JPH09112029A - ポリスチレン系発泡体製断熱パネル - Google Patents

ポリスチレン系発泡体製断熱パネル

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JPH09112029A
JPH09112029A JP7292048A JP29204895A JPH09112029A JP H09112029 A JPH09112029 A JP H09112029A JP 7292048 A JP7292048 A JP 7292048A JP 29204895 A JP29204895 A JP 29204895A JP H09112029 A JPH09112029 A JP H09112029A
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JP
Japan
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concrete
panel
heat insulating
insulating panel
foaming body
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Pending
Application number
JP7292048A
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English (en)
Inventor
Masatoshi Saito
正俊 斎藤
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Achilles Corp
Original Assignee
Achilles Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 施工の効率化を図り、断熱性を持ち、軽量
で、コンクリートの密着性に優れた断熱パネルを提供す
る。 【解決手段】 本発明におけるコンクリートと一体密着
施工可能なる断熱パネルは、通常断熱パネルとして使用
されているポリスチレン系発泡体製パネルのコンクリー
ト打設面に、溝条または突条を有し、これらは、断続的
なものであっても、連続的なものであってもよい。溝条
の形状としては、パネルの面の内部の投影面積が開口部
の投影面積より、大きくなっており、コンクリートがこ
の溝に入り硬化後抜け難くなている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】本発明は、住宅、倉庫等の天井、
壁、床に、容易に施工可能な断熱パネルに関する。
【0002】
【技術背景】従来、コンクリートの天井、壁、床に断熱
パネルを施工する方法としては、例えば、梁や間柱など
に荒板を釘止めし、該板のコンクリート打設面に断熱パ
ネルを仮着し、断熱パネルに、コンクリートやモルタル
を吹きつけや塗布により、壁面を形成する方法がある。
この場合、断熱パネルとコンクリートとの密着を向上さ
せる方法として、断熱パネルにラス網を貼着する方法、
ラス網端部を針状にして差し込む方法、又は、ラス網を
断熱パネルと成形一体化する方法等が行われている。ま
た、スラブ型枠のコンクリート打設面に断熱パネルを仮
着し、型枠を組み上げて、コンクリートを打設し、硬化
後に型枠を取り除き、断熱パネルに天井材などの表面化
粧材を敷設する方法が行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような施
工方法や型枠を使用する方法であると、特に天井に使用
した場合にコンクリートと断熱パネルとの固定が不十分
であって、脱落の危険性があり、再度別な固定補強の必
要があり、また、断熱パネル端部の浮き上がりが発生
し、面がフラットでなくなる虞があり、補修の必要な場
合があった。コンクリートに断熱パネル固定の為の補強
板を埋設する方法もあるが、施工時の型枠組の時の作業
能率の悪いものであった。また、壁面の場合、コンクリ
ートが断熱パネル面から剥がれ落ちる虞があった。ま
た、ラス網を断熱パネル表面に設ける場合に作業工程が
煩雑になったり、ラス網が断熱パネル表面に埋没してし
まいコンクリートとの密着向上の働きをしない場合があ
った。
【0004】本発明は、これらの問題点を解決するべく
なされたものであって、施工の効率化を図り、断熱性を
持ち、軽量で、コンクリートの密着性に優れた断熱パネ
ルを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の断熱パネルは、
コンクリートと一体密着施工可能なる断熱パネルにおい
て、ポリスチレン系発泡体よりなり、少なくともコンク
リートとの接合面に、内部投影面積が開口部投影面積よ
り大きくなる溝、又は上部面積が下端部面積より大きい
突条を少なくとも長さ方向に有することを特徴とする。
【0006】また本発明の断熱パネルは、一方の側面に
凸状の嵌合部、相対する側面に凹状の嵌合部を全ての側
面に有することを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明におけるコンクリートと一
体密着施工可能なる断熱パネルは、通常断熱パネルとし
て使用されているポリスチレン系発泡体製パネルのコン
クリート打設面に、溝条または突条を有し、これらは、
断続的なものであっても、連続的なものであってもよ
い。溝条の形状としては、パネルの面の内部の投影面積
が開口部の投影面積より、大きくなっており、コンクリ
ートがこの溝に入り硬化後抜け難くなている。例えば逆
台形状、半円上等が使用される。突条形状としては、上
部面積が下端部面積より大きくなっており、コンクリー
トを打設した場合に、この突条がコンクリートに埋め込
まれ抜け難くなっているものである。例えば、円柱状等
の形状が使用される。
【0008】通常これらの溝条や突条は、パネルの長さ
方向に複数設けられ、その間隔は使用場所等により決定
される。コンクリートとのより強固な結合を必要とする
場合は、長さ方向だけでなく、幅方向に設けてもよい。
溝条の深さとしては、用途によって適宜選択されるが、
パネルの厚さの1/3〜1/2程度が好ましい。コンク
リートの結合だけを考慮すると深いほうが好ましいが、
深すぎるとパネルとしての強度及び断熱性の面で好まし
くない。
【0009】突条体の高さは、断熱パネルの厚さに対し
て、1/3〜1/2程度の高さとなるのが好ましい。こ
の場合も、溝条と同様、用途、形状や本数によって決定
される。
【0010】本発明の断熱パネルの溝条や突条は、パネ
ル成型時の型成形で形成してもよいが、形状的に型成形
であると特殊な型を準備する必要があり、作業性、コス
ト面であまり好ましくない。断熱パネルがポリスチレン
系発泡体であるので、断熱パネル成型後に熱線、切削等
による後加工が容易である。また、パネル自体もポリス
チレン系発泡体ブロックをスライスして作成したほうが
コスト的にメリットがあるので、スライスと同時に、ま
たはスライス後に溝条、突条を形成したほうが好まし
い。更に、ブロックをスライスしたパネルは、押出成形
や型成形によるものと異なり、表面が微妙に凹凸がある
のでコンクリート密着性の面で好ましい。また、突条の
場合は、別部材として作成し、接着剤等で固定してもよ
い。この場合の突条の素材は、パネルと同じものでも異
素材であってもよい。
【0011】本発明の断熱パネルは、一方の側面に凸状
の嵌合部、相対する側面に凹状の嵌合部を全ての側面に
有することにより、パネルの施行性向上となり、施行時
にパネルの組み付けが嵌合部を嵌合させることにより行
える。更に、このように組み付けされた断熱パネルに
は、特に防水シート等を使用しないでコンクリートを打
設しても、隣接するパネルの間からコンクリートや水分
が浸み出すことなく、また、パネルの端部が浮き上がる
ことがない。従って、化粧表面材を予め断熱パネルに敷
設しておいても汚れ等による支障がなく、コンクリート
打設後に化粧表面材を敷設する場合でも、断熱パネル表
面はフラットで、コンクリートによる汚れ等がないので
敷設作業性がよい。
【0012】この嵌合部の形状は、一般的に使用され
る、半円柱状や角柱場のものでよく、隣接するパネルの
側面同志が嵌合されて一体化されるものであればよい。
また、幅として断熱パネルの厚みの1/3〜1/2程度
の有れば良く、断続的に有るよりも、側面全体に有るほ
うが取扱性、加工性の面で好ましい。この嵌合部の形成
方法としては、パネルが型成形の場合、型により同時に
形成してもよく、また、コンクリート打設面の溝条や突
条と同様に熱線、切削等による後加工で形成してもよ
い。
【0013】
【発明の効果】本発明の断熱パネルは、特に天井施工の
場合に、軽量で、コンクリートとの密着性に優れ、断熱
パネルや化粧表面材の脱落等の心配がない。また、施工
組み付けがパネル周囲の側面嵌合部を利用して行えるの
で施工性の向上となる。更に、コンクリート打設時に特
別な防水シート等を使用しなくとも、隣接するパネルの
嵌合部からのコンクリートや水等の浸み出しが発生せ
ず、パネル端部の浮き上がり等の発生がないために仕上
がり外観の向上及び作業性の向上となる。また、本発明
のパネルの表裏面共に溝条や突条を設けることにより、
化粧表面材と断熱パネル間にエアサイクル用の空隙部を
設けることも可能となる。更に、コンクリートと断熱パ
ネルを一体化し、コンクリートに硬化収縮が発生して
も、断熱パネルの溝条内に入ったコンクリートが溝条口
より大きいので抜けることがなく、また突条の場合は、
収縮により突条を締めつけるよになり、密着が強まるの
で、密着性能は影響されず、パネルの浮き上がり等の障
害は発生しない。また、本発明の断熱パネルは、一般の
木造住宅用断熱パネルとしても使用することができ、溝
条や突条があることによりエアサイクル工法に利用する
事が可能である。断熱パネルがポリスチレン系発泡体で
あるために、加工性に優れ、軽量であり、ラス材や接続
用治具等を使用することがないのでコスト的に優れてい
る。
【0014】
【実施例】本発明の一実施例を図面を基に説明する。
【0015】密度30kg/m3 で1830mm×930mm ×45
0mm の建材用のポリスチレン発泡体ブロックを1830mm
×930mm ×80mmの大きさに熱線カット機を使用してスラ
イスした。このスライスされたパネルの片面に深さ40mm
で上部が下部よりも小さい等脚台形状の溝条1を3 本等
間隔に熱線カット機を使用し作成した。次に、長さ方向
の一方の側面部に高さ30mmで幅20mmの凸状嵌合部3を熱
線カット機を使用して作成し、もう一方の長さ方向の側
面に、深さ30mmで幅20mmの凹状嵌合部4を同様に作成し
嵌合部とした。さらに、幅方向の側面にも同様にして嵌
合部を作成し、図1及び図2の1830mm×930mm ×80mmの
大きさの本発明の断熱パネル1を得た。
【0016】天井施工の為に該型枠を組み上げ、この得
られた断熱パネル1をスラブ型枠のコンクリート打設面
に断熱パネル1の嵌合部を接合させ、一体かさせつつ、
仮着した。次にコンクリート7を打設し、硬化後に型枠
を取り外し、断熱パネルの表面に天井用表面化粧材6を
敷設した。この敷設時に、断熱パネル1の浮き上がりや
脱落もなく、容易に行うことができた。また、完成した
図3のよな状態において、断熱パネル1及び表面化粧剤
6の脱落、浮き上がり等の発生は見られなかった。
【図面の詳細な説明】
【図1】本発明の断熱パネルの一実施例の断面図
【図2】本発明の断熱パネルの一実施例の平面図
【図3】本発明の断熱パネルの一実施例の天井施行断面
【図4】本発明の断熱パネルの他の実施例の断面図
【図5】本発明の断熱パネルの他の実施例の断面図
【符号の説明】
1 断熱パネル 2 溝条 3 凸状嵌合部 4 凹状嵌合部 5 突条 6 化粧表面材 7 コンクリート 9 嵌合部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E04B 9/22 8913−2E E04F 13/18 F E04F 13/18 E04B 5/57 R

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリートと一体に密着施工可能なる
    断熱パネルにおいて、ポリスチレン系発泡体よりなり、
    少なくともコンクリートとの接合面に、内部投影面積が
    開口部投影面積より大きくなる溝条、又は上部面積が下
    端部面積より大きい突条を少なくとも長さ方向に有する
    ことを特徴とする断熱パネル。
  2. 【請求項2】 一方の側面に凸状の嵌合部、相対する側
    面に凹状の嵌合部を全ての側面に有することを特徴とす
    る請求項1記載の断熱パネル。
JP7292048A 1995-10-13 1995-10-13 ポリスチレン系発泡体製断熱パネル Pending JPH09112029A (ja)

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