JPH0318577Y2 - - Google Patents

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JPH0318577Y2
JPH0318577Y2 JP1984052543U JP5254384U JPH0318577Y2 JP H0318577 Y2 JPH0318577 Y2 JP H0318577Y2 JP 1984052543 U JP1984052543 U JP 1984052543U JP 5254384 U JP5254384 U JP 5254384U JP H0318577 Y2 JPH0318577 Y2 JP H0318577Y2
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panel body
panel
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hollow
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、建築物の外壁等に用いられる建築用
パネルに関し、特に押出成形によつて成形された
無機系物質よりなる押出パネルの改良に関する。
(従来の技術) 従来、建築物の外壁材等に使用される建築用パ
ネルとして、その生産性の向上および軽量化を図
るべく、例えば第6図に示すように、押出成形に
よつて成形され、内部にパネル体長辺方向に貫通
する複数の断面方形状の中空孔b,bを有する無
機系物質よりなる押出パネルA′を採用すること
が行われている。
(考案が解決しようとする課題) しかるに、このような押出パネルA′において、
その一層の軽量化のために方形状中空孔bの形状
を大きくして肉部を薄くした場合、押出成形後の
養生硬化時の収縮の際に第7図に示すように、パ
ネル体の中空孔b,b間におけるリブ部cの収縮
により、表面側肉部dが薄肉で一様に連続してい
ることから引張られて、表面に波打ちeが生じ
る。そのため、外観が悪く表面にシーラーや表層
仕上げ材を塗布する場合にはその塗布ムラが生じ
る。
また、パネルA′を釘打ちによつて下地に固定
する際、表面に波打ちeがあると釘は凹部e′に打
ち込まれる可能性が高く、釘はリブ部cを貫通し
ようとするので、釘打ち抵抗が大きく曲りやす
い。そのことにより、施工性が低下するととも
に、パネルA′の接合強度が低下し、またパネル
A′に破損が生じて、耐久性や防水性が低下する
ことになる。
本考案はかかる点に鑑みてなされたもので、そ
の目的とするところは、上記の如き押出パネルの
中空孔形状を適切に設定することにより、上記諸
問題を一挙に解消して、軽量化および生産性の向
上は勿論のこと、表面の美観性を向上させるとと
もに、施工性および接合強度を向上させることに
ある。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するため、本考案の解決手段
は、パネル体の内部に該パネル体長辺方向に貫通
する複数の中空孔が該パネル体短辺方向に横列状
に設けられた建築用パネルを前提とする。そし
て、上記各中空孔は、その裏面側内壁面がパネル
体表面と平行に、かつ表面側内壁面がその中央部
分から裏面側に向かつて両側へ傾斜するように形
成されている。上記パネル体の中空孔同士間にお
けるリブ部の肉厚は裏面側よりも表面側で厚く、
かつパネル体の中空孔表面側内壁面における表面
側肉部の肉厚は中央部分で最も薄くなるように設
定されているものとする。
(作用) これにより、本考案では、パネル体の中空孔表
面側内壁面における表面側肉部は薄肉に一様に連
続せず、中央部分で肉厚が最も薄くその両側へ
徐々に厚くなつて、中空孔間におけるリブ部の厚
肉の表面側に連なるので、押出成形後の硬化収縮
時、上記リブ部の収縮による引張力を該リブ部の
厚肉の表面側で受けて、上記表面側肉部の変形を
小さく抑えることができ、表面の波打ちを可及的
に抑制することができる。また、パネルの固定
時、パネル体表面に釘を打込むと、釘は容易に中
空部を貫通し、釘の曲がりを防止して、釘打ちを
スムーズにかつ確実に行うことができる。
(考案の効果) したがつて、本考案によれば、上記のような建
築用押出パネルにおいて、パネル体の表面側肉部
が硬化収縮時に変形するのを少なく抑えて表面の
波打ちを防止することができるので、表面外観が
良好であり、表面にシーラーや表層仕上け材を塗
布する場合にも塗布ムラを少なくすることができ
る。しかも、パネル表面に対し釘打ちすることに
よつて、その固定を、釘の曲がりを生じることな
く容易にかつ確実に行うことができるので、施工
性を向上させることができるとともに、接合強度
にバラツキが少なく、かつ破損が生じにくいので
耐久丁および防水性をも向上させることができる
ものである。
(実施例) 以下、本考案の実施例について図面に基づいて
説明する。
第1図は本考案の一実施例に係る建築用パネル
A1を示し、1は、セメント板、石綿セメント板、
ケイ酸カルシウム板、石綿セメントケイ酸カルシ
ウム板、その他石膏やパーライト等を主成分にし
たもの等の無機系物質よりなるパネル体であつ
て、該パネル体1の内部には該パネル体1長辺方
向に貫通する断面半円形状の中空孔2が多数個、
該パネル体1短辺方向に一列状に形成されてお
り、押出成形によつて一体成形されるものであ
る。
上記パネル体1は、表面1bおよび裏面1cが
平坦面に形成されている。一方、上記中空孔2
は、その半円形の直径面である裏面側内壁面2a
が上記パネル体表面1bに平行に形成されている
とともに、その半円弧状内壁面2bによつて表面
側内壁面がその中央部分から裏面側に向かつて両
側に傾斜するように形成されて、パネル体1の中
空孔2,2同士間におけるリブ部1dの肉厚が裏
面側よりも表面側で厚く、かつパネル体1の中空
孔表面側内壁面における表面側肉部の肉厚が中央
部分で最も薄くなるように設定されている。尚、
半円形状中空孔2によつてパネル体1が図で上下
に非対称であるが、押出成形後の養生硬化時に型
材により圧締すればパネル体1全体の反りは生じ
ず、又、パネル体裏面部1cには表面波打ちが生
じるが、美観性、施工性を損うものではない。
そして、上記構成の建築用パネルA1は、該建
築用パネルA1を柱、胴縁等の下地に当接させ、
パネル体1の表面1bから釘を打込むことによつ
て固定される。この固定された建築用パネルA1
に対し、相隣る建築用パネルA1を順次接合固定
することによつて、外壁等が構築される。
その場合、上記釘打ちは、釘をパネル体1の表
面1bに打込むことによつて、容易に中空孔2を
貫通させることができるので、打込み時に釘が曲
がることがなく、スムーズにかつ容易に行うこと
ができる。よつて、パネルAの固定を施工性良く
行うことができるとともに、接合強度をバラツキ
なく高めることができ、しかも破損が生じにくい
ので耐久性および防水性をも向上させることがで
きる。
また、パネル体1における中空孔2,2同士間
のリブ部1dの肉厚が半円形状の中空孔2によつ
て裏面側より表面側で厚く、かつ中空孔表面側内
壁面における表面側肉部の肉厚が中央部分で最も
薄くその両側へ徐々に厚くなつていることによ
り、パネル体1の表面側肉部1eが薄肉で一様に
連続しなくなるので、硬化収縮時に上記リブ部1
dの収縮による引張出応力が作用しても、上記リ
ブ部1dの厚肉の表面側でその応力を受けて該表
面側肉部1eの変形を小さく抑えることができ、
表面の波打ちの発生を防止することができる。そ
のことにより、表面の外観が良好なものとなり、
たとえ表面にシーラーや表層仕上げ材を塗布して
も、その塗布ムラを少なくすることができ、美観
性を向上できる。
また、中空孔2…の存在により軽量化が図れて
取扱いが容易であるとともに、押出成形によつて
一体に成形されるので生産性に優れている。
尚、本考案は上記実施例に限定されるものでは
なく、その他種々の変形例をも包含するものであ
る。第2図〜第5図はそれぞれ変形例を示し、第
2図に示す建築用パネルA2では中空孔3を断面
六角形状に、第3図の建築用パネルA3では中空
孔4を断面五角形状に、第4図の建築用パネル
A4では中空孔5を断面等脚台形状に、第5図の
建築用パネルA5では中空孔6を下部が方形状で
上部が円弧状となる断面形状として、それぞれ中
空孔3〜6の裏面側内壁面3a〜6aがパネル体
1の表面1bと平行に、かつ中空孔同士間のリブ
部1dの肉厚が裏面側より表面側で広くなるよう
に形成したものであり、上記実施例と同様の作用
効果を奏することができる。また、中空孔の形状
は上記の他の種々の形状のものが採用可能であ
り、また、これらの組合せであつてもよい。要
は、各中空孔の裏面側内壁面がパネル体表面と平
行でかつ表面側内壁面がその中央部分から裏面側
に向かつて両側へ傾斜するように形成されてい
て、パネル体の中空孔同士間におけるリブ部の肉
厚が裏面側よりも表面側で厚くかつパネル体の中
空孔表面側内壁面における表面側肉部の肉厚が中
央部分で最も薄くなるようにすればよい。
また、上記パネル体1の表面1bに、釘打ち位
置を明示しかつ釘打ちをスムーズに行うための孔
や凹溝を設けておいてもよいのは勿論である。
また、本考案は、上記実施例の如き釘打ちの場
合に限らず、木ネジやビス等によつて固定する場
合にも同様の作用効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第5図は本考案の実施例を例示し、第
1図は一実施例に係る建築用パネルを示す側面
図、第2図〜第5図はそれぞれ変形例を示す側面
図である。第6図は従来例を示す側面図、第7図
は従来の硬化収縮時の状態を示す説明図である。 1…パネル体、1b…表面、1d…リブ部、1
e…表面側肉部、2〜6…中空孔、2a〜6a…
裏面側内壁面。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 パネル体の内部に該パネル体長辺方向に貫通す
    る複数の中空孔が該パネル体短辺方向に横列状に
    設けられた建築用パネルであつて、 上記各中空孔は、その裏面側内壁面がパネル体
    表面と平行に、かつ表面側内壁面がその中央部分
    から裏面側に向かつて両側へ傾斜するように形成
    されていて、 上記パネル体の中空孔同士間におけるリブ部の
    肉厚は裏面側よりも表面側で厚く、かつパネル体
    の中空孔表面側内壁面における表面側肉部の肉厚
    は中央部分で最も薄けなるように設定されている
    ことを特徴とする建築用パネル。
JP5254384U 1984-04-09 1984-04-09 建築用パネル Granted JPS60164512U (ja)

Priority Applications (1)

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JP5254384U JPS60164512U (ja) 1984-04-09 1984-04-09 建築用パネル

Applications Claiming Priority (1)

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JP5254384U JPS60164512U (ja) 1984-04-09 1984-04-09 建築用パネル

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Publication Number Publication Date
JPS60164512U JPS60164512U (ja) 1985-11-01
JPH0318577Y2 true JPH0318577Y2 (ja) 1991-04-19

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5616714B2 (ja) * 1978-03-06 1981-04-17

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6222582Y2 (ja) * 1979-07-19 1987-06-09

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5616714B2 (ja) * 1978-03-06 1981-04-17

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JPS60164512U (ja) 1985-11-01

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