JP2001196033A - 電池外装用ラベル - Google Patents

電池外装用ラベル

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JP2001196033A
JP2001196033A JP2000001296A JP2000001296A JP2001196033A JP 2001196033 A JP2001196033 A JP 2001196033A JP 2000001296 A JP2000001296 A JP 2000001296A JP 2000001296 A JP2000001296 A JP 2000001296A JP 2001196033 A JP2001196033 A JP 2001196033A
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heat
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battery
polyester
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JP2000001296A
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Masakazu Hirayama
雅一 平山
Nobuhiro Kataoka
伸浩 片岡
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Fuji Seal Inc
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
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  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱収縮性等の特性を保持し、且つ熱収縮性フ
ィルムからなるラベル基材とその隣接する層との間の密
着性に優れ、該層間で剥離が生じにくい電池外装用ラベ
ルを得る。 【解決手段】 電池外装用ラベルは、結晶融解熱14〜
40J/gのポリエステルからなる中心層と該中心層の
両面に設けられた結晶融解熱0〜12J/gのポリエス
テルからなる表面層とで構成され且つ一方向に延伸処理
が施された熱収縮性フィルムに、印刷層と接着剤層とが
積層されている。このラベルにおいて、前記熱収縮性フ
ィルムの片面側にプライマーコート層を介して印刷層が
形成され、他面側に接着剤層が形成されていてもよい。
また、前記熱収縮性フィルムの片面側に紫外線硬化型イ
ンキによる印刷層が形成され、他面側に蒸着層を介して
感熱接着剤からなる接着剤層が形成されていてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルカリ乾電池等
の電池に外装材として装着される電池外装用ラベルに関
する。
【0002】
【従来の技術】乾電池の外装材としてメタルジャケット
が用いられてきたが、近年、これに代わって熱収縮性フ
ィルムの片面側に印刷層が形成され且つ他面側に粘着剤
層が形成された熱収縮性粘着ラベルが使用されている。
このラベルは従来のメタルジャケットに比べて薄肉であ
るため、電池の高容量化が可能となるという利点があ
る。一方、このラベルでは、電池に装着するまでの間粘
着剤層を保護するための剥離紙が必要であり、この剥離
紙が高価であることに加えて、剥離紙の粘着剤層への貼
着操作や剥離操作を要することから作業効率が悪いとい
う欠点があった。そこで、このような剥離紙を必要とし
ない電池の外装材として、熱収縮性フィルムの片面側に
印刷層を設け、他面側に感熱性接着剤からなる感熱性接
着剤層を設けた熱収縮性感熱ラベルが提案された。
【0003】しかし、上記従来の電池外装用の熱収縮性
ラベルでは、一般に、ラベル基材として延伸処理が施さ
れた結晶性のポリエステルが用いられており、このよう
なラベルでは、前記ラベル基材とこれに隣接する層との
間で剥離が生じやすいという問題があった。例えば、結
晶性ポリエチレンテレフタレートフィルムの一方の面
に、金属光沢を付与するためアルミニウム蒸着を施した
後、この蒸着層にアンカーコート剤を塗工し、さらに熱
接着性の樹脂(感熱性接着剤)をラミネートするととと
もに、前記結晶性ポリエチレンテレフタレートフィルム
の他方の面にプライマーコート層を介して印刷層を形成
して得られる熱収縮性ラベルでは、前記結晶性ポリエチ
レンテレフタレートフィルム層と蒸着層との間、及び前
記結晶性ポリエチレンテレフタレートフィルム層とプラ
イマーコート層との間で剥離が生じやすい。特に、ラベ
ルを電池に巻き付け加熱収縮させた後にこのような問題
があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、熱収縮性等の特性を保持し、且つ熱収縮性フィルム
からなるラベル基材とその隣接する層との間の密着性に
優れ、該層間で剥離が生じにくい電池外装用ラベルを提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記目的を
達成するため鋭意検討した結果、ラベル基材を、結晶融
解熱の異なる複数のポリエステルからなる積層体で構成
すると、熱収縮性等の特性を損なうことなく、ラベル基
材とその隣接する層との間の密着性を大きく向上できる
ことを見出し、本発明を完成した。
【0006】すなわち、本発明は、結晶融解熱14〜4
0J/gのポリエステルからなる中心層と該中心層の両
面に設けられた結晶融解熱0〜12J/gのポリエステ
ルからなる表面層とで構成され且つ一方向に延伸処理が
施された熱収縮性フィルムに、印刷層と接着剤層とが積
層されている電池外装用ラベルを提供する。
【0007】この電池外装用ラベルにおいて、熱収縮性
フィルムの片面側にプライマーコート層を介して印刷層
が形成され、他面側に接着剤層が形成されていてもよ
い。また、熱収縮性フィルムの片面側に紫外線硬化型イ
ンキによる印刷層が形成され、他面側に蒸着層を介して
感熱接着剤からなる接着剤層が形成されていてもよい。
前記熱収縮性フィルムとして、一方向に3〜5倍延伸処
理され、且つ該方向の熱収縮率が130℃、10秒の条
件で20%以上であるフィルムを使用できる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しつつ説明する。図1は本発明の電池外装
用ラベルの一例を示す概略断面図である。この電池外装
用ラベル10は、ラベル基材3の片面側にプライマーコ
ート層6を介して印刷層7及びオーバーコート層8が順
次積層されており、ラベル基材3の他面側に蒸着層4を
介して接着剤層5が積層されている。
【0009】そして、前記ラベル基材3は、結晶融解熱
14〜40J/g(3.3〜9.5cal/g)、好ま
しくは16〜35J/gのポリエステルからなる中心層
1と該中心層1の両面に設けられた結晶融解熱0〜12
J/g(0〜2.9cal/g)、好ましくは0〜10
J/gのポリエステルからなる表面層2,2との3層構
造を成し且つ主に一方向に延伸処理が施された熱収縮性
フィルムにより構成されている。ラベル基材3を、この
ように結晶融解熱の大きいポリエステル層を結晶融解熱
の小さいポリエステル層で挟んだサンドイッチ構造とす
ることにより、ラベル基材3と該ラベル基材3の隣接層
(この例では、プライマーコート層6及び蒸着層4)と
の間の密着性を大幅に向上できる。また、ラベル基材3
を構成する3層は何れもポリエステルからなるため、強
固に密着されて一体性を保持でき、熱収縮性等の特性も
損なわれない。
【0010】中心層1及び表面層2,2を構成するポリ
エステルとしては、例えば、1種又は2種以上のジカル
ボン酸成分と1種又は2種以上のジオール成分との重縮
合により得られるポリエステルを使用できる。ジカルボ
ン酸成分として、例えば、テレフタル酸、イソフタル
酸、フタル酸、4,4′−ビフェニルジカルボン酸、ス
チルベンジカルボン酸、ナフタレンジカルボン酸などの
芳香族ジカルボン酸;マロン酸、コハク酸、グルタル
酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン
酸、セバシン酸などの脂肪族ジカルボン酸;シクロヘキ
サンジカルボン酸などの脂環式ジカルボン酸などが挙げ
られる。また、ジオール成分としては、エチレングリコ
ール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオ
ール、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘキサンジオ
ール、シクロヘキサン−1,4−ジメタノール、ジエチ
レングリコールなどが挙げられる。
【0011】これらの中でも、イソフタル酸やアジピン
酸などのテレフタル酸以外のジカルボン酸成分を含んで
いてもよいポリアルキレンテレフタレート系樹脂、特に
テレフタル酸及びエチレングリコールを主構成成分とす
るポリエチレンテレタレート系樹脂が好ましい。2つの
表面層2,2は同一のポリエステルで構成されていても
よく、異なるポリエステルで構成されていてもよい。
【0012】ポリエステルの結晶融解熱は、前記ジカル
ボン酸成分及びジオール成分の種類や組み合わせ、その
比率などにより調整できる。例えば、テレフタル酸及び
エチレングリコールを主構成成分とするポリエチレンテ
レタレート系樹脂において、ジカルボン酸成分としてア
ジピン酸等の脂肪族ジカルボン酸の比率を増やしたり、
ジオール成分としてネオペンチルグリコールやジエチレ
ングリコール等のエチレングリコール以外の成分を添加
すると、一般に結晶融解熱が低下する。
【0013】前記中心層1を構成するポリエステルの代
表的な例として、テレフタル酸85モル%とイソフタル
酸15モル%をジカルボン酸成分とし、エチレングリコ
ール100モル%をジオール成分としたポリエステル
(結晶融解熱:約25J/g);テレフタル酸90モル
%とイソフタル酸10モル%をジカルボン酸成分とし、
エチレングリコール100モル%をジオール成分とした
ポリエステル(結晶融解熱:約34J/g);テレフタ
ル酸80モル%とアジピン酸20モル%をジカルボン酸
成分とし、エチレングリコール100モル%をジオール
成分としたポリエステル(結晶融解熱:約28J/g)
などが挙げられる。
【0014】また、表面層2,2を構成するポリエステ
ルの代表的な例として、テレフタル酸70モル%とイソ
フタル酸25モル%とアジピン酸5モル%をジカルボン
酸成分とし、エチレングリコール100モル%をジオー
ル成分としたポリエステル(結晶融解熱:約0J/
g);テレフタル酸100モル%をジカルボン酸成分と
し、エチレングリコール65モル%とネオペンチルグリ
コール33モル%とジエチレングリコール2モル%をジ
オール成分としたポリエステル(結晶融解熱:0J/
g);テレフタル酸70モル%とアジピン酸30モル%
をジカルボン酸成分とし、エチレングリコール100モ
ル%をジオール成分としたポリエステル(結晶融解熱:
8.8J/g)などが挙げられる。
【0015】結晶融解熱は、例えば、パーキン・エルマ
ー社製の融解熱測定装置(DSC−1B)を用い、窒素
雰囲気下、試料量200mg、昇温速度8℃/分の条件
で、一旦融点以上まで昇温し、常温まで降温した後、再
度昇温したときの融解ピークの面積から測定できる。
【0016】中心層1及び表面層2,2には、それぞ
れ、必要に応じて、滑剤、充填剤、熱安定剤、酸化防止
剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、難燃剤、着色剤などの
各種添加剤を添加してもよい。
【0017】中心層1の厚みは、機械的強度、ラベルの
取扱性などを損なわない範囲で適宜選択できるが、一般
には20〜100μm程度、好ましくは25〜60μm
程度である。また、表面層2,2の厚みは、それぞれ、
例えば1〜10μm程度、好ましくは2〜6μm程度で
ある。表面層の厚みが1μm未満の場合には隣接層との
密着性が低下しやすく、10μmを超えると熱収縮性が
低下しやすくなる。なお、中心層1及び内外各表面層
2,2はそれぞれ複数の層で構成することもできる。
【0018】ラベル基材3は、積層フィルムを製造する
際に用いられる慣用の方法、例えば、共押出し法などに
より製造できる。より具体的には、例えば、中心層1を
形成する樹脂を含む樹脂組成物と、表面層2,2を形成
する樹脂を含む樹脂組成物とを、Tダイを備えた合流方
式フィードブロック2種3層型の押出機を用いて溶融押
出し成形し、冷却ロールにより冷却した後、延伸処理を
施すことにより得ることができる。ラベル基材3は、中
心層1及び表面層2,2が何れもポリエステルで形成さ
れているので、接着剤を用いることなく積層が可能であ
るが、必要に応じて接着用の層を介在させてもよい。な
お、Tダイに代えて環状ダイを用いることもできる。ま
た、各層を形成する樹脂を含む樹脂組成物を溶融押出し
成形し延伸処理を施して単層フィルムを作製し、これを
公知のラミネート法により積層することによりラベル基
材3を得ることもできる。
【0019】延伸処理は、例えば、70〜90℃程度の
温度で、一方向、好ましくは縦方向(MD方向)に3〜
5倍、好ましくは3.3〜4.6倍程度延伸することに
より行われる。なお、延伸処理は少なくとも一方向に施
されていればよく、他方向(横方向)にも1.01〜
1.1倍程度延伸してもよい。こうして得られるラベル
基材3は、延伸を施した方向に配向性を有し、該方向に
大きい熱収縮性を示す。このラベル基材3(熱収縮性フ
ィルム)の前記延伸処理を施した方向の熱収縮率は、1
30℃、10秒の条件で20%以上であるのが好まし
い。130℃における熱収縮率が20%未満であると、
ラベルを電池に、該電池の周方向に熱収縮するように巻
装装着した際に、ラベルの上下端部を乾電池の上面及び
下面に熱収縮によって密着させることが困難となる。
【0020】また、ラベル基材3の同方向の70℃(1
0秒)における熱収縮率は3%以下、特に1%以下であ
るのが好ましい。70℃における熱収縮率が3%を超え
ると、接着剤層5を感熱接着剤により構成する場合に、
感熱接着剤が活性化する際にラベル基材3が収縮して、
皺や歪みが生じやすくなる。
【0021】また、接着剤層5を感熱接着剤により構成
する場合には、ラベル基材3が熱収縮する温度が接着剤
層5が接着性を生じる温度(活性化温度)より15℃以
上、特に20℃以上高いのが好ましい。このようなラベ
ルによれば、感熱性接着剤を活性化させる際に、十分に
加熱して確実に接着性を発現させてから電池に装着して
も、ラベル基材3が収縮しないので、良好な外観状態で
確実に電池に装着できる。
【0022】前記蒸着層4は、金属光沢を出すための層
であり、例えば、アルミニウム、ニッケル、スズ等の金
属を、前記ラベル基材3の表面に真空蒸着等の慣用の方
法により蒸着することにより形成できる。蒸着層4の厚
みは、例えば100〜1000オングストローム程度で
ある。
【0023】接着剤層5を構成する接着剤としては、ラ
ベルの分野で慣用の接着剤を使用でき、感圧接着剤(粘
着剤)、感熱接着剤等の何れであってもよいが、剥離紙
を必要としないことから感熱接着剤がより好ましい。
【0024】前記感熱接着剤として、例えば、エチレン
−酢酸ビニル共重合体;エチレン−アクリル酸共重合
体、エチレン−メタクリル酸共重合体;エチレン−アク
リル酸エチル共重合体、エチレン−アクリル酸2−エチ
ルヘキシル共重合体などのエチレン−アクリル酸エステ
ル共重合体;エチレン−メタクリル酸エチルなどのエチ
レン−メタクリル酸エステル共重合体;アイオノマーな
どが挙げられる。これらは単独で又は2種以上組み合わ
せて使用できる。接着剤層5を感熱接着剤で構成する場
合、該接着剤層5の活性化温度は、好ましくは60℃以
上(例えば、60〜100℃程度)、さらに好ましくは
65℃以上(例えば、65〜80℃程度)である。60
℃未満の温度で活性化する接着剤層を有するラベルで
は、ラベルを巻回したり積み重ねる際にブロッキングが
生じやすい。また、活性化するのにあまりに高い温度が
必要な接着剤層を有するラベルでは、加熱活性化時にラ
ベル基材である熱収縮性フィルムが収縮してしまい、電
池に巻装装着した際にラベルに皺や歪みが生じやすく、
また印刷層が損傷を受けやすくなる。
【0025】接着剤層5には、前記接着剤のほか、必要
に応じて、テルペン樹脂や石油樹脂等の粘着付与剤、安
定剤、改質剤等が添加されていてもよい。接着剤層5
は、前記接着剤の種類等に応じて、コーティング法、押
出しラミネート法等により形成できる。
【0026】なお、蒸着層4と接着剤層5の層間接着性
を向上させるため、前記2層の間に、アンカーコート層
を設けてもよい。また、接着剤層5の表面に、電池に対
する接着性を高めるため、コロナ放電処理等の表面処理
を施してもよい。
【0027】プライマーコート層6は、印刷層7のラベ
ル基材3に対する接着性を高めるための層であり、公知
のプライマー、例えば、ポリエステル系プライマー、イ
ソシアネート系プライマー(二液混合型プライマー等)
などで形成できる。プライマーコート層6の厚みは、透
明性やラベルの取扱性等を損なわない範囲で適宜選択で
き、例えば0.3〜1.5μm程度である。なお、プラ
イマーコート層6は必ずしも設けなくてもよい。
【0028】印刷層7は、商品名やイラスト、取扱い注
意事項等を凸版輪転印刷、シルクスクリーン印刷、グラ
ビア印刷等の公知の印刷法により印刷、表示した層であ
る。この印刷層7の形成に用いられる印刷インキとして
は、特に限定されず、前記印刷法に応じて適宜選択でき
るが、接着剤層5を感熱接着剤で構成する場合には、感
熱接着剤を活性化する際の熱によって損傷を受けないよ
うに、耐熱性に優れた紫外線硬化型インキを用いるのが
好ましい。
【0029】前記紫外線硬化型インキとしては、慣用乃
至公知のUVインキを使用でき、例えば、エポキシアク
リレート、ウレタンアクリレート、ポリエステルアクリ
レート等のオリゴマーと、紫外線重合開始剤や顔料等の
着色剤、分散剤、添加剤等を含むポリエステル系等のモ
ノマーとが配合されたものなどが例示できる。紫外線硬
化型インキの代表的な例として、東華色素化学(株)の
「ベストキュアー」、久保井インキ(株)の「UVAC
E」、マツイカガク(株)の「CP−UV」等が挙げら
れる。印刷層7を紫外線硬化型インキで形成する場合に
は、該インキを印刷した後、紫外線ランプにより紫外線
を照射して硬化させる。
【0030】前記オーバーコート層8は、印刷層7を保
護したり光沢を出すための層であり、透明な紫外線硬化
型ニス、ポリエステル樹脂、アクリル系樹脂、エポキシ
樹脂、必要に応じて滑剤を添加したシリコーン樹脂等を
コーティング、印刷等することにより形成できる。オー
バーコート層8の厚みは、例えば0.5〜2μm程度で
ある。
【0031】本発明の電池外装用ラベルによれば、ラベ
ル基材が特定範囲の結晶融解熱を有する複数のポリエス
テルフィルム層で構成されているので、熱収縮性等の特
性を保持しつつ、ラベル基材とその隣接層との間の密着
性が大幅に改善される。このため、本発明の電池外装用
ラベルは、アルカリ乾電池の他、リチウム電池、マンガ
ン電池等の一次電池や、ニッケル水素電池、リチウムイ
オン電池等の二次電池など各種電池の外装用ラベル、特
に円柱状の電池の外装用ラベルとして有用である。
【0032】次に、本発明の電池外装用ラベルを電池に
装着する方法について説明する。例えば、接着剤層5を
感熱性接着剤で構成したラベル10を電池20に装着す
る場合には、先ず、当該ラベル10と同じ層構成を有す
る長尺のフィルムをカッター刃などにより切断して所望
の大きさの電池外装用ラベル10とし、次いで、該ラベ
ル10を加熱して接着剤層5を活性化し、これを図2、
図3に示すように電池20の周面に巻き付ける。この
際、ラベル10を構成するラベル基材3のうち延伸処理
が施された方向X(例えば、縦方向)が電池20の周方
向となるように巻き付ける。この時、ラベル10の活性
化された接着剤層5が電池20の表面に接するため、該
接着剤層5の接着剤によってラベル10が電池20の周
面に接着する。また、ラベル10の巻き付け終端部にお
いては、ラベル10自身が重なり合って接着する。な
お、この終端部においては、重ね合わせ部分の接着性を
確保するため、ラベル10の表面をプライマー層6又は
印刷層7が露出した状態にしておくのが好ましい。
【0033】その後、ラベル10が巻装された電池20
を、ラベル基材3が熱収縮する温度まで加熱された加熱
装置内に供給し、ラベル10を熱収縮させる。これによ
り、図4に示されるように、電池の両端部からはみ出し
たラベル10の上下端部が電池の上下端面20a、20
bに密着し、ラベル10全体が電池20に密着される。
この際、加熱ベルト等により電池20の外周面を加熱押
圧しながら電池を転動させると、接着剤層5が再活性化
してラベル10が電池20の外周面に強固に接着される
とともに、ラベル10の巻き付け終端部の重合部分も強
固に接着し、ラベル10が確実に装着された電池が得ら
れる。
【0034】なお、これらの一連の工程は公知のラベル
装着装置、例えば、特開平9−39929号公報、特開
平10−254364号公報等に記載の装置を利用して
行うことができる。
【0035】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明は実施例により何ら限定されるもので
はない。
【0036】実施例1 テレフタル酸85モル%とイソフタル酸15モル%をジ
カルボン酸成分とし、エチレングリコール100モル%
をジオール成分としたポリエステル(結晶融解熱:約2
5J/g)(a)と、テレフタル酸70モル%とイソフ
タル酸25モル%とアジピン酸5モル%をジカルボン酸
成分とし、エチレングリコール100モル%をジオール
成分としたポリエステル(結晶融解熱:0J/g)
(b)とを、合流方式フィードブロック2種3層型の押
出機を用いて、Tダイから温度260℃で共押出しし、
次いで82℃で縦方向(MD方向)に4倍延伸すること
により、(b)/(a)/(b)の層構成を有する厚み
50μm[中心層(a)の厚み:43μm、表面層
(b)の厚み:各3.5μm]のラベル基材を得た。こ
のラベル基材の縦方向(MD方向)の熱収縮率は、13
0℃、10秒の条件で29%であった。前記ラベル基材
の一方の面にアルミニウムを約500オングストローム
の厚さに真空蒸着して蒸着層を形成し、この蒸着層の上
に、アンカーコート剤を塗布し、該アンカーコート剤の
塗布面に、エチレン−酢酸ビニル共重合体を主体とした
熱溶融性樹脂を溶融押出しコーティングして厚さ20μ
mの感熱性接着剤層を形成した。次に、前記ラベル基材
の他方の面にポリエステル系樹脂からなるプライマー層
(厚み0.7μm)をコーティング法により形成した
後、その上に、凸版輪転印刷機により紫外線硬化型イン
キで各種表示デザインを印刷して印刷層(厚み2.5μ
m)を形成し、さらにその上に紫外線硬化型樹脂からな
る透明なニスを塗布してオーバーコート層(厚み1μ
m)を形成した。得られた長尺状のフィルムを所定の位
置で切断して所望の大きさの電池外装用ラベルを得た。
なお、前記長尺状フィルムの縦方向(MD方向)が、該
ラベルを電池に装着したときの周方向になるように印刷
層を形成した。また、該ラベルを電池に巻き付ける際の
ラベル終端部の重合部分の接着性を向上させるため、ラ
ベル表面(印刷層側の面)の前記重合部分のうち端部か
ら約1/2幅はプライマーコート層が露出するように
し、その残りの内方側1/2幅は印刷層が露出するよう
にした。こうして得られたラベルを、公知のラベル装着
機により乾電池に連続的に装着したところ、良好な外観
を有する外装された乾電池が得られた。そして、各層間
での剥離などの不具合は見られなかった。
【0037】比較例1 テレフタル酸85モル%とイソフタル酸15モル%をジ
カルボン酸成分とし、エチレングリコールを100モル
%としたポリエステル(結晶融解熱:約25J/g)
(a)を、押出機を用いて、Tダイから温度260℃で
溶融押出しし、次いで82℃で縦方向(MD方向)に4
倍延伸することにより、厚み50μmのラベル基材を得
た。このラベル基材の縦方向(MD方向)の熱収縮率
は、130℃、10秒の条件で31%であった。このラ
ベル基材を用いる以外は実施例1と同様にして電池外装
用ラベルを作製し電池に巻き付け加熱収縮して装着した
結果、ラベル終端部(重合部分付近)においてラベル基
材と蒸着層、ラベル基材とプライマーコート層との間で
剥離した不良ラベルが見られた。
【0038】
【発明の効果】本発明の電池外装用ラベルは、ラベル基
材を特定樹脂からなる複層構造としたので、熱収縮性等
の特性を保持し、且つ熱収縮性フィルムからなるラベル
基材とその隣接する層との間の密着性が良好で、該層間
において剥離が生じにくい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電池外装用ラベルの一例を示す概略断
面図である。
【図2】本発明の電池外装用ラベルを電池に巻装した状
態を示す一部断面図である。
【図3】図2のIII−III線一部断面図である。
【図4】本発明の電池外装用ラベルを電池に装着した状
態を示す一部断面図である。
【符号の説明】
1 中心層 2 表面層 3 熱収縮性フィルム(ラベル基材) 4 蒸着層 5 接着剤層 6 プライマーコート層 7 印刷層 8 オーバーコート層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29K 105:02 B29K 105:02 B29L 9:00 B29L 9:00 Fターム(参考) 4F210 AA24 AE01 AG01 AG03 QC01 QG01 QG15 QG18 5H011 AA00 BB03 CC02 CC10 DD09 DD13 DD21 KK00 KK02 KK04

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結晶融解熱14〜40J/gのポリエス
    テルからなる中心層と該中心層の両面に設けられた結晶
    融解熱0〜12J/gのポリエステルからなる表面層と
    で構成され且つ一方向に延伸処理が施された熱収縮性フ
    ィルムに、印刷層と接着剤層とが積層されている電池外
    装用ラベル。
  2. 【請求項2】 熱収縮性フィルムの片面側にプライマー
    コート層を介して印刷層が形成され、他面側に接着剤層
    が形成されている請求項1記載の電池外装用ラベル。
  3. 【請求項3】 熱収縮性フィルムの片面側に紫外線硬化
    型インキによる印刷層が形成され、他面側に蒸着層を介
    して感熱接着剤からなる接着剤層が形成されている請求
    項1又は2記載の電池外装用ラベル。
  4. 【請求項4】 熱収縮性フィルムが一方向に3〜5倍延
    伸処理されたフィルムであり、該方向の熱収縮率が13
    0℃、10秒の条件で20%以上である請求項1〜3の
    何れかの項に記載の電池外装用ラベル。
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