JPH0319564Y2 - - Google Patents

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JPH0319564Y2
JPH0319564Y2 JP1984138510U JP13851084U JPH0319564Y2 JP H0319564 Y2 JPH0319564 Y2 JP H0319564Y2 JP 1984138510 U JP1984138510 U JP 1984138510U JP 13851084 U JP13851084 U JP 13851084U JP H0319564 Y2 JPH0319564 Y2 JP H0319564Y2
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JP
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nail
hollow hole
panel
width
panel body
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JP1984138510U
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JPS6153417U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、建築物の外壁材等に用いられる建築
用パネルに関し、特に押出成形によつて成形さ
れ、内部に長辺方向に貫通する複数の中空孔を有
する無機系物質よりなる押出パネルにおいてその
釘打ち性の向上対策に関する。
(従来の技術) 従来、外壁材等に用いられる建築用パネルとし
て、その生産性の向上および軽量化を図るべく、
第3図に示すようにケイ酸カルシウム、セメント
等の無機材を押出成形によつて成形してなる押出
パネルA′であつて、パネル体aの内部に該パネ
ル体長辺方向に貫通する複数の中空孔b,b…が
パネル体短辺方向に横列状に設けられたものは知
られている(実開昭56−16714号公報参照)。
(考案が解決しようとする課題) ところで、通常、外壁材はパネル表面に塗装仕
上げをするので、固定用の釘の浮上りがあつた
り、その釘頭が大きい場合には、塗膜の密着不良
や錆の発生等が生じて、美観が低下するとともに
漏水の原因となり好ましくない。そのため、比較
的小さな釘頭の釘を用いて、該釘頭がパネル表面
と略面一になるまで打込むことが必要である。
しかるに、上記従来の押出パネルA′は、ケイ
酸カルシウムやセメント等の無機材を主体とする
ので硬いが脆弱である。そのため、中空孔bに対
応するパネル体a表面側から釘打ちすると、第4
図に示すように釘c先端が中空孔bの表面側内面
に到達する箇所に支持するものがないので釘打ち
荷重がもろにパネル体aの中空孔b表面側薄肉部
a1に作用して、中空孔bの表面側内面に欠けd等
が生じやすい。さらに、釘頭c1の径が中空孔bの
横幅よりも小さい関係上、上記釘頭c1をパネル体
a表面と面一になるまで打込むと、第5図に示す
ように上記表面側薄肉部a1に破損が生じ、釘打ち
部分全体が陥没してしまい、釘着強度を確保でき
ないばかりか、著しく美観を損うという問題が生
じる。又、実開昭56−16714号公報の如く、中空
孔の表面側肉部を厚くすると、該表面側肉部の曲
げ強度や剛性は向上するが、表層部の引張耐力や
剥離耐力が向上するわけでなく中空孔の表面側内
面の欠けは改良されずそれに伴なつて釘頭の陥没
が生じ不充分であつた。
そこで、本考案はかかる点に鑑みてなされたも
ので、その目的とするところは、上記のような押
出パネルにおいて、釘打ち部に対応する中空孔の
形状、特に横幅を適切に設定することにより、固
定用釘をその釘頭がパネル表面と略面一になるま
で打込んでも、釘打ち部における中空孔の表面側
内面の欠けや釘打ち部分の陥没を生じないように
して、釘着強度を十分に確保するとともに美麗で
漏水のない塗装仕上げを可能にすることにある。
(課題を解決するための手段) 上記の目的を達成するため、本考案の解決手段
は、パネル体の内部に該パネル体長辺方向に貫通
する複数の中空孔が該パネル体短辺方向に横列状
に設けられた建築用パネルを前提とする。そし
て、上記パネル体表面の所定箇所長辺方向に凹条
溝等よりなる釘打ち位置を示す釘打ち部が設けら
れている。該釘打ち部に対応する中空孔は、上記
パネル体表面に対して直角面となる側壁を有する
断面方形状に形成され、その横幅は他の中空孔の
横幅よりも小さいとともに固定用釘を挿通案内可
能な幅でかつ該釘頭の径以下の幅に設定されてい
るものとする。
(作用) 上記の構成により、本考案の建築用パネルで
は、下地に固定用釘にて釘打ちする場合、釘打ち
部において該釘をその釘頭がパネル体表面と略面
一になるように打込んでも、該釘打ち部に対応す
る中空孔の横幅が他の中空孔の横幅よりも小さく
て釘打ち荷重を受けるスパンが短いことと、釘頭
径が該中空孔の横幅よりも大きいことから、該釘
頭に作用する荷重は、パネル体の中空孔表面側薄
肉部のみならず中空孔間の厚肉部にも作用して分
担支持されるので、該表面側薄肉部への作用力が
軽減されて、中空孔の表面側内面の欠けや釘打ち
部分の陥没の発生が防止されることになり、よつ
て釘着が強固に行われるとともに、パネル体表面
の塗装仕上げを塗膜の密着不良や錆の発生もなく
美麗にかつ漏水もなく行うことが可能となる。
しかも、上記釘打ち部に対応する中空孔の横幅
が釘を挿通案内可能でかつ釘頭径以下の幅である
ことから、釘を打込む際、該釘が上記中空孔の側
壁に案内されて、曲がることなくスムーズに打込
まれることになる。
(実施例) 以下、本考案の実施例について図面に基づいて
説明する。
第1図は本考案の一実施例に係る建築用パネル
Aを示し、1はセメント板、石綿セメント板、ケ
イ酸カルシウム板、石綿セメントケイ酸カルシウ
ム板、その他石膏やパーライト等を主成分にした
もの等の無機系物質よりなるパネル体であつて、
該パネル体1の内部にはパネル体長辺方向に貫通
する中空孔2が多数個、パネル体短辺方向に横一
列状に形成されており、押出成形によつて一体成
形されるものである。尚、3は上記パネル体1の
両側端部に設けられた合決り部である。
そして、上記パネル体1の表面の所定箇所(図
では短辺方向両側端寄りおよび中央部の3箇所)
長辺方向には、釘打ち位置を示す釘打ち部として
の凹条溝4,4,…が形成されている。さらに、
上記中空孔2は、上記凹条溝4に対応する部位に
配されパネル体表面に対して直角面となる側壁を
有しかつ横幅が釘を挿通案内可能な幅に設定され
た断面細長矩形状の矩形中空孔2a,2a…と、
その他の大半部位に配され該矩形中空孔2aより
も横幅が大きい断面正方形状の正方形中空孔2
b,2b,…とによつて構成されている。第2図
に示すように該矩形中空孔2aの横幅l0は固定用
釘5の釘頭5aの径l1以下(l0<l1)に設定され
ているとともに、上記凹条溝4は対応する矩形中
空孔2aのほぼ中央に位置するように設けられて
いる。ここにおいて、上記釘5としては、具体的
には鉄丸くぎ、スクリユーネイル、リングネイル
等で、長さが30〜60mm、釘径が1.5〜4mm、釘頭
径が3〜7mm程度のものが用いられ、釘頭の径よ
り矩形中空孔2aの横幅が1〜2mm程度小なるも
のが好ましい。
したがつて、上記建築用パネルAを施工する場
合、第2図に示すように、建築用パネルAを柱、
胴縁等の下地6に当接させ、パネル体1表面の凹
条溝4において釘5を打込むことによつて固定す
る。そして、この固定された建築用パネルAに対
し、相隣る建築用パネルAを合決り接合させなが
ら固定することによつて外壁等が構築される。
その際、上記釘5打ちは、凹条溝4に対応する
矩形中空孔2aに対してなされ、該矩形中空孔2
aの横幅が他の正方形中空孔2bの横幅よりも小
さくて釘5打ち荷重をうけるスパンが短く、かつ
該矩形中空孔2aの横幅が釘5の釘頭5aの径以
下であるので、該釘頭5aに作用する荷重はパネ
ル体1の上記矩形中空孔2a表面側薄肉部1aの
みならず該矩形中空孔2aと相隣る正方形中空孔
2b間の厚肉部1bにも作用して、分担して受け
持つことになる。それ故、上記釘5をその釘頭5
aがパネル体1表面と略面一になるまで打込んで
も、上記矩形中空孔2aの表面側内面に欠けが生
じたり、釘打ち部分が陥没したりすることがな
い。その結果、パネルAを下地6に強固に固定す
ることができ、釘着強度の向上を図ることができ
るとともに、パネル体1表面と略面一の打込みに
よつて、その後のパネルA表面の塗装仕上げを塗
膜の密着不良や錆の発生等もなく行うことがで
き、美麗で漏水のない仕上りが可能である。
しかも、上記釘5の打込みの際、上述の如く矩
形中空孔2aの横幅が釘5を挿通案内可能でかつ
釘頭5aの径以下の幅で該矩形中空孔2aが細長
矩形状であるので、釘5が該矩形中空孔2aの側
壁に案内されて曲がることなくスムーズに打込ま
れることになり、施工性の向上を図ることができ
るとともに、各建築用パネルAをバラツキなく確
実に固定でき、その接合強度を均一に高めて外壁
等の耐久性の向上を図ることができる。
尚、本考案は上記実施例に限定されるものでは
なく、その他種々の変形例をも包含するものであ
る。例えば、上記実施例では凹条溝4をパネル体
短辺方向両側端寄りおよび中央部の3箇所に設け
たが、1箇所以上あればよい。また、釘打ち位置
を示す釘打ち部として、上記凹条溝4に代えて、
孔等としてもよく、また単に線等で釘打ち位置を
表示するだけであつてもよい。
(考案の効果) 以上説明したように、本考案の建築用パネルに
よれば、該パネルをその表面の釘打ち部にて下地
に釘打ちする場合、該釘打ち部に対応する中空孔
の表面側内面の欠けや釘打ち部分の陥没を生じる
ことなく、釘をその釘頭がパネル表面と略面一に
なるまで打込むことができるので、釘着強度を十
分に確保してパネルを強固に固定することができ
るとともに、美麗で漏水のない塗装仕上げを可能
にする。しかも、釘を打込む際に該釘が中空孔の
側壁に案内されて、曲がることなくスムーズに打
込むことができるので、施工性の向上等を併せ図
ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はおよび第2図は本考案の実施例を示
し、第1図は建築用パネルの平面図、第2図はそ
の施工状態の要部拡大横断面図である。第3図は
従来の建築用パネルの平面図、第4図および第5
図はそれぞれその施工状態を示す第2図相当図で
ある。 1……パネル体、2……中空孔、2a……矩形
中空孔、2b……正方形中空孔、4……凹条溝、
5……固定用釘、5a……釘頭。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 パネル体の内部に該パネル体長辺方向に貫通す
    る複数の中空孔が該パネル体短辺方向に横列状に
    設けられた建築用パネルであつて、 上記パネル体表面の所定箇所長辺方向に凹条溝
    等よりなる釘打ち位置を示す釘打ち部が設けられ
    ており、 該釘打ち部に対応する中空孔は、上記パネル体
    表面に対して直角面となる側壁を有する断面方形
    状に形成され、その横幅は他の中空孔の横幅より
    も小さいとともに固定用釘を挿通案内可能な幅で
    かつ該釘頭の径以下の幅に設定されていることを
    特徴とする建築用パネル。
JP1984138510U 1984-09-12 1984-09-12 Expired JPH0319564Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1984138510U JPH0319564Y2 (ja) 1984-09-12 1984-09-12

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JP1984138510U JPH0319564Y2 (ja) 1984-09-12 1984-09-12

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6153417U JPS6153417U (ja) 1986-04-10
JPH0319564Y2 true JPH0319564Y2 (ja) 1991-04-25

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ID=30696901

Family Applications (1)

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JP1984138510U Expired JPH0319564Y2 (ja) 1984-09-12 1984-09-12

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005093189A1 (ja) * 2004-03-26 2005-10-06 Kanaflex Corporation 熱可塑性樹脂製型枠

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5991249A (ja) * 1982-11-18 1984-05-25 株式会社クボタ 無機質製壁板材
JPS59138656A (ja) * 1983-01-28 1984-08-09 昭和電工建材株式会社 中空成形板状体の取付け方法

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JPS6153417U (ja) 1986-04-10

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