JP2003175290A - ボタン穴かがり縫いミシン - Google Patents

ボタン穴かがり縫いミシン

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JP2003175290A
JP2003175290A JP2001377211A JP2001377211A JP2003175290A JP 2003175290 A JP2003175290 A JP 2003175290A JP 2001377211 A JP2001377211 A JP 2001377211A JP 2001377211 A JP2001377211 A JP 2001377211A JP 2003175290 A JP2003175290 A JP 2003175290A
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cloth cutting
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加工布にボタン穴かがり縫いとボタン穴とを
形成するボタン穴かがり縫いミシンにおいて、ボタン穴
かがり縫いを行った後でボタン穴を形成するまでのサイ
クルタイムの短縮化を図る。 【解決手段】 上下動するミシン針14等により、加工
布にボタン穴かがり縫い目Wを形成し、その後、縫製終
了位置にある加工布を、布送り手段により送り台16を
駆動して布切りメス41及びメス受け42とで布切りが
可能な布切り位置へ移動させ、布切りメス41及びメス
受け42により送り台16上の加工布の直線部間にボタ
ン穴を形成するミシンにおいて、制御装置110は、メ
ス受け42の布切りメス41に向かう下降が、送り台1
6の移動により加工布が布切り位置へ到達する前に開始
され、メス受け42の加工布へ接する下降位置への到達
が加工布の布切り位置への到達以降となるように布切り
手段の駆動を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボタン穴かがり縫
いミシンに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動的にボタン穴を開けると
ともに、該ボタン穴の周囲にかがり縫いを施す電子式の
ボタン穴かがりミシンが知られている。このボタン穴か
がり縫いミシンは、ミシン針を備えた針棒と、針棒を左
右に振る針振り機構と、針棒の下側に対向して配置され
るルーパ機構とを備え、針棒を上下させるとともに左右
に振らせ、同時にルーパ機構を駆動するミシン駆動機構
と、加工布を挟持し前後左右方向に送る布送り機構とを
有し、これらミシン駆動機構と布送り機構との協働によ
り、任意形状のボタン穴のかがり縫いを行う。また、こ
のボタン穴かがり縫いミシンには、加工布にボタン穴を
形成する布切り機構が設けられ、かがり縫いを行う前、
若しくは後に、かがり縫い部分の内側にボタン穴を形成
する。この布切り機構は、上下方向に対向配置される布
切りメスとメス受けとを備え、これら布切りメス及びメ
ス受けの間に加工布を配置し、両者のうちの一方を他方
に向かって移動させて合致させることにより加工布を切
断してボタン穴を形成するものである。このようなボタ
ン穴かがりミシンでは、形成可能なボタン穴かがり縫い
の大きさや形状について、パターンデータを複数記憶
し、操作パネル上でその1つを呼び出すことによって各
駆動機構を駆動し、所定のボタン穴かがり縫いを行って
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ボタン穴か
がりミシンにおいては、図16(a)に示すように、ミ
シン針61の近傍に、該ミシン針から水平方向に一定間
隔空けた位置に上下に対峙するように上述した布切り機
構の布切りメス62とメス受け63とが設けられてい
る。そして、かがり縫いを行った後にメス受け63を下
降させボタン穴を形成する場合には、縫い終わりからメ
ス受け63及び布切りメス62により加工布Kを切断す
る布切り位置まで、前記パターンデータの設定に基づい
て布送り機構の備える布送り台を移動させた後(図16
(b)参照)、布切り機構を駆動させることでメス受け
63を布切りメス62に向けて下降させて合致させ、加
工布Kの所定位置にボタン穴を形成する(図16(c)
参照)。このように従来のボタン穴かがり縫いミシンに
おいては、上述したように加工布Kが載置される布送り
台を布切り位置まで移動(図16(b)参照)させ、前
記布送り台の加工布Kが布切り位置まで到達した後で、
布切り機構を動作させメス受け63及び布切りメス62
により加工布を切断していたので、かがり縫いからボタ
ン穴を形成するまで、送りの移動時間に布切りメス62
またはメス受け63の動作時間を加えた分の時間がかか
るものとなっている。
【0004】本発明の課題は、加工布にボタン穴かがり
縫いとボタン穴とを形成するボタン穴かがり縫いミシン
において、ボタン穴かがり縫いを行った後でボタン穴を
形成するまでのサイクルタイムの短縮化を図ることであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、例えば、図1〜4に示すよ
うに、上下動するミシン針14と、電気的な制御により
駆動され、上面に加工布が載置された送り台16を前記
ミシン針の上下動と直交する方向に移動する布送り手段
(例えば、X軸モータ82、Y軸モータ83等)と、電
気的な制御により駆動され、布切りメス41またはメス
受け42を前記送り台上方から下降させることにより両
者の間の加工布を切断する布切り手段(例えば、布切り
モータ95等)とを備え、前記ミシン針及び布送り手段
により、加工布に少なくとも左右の直線部(例えば図6
で示す左右側縫い部w1,w3)からなるボタン穴かが
り縫い目(例えば、図6で示すかがり縫い目W)を形成
し、その後、縫製終了位置にある加工布を前記布送り手
段によって、前記布切り手段による布切りが可能な布切
り位置へ移動させ、前記布切り手段により前記送り台上
の加工布の前記直線部間にボタン穴を形成するボタン穴
かがり縫いミシンにおいて、前記布切りメスまたはメス
受けの下降が、加工布が前記布切り位置へ到達する前に
開始され、前記布切りメスまたはメス受けの加工布へ接
する下降位置への到達が加工布の布切り位置への到達以
降となるように前記布切り手段の駆動を制御する制御手
段(例えば、CPU113を含む制御装置110)を備
えることを特徴とする。
【0006】請求項1記載の発明によれば、制御手段に
より、布切りメスまたはメス受けの下降が、ボタン穴か
がり縫い目を有する加工布が前記縫製終了位置から前記
布切り位置へ到達する前に開始され、前記布切りメスま
たはメス受けの加工布へ接する下降位置への到達が加工
布の布切り位置への到達以降となるように、前記布切り
手段の駆動を制御するので、前記縫製終了位置から前記
布切り位置まで移動する時間と布切りメスまたはメス受
けが下降する時間とをオーバーラップさせることがで
き、その分、かがり縫いが施されたボタン穴を形成する
までのサイクルタイムの短縮化を図ることができるとと
もに、移動中の加工布に前記布切りメスまたはメス受け
が下降して、加工布のボタン穴以外の部分を切断してし
まうことがない。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1記載のボ
タン穴かがり縫いミシンにおいて、例えば、図5、図
8、図9に示すように、制御手段が、布切りメスまたは
メス受けの下降開始時期を設定可能な下降開始データ
(例えばメモリスイッチNo.11の設定内容)を設定す
る設定手段(例えば、操作パネル30)を有し、該設定
手段により設定された下降開始データに基づいて、前記
布切りメスまたはメス受けの下降を開始させて、送り台
上の加工布にボタン穴を形成することを特徴とする。
【0008】請求項2記載の発明によれば、制御手段が
有する設定手段により、任意の布切りメスまたはメス受
けの下降開始時期の下降開始データを設定し、この下降
開始データに基づいて送り台上の加工布にボタン穴を形
成することができる。つまり、加工布の厚さや送り台へ
のセット状態等に対応させて、前記布切りメスまたはメ
ス受けの下降開始時期を設定することができる。したが
って、加工布の素材やセット状態に応じて最適なタイミ
ングで布切りメスまたはメス受けの駆動を開始させ、サ
イクルタイムの短縮化を図ることができる。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項2記載のボ
タン穴かがり縫いミシンにおいて、例えば、図8に示す
ように、下降開始データが、前記縫製終了位置と前記布
切り位置間にある加工布の位置を所定の位置を基準とし
て設定する位置データ(例えばメモリスイッチNo.11
の設定内容)であり、前記制御手段は、前記布送り手段
により前記縫製終了位置から前記布切り位置へ移動され
ている加工布が前記設定された位置へ到達した時点で、
前記布切りメスまたはメス受けの下降を開始させること
を特徴とする。
【0010】請求項3記載の発明によれば、ボタン穴か
がり縫い目の縫製終了後、縫製終了位置から布切り位置
へ移動されている加工布が、設定手段により設定した任
意の位置に到達した時点で、布切りメスまたはメス受け
の下降を開始させて、前記布切りメスまたはメス受けの
加工布へ接する下降位置への到達が加工布の布切り位置
への到達以降となるように駆動制御することができる。
【0011】請求項4記載の発明は、請求項2記載のボ
タン穴かがり縫いミシンにおいて、例えば図9に示すよ
うに、下降開始データが、加工布が前記縫製終了位置か
ら前記布切り位置へ移動されている間の時刻を所定の時
刻を基準として設定する時間データ(例えば、メモリス
イッチNo.11の設定内容)であり、前記制御手段は、
前記設定された時刻に到達した時点で、前記布切りメス
またはメス受けの下降を開始させることを特徴とする。
【0012】請求項4記載の発明によれば、ボタン穴か
がり縫い目の縫製終了後、加工布が縫製終了位置からの
移動開始から任意の時刻に到達した時点で、布切りメス
またはメス受けの下降を開始させて、前記布切りメスま
たはメス受けの加工布へ接する下降位置への到達が加工
布の布切り位置への到達以降となるように駆動制御する
ことができる。
【0013】請求項5記載の発明は、請求項2記載のボ
タン穴かがり縫いミシンにおいて、下降開始データが、
加工布が布切り位置へ到達したときの前記布切りメスま
たはメス受けの下降位置を所定の上下位置を基準として
設定する下降位置データであり、前記制御手段は、加工
布が前記布切り位置に到達したときの布切りメスまたは
メス受けの下降位置が設定された下降位置となるよう
に、前記布切り手段の駆動を開始することを特徴とす
る。
【0014】請求項5記載の発明によれば、設定手段が
設定する、布切りメスまたはメス受けの下降開始時期を
設定可能な下降開始データが、加工布が布切り位置へ到
達したときの前記布切りメスまたはメス受けの下降位置
を所定の上下位置を基準として設定する下降位置データ
であり、この下降位置データに基づいて、前記布切りメ
スまたはメス受けの下降を開始させて、前記布切りメス
またはメス受けの加工布へ接する下降位置への到達が加
工布の布切り位置への到達以降となるように好適に駆動
制御することができる。つまり、下降位置データを例え
ば、加工布の厚さに応じた位置に設定することで、前記
縫製終了位置から前記布切り位置まで移動する時間と布
切りメスまたはメス受けが下降する時間とをより多くの
時間オーバーラップさせることができ、その分、かがり
縫いが施されたボタン穴を形成するまでのサイクルタイ
ムの短縮化を図ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して本発明の実施
の形態を詳細に説明する。まず、構成を説明する。図1
〜図3に示す本発明の一例であるボタン穴かがり縫いミ
シン10は、加工布にかがり縫目を施すととともにボタ
ン穴を形成する自動制御の鳩目穴かがり縫いミシンであ
る。このボタン穴かがり縫いミシン10により施される
かがり縫い目とボタン穴は、例えば、図6(a)に示す
ように、鳩目部の滴状の穴H1と切り込みH2とからな
るボタン穴Hと、該ボタン穴Hの周囲に施されたかがり
縫い目Wが挙げられる。なお、かがり縫い目Wは、右側
縫い部(直線部)w1、鳩目縫い部w2、左側縫い部
(直線部)w3等からなる。また左側縫い部w3の後
で、左右側縫い部w1、w3と直交する方向に針落ちさ
せることで形成される直線閂止め縫い部等とを備えても
よい。
【0016】鳩目穴かがりミシン10は、略矩形箱状を
なすベッド部11と、ベッド部11の後部に設けられた
縦胴部12と、縦胴部12の上部からベッド部11とほ
ぼ平行に沿って前方に延びるアーム部13と、被縫製物
を水平面内で移動させる送り台16と、送り台16上面
に布を押える布押え17と、ボタン穴かがり縫いミシン
10の一連の動作を制御する制御装置110(図4参
照)と、ボタン穴を形成するために布切りメス41また
はメス受け42を前記布送り台16上方から下降させる
布切り手段(図4で示すCPU113、布切りモータ駆
動回路85a、布切りモータ85等)と、オペレータが
各種設定を行うための操作パネル30(図5参照)と等
を備える。上記アーム部13の前方頭部13aには、下
端部にミシン針14を備えた針棒15が設けられてい
る。この針棒15は、上記アーム部13に配設した図示
しないミシン上軸及び該上軸により駆動される針棒上下
駆動機構により上下動可能に設けられているとともに、
図示しない針振り機構により左右方向(図2のX方向)
に針振り運動可能に設けられている。
【0017】前記上軸(図示しない)は、アーム部13
内で、該アーム部13の前後方向に延在して設けられて
いる。また、ベッド部11内には図示しないが、下軸が
前後方向に延在して設けられる。下軸には主軸モータ
(図4参照)81が接続される。下軸はタイミングベル
トを備えた伝動機構を介して上軸と接続されており、主
軸モータにより回転される下軸の回転力が、伝動機構を
介して伝動されて上軸が回転する。なお、針振り機構
は、針振り幅が機械的に調節可能な従来のボタン穴かが
りミシンの備える周知のものと同様であり説明は省略す
る。
【0018】ベッド部11には、針棒15の直下に図示
しないがルーパが設けられている。このルーパは図示し
ない下軸に接続され、針棒15の上下運動と同期して作
動する。これにより下端部にミシン針14を備える針棒
15との協動により、環縫いにおけるかがり縫い目が形
成される。かがり縫い終了後、布送り台16の布切り位
置への移動により加工布が布切り位置に移動された際に
図示しない糸切り装置が糸を切断する。また、針棒15
およびルーパは、旋回パルスモータ(図4で示す旋回モ
ータ84)とタイミングベルトとを有する回動機構71
に接続され、同期して垂直な軸回りを中心に回転し、こ
れにより、ボタン穴Hの滴状の鳩目穴h1の周縁部に放
射状の縫い目(鳩目縫い部w2)を形成する。
【0019】送り台16は、ベッド部11の上面に設け
られ、加工布がセットされる。この布送り台16の上面
には加工布を、該加工布に形成されるべきボタン穴の両
側で押える布押え17が設けられている。布送り台16
は、全体として薄い矩形上の箱体をなし、ベッド部11
内に設けられたX軸パルスモータ(図4で示すX軸モー
タ82)およびY軸パルスモータ(図4で示すY軸モー
タ83)などからなる送り機構(布送り手段)により、
CPU113の制御のもとで、左右方向(X方向)およ
び前後方向(Y方向)に移動可能となっている。この布
送り台16は、所定の原点位置に位置決めされている状
態で、その上面に載置された加工布におけるボタン穴の
形成予定位置の上下に、後述する布切りメス41とメス
受け42とが臨むよう設定されている。縫製の後には、
この位置でボタン穴Hが形成される。
【0020】つまり、布送り台16は、スタートスイッ
チ32(図4参照)の操作により原点位置より前方の縫
製開始位置に移動し、布送り台16に載置した加工布が
ミシン針14の直下の必要位置に相対的に移動するよう
に駆動される。ボタン穴H周りのかがり縫いは、図6
(a)で右側縫い部w1の下端部から始まり、鳩目縫い
部w2を経て、左側縫い部w3まで縫う。また必要に応
じて直線閂止め縫い部(図示せず)を縫製する。このよ
うな順に縫うために、布送り台16は、Y方向に縫製開
始位置まで移動し、この縫製開始位置から針棒15及び
ルーパなどを同期駆動させながら、ボタン穴Hの頂点
(鳩目穴h1の先端部)がミシン針14に対応する状態
になるまで前方に向かって移動し、その後後方に向かい
縫製開始位置とほぼ同じ縫製終了位置に戻ってくるよう
になっている。そして、縫製終了位置から加工布をボタ
ン穴が形成される位置に移動させる。
【0021】布切りメス41またはメス受け42とミシ
ン針14の水平方向の距離(図12の符号L1)は、こ
れらの水平位置が機械的に固定されているため、布送り
台16の原点位置(ここでは加工布にボタン穴を形成可
能な位置である布切り位置を原点位置とする)から、ボ
タン穴Hの頂点がミシン針14に対応する状態になると
きの布送り台16の位置までの布送り台16のY方向
(図1参照)の移動距離は一定の値、例えば64mmに
設定されている。したがって、布送り台16の布切り位
置(原点位置)から縫製開始(終了)位置までのY方向
移動距離は、ボタン穴Hの縫い長さ(図6(a)のml
あるいは図12のL2の値に相当)によって異なり、長
いほど短く、短いほど長くなる。かがり縫いが終了する
と、布送り台16は縫製終了位置から布切り手段により
ボタン穴を形成可能な布切り位置に戻るよう制御され
る。また、本実施の形態では縫製物をセットするとき
は、布送り台16が所定のセット位置に移動するように
なっている。つまり、この布送り台16は、ミシン針1
4の上下動に連動して送り台上に載置された縫製物を押
さえるとともに作業者側からみて前後方向、つまりY方
向に移動可能となっている。
【0022】布切り手段は、図1、図2及び図4に示す
ように、ベッド部11に固定された布切りメス41と、
布切りメス41に向かって上方から下降するメス受け4
2と、該メス受け42を図示しないメス受け駆動機構を
介して上下動に駆動させる布切りモータ85等を備え
る。布切りメス41は、ベッド部11において、ミシン
針14の駆動とともに加工布に縫目を形成するルーパが
設けられた位置の後方に配置され、上述したように送り
台16の原点位置と合致する位置に配置されている。そ
して、布切りモータ85を駆動し、布切り位置に加工布
が到達した状態、つまりメス受け42と布切りメス41
との間に加工布が配置された状態で、メス受け42を布
切りメス41に向かって下降させると、メス受け42と
布切りメス41との間にセットされた加工布が押し切ら
れ、ボタン穴Hがあけられる。なお、図3では、ボタン
穴かがり縫いミシン10において、縫製終了時の布送り
台16の位置と、ベッド部11に固定された布切りメス
41との関係を示している。
【0023】なお、ボタン穴かがり縫いミシン10は、
上糸及び下糸をそれぞれ切断する周知の図示しない上糸
切り装置及び下糸きり装置を備える。これら上糸切り装
置及び下糸切り装置は、縫い終わり後、従来と同様にし
て上糸及び下糸を切断する。また、穴かがり縫い目形成
後、上記上糸切り装置により切断された上糸の端部をつ
かんで保持するための上糸つかみ装置を備えるミシンも
知られている。上糸つかみ装置は、次のかがり縫い動作
の際に、針糸の端部を綺麗に縫い込ませるためのもので
ある。
【0024】図4に、ミシン10の制御装置110を示
す。図4に示す制御装置110は、ROM(Read Only
Memory)111、RAM(random access memory)11
2、CPU(Central Processing Unit)113、EE
PROM(Electrically Erasable and Programmable R
ead Only Memory)115等からなる。制御装置110
にはインターフェース(I/F)114を介して操作パ
ネル30、押さえスイッチ31、スタートスイッチ32
が接続され、また、主軸モータ81、X軸モータ(布送
り手段)82、Y軸モータ(布送り手段)83、旋回モ
ータ(旋回手段)84、布切りモータ(布切り駆動手
段)85、布押えシリンダ86等の各種アクチュエータ
が接続されている。
【0025】また、インターフェース114と主軸モー
タ81、X軸モータ82、Y軸モータ83、旋回モータ
84、布切りモータ85との間には、各モータを駆動さ
せるための主軸モータ駆動回路81a、X軸モータ駆動
回路82a、Y軸モータ駆動回路83a、旋回モータ駆
動回路84a、布切りモータ駆動回路85aが介在し、
インターフェース114と布押えシリンダ86との間に
は布押えシリンダ駆動電磁弁86aが介在している。ま
た、制御装置110にはインターフェース114を介し
てX軸モータ82、Y軸モータ83、旋回モータ84、
布切りモータ85のそれぞれの原点位置を検出するため
のX軸原点センサ82b、Y軸原点センサ83b、旋回
原点センサ84b、布切り原点センサ85bが接続され
ている。
【0026】ROM111には、主軸モータ81、X軸
モータ82、Y軸モータ83、旋回モータ84、布切り
モータ(布切り駆動手段)85、布押えシリンダ86等
の各種アクチュエータを制御して穴かがり縫製を行うた
めの制御プログラムや制御データが書き込まれている。
【0027】RAM112(記憶手段)は、複数のパタ
ーンデータを記憶するとともに、これらデータの中か
ら、操作パネル30を介して選択された1つのデータを
記憶する。また、パターンデータの値が変更された場合
には変更後の値等も記憶する。なお、これらデータの選
択方法やデータ内容の変更方法については後述する。さ
らにRAM112は、縫製中の各種処理の際に一時的に
使用されるメモリエリアとしても機能する。また、パタ
ーンデータから生成される縫い目データ等も記憶する。
EEPROM115は、複数のメモリスイッチデータ
(図8、図9参照)を記憶する。また、メモリスイッチ
データの値が変更された場合には変更後の値等も記憶す
る。
【0028】前記パターンデータとしては、図7に示す
ように、例えば9個のパターンデータがあり、各パター
ンデータには、パターンデータ1に示すように1〜6の
データ項目に対応した具体的な値が設定されている。デ
ータ項目1は、鳩目穴Hの鳩目穴H1の形状を設定する
ものである。つまりこのデータ項目1では、メスNo.
0〜5にはいわゆる標準メス、つまり、鳩目穴H1を形
成する鳩目メス部と直線メス部とが一体の図示しないメ
スが設定されており、図6(c)に示すように鳩目穴H
1の大きさを横幅ewと縦長さelとによって規定し、
これらewとelの組み合わせテーブルを図6(b)に
示すように予め前記したメモリスイッチデータの一部
(図8のメモリスイッチNo.1〜10に対応)としてE
EPROM115に記憶している。なお、メスNo.0
は、眠り目穴を形成するための直線状の刃のみを備えた
メスに対応する。データ項目1では、この中(1〜5)
から数字を選択するようになっている。データ項目2〜
6は、図6(a)に示す鳩目穴かがり縫い目を構成する
各部の針数や長さに関するデータである。すなわち、図
6(d)に示すように、データ項目2は穴かがり長さ
(ml)、データ項目3は直線部針数(ln)、データ
項目4は鳩目部針数(en)、データ項目5は直線部メ
ススペース(ls)、データ項目6は鳩目部メススペー
ス(es)を夫々設定するためのものである。なお、m
lは本発明の穴かがり縫い目の長さL2(図12参照)
に関するデータに対応する。
【0029】前記メモリスイッチデータは、前記したメ
スNo.に対応する鳩目穴の大きさを示すデータ(メモリ
スイッチNo.1〜10に対応)に加えて、メス受け42
の下降が、加工布が布切り位置へ到達する前に開始さ
れ、前記布切りメスまたはメス受けの加工布へ接する下
降位置への到達が加工布の布切り位置への到達以降とな
るように、メス受け42の下降開始時期を設定可能な下
降開始データ(メモリスイッチNo.11における設定デ
ータ)を備える。ここでは、下降開始データを、かがり
縫いの縫製終了位置と前記布切り位置間にある加工布の
位置を下降開始する位置とし、この下降開始位置を所定
の位置を基準として設定する位置データとした場合(以
下、位置制御の場合という)のメモリスイッチの設定内
容を図8のメモリスイッチNo.11の設定内容として示
し、下降開始データを、加工布がかがり縫い縫製終了位
置から布切り位置へ移動されている間の時刻で下降開始
するように、該時刻を所定の時刻を基準として設定する
時間データとした場合(以下、時間制御の場合という)
のメモリスイッチデータの設定内容を図9のメモリスイ
ッチNo.11の設定内容として示す。
【0030】まず、図8に示す位置制御の場合は、メモ
リスイッチNo.11の設定内容には、メス受け42の
動作開始位置についての設定値は10.0mmであるこ
とが入力されている。
【0031】このメモリスイッチNo.11は、メス受け
42を動作開始するための布送り台16の位置を設定す
るものであり、メス受け42が動作開始する送り台16
の到達位置を、所定の位置を基準に設定した下降位置デ
ータである。前記動作開始の設定値の基準となる所定の
位置としては、ミシンの構造により設定される、縫いの
形状などにより変更することがない位置、例えば、布切
り位置であることが好ましい。この場合、加工布が布切
り位置より10.0mmの距離に到達したとき、メス受
け42の駆動が開始されることになる。このように、C
PU113が布切り位置を基準としたメス受け42の下
降動作開始の位置データ(設定値)を設定し、この位置
データに基づいて、CPU113が布切りモータ85を
駆動させた構成とすれば、加工布に縫製されるかがり縫
いの長さが変更されてもメス受け42の下降動作開始の
設定を変更する必要がない。したがって、加工布に形成
されるボタン穴の周囲のかがり縫い目の長さに関わら
ず、ボタン穴かがり縫いが施されたボタン穴の縫製のサ
イクルタイムを短縮することができる。
【0032】図9に示す時間制御の場合は、図8に示す
メモリスイッチの設定内容とメモリスイッチNo.1〜1
0までは同様のものであるが、メモリスイッチNo.11
の設定内容は、送り台がメス位置に移動終了前に、メス
受け42を動作開始させるための時間として、加工布が
かがり縫い縫製終了位置から布切り位置へ移動されてい
る間の時刻を所定の時刻を基準として設定する時間デー
タとなっている。なお、図9に示すように、この実施の
形態では設定値は100msとして入力されている。設
定値の基準となる所定の時刻としては、X軸モータ82
やY軸モータ83等の送り手段により移動された加工布
が布切り位置に到達する時刻とすると好適である。この
場合、図9の例では、加工布が布切り位置に到達する1
00ms前にメス受け42の駆動が開始されることにな
る。
【0033】このように縫いの形状などにより変更する
ことがない時刻を基準としてCPU113により前記メ
モリスイッチにおいて設定された設定値で、メス受け4
2の下降動作が開始するように布切りモータ95の駆動
を制御する構成とすれば、加工布に縫製されるかがり縫
いの長さが変更されても、送り台16により加工布が布
切り位置に到達する時刻を変更することがない。つま
り、メス受け42の下降動作開始の設定を変更する必要
がない。したがって、加工布に形成されるボタン穴の周
囲のかがり縫い目の長さに関わらず、ボタン穴かがり縫
いが施されたボタン穴の縫製のサイクルタイムを短縮す
ることができる。なお、これらメモリスイッチNo.は、
操作パネル30のデータ項目キーを介してオペレータに
より選択・変更自在となっている。
【0034】CPU113は、ROM111の制御プロ
グラムや制御データにしたがって、ボタン穴かがり縫い
に関する一連の処理を制御する。特に、CPU113は
RAM112からパターンデータを読み出してデータ内
容を設定させるとともに、設定されたパターン内容及び
制御プログラムに基づいて主軸モータ81、X軸モータ
82、Y軸モータ83、旋回モータ84等の駆動を駆動
させるために各針落ち点における布送り量や針の旋回量
などを有する縫い目データを生成する。この縫い目デー
タは、ミシン針14の針落ち位置を決める針落ちデー
タ、メス受け42を駆動する布切りモータ85の駆動量
等のデータを含む。
【0035】また、CPU113は、メモリスイッチの
設定内容に基づいて、布切りモータ95を駆動させるこ
とで、メス受け42の下降動作開始のタイミングを制御
する。つまり、図8に示すメモリスイッチのメモリスイ
ッチNo.11で任意の位置が設定された場合、送り台1
6が、かがり縫い終了直後から布切り位置への移動を開
始し、移動途中で設定された位置に到達した際に、布切
りモータ95を駆動させてメス受け42の下降を開始さ
せる。つまり、メス受け42の下降が、加工布が布切り
位置へ到達する前に開始させ、メス受け42の加工布へ
接する下降位置への到達が加工布の布切り位置への到達
以降となるように制御することが可能となる。
【0036】また、CPU113は、図9に示すメモリ
スイッチのメモリスイッチNo.11で任意の時刻が設定
された場合、送り台16のかがり縫い終了直後から布切
り位置への移動を開始させた際に、送り台16の移動開
始から設定された時刻に到達した時に布切りモータ95
を駆動させて布切りメスに向かって下降するメス受け4
2の下降動作を開始させる。つまり、メス受け42の下
降が、加工布が布切り位置へ到達する前に開始され、メ
ス受け42の加工布へ接する下降位置への到達が加工布
の布切り位置への到達以降となるように制御することが
可能となる。さらに、CPU113は、インターフェイ
ス114を介して、操作パネル30に接続され、操作パ
ネル30上の表示を制御するとともに、操作パネル30
を介して入力される入力信号を受けて各種設定の選択・
変更などを行うようになっている。これにより、作業者
は、操作パネル30を介して、図7〜図9等に示した各
データを選択したり、選択したデータを変更できるよう
になっている。
【0037】また、CPU113は、インターフェイス
114を介して、主軸モータ駆動回路81aに接続さ
れ、主軸モータ81の回転を駆動制御する。また、CP
U113は、インターフェイス114を介してX軸モー
タ駆動回路82aに接続されるとともに、インターフェ
イス114を介してY軸モータ駆動回路83cに接続さ
れ、X軸モータ82とY軸モータ83を駆動制御しなが
ら、送り台16を所定の方向に駆動する。また、CPU
113は、インターフェイス114を介して、旋回モー
タ駆動回路84aに接続され、旋回モータ84を制御駆
動する。
【0038】また、CPU113は、インターフェイス
114を介して、布切りモータ駆動回路85aに接続さ
れ、布切りモータ85を制御駆動する。さらに、CPU
113は、インターフェイス114を介して、スタート
スイッチ32に接続され、スタートスイッチ32から起
動信号が入力すると、主軸モータ81等を所定のタイミ
ングで駆動し、ボタン穴かがり縫い及び布切り処理を行
わせる。また、CPU113は、インターフェース11
4を介して接続された押えスイッチ31から信号が入力
されると、インターフェース114を介して接続された
布押えシリンダ駆動電磁弁86aにより布押えシリンダ
86を駆動させる。この布押えシリンダ86により布押
え17(図1参照)が上下動し、布送り台16に縫製さ
れる生地を挟持したり解放したりすることができる。
【0039】また、CPU113は、インターフェイス
114を介して、X軸モータ82、Y軸モータ83、旋
回モータ84、布切りモータ85の原点位置を検知する
ためのX軸原点センサ82b、Y軸原点センサ83b、
旋回原点センサ84b、布切りメス原点センサ85bに
接続され、各モータが原点位置に戻っているか否かを示
す信号に対応し、この信号に基づいて各モータの原点位
置の検索を行う。つまり、CPU113はX軸原点セン
サ82b、Y軸原点センサ83b、旋回原点センサ84
b、布切り原点センサ85bにより、各センサの状態を
検出しながら、X軸モータ82、Y軸モータ83、旋回
モータ84、布切りモータ85を駆動することにより、
布送り台16の移動位置、針棒15やルーパ機構の土台
(図示省略)の旋回角度、メス受け42の下降位置など
を制御する。
【0040】本発明における設定手段である操作パネル
30は、図5に示すようにパターンNo.表示部30
a、パターンNo.+/−キー30b、データ項目表示
部30c、データ項目+/−キー30d、データ表示部
30e、データ+/−キー30f、データ設定キー30
g、準備キー30hとから構成される。パターンNo.
表示部30aは、現在選択しているパターンNo.を表
示するものであり(図5では「1」)、パターンNo.+
/−キー30bにより数字を1〜9の範囲の中で1つず
つ変更することによって、異なるパターンデータを選択
できる。
【0041】データ項目表示部30cは、パターンN
o.表示部30aで選択したパターンデータの中のデー
タ項目を表示するものであり(図5では「1」)、データ
項目+/−キー30dにより数字を1〜5の範囲の中で
1つずつ変更することによって、異なるデータ項目を選
択できる。データ項目表示部30cにおいてデータ項目
を選択すると、データ表示部30eにそのデータ項目に
ついて予め設定されている数字が表示される。そして、
データ+/−キー30fによってデータ表示部30eの
数字を所定の範囲の中で所定間隔ずつ増減することによ
って、値を変更できる。
【0042】データ設定キー30gは、データ設定作業
を行う際に操作するスイッチである。つまり、データ設
定キー30gを押すことによりデータ値の変更などが可
能となる。また、各項目や数字の選択や変更は、再度、
データ設定キー30gを押すことで確定する。準備キー
30hは、穴かがり作業の準備を可能にするとともに、
設定作業の終了後、選択あるいは設定しなおしたデータ
値に対応する縫い目データ等を作成するためのキーであ
る。また、準備キー30hは、電源投入時に押されてい
る場合には、動作モードを、メモリスイッチデータを変
更するためのメモリスイッチモードにするキーとして兼
用される。
【0043】また、メモリスイッチモードでは、データ
項目表示部30cは、メモリスイッチNo.を表示し、デ
ータ項目+/−キー30dはデータ項目表示部30cに
表示されたNo.の更新キーとして機能し、データ表示部
30eは、メモリスイッチNo.に対応した内容を表示
し、データ+/−キー30fはメモリスイッチ内容の更
新キーとして機能するものとなっている。
【0044】次に、図10のフローチャートを用いてボ
タン穴かがり縫い目形成作業の流れについて説明する。
まず、ミシンの主電源(図示せず)のオン操作の際に、
準備キー30hも同時にオン操作した場合、つまりステ
ップS100においてYesの場合は、ステップS10
1に移り、後述するメモリスイッチの設定を行う。ま
た、ステップS100においてNoの場合、あるいはス
テップS101におけるメモリスイッチデータ設定後、
ステップS102に移行する。
【0045】ステップS102において、パターンN
o.+/−キー30bが操作されるか否かを監視し、オ
ン操作された場合、つまりYesの場合は、ステップS
103に移り、パターンNo.の更新を行なう。ステッ
プS102においてNoの場合、あるいはステップS1
03におけるパターンNo.更新後、ステップS104
に移行する。
【0046】ステップS104において、データ設定ス
イッチが操作されるか否かを監視し、オン操作された場
合、つまりYesの場合は、ステップS105において
パターンデータ設定を行う。このステップS105で
は、設定されたパターンデータNo.におけるデータの設
定を操作パネル30を介して行う。ステップS104に
おいてNoの場合、あるいはステップS105における
データ設定後、ステップS106に移行する。
【0047】ステップS106では、準備キー30hの
操作を監視する。そして、操作されない場合、つまりN
oの場合は、ステップS102に戻り、操作された場
合、つまりYesの場合は、ステップS107において
1針毎の縫い目データやメス受け駆動開始用判断データ
を生成する。これらデータは、設定されたパターンデー
タ、メモリスイッチデータの内容に基づいて主軸モータ
81等の駆動源を駆動するために生成されるデータであ
り、1針毎の縫い目データ及びメス受け42の動作開始
のためのデータ、即ち、図8に示すメモリスイッチを用
いた位置制御の場合はメス受け42の駆動を開始させる
までの布送り台16の縫製終了位置からの移動量、また
図9に示すメモリスイッチを用いた時間制御の場合はメ
ス受け42の駆動を開始させるまでの布送り台16の縫
製終了後の移動開始からの経過時間を算出する。
【0048】そして、ステップS108において布押え
17が下降して、ステップS109において、前記布送
り台16、針棒15、ルーパ部及びメス受け42を駆動
する各X/Yモータ82・83、旋回モータ84、布切
りモータ85を駆動して各原点センサにより82b,8
3b,84b,85bにより原点検索を行う。なお、X
/Yモータ82・83による布送り台16の原点位置
は、布切り位置と同じ位置としている。次いで、ステッ
プS110において、布押え17が上昇して作業者によ
る加工布のセットを可能にする。
【0049】ステップS111において、押えスイッチ
32の操作が監視され、オン操作された場合、つまりY
esの場合は、ステップS112において布押え17が
下降する。作業者は、例えば、布押え17による布の押
え位置等を確認し、布の位置を調節する必要がある場合
等は、ステップS113において再び押えスイッチ32
をオン操作することでステップS114で布押え17が
上昇し、ステップS111に戻る。また、ステップS1
13において押えスイッチ32がオン操作されない、つ
まりNoの場合は、ステップS115においてスタート
スイッチ32の操作を監視し、オン操作された場合、つ
まりYesの場合ステップS116に移行する。
【0050】ステップS116において、主軸モータ8
1、X軸モータ82、Y軸モータ83及び旋回モータ8
4を駆動させることで穴かがり動作を行い、ステップS
117へ移行する。なお、ステップS116の穴かがり
動作には、送り台16を縫い始め位置へ移動させる動作
等の一連の動作が含まれる。なお、送り台16の移動量
は、パターンデータの穴かがり長さによって変化する。
つまり、ボタン穴かがり縫いミシン10本体の構成によ
り一定の「ミシン針位置と布切り位置の距離」があり、
その距離から穴かがり長さを引いた距離が送りの移動量
となる。
【0051】この例を図12を参照すると、ミシン針位
置から布切りメス(これと合致するメス受けでもよい)
とのY方向距離をL1(上述したものと同様であり例え
ば64mm)、穴かがり長さをL2(図6に示すml)
とした場合、かがり縫い縫製後から布切り位置まで加工
布を移動させるために布送り台16を移動させる送りの
移動量は、L1−L2となる。穴かがり動作終了後、ス
テップS117において、X軸モータ82、Y軸モータ
83及び旋回モータ84を駆動させて、布送り台16、
針棒15及びルーパを原点位置まで戻すための移動を開
始する。
【0052】ステップS118において、メス受け42
を移動開始させるための制御が図8に示すメモリスイッ
チに基づいて行われる位置制御であれば、ステップS1
17での布送り台16の移動開始からステップS107
で駆動開始データとして算出された移動量だけ布送り台
16が移動されていれば、あるいは、図9に示すメモリ
スイッチに基づいて行われる時間制御であれば、ステッ
プS117の布送り台16の移動開始からステップS1
07で算出された経過時間だけ時間が経過していれば、
ステップS119に移行して、布切り動作、この実施の
形態ではメス受け42の下降動作を開始する。つまり、
布送り台16がメモリスイッチにて設定された動作位置
まで到達したか、あるいは動作開始からメモリスイッチ
で設定された時間により算出された時刻に到達したかを
判別する。
【0053】そして、ステップS120で布送り台1
6、旋回モータ84による旋回、メス受け42の動作が
終了したか否かを判定し、終了するまで監視し、終了し
ていれば、ステップS122において布押え17が上昇
し、ステップS111に戻り、再び押えスイッチ32の
操作監視状態となり、押えスイッチ32のオンにより上
述の穴かがり動作が繰り返される。
【0054】次に、上記フローチャートに従って行われ
る制御において、位置制御の場合と、時間制御の場合と
を区別して更に詳述する。
【0055】まず、図8に示す位置制御の場合について
説明する。ボタン穴かがり縫いミシンのミシン針14の
位置と布切り位置とのY方向の距離、具体的にはミシン
針14とメス受け42の先端部までのY方向の距離(図
12(a)参照)をL1(例えば、64mmに機械的に
固定されている)とし、図8に示すメモリスイッチによ
って設定されているメス受け42の動作開始位置をL3
(例えば、10.0mm)として、この動作開始の設定
値の基準となる所定の位置が、原点である布切り位置と
すると、CPU113がステップS107において算出
するメス受け駆動開始用判断データとしての移動量は、
パターンデータによって設定されている穴かがり長さL
2とは無関係のL1−L3(例えば、54mm)とな
る。
【0056】そして、CPU113は、ステップS11
8において、ステップS117で布送り台16の原点位
置への移動が開始されてから前記布送り台16がL1−
L3(例えば、54mm)移動されたか否かを、Y軸駆
動モータ83に対して送出したパルス数によって判断
し、ここでの肯定判断によって、ステップS119にお
いてメス受け42の駆動を開始させる。なお、上述の演
算に用いられるL1の値は、予めEEPROM115に
記憶されている。この値は操作パネル等により変更可能
とすることもできる。
【0057】このような位置制御の場合の一例を、図1
2を参照して説明する。図12(a)に示すようにかが
り縫いが終了した後、布送り台16により布切り位置に
向かって移動されている加工布がL1−L3だけ移動さ
れて、メモリスイッチによって設定された布切り位置
(図12(a)に破線で示す位置)に到達した時、メス
受け42が布切りメス41に向かって下降を開始する。
そして、図12(b)に示すように加工布が布切り手段
による布切り位置に移動した後で、図12(c)に示す
ように、メス受け42が加工布に当接して、該加工布に
ボタン穴を形成する。そのときの布送り台16の動作と
布切りメス動作(この実施の形態ではメス受け42の上
下動)のタイミングを図13で示す。つまり、制御装置
110によりメス受け42の下降開始は、布送り台16
がL1−L2の距離を移動している最中の所定の位置で
行われる。なお、メス受け42は布切りメス41と合致
した際に所定時間(例えば、約50ms)停止してい
る。
【0058】このように布送り台16の動作とメス受け
42の下降動作とをオーバーラップさせているため、メ
ス受け42の下降を、布送り台16が布切り位置へ到達
してから開始する場合と比べて、オーバーラップ分のサ
イクルタイム(この場合は約0.1秒)を短縮すること
ができる。
【0059】次に、図9に示す時間制御の場合について
説明する。なお、上述した位置制御の場合は、簡単な演
算によってメス受けの動作開始位置を算出できるが、縫
製終了位置から布切り位置の間で布送り台の移動を一時
停止させて上糸をつかむ周知の糸つかみ装置等の付帯装
置を備える穴かがり縫いミシンへの適用は、必ずしも適
当ではない。すなわちミシンの構成やメモリスイッチに
よって設定される布切りメス動作(本実施の形態ではメ
ス受け42の下降動作)開始位置によっては、この動作
開始位置が糸つかみ装置の一時停止位置よりも布切り位
置から離れた位置となって、加工布が布切り位置へ到達
する前に、布切りが行われる可能性があり、適用が困難
な場合がある。
【0060】一方、時間制御の場合は、このような糸つ
かみ装置を備えた穴かがり縫いミシンにも、不具合を発
生させることなく適用可能である。従って、時間制御の
場合の説明は、上糸つかみ装置を備えたミシンを対象に
説明する。
【0061】なお、糸つかみ装置は上糸をつかむ糸つか
み部6(図14参照)と、糸つかみ部6を上下動させる
上下駆動部(図示せず)とを備える。糸つかみ部6は、
例えばクランプシリンダ(図示せず)によりクランプ可
能に構成され、クランプシリンダはCPU113に図示
しない電磁弁を介して接続され、CPU113により制
御される。また、上下駆動部は、例えばCPU113に
電磁弁(図示せず)を介して接続されたエアシリンダ
(図示せず)等を備え、CPU113の制御によりエア
シリンダが駆動し、糸つかみ部6を上下動させるように
構成される。
【0062】このようなボタン穴かがり縫いミシンにお
いても、ミシン針14の位置と布切り位置とのY方向の
距離、具体的にはミシン針14とメス受け42の先端部
までのY方向の距離(図14(a)参照)は、上述した
位置制御の場合のミシンと同じであり、L1(例えば、
64mm)とする。また、パターンデータで設定される
穴かがり縫い長さをL2(例えば、10mm〜38mm
まで設定可)、布送り台16の移動速度をS1(例え
ば、30mm/sec)、加工布が布切り位置へ到達す
る時刻を基準としてメモリスイッチで設定されるメス受
け42動作開始の設定時間(図9参照)をT1(例え
ば、100ms)、布切り位置への布送り台16の移動
を一時停止して行われる機械により固定される糸つかみ
動作時間(例えば、図14に示す糸つかみ装置の糸つか
み部6を下げてから上昇させる一連の動作時間)をT2
(例えば、150msに機械的に固定されている)とす
ると、布送り台の移動に要する総移動時間t1は、t1
=(L1−L2)/S1(例えば、L1=64mm、L
2=24mm、S1=30mm/secとすると、1.
3sec)となる。よって、CPU113がステップS
107において算出するメス受け駆動開始用判断データ
としての経過時間tは、 t=(布切り位置までの移動時間+糸つかみ動作時間−
設定時間)であり、 t=(t1+T2−T1)…(1) (例えば、t1=1.3sec、T2=150mm、T
1=100mmとすると、t=1.35sec)とな
る。
【0063】そして、CPU113は、ステップS11
8においてステップS117で布送り台16の原点位置
への移動が開始されてから、経過時間t(例えば、1.
35sec)が経過したか否かを判断し、ここでの肯定
判断によって、ステップS119において布切りメス
(この実施の形態ではメス受け42)の駆動を開始させ
る。なお、上述の演算に用いられるL1、S1、T2等
の値は、予めEEPROM115に記憶されている。こ
れらの値は操作パネル等により変更可能とすることもで
きる。
【0064】また、上述した時間制御の場合についての
一例を、例えば上述したように周知の糸つかみ装置が設
けられたボタン穴かがり縫いミシン10で行われるもの
として、図14を参照して説明する。このときの布送り
台の動作と糸つかみ装置の動作及び布切り動作のタイミ
ングを図15に示す。糸つかみ装置を備えるボタン穴か
がり縫いミシンでは、図14(a)〜(c)に示すよう
に、かがり縫い終了直後から布送り台16は、加工布を
布切り位置方向に向かって移動する。その途中で布送り
台16は、糸つかみ部6により糸つかみが行われる糸つ
かみ位置で一時停止し、糸つかみ部6により上糸がつか
まれた後で布切り位置まで移動する。その際のメス受け
42は、加工布の布切り位置への移動開始から所定時間
経過後に開始するように制御される。
【0065】このようにボタン穴を加工布に形成するメ
ス受け42の動作時間と布送り台16の布切り位置への
移動時間とをオーバーラップさせることで、従来と異な
り、オーバーラップさせた分、サイクルタイムの短縮化
を図ることができる。また、この時間制御の場合は、途
中で布送り台16が停止されても、この停止時間を考慮
してメス受け42の駆動開始時刻を決定することができ
るので、糸つかみ装置を備えたミシンにも適用可能とな
っている。この場合も、加工布に形成される穴かがり縫
いの長さが変更されても、布送り台16により加工布が
布切り位置に到達する時刻を変更することがない。つま
り、CPU113が穴かがり長さに対応した制御を行う
ことによって、穴かがり縫い長さが変更されても、メス
受け42の下降動作開始の設定を変更することなしに最
適なタイミングでボタン穴が形成され、縫製のサイクル
タイムを短縮することができる。
【0066】なお、上述の時間制御の場合の説明におい
ては、糸つかみ装置を備えたミシンに適用した場合を一
例に挙げて説明したが、時間制御の場合は、糸つかみ装
置を備えていなくても、また備えていても使用しない場
合でも同様に、糸つかみ動作時間を0とすることによ
り、上述したものと同様の効果を得ることができる。
【0067】また、加工布の縫製終了位置のX方向位置
は、通常、布切りメスの中心位置と異なるため、縫製終
了位置(穴かがり縫い終了位置)から布切り位置への加
工布の移動においては、加工布のボタン穴の形成される
べき位置を布切りメスの中心位置に移動させるためX軸
モータ82も若干駆動される。上記実施例においては、
この場合のX方向移動距離が、Y方向移動距離と比較し
て小さく、このX方向の移動は、布送り台16のY方向
の移動中に行われるものとして無視して演算を行ってい
るが、縫製終了後の加工布の位置によって、布切り位置
への移動における移動距離、あるいは移動時間が、X、
Y方向の何れが長いかを判断して長いほうの移動方向に
対して、上記演算を行うようにしてもよい。
【0068】次に、前記ステップS101におけるメモ
リスイッチ設定の流れについて、図11のフローチャー
トを用いて説明する。まず、ステップS200において
操作パネル30の項目表示部30cに「1」が表示され、
メモリスイッチNo.1の設定値がデータ表示部30e
に表示される。次いで、ステップS201においてデー
タ項目+/−キー30dの操作を監視し、オン操作され
た場合、つまりYesの場合、ステップS202におい
てメモリスイッチNo.を更新し、更新されたメモリス
イッチNo.をデータ項目表示部30cに表示すると共
に、対応する設定値をデータ表示部30eに表示する。
ステップS202の後、あるいはステップS201でN
oの場合はステップS203に移行する。
【0069】ステップS203では、データ+/−キー
30fの操作を監視し、オン操作された場合、つまりY
esの場合、ステップS204において、データ項目表
示部30cに表示されているメモリスイッチNo.に対
応した設定値を更新し、更新後の設定値をデータ表示部
30eに表示する。ステップS204の後、あるいはス
テップS203でNoの場合はステップS205に移行
する。ステップS205では準備キー30hの操作を監
視し、オン操作されない場合、つまりNoの場合はステ
ップS201に戻り、オン操作された場合、つまりYe
sの場合は、ステップS206に移行し、設定されたメ
モリスイッチデータがEEPROM115に記憶され、
その後ステップS102に移行する。
【0070】上記ボタン穴かがり縫いミシン10によれ
ば、操作パネル30を介して送り台16がかがり縫い終
了位置から布切り位置までの移動中にメス受け42の動
作開始時期が設定可能であるので、送り台の移動とメス
受け42の動作とをオーバーラップさせることができ、
加工布へのボタン穴かがり縫い及びボタン穴形成までの
サイクルタイムの短縮化を図ることができる。
【0071】また、操作パネル30を介してEEPRO
M115に格納されたメモリスイッチを設定することで
任意の送り台16の位置、または任意の時間で設定する
ことができ、ボタン穴かがり縫いが施される縫製品に対
応させて好適な動作となるように設定することができ
る。なお、上記ボタン穴かがり縫いミシン10におい
て、オーバーラップ動作をさせない場合、つまり、オー
バーラップ動作を行う選択をしない場合は、例えば、位
置制御の場合には設定位置=0、時間制御の場合は設定
時間=0とすれば、送り台16が布切り位置に移動した
後でメス受け42が動作するように制御することができ
る。
【0072】上記ボタン穴かがり縫いミシン10におい
て、メス受け42の動作開始のタイミングを縫製終了直
後から布切り位置に移動中の送り台16の所定位置その
ものを設定するものとしたがこれに限らず、例えば、メ
ス受け42の動作を開始する位置を布切り位置からの距
離として予め段階的に設定し、これら段階的に設定され
た位置を適宜選択することで、メス受け42の動作開始
位置を制御するようにしてもよい。例えば、0mm,5
mm,10mm,15mmと布切り位置から手前の位置
で設定可能なディップスイッチを設けた構成としてもよ
い。この場合のディップスイッチの構成としては5m
m、10mm選択可能な2本のスイッチを設け、これら
のオンオフの組み合わせで0mm,5mm,10mm,
15mmと段階的に設定できる構成などが挙げられる。
【0073】さらにメモリスイッチで位置を設定する代
わりに、パルスモータにより駆動される送り台16が、
メス受け42動作開始位置に達した時に信号が切り替わ
るようなセンサを設け、このセンサにより検出された位
置情報に基づいてメス受け42の駆動を制御してもよ
い。この場合、センサ検出の有効/無効等を選択手段と
してもよく、さらにエンコーダなど用い、エンコーダに
よりその位置を出力し、その出力信号に基づいてメス受
け42の駆動開始制御を行ってもよい。
【0074】また、上記ボタン穴かがり縫いミシン10
において、メス受け42の動作開始のタイミングを縫製
終了直後から布切り位置に移動するまでの経過時間その
もの任意の時間として設定するものとしたが、これに限
らず、例えば、ディップスイッチなどを用いて、0m
s,50ms,100ms,150msのように段階的
に選択して設定可能に構成してもよい。この場合のディ
ップスイッチの構成としては50ms、100msを選
択可能な2本のスイッチを設け、これらのオンオフの組
み合わせで0ms,50ms,100ms,150ms
と段階的に設定できる構成などが挙げられる。
【0075】また、上記ボタン穴かがり縫いミシン10
では、メモリスイッチにおいて、縫製終了直後から移動
する所定の送り台16の位置や、縫製終了直後からの経
過時間をそれぞれ設定して、所定の位置や経過時間に到
達した際にメス受け42の下降動作を開始するように制
御装置110により駆動制御する構成としたが、ボタン
穴のパターン毎に、メス受け42の下降動作開始のデー
タ、つまり、メス受け42の下降動作を開始する送り台
16の位置や送り台16の縫製終了直後から布切り位置
に移動する際の経過した時間のデータを持たせてもよ
い。その際、前記位置や時間を設定する際に基準となる
所定の位置や所定の時間はボタン穴に対応させることが
できるので、前記基準となる所定の位置や所定の時間を
縫製終了位置や縫製終了位置から布切り位置への送り台
16の移動の開始時期としても良い。
【0076】さらに、本実施の形態におけるボタン穴か
がり縫いミシン10では、縫製終了直後から移動する所
定の送り台16の位置や、縫製終了直後からの経過時間
をそれぞれ設定して、所定の位置や経過時間に到達した
際にメス受け42の下降動作を開始するように制御装置
110により駆動制御する構成としたが、これに限らず
以下のようにメス受け42の下降位置の位置を設定して
もよい。
【0077】つまり、メス受け42の下降開始時期を設
定可能な下降開始データとして、加工布が布切り位置へ
到達したときのメス受け42の下降位置を所定の上下位
置を基準として設定する下降位置データをメモリスイッ
チにおいて設定可能に構成し、設定された下降位置デー
タに基づいて、加工布が前記布切り位置に到達したとき
のメス受け42の下降位置が、設定された下降位置とな
るように、制御装置110がメス受け42の下降を開始
させて、メス受け42の加工布へ接する下降位置への到
達が加工布の布切り位置への到達以降として送り台16
上の加工布にボタン穴を形成するように制御する構成で
ある。
【0078】この制御の場合(以下高さ制御の場合とい
う)、設定する下降位置(以下、設定高さという)の基
準となる所定の上下位置を、例えば、下降するメス受け
42に対向する布切りメス41の上縁部とすれば、この
上縁部は加工布の載置面と略同一の高さであるため、作
業者は、この設定高さとして、加工布の厚さを目安とし
た数値を入力することができ、上述した位置制御の場
合、あるいは時間制御の場合に対し、設定を容易に行う
ことができる。
【0079】このようにすれば、加工布が布切り位置へ
到達した直後に、メス受け42を設定高さ、すなわち加
工布に接する高さに下降することができるので、サイク
ルタイムを最大限短縮することと、移動中の加工布に対
して布切りが行われることを確実に防止することとが容
易に可能となる。
【0080】この制御は、例えば、CPU113が、以
下のような演算及び処理を行うことにより実施される。
布載置面、すなわち布切りメス上縁部を基準としてメモ
リスイッチにより設定される設定高さをp、最上昇位置
にあるメス受け42が布切りメス41に合致するまで下
降するときの全下降距離をF、全下降距離Fの下降に要
する下降時間をT3とすると、最上昇位置にあるメス受
け42が下降を開始してから、布切りメス41の上縁部
(すなわち、加工布載置面)から設定高さpになるまで
の時間Tdを以下の式により算出する。 Td=T3(F−p)/F
【0081】次に、この時間Tdを、上述した時間制御
の場合の(1)式のメス受け動作開始時間の設定データ
T1に置き換えた下記の式により、メス受け駆動開始用
判断データとしての加工布の布切り位置への移動開始か
らの経過時間tを算出する。 t=(t1+T2−Td) なお、上記演算に用いる全下降距離F及び下降時間T3
は、予めEEPROM115に記憶されているものとす
る。
【0082】そして、CPU113は、この時間tに基
づいて、上述の時間制御の場合と同様の制御を行うこと
により、加工布が前布切り位置に到達したときのメス受
け42の下降位置が、設定された下降位置となるよう
に、メス受け42の駆動を開始することができる。この
制御は、時間によりメス受け42の駆動開始時期を決定
しているため、上述した時間制御の場合と同様に糸つか
み装置を備えたボタン穴かがり縫いミシンにも好適であ
る。
【0083】また、穴かがり終了位置から布切り位置へ
の加工布の移動の際に、一時停止せずに加工布が移動さ
れる構成の穴かがり縫いミシンの場合は、上述の時間T
dを用いてメス受けの駆動が開始される時の布送り台の
位置L4を下記式により算出する。 L4=Td×S1(但し、S1は布送り台の移動速度) そして、このL4を上述の位置制御の場合のL3に置き
換えて、メス受け駆動開始用判断データとしての移動量
を算出し、CPU113は、この算出された値(L1−
L4)に基づいて、上述した位置制御の場合と同様に、
布送り台16の移動中にメス受け42の加工布へ接する
下降位置への到達が、加工布の布切り位置への到達以降
となるように、メス受け42の下降を開始させて布送り
台16上の加工布にボタン穴を形成する。
【0084】以上のような高さ制御の場合においても、
上述した位置制御の場合あるいは時間制御の場合と同様
に、加工布に縫製されるかがり縫い目の長さが変更され
ても、メス受け42の下降動作開始の設定を変更する必
要がない。したがって、加工布に形成されるボタン穴の
周囲のかがり縫い目の長さに関わらず、ボタン穴かがり
縫いが施されたボタン穴の縫製のサイクルタイムを短縮
することができる。なお、上記演算においては、設定高
さの基準となる上下位置を布切りメス41の上縁部、す
なわち布載置面としたが、基準の上下位置をメス受け4
2の最上昇位置としてもよい。
【0085】また、本発明は上記実施の形態に限定され
ることはなく、適宜変更可能である。例えば、RAM1
12がパターンデータを記憶し、EEPROM115が
メモリスイッチデータを記憶するものとしたが、例え
ば、RAM112がメモリスイッチデータを記憶し、E
EPROM115がパターンデータを記憶するものとし
てもよく、あるいは、RAM112又はEEPROM1
15がパターンデータとメモリスイッチデータの両方を
記憶するものとしても良い。また、EEPROM115
の替わりにフロッピー(登録商標)ディスクを用いても
良い。
【0086】また、メス受け42の上下動を布切りモー
タ85の駆動を制御することにより行うものとしたが、
これに限らず、例えば、エアシリンダ等の周知のアクチ
ュエータを用いても良い。 また、パターンデータの
数、データ項目の数、メモリスイッチの数、操作パネル
30の操作方法などは適宜変更可能である。尚、パター
ンデータの数は1つであっても良い。さらに、上記実施
の形態ではパターンデータを複数記憶し、そのうちの1
つを選択し縫い目データを作成するように構成したが、
RAM112に縫い目データが複数記憶されていてもよ
い。
【0087】あるいは、複数のパターンデータと各パタ
ーンデータに対応する縫い目データが記憶されていても
よい。その場合、パターンデータを選択すると、自動的
に縫い目データが特定されるように構成すればよい。な
お、本実施の形態においては、メス受け42を上方に配
置して、下方に配置した布切りメス41に対して下降駆
動する場合を示したが、これとは逆に、布切りメス41
を上方に、メス受け42を下方に配置し、布切りメス4
1を下降駆動するようにしてもよい。
【0088】また、上記実施の形態においては、メス受
けの下降開始時期を設定可能な下降開始データとし、位
置制御の場合、時間制御の場合及び高さ制御の場合とを
夫々個別に行う構成としたが、これらの制御を実施可能
に構成し、加工布や縫製条件等に応じてこれら制御を選
択可能に構成してもよい。また、その他、具体的な構成
要素の形状等についても適宜に変更可能であることは勿
論である。
【0089】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、前記縫製
終了位置から前記布切り位置まで移動する時間と布切り
メスまたはメス受けが下降する時間とをオーバーラップ
させることができ、その分、かがり縫いが施されたボタ
ン穴を形成するまでのサイクルタイムの短縮化を図るこ
とができるとともに、移動中の加工布に前記布切りメス
またはメス受けが下降して、加工布のボタン穴以外の部
分を切断してしまうことがない。
【0090】請求項2記載の発明によれば、前記設定手
段により任意の布切りメスまたはメス受けの下降開始時
期の下降開始データを設定し、この下降開始データに基
づいて送り台上の加工布にボタン穴を形成することによ
り、加工布の厚さやセット状態に応じて最適なタイミン
グで前記布切りメスまたはメス受けの下降開始時期を設
定し、ボタン穴を形成するサイクルタイムの短縮化を図
ることができる。
【0091】請求項3記載の発明によれば、請求項2記
載の発明と同様の効果を得ることができるとともに、ボ
タン穴かがり縫い目の縫製終了後、縫製終了位置から布
切り位置へ移動されている加工布が、設定手段により設
定した任意の位置に到達した時点で、布切りメスまたは
メス受けの下降を開始させて、前記布切りメスまたはメ
ス受けの加工布へ接する下降位置への到達が加工布の布
切り位置への到達以降となるように駆動制御することが
できる。
【0092】請求項4記載の発明によれば、請求項2記
載の発明と同様の効果を得ることができるとともに、ボ
タン穴かがり縫い目の縫製終了後、加工布が縫製終了位
置からの移動開始から任意の時刻に到達した時点で、布
切りメスまたはメス受けの下降を開始させて、前記布切
りメスまたはメス受けの加工布へ接する下降位置への到
達が加工布の布切り位置への到達以降となるように駆動
制御することができる。また、この発明によれば、糸つ
かみ装置等の付帯装置を備えるボタン穴かがり縫いミシ
ンである場合に、縫製終了位置から布切り位置へ移動中
の加工布が一時停止される場合においても、確実に、任
意の時刻に到達した時点で、布切りメスまたはメス受け
の下降を開始させて、前記布切りメスまたはメス受けの
加工布へ接する下降位置への到達が、加工布の布切り位
置への到達以降となるように駆動制御することができ
る。
【0093】請求項5記載の発明によれば、請求項2記
載の発明と同様の効果を得ることができるとともに、設
定手段が設定する、布切りメスまたはメス受けの下降開
始時期を設定可能な下降開始データが、加工布が布切り
位置へ到達したときの前記布切りメスまたはメス受けの
下降位置を所定の上下位置を基準として設定する下降位
置データであり、この下降位置データに基づいて、前記
布切りメスまたはメス受けの下降を開始させて、前記布
切りメスまたはメス受けの加工布へ接する下降位置への
到達が加工布の布切り位置への到達以降となるように好
適に駆動制御することができる。つまり、下降位置を任
意の位置に設定することで、前記縫製終了位置から前記
布切り位置まで移動する時間と布切りメスまたはメス受
けが下降する時間とをより多くの時間オーバーラップさ
せることができ、その分、かがり縫いが施されたボタン
穴を形成するまでのサイクルタイムの短縮化を図ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した一実施の形態のボタン穴かが
り縫いミシンの構成を示す側面図である。
【図2】図1のボタン穴かがり縫いミシンの構成を示す
正面図である。
【図3】図1のボタン穴かがり縫いミシンにおいて縫い
終わりの位置と布切りメスとの位置関係を示す送り台の
概略平面図である。
【図4】図1のボタン穴かがり縫いミシンの制御装置を
示すブロック図である。
【図5】図1のボタン穴かがり縫いミシンの備える操作
パネルの一例を示す図である。
【図6】ボタン穴かがりミシンにより施される鳩目穴か
がり縫い目を示す図であり、(a)はボタン穴かがりの
形状の模式図であり、(b)は鳩目穴形状を選択するた
めのテーブルを示す図であり、(c)は(b)のテーブ
ルの説明のために鳩目穴の形状を示すものであり、
(d)は(a)の各縫目の長さに対応するテーブルを示
す図である。
【図7】RAMに記憶されているパターンデータの一例
を示す図である。
【図8】メス受けの下降開始の駆動制御で用いられるメ
モリスイッチの設定内容の一例を示すテーブルである。
【図9】メス受けの下降開始の駆動制御で用いられるメ
モリスイッチの設定内容の一例を示すテーブルである。
【図10】本発明の一例としてのボタン穴かがりミシン
の制御処理を示すフローチャートである。
【図11】本発明の一例としてのボタン穴かがりミシン
の制御処理においてメモリスイッチの設定処理を示すフ
ローチャートである。
【図12】本実施の形態のボタン穴かがり縫いミシンに
おいて、縫製終了から布切り動作を行うまでの送り台の
動作位置とメス受けの動作位置との関係を示す模式図で
ある。
【図13】ボタン穴かがり縫いミシンにおいて位置制御
を行う際の送り動作と布切り動作との関係を示すタイミ
ングチャートである。
【図14】本実施の形態のボタン穴かがり縫いミシンに
おいて、ボタンつかみ装置を備えた際の縫製終了から布
切り動作を行うまでの送り台の動作位置とメス受けの動
作位置との関係を示す模式図である。
【図15】図14に示すボタン穴かがり縫いミシンにお
いて、時間制御を行う際の送り動作と布切り動作との関
係を示すタイミングチャートである。
【図16】従来の電子式のボタン穴かがり縫いミシンに
おける、縫製終了から布切り動作を行うまでの送り台の
動作位置と布切りメスの動作位置との関係を示す模式図
である。
【符号の説明】
10 鳩目穴かがり縫いミシン(ボタン穴かがり縫
いミシン) 14 ミシン針 15 針棒 16 布送り台(布送り手段) 30 操作パネル(設定手段:布送り手段:布切り
手段) 41 布切りメス 42 メス受け 82 X軸モータ(布送り手段) 83 Y軸モータ(布送り手段) 85 布切りモータ(布切り手段) 113 CPU(制御手段) w1 右側縫い部(直線部) w3 左側縫い部(直線部) 110 制御装置(制御手段) H ボタン穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3B150 AA24 BA06 CE01 CE23 EB03 EE03 EE07 EE11 FH14 GD14 GD22 GE01 GE28 JA03 JA07 JA13 LA23 LA35 LA38 LA40 LA60 LA72 LA73 LB01 LB02 LB03 NA56 NA76 NB12 NC03 NC06 PA09 QA02 QA06 QA07 QA08

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下動するミシン針と、 電気的な制御により駆動され、上面に加工布が載置され
    た送り台を前記ミシン針の上下動と直交する方向に移動
    する布送り手段と、 電気的な制御により駆動され、布切りメスまたはメス受
    けを前記送り台上方から下降させることにより両者の間
    の加工布を切断する布切り手段とを備え、 前記ミシン針及び布送り手段により、加工布に少なくと
    も左右の直線部からなるボタン穴かがり縫い目を形成
    し、その後、縫製終了位置にある加工布を前記布送り手
    段によって、前記布切り手段による布切りが可能な布切
    り位置へ移動させ、前記布切り手段により前記送り台上
    の加工布の前記直線部間にボタン穴を形成するボタン穴
    かがり縫いミシンにおいて、 前記布切りメスまたはメス受けの下降が、加工布が前記
    布切り位置へ到達する前に開始され、前記布切りメスま
    たはメス受けの加工布へ接する下降位置への到達が加工
    布の布切り位置への到達以降となるように前記布切り手
    段の駆動を制御する制御手段を備えることを特徴とする
    ボタン穴かがり縫いミシン。
  2. 【請求項2】 制御手段が、布切りメスまたはメス受け
    の下降開始時期を設定可能な下降開始データを設定する
    設定手段を有し、 該設定手段により設定された下降開始データに基づい
    て、前記布切りメスまたはメス受けの下降を開始させ
    て、送り台上の加工布にボタン穴を形成することを特徴
    とする請求項1記載のボタン穴かがり縫いミシン。
  3. 【請求項3】 下降開始データが、前記縫製終了位置と
    前記布切り位置間にある加工布の位置を所定の位置を基
    準として設定する位置データであり、 前記制御手段は、前記布送り手段により前記縫製終了位
    置から前記布切り位置へ移動されている加工布が前記設
    定された位置へ到達した時点で、前記布切りメスまたは
    メス受けの下降を開始させることを特徴とする請求項2
    記載のボタン穴かがり縫いミシン。
  4. 【請求項4】 下降開始データが、加工布が前記縫製終
    了位置から前記布切り位置へ移動されている間の時刻を
    所定の時刻を基準として設定する時間データであり、 前記制御手段は、前記設定された時刻に到達した時点
    で、前記布切りメスまたはメス受けの下降を開始させる
    ことを特徴とする請求項2記載のボタン穴かがり縫いミ
    シン。
  5. 【請求項5】 下降開始データが、加工布が布切り位置
    へ到達したときの前記布切りメスまたはメス受けの下降
    位置を所定の上下位置を基準として設定する下降位置デ
    ータであり、 前記制御手段は、加工布が前記布切り位置に到達したと
    きの布切りメスまたはメス受けの下降位置が設定された
    下降位置となるように、前記布切り手段の駆動を開始す
    ることを特徴とする請求項2記載のボタン穴かがり縫い
    ミシン。
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