JP3629456B2 - 出隅柱及びその製造方法並びに出隅部施工構造 - Google Patents

出隅柱及びその製造方法並びに出隅部施工構造 Download PDF

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Description

【0001】
【技術分野】
本発明は,建築物の出隅部に配設される出隅柱,該出隅柱の製造方法,及び該出隅柱を用いた出隅部施工構造に関する。
【0002】
【従来技術】
従来より,建築物の出隅部に配設される出隅柱として,図23に示すごとく,左右2枚の板片91を,互いに略直角となるように接合してなる出隅柱9がある。
該出隅柱9は,例えば以下のごとく製造する。
【0003】
まず,図19に示すごとく,窯業系板材などの板材910を切断して,適当な大きさに板片91を切り出す。次いで,図20に示すごとく,該板片91の一方の側端部911を斜めに切り落し,表側面912及び裏側面913に対して約45°の角度をなす切断面914を形成する。
【0004】
次いで,図21,図22に示すごとく,2枚の上記板片91の上記切断面914同士を突き合せ,2枚の板片91の表側面912が略直角となるように接合する。このとき,2枚の板片91の上記切断面914の間には,接着剤92を介在させる。これにより,上記2枚の板片91を接着する。
また,上記2枚の板片91の接合部93には,タッカー94を打ち込み,接合強度を確保する。
次いで,図23に示すごとく,上記接合部93の外側角部931を面取り切断し,該外側角部931の欠けを防止すると共に外観意匠性を向上させる。
【0005】
【解決しようとする課題】
しかしながら,上記従来の出隅柱9は,上述のごとく,接着剤92を用いて2枚の板片91を接着する。そのため,接着剤92を乾燥させる必要があり,製造に時間がかかる。また,2枚の板片92の突合せ角度(例えば90°)を保持した状態で乾燥させるための保持治具が必要である。
【0006】
また,上記接着剤92が接合部93からはみ出すこともあり,出隅柱9の外観意匠性を低下させるおそれがある。それ故,この場合には,はみ出した接着剤92を削り取る必要がある。
また,上述のごとく,上記接合部93にタッカー94を打ったり,上記接合部93の外側角部931を面取り切断する必要もある。そして,面取り面を後から補修塗装する必要もある。
【0007】
更には,上記板材91の表側面912に柄模様が形成されている場合に,その柄模様が上記接合部93においてずれると,違和感を生じ,出隅柱9の外観意匠性が低下するおそれがある。
また,それ故,左右の板材91を接合するにあたっては,左右の板材91の柄模様がずれないよう位置合わせを慎重に行う必要がある。
【0008】
本発明は,かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので,製造容易かつ外観意匠性に優れた出隅柱及びその製造方法,並びにこれを用いた出隅部施工構造を提供しようとするものである。
【0009】
【課題の解決手段】
第1の発明は,建築物の出隅部に配設される出隅柱において,
該出隅柱は,一体的に形成された窯業系材料からなる出隅本体と,該出隅本体に固定された取付板とを有し,
上記出隅本体は,上記出隅部の外側に配される出隅意匠面と,該出隅意匠面の反対側に形成された平面状の出隅背面と,該出隅背面の左右端から斜め前方へ向って形成された出隅側端面とを有しており,
上記取付板は,上記出隅本体の上記出隅背面に固定する平板状の固定板部と,該固定板部の左右端からそれぞれ左右斜め後方に延設された脚板部とを有すると共に,上記固定板部と上記脚板部との間に,前方へ突出した縦目地用突出部を設けてなり,
上記出隅本体の上記出隅意匠面は,上記出隅背面と略平行に形成された平面状の平坦部と,該平坦部の左右において斜め後方に後退した傾斜部とを有し,
かつ,上記平坦部は,上記傾斜部よりも面積が大きく,
また,上記出隅本体は,上記出隅柱の左右に配される外壁板と同質の材料からなり,上記出隅本体の上記出隅側端面を,上記縦目地突出部を介して上記外壁板の外壁側端面に対向配置させると共に,上記傾斜部を上記外壁板の外壁意匠面と略同一平面上に配置させることができるよう構成されていることを特徴とする出隅柱にある(請求項1)。
【0010】
上記出隅本体は,上述のごとく一体的に形成されている。そのため,上記出隅本体の製造にあたっては,接合,接着の工程を必要としない。それ故,上記出隅本体は製造が容易であり,その結果,出隅柱の製造が容易となる。
また,上記出隅本体は一体的に形成され,接合部を有しないため,外観意匠性に優れている。
また,上記出隅柱は上記取付板を有するため,該取付板を介して上記出隅柱を上記出隅部に容易に施工することができる。
【0011】
以上のごとく,本発明によれば,製造容易かつ外観意匠性に優れた出隅柱を提供することができる。
【0012】
次に,建築物の出隅部に配設される出隅柱を製造する方法において,
上記出隅柱は,一体的に形成された窯業系材料からなる出隅本体と,該出隅本体に固定された取付板とを有し,上記出隅本体は,上記出隅部の外側に配される出隅意匠面と,該出隅意匠面の反対側に形成された略平面状の出隅背面と,該出隅背面の左右端から斜め前方へ向って形成された出隅側端面とを有しており,上記取付板は,上記出隅本体の上記出隅背面に固定する平板状の固定板部と,該固定板部の左右端からそれぞれ左右斜め後方に延設された脚板部とを有すると共に,上記固定板部と上記脚板部との間に,前方へ突出した縦目地用突出部を設けてなり,上記出隅本体の上記出隅意匠面は,上記出隅背面と略平行に形成された平面状の平坦部と,該平坦部の左右において斜め後方に後退した傾斜部とを有し,かつ,上記平坦部は,上記傾斜部よりも面積が大きく,
上記出隅柱を製造するにあたっては,上記出隅背面をその一部によって構成する平面状の裏側面と,該裏側面の反対側における該裏側面と略平行な平面状の表側面とを有すると共に,上下方向に沿って断面略V字形状のV字溝を複数本形成してなる,窯業系材料からなる出隅基材を,エンボス成形によって形成し,
次いで,上記V字溝の谷部に沿って,上記出隅基材を切断し分断し,
次いで,分断された該出隅基材の裏側面における左右の角部を,上下にわたり切削することにより,上記出隅側端面を形成して上記出隅本体を製造し,
次いで,該出隅本体を上記取付板に固定することを特徴とする出隅柱の製造方法ある。
【0013】
上記製造方法においては,上記出隅基材の一部を切削することにより,出隅本体を形成することができる。そのため,出隅本体の製造にあたって,接合,接着の工程を必要としない。それ故,上記出隅本体を容易に製造することができ,その結果,出隅柱を容易に製造することができる。
【0014】
また,上記出隅本体は一体的に形成され,接合部を有しないため,外観意匠性に優れている。
また,上記出隅柱は上記取付板を有するため,該取付板を介して上記出隅柱を,上記出隅部における下地材及び構造躯体に容易に施工することができる。
【0015】
以上のごとく,本発明によれば,製造容易かつ外観意匠性に優れた出隅柱の製造方法を提供することができる。
【0016】
また,建築物の出隅部に配設される出隅柱を製造する方法において,
上記出隅柱は,一体的に形成された出隅本体と,該出隅本体に固定された取付板とを有し,上記出隅本体は,上記出隅部の外側に配される出隅意匠面と,該出隅意匠面の反対側に形成された略平面状の出隅背面と,該出隅背面の左右端から斜め前方へ向って形成された出隅側端面とを有しており,上記取付板は,上記出隅本体の上記出隅背面に固定する平板状の固定板部と,該固定板部の左右端からそれぞれ左右斜め後方に延設された脚板部とを有し,
上記出隅柱を製造するにあたっては,上記出隅本体を,押出成形又は射出成形によって形成し,
次いで,該出隅本体を上記取付板に固定することを特徴とする出隅柱の製造方法がある
【0017】
上記製造方法においては,押出成形又は射出成形によって,出隅本体を形成することができる。そのため,出隅本体の製造にあたって,接合,接着の工程を必要としない。更に,切削の工程も省略又は簡略化することができる。それ故,上記出隅本体を容易に製造することができ,その結果,出隅柱を容易に製造することができる。
【0018】
また,上記出隅本体は一体的に形成され,接合部を有しないため,外観意匠性に優れている。
また,上記出隅柱は上記取付板を有するため,該取付板を介して上記出隅柱を,上記出隅部における下地材及び構造躯体に容易に施工することができる。
【0019】
以上のごとく,上記製造方法によれば,製造容易かつ外観意匠性に優れた出隅柱を提供することができる。
【0020】
の発明は,建築物の出隅部に出隅柱を配設してなる出隅部施工構造において,
該出隅部施工構造は,上記建築物の構造躯体に下地材を介して,上記出隅柱及び該出隅柱の左右に配された窯業系材料からなる外壁板を留め付けてなり,
上記出隅柱は,一体的に形成された窯業系材料からなる出隅本体と,該出隅本体に固定された取付板とを有し,上記出隅本体は,上記出隅部の外側に配される出隅意匠面と,該出隅意匠面の反対側に形成された略平面状の出隅背面と,該出隅背面の左右端から斜め前方へ向って形成された出隅側端面とを有しており,上記取付板は,上記出隅本体の上記出隅背面に固定する平板状の固定板部と,該固定板部の左右端からそれぞれ左右斜め後方に延設された脚板部とを有すると共に,上記固定板部と上記脚板部との間に,前方へ突出した縦目地用突出部を設けてなり,上記出隅本体の上記出隅意匠面は,上記出隅背面と略平行に形成された平面状の平坦部と,該平坦部の左右において斜め後方に後退した傾斜部とを有し,かつ,上記平坦部は,上記傾斜部よりも面積が大きく,
上記出隅柱は,上記取付板の上記脚板部において上記下地材及び構造躯体に固定されており,
上記出隅本体における上記出隅側端面は,上記縦目地用突出部を介して上記左右の外壁板の外壁側端面に対向していると共に,上記出隅側端面と上記外壁板の外壁側端面との間であって上記縦目地用突出部の前面には,目地処理材が配設してあり,
上記出隅本体の上記傾斜部は,上記外壁板の外壁意匠面と略同一平面上に配置していることを特徴とする出隅部施工構造にある(請求項)。
【0021】
上記出隅本体は一体的に形成され,接合部を有しないため,外観意匠性に優れている。
また,上記出隅部施工構造は,上記出隅柱の出隅意匠面によって,出隅部を面取りした外形に構成することができる。これにより,出隅部施工構造の外観が緩やかな印象となり,外観意匠性を向上させることができる。
【0022】
また,上記出隅本体は,上述のごとく一体的に形成されているため,上記出隅本体の製造にあたっては,接合,接着の工程を必要としない。それ故,上記出隅本体は製造が容易であり,その結果,出隅柱の製造が容易となる。これにより,上記出隅部施工構造を安価に得ることが可能となる。
また,上記出隅柱は上記取付板を有し,該取付板における脚板部において,下地材及び構造躯体に上記出隅柱を固定することができる。そのため,上記出隅柱を容易に施工することができる。
【0023】
以上のごとく,本発明によれば,施工容易かつ外観意匠性に優れた出隅部施工構造を提供することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
上記第1の発明(請求項1)において,上記取付板は,例えば厚み0.3〜1.0mmの金属板を折り曲げ加工してなる。また,該金属板の材質としては,例えば,メッキ鋼板,ステンレス鋼板等を用いることができる。また,上記取付板は,アルミや樹脂等の押出成形等によって形成することもできる。
【0025】
また,「一体的に形成」とは,複数の部材を接合して形成することなく,例えば,一体成形により形成したり,一体成形体等を切断,切削加工して形成したりすることをいう。以下においても同様である。
なお,本明細書においては,上記出隅柱を施工した状態において,上,下,左,右となる向きを,それぞれ,上,下,左,右として表す。
また,左右一対の上記脚板部が互いになす角度は,直角に限らず鋭角や鈍角にすることもでき,例えば60〜120°とすることができる。
【0026】
また,上記取付板は,上記固定板部と上記脚板部との間に,前方へ突出した縦目地用突出部を設けてなる。これにより,上記出隅本体を取付板に,正確な位置に固定することができる。また,上記出隅柱を施工するにあたり,該出隅柱の左右に配設される外壁板を正確な位置に施工することが容易となる。
【0027】
また,上記第1の発明(請求項1)及び第の発明(請求項)において,上記出隅本体の上記出隅意匠面は,上記出隅背面と略平行に形成された平面状の平坦部を有している。これにより,製造容易かつ外観意匠性に優れた出隅柱及び出隅部施工構造を提供することができる。
【0028】
また,上記出隅意匠面は,上記平坦部の左右において斜め後方に後退した傾斜部を有している。上記傾斜部を形成することにより,出隅本体の出隅意匠面と,これに隣接して配される外壁板の外壁意匠面との面合わせをすることができる。それ故,一層外観意匠性に優れた出隅柱及び出隅部施工構造を提供することができる。
【0029】
また,上記取付板は,上記出隅本体に対して接着剤によって接着固定されており,上記固定板部の前面に,上記接着剤を保持することができる複数のアンカー凹部を形成してなることが好ましい(請求項2,請求項)。この場合には,上記出隅本体と上記取付板との接着強度が向上し,強度,耐久性に優れた出隅柱及び出隅部施工構造を得ることができる。
【0030】
次に,上記出隅本体の上記出隅意匠面は,上記出隅背面と略平行に形成された平面状の平坦部を有してなり,上記出隅基材の上記表側面は,上記裏側面と略平行であると共に平面状に形成されており,かつ,上記表側面の一部又は全部は上記平坦部を構成する。
これにより,上記表側面と裏側面とが略平行な板状体の一部を切削することにより,容易に出隅本体を製造することができる。そして,切削工数,切削除去される部分を少なくすることができる。
【0031】
また,上記出隅意匠面は,上記平坦部の左右において斜め後方に後退した傾斜部を有してなり,上記出隅基材の表側面における左右の角部を,上下にわたり切削することにより,上記傾斜部を形成する。これにより,外観意匠性に優れた出隅柱を容易に製造することができる。
【0032】
また,上記出隅基材は,内部まで均質に着色されていることが好ましい。この場合には,上記側方意匠面に改めて着色用の塗装を行う必要がない。そのため,一層製造容易な出隅柱の製造方法を得ることができる。また,上記出隅基材は防水性材料からなることが好ましい。
【0033】
また,上記出隅基材の表側面は,エンボス成形によって形成する。これにより,上記出隅基材を切削する工程を削減することができる。そのため,一層製造容易な出隅柱の製造方法を得ることができる。また,上記出隅意匠面に所望の凹凸模様を容易に形成することができ,一層外観意匠性に優れた出隅柱を容易に製造することができる。
【0034】
また,上記出隅本体の材質としては,セメント系材料を用いる。
【0035】
次に,上記第の発明(請求項)において,上記出隅柱の出隅本体は,上記外壁板と同質の材料からなる。これにより,上記出隅部において,外壁板と出隅柱とが連続した外観を表出し,より外観意匠性に優れた出隅部施工構造を得ることができる。
また,上記目地処理材としては,例えば,シーリング材を用いることもでき(実施例1,図4,図5参照),乾式のドライシール部材を用いることもできる(実施例7,図12参照)。
【0036】
また,上記取付板は,上記固定板部と上記脚板部との間に,前方へ突出した縦目地用突出部を設けてなり,該縦目地用突出部は,上記出隅本体の出隅側端面と上記外壁板の外壁側端面との間に配置されている。
これにより,上記出隅柱と,その左右に配設される外壁板との間隔を一定にすることができる。また,例えば,上記縦目地用突出部の前面にボンドブレーカを貼着して,その上(出隅本体と外壁板との間の隙間部)に適正な量のシーリング材を充填することができる(図5参照)。
【0037】
【実施例】
(実施例1)
本発明の実施例にかかる出隅柱,及びその製造方法,並びに出隅部施工構造につき,図1〜図6を用いて説明する。
上記出隅柱1は,図4,図5に示すごとく,建築物の出隅部に配設される。
該出隅柱1は,図1〜図3に示すごとく,一体的に形成された出隅本体2と,該出隅本体2に接着固定された取付板3とを有する。
【0038】
上記出隅本体2は,図1,図2,図4,図5に示すごとく,上記出隅部の外側に配される出隅意匠面21と,該出隅意匠面21の反対側に形成された平面状の出隅背面22と,該出隅背面22の左右端から斜め前方へ向って形成された出隅側端面23とを有している。
【0039】
上記取付板3は,図1,図3に示すごとく,上記出隅本体2の上記出隅背面22に固定する平板状の固定板部31と,該固定板部31の左右端からそれぞれ左右斜め後方に延設された脚板部32とを有する。
また,上記取付板3は,上記固定板部31と上記脚板部32との間に,前方へ突出した縦目地用突出部33を設けてなる。該縦目地突出部33は,断面略コ字状に形成されており,一方の側面332は上記出隅本体2の側端面23に対面し,他方の側面333は後述する外壁板5の外壁側端面53に対面する(図5)。
【0040】
また,図1,図2に示すごとく,上記出隅本体2の上記出隅意匠面21は,上記出隅背面22と略平行に形成された平面状の平坦部211を有している。更に,上記出隅意匠面21は,上記平坦部211の左右において斜め後方に後退した傾斜部212を有する。
【0041】
上記出隅柱1における出隅本体2は,左右幅が約50mm,前後厚みが約12mm,出隅意匠面21の平坦部211の左右幅が約42mm,出隅背面22の左右幅が約37mmである。また,上記出隅柱1は窯業系材料からなる。
また,上記出隅側端面23及び出隅意匠面21の傾斜部212は,上記出隅背面22及び上記平坦面211に対して略45度の角度に形成されている。
【0042】
また,上記取付板3は,メッキ鋼板等からなる,厚み約0.35mmの金属板を折り曲げ加工してなる。また,左右の上記脚板部32のなす角度は,略90度である。
また,上記出隅柱1は上下方向に長尺であり,上下方向の長さが,例えば3000mmである。
【0043】
上記出隅柱1を製造するにあたっては,図6に示すごとく,上記出隅背面22をその一部によって構成する平面状の裏側面72と,該裏側面72の反対側の表側面71とを有する出隅基材7を用意する。なお,上記表側面71は,その一部によって上記平坦部211を構成する。即ち,上記表側面71は,上記裏側面72と略平行であると共に平面状に形成されている。
【0044】
次いで,該出隅基材7の裏側面72における左右の角部を,上下にわたり切削することにより,上記出隅側端面23を形成する。また,上記出隅基材7の表側面71における左右の角部を,上下にわたり切削することにより,上記傾斜部212を形成する。
これにより,図2に示す上記出隅本体2を製造する。
【0045】
また,該出隅本体2における出隅背面22以外の面には塗装を施す。これにより,切削加工された傾斜部212及び出隅側端面23が塗料によって被覆され,耐候性,意匠性が確保される。また,上記出隅基材7の材料として,内部まで均質に着色されていると共に防水性を有する材料を用いる場合には,かかる塗装を施す必要はない。従って,この場合には,出隅柱1の製造がより容易となる。
【0046】
次いで,図1に示すごとく,該出隅本体2を上記取付板3(図3)に接着固定する。接着に当っては,上記取付板3の固定板部31と上記出隅本体2の出隅背面22との間に,変性シリコーン系,エポキシ系,ウレタン系等の接着剤11を介在させて,両者を押圧して養生する。
【0047】
次に,上記出隅柱1を建築物の出隅部に配設してなる出隅部施工構造4につき,図4,図5を用いて説明する。
該出隅部施工構造4は,図4,図5に示すごとく,上記建築物の構造躯体41に下地材42を介して上記出隅柱1及び該出隅柱1の左右に配された外壁板5とを留め付けてなる。
【0048】
上記出隅柱1は,上記取付板3の上記脚板部32において上記下地材42及び構造躯体41に固定されている。
上記出隅本体2における上記出隅側端面23は,上記左右の外壁板5の外壁側端面53に対向していると共に,上記出隅側端面23と上記外壁板5の外壁側端面53との間には,目地処理材43が配設してある。
【0049】
上記取付板3における縦目地用突出部33は,上記出隅本体2の出隅側端面23と上記外壁板5の外壁側端面53との間に配置されており,ハットジョイナーの機能を発揮する。
そして,上記出隅側端面23と上記外壁側端面53との間には,約10mmの間隔が形成されている。
また,上記出隅意匠面21の傾斜部212と上記外壁意匠面51とは,略同一平面上に配置されるように施工してある。
【0050】
また,上記出隅柱1の出隅本体2は,上記外壁板5と同質の材料からなる。また,上記目地処理材43としては,シーリング材を用いている。なお,上記取付板3の縦目地用突出部33の前面331には,3面接着防止のためのボンドブレーカーが貼設してあり(図示略),上記目地処理材43(シーリング材)が上記取付板3に固着しないようにしてある。
【0051】
また,上記出隅柱1の取付板3は,釘44によって,上記下地材42を介して構造躯体41に固定してある。また,上記外壁板5も,釘45によって,上記下地材42を介して上記構造躯体41に固定してある。
また,図4に示すごとく,上記外壁板5は,上下方向に複数枚連続して配設されている(横張り施工)。
【0052】
次に,本例の作用効果につき説明する。
上記出隅本体2は,上述のごとく一体的に形成されている(図2)。そのため,上記出隅本体2の製造にあたっては,上記出隅基材7の一部を切削すればよく,接合,接着の工程を一切必要としない。それ故,上記出隅本体2は製造が容易であり,その結果,出隅柱1の製造が容易となる。
【0053】
また,上記出隅本体2は一体的に形成され,接合部を有しないため,外観意匠性に優れている。
また,上記出隅柱1は上記取付板3を有するため,該取付板3を介して上記出隅柱1を上記出隅部に容易に施工することができる。
【0054】
また,上記取付板3は,上記縦目地用突出部33を設けてなるため,上記出隅本体2を取付板3に,正確な位置に固定することができる(図1,図5)。また,図5に示すごとく,上記出隅柱1を施工するにあたり,該出隅柱1の左右に配設される外壁板5を正確な位置に施工することが容易となる。
【0055】
また,上記出隅本体2における上記出隅意匠面21の平坦部211は,上記出隅背面22と略平行に形成されている。そして,図6に示すごとく,上記出隅基材7の上記表側面71は,上記裏側面72と略平行に形成されており,上記表側面71の一部は上記平坦部211を構成する。即ち,上記出隅基材7は,断面略長方形状の板状体であり,この板状体の角部を切削することにより,容易に出隅本体2を製造することができる。そして,切削工数,切削除去される部分を少なくすることができる。
【0056】
また,上記出隅意匠面21は,上記傾斜部212を有しているため,図5に示すごとく,出隅本体2の出隅意匠面21と,これに隣接して配される外壁板5の外壁意匠面51との面合わせをすることができる。それ故,一層外観意匠性に優れた出隅部施工構造を得ることができる。
【0057】
以上のごとく,本例によれば,製造容易かつ外観意匠性に優れた出隅柱を提供することができる。
【0058】
(実施例2)
本例は,図7に示すごとく,出隅柱1における出隅本体2を,エンボス成形によって形成する例である。
即ち,上記出隅本体2を複数本分採ることができる出隅基材70を,エンボス成形により得る。即ち,上記出隅基材70の表側面71を,エンボス成形によって形成する。このとき,上記表側面71に,上下方向に沿ってV字溝711を複数本形成する。
【0059】
次いで,上記V字溝711の谷部712に沿って,上記出隅基材7を切断し分割する。
次いで,分割された各出隅基材7の裏側面72における角部を切削して,出隅側端面23を形成する。
これにより,出隅本体2(図2参照)を製造する。
その他は,実施例1と同様である。
【0060】
この場合には,上記出隅基材7を切削する工程を大幅に削減することができる。そのため,一層容易に出隅柱1を製造することができる。また,上記出隅意匠面21に所望の凹凸模様を容易に形成することができ,一層外観意匠性に優れた出隅柱1を容易に製造することができる。
その他,実施例1と同様の作用効果を有する。
【0061】
(実施例3)
本例は,出隅本体2を押出成形によって形成する例である。
即ち,セメント系材料あるいはポリプロピレン等の合成樹脂を,上記出隅本体2の水平断面形状(図2)に対応する口金から押出して成形する。また,成形材料には,着色材を混入させておく。
その他は,実施例1と同様である。
【0062】
この場合には,上記出隅本体2を,切断,切削加工を行うことなく,製造することができ,その結果,出隅柱1を容易に製造することができる。
また,上記着色材によって,成形材料に着色を施しておくことにより,出隅本体を塗装する工程も不要となり,一層製造容易な出隅柱1を得ることができる。
その他,実施例1と同様の作用効果を有する。
【0063】
(実施例4)
本例は,図8,図9に示すごとく,出隅本体2の左右幅が小さい出隅柱1の例である。
即ち,上記出隅本体2は,左右幅が約36mm,前後厚みが約12mm,出隅意匠面21の平坦部211の左右幅が約28mm,出隅背面22の左右幅が約23mmである。
その他は,実施例1と同様である。
本例の場合にも,実施例1と同様の作用効果を有する。
【0064】
(実施例5)
本例は,図10に示すごとく,留め付け金具46を用いて,外壁板5を下地材42及び構造躯体41に留め付けてなる出隅部施工構造4の例である。
上記留め付け金具46は,上記外壁板5の下辺部及び上辺部を係止することにより,外壁板5を下地材42及び構造躯体41に留め付けている。また,上記留め付け金具46は,上記外壁板5と上記下地材42との間に通気用スペース48を設けた状態で,上記外壁板5を保持するよう構成してある。
【0065】
また,出隅部には,実施例1と同様の出隅柱1を配設してある。そして,該出隅柱1における取付板3の脚板部32と上記下地材42との間には,スペーサ47が介在させてある。該スペーサ47は,上下方向に貫通した貫通セル471を複数設けてなる。そして,該スペーサ47は,上記取付板3と共に,釘44によって下地材42及び構造躯体41に固定してある。
その他は,実施例1と同様である。
【0066】
本例の場合には,上記通気用スペース48によって,外壁板5と上記下地材42との間の通気性を確保することができる。そのため,結露による上記外壁板5,下地材42,構造躯体41の腐食,劣化を防ぐことができ,一層耐久性に優れた出隅部施工構造4を得ることができる。
また,上記外壁板5を,留め付け金具46を用いて,下地材42及び構造躯体41に留め付けることができるため,一層施工が容易である。
その他,実施例1と同様の作用効果を有する。
【0067】
(実施例6)
本例は,図11に示すごとく,出隅柱1における取付板3の脚板部32を,実施例5の脚板部32に比べて,より後退させて形成した例である。
そして,本例の出隅部施工構造4においては,上記脚板部32を直接下地材42に当接させて固定してある。
その他は,実施例5と同様である。
【0068】
この場合には,脚板部32と下地材42との間に,スペーサ44(図10参照)を配設する必要がないため,施工容易かつ安価な出隅部施工構造4を得ることができる。
その他は,実施例5と同様の作用効果を有する。
【0069】
(実施例7)
本例は,図12に示すごとく,出隅柱1と外壁板5との間に配設する目地処理材43として,乾式のドライシール部材を用いた例である。
即ち,上記目地処理材43は,上記出隅柱1における取付板3に固定されたベース部材431と,該ベース部材431に嵌合固定する嵌め込み部材432とからなる。
上記ベース部材431は,上下方向に沿って形成された一対の壁条部433を有し,該一対の壁条部433の間には上記嵌め込み部材432を嵌合するための嵌合溝部434が形成されている。
【0070】
一方,上記嵌め込み部材432は,上記出隅柱1と外壁板5との間の間隙を閉塞するための弾力性を有する表面目地形成部435と,該表面目地形成部435の上下方向に沿って設けた凸条部436とを有する。
上記嵌め込み部材432は,上記凸条部436を上記ベース部材431の上記嵌合溝部434に嵌入すると共に,上記表面目地形成部435を上記出隅柱1の出隅側端面23及び外壁板5の外壁側端面53に密着させてある。
【0071】
また,上記ベース部材431は,例えばPVC等の合成ゴムにより形成され,上記嵌め込み部材432は,例えばクロロスルホン化ポリエチレン等の合成ゴムからなる。
なお,上記取付板3には,縦目地用突出部33(図10参照)は形成しない。
その他は,実施例5と同様である。
【0072】
この場合には,後からのシーリング材の施工が不要となるため,一層,施工容易であると共に,外観意匠性に優れた出隅部施工構造を得ることができる。
その他,実施例5と同様の作用効果を有する。
【0073】
(実施例8)
本例は,図13に示すごとく,出隅本体2の形状を,断面略台形状に形成した出隅柱1の例である。そして,上記取付板3の縦目地用突出部33は,上記出隅本体2の形状に沿うような形状に形成してある。
その他は,実施例5と同様である。
【0074】
この場合には,上記出隅本体2の出隅意匠面21に傾斜部212(図2参照)を形成する必要がない。それ故,上記出隅意匠面21においては,切削加工等が極めて簡略化されるため,製造が容易である。
その他,実施例5と同様の作用効果を有する。
【0075】
(実施例9)
本例は,図14に示すごとく,出隅柱1における出隅本体2の厚みを大きくした例である。
即ち,出隅意匠面21の平坦部211は,出隅背面22よりも約25mm前方に位置する。そして,出隅意匠面21の傾斜部212は,約15mmの幅を有する。
その他は,実施例5と同様である。
この場合にも,実施例5と同様の作用効果を有する。
【0076】
(実施例10)
本例は,図15に示すごとく,釘45を外壁板5と出隅柱1の取付板3との両方を貫くように打設した出隅部施工構造4の例である。
その他は,実施例4と同様である。
【0077】
この場合には,上記外壁板5と出隅柱1とが取付板3を介して一体化するため,該取付板3によって外壁板5の伸縮が規制される。これにより,上記出隅柱1と外壁板5との間の間隙を例えば7mmと小さくしても,充分に外壁板5の伸縮を吸収することができる。
それ故,より外観意匠性に優れた出隅部施工構造を得ることができる。
その他,実施例4と同様の作用効果を有する。
【0078】
(実施例11)
本例は,図16に示すごとく,出隅本体2を断面略台形状に形成すると共に厚みを小さくした出隅柱1の例である。
即ち,上記出隅本体2の厚みは,約9mmである。
その他は,実施例4と同様である。
【0079】
この場合には,実施例8と同様に出隅本体2の製造が容易である。
また,出隅柱1を軽量にすることができ,施工が容易である。
その他,実施例4と同様の作用効果を有する。
【0080】
(実施例12)
本例は,図17に示すごとく,出隅意匠面21を,円弧状の断面形状とした出隅柱1の例である。
上記出隅意匠面21は,エンボス成形により形成することができる。
その他は,実施例4と同様である。
この場合には,出隅部を曲面状に形成することができ,外観意匠性を向上させることができる。その他,実施例4と同様の作用効果を有する。
【0081】
(実施例13)
本例は,図18に示すごとく,取付板3における固定板部31の前面に,複数のアンカー凹部313を形成してなる出隅柱1の例である。
上記アンカー凹部313は,例えば直径約1mmの半球状に形成されている。また,上記アンカー凹部313は,上記固定板部31において,面積比10〜20%の割合で配設されている。
また,上記アンカー凹部313は,例えばプレス成形により形成することができる。
また,アンカー凹部313に代えて,複数本のリブを形成してもよく,この場合には,ロール成形により形成することができる。
その他は,実施例1と同様である。
【0082】
この場合には,上記アンカー凹部313は,上記出隅本体2と取付板3との間に介在させた接着剤11を確実に保持することができる。それ故,上記出隅本体2と上記取付板3との接着強度が向上し,強度,耐久性に優れた出隅柱1及び出隅部施工構造4を得ることができる。
その他,実施例1と同様の作用効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1における,出隅柱の斜視図。
【図2】実施例1における,出隅本体の斜視図。
【図3】実施例1における,取付板の斜視図。
【図4】実施例1における,出隅部施工構造の斜視図。
【図5】実施例1における,出隅部施工構造の水平断面図。
【図6】実施例1における,出隅柱の製造方法の説明図。
【図7】実施例2における,出隅柱の製造方法の説明図。
【図8】実施例4における,出隅柱の斜視図。
【図9】実施例4における,出隅部施工構造の水平断面図。
【図10】実施例5における,出隅部施工構造の水平断面図。
【図11】実施例6における,出隅部施工構造の水平断面図。
【図12】実施例7における,出隅部施工構造の水平断面図。
【図13】実施例8における,出隅部施工構造の水平断面図。
【図14】実施例9における,出隅部施工構造の水平断面図。
【図15】実施例10における,出隅部施工構造の水平断面図。
【図16】実施例11における,出隅部施工構造の水平断面図。
【図17】実施例12における,出隅部施工構造の水平断面図。
【図18】実施例13における,出隅柱の取付板の斜視図。
【図19】従来例における,板材及び板片の平面図。
【図20】従来例における,切断面を形成した一対の板片の断面図。
【図21】従来例における,切断面同士を対向させて配置した一対の板片の断面図。
【図22】従来例における,一対の板片を接合した状態を表す断面図。
【図23】従来例における,出隅柱の断面図。
【符号の説明】
1...出隅柱,
11...接着剤,
2...出隅本体,
21...出隅意匠面,
22...出隅背面,
23...出隅側端面,
3...取付板,
31...固定板部,
32...脚板部,
33...縦目地用突出部,
4...出隅部施工構造,
5...外壁板,
7...出隅基材,

Claims (4)

  1. 建築物の出隅部に配設される出隅柱において,
    該出隅柱は,一体的に形成された窯業系材料からなる出隅本体と,該出隅本体に固定された取付板とを有し,
    上記出隅本体は,上記出隅部の外側に配される出隅意匠面と,該出隅意匠面の反対側に形成された平面状の出隅背面と,該出隅背面の左右端から斜め前方へ向って形成された出隅側端面とを有しており,
    上記取付板は,上記出隅本体の上記出隅背面に固定する平板状の固定板部と,該固定板部の左右端からそれぞれ左右斜め後方に延設された脚板部とを有すると共に,上記固定板部と上記脚板部との間に,前方へ突出した縦目地用突出部を設けてなり,
    上記出隅本体の上記出隅意匠面は,上記出隅背面と略平行に形成された平面状の平坦部と,該平坦部の左右において斜め後方に後退した傾斜部とを有し,
    かつ,上記平坦部は,上記傾斜部よりも面積が大きく,
    また,上記出隅本体は,上記出隅柱の左右に配される外壁板と同質の材料からなり,上記出隅本体の上記出隅側端面を,上記縦目地突出部を介して上記外壁板の外壁側端面に対向配置させると共に,上記傾斜部を上記外壁板の外壁意匠面と略同一平面上に配置させることができるよう構成されていることを特徴とする出隅柱。
  2. 請求項1において,上記取付板は,上記出隅本体に対して接着剤によって接着固定されており,上記固定板部の前面に,上記接着剤を保持することができる複数のアンカー凹部を形成してなることを特徴とする出隅柱。
  3. 建築物の出隅部に出隅柱を配設してなる出隅部施工構造において,
    該出隅部施工構造は,上記建築物の構造躯体に下地材を介して,上記出隅柱及び該出隅柱の左右に配された窯業系材料からなる外壁板を留め付けてなり,
    上記出隅柱は,一体的に形成された窯業系材料からなる出隅本体と,該出隅本体に固定された取付板とを有し,上記出隅本体は,上記出隅部の外側に配される出隅意匠面と,該出隅意匠面の反対側に形成された略平面状の出隅背面と,該出隅背面の左右端から斜め前方へ向って形成された出隅側端面とを有しており,上記取付板は,上記出隅本体の上記出隅背面に固定する平板状の固定板部と,該固定板部の左右端からそれぞれ左右斜め後方に延設された脚板部とを有すると共に,上記固定板部と上記脚板部との間に,前方へ突出した縦目地用突出部を設けてなり,上記出隅本体の上記出隅意匠面は,上記出隅背面と略平行に形成された平面状の平坦部と,該平坦部の左右において斜め後方に後退した傾斜部とを有し,かつ,上記平坦部は,上記傾斜部よりも面積が大きく,
    上記出隅柱は,上記取付板の上記脚板部において上記下地材及び構造躯体に固定されており,
    上記出隅本体における上記出隅側端面は,上記縦目地用突出部を介して上記左右の外壁板の外壁側端面に対向していると共に,上記出隅側端面と上記外壁板の外壁側端面との間であって上記縦目地用突出部の前面には,目地処理材が配設してあり,
    上記出隅本体の上記傾斜部は,上記外壁板の外壁意匠面と略同一平面上に配置していることを特徴とする出隅部施工構造。
  4. 請求項において,上記取付板は,上記出隅本体に対して接着剤によって接着固定されており,上記固定板部の前面に,上記接着剤を保持することができる複数のアンカー凹部を形成してなることを特徴とする出隅部施工構造。
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