JPH10121616A - タイル張サイディングパネルの施工構造 - Google Patents

タイル張サイディングパネルの施工構造

Info

Publication number
JPH10121616A
JPH10121616A JP29762396A JP29762396A JPH10121616A JP H10121616 A JPH10121616 A JP H10121616A JP 29762396 A JP29762396 A JP 29762396A JP 29762396 A JP29762396 A JP 29762396A JP H10121616 A JPH10121616 A JP H10121616A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tiled siding
fitting
siding panel
tiled
tile
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP29762396A
Other languages
English (en)
Inventor
Toichi Fujita
東一 藤田
Nobuyoshi Suzuki
信義 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Inax Corp
Original Assignee
Inax Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Inax Corp filed Critical Inax Corp
Priority to JP29762396A priority Critical patent/JPH10121616A/ja
Publication of JPH10121616A publication Critical patent/JPH10121616A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Finishing Walls (AREA)
  • Panels For Use In Building Construction (AREA)
  • Load-Bearing And Curtain Walls (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】タイル張サイディングパネルを躯体側の施工面
に並べた状態で固定してタイル壁面を構築するタイル張
サイディングパネルの施工構造において、タイル張サイ
ディングパネルの加工の手間を少なくし、コストを低廉
化することを目的とする。 【解決手段】タイル張サイディングパネル22の上端部
及び下端部の一方に嵌合突条42を、他方に嵌合凹溝4
4を設け、上下に隣接するタイル張サイディングパネル
22同士でそれら嵌合突条42と嵌合凹溝44とを嵌合
して接続するとともに、タイル張サイディングパネル2
2には左右方向の端部にそれら嵌合突条42,嵌合凹溝
44を設けることなく、左右方向に隣接するタイル張サ
イディングパネル22同士で各左右端面を互いに突き合
わせた状態に接続し、これを躯体側に固定してタイル壁
面を構築する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は住宅外壁のリフォ
ーム用として好適なタイル張サイディングパネルの施工
構造に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
一般木造住宅の外壁は木材やモルタル等にて構成されて
いるが、築後10年もすると外壁が汚染したり、変色,
変形したりクラックが発生したりして外観が悪くなる。
そこで外壁をリフォームすることが行われる。
【0003】そのリフォームの手段として塗装し直した
り、モルタル吹付けをすることがよく行われるが、これ
ら塗装,モルタルの吹付けの場合、高級感が得られず、
美観がそれほどよくない恨みがある。
【0004】リフォームの手段として、他に金属サイデ
ィングパネルを既存の外壁の外側から張付・施工する方
法も提案されている。図10はその一例を示している。
同図において200A,200Bは柱(200Bは間
柱)であり、204は木摺り、206は既存のモルタル
壁、208はその外側に設けられた下地材としての胴
縁、210は金属サイディングパネルであって、胴縁2
08を介して既存の外壁(モルタル壁206)の外側に
張付・固定されている。
【0005】ここで金属サイディングパネル210は、
有機発泡材等の軽量材を金属製の表皮材で包んだ形態の
ものである。尚、212,214は入隅部,出隅部等の
コーナー部用の仕上部材である。
【0006】しかしながらこの金属サイディングパネル
210による外壁のリフォームの場合、表面が金属材か
ら成るものであることから、美観,高級感の点で劣る問
題がある。
【0007】これに対して外壁をタイル壁とした場合、
十分な美観,高級感を与えることができる。外壁をタイ
ル壁とするに際して、基板の表面に予め複数のタイルを
所定配列状態で固着してパネル化したものを用いれば、
施工性が良好で好ましい。
【0008】そこで本発明者は、表面が連続した平坦面
をなす薄肉の金属製表皮材の裏面に軽量材から成る裏材
を所定厚みで固着一体化して軽量基板を構成する一方、
表皮材の平坦な表面に複数のタイルを所定配列状態で張
り付けた形態のタイル張サイディングパネルを案出し、
先の特許願(特願平7−139333)において提案し
た。
【0009】図11はその一例を具体的に示したもので
ある。同図(A)において216は薄肉の金属製の表皮
材であって、裏面に発泡ポリスチレン,発泡ポリウレタ
ン等の発泡材から成る軽量裏材218が固着一体化さ
れ、更にその後面にはアルミライナー紙等から成るシー
ト状の後面材が配置・固着されている。
【0010】一方、表面には複数のタイル220が所定
配列状態で接着剤で固着されている。ここで表皮材21
6は、厚みが0.2〜0.5mm程度の肉厚の薄いもの
であり、またタイル220も肉厚が3〜5mm程度の薄
いものである。
【0011】このタイル張サイディングパネルには、上
辺に沿って表皮材216を曲げ成形して成る鍔状の固定
片222が形成されており、同部分において釘打ち等に
より施工面に固定されるようになっている。
【0012】更にこのタイル張サイディングパネルに
は、上端面に嵌合凸部としての嵌合突条224が形成さ
れており、また下端面に嵌合凹部としての嵌合凹溝22
6が形成され、上下に配置されたタイル張サイディング
パネル同士でそれら嵌合突条224と嵌合凹溝226と
が嵌合されるようになっている。
【0013】このタイル張サイディングパネルの場合、
重量が軽量で木造住宅外壁のリフォーム用として好適に
用い得るものであり、そしてかかるタイル張サイディン
グパネルを外壁のリフォームに適用した場合、美観,高
級感に富んだタイル壁を構築することができる。
【0014】このタイル張サイディングパネルを用いた
施工構造において、同図(B)に示しているように、タ
イル張サイディングパネルの左右方向両端部の一方に、
金属製の表皮材216を曲げてなる形態の嵌合凸部とし
ての嵌合突条217を、また他方に嵌合凹部としての嵌
合凹溝219を設けて、それらを嵌合して接続すること
が考えられる。
【0015】しかしながらこの場合、次のような不都合
が生ずる。上記タイル張サイディングパネルにおいて、
金属製の表皮材216における一方向の両端部、つまり
幅方向(上下方向)両端部のみの曲げ加工は比較的容易
であるが、左右方向両端部にも嵌合突条217,嵌合凹
溝219を設けるとなると、左右方向両端部においても
金属製の表皮材216の曲げ加工が必要となり、加工が
著しく面倒となってコスト高を招いてしまう。
【0016】このことは表皮材216と軽量裏材218
とからなる軽量基板を用いたタイル張サイディングパネ
ルのみならず、他の形態の基板を用いたタイル張サイデ
ィングパネルにおいても大なり小なり生ずる問題であ
る。
【0017】更に図11(A)に示す形態のタイル張サ
イディングパネルの場合、左右方向両端部に上記のよう
な嵌合突条217又は嵌合凹溝219,を設けない場合
であっても、表皮材216の左右方向両端部を裏側に折
り曲げて軽量裏材218の左右方向端面を覆うようにし
た場合、やはりこの表皮材216の左右方向両端部の加
工が必要となって、加工コストを高くしてしまう。
【0018】またその他、上記のように左右方向両端部
に嵌合突条217や嵌合凹溝219を設けて、隣接する
タイル張サイディングパネル同士をそれら嵌合突条21
7,嵌合凹溝219で嵌合して接続するようになした場
合、タイル張サイディングパネルを施工現場において張
付施工していくときに、左右方向の長さに過不足が生じ
た際、そのタイル張サイディングパネルを一部切除した
り、他のタイル張サイディングパネルを対応寸法だけ切
断してこれを継ぎ足すといったことができなくなり、従
ってロスが多くなって、このこともまた施工コストを高
める要因となる。また張付施工の作業性自体も損なわれ
てしまう。
【0019】次に、この種タイル張サイディングパネル
を含む一般のタイル張サイディングパネルにおいて、こ
れを釘等の止め具にて躯体側の下地材に固定する場合、
次のような問題がある。
【0020】例えば上記図11(A)に示すタイル張サ
イディングパネルの場合、図12に示すようにタイル張
サイディングパネルの左右方向両端部を、下地材として
の幅広の胴縁228Aに止め具230にて止め付けると
ともに、左右方向中間部においても止め具230にて中
間の胴縁228Bに止め付けるようにするが、この場
合、タイル張サイディングパネルの左右方向端部に対応
する位置において幅広の胴縁228Aを配置しておくこ
とが必要であるとともに、その幅広の胴縁228Aにお
いては2箇所で釘等の止め具230を打ち込むことが必
要であって、止付作業の作業工数が多くなる外、幅広の
胴縁228Aを特別に用意してこれを一定ピッチで配設
しておくことが必要であり、施工作業が面倒となる。
【0021】またタイル張サイディングパネルの配置に
当って、必ずその両端部が幅広の胴縁228A上に位置
するように配置位置を選ばなければならず、作業が大変
煩わしいものとなる。
【0022】
【課題を解決するための手段】本願の発明はこのような
課題を解決するためになされたものである。而して本願
の請求項1の施工構造は、タイル張サイディングパネル
の上端部及び下端部の一方に嵌合凸部を他方に嵌合凹部
を設け、上下に隣接するタイル張サイディングパネル同
士でそれら嵌合凸部と嵌合凹部とを嵌合して接続すると
ともに、該タイル張サイディングパネルには左右方向の
端部にそれら嵌合凸部,嵌合凹部を設けることなく左右
方向に隣接するタイル張サイディングパネル同士で各左
右端面を互いに突き合わせた状態に接続し、該接続状態
において各タイル張サイディングパネルを躯体側に固定
し、タイル壁面を構築したことを特徴とする。
【0023】本願の請求項2の施工構造は、請求項1に
おいて、前記タイル張サイディングパネルが、薄肉の金
属製の表皮材の裏面に裏材を固着一体化して成る軽量基
板の表面にタイルを配列状態で固着した形態のものであ
り、且つ前記嵌合凸部及び嵌合凹部が該金属製の表皮材
の曲げ加工にて形成されていることを特徴とする。
【0024】本願の請求項3の施工構造は、請求項2に
おいて、前記金属製の表皮材は上端部及び下端部が裏面
側に折り曲げられていて、前記裏材の上端面及び下端面
を覆っているとともに、左右端部は裏面側に折り曲げら
れることなく該裏材の左右端面を露出させる形態とされ
ていることを特徴とする。
【0025】本願の請求項4の施工構造は、タイル張サ
イディングパネルを躯体側の施工面に並べて配置し、そ
れらタイル張サイディングパネルを胴縁等縦方向に延在
させた下地材の表面に止め具にて止め付けてタイル壁面
を構築するようにしたタイル張サイディングパネルの施
工構造であって、隣接する一対のタイル張サイディング
パネルの端部において、それらタイル張サイディングパ
ネル間に跨るように共通の固定ピースを介設して、該固
定ピースをビス等の前記止め具にて前記下地材に止め付
けたことを特徴とする。
【0026】
【作用及び発明の効果】上記のように請求項1の施工構
造は、タイル張サイディングパネルの上端部と下端部と
に嵌合凸部又は嵌合凹部を設けて、上下に隣接するタイ
ル張サイディングパネル同士でそれらを嵌合して接続す
る一方、左右方向においては各タイル張サイディングパ
ネルの端部にそれら嵌合凸部,嵌合凹部を設けることな
く、左右に隣接するタイル張サイディングパネル同士
を、左右方向端面において互いに突合せ状態に接続する
ようになしたもので、この施工構造によれば、タイル張
サイディングパネルのそれぞれに対してその左右方向端
部に嵌合凸部或いは嵌合凹部を加工形成する必要がな
く、従ってタイル張サイディングパネルの製造コストを
安価とできるとともに、タイル張サイディングパネルの
施工性も良好となって施工作業が容易となり、施工コス
トも安価となすことができる。
【0027】更に本発明の施工構造は、タイル張サイデ
ィングパネルを左右方向においては単に突合せ状態に接
続するものであるため、タイル張サイディングパネルの
張付施工に際して左右方向長さに過不足が生じたとき、
その一部を切除して短くしたり或いは足りない分を他の
タイル張サイディングパネルの一部を切断してこれを継
ぎ合わせることで、全体の左右方向長さを適正な長さに
容易に調整することができる。
【0028】これによりタイル張サイディングパネルの
張付施工に際して、ロスを可及的に少なくでき、これに
よっても施工コストを安価となすことができる。
【0029】本発明においては、タイル張サイディング
パネルにおける基板を、金属製の表皮材の裏面に裏材を
固着一体化して構成することができ、この場合、金属製
の表皮材の曲げ加工によってその上端部と下端部との嵌
合凸部,嵌合凹部を簡単に形成することができる(請求
項2)。
【0030】一方において左右方向両端部にも嵌合凸部
又は嵌合凹部を形成すると、前述したように加工が著し
く面倒となる。しかるに左右方向端部においては上記嵌
合凸部,嵌合凹部を設けずに、隣接するタイル張サイデ
ィングパネル同士を端面で突合せ接合すれば、金属製の
表皮材に対する加工が著しく面倒になるといったことが
なく、タイル張サイディングパネルの製造コストを安価
とすることができる。
【0031】即ち本発明は、この種形態の基板表面にタ
イルを貼着してなるタイル張サイディングパネルを用い
た施工構造に適用して特に効果が大きい。
【0032】また同様に表皮材の左右方向端部を裏側に
曲げ加工することなく、裏材の左右方向端面を露出した
ままの状態でタイル張サイディングパネルを構成するよ
うにした場合、金属製の表皮材の左右方向両端部の加工
をしなくてもよくなって、同様に表皮材の加工コストを
安価とでき、ひいてはタイル張サイディングパネルの製
造コストを安価となすことができる(請求項3)。
【0033】尚、上記請求項1〜3の施工構造におい
て、前記タイル張サイディングパネルには所定間隔毎に
縦目地を形成するとともに、左右方向の一方の端におい
て前記基板とタイルとの端位置を合致させ、且つ他方の
端に縦目地を位置させるようにすることができる。
【0034】このようにした場合、左右方向に隣接する
タイル張サイディングパネル同士の継目部分を目立たな
くすることができ、タイル壁面の仕上がりを良好となす
ことができる。
【0035】請求項4の施工構造は、隣接する一対のタ
イル張サイディングパネルの端部に、共通の固定ピース
を、それら一対のタイル張サイディングパネルに跨るよ
うに介設して、その固定ピースをビス等の止め具にて下
地材に止め付けるようになしたもので、この発明によれ
ば、一対のタイル張サイディングパネルの端部のそれぞ
れを別々にビス等の止め具にて下地材に固定する場合に
比べて、共通の固定ピースを下地材に止め付けるだけで
良いので、ビス等の止め具の打込み作業工数を少なくす
ることができる。
【0036】また併せて、隣接するタイル張サイディン
グパネルの左右方向端部を固定ピースで固定する場合に
おいて、その左右方向端部が位置することとなる部位に
幅広の胴縁等の下地材を予め配設しておく必要がなくな
り、左右方向中間部分を固定するための下地材と同幅の
下地材をその左右方向端部の部位に用いることが可能と
なり、従って幅広の下地材を特別に用意する必要がな
く、またその配置を一定ピッチ毎に定める必要もなくな
って施工作業が著しく容易となる。
【0037】
【実施例】次に本発明を木造住宅外壁のリフォームに適
用した場合の実施例を図面に基づいて詳しく説明する。
図1において10はコンクリート基礎であり、12は
柱、14は柱12の前面に設けられた木摺り、16は既
存のモルタル壁である。
【0038】18はその外側に設けられた縦方向に延在
する下地材としての胴縁であり、この胴縁18に対して
本例のタイル張サイディングパネル22が、防水紙20
を介してビス等の止め具24及び固定金具(固定ピー
ス)26にて止付け・固定されている。即ち、タイル張
サイディングパネル22が既存のモルタル壁16の外面
に張付・固定されている。
【0039】図2はこのタイル張サイディングパネル2
2の構成を具体的に示したものである。同図において、
28は薄肉の金属製の表皮材30とその裏面側の軽量裏
材32とからなる軽量基板であって、表面に複数の陶磁
器製のタイル34が縦及び横に複数列に整列した状態で
接着剤により固着されている。
【0040】ここで軽量基板28及び各タイル34は、
横長の即ち水平方向に長い長方形状をなしており、そし
て各タイル34は互いに直交する縦,横の各辺が軽量基
板28の縦,横の辺と平行となるように縦,横に配列さ
れている。
【0041】このタイル張サイディングパネル22に
は、一定間隔毎に縦目地36及び横目地38が形成され
ている。またこのタイル張サイディングパネル22にお
いては、左右方向の一方の端(図中右端)に縦目地36
Aが位置しており、また他方の端(図中左端)において
は軽量基板28の端位置と左端のタイル34の端位置と
が合致させられている。
【0042】更にタイル貼着面の上端位置には横目地3
8Aが位置させられており、また下端においては軽量基
板28とタイル34との各端位置が合致させられてい
る。
【0043】本例において表皮材30はアルミニウム,
アルミニウム合金,鋼材からなるものとすることができ
る。この表皮材30は、厚みが0.2〜0.5mm程度
の薄肉のものであり、また裏面側の軽量裏材32は、内
部に多数の空孔が分散状に形成された軽量のもので、例
えばこの軽量裏材32としては硬質ポリウレタンフォー
ム,硬質ポリイソシアヌレート板,ポリスチレンフォー
ム,ポリエチレンフォーム,PETフォーム,炭酸カル
シウム発泡板,アルミハニカム材,アラミッドハニカム
材,段ボールコア,木質板等の材料にて構成することが
できる。
【0044】本例において、この表皮材30及び軽量裏
材32からなる軽量基板28は、全体として厚みが3〜
30mm(望ましくは16mm程度)のもので、その重
量は単位面積当り8kg/m2以下,望ましくは4kg
/m2以下の軽量なものである。
【0045】またタイル34も厚みが3〜5mmの薄い
ものであって、その重量も単位面積当り約6kg/m2
程度のものであり、従って全体としてタイル張サイディ
ングパネル22は軽量なものとされている。
【0046】表皮材30は、その上端部及び下端部が全
長に亘って裏面側に折り曲げられており、その折曲部に
おいて軽量裏材32の上端面及び下端面を覆った形態を
なしている。更に軽量基板28は、その上端面且つ後側
縁部に沿って、この金属製の表皮材30を上向きに延出
させてなる鍔状の固定片40が全長に亘って設けられて
おり、この固定片40において、前記止め具24にて胴
縁18に固定されるようになっている。
【0047】更に軽量基板28には、上端面に表皮材3
0を曲げてなる形態の嵌合凸部としての嵌合突条42が
左右方向全長に亘って設けられる一方、下端面には同じ
く表皮材30を曲げてなる形態の対応する嵌合凹部とし
ての嵌合凹溝44が全長に亘って設けられており、その
上端面の嵌合突条42が上段側のタイル張サイディング
パネル22における下端面の嵌合凹溝44に対して、ま
た下端面の嵌合凹溝44が下段側のタイル張サディング
パネル22における上端面の嵌合突条42に対して、そ
れぞれ前後方向に実質上隙間なく嵌合され、以て上下に
隣接する各タイル張サイディングパネル22同士が、互
いに前後方向に位置規定された状態で互いに接続されて
いる(図4(A)参照)。
【0048】一方、左右方向両端部においては、表皮材
30は裏側に折り曲げられることなく、その両端位置が
軽量裏材32の両端位置と合致させられており、その軽
量裏材32の左右方向両端面がそのまま外部に露出状態
となっている。
【0049】而してタイル張サイディングパネル22
は、左右方向に隣接するもの同士において、その左右方
向端面を互いに突き合わせる状態に接続されている(図
4(B)参照)。
【0050】図3,図5及び図6は、上記止め具24に
よるタイル張サイディングパネル22の、胴縁18に対
する固定部の構造を具体的に表している。これらの図に
示しているように、本例においては左右方向に隣接する
一対のタイル張サイディングパネル22の左右方向端部
が、共通の固定ピースとしての固定金具26を介して1
本の止め具24により、胴縁18に対して止付け・固定
されている。
【0051】尚、図1において左右方向に所定間隔毎に
配設された胴縁18は何れも同幅(左右方向幅)のもの
とされている。即ちタイル張サイディングパネル22の
左右方向中間部に位置する胴縁18も、また左右方向端
部に位置する胴縁18も、何れも同じ幅の同種のものが
用いられている。
【0052】固定金具26は、板ばね等の金属板を曲げ
加工して成るもので、平板部45と、両端部の折曲状の
爪部46とを有している。この固定金具26は、相隣合
う一対のタイル張サイディングパネル22の両端部間に
跨って配置されており、そして平板部45の挿通孔48
において、ビス等の止め具24により胴縁18に押圧状
態で固定されている。
【0053】即ち固定金具26は、左右方向に隣接する
一対のタイル張サイディングパネル22の両端部を、具
体的にはそれらタイル張サイディングパネル22におけ
る上記固定片40を、胴縁18に対して押圧状態に固定
している。
【0054】尚、本例においては図7,図8に示してい
るように胴縁18は長いビス35によって柱12に固定
されている。具体的には、図7に示しているようにビス
35として全長Lが80mmのものが用いられ、柱12
への貫入寸法dが30mmないしそれ以上となってい
る。
【0055】但しこのように長いビス35を胴縁18,
既存のモルタル壁16,木摺り14を貫通して柱12に
打ち込むとなると、大きな力を必要とし、或いはまた円
滑にビス35を柱12に打ち込むことが困難である。ま
た打ち込み損ない等によって、或いは衝撃的にモルタル
壁16に対してビス35を打ち込むときにモルタル壁1
6にクラックを発生させ、そこにおいて水漏れを生じさ
せてしまう恐れが生ずる。
【0056】そこで本例では、図8に示しているように
ビス35の打込みに先立ってモルタル壁16,胴縁18
に下穴49を設けておき、その状態でビス35を打ち込
むようにしている。
【0057】本例の施工構造の場合、タイル張サイディ
ングパネル22の上端部と下端部とに嵌合突条42,嵌
合凹溝44を設けて上下のタイル張サイディングパネル
22間でそれらを嵌合させて前後方向の位置を規定する
ようにしていることから、タイル張サイディングパネル
22の張付施工時にそれらタイル張サイディングパネル
22の前後方向の位置出しを容易になし得て、タイル壁
面を段差を生ぜしめないで面一状に良好に施工すること
ができる。
【0058】一方において、タイル張サイディングパネ
ル22の左右方向両端部にはそれら嵌合突条42,嵌合
凹溝44を形成せず、左右方向両端面を左右方向に隣接
するタイル張サイディングパネル22同士で単に突合せ
状に接続するようにしていることから、タイル張サイデ
ィングパネル22、とりわけ軽量基板28における金属
製の表皮材30の曲げ加工が容易であって、タイル張サ
イディングパネル22の製造コストを安価とできるとと
もに施工性も良好であって、施工作業が容易であり、施
工コストも安価となすことができる。
【0059】更に本例の施工構造によれば、タイル張サ
イディングパネル22の左右方向長さに過不足が生じた
とき、その一部を切除して短くしたり或いは足りない分
を他のタイル張サイディングパネル22の一部を切断し
てこれを継ぎ合わせることで、全体の左右方向長さを適
正な長さに容易に調整することができる。
【0060】これによりタイル張サイディングパネル2
2の張付施工に際してロスを可及的に少なくでき、これ
によっても施工コストを安価となすことができる。
【0061】更に本例では表皮材30の左右方向端部を
裏側に曲げ加工することなく、軽量裏材32の左右方向
端面を露出したままの状態でタイル張サイディングパネ
ル22を構成するようにしていることから、嵌合凸部や
嵌合凹部の形成のために金属製の表皮材30の左右方向
両端部の加工をしなくても良く、これにより表皮材30
の加工コストを安価とでき、ひいてはタイル張サイディ
ングパネル22の製造コストを安価となすことができ
る。
【0062】尚この場合において、タイル張サイディン
グパネル22には所定間隔毎に縦目地36が形成されて
いるとともに、左右方向の一方の端において軽量基板2
8とタイル34との端位置が合致させられており、且つ
他方の端においては縦目地36Aが位置させられてい
る。
【0063】これにより左右方向に隣接するタイル張サ
イディングパネル22同士の継目部分を目立たなくする
ことができ、タイル壁面の仕上がりを良好となすことが
できる。
【0064】また本例の施工構造は、隣接する一対のタ
イル張サイディングパネル22の端部に共通の固定金具
26を、それら一対のタイル張サイディングパネル22
に跨るように介設してその固定金具26をビス等の止め
具24にて胴縁18に止め付けるようにしているため、
一対のタイル張サイディングパネル22の端部のそれぞ
れを別々にビス等の止め具24にて胴縁18に固定する
場合に比べて、共通の固定金具26を胴縁18に止め付
けるだけで良いので、ビス等の止め具24の打込み作業
工数を少なくすることができる。
【0065】また併せて、左右方向に隣接するタイル張
サイディングパネル22の左右方向端部が位置すること
となる部位に幅広の胴縁等を予め配設しておく必要がな
くなり、左右方向中間部分を固定するための胴縁と同幅
の胴縁をその左右方向端部の部位に用いることが可能と
なり、幅広の胴縁を特別に用意する必要がなく、またそ
の配置を一定ピッチ毎に定める必要もなくなって施工作
業が著しく容易となる。
【0066】図9は固定金具(固定ピース)の他の形態
例を示したもので、この例において固定金具50は下向
きU字形状をなしており、嵌込溝52を左右方向に隣接
する一対のタイル張サイディングパネル22の固定片4
0に対して、且つそれらに跨るようにして嵌め込み、そ
の状態で止め具24を固定金具50に対して貫通させて
胴縁18に打ち込むようにしている。
【0067】以上本発明の実施例を詳述したがこれはあ
くまで一例示である。例えば上記嵌合突条及び嵌合凹溝
とは異なった形態でタイル張サイディングパネルにおけ
る上端部と下端部とに嵌合凸部又は嵌合凹部を形成する
ことも可能であるし、また本発明は上記モルタル壁以外
の既存外壁を有する住宅に対するリフォームに適用する
ことも可能である。更にはこのようなリフォームに際し
ての適用ではなく、住宅新築時において適用することも
可能である。
【0068】また共通の固定金具にて隣接する一対のタ
イル張サイディングパネルを胴縁に固定するに際して、
場合により上下に隣接するタイル張サイディングパネル
同士を、隣接する左右方向端部において共に胴縁に対し
て固定する場合に適用することも可能であるし、更には
またタイル張サイディングパネルにおける軽量基板を上
記のような金属製の表皮材と軽量裏材とで構成するので
はなく、これを他の形態で構成することも可能であるな
ど、本発明はその主旨を逸脱しない範囲において種々変
更を加えた形態で構成可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である施工構造の説明図であ
る。
【図2】図1におけるタイル張サイディングパネル単体
の図である。
【図3】図1の施工構造の要部を拡大して示す図であ
る。
【図4】図1及び図3の施工構造の要部の断面図であ
る。
【図5】図1,図3の施工構造の要部平面図である。
【図6】図5の施工構造の固定金具による固定部分を各
部材に分解して示す図である。
【図7】図1及び図3の施工構造における胴縁の固定構
造を固定具としてのビスとともに示す図である。
【図8】図7のビスを打ち込む前の状態を示す図であ
る。
【図9】図5の固定金具の他の形態例を施工構造ととも
に示す図である。
【図10】住宅外壁のリフォームのための従来の施工構
造の例を示す図である。
【図11】本願の先願に係るタイル張サイディングパネ
ルの例を示す図である。
【図12】図11のタイル張サイディングパネルを用い
た施工構造例を、図1,図3の施工構造例の利点を明ら
かにするために比較例として示した図である。
【符号の説明】
10 コンクリート基礎 12 柱 16 モルタル壁 18 胴縁(下地材) 22 タイル張サイディングパネル 24 止め具 26,50 固定金具(固定ピース) 28 軽量基板 30 表皮材 32 軽量裏材 34 タイル 42 嵌合突条(嵌合凸部) 44 嵌合凹溝(嵌合凹部)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タイル張サイディングパネルの上端部及
    び下端部の一方に嵌合凸部を他方に嵌合凹部を設け、上
    下に隣接するタイル張サイディングパネル同士でそれら
    嵌合凸部と嵌合凹部とを嵌合して接続するとともに、該
    タイル張サイディングパネルには左右方向の端部にそれ
    ら嵌合凸部,嵌合凹部を設けることなく左右方向に隣接
    するタイル張サイディングパネル同士で各左右端面を互
    いに突き合わせた状態に接続し、該接続状態において各
    タイル張サイディングパネルを躯体側に固定し、タイル
    壁面を構築したことを特徴とするタイル張サイディング
    パネルの施工構造。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記タイル張サイデ
    ィングパネルが、薄肉の金属製の表皮材の裏面に裏材を
    固着一体化して成る軽量基板の表面にタイルを配列状態
    で固着した形態のものであり、且つ前記嵌合凸部及び嵌
    合凹部が該金属製の表皮材の曲げ加工にて形成されてい
    ることを特徴とするタイル張サイディングパネルの施工
    構造。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記金属製の表皮材
    は上端部及び下端部が裏面側に折り曲げられていて、前
    記裏材の上端面及び下端面を覆っているとともに、左右
    端部は裏面側に折り曲げられることなく該裏材の左右端
    面を露出させる形態とされていることを特徴とするタイ
    ル張サイディングパネルの施工構造。
  4. 【請求項4】 タイル張サイディングパネルを躯体側の
    施工面に並べて配置し、それらタイル張サイディングパ
    ネルを胴縁等縦方向に延在させた下地材の表面に止め具
    にて止め付けてタイル壁面を構築するようにしたタイル
    張サイディングパネルの施工構造であって隣接する一対
    のタイル張サイディングパネルの端部において、それら
    タイル張サイディングパネル間に跨るように共通の固定
    ピースを介設して、該固定ピースをビス等の前記止め具
    にて前記下地材に止め付けたことを特徴とするタイル張
    サイディングパネルの施工構造。
JP29762396A 1996-10-18 1996-10-18 タイル張サイディングパネルの施工構造 Pending JPH10121616A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29762396A JPH10121616A (ja) 1996-10-18 1996-10-18 タイル張サイディングパネルの施工構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29762396A JPH10121616A (ja) 1996-10-18 1996-10-18 タイル張サイディングパネルの施工構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10121616A true JPH10121616A (ja) 1998-05-12

Family

ID=17848967

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29762396A Pending JPH10121616A (ja) 1996-10-18 1996-10-18 タイル張サイディングパネルの施工構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10121616A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20180047926A (ko) * 2016-11-02 2018-05-10 장철 방진용 경량 인슐레이션 석재 패널 구조체

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20180047926A (ko) * 2016-11-02 2018-05-10 장철 방진용 경량 인슐레이션 석재 패널 구조체

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6792727B2 (en) Curved wall panel system
JP5993129B2 (ja) 建築用パネルの下地材への取付構造
US20080034707A1 (en) Composite Constructional Element And Method Of Manufacturing A Composite Constructional Element
JPH10121616A (ja) タイル張サイディングパネルの施工構造
JP4535382B2 (ja) 有孔板継目部の補強構造
JPH11131748A (ja) タイル張サイディングパネルの施工構造
US20050284052A1 (en) Endpiece for wood siding
JP4527856B2 (ja) 外壁目地構造及び外壁目地施工方法
JP3370867B2 (ja) タイルパネルの張付工法
JPH0349001Y2 (ja)
JPH10238095A (ja) 室内造作材の取付構造
JPH1088772A (ja) タイル張サイディングパネル
JPH06288024A (ja) パネル材及びこれを用いた壁面の構築工法
JPH11223005A (ja) サイディングパネルの張付施工構造
JP2001090327A (ja) 床仕上げ材、床仕上げ方法及びユニット建物の床仕上げ方法
JPH1088773A (ja) コーナー用タイル張サイディングパネル
JP2000265638A (ja) 外装材用の取付金具、外壁構造及び外装材の取付方法
JP4185757B2 (ja) 幅木構造
JP2003097010A (ja) 塗壁用下地材及び塗壁用下地構造
JP2000303616A (ja) 壁面等の下地材
JPH0253582B2 (ja)
JPH10115070A (ja) タイルパネル
JP4205291B2 (ja) 天井および天井周縁部材
JP2002013212A (ja) 下地材の骨組み連結構造およびこの骨組み連結構造に用いられる連結部材ならびに固定部材
JP3972114B2 (ja) トイレ壁の形成方法