JP2003183961A - ポリアクリロニトリル系炭素繊維シート、及びその製造方法 - Google Patents
ポリアクリロニトリル系炭素繊維シート、及びその製造方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 使用、又は加工するに際し、場所をとること
なく、軽量であり、強度が高く、且つ、撥水処理等の樹
脂処理をするに当たって、片面のみを処理する場合、裏
面への樹脂滲み出しが防止されたポリアクリロニトリル
(PAN)系炭素繊維シートを提供する。 【解決手段】 繊維軸を一方向に沿って開繊したPAN
系炭素繊維開繊体4と、前記開繊体の片面又は両面に積
重したPAN系炭素繊維不織布又はウェッブ6、8と、
前記開繊体4の繊維と前記不織布又はウェッブ6、8の
繊維とを厚さ方向に交絡させる交絡炭素繊維10とから
なるPAN系炭素繊維シート2。
なく、軽量であり、強度が高く、且つ、撥水処理等の樹
脂処理をするに当たって、片面のみを処理する場合、裏
面への樹脂滲み出しが防止されたポリアクリロニトリル
(PAN)系炭素繊維シートを提供する。 【解決手段】 繊維軸を一方向に沿って開繊したPAN
系炭素繊維開繊体4と、前記開繊体の片面又は両面に積
重したPAN系炭素繊維不織布又はウェッブ6、8と、
前記開繊体4の繊維と前記不織布又はウェッブ6、8の
繊維とを厚さ方向に交絡させる交絡炭素繊維10とから
なるPAN系炭素繊維シート2。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐熱性、断熱性に
優れ、通電性があり電極材等に応用されるポリアクリロ
ニトリル(PAN)系炭素繊維シート、及びその製造方
法に関する。
優れ、通電性があり電極材等に応用されるポリアクリロ
ニトリル(PAN)系炭素繊維シート、及びその製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】シート状のPAN系炭素繊維不織布は、
耐熱性、断熱性に優れ、通電性があるので、電極材等に
応用されている。別タイプのシート状のものとしては織
物タイプがあるが、この織物タイプに比べ上記不織布タ
イプのものは低コストで製造できる。特に薄いシート状
のPAN系炭素繊維不織布は、高分子燃料電池用電極材
等の炭素繊維材料として有用な素材である。
耐熱性、断熱性に優れ、通電性があるので、電極材等に
応用されている。別タイプのシート状のものとしては織
物タイプがあるが、この織物タイプに比べ上記不織布タ
イプのものは低コストで製造できる。特に薄いシート状
のPAN系炭素繊維不織布は、高分子燃料電池用電極材
等の炭素繊維材料として有用な素材である。
【0003】このような素材としては、従来よりニード
ルパンチ法又はウォータージェット法により製造する酸
化繊維不織布を炭素化した素材がある。
ルパンチ法又はウォータージェット法により製造する酸
化繊維不織布を炭素化した素材がある。
【0004】低目付で厚さの薄い炭素繊維不織布は、場
所をとらず軽量である。しかし、この低目付で厚さの薄
い炭素繊維不織布は、引張強度が低く、脆い。更に、こ
れを高分子燃料電池用電極材に用いる場合には、その片
面に撥水処理等の樹脂処理をする必要があるがその場
合、樹脂が裏面に滲み出し易いという問題がある。
所をとらず軽量である。しかし、この低目付で厚さの薄
い炭素繊維不織布は、引張強度が低く、脆い。更に、こ
れを高分子燃料電池用電極材に用いる場合には、その片
面に撥水処理等の樹脂処理をする必要があるがその場
合、樹脂が裏面に滲み出し易いという問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、解決すべ
き上記問題について鋭意検討した結果、PAN系酸化繊
維不織布又はウェッブと、繊維軸を一方向に沿って開繊
したPAN系酸化繊維開繊体とを重ね合わせ、ニードル
パンチ法又はウォータージェット法などの繊維交絡装置
により厚さ方向に交絡させることにより、これらが一体
化したPAN系酸化繊維シートが得られ、このPAN系
酸化繊維シートを炭素化することにより、強度が向上さ
れると共に、片面樹脂処理時の裏面への樹脂滲み出しが
防止されたPAN系炭素繊維シートが得られることを知
得し、本発明を完成するに至った。
き上記問題について鋭意検討した結果、PAN系酸化繊
維不織布又はウェッブと、繊維軸を一方向に沿って開繊
したPAN系酸化繊維開繊体とを重ね合わせ、ニードル
パンチ法又はウォータージェット法などの繊維交絡装置
により厚さ方向に交絡させることにより、これらが一体
化したPAN系酸化繊維シートが得られ、このPAN系
酸化繊維シートを炭素化することにより、強度が向上さ
れると共に、片面樹脂処理時の裏面への樹脂滲み出しが
防止されたPAN系炭素繊維シートが得られることを知
得し、本発明を完成するに至った。
【0006】従って、本発明の目的とするところは、上
記問題を解決したPAN系炭素繊維シート、及びその製
造方法を提供することにある。
記問題を解決したPAN系炭素繊維シート、及びその製
造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する本
発明は、以下に記載するものである。
発明は、以下に記載するものである。
【0008】〔1〕 繊維軸を一方向に沿って開繊した
ポリアクリロニトリル系炭素繊維開繊体と、前記開繊体
の片面又は両面に積重したポリアクリロニトリル系炭素
繊維不織布又はウェッブと、前記開繊体の繊維と前記不
織布又はウェッブの繊維とを厚さ方向に交絡させる交絡
炭素繊維とからなるポリアクリロニトリル系炭素繊維シ
ート。
ポリアクリロニトリル系炭素繊維開繊体と、前記開繊体
の片面又は両面に積重したポリアクリロニトリル系炭素
繊維不織布又はウェッブと、前記開繊体の繊維と前記不
織布又はウェッブの繊維とを厚さ方向に交絡させる交絡
炭素繊維とからなるポリアクリロニトリル系炭素繊維シ
ート。
【0009】〔2〕 ポリアクリロニトリル系炭素繊維
シートの、目付が15〜250g/m2、長さ方向の引
張強度が20N/cm以上、且つ長さ方向の引張伸度が
1.5〜10%である〔1〕に記載のポリアクリロニト
リル系炭素繊維シート。
シートの、目付が15〜250g/m2、長さ方向の引
張強度が20N/cm以上、且つ長さ方向の引張伸度が
1.5〜10%である〔1〕に記載のポリアクリロニト
リル系炭素繊維シート。
【0010】〔3〕 繊維軸を一方向に沿って開繊した
ポリアクリロニトリル系酸化繊維開繊体の片面又は両面
に、ポリアクリロニトリル系酸化繊維不織布又はウェッ
ブを積重し、次いで前記開繊体の繊維と前記不織布又は
ウェッブの繊維とを厚さ方向に交絡させて一体化させて
ポリアクリロニトリル系酸化繊維シートを得、得られた
酸化繊維シートを炭素化させることを特徴とするポリア
クリロニトリル系炭素繊維シートの製造方法。
ポリアクリロニトリル系酸化繊維開繊体の片面又は両面
に、ポリアクリロニトリル系酸化繊維不織布又はウェッ
ブを積重し、次いで前記開繊体の繊維と前記不織布又は
ウェッブの繊維とを厚さ方向に交絡させて一体化させて
ポリアクリロニトリル系酸化繊維シートを得、得られた
酸化繊維シートを炭素化させることを特徴とするポリア
クリロニトリル系炭素繊維シートの製造方法。
【0011】〔4〕 ポリアクリロニトリル系酸化繊維
開繊体の目付が15〜65g/m2である〔3〕に記載
のポリアクリロニトリル系炭素繊維シートの製造方法。
開繊体の目付が15〜65g/m2である〔3〕に記載
のポリアクリロニトリル系炭素繊維シートの製造方法。
【0012】〔5〕 ポリアクリロニトリル系酸化繊維
不織布又はウェッブの目付が10〜140g/m2であ
る〔3〕に記載のポリアクリロニトリル系炭素繊維シー
トの製造方法。
不織布又はウェッブの目付が10〜140g/m2であ
る〔3〕に記載のポリアクリロニトリル系炭素繊維シー
トの製造方法。
【0013】〔6〕 ポリアクリロニトリル系酸化繊維
シートの目付(W(g/m2))と、ポリアクリロニト
リル系酸化繊維開繊体の目付(W1(g/m2))と
が、 W1/W=0.05〜0.40 の関係を満足する〔3〕に記載のポリアクリロニトリル
系炭素繊維シートの製造方法。
シートの目付(W(g/m2))と、ポリアクリロニト
リル系酸化繊維開繊体の目付(W1(g/m2))と
が、 W1/W=0.05〜0.40 の関係を満足する〔3〕に記載のポリアクリロニトリル
系炭素繊維シートの製造方法。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面を参照して説
明する。
明する。
【0015】図1は本発明のポリアクリロニトリル(P
AN)系炭素繊維シートの一例を示す概略断面図であ
る。
AN)系炭素繊維シートの一例を示す概略断面図であ
る。
【0016】このPAN系酸化繊維シート2は、繊維軸
を一方向に沿って開繊したPAN系酸化繊維開繊体4の
両面に、PAN系酸化繊維不織布又はウェッブ6、8が
積重されてなる。
を一方向に沿って開繊したPAN系酸化繊維開繊体4の
両面に、PAN系酸化繊維不織布又はウェッブ6、8が
積重されてなる。
【0017】開繊体4の繊維と、不織布又はウェッブ
6、8の繊維とについては、図1に示すようにシートの
厚さ方向に交絡炭素繊維10が刺込まれており、交絡炭
素繊維10は、開繊体4と、不織布又はウェッブ6、8
とを完全に貫通し又は途中まで刺込み即ちこれらの操作
により交絡して、開繊体4と、不織布又はウェッブ6、
8とが一体化している。
6、8の繊維とについては、図1に示すようにシートの
厚さ方向に交絡炭素繊維10が刺込まれており、交絡炭
素繊維10は、開繊体4と、不織布又はウェッブ6、8
とを完全に貫通し又は途中まで刺込み即ちこれらの操作
により交絡して、開繊体4と、不織布又はウェッブ6、
8とが一体化している。
【0018】上記PAN系炭素繊維シートの製造方法
を、図2を参照して以下説明する。
を、図2を参照して以下説明する。
【0019】図2は本発明のPAN系炭素繊維シートの
製造時における炭素化前のPAN系酸化繊維シートの一
例を示す概略断面図である。
製造時における炭素化前のPAN系酸化繊維シートの一
例を示す概略断面図である。
【0020】このPAN系酸化繊維シート12は、繊維
軸を一方向に沿って開繊したPAN系酸化繊維開繊体1
4の両面に、PAN系酸化繊維不織布又はウェッブ1
6、18が積重されてなる。
軸を一方向に沿って開繊したPAN系酸化繊維開繊体1
4の両面に、PAN系酸化繊維不織布又はウェッブ1
6、18が積重されてなる。
【0021】開繊体14の繊維と、不織布又はウェッブ
16、18の繊維とについては、図2に示すようにシー
トの厚さ方向に交絡酸化繊維20が刺込まれており、交
絡酸化繊維20は、開繊体14と、不織布又はウェッブ
16、18とを完全に貫通し又は途中まで刺込み即ちこ
れらの操作により交絡して、開繊体14と、不織布又は
ウェッブ16、18とが一体化している。
16、18の繊維とについては、図2に示すようにシー
トの厚さ方向に交絡酸化繊維20が刺込まれており、交
絡酸化繊維20は、開繊体14と、不織布又はウェッブ
16、18とを完全に貫通し又は途中まで刺込み即ちこ
れらの操作により交絡して、開繊体14と、不織布又は
ウェッブ16、18とが一体化している。
【0022】本発明のPAN系炭素繊維シートの製造時
における炭素化前のPAN系酸化繊維シートを構成する
PAN系酸化繊維開繊体14と、PAN系酸化繊維不織
布又はウェッブ16、18とは、何れもPAN系酸化繊
維からなる。
における炭素化前のPAN系酸化繊維シートを構成する
PAN系酸化繊維開繊体14と、PAN系酸化繊維不織
布又はウェッブ16、18とは、何れもPAN系酸化繊
維からなる。
【0023】このPAN系酸化繊維は、例えば、PAN
系プリカーサーを空気中で、初期酸化温度220〜25
0℃で10〜60分酸化処理後、温度勾配0.2〜0.
9℃/minで最高温度250〜280℃まで酸化処理
することにより得ることができ、このPAN系酸化繊維
は従来の何れのものでも使用できる。PAN系酸化繊維
の、適正な比重は1.36〜1.44、適正な繊度は
0.5〜4.0dtexである。
系プリカーサーを空気中で、初期酸化温度220〜25
0℃で10〜60分酸化処理後、温度勾配0.2〜0.
9℃/minで最高温度250〜280℃まで酸化処理
することにより得ることができ、このPAN系酸化繊維
は従来の何れのものでも使用できる。PAN系酸化繊維
の、適正な比重は1.36〜1.44、適正な繊度は
0.5〜4.0dtexである。
【0024】以下、図3を参照して、本発明のPAN系
炭素繊維シートの製造方法について説明する。
炭素繊維シートの製造方法について説明する。
【0025】図3において、22は開繊処理前のPAN
系酸化繊維トウであり、24は開繊処理中のPAN系酸
化繊維トウであり、26は開繊処理後の即ち一体化前の
PAN系酸化繊維開繊体である。開繊処理自体は当業者
に公知の技術である。
系酸化繊維トウであり、24は開繊処理中のPAN系酸
化繊維トウであり、26は開繊処理後の即ち一体化前の
PAN系酸化繊維開繊体である。開繊処理自体は当業者
に公知の技術である。
【0026】上記PAN系酸化繊維シートに用いる繊維
軸を一方向に沿って開繊したPAN系酸化繊維開繊体2
6は、目付が15〜65g/m2であることが好まし
い。
軸を一方向に沿って開繊したPAN系酸化繊維開繊体2
6は、目付が15〜65g/m2であることが好まし
い。
【0027】開繊体26の目付が15g/m2未満の場
合は、得られるPAN系酸化繊維シートの強度が低く、
伸びやすくなる。このため、得られるPAN系酸化繊維
シートは、寸法安定性が悪く、これを用いて製造するP
AN系炭素繊維シートは後加工中に切断や変形を生じ易
いので好ましくない。
合は、得られるPAN系酸化繊維シートの強度が低く、
伸びやすくなる。このため、得られるPAN系酸化繊維
シートは、寸法安定性が悪く、これを用いて製造するP
AN系炭素繊維シートは後加工中に切断や変形を生じ易
いので好ましくない。
【0028】開繊体26の目付が65g/m2を超える
場合は、得られるPAN系酸化繊維シート、及びこれを
用いて製造するPAN系炭素繊維シートが大きく且つ重
くなり過ぎるため、場所をとるなど取扱いにくくなるの
で好ましくない。
場合は、得られるPAN系酸化繊維シート、及びこれを
用いて製造するPAN系炭素繊維シートが大きく且つ重
くなり過ぎるため、場所をとるなど取扱いにくくなるの
で好ましくない。
【0029】次いで、図4に示すように開繊体14(図
3では開繊体26)の両面にPAN系酸化繊維不織布又
はウェッブ16、18を積重する。PAN系酸化繊維不
織布又はウェッブ16、18は、目付が10〜140g
/m2であることが好ましい。
3では開繊体26)の両面にPAN系酸化繊維不織布又
はウェッブ16、18を積重する。PAN系酸化繊維不
織布又はウェッブ16、18は、目付が10〜140g
/m2であることが好ましい。
【0030】この不織布又はウェッブ16、18として
は、例えば、PAN系酸化繊維を定長カットした綿をカ
ード加工して得られるウェッブを用いても良いし、この
ウェッブを、ニードルパンチ法により、又はウォーター
ジェット法において連続的に水流によりパンチングして
得られる不織布を用いても良い。
は、例えば、PAN系酸化繊維を定長カットした綿をカ
ード加工して得られるウェッブを用いても良いし、この
ウェッブを、ニードルパンチ法により、又はウォーター
ジェット法において連続的に水流によりパンチングして
得られる不織布を用いても良い。
【0031】その後、前記積重したPAN系酸化繊維開
繊体14とPAN系酸化繊維不織布又はウェッブ16、
18とを常法によりパンチングして本発明の中間加工品
のPAN系酸化繊維シートを得るものである。
繊体14とPAN系酸化繊維不織布又はウェッブ16、
18とを常法によりパンチングして本発明の中間加工品
のPAN系酸化繊維シートを得るものである。
【0032】以上のようにして得られるPAN系酸化繊
維シートを、不活性ガス雰囲気下に加熱し、連続的に炭
素化することにより本発明のPAN系炭素繊維シートを
得る。
維シートを、不活性ガス雰囲気下に加熱し、連続的に炭
素化することにより本発明のPAN系炭素繊維シートを
得る。
【0033】不活性ガスとしては、窒素、アルゴン、ヘ
リウム等を用いることができる。
リウム等を用いることができる。
【0034】炭素化温度は1300〜2500℃が好ま
しい。炭素化温度が1300℃より低い場合は、電気抵
抗値が増加するので好ましくない。炭素化温度が250
0℃より高い場合は、電気抵抗値は低下して安定する
が、PAN系炭素繊維シートの強度が低下する、並び
に、炭素微粉末が発生するなどの不具合を生ずるので好
ましくない。
しい。炭素化温度が1300℃より低い場合は、電気抵
抗値が増加するので好ましくない。炭素化温度が250
0℃より高い場合は、電気抵抗値は低下して安定する
が、PAN系炭素繊維シートの強度が低下する、並び
に、炭素微粉末が発生するなどの不具合を生ずるので好
ましくない。
【0035】本発明のPAN系炭素繊維シートは、目付
が15〜250g/m2、長さ方向の引張強度が20N
/cm以上、更に好ましくは23〜250N/cm、且
つ長さ方向の引張伸度が1.5〜10%であることが好
ましい。
が15〜250g/m2、長さ方向の引張強度が20N
/cm以上、更に好ましくは23〜250N/cm、且
つ長さ方向の引張伸度が1.5〜10%であることが好
ましい。
【0036】また、本発明のPAN系炭素繊維シートの
中間加工品であるPAN系酸化繊維シートの目付(W
(g/m2))と、PAN系酸化繊維開繊体の目付(W
1(g/m2))とが、 W1/W=0.05〜0.40 の関係を満足することが好ましい。
中間加工品であるPAN系酸化繊維シートの目付(W
(g/m2))と、PAN系酸化繊維開繊体の目付(W
1(g/m2))とが、 W1/W=0.05〜0.40 の関係を満足することが好ましい。
【0037】この範囲への調節は、一体化する前のPA
N系酸化繊維不織布又はウェッブの目付やPAN系酸化
繊維開繊体の目付を調節すること、及び/又は、一体化
時のニードルパンチ条件やウォータージェット加工条件
を調節することにより行うことができる。
N系酸化繊維不織布又はウェッブの目付やPAN系酸化
繊維開繊体の目付を調節すること、及び/又は、一体化
時のニードルパンチ条件やウォータージェット加工条件
を調節することにより行うことができる。
【0038】なお、上記製造方法においては、PAN系
酸化繊維シートは、PAN系酸化繊維開繊体の両面にP
AN系酸化繊維不織布又はウェッブが積重されている
が、これに限られず上記開繊体の片面のみに上記不織布
又はウェッブが積重されて製造されていても良い。
酸化繊維シートは、PAN系酸化繊維開繊体の両面にP
AN系酸化繊維不織布又はウェッブが積重されている
が、これに限られず上記開繊体の片面のみに上記不織布
又はウェッブが積重されて製造されていても良い。
【0039】
【実施例】本発明を以下の実施例及び比較例により詳述
する。
する。
【0040】以下の実施例及び比較例の条件により酸化
繊維シートを作製した。原料酸化繊維、酸化繊維開繊
体、酸化繊維不織布又はウェッブ、酸化繊維シート、及
び炭素繊維シートの諸物性値を、以下の方法により測定
した。
繊維シートを作製した。原料酸化繊維、酸化繊維開繊
体、酸化繊維不織布又はウェッブ、酸化繊維シート、及
び炭素繊維シートの諸物性値を、以下の方法により測定
した。
【0041】比重:液置換法(JIS R−7601、
置換液:エチルアルコール)により測定した。
置換液:エチルアルコール)により測定した。
【0042】厚さ:直径30mmの円形圧板で200g
の荷重(2.8kPa)時の厚さを測定した。
の荷重(2.8kPa)時の厚さを測定した。
【0043】酸化繊維シート及び炭素繊維シートの性
能:引張り強度、引張り伸度はJISL−1096によ
り測定した。
能:引張り強度、引張り伸度はJISL−1096によ
り測定した。
【0044】目付:単位面積当たりの質量と、上記条件
により測定した厚さより算出した。
により測定した厚さより算出した。
【0045】樹脂の滲み出し状態:ポリビニルアルコー
ル(PVA:分子量2000)の水溶液(粘度10Pa
・s)を用い、20cm角の炭素繊維シートの片面(上
面)に、20〜28℃の温度、100〜150gの塗布
量の範囲で均一に塗布した後、25℃の温度に1時間放
置後の反対面(裏面)の樹脂の滲み出し状態を観察し
た。
ル(PVA:分子量2000)の水溶液(粘度10Pa
・s)を用い、20cm角の炭素繊維シートの片面(上
面)に、20〜28℃の温度、100〜150gの塗布
量の範囲で均一に塗布した後、25℃の温度に1時間放
置後の反対面(裏面)の樹脂の滲み出し状態を観察し
た。
【0046】実施例1
PAN系酸化繊維(繊度2dtex、比重1.39)の
カットファイバー(51mm)をカーディングし、目付
30g/m2、幅1.0mのウェッブを得た。また、P
AN系酸化繊維トウ(繊度2dtex、比重1.39、
フィラメント数4万5千本)を、繊維軸を一方向に沿っ
て開繊処理し、目付10g/m2、幅1.0mの酸化繊
維開繊体を得た。この開繊体と、上記ウヱッブとを重ね
合わせた後、連続的にニードルパンチ法によりパンチン
グ処理(パンチング数150回/in2(150回/
(2.54cm)2))し、厚さ方向に繊維を完全に貫通
させ又は途中まで刺込み、即ちこれらの操作により繊維
が交絡し、開繊体とウェッブとが一体化された、目付が
40g/m2、厚さが0.8mm、長さ方向の引張り強
度が25N/cm、長さ方向の引張り伸度が28%のP
AN系酸化繊維シートを得た。
カットファイバー(51mm)をカーディングし、目付
30g/m2、幅1.0mのウェッブを得た。また、P
AN系酸化繊維トウ(繊度2dtex、比重1.39、
フィラメント数4万5千本)を、繊維軸を一方向に沿っ
て開繊処理し、目付10g/m2、幅1.0mの酸化繊
維開繊体を得た。この開繊体と、上記ウヱッブとを重ね
合わせた後、連続的にニードルパンチ法によりパンチン
グ処理(パンチング数150回/in2(150回/
(2.54cm)2))し、厚さ方向に繊維を完全に貫通
させ又は途中まで刺込み、即ちこれらの操作により繊維
が交絡し、開繊体とウェッブとが一体化された、目付が
40g/m2、厚さが0.8mm、長さ方向の引張り強
度が25N/cm、長さ方向の引張り伸度が28%のP
AN系酸化繊維シートを得た。
【0047】このPAN系酸化繊維シートを、窒素雰囲
気下、処理温度1750℃で連続的に炭素化し、PAN
系炭素繊維シートを得た。なお、酸化繊維開繊体の目付
と酸化繊維シートの目付との比(W1/W)が0.25
であった。
気下、処理温度1750℃で連続的に炭素化し、PAN
系炭素繊維シートを得た。なお、酸化繊維開繊体の目付
と酸化繊維シートの目付との比(W1/W)が0.25
であった。
【0048】得られたPAN系炭素繊維シートは、目付
が25g/m2、厚さが0.5mm、長さ方向の引張り
強度が44N/cm、長さ方向の引張り伸度が3.0%
であり、良好な物性のシートであった。
が25g/m2、厚さが0.5mm、長さ方向の引張り
強度が44N/cm、長さ方向の引張り伸度が3.0%
であり、良好な物性のシートであった。
【0049】また、反対面への樹脂の滲み出し状態を観
察した結果、滲み出しは認められなかった。
察した結果、滲み出しは認められなかった。
【0050】比較例1
PAN系酸化繊維(繊度2dtex、比重1.39)の
カットファイバー(51mm)をカーディングし、目付
60g/m2、幅1.0mのウェッブを得た。このウェ
ッブを、連続的にニードルパンチ法によりパンチング処
理(パンチング数150回/in2(150回/(2.5
4cm)2))し、厚さ方向に繊維を完全に貫通させ又は
途中まで刺込み、即ちこれらの操作により繊維が交絡し
た、目付が60g/m2、厚さが1.1mm、長さ方向
の引張り強度が12N/cm、長さ方向の引張り伸度が
75%のPAN系酸化繊維シートを得た。
カットファイバー(51mm)をカーディングし、目付
60g/m2、幅1.0mのウェッブを得た。このウェ
ッブを、連続的にニードルパンチ法によりパンチング処
理(パンチング数150回/in2(150回/(2.5
4cm)2))し、厚さ方向に繊維を完全に貫通させ又は
途中まで刺込み、即ちこれらの操作により繊維が交絡し
た、目付が60g/m2、厚さが1.1mm、長さ方向
の引張り強度が12N/cm、長さ方向の引張り伸度が
75%のPAN系酸化繊維シートを得た。
【0051】このPAN系酸化繊維シートを、窒素雰囲
気下、処理温度1750℃で連続的に炭素化し、PAN
系炭素繊維シートを得た。
気下、処理温度1750℃で連続的に炭素化し、PAN
系炭素繊維シートを得た。
【0052】得られたPAN系炭素繊維シートは、目付
が37g/m2、厚さが1.0mm、長さ方向の引張り
強度が12N/cm、長さ方向の引張り伸度が10%で
あり、良好な物性のシートではなかった。
が37g/m2、厚さが1.0mm、長さ方向の引張り
強度が12N/cm、長さ方向の引張り伸度が10%で
あり、良好な物性のシートではなかった。
【0053】また、反対面への樹脂の滲み出し状態を観
察した結果、滲み出しが観察された。
察した結果、滲み出しが観察された。
【0054】実施例2
PAN系酸化繊維(繊度2dtex、比重1.39)の
カットファイバー(51mm)をカーディングし、目付
30g/m2、幅1.0mのウェッブを得た。また、P
AN系酸化繊維トウ(繊度2dtex、比重1.39、
フィラメント数16万本)を、繊維軸を一方向に沿って
開繊処理し、目付30g/m2、幅1.0mの酸化繊維
開繊体を得た。この開繊体の上層及び下層に上記ウヱッ
ブを重ね合わせた後、連続的にニードルパンチ法により
パンチング処理(パンチング数150回/in2(15
0回/(2.54cm)2))し、厚さ方向に繊維を完全
に貫通させ又は途中まで刺込み、即ちこれらの操作によ
り繊維が交絡し、開繊体とウェッブとが一体化された、
目付が90g/m2、厚さが1.4mm、長さ方向の引
張り強度が83N/cm、長さ方向の引張り伸度が31
%のPAN系酸化繊維シートを得た。
カットファイバー(51mm)をカーディングし、目付
30g/m2、幅1.0mのウェッブを得た。また、P
AN系酸化繊維トウ(繊度2dtex、比重1.39、
フィラメント数16万本)を、繊維軸を一方向に沿って
開繊処理し、目付30g/m2、幅1.0mの酸化繊維
開繊体を得た。この開繊体の上層及び下層に上記ウヱッ
ブを重ね合わせた後、連続的にニードルパンチ法により
パンチング処理(パンチング数150回/in2(15
0回/(2.54cm)2))し、厚さ方向に繊維を完全
に貫通させ又は途中まで刺込み、即ちこれらの操作によ
り繊維が交絡し、開繊体とウェッブとが一体化された、
目付が90g/m2、厚さが1.4mm、長さ方向の引
張り強度が83N/cm、長さ方向の引張り伸度が31
%のPAN系酸化繊維シートを得た。
【0055】このPAN系酸化繊維シートを、窒素雰囲
気下、処理温度1750℃で連続的に炭素化し、PAN
系炭素繊維シートを得た。なお、酸化繊維開繊体の目付
と酸化繊維シートの目付との比(W1/W)が0.33
であった。
気下、処理温度1750℃で連続的に炭素化し、PAN
系炭素繊維シートを得た。なお、酸化繊維開繊体の目付
と酸化繊維シートの目付との比(W1/W)が0.33
であった。
【0056】得られたPAN系炭素繊維シートは、目付
が55g/m2、厚さが1.3mm、長さ方向の引張り
強度が206N/cm、長さ方向の引張り伸度が4.5
%であり、良好な物性のシートであった。
が55g/m2、厚さが1.3mm、長さ方向の引張り
強度が206N/cm、長さ方向の引張り伸度が4.5
%であり、良好な物性のシートであった。
【0057】また、反対面への樹脂の滲み出し状態を観
察した結果、滲み出しは認められなかった。
察した結果、滲み出しは認められなかった。
【0058】
【発明の効果】本発明のPAN系炭素繊維シートは、繊
維軸を一方向に沿って開繊したPAN系酸化繊維開繊体
の片面又は両面に、PAN系酸化繊維不織布又はウェッ
ブを積重すると共に、前記開繊体の繊維と前記不織布又
はウェッブの繊維とが厚さ方向に交絡させて一体化して
なるPAN系酸化繊維シートが炭素化されてなるので、
使用、又は加工するに際し、場所をとることなく、軽量
であり、強度が高く、且つ、撥水処理等の樹脂処理をす
るに当たって、片面のみを処理する場合、裏面への樹脂
滲み出しが防止されたシートである。
維軸を一方向に沿って開繊したPAN系酸化繊維開繊体
の片面又は両面に、PAN系酸化繊維不織布又はウェッ
ブを積重すると共に、前記開繊体の繊維と前記不織布又
はウェッブの繊維とが厚さ方向に交絡させて一体化して
なるPAN系酸化繊維シートが炭素化されてなるので、
使用、又は加工するに際し、場所をとることなく、軽量
であり、強度が高く、且つ、撥水処理等の樹脂処理をす
るに当たって、片面のみを処理する場合、裏面への樹脂
滲み出しが防止されたシートである。
【図1】本発明のPAN系炭素繊維シートの一例を示す
概略断面図である。
概略断面図である。
【図2】本発明のPAN系炭素繊維シートに中間加工品
であるPAN系酸化繊維シートの一例を示す概略断面図
である。
であるPAN系酸化繊維シートの一例を示す概略断面図
である。
【図3】本発明のPAN系炭素繊維シートに中間加工品
であるPAN系酸化繊維シートに用いるPAN系酸化繊
維トウ及び開繊体であって、その開繊処理前、開繊処理
中、及び開繊処理後を示す概略断面図である。
であるPAN系酸化繊維シートに用いるPAN系酸化繊
維トウ及び開繊体であって、その開繊処理前、開繊処理
中、及び開繊処理後を示す概略断面図である。
【図4】開繊体と、不織布又はウェッブとの積重時のP
AN系酸化繊維シートの一例を示す概略断面図である。
AN系酸化繊維シートの一例を示す概略断面図である。
2 PAN系炭素繊維シート
4 PAN系炭素繊維開繊体
6、8 PAN系炭素繊維不織布又はウェッブ
10 厚さ方向交絡炭素繊維
12 PAN系酸化繊維シート
14 PAN系酸化繊維開繊体
16、18 PAN系酸化繊維不織布又はウェッブ
20 厚さ方向交絡酸化繊維
22 開繊処理前のPAN系酸化繊維トウ
24 開繊処理中のPAN系酸化繊維トウ
26 開繊処理後のPAN系酸化繊維開繊体
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 高見 祐介
静岡県駿東郡長泉町上土狩234 東邦テナ
ックス株式会社内
Fターム(参考) 4F100 AD11A AD11B AD11C AK27A
AK27B AK27C BA02 BA03
BA06 BA10B BA10C BA14
DG04A DG06B DG06C DG15B
DG15C EC092 EJ123 GB41
JA13 JA13B JA13C JG01
JJ02 JJ03 JK02 JK08 YY00
YY00B YY00C
4L047 AA03 AA17 AB02 AB04 BA03
BD02 CA05 CB01 CB10 CC14
EA02 EA15 EA19
Claims (6)
- 【請求項1】 繊維軸を一方向に沿って開繊したポリア
クリロニトリル系炭素繊維開繊体と、前記開繊体の片面
又は両面に積重したポリアクリロニトリル系炭素繊維不
織布又はウェッブと、前記開繊体の繊維と前記不織布又
はウェッブの繊維とを厚さ方向に交絡させる交絡炭素繊
維とからなるポリアクリロニトリル系炭素繊維シート。 - 【請求項2】 ポリアクリロニトリル系炭素繊維シート
の、目付が15〜250g/m2、長さ方向の引張強度
が20N/cm以上、且つ長さ方向の引張伸度が1.5
〜10%である請求項1に記載のポリアクリロニトリル
系炭素繊維シート。 - 【請求項3】 繊維軸を一方向に沿って開繊したポリア
クリロニトリル系酸化繊維開繊体の片面又は両面に、ポ
リアクリロニトリル系酸化繊維不織布又はウェッブを積
重し、次いで前記開繊体の繊維と前記不織布又はウェッ
ブの繊維とを厚さ方向に交絡させて一体化させてポリア
クリロニトリル系酸化繊維シートを得、得られた酸化繊
維シートを炭素化させることを特徴とするポリアクリロ
ニトリル系炭素繊維シートの製造方法。 - 【請求項4】 ポリアクリロニトリル系酸化繊維開繊体
の目付が15〜65g/m2である請求項3に記載のポ
リアクリロニトリル系炭素繊維シートの製造方法。 - 【請求項5】 ポリアクリロニトリル系酸化繊維不織布
又はウェッブの目付が10〜140g/m2である請求
項3に記載のポリアクリロニトリル系炭素繊維シートの
製造方法。 - 【請求項6】 ポリアクリロニトリル系酸化繊維シート
の目付(W(g/m 2))と、ポリアクリロニトリル系
酸化繊維開繊体の目付(W1(g/m2))とが、 W1/W=0.05〜0.40 の関係を満足する請求項3に記載のポリアクリロニトリ
ル系炭素繊維シートの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001380951A JP2003183961A (ja) | 2001-12-14 | 2001-12-14 | ポリアクリロニトリル系炭素繊維シート、及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001380951A JP2003183961A (ja) | 2001-12-14 | 2001-12-14 | ポリアクリロニトリル系炭素繊維シート、及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003183961A true JP2003183961A (ja) | 2003-07-03 |
Family
ID=27591782
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001380951A Pending JP2003183961A (ja) | 2001-12-14 | 2001-12-14 | ポリアクリロニトリル系炭素繊維シート、及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003183961A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103818042A (zh) * | 2013-12-05 | 2014-05-28 | 西安航空制动科技有限公司 | 聚丙烯腈基碳纳米纤维-碳纤维多尺度增强体的制备方法 |
CN104167235A (zh) * | 2014-07-25 | 2014-11-26 | 江苏通光光缆有限公司 | 导电纤维电缆 |
-
2001
- 2001-12-14 JP JP2001380951A patent/JP2003183961A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103818042A (zh) * | 2013-12-05 | 2014-05-28 | 西安航空制动科技有限公司 | 聚丙烯腈基碳纳米纤维-碳纤维多尺度增强体的制备方法 |
CN104167235A (zh) * | 2014-07-25 | 2014-11-26 | 江苏通光光缆有限公司 | 导电纤维电缆 |
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