JP3370867B2 - タイルパネルの張付工法 - Google Patents

タイルパネルの張付工法

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JP3370867B2 JP29809496A JP29809496A JP3370867B2 JP 3370867 B2 JP3370867 B2 JP 3370867B2 JP 29809496 A JP29809496 A JP 29809496A JP 29809496 A JP29809496 A JP 29809496A JP 3370867 B2 JP3370867 B2 JP 3370867B2
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【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】この発明はタイルパネルの張
付工法に関し、詳しくは柱等縦方向に延在する下地材に
対してタイルパネルを固定し、張り付けて行く工法に関
する。 【0002】 【従来の技術】タイル壁面を形成する手段として、従
来、例えば個々の陶磁製タイルを下地材上に湿式或いは
乾式で張付固定して行く方法と、複数のタイルを予め板
体表面に貼着してパネル化しておき、そのタイルパネル
を下地材上に固定して行く方法とが行われている。 【0003】ここで複数のタイルを板体上に貼着して成
るタイルパネルを用いてタイル壁面を構成する場合、各
タイルパネルを縦一列に整列させる状態で且つ左右方向
に隣接するタイルパネル同士を左右端で突き合わせるよ
うにしてこれを下地材上に止め付けて行くのが従来の一
般的な方法である。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】この場合、通常は各列
ごとに最下段のタイルパネルを先ず位置決めして固定
し、次に次段のタイルパネルを張付固定し、順次タイル
パネルを上方に延ばして行くように施工することとなる
が、この工法の場合、最下段のタイルパネルについては
当初に位置決めを行うことからその位置精度を確保でき
るものの、タイルパネルを上方に積み上げて行くに従っ
て位置誤差が累積して行き、この結果左右に隣接する各
列のタイルパネル間で、特に上方側のタイルパネル間で
上下に位置ずれを生じ、左右方向の目地通りが悪くなっ
たり、タイルパネル同士の継目が目立ったものとなって
美観が損なわれたりする問題が生じる。またこの工法の
場合には左右のタイルパネル同士の位置を合わせるため
の作業が面倒な作業となり、施工性の点でも問題があっ
た。 【0005】タイルパネルを用いた張付工法にあって
は、また、次のような問題点がある。タイルパネルを用
いてタイル壁面を構築したとき、そのタイル壁面の美
観,意匠性を良好とすることが必要であり、その際タイ
ルの形状,寸法,割付け,目地幅等は重大な影響を及ぼ
す。そこでタイルの形状,寸法,割付け等を定めた上で
タイルパネル(具体的には貼着基体としての板体)の寸
法を定めれば、少なくとも上記美観,意匠性の問題は解
決することができる。 【0006】しかしながらこの場合にはタイルの形状,
寸法,割付け等に合った板体を用意しなければならな
い。例えば表面部が金属板で構成された板体を用いる場
合、安価に市販されている、上下寸法が一定幅寸法の金
属板を一般にはそのまま用いることができず、特別の上
下幅寸法の金属板を必要とする。しかしながらこの場
合、必然的にコストが高くなってしまう。 【0007】 【課題を解決するための手段】本願の発明はこのような
課題を解決するためになされたものである。而して本願
の発明は、板体表面に複数のタイルを貼着して成るタイ
ルパネルを、柱等縦方向に延在する下地材表面に固定し
てタイルパネルの張付施工を行うタイルパネルの張付工
法であって、前記下地材を左右方向に等ピッチで配設す
るとともに、前記タイルパネルの左右方向の大きさを該
下地材間のピッチの2倍以上の整数倍の大きさに、また
前記タイルの左右方向の大きさを目地込みの大きさで該
タイルパネルの左右方向の大きさの整数分の1且つ該下
地材間のピッチの整数分の1の大きさとなし、上下各段
のタイルパネルをその左右方向両端位置が前記下地材上
に位置する状態に且つ左右方向に隣接するタイルパネル
の端を実質上突合せ状態に配置するとともに、上下に隣
接するタイルパネルのうち上段のタイルパネルを下段の
タイルパネルに対して前記下地材間のピッチの整数倍だ
左右方向に位置をずらせて且つ上段のタイルパネル同
士の継目にて構成される縦目地が下段のタイルパネル内
の縦目地に対し一直線をなすように該下段のタイルパネ
ル上に配置し、固定して行くことを特徴とする。 【0008】 【作用及び発明の効果】上記のように本願の請求項1の
発明は、柱等下地材を左右方向に等ピッチで配設し、ま
たタイルパネルの左右方向の大きさをその配設ピッチの
2倍以上の整数倍の大きさに、更にタイルの左右方向の
大きさを目地込みの大きさでタイルパネルの整数分の1
且つ上記ピッチの整数分の1の大きさになした上、各タ
イルパネルを従来のように縦一列に配列せず、各段ごと
に左右方向の位置をずらせて配置し、下地材上に固定し
て行くもので、本発明によれば、上段のタイルパネルが
その下段のタイルパネルの左右の継目部、即ち突合せ部
にまたがるようにしてその下段の一対のタイルパネル上
に配置されるため、上方に行くに従って左側の列のタイ
ルパネルと右側の列のタイルパネルとで上下に位置のず
れが大きくなるといった問題を生じず、良好にタイルパ
ネルを張付施工することができ、その際の施工性も良好
である。 【0009】またタイルパネルの各左右端が下地材上に
位置するため、タイルパネルの下地材への固定も容易で
あるとともに、上段のタイルパネル同士の継目にて構成
される縦目地が下段のタイルパネル内の縦目地に対し一
直線をなすようにタイルパネルを配置しているため、各
タイルパネル間の目地(ないしタイルの継目)の通りが
縦,横方向ともに良好となり、タイルパネルの継目が目
立ち難いものとなって、施工面の美観を良好となすこと
ができる。 【0010】尚本発明においては、タイルパネルにおけ
るタイルを縦方向に整列状態に配置し、また左右方向両
端に位置するタイルの同方向端が実質上板体の左右方向
の端に一致するようにしておくのが良い。 【0011】、請求項1の発明と同様にタイルパネル
の左右方向の大きさを下地材間のピッチの整数倍の大き
さに、またタイルの左右方向の大きさ(目地込みの大き
さ)Aをタイルパネルの整数分の1且つ上記ピッチの整
数分の1の大きさとなした上で、タイルの上下方向寸法
(目地込み寸法)BをB=k・A,0.1≦k≦1.0
且つタイルパネルの上下方向寸法の整数分の1の大きさ
として同条件下でタイルの上下方向の貼着段数nを決定
することができる。このようにした場合、与えられた所
定寸法の板体の下でタイルの割付けを良好になすことが
でき、美観,意匠性に優れたタイルパネルを提供するこ
とができる。 【0012】換言すれば、市販の安価な板体を用いてタ
イルを良好に割付けでき、コストを安価とできる。そし
てこのようなタイルパネルをその左右方向両端位置が下
地材上に位置する状態に、且つ左右方向に隣接するタイ
ルパネル同士を実質上突合せ状態に配置して下地材に固
定して行くことでタイル壁面の仕上り,美観を良好とな
すことができる。 【0013】尚、タイルの上下方向寸法(目地込み寸
法)Bをタイルパネルの上下方向寸法、具体的には板体
の上下方向寸法の整数分の1としているのは、このよう
にすることで同一のタイルパネルに対し同一形状のタイ
ルを上下方向に整数段で配列させることができ、上下方
向に隣接するタイルパネル同士でその継目部分を目立ち
にくくできることによる。 【0014】またタイルの上下方向寸法B=k・A且つ
0.1≦k≦1.0とするのは、タイル形状をこのよう
な形状にした場合において美観が最も良好であることに
よる。尚、kの望ましい値は0.2≦k≦0.5であ
る。 【0015】この張付工法において、上下方向に隣接す
るタイル間の目地幅BmをBm=h・B,0.05≦h≦
0.3(望ましくは0.1≦h≦0.2)とするのが良
く、また左右方向に隣接するタイル間の目地幅Amと、
上下方向に隣接するタイル間の目地幅Bmとの差を3m
m以下、且つ各目地幅Am,Bm共に5mm以上,15m
m以下とするのが良い。 【0016】上下方向に隣接するタイル間の目地幅Bm
をBm=h・B,0.05≦h≦0.3としたときにタ
イル自体の上下方向寸法と目地幅とのバランスを良好と
でき、ひいてはタイルの配列を美しくできるとともに、
板体の上下方向寸法の変動を目地幅Bmにて良好に吸収
し得てタイルを上下方向に整数段に良好に配列させるこ
とができる。 【0017】一方において、上下方向のタイル間の目地
幅Bmと左右方向のタイル間の目地幅Amとはほぼ等し
く、具体的には各目地幅AmとBmとの差を3mm以下と
するのは、縦目地,横目地の幅を均等とすることによっ
て美観を良好となすことができることによる。 【0018】但しタイルの寸法誤差,張付け誤差を良好
に吸収する上で、Bm,Amはその寸法の絶対値を5m
m以上,15mm以下となすのが良い。5mmより小さ
いと目地によってタイルの寸法誤差、タイルを板体に貼
付たときの張付誤差を良好に吸収することができず、ま
た逆に15mmより大きくなるとタイルの大きさと目地
幅の大きさとのバランスを失し、美観を損ねることによ
る。 【0019】 【実施例】次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく
説明する。図1において10A及び10Bは上下方向に
延在する下地材としての柱及び間柱(以下単に柱とす
る)で、図示のように左右方向に等ピッチPで配設され
ている。本例においてPは455mmとされている。こ
れら柱10A及び10Bの表面には、外装材としてのタ
イルパネル12が固定されている。これら各タイルパネ
ル12は、柱10A,10Bに対して左右各端部が釘打
ちにより或いは固定金具により止め付けられている。 【0020】図2はタイルパネル12単体を示したもの
で、矩形状の板体14の表面に複数の矩形状の陶磁製の
タイル16が接着剤にて固着されている。ここで各タイ
ル16は、図に示しているように上下方向及び左右方向
に整列状態に配置されている。 【0021】本例において、タイルパネル12の左右方
向の大きさLは1820mmとされている。即ち、同方
向の大きさが上記柱10A,10B間のピッチPの整数
倍、具体的には4倍の大きさとされている。 【0022】一方タイル16の左右方向の大きさAは、
目地(縦目地)18込みの大きさでピッチPの1/3の
大きさ、従ってタイルパネル12全体の左右方向の大き
さLの1/12の大きさとされており、左右方向両端に
位置するタイル16の右端又は左端が丁度タイルパネル
12の右端又は左端位置に合致させられている。 【0023】尚、本例のタイルパネル12は四方决り構
造とされている。即ち、それぞれの拡大図に示すように
向かって上辺部と右辺部とにおいて、板体14には嵌合
突条20が形成される一方、下辺部と左辺部には嵌合凹
部22が形成されており、左右方向及び上下方向に隣接
するタイルパネル12同士で、これら嵌合突条20と嵌
合凹部22とが互いに嵌合される構造となっている。
尚、本例においてタイルパネル12の左右方向の大きさ
Lは、厳密には板体14におけるタイル貼着面部の大き
さを意味する。 【0024】図1は本例の工法に従ってタイルパネル1
2を柱10A,10B上に固定した状態を部分的に示し
たものであって、図示のように本例の工法においては、
上下方向の各段のタイルパネル12をそれぞれの左右方
向端部が丁度柱10A又は10B上に位置するように、
且つ左右に隣接するタイルパネル12の各左右方向端を
突き合わせるようにして配置し、各端部を釘又は固定金
具にて柱10A又は10Bに固定する。 【0025】また同図に示しているように本例の工法で
は、下段のタイルパネル12に対して隣接する上段のタ
イルパネル12を、左右方向の位置をずらせて配置す
る。 【0026】尚、図から明らかなように本例の工法に従
った場合、各タイルパネル12における左右方向両端に
位置するタイル16の右端又は左端が丁度柱10A,1
0B上に位置した状態となる。 【0027】本例の工法に従ってタイル壁面を形成する
場合、先ず最下段のタイルパネル12を、上下方向の位
置出しをした上で柱10A,10Bに固定し、次いで次
段(最下段の直上段)のタイルパネル12を柱10A,
10Bに固定する。 【0028】このとき、上段のタイルパネル12を下段
の一対のタイルパネル12にまたがるように且つ下段の
タイルパネル12の上辺に載せるようにして配置し、釘
又は固定金具にて柱10A,10Bに固定する。以下順
次に同様の作業を繰り返して次第にタイル面を上方に延
ばして行く。 【0029】上記のように本例の工法の場合、上段のタ
イルパネル12を下段の一対のタイルパネル12にまた
がるように且つ下段のタイルパネル12上に載せるよう
に配置してこれを柱10A,10Bに固定して行くた
め、上方に行くに従って左右に隣接するタイルパネル1
2間で上下に位置ずれが生じるといったことを防止で
き、良好にタイルパネル12を張付施工することができ
る。 【0030】また各タイルパネル12の左,右端が柱1
0A,10B上に位置するため、タイルパネル12の柱
10A,10Bへの固定も容易であるとともに、左右の
タイルパネル12の突合せ部に生ずる目地が、上段タイ
ルパネル12或いは下段タイルパネル12における左右
方向中間部の縦目地18と丁度合致した状態となって、
タイルパネル12同士の継目が外観上目立ち難く、美観
も良好である利点を有する。また加えて本例の工法によ
れば水密性も良好である。 【0031】図3はタイルパネルの他の形態例を示した
ものであって、この例のタイルパネル12の場合、タイ
ル26の左右方向の大きさが上記柱10A,10B間の
ピッチPに対して1/2の大きさとされている。尚、他
の点については図2に示すタイルパネル12と同様であ
る。この図3のタイルパネル12を用いた場合において
も、上記と同様の効果を奏することができる。 【0032】図4ないし図6は他の張付工法を示してい
る。この工法は木造住宅の外壁のリフォームに際しての
施工例を示したものであって、先ず図4(A)中40は
コンクリート基礎であり、42は既設の柱(間柱)、4
4は既設の柱42の前面に設けられた木摺り、46は既
存のモルタル外壁である。 【0033】10Cはその外側に設けられた縦方向の下
地材としての新設の柱(胴縁)であり、48は本例のタ
イルパネルである。このタイルパネル48は、柱10C
を介して既存のモルタル外壁46の外側に張付・固定さ
れている。 【0034】図5はこのタイルパネル48の構成を具体
的に示している。同図において、50は薄肉の金属製の
表皮材51とその裏面側の軽量裏材52とからなる板体
であって、表面に複数の陶磁製タイル54が配列状態で
接着剤により貼着されている。この例においても、タイ
ル54は横一列に整列した状態で上下方向に複数の段数
で板体50表面に貼着されている。 【0035】この金属製の表皮材51は厚みが0.2〜
0.5mm程度の薄肉のものであり、また裏面側の軽量
裏材52は内部に多数の空孔が分散状に形成された軽量
のもので、例えばこの軽量裏材としては硬質ポリウレタ
ンフォーム,硬質ポリイソシアヌレート板,ポリスチレ
ンフォーム,ポリエチレンフォーム,PETフォーム,
炭酸カルシウム発泡板,アルミハニカム材,アラミッド
ハニカム材,段ボールコア,木質板等の材料にて構成す
ることができる。 【0036】この例において、この表皮材51及び軽量
裏材52からなる板体50は、全体として厚みが3〜3
0mm(望ましくは16mm程度)のもので、その重量
は単位面積当り8kg/m以下、望ましくは4kg/
下の軽量なものである。 【0037】またタイル54も厚みが3〜5mmの薄い
ものであって、その重量も単位面積当り約6kg/m
程度のものであり、従って全体としてタイルパネル48
は軽量なものとされている。 【0038】金属製の表皮材51は、軽量裏材52の前
面及び上下端面を覆う形態とされている。この例におい
て、板体50はその上端面且つ後側縁部に沿って、金属
製の表皮材51を上向きに延出させてなる鍔状の固定片
56が全長に亘って設けられており、この固定片56に
おいて釘等の止め具にて新設の柱10Cに固定されるよ
うになっている。 【0039】更に板体50には、上端面に表皮材51を
曲げてなる形態の嵌合突条58が左右方向全長に亘って
設けられる一方、下端面には同じく表皮材51を曲げて
なる形態の、対応する嵌合凹部60が全長に亘って設け
られており、その上端面の嵌合突条58が上段側のタイ
ルパネル48における下端面の嵌合凹部60に対して、
また下端面の嵌合凹部60が下段側のタイルパネル48
における上端面の嵌合突条58に対して、それぞれ前後
方向に実質上隙間なく嵌合され、以て上下方向に隣接す
る各タイルパネル48同士が互いに前後方向に位置規定
されるようになっている(図4(B)参照)。 【0040】この例においても、図6に示しているよう
にタイルパネル48は左右方向の大きさL(図5参照)
が柱10CのピッチPの整数倍(この例では2倍)の大
きさとされており、またタイル54は左右方向寸法(目
地込み寸法)Aがタイルパネル48の左右方向の大きさ
の整数分の1、即ち板体50の整数分の1(この例では
1/6)、且つピッチPの整数分の1(本例では1/
3)とされている。 【0041】また更に、タイル54の上下方向寸法(目
地込み寸法)Bが、タイルパネル48における上下方向
寸法W、即ち板体50の上下方向寸法Wの整数分の1
(この例では1/8)の寸法とされている。尚、図6中
Am,Bmはそれぞれ縦目地の左右方向寸法,横目地の
上下方向寸法をそれぞれ表している。 【0042】この例においては、A=P/m,B=W/
n(m,nは自然数。mは左右方向の列数を表し、nは
上下方向の段数を表す)B=k・A,0.1≦k≦1.
0の条件を満たすようにタイル54の形状,寸法,割付
けが定められている。 【0043】ここで0.1≦k≦1.0としているの
は、タイル壁面を外観的に見たときタイル壁面が美しく
見えるのはAとBの比率をこの範囲内としたときに美し
く見えることによる。より望ましいkの値は0.2≦k
≦0.5である。 【0044】この場合において、理想的なタイルパネル
形状が得られるための、同一のタイルパネル48内のタ
イル54の段数nは W/n=k・P/m 0.1≦k≦1.0 の関係から 0.1≦m/n・W/P≦1.0→m・W/P≦n≦10
m・W/P、好ましくは2m・W/P≦n≦5m・W/P となる。つまり、この式からタイル54の段数nを定め
ることで理想的なタイルパネル形状が得られる。 【0045】即ち、与えられた板体50の寸法の下で、
上記のようにしてタイル54の形状,割付けを定めるこ
とによって、美観の良好なタイルパネル48及びこれを
用いたタイル壁面を得ることができるのである。換言す
ると、本例によれば市販の安価な板体を用いることが可
能であって、これによりタイルパネル48ないし張付施
工に要するコストを安価となすことができる。 【0046】ここでAmとBmとは Bm=h・B(0.05≦h≦0.3,望ましくは0.1
≦h≦0.2) Am≒Bm(AmとBmとの差は3mm以下) Am,Bm共に5mm以上で15mm以下、望ましくは6
mm以上で10mm以下である。 【0047】ここで0.05≦h≦0.3、好ましくは
0.1≦h≦0.2としているのは、h、即ち横目地の
目地幅とタイル54の実際の上下方向寸法(目地を含ま
ない上下方向寸法)の比率をこのような範囲とすること
で、タイル壁面を美しくできることによる。 【0048】またAm≒Bmとしているのは同じくタイル
壁面の美観を確保するためであり、また更にAm,Bm共
に5mm以上,15mm以下、好ましくは6mm以上,
10mm以下としているのは、ある一定以上の目地幅を
確保することによって、タイル54の寸法誤差、板体5
0に対する貼付け時の貼付け誤差等を良好に吸収でき、
ひいてはタイル54をきれいに整列状態に容易に貼付施
工することができることによる。 【0049】尚、この例においては左右方向に隣接する
タイルパネル48同士を柱10C上で突き合わせた状態
で柱10Cに止め付けて行くが、上下方向に隣接するタ
イルパネル48同士では、上記図1〜図3に示す実施例
のように上段のタイルパネルと下段のタイルパネル間で
左右方向の位置をずらせて貼付施工しても良いし、或い
は上下方向に縦一列に配列して柱10Cに止め付けて行
くようにしても良い。 【0050】尚、この例において上記L,W,A,B,
Am,Bm,W,m,nの各数値は、例えば以下のような
数値とすることができる。 L=910 (P=455) W=420 A=151.7 B=52.5 Am=6.7 Bm=7.5 m=3 n=8 (h=0.14) (k=0.35) 【0051】図7は図6とは異なるパターンでタイルパ
ネル57を構成した例を示している。この例において
は、タイル59の左右方向寸法A及び上下方向寸法Bが
図6の例よりも大きくされている。尚その他の点につい
ては図6に示す例と同様である。 【0052】因みに、図7に示す例においてはL,W,
A,B,Am,Bm,m,nの各数値は以下のような数値
とすることができる。 L=910 (P=455) W=420 A=227.5 B=70 Am=7.5 Bm=10 m=2 n=6 (h=0.14) (k=0.31) 【0053】図8ないし図12はコーナー用タイルパネ
ルとその製造例を示したもので、このうち図8のコーナ
ー用タイルパネル60は、所定角度(一般には90°)
で折れ曲がった形態の板体62の交差する2つの面64
上に、対応する角度で折れ曲がった形態の役物タイル6
6を上下方向に多段に接着固定して、コーナー用タイル
パネル60となした例である。 【0054】図9の例は、折曲り形態の板体62の交差
する2つの面64のそれぞれに、対応する左右方向幅を
有し且つ突合せ面が45°のカット面72とされたタイ
ル70を左右一対として、これらをカット面72で突き
合せ、且つ上下に多段に板体62上に接着固定して、コ
ーナー用タイルパネル68となした例である。また右側
のタイル70と、対応する左側のタイル70との間の隙
間に且つ稜線に沿ってタイル70と同色の接着剤を充填
してある。尚、タイル70に代えて図10に示している
ようにコーナー面取りされた面取タイル70Aを用い、
左右の面取タイル70Aの間の部位を縦目地73として
構成するようにしても良い。 【0055】図11の例は、平板状の板体78の表面に
平板状のタイル80を上下に多段に貼着して成る平形状
のタイルパネル82を、切断位置Sで切断してコーナー
用のタイルパネル片84A,84Aを得、そして突合せ
端面を45°のカット面85とした上で、図12に示す
ようにそれらをそのカット面85で突き合わせて接着剤
で接着し、以て折曲り形態のコーナー用タイルパネル8
4となした例である。 【0056】以上本発明の実施例を詳述したがこれはあ
くまで一例示であり、本発明はその主旨を逸脱しない範
囲において種々変更を加えた態様で実施可能である。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施例であるタイルパネルの張付工
法の要部工程図である。 【図2】図1におけるタイルパネル単体の斜視図であ
る。 【図3】図1に示すタイルパネルとは異なった形態のタ
イルパネルの例を示す図である。 【図4】図1〜図3とは異なったタイルパネルの張付工
法の要部工程図である。 【図5】図4のタイルパネル単体の斜視図である。 【図6】図5のタイルパネルにおけるタイル形状,タイ
ル割付けのパターンを説明するための説明図である。 【図7】図6とは異なるタイル形状,タイル割付けのパ
ターン例の説明図である。 【図8】コーナー用タイルパネルとその製造例を示す図
である。 【図9】図8とは異なるコーナー用タイルパネル及びそ
の製造例の図である。 【図10】図9において面取タイルを用いたコーナー用
タイルパネルとその製造例の図である。 【図11】図8,図9及び図10とは異なるコーナー用
タイルパネルとその製造例の図である。 【図12】図11のコーナー用タイルパネル片を接合し
て、コーナー用タイルパネルとする工程の説明図であ
る。 【符号の説明】 10A 柱(下地材) 10B 間柱(下地材) 10C 柱(胴縁)(下地材) 12,48,57,82 タイルパネル 14,50,78 板体 16,26,54,59,70,80 タイル 18 目地(縦目地) A タイルの左右方向寸法(目地込み寸法) Am 左右方向に隣接するタイル間の目地幅 B タイルの上下方向寸法(目地込み寸法) Bm 上下方向に隣接するタイル間の目地幅 L タイルパネルの左右方向の大きさ P ピッチ
フロントページの続き (72)発明者 山盛 智広 愛知県常滑市鯉江本町5丁目1番地 株 式会社 イナックス内 (72)発明者 藤田 東一 愛知県常滑市鯉江本町5丁目1番地 株 式会社 イナックス内 (72)発明者 鈴木 信義 愛知県常滑市鯉江本町5丁目1番地 株 式会社 イナックス内 (56)参考文献 特開 平4−20647(JP,A) 特開 平3−206258(JP,A) 実開 昭63−1135(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04F 13/08 - 13/18 E04F 15/00 - 15/22

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 板体表面に複数のタイルを貼着して成る
    タイルパネルを、柱等縦方向に延在する下地材表面に固
    定してタイルパネルの張付施工を行うタイルパネルの張
    付工法であって 前記下地材を左右方向に等ピッチで配設するとともに、
    前記タイルパネルの左右方向の大きさを該下地材間のピ
    ッチの2倍以上の整数倍の大きさに、また前記タイルの
    左右方向の大きさを目地込みの大きさで該タイルパネル
    の左右方向の大きさの整数分の1且つ該下地材間のピッ
    チの整数分の1の大きさとなし、上下各段のタイルパネ
    ルをその左右方向両端位置が前記下地材上に位置する状
    態に且つ左右方向に隣接するタイルパネルの端を実質上
    突合せ状態に配置するとともに、上下に隣接するタイル
    パネルのうち上段のタイルパネルを下段のタイルパネル
    に対して前記下地材間のピッチの整数倍だけ左右方向に
    位置をずらせて且つ上段のタイルパネル同士の継目にて
    構成される縦目地が下段のタイルパネル内の縦目地に対
    し一直線をなすように該下段のタイルパネル上に配置
    し、固定して行くことを特徴とするタイルパネルの張付
    工法。
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