JP2003184271A - 出隅柱構造体と該出隅柱構造体を出隅部に持つ建物出隅部構造 - Google Patents

出隅柱構造体と該出隅柱構造体を出隅部に持つ建物出隅部構造

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JP2003184271A
JP2003184271A JP2001381681A JP2001381681A JP2003184271A JP 2003184271 A JP2003184271 A JP 2003184271A JP 2001381681 A JP2001381681 A JP 2001381681A JP 2001381681 A JP2001381681 A JP 2001381681A JP 2003184271 A JP2003184271 A JP 2003184271A
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Hiroshi Ito
伊藤  博
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 雨仕舞いが良好であり施工性にも優れている
コーナー板の両側にソケット部を備えた形態の長尺出隅
材を使用して出隅部施工を行う場合において、その外観
意匠性を大きく改善する。 【解決手段】 交叉するコーナー板11の両側端部に建
築板30が挿入されるソケット部12を持つ長尺状の下
地材10を建物出隅部に取り付ける。その際に、少なく
ともそのコーナー板11の部分を覆うようにして小出隅
材40を接着しながら多段に配置して、コーナー材11
の表面にカバー出隅板400を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、出隅柱構造体およ
び該出隅柱構造体を出隅部に持つ建物出隅部構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】交叉するコーナー板と、その両側端部に
形成されたソケット部とからなり、建物の出隅部におい
て、外壁板として留め付けられる建築板の側縁部を前記
ソケット部に挿入することにより被覆すると共に、出隅
部そのものをもコーナー板部分で覆うようにした出隅材
は知られている(特開2000−274047号公報な
ど)。
【0003】図10は、そのような出隅材の一例であ
り、建物の出隅部(ここでは、柱1として示している)
に、上記形態の長尺出隅材10を用いて建築板30、3
0を留め付けている。この例において、長尺出隅材10
はアルミの押し出しなどにより一体成形されており、交
叉するコーナー板11と、該コーナー板11の左右の側
端部に形成されるソケット部12、12とからなる。ソ
ケット部12は、表面部分14と、側面部分15と、裏
面部分16とから構成される。必須のものではないが、
この例において、表面部分14の側方端は内側に折り曲
がったリップ14aとされており、その先端が挿入され
る建築板30の表面に衝接してソケット部12内へ雨水
が浸入するのを阻止している。また、側面部分15の内
側には2本の突条17a,17bが突設されており、そ
の先端が挿入される建築板30の木口面と衝接すること
により、雨水がさらに内側に入り込むのを阻止してい
る。また、裏面部分16にも突出部18が形成されてお
り、それが建築板30の裏面に衝接して、雨水が内側に
浸入するのを防いでいる。
【0004】このように、コーナー板の両側にソケット
部を備えた形態の長尺出隅材は、ソケット部の中に建築
板の側縁部が入り込んでしまう形態であり、ソケット部
において十分な止水性が確保できる。そのために、窯業
系板材を交叉状態に接着して形成される出隅材の場合で
のように、隣接する建築板との間にシーリング材を打設
して雨水の浸入を防ぐ、というような止水施工が不要で
あり、施工性に優れている利点がある。特に、上記した
ようにソケット部内にいくつかの止水手段を形成したも
のは有効性が高く、実際の出隅部施工において広く使用
されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図示さ
れるように、コーナー板11の両側にソケット部12を
備えた形態の長尺出隅材10を使用した出隅構造では、
コーナー板11の全体とソケット部12の表面部分14
が露出した状態であり、外観性がやや単調である感は否
定できない。また、長尺出隅材10は金属製あるいは樹
脂製である場合が多く、どうしても、建築板と同質の出
隅柱を使用した場合でのように、質感の高い外観を得る
ことができない。ソケット部12の表面部分14は金属
面あるいは樹脂面が一定幅でもって縦方向に走っている
外観を呈しており、建築板30との間でのシームレスな
接合外観を形成することはできない。
【0006】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
のであり、雨仕舞いが良好であり施工性にも優れている
コーナー板の両側にソケット部を備えた形態の長尺出隅
材を使用して出隅部施工を行う場合において、その外観
意匠性を大きく改善することのできる出隅柱構造体と、
該出隅柱構造体を出隅部に持つ建物出隅部構造を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明では、従来知られたコーナー板の両側にソ
ケット部を備えた形態の長尺出隅材をそれ単独で使用す
るのではなく、該長尺出隅材を下地材として用いること
によって、シーリング施工を必要としない出隅構造を確
保し、別途、その上にカバー出隅板を積層配置すること
により、出隅部の外観意匠性を改善することとした。す
なわち、本発明による出隅柱構造体は、基本的に、交叉
するコーナー板の両側端部に建築板が挿入されるソケッ
ト部を持つ長尺状の下地材と、該下地材の少なくとも交
叉するコーナー板部分を覆うようにして装着されるカバ
ー出隅板とからなることを特徴とする。
【0008】本発明において、長尺状の下地材は、交叉
するコーナー板の両側端部に建築板が挿入されるソケッ
ト部を持つものであれば任意であり、従来知られたこの
種の出隅材を適宜用いうるが、図10に基づき説明した
ようなソケット部に止水構造を備えたものは、特に好適
である。材質も求められる強度を備えることを条件に任
意であるが、アルミの押し出し成形品や樹脂成形品よう
なものが有効である。コーナー板がソケット部の表面部
分よりも下がった位置に設けてある形態の下地材を用い
ることは望ましく、その際に、その段差部を埋めるよう
にしてカバー出隅板をコーナー板に装着することによ
り、実施的にほぼ連続した表面を持つ出隅部を形成する
ことができる。それにより、従来のカバー出隅板を単独
で用いた出隅部構造とほぼ同様な外観意匠性を確保する
ことができる。
【0009】カバー出隅板も種々のものを用いることが
できる。例えば、下地材の長さに相当する長さを持つ一
体成形品のカバー出隅板を用いてもよく、長さの短い小
出隅材を上下方向に接合して形成されるカバー出隅板を
用いてもよい。長尺状の一体成形品の場合、通常の窯業
系材料によるものであってもよく、良好な成形性と強い
強度を持たせるために、繊維強化プラスチックの押出成
形品やガラス繊維強化セメント/コンクリートの押出成
形品などであってもよい。ここで、繊維強化プラスチッ
クとは、ガラス繊維などの繊維を強化材として加えたプ
ラスチック複合材料であり、FRPと称されているもの
である。この場合、軽量であり、かつ引っ張り強度や耐
衝撃性に優れたカバー出隅板が得られる。ガラス繊維強
化セメント/コンクリートとは、ガラス繊維を強化材と
して加えたセメント、あるいはガラス繊維を強化材とし
て加えたコンクリートであり、GRCと称されているも
のである。この場合も、軽量で高い強度を有するカバー
出隅板が得られる。このような成形品の場合には、その
出隅部外観を、一般的な直角状から、丸みを持たせた
り、鈍角としたりなど種々に変えることができるメリッ
トがある。また、特に繊維強化プラスチックの押出成形
品の場合には、種々の色彩のものを調整することもでき
る。
【0010】長さの短い小出隅材を用いる場合には、ソ
ケット部に挿入される建築板と同じ素材で小出隅材を調
整することができる。その場合、ソケット部に挿入され
る建築板の横目地の位置と、各小出隅材に形成する横目
地の位置とを一致させることによって、全体に連続性の
ある外壁部意匠を容易に作り出すことができる。一部に
厚みの異なる(すなわち、標準のものよりも厚いあるい
は薄い)小出隅材を接合したカバー出隅板を用いるよう
にしてもよく、それにより、逆に、出隅部にアクセント
を付けることが可能となる。
【0011】上記の出隅柱構造体において、コーナー板
の部分はカバー出隅板により覆われており、外観意匠性
は大きく改善される。しかし、ソケット部の表面部分は
そのままで露出しており、そこで意匠的連続性が切れた
状態となる。切れた部分をアクセントとしてとらえる場
合には、そのままで差し支えない。しかし、不連続性が
現れるのを望まない場合もあり得る。そのような場合の
1つの手法として、本発明においては、カバー出隅板と
して、下地材の少なくともソケット部表面部分にまで張
り出す延長部を側縁の一部または全部に有しているもの
を用いるようにしている。この態様では、ソケット部表
面部分の全部または一部がカバー出隅板の延長部により
覆われることとなり、隣接する建築板との見た目の連続
性が確保される。張り出した延長部の側縁をジグザグ形
状(段差状)に形成することにより、一層確実な見た目
の連続性が得られる。
【0012】また、下地材の少なくともソケット部表面
部分に、ソケット部に挿入されることとなる建築板の表
面の色調と同種の色調の塗装を施すこと、あるいは、ソ
ケット部に挿入されることとなる建築板の表面模様と同
種の表面模様を印刷することなどによって、見た目の連
続性を確保することもできる。
【0013】 [発明の詳細な説明]以下、図面を参照しながら、本発
明のいくつかの好ましい実施の形態を説明する。図1
は、本発明による出隅柱構造体20を出隅部1に持つ建
物出隅部構造の1つの形態を示す施工途中の図であり、
図2は施工後の状態を示している。図3は、そこで用い
られるカバー出隅板400の一部を構成する小出隅材4
0の製造工程の一例を示しており、図4は製造された小
出隅材40を複数個(図示の例では2個)上下方向に接
合して形成したカバー出隅板400を示している。
【0014】図1および図2に示す建物出隅部構造にお
いて、前記カバー出隅板400を用いることを除いて、
他の構成は、図10に示しかつ説明した建物の出隅部の
構造と同じであってよい。すなわち、建物躯体側には従
来知られた手法により建築板30が留め付けられ、その
出隅部(ここでも、柱1として示している)に、本発明
による出隅柱構造体20の一部を構成する長尺状の下地
材10(図10では「長尺出隅材」と表現したもの)が
釘打ちなどにより固定されている。下地材10は交叉す
るコーナー板11の両側端部に建築板30が挿入される
ソケット部12を持つことを条件に、全体構成は任意で
あってよいが、以下ではすべて図10において「長尺出
隅材10」として用いたものをそのまま用いている。従
って、同じ機能を奏する部材には同じ符号を付し、下地
材10の詳細な説明はここでは省略する。
【0015】図示されるように、下地材10は、そのコ
ーナー板11がソケット部12の表面部分14よりも深
さhだけ柱1側に下がった位置に設けてあり、その段差
部を埋めるようにして、本発明によるカバー出隅板40
0(図では、その一部である1個の小出隅材40のみが
示される)が接着剤により、あるいは接着テープ、ビス
留めなど適宜の固定手段により、下地材10に固定装着
される。それにより、本発明でいう「出隅柱構造体」2
0が形成される。この例において、建物の左右の側壁に
は長尺状の建築板30が多段に横張りされており、一
方、カバー出隅板400は、該建築板30の上下方向幅
に対応する長さを有する小出隅材40が上下方向に多段
に接合されることにより形成されている。
【0016】前記小出隅材40は、好ましくは、建築板
30と同種の建築板を素材として製造される。製造に当
たっては、図3に示すように、下地材10におけるソケ
ット部12の表面部分14とコーナー板11との間の深
さhに相当する厚みを持つ建築板1を用い、各ソケット
部12の側面部分15から、双方の表面部分14、14
の延長面が交叉する点までの長さを横幅aとして、該建
築板から出隅構成材1a、1aを切り出す(図3a)。
そして、それぞれの一方側を所定角度(すなわち、コー
ナー板11の交叉角度の1/2の角度、この例では45
度)にカットしてテーパカット部2、2とし(図3
b)、該テーパカット部2同志を接着および必要に応じ
て鋲止め3して(図3c)、角度不変の状態に一体化
(図3d)する。また、必要に応じ、図4に示すよう
に、上下に係合実41を形成し、突き合わせた稜線部分
を平坦な面取部5とし、さらには、側面側を適度の角度
のカット面6とする(図3e)。このようにして形成さ
れた小出隅材40を、製造工場において下地材10上に
上下方向に多段に接合接着することで出隅柱構造体20
が完成する。もちろん、施工現場で接合接着するように
してもよい。
【0017】施工に当たっては、好ましくは工場で製造
された出隅柱構造体20を建物(構造躯体)の出隅部
(図示の例では、柱1)に取り付ける。続いて、留め付
けを開始する最初の出隅柱構造体20の右側のソケット
部12に、所定寸法に切断した建築板30の側縁を差し
込む。引き続き、通常、右回りに建物を一回りするよう
に複数の建築板を留め付けていく。それにより、図2に
1つの偶部を示すように、本発明による建物出隅部構造
が完成する。
【0018】この態様では、前記深さhの段差部は、カ
バー出隅板400により埋められて、実質的に両側の建
築板30の表面とほぼ連続した表面(ただし、ソケット
部12の板厚分は飛び出ているが、意匠性を阻害するも
のではない)を持つ出隅部が形成される。また、ソケッ
ト部12に挿入される建築板30の横目地の位置と、各
小出隅材40の横目地の位置とを容易に一致させること
ができるので、全体として横方向に連続性のある外壁部
意匠が形成される。
【0019】図5は建物出隅部構造の他の態様を示す。
ここでは、下地材10のソケット部12における少なく
とも表面部分14に対して、留め付ける建築板30(お
よび/またはカバー出隅板400)の表面の色調と同種
の色調の塗装を施すとともに、その表面模様と同種の表
面模様を印刷している。なお、図5では、塗装および表
面模様の印刷の例として、横目地部分の段差模様印刷5
1のみを示しているが、これに限ることはない。このよ
うな塗装や印刷を施すことにより、ソケット部12の表
面部分14における外観意匠の不連続性を一層効果的に
消失させることができ、隣接する建築板との見た目の高
い連続性が確保される。もちろん、施工環境に応じて、
留め付ける建築板と同種の色調の塗装のみを施すように
してもよく、同種の模様印刷のみを行うようにしてもよ
い。
【0020】図6は建物出隅部構造のさらに他の態様を
示す。この形態は、長さの短い小出隅材を上下方向に接
合して形成した形態のカバー出隅板400において、一
部に厚みの異なる小出隅材を接合するようにした点で、
前述のものと相違している。すなわち、図6において、
カバー出隅板400は、図1および図2に示したような
小出隅材40と同じ厚さの第1の小出隅材42と、それ
よりも厚みの厚い第2の小出隅材43とが上下方向に交
互に接合されて、1つのカバー出隅板400を形成して
いる。この形態では、小出隅材の厚みの違いにより、出
隅部に大きなアクセントを付けることができ、ソケット
部12の表面部分14における外観意匠の不連続性を緩
和することができる。
【0021】図7および図8は、本発明による建物出隅
部構造のさらに他の態様を示している。ここでは、カバ
ー出隅板400において、小出隅材として、下地材10
の少なくともソケット部12の表面部分14の領域にま
で張り出す延長部を側縁の一部または全部に備えている
小出隅材45を用い、それを上下方向に接合するように
した点で、上述のものと相違している。
【0022】すなわち、小出隅材45は、90度で交叉
する2枚の出隅構成材1a、1aを備え、その裏面側に
は平坦な側端面61、61が形成されており、小出隅材
45を下地材10に取り付けたときに、該側端面61、
61がソケット部12における側面部分15に衝接する
ようになっている。また、この例において、側端面6
1、61には上下方向に凹溝62,62が形成されてお
り、必要に応じてそこに弾性シール材が挿入される。そ
して、この小出隅材45の表面側は、側端面61、61
からさらに側方に張り出すようにして延長部63、63
が一体成形されている。
【0023】該延長部63、63の裏面はほぼ平坦面で
あり、その厚みは数mm程度であってよい。延長部6
3、63の側方端面は直線状であってもよいが、この例
では、凸部63aと凹部63bとが交互に形成されてい
る。側端面61、61から凸部63aおよび凹部63b
の先端までの距離は任意であり、図示のようにそれぞれ
異なっていてもよく、同じ距離であってもよい。図示の
例では、すべての凹部63bの先端までの距離は、下地
材10のソケット部12における表面部分14の横幅よ
りも大きくされている。もちろん、一部により短い距離
の部分があってもよい。凸部63aおよび凹部63bの
上下方向の幅は、同じであってもよく、図示のもののよ
うに部分的に異なっていてもよい。いずれにしろ、それ
らは、両側に留め付ける建築板30の表面意匠を考慮に
入れて、適宜設定される。
【0024】図7に示すように、上記形態の小出隅材4
5およびそれを上下方向に接続したカバー出隅板400
を用いる場合には、下地材10のソケット部12におけ
る表面部分14は、その全部または一部が小出隅材45
の表面に形成される前記延長部63、63により覆われ
る。そのために、ソケット部12の表面部分14に起因
する見た目の不連続性をなくすことができ、隣接する建
築板との見た目の連続性が確保される。特に、図示のも
ののように、張り出した延長部63、63の側方端面を
凸部63aと凹部63bとが入りくんだジグザグ形状
(段差状)に形成することにより、違和感のない外観意
匠の連続性を一層容易に確保することができる。小出隅
材45の表面側は、図視されるもののように平坦面であ
ってもよく、適宜の段差やエンボスが設けられていても
よい。両側に留め付ける建築板の表面と同じ模様が形成
されていることは、特に好ましい。
【0025】図9は、本発明による建物出隅部構造のさ
らに他の態様を示している。ここでは、カバー出隅板4
00として、長尺状の一体成形品として製造したものを
用いている点で、上述のものと相違している。前記した
ように、成形材料としては、繊維強化プラスチック(F
RP)やガラス繊維を強化材として加えたセメントやコ
ンクリート(GRC)を用いることができ、軽量で引っ
張り強度や耐衝撃性に優れたカバー出隅板400が得ら
れる。また、一体成形品であることから、任意の長さの
ものを容易に調整できる利点もある。
【0026】さらに、コーナー部401の表面形状、す
なわち、下地材10のコーナー板11の部分に入り込む
領域の表面形状を、図示のもののように丸みおびたもの
とするなど、種々に変えることができ、より高い外観意
匠性を作り出すこともできる。その場合に、下地材10
のコーナー板11の表面形状は、図示されるようにカバ
ー出隅板400のコーナー部401の裏面での表面形状
に一致させることが望ましいが、必ずしもそうである必
要はない。
【0027】また、図示のものでは、コーナー部401
の両側に、下地材10のソケット部12、12を覆うよ
うにした張り出し部402も一体に成形しており、アク
セントがありかつ変化に富んだ偶部表面意匠性を容易に
構築することもできる。しかし、張り出し部402の一
方あるいは双方を省略してもよいことは当然である。
【0028】
【発明の効果】本発明では、雨仕舞いが良好であり施工
性にも優れているコーナー板の両側にソケット部を備え
た形態の長尺出隅材を下地材として用い、該下地材の少
なくとも交叉するコーナー板部分を覆うようにしてカバ
ー出隅板を装着して出隅柱構造体を形成するようにした
ので、下地材そのものの持つ利点を阻害することなく、
出隅部の外観意匠性を大きく改善することができる。そ
れにより、出隅柱構造体は高い付加価値が与えられ、商
品価値が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による出隅柱構造体を出隅部に持つ建物
出隅部構造の1つの形態を示す施工途中の図。
【図2】建物出隅部構造の施工後の状態を示す図。
【図3】本発明による出隅柱構造体の一部であるカバー
出隅板を構成する小出隅材の製造工程の一例を示す図。
【図4】製造された小出隅材およびカバー出隅板を示す
斜視図。
【図5】本発明による建物出隅部構造の他の形態を示す
図。
【図6】本発明による建物出隅部構造のさらに他の形態
を示す図。
【図7】本発明による建物出隅部構造のさらに他の形態
を示す図。
【図8】図7に示す建物出隅部構造に用いる出隅柱構造
体における小出隅材を裏面から見た図。
【図9】本発明による建物出隅部構造のさらに他の形態
を示す図。
【図10】交叉するコーナー板の両側端部に建築板が挿
入されるソケット部を持つ長尺状の出隅材を用いて施工
された従来の建物出隅部構造の一例を説明する図。
【符号の説明】 1…柱、10…下地材、11…コーナー板、12…ソケ
ット部、14…表面部分、15…側面部分、16…裏面
部分、20…出隅柱構造体、30…建築板、40…小出
隅材、400…カバー出隅板

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交叉するコーナー板の両側端部に建築板
    が挿入されるソケット部を持つ長尺状の下地材と、該下
    地材の少なくとも交叉するコーナー板部分を覆うように
    して装着されるカバー出隅板とからなることを特徴とす
    る出隅柱構造体。
  2. 【請求項2】 下地材のコーナー板はソケット部の表面
    部分よりも下がった位置に設けてあり、その段差部を埋
    めるようにしてカバー出隅板が下地材に装着されている
    ことを特徴とする請求項1記載の出隅柱構造体。
  3. 【請求項3】 カバー出隅板は長尺状の一体成形品であ
    ることを特徴とする請求項1または2記載の出隅柱構造
    体。
  4. 【請求項4】 カバー出隅板は繊維強化プラスチックの
    押出成形品であることを特徴とする請求項3記載の出隅
    柱構造体。
  5. 【請求項5】 カバー出隅板はガラス繊維強化セメント
    /コンクリートの押出成形品であることを特徴とする請
    求項3記載の出隅柱構造体。
  6. 【請求項6】 カバー出隅板は長さの短い小出隅材を上
    下方向に接合して形成されるものであること特徴とする
    請求項1または2記載の出隅柱構造体。
  7. 【請求項7】 一部に厚みの異なる小出隅材を接合した
    カバー出隅板を用いることを特徴とする請求項6記載の
    出隅柱構造体。
  8. 【請求項8】 下地材の少なくともソケット部表面部分
    にまで張り出す延長部を側縁の一部または全部に有して
    いるカバー出隅板を用いることを特徴とする請求項1な
    いし7いずれか記載の出隅柱構造体。
  9. 【請求項9】 カバー出隅板として、ソケット部に挿入
    されることとなる建築板と同種の建築板を用いて製造し
    たカバー出隅板を用いることを特徴とする請求項1ない
    し8いずれか記載の出隅柱構造体。
  10. 【請求項10】 下地材の少なくともソケット部表面部
    分には、ソケット部に挿入されることとなる建築板の表
    面の色調と同種の色調に塗装が施されていることを特徴
    とする請求項1ないし9いずれか記載の出隅柱構造体。
  11. 【請求項11】 下地材の少なくともソケット部表面部
    分には、ソケット部に挿入されることとなる建築板の表
    面模様と同種の表面模様が印刷されていることを特徴と
    する請求項1ないし9いずれか記載の出隅柱構造体。
  12. 【請求項12】 請求項1ないし11いずれか記載の出
    隅柱構造体を出隅部に持つ建物出隅部構造。
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JP2001381681A Pending JP2003184271A (ja) 2001-12-14 2001-12-14 出隅柱構造体と該出隅柱構造体を出隅部に持つ建物出隅部構造

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100789122B1 (ko) 2005-05-27 2007-12-28 니치하 가부시키가이샤 외부 모서리 기둥 및 외부 모서리 기둥 꼭지각부에 모떼기가공을 실시하는 장치
JP2009035936A (ja) * 2007-08-01 2009-02-19 Asahi Tostem Gaiso Kk 外壁材
WO2014077576A1 (ko) * 2012-11-15 2014-05-22 Tak Seung Ho 벽돌없이 벽돌벽을 만들 수 있는 벽체 프레임 모듈

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