JP2003172565A - 冷蔵庫、冷蔵庫臭気レベル判定方法 - Google Patents

冷蔵庫、冷蔵庫臭気レベル判定方法

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JP2003172565A JP2001371091A JP2001371091A JP2003172565A JP 2003172565 A JP2003172565 A JP 2003172565A JP 2001371091 A JP2001371091 A JP 2001371091A JP 2001371091 A JP2001371091 A JP 2001371091A JP 2003172565 A JP2003172565 A JP 2003172565A
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    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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  • Devices That Are Associated With Refrigeration Equipment (AREA)
  • Cold Air Circulating Systems And Constructional Details In Refrigerators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の冷蔵庫は冷気風路を用いて臭いセンサ
で庫内の臭気を検知すること、又はHC冷媒を用いた冷
蔵庫においては発火の危険性をなくすこと、またHCガ
スが万が一漏れた場合でも検知することが困難になる等
の問題があった。 【解決手段】 この発明は、冷蔵室2、切替室15、製
氷室16、野菜室17及び冷凍室3に区画構成して冷蔵
庫本体1を構成している冷蔵庫において、前記冷蔵室
2、切替室15、製氷室16及び冷凍室3に連通してい
る冷気風路10中に、主にアミン系や硫黄系の食品臭等
の臭気を検知可能な臭いセンサ9を設けたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は冷蔵庫に係り、特
に、冷蔵庫内の臭気及びHCガスを検知する臭いセンサ
ーを使用した臭気検知装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図21は、例えば特開平7−77380
号公報に開示された冷蔵庫の一例である。図において、
冷蔵庫1を冷蔵室2と冷凍室3とに区画され、前記冷蔵
室2内に上下方向に設けられた脱臭用ダクト4と、この
脱臭用ダクト内に設置され低温で臭気成分を酸化分解す
る低温活性脱臭触媒5と、前記脱臭用ダクト4内を複数
の通風孔6および内部ダンパ7へと下から上に送風する
送風手段8と、前記内部ダンパ7と前記送風手段8を制
御する臭気センサー9と、冷却風路10に設けた冷却器
11からの冷気を前記脱臭用ダクト4へ導く外部ダンパ
12と、この外部ダンパを制御する温度センサー13と
から構成されている。
【0003】また、図22は例えば特開昭64−706
81号公報に開示された冷蔵庫の一例であり、臭気セン
サー9の出力と設定値との比較において、自動で脱臭を
行う、更に臭気センサー9出力と設定値との差の大小に
よって脱臭装置14の運転状態を切り換える技術が開示
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の冷蔵庫は、脱臭
専用の風路を通常の冷却風路とは別に庫内側に設けた場
合は庫内容積が少なくなってしまうといった課題や、脱
臭触媒とセンサを設けた室のみの脱臭となってしまう課
題があった。
【0005】また、センサを庫内に設けてあるものにお
いては検知した部屋、もしくはセンサを配置した近傍の
一部分のみの臭い検知手段となってしまっていた。
【0006】また、脱臭システムには電源を用いて駆動
するものを用いると、脱臭運転時には消費電力が増加し
てしまい、さらには高電圧を用いて脱臭を行うものにあ
っては、装置の異常や例えばHC冷媒を用いた冷蔵庫の
万が一のガス漏れに伴い、発火等の危険性もある。
【0007】また、目的が脱臭の為のみに臭気センサを
用いている為、例えば腐敗物が庫内にあったとしてもユ
ーザに知らしめる手段は持ち合わせていない。
【0008】また、HC冷媒を用いた冷蔵庫にあっては
庫内に臭気センサを用いても、圧縮機周りの冷媒もれは
検知できないとともに、前記応用例に対する具体的な制
御が構築できていない等の問題があった。
【0009】この発明は、上記問題点を解決する為にな
されたもので、臭いセンサーを冷却用風路の吹き出し、
もしくは戻り風路内に配置し、使用者が安心して冷蔵庫
を使用して食生活ができることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明の冷蔵庫は、冷
蔵室、切替室、野菜室及び冷凍室又は製氷室に区画構成
して冷蔵庫本体を構成している冷蔵庫において、前記冷
蔵室、切替室、製氷室及び冷凍室に連通している冷気風
路中に、主にアミン系や硫黄系の食品臭等の臭気を検知
可能な臭いセンサーを設けたものである。
【0011】また、この発明の冷蔵庫は、臭いセンサー
と脱臭フィルターを冷気風路内に併用するものである。
【0012】また、この発明の冷蔵庫は、単一の臭いセ
ンサーを冷気風路内の風路抵抗を生じない位置又は臭い
センサーのセンサ部のみ冷気風路内に位置させて設けた
ものである。
【0013】また、この発明の冷蔵庫は、臭いセンサー
による検知レベルによって臭いのレベルを知らしめる告
知手段を設けたものである。
【0014】また、この発明の冷蔵庫は、臭いセンサー
の検知レベルにより庫内に取り付けた冷気循環用送風機
を制御し、庫内を循環する冷気の風量を変化させるもの
である。
【0015】また、この発明の冷蔵庫は、臭いセンサー
の検知レベルにより庫内に取り付けたダンパーの開度を
制御変えることにより庫内を循環する冷気風量を変化さ
せるものである。
【0016】また、この発明の冷蔵庫は、冷蔵室、切替
室、野菜室及び冷凍室又は製氷室に区画構成して冷蔵庫
本体を構成している冷蔵庫において、HCガスを検知可
能な庫外用臭いセンサーを前記冷蔵庫本体下部の機械室
に配置したものである。
【0017】また、この発明の冷蔵庫は、臭いセンサー
と食品臭吸着脱臭フィルタとHCガス吸着フィルタを用
いたものである。
【0018】また、この発明の冷蔵庫臭気レベル判定方
法は、切替室、野菜室及び冷凍室又は製氷室に区画構成
して冷蔵庫本体を構成しいる冷蔵庫において、前記冷蔵
室、切替室、製氷室及び冷凍室に連通している冷気風路
中に、主にアミン系や硫黄系の食品臭等の臭気を検知可
能な臭いセンサーを備え、前記臭いセンサーにより検知
された臭いレベルのランク分け演算を移動平均法を使用
したものである。
【0019】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、この発明の
実施の形態1による冷蔵庫について説明する。図1はこ
の発明の実施の形態1による冷蔵庫の斜視図である。図
2は冷蔵庫の断面図を示す。図において、1は冷蔵庫本
体で、冷蔵室2、切替室15、製氷室16、野菜室17
及び冷凍室3に区画構成している。9は主にアミン系や
硫黄系の食品臭等の臭気を検知可能な臭いセンサで、前
記冷蔵室2、切替室15、製氷室16、野菜室17及び
冷凍室3に連通している冷気風路10中に設置してい
る。11は前記冷気風路10中に配置した冷却器、この
冷却器上方に冷気循環送風機18を配置してある。
【0020】次に、この実施の形態1の冷気の流れを説
明する。図2に矢印で示すように、例えば冷却器11で
作られた冷気は冷気循環送風機18を駆動することによ
り冷気風路10を通り、冷蔵室2へ送られ、再び冷却器
11室のところに戻ってくる。庫内の臭気は、例えば、
冷気風路10中に設置した臭いセンサ9によって検出さ
れる。この臭いセンサ9は、臭気成分濃度が上昇すると
電気抵抗値が減少し、逆に臭気成分濃度が下降すると電
気抵抗値が増大するようにしてある。従って、この電気
抵抗値の変化を検出することにより、庫内の臭気成分の
度合いを検出することが可能となる。
【0021】また、臭いセンサ9を冷気風路内に配置す
ることで、専用に脱臭風路を設ける必要もなく、また庫
内の一部分の臭いを検知する従来例とは異なり、ある一
つの室の平均した臭気を検知できる。尚、風路内であれ
ば吹き出し風路でも戻り風路でもよい。
【0022】尚、臭いセンサ9を冷気風路内に配置する
場合は風路抵抗とならないように、図3に示すような位
置に配置することが望ましい。又は図4に示すように、
臭いセンサ9のセンサ部9aのみ冷気風路10内にわず
かに突出させる手段でもよい。さらには、冷気風路10
が水平状態である部分に取付ける場合には冷気風路10
の天井部10aに配置することで、風路抵抗にもなりに
くく、かつ結露や外部からの水の進入に対する防滴効果
も備えることが出来る。
【0023】また、防滴効果を上げる為には図5に示す
ように、臭いセンサ9を実装基板19ごとセンサ部9a
は開放して、プラスチックケース20で囲むことにより
実施できる。
【0024】また、図6および図7に臭いセンサの簡単
な構造図を示す。図6は臭いセンサの外観斜視図、図7
は内部構造図である。図において、9bは臭いセンサセ
ンサ部9aの金属キャップ、9cはリードピン、9dは内
部基板、9eは感ガス部、9fは電極である。前記感ガス
部9eに臭気成分が付着すると酸素が還元され抵抗値が
変化する。その抵抗値の変化を読み取り、臭いのレベル
を検知するものである。
【0025】次に、臭気センサによる判定の手順を図8
に示す臭いセンサの演算アルゴリズム制御のフローチャ
ートで説明する。まず、ステップS1において臭いセン
サ演算インターバルを計測し、演算時間が経過したかを
判定する。ステップS1で演算時間が経過していた場合
は、ステップS2に進み。この演算タイマーをリセット
しクリヤさせ、次演算タイミングに備える。演算時間が
経過していない場合は、何も処理を行わずENDとな
る。
【0026】演算は、移動平均法を使用しステップS3
で前回までの平均値(前回Niave)から、前回Ni
aveから除数(Nidiv)で割った値を減算し、W
ork1に格納する。その後、ステップS4において、
最新の臭いセンサの入力(Nidata)をNidiv
で割った値をWork1に加算し、最新の平均値(最新
Niave)とする。特に臭気を伴う食品を入れていな
い状態が継続している時は、最新Nidataと最新N
iaveの差は極めて小さく、また、臭気を伴った食品
を入れられた場合は、図9に示すように、最新Nida
taの値が最新Niaveに比較しその度合いにより差
が広がる。
【0027】次にステップS5において、最新Nida
taと最新Niaveを比較し、その差により臭いレベ
ルのランク分けを行う。たとえば、図10に示すよう
に、最新Nidataと最新Niaveの差が小さい方
をランク0、その差が大きくなるにつれて、ランク1、
ランク2、ランク3…とする。このランクは、前記演算
を行う毎に書き換えられ記憶される。
【0028】ここで、演算インターバルとNidivを
変えることにより、Niaveの追従性を任意に調整す
ることが可能となる。演算インターバルを短くすればす
る程、Niaveの追従性が良くなり、Nidivの値
を大きくすればする程、Niaveの追従性が悪くな
る。この臭いレベルのランクにより、臭いレベル表示が
可能となる。
【0029】一般的な使用形態としては、上述の臭いレ
ベルのランクがある値以上になった場合、自動で脱臭を
行う。尚、脱臭装置は何でも良く、脱臭触媒を塗布した
霜取り用ガラス管ヒータ・紫外線等の光・オゾン・プラ
ズマなどがあり、今回のような脱臭フィルタに冷気を流
す形態でもよい。
【0030】次に、図11に示す臭いセンサのランク分
けによる冷気循環送風機の回転数制御について説明す
る。図において、前記図8で演算処理され臭いセンサの
ランク分けされた内容を受けて、ステップS10におい
て、最新Nideteと最新Niaveからランク分け
をする。ステップS10でランク分けされたら、ステッ
プS11に進み、Nirank判定を実施する。Nir
ank判定の結果Nirankが0の場合は、ステップ
S13からファン回転数を極低速とし、ステップS17
に進みファンを極低速で回転させる。
【0031】また、ステップS11でNirankが1
の場合は、ステップS12からファン回転数を低速と
し、でステップS17へ進みファンを低速で回転させ
る。また、ステップS11でNirank判定の結果N
irankが2の場合は、ステップS14からファン回
転数を中速とし、でステップS17へ進みファンを中速
で回転させる。また、Nirank11でNirank
判定の結果Nirankが3の場合は、ステップS15
からファン回転数を高速とし、でステップS17へ進み
ファンを高速で回転させる。また、Nirank11で
Nirank判定の結果Nirankが4の場合は、ス
テップS16からファン回転数を超高速とし、でステッ
プS17へ進みファンを超高速で回転させる。
【0032】次に、図12に示す臭いセンサのランク分
けによるダンパ開度制御について説明する。図におい
て、前記図8で演算処理され臭いセンサのランク分けさ
れた内容を受けて、ステップS18において、最新Ni
deteと最新Niaveからランク分けをする。ステ
ップS18でランク分けされたら、ステップS19に進
み、Nirank判定を実施する。Nirank判定の
結果Nirankがゼロの場合はステップS20から、
ダンパ開度極少とし、ステップS25に進みダンパを極
少に動作させる。
【0033】また、ステップS19でNirank判定
の結果Nirankが1の場合はステップS21から、
ダンパ開度少とし、ステップS25に進みダンパを少に
動作させる。また、ステップS19でNirank判定
の結果Nirankが2の場合はステップS22から、
ダンパ開度中とし、ステップS25に進みダンパを中に
動作させる。また、ステップS19でNirank判定
の結果Nirankが3の場合はステップS23から、
ダンパ開度大とし、ステップS25に進みダンパを大に
動作させる。また、ステップS19でNirank判定
の結果Nirankが4の場合はステップS24から、
ダンパ開度全開とし、ステップS25に進みダンパを全
開に動作させる。
【0034】また、脱臭は、臭いレベルのランクがある
値以下になるまで、または、ある一定時間脱臭を行った
後終了させても構わない。また、このランクの度合いに
より、ユーザが手動で任意に脱臭SWで脱臭を行うこと
も可能になる。
【0035】実施の形態2.図13は臭気センサの検知
に伴い、脱臭を実行するシステムについて示したもので
ある。図中、9は臭気センサで、21は臭気成分を吸着
する脱臭フィルタである。この脱臭フィルタは冷蔵庫内
の臭気を吸着するものであればなんでもよい。
【0036】例えば、図14に示すような脱臭フィルタ
の構成をしたものでもよい。図中、前記脱臭フィルタ2
1は、冷気が通るように網目状もしくはダンボールのよ
うな中芯21a構成となっており、材料としては、例え
ばゼオライト、銅マンガン、または活性炭等が考えられ
るが、食品臭を吸着するものであれば何でも構わない。
【0037】このように脱臭を行う場合に電源を用いて
駆動するものではなく、単にフィルタを用いることで、
消費電力も増加することなく、効率良く脱臭することが
できる。
【0038】また、HC冷媒を用いた冷蔵庫において
は、万が一冷媒が庫内に漏れた場合でも電源を用いてい
ないことや、オゾン脱臭装置やプラズマ発生装置などの
ように高電圧で放電する脱臭装置ではない為、漏れたH
C冷媒に引火する恐れもなく、環境に優しい、かつ使用
者に安心を提供できる冷蔵庫を提供できる効果がある。
【0039】実施の形態3.図15は、実施の形態3に
よるの脱臭フィルタを配置した冷蔵庫の風路を模式的に
示したものである。図中、22は冷蔵室への風路、23
は切替室への風路、24は冷凍室への風路で、共通部分
に通常冷気風路10と脱臭兼用冷却風路10aとから分
岐して設けてあり、風路の選択は開閉可能なバッフルを
用いたダンパで行う。
【0040】また、各室の冷却風路にも温度をコントロ
ールできるよう開閉可能なバッフルを用いた冷蔵室ダン
パ22a、切替室ダンパー23a、冷凍室ダンパー24
a設けてある。冷気循環送風機18から送られた冷気は
通常冷気風路10を通り各室に送られるが、脱臭が必要
なときに限り脱臭兼用冷気風路10aのバッフル25を
開することで、脱臭された冷気が各室に送られる。
【0041】このように、全室共通な風路に脱臭フィル
タを配置することで、一つの脱臭フィルタで全室の脱臭
が可能となる。また、各室に臭いセンサを搭載した場合
には臭いを検知した室のみバッフルを開してその室のみ
脱臭することも可能である。もちろん、各室の風路出口
にそれぞれ脱臭フィルタをつけるとより良い効果を期待
できることは勿論である。
【0042】実施の形態4.図16はこの発明の実施の
形態4を示す冷蔵庫の斜視図である。図において、1は
冷蔵室2、冷凍室3、切替室15、製氷室16および野
菜室17に区画された冷蔵庫本体である。26は前記冷
蔵室2の扉に設けた庫内温度等の液晶情報表示部である
告知手段で、液晶やLEDを用いたものである。
【0043】前記液晶情報表示部である告知手段26を
用いて臭いセンサで検知した臭いのレベル等を表示する
ことで、ユーザに庫内の状態をお知らせすることがで
き、その表示によりユーザが庫内の食品で腐敗している
ものを廃棄したりすることを促すことが出来る。
【0044】図17にこの実施の形態4における制御ブ
ロック図を示す。臭いセンサ9の検知値を制御基板27
に入力し、その検知値を制御基板27で信号を処理し、
必要に応じて表示部である告知手段26に電気的な信号
を送信し、表示させるといった構成である。
【0045】実施の形態5.図18はこの発明の実施の
形態5による冷蔵庫のダンパ装置を示す斜視図である。
図において、25はダンパで、モータ(図示されていな
い)が内蔵された駆動部25a、バッフル部25bおよ
びフレーム部25cとから構成され、前記バッフル部2
5bがモータ(図示されていない)と連結され、モータ
(図示されていない)の駆動によりバッフル部25bが
動作する構造となっている。このダンパー25は例えば
冷蔵室2の温度コントロール用に用いる場合は、前記図
15に示す通常冷気風路10又は脱臭兼用冷気風路10
aとは別の冷蔵室への風路22内に装着され、ダンパの
バッフル部25bを開閉することにより冷気の風量をコ
ントロールし、庫内温度を均一に保つ制御を行ってい
る。
【0046】上述のように臭いセンサによる脱臭を行う
場合、そのランクにより各室の温度調節用ダンパの開度
を変更することで脱臭装置(もしくは脱臭フィルタ)へ
の風量を変え脱臭による温度変化を抑えることが可能と
なる。
【0047】実施の形態6.図19はこの発明の実施の
形態6による冷蔵庫の機械室を示す概略背面図である。
図において、28は、圧縮機29および各種配管30が
配置された機械室と呼ばれる部分である。31はこの機
械室うちの適当な部位に装着配置された庫外用臭いセン
サ、32は前記圧縮機29を冷却する圧縮機冷却用送風
機である。
【0048】前記庫外用臭いセンサ31は、HC冷媒を
検知できるもので、前記機械室28に配置することで、
冷媒の漏れを検知することができる。HC冷媒は可燃性
の冷媒の為、検知した場合には、その検知情報を例え
ば、前記図16に示す液晶情報表示部である告知手段2
6にその旨を表示すると同時に、警告音を発生させて使
用者の告知してもよい。
【0049】また、冷媒が循環しないよう、前記圧縮機
29や圧縮機冷却用送風機32を停止させるなどの制御
をいれてもよく、安全性確保の為に使用できる。
【0050】実施の形態7.図20は実施の形態7によ
る冷蔵庫の風路の一部を簡易的に示した概略図である。
冷気は図の矢印の方向に流れるが、たとえば冷却風路3
3に食品臭を吸着する脱臭フィルタ21、臭いセンサ9
および前記臭いセンサ9の風下にHCガス吸着フィルタ
34を配置構成するものある。
【0051】このように、脱臭フィルタ21、臭いセン
サ9およびHCガス吸着フィルタ34を配置すること
で、分子径の違う食品の臭気とHCガスを区別して各フ
ィルタに吸着することができ、純粋なHCガスのみ臭い
センサで検知し表示やアラームなどで警告できる。さら
に臭いセンサ9を通過したHCガスはHCガス吸着フィ
ルタ34によって吸着される為、漏れた場合でもすぐに
着火する等の問題を避けられる。
【0052】尚、臭いセンサ9が食品臭雰囲気状態でも
HCガスのみ正確に検知できるものであれば、食品臭吸
着フィルタはなくてもよい。同じく、前記実施の形態6
のように機械室のHCガス漏れ検知の為に臭気センサを
用いた場合には、機械室にHCガス吸着フィルタを用い
ても同様な効果が得られる。
【0053】
【発明の効果】以下、この発明に係る冷蔵庫は、冷蔵
室、切替室、野菜室及び冷凍室又は製氷室に区画構成し
て冷蔵庫本体を構成している冷蔵庫において、前記冷蔵
室、切替室、製氷室及び冷凍室に連通している冷気風路
中に、主にアミン系や硫黄系の食品臭等の臭気を検知可
能な臭いセンサを設けた構成としたから、冷蔵庫内の臭
気成分を検知し、臭気レベルを算出し、そのレベルから
ランク分けを行うことにより、その度合いを表示するこ
とが可能となり、ユーザに腐敗物の排除等を促すことが
できる効果を有する。
【0054】また、この発明に係る冷蔵庫は、臭いセン
サと脱臭フィルターを冷気風路内に併用する構成とした
から、室の一部分の臭気ではなく、室全体の臭気を検知
できる効果を有する。
【0055】また、この発明に係る冷蔵庫は、単一の臭
いセンサを冷気風路内の風路抵抗を生じない位置又は臭
いセンサのセンサ部のみ冷気風路内に位置させて設けた
構成としたから、風路抵抗にもならず、臭いの検知がで
き、防滴構造にすることで、結露や水の浸入に対しても
不具合を防ぐことが出来る効果を有する。
【0056】また、この発明に係る冷蔵庫は、臭いセン
サによる検知レベルによって臭いのレベルを知らしめる
告知手段を設けた構成としたから、ユーザに腐敗物の排
除等を早めに促すことができる効果を有する。
【0057】また、この発明に係る冷蔵庫は、臭いセン
サの検知レベルにより庫内に取り付けた冷気循環用送風
機を制御し、庫内を循環する冷気の風量を変化させる構
成としたから、ランクに応じて送風機速度を可変させ、
そのランクに対応した脱臭能力で脱臭を行うことによ
り、消費電力を低減することが可能となる。
【0058】また、この発明に係る冷蔵庫は、臭いセン
サの検知レベルにより庫内に取り付けたダンパの開度を
制御変えることにより庫内を循環する冷気風量を変化さ
せる構成としたから、ランクに対応した脱臭能力で脱臭
を行うことにより、消費電力を低減することが可能とな
ると共に、温度変化を最小限に抑えることが可能とな
る。
【0059】また、この発明に係る冷蔵庫は、冷蔵室、
切替室、野菜室及び冷凍室又は製氷室に区画構成して冷
蔵庫本体を構成している冷蔵庫において、HCガスを検
知可能な庫外用臭いセンサを前記冷蔵庫本体下部の機械
室に配置した構成としたから、万が一冷媒漏れが発生し
た場合でも着火等の問題を解決でき、使用者も安心して
冷蔵庫を使用して食生活ができる効果を有する
【0060】また、この発明に係る冷蔵庫は、臭いセン
サと食品臭吸着脱臭フィルタとHCガス吸着フィルタを
用いた構成としたから、分子径の異なる食品の臭気とH
Cガスを区別して各フィルタに吸着させることができ、
純粋なHCガスのみ検知し表示又はアラームでの警告が
できる効果を有する。
【0061】また、この発明の冷蔵庫臭気レベル判定方
法は、冷蔵室、切替室、野菜室及び冷凍室又は製氷室に
区画構成して冷蔵庫本体を構成しいる冷蔵庫において、
前記冷蔵室、切替室、製氷室及び冷凍室に連通している
冷気風路中に、主にアミン系や硫黄系の食品臭等の臭気
を検知可能な臭いセンサを備え、前記臭いセンサにより
検知された臭いレベルのランク分け演算を移動平均法を
使用したので、臭気成分を含んだ食品を庫内に投入した
場合や庫内に投入した時点では、食品臭はさほど無い食
品であっても、時間の経過と共に、食品臭を放つもので
あっても、臭気成分を感知することが可能となり、かつ
ランクに応じて送風機速度を可変させ、ランクに対応し
た脱臭能力で脱臭を行うと共に、消費電力を低減させ使
用者がることかできる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による冷蔵庫を示す
斜視図である。
【図2】 この発明の実施の形態1による冷蔵庫を示す
横断面図である。
【図3】 この発明の実施の形態1による冷蔵庫のセン
サ取付位置を示す拡大略構造図である。
【図4】 この発明の実施の形態1による冷蔵庫のセン
サ取付位置を示す拡大略構造図である。
【図5】 この発明の実施の形態1による冷蔵庫の臭い
センサの防滴構造を示す斜視図である。
【図6】 この発明の実施の形態1による冷蔵庫の臭い
センサ本体を示す斜視図である。
【図7】 この発明の実施の形態1による冷蔵庫の臭い
センサ本体の内部構造図である。
【図8】 この発明の実施の形態1による冷蔵庫の臭い
センサの判定手順を示す制御フローチャートである。
【図9】 この発明の実施の形態1による冷蔵庫の臭い
センサーと移動平均値の推移特性図である。
【図10】 この発明の実施の形態1による臭いレベル
のランク表である。
【図11】 この発明の実施の形態1による冷気循環送
風機の回転数制御を示す制御フローチャートである。
【図12】 この発明の実施の形態1によるダンパ開度
制御フローチャートである。
【図13】 この発明の実施の形態2による脱臭を実行
するシステム概略図である。
【図14】 この発明の実施の形態2による冷蔵庫の脱
臭フィルタの外観図である。
【図15】 この発明の実施の形態3による冷蔵庫の脱
臭フィルタの配置を示す模式図である。
【図16】 この発明の実施の形態4による冷蔵庫を示
す斜視図である。
【図17】 この発明の実施の形態4による冷蔵庫の制
御を示すブロック図である。
【図18】 この発明の実施の形態5による冷蔵庫のダ
ンパを示す外観斜視図である。
【図19】 この発明の実施の形態6による冷蔵庫の機
械室を示す概略背面図である。
【図20】 この発明の実施の形態7による冷蔵庫の風
路を示す簡略図である。
【図21】 従来の冷蔵庫を示す概略断面図である。
【図22】 従来の冷蔵庫第2例を示す概略断面図であ
る。
【符号の説明】
1 冷蔵庫本体、2 冷蔵室、3 冷凍室、9 臭いセ
ンサ、9a センサ部、10 冷気風路、11 冷却
器、15 切替室、16 製氷室、17 野菜室、18
冷気循環送風機、 21 脱臭フィルタ、22 冷蔵
室の風路、22a冷蔵室ダンパ、23 切替室の風路、
23a 切替室ダンパ、24 冷凍室の風路、24a
冷凍室ダンパ、25 ダンパ、26 告知手段、27
制御基板、28 機械室、31 庫外用臭いセンサ、
34 HCガス吸着フィルタ。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F25D 23/00 F25D 23/00 C 302 302M Fターム(参考) 3L045 AA02 AA07 BA01 CA02 DA02 EA01 KA11 LA01 LA10 NA03 PA01 PA02 PA03 PA04

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷蔵室、切替室、野菜室及び冷凍室又は
    製氷室に区画構成して冷蔵庫本体を構成している冷蔵庫
    において、前記冷蔵室、切替室、製氷室及び冷凍室に連
    通している冷気風路中に、主にアミン系や硫黄系の食品
    臭等の臭気を検知可能な臭いセンサーを設けたことを特
    徴とする冷蔵庫。
  2. 【請求項2】 臭いセンサーと脱臭フィルターを冷気風
    路内に併用することを特徴とした請求項1記載の冷蔵
    庫。
  3. 【請求項3】 単一の臭いセンサーを冷気風路内の風路
    抵抗を生じない位置又は臭いセンサーのセンサ部のみ冷
    気風路内に位置させて設けたことを特徴とした請求項1
    又は請求項2記載の冷蔵庫。
  4. 【請求項4】 臭いセンサーによる検知レベルによって
    臭いのレベルを知らしめる告知手段を設けたことを特徴
    とする請求項1、請求項2又は請求項3記載の冷蔵庫。
  5. 【請求項5】 臭いセンサーの検知レベルにより庫内に
    取り付けた冷気循環用送風機を制御し、庫内を循環する
    冷気の風量を変化させることを特徴とした請求項1、請
    求項2又は請求項3記載の冷蔵庫。
  6. 【請求項6】 臭いセンサーの検知レベルにより庫内に
    取り付けたダンパーの開度を制御することにより庫内を
    循環する冷気風量を変化させることを特徴とした請求項
    1乃至請求項5記載の冷蔵庫。
  7. 【請求項7】 冷蔵室、切替室、野菜室及び冷凍室又は
    製氷室に区画構成して冷蔵庫本体を構成しいる冷蔵庫に
    おいて、HCガスを検知可能な庫外用臭いセンサーを前
    記冷蔵庫本体下部の機械室に配置したことを特徴とする
    HC冷媒対応の冷蔵庫。
  8. 【請求項8】 臭いセンサーと食品臭吸着脱臭フィルタ
    とHCガス吸着フィルタを用いたことを特徴とする請求
    項1乃至請求項7記載の冷蔵庫。
  9. 【請求項9】 冷蔵室、切替室、野菜室及び冷凍室又は
    製氷室に区画構成して冷蔵庫本体を構成しいる冷蔵庫に
    おいて、前記冷蔵室、切替室、製氷室及び冷凍室に連通
    している冷気風路中に、主にアミン系や硫黄系の食品臭
    等の臭気を検知可能な臭いセンサーを備え、前記臭いセ
    ンサーにより検知された臭いレベルのランク分け演算を
    移動平均法を使用したたことを特徴とする冷蔵庫臭気レ
    ベル判定方法。
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