圧型
粘着剤層を設け、更に該感圧型粘着剤層の上に離型性の
オ−バ−コ−トフィルムを貼り合わせてなる飛散防止・
省エネフィルムにおいて、基材として、少なくともポリ
カ−ボネ−ト系樹脂のフィルムの一層を含めて積層した
ラミネ−トシ−トを使用することを特徴とする飛散防止
・省エネフィルムである。
粘着剤層を設け、更に該感圧型粘着剤層の上に離型性の
オ−バ−コ−トフィルムを貼り合わせてなる飛散防止・
省エネフィルムにおいて、基材として、少なくともポリ
カ−ボネ−ト系樹脂のフィルムの一層を含めて積層した
ラミネ−トシ−トを使用することを特徴とする飛散防止
・省エネフィルムである。
【0006】
【作用】本発明は、ポリカ−ボネ−ト系樹脂のフィルム
が有する衝撃破壊強度が大であるという特性を利用し、
これに他の樹脂のフィルムが有する耐伸長性、寸法安定
性等の特性等を組み合わせてラミネ−トシ−トを構成
し、これを飛散防止・省エネフィルムの基材として使用
するものであり、その結果、引き裂き強度において極め
て優れ、該ラミネ−トシ−トに切り込み等の傷が発生し
ても、そこから容易に引き裂かれることがなく、更に透
明性にも優れた飛散防止・省エネフィルムを製造するこ
とができるというものである。
が有する衝撃破壊強度が大であるという特性を利用し、
これに他の樹脂のフィルムが有する耐伸長性、寸法安定
性等の特性等を組み合わせてラミネ−トシ−トを構成
し、これを飛散防止・省エネフィルムの基材として使用
するものであり、その結果、引き裂き強度において極め
て優れ、該ラミネ−トシ−トに切り込み等の傷が発生し
ても、そこから容易に引き裂かれることがなく、更に透
明性にも優れた飛散防止・省エネフィルムを製造するこ
とができるというものである。
【0007】
【本発明の詳細な説明】上記の本発明について以下に更
に詳しく説明する。まず、本発明にかかる飛散防止・省
エネフィルムの製造法およびその構成についてその一例
を挙げて図面を用いて説明する。図1は、本発明にかか
る飛散防止・省エネフィルムを構成する基材としてのラ
ミネ−トシ−トの概略を示す断面図である。図1に示す
ように、ポリカ−ボネ−ト系樹脂のフィルム1と他の樹
脂のフィルム2との少なくとも二層以上を交互に重ね合
わせ、更にその層間を接着剤層3等を介して積層して、
ラミネ−トシ−ト4を製造する。次に、図2は、本発明
にかかる飛散防止・省エネフィルムの概略を示す断面図
である。図2に示すように、上記で製造したラミネ−ト
シ−ト4の片面に感圧型粘着剤層5を設け、更に該感圧
型粘着剤層5を介して離型性のオ−バ−コ−トフィルム
6を貼り合わせて、本発明にかかる飛散防止・省エネフ
ィルムXを製造するものである。
に詳しく説明する。まず、本発明にかかる飛散防止・省
エネフィルムの製造法およびその構成についてその一例
を挙げて図面を用いて説明する。図1は、本発明にかか
る飛散防止・省エネフィルムを構成する基材としてのラ
ミネ−トシ−トの概略を示す断面図である。図1に示す
ように、ポリカ−ボネ−ト系樹脂のフィルム1と他の樹
脂のフィルム2との少なくとも二層以上を交互に重ね合
わせ、更にその層間を接着剤層3等を介して積層して、
ラミネ−トシ−ト4を製造する。次に、図2は、本発明
にかかる飛散防止・省エネフィルムの概略を示す断面図
である。図2に示すように、上記で製造したラミネ−ト
シ−ト4の片面に感圧型粘着剤層5を設け、更に該感圧
型粘着剤層5を介して離型性のオ−バ−コ−トフィルム
6を貼り合わせて、本発明にかかる飛散防止・省エネフ
ィルムXを製造するものである。
【0008】まず、上記の本発明において、ポリカ−ボ
ネ−ト系樹脂のフィルムについて説明すると、通常、樹
脂のフィルムは、衝撃を受けた場合、伸長破壊を起こし
て破壊するものである。而して、ポリカ−ボネ−ト系樹
脂のフィルムは、衝撃を受けた場合、該フィルムが伸長
すると共に衝撃エネルギ−を内部に吸収し、それを吸
収、拡散しつつそのエネルギ−を弱めつつ破壊するもの
であり、他の樹脂のフィルムに比較して衝撃破壊強度が
極めて大きいものである。これに対し、他の樹脂のフィ
ルムは、衝撃破壊強度は低く、衝撃を受けた場合、伸長
破壊を起こすより先に脆弱破壊を起こして、衝撃を受け
た直後に破壊してしまうものである。本発明は、ポリカ
−ボネ−ト系樹脂のフィルムが有する上記のような衝撃
破壊強度が極めて大であるという特性を利用して、飛散
防止・省エネフィルムを構成するものである。而して、
本発明において、ポリカ−ボネ−ト系樹脂のフィルムの
衝撃破壊強度としては、試験片形状100mmφ、厚さ
2mmとし、落下落錐先端曲面半径15mm、落下高さ
10mとしたとき、衝撃破壊強度が20J以上、好まし
くは100J以上であることが望ましい。而して、本発
明において、衝撃破壊強度が20J未満の場合、引き裂
き強度等に優れて、その機能性を著しく高めた飛散防止
・省エネフィルムを製造することが困難なものである。
ネ−ト系樹脂のフィルムについて説明すると、通常、樹
脂のフィルムは、衝撃を受けた場合、伸長破壊を起こし
て破壊するものである。而して、ポリカ−ボネ−ト系樹
脂のフィルムは、衝撃を受けた場合、該フィルムが伸長
すると共に衝撃エネルギ−を内部に吸収し、それを吸
収、拡散しつつそのエネルギ−を弱めつつ破壊するもの
であり、他の樹脂のフィルムに比較して衝撃破壊強度が
極めて大きいものである。これに対し、他の樹脂のフィ
ルムは、衝撃破壊強度は低く、衝撃を受けた場合、伸長
破壊を起こすより先に脆弱破壊を起こして、衝撃を受け
た直後に破壊してしまうものである。本発明は、ポリカ
−ボネ−ト系樹脂のフィルムが有する上記のような衝撃
破壊強度が極めて大であるという特性を利用して、飛散
防止・省エネフィルムを構成するものである。而して、
本発明において、ポリカ−ボネ−ト系樹脂のフィルムの
衝撃破壊強度としては、試験片形状100mmφ、厚さ
2mmとし、落下落錐先端曲面半径15mm、落下高さ
10mとしたとき、衝撃破壊強度が20J以上、好まし
くは100J以上であることが望ましい。而して、本発
明において、衝撃破壊強度が20J未満の場合、引き裂
き強度等に優れて、その機能性を著しく高めた飛散防止
・省エネフィルムを製造することが困難なものである。
【0009】本発明において、ポリカ−ボネ−ト系樹脂
のフィルムとしては、具体的には、例えば、炭酸とグリ
コ−ルまたは2価フェノ−ルとのポリエステルからなる
フィルムないしシ−トを使用することができる。上記に
おいて、グリコ−ルまたは2価フェノ−ルとしては、例
えば、トリメチレングリコ−ル、テトラメチレングリコ
−ル、ペンタメチレングリコ−ル、ヘキサメチレングリ
コ−ル、ジエチレングリコ−ル等の脂肪族ジヒドロキシ
化合物、ビス(4−オキシフェニル)メタン、1.1−
ビス(4−オキシフェニル)エタン、1.1−ビス(4
−オキシフェニル)ブタン、1.1−ビス(4−オキシ
フェニル)イソブタン、1.1−ビス(4−オキシフェ
ニル)シクロヘキサン、2.2−ビス(4−オキシフェ
ニル)プロパン、2.2−ビス(4−オキシフェニル)
ブタン等のビスフェノ−ル等を使用することができる。
のフィルムとしては、具体的には、例えば、炭酸とグリ
コ−ルまたは2価フェノ−ルとのポリエステルからなる
フィルムないしシ−トを使用することができる。上記に
おいて、グリコ−ルまたは2価フェノ−ルとしては、例
えば、トリメチレングリコ−ル、テトラメチレングリコ
−ル、ペンタメチレングリコ−ル、ヘキサメチレングリ
コ−ル、ジエチレングリコ−ル等の脂肪族ジヒドロキシ
化合物、ビス(4−オキシフェニル)メタン、1.1−
ビス(4−オキシフェニル)エタン、1.1−ビス(4
−オキシフェニル)ブタン、1.1−ビス(4−オキシ
フェニル)イソブタン、1.1−ビス(4−オキシフェ
ニル)シクロヘキサン、2.2−ビス(4−オキシフェ
ニル)プロパン、2.2−ビス(4−オキシフェニル)
ブタン等のビスフェノ−ル等を使用することができる。
【0010】その製造法としては、例えば、グリコ−ル
またはビスフェノ−ルと炭酸のジアルキルまたはジアリ
−ルエステルとのエステル交換反応、あるいはその際
に、他の1価の脂肪族ヒドロキシ化合物またはフェノ−
ル化合物を加えて変性するエステル交換反応、グリコ−
ルまたはビスフェノ−ルにアルカリの存在でホスゲンを
作用させるエステル交換反応、酸消去剤の存在下でグリ
コ−ルまたはビスフェノ−ルにホスゲンを直接反応させ
るエステル交換反応、ビスフェノ−ルのクロギル酸エス
テルとビスフェノ−ルとのアルカリ消去剤存在下におけ
る脱塩素縮合反応等によって製造することができる。
またはビスフェノ−ルと炭酸のジアルキルまたはジアリ
−ルエステルとのエステル交換反応、あるいはその際
に、他の1価の脂肪族ヒドロキシ化合物またはフェノ−
ル化合物を加えて変性するエステル交換反応、グリコ−
ルまたはビスフェノ−ルにアルカリの存在でホスゲンを
作用させるエステル交換反応、酸消去剤の存在下でグリ
コ−ルまたはビスフェノ−ルにホスゲンを直接反応させ
るエステル交換反応、ビスフェノ−ルのクロギル酸エス
テルとビスフェノ−ルとのアルカリ消去剤存在下におけ
る脱塩素縮合反応等によって製造することができる。
【0011】本発明において、ポリカ−ボネ−ト系樹脂
のフィルムの厚さとしては、少なくとも0.5μm以上
であることが好ましく、0.5μm未満であると、衝撃
破壊強度がフィルムの厚さに比例することから、充分な
衝撃破壊強度を得ることが困難であり、結果として、引
き裂き強度に優れ、その機能性を著しく高めた飛散防止
・省エネフィルムを製造することが困難になって望まし
くはない。ポリカ−ボネ−ト系樹脂のフィルムの厚さと
しては、飛散防止・省エネフィルムの使用目的等によっ
て適宜に設定することができるが、5μmないし100
μm、,望ましくは、10μmないし70μm位が好ま
しい。
のフィルムの厚さとしては、少なくとも0.5μm以上
であることが好ましく、0.5μm未満であると、衝撃
破壊強度がフィルムの厚さに比例することから、充分な
衝撃破壊強度を得ることが困難であり、結果として、引
き裂き強度に優れ、その機能性を著しく高めた飛散防止
・省エネフィルムを製造することが困難になって望まし
くはない。ポリカ−ボネ−ト系樹脂のフィルムの厚さと
しては、飛散防止・省エネフィルムの使用目的等によっ
て適宜に設定することができるが、5μmないし100
μm、,望ましくは、10μmないし70μm位が好ま
しい。
【0012】次に、本発明において、上記のポリカ−ボ
ネ−ト系樹脂のフィルムに積層する他の樹脂のフィルム
としては、該ポリカ−ボネ−ト系樹脂のフィルムが衝撃
を受けた場合、該ポリカ−ボネ−ト系樹脂のフィルムの
伸長破壊を抑制するために使用するものであり、比較的
に剛性に富む樹脂のフィルムであることが好ましい。具
体的には、耐伸長性を有し、寸法安定性に富み、上記の
ポリカ−ボネ−ト系樹脂のフィルムより衝撃破壊強度が
低く、衝撃を受けた場合、伸長破壊より先に脆弱破壊を
起こす性質を有する樹脂のフィルムを使用することがで
き、例えば、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹
脂、ポリ(4−メチル−ペンテン−1)系樹脂、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体、ポリ塩化ビニル系樹脂、塩化
ビニル−酢酸ビルニ共重合体、ポリ塩化ビニリデン系樹
脂、フッ素系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリ(メタ)
アクリル系樹脂、ポリビニルブチラ−ル、ポリアクリロ
ニトリル系樹脂、酢酸セルロ−ス系樹脂、ポリアミド系
樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリビニルアルコ−ル、ポ
リフェニレンスルフィド系樹脂、ポエエ−テルエ−テル
ケトン系樹脂、ポリウレタン系樹脂等の公知の樹脂のフ
ィルムないしシ−トを使用することができる。
ネ−ト系樹脂のフィルムに積層する他の樹脂のフィルム
としては、該ポリカ−ボネ−ト系樹脂のフィルムが衝撃
を受けた場合、該ポリカ−ボネ−ト系樹脂のフィルムの
伸長破壊を抑制するために使用するものであり、比較的
に剛性に富む樹脂のフィルムであることが好ましい。具
体的には、耐伸長性を有し、寸法安定性に富み、上記の
ポリカ−ボネ−ト系樹脂のフィルムより衝撃破壊強度が
低く、衝撃を受けた場合、伸長破壊より先に脆弱破壊を
起こす性質を有する樹脂のフィルムを使用することがで
き、例えば、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹
脂、ポリ(4−メチル−ペンテン−1)系樹脂、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体、ポリ塩化ビニル系樹脂、塩化
ビニル−酢酸ビルニ共重合体、ポリ塩化ビニリデン系樹
脂、フッ素系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリ(メタ)
アクリル系樹脂、ポリビニルブチラ−ル、ポリアクリロ
ニトリル系樹脂、酢酸セルロ−ス系樹脂、ポリアミド系
樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリビニルアルコ−ル、ポ
リフェニレンスルフィド系樹脂、ポエエ−テルエ−テル
ケトン系樹脂、ポリウレタン系樹脂等の公知の樹脂のフ
ィルムないしシ−トを使用することができる。
【0013】本発明では、衝撃破壊強度に優れたポリカ
−ボネ−ト系樹脂のフィルムと、これより衝撃破壊強度
が低い他の樹脂のフィルムとを交互に積層することによ
って、ポリカ−ボネ−ト系樹脂のフィルムの伸長性と他
の樹脂のフィルムの剛性に基づく伸長阻止性とにより、
衝撃エネルギ−を分散して引き裂き強度等に優れたラミ
ネ−トシ−トを製造することができるものと推定するも
のである。
−ボネ−ト系樹脂のフィルムと、これより衝撃破壊強度
が低い他の樹脂のフィルムとを交互に積層することによ
って、ポリカ−ボネ−ト系樹脂のフィルムの伸長性と他
の樹脂のフィルムの剛性に基づく伸長阻止性とにより、
衝撃エネルギ−を分散して引き裂き強度等に優れたラミ
ネ−トシ−トを製造することができるものと推定するも
のである。
【0014】本発明において、上記の他の樹脂のフィル
ムの厚さとしては、少なくとも0.5μm以上であるこ
とが好ましく、0.5μm未満であると、ポリカ−ボネ
−ト系樹脂のフィルムの伸長阻止性が弱く、ポリカ−ボ
ネ−ト系樹脂のフィルムの伸長により破断して、結果と
して、引き裂き強度に優れ、その機能性を著しく高めた
飛散防止・省エネフィルムを製造することが困難になっ
て望ましくはない。他の樹脂のフィルムの厚さとして
は、飛散防止・省エネフィルムの使用目的等によって適
宜に設定することができるが、5μmないし300μ
m、,望ましくは、12μmないし200μm位が好ま
しい。また、本発明において、上記の他の樹脂のフィル
ムは、未延伸のフィルム、あるいは一軸方向または二軸
方向等に延伸したフィルム等のいずれのものでもよい。
ムの厚さとしては、少なくとも0.5μm以上であるこ
とが好ましく、0.5μm未満であると、ポリカ−ボネ
−ト系樹脂のフィルムの伸長阻止性が弱く、ポリカ−ボ
ネ−ト系樹脂のフィルムの伸長により破断して、結果と
して、引き裂き強度に優れ、その機能性を著しく高めた
飛散防止・省エネフィルムを製造することが困難になっ
て望ましくはない。他の樹脂のフィルムの厚さとして
は、飛散防止・省エネフィルムの使用目的等によって適
宜に設定することができるが、5μmないし300μ
m、,望ましくは、12μmないし200μm位が好ま
しい。また、本発明において、上記の他の樹脂のフィル
ムは、未延伸のフィルム、あるいは一軸方向または二軸
方向等に延伸したフィルム等のいずれのものでもよい。
【0015】ところで、本発明においては、上記の他の
樹脂のフィルムとしては、上記に挙げた樹脂のフィルム
の中でも、剛性、耐伸長性、寸法安定性、衝撃破壊強度
性、透明性、積層適正等の観点から、特に、ポリエステ
ル系樹脂、ポリ(メタ)アクリル系樹脂またはポリスチ
レン系樹脂のフィルムないしシ−トを使用することが最
も好ましい。上記のポリエステル系樹脂のフィルムとし
ては、例えば、ポリエチレンテレフタレ−ト、ポリエチ
レンナフタレ−ト、ポリブチレンテレフタレ−ト、ポリ
ブチレンナフタレ−ト、ポリアリレ−ト、ポリテトラメ
チレンテレフタレ−ト等のポリエステル系樹脂のフィル
ムないしシ−トを使用することができる。その他、通常
のジカルボン酸またはそのエステル誘導体とジヒドロオ
キシ化合物との反応生成物等からなるポリエステル系樹
脂のフィルムないしシ−トを使用することができる。
樹脂のフィルムとしては、上記に挙げた樹脂のフィルム
の中でも、剛性、耐伸長性、寸法安定性、衝撃破壊強度
性、透明性、積層適正等の観点から、特に、ポリエステ
ル系樹脂、ポリ(メタ)アクリル系樹脂またはポリスチ
レン系樹脂のフィルムないしシ−トを使用することが最
も好ましい。上記のポリエステル系樹脂のフィルムとし
ては、例えば、ポリエチレンテレフタレ−ト、ポリエチ
レンナフタレ−ト、ポリブチレンテレフタレ−ト、ポリ
ブチレンナフタレ−ト、ポリアリレ−ト、ポリテトラメ
チレンテレフタレ−ト等のポリエステル系樹脂のフィル
ムないしシ−トを使用することができる。その他、通常
のジカルボン酸またはそのエステル誘導体とジヒドロオ
キシ化合物との反応生成物等からなるポリエステル系樹
脂のフィルムないしシ−トを使用することができる。
【0016】また、上記において、ポリ(メタ)アクリ
ル系樹脂のフィルムないしシ−トとしては、例えば、ポ
リアクリル酸エステル、ポリメタクリル酸メチル、メタ
クリル酸メチル−スチレン共重合体、メタクリル酸メチ
ル−アクリル酸ブチル共重合体、エチレン−アクリル酸
共重合体、エチレン−アクリル酸メチル共重合体、エチ
レン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−メタクリ
ル酸メチル共重合体、エチレン−メタクリル酸エチル共
重合体等のエチレン−アクリル酸誘導体または−メタク
リル酸誘導体との共重合体等のポリ(メタ)アクリル系
樹脂のフィルムないしシ−トを使用することができる。
ル系樹脂のフィルムないしシ−トとしては、例えば、ポ
リアクリル酸エステル、ポリメタクリル酸メチル、メタ
クリル酸メチル−スチレン共重合体、メタクリル酸メチ
ル−アクリル酸ブチル共重合体、エチレン−アクリル酸
共重合体、エチレン−アクリル酸メチル共重合体、エチ
レン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−メタクリ
ル酸メチル共重合体、エチレン−メタクリル酸エチル共
重合体等のエチレン−アクリル酸誘導体または−メタク
リル酸誘導体との共重合体等のポリ(メタ)アクリル系
樹脂のフィルムないしシ−トを使用することができる。
【0017】また、上記にといて、ポリスチレン系樹脂
のフィルムないしシ−トとしては、例えば、例えば、ポ
リスチレン、ハイインパクトポリスチレン、スチレン−
ブタジェン共重合体、アクリロニトリル−ブタジェン−
スチレン共重合体、アクリロニトリル−スチレン共重合
体等のポリスチレン系樹脂からなるフィルムないしシ−
トを使用することができる。
のフィルムないしシ−トとしては、例えば、例えば、ポ
リスチレン、ハイインパクトポリスチレン、スチレン−
ブタジェン共重合体、アクリロニトリル−ブタジェン−
スチレン共重合体、アクリロニトリル−スチレン共重合
体等のポリスチレン系樹脂からなるフィルムないしシ−
トを使用することができる。
【0018】ところで、本発明においては、上記のポリ
カ−ボネ−ト系樹脂のフィルム、または他の樹脂のフィ
ルムの製造に際しては、必要ならば、公知の添加剤、例
えば、可塑剤、熱安定剤、帯電防止剤、滑剤、紫外線吸
収剤、充填剤、その他等を任意に添加し、混練して製膜
化してもよい。また、その製膜法としては、通常の方
法、例えば、Tダイ法等の溶融押し出し法、インフレ−
ション法、キャスティング法、コ−ティング法等の製膜
法をあげることができる。
カ−ボネ−ト系樹脂のフィルム、または他の樹脂のフィ
ルムの製造に際しては、必要ならば、公知の添加剤、例
えば、可塑剤、熱安定剤、帯電防止剤、滑剤、紫外線吸
収剤、充填剤、その他等を任意に添加し、混練して製膜
化してもよい。また、その製膜法としては、通常の方
法、例えば、Tダイ法等の溶融押し出し法、インフレ−
ション法、キャスティング法、コ−ティング法等の製膜
法をあげることができる。
【0019】次に、本発明において、ポリカ−ボネ−ト
系樹脂のフィルムと他の樹脂のフィルムを積層する方法
としては、包装材料を製造するときに使用する通常の積
層方法と同様な方法で行うことができる。例えば、ドラ
イラミネ−ション法(無溶剤型、ワックスホットメルト
型等も含む)、ウエットラミネ−ション法、押し出しラ
ミネ−ション法、インフレ−ション法等の通常の方法で
行うことができる。あるいは、ロ−ルコ−ティング法
(グラビアダイレクトコ−ト、斜線版リバ−スコ−ト、
コンマコ−ト等)、ナイフエッジコ−ティング法、ダイ
コ−ティング法、スプレイコ−ティング法等の通常のコ
−ティング法等でも行うことができる。而して、本発明
においては、上記のような積層法を任意に組み合わせて
積層してもよい。
系樹脂のフィルムと他の樹脂のフィルムを積層する方法
としては、包装材料を製造するときに使用する通常の積
層方法と同様な方法で行うことができる。例えば、ドラ
イラミネ−ション法(無溶剤型、ワックスホットメルト
型等も含む)、ウエットラミネ−ション法、押し出しラ
ミネ−ション法、インフレ−ション法等の通常の方法で
行うことができる。あるいは、ロ−ルコ−ティング法
(グラビアダイレクトコ−ト、斜線版リバ−スコ−ト、
コンマコ−ト等)、ナイフエッジコ−ティング法、ダイ
コ−ティング法、スプレイコ−ティング法等の通常のコ
−ティング法等でも行うことができる。而して、本発明
においては、上記のような積層法を任意に組み合わせて
積層してもよい。
【0020】上記の積層に際しては、例えば、有機チタ
ン系アンカ−コ−ト剤、イソシアネ−ト系アンカ−コ−
ト剤(ウレタン系)、ポリエチレンイミン系アンカ−コ
−ト剤等のラミネ−ト用アンカ−コ−ト剤、あるいはポ
リウレタン系接着剤、ポリエステル系接着剤、エポキシ
系接着剤、マレインイミド系接着剤、ポリ酢酸ビニル系
接着剤、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体系接着剤、ポ
リアクリル系接着剤、等の溶剤型接着剤、ポリ酢酸ビニ
ルエマルジョン、ポリアクリル系樹脂エマルジョン等の
エマルジョン系接着剤、紫外線あるいは電子線硬化型接
着剤等の各種の接着剤を使用することができる。なお、
本発明においては、樹脂のフィルムがそれ自身で熱溶融
等によって自己接着するものである場合には、上記のよ
うな接着剤を使用することなく積層してラミネ−トシ−
トを製造することができ、こき場合には、それ自身を接
着剤としてみなしてもよい。上記の接着剤層の厚さとし
ては、0.01μm以上、好ましくは、0.5μmない
し30μm位が望ましい。而して、接着剤層が、0.0
1μm未満であると、充分な密着強度を得ることができ
ず、層間で剥離等の現象を起こして好ましくなく、ま
た、接着剤層が30μm以上じあると、ラミネ−トシ−
トの柔軟性、透明性等が低下して好ましくないものであ
る。また、本発明において、積層する前に、フィルムの
面に、予め、例えば、コロナ処理、オゾン処理等の公知
の前処理を施すこともできる。
ン系アンカ−コ−ト剤、イソシアネ−ト系アンカ−コ−
ト剤(ウレタン系)、ポリエチレンイミン系アンカ−コ
−ト剤等のラミネ−ト用アンカ−コ−ト剤、あるいはポ
リウレタン系接着剤、ポリエステル系接着剤、エポキシ
系接着剤、マレインイミド系接着剤、ポリ酢酸ビニル系
接着剤、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体系接着剤、ポ
リアクリル系接着剤、等の溶剤型接着剤、ポリ酢酸ビニ
ルエマルジョン、ポリアクリル系樹脂エマルジョン等の
エマルジョン系接着剤、紫外線あるいは電子線硬化型接
着剤等の各種の接着剤を使用することができる。なお、
本発明においては、樹脂のフィルムがそれ自身で熱溶融
等によって自己接着するものである場合には、上記のよ
うな接着剤を使用することなく積層してラミネ−トシ−
トを製造することができ、こき場合には、それ自身を接
着剤としてみなしてもよい。上記の接着剤層の厚さとし
ては、0.01μm以上、好ましくは、0.5μmない
し30μm位が望ましい。而して、接着剤層が、0.0
1μm未満であると、充分な密着強度を得ることができ
ず、層間で剥離等の現象を起こして好ましくなく、ま
た、接着剤層が30μm以上じあると、ラミネ−トシ−
トの柔軟性、透明性等が低下して好ましくないものであ
る。また、本発明において、積層する前に、フィルムの
面に、予め、例えば、コロナ処理、オゾン処理等の公知
の前処理を施すこともできる。
【0021】本発明において、ポリカ−ボネ−ト系樹脂
のフィルムと他の樹脂のフィルムとを交互に積層してラ
ミネ−トシ−トを製造するものであるが、他の樹脂のフ
ィルムとしては、同種ないし異種のフィルムを組み合わ
せて使用してもよい。また、本発明において、積層する
枚数としては、少なくとも2層以上であることえ必要で
あり、好ましくは、2ないし5層位、または総厚、30
ないし200μm位が望ましい。本発明において、多層
化による総厚の増加は、該フィルムの腰を増加させてフ
レキシブル性を低下させることになり、後述すによう
に、ガラスに貼り合わせた場合、作業性が悪化してしま
うという問題点があって好ましくはないものである。
のフィルムと他の樹脂のフィルムとを交互に積層してラ
ミネ−トシ−トを製造するものであるが、他の樹脂のフ
ィルムとしては、同種ないし異種のフィルムを組み合わ
せて使用してもよい。また、本発明において、積層する
枚数としては、少なくとも2層以上であることえ必要で
あり、好ましくは、2ないし5層位、または総厚、30
ないし200μm位が望ましい。本発明において、多層
化による総厚の増加は、該フィルムの腰を増加させてフ
レキシブル性を低下させることになり、後述すによう
に、ガラスに貼り合わせた場合、作業性が悪化してしま
うという問題点があって好ましくはないものである。
【0022】次にまた、本発明において、感圧型粘着剤
荘を構成する粘着剤としては、合成樹脂、ゴム系ポリマ
−等をビヒクルの主成分とし、これに粘着性を付与する
目的で粘着付与剤樹脂、粘着調製の目的で軟化剤、その
他、充填剤、酸化防止剤、老化防止剤、熱安定剤等の公
知の添加剤を任意に添加して調製した粘着剤を使用する
ことができる。
荘を構成する粘着剤としては、合成樹脂、ゴム系ポリマ
−等をビヒクルの主成分とし、これに粘着性を付与する
目的で粘着付与剤樹脂、粘着調製の目的で軟化剤、その
他、充填剤、酸化防止剤、老化防止剤、熱安定剤等の公
知の添加剤を任意に添加して調製した粘着剤を使用する
ことができる。
【0023】上記において、合成樹脂としては、例え
ば、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリビニルアルコ−ル、ポ
リビニルアセタ−ル(ポリビニルホルマ−ル、ポリビニ
ルブチラ−ル等)、ポリビニルイソブチルエ−テル、ポ
リ塩化ビニル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル
系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリ(メタ)アクリル系
樹脂、ニトロセルロ−ス、酢酸セルロ−ス、エチレン−
酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、
エチレン−アクリル酸エチル共重合体等の熱可塑性樹脂
を使用することができる。
ば、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリビニルアルコ−ル、ポ
リビニルアセタ−ル(ポリビニルホルマ−ル、ポリビニ
ルブチラ−ル等)、ポリビニルイソブチルエ−テル、ポ
リ塩化ビニル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル
系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリ(メタ)アクリル系
樹脂、ニトロセルロ−ス、酢酸セルロ−ス、エチレン−
酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、
エチレン−アクリル酸エチル共重合体等の熱可塑性樹脂
を使用することができる。
【0024】また、上記において、ゴム系ポリマ−とし
ては、例えば、天然ゴム、再生ゴム、スチレン−ブタジ
ェンゴム、ポリイソプレンゴム、クロロプレンゴム、ブ
チルゴム、塩素化ゴム等のゴム(エラストマ−)系ポリ
マ−を使用することができる。
ては、例えば、天然ゴム、再生ゴム、スチレン−ブタジ
ェンゴム、ポリイソプレンゴム、クロロプレンゴム、ブ
チルゴム、塩素化ゴム等のゴム(エラストマ−)系ポリ
マ−を使用することができる。
【0025】また、上記において、粘着付与剤樹脂とし
ては、例えば、ロジン、エステルガム、ポリテルペン系
樹脂、ポリオレフィン系石油樹脂、クマロン、インデン
樹脂、スチレン系樹脂、フェノ−ル系樹脂、キシレン系
樹脂等を使用することができる。
ては、例えば、ロジン、エステルガム、ポリテルペン系
樹脂、ポリオレフィン系石油樹脂、クマロン、インデン
樹脂、スチレン系樹脂、フェノ−ル系樹脂、キシレン系
樹脂等を使用することができる。
【0026】また、上記において、軟化剤としては、例
えば、各種の可塑剤、ロジン油、ワックス、各種のポリ
マ−の低重合物、植物油、その他等を使用することがで
きる。
えば、各種の可塑剤、ロジン油、ワックス、各種のポリ
マ−の低重合物、植物油、その他等を使用することがで
きる。
【0027】而して、本発明において、粘着剤層の形成
は、例えば、ラミネ−トシ−トの片面に塗布ないし印刷
法等によって形成することができ、あるいは離型性のオ
−バ−コ−トフィルムの上に塗布ないし印刷法等によっ
て粘着剤層を形成し、該粘着剤層面をラミネ−トシ−ト
に重ね合わせてその両者を貼り合わせて形成することも
できる。
は、例えば、ラミネ−トシ−トの片面に塗布ないし印刷
法等によって形成することができ、あるいは離型性のオ
−バ−コ−トフィルムの上に塗布ないし印刷法等によっ
て粘着剤層を形成し、該粘着剤層面をラミネ−トシ−ト
に重ね合わせてその両者を貼り合わせて形成することも
できる。
【0028】また、上記において、離型性のオ−バ−コ
−トフィルムとしては、公知のもの、例えば、ポリエス
テルフィルム、ポリアミドフィルム、ポリプロピレンフ
ィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリスチレンフィル
ム、ポリカ−ボネ−トフィルム、セロハン、その他の樹
脂のフィルム、あるいは離型紙、合成紙等を使用するこ
とができる。
−トフィルムとしては、公知のもの、例えば、ポリエス
テルフィルム、ポリアミドフィルム、ポリプロピレンフ
ィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリスチレンフィル
ム、ポリカ−ボネ−トフィルム、セロハン、その他の樹
脂のフィルム、あるいは離型紙、合成紙等を使用するこ
とができる。
【0029】以上の説明で明らかなように、本発明にか
かる飛散防止・省エネフィルムは、前述の図2に示すよ
うに、ポリカ−ボネ−ト系樹脂のフィルム1と他の樹脂
のフィルム2との少なくとも二層以上を交互に重ね合わ
せ、更にその層間を接着剤層3等を介して積層して、ラ
ミネ−トシ−ト4を製造し、次に、上記で製造したラミ
ネ−トシ−ト4の片面に感圧型粘着剤層5を設け、更に
該感圧型粘着剤層5を介して離型性のオ−バ−コ−トフ
ィルム6を形成した構成からなるものである。而して、
その使用に当たっては、図3に示すように、離型性のオ
−バ−コ−トフィルム6を引き剥がして、感圧型粘着剤
層4を介して、ガラス等の基板7に貼り合わせて、飛散
防止・省エネフィルムとして使用するものである。
かる飛散防止・省エネフィルムは、前述の図2に示すよ
うに、ポリカ−ボネ−ト系樹脂のフィルム1と他の樹脂
のフィルム2との少なくとも二層以上を交互に重ね合わ
せ、更にその層間を接着剤層3等を介して積層して、ラ
ミネ−トシ−ト4を製造し、次に、上記で製造したラミ
ネ−トシ−ト4の片面に感圧型粘着剤層5を設け、更に
該感圧型粘着剤層5を介して離型性のオ−バ−コ−トフ
ィルム6を形成した構成からなるものである。而して、
その使用に当たっては、図3に示すように、離型性のオ
−バ−コ−トフィルム6を引き剥がして、感圧型粘着剤
層4を介して、ガラス等の基板7に貼り合わせて、飛散
防止・省エネフィルムとして使用するものである。
【0030】なお、本発明においては、図示しないが、
必要ならば、上記の飛散防止・省エネフィルムにおい
て、表面保護層としての樹脂のハ−ドコ−ト層を形成し
てもよく、また、紫外線カット、熱線カット等のため
に、アルミニュウム等の薄い蒸着膜、紫外線吸収剤等を
含む樹脂層、あるいは着色剤を含む樹脂層等を任意に形
成してもよい。例えば、アルミニュウム等の薄い蒸着膜
を設ける例について説明すると、上記で製造したラミネ
−トシ−トの片面の全面あるいは部分的に、アルミニュ
ウム等の金属による蒸着膜を形成するものである。而し
て、上記の蒸着膜は、飛散防止・省エネフィルムにマジ
ックミラ−的要素を組み込む際に使用されるものであ
り、片面よりは視認性を持たせ、他方からの視認性を抑
制する機能等を発揮させるために使用されるものであ
る。上記において、蒸着膜を構成する金属としては、例
えば、アルミニュウム、鉄、ニッケル、銅等の金属を使
用することができ、その厚さとしては、10Åないし5
000Å位が好ましく、これにより、片面は、視認性を
有し、他面は、視認性を抑制するものである。
必要ならば、上記の飛散防止・省エネフィルムにおい
て、表面保護層としての樹脂のハ−ドコ−ト層を形成し
てもよく、また、紫外線カット、熱線カット等のため
に、アルミニュウム等の薄い蒸着膜、紫外線吸収剤等を
含む樹脂層、あるいは着色剤を含む樹脂層等を任意に形
成してもよい。例えば、アルミニュウム等の薄い蒸着膜
を設ける例について説明すると、上記で製造したラミネ
−トシ−トの片面の全面あるいは部分的に、アルミニュ
ウム等の金属による蒸着膜を形成するものである。而し
て、上記の蒸着膜は、飛散防止・省エネフィルムにマジ
ックミラ−的要素を組み込む際に使用されるものであ
り、片面よりは視認性を持たせ、他方からの視認性を抑
制する機能等を発揮させるために使用されるものであ
る。上記において、蒸着膜を構成する金属としては、例
えば、アルミニュウム、鉄、ニッケル、銅等の金属を使
用することができ、その厚さとしては、10Åないし5
000Å位が好ましく、これにより、片面は、視認性を
有し、他面は、視認性を抑制するものである。
【0031】また、本発明において、上記の飛散防止・
省エネフィルムは、窓ガラス等に貼り合わせた場合、透
明性を要求されることがある。而して、本発明において
は、ポリカ−ボネ−ト系樹脂のフィルムと、他の樹脂の
フィルムとを積層する場合、該ポリカ−ボネ−ト系樹脂
のフィルムの一層と他の樹脂のフィルムの一層とを一積
層単位としたラミネ−トシ−トにおいて、全光線透過率
は、約20%以上の透過率を有して、極めて透明性に富
むものである。特に、本発明においては、ポリカ−ボネ
−ト系樹脂のフィルムの一層と、ポリエステル系樹脂の
フィルム、ポリ(メタ)アクリル系樹脂のフィルムマタ
ハポリスチレン系樹脂のフィルムの一層とを積層単位と
してなるラミネ−トシ−トの場合、その全光線透過率が
30%以上であり、極めて透明性に富むものであり、視
認性の低下等は認められないものである。
省エネフィルムは、窓ガラス等に貼り合わせた場合、透
明性を要求されることがある。而して、本発明において
は、ポリカ−ボネ−ト系樹脂のフィルムと、他の樹脂の
フィルムとを積層する場合、該ポリカ−ボネ−ト系樹脂
のフィルムの一層と他の樹脂のフィルムの一層とを一積
層単位としたラミネ−トシ−トにおいて、全光線透過率
は、約20%以上の透過率を有して、極めて透明性に富
むものである。特に、本発明においては、ポリカ−ボネ
−ト系樹脂のフィルムの一層と、ポリエステル系樹脂の
フィルム、ポリ(メタ)アクリル系樹脂のフィルムマタ
ハポリスチレン系樹脂のフィルムの一層とを積層単位と
してなるラミネ−トシ−トの場合、その全光線透過率が
30%以上であり、極めて透明性に富むものであり、視
認性の低下等は認められないものである。
【0032】
【実施例】次に本発明について具体的な例を挙げて更に
詳しく説明する。 実施例1 厚さ15μmのポリアクリルフィルムの片面にグラビア
ダイレクトコ−ト法によりイソシアネ−ト系2液硬化型
接着剤を厚さ2μmコ−ティングし、次いで該接着剤層
面に厚さ20μmのポリカ−ボネ−トフィルムをドライ
ラミネ−ション法にて貼り合わせて、ポリアクリルフィ
ルム/接着剤層/ポリカ−ボネ−トフィルムからなる積
層体を製造した。別に用意した厚さ15μmのポリアク
リルフィルムの片面に上記と同様な方法でイソシアネ−
ト系2液硬化型接着剤を厚さ2μmコ−ティングし、次
いで上記で製造した積層体のポリカ−ボネ−トフィルム
面にドライラミネ−ション法にて貼り合わせて、ポリア
クリルフィルム/接着剤層/ポリカ−ボネ−トフィルム
/接着剤層/ポリアクリルフィルムからなる積層体を製
造した。次に、該積層体のいずれか一方のポリアクリル
フィルム面に上記と同様な方法にてイソシアネ−ト系2
液硬化型接着剤を厚さ2μmコ−ティングし、次いで前
記の積層体、ポリアクリルフィルム/接着剤層/ポリカ
−ボネ−トフィルムのポリカ−ボネ−トフィルム面とト
ライラミネ−ション法にて貼り合わせて、下記の構成か
らなるラミネ−トシ−トを製造した。ポリアクリルフィ
ルム/接着剤層/ポリカ−ボネ−トフィルム/接着剤層
/ポリアクリルフィルム/接着剤層/ポリカ−ボネ−ト
フィルム/接着剤層/ポリアクリルフィルム
詳しく説明する。 実施例1 厚さ15μmのポリアクリルフィルムの片面にグラビア
ダイレクトコ−ト法によりイソシアネ−ト系2液硬化型
接着剤を厚さ2μmコ−ティングし、次いで該接着剤層
面に厚さ20μmのポリカ−ボネ−トフィルムをドライ
ラミネ−ション法にて貼り合わせて、ポリアクリルフィ
ルム/接着剤層/ポリカ−ボネ−トフィルムからなる積
層体を製造した。別に用意した厚さ15μmのポリアク
リルフィルムの片面に上記と同様な方法でイソシアネ−
ト系2液硬化型接着剤を厚さ2μmコ−ティングし、次
いで上記で製造した積層体のポリカ−ボネ−トフィルム
面にドライラミネ−ション法にて貼り合わせて、ポリア
クリルフィルム/接着剤層/ポリカ−ボネ−トフィルム
/接着剤層/ポリアクリルフィルムからなる積層体を製
造した。次に、該積層体のいずれか一方のポリアクリル
フィルム面に上記と同様な方法にてイソシアネ−ト系2
液硬化型接着剤を厚さ2μmコ−ティングし、次いで前
記の積層体、ポリアクリルフィルム/接着剤層/ポリカ
−ボネ−トフィルムのポリカ−ボネ−トフィルム面とト
ライラミネ−ション法にて貼り合わせて、下記の構成か
らなるラミネ−トシ−トを製造した。ポリアクリルフィ
ルム/接着剤層/ポリカ−ボネ−トフィルム/接着剤層
/ポリアクリルフィルム/接着剤層/ポリカ−ボネ−ト
フィルム/接着剤層/ポリアクリルフィルム
【0033】実施例2 コロナ処理した厚さ6μmの二軸延伸ポリエチレンテレ
フタレ−トフィルムのコロナ処理面にグラビアダイレク
トコ−ト法によりイソシアネ−ト系2液硬化型接着剤を
厚さ2μmコ−ティングし、次いで該接着剤層面に厚さ
20μmのポリカ−ボネ−トフィルムをドライラミネ−
ション法にて貼り合わせて、ポリエチレンテレフタレ−
トフィルム/接着剤層/ポリカ−ボネ−トフィルムから
なる積層体を製造した。次に上記の積層体の2系統を用
意し、そのポリエチレンテレフタレ−トフィルム/接着
剤層/ポリカ−ボネ−トフィルムのポリカ−ボネ−トフ
ィルム面に、溶融押し出し法によりTダイより厚さ25
μmのポリエチレンテレフタレ−トを押し出しながら、
溶融熱接着法により積層して、下記の構成からなるラミ
ネ−トシ−トを製造した。ポリエチレンテレフタレ−ト
フィルム/接着剤層/ポリカ−ボネ−トフィルム/ポリ
エチレンテレフタレ−トフィルム/ポリカ−ボネ−トフ
ィルム/接着剤層/ポリエチレンテレフタレ−トフィル
ム
フタレ−トフィルムのコロナ処理面にグラビアダイレク
トコ−ト法によりイソシアネ−ト系2液硬化型接着剤を
厚さ2μmコ−ティングし、次いで該接着剤層面に厚さ
20μmのポリカ−ボネ−トフィルムをドライラミネ−
ション法にて貼り合わせて、ポリエチレンテレフタレ−
トフィルム/接着剤層/ポリカ−ボネ−トフィルムから
なる積層体を製造した。次に上記の積層体の2系統を用
意し、そのポリエチレンテレフタレ−トフィルム/接着
剤層/ポリカ−ボネ−トフィルムのポリカ−ボネ−トフ
ィルム面に、溶融押し出し法によりTダイより厚さ25
μmのポリエチレンテレフタレ−トを押し出しながら、
溶融熱接着法により積層して、下記の構成からなるラミ
ネ−トシ−トを製造した。ポリエチレンテレフタレ−ト
フィルム/接着剤層/ポリカ−ボネ−トフィルム/ポリ
エチレンテレフタレ−トフィルム/ポリカ−ボネ−トフ
ィルム/接着剤層/ポリエチレンテレフタレ−トフィル
ム
【0034】実施例3 厚さ15μmの二軸延伸ポリスチレンフィルムと厚さ2
0μmのポリカ−ボネ−トフィルムとを準備し、これら
を使用して、上記の実施例1と同様な方法で積層して、
下記の構成からなるラミネ−トシ−トを製造した。な
お、イソシアネ−ト系2液硬化型接着剤をコ−ティング
するポリスチレンフィルム面には、予め、コロナ処理を
施した。ポリスチレンフィルム/接着剤層/ポリカ−ボ
ネ−トフィルム/接着剤層/ポリスチレンフィルム/接
着剤層/ポリカ−ボネ−トフィルム/ポリスチレンフィ
ルム
0μmのポリカ−ボネ−トフィルムとを準備し、これら
を使用して、上記の実施例1と同様な方法で積層して、
下記の構成からなるラミネ−トシ−トを製造した。な
お、イソシアネ−ト系2液硬化型接着剤をコ−ティング
するポリスチレンフィルム面には、予め、コロナ処理を
施した。ポリスチレンフィルム/接着剤層/ポリカ−ボ
ネ−トフィルム/接着剤層/ポリスチレンフィルム/接
着剤層/ポリカ−ボネ−トフィルム/ポリスチレンフィ
ルム
【0035】実施例4 厚さ15μmのポリメチルペンテンフィルムと厚さ20
μmのポリカ−ボネ−トフィルムとを準備し、これらを
使用して、上記の実施例1と同様な方法で積層して、下
記の構成からなるラミネ−トシ−トを製造した。なお、
イソシアネ−ト系2液硬化型接着剤をコ−ティングする
ポリメチルペンテンフィルム面には、予め、コロナ処理
を施した。ポリメチルペンテンフィルム/接着剤層/ポ
リカ−ボネ−トフィルム/接着剤層/ポリメチルペンテ
ンフィルム/接着剤層/ポリカ−ボネ−トフィルム/ポ
リメチルペンテンフィルム
μmのポリカ−ボネ−トフィルムとを準備し、これらを
使用して、上記の実施例1と同様な方法で積層して、下
記の構成からなるラミネ−トシ−トを製造した。なお、
イソシアネ−ト系2液硬化型接着剤をコ−ティングする
ポリメチルペンテンフィルム面には、予め、コロナ処理
を施した。ポリメチルペンテンフィルム/接着剤層/ポ
リカ−ボネ−トフィルム/接着剤層/ポリメチルペンテ
ンフィルム/接着剤層/ポリカ−ボネ−トフィルム/ポ
リメチルペンテンフィルム
【0036】実施例5 コロナ処理した厚さ6μmの二軸延伸ポリエチレンテレ
フタレ−トフィルムのコロナ処理面にコンマコ−ト法に
よりメチレンクロライドに可溶化した溶液状ポリカ−ボ
ネ−トを厚さ2μmコ−ティイグして、ポリエチレンテ
レフタレ−トフィルム/ポリカ−ボネ−トフィルムから
なる積層体を製造した。次に上記の積層体を1単位とし
て、これを3単位用意し、その3単位の各ポリエチレン
テレフタレ−トフィルム面と別の単位のポリカ−ボネ−
トフィルム面とが対向するように重ね合わせ、更に最外
層のポリカ−ボネ−トフィルム面に、別に用意した両面
コロナ処理した厚さ6μmのポリエチレンテレフタレ−
トフィルムを重ね、しかる後上下熱ロ−ル加熱加圧法に
よりロ−ル温度180℃、ロ−ル回転速度1M/min
のロ−ル間で加熱圧着して、ポリカ−ボネ−トフィルム
とポリエチレンテレフタレ−トフィルム間を熱溶着させ
て、ポリエチレンテレフタレ−トフィルム/ポリカ−ボ
ネ−トフィルム/ポリエチレンテレフタレ−トフィルム
/ポリカ−ボネ−トフィルム/ポリエチレンテレフタレ
−トフィルム/ポリカ−ボネ−トフィルム/ポリエチレ
ンテレフタレ−トフィルムからなる積層体を製造した。
上記で製造した積層体を2系統用意し、一方の積層体の
ポリエチレンテレフタレ−トフィルム面にグラビアダイ
レクトコ−ト法によりイソシアネ−ト系2液硬化型接着
剤を厚さ2μmコ−ティングし、次いで該接着剤層面に
他方の積層体のポリエチレンテレフタレ−トフィルム面
を重ね合わせてドライラミネ−ション法により貼り合わ
せて、下記の構成からなるラミネ−トシ−トを製造し
た。ポリエチレンテレフタレ−トフィルム/ポリカ−ボ
ネ−トフィルム/ポリエチレンテレフタレ−トフィルム
/ポリカ−ボネ−トフィルム/ポリエチレンテレフタレ
−トフィルム/ポリカ−ボネ−トフィルム/ポリエチレ
ンテレフタレ−トフィルム/接着剤層/ポリエチレンテ
レフタレ−トフィルム/ポリカ−ボネ−トフィルム/ポ
リエチレンテレフタレ−トフィルム/ポリカ−ボネ−ト
フィルム/ポリエチレンテレフタレ−トフィルム/ポリ
カ−ボネ−トフィルム/ポリエチレンテレフタレ−トフ
ィルム
フタレ−トフィルムのコロナ処理面にコンマコ−ト法に
よりメチレンクロライドに可溶化した溶液状ポリカ−ボ
ネ−トを厚さ2μmコ−ティイグして、ポリエチレンテ
レフタレ−トフィルム/ポリカ−ボネ−トフィルムから
なる積層体を製造した。次に上記の積層体を1単位とし
て、これを3単位用意し、その3単位の各ポリエチレン
テレフタレ−トフィルム面と別の単位のポリカ−ボネ−
トフィルム面とが対向するように重ね合わせ、更に最外
層のポリカ−ボネ−トフィルム面に、別に用意した両面
コロナ処理した厚さ6μmのポリエチレンテレフタレ−
トフィルムを重ね、しかる後上下熱ロ−ル加熱加圧法に
よりロ−ル温度180℃、ロ−ル回転速度1M/min
のロ−ル間で加熱圧着して、ポリカ−ボネ−トフィルム
とポリエチレンテレフタレ−トフィルム間を熱溶着させ
て、ポリエチレンテレフタレ−トフィルム/ポリカ−ボ
ネ−トフィルム/ポリエチレンテレフタレ−トフィルム
/ポリカ−ボネ−トフィルム/ポリエチレンテレフタレ
−トフィルム/ポリカ−ボネ−トフィルム/ポリエチレ
ンテレフタレ−トフィルムからなる積層体を製造した。
上記で製造した積層体を2系統用意し、一方の積層体の
ポリエチレンテレフタレ−トフィルム面にグラビアダイ
レクトコ−ト法によりイソシアネ−ト系2液硬化型接着
剤を厚さ2μmコ−ティングし、次いで該接着剤層面に
他方の積層体のポリエチレンテレフタレ−トフィルム面
を重ね合わせてドライラミネ−ション法により貼り合わ
せて、下記の構成からなるラミネ−トシ−トを製造し
た。ポリエチレンテレフタレ−トフィルム/ポリカ−ボ
ネ−トフィルム/ポリエチレンテレフタレ−トフィルム
/ポリカ−ボネ−トフィルム/ポリエチレンテレフタレ
−トフィルム/ポリカ−ボネ−トフィルム/ポリエチレ
ンテレフタレ−トフィルム/接着剤層/ポリエチレンテ
レフタレ−トフィルム/ポリカ−ボネ−トフィルム/ポ
リエチレンテレフタレ−トフィルム/ポリカ−ボネ−ト
フィルム/ポリエチレンテレフタレ−トフィルム/ポリ
カ−ボネ−トフィルム/ポリエチレンテレフタレ−トフ
ィルム
【0037】実施例6 コロナ処理した厚さ6μmの二軸延伸ポリエチレンテレ
フタレ−トフィルムのコロナ処理面にグラビアダイレク
トコ−ト法によりイソシアネ−ト系2液硬化型接着剤層
を2μmコ−ティングし、次いで厚さ20μmのポリカ
−ボネ−トフィルムをドライラミネ−ション法にて貼り
合わせて、ポリエチレンテレフタレ−トフィルム/接着
剤層/ポリカ−ボネ−トフィルムからなる積層体を製造
した。次に別に用意した両面コロナ処理した厚さ15μ
mの二軸延伸ポリスチレンフィルムのコロナ処理面に上
記と同様な方法でイソシアネ−ト系2液硬化型接着剤層
を2μmコ−ティングし、次いで上記で製造した積層体
のポリカ−ボネ−トフィルム面に重ね合わせてドライラ
ミネ−ション法にて貼り合わせて、ポリエチレンテレフ
タレ−トフィルム/接着剤層/ポリカ−ボネ−トフィル
ム/接着剤層/ポリスチレンフィルムからなる積層体を
製造した。更に厚さ15μmのポリアクリルフィルムの
片面にグラビアダイレクトコ−ト法によりイソシアネ−
ト系2液硬化型接着剤層を2μmコ−ティングし、次い
で厚さ20μmのポリカ−ボネ−トフィルムをドライラ
ミネ−ション法にて貼り合わせて、ポリアクリルフィル
ム/接着剤層/ポリカ−ボネ−トフィルムからなる積層
体を製造した。次に上記で製造した積層体のポリスチレ
ンフィルム面に上記と同様な方法でイソシアネ−ト系2
液硬化型接着剤層を2μmコ−ティングし、次いで該接
着剤層面に上記で製造した積層体、ポリアクリルフィル
ム/接着剤層/ポリカ−ボネ−トフィルムのポリカ−ボ
ネ−トフィルム面を重ね合わせてドライラミネ−ション
法により貼り合わせて、下記の構成からなるラミネ−ト
シ−トを製造した。ポリエチレンテレフタレ−トフィル
ム/接着剤層/ポリカ−ボネ−トフィルム/接着剤層/
ポリスチレンフィルム/接着剤層/ポリカ−ボネ−トフ
ィルム/ポリアクリルフィルム
フタレ−トフィルムのコロナ処理面にグラビアダイレク
トコ−ト法によりイソシアネ−ト系2液硬化型接着剤層
を2μmコ−ティングし、次いで厚さ20μmのポリカ
−ボネ−トフィルムをドライラミネ−ション法にて貼り
合わせて、ポリエチレンテレフタレ−トフィルム/接着
剤層/ポリカ−ボネ−トフィルムからなる積層体を製造
した。次に別に用意した両面コロナ処理した厚さ15μ
mの二軸延伸ポリスチレンフィルムのコロナ処理面に上
記と同様な方法でイソシアネ−ト系2液硬化型接着剤層
を2μmコ−ティングし、次いで上記で製造した積層体
のポリカ−ボネ−トフィルム面に重ね合わせてドライラ
ミネ−ション法にて貼り合わせて、ポリエチレンテレフ
タレ−トフィルム/接着剤層/ポリカ−ボネ−トフィル
ム/接着剤層/ポリスチレンフィルムからなる積層体を
製造した。更に厚さ15μmのポリアクリルフィルムの
片面にグラビアダイレクトコ−ト法によりイソシアネ−
ト系2液硬化型接着剤層を2μmコ−ティングし、次い
で厚さ20μmのポリカ−ボネ−トフィルムをドライラ
ミネ−ション法にて貼り合わせて、ポリアクリルフィル
ム/接着剤層/ポリカ−ボネ−トフィルムからなる積層
体を製造した。次に上記で製造した積層体のポリスチレ
ンフィルム面に上記と同様な方法でイソシアネ−ト系2
液硬化型接着剤層を2μmコ−ティングし、次いで該接
着剤層面に上記で製造した積層体、ポリアクリルフィル
ム/接着剤層/ポリカ−ボネ−トフィルムのポリカ−ボ
ネ−トフィルム面を重ね合わせてドライラミネ−ション
法により貼り合わせて、下記の構成からなるラミネ−ト
シ−トを製造した。ポリエチレンテレフタレ−トフィル
ム/接着剤層/ポリカ−ボネ−トフィルム/接着剤層/
ポリスチレンフィルム/接着剤層/ポリカ−ボネ−トフ
ィルム/ポリアクリルフィルム
【0038】実施例7 厚さ15μmのポリアクリルフィルムと厚さ0.5μm
のポリカ−ボネ−トフィルムとを用意し、上記の実施例
1に記載した方法と同様にして、下記の構成からなるラ
ミネ−トシ−トを製造した。ポリアクリルフィルム/接
着剤層/ポリカ−ボネ−トフィルム/接着剤層/ポリア
クリルフィルム/接着剤層/ポリカ−ボネ−トフィルム
/ポリアクリルフィルム
のポリカ−ボネ−トフィルムとを用意し、上記の実施例
1に記載した方法と同様にして、下記の構成からなるラ
ミネ−トシ−トを製造した。ポリアクリルフィルム/接
着剤層/ポリカ−ボネ−トフィルム/接着剤層/ポリア
クリルフィルム/接着剤層/ポリカ−ボネ−トフィルム
/ポリアクリルフィルム
【0039】実施例8 厚さ15μmのポリアクリルフィルムと厚さ300μm
のポリカ−ボネ−トフィルムとを用意し、上記の実施例
1に記載した方法と同様にして、下記の構成からなるラ
ミネ−トシ−トを製造した。ポリアクリルフィルム/接
着剤層/ポリカ−ボネ−トフィルム/接着剤層/ポリア
クリルフィルム/接着剤層/ポリカ−ボネ−トフィルム
/ポリアクリルフィルム
のポリカ−ボネ−トフィルムとを用意し、上記の実施例
1に記載した方法と同様にして、下記の構成からなるラ
ミネ−トシ−トを製造した。ポリアクリルフィルム/接
着剤層/ポリカ−ボネ−トフィルム/接着剤層/ポリア
クリルフィルム/接着剤層/ポリカ−ボネ−トフィルム
/ポリアクリルフィルム
【0040】実施例9 厚さ15μmのポリアクリルフィルムと厚さ0.1μm
のポリカ−ボネ−トフィルムとを用意し、上記の実施例
1に記載した方法と同様にして、下記の構成からなるラ
ミネ−トシ−トを製造した。ポリアクリルフィルム/接
着剤層/ポリカ−ボネ−トフィルム/接着剤層/ポリア
クリルフィルム/接着剤層/ポリカ−ボネ−トフィルム
/ポリアクリルフィルム
のポリカ−ボネ−トフィルムとを用意し、上記の実施例
1に記載した方法と同様にして、下記の構成からなるラ
ミネ−トシ−トを製造した。ポリアクリルフィルム/接
着剤層/ポリカ−ボネ−トフィルム/接着剤層/ポリア
クリルフィルム/接着剤層/ポリカ−ボネ−トフィルム
/ポリアクリルフィルム
【0041】比較例1 コロナ処理した厚さ50μmのポリプロピレンフィルム
のコロナ処理面に実施例1に記載した方法と同様な方法
でイソシアネ−ト系2液硬化型接着剤を2μmコ−ティ
ングし、次いで該接着剤層面に別にコロナ処理した厚さ
50μmのポリエチレンフィルムのコロナ処理面を重ね
合わせてドライラミネ−ション法により貼り合わせて、
下記の構成からなるラミネ−トシ−トを製造した。ポリ
プロピレンフィルム/接着剤層/ポリエチレンフィルム
のコロナ処理面に実施例1に記載した方法と同様な方法
でイソシアネ−ト系2液硬化型接着剤を2μmコ−ティ
ングし、次いで該接着剤層面に別にコロナ処理した厚さ
50μmのポリエチレンフィルムのコロナ処理面を重ね
合わせてドライラミネ−ション法により貼り合わせて、
下記の構成からなるラミネ−トシ−トを製造した。ポリ
プロピレンフィルム/接着剤層/ポリエチレンフィルム
【0042】比較例2 溶融押し出し法によりポリ塩化ビニル樹脂を押し出し
て、厚さ50μmのポリ塩化ビニルフィルムを製造し
て、これをラミネ−トシ−トとした。
て、厚さ50μmのポリ塩化ビニルフィルムを製造し
て、これをラミネ−トシ−トとした。
【0043】比較例3 溶融押し出し法によりポリエチレンテレフタレ−ト樹脂
を押し出して、厚さ50μmのポリエチレンテレフタレ
−トフィルムを製造して、これをラミネ−トシ−トとし
た。
を押し出して、厚さ50μmのポリエチレンテレフタレ
−トフィルムを製造して、これをラミネ−トシ−トとし
た。
【0044】比較例4 溶融押し出し法によりポリカ−ボネ−ト樹脂を押し出し
て、厚さ50μmのポリカ−ボネ−トフィルムを製造し
て、これをラミネ−トシ−トとした。
て、厚さ50μmのポリカ−ボネ−トフィルムを製造し
て、これをラミネ−トシ−トとした。
【0045】次に上記の実施例1ないし9および比較例
1ないし4で製造したラミネ−トシ−トを使用して、次
のようにして飛散防止・省エネフィルムを製造した。ま
ず、別に用意した厚さ25μmの離型性二軸延伸ポリエ
チレンテレフタレ−トフィルムの離型性処理面側にアク
リル樹脂系粘着剤を厚さ10μmとなるようにコンマコ
−ト法によりコ−ティングした粘着フィルムの粘着剤層
面に上記の実施例1ないし9および比較例1ないし4で
製造したラミネ−トシ−トを圧着して飛散防止・省エネ
フィルムを製造した。
1ないし4で製造したラミネ−トシ−トを使用して、次
のようにして飛散防止・省エネフィルムを製造した。ま
ず、別に用意した厚さ25μmの離型性二軸延伸ポリエ
チレンテレフタレ−トフィルムの離型性処理面側にアク
リル樹脂系粘着剤を厚さ10μmとなるようにコンマコ
−ト法によりコ−ティングした粘着フィルムの粘着剤層
面に上記の実施例1ないし9および比較例1ないし4で
製造したラミネ−トシ−トを圧着して飛散防止・省エネ
フィルムを製造した。
【0046】実験例 上記の実施例1ないし9および比較例1ないし4におい
て製造したラミネ−トシ−トを使用して製造した飛散防
止・省エネフィルムについて、その飛散防止性および全
光線透過率を測定した。飛散防止性のテストは、厚さ3
mmの透明ガラスに、上記の実施例1ないし9および比
較例1ないし4において製造したラミネ−トシ−トを使
用して製造した飛散防止・省エネフィルムをその離型性
のオ−バ−コ−トフィルムを引き剥がして貼り合わせ、
次いで下記の条件にて落錐試験を行い、その時の飛散防
止性を目視にて観察して5段階評価した。また、全光線
透過率のテストは、スガ試験機株式会社製カラ−コンピ
ュ−タ−SM−5SCにて測定した。 上記の実験の結果を下記の表1に示す。
て製造したラミネ−トシ−トを使用して製造した飛散防
止・省エネフィルムについて、その飛散防止性および全
光線透過率を測定した。飛散防止性のテストは、厚さ3
mmの透明ガラスに、上記の実施例1ないし9および比
較例1ないし4において製造したラミネ−トシ−トを使
用して製造した飛散防止・省エネフィルムをその離型性
のオ−バ−コ−トフィルムを引き剥がして貼り合わせ、
次いで下記の条件にて落錐試験を行い、その時の飛散防
止性を目視にて観察して5段階評価した。また、全光線
透過率のテストは、スガ試験機株式会社製カラ−コンピ
ュ−タ−SM−5SCにて測定した。 上記の実験の結果を下記の表1に示す。
【0047】
【表1】
【0048】上記の表1より明らかなように、実施例1
ないし8のものは、飛散防止性に優れ、また全光線透過
率も20%以上であって透明性、視認性に優れていた。
また、実施例9のものは、飛散防止性に劣っていた。次
に比較例1のものは、飛散防止性においては優れている
が、全光線透過率が20%未満であって透明性、視認性
において著しく劣っていた。比較例2〜4のものは、透
明性はよいが、飛散防止性において劣っていた。
ないし8のものは、飛散防止性に優れ、また全光線透過
率も20%以上であって透明性、視認性に優れていた。
また、実施例9のものは、飛散防止性に劣っていた。次
に比較例1のものは、飛散防止性においては優れている
が、全光線透過率が20%未満であって透明性、視認性
において著しく劣っていた。比較例2〜4のものは、透
明性はよいが、飛散防止性において劣っていた。
【0049】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明
は、ポリカ−ボネ−ト系樹脂のフィルムが有する衝撃破
壊強度が大であるという特性を利用し、これに他の樹脂
のフィルムが有する剛性、耐伸長性、寸法安定性等の特
性を組み合わせてラミネ−トシ−トを構成し、これを飛
散防止・省エネフィルム用の基材として使用するもので
あり、その結果、引き裂き強度に優れ、該ラミネ−トシ
−トに切り込みが発生してもそこから容易に引き裂かれ
ることがなく、更に透明性にも優れた飛散防止・省エネ
フィルムを製造することができるというものである。
は、ポリカ−ボネ−ト系樹脂のフィルムが有する衝撃破
壊強度が大であるという特性を利用し、これに他の樹脂
のフィルムが有する剛性、耐伸長性、寸法安定性等の特
性を組み合わせてラミネ−トシ−トを構成し、これを飛
散防止・省エネフィルム用の基材として使用するもので
あり、その結果、引き裂き強度に優れ、該ラミネ−トシ
−トに切り込みが発生してもそこから容易に引き裂かれ
ることがなく、更に透明性にも優れた飛散防止・省エネ
フィルムを製造することができるというものである。
【図1】飛散防止・省エネフィルム用基材としてのラミ
ネ−トシ−トの層構成の概略を示す断面図である。
ネ−トシ−トの層構成の概略を示す断面図である。
【図2】飛散防止・省エネフィルムの層構成の概略を示
す断面図である。
す断面図である。
【図3】飛散防止・省エネフィルムの使用例における層
構成の概略を示す断面図である。
構成の概略を示す断面図である。
1 ポリカ−ボネ−ト系樹脂のフィルム 2 樹脂のフィルム 3 接着剤層 4 基材 5 感圧型粘着剤層 6 離型性のオ−バ−コ−トフィルム 7 ガラス X 飛散防止・省エネフィルム
Claims (5)
- 【請求項1】 基材の片面に感圧型粘着剤層を設け、更
に該感圧型粘着剤層の上に離型性のオ−バ−コ−トフィ
ルムを貼り合わせてなる飛散防止・省エネフィルムにお
いて、基材として、少なくともポリカ−ボネ−ト系樹脂
のフィルムの一層を含めて積層したラミネ−トシ−トを
使用することを特徴とする飛散防止・省エネフィルム。 - 【請求項2】 ラミネ−トシ−トが、ポリカ−ボネ−ト
系樹脂のフィルムと耐伸長性を有し、寸法安定性に富む
樹脂のフィルムとの少なくとも二層以上を交互に積層し
てなるラミネ−トシ−トであることを特徴とする上記の
請求項1に記載する飛散防止・省エネフィルム。 - 【請求項3】 ポリカ−ボネ−ト系樹脂のフィルムが、
落錐先端曲面半径15mm、落下高さ10m、試験片形
状100mmφ、厚さ2mmとしたときに衝撃破壊エネ
ルギ−が20J以上であることを特徴とする上記の請求
項1または請求項2に記載する飛散防止・省エネフィル
ム。 - 【請求項4】 耐伸長性を有し、寸法安定性に富む樹脂
のフィルムが、ポリエステル系樹脂のフィルム、ポリ
(メタ)アクリル系樹脂のフィルムおよびポリスチレン
系樹脂のフィルムから選ばれた少なくとも一種以上から
なることを特徴とする上記の請求項1、請求項2または
請求項3に記載する飛散防止・省エネフィルム。 - 【請求項5】 ラミネ−トシ−トが、ポリカ−ボネ−ト
系樹脂のフィルムと、ポリエステル系樹脂のフィルム、
ポリ(メタ)アクリル系樹脂のフィルムおよびポリスチ
レン系樹脂のフィルムから選ばれた少なくとも一種とを
積層してなるラミネ−トシ−トを一単位とし、その全光
線透過率が30%以上であることを特徴とする上記の請
求項1、請求項2、請求項3または請求項4に記載する
飛散防止・省エネフィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13564595A JPH08300591A (ja) | 1995-05-11 | 1995-05-11 | 飛散防止・省エネフィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13564595A JPH08300591A (ja) | 1995-05-11 | 1995-05-11 | 飛散防止・省エネフィルム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08300591A true JPH08300591A (ja) | 1996-11-19 |
Family
ID=15156651
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13564595A Withdrawn JPH08300591A (ja) | 1995-05-11 | 1995-05-11 | 飛散防止・省エネフィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08300591A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018193788A1 (ja) * | 2017-04-17 | 2018-10-25 | 日本電気硝子株式会社 | ガラス樹脂複合体 |
KR20180136038A (ko) * | 2017-06-13 | 2018-12-24 | 삼성디스플레이 주식회사 | 표시 장치 윈도우 및 이를 포함하는 표시 장치 |
WO2019151000A1 (ja) * | 2018-01-31 | 2019-08-08 | 日本電気硝子株式会社 | ガラス樹脂複合体 |
CN113292940A (zh) * | 2020-02-21 | 2021-08-24 | 东丽尖端素材株式会社 | 防碎膜和包括该防碎膜的电子显示器以及电子装置 |
-
1995
- 1995-05-11 JP JP13564595A patent/JPH08300591A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018193788A1 (ja) * | 2017-04-17 | 2018-10-25 | 日本電気硝子株式会社 | ガラス樹脂複合体 |
US11485113B2 (en) | 2017-04-17 | 2022-11-01 | Nippon Electric Glass Co., Ltd. | Glass-resin composite |
KR20180136038A (ko) * | 2017-06-13 | 2018-12-24 | 삼성디스플레이 주식회사 | 표시 장치 윈도우 및 이를 포함하는 표시 장치 |
WO2019151000A1 (ja) * | 2018-01-31 | 2019-08-08 | 日本電気硝子株式会社 | ガラス樹脂複合体 |
CN113292940A (zh) * | 2020-02-21 | 2021-08-24 | 东丽尖端素材株式会社 | 防碎膜和包括该防碎膜的电子显示器以及电子装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20020806 |