JPH0970907A - コアー材と複合盤体 - Google Patents

コアー材と複合盤体

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JPH0970907A
JPH0970907A JP7254582A JP25458295A JPH0970907A JP H0970907 A JPH0970907 A JP H0970907A JP 7254582 A JP7254582 A JP 7254582A JP 25458295 A JP25458295 A JP 25458295A JP H0970907 A JPH0970907 A JP H0970907A
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JP
Japan
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core material
connecting piece
bent
plate
substrate
Prior art date
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Pending
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JP7254582A
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English (en)
Inventor
Kiyoshi Yamamoto
山本  清
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OYO KIKAKU KK
Oyo Kikaku KK
Original Assignee
OYO KIKAKU KK
Oyo Kikaku KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コストが安く、中空部が連続している
複合盤体を提供することを目的とする。 【構成】 剛性材料からなる基板に、屈折線で繋
がる連結片を多数設け、連結片を基板に直角に屈折して
コアー材を形成する。コアー材に表面板を貼り合わせて
複合盤体を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコアー材、並びに、それ
を用いた複合盤体に関する。
【0002】
【従来の技術と利用分野】薄板を用いて形成した複合盤
体としては、ハニカムコアがよく知られている。薄板で
形成しているにもかかわらず、盤体としての強度が大き
くで極めて優れた複合盤体であるが、生産工程が複雑で
コストの高いのが難点である。又、小さなセルが独立し
ているので、中空部に断熱材を入れるのが難しい、など
の難点もある。
【0003】
【発明の目的】この発明は、このような難点を解消する
ために、生産工程が簡単で、従ってコストが安く、中空
部が連続している複合盤体を提供することを目的として
いる。
【0004】
【発明の構成】この目的のために、この発明では、剛性
材料からなる基板の複数の箇所に、屈折線分を一辺とし
た略長方形の連結片部を設け、該屈折線分以外の外縁を
基板から切離した上、その連結片部を屈折線分で略直角
に屈折して、基板から突出した複数の所定の長さの連結
片を付設してコアー材を形成するものである。又、この
コアー材の表裏面の一面ないし両面に表面材を貼り合わ
せて複合盤体を形成するものである。
【0005】
【作用】一枚の剛性のある薄板からなり、多数の連結片
を有するコアー材が、単純な工程で形成できる。このよ
うなコアー材と表面材とを接合することにより、曲げ剛
性の大きい複合盤体を得ることができる。更に、コアー
材には内部に連続した空間が形成されているので、断熱
材などを注入することも容易である。
【0006】
【実施例1】図1に示すのは、厚さ1ミリメートルの亜
鉛メッキ鋼板からなる薄板からなる原板1で、一辺30
センチメートルの正方形の基板11の周囲四辺に巾6セ
ンチメートルの帯状の縁板12が付設されている。基板
11には、多数の屈折線分13を設ける。屈折線分の長
さは3センチメートルである。屈折線分13を一辺とす
る長さ6センチメートルの略長方形の連結片部14を区
画する。各縁板12と各連結片部14の先端には屈折線
分に平行な接合縁部16を区画する。屈折線分を除く残
り三辺の周囲には約5ミリメートル巾の打抜部15の箇
所で鋼板をプレス抜きする。連結片部は出来るだけ数多
く形成するのが望ましいので、必然的に互いに接近す
る。基板は連結片部を繋いでいれば用が足りるので、巾
の狭くなるところも生ずるし、打抜部が連続する箇所も
生ずることもある。屈折線分13は縦横斜めなどいろい
ろの方向を向いている方が、いろいろの角度から外力が
加わった場合の耐力を均等にする上で望ましい。
【0007】図2に示すように、このような基板11を
用いてコアー材2を形成するには、曲げプレス作業によ
り、各連結片部14を屈折線分13の箇所で直角に屈折
して連結片24とする。又、連結片部の先端の接合縁部
16もクランク状に直角に屈折して接合縁26を形成す
る。連結片、接合縁の屈折箇所では屈折線に直交方向の
補強溝(ビード)21を設けて補強する。
【0008】基板11の周囲四辺の縁板12も連結片と
同じ側に直角に屈折して周壁22を形成する。周壁22
の先端部は再度内側に直角に屈折して、巾1センチメー
トルの接合縁26を形成する。このようにして図3に示
すような、多数の連結片24と周壁22が同じ高さで突
出したコアー材2が形成される。
【0009】このようなコアー材は複合盤体を形成する
のに用いるのが一般的ではあるが、下記のように単体で
用いることも可能である。図4に示すように、床スラブ
3の上にコアー材2を連結片を下にして敷き詰め、その
上にベニヤ板31を敷き並べ、その上に畳床32を設置
する。畳の高さを調節すると共に、畳床の下の通気をよ
くすることができる。それぞれの連結片が上からの荷重
を支えるので、強度は充分であるし、基板は薄板で形成
されていて全体として可撓性があるので、コアー材は多
少の不陸がある床スラブにも馴染むことができる。
【0010】図5に示すように、建物の地下室など、地
下水や湿気の多い場所で、床スラブ3にコアー材2を敷
き並べ、その上に堰板33を敷き詰めた後、その上にモ
ルタルないしコンクリートを流し込み保護層34を形成
する。コアー材の中空部を排水層として使用する。図6
に示すように、陸屋根の上の防水層35の上にコアー材
2を敷き並べ、その上に肉薄のコンクリートブロック3
6を並べて保護層34とする。コアー材の空間が空気層
となって屋上の温度上昇を抑える。
【0011】図7に示すように、周囲に周壁22を設け
たコアー材2の両表面を堰板で抑えた上、内部の空間に
発泡モルタルなどの断熱材4を充填する。発泡モルタル
の硬化後に堰板を取り除いて、断熱コアー材27を得る
ことができる。強度的にも優れたコアー材となる。
【0012】
【実施例2】図8に、コアー材2を用いて複合盤体5を
形成する例を示す。一辺90センチメートルの正方形、
厚さ5センチメートルのコアー材2を二個並列し、その
上に同じ大きさの鋼板61を、コアー材2の基板側に溶
着する。コアー材2の反対側の多数の接合縁に載せるよ
うにして石膏ボード62を接合して三層構造の複合盤体
5を形成する。石膏ボードの上に仕上材63を貼り付け
ても良い。複合盤体5の周囲はコアー材の周壁22が覆
うことになる。
【0013】本発明のコアー材の素材は鋼板に限定され
るものではなく、アルミニウム・ステンレス・銅板など
の金属板の他、樹脂板などを用いることもできる。表面
材の材質・厚さ・接合方法も規定するものではない。片
面のみに表面材を貼っても良い。表面材は鋼板・アルミ
板・窯業板・木質板などの剛性板体の他、繊維・プラス
チック・紙などからシート状物から任意に選択できる。
コアー材と表面材の両方に鋼板を用いて、全金属性の中
空パネルとすることを可能である。透光性のあるものも
形成できる。内部の空間に充填するものも湿式・乾式な
ど特に規定するものではない。発泡モルタルなどを用い
ることにより、強度のある複合盤体を形成してもよい。
【0014】図9に示すように、補強リブ64を設けた
表面板6を用いて複合盤体5を形成してもよい。補強リ
ブ64のある箇所ではコアー材2の連結片24の長さを
変えればよい。補強リブ64により、外壁パネルなどに
適した、高強度の複合盤体を形成することができる。全
体が同じ厚さでないと成形が難しいハニカムコアーと違
う本発明のメリットの一つである。
【0015】複合盤体5同志の連結には、図10に示す
ように、コアー材2の周壁22に嵌合凹部51や嵌合凸
部52を形成し、互いに嵌合してもよい。又、図11に
示すように、コアー材2の周壁22の先端を、外側に屈
折して突出した接合縁26とし、この接合縁の外縁に合
わせた大きさの表面板6を貼り合わせる。基板側にもコ
アー材からはみ出す表面板6を接合して、複合盤体5の
全周囲に嵌合凹部51を形成する。角柱状の連結棒7を
立設し、その両側から嵌合凹部51を外嵌して複合盤体
5同志を連結してもよい。
【0016】
【実施例3】図12に示すように、コアー材2の連結片
のない箇所で、基板11を直角に屈折し、コアー材2の
表裏に屈折した表面板6を貼り合わせて、屈折複合盤体
53を構成することも可能である。屈折角度は直角でな
くとも任意の角度でもよい。図13に示すように、曲面
を持ったコアー材2を芯材として曲面複合盤体54を形
成することも可能である。
【0017】コアー材と表面材を接合する方法として
は、溶着、接着、リベット接合などの他、図14に示す
ように、基板11に立設された連結片24の先端を尖ら
せて表面板6に刺し込んで接合してもよい。図15に示
すように、連結片24を基板11の両面に突出させた肉
厚のコアー材2を形成することもできる。
【発明の効果】この発明は以上のように構成されている
ので、次のような効果が期待できる。 1 一枚の平板からコアー材を形成でき、軽量で安価で
ある。 2 コアー材はプレス抜き・曲げの単純な工程で形成可
能で、安価にできる。 3 コアー材は複合盤体の縁板も同時に形成できるので
便利である。 4 コアー材の縁板には凹部・凸部が形成できるので連
結などに便利である。 5 コアー材は内部に空間が多く、断熱材を充填するの
に便利である。 6 コアー材の両面に引張強度の大きい表面材を貼る
と、剛性の大きな複合盤体が形成できる。 7 リブ付きで剛性材料からなる表面板を用いることに
より、剛性の大きい複合盤体が形成できる。 8 屈折したものや、曲面のコアー材・複合盤体が形成
できる。
【図面の簡単な説明】
【図 1】 原板の一例を示す平面図である。
【図 2】 連結片の形成状況を示す部分斜視図であ
る。
【図 3】 コアー材の構成の一例を示す側断面図で
ある。
【図 4】 コアー材の使用状況の一例を示す側断面
図である。
【図 5】 コアー材の使用状況の他の一例を示す側
断面図である。
【図 6】 コアー材の使用状況の他の一例を示す側
断面図である。
【図 7】 コアー材に断熱材を充填した一例を示す
側断面図である。
【図 8】 複合盤体の構成の一例を示す側断面図で
ある。
【図 9】 複合盤体の構成の他の一例を示す側断面
図である。
【図10】 複合盤体の連結方法の一例を示す平面図
である。
【図11】 複合盤体の連結方法の他の一例を示す平
面図である。
【図12】 屈折複合盤体の構成の一例を示す平面断
面図である。
【図13】 曲面複合盤体の構成の一例を示す平面断
面図である。
【図14】 コアー材の表面板との接合状況を示す正
面断面図である。
【図15】 コアー材の構成の他の一例を示す側断面
図である。
【符号の説明】
1 原板 11 基板 12 縁板 13 屈折線分 2 コアー材 21 補強溝(ビード) 22 周壁 24 連結片 26 接合縁 27 断熱コアー材 3 床スラブ 4 断熱材 5 複合盤体 51 嵌合凹部 52 嵌合凸部 53 屈折複合盤体 54 曲面複合盤体 6 表面板 64 補強リブ 7 連結棒
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年8月2日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 コアー材と複合盤体
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコアー材、並びに、それ
を用いた複合盤体に関する。
【0002】
【従来の技術と利用分野】薄板を用いて形成した複合盤
体としては、ハニカムコアがよく知られている。薄板で
形成しているにもかかわらず、盤体としての強度が大き
くで極めて優れた複合盤体であるが、生産工程が複雑で
コストの高いのが難点である。又、小さなセルが独立し
ているので、中空部に断熱材を入れるのが難しい、など
の難点もある。
【0003】
【発明の目的】この発明は、このような難点を解消する
ために、生産工程が簡単で、従ってコストが安く、中空
部が連続している複合盤体を提供することを目的として
いる。
【0004】
【発明の構成】この目的のために、この発明では、剛性
材料からなる基板の複数の箇所に、屈折線分を一辺とし
た略長方形の連結片部を設け、該屈折線分以外の外縁を
基板から切離した上、その連結片部を屈折線分で略直角
に屈折して、基板から突出した複数の所定の長さの連結
片を付設してコアー材を形成するものである。又、この
コアー材の表裏面の一面ないし両面に表面材を貼り合わ
せて複合盤体を形成するものである。
【0005】
【作用】一枚の剛性のある薄板からなり、多数の連結片
を有するコアー材が、単純な工程で形成できる。このよ
うなコアー材と表面材とを接合することにより、曲げ剛
性の大きい複合盤体を得ることができる。更に、コアー
材には内部に連続した空間が形成されているので、断熱
材などを注入することも容易である。
【0006】
【実施例1】図1に示すのは、厚さ1ミリメートルの亜
鉛メッキ鋼板からなる薄板からなる原板10で、一辺3
0センチメートルの正方形の基板11の周囲四辺に巾6
センチメートルの帯状の縁板12が付設されている。基
板11には、多数の屈折線分13を設ける。屈折線分の
長さは3センチメートルである。屈折線分13を一辺と
する長さ6センチメートルの略長方形の連結片部14を
区画する。各縁板12と各連結片部14の先端には屈折
線分に平行な接合縁部16を区画する。屈折線分を除く
残り三辺の周囲には約5ミリメートル巾の打抜部15の
箇所で鋼板をプレス抜きする。連結片部は出来るだけ数
多く形成するのが望ましいので、必然的に互いに接近す
る。基板は連結片部を繋いでいれば用が足りるので、巾
の狭くなるところも生ずるし、打抜部が連続する箇所も
生ずることもある。屈折線分13は縦横斜めなどいろい
ろの方向を向いている方が、いろいろの角度から外力が
加わった場合の耐力を均等にする上で望ましい。
【0007】図2に示すように、このような基板11を
用いてコアー材2を形成するには、曲げプレス作業によ
り、各連結片部14を屈折線分13の箇所で直角に屈折
して連結片24とする。又、連結片部の先端の接合縁部
16もクランク状に直角に屈折して接合縁26を形成す
る。連結片、接合縁の屈折箇所では屈折線に直交方向の
補強溝(ビード)21を設けて補強する。
【0008】基板11の周囲四辺の縁板12も連結片と
同じ側に直角に屈折して周壁22を形成する。周壁22
の先端部は再度内側に直角に屈折して、巾1センチメー
トルの接合縁26を形成する。このようにして図3に示
すような、多数の連結片24と周壁22が同じ高さで突
出したコアー材2が形成される。
【0009】このようなコアー材は複合盤体を形成する
のに用いるのが一般的ではあるが、下記のように単体で
用いることも可能である。図4に示すように、床スラブ
3の上にコアー材2を連結片を下にして敷き詰め、その
上にベニヤ板31を敷き並べ、その上に畳床32を設置
する。畳の高さを調節すると共に、畳床の下の通気をよ
くすることができる。それぞれの連結片が上からの荷重
を支えるので、強度は充分であるし、基板は薄板で形成
されていて全体として可撓性があるので、コアー材は多
少の不陸がある床スラブにも馴染むことができる。
【0010】図5に示すように、建物の地下室など、地
下水や湿気の多い場所で、床スラブ3にコアー材2を敷
き並べ、その上に堰板33を敷き詰めた後、その上にモ
ルタルないしコンクリートを流し込み保護層34を形成
する。コアー材の中空部を排水層として使用する。図6
に示すように、陸屋根の上の防水層35の上にコアー材
2を敷き並べ、その上に肉薄のコンクリートブロック3
6を並べて保護層34とする。コアー材の空間が空気層
となって屋上の温度上昇を抑える。
【0011】図7に示すように、周囲に周壁22を設け
たコアー材2の両表面を堰板で抑えた上、内部の空間に
発泡モルタルなどの断熱材4を充填する。発泡モルタル
の硬化後に堰板を取り除いて、断熱コアー材27を得る
ことができる。強度的にも優れたコアー材となる。
【0012】
【実施例2】図8に、コアー材2を用いて複合盤体5を
形成する例を示す。一辺90センチメートルの正方形、
厚さ5センチメートルのコアー材2を二個並列し、その
上に同じ大きさの鋼板61を、コアー材2の基板側に溶
着する。コアー材2の反対側の多数の接合縁に載せるよ
うにして石膏ボード62を接合して三層構造の複合盤体
5を形成する。石膏ボードの上に仕上材63を貼り付け
ても良い。複合盤体5の周囲はコアー材の周壁22が覆
うことになる。
【0013】本発明のコアー材の素材は鋼板に限定され
るものではなく、アルミニウム・ステンレス・銅板など
の金属板の他、樹脂板などを用いることもできる。表面
材の材質・厚さ・接合方法も規定するものではない。片
面のみに表面材を貼っても良い。表面材は鋼板・アルミ
板・窯業板・木質板などの剛性板体の他、繊維・プラス
チック・紙などからシート状物から任意に選択できる。
コアー材と表面材の両方に鋼板を用いて、全金属性の中
空パネルとすることを可能である。透光性のあるものも
形成できる。内部の空間に充填するものも湿式・乾式な
ど特に規定するものではない。発泡モルタルなどを用い
ることにより、強度のある複合盤体を形成してもよい。
【0014】図9に示すように、補強リブ64を設けた
表面板6を用いて複合盤体5を形成してもよい。補強リ
ブ64のある箇所ではコアー材2の連結片24の長さを
変えればよい。補強リブ64により、外壁パネルなどに
適した、高強度の複合盤体を形成することができる。全
体が同じ厚さでないと成形が難しいハニカムコアーと違
う本発明のメリットの一つである。
【0015】複合盤体5同志の連結には、図10に示す
ように、コアー材2の周壁22に嵌合凹部51や嵌合凸
部52を形成し、互いに嵌合してもよい。又、図11に
示すように、コアー材2の周壁22の先端を、外側に屈
折して突出した接合縁26とし、この接合縁の外縁に合
わせた大きさの表面板6を貼り合わせる。基板側にもコ
アー材からはみ出す表面板6を接合して、複合盤体5の
全周囲に嵌合凹部51を形成する。角柱状の連結棒7を
立設し、その両側から嵌合凹部51を外嵌して複合盤体
5同志を連結してもよい。
【0016】
【実施例3】図12に示すように、コアー材2の連結片
のない箇所で、基板11を直角に屈折し、コアー材2の
表裏に屈折した表面板6を貼り合わせて、屈折複合盤体
53を構成することも可能である。屈折角度は直角でな
くとも任意の角度でもよい。図13に示すように、曲面
を持ったコアー材2を芯材として曲面複合盤体54を形
成することも可能である。
【0017】コアー材と表面材を接合する方法として
は、溶着、接着、リベット接合などの他、図14に示す
ように、基板11に立設された連結片24の先端を尖ら
せて表面板6に剌し込んで接合してもよい。図15に示
すように、連結片24を基板11の両面に突出させた肉
厚のコアー材2を形成することもできる。
【0018】連結片24は、図16に示すように、長尺
のものであってもよい。1メートル×2メートルの大判
の亜鉛メッキ鋼板の薄板からなる長方形の長尺の基板1
1に、互いに平行な複数の長いコの字状の打抜部15を
設け、打抜部に囲まれた連結片部を曲げ起こすことで、
多数の同じ高さの連結片24を平行に設けてコアー材2
を形成したものである。連結片の先端は、基板11と平
行な細巾の接合縁26を形成しておく。連結片の高さ方
向の中央には、等間隔で小孔17を開けておくと、強度
の低下はあまりないのに対して、パネルとして複合した
時の内部空間の一体化ができるので、便利である。基板
と連結片の間、連結片と接合縁の間の屈折箇所には、補
強溝(ビード)21を設けて補強しておくのが望まし
い。
【0019】このように形成されたコアー材は、平行な
多数のリブが形成された状態になるので、断面係数が非
常に大きい。基板11の周囲二辺、出来れば全周囲四辺
を屈折させて、連結片と同じ高さの縁板12を形成する
と、コアー材2は更に強度の大きい盤体となる。図17
に示すように、連結片と平行で、同じ高さの周壁22
を、基板11の両側片に付設する。周壁22の先端部は
再度内側に直角に屈折して接合縁26を付設する。コア
ー材と同じ大きさの薄板からなる表面板6を、各連結片
の上に載せて、それぞれの接合縁と接合して複合盤体5
を構成する。各連結片がリブとして働くし、残された帯
状の基板11と表面板6が、引張材として働くので、長
手方向に非常に強度のあるパネルが形成される。基板の
上に更に別の表面板を貼り合わせて、連結片を抜いた穴
のない、完結した複合盤体としても良い。
【0020】
【発明の効果】この発明は以上のように構成されている
ので、次のような効果が期待できる。 1 一枚の平板からコアー材を形成でき、軽量で安価で
ある。 2 コアー材はプレス抜き・曲げの単純な工程で形成可
能で、安価にできる。 3 コアー材は複合盤体の縁板も同時に形成できるので
便利である。 4 コアー材の縁板には凹部・凸部が形成できるので連
結などに便利である。 5 コアー材は内部に空間が多く、断熱材を充填するの
に便利である。 6 コアー材の両面に引張強度の大きい表面材を貼る
と、剛性の大きな複合盤体が形成できる。 7 リブ付きで剛性材料からなる表面板を用いることに
より、剛性の大きい複合盤体が形成できる。 8 屈折したものや、曲面のコアー材・複合盤体が形成
できる。
【図面の簡単な説明】
【図 1】 原板の一例を示す平面図である。
【図 2】 連結片の形成状況を示す部分斜視図であ
る。
【図 3】 コアー材の構成の一例を示す側面図であ
る。
【図 4】 コアー材の使用状況の一例を示す側面図で
ある。
【図 5】 コアー材の使用状況の他の一例を示す側面
図である。
【図 6】 コアー材の使用状況の他の一例を示す側面
図である。
【図 7】 コアー材に断熱材を充填した例を示す側面
図である。
【図 8】 複合盤体の構成の一例を示す側面図であ
る。
【図 9】 複合盤体の構成の他の一例を示す側面図で
ある。
【図10】 複合盤体の連結方法の一例を示す平面図で
ある。
【図11】 複合盤体の連結方法の他の一例を示す平面
図である。
【図12】 屈折複合盤体の構成の一例を示す平面図で
ある。
【図13】 曲面複合盤体の構成の一例を示す平面図で
ある。
【図14】 コアー材と表面板との接合状況を示す正面
図である。
【図15】 コアー材の構成の他の一例を示す側面図で
ある。
【図16】 複合盤体の他の一例を示す斜視図である。
【図17】 複合盤体の他の一例を示す正面図である。
【符号の説明】 1 原板 11 基板 12 縁板 13 屈折線分 2 コアー材 21 補強溝(ビード) 22 周壁 24 連結片 26 接合縁 27 断熱コアー材 3 床スラブ 4 断熱材 5 複合盤体 51 嵌合凹部 52 嵌合凸部 53 屈折複合盤体 54 曲面複合盤体 6 表面板 64 補強リブ 7 連結棒
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図16
【補正方法】追加
【補正内容】
【図16】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図17
【補正方法】追加
【補正内容】
【図17】

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 剛性材料からなる基板の複数の箇所
    に、屈折線分を一辺とした略長方形の連結片部を設け、
    該屈折線分以外の外縁を基板から切離し、次いで、上記
    連結片部を屈折線分で略直角に屈折して、基板から突出
    する複数の所定の長さの連結片を付設したことを特徴と
    した、コアー材。
  2. 【請求項2】 屈折線分が基板上で多方向を向いてい
    ることを特徴とした、請求項1記載の、コアー材。
  3. 【請求項3】 基板の周縁の少なくとも一部を、略直
    角に屈折して所定の高さの周壁を形成したことを特徴と
    した、請求項1ないし請求項2記載の、コアー材。
  4. 【請求項4】 連結片、並びに/ないし、周壁の先端
    部を、屈折線分と平行な所定の箇所で、略直角に屈折し
    て、先端に接合縁を形成したことを特徴とした、請求項
    1ないし請求項3記載の、コアー材。
  5. 【請求項5】 連結片、並びに/ないし、周壁、接合
    縁、の屈折箇所に、屈折線と交叉する補強溝(ビード)
    を付設したことを特徴とした、請求項1ないし請求項4
    記載の、コアー材。
  6. 【請求項6】 連結片は、薄板の両側に突出して形成
    されたことを特徴とした、請求項1ないし請求項5記載
    の、コアー材。
  7. 【請求項7】 基板が、連結片が付設された状態で、
    屈折ないし屈曲されたことを特徴とした、請求項1ない
    し請求項6記載の、コアー材。
  8. 【請求項8】 内部の中空部に断熱材ないし遮音材を
    充填したことを特徴とした、請求項1ないし請求項7記
    載の、コアー材。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし請求項8記載のコアー
    材の一面、ないし、両面に、表面材を接合したことを特
    徴とした、複合盤体。
  10. 【請求項10】 表面材はコアー材に同調して屈折ない
    し屈曲されたものであることを特徴とした、請求項9記
    載の、複合盤体。
  11. 【請求項11】 表面材には補強リブが付設されたこと
    を特徴とした、請求項9ないし請求項10記載の、複合
    盤体。
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