JP2003184742A - 斜板式圧縮機およびそのハウジング - Google Patents

斜板式圧縮機およびそのハウジング

Info

Publication number
JP2003184742A
JP2003184742A JP2001388872A JP2001388872A JP2003184742A JP 2003184742 A JP2003184742 A JP 2003184742A JP 2001388872 A JP2001388872 A JP 2001388872A JP 2001388872 A JP2001388872 A JP 2001388872A JP 2003184742 A JP2003184742 A JP 2003184742A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
swash plate
housing
lubricating oil
cylinder
barrier
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001388872A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4050899B2 (ja
Inventor
Shigeki Kato
茂樹 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
YUNIKURA J KK
Original Assignee
YUNIKURA J KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by YUNIKURA J KK filed Critical YUNIKURA J KK
Priority to JP2001388872A priority Critical patent/JP4050899B2/ja
Priority to US10/071,690 priority patent/US20030118457A1/en
Priority to DE10206572A priority patent/DE10206572B4/de
Publication of JP2003184742A publication Critical patent/JP2003184742A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4050899B2 publication Critical patent/JP4050899B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04BPOSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
    • F04B27/00Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders
    • F04B27/08Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders having cylinders coaxial with, or parallel or inclined to, main shaft axis
    • F04B27/10Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders having cylinders coaxial with, or parallel or inclined to, main shaft axis having stationary cylinders
    • F04B27/1036Component parts, details, e.g. sealings, lubrication
    • F04B27/109Lubrication

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)
  • Compressor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】斜板式圧縮機の斜板の一部を受け入れるピスト
ンの空洞に多量の潤滑油を導入するための構造を提供す
ること。 【解決手段】斜板式圧縮機(10)は、ハウジング(1
2)を有する。ハウジングは、その内部に導入される冷
媒と潤滑油との混合ガスの通路(32)を規定する頂部
(26)と、頂部に取り付けられたソレノイドバルブの
ようなバルブ(45)とを含む。頂部(26)は、通路
内に設けられた、混合ガスが衝突可能である少なくとも
1つの障壁(42)と、障壁への衝突によりこれに付着
し、流れ落ちる混合ガス中の潤滑油を貯留するための凹
所(44)と、凹所とハウジングの内部空間とに連通す
る孔(46)とを有し、バルブはこの孔の開閉を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用空調シス
テムに用いられる斜板式圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用空調システムに組み込まれ、圧
縮仕事を行う圧縮機の一つである斜板式圧縮機では、車
載エンジンの回転動力を受けて回転駆動されるシャフト
の回転運動が、前記シャフトの周りに該シャフトと平行
に配置された複数のピストンの往復運動に変換される。
【0003】前記斜板式圧縮機では、この運動変換のた
め、前記シャフトにこれと斜めに交差する円形の斜板が
取り付けられ、各ピストンに前記斜板の一部を受け入れ
る空洞が設けられており、各ピストンと前記斜板とは、
各ピストンの前記空洞に配置されたベアリング部材を介
して接している。
【0004】ところで、前記斜板式圧縮機にあっては、
その運転が開始されると、そのハウジングの底部に溜ま
っている潤滑油の蒸発成分と、前記ハウジング内の頂部
に設けられた通路を経て前記斜板式圧縮機に導入される
冷媒と潤滑油との混合ガスの一部とが、それぞれ、各ピ
ストンの空洞に入り込み、前記斜板と前記ベアリング部
材との間の潤滑作用をなす。
【0005】しかし、実際には、前記斜板と前記ベアリ
ング部材との間への潤滑油の供給が十分でなく、このた
め、始動後の短時間の間に前記斜板と前記ベアリング部
材との間に焼付きが生じ、前記斜板式圧縮機の運転が停
止することがあった。
【0006】このことから、従来、潤滑油の他の供給ル
ートを追加することが提案された。この供給ルートは、
前記シャフトに設けられその一端に開放するねじ穴およ
び該ねじ穴に連通し前記スラストベアリングに向けて開
放する複数の孔からなる(特開平6−101641
号)。
【0007】これによれば、斜板式圧縮機の始動後、前
記ハウジング底部の潤滑油の蒸発成分および前記混合ガ
ス中の潤滑油成分が前記シャフトの一端に開放するねじ
穴に流れ込み、該ねじ穴から前記孔を経て前記斜板と前
記ベアリング部との間に導かれ、供給される。しかし、
これによっても潤滑油の補給は十分でなく、焼付きが生
じることがあった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、斜板
式圧縮機の斜板の一部を受け入れるピストンの空洞に多
量の潤滑油を導入するための構造を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、斜板式圧縮機
のためのハウジングであって、前記斜板式圧縮機に導入
される冷媒と潤滑油との混合ガスの通路を規定する頂部
と、該頂部に取り付けられたソレノイドバルブのような
バルブとを含み、前記頂部は、前記通路内に設けられ
た、前記混合ガスが衝突可能である少なくとも1つの障
壁と、該障壁への衝突により該障壁に付着し、該障壁に
沿って流れ落ちる前記混合ガス中の潤滑油を貯留するた
めの凹所と、該凹所と前記ハウジングの内部空間とに連
通する孔とを有し、前記バルブは前記孔の開閉を行う。
【0010】前記斜板式圧縮機は、前記したハウジング
と、該ハウジングの内部空間に収容されたシリンダブロ
ックであってその軸線の周りに互いに間隔をおいて複数
のシリンダが設けられまた各シリンダに連通する開口が
設けられたシリンダブロックと、前記シリンダブロック
に回転可能に支承されたシャフトと、該記シャフトに固
定され該シャフトと共に回転可能である斜板と、前記シ
リンダブロックの各シリンダ内に配置されたピストンで
あって前記斜板の一部を受け入れる空洞を有するピスト
ンとを備える。
【0011】
【発明の作用および効果】本発明によれば、斜板式圧縮
機の運転に伴う、前記ハウジングの外部からその内部に
向けての前記混合ガスの吸引作用により、前記混合ガス
が前記ハウジングの頂部の通路に導入され、該通路を流
動する。このとき、前記混合ガスの一部が前記通路内の
障壁に当たり、その潤滑油成分が前記障壁に付着する。
前記障壁に付着した潤滑油は、前記障壁を伝って前記通
路の凹所に流れ落ちる。したがって、前記斜板式圧縮機
の運転中に前記潤滑油成分が前記凹所内に貯留される。
【0012】前記凹所に貯まった潤滑油は、前記バルブ
の操作により、前記凹所に連なる孔を開き、該孔を通し
て流下させることができる。前記孔から流下する潤滑油
は、前記ハウジングの内部空間を占めるシリンダブロッ
ク上に落ち、該シリンダブロックの周壁面に開放する開
口を経て、1または複数のシリンダ内に流入し、該シリ
ンダ内のピストンの周面を落下し該ピストンの空洞内に
到達する。前記シリンダブロックの1の開口が前記ハウ
ジング頂部の孔と相対するように配置されている場合
は、前記孔からの流下潤滑油は直接に前記開口を経てシ
リンダ内に至る。
【0013】したがって、例えば前記斜板式圧縮機の起
動に先立ち、前記バルブを開くことにより、前記ハウジ
ング頂部に予め貯留されている多量の潤滑油を前記斜板
とベアリング部材との接触部に供給することができ、こ
れにより、引き続いて起動される前記斜板式圧縮機の前
記接触部における焼付きの発生を防止することができ
る。
【0014】前記バルブとしてソレノイドバルブを用い
るときは、前記斜板式圧縮機の始動時期に合わせた前記
孔の開閉制御を電気的に行うことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1および図2を参照すると、自
動車に搭載される斜板式圧縮機が全体に符号10で示さ
れている。
【0016】斜板式圧縮機10は、ハウジング12と、
ハウジング12の内部空間に収容されたシリンダブロッ
ク14と、シリンダブロック14に回転可能に支承され
たシャフト16と、シャフト16に固定された斜板18
と、シリンダブロック14に設けられその軸線方向に伸
びる複数(図示の例では5つ)のシリンダ20内にそれ
ぞれ配置された複数のピストン22とを備える。
【0017】斜板式圧縮機10は、車載エンジン(図示
せず)の回転動力を受けて駆動される。前記回動動力は
ベルト(図示せず)を介してシャフト16に伝達され、
該シャフトが回転する。シャフト16への前記回転動力
の伝達およびその解除のため、シャフト16の先端部に
クラッチ(図示せず)が取り付けられる。
【0018】シャフト16の回転運動は、斜板18を介
して、各シリンダ20内のピストン22をその軸線方向
に往復運動させる直線運動に変換される。その結果、シ
リンダ20内にその両端から冷媒と潤滑油との混合ガス
が吸引され(その移動経路の概略を示す一点鎖線参
照)、該混合ガスはシリンダ20内で圧縮され、その後
シリンダ20の両端からその外部に吐出される(その移
動経路の概略を示す点線参照)。この過程において、斜
板式圧縮機10は自動車用空調システムにおける圧縮仕
事を行う。
【0019】ハウジング12は、シリンダブロック14
の収容空間を規定する、全体に円筒状の内面を有する本
体24と、該本体の上部に連なり該本体から上方に突出
する頂部26と、本体24の軸線方向に関する一端部に
連なり、該一端部から突出する、シャフト16の前記先
端部の周囲を取り巻く減径管部28と、本体24の開放
端部(他端部)に固定されこれを覆うキャップ30とか
らなる。
【0020】ハウジング本体24は、その上下部に、前
記シリンダブロック14の収容空間に連なる2つの空洞
(ただし、上部の空洞31のみを示す。)を有する。両
空洞は本体24の両端部間のほぼ中間にあって、シリン
ダブロック14の直上および直下に位置する。
【0021】ハウジング本体の上部空洞31は、ハウジ
ング頂部26の後記通路32を経て導入される前記混合
ガスを受け入れ、これを各シリンダ20の両端に向けて
分配する作用をなす。これに対し、前記底部の空洞は潤
滑油が貯められる油受(オイルパン)をなす。
【0022】ハウジングの頂部26は、斜板式圧縮機1
0に導入される前記混合ガスのための通路32を規定す
る。通路32は、頂部26(より詳細には後記蓋40)
に設けられハウジング12の外部に開放する開口34に
始まり、ハウジング本体24に設けられその上部空洞3
1に開放する他の開口36に終わる。したがって、前記
混合ガスは、開口34から通路32内に導入され、通路
32を経て、他の開口36からハウジング本体24内へ
と移動することができる。
【0023】図示の例では、頂部26は全体に矩形の平
面形状を有し、ハウジング本体24から上方へ伸びる、
矩形の横断面形状を有する側壁38と、該側壁の開放頂
面を覆いかつ密閉する、側壁38と一体をなすように側
壁38に固定された蓋40とからなる。したがって、ハ
ウジング本体24は頂部26の一部分をなす。頂部26
は、図示の矩形に代えて、他の多角形、円形のような他
の平面形状を有するものとすることができる。
【0024】通路32内には少なくとも1つ(図示の例
では4つ)の障壁42と、凹所44と、孔46とが設け
られている。
【0025】4つの障壁42は、通路32の両端34,
36間に互いに間隔をおいて配置されている。各障壁4
2は、ハウジング本体24から蓋40に向けて垂直上方
へ伸び、蓋40に至る直前で終端している。このため、
斜板式圧縮機10の作動の間に通路32に導入される前
記混合ガスは、通路32を通過する間、各障壁42に衝
突し、また、各障壁42と蓋40との間に存する隙間を
経て流動する。前記混合ガスが障壁42に衝突すると、
前記混合ガス中の成分である潤滑油の一部が障壁42に
付着する。障壁42に付着した潤滑油は、その後、障壁
42をその壁面に沿って凹所44内に流れ落ち、凹所4
4に貯まる。
【0026】凹所44は、頂部の側壁38の一部と、ハ
ウジング本体24に設けられた開口36に近接する最外
方の障壁42とにより規定されている。凹所44は、こ
の例に代えて、例えば、ハウジング本体24の一部の肉
厚をより大きいものに設定し、これに窪みを設けること
によって形成することができる。
【0027】また、図示の例では、前記最外方の障壁4
2が頂部の側壁38の互いに相対する両壁面の一方から
その他方まで伸びている。これに対し、他の3つの障壁
42は、互い違いに、側壁38の前記両壁面の一方から
その他方に至る手前まで伸び、これらの障壁42と側壁
の他方との間に隙間が存する。このため、凹所44に貯
まった潤滑油は前記隙間を通して前記障壁間に移動する
ことができ、これにより、凹所44内に貯まる潤滑油の
油面の高さが一定に維持される。
【0028】各障壁42は、図示の例に代えて、蓋40
からハウジング本体24に向けて反対方向へ伸びるもの
とすることができる。また、各障壁42は、垂直にでは
なく、斜めにあるいは湾曲して伸びるようにしてもよ
い。
【0029】凹所44内に貯まる潤滑油は孔46を介し
て凹所44外に排出することができる。孔46はハウジ
ング本体24に形成され、凹所44とハウジング本体2
4の内部空間とに連通している。したがって、凹所44
内の潤滑油は、孔46を通して、ハウジング本体24内
のシリンダブロック14上に落下させることができる。
【0030】孔46は、バルブ、好ましくはソレノイド
バルブ45の操作により開閉される。ソレノイドバルブ
47は蓋40に固定されている。ソレノイドバルブ45
は、通路32内を昇降可能である弁体47を有し、弁体
47は、その昇降動作により、孔46を開放しまたは閉
鎖する。
【0031】弁体47は、ソレノイドバルブ45の電気
的制御により、昇降動作させることができる。ソレノイ
ドバルブ45は、好ましくは、長時間停止後の斜板式圧
縮機10が始動(起動)される前の数秒間、弁体47を
上昇させて孔46を開くように制御する。これに代え
て、自動車の運転操作中における斜板式圧縮機10の起
動毎に、孔46が開くようにソレノイドバルブ45を操
作することもできる。
【0032】孔46は、ハウジング本体24の軸線方向
における任意の位置に設けることが可能であるが、好ま
しくは、図示の例のように、ハウジング本体24の軸線
方向における中央位置に設ける。これによれば、シリン
ダブロック14に設けられシリンダ20に連通する後記
開口62に近接または対向させることができる。
【0033】これによれば、シリンダブロック14上に
落下する前記潤滑油は、シリンダブロック14の周面に
沿って流れ落ちて開口62に至り、あるいは、後述する
ように直接に開口62内に至る。その後、前記潤滑油
は、シリンダ20内に入り、該シリンダの周面に沿って
流れ落ち、ピストン22の後記空洞70内のシャフト1
6と斜板18との接続部(後記ボス64)に至る。
【0034】シリンダブロック14に設けられた複数の
シリンダ20は、シリンダブロック14の軸線の周りに
互いに間隔をおいて配置されている。各シリンダ20
は、シリンダブロック14の両端で開放し、シリンダ2
0の両端すなわちシリンダブロック14の両端は、それ
ぞれ、一対のバルブプレート48,50を介してハウジ
ングのキャップ26およびその本体24の一端部に接し
ている。
【0035】ハウジングキャップ26およびハウジング
本体24の一端部は、それぞれ、両バルブプレート4
8,50に相対する2つの同心的な環状空間(ただし、
キャップ26に設けられた環状空間52,54のみを示
す。)を有する。
【0036】両環状空間のうちの内側の環状空間52は
ハウジング本体の上部空洞31に連通しており、前記混
合ガスを受け入れることができる。他方、外側の環状空
間54は、シリンダ20外に吐出される前記混合ガスを
受け入れることができる。参考のため、両環状空間5
2,54に、それぞれ、低圧を意味するLおよび高圧を
意味するHを付した。
【0037】両バルブプレート48,50には、それぞ
れ、環状空間52,54および各シリンダ20相互間に
おける前記混合ガスの移動を許す2つの孔56,58が
設けられている。各孔には前記混合ガスの流動制御のた
めの逆止弁(図示せず)が配置されている。なお、ハウ
ジング本体24の両端部の高圧側(H)の両環状空間
は、シリンダブロック14をその軸線方向に貫通する孔
に通された管(図示せず)を介して互いに連通してい
る。
【0038】高圧側の環状空間に吐出された前記混合ガ
スは、キャップ26に設けられ該キャップ側の環状空間
54に連なる吐出口60からハウジング12外に排出さ
れる。
【0039】シリンダブロック14には各シリンダ20
に連なる細長い開口62が設けられている。各開口62
は各シリンダ20の軸線方向におけるほぼ中央部に位置
する。図示の例では、1のシリンダ20が最上方に位置
し、その開口62が、前記潤滑油のための孔46に相対
している。このため、孔46から流れ落ちる前記潤滑油
は開口62内に直接に落下する。
【0040】シャフト16の回転運動を各ピストン22
の往復運動に変換する斜板18は、シャフト16に通さ
れかつこれに固定されたボス部64と、該ボス部から伸
びる円板部66とからなる。符号68は、ボス部64の
両端に接して配置されシャフト16を取り巻く一対のス
ラストベアリングを示す。
【0041】斜板の円板部66はシャフト16に対して
傾斜している。すなわち、円板部66はシャフト16に
対して90度以外の交差角度をなしている。このため、
斜板18がシャフト16と共に回転するとき、各ピスト
ン22と接触する円板部66の周方向に関する任意の部
位がシャフト16の軸線方向に関して変化する。このた
め、各ピストン22は円板部66から軸線方向力を受け
る。
【0042】シリンダブロックの各シリンダ20内に配
置された各ピストン22は、斜板18の円板部66を受
け入れる空洞70を有する。
【0043】各空洞70内には、円板部66の各面に接
するベアリング部材である円板状のシュー72と、シュ
ー72と空洞70を規定する壁面とに回転可能に保持さ
れたボール74とが配置されている。円板部66は、こ
れらのシュー72およびボール74を介して、各ピスト
ン22(より詳細には空洞70の壁面)に接している。
【0044】したがって、斜板18が回転するとき、そ
の円板部66に接する各ピストン22は該円板部により
各ピストンの軸線方向に強制的に変位され、これにより
往復運動をする。
【0045】斜板式圧縮機10の始動に先立ち、予め、
ハウジングの頂部26からシリンダの開口62に流れ落
ち、該シリンダ内のピストン22の空洞70内のボス6
4上に到達する多量の前記潤滑油は、斜板式圧縮機10
が始動されると、遠心力により、円板部66をその半径
方向へ移動し、円板部66とシュー72との間に至りこ
れらを潤滑する。その結果、斜板式圧縮機10の運転停
止の間に生じる潤滑油不足と、これに伴う円板部66と
シュー72との間の焼き付きとが解消される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る斜板式圧縮機の部分縦断面図であ
る。
【図2】図1の線2−2に沿って得た断面図である。
【図3】図1の線3−3に沿って得た断面図である。
【符号の説明】
10 斜板式圧縮機 12 ハウジング 14 シリンダブロック 16 シャフト 18 斜板 20 シリンダ 22 ピストン 24 ハウジング本体 26 ハウジング頂部 30,32,46 ハウジングの頂部、通路および孔 42 障壁 44 凹所 45 バルブ(ソレノイドバルブ)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年1月9日(2002.1.9)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 斜板式圧縮機およびそのハウジング
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用空調シス
テムに用いられる斜板式圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用空調システムに組み込まれ、圧
縮仕事を行う圧縮機の一つである斜板式圧縮機では、車
載エンジンの回転動力を受けて回転駆動されるシャフト
の回転運動が、前記シャフトの周りに該シャフトと平行
に配置された複数のピストンの往復運動に変換される。
【0003】前記斜板式圧縮機では、この運動変換のた
め、前記シャフトにこれと斜めに交差する円形の斜板が
取り付けられ、各ピストンに前記斜板の一部を受け入れ
る空洞が設けられており、各ピストンと前記斜板とは、
各ピストンの前記空洞に配置されたベアリング部材を介
して接している。
【0004】ところで、前記斜板式圧縮機にあっては、
その運転が開始されると、そのハウジングの底部に溜ま
っている潤滑油の蒸発成分と、前記ハウジング内の頂部
に設けられた通路を経て前記斜板式圧縮機に導入される
冷媒と潤滑油との混合ガスの一部とが、それぞれ、各ピ
ストンの空洞に入り込み、前記斜板と前記ベアリング部
材との間の潤滑作用をなす。
【0005】しかし、実際には、前記斜板と前記ベアリ
ング部材との間への潤滑油の供給が十分でなく、このた
め、始動後の短時間の間に前記斜板と前記ベアリング部
材との間に焼付きが生じ、前記斜板式圧縮機の運転が停
止することがあった。
【0006】このことから、従来、潤滑油の他の供給ル
ートを追加することが提案された。この供給ルートは、
前記シャフトに設けられその一端に開放するねじ穴およ
び該ねじ穴に連通し前記スラストベアリングに向けて開
放する複数の孔からなる(特開平6−101641
号)。
【0007】これによれば、斜板式圧縮機の始動後、前
記ハウジング底部の潤滑油の蒸発成分および前記混合ガ
ス中の潤滑油成分が前記シャフトの一端に開放するねじ
穴に流れ込み、該ねじ穴から前記孔を経て前記斜板と前
記ベアリング部との間に導かれ、供給される。しかし、
これによっても潤滑油の補給は十分でなく、焼付きが生
じることがあった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、斜板
式圧縮機の斜板の一部を受け入れるピストンの空洞に多
量の潤滑油を導入するための構造を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、斜板式圧縮機
のためのハウジングであって、前記斜板式圧縮機に導入
される冷媒と潤滑油との混合ガスの通路を規定する頂部
と、該頂部に取り付けられたソレノイドバルブのような
バルブとを含み、前記頂部は、前記通路内に設けられ
た、前記混合ガスが衝突可能である少なくとも1つの障
壁と、該障壁への衝突により該障壁に付着し、該障壁に
沿って流れ落ちる前記混合ガス中の潤滑油を貯留するた
めの凹所と、該凹所と前記ハウジングの内部空間とに連
通する孔とを有し、前記バルブは前記孔の開閉を行う。
【0010】前記斜板式圧縮機は、前記したハウジング
と、該ハウジングの内部空間に収容されたシリンダブロ
ックであってその軸線の周りに互いに間隔をおいて複数
のシリンダが設けられまた各シリンダに連通する開口が
設けられたシリンダブロックと、前記シリンダブロック
に回転可能に支承されたシャフトと、該記シャフトに固
定され該シャフトと共に回転可能である斜板と、前記シ
リンダブロックの各シリンダ内に配置されたピストンで
あって前記斜板の一部を受け入れる空洞を有するピスト
ンとを備える。
【0011】
【発明の作用および効果】本発明によれば、斜板式圧縮
機の運転に伴う、前記ハウジングの外部からその内部に
向けての前記混合ガスの吸引作用により、前記混合ガス
が前記ハウジングの頂部の通路に導入され、該通路を流
動する。このとき、前記混合ガスの一部が前記通路内の
障壁に当たり、その潤滑油成分が前記障壁に付着する。
前記障壁に付着した潤滑油は、前記障壁を伝って前記通
路の凹所に流れ落ちる。したがって、前記斜板式圧縮機
の運転中に前記潤滑油成分が前記凹所内に貯留される。
【0012】前記凹所に貯まった潤滑油は、前記バルブ
の操作により、前記凹所に連なる孔を開き、該孔を通し
て流下させることができる。前記孔から流下する潤滑油
は、前記ハウジングの内部空間を占めるシリンダブロッ
ク上に落ち、該シリンダブロックの周壁面に開放する開
口を経て、1または複数のシリンダ内に流入し、該シリ
ンダ内のピストンの周面を落下し該ピストンの空洞内に
到達する。前記シリンダブロックの1の開口が前記ハウ
ジング頂部の孔と相対するように配置されている場合
は、前記孔からの流下潤滑油は直接に前記開口を経てシ
リンダ内に至る。
【0013】したがって、例えば前記斜板式圧縮機の起
動に先立ち、前記バルブを開くことにより、前記ハウジ
ング頂部に予め貯留されている多量の潤滑油を前記斜板
とベアリング部材との接触部に供給することができ、こ
れにより、引き続いて起動される前記斜板式圧縮機の前
記接触部における焼付きの発生を防止することができ
る。
【0014】前記バルブとしてソレノイドバルブを用い
るときは、前記斜板式圧縮機の始動時期に合わせた前記
孔の開閉制御を電気的に行うことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1および図2を参照すると、自
動車に搭載される斜板式圧縮機が全体に符号10で示さ
れている。
【0016】斜板式圧縮機10は、ハウジング12と、
ハウジング12の内部空間に収容されたシリンダブロッ
ク14と、シリンダブロック14に回転可能に支承され
たシャフト16と、シャフト16に固定された斜板18
と、シリンダブロック14に設けられその軸線方向に伸
びる複数(図示の例では5つ)のシリンダ20内にそれ
ぞれ配置された複数のピストン22とを備える。
【0017】斜板式圧縮機10は、車載エンジン(図示
せず)の回転動力を受けて駆動される。前記回動動力は
ベルト(図示せず)を介してシャフト16に伝達され、
該シャフトが回転する。シャフト16への前記回転動力
の伝達およびその解除のため、シャフト16の先端部に
クラッチ(図示せず)が取り付けられる。
【0018】シャフト16の回転運動は、斜板18を介
して、各シリンダ20内のピストン22をその軸線方向
に往復運動させる直線運動に変換される。その結果、シ
リンダ20内にその両端から冷媒と潤滑油との混合ガス
が吸引され(その移動経路の概略を示す一点鎖線参
照)、該混合ガスはシリンダ20内で圧縮され、その後
シリンダ20の両端からその外部に吐出される(その移
動経路の概略を示す点線参照)。この過程において、斜
板式圧縮機10は自動車用空調システムにおける圧縮仕
事を行う。
【0019】ハウジング12は、シリンダブロック14
の収容空間を規定する、全体に円筒状の内面を有する本
体24と、該本体の上部に連なり該本体から上方に突出
する頂部26と、本体24の軸線方向に関する一端部に
連なり、該一端部から突出する、シャフト16の前記先
端部の周囲を取り巻く減径管部28と、本体24の開放
端部(他端部)に固定されこれを覆うキャップ30とか
らなる。
【0020】ハウジング本体24は、その上下部に、前
記シリンダブロック14の収容空間に連なる2つの空洞
(ただし、上部の空洞31のみを示す。)を有する。両
空洞は本体24の両端部間のほぼ中間にあって、シリン
ダブロック14の直上および直下に位置する。
【0021】ハウジング本体の上部空洞31は、ハウジ
ング頂部26の後記通路32を経て導入される前記混合
ガスを受け入れ、これを各シリンダ20の両端に向けて
分配する作用をなす。これに対し、前記底部の空洞は潤
滑油が貯められる油受(オイルパン)をなす。
【0022】ハウジングの頂部26は、斜板式圧縮機1
0に導入される前記混合ガスのための通路32を規定す
る。通路32は、頂部26(より詳細には後記蓋40)
に設けられハウジング12の外部に開放する開口34に
始まり、ハウジング本体24に設けられその上部空洞3
1に開放する他の開口36に終わる。したがって、前記
混合ガスは、開口34から通路32内に導入され、通路
32を経て、他の開口36からハウジング本体24内へ
と移動することができる。
【0023】図示の例では、頂部26は全体に矩形の平
面形状を有し(図3参照)、ハウジング本体24から上
方へ伸びる、矩形の横断面形状を有する側壁38と、該
側壁の開放頂面を覆いかつ密閉する、側壁38と一体を
なすように側壁38に固定された蓋40とからなる。し
たがって、また、ハウジング本体24は頂部26の一部
分を規定する。頂部26は、図示の矩形に代えて、他の
多角形、円形のような他の平面形状を有するものとする
ことができる。
【0024】通路32内には少なくとも1つ(図示の例
では4つ)の障壁42と、凹所44と、孔46とが設け
られている。
【0025】4つの障壁42は、通路32の両端34,
36間に互いに間隔をおいて配置されている。各障壁4
2は、ハウジング本体24から蓋40に向けて垂直上方
へ伸び、蓋40に至る直前で終端している。このため、
斜板式圧縮機10の作動の間に通路32に導入される前
記混合ガスは、通路32を通過する間、各障壁42に衝
突し、また、各障壁42と蓋40との間に存する隙間を
経て流動する。前記混合ガスが障壁42に衝突すると、
前記混合ガス中の成分である潤滑油の一部が障壁42に
付着する。障壁42に付着した潤滑油は、その後、障壁
42をその壁面に沿って凹所44内に流れ落ち、凹所4
4に貯まる。
【0026】凹所44は、頂部の側壁38の一部と、ハ
ウジング本体24に設けられた開口36に近接する最外
方の障壁42とにより規定されている。凹所44は、こ
の例に代えて、例えば、ハウジング本体24の一部の肉
厚をより大きいものに設定し、これに窪みを設けること
によって形成することができる。
【0027】また、図示の例では、前記最外方の障壁4
2が頂部の側壁38の互いに相対する両壁面の一方から
その他方まで伸びている。これに対し、他の3つの障壁
42は、互い違いに、側壁38の前記両壁面の一方から
その他方に至る手前まで伸び、これらの障壁42と側壁
の他方との間に隙間が存する。このため、凹所44に貯
まった潤滑油は前記隙間を通して前記障壁間に移動する
ことができ、これにより、凹所44内に貯まる潤滑油の
油面の高さが一定に維持される。
【0028】各障壁42は、図示の例に代えて、蓋40
からハウジング本体24に向けて反対方向へ伸びるもの
とすることができる。また、各障壁42は、垂直にでは
なく、斜めにあるいは湾曲して伸びるようにしてもよ
い。
【0029】凹所44内に貯まる潤滑油は孔46を介し
て凹所44外に排出することができる。孔46はハウジ
ング本体24に形成され、凹所44とハウジング本体2
4の内部空間とに連通している。したがって、凹所44
内の潤滑油は、孔46を通して、ハウジング本体24内
のシリンダブロック14上に落下させることができる。
【0030】孔46は、バルブ、好ましくはソレノイド
バルブ45の操作により開閉される。ソレノイドバルブ
45は蓋40に固定されている。ソレノイドバルブ45
は、通路32内を昇降可能である弁体47を有し、弁体
47は、その昇降動作により、孔46を開放しまたは閉
鎖する。
【0031】弁体47は、ソレノイドバルブ45の電気
的制御により、昇降動作させることができる。ソレノイ
ドバルブ45は、好ましくは、長時間停止後の斜板式圧
縮機10が始動(起動)される前の数秒間、弁体47を
上昇させて孔46を開くように制御される。これに代え
て、自動車の運転操作中における斜板式圧縮機10の起
動毎に、孔46が開くようにソレノイドバルブ45を操
作することもできる。
【0032】孔46は、ハウジング本体24の軸線方向
における任意の位置に設けることが可能であるが、好ま
しくは、図示の例のように、ハウジング本体24の軸線
方向における中央位置に設ける。これによれば、シリン
ダブロック14に設けられシリンダ20に連通する後記
開口62に近接または対向させることができる。
【0033】これによれば、シリンダブロック14上に
落下する前記潤滑油は、シリンダブロック14の周面に
沿って流れ落ちて開口62に至り、あるいは、後述する
ように直接に開口62内に至る。その後、前記潤滑油
は、シリンダ20内に入り、該シリンダの周面に沿って
流れ落ち、ピストン22の後記空洞70内のシャフト1
6と斜板18との接続部(後記ボス64)に至る。
【0034】シリンダブロック14に設けられた複数の
シリンダ20は、シリンダブロック14の軸線の周りに
互いに間隔をおいて配置されている。各シリンダ20
は、シリンダブロック14の両端で開放し、シリンダ2
0の両端すなわちシリンダブロック14の両端は、それ
ぞれ、一対のバルブプレート48,50を介してハウジ
ングのキャップ30およびその本体24の一端部に接し
ている。
【0035】ハウジングキャップ30およびハウジング
本体24の一端部は、それぞれ、両バルブプレート4
8,50に相対する2つの同心的な環状空間(ただし、
キャップ30に設けられた環状空間52,54のみを示
す。)を有する。
【0036】両環状空間のうちの内側の環状空間52は
ハウジング本体の上部空洞31に連通しており、前記混
合ガスを受け入れることができる。他方、外側の環状空
間54は、シリンダ20外に吐出される前記混合ガスを
受け入れることができる。参考のため、両環状空間5
2,54に、それぞれ、低圧を意味するLおよび高圧を
意味するHを付した。
【0037】両バルブプレート48,50には、それぞ
れ、環状空間52,54および各シリンダ20相互間に
おける前記混合ガスの移動を許す2つの孔56,58が
設けられている。各孔には前記混合ガスの流動制御のた
めの逆止弁(図示せず)が配置されている。なお、ハウ
ジング本体24の両端部の高圧側(H)の両環状空間
は、シリンダブロック14をその軸線方向に貫通する孔
に通された管(図示せず)を介して互いに連通してい
る。
【0038】高圧側の環状空間に吐出された前記混合ガ
スは、キャップ30に設けられ該キャップ側の環状空間
54に連なる吐出口60からハウジング12外に排出さ
れる。
【0039】シリンダブロック14には各シリンダ20
に連なる細長い開口62が設けられている。各開口62
は各シリンダ20の軸線方向におけるほぼ中央部に位置
する。図示の例では、1のシリンダ20が最上方に位置
し、その開口62が、前記潤滑油のための孔46に相対
している。このため、孔46から流れ落ちる前記潤滑油
は開口62内に直接に落下する。
【0040】シャフト16の回転運動を各ピストン22
の往復運動に変換する斜板18は、シャフト16に通さ
れかつこれに固定されたボス部64と、該ボス部から伸
びる円板部66とからなる。符号68は、ボス部64の
両端に接して配置されシャフト16を取り巻く一対のス
ラストベアリングを示す。
【0041】斜板の円板部66はシャフト16に対して
傾斜している。すなわち、円板部66はシャフト16に
対して90度以外の交差角度をなしている。このため、
斜板18がシャフト16と共に回転するとき、各ピスト
ン22と接触する円板部66の周方向に関する任意の部
位がシャフト16の軸線方向に関して変化する。このた
め、各ピストン22は円板部66から軸線方向力を受け
る。
【0042】シリンダブロックの各シリンダ20内に配
置された各ピストン22は、斜板18の円板部66を受
け入れる空洞70を有する。
【0043】各空洞70内には、円板部66の各面に接
するベアリング部材である円板状のシュー72と、シュ
ー72と空洞70を規定する壁面とに回転可能に保持さ
れたボール74とが配置されている。円板部66は、こ
れらのシュー72およびボール74を介して、各ピスト
ン22(より詳細には空洞70の壁面)に接している。
【0044】したがって、斜板18が回転するとき、そ
の円板部66に接する各ピストン22は該円板部により
各ピストンの軸線方向に強制的に変位され、これにより
往復運動をする。
【0045】斜板式圧縮機10の始動に先立ち、予め、
ハウジングの頂部26からシリンダの開口62に流れ落
ち、該シリンダ内のピストン22の空洞70内のボス6
4上に到達する多量の前記潤滑油は、斜板式圧縮機10
が始動されると、遠心力により、円板部66をその半径
方向へ移動し、円板部66とシュー72との間に至りこ
れらを潤滑する。その結果、斜板式圧縮機10の運転停
止の間に生じる潤滑油不足と、これに伴う円板部66と
シュー72との間の焼き付きとが解消される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る斜板式圧縮機の部分縦断面図であ
る。
【図2】図1の線2−2に沿って得た断面図である。
【図3】図1の線3−3に沿って得た断面図である。
【符号の説明】 10 斜板式圧縮機 12 ハウジング 14 シリンダブロック 16 シャフト 18 斜板 20 シリンダ 22 ピストン 24 ハウジング本体 26 ハウジング頂部32,46 通路および孔 42 障壁 44 凹所 45 バルブ(ソレノイドバルブ)
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】斜板式圧縮機のためのハウジングであっ
    て、前記斜板式圧縮機に導入される冷媒と潤滑油との混
    合ガスの通路を規定する頂部と、該頂部に取り付けられ
    たバルブとを含み、前記頂部は、前記通路内に設けられ
    た、前記混合ガスが衝突可能である少なくとも1つの障
    壁と、該障壁への衝突により該障壁に付着し、該障壁に
    沿って流れ落ちる前記混合ガス中の潤滑油を貯留するた
    めの凹所と、該凹所と前記ハウジングの内部空間とに連
    なる孔とを有し、前記バルブは前記孔の開閉を行う、ハ
    ウジング。
  2. 【請求項2】前記バルブは、ソレノイドバルブからな
    る、請求項1に記載のハウジング。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載のハウジングと、
    前記ハウジングの内部空間に収容されたシリンダブロッ
    クであってその軸線の周りに互いに間隔をおいて複数の
    シリンダが設けられまた各シリンダに連通する開口が設
    けられたシリンダブロックと、前記シリンダブロックに
    回転可能に支承されたシャフトと、該記シャフトに固定
    され該シャフトと共に回転可能である斜板と、前記シリ
    ンダブロックの各シリンダ内に配置されたピストンであ
    って前記斜板の一部を受け入れる空洞を有するピストン
    とを含む、斜板式圧縮機。
  4. 【請求項4】前記シリンダブロックの開口1つと前記ハ
    ウジングの頂部の孔とが互いに相対している、請求項3
    に記載の斜板式圧縮機。
JP2001388872A 2001-12-21 2001-12-21 斜板式圧縮機およびそのハウジング Expired - Fee Related JP4050899B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001388872A JP4050899B2 (ja) 2001-12-21 2001-12-21 斜板式圧縮機およびそのハウジング
US10/071,690 US20030118457A1 (en) 2001-12-21 2002-02-08 Swash-plate compressor and its housing
DE10206572A DE10206572B4 (de) 2001-12-21 2002-02-16 Taumelscheiben-Kompressor

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001388872A JP4050899B2 (ja) 2001-12-21 2001-12-21 斜板式圧縮機およびそのハウジング

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003184742A true JP2003184742A (ja) 2003-07-03
JP4050899B2 JP4050899B2 (ja) 2008-02-20

Family

ID=19188215

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001388872A Expired - Fee Related JP4050899B2 (ja) 2001-12-21 2001-12-21 斜板式圧縮機およびそのハウジング

Country Status (3)

Country Link
US (1) US20030118457A1 (ja)
JP (1) JP4050899B2 (ja)
DE (1) DE10206572B4 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006025127A1 (ja) * 2004-08-31 2006-03-09 Valeo Thermal Systems Japan Corporation 圧縮機

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014126020A (ja) * 2012-12-27 2014-07-07 Kawasaki Heavy Ind Ltd アキシャルピストンモータ

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE2609970A1 (de) * 1975-03-13 1976-09-30 Central Automotive Ind Kuehlgaskompressor
US4392788A (en) * 1980-08-15 1983-07-12 Diesel Kiki Co., Ltd. Swash-plate type compressor having oil separating function
JPH0633917B2 (ja) * 1987-10-23 1994-05-02 株式会社日立製作所 流下液膜式蒸発器
JPH02230979A (ja) * 1989-03-02 1990-09-13 Toyota Autom Loom Works Ltd 斜板式圧縮機
JPH06101641A (ja) * 1992-09-17 1994-04-12 Yunikura:Kk 斜板式圧縮機
CN1083056C (zh) * 1995-04-07 2002-04-17 株式会社丰田自动织机制作所 无离合器压缩机的润滑方法和润滑控制装置
JPH09324758A (ja) * 1996-06-06 1997-12-16 Toyota Autom Loom Works Ltd カムプレート式圧縮機
JPH10196540A (ja) * 1997-01-10 1998-07-31 Toyota Autom Loom Works Ltd 圧縮機
US5761914A (en) * 1997-02-18 1998-06-09 American Standard Inc. Oil return from evaporator to compressor in a refrigeration system
JP2000080982A (ja) * 1998-07-09 2000-03-21 Toyota Autom Loom Works Ltd 圧縮機
JP3924985B2 (ja) * 1999-04-15 2007-06-06 株式会社豊田自動織機 圧縮機の吐出脈動減衰装置
US6481979B2 (en) * 2000-12-26 2002-11-19 Visteon Global Technologies, Inc. Lubrication passage and nozzle for swash plate type compressor

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006025127A1 (ja) * 2004-08-31 2006-03-09 Valeo Thermal Systems Japan Corporation 圧縮機

Also Published As

Publication number Publication date
DE10206572A1 (de) 2003-07-17
DE10206572B4 (de) 2005-07-28
JP4050899B2 (ja) 2008-02-20
US20030118457A1 (en) 2003-06-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3509560B2 (ja) 圧縮機のオイル分離構造
KR100675547B1 (ko) 피스톤식 압축기
JP4806262B2 (ja) 圧縮機
JP3062436B2 (ja) 斜板式圧縮機
JP2007232343A (ja) 冷凍回路及び圧縮機
EP1143145B1 (en) Variable displacement compressors
JP3608299B2 (ja) 両頭ピストン式圧縮機
JP2003184742A (ja) 斜板式圧縮機およびそのハウジング
JP2006144660A (ja) 圧縮機
JP2001027177A (ja) 可変容量型斜板式圧縮機
JP2001003867A (ja) 横型圧縮機
JP2007198250A (ja) 往復動型流体機械
JPH08284816A (ja) 斜板式圧縮機
JP2002005010A (ja) 可変容量圧縮機
JP2002070742A (ja) 冷媒圧縮機
US6324960B1 (en) Piston for swash plate type compressor, including head portion having lubricant reservoir recess, and method of forming the recess
CN113272554B (zh) 压缩机
JP2007198281A (ja) 斜板式圧縮機
JP2003314441A (ja) 斜板式圧縮機
KR20050022239A (ko) 압축기
JP2008064031A (ja) 斜板式圧縮機における潤滑装置
JP2004028090A (ja) 圧縮機
JP2007192154A (ja) 往復動型流体機械
JP2007211693A (ja) 斜板型又は揺動斜板型圧縮機
JP2010007588A (ja) 冷媒圧縮機

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20051107

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051110

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20051110

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061130

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061205

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20070301

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20070306

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070601

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20071113

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071130

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4050899

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101207

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111207

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111207

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121207

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131207

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees