JP2003173828A - シールドコネクタ接続構造 - Google Patents

シールドコネクタ接続構造

Info

Publication number
JP2003173828A
JP2003173828A JP2001371435A JP2001371435A JP2003173828A JP 2003173828 A JP2003173828 A JP 2003173828A JP 2001371435 A JP2001371435 A JP 2001371435A JP 2001371435 A JP2001371435 A JP 2001371435A JP 2003173828 A JP2003173828 A JP 2003173828A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
terminal
pressure contact
shield
inner conductor
contact member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001371435A
Other languages
English (en)
Inventor
Chikahiro Yoshioka
近弘 吉岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd, AutoNetworks Technologies Ltd, Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP2001371435A priority Critical patent/JP2003173828A/ja
Publication of JP2003173828A publication Critical patent/JP2003173828A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Connections By Means Of Piercing Elements, Nuts, Or Screws (AREA)
  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 シールドコネクタとシールドケーブルの端末
部分との接続部において、シールドコネクタを構成する
圧接刃を備えてなる内導体端子とシールドケーブルとの
接続信頼性を高めると共に信号伝送における信頼性をも
高めたシールドコネクタ接続構造を提供すること。 【解決手段】 シールドコネクタ10には信号線21の
導体21aと電気的に導通接続される内導体端子30
と、この内導体端子30に装着される共に前記信号線2
1を圧接する圧接刃41又は51を有してなる圧接部材
40又は50とが設けられ、前記内導体端子30の一端
側に設けられる接続部32に前記信号線21の端末部が
挿置され、この接続部32の上方から前記圧接部材40
又は50が挿入され接続部32に装着されると共に前記
圧接刃41又は51が前記信号線21の絶縁被覆層21
bを切り裂いて導体21aと導通接触される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シールドコネクタ
接続構造に関し、更に詳しくは、多芯線型のシールドケ
ーブルの信号線及び/又はドレイン線の端末部を圧接部
材を用いて内導体端子に電気的に導通接続してなるシー
ルドコネクタ接続構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より使用されているシールドコネク
タ110は、図10に示すように、複数の素線を撚り合
わせてなる導体111aの周囲を絶縁被覆層111bで
覆った信号線111と複数本の銅素線を撚り合わせてな
るドレイン線112とを金属箔103で覆い、さらに金
属箔の外周を絶縁外被114で被覆してなるシールドケ
ーブル110の端末部の信号線111とドレイン線11
2とを露出させ、これらの端末部を内導体端子120,
120,120にそれぞれ接続し、この内導体端子12
0,120,120を誘電体130の端子収容部13
1,131,131に収容し、さらに、この誘電体13
0の外周にドレイン線112に接続した中央に位置する
内導体端子120と電気的に導通接続させる金属製の外
導体シェル140を装着してなるものである。
【0003】ここで、シールドケーブル110の端末部
分を接続する各内導体端子120は、図11に拡大して
示すように、一端に相手側のコネクタ端子(図示しな
い)を嵌合接続する嵌合部121が設けられ、他端に信
号線の導体111a又はドレイン線112と電気的に導
通接続される接続部122が設けられており、この接続
部122には信号線111およびドレイン線112を圧
接するための圧接刃123L,123R、及び123
L,123Rが側壁に対峙して設けられてなるものであ
る。
【0004】以下に、シールドコネクタ100にシール
ドケーブル110を接続する工程を図10を用いて順を
追って説明する。まず、内導体端子120,120,1
20が誘電体130の端子収容部131、131,13
1に収容され、この誘電体の周囲に外導体シェル140
を装着されシールドコネクタ100が組み立てられる。
次いで、シールドケーブル110の端末部の絶縁外被1
14を剥いで露出した信号線111,111およびドレ
イン線112の端末部分が上方から各内導体端子の接続
部122に挿入され、圧接刃123L,123R、及び
123L,123Rによって圧接され各内導体端子12
0と導通接続される。このとき信号線111において
は、絶縁被覆層111bが切り裂かれて内部の導体11
1aと圧接刃123L,123Rとが導通接触される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、信号線111
やドレイン線112を圧接刃123L,123R、及び
123L,123Rに挿入しても、圧接刃123L,1
23R、及び123L,123Rと当接する部分は圧接
刃123L,123R、及び123L,123Rとの接
触摩擦等により上端付近で留まってしまい端子の下端部
まで十分に挿入されないことが多い。したがって、信号
線の場合は、図12(a)に示すように圧接刃123
L,123R、及び123L,123Rとの当接部分の
周辺だけ下端へと挿入され波打ち状態で内導体端子12
0に接続されていることとなる。特にドレイン線112
の場合は、信号線111のように絶縁被覆層で覆われて
いないため信号線111よりも剛性が低く、図12
(b)に示すように、圧接刃123L,123R、及び
123L,123Rの上端部分で留まりやすく下端まで
十分に挿入されない。その結果、信号線111よりも大
きく波打った状態となってしまう。
【0006】このように信号線111およびドレイン線
112が圧接刃123L,123R、及び123L,1
23Rに十分に接続されていない状態では、外部からの
振動等によって容易にシールドケーブル110が抜け落
ちてしまうなど接続信頼性に問題が生じる。また、シー
ルドケーブル110が完全に抜け落ちないまでも信号線
111又はドレイン線112と圧接刃123L,123
R、及び123L,123Rとの間で接触不良が生じ、
十分な電気的導通状態が得られなくなるといった問題が
生じるおそれもある。
【0007】また、上記シールドコネクタ接続構造のよ
うに、信号線と内導体端子との接続部分の上方が開放さ
れた状態にあると、この接続部分における信号線は絶縁
外被等を剥いだ露出状態にあるため、未露出部分との間
で信号伝送路の断面形状の変化が生じ、それに伴い両者
間でインピーダンスのずれが生じるといった問題もあ
る。そのため、このシールドコネクタをUSB(Univer
sal Serial Bus)やIEEE1394等の高速伝送用
のインターフェースとして使用する場合、上記のような
インピーダンスのずれが生じると、その部分において異
常信号やノイズが発生しシステムエラー等につながるお
それがあるので、インターフェースにおけるプリント基
板(PCB)との高いインピーダンスマッチングが要求
される。
【0008】本発明の解決しようとする課題は、シール
ドコネクタとシールドケーブルの端末部分との接続部に
おいて、シールドコネクタを構成する圧接刃を備えてな
る内導体端子とシールドケーブルとの接続信頼性を高め
ると共に信号伝送における信頼性をも高めたシールドコ
ネクタ接続構造を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明に係るシールドコネクタ接続構造は、請求項1
に記載のように、複数本の素線を撚り合わせてなる導体
を絶縁被覆層で覆った信号線を複数本有する多芯線型シ
ールドケーブルに接続してなるシールドコネクタにおい
て、このシールドコネクタには前記導体と電気的に導通
接続される内導体端子と、この内導体端子に装着される
と共に前記信号線を圧接する圧接刃を有してなる圧接部
材とが設けられ、前記内導体端子の一端側に設けられる
接続部に前記信号線の端末部が挿置され、この接続部の
上方から前記圧接部材が挿入され接続部に装着されると
共に前記圧接刃が前記信号線の絶縁被覆層を切り裂いて
導体と導通接触されることを要旨とするものである。
【0010】このようなシールドコネクタ接続構造であ
れば、内導体端子に接続される信号線は接続部上に挿置
され、固定状態で上方から挿入される圧接刃を設けてな
る圧接部材と圧接接続されるものであるから、信号線は
その剛性にかかわらず確実且つ完全に圧接刃により圧接
されるため、上記従来例のように、信号線が圧接刃の下
端部まで挿入されずに圧接が不十分となることもなく外
部からの振動等によって容易に抜け落ちる心配もなく接
続信頼性の高い接続構造が得られる。
【0011】また、シールドコネクタ接続構造は、請求
項2に記載のように、前記多芯線型シールドケーブル
は、1本のドレイン線を設けてなるものであって、ドレ
イン線の端末部が前記内導体端子の接続部に挿置され、
この接続部の上方より前記圧接部材が挿入され接続部に
装着されると共に前記圧接部材に設けられる圧接刃が前
記ドレイン線を圧接し導通接続されるものであってもよ
い。ドレイン線を有する多芯線型シールドケーブルにお
いても、ドレイン線の端末部が内導体端子の接続部に挿
置され、固定状態で圧接刃を設けてなる圧接部材と圧接
されるようにすれば、剛性の低いドレイン線であっても
圧接刃との接触部においてドレイン線が圧接刃内に十分
に挿入されず接続が不十分となるといった問題が生じる
ことはなく、圧接刃と確実且つ完全に接続される。
【0012】また、シールドコネクタ接続構造を構成す
る圧接部材は、請求項3に記載のように、その上端部が
前記シールドケーブルと内導体端子との接続部分の上方
を遮蔽する絶縁性の樹脂カバーに形成される複数の窪み
にそれぞれ圧入されるものであり、この樹脂カバーを前
記接続部分の上方から挿入することにより信号線及び/
又はドレイン線が前記圧接部材に一括して圧接接続され
ることが好ましい。このように、圧接部材を樹脂カバー
に嵌合した後、一括して信号線やドレイン線を圧接する
ようにすれば、圧接部材を1つ1つ信号線やドレイン線
に接続する手間が省かれ作業が簡略化されるので、より
スムーズな接続作業を行うことが可能となる。
【0013】また、本発明に係るシールドコネクタ接続
構造は、請求項4に記載のように、この樹脂カバーの上
方に前記シールドケーブルと内導体端子との接続部分を
遮蔽するシールドカバーが装着されておれば、信号線と
内導体端子との接続部分が遮蔽され、通常、シールドケ
ーブル端末部とシールドコネクタとの接続部分において
生じる信号線の露出部分と未露出部分間の信号伝送路の
断面形状の変化が小さくなり、シールドコネクタ内で生
じるインピーダンスのずれを最小限に抑えることができ
る。従って、より接続信頼性の高いシールドコネクタ接
続構造を提供することが可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に本発明の第1実施形態に係
るシールドコネクタ接続構造について図1〜図6に基づ
いて詳細に説明する。図1にシールドケーブルの端末部
と接続されるシールドコネクタの分解斜視図を示す。こ
のシールドコネクタ10に接続されるシールドケーブル
20は、導体21aとその外周を被覆する絶縁性樹脂製
の絶縁被覆層21bとからなる信号線21と、複数の銅
素線を撚り合わせ表面にSnコーティングを施してなる
ドレイン線22とを有し、また、これら信号線21とド
レイン線22の外周に金属箔23を設け、さらにこの金
属箔23の外周を絶縁性樹脂からなる絶縁外被24で被
覆してなるものである。
【0015】一方、シールドコネクタ10は、信号線2
1及びドレイン線22の端末部を導通接続する内導体端
子30,30,30と、各内導体端子30のケーブル接
続部32に装着され且つ信号線21又はドレイン線22
に圧接接続される圧接部材40又は50と、内導体端子
30,30,30を収容する誘電体70と、誘電体70
の外周に装着するとともにドレイン線22と導通接触す
る外導体シェル80とから構成される。以下にシールド
コネクタの各構成部材について説明する。
【0016】各内導体端子30はメス型端子であり、一
端には相手側(オス型)端子を嵌合接続する嵌合部31
が設けられ、他端には露出した信号線21又はドレイン
線22を接続する接続部32が設けられている。この接
続部32の基底部33の両側側縁には、後述する圧接部
材40又は50を係止するための可撓性を有するバネ状
係止片34L,34Rが対峙して形成されている。この
バネ状係止片34L,34Rは後述するように、基端部
34a,34aは内向きに屈曲され、一方先端部34
b,34bは屈曲部34c,34cを介して外向きに屈
曲されている(図5参照)。また、基底部33には後述
する圧接部材40又は50を構成する圧接刃41,4
1、及び51,51を嵌入するための切欠35L,35
R、及び35L,35Rが係止片34L,34Rの前後
にそれぞれ対峙して形成されている(図3参照)。
【0017】上記接続部32に接続する圧接部材40及
び50は、図2に示すように、金属板を打抜き・折曲げ
加工により形成されたものである。なお、図2に信号線
21と接続する圧接部材40について示しており、ドレ
イン線22と接続する圧接部材60については()内に
その対応する番号を記している。
【0018】各圧接部材40又は50の前後には、信号
線21又はドレイン線22を圧接する対からなる圧接刃
41,41、及び51,51が信号線の導体21a又は
ドレイン線22を導入するためのスロット42,42又
は52,52を介して設けられており、各スロット4
2,42又は52,52の下端部は外側に拡がるように
テーパ状に形成されている。なお、信号線用の圧接部材
40に形成されるスロット42,42は深く、ドレイン
線用の圧接部材50に形成されるスロット52,52は
浅く形成されている(図5及び図6参照)。スロットの
深さは、スロット内に導入されるドレイン線22が信号
線21の導体21aよりも低い位置で基底部31上に設
置されるためドレイン線用の方が浅く形成されているこ
とが望ましいが、信号線用、ドレイン線用共に同じ深さ
を有するものであっても構わない。
【0019】また、各圧接部材40及び50の側面側に
は、各内導体端子30の接続部32に設けられるバネ状
係止片34L,34Rと電気的に導通接触する接触壁4
3L,43R、又は53L,53Rが設けられている。
この各接触壁43L,43R、又は53L,53Rに
は、バネ状係止片34L,34Rを嵌合するための矩形
状の嵌合孔44L,44R、又は54L,54Rがそれ
ぞれ切抜き形成されている。
【0020】誘電体60は、誘電性を有する絶縁性樹脂
材料からなるものであり、上述の内導体端子30,3
0,30を収容するための端子収容部61,61,61
が備えられ、各収容部61は立設される仕切板62,6
2によって隔てられると共に上方は天井部63によって
覆われている。但し、ドレイン線22を収容する真ん中
に位置する収容部については、後述する外導体シェル7
0に設けられる導通接触片73を挿通させるために天井
部63が一定幅だけ開放されている。
【0021】また誘電体60の前面には、フランジ部6
4を設け、このフランジ部64には相手側端子を挿入す
るための端子挿入口65,65,65が形成されてい
る。さらに、この誘電体60の底面には、図示しないが
後述する外導体シェル70の内底面74に設けられる係
止片75を係合するための係合窪みが形成されている。
【0022】外導体シェル70は、一端縁に誘電体60
を挿通するための挿通口71が設けられ、この挿通口7
1側の上面には、収容する誘電体60の天井部63を完
全に覆う上面部72が設けられている。さらに、この上
面部72の挿通口側の端縁には、ドレイン線22用の内
導体端子30と導通接触するための可撓性の導通接触片
83が屈曲形成されて設けられている。また内底面74
には、上記誘電体60の係合窪み(図示せず)に係合し
外導体シェル70内に装着した誘電体60を係止するた
めの係止片75が誘電体60の挿通方向に向けて切り起
こし形成されている。また後端側には、シールドケーブ
ル20の絶縁外被24の周面を挾着保持するための一対
の絶縁バレル76L,76Rが対峙して立設されてい
る。
【0023】シールドケーブル20の端末部をシールド
コネクタ10に接続するに際しては、図1に示すよう
に、まず初めに、内導体端子30,30,30を誘電体
60の端子収容部61,61,61にそれぞれ収容し、
次いで、誘電体60を外導体シェル70の挿通口71よ
り挿入しフランジ部64を外導体シェル70の挿通口側
の端縁に係止させる。このとき外導体シェルの内底面7
4に形成された係止片75が誘電体60の底面部に形成
された嵌合窪み(図示せず)に嵌合され、これにより誘
電体40は外導体シェル50内に係止され、押し込み方
向、引き抜き方向いずれに対しても係止された状態とな
る。
【0024】また、上記のように誘電体60が外導体シ
ェル70内に係止される際に、外導体シェル70の上面
部72の端縁に設けられた導通接触片73が、誘電体の
端子収容部61の天井部63に開放された隙間を通って
ドレイン端子40の上面部に接触され、外導体シェル7
0と真ん中に位置する内導体端子30とが導通接触され
ることとなる。
【0025】上記のように各構成部材を組み立ててなる
シールドコネクタ10に組み立てたシールドコネクタ1
0に、シールドケーブル20の端末部の露出した信号線
21,21およびドレイン線22をそれぞれ内導体端子
30に接続する。図3〜図6に示すように、まず露出す
る信号線21,21及びドレイン線22の端末部を接続
部32の基底部33上に挿置し(図3(a)及び図5
(a))、次いで、外導体シェル70の後端側に設けら
れる絶縁バレル76L,76Rをシールドケーブル20
の絶縁外被24の周面にかしめて挾着保持することによ
り、信号線21,21及びドレイン線22の端末部の基
底部33上への位置固定を行う。
【0026】まず信号線21と圧接部材40との接続に
際しては、基底部33の上方より圧接部材40を挿入す
ると、各圧接部材40に設けられる圧接刃41,41に
よって各信号線21の絶縁被覆層21bが切り裂かれス
ロット42内に信号線の導体21aが導入され、導体2
1aはスロットの形状に沿って縦方向に圧縮された状態
で圧接部材40と電気的に導通接触される(図5(a)
及び(b)参照)。このとき圧接刃41,41の下端部
が基底部33に設けられる切欠35L,35R、及び3
5L,35Rに嵌合される(図3(a)及び(b)参
照)と共に、バネ状係止片34L,34Rは圧接部材4
0,40の接触壁43L,43Rと当接することによっ
て若干外側に押し拡げられながら屈曲部34c,34c
が接触壁43L,43Rに形成される嵌合孔44L,4
4Rに嵌合され、圧接部材40が接続部32に係止され
る(図3(b)及び図5(b)参照)。
【0027】ドレイン線22の接続工程についても信号
線の場合と同様であり、ドレイン線22の端末部が挿置
された基底部33の上方より圧接部材50を挿入し、圧
接部材50に設けられる圧接刃51,51によって露出
したドレイン線22を圧接し、圧接部材50のスロット
52内にドレイン線22が導入され、ドレイン線22は
スロット52の形状に沿って縦方向に圧縮された状態で
圧接部材50と電気的に導通接触される(図6参照)。
また、このとき圧接刃51,51の下端部が基底部33
に設けられる切欠35L,35R、及び35L,35R
に嵌合されると共に、バネ状係止片34L,34Rは圧
接部材50,50の接触壁53L,53Rと当接するこ
とによって若干外側に押し拡げられながら屈曲部34
c,34cが接触壁53L,53Rに形成される嵌合孔
54L,54Rに嵌合され、圧接部材50が接続部32
に係止される(図4及び図6参照)。
【0028】上述のように、信号線21及びドレイン線
22と内導体端子30との接続において、露出した信号
線21及びドレイン線22の端末部が接続部32の基底
部33に挿置された状態でその上方より圧接刃41,4
1又は51,51を設けてなる圧接部材40又は50に
よって圧接されれば、信号線21やドレイン線22の剛
性にかかわらず強制的に基底部33上に固定された状態
で圧接刃41,41、又は51,51が挿入されること
となり、従来の圧接刃を一体に備えてなる内導体端子と
の接続のように信号線やドレイン線が波打ち状(図11
参照)になることなく確実且つ完全に圧接刃と接続する
ことができる。
【0029】図7及び図8に本発明の第2実施形態を示
している。この実施形態に係るシールドコネクタ接続構
造は、上述した圧接部材の上端部を圧入し一括して信号
線21、ドレイン線22を圧接できるするための絶縁性
を有する樹脂カバー80を設け、さらにこの樹脂カバー
80の上方にシールドコネクタ10と露出した信号線2
1、ドレイン線22との接続部分を遮蔽するためのシー
ルドカバー90で覆うようにしたものである。なお、外
導体シェル70には、後述するように、両側側壁面にシ
ールドカバーの係合片92L,92Rを係合するための
係合孔77L,77Rが形成されている。
【0030】ここで、樹脂カバー80は絶縁性樹脂材料
からなるものであり、図7に示すように、一面に圧接部
材40,40及び50の上端部を圧入するための矩形状
の窪み81,81,81が設けられている。また、側端
部には後述するシールドカバー90の側壁に設けられる
嵌合孔91L,91Rに嵌合係止するための係止片82
L,82Rが、その側端部の前方側と後方側にそれぞれ
互い違いに設けられている。
【0031】上記樹脂カバー80の上方に設けられるシ
ールドカバー90は、金属材料からなるものであり、両
側側壁の上方側には上記樹脂カバー80に形成される係
止片82L,82Rを嵌合係止するための矩形状の嵌合
孔91L,91Rが形成され、さらに同じく両側側壁の
下方側には、外導体シェル70に設けられる係合孔77
L,77Rに係合するための係合片92L,92Rが内
向きに切り起こし形成されてなるものである。
【0032】樹脂カバー80及びシールドカバー90の
具体的な組み付け手段としては、まず、圧接部材40,
40及び50の上端部を樹脂カバー80の窪み81,8
1,81に圧入すると共に(図7参照)、樹脂カバー8
0の上方にシールドカバー90を組み付けるべくシール
ドカバー90の嵌合孔91L,91Rに樹脂カバー80
の係止片82L,82Rを係合係止した状態とする。次
いで、シールドカバー90の係合片92L,92Rを外
導体シェル70の係合孔77L,77Rに係合して外導
体シェル70に装着すると共に各圧接部材40,40及
び50にそれぞれ設けられる圧接刃41,41,41,
41,及び51,51を信号線21,21及びドレイン
線22に一括して圧接し、それぞれ信号線21,21の
導体21a,21a又はドレイン線22と導通接触させ
る(図8参照)。
【0033】このように、圧接部材を絶縁性の樹脂カバ
ーに圧入させた状態で、一括して信号線及びドレイン線
がシールドコネクタの接続部に挿入接続されるようにす
れば、圧接部材を各接続部に個々に接続する場合に比べ
て接続工程が簡略化され、より効率的な接続処理作業を
行うことが可能となる。
【0034】また、内導体端子と信号線の端末部との接
続部分の上方がシールドカバーによって遮蔽されておれ
ば、通常、信号線の露出部分と未露出部分との間で生じ
る信号伝送路の断面形状の変化が小さくなり、それに伴
いシールドコネクタ内で生じるインピーダンスのずれも
極力抑えることが可能となる。尚、このシールドカバー
はシールドケーブルと内導体端子とのシールド性が要求
される場合に必要とされるものであり、必要に応じて設
けられていればよく必ずしも装着されていなくてもよ
い。
【0035】なお、上記実施例においては、シールドコ
ネクタと接続するシールドケーブルは、信号線とドレイ
ン線とからなるタイプのものを用いて説明したが、これ
に限られるものではなく、ドレイン線の代わりに信号線
の周囲にシールド編組線を設けた構造を有するシールド
ケーブルであっても適用可能である。
【0036】本発明は、上記した実施の形態に何ら限定
されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で
種々の改変が可能である。例えば、圧接部材における圧
接刃の大きさやスロットの幅及び深さ等は上記実施例の
ものに限られず、信号線やドレイン線の外径等に応じて
種々の変更が可能である。また、シールドケーブルを構
成する信号線の本数についても、上記実施例に限ること
なく、複数本の信号線を有する多芯線型のシールドケー
ブルであれば必要に応じて適宜変更可能である。
【0037】
【発明の効果】本発明に係るシールドコネクタ接続構造
によれば、シールドケーブルの端末部をシールドコネク
タに接続する際、内導体端子の基底部上に信号線及び/
又はドレイン線の端末部を挿置し、この挿置した信号線
及び/又はドレイン線の上方より圧接刃を有する圧接部
材を挿入して接続部に装着させると共に圧接刃によって
信号線の導体及び/又はドレイン線を圧接接続するもの
であり、信号線及び/又はドレイン線は基底部上に強制
的に固定された状態で圧接部材と接続されるので、従来
の圧接刃を一体に設けてなる内導体端子のように圧接刃
への挿入が十分になされず圧接部分において信号線やド
レイン線が波打ち状になるといった問題が生じることも
なく、確実且つ完全に圧接刃によって圧接された接続構
造を得ることができるという本発明特有の作用・効果を
奏するものである。
【0038】また、圧接部材の状態部を絶縁性の樹脂カ
バーに設けられる窪みに圧入した状態でこれら圧接部材
を一括して信号線及びドレイン線をシールドコネクタの
接続部に挿入接続するようにすれば、圧接部材を1つ1
つ信号線やドレイン線に接続する手間が省かれ作業が簡
略化されるので、よりスムーズな接続作業を行うことが
可能となる。
【0039】さらに、この樹脂カバーの上方に導電性を
有するシールドカバーを装着させることによって、信号
線の内導体端子との接続部分の上方の開放部が遮蔽され
この接続部分における露出部分と未露出部分との間の信
号伝送路の断面形状の変化が小さくなり、シールドコネ
クタ内でのインピーダンスの変化が効果的に抑制される
こととなり、このシールドコネクタをUSBやIEEE
1394等の高速伝送用のインターフェースとして用い
た場合にも、優れたインピーダンスマッチングが実現で
き、異常信号やノイズ等が障害となるシステムエラー等
も回避することができるという本発明特有の作用・効果
を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係るシールドコネク
タの分解斜視図を示したものである。
【図2】 図1に示した圧接部材の構成を示したもので
あり、(a)は平面展開図、(b)及び(c)は平面外
観図である。
【図3】 信号線の端末部を圧接部材を用いて内導体端
子に接続する工程を示した斜視図であり、(a)が圧接
部材接続前、(b)圧接部材接続後の状態を示したもの
である。
【図4】 ドレイン線の端末部を圧接部材を用いて内導
体端子に接続した状態を示した斜視図である。
【図5】 信号線の端末部を圧接部材を用いて内導体端
子に接続する工程を示した断面図であり、(a)が圧接
部材接続前、(b)圧接部材接続後の除隊を示したもの
である。
【図6】 ドレイン線の端末部を圧接部材を用いて内導
体端子に接続した状態を示した断面図である。
【図7】 本発明の第2実施形態に係るシールドコネク
タの分解斜視図を示したものである。
【図8】 図7に示した樹脂カバー、シールドカバー及
び圧接部材からなる組立体の断面図である。
【図9】 図8に示した組立体をシールドコネクタに装
着する状態を示す斜視図である。
【図10】 従来一般に用いられるシールドコネクタに
シールドケーブルの端末部を接続する状況を示した斜視
図である。
【図11】 図9に示した内導体端子を拡大した斜視図
である。
【図12】 図10に示したシールドケーブル端末部と
内導体端子との接続状態を示した断面図であり、(a)
は信号線の端末部と内導体端子との接続状態を示したも
のであり、(b)ドレイン線の端末部と内導体端子との
接続状態を示したものである。
【符号の説明】
10 シールドコネクタ 20 シールドケーブル 21 信号線 21a 導体 21b 絶縁被覆層 22 ドレイン線 30 内導体端子 32 接続部 33 基底部 34L,34R バネ状係止片 40 圧接部材(信号線用) 41 圧接刃(信号線用) 44L,44R 嵌合孔(信号線用) 50 圧接部材(ドレイン線用) 51 圧接刃(ドレイン線用) 54L,54R 嵌合孔(ドレイン線用) 60 誘電体 70 外導体シェル 80 樹脂カバー 81,81,81 窪み 90 シールドカバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉岡 近弘 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社オートネットワーク技術研究所内 Fターム(参考) 5E012 AA08 AA43 AA44 5E021 FA04 FA09 FB07 FC23 LA11

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数本の素線を撚り合わせてなる導体を
    絶縁被覆層で覆った信号線を複数本有する多芯線型シー
    ルドケーブルに接続してなるシールドコネクタにおい
    て、このシールドコネクタには前記導体と電気的に導通
    接続される内導体端子と、この内導体端子に装着される
    と共に前記信号線を圧接する圧接刃を有してなる圧接部
    材とが設けられ、前記内導体端子の一端側に設けられる
    接続部に前記信号線の端末部が挿置され、この接続部の
    上方から前記圧接部材が挿入され接続部に装着されると
    共に前記圧接刃が前記信号線の絶縁被覆層を切り裂いて
    導体と導通接触されることを特徴とするシールドコネク
    タ接続構造。
  2. 【請求項2】 前記多芯線型シールドケーブルは、1本
    のドレイン線を設けてなるものであって、ドレイン線の
    端末部が前記内導体端子の接続部に挿置され、この接続
    部の上方より前記圧接部材が挿入され接続部に装着され
    ると共に前記圧接部材に設けられる圧接刃が前記ドレイ
    ン線を圧接し導通接続されることを特徴とする請求項1
    に記載のシールドコネクタ接続構造。
  3. 【請求項3】 前記圧接部材は、その上端部が前記シー
    ルドケーブルと内導体端子との接続部分の上方を遮蔽す
    る絶縁性の樹脂カバーに形成される複数の窪みにそれぞ
    れ圧入されるものであり、この樹脂カバーを前記接続部
    分の上方から挿入することにより信号線及び/又はドレ
    イン線が前記圧接部材に一括して圧接接続されることを
    特徴とする請求項1又は2に記載のシールドコネクタ接
    続構造。
  4. 【請求項4】 前記樹脂カバーの上方に前記シールドケ
    ーブルと内導体端子との接続部分を遮蔽するシールドカ
    バーが装着されることを特徴とする請求項3に記載のシ
    ールドコネクタ接続構造。
JP2001371435A 2001-12-05 2001-12-05 シールドコネクタ接続構造 Pending JP2003173828A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001371435A JP2003173828A (ja) 2001-12-05 2001-12-05 シールドコネクタ接続構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001371435A JP2003173828A (ja) 2001-12-05 2001-12-05 シールドコネクタ接続構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003173828A true JP2003173828A (ja) 2003-06-20

Family

ID=19180477

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001371435A Pending JP2003173828A (ja) 2001-12-05 2001-12-05 シールドコネクタ接続構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003173828A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013025956A (ja) * 2011-07-19 2013-02-04 Yazaki Corp シールドコネクタ及びシールドコネクタの組立方法
US8992257B2 (en) 2012-04-26 2015-03-31 Yazaki Corporation Shielded connector
JP2016031931A (ja) * 2014-07-28 2016-03-07 タイコ エレクトロニクス (シャンハイ) カンパニー リミテッド 電気コネクタ
DE102016210044A1 (de) 2015-06-12 2016-12-15 Yazaki Corporation Verbinder und Verfahren zum Fertigen eines Verbinders
KR20180106946A (ko) * 2017-03-16 2018-10-01 티이 커넥티버티 저머니 게엠베하 콘택 캐리어, 전기 콘택 유닛 및 기성품 케이블을 생성하는 방법
CN109687203A (zh) * 2018-12-05 2019-04-26 番禺得意精密电子工业有限公司 电连接器
CN116298777A (zh) * 2023-01-17 2023-06-23 苏州联讯仪器股份有限公司 一种芯片测试结构

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013025956A (ja) * 2011-07-19 2013-02-04 Yazaki Corp シールドコネクタ及びシールドコネクタの組立方法
US8764486B2 (en) 2011-07-19 2014-07-01 Yazaki Corporation Shielded connector and method for assembling the shielded connector
US8992257B2 (en) 2012-04-26 2015-03-31 Yazaki Corporation Shielded connector
JP2016031931A (ja) * 2014-07-28 2016-03-07 タイコ エレクトロニクス (シャンハイ) カンパニー リミテッド 電気コネクタ
DE102016210044A1 (de) 2015-06-12 2016-12-15 Yazaki Corporation Verbinder und Verfahren zum Fertigen eines Verbinders
US9865970B2 (en) 2015-06-12 2018-01-09 Yazaki Corporation Connector and manufacturing method of connector
KR20180106946A (ko) * 2017-03-16 2018-10-01 티이 커넥티버티 저머니 게엠베하 콘택 캐리어, 전기 콘택 유닛 및 기성품 케이블을 생성하는 방법
JP2018156937A (ja) * 2017-03-16 2018-10-04 ティーイー コネクティビティ ジャーマニー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツンクTE Connectivity Germany GmbH コンタクトキャリア、電気コンタクトユニット、および既製のケーブルを作製する方法
JP7118675B2 (ja) 2017-03-16 2022-08-16 ティーイー コネクティビティ ジャーマニー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツンク コンタクトキャリア、電気コンタクトユニット、および既製のケーブルを作製する方法
KR102647718B1 (ko) 2017-03-16 2024-03-13 티이 커넥티버티 저머니 게엠베하 콘택 캐리어, 전기 콘택 유닛 및 기성품 케이블을 생성하는 방법
CN109687203A (zh) * 2018-12-05 2019-04-26 番禺得意精密电子工业有限公司 电连接器
CN116298777A (zh) * 2023-01-17 2023-06-23 苏州联讯仪器股份有限公司 一种芯片测试结构
CN116298777B (zh) * 2023-01-17 2024-01-30 苏州联讯仪器股份有限公司 一种芯片测试结构

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI320249B (en) Connector with ground connection improved in protection against a noise trouble
JP2013025956A (ja) シールドコネクタ及びシールドコネクタの組立方法
JP2003086308A (ja) シールドコネクタ
JPH10125408A (ja) 電気コネクタ及び電気コネクタへの結線方法
US7878850B2 (en) Cable connector assembly with grounding device
JP2000260497A (ja) 細線同軸ケーブルの接続方法およびコネクタ
US5415568A (en) Electrical contact and electrical connector using such contact
JP2004079377A (ja) 多芯型ケーブルの端末接続構造
KR101743390B1 (ko) 동축형 전기 커넥터
JP2003173828A (ja) シールドコネクタ接続構造
JP4068092B2 (ja) 多極同軸ケーブルコネクタ及びコネクタ組立て方法
JPS6016707B2 (ja) 電気接触子
JP2002319455A (ja) シールドコネクタ
JP3703682B2 (ja) ケーブルコネクタ
JP2003077593A (ja) シールドコネクタ
JP2008077952A (ja) コネクタ
JP2000164301A (ja) 2つのシ―ルドを備えた電気コネクタ
JPH11307187A (ja) 同軸線用コネクタ
JP3900473B2 (ja) ピアシング端子接続構造
JP3343578B2 (ja) ケーブルコネクタおよびケーブルコネクタ用コンタクト
JPH08227738A (ja) 電気接続箱の接続構造
JPH1154217A (ja) 回路基板用電気コネクタ
JPH11121108A (ja) 回路基板用電気コネクタ
US9590322B2 (en) Connector
JP2004349128A (ja) 多極同軸ケーブル用コネクタ