JP2003183049A - 光増幅ガラスおよび光導波路 - Google Patents
光増幅ガラスおよび光導波路Info
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Abstract
て充分な利得が得られ、またLバンドを含む波長帯の光
の増幅に用いると所望の変換効率が得られる光増幅ガラ
スおよび光導波路の提供。 【解決手段】マトリクスガラス100質量部に0.1〜
10質量部の割合でErが添加されている光増幅ガラス
であって、該マトリクスガラスが、Bi2O3を20〜
80モル%、B2O3+SiO2を5〜75モル%、G
a2O3+WO3+TeO2を0.1〜35モル%、L
a2O3を0.01〜15モル%含有する光増幅ガラ
ス。また、前記光増幅ガラスをコアとする光導波路。
Description
nmの波長の光の増幅に好適な光増幅ガラスに関する。
信方式として、波長多重のチャンネル数を増加させて伝
送容量の増大を図る波長多重光通信方式(WDM)等が
提案されている。ところで、Cバンド(波長:1530
〜1560nm)またはLバンド(波長:1570〜1
620nm)の光を信号光とするWDM等においてはこ
れら信号光を増幅する光ファイバ増幅器が必須であり、
このような増幅器としてEDFAの開発が行われてい
る。
r添加ガラスである光ファイバ増幅器である。このよう
な光ファイバとして、コアが石英ガラスであるEr添加
石英系ファイバ、および、コアがフッ化物ガラスである
Er添加フッ化物ガラスファイバが例示される。
EDFAには、その光ファイバの長さが典型的には20
m以上であり、30cm程度の大きさのEDFA容器の
中に収容するためにはこれをボビン状に巻かなければな
らない問題があった。また、Er添加フッ化物ガラスフ
ァイバを用いたEDFAは、そのガラス転移点が典型的
には320℃以下であり、そのために、光増幅のための
励起光の強度が大きくなると熱的な損傷がおこるおそれ
があった。
01−102661号公報には、波長が1.50μm以
上1.59μm以下、強度が0.001mWである信号
光について9dB以上の利得が得られる、長さ6cmの
樹脂コートガラスファイバが開示されている。なお、長
さが6cmであればボビン状に巻く必要はない。また、
前記樹脂コートガラスファイバのコアは、酸化ビスマス
系マトリクスガラス(モル%表示で、Bi2O3:4
2.8%、B2O3:28.5%、SiO2:14.3
%、Ga2O3:7.1%、Al2O3:7.1%、C
eO2:0.2%)100質量部に0.6質量部の割合
でErが添加されたEr添加酸化ビスマス系ガラス(以
下、従来ガラスという。)である。
はファイバ長さが6cm、信号光強度が0.001mW
の場合についてのものであるが、一般に利得は信号光強
度が大きくなるほど低下することが知られており、通常
WDM等で使用される強度が約0.1mWの信号光につ
いては従来ガラスによっては所望の利得が得られないお
それがある。
の光の増幅に用いると所望の変換効率が得られないおそ
れがある。本発明は、以上の課題を解決できる光増幅ガ
ラスおよび光導波路の提供を目的とする。
ラス100質量部に0.1〜10質量部の割合でErが
添加されている光増幅ガラスであって、該マトリクスガ
ラスがBi2O3と、B2O3およびSiO2の少なく
ともいずれか一方と、Ga2O3、WO3およびTeO
2からなる群の1種以上と、La2O3とを含有し、B
i2O3が20〜80モル%、B2O3+SiO2が5
〜75モル%、Ga2O3+WO3+TeO2が0.1
〜35モル%、La2O3が0.01〜15モル%であ
る光増幅ガラスを提供する。また、前記光増幅ガラスを
コアとする光導波路を提供する。
明のガラスという。)は通常、コア/クラッド構造の光
導波路、たとえば同構造のガラスファイバまたは同構造
の平面導波路のコアとして使用される。なお、このよう
な光導波路は本発明の光導波路である。
mの波長の光、特にCバンドの光を短い長さで増幅する
のに好適である。また、Lバンドの光を高変換効率で増
幅するのに好適である。この増幅は、増幅されるべき光
(信号光)とともに励起光をコアに入射することによっ
て行われ、前記励起光としては通常、波長が970〜9
90nmまたは1470〜1490nmのレーザー光が
使用される。通常、Cバンドの光の増幅には波長が97
0〜990nmの励起光が、Lバンドの光の増幅には波
長が1470〜1490nmの励起光がそれぞれ使用さ
れるがこれに限定されない。
の長さでCバンドの光の増幅に用いる場合、波長が15
30nm以上1560nm以下、強度が0.1mWの光
に対する利得が、該光導波路の長さが5cmのときに8
dB以上であることが好ましい。長さが5cmのときの
前記利得が8dB未満では、前記課題を解決できないお
それがある、すなわち、長さが8cmまたはそれ以下の
ときに強度が0.1mWの信号光について充分な利得が
得られないおそれがある。長さが5cmのときの前記利
得はより好ましくは9dB以上である。
帯の光の増幅に用いる場合、波長が1600nmの光に
対する変換効率ηが10%以上であることが好ましい。
10%未満では所望の利得が得られないおそれがある。
より好ましくは15%以上である。ここでηは信号光出
射強度と励起光強度の比の百分率表示である。
620nmの波長帯において強度が1mWの光に対する
3dBバンド幅が55nm以上であることがより好まし
い。特に好ましくは60nm以上である。また、ηが1
0%以上であり、かつ波長が1620nmであって強度
が1mWの光に対する利得が10dB以上であることが
より好ましい。特に好ましくは15dB以上である。
0nmの波長帯において強度が1mWの光に対する3d
Bバンド幅が55nm以上であり、かつ波長が1620
nmであって強度が1mWの光に対する利得が10dB
以上であることが特に好ましい。
(以下本発明の光ファイバという。)におけるコア径、
クラッド径はそれぞれ典型的には2〜10μm、100
〜200μmである。
EDFAに使用する場合、その長さは8cm以下である
ことが好ましい。より好ましくは6cm以下、特に好ま
しくは5cm以下である。
2とコアすなわち本発明のガラスの屈折率n1とは次式
を満足することが好ましい。なお、n1は典型的には
1.8〜2.2である。 0.0005≦(n1−n2)/n1≦0.1 また、前記クラッドはガラスからなることが好ましく、
該ガラスはモル%表示で本質的に、Bi2O3:25〜
70%、B2O3+SiO2:5〜74.89%、Al
2O3+Ga2O3:0.1〜30%、CeO2:0.
01〜10%からなることがより好ましい。
スとクラッドガラスを複合化したプリフォームを周知の
押出し成形法によって作製し、このプリフォームを延伸
して作製される。
0℃以上であることが好ましい。T gが360℃未満で
は、励起光として強度の大きいレーザー光を使用したと
きにガラスの温度が局所的に高くなって熱的に損傷し、
その結果光損失が増加して光増幅が不充分となるおそれ
がある。より好ましくは400℃以上、特に好ましくは
420℃以上である。
Erからなる。マトリクスガラスに対するErの添加量
が、マトリクスガラスを100質量部して0.1質量部
未満では充分な利得が得られない。好ましくは0.2質
量部以上である。10質量部超では、ガラス化が困難に
なる、または、濃度消光のためにかえって利得が低下す
る。好ましくは7質量部以下、より好ましくは4質量部
以下、特に好ましくは3質量部以下である。
DFAに使用される光ファイバ(その長さは典型的には
8cm以下)に使用する場合またはEDFAに使用され
るコンパクトな平面導波路(その長さは典型的には8c
m以下)に使用する場合、Erはマトリクスガラス10
0質量部に0.5質量部以上添加されていることが好ま
しい。より好ましくは0.8質量部以上、特に好ましく
は1.0質量部以上である。
トリクスガラス100質量部に対して1〜3質量部であ
ることが好ましい。より好ましくは1.2〜3質量部、
特に好ましくは1.5〜3質量部である。
の光の増幅に用いる場合、Erはマトリクスガラス10
0質量部に0.1質量部以上1質量部未満の割合で添加
されていることが好ましい。より好ましくは0.2質量
部以上、特に好ましくは0.3質量部以上である。ま
た、より好ましくは0.9質量部以下、特に好ましくは
0.8質量部以下である。
ガラスの組成についてモル%を単に%と表示して説明す
る。Bi2O3は必須成分である。その含有量が20%
未満では利得が得られる波長幅Δλが小さい。好ましく
は30%以上、より好ましくは35%以上、特に好まし
くは40%以上である。80%超では、ガラス化が困難
になる、ファイバ加工時に失透する、またはTgが低く
なりすぎる。好ましくは70%以下、より好ましくは6
0%以下、特に好ましくは50%以下である。ここでい
う失透とは結晶析出の顕著なものであり、ファイバ加工
時にファイバ切れを起こしたり、光ファイバとしての使
用時にファイバ破壊を起こしたりするものである。
ォーマであり、ガラス作製時の結晶析出を抑制してガラ
ス形成を容易にするために、少なくともいずれか一方を
含有しなければならない。これらの含有量の合計B2O
3+SiO2が5%未満では、ガラス化が困難になる、
またはファイバ加工時に失透する。より好ましくは10
%以上、さらに好ましくは15%以上、特に好ましくは
19%以上、最も好ましくは25%以上である。75%
超では利得が低下する。より好ましくは60%以下、さ
らに好ましくは55%以下、特に好ましくは45%以
下、最も好ましくは40%以下である。
下、より好ましくは45%以下、特に好ましくは30%
以下である。耐水性を向上させたい場合または利得をよ
り高めたい場合、その含有量を20%以下とすることが
好ましく、B2O3を含有しないことがより好ましい。
下、より好ましくは50%以下、特に好ましくは45%
以下、最も好ましくは40%以下である。SiO2を含
有する場合、その含有量は1%以上であることが好まし
い。より好ましくは10%以上、特に好ましくは19%
以上、最も好ましくは25%以上である。
を大きくする成分であり、これら3成分の1種以上を含
有しなければならない。これらの含有量の合計Ga2O
3+WO3+TeO2が0.1%未満ではΔλが小さく
なる。好ましくは3%以上、より好ましくは5%以上、
特に好ましくは10%以上である。35%超では利得が
低下する。好ましくは30%以下、より好ましくは25
%以下である。なお、Δλを大きくしたい場合、Ga2
O3を含有することが好ましい。
とが好ましい。より好ましくは20%以下である。Ga
2O3を含有する場合、その含有量は、好ましくは1%
以上、より好ましくは5%以上、特に好ましくは10%
以上である。
好ましい。より好ましくは20%以下、特に好ましくは
10%以下である。WO3を含有する場合、その含有量
は、好ましくは1%以上、より好ましくは3%以上であ
る。
が好ましい。より好ましくは20%以下である。TeO
2を含有する場合、その含有量は、好ましくは1%以
上、より好ましくは3%以上である。
効果または利得を増大させる効果を有し、必須である。
0.01%未満では前記効果が小さい。好ましくは0.
1%以上である。15%超ではガラス化が困難になる、
または光損失が増加しやすくなる。好ましくは12%以
下、より好ましくは10%以下である。
DFAに使用される光ファイバに使用する前述の場合ま
たはEDFAに使用されるコンパクトな平面導波路に使
用する前述の場合、Erのマトリクスガラスへの添加割
合が典型的には1質量部以上と高くなるので、Erによ
る濃度消光を抑制するためにLa2O3は1%以上とす
ることが好ましい。より好ましくは2%以上である。
の光の増幅に用いる場合、La2O 3は0.5〜4%で
あることが好ましい。この場合光ファイバまたは平面導
波路の長さ(典型的には80cm以上)が長いので4%
超では光損失のために所望の光増幅を得にくくなる。よ
り好ましくは3%以下、特に好ましくは2.5%以下で
ある。
酸化物基準で、 Bi2O3 20〜80%、 B2O3 0〜60%、 SiO2 0〜60%、 Ga2O3 0〜30%、 WO3 0〜30%、 TeO2 0〜30%、 La2O3 0.01〜15%、 Al2O3 0〜10%、 GeO2 0〜30%、 TiO2 0〜30%、 SnO2 0〜30%、 CeO2 0〜2%、 から本質的になることが好ましい。
明したBi2O3、B2O3、SiO2、Ga2O3、
WO3、TeO2およびLa2O3以外の成分について
以下に説明する。Al2O3は必須ではないが、ガラス
作製時の結晶析出を抑制してガラス形成を容易にするた
めに10%まで含有してもよい。10%超では光増幅率
が低下するおそれがある。より好ましくは9%以下、さ
らに好ましくは8%以下、特に好ましくは7%以下、最
も好ましくは5%以下である。Al2O3を含有する場
合、その含有量は0.1%以上であることが好ましい。
より好ましくは1%以上、特に好ましくは2%以上であ
る。
形成を容易にするために、Al2O 3およびGa2O3
の少なくともいずれか一方を含有し、これらの含有量の
合計Al2O3+Ga2O3が30%以下であることが
好ましい。30%超ではガラス化が困難になるおそれが
ある、またはTgが低くなるおそれがある。より好まし
くは25%以下である。また、Al2O3+Ga2O3
は好ましくは3%以上、より好ましくは8%以上、特に
好ましくは12%以上である。
容易にする効果、または屈折率を高くする効果を有し、
30%まで含有してもよい。30%超ではガラスが結晶
化しやすくなる。好ましくは10%以下、より好ましく
は5%以下である。GeO2を含有する場合、その含有
量は0.1%以上であることが好ましい。より好ましく
は1%以上である。
ガラス融液中で金属ビスマスとなって析出しガラスの透
明性を低下させるのを防止するために、2%まで含有し
てもよい。2%超ではガラスの黄色またはオレンジ色の
着色が顕著になり透過率が低下する。好ましくは1%以
下、より好ましくは0.5%以下である。CeO2を含
有する場合、その含有量は0.1%以上であることが好
ましい。なお、透過率を高めたい場合はCeO2を含有
しないことが好ましい。
はないが、ファイバ加工時の失透を抑制するために、そ
れぞれ30%までの範囲で含有してもよい。それぞれの
含有量は10%以下であることがより好ましい。
は本質的に上記成分からなるが、他の成分を本発明の目
的を損なわない範囲で含有してもよい。該「他の成分」
の含有量の合計は10%以下であることが好ましい。た
とえば、ファイバ加工時の失透を抑制するため、または
ガラス化を容易にするために、MgO、CaO、Sr
O、BaO、Na2O、K2O、ZrO2、ZnO、C
dO、In2O3、PbO等を、濃度消光または失透を
抑制するためにYb2O3を含有してもよい。なお、Y
b2O3を含有する場合、その含有量は5%以下である
ことが好ましい。
制限はなく、たとえば、原料を調合して混合し、金ルツ
ボ、アルミナルツボ、石英ルツボやイリジウムルツボ中
に入れ、800〜1300℃で空気中で溶解し、得られ
た融液を所定のモールドにキャストする溶融法によって
製造できる。また、ゾルゲル法や気相蒸着法などの溶融
法以外の方法で製造してもよい。
にモル%表示で示す組成のマトリクスガラスに、マトリ
クスガラスを100質量部として表に質量部表示で示す
割合のErを添加したガラスを、1200℃で溶解する
溶融法により作製した。なお、例1(クラッド)、例2
(クラッド)、例3(クラッド)、例4(クラッド)、
例5(クラッド)および例6(クラッド)においてはE
rを添加しなかった。
ア)および例5(コア)は本発明のガラスの実施例であ
る。その他のガラスは比較例である。これらガラスにつ
いて、波長1.55μmにおける屈折率nをエリプソメ
ータにより、ガラス転移点Tg(単位:℃)を示差熱分
析(DTA)によりそれぞれ測定した。結果を表に示
す。
コア径が4μm、クラッド径が124μm、長さが5c
mである光ファイバ1を、例2(コア)および例2(ク
ラッド)からコア径が4μm、クラッド径が124μ
m、長さが5cmである光ファイバ2を、例3(コア)
および例3(クラッド)からコア径が4.5μm、クラ
ッド径が125μm、長さが98cmである光ファイバ
3を、例4(コア)および例4(クラッド)からコア径
が4.9μm、クラッド径が125μm、長さが254
cmである光ファイバ4を、例5(コア)および例5
(クラッド)からコア径が4.7μm、クラッド径が1
25μm、長さが253cmである光ファイバ5を、例
6(コア)および例6(クラッド)からコア径が4.0
μm、クラッド径が125μm、長さが118cmであ
る光ファイバ6を、それぞれ周知の押出し成形法によっ
て作製したプリフォームを延伸して作製した。光ファイ
バ1、3、4、5は本発明の光導波路の実施例、光ファ
イバ2、6は比較例である。
度230mWのレーザー光(励起光)と表4、5に示す
波長(単位:nm)の信号光(強度=0.1mW)とを
入射して、また光ファイバ3〜6に、波長1480n
m、強度280mWのレーザー光(励起光)と表4、5
に示す波長の信号光(強度=1mW)とを入射して、利
得G(単位:dB)を測定した。Gの測定結果を表4、
5に示す。
inと光ファイバからの出射強度I outとから次式に
よって算出され、その測定誤差は±0.5dBである。 G=10×log(Iout−Iin/Iin)。
3dBバンド幅が光ファイバ3、4、5、6においてそ
れぞれ75nm、75nmまたはそれ以上、70nmま
たはそれ以上、70nmまたはそれ以上であることがわ
かる。
nmであり、表6に示す強度(単位:mW)を有するレ
ーザー光(励起光)と波長が1560nmの信号光(強
度=1mW)とを入射してG(単位:dB)を測定し
た。表6に示す測定結果から、長さが5cmの光ファイ
バ1においては、励起光強度が120mW以上のときに
8dB以上のGが得られることがわかる。
0nmであり表7または表8に示す強度(単位:mW)
を有するレーザー光(励起光)と波長が1600nmの
信号光(強度=1mW)とを入射してG(単位:dB)
およびIout(単位:mW)を測定した。表7にGの
測定結果を、表8にIoutの測定結果をそれぞれ示
す。
86mW以上で、光ファイバ4は励起光強度が100m
W以上で、光ファイバ5は励起光強度が79mW以上
で、それぞれ前記ηが10%以上となることがわかる。
一方、比較例である光ファイバ6は励起光強度が400
mWでもηは8.2%、すなわち10%未満である。
の場合は、レーザー光を入射せず信号光のみを入射した
場合である。
Aに使用される光ファイバに使用する前述の場合または
EDFAに使用されるコンパクトな平面導波路に使用す
る前述の場合に好適である。光ファイバ3、4、5はL
バンドを含む波長帯の光の増幅に用いる場合に好適であ
る。
を次のようにして調べた。すなわち、例3(コア)、例
3(クラッド)のLa2O3含有量4.3モル%を2.
8モル%に減少させた例7(コア)、例7(クラッ
ド)、1.4モル%に減少させた例8(コア)、例8
(クラッド)、0モル%に減少させた例9(コア)、例
9(クラッド)のガラスを先に述べたと同様に作製し
た。なお、La2O3含有量の減少分だけSiO2の含
有量を増加させた。表9に、表1〜3と同様にして例7
(コア)〜例9(クラッド)のガラスの組成を示す。
および例7(クラッド)から光ファイバ7を、例8(コ
ア)および例8(クラッド)から光ファイバ8を、例9
(コア)および例9(クラッド)から光ファイバ9を作
製した。同様に光ファイバ、9を作製した。光ファイバ
3、7、8、9の波長1310nmの光に対する光損失
をカットバック法により測定した結果、それぞれ2.1
dB/m、1.4dB/m、0.7dB/m、0.7d
B/mであった。すなわち、La2O3含有量が4モル
%超では光損失が2dB/m以上であり、長さの長い光
ファイバではその光損失が無視できなくなるおそれがあ
る。なお、Erによる吸収を避けるために前記波長の光
を使用して光損失を測定した。
きいレーザー光を使用しても熱的な損傷が起りにくく、
かつ、濃度消光の起こりにくい光増幅ガラスおよび増幅
機能を有する光導波路が得られる。また、長さが短くと
も所望の増幅機能を有し、ボビン状に巻くことなくED
FAに使用できる光ファイバが得られる。
おいても高い変換効率を有する光導波路が得られる。さ
らに、同増幅において広い3dBバンド幅を有する光導
波路得ることも可能となり、また1620nmにおける
利得が10dB以上である光導波路得ることも可能とな
る。
Claims (8)
- 【請求項1】マトリクスガラス100質量部に0.1〜
10質量部の割合でErが添加されている光増幅ガラス
であって、該マトリクスガラスがBi2O3と、B2O
3およびSiO2の少なくともいずれか一方と、Ga2
O3、WO3およびTeO2からなる群の1種以上と、
La2O3とを含有し、Bi2O3が20〜80モル
%、B2O3+SiO2が5〜75モル%、Ga2O3
+WO3+TeO2が0.1〜35モル%、La2O3
が0.01〜15モル%である光増幅ガラス。 - 【請求項2】マトリクスガラスが下記酸化物基準のモル
%表示で、 Bi2O3 20〜80%、 B2O3 0〜60%、 SiO2 0〜60%、 Ga2O3 0〜30%、 WO3 0〜30%、 TeO2 0〜30%、 La2O3 0.01〜15%、 Al2O3 0〜10%、 GeO2 0〜30%、 TiO2 0〜30%、 SnO2 0〜30%、 CeO2 0〜2%、 から本質的になる請求項1に記載の光増幅ガラス。 - 【請求項3】マトリクスガラスにおけるLa2O3含有
量が0.5〜4モル%である請求項1または2に記載の
光増幅ガラス。 - 【請求項4】Erがマトリクスガラス100質量部に1
質量部未満の割合で添加されている請求項1、2または
3に記載の光増幅ガラス。 - 【請求項5】請求項1〜4のいずれかに記載の光増幅ガ
ラスをコアとする光導波路。 - 【請求項6】請求項5に記載の光導波路であって、波長
が1530nm以上1560nm以下であって強度が
0.1mWの光に対する利得が、該光導波路の長さが5
cmのときに8dB以上である光導波路。 - 【請求項7】1530〜1620nmの波長帯において
強度が1mWの光に対する3dBバンド幅が55nm以
上であり、かつ波長が1600nmの光に対する変換効
率が10%以上である請求項5に記載の光導波路。 - 【請求項8】波長が1620nmであって強度が1mW
の光に対する利得が10dB以上であり、かつ波長が1
600nmの光に対する変換効率が10%以上である請
求項5または7に記載の光導波路。
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